JP2009290486A - ファクシミリ装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

ファクシミリ装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の電話機を接続した場合であっても、インピーダンスの影響を低減するとともに、装置の大型化を抑制するファクシミリ装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 本ファクシミリ装置は、複数の電話機が接続され、当該複数の電話機のそれぞれと擬似CI信号を出力する擬似CI回路との接続を排他的に切り替えて、各電話機に対して順次、当該擬似CI信号を出力する。具体的に、本ファクシミリ装置は、1つの電話機への擬似CI信号の出力後、予め定められた時間が経過したことに応じて、擬似CI信号の出力を他の電話機に切り替える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ファクシミリ装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体に関するものである。
ファクシミリ装置では、無鳴動着信モード時に電話機を電話回線から切り離して、擬似的な呼び出し信号を電話機に出力する必要がある。以下では、擬似的な呼出信号を擬似CI信号(擬似呼出信号)と称する。この擬似CI信号は、標準で16Hz、75Vrmsという低周波信号である。
図15及び図16は、従来のファクシミリ装置の擬似CI回路の構成を示す図である。図15に示す擬似CI回路1500は、電源一次側の電源回路1509と、電話網電圧(TNV)回路である回線一次側のNCU(Network Control Unit)回路1510とを備える。また、擬似CI回路1500は、電源回路1509とNCU回路1510とを分離する分離トランス1507を備える。電源回路1509は、擬似CI信号1502を発生する擬似CI発生回路1506を備える。
擬似CI回路1500では、電源回路1509の1次側から分離トランス1507を介して回線の一次側に擬似CI信号1502が出力される。また、この擬似CI信号1502はさらにNCU回路1510から電話機1508に出力される。このような回路構成は、近年まで主流であったが、擬似CI発生回路1506と分離トランス1507が電源回路1509の1次側に設けられているため、安全性を確保するために様々な対策が求められる。特に、分離トランス1507は、強化絶縁を必要とし、昇温防止などの対策も必要となる。したがって、図16に示す形態の擬似CI回路を備えるためには、装置の大型化が必要となり、装置の小型化や低コスト化に適さないという問題がある。
図16に示す擬似CI回路1600は、近年、擬似CI回路1500に代わる回路構成として着目されている。擬似CI回路1600は、安全超低電圧(SELV)回路1609と、TNV回路であるNCU回路を備える。また、擬似CI回路1600は、SELV回路1609とNCU回路1610とを分離する分離トランス1607を備える。SELV回路1609は、DC/DCコンバータ1604、発振器1605及び擬似CI発生回路1606を備える。DC/DCコンバータ1604は、24V等の低電圧から、40V等のSELVとみなされる基準電圧内の擬似CI信号の元になる電圧を生成し、擬似CI発生回路1606に印加する。発振器1605は、擬似CIの基準周波数1601を生成し、擬似CI発生回路1606に入力する。擬似CI発生回路1606は、入力された基礎周波数及び電圧に従って擬似CI信号1602を生成する。生成された擬似CI信号1602は、分離トランス1607を介して電話機1608に入力される。なお、この場合は、擬似CI回路1600は、SELV回路1609から擬似CI信号を生成するため、基礎絶縁でよい。そのためトランスを小型化することができる。また、擬似CI発生回路1606等をSELV回路1609内に設けているため、図15に示す形態の回路と比較すると、安全性を確保するための厳しい制限を受けない。
ところで、近年、ファクシミリ装置には、専用の電話機(ハンドセット)を接続しているものが普及している。また、この電話機とは別に、コードレス電話の親機をファクシミリ装置に接続し、子機を別の部屋に設置する要望が市場で高まりつつある。この場合、擬似CI回路で発生させた擬似CI信号により、ファクシミリ専用の電話機と、他の電話機との複数の電話機を鳴らす必要がある。
特許文献1には、内線通話における擬似CI信号の出力を制御するファクシミリ装置が提案されている。特許文献1に記載のファクシミリ装置では、複数の電話機を接続する方法が提案されている。また、特許文献2には、オフフックに応答して、擬似CI信号及び回線を切り替えるファクシミリ装置が提案されている。さらに、特許文献3には、内蔵電話機に切換接続する切換接続部を有する電話付ファクシミリ装置が提案されている。
特開平02−141163号公報 特開平01−303857号公報 特開平05−191623号公報
しかしながら、上述の従来技術には以下に記載する問題がある。例えば、据え置き電話機とコードレス電話機の両方をファクシミリ装置に繋ぎたいという要望に応えるために、複数の電話機を擬似CI回路に接続する場合がある。この場合、1つの擬似CI回路で発生させた擬似CI信号により、複数の電話機を鳴動さることが必要となる。
しかし、上述の擬似CI回路1500、1600に複数の電話機を接続すると、複数の電話機のインピーダンスの影響でトランスの出力電圧が降下してしまうため、トランスを大きくする必要がある。したがって、十分な電圧を確保するようにトランスを設計すると、トランスの形状が大きくなり、装置が大型化してしまい、コストも増大するという問題がある。
また、擬似CI信号は、トランスで増幅されるとともに、電話回線の2次側、即ち、コントローラ側と切り離される。ここで、トランスは、低周波になればなるほど巻き線間の磁気結合が弱くなるため、低周波での効率を考慮すると、巻き線とコアの構成上トランスの形状が大きくなってしまう。一方、コントローラ側は、SELV回路で構成されているため40V以下に規制されている。したがって、当該トランスで増幅をはかるために巻き線数が多くなり、これによってもトランスの形状が大きくなってしまう。さらに、当該トランスは、電話機側、即ち、トランスの2次側の負荷インピーダンスの影響を大きく受ける。したがって、複数の電話機を接続すると、トランスの形状が非常に大きくなってしまう。