JP2009289216A - キッチン用表示端末、注文システム、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】客に提供順の不公平感を与えないメニュー提供を可能にするキッチン用表示端末を実現する。
【解決手段】本発明のキッチン用表示端末3は、オーダ用表示端末のいずれかにおいて注文され、かつ未提供であるメニューの一覧を表示する端末毎注文一覧表示部353を備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のキッチン用表示端末3は、オーダ用表示端末のいずれかにおいて注文され、かつ未提供であるメニューの一覧を表示する端末毎注文一覧表示部353を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、商品の注文を管理するための注文システムに関し、特に、厨房内にタッチパネル式のキッチン用表示端末を設けた飲食店における注文システムに関するものである。
一般に、レストラン等の飲食店において、客からメニューの注文を受け付けると、厨房に設けられるキッチンディスプレイに表示される注文一覧画面には、先に注文されたメニューが上から順に表示される。これにより、調理担当者は、先に注文されたメニューから順に調理してメニューの提供を行う。
また、特許文献1には、注文を受け付けた伝票ごとのオーダ内容を表示するキッチンディスプレイが記載されている。例えば、特許文献1の実施例には、図15に示すように、3つの伝票O111〜O113のオーダ内容を表示するキッチンディスプレイ103が記載されている。なお、キッチンディスプレイ103は、本発明のキッチン用表示端末に相当する。
さらに、特許文献1に記載のキッチンディスプレイ103は、指によるワンタッチ操作に基づいて表示様態が変更され、表示様態の変化として、調理後の料理名を枠で囲う、あるいは調理後の料理名を白黒反転表示させる構成が開示されている。これにより、調理担当者は、表示されている料理が調理後であるか調理前であるか等を即座に判別できる。また、キッチンディスプレイ103には、伝票ごとのオーダも表示されるので、伝票順および伝票内での料理順にしたがって調理をすることができる。
特開平03−192386号公報(1991年8月22日公開)
しかしながら、特許文献1に明確な記載はないが、キッチンディスプレイ103に表示される3つの伝票O111〜O113は、注文を受け付けた伝票の順に表示されると考えられる。すなわち、伝票O111〜O113以外の伝票のオーダ内容を表示するためには、伝票O111〜O113のいずれかの表示を消さなければならない。したがって、全ての飲食テーブル毎の注文内容を把握することは困難である。
したがって、ある飲食テーブルから調理に時間のかかるメニューが注文されても、調理担当者は、飲食テーブル毎の注文内容を把握できないために、原則的には注文順にメニューを提供することとなる。この場合、後から注文を受け付けた飲食テーブルのほうに先にメニューが提供されてしまうという事態が生じる。これは本来、客側の都合ではあるものの、客に不公平感を与える原因となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、客に提供順の不公平感を与えないメニュー提供を可能にするキッチン用表示端末および注文システムを実現することにある。
本発明に係るキッチン用表示端末は、上記課題を解決するために、飲食店の厨房に設けられ、当該飲食店に設けられるオーダ用端末からの注文内容を表示するキッチン用表示端末において、上記オーダ用端末のいずれかにおいて注文され、かつ未提供であるメニューの一覧を表示する端末毎注文一覧表示手段を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、端末毎注文一覧表示手段によって、オーダ用端末の任意のいずれかにおいて注文され、かつ未提供であるメニューの一覧、すなわち、飲食席毎の注文状況一覧がキッチン用表示端末に表示される。これにより、調理担当者は、どの飲食席から注文されたメニューが調理に時間がかかるのか、容易に把握することができるので、調理に時間がかかるメニューの注文を受け付けた飲食席へのメニューを、注文を受け付けた順に拘わらず優先して調理する、といった対応を講じることができる。したがって、客に提供順の不公平感を与えないメニュー提供を可能にするキッチン用表示端末を実現できるという効果を奏する。
本発明に係るキッチン用表示端末では、上記オーダ用端末において注文され、かつ未提供であるメニューのうちいずれかの種類のメニューの一覧を表示するメニュー毎注文一覧表示手段を備えることが好ましい。
上記の構成によれば、メニュー毎注文一覧表示手段によって、オーダ用端末において注文され、かつ未提供であるメニューのうち任意のいずれかの種類のメニューの一覧、すなわち、メニューの種類毎の注文状況一覧がキッチン用表示端末に表示される。これにより、例えば、多くの飲食席から特定のメニューが注文されている場合、注文を受け付けた順に拘わらず、当該メニューをまとめて調理することにより、効率のよいメニュー提供が可能となる。
