JP2009290501A - 監視カメラ及び監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】事故や事件、災害などの所定のイベントが同時に複数発生した場合に、これらのイベントを、好適に監視することができる監視カメラ及び監視システムを提供する。
【解決手段】SIPサーバ200と複数の監視カメラ300…とを備える監視システム1000において、監視カメラ300は、1つないし複数のグループにグルーピングされており、一のグループに所属する監視カメラ300は、制御カメラと被制御カメラとを含み、SIPサーバ200は、一のグループに所属する監視カメラ300の中から制御カメラとなる監視カメラを選択し、監視カメラ300は、イベントの発生を検知して、検知されたイベントの相対優先度を算出し、制御カメラは、算出された相対優先度に基づいて一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成し、各監視カメラ300は、生成されたカメラワーク情報に基づいてカメラ部320の撮像領域を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、監視カメラ及び監視システムに関する。
従来、監視カメラや、監視カメラを備える監視システムなどが提案されている。
具体的には、例えば、監視カメラと、指向性を有する複数のマイクと、を備える監視システムにおいて、マイクで拾っている音声レベルが所定値を超えた場合に、音声の発生した方向に監視カメラの撮像方向を向けることができる監視システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の監視カメラを備える監視システムにおいて、死角が少なくなるように、各監視カメラの撮像領域(撮像範囲や撮像方向など)を調整することができる監視システムが提案されている(例えば、特許文献2及び3参照)。
また、複数の監視カメラを備える監視システムにおいて、複数の監視カメラが異なる角度から同時に又は画面上切り換わりながら同一の被写体を撮像して、複数の監視カメラが連携することにより被写体の全体像を撮像することができる監視システムが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、複数の監視カメラを備える監視システムにおいて、複数の監視カメラの中から、所定位置に対応する監視カメラを選定し、選定した監視カメラを駆動制御して監視対象を撮像させることができる監視システムが提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2005−175853号公報 特許第3903062号公報 特開2007−104223号公報 特開2007−336035号公報 特開2008−011212号公報
しかしながら、特許文献1〜5記載の発明では、事故や事件、災害などの所定の異常(イベント)が同時に複数発生した場合に、これらのイベントを、好適に監視することができないという問題がある。
本発明の課題は、事故や事件、災害などの所定のイベントが同時に複数発生した場合に、これらのイベントを、好適に監視することができる監視カメラ及び監視システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
監視カメラにおいて、
被写体を撮像するカメラ部と、
前記カメラ部の撮像領域を調整する調整手段と、
予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブルと、
前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を、前記相対優先度算出テーブルに基づいて算出する算出手段と、
前記イベントが複数発生している場合に、前記算出手段により算出された相対優先度に基づいて、前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させる調整制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の監視カメラにおいて、
前記検知手段は、
集音マイクと、
前記集音マイクに入力された音声から、前記予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を行う音声識別手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の監視カメラにおいて、
前記相対優先度算出テーブルは、
前記予め設定された複数のイベントの個別優先度が記憶された個別優先度テーブルと、
前記集音マイクに入力された音声の大きさと、緊急度と、が対応付けて記憶された緊急度テーブルと、を備え、
前記算出手段は、
前記検知手段により検知されたイベントの個別優先度を、前記個別優先度テーブルから取得し、
前記集音マイクに入力された前記所定の音声の大きさに対応する緊急度を、前記緊急度テーブルから取得し、
前記取得された個別優先度と緊急度とを用いた所定の演算式により、イベントの相対優先度を算出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
SIP(Session Initiation Protocol)サーバと、前記SIPサーバに登録された複数の監視カメラと、を備える監視システムにおいて、
前記複数の監視カメラは、1つないし複数のグループにグルーピングされており、
一のグループに所属する複数の監視カメラは、制御カメラと、被制御カメラと、を含み、
前記SIPサーバは、
前記一のグループに所属する複数の監視カメラの中から、前記制御カメラとなる監視カメラを選択する選択手段を備え、
前記監視カメラは、
被写体を撮像するカメラ部と、
前記カメラ部の撮像領域を調整する調整手段と、
予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブルと、
前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を、前記相対優先度算出テーブルに基づいて算出する算出手段と、
前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させる調整制御手段と、を備え、
前記制御カメラは、前記算出手段により算出された相対優先度に基づいて、前記一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成する生成手段を備え、
前記調整制御手段は、前記生成手段により生成されたカメラワーク情報に基づいて、前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の監視システムにおいて、
前記SIPサーバは、
前記制御カメラとして選択された監視カメラが、現在当該SIPサーバに接続しているか否かを判断する判断手段を備え、
前記選択手段は、前記判断手段により、前記制御カメラとして選択された監視カメラが、現在当該SIPサーバに接続していないと判断された場合に、前記一のグループに所属する他の監視カメラの中から、前記制御カメラとなる監視カメラを選択することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
SIP(Session Initiation Protocol)サーバと、前記SIPサーバに登録された複数の監視カメラと、を備える監視システムにおいて、
前記複数の監視カメラは、1つないし複数のグループにグルーピングされており、
一のグループに所属する複数の監視カメラは、制御カメラと、被制御カメラと、を含み、
前記SIPサーバは、
前記一のグループに所属する複数の監視カメラの中から、前記制御カメラとなる監視カメラを選択する選択手段と、
前記制御カメラとして選択された監視カメラが、現在当該SIPサーバに接続しているか否かを判断する判断手段と、を備え、
前記選択手段は、前記判断手段により、前記制御カメラとして選択された監視カメラが、現在当該SIPサーバに接続していないと判断された場合に、前記一のグループに所属する他の監視カメラの中から、前記制御カメラとなる監視カメラを選択し、
前記監視カメラは、
被写体を撮像するカメラ部と、
前記カメラ部の撮像領域を調整する調整手段と、
予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブルと、
前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を、前記相対優先度算出テーブルに基づいて算出する算出手段と、
前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させる調整制御手段と、を備え、
前記検知手段は、
集音マイクと、
前記集音マイクに入力された音声から、前記予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を行う音声識別手段と、を備え、
前記相対優先度算出テーブルは、
前記予め設定された複数のイベントの個別優先度が記憶された個別優先度テーブルと、
前記集音マイクに入力された音声の大きさと、緊急度と、が対応付けて記憶された緊急度テーブルと、を備え、
前記算出手段は、
前記検知手段により検知されたイベントの個別優先度を、前記個別優先度テーブルから取得し、
前記集音マイクに入力された前記所定の音声の大きさに対応する緊急度を、前記緊急度テーブルから取得し、
前記取得された個別優先度と緊急度とを用いた所定の演算式により、イベントの相対優先度を算出し、
前記制御カメラは、前記算出手段により算出された相対優先度に基づいて、前記一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成する生成手段を備え、
前記調整制御手段は、前記生成手段により生成されたカメラワーク情報に基づいて、前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させることを特徴とする。
本発明によれば、監視カメラにおいて、被写体を撮像するカメラ部と、カメラ部の撮像領域を調整する調整手段と、予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段と、検知手段により検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブルと、検知手段により検知されたイベントの相対優先度を、相対優先度算出テーブルに基づいて算出する算出手段と、イベントが複数発生している場合に、算出手段により算出された相対優先度に基づいて、カメラ部の撮像領域を調整手段に調整させる調整制御手段と、を備えている。