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、複数の電話機を接続した場合であっても、インピーダンスの影響を低減するとともに、装置の大型化を抑制するファクシミリ装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明における複数の電話機が接続されるファクシミリ装置は、擬似的な呼出信号である擬似呼出信号を前記複数の電話機に対して出力する出力手段と、前記出力手段による前記複数の電話機のそれぞれに対する前記擬似呼出信号の出力を切り替える切替手段と、前記切替手段を制御する制御手段であって、1つの電話機への前記擬似呼出信号の出力後、予め定められた時間が経過したことに応じて、前記擬似呼出信号の出力を他の電話機に切り替えるよう制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明における、複数の電話機が接続され、擬似的な呼出信号である擬似呼出信号を前記複数の電話機に対して出力する出力手段と、前記出力手段による前記複数の電話機のそれぞれに対する前記擬似呼出信号の出力を切り替える切替手段と、を備えるファクシミリ装置の制御方法は、前記切替手段を制御する制御工程であって、1つの電話機への前記擬似呼出信号の出力後、予め定められた時間が経過したことに応じて、前記擬似呼出信号の出力を他の電話機に切り替えるよう制御する制御工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、複数の電話機を接続した場合であっても、インピーダンスの影響を低減するとともに、装置の大型化を抑制するファクシミリ装置及びその制御方法を提供できる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
また、以下では、本発明に係る装置としてファクシミリ装置を例に説明する。しかしながら、本発明は、ファクシミリ装置に限定されるわけではなく、他の画像処理機能を有した画像処理装置であって、電話機や、電話回線などのネットワークに接続可能な画像処理装置に適用してもよい。
<第1の実施形態>
<主要回路の構成>
以下では、図1乃至図7を参照して、第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るファクシミリ装置に備えられる主要な回路100の構成を示す図である。
回路100は、電話回線接続部101、EMI/EMC対策回路102、SDAA側回路103、電源104、Hリレー106、逆流防止ダイオード107、114、HRL(Hリレー)ドライブ回路108、及び回線給電回路109を備える。さらに、回路100は、オンフック検知回路110、擬似CI送出回路112、スイッチ回路(以下、SW回路と称する。)113〜118、ノイズフィルタ回路119、120及び電話機接続部121、122を備える。また、図1中の105はHリレー駆動信号であるHRL信号を示し、111はグランドを示す。HRL信号105によって、ON時に電話回線を電話機から切り離し、オフフック検知回路110を駆動させるための回線給電回路109に接続する。一方、OFF時に電話回線を電話機に接続する。
電話回線接続部101は、モジュラージャック等のコネクタにより公衆電話回線に接続される。EMI/EMC対策回路102は、雷サージや照射イミュニティ対策、又は、放射ノイズ対策等のノイズ対策回路である。SDAA側回路103は、半導体NCU、モデム等の回路である。電源104は、リレーを駆動させるための電源である。Hリレー106は、電話回線とSDAAを擬似CI送出回路112又は電話機から切り離す。逆流防止ダイオード107、114は、リレー駆動による電流の逆流を防止する。Hリレードライブ回路108は、ONで、擬似CIと電話機を電話回線とSDAAから切り離す。回線給電回路109は、電話機を回線から切り離している時にオフフックを検知するための電源を回線から供給する。オフフック検知回路110は、電話機がユーザによりオフフックされたことを検知する。
擬似CI送出回路112は、コントローラからの指示により擬似的な呼出信号をコントローラに出力する回路である。以下では、擬似的な呼出信号を擬似CI信号(擬似呼出信号)と称する。この擬似CI信号は、標準で16Hz、75Vrmsという低周波信号である。なお、図示されていないスイッチを内部に含有し、コントローラからの指示に応じて、擬似CI送出回路112を回線側から切り離すことができる。SW回路113〜118は、半導体リレー又はメカニカルリレーで構成されるスイッチである。SW回路113〜118は、コントローラによる制御に基づいて、擬似CI送出回路112と各電話機との接続を、通信可能な接続状態と通信不可能な遮断状態とに切り替える切替処理を行う。
SW回路113は、擬似CI送出回路112と電話機接続部122に接続された電話機(第2の電話機)との接続を切り替える。SW回路114は、擬似CI送出回路112と電話機接続部121に接続された電話機(第1の電話機)との接続を切り替える。SW回路115は、電話回線と電話機接続部122に接続された電話機との接続を切り替える。SW回路116は、電話回線と電話機接続部121に接続された電話機との接続を切り替える。SW回路117は、オフフック検知回路110と電話機接続部122に接続された電話機との接続を切り替える。SW回路118は、オフフック検知回路110と電話機接続部121に接続された電話機との接続を切り替える。
例えば、SW回路113がONでSW回路114がOFFの場合、擬似CI送出回路112は、電話機接続部122に接続された電話機と接続される。このときHリレー106は、回線給電回路109に電話回線を接続し、電話機を電話回線から切り離す。スイッチ回路113がONの場合、SW回路117はOFFとなる。ここで、113乃至118の各SW回路は、例えば、後述する図2の半導体リレーで構成される。
ノイズフィルタ回路119、120は、ラジオノイズ等のノイズを除去する回路である。電話機接続部121、122は、電話機が接続され、モジュラージャックコネクタなどで構成される。
<SW回路の構成>
図2は、第1の実施形態に係るSW回路の構成例を示すである。ここでは、SW回路113の構成を一例に説明する。なお、SW回路114〜118の構成は、SW回路113と同様の構成であるため説明を省略する。また、図2に示す構成は、半導体リレーを用いた場合の一例を示す。
SW回路113は、電流制限抵抗201、フォトインタラプタ202、電源203及びトランジスタ206を備える。また、208はドライブ信号を示し、207はグランドを示す。
フォトインタラプタ202は、電話機等を接続するための端子204、205を備える。電源203は、フォトインタラプタ202のLED側に電流を供給する。したがって、ドライブ信号208がHレベルのときに、トランジスタ206がON状態となり、フォトインタラプタ202のLED側に電流が流れる。これにより、端子204、205間のFETがONとなり、導通する。
<全体構成>
次に、図3を参照して、本実施形態に係るファクシミリ装置の全体構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係るファクシミリ装置300の構成例を示すブロック図である。なお、図3に示すブロック図には、回路100が含まれている。
