JP2003274112A - ラインイメージセンサ、画像読み取り装置、撮像素子及び画像読み取り方法 - Google Patents

ラインイメージセンサ、画像読み取り装置、撮像素子及び画像読み取り方法

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JP2003274112A
JP2003274112A JP2002072916A JP2002072916A JP2003274112A JP 2003274112 A JP2003274112 A JP 2003274112A JP 2002072916 A JP2002072916 A JP 2002072916A JP 2002072916 A JP2002072916 A JP 2002072916A JP 2003274112 A JP2003274112 A JP 2003274112A
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charge
charge transfer
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JP2002072916A
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Noriyoshi Osozawa
憲良 遅澤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主・副の解像度バランスを維持したまま飛躍
的な生産性の向上を実現する画像読み取り装置を実現す
ることにあり、読み取り解像度を可変可能なラインイメ
ージセンサを提案するものである。 【解決手段】 複数の画素で構成され、光を基に信号電
荷を生成するためのフォトダイオード列と、フォトダイ
オード列で生成された信号電荷を転送する電荷転送レジ
スタと、フォトダイオード列において隣接するM画素の
電荷を混合することによって読み取り解像度を可変する
解像度可変手段とを有するラインイメージセンサが提供
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を読み取る画像
読み取り技術に関し、特に複数の生産性を実現する画像
読み取り技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は画像読み取りシステムの構成を示
す従来例である。同図において、1は原稿給送装置で次
のように構成される。3は原稿で、2は原稿3を搭載す
る原稿トレイである。4、5はそれぞれ原稿給紙ローラ
と分離パッドである。原稿給紙ローラー4と分離パッド
5は対に構成され、原稿トレイ2にセットされた原稿を
1枚ずつ分離給送するものである。6は中間ローラー対
で原稿給紙ローラー4と分離パッド5で分離された原稿
3を更に装置内部に送るために機能する。8、9、10
はそれぞれ大ローラー、第1従動ローラ、第2従動ロー
ラで、原稿3を大ローラー8で回る形で流し読みガラス
12と原稿ガイド板17の間に送るために機能する。1
7は流し読みガラス12に対向して設けられた原稿ガイ
ド板で原稿3を流し読みガラス12に密着させるように
機能する。18、11それぞれはジャンプ台と、大ロー
ラ8の第3従動ローラで、流し読みガラス12上部を通
過した原稿を再び大ローラ8側に引き込むために機能す
る。7は排紙ローラーで、原稿給送装置1から原稿3を
排出するために機能する。原稿給送装置1は100mm/s〜4
00mm/sの速度で原稿3を給送することが可能である。原
稿3の給送間隔は50msに設定されている。
【0003】19は画像読み取り装置で次のように構成
される。13は露光部で、露光部13には原稿照明ラン
プと反射笠と第1ミラーが搭載されている。14はミラ
ーユニットで第2及び第3のミラーが搭載されている。
15は光学レンズで、16はCCDラインセンサーであ
る。CCDラインセンサー16は7500の画素数を有
し、A4縦原稿を600dpiの解像度で読み取ることが出来
る。また2つの電荷転送レジスタを持ち、それぞれの電
荷転送レジスタが7500の半分の3750画素分の電
荷転送を平行に行っている。CCDラインセンサー16
の駆動タイミングは、蓄積電荷を転送部まで移動する垂
直転送期間と、3750画素を水平転送する水平転送期
間とで構成される。本例においては垂直転送期間を10us
として説明を行う。23はプラテンガラスで、プラテン
ガラス23上に置かれた原稿の読み取りは露光部13と
ミラーユニット14が2:1のスピードで移動走査する
ことで行われる。12は流し読みガラスで、原稿給送装
置1によって原稿3が流し読みガラス12上を通過する
ことによって画像読み取りが行われる。この際、露光部
13、ミラーユニット14は図2に示す位置に固定され
る。22は基準白色板で、シェーディング補正基準とし
て用いられる。
【0004】上記構成において流し読みを行った場合の
駆動条件を次に説明する。等倍読み取りは解像度が主・
副ともに600dpiで、原稿搬送速度が100mm/sである。こ
の場合、CCDラインセンサー16の蓄積期間は次式で求
められる。
【数1】
【0005】また、CCDラインセンサー16の駆動周
波数は次式で求められる。
【数2】
【0006】さらにA4サイズ原稿の1分間当たりの読み
取り生産性は、流し読み方向の紙サイズ:210mmの読み
取り時間と原稿3の給送間隔:50msとから次式で求めら
れる。
【数3】
【0007】ここで、ipmはimage per minuteである。
等倍読み取りにおけるCCDラインセンサー16の蓄積
期間と駆動周波数はシステムの固有値として設定され
る。次にCCDラインセンサー16の蓄積期間、駆動周
波数を固定し、原稿搬送速度を200mm/sとした場合につ
いて説明する。この場合、副走査方向の解像度が変更さ
れ、その値は次式にて求められる。
【数4】
【0008】また、この時の生産性は次式で求められ
る。
【数5】
【0009】同様に原稿搬送速度を400mm/sとした場
合、副走査解像度と生産性はそれぞれ次のように求めら
れる。
【数6】
【0010】以上の動作をまとめたものが表1である。
【表1】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例の画像読み取り装置においては、表1にまとめた様に
原稿搬送速度による副走査のみの解像度変換を行うため
に次の様な問題がある。 (1)主・副の読み取り解像度が異なる。 (2)生産性を上げた場合、副走査解像度のみが犠牲に
なってしまう。 本発明の目的は、主・副の解像度バランスを維持したま
ま飛躍的な生産性の向上を実現する画像読み取り装置を
実現することにあり、読み取り解像度を可変可能なライ
ンイメージセンサ、画像読み取り装置、撮像素子及び画
像読み取り方法を提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、複数の画素で構成され、光を基に信号電荷を生成す
るためのフォトダイオード列と、前記フォトダイオード
列で生成された信号電荷を転送する電荷転送レジスタ
と、前記フォトダイオード列において隣接するM画素の
電荷を混合することによって読み取り解像度を可変する
解像度可変手段とを有することを特徴とするラインイメ
ージセンサが提供される。本発明の他の観点によれば、
複数の画素で構成され、光を基に信号電荷を生成するフ
ォトダイオード列と、前記フォトダイオード列で生成さ
れた信号電荷を転送する電荷転送レジスタと、前記フォ
トダイオード列において隣接するN画素の電荷を混合す
る電荷混合手段と、前記電荷転送レジスタが少なくとも
(2×N)種類の駆動パルスによって駆動する駆動手段
とを有することを特徴とするラインイメージセンサが提
供される。本発明のさらに他の観点によれば、複数の異
なる解像度で画像を読み取ることが可能なラインイメー
ジセンサと、読み取り解像度を指定する解像度指定手段
と、前記ラインイメージセンサーの読み取り解像度及び
副走査解像度を前記解像度指定手段で指定された解像度
に設定する制御手段とを有することを特徴とする画像読
み取り装置が提供される。本発明のさらに他の観点によ
れば、複数の異なる解像度で画像を読み取ることが可能
な複数のラインイメージセンサを有し、前記複数のライ
ンイメージセンサ間のライン間隔が前記複数の解像度の
中で最も低い解像度の読み取りにおいて整数となるよう
に配置されたことを特徴とする撮像素子が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、フォトダイオード列
において光を基に電荷を生成するステップと、前記フォ
トダイオード列において隣接するM画素の電荷を電荷転
送レジスタ上で混合するか否かによって読み取り解像度
を可変するステップとを有することを特徴とする画像読
み取り方法が提供される。
【0013】本発明によれば、複数の読み取り解像度を
持つラインイメージセンサを実現できる。また、駆動パ
ルスの変更だけで異なる解像度読み取りを実現すること
ができる。また、駆動周波数を変えずに複数の解像度読
み取りを実現することができる。また、低い解像度で読
み取る場合、水平転送期間を短縮することができる。画
像読み取り装置においては、原稿搬送速度可変時、主・
副解像度バランスを維持した画像読み取りを可能にす
る。また、従来装置に比べ同一解像度で約2倍の生産性
を実現できる。また、画質(SN、主・副解像度バラン
ス)を維持したまま飛躍的な生産性向上を実現できる。
また、1つの装置で高生産性、高画質への要求を両立で
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】<実施形態1>図1は本発明の実