本発明に係るキッチン用表示端末では、上記オーダ用端末において注文され、かつ提供済みであるメニューの履歴を表示する提供履歴表示手段を備えることが好ましい。
上記の構成によれば、提供履歴表示手段によって、提供済みであるメニューの履歴がキッチン用表示端末に表示されるので、当該履歴を確認することにより、注文されたメニューが正確に提供されたか否かを判別することができる。
本発明に係るキッチン用表示端末では、上記オーダ用端末のいずれかにおいて注文され、かつ提供済みであるメニューの履歴を表示する端末毎提供履歴表示手段を備えることが好ましい。
上記の構成によれば、端末毎提供履歴表示手段によって、提供済みであるメニューのオーダ用端末毎の履歴がキッチン用表示端末に表示される。これにより、例えば、ある飲食席に料理が提供されたか否かを、すぐに確認することができる。
本発明に係る注文システムは、上記キッチン用表示端末およびオーダ用端末を備え、さらに当該キッチン用表示端末およびオーダ用端末に接続されるサーバ装置を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、客に提供順の不公平感を与えないメニュー提供を可能にする注文システムを実現できる。
ところで、上記キッチン用表示端末は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記いずれかの構成の各手段としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
本発明に係るキッチン用表示端末は、以上のように、上記オーダ用端末のいずれかにおいて注文され、かつ未提供であるメニューの一覧を表示する端末毎注文一覧表示手段を備えているので、客に提供順の不公平感を与えないメニュー提供を可能にするキッチン用表示端末を実現できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1〜図14に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態では、本発明に係るキッチン用端末および注文システムを、搬送コンベアが設けられた回転寿司店における注文処理に適用した例について説明する。
図2は、本実施形態に係る注文システム1全体の要部構成を示すブロック図である。注文システム1は、サーバ装置2、複数のキッチン用表示端末3および複数のオーダ用表示端末4を備えており、これらはネットワーク5を介して互いに接続されている。ネットワーク5は、イーサネット(登録商標)などからなるローカルエリアネットワーク(LAN)を含むような通信ネットワークである。
サーバ装置2およびキッチン用表示端末3は、厨房エリアKAに設けられる。サーバ装置2は、キッチン用表示端末3およびオーダ用表示端末4のディスプレイに表示を行うための画面データを作成・編集する機能を有する汎用のコンピュータである。なお、サーバ装置2は、上記機能を有する専用のコンピュータであってもよく、厨房エリアKAから離れた事務室などに設けてもよい。
キッチン用表示端末3は、CPUなどの演算処理装置およびタッチパネルを備えた表示装置であり、サーバ装置2において作成された画面データに基づいて、特有の操作機能および表示機能を実現する専用コンピュータである。キッチン用表示端末3には、オーダ用表示端末4からの注文内容が表示され、厨房内の調理担当者は、その内容を確認することにより調理すべきメニューを把握する。
オーダ用表示端末4は、キッチン用表示端末3と同様、CPUなどの演算処理装置およびタッチパネルを備えた表示装置であり、飲食エリアEAの各飲食テーブル(飲食席)ごとに設けられる。オーダ用表示端末4には、メニュー選択をするための画面等が表示され、客は、オーダ用表示端末4をタッチ操作することにより、所望のメニューを注文することができる。なお、オーダ用表示端末4の代わりに、画面表示機能を持たないオーダ用端末を設けてもよく、例えば、オーダ用端末のボタンを操作することでメニューを注文してもよい。
続いて、サーバ装置2およびオーダ用表示端末4の構成について説明する。
図3は、サーバ装置2の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、通信処理部21、操作受付部22、画面データ作成・編集部23、画面データ記憶部24および注文処理管理部25を備えている。
通信処理部21は、ネットワーク5と通信するためのインターフェースである。操作受付部22は、例えばユーザの操作を受け付けるための入力キーによって構成される。画面データ作成・編集部23は、操作受付部22において受け付けられた操作に基づいて、キッチン用表示端末3に表示するためのキッチン用画面データや、オーダ用表示端末4に表示するためのオーダ用画面データを作成・編集する。これらの画面データは、画面データ記憶部24に格納され、ネットワーク5を介して、キッチン用表示端末3およびオーダ用表示端末4に転送される。なお、画面データの転送は、CFカード等で行ってもよい。注文処理管理部25は、キッチン用表示端末3およびオーダ用表示端末4における注文処理を管理する機能を有している。
