JP2009288861A - 移動体管理システム及び応答器 - Google Patents

移動体管理システム及び応答器 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の質問器の応答器の検出領域が二つの区画間の境界周辺で重複する場合でも、応答器を所持する移動体がその区画間を移動したか否かを正確に判定可能な移動体管理システムを提供する。
【解決手段】移動体管理システムは、移動体が有する応答器7と、第1の区画に向けた第1の質問信号と第2の区画に向けた第2の質問信号とを所定周期で交互に送信し、応答器からの応答信号を検出する質問器(3、4)と、第1の質問信号に対する応答信号と第2の質問信号に対する応答信号の検出順序によって、移動体による第1の区画と第2の区画間の移動方向を判定する管理装置6とを有する。応答器7は、受信した質問信号に対する応答信号を送信する送受信部74と、一方の質問信号に対する応答信号を送信すると、受信した方の質問信号を所定周期で受信している間、他方の質問信号に対する応答信号を送信しないよう送受信部74を制御する制御部75とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体管理システム及び応答器に関し、特に、複数の質問器を用いて応答器の移動状況を把握する移動体管理システム、そのような移動体管理システムで利用される応答器に関する。
近年、無線自動識別(以下、RFIDという)システムを利用し、出入口近傍に設置されたリーダにて、タグを所持する利用者がそのリーダから数mの範囲内に入ると、そのタグを検知することで利用者の出入管理を行うシステムが提案されている。このシステムは、部屋、通路などの区画を区切る境界を形成する扉の両側に二つのリーダを設け、利用者が所持するタグを各リーダが検出する順序によって、利用者の区画間の移動を検出する。リーダは、扉を通行する意思のない利用者のタグを検出することを避けるため、タグとの通信可能範囲をなるべく扉近傍に限定することが望ましい。
しかし、扉付近にリーダを設置すると、リーダの検知範囲が、扉を越えた裏側にまで到達してしまう場合がある。リーダが、その設置された側と扉を挟んで反対側に存在するタグを検出してしまうと、利用者が扉を通過する前に、区画間を移動したと認識することになる。このため、利用者が扉付近には近づいたが、扉を通過することなく立ち去った場合には、システムは、利用者が区画間を移動したと誤認識してしまう。
そこで、タグの検知範囲を一部重複させた二つのリーダを用いて、タグの移動方向を正確に判定する動態管理システムが開示されている(特許文献1を参照)。この動態管理システムは、各リーダから送出される質問信号(搬送波)の位相を反転させることで、検知範囲が重複するエリアでは互いの質問信号を打ち消し合わせる。そして、動態管理システムは、タグが、各リーダの一方のみが検知可能な範囲と、双方のリーダが重複して検知可能な範囲の何れに存在するかを識別可能とすることで、タグの位置及び通過方向を検知する。
特開2007−299052号公報
しかしながら、特許文献1に開示された動態管理システムは、二つのリーダから送出されるそれぞれの質問信号の送信タイミングを完全に同期させる必要があり、高度な同期制御が必要となる。また、双方のリーダが重複して検知可能な範囲内でも、双方のリーダからの距離の差が、質問信号の波長の整数倍でない位置では、二つのリーダから送出された質問信号の位相は、互いに対して反転しない。そのため、質問信号同士が互いに打ち消し合うことはない。したがって、正確な同期制御が行われない場合、または双方のリーダからの距離の差が質問信号の波長の整数倍でない位置では、双方のリーダが送出した質問信号の合成信号を受信したタグが、質問信号に含まれるコマンドを正確に理解できず、誤動作するおそれがある。
そこで、本発明は、複数のリーダの応答器の検出領域が二つの区画間の境界周辺で重複する場合においても、簡易な構成及び制御により、応答器を所持する移動体がその区画間を移動したか否かを正確に判定可能な移動体管理システムを提供することを目的とする。
かかる課題を解決するための本発明の一つの実施形態によれば、第1の区画と第2の区画間における、移動体の移動の有無を判定する移動体管理システムが提供される。係る移動体管理システムは、移動体が有する応答器と、第1の区画に向けた第1の質問信号と第2の区画に向けた第2の質問信号とを所定周期で交互に送信し、応答器からの第1または第2の質問信号に対する応答信号を検出する質問器と、質問器による第1の質問信号に対する応答信号と第2の質問信号に対する応答信号の検出順序によって、移動体による第1の区画と第2の区画間の移動の有無を判定する管理装置とを有する。係る移動体管理システムにおいて、応答器は、質問器から送信された第1または第2の質問信号を受信し、その受信した質問信号に対する応答信号を送信する送受信部と、送受信部が第1または第2の質問信号の何れか一方の質問信号を受信すると、受信した質問信号に対する応答信号を送信させるとともに、受信した方の質問信号を所定周期で受信している間、第1または第2の質問信号の他方の質問信号に対して応答信号を送信しないよう送受信部を制御する制御部とを有する。
なお、管理装置は、質問器が第1の質問信号に対する応答信号を検出した後に、第2の質問信号に対する応答信号を検出した場合、移動体が第1の区画から第2の区画に移動したと判定し、第2の質問信号に対する応答信号を検出した後に、第1の質問信号に対する応答信号を検出した場合、移動体が第2の区画から第1の区画に移動したと判定することができる。また、管理装置は、質問器が第1の質問信号に対する応答信号または第2の質問信号に対する応答信号のうちの一方しか検出しなければ、移動体は区画間の移動を行っていないと判定することができる。
上記の移動体管理システムによれば、例えば移動体が第1の区画から第2の区画へ移動する際、応答器が第1の区画で第1の質問信号に応答した後は、継続して第1の質問信号を受信している間、例え第2の区画に対して発信されている第2の質問信号を受信したとしても応答しない。したがって、質問器が発する第2の質問信号が区画の境界を越えて第1の区画まで到達している場合であっても、応答器は、第1の質問信号の到達範囲から抜け出すまでは第2の質問信号に対して応答しない。そのため、移動体が実際に第2の区画へ移動しなかったときに管理装置が誤って移動体が区画間を越えて移動したと誤認識してしまうことを防止できる。