施形態1による画像読み取りシステム1000の構成図
であり、図2で説明した従来例の画像読み取り装置に解
像度可変型CCDラインセンサー100を搭載したもの
で、その他の構成は従来例に等しいため説明を省略す
る。解像度可変型CCDラインセンサー100はA4縦原
稿を600dpi及び300dpiの解像度で読み取る
ことが可能なラインセンサーである。その動作原理を以
下詳細に説明する。
【0015】図5は解像度可変型CCDラインセンサー
100のブロック図である。同図において101は75
00の画素から構成され、光を基に信号電荷を生成する
ためのフォトダイオード列(以下PD列)である。10
2はPD列101に蓄積された電荷を読み出すためのシ
フトゲート(以下SHゲート)である。103は電荷転
送レジスタで、φ1〜φ4の4本の駆動パルスで駆動さ
れ、最終段のゲートのみφBパルスで独立に駆動され
る。104は電荷転送レジスタ103で転送された信号
電荷を電圧に変換するための出力アンプである。出力ア
ンプ104には電荷転送レジスタ103で転送される画
素単位にRSパルスが供給される。
【0016】図6は解像度可変型CCDラインセンサー1
00のゲート詳細図である。電荷は実線矢印で示される
方向に転送される。電荷転送レジスタ103を駆動する
φ1〜φ4パルスで駆動されるゲートはφ1、φ2、φ
3、φ4の順番で繰り返し配置されている。また最終段
はφBパルスで単独で駆動され、φ1ゲートと接続され
ている。
【0017】図8は図6の破線Aで示される部分の電位
遷移を表す図である。図中、点線で囲まれたエリアは各
ゲートにおいて、印加される電圧レベルによって変化す
る電位遷移範囲を表すものである。実線は電位レベルを
示し、電荷は高い方から低い方へ流れる。電荷は○で示
される。各ゲートにおける電位レベルは印加電圧レベル
が高い場合には低く、印加電圧レベルが低い場合には高
くなるように作用する。
【0018】図8はφB、φ2、φ4パルスがロー(L
o)レベル、φ1、φ3パルスがハイ(Hi)レベルの時
を表し、実線で示したようにφB、φ2、φ4ゲートで
高く、φ1、φ3ゲートで低くなり電荷はφ2からφ1
へ、もしくはφ4からφ3ゲートへと転送される。各ゲ
ートにおける電位には予め不純物の打ち込みなどによっ
て壁が形成されており、電荷転送は一方向に制限され
る。
【0019】図9は出力アンプ104のブロック図であ
る。301は転送電荷を電圧に変換するためのコンデン
サ、302は基準電源、303はコンデンサ301を基
準電源302でリセットするためのスイッチでRSパル
スがHiレベルの時にオン(ON)するように制御され
る。304は電荷転送レジスタ103から転送された電
荷をコンデンサ301に充電するためのスイッチでφB
パルスがLoレベルの時にONするように制御される。
スイッチ304は図6で説明したφBゲートに等しい。
電荷転送レジスタ103で転送される信号は電荷はコン
デンサ301で電圧に変換されるため、転送画素単位で
コンデンサ310をリセットさせる必要があり、RSパル
スが転送画素単位に供給されることによって動作する。
【0020】次に解像度可変型CCDラインセンサー1
00の読み取り時の内部動作について説明する。図10
は解像度可変型CCDラインセンサー100を600d
piの解像度で駆動する場合のタイミングチャートであ
る。駆動タイミングは、PD列101から電荷転送レジ
スタ103までの電荷転送を行う垂直転送期間(TV)
と、電荷転送レジスタ103から出力アンプ104を介
して信号電荷を転送する水平転送期間(TH)から構成さ
れる。垂直転送期間(TV)と水平転送期間(TH)の和が
蓄積期間(TS)となり、蓄積期間(TS)の繰り返しによ
って解像度可変型CCDラインセンサー100は駆動され
る。垂直転送期間(TV)はt0〜t14のタイミングで
構成され、水平転送期間(TH)はt15、t16の繰り
返しで構成される。t15、t16の繰り返し周期はTC
で表される。繰り返し周期TCは電荷転送レジスタ103
における単位電荷の電荷転送周期に相当する。t0〜t
14は0.5usの時間単位であり、垂直転送期間(TV)は7
usとなる。原稿搬送速度は50mm/sで、蓄積期間(TS)
は、次式になる。
【数7】
【0021】従って水平転送期間(TH)は、次式にな
る。
【数8】
【0022】図10においてはSHゲート102を駆動
するSHパルス、電荷転送レジスタ103を駆動するφ
1〜φ4、φBパルス、スイッチ303を駆動するRS
パルスと出力信号(OS)が表示されている。
【0023】図12は図10で示されるタイミングチャ
ートで駆動された解像度可変型CCDラインセンサー1
00の電荷移動図である。図12は(1)から(4)の
計4図で構成されており、各図においてからで示さ
れる“○”は各画素の信号電荷を示すものである。
【0024】図14は図10で示されるタイミングチャ
ートで駆動された解像度可変型CCDラインセンサー1
00の電位遷移図である。以下、図10のタイミングに
おける転送電荷の動作について図12と図14を用いて
図10のタイミングと対比させながら動作を説明する。
【0025】図10、t0〜t2タイミングを説明す
る。PD列101には直前の蓄積期間(TS)で電荷〜
が発生している。図12(1)はこのタイミングにお
ける電荷状態を示す。
【0026】図10、t3〜t14タイミングを説明す
る。t3〜t4でSHパルスがONされる。PD列101から
電荷転送レジスタ103へとSHゲート102を介して電
荷転送が行われる。t5〜t14においてはφ1及びφ
3ゲートに電荷は保持されている。図12(2)はこの
タイミングにおける電荷移動を示し、φ1ゲートには電
荷、、、が、φ3ゲートには電荷、、、
が保持されているのが分かる。図14(1)はこのタ
イミングにおける電位遷移を示し、PD列101から転送
された電荷はφ1、φ3ゲートに保持されていることが
分かる。
【0027】図10、t15タイミングを説明する。φ
1、φ3パルスがOFF、φ2、φ4、φBパルスがONさ
れる。φ1、φ3ゲートに保持されていた電荷がφ2、
φ4ゲートへの転送される。図12(3)はこのタイミ
ングにおける電荷移動を示し、電荷、、、はφ
1ゲートからφ4ゲートに、電荷、、、はφ3
ゲートからφ2ゲートに転送されているのが分かる。図
14(2)はこのタイミングにおける電位遷移を示し、
φ1、φ3ゲートからφ2、φ4ゲートへの電荷転送
と、最左端のφ1ゲートからφBゲートへの電荷転送が
行われているのが分かる。図中、右端のφ4ゲートへ図
示しない前段のφ1ゲートから電荷が転送される。同時
にt15の約半分の期間においてRSパルスがONし、ス
イッチ303がONされコンデンサ301は基準電源30
2のレベルにチャージされる。RSパルスがOFFした場
合にはコンデンサ301から漏れる電流に相当する電圧
低下が発生する。この漏れ電流は回路構成に依存するパ
ラメータである。出力信号(OS)にはRSパルスに同期
した矩形に近い波形が現れる。
【0028】図10、t16タイミングを説明する。φ
2、φ4、φBパルスがOFF、φ1、φ3パルスがONさ
れる。φ2、φ4ゲートからφ1、φ3ゲートに電荷転
送が行なわれる。図12(4)はこのタイミングにおけ
る電荷移動を示し、電荷、、、はφ4ゲートか
らφ3ゲートに、電荷、、、はφ2ゲートから
φ1ゲートに転送されているのが分かる。図14(3)
はこのタイミングにおける電位遷移を示し、φ2、φ4
ゲートから隣接するφ1、φ3ゲートに電荷が転送され
ていることが分かる。φBゲートからはコンデンサ30
1に電荷が転送され信号電荷が電圧に変換される。一般
に電荷は電子であり、マイナスの電荷量を持つため出力
信号(OS)では下側に凸の信号波形となる。
【0029】以降、タイミングt15、t16で構成さ
れる繰り返し周期TCの繰り返しによって電荷転送が行
われる。電荷転送レジスタ103はPD列101の750
0画素を転送するため、本実施形態においては7500
×TCの水平転送期間を必要とする。水平転送期間(TH)
が839.7(us)であることから、繰り返し周期(TC)は次
式のようになる。
【数9】
【0030】また、電荷転送レジスタ103の駆動周波
数は、次式のようになる。
【数10】
【0031】次に解像度可変型CCDラインセンサー10
0を300dpiで駆動する場合を説明する。図11は
解像度可変型CCDラインセンサー100を300dp
iの解像度で駆動する場合のタイミングチャートであ
る。600dpiのタイミングチャート同様に垂直転送
期間(TV')と水平転送期間(TH')から構成され、その
和が蓄積期間(TS')となる。垂直転送期間(TV')はt
0'〜t14'のタイミングで構成され、水平転送期間
(TH')はt15'〜t18'の繰り返しで構成される。
t15'〜t18'の繰り返し周期はTC'で表される。繰
り返し周期TC'は電荷転送レジスタ103の電荷転送周
期に相当する。t0'〜t14'は0.5usの時間単位で、
垂直転送期間(TV')は600dpiの場合と同じ7usと
なる。繰り返し周期TC'は600dpi駆動時の繰り返
し周期TCに等しく、φ2及びφ4パルスが繰り返し周期
TC'の4分の1位相だけシフトしている。
【0032】図13は図11で示されるタイミングチャ
ートで駆動された解像度可変型CCDラインセンサー1
00の電荷移動図である。図13は(1)から(6)の
計6図で構成されており、各図においてからで示さ
れる“○”は各画素の信号電荷を示すものである。本条
件の駆動においては図12に示した600dpi駆動の
電荷移動に同一の部分もあるため、一部図12を用いて
以下説明を行う。
【0033】図15は図11で示されるタイミングチャ
ートで駆動された解像度可変型CCDラインセンサー1
00の電位遷移図である。以下、図11のタイミングに