図4は、オーダ用表示端末4の構成を示すブロック図である。オーダ用表示端末4は、通信処理部41、ディスプレイ42、タッチパネル43、オーダ用画面データ記憶部44および注文操作受付部45を備えている。
通信処理部41は、ネットワーク5と通信するためのインターフェースである。ディスプレイ42は、オーダ用表示端末4を薄型に構成するために、液晶ディスプレイや、ELディスプレイや、プラズマディスプレイのような平板型ディスプレイが好適に用いられる。タッチパネル43は、ディスプレイ42の表示画面上でタッチ入力を行うために設けられている入力装置である。
オーダ用画面データ記憶部44は、サーバ装置2から転送されたオーダ用画面データを格納するメモリである。注文操作受付部45は、オーダ用画面データ記憶部44に記憶されたオーダ用画面データに基づいて、ディスプレイ42に画像を表示させたり、タッチパネル43を介した注文操作を受け付けたりする。
図5は、オーダ用表示端末4に表示されるメニュー選択画面の一例を示している。メニュー選択画面には、各メニューの種類および画像が表示されるメニュー表示欄A1や、選択したメニューおよび数量が表示される選択メニュー一覧A2が表示される。メニューの選択後「メニューを注文する」をタッチすると注文が確定し、注文されたメニューの内容や飲食テーブルの識別番号等の情報が、ネットワーク5を介してサーバ装置2およびキッチン用表示端末3に送信される。
続いて、キッチン用表示端末3の構成について説明する。
図1は、キッチン用表示端末3の構成を示すブロック図である。キッチン用表示端末3は、通信処理部31、ディスプレイ32、タッチパネル33、キッチン用画面データ記憶部34および注文処理部35を備えている。
通信処理部31は、ネットワーク5と通信するためのインターフェースである。ディスプレイ32およびタッチパネル33は、図4に示すオーダ用表示端末4のディスプレイ42およびタッチパネル43とそれぞれ略同一である。
キッチン用画面データ記憶部34は、サーバ装置2から転送されたキッチン用画面データを格納するメモリである。さらに、キッチン用画面データ記憶部34は、注文一覧記憶部341および提供履歴記憶部342を有している。注文一覧記憶部341には、キッチン用画面データのうち注文一覧画面データが格納され、提供履歴記憶部342には、キッチン用画面データのうち提供履歴画面データが格納される。
注文処理部35は、キッチン用画面データに基づいてディスプレイ32に画像を表示させたり、タッチパネル33を介した操作に基づいて所定の注文処理を行ったりする機能ブロックであり、注文一覧表示部351、消込操作受付部352、端末毎注文一覧表示部353、メニュー毎注文一覧表示部354、提供履歴表示部355および端末毎提供履歴表示部356を備えている。以下、これらの機能ブロックの機能について、キッチン用表示端末3のディスプレイ32に表示される画面に基づいて説明する。
キッチン用表示端末3を起動してオープニング画面をタッチすると、注文一覧表示部351は、注文一覧記憶部341にアクセスして、図6に示す注文一覧画面を表示させる。注文一覧画面には、オーダ用表示端末4において注文を受け付けた受付時刻、注文されたメニュー、数量、注文を受け付けたオーダ用表示端末4が設けられている飲食テーブルのテーブル番号、および提供されたメニューを消し込むための消込ボタンが表示される。また、注文一覧画面の下部には、画面移動ボタンB1の他、テーブル絞込ボタンB2、商品絞込ボタンB3および提供履歴ボタンB4が設けられている。
続いて、各飲食テーブルのオーダ用表示端末4がメニューの注文を受け付けると、当該オーダ用表示端末4から注文内容等の情報がキッチン用表示端末3に送信され、注文一覧記憶部341に格納されている注文一覧画面データが更新される。これにより、図7に示すように注文一覧画面には、注文を受け付けた順に上から注文内容が表示される。
調理担当者は、調理が完了してメニューを搬送コンベアに載せると、当該メニューに対応する消込ボタンをタッチする。消込ボタンがタッチされると、図1に示す消込操作受付部352は、注文一覧記憶部341および提供履歴記憶部342にアクセスして、消込ボタンがタッチされたメニューの情報を注文一覧画面データから消去するとともに、当該メニューの情報を提供履歴画面データに追加する。これにより、当該メニューの注文内容の表示は、注文一覧画面から消去される。
ここで、図7に示す注文一覧画面では、テーブル番号「10」からは、「茶碗蒸し」や「竜田揚げ」といった調理に時間のかかるメニューが注文されている。この場合、調理担当者が、注文一覧画面の上に表示されているメニューから調理を開始すると、受付時刻の遅いテーブル番号「9」「1」「15」の飲食テーブルへ提供されるメニューのほうが先に調理が完了してしまう。こうなると、後から注文を受け付けた飲食テーブルのほうに、先にメニューが提供されてしまうこととなる。これは本来、客側の都合ではあるものの、メニューの注文順とメニューの提供順とが一致しないことは、客に不公平感を与える原因となる。