したがって、事故や事件、災害などの所定のイベントが同時に複数発生した場合に、これらのイベントの相対優先度に基づいてこれらのイベントを撮像(監視)することができるため、これらのイベントを、好適に監視することができる。
また、本発明によれば、SIP(Session Initiation Protocol)サーバと、SIPサーバに登録された複数の監視カメラと、を備える監視システムにおいて、複数の監視カメラは、1つないし複数のグループにグルーピングされており、一のグループに所属する複数の監視カメラは、制御カメラと、被制御カメラと、を含み、SIPサーバは、一のグループに所属する複数の監視カメラの中から、制御カメラとなる監視カメラを選択する選択手段を備え、監視カメラは、被写体を撮像するカメラ部と、カメラ部の撮像領域を調整する調整手段と、予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段と、検知手段により検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブルと、検知手段により検知されたイベントの相対優先度を、相対優先度算出テーブルに基づいて算出する算出手段と、カメラ部の撮像領域を調整手段に調整させる調整制御手段と、を備え、制御カメラは、算出手段により算出された相対優先度に基づいて、一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成する生成手段を備え、調整制御手段は、生成手段により生成されたカメラワーク情報に基づいて、カメラ部の撮像領域を調整手段に調整させるようになっている。
したがって、事故や事件、災害などの所定のイベントが同時に複数発生した場合に、これらのイベントの相対優先度に基づき生成されたカメラワーク情報に基づいてこれらのイベントを撮像(監視)することができるため、これらのイベントを、好適に監視することができる。
以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
<監視システム>
図1は、本発明の監視システム1000の構成の一例を示す図である。
監視システム1000は、例えば、図1に示すように、通信ネットワーク上に配置されたデータサーバ100やSIPサーバ(Session Initiation Protocol)200と、当該通信ネットワークに接続して、当該通信ネットワークを介してデータサーバ100やSIPサーバ200と接続する複数の監視カメラ300…と、などを備えて構成される。
監視システム1000は、例えば、1つないし複数の監視場所を監視するシステムであり、監視システム1000が備える複数の監視カメラ300…は、各監視場所に対応するグループにグルーピングされている。
具体的には、例えば、監視システム1000によって「監視場所A」と「監視場所B」とを監視する場合、監視システム1000が備える複数の監視カメラ300…のうちの「グループA」に所属する複数の監視カメラ300…(「グループA」のメンバ)によって「監視場所A」を監視し、「グループB」に所属する複数の監視カメラ300…(「グループB」のメンバ)によって「監視場所B」を監視するようになっている。
一のグループに所属する複数の監視カメラ300…は、例えば、制御カメラと、被制御カメラと、に分類される。
制御カメラは、例えば、一のグループに所属する各監視カメラ300(一のグループの各メンバ)のカメラワークを決定するとともに、当該決定したカメラワークに従って、当該一のグループが担当する監視場所を撮像(監視)する監視カメラ300である。ここで、制御カメラにより決定されるカメラワークは、例えば、一のグループの各メンバで連携して、当該一のグループが担当する監視場所を死角が少なく監視でき、かつ、発生した事故や事件、災害などの所定のイベントの影響が及ぶ範囲全体を十分な解像度で監視できるようなカメラワークである。
被制御カメラは、例えば、制御カメラにより決定されたカメラワークに従って、当該一のグループが担当する監視場所を撮像(監視)する監視カメラ300である。
監視カメラ300は、例えば、通信ネットワークに接続した際に、監視カメラ200に関する登録カメラ情報をSIPサーバ200にレジスト(登録)するようになっており、SIPサーバ200に登録されている間(登録有効期間の間)、SIPサーバ200に接続できるようになっている。
SIPサーバ200への登録には登録有効期間が定まっており、登録有効期間が経過する前に監視カメラ300が登録カメラ情報をSIPサーバに再レジスト(再登録)すると、その登録有効期間は、更新されるようになっている。
(SIPサーバ)
図2は、SIPサーバ200の機能的構成の一例を示すブロック図である。
SIPサーバ200は、例えば、Ethernet(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの通信ネットワーク上に配置されており、例えば、プロキシサーバ、リダイレクトサーバ、登録サーバ、場所サーバとして機能する。
SIPサーバ200は、例えば、図2に示すように、通信部210と、メモリ部220と、制御部230と、などを備えて構成される。
通信部210は、例えば、通信ネットワークを介して、データサーバ100や監視カメラ300などとの間で各種データの送受信を行う。
メモリ部220は、例えば、SIPサーバ200に登録されている監視カメラ300に関する登録カメラ情報と、監視システム1000によって監視する監視場所に関する監視場所情報と、監視システム1000によって監視する監視場所に対応するグループに関するグループ情報と、などを記憶している。
具体的には、登録カメラ情報は、例えば、監視カメラ300のURI(Uniform Resource Identifier)やIP(Internet Protocol)アドレスと、当該監視カメラ300の設置場所の位置に関する設置位置情報と、などが対応付けられた情報である。
ここで、メモリ部220に記憶された登録カメラ情報は、例えば、登録有効期間が経過すると消去されるようになっている。
監視場所情報は、例えば、監視場所の位置に関する監視位置情報と、当該監視場所の地形に関する地形情報と、などが対応付けられた情報である。
グループ情報は、例えば、グループを識別する情報と、当該グループが担当する監視場所に関する監視場所情報(当該監視場所の位置に関する監視位置情報と、当該監視場所の地形に関する地形情報と、など)と、当該グループに所属する監視カメラ300に関するカメラ情報(当該監視カメラ300のURIやIPアドレスと、当該監視カメラ300の設置場所の位置に関する設置位置情報と、など)と、などが対応付けられた情報である。
ここで、グループ情報に含まれるカメラ情報には、例えば、当該カメラ情報の監視カメラ300が制御カメラか被制御カメラかを識別するための情報が付与されていることとする。
制御部230は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)231と、RAM(Random Access Memory)232と、記憶部233と、などを備えている。
CPU231は、例えば、記憶部233に記憶されたSIPサーバ200用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
RAM232は、例えば、CPU231によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
記憶部233は、例えば、SIPサーバ200で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU231によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部233に記憶されている。
具体的には、記憶部233は、例えば、グルーピングプログラム233aと、判断プログラム233bと、選択プログラム233cと、などを記憶している。
グルーピングプログラム233aは、例えば、監視システム1000が備える複数の監視カメラ300…を、監視システム1000によって監視する1つないし複数の監視場所に対応するグループにグルーピングする機能を、CPU231に実現させる。
具体的には、例えば、現在SIPサーバ200に接続していない監視カメラ300(すなわち、メモリ部220に登録カメラ情報が記憶されていない監視カメラ300)がSIPサーバ200にレジストすると、CPU231は、例えば、そのレジストしてきた監視カメラ300が所属するグループを決定する。
より具体的には、CPU231は、例えば、そのレジストしてきた監視カメラ300に関する登録カメラ情報に含まれる設置位置情報などと、メモリ部220に記憶された監視場所情報に含まれる監視位置情報や地形情報などと、に基づいて、監視システム1000によって監視する1つないし複数の監視場所の中から、そのレジストしてきた監視カメラ300に適合する監視場所を選択し、当該監視場所を担当するグループを、そのレジストしてきた監視カメラ300が所属するグループとして決定する。
ここで、レジストしてきた監視カメラ300に適合する監視場所とは、例えば、その監視カメラ300により十分な解像度で監視可能な監視場所のことであり、具体的には、例えば、その監視カメラ300の設置場所を含む監視場所や、その監視カメラ300の設置場所近傍の監視場所などである。
判断プログラム233bは、例えば、制御カメラとして選択された監視カメラ300が、現在SIPサーバ200に接続しているか否かを判断する機能を、CPU231に実現させる。
具体的には、CPU231は、例えば、メモリ部220に記憶されたグループ情報に含まれるカメラ情報と、メモリ部220に記憶された登録カメラ情報と、を参照して、制御カメラであると識別するための情報が付与されているカメラ情報と同一の登録カメラ情報がメモリ部220に記憶されている場合には、その登録カメラ情報の監視カメラ300(制御カメラ)は、現在SIPサーバ200に接続していると判断し、同一の登録カメラ情報がメモリ部220に記憶されていない場合には、その登録カメラ情報の監視カメラ300(制御カメラ)は、現在SIPサーバ200に接続していないと判断する。
CPU231は、かかる判断プログラム233bを実行することによって、判断手段として機能する。
選択プログラム233cは、例えば、一のグループに所属する複数の監視カメラ300…の中から、制御カメラとなる監視カメラ300を選択する機能を、CPU231に実現させる。