おける転送電荷の動作について図13と図15を用いて
図11のタイミングと対比させながら動作を説明する。
【0034】図11、t0'〜t2'タイミングを説明す
る。600dpiの場合と同様、PD列101の各画素
に電荷が蓄積された状態である。電荷移動図は図12
(1)に等しい。
【0035】図11、t3'〜t6'タイミングを説明す
る。600dpiの場合と同様にSHゲート102がON
し、電荷はPD列101から電荷転送レジスタ103の
φ1、φ3ゲートに転送される。電荷移動図は図12
(2)に等しい。
【0036】図11、t7'〜t8'タイミングを説明す
る。φ3パルスがOFF、φ2パルスがONすることでφ3
ゲートからφ2ゲートに電荷が移動する。図13(1)
はこのタイミングの電荷移動を表し、φ3ゲートに保持
されていた電荷2,4、6、8が隣接するφ2ゲートに
転送されていることが分かる。またφ1パルスはONされ
た状態のため、φ1ゲートに保持されていた電荷1、
3、5、7は移動しない。図15(1)はこのタイミン
グの電位遷移を表す。φ1ゲートの電荷が保持された状
態でφ3ゲートからφ2ゲートに電荷が転送されている
ことが分かる。
【0037】図11、t9'〜t14'タイミングを説明
する。φ1パルスがONのまま、φ2パルスがOFFするこ
とでφ2ゲートに保持されている電荷2,4,6,8が
φ1ゲートに転送され、φ1ゲートに保持されている電
荷1、3、5、7とそれぞれ合成される。図13(2)
はこのタイミングの電荷移動を表し、φ2ゲートに保持
されていた電荷がφ1ゲートに転送され、φ1ゲートに
保持されていた電荷と合成される様子が分かる。図15
(2)はこのタイミングの電位遷移図を表し、ここでも
φ2ゲートからφ1ゲートに電荷が転送され、φ1ゲー
トに保持されていた電荷と合成される様子を確認するこ
とが出来る。
【0038】図11、t15'タイミングを説明する。
φ1パルスがOFF、φ3、φ4、φB、RSパルスがON
し、φ1ゲートに保持されていた合成電荷が隣接するφ
4ゲートに転送される。電荷転送レジスタ103の最終
段のφBレジスタに隣接するφ1ゲートからはφBゲー
トに合成電荷が転送される。同時にスイッチ303がON
し、コンデンサ301は基準電源302のレベルにチャ
ージされる。図13(3)はこのタイミングの電荷移動
を示し、φ1ゲートからφ4ゲートに電荷が転送されて
いることが分かる。図15(3)はこのタイミングの電
位遷移を表し、φ1ゲートに保持されていた合成電荷が
φ4ゲートに転送されていることがこの図においても確
認出来る。φ4、φ3ゲートは共にONするが、あらかじ
め各ゲートに作り込まれている壁によってφ4ゲートか
らφ3ゲートへの電荷の移動は発生しない。
【0039】図11、t16'タイミングを説明する。
φ4、RSパルスがOFFし、φ2パルスがONする。その
他のパルスはt15'タイミングでの状態を維持する。
φ4ゲートに保持されていた合成電荷は隣接φ3ゲート
に転送される。RSパルスがOFFすることでスイッチ3
03はOFFし、コンデンサ301には漏れ電流による電
圧降下が発生する。図13(4)はこのタイミングの電
荷移動を示し、φ4ゲートからφ3ゲートに電荷が転送
されていることが分かる。図15(4)はこのタイミン
グの電位遷移を表し、この図でもφ4ゲートからφ3ゲ
ートに合成電荷が転送されることが確認できる。φBゲ
ートに保持される合成電荷はφBパルスがON状態で保持
されるため移動されない。
【0040】図11、t17'タイミングを説明する。
φ3、φBパルスがOFF、φ1パルスがONされる。合成
電荷はφ3ゲートからφ2ゲートへと転送される。φB
パルスがOFFすることでスイッチ304がONし、φBゲ
ートに保持されていた合成電荷はコンデンサ301に供
給され、出力信号(OS)には電圧変換された合成電荷信
号が現れる。図13(5)はこのタイミングの電荷移動
を示し、φ3ゲートからφ2ゲートに電荷が転送されて
いることが分かる。図15(5)はこのタイミングの電
位遷移を表し、この図でもφ3ゲートからφ2ゲートに
合成電荷が転送されることが確認できる。
【0041】図11、t18'タイミングを説明する。
φ2パルスがOFF、φ4パルスがONされる。その他のパ
ルスは前の状態で維持される。合成電荷はφ2ゲートか
らφ1ゲートへと転送される。φBパルスはOFF状態を
維持するので、スイッチ304はON状態を維持し、コン
デンサ301への合成電荷のチャージが引き続き行われ
る。チャージ完了後はコンデンサ301によって電圧が
保持され、出力信号(OS)では信号レベルが安定する。図
13(6)はこのタイミングの電荷移動を示し、φ2ゲ
ートからφ1ゲートに電荷が転送されていることが分か
る。図15(6)はこのタイミングの電位遷移を表し、
この図でもφ2ゲートからφ1ゲートに合成電荷が転送
されていることと、φBゲートからコンデンサ301に
合成電荷が移動していることが確認できる。
【0042】以降、t15'〜t18'で構成される繰り
返し周期TC'が繰り返されることによって合成電荷は
順次転送される。300dpi読み取りを行う場合、電荷
転送レジスタ103はPD列101の画素数の半分の合
成電荷を転送することになり、この場合3750の合成
電荷を転送することとなる。繰り返し周期TC'は600dp
i駆動時に等しく111.95(ns)であることから水平転送期
間TH'は次式のようになる。
【数11】
【0043】従って蓄積期間TS'は、次式のようにな
る。
【数12】
【0044】繰り返し周期TC'は600dpi駆動時の繰
り返し周期TCに等しく、電荷転送レジスタ103の駆
動周波数は600dpi駆動時に等しく8.93(MHz)である。但
し、電荷転送レジスタ103のゲート間転送周波数は駆
動周波数の半分の周期で行われるため、駆動周波数の倍
の17.86(MHz)で行われる。
【0045】以上説明した解像度可変型CCDラインセ
ンサー100を搭載した画像読み取りシステム1000
の流し読み動作について説明する。画像読み取りシステ
ム1000は図示しない操作パネルによって600dp
i、300dpiの解像度を指定することが可能であ
り、それぞれの条件における動作及び生産性について説
明する。
【0046】600dpiの解像度が指定された場合、
原稿給送装置1の原稿搬送速度は50mm/sに設定され、主
・副解像度600dpiの画像読み取りが行われる。解
像度可変型CCDラインセンサー100には図10に示
す600dpi読み取り駆動パターンが設定される。図
7(1)は600dpi読み取り時の原稿読み取り時間
と紙間時間との関係を示すタイミングチャートである。
原稿はA4原稿を対象とし、210mm幅を読み取る時間で、
次式のようになる。
【数13】
【0047】また紙間時間は従来例に等しく50msで、6
00dpi読み取り時の生産性は次式のようなる。
【数14】
【0048】一方、操作パネルより300dpiが指定された
場合に、画像読み取りシステム1000は次の動作で主
・副300dpiの画像読み取りを行う。解像度可変型CCD
ラインセンサー100が図11に示される駆動波形で駆
動される。先に説明したように解像度可変型CCDライ
ンセンサー100は300dpi読み取り時には426.8u
sの蓄積時間で駆動可能なため、原稿給送装置1の原稿
搬送速度は次式のように設定される。
【数15】
【0049】この場合の原稿読み取り時間と紙間時間と
の関係を図6(2)のタイミングチャートに示す。原稿
読み取り時間は、次式のようになる。
【数16】
【0050】紙間時間は50ms固定なので、300dpi
読み取り時の生産性は、次式のようになる。
【数17】
【0051】従って300dpi読み取り時には600d
pi読み取り時の生産性に対して約3.83倍の生産性
を実現することが出来る。どちらの解像度においても次
の条件はほぼ同一に保たれる。 (1)解像度可変型CCDラインセンサー100の駆動
周波数 (2)解像度可変型CCDラインセンサー100読み出
し画素における露光蓄積量 (3)解像度可変型CCDラインセンサー100の出力
構成 (4)単位時間当たりの情報量
【0052】本実施形態においては解像度可変型CCD
ラインセンサー100の駆動条件より300dpi読み
取り時の原稿搬送速度を決定しているが、原稿搬送速度
に合わせ解像度可変型CCDラインセンサー100の駆
動条件を決定しても良い。
【0053】また操作パネルからの指示は本実施形態に
限定するものではなく、例えば生産性を指定する方法
や、原稿種類(例えば発表用資料のように比較的文字が
大きく多数部の複写を必要とする場合には300dpi
読み取りで高い生産性、一方雑誌等の比較的小さな文字
を持つ原稿は600dpiで解像力を優先する)で指定
する方法でも良い。
【0054】さらに本実施形態は600dpi/300
dpiの切り替えを可能とする解像度可変型CCDライ
ンセンサーを用いた画像読み取りシステムについて説明
を行ったが、この解像度可変型CCDラインセンサーと
同じ構造で画素数を倍にすれば1200dpi/600
dpiの切り替えを可能とすることが出来る。或いは画
素数を10000画素程度とすれば800dpi/40
0dpiの切り替えを可能とすることが出来る。
【0055】<実施形態2>図3は本発明の実施形態2
による画像読み取りシステム2000の構成図であり、
図2で説明した従来例の画像読み取り装置に解像度可変
型CCDラインセンサー200を搭載したもので、その
他の構成は従来例に等しいため説明を省略する。解像度
可変型CCDラインセンサー200はA4縦原稿を600
dpi、300dpi、150dpiの解像度で読み取
ることが可能なラインセンサーである。その動作原理を
以下詳細に説明する。
【0056】図16は解像度可変型CCDラインセンサ