また、係る移動体管理システムにおいて、応答器の制御部は、第1または第2の質問信号のうちの一方の質問信号を受信したとき、質問器による一または複数周期後のその一方の質問信号の送信タイミングまで、第1または第2の質問信号のうちの他方の質問信号に対して応答信号を送信しないよう送受信部を制御することが好ましい。
さらに、係る移動体管理システムにおいて、質問器は、応答器から応答信号を受信すると、その応答信号を受信したことを示す受信確認情報を、第1または第2の質問信号のうちの応答された質問信号と同じ質問信号で、その応答信号受信後に送信する質問信号に含ませる。一方応答器の制御部は、受信した質問信号に受信確認情報が含まれている場合、所定期間が経過するまでの間に受信した、既に応答した質問信号と同じ質問信号に対して、応答信号を送信しないよう送受信部を制御することが好ましい。
さらに、係る移動体管理システムにおいて、管理装置は、質問器が応答信号を検出すると、第1の区画と第2の区画の境界の扉に設けられた電気錠を解錠制御する解錠制御部を有することが好ましい。
さらに、本発明の別の実施形態によれば、移動体管理システムにおいて使用される応答器が提供される。係る移動体管理システムは、第1の区画に向けた第1の質問信号と第2の区画に向けた第2の質問信号とを所定周期で交互に送信し、応答器からの第1または第2の質問信号に対する応答信号を検出する質問器と、質問器による第1の質問信号に対する応答信号と第2の質問信号に対する応答信号の検出順序によって、応答信号を送信する応答器を有する移動体による第1の区画と第2の区画間の移動の有無を判定する管理装置とを有する。そして応答器は、質問器から送信された第1または第2の質問信号を受信し、その受信した質問信号に対する応答信号を送信する送受信部と、送受信部が第1または第2の質問信号の何れか一方の質問信号を受信すると、その受信した質問信号に対する応答信号を送信させるとともに、一方の質問信号を所定周期で受信している間、第1または第2の質問信号の他方の質問信号に対して応答信号を送信しないよう送受信部を制御する制御部とを有する。
本発明に係る移動体管理システムは、複数のリーダの応答器の検出領域が二つの区画間の境界周辺で重複する場合においても、簡易な構成及び制御により、応答器を所持する移動体がその区画間を移動したか否かを正確に判定できるという効果を奏する。
以下、本発明に係る移動体管理システムを、出入管理システムに適用した場合の実施形態について図を参照しつつ説明する。
図1は、出入管理システム1の概略構成を示す。図1に示すように、出入管理システム1は、通行規制を行う出入口の扉2近傍に設置された二つのタグリーダ3及び4と、扉2に設けられた電気錠5と、位置管理装置6と、少なくとも一つの無線タグ7とを有する。出入管理システム1では、電気錠5は通常時において施錠されている。そして、応答器である無線タグ7を所持した利用者がタグリーダ3または4の読み取り可能範囲、すなわち検出領域内(例えば、タグリーダ3または4の周囲約2m以内)に入ると、タグリーダ3または4から送信された質問信号に無線タグ7が反応して応答信号を送信する。質問器であるタグリーダ3及び4は、この応答信号を受信し、LANなどの通信網8を介して接続された位置管理装置6へ、応答した無線タグ7のIDコード、タグリーダ3または4自身のIDコードなどを送信する。位置管理装置6は、タグリーダ3または4から応答した無線タグ7のIDコードを受信すると、そのIDコードに基づいて、利用者が正当な権限を有するか否か確認する。そして位置管理装置6は、利用者が正当な権限を有することを確認すると、管理下の電気錠5を一時的に解錠制御して、利用者の通行を可能にする。また位置管理装置6は、それらの情報から、利用者がどの方向へ移動したかを判定し、利用者の通行履歴情報として、内蔵された記録部に保存する。
ここで、タグリーダ3によるタグの検出領域Aと、タグリーダ4によるタグの検出領域Bは、それぞれ、扉2を越えてタグリーダが設置された区画とは反対側の区画にまで到達している。そして、検出領域A及び検出領域Bは、扉2の周囲において重複している(なお、この検出領域が重複した領域を、以下では重複検出領域Cという)。なお、扉2を境にして検出領域を正確に分離設定することが望ましいが、電波の特性上それは難しく、特に扉2付近に検出領域A、Bを限定した場合には、重複検出領域Cが生じることを回避するのは困難である。そこでタグリーダ3及び4は、交互に質問信号を送信する(すなわち、一方が質問信号を送信している間、他方は質問信号の送信を停止する)。一方、無線タグ7は、何れかのタグリーダからの質問信号に応答すると、所定期間の間、他方のタグリーダから送信された質問信号には応答しない。そして無線タグ7は、所定期間経過後、先に応答したタグリーダから質問信号を受信しなかったときに限って、他方のタグリーダからの質問信号に応答することで、無線タグ7が重複検出領域C内にいるときに両方のタグリーダに応答することを防止する。
以下、出入管理システム1の各部について詳細に説明する。
図2に、タグリーダ3の機能ブロック図を示す。タグリーダ3は、LF送信部31、RF受信部32、通信部33、及び制御部34を有する。なお、タグリーダ3とタグリーダ4は、同一の構成及び同一の機能を有するので、以下では、タグリーダ3についてのみ説明する。
LF送信部31は、近距離無線通信方式による通信手段であり、電磁誘導方式にて無線タグ7と無線通信する。そのために、LF送信部31は、変調部、復調部及びアンテナコイルを有する。本実施形態では、LF送信部31は、変調部で変調した電波(即ち、質問信号)を、135kHz帯の長波(すなわち、LF波)を利用して、タグリーダ3の検出領域Aに対してアンテナコイルから送信する。