具体的には、例えば、グルーピングプログラム233aを実行したCPU231により、レジストしてきた監視カメラ300が所属するグループが決定されると、CPU231は、例えば、そのグループに所属する、現在SIPサーバ200に接続している監視カメラ300の中から、制御カメラとなる監視カメラ300を選択するとともに、被制御カメラとなる監視カメラ300を選択する。
より具体的には、CPU231は、例えば、そのグループに所属する、メモリ部220に登録カメラ情報が記憶されている監視カメラ300のうちの、IPアドレスが最も若い監視カメラ300を制御カメラとして選択するとともに、そのグループに所属する、メモリ部220に登録カメラ情報が記憶されている監視カメラ300のうちの、制御カメラとして選択された監視カメラ300以外の監視カメラ300を被制御カメラとして選択する。
また、監視カメラ300がSIPサーバ200に再レジストしない理由としては、例えば、その監視カメラ300が故障したり電源OFFされたりしてダウンしてしまったことなどが挙げられる。この場合、その監視カメラ300は、撮像(監視)することができず、また、SIPサーバ200に接続していないため他の監視カメラ300とセッションを確立してピアツーピア通信することができない。
したがって、例えば、判断プログラム233bを実行したCPU231により、制御カメラとして選択された監視カメラ300が、現在SIPサーバ200に接続していないと判断された場合に、CPU231は、例えば、その制御カメラのグループへの所属を無効にして、そのグループに所属する他の監視カメラ300の中から、新たな制御カメラとなる監視カメラ300を選択するとともに、新たな被制御カメラとなる監視カメラ300を選択する。
そして、CPU231は、例えば、メモリ部220に記憶された登録カメラ情報の中から、同じグループの各メンバの登録カメラ情報(制御カメラの登録カメラ情報及び被制御カメラの登録カメラ情報)を取得し、通信部210に制御信号を入力して、当該取得した同じグループの各メンバの登録カメラ情報を、制御カメラ及び被制御カメラのそれぞれに対して送信させる。
ここで、同じグループの各メンバの登録カメラ情報は、例えば、サービスメッセージとして送信されることとする。
なお、一のグループに所属する、メモリ部220に登録カメラ情報が記憶されている監視カメラ300のうちの、IPアドレスが最も若い監視カメラ300を制御カメラとして選択するようにしたが、制御カメラの選択の仕方は任意であり、例えば、その一のグループに所属する期間が最も長い監視カメラ300を制御カメラとして選択しても良いし、その一のグループのメンバの中で最も処理能力が高い監視カメラ300を制御カメラとして選択しても良い。
CPU231は、かかる選択プログラム233cを実行することによって、選択手段として機能する。
(監視カメラ)
図3は、監視カメラ300の機能的構成の一例を示すブロック図である。また、図4は、カメラ台400に取り付けられた監視カメラ300の一例を模式的に示す側面図であり、図5は、カメラ台400に取り付けられた監視カメラ300の一例を模式的に示す正面図であり、図6は、カメラ台400に取り付けられた監視カメラ300の一例を模式的に示す平面図である。
ここで、カメラ部320の撮像方向を前方向、それに対向する方向を後方向とし、集音マイク351が配置された側を上側、それに対向する側を下側とし、前後方向及び上下方向の双方に直交する方向を左右方向とする。
監視カメラ300は、例えば、Ethernetや無線LAN、WiMAXなどの通信ネットワークに接続する監視カメラである。
監視カメラ300は、例えば、図3〜図6に示すように、外形が略直方体形状を成す本体部301と、通信部310と、カメラ部320と、映像データ処理部330と、撮像範囲調整部341や撮像方向調整部342などを有する撮像領域調整部340と、複数の集音マイク351…などを有するマイクロフォンアレイ部350と、音声データ処理部360と、タイマ部370と、メモリ部380と、制御部390と、などを備えて構成される。
例えば、図4〜図6に示すように、カメラ部320が備える撮像光学系(撮像光学系の一部)は、本体部301の前面に配置され、撮像方向調整部342は、本体部301の下面に配置され、集音マイク351は、本体部301の上面に配置されている。そして、これら以外の各部は、例えば、本体部301に内蔵されている。
監視カメラ300は、例えば、図4〜図6に示すように、本体部301を、撮像方向調整部342を介してカメラ台400に固定することによって、撮像方向調整部342を回転軸として左右方向に回転自在に、かつ、撮像方向調整部342を回動軸として上下方向に回動自在に、カメラ台400に取り付けられている。
ここで、カメラ台400は、例えば、垂直方向に沿って配置されたカメラ台本体部410と、水平方向に沿って配置されたカメラ支持部420と、などを備えている。そして、監視カメラ300は、例えば、本体部301を、撮像方向調整部342を介してカメラ支持部420に固定することによって、カメラ台400に取り付けられている。
通信部310は、例えば、通信ネットワークを介して、データサーバ100やSIPサーバ200、他の監視カメラ300などとの間で各種データの送受信を行う。
カメラ部320は、例えば、撮像光学系と、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、A/Dコンバータと、などを備えて構成され、例えば、被写体を撮像する。
具体的には、カメラ部320は、例えば、撮像光学系を介して入力された被写体像を撮像素子により光電変換してアナログ映像信号を生成し、A/Dコンバータにより当該アナログ映像信号からデジタルの映像データ(RAWデータ)を生成する。
映像データ処理部330は、例えば、カメラ部320により生成されたデジタルの映像データ(RAWデータ)に所定の処理を施す。
具体的には、映像データ処理部330は、例えば、RAWデータに所定の処理を施して、MPEG4(Moving Picture Experts Group phase 4)形式などのデジタルストリームデータの生成などを行う。
ここで、制御部390は、例えば、映像データ処理部330により生成されたデジタルストリームデータを、タイマ部370により計時された撮像時刻とともに、メモリ部380に記憶したり、通信部310を介してデータサーバ100などに対して送信したりする。
撮像領域調整部340は、例えば、調整手段として、カメラ部320の撮像領域(撮像範囲や撮像方向など)を調整する。
具体的には、撮像領域調整部340が有する撮像範囲調整部341は、例えば、カメラ部320が備える撮像光学系などを移動させて、焦点距離を変化させることによって(すなわち、光学ズームすることによって)、カメラ部320の撮像範囲を調整する。
また、撮像領域調整部340が有する撮像方向調整部342は、例えば、監視カメラ300を左右方向に回転させたり上下方向に回動させたりすることができるようになっており、この撮像方向調整部342によって、カメラ部320の撮像方向を調整する。
撮像範囲調整部341及び撮像方向調整部342によって、監視カメラ300は、所定のイベントが発生した方向にカメラ部320の撮像方向を向けて、発生した所定のイベントの影響が及ぶ範囲全体を画面内に収めて監視できるようになっている。
マイクロフォンアレイ部350は、例えば、本体部301の上面の角部それぞれに配置された4つの集音マイク351と、集音マイク351それぞれに設けられたA/Dコンバータと、などを備えて構成される。
具体的には、マイクロフォンアレイ部350は、例えば、集音マイク351に入力された音声(音)からアナログ音声信号を生成し、A/Dコンバータにより当該アナログ音声信号からデジタルの音声データを生成する。
ここで、監視カメラ300は、マイクロフォンアレイ部350が備える集音マイク351がそれぞれ間隔を置いて配置されているため、入力された音声(音)の位相差から、音声(音)が発生した地点を特定できるようになっている。
音声データ処理部360は、例えば、マイクロフォンアレイ部350により生成されたデジタルの音声データに所定の処理を施す。
具体的には、音声データ処理部360は、例えば、デジタルの音声データに所定の処理を施して、ノイズの除去などを行う。
ここで、制御部390は、例えば、音声データ処理部360によりノイズの除去などが施されたデジタルの音声データを、タイマ部370により計時された集音時刻とともに、メモリ部380に記憶したり、通信部310を介してデータサーバ100などに対して送信したりする。
タイマ部370は、例えば、時間(時刻)を計って、時間データを生成する。
メモリ部380は、例えば、図3に示すように、予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を行うための音声識別テーブル381と、検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブル382と、などを記憶している。
音声識別テーブル381には、例えば、図7に示すように、予め設定されたイベントのジャンルと、予め定められた所定の音声(音声、音、キーワードなど)と、などが対応付けて記憶されている。
ここで、予め設定されたイベントのジャンルは、例えば、事故(「交通事故」など)、事件(「発砲事件」や「傷害事件」、「強盗」など)、災害(「地震」など)、などである。
具体的には、音声識別テーブル381においては、例えば、予め設定されたイベントのジャンル「交通事故」と、予め定められた音声(音)「車が急ブレーキをかける音」や「物がぶつかった音」などと、が対応付けられている。
また、例えば、予め設定されたイベントのジャンル「発砲事件」と、予め定められた音声(音)「銃声」などと、が対応付けられており、例えば、予め設定されたイベントのジャンル「傷害事件」と、予め定められた音声「悲鳴」などと、が対応付けられており、例えば、予め設定されたイベントのジャンル「強盗」と、予め定められた音声(キーワード)「ドロボー!」などと、が対応付けられている。
また、例えば、予め設定されたイベントのジャンル「地震」と、予め定められた音声(キーワード)「地震だ!」などと、が対応付けられている。
相対優先度算出テーブル382は、例えば、図3に示すように、予め設定された複数のイベントの個別優先度が記憶された個別優先度テーブル382aと、検知されたイベントの緊急度を推定するための緊急度テーブル352bと、などを備えている。
個別優先度テーブル382aには、例えば、図8に示すように、予め設定されたイベントのジャンルと、当該イベントの個別優先度と、などが対応付けて記憶されている。