ー200のブロック図で、実施形態1で説明した解像度
可変型CCDラインセンサー100と同一ブロックには同
一番号を付し、説明は省略する。同図において、401
は電荷転送レジスタでφ1〜φ8の8本の駆動パルスで
駆動される。電荷転送レジスタ401の最終段レジスタ
のみがφBパルスで駆動される。
【0057】図17は解像度可変型CCDラインセンサー
200のゲート詳細図である。電荷は実線矢印で示され
る方向に転送される。電荷転送レジスタ401を駆動す
るφ1〜φ8パルスで駆動されるゲートはφ1、φ2、
φ3、φ4の順番で繰り返し配置されている。また最終
段はφBパルスで単独で駆動され、φ1ゲートと接続さ
れている。
【0058】図25は図17の破線Bで示される部分の
電位遷移を表す図である。図25はφB、φ2、φ4、
φ6、φ8パルスがLoレベル、φ1、φ3、φ5、φ7
パルスがHiレベルの時を表し、実線で示したようにφ
B、φ2、φ4、φ6、φ8ゲートで高く、φ1、φ
3、φ5、φ7ゲートで低くなり電荷はφ8からφ7、
φ6からφ5、φ4からφ3、φ2からφ1へと転送さ
れる。各ゲートにおける電位には予め不純物の打ち込み
などによって壁が形成されており、電荷転送は一方向に
制限されている。
【0059】次に解像度可変型CCDラインセンサー2
00の読み取り時の内部動作について説明する。図18
は解像度可変型CCDラインセンサー200を600d
piの解像度で駆動する場合のタイミングチャートであ
る。実施形態1と同様に駆動タイミングは、垂直転送期
間(TV)と水平転送期間(TH)から構成され、両者の和
が蓄積期間(TS)となり、蓄積期間(TS)の繰り返し
によって解像度可変型CCDラインセンサー200は駆動
される。垂直転送期間(TV)はt0〜t14のタイミン
グで構成され、水平転送期間(TH)はt15、t16の
繰り返しで構成される。t15、t16の繰り返し周期
はTCで表される。繰り返し周期TCは電荷転送レジスタ4
01における単位電荷の電荷転送周期に相当する。t0
〜t14は0.5usの時間単位であり、垂直転送期間(T
V)は7usとなる。原稿搬送速度は25mm/sで、蓄積期間
(TS)は次式のようになる。
【数18】
【0060】従って水平転送期間(TH)は次式のように
なる。
【数19】
【0061】図18においてはSHゲート102を駆動
するSHパルス、電荷転送レジスタ401を駆動するφ
1〜φ8、φBパルス、スイッチ303を駆動するRS
パルスと出力信号(OS)が表示されている。
【0062】図21は図11で示されるタイミングチャ
ートで駆動された解像度可変型CCDラインセンサー1
20の電荷移動図である。図12は(1)から(4)の
計4図で構成されており、各図においてからで示さ
れる“○”は各画素の信号電荷を示すものである。
【0063】図26は図18で示されるタイミングチャ
ートで駆動された解像度可変型CCDラインセンサー20
0の電位遷移図である。以下、図18のタイミングにお
ける転送電荷の動作について図21と図26を用いて図
18のタイミングと対比させながら動作を説明する。
【0064】図18、t0〜t2タイミングを説明す
る。PD列101には直前の蓄積期間(TS)で電荷〜
が発生している。図21(1)はこのタイミングにお
ける電荷状態を示す。
【0065】図18、t3〜t14タイミングを説明す
る。t3〜t4でSHゲート102がONし、PD列101か
ら電荷転送レジスタ401へとSHゲート102を介して
電荷転送が行われる。t5〜t14においては電荷〜
はφ1、φ3、φ5、φ7ゲートに保持されている。
図21(2)はこのタイミングにおける電荷移動を示
し、PD列101から電荷転送レジスタ401に電荷が
転送されていることが分かる。図26(1)はこのタイ
ミングにおける電位遷移図を示し、φ1、φ3、φ5、
φ7ゲートに電荷が保持されていることが分かる。
【0066】図18、t15タイミングを説明する。電
荷転送レジスタ401のφ1、φ3、φ5、φ7ゲート
がOFF、φ2、φ4、φ6、φ8、φBゲートがONされ
る。電荷〜はφ1、φ3ゲートからφ2、φ4ゲー
トへの転送される。図21(3)はこのタイミングの電
荷移動を示し、電荷〜が同時にφ1、φ3、φ5、
φ7ゲートからφ8、φ2、φ4、φ6ゲートに移動し
ているのが分かる。図26(2)はこのタイミングにお
ける電位遷移を示し、φ1〜φ8のパルスが反転するた
め、φ1、φ3、φ5、φ7ゲートの電位が高くなり、
電荷は隣接するφ8、φ2、φ4、φ6ゲートへ移動す
る。図中、右端のφ8ゲートへは図示しない前段のφ1
ゲートから電荷が転送される。また、最終段のφBゲー
トへは隣接するφ1ゲートから電荷が転送される。同時
にt15の約半分の期間においてRSパルスがONし、ス
イッチ303がONされコンデンサ301は基準電源30
2のレベルにチャージされる。RSパルスがOFFした場
合にはコンデンサ301から漏れる電流に相当する電圧
低下が発生する。この漏れ電流は回路構成に依存するパ
ラメータである。出力信号(OS)にはRSパルスに同期
した矩形に近い波形が現れる。
【0067】図18、t16タイミングを説明する。電
荷転送レジスタ103のφ2、φ4、φ6、φ8、φB
ゲートがOFF、φ1、φ3、φ5、φ7ゲートがONされ
る。電荷〜はφ2、φ4、φ6、φ8ゲートからφ
1、φ3、φ5、φ7ゲートへと転送される。図21
(4)はこのタイミングにおける電荷移動を示し、φ
8、φ2、φ4、φ6ゲートからφ7、φ1、φ3、φ
5ゲートに電荷が転送されていることが確認出来る。図
26(3)はこのタイミングにおける電位遷移を示し、
φ2、φ4、φ6、φ8ゲートから隣接するφ1、φ
3、φ5、φ7ゲートに電荷が転送されていることが分
かる。φBゲートからはコンデンサ301に電荷が転送
され信号電荷が電圧に変換される。
【0068】以降、繰り返し周期TCの繰り返しによっ
て電荷転送が行われる。電荷転送レジスタ103はPD列
101の7500画素を転送するため、本実施形態にお
いては7500×TCの水平転送期間を必要とする。水平
転送期間(TH)が839.7(us)であることから、繰り返し
周期(TC)は次式のようになる。
【数20】
【0069】また、電荷転送レジスタ103の駆動周波
数は、次式のようになる。
【数21】
【0070】次に解像度可変型CCDラインセンサー20
0を300dpiで駆動する場合を説明する。図19は
解像度可変型CCDラインセンサー100を300dp
iの解像度で駆動する場合のタイミングチャートであ
る。600dpiのタイミングチャート同様に垂直転送
期間(TV')と水平転送期間(TH')から構成され、その
和が蓄積期間(TS')となる。垂直転送期間(TV')はt
0'〜t14'のタイミングで構成され、水平転送期間
(TH')はt15'〜t18'の繰り返しで構成される。
t15'〜t18'の繰り返し周期はTC'で表される。繰
り返し周期TC'は電荷転送レジスタ401の電荷転送周
期に相当する。t0'〜t14'は0.5usの時間単位で、
垂直転送期間(TV')は600dpiの場合と同じ7usと
なる。繰り返し周期TC'は600dpi駆動時の繰り返
し周期TCに等しく、φ2及びφ4パルスが繰り返し周期
TC'の4分の1位相だけシフトしている。
【0071】図22は図19で示されるタイミングチャ
ートで駆動された解像度可変型CCDラインセンサー2
00の電荷移動図である。図22は(1)から(6)の
計6図で構成されており、各図においてからで示さ
れる“○”は各画素の信号電荷を示すものである。本条
件の駆動においては図21に示した600dpi駆動の
電荷移動に同一の部分もあるため、一部の説明は図21
を用いて行う。
【0072】図27は図19で示されるタイミングチャ
ートで駆動された解像度可変型CCDラインセンサー2
00の電位遷移図である。以下、図19のタイミングに
おける転送電荷の動作について図22と図27を用いて
図19のタイミングと対比させながら動作を説明する。
【0073】図19、t0'〜t2'タイミングを説明す
る。600dpiの場合と同様、PD列101の各画素
に電荷が蓄積された状態である。電荷移動図は図21
(1)に等しい。
【0074】図19、t3'〜t6'タイミングを説明す
る。600dpiの場合と同様にSHゲート102がON
し、電荷はPD列101から電荷転送レジスタ401の
φ1、φ3、φ5、φ7ゲートに転送される。電荷移動
図は図21(2)に等しい。
【0075】図19、t7'〜t8'タイミングを説明す
る。φ3、φ7パルスがOFF、φ2、φ6パルスがONす
ることでφ3、φ7ゲートからφ2、φ6ゲートに電荷
が移動する。図22(1)はこのタイミングの電荷移動
を表し、φ3、φ7ゲートに保持されていた電荷2,
4、6、8が隣接するφ2、φ6ゲートに転送されてい
ることが分かる。またφ1、φ5パルスはONされた状態
のため、φ1、φ5ゲートに保持されている電荷1、
3、5、7は移動しない。図27(1)はこのタイミン
グの電位遷移を表す。φ1、φ5ゲートの電荷が保持さ
れた状態でφ3ゲートからφ2ゲート、φ7ゲートから
φ6ゲートに電荷が転送されていることが分かる。
【0076】図19、t9'〜t14'タイミングを説明
する。φ1、φ5パルスがONのまま、φ2、φ6パルス
がOFFすることでφ2ゲートに保持されている電荷2,
6がφ1ゲートに転送され、φ1、ゲートに保持されて
いる電荷1、5とそれぞれ合成される。また、φ6ゲー
トに保持されている電荷4、8がφ5ゲートに保持され
ている電荷3、7とそれぞれ合成される。図22(2)
はこのタイミングの電荷移動を表し、φ2ゲートに保持
されていた電荷がφ1ゲートに転送されφ1ゲートに保
持されている電荷と合成する様子と、φ6ゲートに保持
