JP2009289658A - 電球形蛍光ランプ - Google Patents

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Katsuyuki Kobayashi
勝之 小林
Nobuya Shirata
伸弥 白田
Takeo Yasuda
丈夫 安田
Kimiyoshi Nagasawa
公義 長澤
Kunihiko Ikada
邦彦 筏
Hitoshi Kono
仁志 河野
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Abstract

【課題】
フィラメント電極の異常温度を感知して点灯回路の発振を停止させて確実に消灯するようにした電球形蛍光ランプを提供する。
【解決手段】
電球形蛍光ランプは、バルブ、一対のフィラメント電極、イオン化媒体および蛍光体層を備えた蛍光ランプ1と、スイッチング素子Q1、Q2を有するインバータ回路INVを含んでおり、インバータ回路の出力端に接続し、かつ蛍光ランプが接続した負荷回路LCを備えていて蛍光ランプを点灯する点灯回路2と、蛍光ランプのフィラメント電極近傍に配設され、かつインバータ回路のスイッチング素子の駆動回路に挿入されてフィラメント電極が異常温度になったときに溶断してスイッチング素子の駆動信号を遮断することによりインバータ回路の発振を停止させる温度ヒューズ3とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、異常温度に対する保護機能を備えた電球形蛍光ランプに関する。
電球形蛍光ランプでは寿命末期状態になりランプ電圧が上昇すると過負荷状態になり短時間で回路破壊に至りやすい。しかしながら、短時間で回路が破壊しないとフィラメント電極近傍が異常温度になって樹脂ケースやグローブなどの樹脂部材が溶融する虞がある。
また、電球形蛍光ランプのバルブの外径を細くし、かつ放電路長を大きく設定することにより、発光効率が高くなるが、その結果ランプインピーダンスが高くなる。ところが、ランプインピーダンスが高いと、寿命末期時のランプ電圧の上昇割合が、ランプインピーダンスが高くない蛍光ランプのそれに比較して小さいために、短時間で回路が破壊せず、フィラメント電極が異常昇温し、樹脂部材などが溶融するおそれがある。
そこで、電球形蛍光ランプにおいて、温度ヒューズの一方のリード線を口金のシェル部に接続し、他方のリード線を、発光管を点灯させるための点灯回路が組み込まれた基板に接合することで温度ヒューズを点灯回路の交流入力端に直列に挿入して、樹脂ケースの異常発熱による温度上昇で温度ヒューズが溶断したときに交流入力を遮断するように構成することが知られている(特許文献1参照。)。
また、コンパクト形蛍光ランプにおいて、口金内において温度ヒューズをフィラメント電極近傍に配設し、かつ口金とフィラメント電極との間の回路に直列に挿入して、フィラメント電極付近が異常発熱した際に温度ヒューズが溶断することにより、コンパクト形蛍光ランプを点灯回路から切り離すように構成することが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−259652号公報 特開2007−115658号公報
従来の電球形蛍光ランプにおけるこの種目的の温度ヒューズは、そのいずれも負荷電流が流れる点灯回路に挿入されて負荷電流を遮断するため、電流定格が大きくなって大形化してしまう。このため、電球形蛍光ランプの小形化を阻害しやすい。また、温度ヒューズが大きいと温度的に最適な位置に配置するのが困難である。さらに、コスト的にも不利である。
本発明は、フィラメント電極の異常温度を感知して点灯回路の発振を停止させて確実に消灯するようにした電球形蛍光ランプを提供することを目的とする。
また、本発明は、加えて電流定格の小さな小形の温度ヒューズを用いることができ、小形化を阻害しない電球形蛍光ランプを提供することを目的とする。