ここで、個別優先度は、例えば、監視すべき度合いが高いイベントほど、個別優先度の値が大きくなるよう設定されている。すなわち、例えば、図8においては、「交通事故」よりも「発砲事件」の方が監視すべき度合いが高いイベントであることとなる。
緊急度テーブル381bには、例えば、図9に示すように、集音マイク351に入力された音声の大きさと、緊急度と、などが対応付けて記憶されている。
ここで、例えば、入力された音声の大きさが大きいほど、緊急性の度合いが高いイベントであると推定される。したがって、緊急度は、例えば、図9に示すように、入力された音声の大きさが大きいほど、すなわち、緊急性の度合いが高いと推定されるイベントほど、緊急度の値が大きくなるよう設定されている。
さらに、メモリ部380は、例えば、SIPサーバ200のアドレスと、監視カメラ300の設置場所に関する設置場所情報と、予め設定されたイベントに関するイベント情報と、SIPサーバ200から送信された同じグループの各メンバの登録カメラ情報と、現在検知されているイベントに関する既知イベント情報と、制御カメラにより生成されたカメラワーク情報と、などを記憶している。
具体的には、設置場所情報は、例えば、設置場所の位置に関する設置位置情報と、設置場所周辺の地形に関する周辺地形情報と、などが対応付けられた情報である。
イベント情報は、例えば、予め設定されたイベントのジャンルと、当該イベントの影響が及ぶ一般的な範囲に関する影響範囲情報と、当該イベントが継続する一般的な継続時間と、当該イベントが副次的イベントを伴うと予測されるイベントであるか否かを識別するための情報と、などが対応付けられた情報である。
既知イベント情報は、例えば、現在検知されているイベントのジャンルと、当該イベントを検知した検知時刻と、当該イベントの相対優先度と、当該イベントが発生した地点に関する発生地点情報と、当該イベントの監視をタイムアウトするまでのタイムアウト時間と、などが対応付けられた情報である。
ここで、検知時刻は、例えば、当該イベントの検知の際に使用した音声が集音された集音時刻である。
また、タイムアウト時間は、例えば、メモリ部380に記憶されたイベント情報に含まれる当該イベントが継続する一般的な継続時間から、当該イベントが発生してからの時間(検知時刻からタイマ部370により計時された現在の時刻までの時間)を引いた時間であり、随時更新されることとする。
制御部390は、例えば、図3に示すように、CPU391と、RAM392と、記憶部393と、などを備えている。
CPU391は、例えば、記憶部393に記憶された監視カメラ300用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
RAM392は、例えば、CPU391によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
記憶部393は、例えば、監視カメラ300で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU391によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部393に記憶されている。
具体的には、記憶部393は、例えば、図3に示すように、音声データ送信制御プログラム393aと、音声識別プログラム393bと、算出プログラム393cと、発生地点特定プログラム393dと、新規イベント情報生成プログラム393eと、カメラワーク情報生成プログラム393fと、調整制御プログラム393gと、などを記憶している。
音声データ送信制御プログラム393aは、例えば、監視カメラ300が被制御カメラである場合に、例えば、通信部310に制御信号を入力して、集音マイク351に入力された音声から生成されたデジタルの音声データと、タイマ部370により計時された集音時刻と、などを制御カメラに対して送信させる機能を、CPU391に実現させる。
音声識別プログラム393bは、例えば、監視カメラ300が制御カメラである場合に、例えば、集音マイク351に入力された音声から、予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を行う機能を、CPU391に実現させる。
具体的には、CPU391は、例えば、音声データ処理部360において集音マイク351に入力された音声から生成されたデジタルの音声データや被制御カメラから送信された音声データを解析し、制御カメラや被制御カメラの集音マイク351に入力された音声の大きさが所定の閾値(例えば、50デシベル)以上であるか否かを判断する。そして、CPU391は、例えば、入力された音声の大きさが所定の閾値以上であると判断すると、その制御カメラや被制御カメラの集音マイク351に入力された音声から、予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を、音声識別テーブル381に基づいて行う。
CPU391は、かかる音声識別プログラム393bを実行することによって、音声識別手段として機能する。
そして、CPU391は、例えば、制御カメラや被制御カメラの集音マイク351に入力された音声が、予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントに関する音声であると識別した場合に、イベントの発生を検知する。
すなわち、予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段は、例えば、マイクロフォンアレイ部350と、音声データ処理部360と、識別プログラム393bを実行したCPU391と、などを備えて構成される。
算出プログラム393cは、例えば、監視カメラ300が制御カメラである場合に、例えば、検知されたイベントの相対優先度を、相対優先度算出テーブル382に基づいて算出する機能を、CPU391に実現させる。
具体的には、CPU391は、例えば、検知されたイベントの個別優先度を、個別優先度テーブル382aから取得する。
また、CPU391は、例えば、音声データ処理部360において集音マイク351に入力された音声から生成されたデジタルの音声データや被制御カメラから送信された音声データを解析し、制御カメラや被制御カメラの集音マイク351に入力された音声の大きさに対応する緊急度を、緊急度テーブル382bから取得する。
そして、CPU391は、例えば、その取得された個別優先度と緊急度とを用いた所定の演算式により、イベントの相対優先度を算出する。
ここで、所定の演算式とは、例えば、個別優先度と緊急度との和や、個別優先度と緊急度との積などである。
したがって、例えば、監視すべき度合いが高いイベントほど、個別優先度の値が大きくなるよう設定されているとともに、緊急性の度合いが高いイベントほど、緊急度の値が大きくなるよう設定されているため、相対優先度は、例えば、監視を優先すべき度合いが高いイベントほど、相対優先度の値が大きくなるよう算出される。
CPU391は、かかる算出プログラム393cを実行することによって、算出手段として機能する。
発生地点特定プログラム393dは、例えば、監視カメラ300が制御カメラである場合に、例えば、検知されたイベントが発生した地点を特定する機能を、CPU391に実現させる。
具体的には、制御カメラの集音マイク351に入力された音声に基づいてイベントの発生が検知された場合には、CPU391は、例えば、当該イベントが発生した地点の、制御カメラの設置場所からの距離及び方向を求め、その求めた距離及び方向と、制御カメラの設置場所の位置と、などに基づいて、当該イベントが発生した地点を特定する。
一方、被制御カメラの集音マイク351に入力された音声に基づいてイベントの発生が検知された場合には、CPU391は、例えば、当該イベントが発生した地点の、当該被制御カメラの設置場所からの距離及び方向を求め、その求めた距離及び方向と、当該被制御カメラの設置場所の位置と、などに基づいて、当該イベントが発生した地点を特定する。
ここで、CPU391は、例えば、公知の手法を用いて入力された音声が発生した地点を監視カメラ300からのベクトルとして示すベクトルデータを生成し、当該生成したベクトルデータと、監視カメラ300のカメラ部320の撮像方向と、に基づいて、当該イベントが発生した地点の、監視カメラ300の設置場所からの距離及び方向を求めることとする。
なお、被制御カメラのカメラ部320の撮像方向は、例えば、当該被制御カメラから制御カメラに対して送信される音声データ(当該被制御カメラの集音マイク351に入力された音声から生成されたデジタルの音声データ)とともに、当該音声が入力された時点でのカメラ部320の撮像方向を送信させることによって、取得するようにしても良いし、例えば、メモリ部380に記憶されたカメラワーク情報から取得するようにしても良い。
具体的には、公知の手法とは、例えば、MUSIC(Multiple Signal Classification)アルゴリズムなどであるが、単純な音のピーク値の位相差だけでは、入力された音声が発生した地点を特定することは難しい。そこで、実測パターンに所定のモデルパターンをフィッティングさせ、そのフィッティングしたモデルパターンにおける定点を基準とした位相差を算出することによって、ベクトルデータを生成すると良い。フィッティングの手法としては、例えば、最小二乗法などを用いる手法などが挙げられる。
なお、公知の手法は、入力された音声が発生した地点を監視カメラ300からのベクトルとして示すことができる手法であれば任意であり、例えば、SFFT(Short-time Fast Fourier Transform)やMEM(Maximum Entropy Method)アルゴリズムなどが挙げられる。
新規イベント情報生成プログラム393eは、例えば、監視カメラ300が制御カメラである場合に、例えば、検知されたイベントに関する新規イベント情報を生成する機能を、CPU391に実現させる。
具体的には、CPU391は、例えば、検知されたイベントのジャンルと、当該イベントを検知した検知時刻と、算出プログラム393cを実行したCPU391により算出された当該イベントの相対優先度と、発生地点特定プログラム393dを実行したCPU391により特定された当該イベントが発生した地点に関する発生地点情報と、当該イベントの監視をタイムアウトするまでのタイムアウト時間と、などを対応付けて、新規イベント情報を生成する。
カメラワーク情報生成プログラム393fは、例えば、監視カメラ300が制御カメラである場合に、例えば、算出プログラム393cを実行したCPU391により算出された相対優先度に基づいて、一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成する機能を、CPU391に実現させる。