LF送信部31は、質問信号を所定の間隔で繰り返し送信する。例えば、LF送信部31は、0.1sec長の質問信号を送信すると、複数の無線タグ7からの応答信号の衝突を防止する(アンチコリジョン)ため、及び重複検出領域Cにおいてタグリーダ4から送信される質問信号との衝突を防止するため、0.2secの間待機する。この待機期間を、以下では質問間隔という。LF送信部31は、その動作を繰り返し行って、所定周期で質問信号を送信する。
以下、質問信号の構成について説明する。質問信号は、先頭から順に、プリアンブル、変調データで構成される。
プリアンブルは、クロック同期のための同期ビット列である。またプリアンブルは、無線タグ7がこのプリアンブル部分の電波を利用して、無線タグ7が内蔵する回路を駆動するのに必要な電力を蓄えられるだけの長さを有することが好ましい。
変調データは、無線タグ7を制御するためのコマンドビット列を変調部により変調したものである。そのコマンドビット列は、タグリーダ3をタグリーダ4と識別するためのIDコードを含む。さらに変調データは、タグリーダ3が送信した一周期前(前回)の質問信号に対して応答したタグがある場合、そのタグのIDコードを、既読タグID情報として含む。
RF受信部32は、長距離無線通信方式による通信手段であり、LF送信部31よりも低消費電力で広い通信可能範囲を得られる通信方式にしたがって、無線タグ7からの応答信号を受信する。本実施形態では、RF受信部32は、使用周波数が400MHz帯の特定小電力無線を利用して、無線タグ7からのRF波による応答信号(以下、RF応答信号という)を受信する。この場合、RF受信部32は、小型のアンテナを用いて数m〜数十mの通信距離を確保できる。RF受信部32は、復調部とアンテナで構成される。そしてRF受信部32は、無線タグ7からのRF応答信号をアンテナを介して受信すると、復調部によりその応答信号を復調して、制御部34へ渡す。またRF受信部32は、LF送信部31とは独立して動作することができる。
通信部33は、位置管理装置6と通信網8を介して通信するための通信インターフェース回路を有する。そして通信部33は、通信網8を介して位置管理装置6から受信した同期信号などの情報を、制御部34へ渡す。また通信部33は、通信網8を介して位置管理装置6へ、制御部34から出力された、そのタグリーダ3に応答した無線タグ7のIDコード、タグリーダ3自身のIDコード、応答時間などを送信する。
制御部34は、マイクロプロセッサ、メモリ、及びその周辺回路で構成される。制御部34は、タグリーダ3の各部を制御する。そして制御部34は、LF送信部31から質問信号を所定周期で連続的に繰り返し送信させる。
その際、制御部34は、位置管理装置6から受信した同期信号に基づいて、質問信号を送信するタイミングを調整する。具体的には、制御部34は、タグリーダ4が質問信号の送信を待機している質問間隔中にタグリーダ3が質問信号を送信するように、LF送信部31を制御する。そのため、二つのタグリーダ3、4から送信される質問信号は同じ周期で交互に送信され、送信タイミングが異なるため、重複検出領域C内で衝突することはない。したがって、無線タグ7は、重複検出領域C内にいたとしても、タグリーダ3及び4から送信された質問信号を同時に受信することはなく、それら質問信号を交互に受信するので、正確に質問信号に含まれるコマンドを理解することができる。
このような同期制御では、二つのタグリーダからそれぞれ送信される質問信号が同時に存在しなければよいだけであり、また上記のように、質問間隔の長さTは、質問信号の継続時間よりも十分に長いので、二つの質問信号を合成するための同期制御と異なり、質問信号の送信タイミングを厳密に合わせる必要はない。したがって、制御部34は、高度な同期制御を必要としない。
また制御部34は、RF受信部32にて無線タグ7からの応答信号が受信され、復調されると、無線タグ7のIDコードを受け取る。そして制御部34は、上記のように、その後に送信する質問信号に、その無線タグ7のIDコードを、既読タグID情報として加える。なお、制御部34は、1回の質問信号に対して複数の無線タグから応答信号を受信した場合、それら複数の無線タグのIDコードを、全て既読タグID情報として、質問信号に加える。
図3に、位置管理装置6の機能ブロック図を示す。位置管理装置6は、記憶部61と、通信部62と、制御部63を有する。
記憶部61は、半導体メモリ、ハードディスク若しくはCD/DVDなどの光記録媒体及びその読取装置などを有する。記憶部61は、登録済み無線タグの登録IDコードを、タグ管理情報として予め記憶する。また記憶部61は、タグリーダ3、4のIDコードを、それらタグリーダが配置される区画(部屋、通路など)のIDコードと関連付けて、リーダ情報として予め記憶する。さらに記憶部61は、タグリーダ3または4から、検出された無線タグのIDコード、タグリーダ自身のIDコード、解錠または施錠した電気錠5の識別情報、解錠及び施錠時刻などを、利用者の通行履歴情報として記憶する。
通信部62は、タグリーダ3、4及び電気錠5と通信網8を介して通信するためのインターフェース回路を有する。通信部62は、制御部63から出力された同期信号を、通信網8を介してタグリーダ3及び4へ送信する。また通信部62は、制御部63から出力され、電気錠5を解錠または施錠するための制御信号を電気錠6へ送信する。一方通信部62は、通信網8を介してタグリーダ3、4から受信した各種情報及び電気錠5から受信した、解錠または施錠した電気錠5の識別情報、解錠及び施錠時刻などの情報を制御部63へ渡す。
制御部63は、マイクロプロセッサ、メモリ、及びその周辺回路で構成される。
制御部63は、解錠制御部として機能し、タグリーダ3または4から、そのタグリーダに応答した無線タグ7のIDコードを受信すると、そのIDコードを、記憶部61に記憶されている、登録済み無線タグの登録IDコードと照合し、一致するものがあるか否かを判定する。そして無線タグ7から受信したIDコードが何れかの登録IDコードと一致する場合、制御部63は、その無線タグ7を正当権限を有するものとして認証し、管理下の電気錠5へ通信部62を介して一時的に解錠するための解錠信号を出力する。