請求項1に記載の電球形蛍光ランプは、内部に放電路が形成されるバルブ、放電路の両端に配設された一対のフィラメント電極、バルブの内部に封入されたイオン化媒体およびバルブ内部に生起した放電で放射された紫外線で励起されて発光する蛍光体層を備えた蛍光ランプと;スイッチング素子を有するインバータ回路およびインバータ回路の出力端に接続し、かつ蛍光ランプが接続した負荷回路を備えていて蛍光ランプを点灯する点灯回路と;蛍光ランプのフィラメント電極近傍に配設され、かつインバータ回路のスイッチング素子の駆動回路に挿入されてフィラメント電極が異常温度になったときに溶断してスイッチング素子の駆動信号を遮断することによりインバータ回路の発振を停止させる温度ヒューズと;を具備していることを特徴としている。
請求項1に記載の電球形蛍光ランプは以下の態様を許容する。なお、以下の態様は、請求項1記載の電球形蛍光ランプを中心に説明するが、その他の発明に対しても可能であれば適用される。
蛍光ランプは、バルブ、一対のフィラメント電極、イオン化媒体および蛍光体層を備えていて、電球形蛍光ランプの発光管として機能する。したがって、蛍光ランプは、本発明においてその構造が一般的には特段限定されない。しかしながら、電球形蛍光ランプが白熱電球代替光源として小形化が指向されているため、蛍光ランプも小形で、発光効率が高いことが重視される。これに応えるために、蛍光ランプの管径を細くし、かつ放電路長を大きくすることができる。例えば、バルブの外径を5〜9mmとし、かつ放電路長を400〜600mmに設定することができる。なお、この種の蛍光ランプの場合、ランプインピーダンスが大きくなって、ランプ電圧が高くなり、これに相応してランプ電流が低減するので、点灯回路を後述するように構成するのが好ましい。
バルブは、内部が気密になっていて、その内部に所要の放電路長が得られて、しかも電球形蛍光ランプをコンパクトにするために、屈曲した形状に形成するのが一般的である。例えば、複数のU字管を連結したり、1本の細長い管を螺旋状に巻回したりして、所要の放電路長を確保しながら全体としてはコンパクトな形状に屈曲させることができる。
一対のフィラメント電極は、熱陰極形電極であり、バルブの放電路の両端内部に気密に配設される。そして、フィラメント電極にフィラメント加熱電流を通流して所要の電子放射状態にすることで始動を容易にするができる。また、点灯後は、後述するようにフィラメント電極の加熱を必要最小限に止めることにより、フィラメント損失を低減することができる。
イオン化媒体は、バルブの内部に封入されていて、一対の電極間に生起した放電により電離して紫外線を放射する。イオン化媒体は、本発明において特段限定されないが、一般的には水銀および希ガスが封入される。水銀は、アマルガムの形態で封入されることが多く、本発明においては既知の各種組成のアマルガムを適宜選択して採用することができる。また、アマルガムは、主として水銀蒸気圧特性を決定する主アマルガムと点灯直後の光束立ち上がりを早める補助アマルガムを併用することができる。希ガスは、始動ガスおよび緩衝体として作用し、例えば主としてアルゴンなどを用いることができる。
蛍光体層は、バルブ内に生起した放電により放射された紫外線が照射されることにより励起されて発光する手段である。本発明において、蛍光体層の具体的な構成は特段限定されないが、一般的にはバルブの内面側に蛍光体層が被着される。また、蛍光体層は、3波長発光形蛍光体を主体として構成されているのが好ましい。
点灯回路は、蛍光ランプを始動して点灯させる回路手段であり、インバータ回路を含み、インバータ回路の出力端に蛍光ランプを接続して点灯するために、インバータ回路および蛍光ランプの間に介在する負荷回路を備えることができる。インバータ回路は、スイッチング素子のスイッチングによって直流電圧を交流電圧に変換するのであれば、どのような回路方式のものでもよいが、出力トランスを備えていないので小形化しやすいハーフブリッジ形インバータが好適である。また、スイッチング素子は、FETおよびバイポーラトランジスタなどのいずれであってもよいが、FETは駆動回路が電圧制御形なので、後述する温度ヒューズの小形化に一層好都合である。また、本発明において、インバータ回路は、自励式および他励式のいずれであってもよいが、自励式の方が安価に構成しやすい。
負荷回路は、インバータ回路から見た負荷であり、そこに蛍光ランプを接続してこれを始動、点灯するための回路を構成する。蛍光ランプを点灯するために、負荷回路にバラスト作用を呈するインダクタを蛍光ランプに対して直列接続するように配設することができる。また、蛍光ランプを始動するために、上記インダクタと共振回路を形成する共振コンデンサを配設して、蛍光ランプをこの共振コンデンサに並列接続することができる。始動時に共振コンデンサの両端に共振電圧が得られるようにすれば、所望の高い始動電圧を得ることができる。さらに、蛍光ランプの一対のフィラメント電極が共振コンデンサと直列接続するように接続すれば、フィラメント予熱回路を形成することができる。