すなわち、CPU391は、例えば、同じグループの各メンバで連携して、そのグループが担当する監視場所を死角が少なく監視でき、かつ、そのグループが担当する監視場所内で発生したイベントのうちの相対優先度が高いイベントほどそのイベントの影響が及ぶ範囲全体を画面内に収めて十分な解像度で監視できるようなカメラワークを決定して、そのカメラワーク情報を生成する。
具体的には、CPU391は、例えば、新規イベント情報生成プログラム393eを実行したCPU391により生成された、検知されたイベントの新規イベント情報と、当該新規イベント情報の生成の前にメモリ部380に記憶されていた既知イベント情報(タイムアウト時間が「0」になっていない既知イベント情報)と、に基づいて、検知されたイベントと、既知のイベント(現在検知されているイベント)と、の関連性を判別する。
より具体的には、CPU391は、例えば、検知されたイベントが、既知のイベントと関連のないイベントであるか、既知のイベントと重複するイベントであるか、既知のイベントに付随する副次的イベントであるか、を判別する。
例えば、検知されたイベントのジャンルが「副次的イベント」であるとともに、メモリ部380に記憶されたイベント情報に基づいて既知のイベントが副次的イベントを伴うと予測されるイベントであると判断され、かつ、検知されたイベントの検知時刻や発生地点などと、既知のイベントの検知時刻や発生地点などと、から算出される付随性の度合いが、予め設定された付随性判別用閾値を上回る場合に、検知されたイベントは、既知のイベントに付随する副次的イベントであると判断する。
ここで、例えば、集音マイク351に入力された音声が予め定められた副次的イベント判別用の音声と一致した場合に、検知されたイベントのジャンルが「副次的イベント」であると判断する。予め定められた副次的イベント判別用の音声は、例えば、既知のイベントから予測される音声であり、例えば、既知のイベントが「傷害事件」などである場合、音声(キーワード)「大丈夫ですか?」などである。
また、例えば、検知されたイベントのジャンルや検知時刻、発生地点などと、既知のイベントのジャンルや検知時刻、発生地点などと、から算出される重複の度合いが、予め設定された重複度判別用閾値を上回る場合に、検知されたイベントは、既知のイベントと重複するイベントであると判断する。
また、例えば、検知されたイベントが、既知のイベントに付随する副次的イベントでないと判断され、かつ、既知のイベントと重複するイベントでないと判断された場合に、検知されたイベントは、既知のイベントと関連のないイベントであると判断する。
そして、CPU391は、例えば、検知されたイベントは、既知のイベントと関連のないイベントであると判断した場合に、新規イベント情報生成プログラム393eを実行したCPU391により生成された、検知されたイベントの新規イベント情報と、当該新規イベント情報の生成の前にメモリ部380に記憶されていた既知イベント情報(タイムアウト時間が「0」になっていない既知イベント情報)と、に基づいて、同じグループの各メンバで連携して、そのグループが担当する監視場所を死角が少なく監視でき、かつ、そのグループが担当する監視場所内で発生したイベントのうちの相対優先度が高いイベントほどそのイベントの影響が及ぶ範囲全体を画面内に収めて十分な解像度で監視できるようなカメラワークを決定して、そのカメラワーク情報を生成する。
より具体的には、CPU391は、例えば、一のグループが担当する監視場所内で発生したイベントのうちの、相対優先度が最も高いイベントの監視を、その一のグループのメンバのうちの、そのイベントが発生した地点から最も近い場所に設置されているメンバに割り当てる。
次いで、CPU391は、例えば、一のグループが担当する監視場所内で発生したイベントのうちの残りのイベント(監視が割り当てられていないイベント)の中で、相対優先度が最も高いイベントの監視を、その一のグループのメンバのうちの残りのメンバ(イベントの監視を割り当てられていないメンバ)の中で、そのイベントが発生した地点から最も近い場所に設置されているメンバに割り当てる。そして、CPU391は、この割り当て処理を、残りのメンバの数が1つになるまで(「メンバの数≦イベントの数」である場合)、或いは、残りのイベントがなくなるまで(「メンバの数>イベントの数」である場合)繰り返し行う。
そして、残りのメンバの数が1つになり、かつ、残りのイベントが1つないし複数になった場合、すなわち、一のグループのメンバの数が、当該一のグループが担当する監視場所内で発生したイベントの数以下である場合(「メンバの数≦イベントの数」である場合)、CPU391は、残り全てのイベントの監視を、その最後に残った一のメンバに割り当てる。なお、複数のイベントの監視を割り当てられた監視カメラ300において、これらのイベントが発生した地点が離れているなどの理由から、これらのイベントを同時に監視できない場合、CPU391は、その監視カメラ300に、例えば、これらのイベントのうちの相対優先度が最も高いイベントの監視を割り当てることとする。
次いで、CPU391は、例えば、一のグループが担当する監視場所内で発生したイベントのうちの、相対優先度が最も高いイベントの監視を割り当てられたメンバのカメラ部320の撮像領域(撮像範囲や撮像方向など)を、そのイベントの影響が及ぶ範囲全体を画面内に収めて十分な解像度で監視できるような領域に決定することによって、そのメンバのカメラワークを決定する。
次いで、CPU391は、例えば、他のメンバ(一のグループが担当する監視場所内で発生したイベントのうちの、相対優先度が最も高いイベント以外のイベントの監視を割り当てられたメンバや、イベントの監視を割り当てられていないメンバなど)それぞれのカメラ部320の撮像領域を、監視するよう割り当てられたイベントの影響が及ぶ範囲全体を画面内に収めて監視でき、かつ、所属するグループが担当する監視場所を死角が少なく監視できるような領域に決定することによって、他のメンバそれぞれのカメラワークを決定する。
また、CPU391は、例えば、検知されたイベントは、既知のイベントと重複するイベントであると判断した場合に、例えば、その既知のイベントの既知イベント情報に含まれるタイムアウト時間を延長する。そして、検知されたイベント(既知のイベントと重複するイベント)が発生した地点が、その既知のイベントが発生した地点から移動している場合には、その既知のイベントの監視が割り当てられた監視カメラ300のカメラ部320の撮像方向などが調整されるような、カメラワーク情報を生成する。
ここで、タイムアウト時間は、例えば、予め設定された時間分だけ延長するようにしても良いし、例えば、検知されたイベントが継続する一般的な継続時間でタイムアウト時間を更新することによって延長するようにしても良い。
また、CPU391は、例えば、検知されたイベントは、既知のイベントに付随する副次的イベントであると判断した場合に、例えば、副次的イベントの緊急度及び/又は発生頻度や、副次的イベントが発生している範囲などに基づいて、カメラワーク情報を生成する。
より具体的には、CPU391は、例えば、既知のイベントに付随する副次的イベントの緊急度及び/又は発生頻度が、予め設定された所定の閾値を超えた場合、例えば、その既知のイベントの監視を割り当てられた監視カメラ300のカメラ部320の撮像範囲を調整してその既知のイベントとそれに付随する副次的イベントとの両方を監視できるような、カメラワーク情報を生成したり、イベントの監視が割り当てられていない監視カメラ300にその副次的イベントの監視を割り当てるような、カメラワーク情報を生成したりする。また、CPU391は、例えば、副次的イベントが発生している範囲がその既知のイベントの影響が及ぶ一般的な範囲よりも広い場合、例えば、その既知のイベントの監視を割り当てられた監視カメラ300のカメラ部320の撮像範囲を調整してその既知のイベントとそれに付随する副次的イベントとの両方を監視できるような、カメラワーク情報を生成したり、イベントの監視が割り当てられていない監視カメラ300にその副次的イベントの監視を割り当てるような、カメラワーク情報を生成したりする。
ここで、副次的イベントが発生した地点は、発生地点特定プログラム393dを実行したCPU391により特定されるようになっている。また、副次的イベントの緊急度は、制御カメラや被制御カメラの集音マイク351に入力された音声の大きさに対応する緊急度を、緊急度テーブル382bから取得することにより特定されるようになっている。また、副次的イベントの発生頻度は、時間に対する副次的イベントの発生回数や副次的イベントの発生回数の時間微分などにより特定される。
CPU391は、かかるカメラワーク情報生成プログラム393fを実行することによって、生成手段として機能する。
調整制御プログラム393gは、例えば、カメラ部320の撮像領域を撮像領域調整部340に調整させる機能を、CPU391に実現させる。
具体的には、CPU391は、例えば、イベントが複数発生している場合に、算出プログラム393cを実行したCPU391により算出された相対優先度に基づいて、カメラ部320の撮像領域を撮像領域調整部340に調整させる。
より具体的には、制御カメラのCPU391は、例えば、カメラワーク情報生成プログラム393fを実行したCPU391により生成されたカメラワーク情報のうちの該当するカメラワーク情報(制御カメラのカメラワーク情報)に基づいて、撮像領域調整部340に制御信号を入力して、カメラ部320の撮像領域を調整させる。
また、被制御カメラのCPU391は、例えば、イベントが複数発生している場合に、制御カメラにより生成されたカメラワーク情報のうちの該当するカメラワーク情報(被制御カメラのカメラワーク情報)に基づいて、撮像領域調整部340に制御信号を入力して、カメラ部320の撮像領域を調整させる。
CPU391は、かかる調整制御プログラム393gを実行することによって、調整制御手段として機能する。
<処理>
次に、監視システム1000の各部が行う処理の一例を説明する。
(SIPサーバによる処理)
SIPサーバ200が行う処理の一例を、図10のフローチャートを参照して説明する。
まず、SIPサーバ200のCPU231は、現在SIPサーバ200に接続していない監視カメラ300がレジストしてきたか否かを判断する(ステップS11)。
ステップS11で、現在SIPサーバ200に接続していない監視カメラ300がレジストしてきたと判断すると(ステップS11;Yes)、CPU231は、グルーピングプログラム233aを実行して、そのレジストしてきた監視カメラ300が所属するグループを決定し(ステップS12)、ステップS14の処理に移行する。