ファクシミリ装置300は、モデムIC301、絶縁回路302、ブリッジ回路303、SDAA304、呼び出し信号フィルタ305、回線電流検知/回線インピーダンス回路306、受信IF回路307、インピーダンス整合送信回路308を備える。また、ファクシミリ装置300は、ブリッジ回路309、リングインピーダンス調整回路310、EMI/EMC対策回路311、電話回線接続部312、コントローラ313を備える。また、ファクシミリ装置300は、HRLドライブ部314、電源315、HRL(HRリレー)317、回線給電ブリッジ回路及びCI検知回路320を備える。また、ファクシミリ装置300は、オフフック検知回路331、擬似CISW回路332、電話機接続部322、329、電話機324、330、擬似CI送出回路323及びスピーカ回路350を備える。さらに、ファクシミリ装置300は、原稿読み取り部340、記録部341、USB制御部342、LAN制御部343、表示部344、KEY入力部345、メモリ部346、モータ制御部347、ソレノイド制御部348及びセンサ部349を備える。
モデムIC301は、いわゆるホスト側デバイスである。絶縁回路302は、トランス又はコンデンサで構成され、通信回路の1次側と2次側を分離する。ブリッジ回路303は、モデムIC301からの交流信号325を電源328とクロック327とに分解し、SDAA304に供給する。交流信号325は、SDAAを動作させるための電力を供給するとともに、クロックが重畳された信号である。また、図6に示す326は、モデムIC301からの制御信号と、SDAA304からのステータス信号とをやり取りするためのデータラインである。
SDAA304は、シリコンDAA又は半導体NCUを示し、いわゆるライン側デバイスである。従来では、トランスやメカニカルリレーで構成されていた電話網制御を半導体チップで構成するものである。SDAA304は、電流補足、呼び出し信号(CI検知)、電話機のフック検知等を行う。呼び出し信号フィルタ305は、呼び出し信号を検出する前段階としてフィルタリングする回路を示す。回線電流検知/回線インピーダンス回路306は、回線の電流を検知したり、パルスダイヤル時にインピーダンスを調整したりするための回路である。受信IF回路307は、受信を行うために、受信信号に対して前処理を実行する。インピーダンス整合送信回路308は、送信信号を送信する回路であり、インピーダンス整合を行う。
ブリッジ回路309は、電話回線の極性とSDAAの極性とを調整する。リングインピーダンス調整回路310は、呼び出し信号を受信した際のインピーダンスを調整する。EMI/EMC対策回路311は、雷サージや照射イミュニティ、放射ノイズ対策等のノイズ対策回路である。電話回線接続部312は、モジュラージャックコネクタなどで構成され、公衆電話回線に接続される。
コントローラ313は、SOC(システム・オン・チップ)であり、ファクシミリ通信だけでなく、システム全体を制御する。本実施形態によれば、擬似CI送出回路323及び擬似CISW回路332は、コントローラ313により制御される。HRLドライブ回路314は、ONで、擬似CIと電話機を電話回線とSDAAから切り離す。電源315は、リレーを駆動させるための電源である。Hリレー317は、電話回線を擬似CI回路又は電話機から切り離すためのものである。回線給電ブリッジ回路318は、電話機を回線から切り離している時にオフフックするための電源を回線から供給する。
CI検知回路320は、擬似CI信号を検知する。電話機接続部322、329は、モジュラージャックコネクタなどで構成される。電話機接続部322には電話機324が接続され、電話機接続部329には、電話機330が接続される。
擬似CI送出回路323は、HリレーでSDAAから分離されているときに、電話機に対して擬似CI信号を出力する。
オフフック検知回路331は、電話機がユーザによりオフフックされたことを検知する。擬似CISW回路332は、擬似CIを電話機324又は電話機330に接続するためのスイッチ回路であり、図1に示すSW回路113〜118を含む。
原稿読み取り部340は、コピー、送信又はメモリ蓄積を実行するために、原稿から画像を読み取る。記録部341は、受信した若しくは読み取られた原稿、コピー又はレポート等の印字を実行する。USB制御部342は、本ファクシミリ装置300を情報処理装置などのコンピュータにUSB接続し、スキャナ又はプリンタとして使用するための接続部である。LAN制御部343は、本ファクシミリ装置300をネットワークプリンタ又はネットワークスキャナとして使用するための接続部である。
表示部344は、LCD、LEDなどにより構成され、ユーザに情報を提示する。KEY入力部345は、ユーザがキー入力するための入力装置である。メモリ部346は、プログラムや登録データ等を記憶するフラッシュメモリと、画像データなどを記憶するDRAM等のメモリと備える。モータ制御部347は、読み取りモータ等を制御する。ソレノイド制御部348は、駆動系を着脱し、紙搬送などを制御する。センサ部349は、紙の状態等を検知するための複数のセンサを示す。スピーカ回路350は、回線モニタ音や擬似ベル音などを出力可能なスピーカである。
<擬似CI回路の構成>
次に、図4を参照して、本実施形態に係る擬似CI回路400について説明する。図4は、第1の実施形態に係る擬似CI回路400の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは、主に本発明に関わる部分について説明する。したがって、擬似CI回路400は、他のブロックを含んで構成されてもよい。
擬似CI回路400は、電源の2次側で、低電圧で構成されるSELV回路409及び回線の一次側でTNV回路であるNCU回路410を備える。また、擬似CI回路400は、SELV回路409とNCU回路410との間に分離トランス407、SW回路411及びフック検知回路412を備える。また、SELV回路409二は、DC/DCコンバータ404、発振器405、擬似CI発生回路406及びコントローラ413が含まれる。また、414、415は、電話機を示す。
また、401は、擬似CI信号の元となる基準周波数を示す。402は、擬似CI信号を示す。擬似CI信号402は、通常16Hzや20Hzといった低周波信号である。403は、分離トランス407から出力された擬似CI信号を示す。擬似CI信号403は、擬似CI信号402の波形を分離トランス407に通すことにより、当該分離トランス407の特性により正弦波、三角波、又はパルス幅の短い方形波などの波形形状を有する。また、擬似CI信号403は、75Vrms程度のレベルの信号である。416は、擬似CIを出力する電話機を選択する信号を示す。417は、フック検知信号を示す。420は、発振器をオン/オフする信号、又はコントローラ413で生成された擬似CI信号の元となる信号を示す。