温度ヒューズは、蛍光ランプのフィラメント電極近傍に配設されてフィラメント電極が寿命末期などで異常温度になったときに、これに感応して溶断する。また、温度ヒューズは、インバータ回路のスイッチング素子の駆動回路に挿入されて溶断した際に、スイッチング素子への駆動信号の供給を遮断する。これにより、インバータ回路の発振が停止して蛍光ランプが消灯するので、フィラメント電極が異常温度になったときに生じる不都合が回避される。
そうして、請求項1に記載の電球形蛍光ランプにおいては、温度ヒューズがインバータ回路のスイッチング素子の駆動回路に挿入されているので、たとえランプインピーダンスが高くても異常温度発生時にインバータ回路の発振停止を確実に行うことができる。その結果、異常温度発生時には電球形蛍光ランプが速やかに消灯して点灯回路を収納する基体や蛍光ランプの主として発光部を収納するグローブなどの樹脂部材が溶融するのを防止することができる。
また、温度ヒューズは、その電流定格が小さくて小形化したものを使用することが可能になる。温度ヒューズが小形であれば、蛍光ランプのフィラメント電極近傍におけるスペースに余裕が少なくても温度ヒューズの配設が容易になる。また、異常温度発生時の安全性を高めて、しかも電球形蛍光ランプの小形化が可能になるとともに、フィラメント電極の異常温度発生に対する感度が高くなる。
第1の発明におけるその他の構成として、所望により以下の構成を付加することができる。
1.外囲器:電球形蛍光ランプに外囲器を付設することができる。外囲器は、基体または/およびグローブにより構成することができる。基体は、ケース状をなしていて、その内部に点灯回路の主要部を収納するだけでなく、口金などの受電部を一体的に形成することができる。
グローブは、主として蛍光ランプの発光部をその内部に収納する。そして、蛍光ランプを機械的に保護したり、光拡散機能のような光学特性を付与することにより、拡散形の白熱電球のような光学特性を有する電球形蛍光ランプを得たりすることができる。なお、グローブの形状、大きさおよび光学特性は適宜に選択して設定することができる。しかし、所望によりグローブを付設しないで、蛍光ランプの発光部をそのまま外部に露出させてもよい。
2.点灯回路実装:点灯回路を小形化してその主要部を口金の内部空間内に配設することができる。そうすれば、点灯回路および蛍光ランプのバルブ両端部を収納する樹脂ケースを小形化するか、またはこれを省略することが可能になり、その結果一層白熱電球に近似した形状または大きさの電球形蛍光ランプを得ることができる。しかし、所望により点灯回路の主要部を樹脂ケース内に収納させることができる。
請求項2に記載の電球形蛍光ランプは、前記インバータ回路が、インダクタおよび共振コンデンサの共振回路を含んでおり、前記蛍光ランプのフィラメント電極が共振コンデンサと直列接続した状態で前記フィラメント電極に並列接続した状態で前記フィラメント電極に並列接続した負特性サーミスタを備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の電球形蛍光ランプは、フィラメント電極の電力損失を低減した電球形蛍光ランプに好適な構成である。すなわち、点灯回路の負荷回路の共振コンデンサを用いてフィラメント予熱回路を形成するとその回路構成が簡単になるが、蛍光ランプの点灯中にフィラメント予熱回路にも電流が流れるので、フィラメント加熱電流によってフィラメント電極に電力消費が発生し、その分発光効率が低下してしまう。そこで、フィラメント電極に並列に負特性サーミスタを接続して蛍光ランプの点灯中フィラメント電極が実質的に短絡されるように構成することにより、フィラメント電極の電力損失を低減することができるので、電球形蛍光ランプの発光効率を高くすることができる。
ところが、蛍光ランプの寿命末期時にフィラメント電極が断線しても負特性サーミスタが並列接続しているため、共振回路の電路遮断という保護動作が完全に行われない。このため、フィラメントが断線してもインバータ回路の発振が継続する虞がある。