されていた電荷がφ5ゲートに転送されφ5ゲートに保
持されていた電荷と合成される様子が分かる。図27
(2)はこのタイミングの電位遷移図を表し、ここでも
φ1、φ5ゲートで電荷が合成される様子を確認するこ
とが出来る。
【0077】図19、t15'タイミングを説明する。
φ1、φ5パルスがOFF、φ3、φ4、φ7、φ8、φ
B、RSパルスがONし、φ1ゲートに保持されていた合
成電荷が隣接するφ8ゲートに、φ5ゲートに保持され
ていた合成電荷はφ4ゲートに転送される。電荷転送レ
ジスタ401の最終段のφBレジスタに隣接するφ1ゲ
ートからはφBゲートに合成電荷が転送される。同時に
スイッチ303がONし、コンデンサ301は基準電源3
02のレベルにチャージされる。図22(3)はこのタ
イミングの電荷移動を示し、φ1ゲートからφ8ゲート
に、φ5ゲートからφ4ゲートに電荷が転送されている
ことが分かる。図27(3)はこのタイミングの電位遷
移を表し、φ1ゲートに保持されていた合成電荷がφ8
ゲートに、φ5ゲートに保持されていた合成電荷がφ4
ゲートに転送されていることがこの図においても確認出
来る。φ3、φ7ゲートは共にONするが、あらかじめ各
ゲートに作り込まれている壁によってφ4ゲートからφ
3ゲート、もしくはφ8ゲートからφ7ゲートへの電荷
の移動は発生しない。
【0078】図19、t16'タイミングを説明する。
φ4、φ8、RSパルスがOFFし、φ2、φ6パルスがO
Nする。その他のパルスはt15'タイミングでの状態を
維持する。φ4ゲートに保持されていた合成電荷は隣接
するφ3ゲートに、φ8ゲートに保持されていた合成電
荷は隣接するφ7ゲートに転送される。RSパルスがOF
Fすることでスイッチ303はOFFし、コンデンサ301
には漏れ電流による電圧降下が発生する。図22(4)
はこのタイミングの電荷移動を示し、φ4ゲートからφ
3ゲートに、φ8ゲートからφ7ゲートに電荷が転送さ
れていることが分かる。図27(4)はこのタイミング
の電位遷移を表し、この図でもφ4ゲートからφ3ゲー
トに、φ8ゲートからφ7ゲートに合成電荷が転送され
ることが確認できる。φBゲートに保持される合成電荷
はφBパルスがON状態で保持されるため移動されない。
【0079】図19、t17'タイミングを説明する。
φ3、φ7、φBパルスがOFF、φ1、φ5パルスがON
される。合成電荷はφ3ゲートからφ2ゲートへ、φ7
ゲートからφ6ゲートへと転送される。φBパルスがOF
Fすることでスイッチ304がONし、φBゲートに保持
されていた合成電荷はコンデンサ301に供給され、出
力信号(OS)には電圧変換された合成電荷信号が現れ
る。図22(5)はこのタイミングの電荷移動を示し、
φ3ゲートからφ2ゲートに、φ7ゲートからφ5ゲー
トに電荷が転送されていることが分かる。図27(5)
はこのタイミングの電位遷移を表し、この図でもφ3ゲ
ートからφ2ゲートに、φ7ゲートからφ6ゲートに合
成電荷が転送されることが確認できる。
【0080】図19、t18'タイミングを説明する。
φ2、φ6パルスがOFF、φ4、φ8パルスがONされ
る。その他のパルスは前の状態で維持される。合成電荷
はφ2ゲートからφ1ゲートへ、φ6ゲートからφ5ゲ
ートへと転送される。φBパルスはOFF状態を維持する
ので、スイッチ304はON状態を維持し、コンデンサ3
01への合成電荷のチャージが引き続き行われる。チャ
ージ完了後はコンデンサ301によって電圧が保持さ
れ、出力信号(OS)では信号レベルが安定する。図22
(6)はこのタイミングの電荷移動を示し、φ2ゲート
からφ1ゲートに、φ6ゲートからφ5ゲートに合成電
荷が転送されていることが分かる。図27(6)はこの
タイミングの電位遷移を表し、この図でもφ2ゲートか
らφ1ゲートに、φ6ゲートからφ5ゲートに合成電荷
が転送されていることと、φBゲートからコンデンサ3
01に合成電荷が移動していることが確認できる。
【0081】以降、t15'〜t18'で構成される繰り
返し周期TC'が繰り返されることによって合成電荷は
順次転送される。300dpi読み取りを行う場合、電荷
転送レジスタ401はPD列101の画素数の半分の合
成電荷を転送することになり、この場合3750の合成
電荷を転送することとなる。
【0082】繰り返し周期TC'は600dpi駆動時に等し
く224.8(ns)であることから水平転送期間TH'は次式の
ようになる。
【数22】
【0083】従って蓄積期間TS'は次式のようにな
る。
【数23】
【0084】繰り返し周期TC'は600dpi駆動時の繰
り返し周期TCに等しく、電荷転送レジスタ401の駆
動周波数は600dpi駆動時に等しく4.45(MHz)である。但
し、電荷転送レジスタ401のゲート間転送周波数は駆
動周波数の半分の周期で行われるため、駆動周波数の倍
の8.9(MHz)で行われる。
【0085】次に解像度可変型CCDラインセンサー20
0を150dpiで駆動する場合を説明する。図20は解像度
可変型CCDラインセンサー200を150dpiの解
像度で駆動する場合のタイミングチャートである。60
0dpiのタイミングチャート同様に垂直転送期間(T
V'')と水平転送期間(TH'')から構成され、その和が
蓄積期間(TS'')となる。垂直転送期間(TV'')はt
0''〜t14''のタイミングで構成され、水平転送期間
(TH'')はt15'〜t22''の繰り返しで構成され
る。t15''〜t22''の繰り返し周期はTC''で表され
る。繰り返し周期TC''は電荷転送レジスタ401の電荷
転送周期に相当する。t0''〜t14''は0.5usの時間
単位で、垂直転送期間(TV'')は600dpiの場合と
同じ7usとなる。繰り返し周期TC''は600dpi駆動
時の繰り返し周期TCに等しく、φ2からφ8パルスが繰
り返し周期TC'の8分の1位相ずつシフトしている。
【0086】図23及び図24は図20で示されるタイ
ミングチャートで駆動された解像度可変型CCDライン
センサー200の電荷移動図である。図23及び図24
は(1)から(14)の計14図で構成されており、各
図においてからで示される“○”は各画素の信号電
荷を示すものである。本条件の駆動においては図21に
示した600dpi駆動の電荷移動に同一の部分もある
ため、一部の説明は図21を用いて行う。
【0087】図28及び図29は図20で示されるタイ
ミングチャートで駆動された解像度可変型CCDライン
センサー200の電位遷移図である。以下、図20のタ
イミングにおける転送電荷の動作について図23と図2
4と図28と図29を用いて図20のタイミングと対比
させながら動作を説明する。
【0088】図20、t0''タイミングを説明する。6
00dpiの場合と同様、PD列101の各画素に電荷
が蓄積された状態である。電荷移動図は図21(1)に
等しい。
【0089】図20、t1''〜t2''タイミングを説明
する。タイミングt2''において、SHゲート102が
ONされる。各電荷はPD列101から電荷転送レジスタ
401のφ1、φ3、φ5、φ7ゲートに転送される。
タイミングt3''においては移動した電荷が保持された
状態である。電荷移動図は図21(2)に等しい。
【0090】図20、t3''タイミングを説明する。φ
7パルスがOFF、φ6パルスがONされる。φ7ゲートに
保持されている電荷がφ6ゲートに転送される。図23
(1)はこのタイミングの電荷移動を示し、φ7ゲート
に保持されていた電荷4、8が隣接するφ6ゲートに転
送されていることが分かる。またφ1、φ3、φ5パル
スはONされた状態のため、φ1、φ3、φ5ゲートに保
持されている電荷1、2、3、5、6、7は移動しな
い。図28(1)はこのタイミングの電位遷移を示し、
φ1、φ3、φ5ゲートの電荷が保持された状態でφ7
ゲートからφ6ゲートに電荷が転送されていることが分
かる。
【0091】図20、t4''タイミングを説明する。φ
6パルスがOFFされる。φ6ゲートに保持されている電
荷がφ5ゲートに転送され、φ5ゲートに保持されてい
た電荷と合成される。図23(2)はこのタイミングの
電荷移動を示し、φ6ゲートに保持されていた電荷4,
8がφ5ゲートに転送され、φ5ゲートに保持されてい
た電荷3、7と合成されてそれぞれ合成電荷34、合成
電荷78となる。図28(2)はこのタイミングの電位
遷移を示し、φ1、φ3ゲートの電荷が保持された状態
で、φ6ゲートからφ5ゲートに電荷が転送され、φ5
ゲートに保持されていた電荷と合成されていることが分
かる。
【0092】図20、t5''タイミングを説明する。φ
5パルスがOFF、φ4パルスがONされる。φ5ゲートに
保持されている合成電荷がφ4ゲートに転送される。図
23(3)はこのタイミングの電荷移動を示し、φ5ゲ
ートに保持されていた合成電荷34と、合成電荷78が
φ4ゲートに転送されているのが分かる。図28(3)
はこのタイミングの電位遷移を示し、φ1、φ3ゲート
の電荷が保持された状態でφ5ゲートから合成電荷がφ
4ゲートに転送されていることが分かる。
【0093】図20、t6''タイミングを説明する。φ
4パルスがOFFされる。φ4ゲートに保持されていた合
成電荷がφ3ゲートに転送され、φ3ゲートに保持され
ていた電荷とさらに合成される。図23(4)はこのタ
イミングの電荷移動を示し、φ3ゲートに保持されてた
電荷2,6にφ4ゲートから転送されてきた合成電荷3
4及び合成電荷78がさらに合成し、合成電荷234と
合成電荷678になる。図28(4)はこのタイミング
の電位遷移を示し、φ1ゲートの電荷が保持された状態
で、φ4ゲートからφ3ゲートに転送された合成電荷が
φ3ゲートに保持されていた電荷と合成されていること
が分かる。
【0094】図20、t7''タイミングを説明する。φ