一方、ステップS11で、現在SIPサーバ200に接続していない監視カメラ300がレジストしてきていないと判断すると(ステップS11;No)、CPU231は、判断プログラム233bを実行して、制御カメラとして選択された監視カメラ300が、現在SIPサーバ200に接続しているか否かを判断することによって、現在SIPサーバ200に接続していない制御カメラが存在するか否かを判断する(ステップS13)。
ステップS13で、現在SIPサーバ200に接続していない制御カメラが存在しないと判断すると(ステップS13;No)、CPU231は、ステップS11以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS13で、現在SIPサーバ200に接続していない制御カメラが存在すると判断すると(ステップS13;Yes)、CPU231は、ステップS14の処理に移行する。
次いで、CPU231は、選択プログラム233cを実行して、ステップS12で決定されたグループに所属する複数の監視カメラ300…の中から、或いは、ステップS13で現在SIPサーバ200に接続していないと判断された制御カメラが所属していたグループに所属する複数の監視カメラ300…の中から、制御カメラとなる監視カメラ300を選択するとともに、被制御カメラとなる監視カメラ300を選択する(ステップS14)。
次いで、CPU231は、メモリ部220に記憶された登録カメラ情報の中から、各メンバの登録カメラ情報(制御カメラの登録カメラ情報及び被制御カメラの登録カメラ情報)を取得し(ステップS15)、その取得した各メンバの登録カメラ情報を、各メンバ(制御カメラ及び被制御カメラ)に対して送信する(ステップS16)。
(監視カメラによるSIPサーバへのレジスト処理)
現在SIPサーバ200に接続していない監視カメラ300が行う、SIPサーバ200へのレジストに関する処理の一例を、図11のフローチャートを参照して説明する。
まず、監視カメラ300の電源がONされたり、監視カメラ300がリセットされたりすると(ステップS21)、監視カメラ300のCPU391は、メモリ部380に記憶されたSIPサーバ200のアドレスに従って、SIPサーバ200にレジストする(ステップS22)。
次いで、CPU391は、SIPサーバ200から送信された、各メンバの登録カメラ情報(制御カメラの登録カメラ情報及び被制御カメラの登録カメラ情報)を受信したか否かを判断する(ステップS23)。
ステップS23で、各メンバの登録カメラ情報を受信していないと判断すると(ステップS23;No)、CPU391は、ステップS23の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS23で、各メンバの登録カメラ情報を受信したと判断すると(ステップS23;Yes)、CPU391は、当該受信した登録カメラ情報をメモリ部380に記憶させる(ステップS24)。
次いで、CPU391は、当該受信した登録カメラ情報に基づいて、同じグループの他のメンバそれぞれとセッションを確立してピアツーピア通信し、そのグループが担当する監視場所内で発生した既知のイベント(現在検知されているイベント)に関する既知イベント情報を取得する(ステップS25)。
具体的には、CPU391は、例えば、そのグループのメンバが更新される前に、そのグループの制御カメラであった監視カメラ300から、既知イベント情報を取得する。
次いで、CPU391は、取得した既知イベント情報をメモリ部380に記憶させ(ステップS26)、本処理を終了する。
(制御カメラによるカメラワーク情報生成処理)
制御カメラとして選択された監視カメラ300が行う、カメラワーク情報の生成に関する処理の一例を、図12及び図13のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御カメラのCPU391は、SIPサーバ200から送信された、各メンバの登録カメラ情報(制御カメラの登録カメラ情報及び被制御カメラの登録カメラ情報)を受信したか否かを判断する(ステップS31)。
ステップS31で、各メンバの登録カメラ情報を受信したと判断すると(ステップS31;Yes)、CPU391は、ステップS43の処理に移行する。
一方、ステップS31で、各メンバの登録カメラ情報を受信していないと判断すると(ステップS31;No)、CPU391は、集音マイク351に音声が入力されたか否かを判断する(ステップS32)。
ステップS32で、集音マイク351に音声が入力されたと判断すると(ステップS32;Yes)、CPU391は、ステップS34の処理に移行する。
一方、ステップS32で、集音マイク351に音声が入力されていないと判断すると(ステップS32;No)、CPU391は、被制御カメラから送信された音声データを受信したか否かを判断する(ステップS33)。
ここで、被制御カメラのCPU391は、被制御カメラの集音マイク351に音声が入力された場合に、音声データ送信制御プログラム393a実行して、当該音声から生成されたデジタルの音声データを制御カメラに対して送信するようになっている。
ステップS33で、被制御カメラから送信された音声データを受信していないと判断すると(ステップS33;No)、CPU391は、ステップS31以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS33で、被制御カメラから送信された音声データを受信したと判断すると(ステップS33;Yes)、CPU391は、ステップS34の処理に移行する。
次いで、CPU391は、音声識別プログラム393bを実行して、制御カメラ又は被制御カメラの集音マイク351に入力された音声から、予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を行い(ステップS34)、イベントの発生が検知されたか否かを判断する(ステップS35)。
ステップS35で、イベントの発生が検知されていないと判断すると(ステップS35;No)、CPU391は、ステップS31以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS35で、イベントの発生が検知されたと判断すると(ステップS35;Yes)、CPU391は、算出プログラム393cを実行して、当該検知されたイベントの個別優先度を、個別優先度テーブル382aから取得するとともに(ステップS36)、制御カメラ又は被制御カメラの集音マイク351に入力された音声の大きさに対応する緊急度を、緊急度テーブル382bから取得し(ステップS37)、当該取得された個別優先度と緊急度とに基づいて、イベントの相対優先度を算出する(ステップS38)。
次いで、CPU391は、発生地点特定プログラム393dを実行して、検知されたイベントが発生した地点を特定する(ステップS39)。
次いで、CPU391は、新規イベント情報生成プログラム393eを実行して、検知されたイベントに関する新規イベント情報を生成する(ステップS40)。
次いで、CPU391は、当該生成された新規イベント情報を、既知イベント情報としてメモリ部380に記憶させるとともに(ステップS41)、被制御カメラとセッションを確立してピアツーピア通信し、被制御カメラに対して当該生成された新規イベント情報を送信する(ステップS42)。これにより、被制御カメラに対して送信された新規イベント情報は、被制御カメラのメモリ部380に既知イベント情報として記憶される。
次いで、CPU391は、カメラワーク情報生成プログラム393fを実行して、相対優先度に基づいて、一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成する(ステップS43)。
ここで、図11の監視カメラ300が制御カメラになった場合(すなわち、現在SIPサーバ200に接続していない監視カメラ300が、SIPサーバ200へレジストした直後に制御カメラになった場合)は、図11の処理が終わった直後にステップS43以降の処理を行うようになっている。
次いで、CPU391は、当該生成したカメラワーク情報をメモリ部380に記憶させるとともに(ステップS44)、被制御カメラとセッションを確立してピアツーピア通信し、被制御カメラに対して当該生成したカメラワーク情報を送信し(ステップS45)、本処理を終了する。これにより、被制御カメラに対して送信されたカメラワーク情報は、被制御カメラのメモリ部380に記憶される。
(監視カメラによる監視処理)
監視カメラ300が行う、監視に関する処理の一例を、図14のフローチャートを参照して説明する。
まず、監視カメラ300のCPU391は、メモリ部380に新しいカメラワーク情報が記憶されたか否かを判断する(ステップS51)。
ステップS51で、メモリ部380に新しいカメラワーク情報が記憶されていないと判断すると(ステップS51;No)、CPU391は、ステップS53の処理に移行する。
一方、ステップS51で、メモリ部380に新しいカメラワーク情報が記憶されたと判断すると(ステップS51;Yes)、CPU391は、調整制御プログラム393gを実行して、当該新しいカメラワーク情報のうちの該当するカメラワーク情報に基づいて、カメラ部320の撮像領域を調整し(ステップS52)、ステップS53の処理に移行する。
次いで、CPU391は、メモリ部380に記憶された既知イベント情報に基づいて、同じグループの各メンバに割り当てられた全てのイベントのタイムアウト時間が「0」になったか否かを判断する(ステップS53)。
ステップS53で、同じグループの各メンバに割り当てられた全てのイベントのタイムアウト時間が「0」になっていないと判断すると(ステップS53;No)、CPU391は、ステップS51以降の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS53で、同じグループの各メンバに割り当てられた全てのイベントのタイムアウト時間が「0」になったと判断すると(ステップS53;Yes)、CPU391は、カメラ部391の撮像領域を予め設定された初期状態に戻して(ステップS54)、本処理を終了する。
ここで、予め設定された初期状態とは、例えば、同じグループの各メンバで連携して、そのグループが担当する監視場所を死角が少なく監視できる状態である。