DC/DCコンバータ404は、24V程度の低電圧から、40V程度のSELVとみなされる基準電圧内の擬似CI信号の元になる電圧を生成する。発振器405は、擬似CI信号の基準周波数401を生成する。擬似CI発生回路406は、DC/DCコンバータ404からの電圧と、発振器からの基準周波数401、擬似CI信号402を出力する。
分離トランス407は、SELV回路409と回線1次側であるNCU回路410を分離する。SW回路411は、擬似CI発生回路406と複数の電話機との接続を切り替えることにより、擬似CI信号403の出力先を切り替える。フック検知回路412は、ユーザにより電話機がオフフックされた時に擬似CI信号の出力を中止したり、又は、電話機を電話回線に接続したりするために、オフフックを検知する。
コントローラ413は、図3のコントローラ313に相当し、SW回路411を制御して擬似CI信号の出力先となる電話機を切り替えたり、又は、フック検知回路412を制御して、フック検知を行わせたりするための制御を行う。さらに、コントローラ413は、発振器405をオン/オフしたり、又は、内蔵するタイマにより擬似CI信号の元になる信号を生成したりする。
擬似CI信号を出力する場合、コントローラ413は、まず発振器405をONに制御する。或いは、コントローラ413は、タイマで周期信号を生成する。この場合、擬似CI発生回路406は、周期信号に基づいて、約40V以下の安全規格においてSELVとみなされる電圧値である擬似CI信号を生成する。また、コントローラ413では、電話機を選択するための信号16によって、SW回路411を制御する。実際には、このSW回路411は、図1のSW回路113〜118のようなスイッチ群で構成される。また、電話機のオフフックが行われ、擬似CI信号の出力中に電話機がオフフックされると、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止する。
このように、擬似CI回路400は、SELV回路409から擬似CI信号を生成するため、基礎絶縁でよい。即ち強化絶縁を使用する必要がない。したがって、トランスを小型化することができる。また、擬似CI発生回路406等がSELV回路409内に設けられているため、厳しい規制を受けない。
<Wリングの擬似CI信号>
次に、図5を参照して、Wリングの擬似CI信号について説明する。図5は、第1の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。Wリングとは、一定時間の間に2発のオンパルス(パルス発生区間)が存在し、その後にオフ時間が継続する状態を示す。即ち、擬似CI信号の1周期の間に2発のパルスが存在する呼び出し信号方式である。図5の例では、1秒間に1回オフとなる時間がある。一般的には、電話機414に対する擬似CI信号の出力波形を示す501に示すように、1/3秒オン、1/3秒オフ、1/3秒オン、2秒オフに近いケーデンスになる。このオン時間の間には、16Hz又は20Hz程度の低周波の擬似CI信号が連続して出力される。一方、電話機415に対する擬似CI信号の出力波形を示す502に示すように、電話機414のWリングの休止区間に、電話機415の擬似CI信号がオンになる。本実施形態では、このようなWリングの擬似CI信号が適用される。
<制御フロー>
次に、図6を参照して、擬似CI信号を出力する場合に動作について説明する。図6は、第1の実施形態に係る擬似CI信号出力時の処理手順を示す図である。図6に示すフローチャートは、FAX/TEL切り替えモード、無鳴動着信モード時に擬似CI信号を出力する場合を示している。なお、以下で説明する処理は、コントローラ413によって制御される。
ステップS601において、ファクシミリ装置300がFAX/TEL切り替えモードのスタンバイ状態に遷移する。FAX/TEL切り替えモードのスタンバイ状態とは、相手がファクシミリ装置であるか電話機であるかが分からないときに、相手がファクシミリ信号を出力するとファクシミリに切り替えるモードを示す。
次に、ステップS602において、コントローラ413は、着信を検知すると、当該着信が無鳴動着信モードであるか否かを判定する。無鳴動着信モードとは、回線から着信信号が送られてくると一旦回線を捕捉し、相手がファクシミリ信号を出力しない場合は電話機を擬似CI信号で呼び出すモードを示す。ここで、無鳴動着信モードである場合は処理をS603に遷移させ、無鳴動着信モードでない場合は処理をS605に遷移させる。ステップS605において、コントローラ413は、鳴動着信であると判定し、電話機を呼び出し信号で鳴動させ、処理を終了する。
一方、ステップS603において、コントローラ413は、電話機を回線から切り離し、回線からの着信信号で電話機が鳴動しないように制御する。続いて、ステップS604において、コントローラ413は、電話機のオフフックの検知を開始する。その後、ステップS606において、コントローラ413は、電話機がユーザによりオフフックされたか否かを判定する。ここで、電話機がオフフック状態である場合は処理をステップS607に遷移させ、オンフック状態である場合は処理をステップS608に遷移させる。ステップS607において、コントローラ413は、ユーザが電話機をオフフックしたときに、電話機を回線に接続させて通話可能に制御し、処理を終了する。
一方、ステップS608において、コントローラ413は、電話機がオンフック状態である場合に、回線から擬似CI信号を受信したか否かを判定する。ここで、擬似CI信号で無ければ処理をS606に戻し、擬似CI信号であれば処理をステップS609に遷移させる。
ステップS609において、コントローラ413は、Hリレー317によって、擬似CI回路と電話機を、回線から切り離す。続いて、ステップS610において、コントローラ413は、SDAA304によって、回線補足を行う。さらに、ステップS610において、コントローラ413は、SDAA304によって、擬似的なリングバックトーンを生成し、生成したリングバックトーンを電話回線側に出力する。
次に、ステップS612において、コントローラ413は、通信相手がファクシミリ装置である場合に、当該通信相手から出力されるCNG信号が出力されたか否かを判定する。ここで、通信相手からのCNG信号が出力された場合は処理をステップS613に遷移させ、通信相手からCNG信号が出力されていない場合は処理をステップS614に遷移させる。ステップS613において、コントローラ413は、通信相手をファクシミリ装置と判定し、ファクシミリ通信を開始して、処理を終了する。
一方、ステップS614において、コントローラ413は、電話機がユーザによりオフフックされたか否かを判定する。ここで、オフフックされている場合は処理をステップS615に遷移させ、オフフックされていない場合は処理をステップS616に遷移させる。ステップS615において、コントローラ413は、電話機を電話回線に接続する。