一方、無線タグ7のIDコードが何れの登録IDコードとも一致しない場合、制御部63は、管理下の電気錠5を施錠した状態のまま維持する。そして制御部63は、その無線タグ7のIDコードを、不正タグ情報として記憶部61に記憶する。また位置管理装置6が液晶ディスプレイ、LED、スピーカなどから構成される報知部を有している場合、制御部63は、その報知部を介して、移動体管理システム1の管理者に対して無線タグ7が不正なものであることを報知するようにしてもよい。
さらに制御部63は、移動判定部としても機能する。この場合、制御部63は、利用者の通行履歴情報から、その利用者が扉2を開けて区画間の移動を行ったか否かを判別することができる。すなわち、制御部63は、タグリーダ3または4の何れか一方から、利用者が所持する無線タグ7のIDコードを受信した後、他方のタグリーダから同じ無線タグ7のIDコードを受信していれば、利用者は扉2を開けて区画間の移動を行ったと判定する。一方、制御部63は、タグリーダ3または4の何れか一方から、検出した無線タグ7のIDコードを受信しても、他方のタグリーダから、その受信したIDコードと一致する無線タグ7のIDコードを受信しなければ、利用者は区画間を越えて移動していないと判定する。
図4に、無線タグ7の機能ブロック図を示す。無線タグ7は、メモリ71、バッテリ72、LF受信部73、RF送信部74及び制御部75を有する。
メモリ71は、フラッシュメモリ、EEPROMまたはFRAM(登録商標)などの不揮発性メモリで構成される。そしてメモリ71は、無線タグ7を他の無線タグと識別するためのIDコードを保持する。
バッテリ72は、無線タグ7に内蔵される小型電池で構成され、制御部75を介して無線タグ7の各部を駆動するための電力を供給する。またバッテリ72に使用される小型電池は、交換可能または充電可能なタイプであることが好ましい。
LF受信部73は、近距離無線通信方式による通信手段であり、電磁誘導方式にてタグリーダ3または4と無線通信する。本実施形態では、LF受信部73は、135kHz帯のLF波を利用して、タグリーダ3または4のLF送信部31と無線通信する。そのために、LF受信部73は、アンテナコイルと、コンデンサと整流回路を有する電圧生成手段と、組み込み型のプロセッサ回路を有する信号処理手段とを有する。LF受信部73は、タグリーダ3または4から質問信号を受信しない間は、待機状態となり、バッテリ72より供給される電力を利用して、信号受信の待機に必要な電力のみを消費する低消費電力モードで動作する。
一方、LF受信部73は、アンテナコイルを介して、タグリーダ3または4のLF送信部31のアンテナコイルとの電磁誘導により、タグリーダ3または4から質問信号を受信すると、電圧生成手段は電磁誘導によって得た交流電圧を直流電圧に整流し、LF受信部73を駆動するために利用される生成電圧として蓄積する。そして信号処理手段は、生成電圧またはバッテリ72からの供給電圧によって動作し、受信した質問信号を復調する。
信号処理手段は、RF送信部74から所定の応答信号を送信できるように、復調信号を制御部75へ渡す。
RF送信部74は、長距離無線通信方式による通信手段であり、LF受信部73よりも低消費電力で広い通信可能範囲を得られる通信方式にしたがって、タグリーダ3または4へ応答信号を送信する。本実施形態では、RF送信部74は、使用周波数が400MHz帯の特定小電力無線を利用する。このため、RF送信部74は、小型のアンテナを用いて、数m〜数十mの範囲に、RF応答信号を到達させることができる。また、特定小電力無線を利用することにより、LF応答信号を同じ距離だけ飛ばす場合と比較して、無線タグ7がRF応答信号を送信するための消費電力は非常に小さくて済む。RF送信部74は、変調手段とアンテナを有する。そして変調手段は、制御部75からの応答信号送信指示にしたがって、RF応答信号を生成する。そのRF応答信号には、無線タグ7が受信した質問信号に含まれたタグリーダ3または4のIDコードと、メモリ71から読み出された無線タグ7のIDコードを含む。生成されたRF応答信号は、アンテナから送信される。
制御部75は、組み込み型のCPU及びその周辺回路で構成される。そして制御部75は、バッテリ72からの供給電圧を利用して動作し、無線タグ7の各部を制御する。制御部75は、質問信号を受信していない間、待機状態となる。そして制御部75は、バッテリ72の電力消費を抑制するために、LF受信部73を上記の低消費電力モードで動作させるとともに、制御部75自体も、CPUの動作クロックを停止させ、周辺回路のみ動作するスリープモードで動作する。さらに、質問信号の受信に必要のないRF送信部74への電源供給を停止し、動作オフ状態としておく。
そして制御部75は、LF受信部73が受信した質問信号の復調信号が入力されると、RF送信部74を駆動し、RF応答信号を出力するよう制御する。このとき、制御部75は、復調信号に含まれたタグリーダ2のIDコードと、メモリ5から読み出された無線タグ7のIDコードをRF送信部74に転送する。
制御部75は、図1に示した重複検出領域C内に無線タグ7がいる場合に、タグリーダ3、4の両方に応答することを避けるため、一旦一方のタグリーダからの質問信号に応答すると、所定期間t1の間、制御部75は受信した質問信号を無視する(以下、この動作を二重応答規制といい、所定期間t1を二重応答規制期間という)。二重応答規制期間t1は、少なくとも二つのタグリーダによる質問信号の送信タイミングの差時間、すなわち、一方の質問信号が送信されてから次に他方の質問信号が送信されるまでの時間より長い時間とする。また、二重応答規制期間t1は、二重応答規制期間t1が終了した後に、無線タグ7が最初に受信する質問信号は、無線タグ7が先に応答したタグリーダからの質問信号となるように設定される。よって、例えば二重応答規制期間t1は、無線タグ7が応答信号を送信してから、その応答したタグリーダが次の質問信号を送信するまでの期間、あるいはその期間に質問信号の送信周期(質問間隔に質問信号の送信継続期間を加えた期間)の整数倍を加えた期間とすればよい。そのため、無線タグ7が先に応答したタグリーダの検出領域内に無線タグ7がいる限り、無線タグ7は、その先に応答したタグリーダへ応答して、他方のタグリーダからの質問信号は無視され続けることになる。したがって、無線タグ7が、他方のタグリーダの単独検出領域を通らない限り、他方のタグリーダに応答することはない。そのため、係る移動体管理システム1は、無線タグ7を所持する利用者が、扉2を開けて他の区画へ移動したか否かを正確に判定することができる。なお、二重応答規制期間中は、受信した質問信号に対して応答信号を送信しないように制御することとしたが、LF受信部73による受信処理自体を行わないように制御してもよい。