これに対して、請求項2に記載の電球形蛍光ランプにおいては、寿命末期時にフィラメント電極が異常温度になれば、フィラメント電極の近傍に配設した温度ヒューズが異常温度に感応して溶断するので、たとえ負特性サーミスタがフィラメント電極に並列接続していたとしても、インバータ回路の発振が確実に停止する。
もちろん、請求項2に記載の電球形蛍光ランプは、前述のようにランプインピーダンスが高い蛍光ランプにおいても寿命末期時に確実にインバータ回路の発振が温度ヒューズの応動により確実に停止するのはいうまでもない。
以上の請求項1および請求項2の電球形蛍光ランプにおいて、温度ヒューズは、バルブの内部に形成される放電路の両端に配設される一対のフィラメント電極の両方において、その近傍にそれぞれ配設するのが好ましい。そうすれば、いずれかのフィラメント電極が異常温度になっても感応するので、保護動作の信頼性が高くなる。しかし、所望により一方のフィラメント電極近傍にのみ配設するのであっても、本発明の本質的な作用、効果を奏する。
一対のフィラメント電極の両方に温度ヒューズを配設する場合、一対の温度ヒューズを直列接続してインバータ回路のスイッチング素子の駆動回路に挿入することができる。そうすれば、いずれか一方の温度ヒューズが溶断した段階でインバータ回路の発振が停止する。このため、異常温度発生時の保護動作が迅速、かつ確実になる。
請求項1に記載の電球形蛍光ランプによれば、温度ヒューズを蛍光ランプのフィラメント電極近傍に配設し、かつインバータ回路のスイッチング素子の駆動回路に挿入されてフィラメント電極が異常温度になったときに溶断してスイッチング素子の駆動信号を遮断することでインバータ回路の発振を停止させるように構成したことにより、たとえ蛍光ランプのランプインピーダンスが高く構成されている場合であってもフィラメント電極の異常温度時に温度ヒューズが溶断してインバータ回路の発振が停止するので、フィラメント電極の異常温度時に樹脂部材が溶融するなどの不都合を確実に回避する電球形蛍光ランプを提供することができる。
請求項2に記載の電球形蛍光ランプによれば、蛍光ランプが、そのフィラメント電極が共振コンデンサと直列接続した状態で負荷回路の共振コンデンサに並列接続し、負特性サーミスタがフィラメント電極に並列接続していても、異常温度時にフィラメント電極近傍に配設された温度ヒューズが確実にこれに感応して溶断し、その結果インバータ回路の発振が停止するので、フィラメント電極の電力損失を低減して発光効率を高めるとともに、フィラメント電極の異常温度時に樹脂部材が溶融するなどの不都合を確実に防止する電球形蛍光ランプを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明の電球形蛍光ランプを実施するための第1の形態を示す回路図である。第1の形態において、電球形蛍光ランプは、蛍光ランプ1、点灯回路2および温度ヒューズ3を具備している。
蛍光ランプ1は、バルブ1aおよび一対のフィラメント電極1b、1b、図示を省略しているがイオン化媒体および蛍光体層を備えている。バルブ1aは、軟質ガラス製で、外径5〜9mmで、放電路長400〜600mmを提供するように細長くて、屈曲されてコンパクトな形状になっている。一対のフィラメント電極1b、1bは、バルブ1aの両端部の内部に気密に配設されている。イオン化媒体は、主アマルガムおよび補助アマルガムなどの態様をなす少量の水銀とアルゴンなどの希ガスからなり、バルブ1aの内部に封入されている。蛍光体層は、バルブ1aの内面に保護膜を介して被着されている。
点灯回路2は、インバータ回路INVおよび負荷回路LCを主体として含んでいる。インバータ回路INVは、自励式ハーフブリッジ形インバータからなり、整流化直流電源RDC、高周波ノイズフィルタNF、ヒューズFおよび交流入力端子t1、t2を経由して交流電源ACに接続される。以下、交流入力端子t1、t2からインバータ回路INVまでの構成を説明する。
すなわち、交流入力端子t1、t2は、電球形蛍光ランプの口金により構成され、口金がねじ口金の場合、その一方t1がセンターコンタクトで、他方t2が口金シェルである。ヒューズFは、配線基板(図示しない。)の導電パターンの幅を狭くしたパターンヒューズにより構成されている。高周波ノイズフィルタNFは、ヒューズFと後述する整流化直流電源RDCとの間において線路間を跨いで接続されたコンデンサC1および整流化直流電源RDC内の直流線路に直列に挿入されたインダクタL1により構成されている。