一方、ステップS616において、コントローラ413は、SDAA304によって、通信相手のファクシミリ装置又は電話機がオンフック状態となり、通信相手側の電話回線が開放されたか否かを判定する。ここで、通信相手側の回線が解放された場合は、回線を開放し、処理を終了する。
通信相手側の回線が解放されていない場合、ステップS617において、コントローラ413は、ユーザがストップ操作を行ったか否かを判定する。ここで、ユーザがストップ操作を行った場合は、処理を終了する。
ユーザがストップ操作を行っていない場合は、ステップS618において、コントローラ413は、ユーザが通信開始指示操作を行ったか否かを判定する。ここで、ユーザが通信開始指示操作を行った場合は、処理を終了する。
ユーザが通信開始指示操作を行っていない場合は、ステップS619において、コントローラ413は、設定された時間が経過したか否かを判定する。FAX/TEL切り替えモードでは、一旦電話回線を捕捉して電話機を鳴動させずに、又は、擬似ベル音等を出力せずに相手がファクシミリ信号を出力するか否かを、一定時間監視している。ステップS619では、この一定時間を経過したか否かを判定している。ここで、一定時間が経過していない場合は、処理をステップS612に戻す。
一定時間が経過している場合、ステップS620において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を開始する。続いて、ステップS621において、コントローラ413は、通信相手のファクシミリ装置からCNG信号が送られてきたか否かを判定する。ここで、通信相手のファクシミリ装置からCNG信号が送られてきている場合、ステップS622において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止し、ステップS623においてファクシミリ通信を開始する。
一方、通信相手のファクシミリ装置からCNG信号が送られていない場合、ステップS624において、コントローラ413は、ユーザによりオフフック状態になったか否かを判定する。オフフック状態になっている場合は、ステップS625において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止し、ステップS626において電話回線を電話機側に接続する。
一方、オフフック状態になっていない場合、ステップS627において、コントローラ413は、ユーザがストップ操作を行ったか否かを判定する。ユーザがストップ操作を行っている場合、ステップS628において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止し、処理を終了する。
一方、ユーザがストップ操作を行っていない場合、ステップS629において、コントローラ413は、ユーザが通信開始指示操作を行ったか否かを判定する。ユーザが通信開始指示操作を行っている場合、ステップS630において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止し、処理を終了する。
一方、ユーザが通信開始指示操作を行っていない場合、ステップS631において、コントローラ413は、FAX/TEL切り替えモードの擬似CI信号の出力時間が一定時間経過したか否かを判定する。例えば、15秒程度の時間が予め定められており、この時間だけ擬似CI信号の出力を行い、その後の処理へと移行する。当該出力時間は、通常、ユーザ設定で変更できるものである。ここで、一定時間が経過していない場合は、処理をステップS621に戻す。また、一定時間が経過している場合は、処理をステップS632に遷移させる。
ステップS632において、コントローラ413は、擬似CI信号出力を停止する。続いて、ステップS633において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力後に回線を開放するための終了設定か否かを判定する。ここで、終了設定である場合は、ステップS634において回線を解放し、終了設定でない場合は、ステップS635において受信を開始する。
次に、図7を参照して、本実施形態による擬似CI信号の出力処理について説明する。図7は、第1の実施形態に係る擬似CI信号の出力処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理は、コントローラ413によって統括的に制御される。また、本実施形態では、複数の電話機に対して、排他的に擬似CI送出回路を接続し、Wリングの擬似CI信号を順次送出する。
ステップS701において、コントローラ413は、擬似CI回路400の接続を設定する。具体的には、コントローラ413は、擬似CI回路400を電話機414に接続し、電話機415を非接続に設定する。続いて、ステップS702において、コントローラ413は、電話機414に対して擬似CI信号におけるWリングの1発目を出力する。その後、ステップS703において、コントローラ413は、タイマを開始させ、ステップS704において予め定められた時間が経過したか否かをタイムアウトにより判定する。ここで予め定められた時間とは、電話機414に対して擬似CI信号におけるWリングの1発目の出力時間を示す。例えば、当該時間は330msに設定される。予め定められた時間が経過すると、ステップS705において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止する。
次に、ステップS706において、コントローラ413は、擬似CI回路400の接続先を切り替える。具体的には、擬似CI回路400に対して、電話機414の接続を切り離し、電話機415を接続する。接続を切り替えると、ステップS707において、コントローラ413は、電話機415に対して、擬似CI信号におけるWリングの1発目を出力する。その後、ステップS708において、コントローラ413は、タイマを開始させ、ステップS709において予め定められた時間が経過したか否かをタイムアウトにより判定する。ここでの判定はS704の判定と同様であり、例えば330msの経過を判定する。予め定められた時間が経過すると、ステップS710において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止する。
次に、ステップS711において、コントローラ413は、擬似CI回路400の接続先を切り替える。具体的には、擬似CI回路400を電話機414に接続し、電話機415を切り離す。接続先を切り替えると、ステップS712において、コントローラ413は、電話機414に対して、擬似CI信号におけるWリングの2発目を出力する。その後、ステップS713において、コントローラ413は、タイマを開始させ、ステップS714において予め定められた時間が経過したか否かを判定する。ここでの判定はS704の判定と同様であり、例えば330msの経過を判定する。予め定められた時間が経過すると、ステップS715において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止する。