以上説明した本発明の監視カメラ300及び監視システム1000によれば、監視カメラ300は、被写体を撮像するカメラ部320と、カメラ部320の撮像領域を調整する撮像領域調整部340と、検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブル382と、を備え、予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知することができ、検知されたイベントの相対優先度を、相対優先度算出テーブル382に基づいて算出することができ、イベントが複数発生している場合に、算出された相対優先度に基づいて、カメラ部320の撮像領域を撮像領域調整部340に調整させることができる。
したがって、事故や事件、災害などの所定のイベントが同時に複数発生した場合に、これらのイベントの相対優先度に基づいてこれらのイベントを撮像(監視)することができるため、これらのイベントを、好適に監視することができる。
また、以上説明した本発明の監視カメラ300及び監視システム1000によれば、監視カメラ300は、集音マイク351を備え、集音マイク351に入力された音声から、予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を行うことによって、予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知するようになっている。
すなわち、音声に基づいて所定のイベントの発生を検知するため、イベントの発生を確実に検知することができる。
また、以上説明した本発明の監視カメラ300及び監視システム1000によれば、監視カメラ300は、相対優先度算出テーブル382は、予め設定された複数のイベントの個別優先度が記憶された個別優先度テーブル382aと、集音マイク351に入力された音声の大きさと、緊急度と、が対応付けて記憶された緊急度テーブル382bと、を備え、検知されたイベントの個別優先度を、個別優先度テーブル382aから取得し、集音マイク351に入力された所定の音声の大きさに対応する緊急度を、緊急度テーブル382bから取得し、取得された個別優先度と緊急度とに基づいて、イベントの相対優先度を算出するようになっている。
すなわち、個別優先度と緊急度とに基づいてイベントの相対優先度を算出するため、監視を優先すべき度合いが高いイベントを確実に判定することができる。
以上説明した本発明の監視システム1000によれば、SIPサーバ200は、一のグループに所属する複数の監視カメラ300の中から、制御カメラとなる監視カメラ300を選択することができ、制御カメラは、算出された相対優先度に基づいて、一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成することができ、監視カメラ300は、生成されたカメラワーク情報に基づいて、カメラ部320の撮像領域を撮像領域調整部340に調整させることができる。
したがって、事故や事件、災害などの所定のイベントが同時に複数発生した場合に、これらのイベントの相対優先度に基づき生成されたカメラワーク情報に基づいてこれらのイベントを撮像(監視)することができるため、これらのイベントを、好適に監視することができる。
また、以上説明した本発明の監視システム1000によれば、SIPサーバ200は、制御カメラとして選択された監視カメラ300が、現在SIPサーバ200に接続しているか否かを判断することができ、制御カメラとして選択された監視カメラ300が、現在SIPサーバ200に接続していないと判断された場合に、一のグループに所属する他の監視カメラ300の中から、制御カメラとなる監視カメラ300を選択することができる。
すなわち、制御カメラとして選択された監視カメラ300がダウン等して、被制御カメラとセッションを確立できなくなった場合には、新たな制御カメラを選択することができるため、制御カメラと被制御カメラは、制御カメラにより生成された最新のカメラワーク情報を確実に共有することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
<変形例1>
マイクロフォンアレイ部350が備える集音マイク351の配置場所は、集音マイク351のそれぞれが間隔を置いて配置されているのであれば任意であり、例えば、図15〜図17に示す変形例1の監視カメラ300Aのように、集音マイク351はカメラ台400Aに配置されていても良い。
図15は、カメラ台400Aに取り付けられた監視カメラ300Aの一例を模式的に示す側面図であり、図16は、カメラ台400Aに取り付けられた監視カメラ300Aの一例を模式的に示す正面図であり、図17は、カメラ台400Aに取り付けられた監視カメラ300Aの一例を模式的に示す平面図である。
具体的には、カメラ台400Aは、例えば、カメラ台本体部410と、カメラ支持部420と、水平方向に沿って放射状に配置された4つのマイク支持部430と、などを備えている。
実施の形態のように、集音マイク351が監視カメラ300の本体部301の上面の角部それぞれに配置されている場合、カメラ部320の撮像方向の調整に伴い、集音マイク351の角度や向きは変わるが、変形例1のように、集音マイク351がカメラ台400Aのマイク支持部430それぞれに配置されている場合、カメラ部320の撮像方向が調整されても、集音マイク351の角度や向きは変わらない。
なお、実施の形態及び変形例1において、集音マイク351の個数は、複数であり、かつ、集音マイク351のそれぞれが間隔を置いて配置されているのであれば、任意である。
なお、カメラワークの決定の仕方は、実施の形態の限りではなく、同じグループの各メンバで連携して、そのグループが担当する監視場所を死角が少なく監視でき、かつ、そのグループが担当する監視場所内で発生したイベントのうちの相対優先度が高いイベントほどそのイベントの影響が及ぶ範囲全体を画面内に収めて十分な解像度で監視できるようなカメラワークを決定することができるのであれば任意である。
具体的には、例えば、一のグループのメンバの数が、当該一のグループが担当する監視場所内で発生したイベントの数よりも多い場合(「メンバの数>イベントの数」である場合)、イベントの監視を割り当てられていない残りのメンバに、一のグループが担当する監視場所内で発生したイベントのうちの、相対優先度が最も高いイベントの監視を、割り当てるようにしても良い。また、例えば、相対優先度が高いイベントほど、当該イベントを監視するメンバの数を多くするようにしても良い。
また、一のグループに所属する監視カメラ300の個数は、複数でなくても良い。一のグループに所属する監視カメラ300の個数が1個である場合、例えば、相対優先度が最も高いイベントが撮像されるようカメラ部320の撮像領域を調整して、当該一のグループが担当する監視場所を監視するようにすると良い。
また、イベント発生の検知、相対優先度の算出、イベント発生地点の特定は、被制御カメラが行っても良い。
また、個別優先度と緊急度とに基づいて相対優先度を算出するようにしたが、例えば、個別優先度と所定の重み付けとに基づいて相対優先度を算出するようにしても良いし、緊急度と所定の重み付けとに基づいて相対優先度を算出するようにしても良い。
また、音声の識別は実施の形態の限りではなく、例えば、「悲鳴」であっても、「痛みに基づく悲鳴」であるか、「驚きに基づく悲鳴」であるか、を識別するようにしても良いし、例えば、音声の周波数等によって、「女性」の音声であるか、「男性」の音声であるか、を識別するようにしても良い。
また、SIPサーバ200と同等の機能を有する監視カメラ300、すなわち、SIPサーバ200と監視カメラ300とが一体化したものを、監視システム1000に備えるようにしても良い。この場合、監視システム1000にSIPサーバ200を別途備える必要がなくなる。
また、集音マイク351に入力された音声を解析して声紋パターンを抽出し、特徴点合致法などの公知の方法を用いて、当該抽出した声紋パターンを、声紋パターンデータベース(所在を把握したい人物等の声紋パターンを記憶したデータベース)に記憶された声紋パターンと照合するようにしても良い。
また、カメラ部320により撮像された映像(画像)を解析し、固有顔アルゴリズムやFisherfaceアルゴリズム、ニューロン動機付けによるダイナミックリンク照合アルゴリズムなどの公知のアルゴリズムを用いて顔認証を行って顔の位置や領域を特定するとともに顔パターンを抽出し、公知の方法を用いて、当該抽出した顔パターンを、顔パターンデータベース(所在を把握したい人物等の顔パターンを記憶したデータベース)に記憶された顔パターンと照合するようにしても良い。
また、カメラ部320により撮像された映像(画像)を解析し、公知のアルゴリズムを用いて物体認証を行って物体の位置や領域を特定するとともに物体パターンを抽出し、公知の方法を用いて、当該抽出した物体パターンを、物体パターンデータベース(例えば、物体パターンとして各車種のパターンを記憶した車種データベースなど)に記憶された物体パターンと照合するようにしても良い。
声紋パターンを抽出する場合、声紋パターンデータベースを監視カメラ300のメモリ部380に記憶しておき、監視カメラ300で声紋パターンを抽出して照合しても良いし、声紋パターンデータベースを通信ネットワーク上の所定のサーバに記憶しておき、監視カメラ300で声紋パターンを抽出して照合しても良いし、声紋パターンデータベースを通信ネットワーク上の所定のサーバに記憶しておき、監視カメラ300で声紋パターンを抽出して当該所定のサーバで照合しても良い。
ここで、監視カメラ300のメモリ部380に声紋パターンデータベースを記憶する場合、定期的にその声紋パターンデータベースを更新するのが望ましい。具体的には、例えば、SIPサーバ200が定期的に監視カメラ300のメモリ部380に記憶された声紋パターンデータベースを更新する方法等が考えられる。
顔パターンを抽出する場合も、物体パターンを抽出する場合も同様である。
所定のサーバで照合を行うようにすると、監視カメラ300のハードウエアリソースを消費しないで済む。この場合、抽出した声紋パターンや照合済みの声紋パターンを監視カメラ300に一時記憶しておき、監視カメラ300において、抽出した声紋パターンを、当該一時記憶された声紋パターンと照合して、一致する声紋パターンがない場合のみ、所定のサーバで照合を行うようにすると、所定のサーバとの通信で発生するトラフィックを低減することができる。
顔パターンを抽出する場合も、物体パターンを抽出する場合も同様である。
そして、照合された声紋パターンや顔パターン、物体パターンに基づいて、イベントの発生を検知するようにしても良い。
例えば、抽出した声紋パターンや顔パターンが、指名手配されている者の声紋パターンや顔パターンであった場合に、「指名手配されている者が出没した」というイベントが発生したと検知するようにしても良い。