また、制御部75は、バッテリ72の消耗を抑制するために、一度応答したタグリーダに対しては、無線タグ7が応答信号を送信してから所定期間t2の間、RF送信部74を駆動せず、応答信号を送信しない(以下、この動作を連続応答規制といい、所定期間t2を連続応答規制期間という)。連続応答規制期間t2は、無線タグ7が搭載しているバッテリ72の容量、あるいはタグリーダ3、4による質問信号の送信周期などに応じて任意に設定され、例えば、質問信号を2周期分無視させたい場合は、質問信号の送信周期よりも長い期間に設定され、1周期分だけ無視させたい場合はその送信周期よりも短い期間に設定される。また制御部75は、連続応答規制期間t2を開始するか否かを判定するために、質問信号の既読タグID情報を参照する。制御部75は、既読タグID情報に含まれる何れかのIDコードが、無線タグ7のIDコードと一致する場合、連続応答規制期間t2を開始する。そして制御部75は、その質問信号に含まれるタグリーダのIDコードを、規制対象リーダIDとして、メモリ71に記憶する。制御部75は、連続応答規制期間t2中に受信した質問信号に対して、その質問信号に含まれるタグリーダのIDコードが、メモリ71に記憶されている規制対象リーダIDと一致する場合、その質問信号に対して応答しない。
なお、連続応答規制期間t2中であっても、制御部75は、先に応答したタグリーダからの質問信号の受信自体は行うので、二重応答規制期間t1の終了後にその先に応答したタグリーダから質問信号を受信する度に、二重応答規制期間t1は更新される。
以下、図5及び図6を参照しつつ、無線タグ7を所持する利用者が扉2と開けて一方の区画から他方の区画へ移動した場合の移動体管理システム1の動作を説明する。
図5は、各タグリーダの検出領域と、無線タグ7を所持する利用者の移動方向の関係を示す図である。まず、図5の矢印501に示すように、利用者が部屋X(第1の区画)から部屋Y(第2の区画)へ、すなわち、a地点→b地点→c地点→d地点→e地点の順に移動したものとする。
図6は、利用者が矢印501のように移動したときの、質問信号、応答信号、二重応答規制期間、連続応答規制期間のタイミングチャートである。図6において、横軸は経過時間を表す。また、チャート601及び602は、それぞれ、タグリーダ3及び4から送信される質問信号を表し、チャート603は、無線タグ7から送信される応答信号を表す。そしてチャート604は、無線タグ7において設定される二重応答規制期間を表す。またチャート605は、無線タグ7において設定される、タグリーダ3に対する連続応答規制期間を表す。同様に、チャート606は、無線タグ7において設定される、タグリーダ4に対する連続応答規制期間を表す。チャート601〜603は、OFFまたはONの何れかの状態で表される。チャート601及び602について、OFFの状態は、無線タグ7が質問信号を受信していないことを表し、ONの状態は、無線タグ7が質問信号を受信中であることを表す。またチャート603について、OFFの状態は、無線タグ7が応答信号を送信していないことを表し、ONの状態は、無線タグ7が応答信号を送信中であることを表す。またチャート604〜606も、OFFまたはONの何れかの状態で表される。OFFの状態は、二重応答規制及び連続応答規制がなされていないことを表し、ONの状態は、二重応答規制及び連続応答規制がなされていることを表す。
この例では、二重応答規制期間の長さt1は、質問間隔Tと略等しく設定されている。また連続応答規制期間の長さt2は、質問信号の送信周期よりも長く、その2倍よりも短い期間に設定されている。
まず、利用者がa地点にいる場合、無線タグ7は、タグリーダ3及び4のどちらの検出領域にも含まれないので、質問信号を受信しない。そのため、無線タグ7は、何れのタグリーダにも応答せず、二重応答規制及び連続応答規制の何れも行わない。
次に、利用者がa地点からb地点に移動する。そのb地点は、タグリーダ3のみが無線タグを検出可能なタグリーダ3の単独検出領域(以下、単独検出領域Dという)に含まれる。そのため、図6に示すように、無線タグ7は、タグリーダ3からの質問信号601aを受信して、応答信号603aを送信する。同時に、無線タグ7は、質問信号601aを受信した後、タグリーダ3から次の質問信号601bが送信されるまでの期間、二重応答規制期間604aを設定する。その後、無線タグ7は、タグリーダ3からの質問信号を一送信周期ごとに受信する度に、二重応答規制期間を設定する。
また無線タグ7は、次にタグリーダ3から受信した質問信号601bの既読ID情報に、無線タグ7自身のIDコードが含まれていることを確認すると、連続応答規制期間605aを設定し、質問信号601bに対する応答信号は送信しない。タグリーダ3からの次の質問信号601cは、連続応答規制期間605aが設定されている間内に送信されるため、無線タグ7は、その質問信号601cを受信してもタグリーダ3に応答しない。
その後、利用者がb地点からc地点に移動する。そのc地点は、タグリーダ3とタグリーダ4の双方が無線タグを検出可能な重複検出領域Cに含まれる。そのため、無線タグ7は、タグリーダ4からの質問信号も受信し始める。しかし、重複検出領域Cにいる間、無線タグ7は、タグリーダ3から質問信号を受信する度に、二重応答規制期間を設定しているので、タグリーダ4からの質問信号602a、602b、602cは、それぞれ、二重応答規制期間(604b、604c、605d)中に無線タグ7に到達する。そのため、無線タグ7は、タグリーダ4から送信されたそれらの質問信号を無視する。