次に、ステップS716において、コントローラ413は、擬似CI回路400の接続先を切り替える。具体的には、擬似CI回路400に対して、電話機414の接続を切り離し、電話機415を接続する。接続を切り替えると、ステップS717において、コントローラ413は、電話機415に対して、擬似CI信号におけるWリングの2発目を出力する。その後、ステップS718において、コントローラ413は、タイマを開始させ、ステップS719において予め定められた時間が経過したか否かを判定する。ここでの判定はS704の判定と同様であり、例えば330msの経過を判定する。予め定められた時間が経過すると、ステップS720において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止する。
次に、ステップS721において、コントローラ413は、タイマを開始させ、ステップS722において、予め定められた時間が経過したか否かを判定する。ここでの予め定められた時間とは、例えば、1667msであり、擬似CI信号を出力しない時間に相当する。
以上説明したように、本実施形態に係るファクシミリ装置は、複数の電話機が接続され、当該電話機と擬似CI信号を出力する擬似CI回路との接続を排他的に切り替えて、各電話機に対して順次、当該擬似CI信号を出力する。これにより、本ファクシミリ装置は、一度に複数の電話機に対して擬似CI信号を出力する場合と比較して、擬似CI信号を増幅させる必要がないため、トランスを小型化でき、装置の製造コストを低減することができる。
<第2の実施形態>
次に、図8及び図9を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、ノーマルリングの擬似CI信号を使用した場合の例について説明する。なお、以下では、第1の実施形態と異なる技術についてのみ説明を記載する。
<ノーマルリングの擬似CI信号>
図8は、第2の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。801は、電話機414に対する擬似CI信号の出力波形を示す。また、802は、電話機415に対する擬似CI信号の出力波形を示す。
出力波形801、802に示すように、ノーマルリングの擬似CI信号では、当該擬似CI信号の1周期の間に1回のパルスが出力される。また、電話機414に対して擬似CI信号が出力されている間は、電話機415に対する擬似CI信号の出力が停止され、電話機414に対する擬似CI信号の出力が停止している間に電話機415に対して当該擬似CI信号が出力される。
<制御フロー>
次に、図9を参照して、上述したノーマルリングの擬似CI信号を電話機に対して出力する動作について説明する。図9は、第2の実施形態に係る擬似CI信号の出力処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理は、コントローラ413によって統括的に制御される。また、本実施形態では、複数の電話機に対して、排他的に擬似CI送出回路を接続し、ノーマルリングの擬似CI信号を順次出力する。
ステップS901において、コントローラ413は、擬似CI回路400の接続を設定する。具体的には、コントローラ413は、擬似CI回路400を電話機414に接続し、電話機415を非接続に設定する。続いて、ステップS902において、コントローラ413は、電話機414に対して擬似CI信号におけるノーマルリングを出力する。その後、ステップS903において、コントローラ413は、タイマを開始させ、ステップS904において予め定められた時間が経過したか否かをタイムアウトにより判定する。ここで予め定められた時間とは、電話機414に対して擬似CI信号におけるノーマルリングの出力時間を示す。例えば、当該時間は1sに設定される。予め定められた時間が経過すると、ステップS905において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止する。
次に、ステップS906において、コントローラ413は、擬似CI回路400の接続先を切り替える。具体的には、擬似CI回路400に対して、電話機414の接続を切り離し、電話機415を接続する。接続を切り替えると、ステップS907において、コントローラ413は、電話機415に対して、擬似CI信号におけるノーマルリングを出力する。その後、ステップS908において、コントローラ413は、タイマを開始させ、ステップS909において予め定められた時間が経過したか否かをタイムアウトにより判定する。ここでの判定はS904の判定と同様であり、例えば1sの経過を判定する。予め定められた時間が経過すると、ステップS910において、コントローラ413は、擬似CI信号の出力を停止する。
次に、ステップS911において、コントローラ413は、タイマを開始させ、ステップS912において、予め定められた時間が経過したか否かを判定する。ここでの予め定められた時間とは、例えば、1sであり、擬似CI信号を出力しない時間に相当する。
以上説明したように、本実施形態に係るファクシミリ装置は、ノーマルリングの擬似CI信号を適用した場合であっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第3の実施形態>
次に、図10及び図11を参照して、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、擬似CI信号における短いレンジのパルス休止区間に他の電話機への擬似CI信号を出力する。例えば、擬似CI信号の周期が20Hz間隔である場合に、それよりも短いパルス、例えば、50Hzのパルスを出力し、50HZのパルス出力期間でないときに他の電話機に対して、当該50Hzのパルスを出力する。また、本実施形態は、Wリング及びノーマルリングの両方に適用することができる。なお、以下では、第1及び第2の実施形態と異なる技術についてのみ説明を記載する。
<擬似CI信号>
図10は、第3の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。1001は、電話機414に対する擬似CI信号の出力波形を示す。また、1002は、電話機415に対する擬似CI信号の出力波形を示す。
出力波形1001、1002に示すように、本実施形態の擬似CI信号では、当該擬似CI信号の1周期(20Hz)よりも短いパルス間隔の擬似CI信号(50Hz)を出力する。また、電話機415に対しての擬似CI信号は、電話機414に対する擬似CI信号のパルスの休止区間中に出力される。