例えば、抽出した物体パターンが、炎のパターンであった場合に、「火災」というイベントが発生したと検知するようにしても良い。
また、制御部390は、例えば、特定座標の人物をマークすべきであると判断すると、監視カメラ300に一時記憶されている顔パターン及びカメラ部320により撮像された映像(画像)から当該特定座標の人物を検出して、当該特定座標の人物が検出された顔パターンに監視フラグをつけるようにしても良い。
ここで、マークすべきであると判断される人物とは、例えば、照合の結果、指名手配されている者であると検知された人物などである。
また、制御部390は、例えば、特定座標の物体をマークすべきであると判断すると、監視カメラ300に一記憶されている物体パターン及びカメラ部320により撮像された映像(画像)から当該特定座標の物体を検出して、当該特定座標の物体が検出された物体パターンに監視フラグをつけるようにしても良い。
ここで、マークすべきであると判断される物体とは、例えば、スピード違反をしている車などである。
また、SIPサーバ200を、被制御カメラとして選択された監視カメラ300が現在SIPサーバ200に接続しているか否かを判断するよう構成するとともに、接続していないと判断した場合、制御カメラに、その被制御カメラを除くメンバで連携して監視できるようなカメラワークを決定させて、そのカメラワーク情報を生成させるよう構成しても良い。
本発明の監視システムの構成を示す図である。 図1に示すSIPサーバの機能的構成を示すブロック図である。 本発明の監視カメラの機能的構成を示すブロック図である。 本発明の監視カメラを模式的に示す側面図である。 本発明の監視カメラを模式的に示す正面図である。 本発明の監視カメラを模式的に示す平面図である。 図3に示す音声識別テーブルのデータ構成を示す図である。 図3に示す個別優先度テーブルのデータ構成を示す図である。 図3に示す緊急度テーブルのデータ構成を示す図である。 SIPサーバが行う処理を説明するためのフローチャートである。 現在SIPサーバに接続していない監視カメラが行う、SIPサーバへのレジストに関する処理を説明するためのフローチャートである。 制御カメラとして選択された監視カメラが行う、カメラワーク情報の生成に関する第1処理を説明するためのフローチャートである。 制御カメラとして選択された監視カメラが行う、カメラワーク情報の生成に関する第2処理を説明するためのフローチャートである。 監視カメラが行う、監視に関する処理を説明するためのフローチャートである。 変形例1の監視カメラを模式的に示す側面図である。 変形例1の監視カメラを模式的に示す正面図である。 変形例1の監視カメラを模式的に示す平面図である。
符号の説明
200 SIPサーバ
231 CPU(判断手段、選択手段)
233b 判断プログラム(判断手段)
233c 選択プログラム(選択手段)
300,300A 監視カメラ(制御カメラ、被制御カメラ)
320 カメラ部
340 撮像領域調整部(調整手段)
350 マイクロフォンアレイ部(検知手段)
351 集音マイク
360 音声データ処理部(検知手段)
382 相対優先度算出テーブル
382a 個別優先度テーブル
382b 緊急度テーブル
391 CPU(検知手段(音声識別手段)、算出手段、生成手段、調整制御手段)
393b 音声識別プログラム(検知手段(音声識別手段))
393c 算出プログラム(算出手段)
393f カメラワーク情報生成プログラム(生成手段)
393g 調整制御プログラム(調整制御手段)
1000 監視システム

Claims (6)

  1. 被写体を撮像するカメラ部と、
    前記カメラ部の撮像領域を調整する調整手段と、
    予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブルと、
    前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を、前記相対優先度算出テーブルに基づいて算出する算出手段と、
    前記イベントが複数発生している場合に、前記算出手段により算出された相対優先度に基づいて、前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させる調整制御手段と、
    を備えることを特徴とする監視カメラ。
  2. 請求項1に記載の監視カメラにおいて、
    前記検知手段は、
    集音マイクと、
    前記集音マイクに入力された音声から、前記予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を行う音声識別手段と、を備えることを特徴とする監視カメラ。
  3. 請求項2に記載の監視カメラにおいて、
    前記相対優先度算出テーブルは、
    前記予め設定された複数のイベントの個別優先度が記憶された個別優先度テーブルと、
    前記集音マイクに入力された音声の大きさと、緊急度と、が対応付けて記憶された緊急度テーブルと、を備え、
    前記算出手段は、
    前記検知手段により検知されたイベントの個別優先度を、前記個別優先度テーブルから取得し、
    前記集音マイクに入力された前記所定の音声の大きさに対応する緊急度を、前記緊急度テーブルから取得し、
    前記取得された個別優先度と緊急度とを用いた所定の演算式により、イベントの相対優先度を算出することを特徴とする監視カメラ。
  4. SIP(Session Initiation Protocol)サーバと、前記SIPサーバに登録された複数の監視カメラと、を備える監視システムにおいて、
    前記複数の監視カメラは、1つないし複数のグループにグルーピングされており、
    一のグループに所属する複数の監視カメラは、制御カメラと、被制御カメラと、を含み、
    前記SIPサーバは、
    前記一のグループに所属する複数の監視カメラの中から、前記制御カメラとなる監視カメラを選択する選択手段を備え、
    前記監視カメラは、
    被写体を撮像するカメラ部と、
    前記カメラ部の撮像領域を調整する調整手段と、
    予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブルと、
    前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を、前記相対優先度算出テーブルに基づいて算出する算出手段と、
    前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させる調整制御手段と、を備え、
    前記制御カメラは、前記算出手段により算出された相対優先度に基づいて、前記一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成する生成手段を備え、
    前記調整制御手段は、前記生成手段により生成されたカメラワーク情報に基づいて、前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させることを特徴とする監視システム。
  5. 請求項4に記載の監視システムにおいて、
    前記SIPサーバは、
    前記制御カメラとして選択された監視カメラが、現在当該SIPサーバに接続しているか否かを判断する判断手段を備え、
    前記選択手段は、前記判断手段により、前記制御カメラとして選択された監視カメラが、現在当該SIPサーバに接続していないと判断された場合に、前記一のグループに所属する他の監視カメラの中から、前記制御カメラとなる監視カメラを選択することを特徴とする監視システム。
  6. SIP(Session Initiation Protocol)サーバと、前記SIPサーバに登録された複数の監視カメラと、を備える監視システムにおいて、
    前記複数の監視カメラは、1つないし複数のグループにグルーピングされており、
    一のグループに所属する複数の監視カメラは、制御カメラと、被制御カメラと、を含み、
    前記SIPサーバは、
    前記一のグループに所属する複数の監視カメラの中から、前記制御カメラとなる監視カメラを選択する選択手段と、
    前記制御カメラとして選択された監視カメラが、現在当該SIPサーバに接続しているか否かを判断する判断手段と、を備え、
    前記選択手段は、前記判断手段により、前記制御カメラとして選択された監視カメラが、現在当該SIPサーバに接続していないと判断された場合に、前記一のグループに所属する他の監視カメラの中から、前記制御カメラとなる監視カメラを選択し、
    前記監視カメラは、
    被写体を撮像するカメラ部と、
    前記カメラ部の撮像領域を調整する調整手段と、
    予め設定された複数のイベントのうち、何れかのイベントの発生を検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を算出するための相対優先度算出テーブルと、
    前記検知手段により検知されたイベントの相対優先度を、前記相対優先度算出テーブルに基づいて算出する算出手段と、
    前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させる調整制御手段と、を備え、
    前記検知手段は、
    集音マイクと、
    前記集音マイクに入力された音声から、前記予め設定された複数のイベントに関して予め定められた所定の音声の識別を行う音声識別手段と、を備え、
    前記相対優先度算出テーブルは、
    前記予め設定された複数のイベントの個別優先度が記憶された個別優先度テーブルと、
    前記集音マイクに入力された音声の大きさと、緊急度と、が対応付けて記憶された緊急度テーブルと、を備え、
    前記算出手段は、
    前記検知手段により検知されたイベントの個別優先度を、前記個別優先度テーブルから取得し、
    前記集音マイクに入力された前記所定の音声の大きさに対応する緊急度を、前記緊急度テーブルから取得し、
    前記取得された個別優先度と緊急度とを用いた所定の演算式により、イベントの相対優先度を算出し、
    前記制御カメラは、前記算出手段により算出された相対優先度に基づいて、前記一のグループ全体でのカメラワークに関するカメラワーク情報を生成する生成手段を備え、
    前記調整制御手段は、前記生成手段により生成されたカメラワーク情報に基づいて、前記カメラ部の撮像領域を前記調整手段に調整させることを特徴とする監視システム。
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