また、無線タグ7は、連続応答規制期間605aが終了した後に、タグリーダ3から質問信号601dを受信すると、タグリーダ3に対して応答信号603bを返信する。その後、無線タグ7は、次にタグリーダ3から受信した質問信号601eの既読ID情報に、無線タグ7自身のIDコードが含まれていることを確認すると、連続応答規制期間605bを設定する。
その後、利用者は、扉2を開けて区画間の境界を越え、c地点からd地点に移動する。そのd地点は、タグリーダ4のみが無線タグを検出可能なタグリーダ4の単独検出領域(以下、単独検出領域Eという)に含まれる。単独検出領域E内では、タグリーダ3からの質問信号は、無線タグ7に到達しない。そのため、二重応答規制期間604dが終了した後、無線タグ7が最初に受信する質問信号は、タグリーダ4からの質問信号602dとなる。そこで、無線タグ7は、タグリーダ4に対して応答信号603cを返信する。
また無線タグ7は、質問信号602dを受信した後、タグリーダ4から次の質問信号602eが送信されるまでの期間、二重応答規制期間604eを設定する。その後、無線タグ7は、タグリーダ4からの質問信号を一送信周期ごとに受信する度に、二重応答規制期間を設定する。
さらに無線タグ7は、次にタグリーダ4から受信した質問信号602eの既読ID情報に、無線タグ7自身のIDコードが含まれていることを確認すると、連続応答規制期間606aを設定する。
最後に、利用者は、d地点からe地点に移動すると、そのe地点は何れのタグリーダの検出領域にも含まれないため、無線タグ7は質問信号を受信せず、応答信号も返信しない。そして無線タグ7は、待機状態となる。
上記のように、タグリーダ3が部屋Xにある単独検出領域D内の無線タグ7を検出した場合、タグリーダ4は、利用者が区画の境界を越えて無線タグ7が部屋Yにある単独検出領域E内に入るまで無線タグ7を検出しない。そのため、移動体管理システム1は、利用者が区画間の境界を越えたことを正しく検知できる。
また図5及び図7を参照しつつ、利用者がタグリーダ3の検出領域には入ったものの、扉2の直前で引き返し、他方の区画へ移動しなかった場合の移動体管理システム1の動作を説明する。図5の矢印502に示すように、利用者は、a地点→b地点→c地点→f地点→g地点の順に移動したものとする。
図7は、利用者が矢印502のように移動したときの、質問信号、応答信号、二重応答規制期間、連続応答規制期間のタイミングチャートである。図7において、横軸は経過時間を表す。また、チャート701及び702は、それぞれ、タグリーダ3及び4から送信される質問信号を表し、チャート703は、無線タグ7から送信される応答信号を表す。そしてチャート704は、無線タグ7において設定される二重応答規制期間を表す。またチャート705は、無線タグ7において設定される、タグリーダ3に対する連続応答規制期間を表す。同様に、チャート706は、無線タグ7において設定される、タグリーダ4に対する連続応答規制期間を表す。チャート701〜703は、OFFまたはONの何れかの状態で表される。チャート701及び702について、OFFの状態は、無線タグ7が質問信号を受信していないことを表し、ONの状態は、無線タグ7が質問信号を受信中であることを表す。またチャート703について、OFFの状態は、無線タグ7が応答信号を送信していないことを表し、ONの状態は、無線タグ7が応答信号を送信中であることを表す。またチャート704〜706も、OFFまたはONの何れかの状態で表される。OFFの状態は、二重応答規制及び連続応答規制がなされていないことを表し、ONの状態は、二重応答規制及び連続応答規制がなされていることを表す。
利用者がa地点からc地点に移動するまでの無線タグ7の動作は、図6で説明した利用者が区画の境界を越えて移動するときと同様であるので、説明を省略する。
そして利用者が、重複検出領域Cにいる間、上記のように、無線タグ7は、タグリーダ3からの質問信号を受信する度に二重応答規制期間を設定するので、タグリーダ4からの質問信号702a、702bは、その二重応答規制期間中に無線タグ7に到達する。そのため、質問信号702a、702bは、無線タグ7により無視され、タグリーダ4は、無線タグ7を検出することはできない。
その後、利用者は、区画間の境界を越えずに、c地点からf地点に引き返す。このf地点はタグリーダ3の単独検出領域Dに含まれている。そのため、無線タグ7は、b地点にいるときと同様に、タグリーダ4からの質問信号を受信しない。また、無線タグ7は、連続応答規制期間が終了する度に、タグリーダ3からの質問信号に対して応答信号を返信する。
最後に、利用者は、f地点からg地点に移動すると、そのg地点は何れのタグリーダの検出領域にも含まれないため、無線タグ7は質問信号を受信せず、応答信号も返信しない。そして無線タグ7は、待機状態となる。
上記のように、タグリーダ3が部屋Xにある単独検出領域D内の無線タグ7を検出し、利用者が部屋Yにあるタグリーダ4の単独検出領域Eに入ることなく引き返した場合、無線タグ7が部屋Xの扉近傍に存在する重複検出領域Cに入ったとしても、タグリーダ4は、無線タグ7を検出しない。そのため、移動体管理システム1は、利用者が区画間の境界を越えていないことを正しく検知できる。
なお、利用者が引き返す際に、単独検出領域Dにいる時間が短いと、f地点でタグリーダ3から質問信号を受信しても連続応答規制によって応答しない場合も起こり得る。これは、連続応答規制期間を長く設定する程生じ易い。しかしながら、上記のように重複検出領域Cにいる間も無線タグ7はタグリーダ4に応答していないため、移動体管理システム1は、利用者が部屋Yに移動していないことを正しく認識することができる。
図8に、質問信号受信時における、無線タグ7の応答動作のフローチャートを示す。最初に、無線タグ7のLF受信部73が質問信号を受信すると、無線タグ7は待機状態から移行し、応答動作を開始する。そして、制御部75は、LF受信部73により復調された質問信号を受け取ると、二重応答規制期間中か否か判定する(ステップS801)。二重応答期間中であれば、制御部75は、その質問信号を無視し、応答動作を終了する。