整流化直流電源RDCは、ブリッジ形全波整流回路Recおよび平滑コンデンサC2により構成されている。ブリッジ形全波整流回路Recは、その交流入力端がヒューズFを介して交流入力端子t1、t2に接続している。平滑コンデンサC2は、インダクタL1を介してブリッジ形全波整流回路Recの直流出力端間に接続し、その両端間に平滑化された直流電圧が得られる。
インバータ回路INVは、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2、自励式駆動回路DSG、保護回路PCおよび起動回路STを備えて構成されている。第1のスイッチング素子Q1はN形FETであり、第2のスイッチング素子Q2はP形FETである。そして、それらのドレイン・ソースが図示のように順方向に直列接続して整流化直流電源RDCの直流出力端(平滑コンデンサC2の両端)間に接続している。
自励式駆動回路DSGは、帰還巻線FC、共振回路RCおよび結合コンデンサC3を備えている。帰還巻線FCは、後述する負荷回路LCに直列接続するインダクタL2に磁気結合している。共振回路RCは、インダクタL3およびコンデンサC4からなり、帰還巻線FCに生じた帰還電圧に共振する。なお、帰還電圧は、インダクタL2に流れる電流に応じて発声する。結合コンデンサC3は、共振回路RCで発生した共振電圧を駆動信号として第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲート・ソース間に印加して、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2を交互にONさせることでインバータ回路INVを自励式で発振する。
保護回路PCは、逆直列接続した一対のツェナーダイオードZD1、ZD2からなる。そして、自励式駆動回路DSGの出力端間に並列接続して過電圧が第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2に印加されないように保護する。
起動回路STは、図示のように接続された抵抗器R1、R2、R3およびコンデンサC5からなる。そして、インバータ回路INVに直流電源電圧が印加されたときに第1のスイッチング素子Q1を最初にONさせてインバータ回路INVを起動する。
負荷回路LCは、前記インダクタL2、直流カットコンデンサC6、共振コンデンサC7、負特性サーミスタNTC1、NTC2および正特性サーミスタPTCを備え、共振コンデンサC7に並列的に蛍光ランプ1が接続している。インダクタL2、直流カットコンデンサC6、負特性サーミスタNTC1、共振コンデンサC7、負特性サーミスタNTC2は直列に接続してインバータ回路INVの交流出力端である第2のスイッチング素子Q2の両端に接続している。そして、インダクタL2は、バラストとして作用する。直流カットコンデンサC6は、文字どおりインバータ回路INVから直流成分が負荷回路LCに流出するのを阻止する。共振コンデンサC7は、インダクタL2と直列共振回路を形成する。
蛍光ランプ1は、その一対のフィラメント電極1b、1bが共振コンデンサC7の両端側において、負荷回路LCに直列に挿入された状態で共振コンデンサC7に並列接続している。これにより一対のフィラメント電極1b、1bおよび共振コンデンサC7の直列回路がフィラメント予熱回路を形成する。
負特性サーミスタNTC1、NTC2は、蛍光ランプ1の一対のフィラメント電極1b、1bに並列接続している。そして、始動時にはフィラメント電極1b、1bの温度が低いので、負特性サーミスタNTC1、NTC2の抵抗値が大きいため、フィラメント予熱回路が作用してフィラメント電極1b、1bが所要に加熱される。電球形蛍光ランプが点灯すると、フィラメント電極1b、1bの温度が上昇し、その際の発生熱を受けて負特性サーミスタNTC1、NTC2が温度上昇すると、その抵抗値が低くなり、フィラメント電極1b、1bが負特性サーミスタNTC1、NTC2によって実質的に短絡される。その結果、点灯中にフィラメント予熱回路に流れる電流によってフィラメント電極1b、1b生じる電力消費がなくなるので、電球形蛍光ランプの発光効率が高くなる。