このように擬似CI信号の出力を制御することで、以下のような効果が得られる。例えば、近年の電子化された電話機は、一定時間内のパルスの個数又は波高値を検知してベル音を鳴動させている。そのため、必ずしも16Hzや20Hzの正弦波や矩形波を入力する必要はなく、パルス数や波高値を合わせれば鳴動する。一方、分離トランスは、周波数が高いほど効率がよい。そのため、例えば20Hz間隔で、50Hzのパルス信号をトランスに入力した方が、20Hzの信号を入力するよりも伝達効率がよく、装置を小型化することができる。
<制御フロー>
次に、図11を参照して、上述したノーマルリングの擬似CI信号を電話機に対して出力する動作について説明する。図11は、第3の実施形態に係る擬似CI信号の出力処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理は、コントローラ413によって統括的に制御される。また、本実施形態では、複数の電話機に対して、排他的に擬似CI送出回路を接続し、短いパルスの擬似CI信号を順次出力する。
ステップS1101において、コントローラ413は、予め定められた時間のタイマを開始する。ここで、予め定められた時間とは、擬似CI信号の1周期分の時間を示す。続いて、ステップS1102において、コントローラ413は、擬似CI回路400の接続を設定する。具体的には、コントローラ413は、擬似CI回路400を電話機414に接続し、電話機415を非接続に設定する。さらに、ステップS1103において、コントローラ413は、電話機414に対して図8に示した短いパルスを1周期分出力する。ここで、短いパルスとは、例えば、1/20秒(50mS)よりも短い間隔である1/50秒(20mS)を1周期とするパルスを示す。
続いて、ステップS1104において、コントローラ413は、擬似CI回路400の接続先を切り替える。具体的には、擬似CI回路400に対して、電話機414の接続を切り離し、電話機415を接続する。接続を切り替えると、ステップS1105において、コントローラ413は、電話機415に対して、パルスを1周期分出力する。
次に、ステップS1106において、コントローラ413は、ステップS1101で開始させたタイマを監視し、予め定められた時間が経過したか否かを判定する。ここで、予め定められた時間が経過すると、コントローラ413は、擬似CI信号の1周期分の出力処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るファクシミリ装置は、擬似CI信号の周期より短い周期のパルスを含む擬似CI信号を適用した場合であっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第4の実施形態>
次に、図12及び図13を参照して、第4の実施形態について説明する。第1乃至第3の実施形態では、2台の電話機に対して、接続を切り替えながら擬似CI信号を出力する例について説明した。しかし、本発明は、2台の電話機が接続されている場合においてのみ適用されるものではなく、3台以上の電話機が接続されている場合に本発明を適用してもよい。本実施形態では、7台の電話機がファクシミリ装置300に接続された場合の例について説明する。
<擬似CI回路の構成>
図12は、第4の実施形態に係る擬似CI回路1200の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは、図4と異なる説明についてのみ記載する。したがって、図4と同様の構成については同一の番号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、擬似CI回路1200には、7台の電話機1201〜1207が接続されている。本発明では、このように3台以上の電話機を鳴動させることも可能である。なお、擬似CI回路1200の構成については、擬似CI回路400と同様であるため説明を省略する。
<擬似CI信号>
次に、図13を参照して、7台の電話機1201〜1207への擬似CI信号の出力処理について説明する。図13は、第4の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。図13において、1301は電話機1201に対する擬似CI信号の出力波形を示す。1302は、電話機1202に対する擬似CI信号の出力波形を示す。1303は、電話機1203に対する擬似CI信号の出力波形を示す。1304は、電話機1204に対する擬似CI信号の出力波形を示す。1305は、電話機1205に対する擬似CI信号の出力波形を示す。1306は、電話機1206に対する擬似CI信号の出力波形を示す。1307は、電話機1207に対する擬似CI信号の出力波形を示す。また、図13では、Wリングの擬似CI信号の出力波形を示すが、ノーマルリングの擬似CI信号を使用してもよい。
図13に示すように、本実施形態では、7台の電話機1201〜1207に対して、順次タイミングをずらして、擬似CI信号を排他的に出力する。このように、順次タイミングをずらして、異なる電話機に対して擬似CI信号を出力することで、3台以上の電話機が接続された場合であっても、必要最小限のトランスに抑制することができる。具体的には、図13に示すように、同時に、2台までの電話機に対して擬似CI信号を出力するように重複を抑えることができる。例えば、電話機1201に対してのWリングにおける2発目の擬似CI信号と、電話機1203に対してのWリングにおける1発目の擬似CI信号とが重複するが、それ以上の重複を避けることができる。したがって、トランスの増大を必要最小限に抑え、装置の大型化を低減させることができる。
<第5の実施形態>
次に、図14を参照して、第5の実施形態について説明する。本実施形態では、擬似CI信号の出力先を切り替える際に、部分的に複数の電話機に重複して擬似CI信号が出力される期間を有することを特徴とする。また、本実施形態では、図4に示す擬似CI回路400を一例に説明する。
<擬似CI信号>
図14は、第5の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。1401は、電話機414に対する擬似CI信号の出力波形を示す。また、1402は、電話機415に対する擬似CI信号の出力波形を示す。
図14に示すBの区間は、擬似CI回路400に対して電話機415が接続され、電話機414は非接続となる。区間Bについては、第1乃至第3の実施形態と同様に、他の電話機に対して擬似CI信号が出力されていない休止区間中に擬似CI信号が出力される。しかし、本実施形態では、区間Aに示すように、複数の電話機414、415に対して同時に擬似CI信号を出力する区間を含む。したがって、区間Aでは、擬似CI回路400に対して、電話機414、415の両方が接続されていることとなる。このように、本実施形態では、各電話機に出力する擬似CI信号のタイミングをずらし、トランスの大型化を必要としない程度の重複区間を有する。このように、本発明は、基本的には、複数の電話機に対して排他的に擬似CI信号を出力するが、トランスを大型化させない程度の重複区間であれば許容することができる。例えば、より多くの電話機が接続された場合に、各電話機に対する擬似CI信号の出力タイミングにおける差異を低減させることができる。