一方、ステップS801において、二重応答規制期間中でなければ、二重応答規制を開始する(ステップS802)。そして制御部75は、二重応答規制期間か否かを示すフラグfdの値を、二重応答規制期間中であることを示す値(例えば、1)に設定し、制御部75に内蔵されるタイマにより、二重応答規制の開始時点からの経過時間を計時する。なお、二重応答規制は、タイマにより計時された二重応答規制の開始からの経過時間が所定期間t1に達したときに解除される。そして二重応答規制期間が終了した場合、制御部75は、上記のフラグfdの値を、二重応答規制期間でないことを示す値(例えば、0)に設定し、二重応答規制の開始からの経過時間を0にリセットする。
その後、制御部75は、連続応答規制期間中か否か判定する(ステップS803)。連続応答規制期間中でない場合、制御部75は、質問信号の既読タグID情報に含まれる、無線タグのIDコードが、無線タグ7自身のIDコードと一致するか否か判定する(ステップS804)。そして両者が一致する場合、制御部75は、連続応答規制期間を開始する(ステップS805)。そして制御部75は、質問信号に含まれるタグリーダのIDコードを、応答済みタグリーダのIDコードとして、メモリ71に記憶する。また制御部75のタイマは、連続応答規制の開始時点からの経過時間を計時する。なお、連続応答規制は、タイマにより計時された連続応答規制の開始からの経過時間が所定期間t2に達したときに解除される。そして連続応答規制期間が終了した場合、制御部75は、メモリ71に記憶されている、応答済みタグリーダのIDコードを消去し、連続応答規制の開始からの経過時間を0にリセットする。
ステップS805において連続応答期間が開始された後、あるいはステップS803において既に連続応答規制期間中であると判定された場合、制御部75は、受信した質問信号の送信元のタグリーダ(以下、単に送信元タグリーダという)が、連続応答規制されているタグリーダか否か判定する(ステップS806)。具体的には、制御部75は、質問信号に含まれるタグリーダのIDコードを、メモリ71に記憶された応答済みタグリーダのIDコードと一致するか否か判定する。そして制御部75は、IDコード同士が一致する場合、送信元タグリーダが連続応答規制されていると判定し、IDコード同士が一致しない場合、送信元タグリーダは、連続応答規制されていないと判定する。
ステップS806において、制御部75は、送信元タグリーダに対して連続応答規制されていると判定した場合、無線タグ7は応答動作を終了する。
一方、ステップS806において、制御部75は、送信元タグリーダに対して連続応答規制されていないと判定した場合、応答信号を生成する。また、ステップS804において、既読タグID情報に含まれる無線タグのIDコードが、無線タグ7自身のIDコードと一致しない場合も、制御部75は応答信号を生成する(ステップS807)。応答信号には、受信した質問信号に含まれる、送信元タグリーダのIDコードと、無線タグ7のIDコードが含まれる。そして制御部75は、RF送信部74に、送信元タグリーダに対する応答信号を送信させる(ステップS808)。その後、無線タグ7は応答動作を終了する。
無線タグ7は応答動作を終了した後、再び待機状態となる。
図9に示したフローチャートを参照しつつ、タグリーダ3及び4の動作手順を説明する。タグリーダ3及び4は、移動体管理システム1の電源が投入され、立ち上げ動作が完了すると、移動体管理システム1の電源が落とされるまで、図9に示した動作手順を1周期として繰り返す。また、タグリーダ3及び4は、同じ動作手順に従って動作するため、以下では、タグリーダ3の動作手順について説明する。
タグリーダ3の制御部34は、質問信号を生成する(ステップS901)。その際、既にタグリーダ3に応答した無線タグのIDコードである既読タグIDが制御部34のメモリに記憶されている場合、制御部34は、その既読タグIDを、質問信号の既読タグID情報に含める。そして制御部34は、既読タグIDをメモリから消去する。
質問信号を作成すると、制御部34は、LF送信部31に質問信号を送信させる(ステップS902)。
その後、制御部34は、RF受信部32により応答信号を受信したか否か判定する(ステップS903)。そして応答信号を受信した場合、RF受信部32により復調された応答信号に含まれるタグリーダのIDコードを参照して、制御部34は、その応答信号が自己宛てのものか否かを判定する(ステップS904)。制御部34は、応答信号に含まれるタグリーダのIDコードが、自己のIDコードと一致する場合、その応答信号は自己宛てであると判定し、両IDコードが一致しない場合、その応答信号は他のタグリーダ(タグリーダ4)宛ての応答信号であると判定する。
ステップS904において、制御部34は、受信した応答信号が自己宛てであると判定した場合、その応答信号に含まれる無線タグのIDコード、自己のIDコード、応答信号を受信した時刻(すなわち、検知時刻)などを、通信部33から通信網8を介して位置管理装置6へ送信する(ステップS905)。また制御部34は、応答信号に含まれる無線タグのIDコードを、既読タグIDとして、内蔵のメモリに記憶する(ステップS906)。
ステップS906の後、または、ステップS903で応答信号を受信していないと判定された後、若しくはステップS904で受信した応答信号が自己宛てでないと判定された後、制御部34は、質問信号を送信した以降の時間が、質問間隔Tを経過したか否かを判定する(ステップS907)。そして質問間隔Tを経過していない場合、制御部34は、制御をステップS903に戻し、応答信号を待機する。一方、ステップS907において、質問間隔Tを経過した場合、1周期当たりの動作を終了する。