3パルスがOFF、φ2パルスがONされる。φ3ゲートに
保持されていた合成電荷がφ2ゲートに転送される。図
23(5)はこのタイミングの電荷移動を示し、φ3ゲ
ートに保持されていた合成電荷234及び合成電荷67
8がφ2ゲートに転送されているのが分かる。図28
(5)はこのタイミングの電位遷移を示し、φ1ゲート
の電荷が保持された状態で、φ3ゲートからφ2ゲート
に合成電荷が転送されていることが分かる。
【0095】図20、t8''〜t14''タイミングを説
明する。t8''タイミングにおいてφ2パルスがOFFさ
れる。φ2ゲートに保持されていた合成電荷がφ1ゲー
トに転送され、φ1ゲートに保持されていた電荷とさら
に合成される。図23(6)はこのタイミングにおける
電荷移動を示し、φ1ゲートに保持されていた電荷1,
5とφ2ゲートからφ1ゲートに転送される合成電荷2
34及び合成電荷678とさらに合成され合成電荷12
34,合成電荷5678になる。合成電荷1234,合
成電荷5678はPD列101の4画素分の合成電荷で
あり、150dpi相当の画素信号となる。図28(6)
はこのタイミングの電位遷移を示し、φ1ゲートにおい
てPD列101の4画素分の電荷合成が行われたことが
分かる。t9''からt14''タイミングにおいては合成
電荷がφ1ゲートに保持された状態を維持する。
【0096】図20、t15''タイミングを説明する。
φ1パルスがOFFされ、φ5〜φ8パルス、φB、RSパ
ルスがONされる。φ1ゲートに保持されていた合成電荷
は隣接するφ8ゲート、φBゲートに転送される。同時
にスイッチ303がONし、コンデンサ301は基準電源
302のレベルにチャージされる。図23(7)はこの
タイミングにおける電荷移動を示し、合成電荷1234
及び合成電荷5678がφ1ゲートからφ8ゲートに転
送されているのが分かる。図28(7)はこのタイミン
グにおける電位遷移を示し、φ1ゲートに保持されてい
た合成電荷がφ8ゲートに転送されていることを確認出
来る。同時にφ5、φ6、φ7ゲートもONされるが、各
ゲートに予め形成されている壁によってφ8ゲートから
の電荷の移動は起こらない。図中、最右端のφ8ゲート
には図示しない前段のφ1ゲートから合成電荷が転送さ
れる。また、最左端のφ1ゲートからはφBゲートに合
成電荷が転送される。
【0097】図20、t16''タイミングを説明する。
φ8パルスがOFFし、φ4パルスがONされる。φ8ゲー
トの合成電荷がφ7ゲートに転送される。図24(8)
はこのタイミングの電荷移動を示し、合成電荷123
4、合成電荷5678がφ8ゲートからφ7ゲートに転
送されていることが分かる。図29(8)はこのタイミ
ングの電位遷移を示し、φ8ゲートからφ7ゲートに合
成電荷が転送されていることと、φBゲートに合成電荷
が保持された状態であることが分かる。
【0098】図20、t17''タイミングを説明する。
φ7、RSパルスがOFFし、φ3パルスがONされる。φ
7ゲートの合成電荷がφ6ゲートに転送される。スイッ
チ303がOFFされ、コンデンサ301では漏れ電流に
よる電圧降下が発生する。図24(9)はこのタイミン
グの電荷移動を示し、合成電荷1234及び合成電荷5
678がφ7ゲートからφ6ゲートに転送されているこ
とが分かる。図29(9)はこのタイミングの電荷移動
を示し、φ7ゲートからφ6ゲートに合成電荷が転送さ
れていることと、φBゲートに合成電荷が保持された状
態であることが分かる。
【0099】図20、t18''タイミングを説明する。
φ6パルスがOFFし、φ2パルスがONされる。φ6ゲー
トの合成電荷がφ5ゲートに転送される。図24(1
0)はこのタイミングの電荷移動を示し、合成電荷12
34及び合成電荷5678がφ6ゲートからφ5ゲート
に転送されていることが分かる。図29(10)はこの
タイミングの電位遷移を示し、φ6ゲートからφ5ゲー
トに合成電荷が転送されていることと、φBゲートに合
成電荷が保持された状態であることが分かる。
【0100】図20、t19''タイミングを説明する。
φ5、φBパルスがOFF、φ1パルスがONされる。φ5
ゲートの合成電荷がφ4ゲートに転送される。φBゲー
トに保持されていた合成電荷はコンデンサ301に供給
され信号電圧に変換される。図24(11)はこのタイ
ミングの電荷移動を示し、合成電荷1234及び合成電
荷5678がφ5ゲートからφ4ゲートに転送されてい
ることが分かる。図29(11)はこのタイミングの電
位遷移を示し、φ5ゲートからφ4ゲートに合成電荷が
転送されていることと、φBゲートに保持されていた合
成電荷がコンデンサ301に供給されたことが分かる。
【0101】図20、t20''タイミングを説明する。
φ4パルスがOFFされ、φ8パルスがONされる。φ4ゲ
ートの合成電荷がφ3ゲートに転送される。φBゲート
からコンデンサ301に供給される合成電荷は、コンデ
ンサ301での電圧変換が完了した時点で消滅し、コン
デンサ301で信号電圧レベルが維持される。図24
(12)はこのタイミングの電荷移動を示し、合成電荷
1234及び合成電荷5678がφ4ゲートからφ3ゲ
ートに転送されていることが分かる。図29(12)は
このタイミングの電位遷移を示し、合成電荷がφ4ゲー
トからφ3ゲートに転送されていることが分かる。
【0102】図20、t21''タイミングを説明する。
φ3パルスがOFFされ、φ7パルスがONされる。φ3ゲ
ートの合成電荷がφ2ゲートに転送される。図24(1
3)はこのタイミングの電荷移動を示し、合成電荷12
34及び合成電荷5678がφ3ゲートからφ2ゲート
に転送されていることが分かる。図29(13)はこの
タイミングの電位遷移を示し、ここでも合成電荷がφ3
ゲートからφ2ゲートに転送されていることが分かる。
【0103】図20、t22''タイミングを説明する。
φ2パルスがOFFされ、φ6パルスがONされる。φ2ゲ
ートの合成電荷がφ1ゲートに転送される。図24(1
4)はこのタイミングの電荷移動を示し、合成電荷12
34及び合成電荷5678がφ2ゲートからφ1ゲート
に転送されていることが分かる。図29(14)はこの
タイミングの電位遷移を示し、ここでも合成電荷がφ2
ゲートからφ1ゲートに転送されていることが分かる。
【0104】以降、t15''〜t22''で構成される繰
り返し周期TC''が繰り返されることによって合成電荷
は順次転送される。150dpi読み取りを行う場合、転
送レジスタ401はPD列101の画素数の4分の1の
合成電荷を転送することになり、この場合1875の合
成電荷を転送することとなる。
【0105】繰り返し周期TC''は600dpi駆動時に等し
く224.8(ns)であることから水平転送期間TH'は次式の
ようになる。
【数24】
【0106】従って蓄積期間TS''は次式のようにな
る。
【数25】
【0107】繰り返し周期TC''は600dpi駆動時の
繰り返し周期TCに等しく、電荷転送レジスタ401の
駆動周波数は600dpi駆動時に等しく4.45(MHz)である。
但し、電荷転送レジスタ401のゲート間転送周波数は
駆動周波数の4分の1の周期で行われるため、駆動周波
数の4倍の17.8(MHz)で行われる。
【0108】以上説明した解像度可変型CCDラインセ
ンサー200を搭載した画像読み取りシステム2000
の流し読み動作について説明する。画像読み取りシステ
ム2000は図示しない操作パネルによって600dp
i、300dpi、150dpiの解像度を指定するこ
とが可能であり、それぞれの条件における動作及び生産
性について説明する。
【0109】600dpiの解像度が指定された場合、
原稿給送装置1の原稿搬送速度は25mm/sに設定され、主
・副解像度600dpiの画像読み取りが行われる。解
像度可変型CCDラインセンサー200には図18に示
す600dpi読み取り駆動パターンが設定される。図
30(1)は600dpi読み取り時の原稿読み取り時
間と紙間時間との関係を示すタイミングチャートであ
る。原稿はA4原稿を対象とし、210mm幅を読み取る時間
で、次式のようになる。
【数26】
【0110】また紙間時間は従来例に等しく50msで、6
00dpi読み取り時の生産性は次式のようになる。
【数27】
【0111】一方、操作パネルより300dpiが指定された
場合に、画像読み取りシステム2000は次の動作で主
・副300dpiの画像読み取りを行う。解像度可変型CCD
ラインセンサー200が図19に示される駆動波形で駆
動される。先に説明したように解像度可変型CCDライ
ンセンサー200は300dpi読み取り時には850us
の蓄積時間で駆動可能なため、原稿給送装置1の原稿搬
送速度は、次式のように設定される。
【数28】
【0112】この場合の原稿読み取り時間と紙間時間と
の関係を図30(2)のタイミングチャートに示す。原
稿読み取り時間は次式のようになる。
【数29】
【0113】紙間時間は50ms固定なので、300dpi
読み取り時の生産性は次式のようになる。
【数30】
【0114】従って300dpi読み取り時には600d
pi読み取り時の生産性に対して約3.93倍の生産性を実
現することが出来る。さらに操作パネルより150dpiが指
定された場合に、画像読み取りシステム2000は次の
動作で主・副150dpiの画像読み取りを行う。
【0115】解像度可変型CCDラインセンサー200
が図20に示される駆動波形で駆動される。先に説明し
たように解像度可変型CCDラインセンサー200は15
0dpi読み取り時には428.5usの蓄積時間で駆動可能な
ため、原稿給送装置1の原稿搬送速度は次式のように設
定される。
【数31】
【0116】この場合の原稿読み取り時間と紙間時間と
の関係を図30(3)のタイミングチャートに示す。原
稿読み取り時間は次式のようになる。
【数32】