(その他の実施形態)
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔の外部装置から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、以下のようなものがある。フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。すなわち、ホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納してユーザに配布する。そして、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他にも、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後にも前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施形態の機能が実現される。
第1の実施形態に係るファクシミリ装置に備えられる主要な回路100の構成を示す図である。 第1の実施形態に係るSW回路の構成例を示すである。 第1の実施形態に係るファクシミリ装置300の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る擬似CI回路400の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。 第1の実施形態に係る擬似CI信号出力時の処理手順を示す図である。 第1の実施形態に係る擬似CI信号の出力処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。 第2の実施形態に係る擬似CI信号の出力処理の処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。 第3の実施形態に係る擬似CI信号の出力処理の処理手順を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る擬似CI回路1200の構成例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。 第5の実施形態に係る擬似CI信号の出力波形を示す図である。 従来のファクシミリ装置の擬似CI回路の構成を示す図である。 従来のファクシミリ装置の擬似CI回路の構成を示す図である。
符号の説明
300:ファクシミリ装置
400:擬似CI回路
404:DC/DCコンバータ
405:発振器
406:擬似CI発生回路
407:分離トランス
409:SELV回路
410:NCU回路
411:SW回路
412:フック検知回路
413:コントローラ
414、415:電話機

Claims (9)

  1. 複数の電話機が接続されるファクシミリ装置であって、
    擬似的な呼出信号である擬似呼出信号を前記複数の電話機に対して出力する出力手段と、
    前記出力手段による前記複数の電話機のそれぞれに対する前記擬似呼出信号の出力を切り替える切替手段と、
    前記切替手段を制御する制御手段であって、1つの電話機への前記擬似呼出信号の出力後、予め定められた時間が経過したことに応じて、前記擬似呼出信号の出力を他の電話機に切り替えるよう制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記擬似呼出信号は、パルスを発生させる発生区間と、該パルスを発生させない休止区間とを含み、
    前記制御手段は、第1の電話機に出力する前記擬似呼出信号の休止区間に、前記擬似呼出信号の出力を第2の電話機に切り替えて、該第2の電話機に前記擬似呼出信号のパルスを出力させることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記予め定められた時間とは、前記擬似呼出信号の1周期分に相当し、
    前記制御手段は、前記擬似呼出信号の周期ごとに、前記擬似呼出信号の出力先の電話機を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  4. 前記擬似呼出信号は、該擬似呼出信号の周期よりも短い周期のパルスを含み、
    前記制御手段は、
    前記パルスの周期ごとに、前記擬似呼出信号の出力先の電話機を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  5. 前記1つの電話機への前記擬似呼出信号の出力後、前記予め定められた時間が経過したことに応じて、前記制御手段が、前記擬似呼出信号の出力を他の電話機に切り替える際に、前記1つの電話機への前記擬似呼出信号の出力と、前記他の電話機への前記擬似呼出信号の出力とを部分的に重複させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  6. 前記出力手段は、
    前記擬似呼出信号を生成するSELV回路と、
    分離トランスを介して前記SELV回路と接続され、前記SELV回路から受信した前記擬似呼出信号を、各電話機に出力するTNV回路とを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファクシミリ装置。
  7. 複数の電話機が接続され、擬似的な呼出信号である擬似呼出信号を前記複数の電話機に対して出力する出力手段と、前記出力手段による前記複数の電話機のそれぞれに対する前記擬似呼出信号の出力を切り替える切替手段と、を備えるファクシミリ装置の制御方法であって、
    前記切替手段を制御する制御工程であって、1つの電話機への前記擬似呼出信号の出力後、予め定められた時間が経過したことに応じて、前記擬似呼出信号の出力を他の電話機に切り替えるよう制御する制御工程を
    含むことを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  8. 請求項7に記載のファクシミリ装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 請求項7に記載のファクシミリ装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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