そこで、本実施形態では、キッチン用表示端末3は、各オーダ用表示端末4毎における注文内容を表示可能であることにより、調理に時間がかかるメニューの注文がなされている飲食テーブルを、調理担当者が確認できる構成となっている。
図7に示す注文一覧画面において、テーブル絞込ボタンB2をタッチすると、図1に示す端末毎注文一覧表示部353は、図8に示す端末毎注文一覧画面を表示させる。端末毎注文一覧画面には、端末毎注文一覧C1およびテーブル一覧C2が表示される。
テーブル一覧C2には、飲食エリアEAに配置されている飲食テーブルのテーブル番号が表示されており、任意のテーブル番号が選択可能となっている。ここで、テーブル一覧C2において「10」をタッチすると、図9に示すように、テーブル番号「10」の欄の背景色が他のテーブル番号欄の背景色と異なる色に変化し、端末毎注文一覧C1には、テーブル番号「10」に設けられたオーダ用表示端末4において受け付けられた注文内容のみが表示される。これにより、調理担当者は、テーブル番号「10」の飲食テーブルへ提供すべきメニューは、調理に時間がかかることを容易に把握することができる。
同様に、他の飲食テーブルにおける注文内容を確認する場合、テーブル一覧C2の他の番号を選択してタッチすると、テーブル番号「10」の選択が解除されて、当該他の番号の飲食テーブルにおける注文内容が端末毎注文一覧C1に表示される。このように、調理担当者は、どの飲食テーブルから注文されたメニューが調理に時間がかかるのかを容易に把握することができる。これにより、調理に時間がかかるメニューの注文を受け付けた飲食テーブルへのメニューを、注文を受け付けた順に拘わらず優先して調理する、といった対応を講じることができるので、客に提供順の不公平感を与えないメニュー提供が可能となる。
また、本実施形態では、キッチン用表示端末3は、オーダ用表示端末4が注文を受け付け、かつ未提供であるメニューのうち、任意のいずれかの種類のメニューの一覧を表示することができる。すなわち、商品ごとの絞込みも可能となっている。
図7に示す注文一覧画面において、商品絞込ボタンB3をタッチすると、図1に示すメニュー毎注文一覧表示部354は、図10に示すメニュー毎注文一覧画面を表示させる。メニュー毎注文一覧画面には、メニュー毎注文一覧D1およびメニュー一覧D2が表示される。
メニュー一覧D2には、回転寿司店で提供されるメニューの一覧が表示されており、任意のメニューが選択可能となっている。ここで、メニュー一覧D2から、「たい」をタッチすると、図11に示すように、「たい」の欄の背景色が他のメニュー欄の背景色と異なる色に変化し、メニュー毎注文一覧D1には、現時点で注文を受け付けている「たい」の注文内容のみが表示される。
同様に、他のメニューの注文内容を確認する場合、メニュー一覧D2の他のメニューを選択してタッチすると、「たい」の選択が解除されて、当該他のメニューの注文内容のみがメニュー毎注文一覧D1に表示される。よって、調理担当者は、現時点でのメニュー毎の注文状況を容易に把握することができる。これにより、例えば、多くの飲食テーブルから特定のメニューが注文されている場合、注文を受け付けた順に拘わらず、当該メニューをまとめて調理することにより、効率のよいメニュー提供が可能となる。
また、本実施形態では、注文一覧画面において消込が行われたメニュー、すなわち、提供済みのメニューの履歴が提供履歴記憶部342に記憶されており、当該履歴をキッチン用表示端末3に表示することができる。
図7に示す注文一覧画面において、提供履歴ボタンB4をタッチすると、図1に示す提供履歴表示部355は、図12に示す提供履歴画面を表示させる。提供履歴画面には、注文一覧画面において消込が行われたメニューの一覧が、消込が行われた時刻の新しい順に上から表示されている。具体的には、消込が行われた時刻である提供時刻、提供されたメニュー、数量、提供先のテーブル番号、および提供されたメニューの注文を受け付けた受付時刻が表示される。また、提供履歴画面の下部には、画面移動ボタンE1の他、テーブル絞込ボタンE2および注文一覧ボタンE3が設けられている。
この提供履歴画面を確認することにより、注文された料理が正確に提供されたか否かを確認することができる。例えば、注文に応じて搬送コンベアに載せた料理が、時間が経過しても残ったままになっている場合に、提供履歴画面を確認することにより、間違った料理を提供したことにより料理が残ってしまったのか、客側が料理を取るのを忘れたのかを確認できる。
さらに、本実施形態では、キッチン用表示端末3は、注文を受け付けたオーダ用表示端末4毎の提供済みメニューの履歴である端末毎提供履歴を表示可能となっている。これにより、例えば、ある飲食テーブルの客から注文した料理が届いていないという連絡を受けた場合に、その飲食テーブルに料理が提供されたか否かを、端末毎提供履歴から即座に確認できる。
図12に示す提供履歴画面において、テーブル絞込ボタンE2をタッチすると、図1に示す端末毎提供履歴表示部356は、図13に示す端末毎提供履歴画面を表示させる。端末毎提供履歴画面には、端末毎提供履歴F1およびテーブル一覧F2が表示される。