正特性サーミスタPTCは、蛍光ランプ1のインバータ回路INV側またはその反対側に並列接続している。そうして、正特性サーミスタPTCの抵抗値変化によって電球形蛍光ランプをソフトスタートさせる。
温度ヒューズ3は、インバータ回路INVのスイッチング素子Q1、Q2の駆動回路DSGに直列に挿入されているとともに、蛍光ランプ1のバルブ1a外面側のフィラメント電極1b近傍に対向する位置に配設されている。
次に、第1の形態における回路動作について説明する。すなわち、最初に正常状態における始動および点灯について説明する。交流入力端子t1、t2間に交流電源ACからの交流電圧を印加すると、整流化直流電源RDCの平滑コンデンサC2両端の直流出力端に直流電圧が出力される。
すると、点灯回路2のインバータ回路INVの直流入力端に直流電圧が印加され、起動回路STが作用して第1のスイッチング素子Q1が最初にONしてインバータ回路INVが起動し、負荷回路LCのインダクタL2、直流カットコンデンサC6、蛍光ランプ1の一方のフィラメント電極1b、共振コンデンサC7および他方のフィラメント電極1bの閉回路内を電流が流れる。この電流は一対のフィラメント電極1b、1bを予熱する。また、インバータ回路INVから流出する電流の一部は、負荷回路LCのインダクタL2に流れる一方のフィラメント電極1b、共振コンデンサC7および他方のフィラメント電極1bの直列回路に並列接続している正特性サーミスタPTCにも分流するので、以下の回路動作を通じて電球形蛍光ランプは、ソフトスタートする。
インバータ回路INVが起動して負荷回路LCに電流が流れると、自励式駆動回路DSGのインダクタL2に磁気結合している帰還巻線FCに帰還電圧が誘起され、共振回路RCが帰還電圧に共振して駆動信号が発生する。この駆動信号は、結合コンデンサC3を介して第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2のゲート・ソース間に印加され、第1のスイッチング素子Q1をONし、第2のスイッチング素子Q2をOFFする極性であるから、第1のスイッチング素子Q1のONが確実になる。共振回路RCの共振動作によって次に共振電圧の極性が反転すると、今度は第2のスイッチング素子Q2がONし、第1のスイッチング素子Q1がOFFする極性の駆動信号が発生し、以後第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2がそれぞれ駆動信号の供給を受けて交互にONするので、インバータ回路INVが作動して負荷回路LCに高周波の矩形波交流電圧が印加される。
負荷回路LCは、矩形波交流電圧の印加に対してインダクタL2と共振コンデンサC7とが共振することにより、正弦波の共振電流が共振コンデンサC7および一対のフィラメント電極1b、1bを流れてフィラメント電極1b、1bの予熱が開始される。フィラメント電極1b、1bが所要に予熱されると、電球形蛍光ランプが始動して点灯する。
電球形蛍光ランプが点灯すると、負特性サーミスタNTC1、NTC2によってフィラメント電極1b、1bが短絡されるので、共振コンデンサC7を流れる電流によるフィラメント電極1b、1bの電力消費は抑制される。
次に、異常温度時の回路動作について説明する。すなわち、蛍光ランプ1の寿命末期時にフィラメント電極1bが異常温度になると、温度ヒューズTFは、蛍光ランプ1のフィラメント電極1b近傍に対向する部位に配置されているので、異常温度に感応して温度が上昇し溶断する。その結果、自励式駆動回路DSGが遮断され、第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2に対する駆動信号の供給が停止されるので、インバータ回路INVは発振が停止し、電球形蛍光ランプは速やかに消灯する。また、負特性サーミスタNTC1、NTC2がフィラメント電極1b、1bに並列接続していても、蛍光ランプ1の寿命時などにフィラメント電極1bが異常温度になると、温度ヒューズTFがこれに確実に感応して溶断するので、上述の保護動作が確実に行われる。
図2は、本発明の電球形蛍光ランプを実施するための第2の形態を示す模式的要部断面図である。図において、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