【0117】紙間時間は50ms固定なので、150dpi読
み取り時の生産性は次式のようになる。
【数33】
【0118】従って150dpi読み取り時には600dpi読み取
り時の生産性に対して約14.5倍、300dpi読み取り時の生
産性に対しては約3.7倍の生産性を実現することが出来
る。
【0119】いずれの解像度においても次の条件はほぼ
同一に保たれる。 (1)解像度可変型CCDラインセンサー200の駆動
周波数 (2)解像度可変型CCDラインセンサー200読み出
し画素における露光蓄積量 (3)解像度可変型CCDラインセンサー200の出力
構成 (4)単位時間当たりの情報量
【0120】本実施形態においては解像度可変型CCD
ラインセンサー200の駆動条件より300dpi/1
50dpi読み取り時の原稿搬送速度を決定している
が、原稿搬送速度に合わせ解像度可変型CCDラインセ
ンサー200の駆動条件を決定しても良い。
【0121】また操作パネルからの指示は本実施形態に
限定するものではなく、例えば生産性を指定する方法
や、原稿種類(例えば発表用資料のように比較的文字が
大きく多数部の複写を必要とする場合には300dpi
読み取りで高い生産性、一方雑誌等の比較的小さな文字
を持つ原稿は600dpiで解像力を優先する)で指定
する方法でも良い。
【0122】さらに本実施形態は600dpi/300
dpi/150dpiの切り替えを可能とする解像度可
変型CCDラインセンサーを用いた画像読み取りシステ
ムについて説明を行ったが、この解像度可変型CCDラ
インセンサーと同じ構造で画素数を倍にすれば1200
dpi/600dpi/300dpiの切り替えを可能と
することが出来る。或いは画素数を10000画素程度
とすれば800dpi/400dpi/200dpiの
切り替えを可能とすることが出来る。
【0123】<実施形態3>図4は本発明の実施形態3
による画像読み取りシステム3000の構成図であり、
図2で説明した従来例の画像読み取り装置に解像度可変
型3ラインカラーCCDラインセンサー300を搭載し
たもので、その他の構成は従来例に等しいため説明を省
略する。解像度可変型3ラインカラーCCDラインセン
サー300はA4縦原稿を600dpi、300dpi、
150dpiの解像度で読み取ることが可能なラインセ
ンサーである。
【0124】その動作原理を以下詳細に説明する。解像
度可変型3ラインカラーCCDイメージセンサー300は
実施形態1で説明した解像度可変型CCDラインセンサー
100と同一構成のセンサーユニットを赤(RED)、緑
(GRREN)、青(BLUE)のカラーフィルターを搭載し1
チップ化したものであり、その構成を以下説明する。
【0125】図31は解像度可変型3ラインカラーCCD
イメージセンサー300の構造図である。同図におい
て、601はREDのカラーフィルターが搭載されたフォ
トダイオード列(以降、R_PD列)である。602は
GREENのカラーフィルターが搭載されたフォトダイオー
ド列(以降、G_PD列)である。603はBLUEのカラ
ーフィルターが搭載されたフォトダイオード列(以降、
B_PD列)である。604、605、606はそれぞ
れR_PD列601、G_PD列602、B_PD列6
03から電荷を読み出すためのSHゲートでSHパルス
で同一に駆動される。607、608、609はそれぞ
れR_PD列601、G_PD列602、B_PD列6
03から読み出された電荷の水平転送を行うための電荷
転送レジスタで、φ1〜φ4の4本の駆動パルスで駆動
される。610、611、612はそれぞれ電荷転送レ
ジスタ607、608、609で転送された電荷を電圧
変換し出力する出力アンプであり、図9で説明したもの
と同一構成である。R_PD列601、G_PD列60
2、B_PD列603はそれぞれ600dpi読み取り時の2
ライン分の間隔で配置されている。600dpi、300dpiの各
解像度における読み取り方法は実施形態1で説明した内
容と同一のため説明を省略する。
【0126】以上説明した解像度可変型3ラインカラー
CCDイメージセンサー300を搭載した画像読み取り
システム3000の流し読み動作について説明する。画
像読み取りシステム3000は図示しない操作パネルに
よって600dpi、300dpiの解像度を指定する
ことが可能である。
【0127】600dpiの解像度が指定された場合、
主・副解像度600dpiの画像読み取りが行われる。
解像度可変型3ラインカラーCCDイメージセンサー30
0から出力されるRGB各色信号出力はそれぞれ副走査
2ライン分の遅延量をもって出力される。次に300dpiの
解像度が指定された場合、主・副解像度300dpiの画
像読み取りが行われる。解像度可変型3ラインカラーCC
Dイメージセンサー300のR_PD列601、G_P
D列602、B_PD列603のライン間隔は副走査解
像度に比例して縮小されるため解像度可変型3ラインカ
ラーCCDイメージセンサー300から出力されるRGB
各色信号出力はそれぞれ副走査1ライン分の遅延量をも
って出力される。
【0128】出力されたRGB信号は図示しない遅延補
正回路によって補正される。一般的に遅延補正はFIFOメ
モリーを用いた整数倍の遅延処理と補間回路による1ラ
イン以下の補正が行われる。1ライン以下の補正は補間
処理によって実行されるため、MTF特性の劣化原因と
なる。画像読み取りシステム3000においては600dp
i、300dpiどちらの解像度の読み取りにおいても解像度
可変型3ラインカラーCCDイメージセンサー300から
のRGB出力におけるライン間隔は整数倍であるため、遅
延補正によるMTF特性劣化は発生しない。
【0129】また、実施形態2で説明した600dpi、300d
pi、150dpiの解像度切り替えが可能な解像度可変型CCD
ラインセンサー200と同一構成を有するカラーイメー
ジセンサーを用いる場合にはそのライン間隔を4ライン
に設定することで各解像度において整数倍の遅延量とす
ることが出来る。
【0130】以上のように、読み取り解像度を可変可能
なラインイメージセンサーを実現する手段及び作用は次
の通りである。 (1)少なくとも複数の画素で構成されるフォトダイオ
ード列と、前記フォトダイオード列で生成された信号電
荷を転送する電荷転送レジスタとを有するラインイメー
ジセンサーにおいて、フォトダイオード列において隣接
するM画素の電荷を混合することによって読み取り解像
度を可変可能にしたものである。さらに電荷混合を電荷
転送レジスタで行うことにより、構造を簡素化するもの
である。
【0131】(2)少なくとも複数の画素で構成される
フォトダイオード列と、前記フォトダイオード列で生成
された信号電荷を転送する電荷転送レジスタを有するラ
インイメージセンサーにおいて、フォトダイオード列に
おいて隣接するN画素の電荷を混合する電荷混合手段
と、電荷転送レジスタが少なくとも(2×N)種類の駆
動パルスによって駆動されるように構成したことによ
り、電荷転送レジスタにおいて電荷単位での転送を可能
とし電荷転送レジスタでの電荷混合を可能としたもので
ある。さらに(2×N)種類の駆動パルスを同一周波数
とし、駆動周波数の(2×N)分の1位相ずつ異なる位
相で供給することによってN画素混合時の電荷転送期間
を画素混合を行わない場合の電荷転送期間のN分の1と
することを可能にしたものである。さらにラインイメー
ジセンサーの定格駆動周波数のN分の1以下の周波数で
駆動することによって電荷混合時の動作を保証するもの
である。さらに電荷転送レジスタの駆動パルスを(2×
N)+1種類とすることで電荷転送レジスタの最終段を
独立に駆動可能としたものである。
【0132】(3)複数の異なる解像度で画像を読み取
ることが可能な複数のラインセンサーを有する撮像素子
であって、複数のラインセンサー間のライン間隔が複数
の解像度の中で最も低い解像度の読み取りにおいて整数
となるように配置することによって複数のラインセンサ
ー間の位相ズレ補正を補間処理無しで実現できるように
したものである。
【0133】以上のように、主・副解像度バランスを維
持したまま飛躍的に生産性を向上させる画像読み取りシ
ステムを実現することが出来る。さらに具体的には解像
度可変型CCDラインセンサーにおいては次の効果が有
る。 (1)複数の読み取り解像度を持つラインイメージセン
サーを実現出来る。 (2)駆動パルスの変更だけで異なる解像度読み取りを
実現する。 (3)駆動周波数を変えずに複数の解像度読み取りを実
現する。 (4)低い解像度で読み取る場合、水平転送期間を短縮
出来る。
【0134】次に、主・副の解像度バランスを維持した
まま飛躍的な生産性の向上を実現する画像読み取り装置
を実現するための手段及び作用は以下の通りである。複
数の異なる解像度で画像を読み取ることが可能なライン
イメージセンサーを搭載する画像読み取りシステムにお
いて、読み取り解像度を指定する解像度指定手段と、前
記ラインイメージセンサーの読み取り解像度と、副走査
解像度を前記解像度指定手段で指定された解像度に設定
する制御手段を設けたことで、主・副の読み取り解像度
バランスを維持しつつ、解像度比の2乗分の1倍の読み
取り生産性を可能にしたものである。
【0135】解像度可変型CCDラインセンサーを搭載
した画像読み取りシステムにおいては次の効果がある。 (1)原稿搬送速度可変時、主・副解像度バランスを維
持した画像読み取りを可能とする。 (2)従来装置に比べ同一解像度で約2倍の生産性を実
現出来る。 (3)画質(SN、主・副解像度バランス)を維持した
まま飛躍的な生産性向上を実現できる。 (4)1つの装置で高生産性、高画質への要求を両立出
来る。
【0136】なお、上記実施形態は、何れも本発明を実
施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、
これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈され
てはならないものである。すなわち、本発明はその技術
思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様
々な形で実施することができる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の読み取り解像度を持つラインイメージセンサを実
現できる。また、駆動パルスの変更だけで異なる解像度
読み取りを実現することができる。また、駆動周波数を
変えずに複数の解像度読み取りを実現することができ
る。また、低い解像度で読み取る場合、水平転送期間を
短縮することができる。
【0138】画像読み取り装置においては、原稿搬送速
度可変時、主・副解像度バランスを維持した画像読み取
りを可能にする。また、従来装置に比べ同一解像度で約
2倍の生産性を実現できる。また、画質(SN、主・副
解像度バランス)を維持したまま飛躍的な生産性向上を
実現できる。また、1つの装置で高生産性、高画質への
要求を両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1で説明される画像読み取りシステム
1000の構成図である。
【図2】従来例の画像読み取りシステムの構成図であ
る。
【図3】実施形態2で説明される画像読み取りシステム
2000の構成図である。
【図4】実施形態3で説明される画像読み取りシステム
3000の構成図である。
【図5】実施形態1の解像度可変型CCDラインセンサー
100のブロック図である。
【図6】実施形態1の解像度可変型CCDラインセンサー
100のゲート詳細図である。
【図7】実施形態1の画像読み取りシステム1000の
画像読み取りタイミングチャートである。
【図8】実施形態1の解像度可変型CCDラインセンサー
100の電位遷移図である。
【図9】実施形態1の解像度可変型CCDラインセンサ
ー100の出力アンプのブロック図である。
【図10】実施形態1の解像度可変型CCDラインセン
サー100の600dpi駆動タイミングチャートであ
る。
【図11】実施形態1の解像度可変型CCDラインセン
サー100の300dpi駆動タイミングチャートであ
る。
【図12】実施形態1の解像度可変型CCDラインセン
サー100の600dpi駆動時の電荷移動図である。
【図13】実施形態1の解像度可変型CCDラインセン
サー100の300dpi駆動時の電荷移動図である。
【図14】実施形態1の解像度可変型CCDラインセンサ
ー100の600dpi駆動時の電位遷移図である。
【図15】実施形態1の解像度可変型CCDラインセンサ
ー100の300dpi駆動時の電位遷移図である。
【図16】実施形態2の解像度可変型CCDラインセンサ
ー200のブロック図である。
【図17】実施形態2の解像度可変型CCDラインセンサ
ー200のゲート詳細図である。
【図18】実施形態2の解像度可変型CCDラインセン
サー200の600dpi駆動タイミングチャートであ
る。
【図19】実施形態2の解像度可変型CCDラインセン
サー200の300dpi駆動タイミングチャートであ
る。
【図20】実施形態2の解像度可変型CCDラインセン
サー200の150dpi駆動タイミングチャートであ
る。
【図21】実施形態2の解像度可変型CCDラインセン
サー200の600dpi駆動時の電荷移動図である。
【図22】実施形態2の解像度可変型CCDラインセン
サー200の300dpi駆動時の電荷移動図である。
【図23】実施形態2の解像度可変型CCDラインセン
サー200の150dpi駆動時の電荷移動図である。
【図24】実施形態2の解像度可変型CCDラインセン
サー200の150dpi駆動時の電荷移動図である。
【図25】実施形態2の解像度可変型CCDラインセンサ
ー200の電位遷移図である。
【図26】実施形態2の解像度可変型CCDラインセンサ
ー200の600dpi駆動時の電位遷移図である。
【図27】実施形態2の解像度可変型CCDラインセンサ
ー200の300dpi駆動時の電位遷移図である。
【図28】実施形態2の解像度可変型CCDラインセンサ
ー200の150dpi駆動時の電位遷移図である。
【図29】実施形態2の解像度可変型CCDラインセンサ
ー200の150dpi駆動時の電位遷移図である。
【図30】実施形態2の画像読み取りシステム2000
の画像読み取りタイミングチャートである。
【図31】実施形態3の解像度可変型3ラインカラーラ
インイメージセンサー300のブロック図である。
【符号の説明】
1・・・原稿給送装置 2・・・原稿トレイ 3・・・原稿 4・・・原稿給紙ローラ 5・・・分離パッド 6・・・中間ローラー対 7・・・排紙ローラー 8・・・大ローラー 9・・・第1従動ローラ 10・・・第2従動ローラ 11・・・第3従動ローラ 12・・・流し読みガラス 13・・・露光部 14・・・ミラーユニット 15・・・光学レンズ 16・・・CCDラインセンサー 17・・・原稿ガイド板 18・・・ジャンプ台 19・・・画像読み取り装置 22・・・基準白色板 23・・・プラテンガラス 100・・・解像度可変型CCDラインセンサー 101・・・フォトダイオード列 102・・・シフトゲート 103・・・電荷転送レジスタ 104・・・出力アンプ 200・・・解像度可変型CCDラインセンサー 301・・・コンデンサ 302・・・基準電源 303・・・第1のスイッチ 304・・・第2のスイッチ 401・・・電荷転送レジスタ 601・・・R_PD列 602・・・G_PD列 603・・・B_PD列 604、605、606・・・SHゲート 607、608、609・・・電荷転送レジスタ 610、611、612・・・出力アンプ 1000、2000、3000・・・画像読み取りシス
テム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB01 BA13 CA02 DB08 FA08 FA50 GC08 GC15 GD03 5C051 AA01 BA03 DA03 DB10 DB12 DB22 DB24 DC03 5C072 AA01 DA02 DA04 EA05 FA03 LA18 TA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素で構成され、光を基に信号電
    荷を生成するためのフォトダイオード列と、 前記フォトダイオード列で生成された信号電荷を転送す
    る電荷転送レジスタと、 前記フォトダイオード列において隣接するM画素の電荷
    を混合することによって読み取り解像度を可変する解像
    度可変手段とを有することを特徴とするラインイメージ
    センサ。
  2. 【請求項2】 前記M画素の電荷の混合は、前記電荷転
    送レジスタにおいて行われることを特徴とする請求項1
    記載のラインイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 複数の画素で構成され、光を基に信号電
    荷を生成するフォトダイオード列と、 前記フォトダイオード列で生成された信号電荷を転送す
    る電荷転送レジスタと、 前記フォトダイオード列において隣接するN画素の電荷
    を混合する電荷混合手段と、 前記電荷転送レジスタが少なくとも(2×N)種類の駆
    動パルスによって駆動する駆動手段とを有することを特
    徴とするラインイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 前記(2×N)種類の駆動パルスは、前
    記電荷転送レジスタの電荷転送期間において同一周波数
    であることを特徴とする請求項3記載のラインイメージ
    センサ。
  5. 【請求項5】 前記(2×N)種類の駆動パルスは、前
    記電荷転送レジスタの電荷転送期間において、前記周波
    数の(2×N)分の1位相ずつ異なる位相で供給される
    ことを特徴とする請求項4記載のラインイメージセン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記駆動パルスは、前記ラインイメージ
    センサの定格駆動周波数のN分の1以下で駆動されるこ
    とを特徴とする請求項3記載のラインイメージセンサ。
  7. 【請求項7】 前記駆動パルスは、(2×N)+1種類
    の駆動パルスであることを特徴とする請求項3記載のラ
    インイメージセンサ。
  8. 【請求項8】 複数の異なる解像度で画像を読み取るこ
    とが可能なラインイメージセンサと、 読み取り解像度を指定する解像度指定手段と、 前記ラインイメージセンサーの読み取り解像度及び副走
    査解像度を前記解像度指定手段で指定された解像度に設
    定する制御手段とを有することを特徴とする画像読み取
    り装置。
  9. 【請求項9】 複数の異なる解像度で画像を読み取るこ
    とが可能な複数のラインイメージセンサを有し、 前記複数のラインイメージセンサ間のライン間隔が前記
    複数の解像度の中で最も低い解像度の読み取りにおいて
    整数となるように配置されたことを特徴とする撮像素
    子。
  10. 【請求項10】 フォトダイオード列において光を基に
    電荷を生成するステップと、 前記フォトダイオード列において隣接するM画素の電荷
    を電荷転送レジスタ上で混合するか否かによって読み取
    り解像度を可変するステップとを有することを特徴とす
    る画像読み取り方法。
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