テーブル一覧F2には、飲食エリアEAに配置されている飲食テーブルのテーブル番号が表示されており、任意のテーブル番号が選択可能となっている。ここで、テーブル番号「7」の客から注文した料理が届いていないという連絡を受けた場合、テーブル一覧F2において「7」をタッチすると、図14に示すように、テーブル番号「7」の欄の背景色が他のテーブル番号欄の背景色と異なる色に変化し、端末毎提供履歴F1には、テーブル番号「7」に設けられたオーダ用表示端末4において注文が受け付けられ、かつ提供済みのメニューのみが表示される。これにより、テーブル番号「7」の客から届いていないという指摘を受けたメニューが提供されたか否かを即座に確認することができる。
また、この端末毎提供履歴画面から、飲食テーブル単位でどのくらい料理を提供したのかを確認できるので、例えば、ある飲食テーブル向けに短時間で多くの料理を調理した場合は、その飲食テーブルにはしばらくの間多くの料理があることが予想される。このような場合には、たとえその飲食テーブルから追加の注文を受けたとしても、すぐに料理を提供する必要はないため、他の飲食テーブルからの注文を優先することが望ましい。このように、状況に応じて適切なメニューの提供を行うことができる。
なお、キッチン用表示端末3の各ブロック、特に端末毎注文一覧表示部353、メニュー毎注文一覧表示部354、提供履歴表示部355および端末毎提供履歴表示部356は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、キッチン用表示端末3は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるキッチン用表示端末3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記キッチン用表示端末3に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、キッチン用表示端末3を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、飲食店における注文システムのほか、複数のオーダ用表示端末から商品を注文する注文システムであって、オーダ用表示端末毎の注文内容にバラツキがある注文システムにも好適である。
1 注文システム
2 サーバ装置
3 キッチン用表示端末
4 オーダ用表示端末(オーダ用端末)
353 端末毎注文一覧表示部(端末毎注文一覧表示手段)
354 メニュー毎注文一覧表示部(メニュー毎注文一覧表示手段)
355 提供履歴表示部(提供履歴表示手段)
356 端末毎提供履歴表示部(端末毎提供履歴表示手段)
2 サーバ装置
3 キッチン用表示端末
4 オーダ用表示端末(オーダ用端末)
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354 メニュー毎注文一覧表示部(メニュー毎注文一覧表示手段)
355 提供履歴表示部(提供履歴表示手段)
356 端末毎提供履歴表示部(端末毎提供履歴表示手段)
Claims (7)
- 飲食店の厨房に設けられ、
当該飲食店に設けられるオーダ用端末からの注文内容を表示するキッチン用表示端末において、
上記オーダ用端末のいずれかにおいて注文され、かつ未提供であるメニューの一覧を表示する端末毎注文一覧表示手段を備えることを特徴とするキッチン用表示端末。 - 上記オーダ用端末において注文され、かつ未提供であるメニューのうちいずれかの種類のメニューの一覧を表示するメニュー毎注文一覧表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のキッチン用表示端末。
- 上記オーダ用端末において注文され、かつ提供済みであるメニューの履歴を表示する提供履歴表示手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のキッチン用表示端末。
- 上記オーダ用端末のいずれかにおいて注文され、かつ提供済みであるメニューの履歴を表示する端末毎提供履歴表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のキッチン用表示端末。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のキッチン用表示端末およびオーダ用端末を備え、さらに当該キッチン用表示端末およびオーダ用端末に接続されるサーバ装置を備えることを特徴とする注文システム。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のキッチン用表示端末の各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
- 請求項6に記載のプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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2008
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