第2の形態において、電球形蛍光ランプは、一対の温度ヒューズ3A、3Bを具備している。そして、一対の温度ヒューズ3A、3Bは、蛍光ランプ1のバルブ1a内に形成される放電路の両端に配設された一対のフィラメント電極1b、1b近傍に対向するバルブ1aの側面にそれぞれ配設されている。また、一対の温度ヒューズ3A、3Bは、直列接続し、かつ自励式駆動回路DSGに直列に挿入されている。
なお、図中の符号1a1は、バルブ1aの端部に形成された封止部であり、例えばピンチシールにより形成されている。また、点灯回路2は、配線基板2aに実装されている。配線基板2aをほぼ垂直に配置することができる。また、符号4はグローブであり、蛍光ランプ1の主として発光部を包囲する。
そうして、第2の形態においては、一対の温度ヒューズ3A、3Bが上述のように一対のフィラメント電極1b、1bの近傍にそれぞれ配設されているので、一対のフィラメント電極1b、1bのいずれか一方または両方が異常温度になれば速やかに感応して溶断し、駆動信号の第1および第2のスイッチング素子Q1、Q2に対する供給を停止するので、電球形蛍光ランプの保護動作に対する信頼性が高くなる。また、配線基板2aは、電球形蛍光ランプの中心軸方向に平行するように縦形配置しているので、温度ヒューズ3A、3Bをフィラメント電極1b、1bの近傍に引き回しやすいとともに、配線基板2aの表裏いずれの面にも接続することが容易になる。
本発明の電球形蛍光ランプを実施するための第1の形態を示す回路図 本発明の電球形蛍光ランプを実施するための第2の形態を示す模式的要部断面図
符号の説明
1…蛍光ランプ、1a…バルブ1a、1b…フィラメント電極、2…点灯回路、3、3A、3B…温度ヒューズ、4…グローブ、INV…インバータ回路、LC…負荷回路、RDC…整流化直流電源、NF…高周波ノイズフィルタ、F…ヒューズ、Q1、Q2…スイッチング素子、DSG…自励式駆動回路、FC…帰還巻線、RC…共振回路、PC…保護回路、NTC1、NTC2…負特性サーミスタ、C7…共振コンデンサ、L2…インダクタ、PTC…正特性サーミスタ

Claims (4)

  1. 内部に放電路が形成されるバルブ、放電路の両端に配設された一対のフィラメント電極、バルブの内部に封入されたイオン化媒体およびバルブ内部に生起した放電で放射された紫外線で励起されて発光する蛍光体層を備えた蛍光ランプと;
    スイッチング素子を有するインバータ回路を含んでなり、このインバータ回路の出力端に前記蛍光ランプが接続してインバータ回路の出力により蛍光ランプを点灯する点灯回路と;
    前記蛍光ランプのフィラメント電極近傍に配設され、かつインバータ回路のスイッチング素子の駆動回路に挿入されてフィラメント電極が異常温度になったときに溶断してスイッチング素子の駆動信号を遮断することによりインバータ回路の発振を停止させる温度ヒューズと;
    を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  2. 前記インバータ回路は、インダクタおよび共振コンデンサの共振回路を含んでおり、前記蛍光ランプのフィラメント電極が共振コンデンサと直列接続した状態で前記フィラメント電極に並列接続した負特性サーミスタを備えていることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプ。
  3. 温度ヒューズは、蛍光ランプの一対のフィラメント電極近傍にそれぞれ配設されるように一対設けられており、互いに直列接続してインバータ回路のスイッチング素子の駆動回路に挿入されていることを特徴とする請求項1または2記載の電球形蛍光ランプ。
  4. 蛍光ランプは、そのバルブの外径が5〜9mmで、放電路長が400〜600mmであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の電球形蛍光ランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023237036A1 (zh) * 2022-06-08 2023-12-14 嘉兴山蒲照明电器有限公司 一种led照明装置及其保护装置

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