以上説明してきたように、本発明を適用した移動体管理システムでは、無線タグが一旦二つのタグリーダのうちの一方に応答すると、一定期間の間、他方のタグリーダには応答しない。その後、無線タグは、既に応答した方のタグリーダから質問信号を定期的に受信するか否かを調べ、定期的に受信していない場合に、はじめて他方のタグリーダからの質問信号に応答する。このように、無線タグは、一度応答したタグリーダに対して優先的に応答することで、二つのリーダのうちの先に近づいた方のタグリーダに対して優先的に応答する。そして、無線タグが優先的に応答するタグリーダの検出領域から外れると、他方のタグリーダにも応答可能となる。そのため、係る移動体管理システムは、無線タグを所持する利用者が、二つのタグリーダの検出領域が重なる重複検出領域内を経由して移動する場合の移動方向を正確に認識することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、無線タグ7は、二重応答規制期間中、受信した全ての質問信号を無視する代わりに、質問信号に含まれるタグリーダのIDコードを、メモリ71に記憶された応答済みタグリーダのIDコードと比較して、両者が一致しない場合にのみ、その質問信号を無視するようにしてもよい。このように構成することで、特に二重応答規制期間を質問間隔Tよりも長く設定する場合に、既に応答したタグリーダからの質問信号が無視されることを防止し、無線タグは、タグリーダの検出領域にいる間、少なくとも一つのタグリーダに対して、定期的に応答することが可能となる。
また、上記の実施形態では、無線タグ7のバッテリ消耗を抑えるために、無線タグ7は連続応答規制を行うものとしたが、連続応答規制を行わない構成としてもよい。この場合、図6のチャート605、606、図7の705、706、及び図8のステップ803〜806の処理は省略される。
また、上記の実施形態では、タグリーダ3及び4は、位置管理装置6から供給された同期信号を参照して、質問信号の送信タイミングを調整しているが、タグリーダ3と4とを、例えばシリアル伝送線で直結し、位置管理装置6を介さずに同期制御を行って、質問信号の送信タイミングを調整してもよい。
さらに、位置管理装置6は、タグリーダ3または4の何れかと一体的に構成されていてもよい。また、タグリーダ3、4を一体的に構成してもよい。この場合でも、質問信号の送信用アンテナは、各区画に向けて配置し、それぞれから発信される質問信号は、各質問信号に含められるIDコードにより区別される。
また、位置管理装置6から、電気錠5に対して直接解錠制御信号を送信する代わりに、位置管理装置6は、タグリーダ3または4に応答した無線タグ7のIDコードが登録済み無線タグの登録IDコードと一致する場合、通信網8を介してタグリーダ3または4に対して照合成功を示す認証済み信号を送信するようにしてもよい。この場合、タグリーダ3または4は、認証済み信号を受信すると、電気錠5に対して解錠制御信号を送信する。
さらに、3以上の区画について、各区画間を移動する移動体を管理する場合、移動体が隣接する区画へ移動可能な区画間の各境界に対して、その境界を挟むように上記の二つのタグリーダの組を設置する。そして、各タグリーダを通信網を介して一つの位置管理装置に接続することにより、その位置管理装置は、移動体の各区画を越える移動順序を一元管理することができる。
さらに、タグリーダ3、4及び無線タグ7のそれぞれは、上記のLF送信部、LF受信部の代わりに、UHF/超極短波帯またはマイクロ波帯の電波を利用した電波方式の無線通信を行う短距離送信部または短距離受信部を有してもよい。
また、タグリーダ3、4のRF受信部及び無線タグ7のRF送信部は、微弱無線を利用するものであってもよい。あるいは、RF受信部及びRF送信部は、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11a,b,g,nなどの無線LAN規格に従って動作するものであってもよい。ただし、RF送信部から送信される応答信号の通信可能範囲は、各LF送受信部の通信可能範囲と同等か、それよりも広いことが好ましい。また、RF受信部、RF送信部の代わりに、LF受信部、LF送信部を用い、質問信号及び応答信号をともに長波帯を利用する構成としてもよい。
さらにまた、本発明に係る移動体管理システムの用途は、上記の出入管理システムに限られない。例えば、特開2006−350861号公報に開示されたような、利用者の移動方向に応じた制御を行うセキュリティシステムにも、本発明を適用することができる。
以上のように、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
本発明に係る移動体管理システムを適用した出入管理システムの概略構成図である。 本発明の実施形態により使用されるタグリーダの機能ブロック図である。 本発明の実施形態により使用される位置管理装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態により使用される無線タグの機能ブロック図である。 各タグリーダの検出領域と、無線タグを所持する利用者の移動方向の関係を示す図である。 利用者が図5における矢印501のように移動したときの、質問信号、応答信号、二重応答規制期間、連続応答規制期間のタイミングチャートである。 利用者が図5における矢印502のように移動したときの、質問信号、応答信号、二重応答規制期間、連続応答規制期間のタイミングチャートである。 質問信号受信時の無線タグの応答動作を示すフローチャートである。 タグリーダの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 出入管理システム(移動体管理システム)
2 扉
3,4 タグリーダ
5 電気錠
6 位置管理装置
7 無線タグ
8 通信網
31 LF送信部
32 RF受信部
33 通信部
34 制御部
61 記憶部
62 通信部
63 制御部(解錠制御部、移動判定部)
71 メモリ
72 バッテリ
73 LF受信部
74 RF送信部
75 制御部

Claims (4)

  1. 第1の区画と第2の区画間における、移動体の移動の有無を判定する移動体管理システムであって、
    移動体が有する応答器と、
    前記第1の区画に向けた第1の質問信号と前記第2の区画に向けた第2の質問信号とを所定周期で交互に送信し、前記応答器からの前記第1または第2の質問信号に対する応答信号を検出する質問器と、
    前記質問器による前記第1の質問信号に対する応答信号と前記第2の質問信号に対する応答信号の検出順序によって、移動体による前記第1の区画と前記第2の区画間の移動の有無を判定する管理装置と、
    を有し、
    前記応答器は、
    前記質問器から送信された前記第1または第2の質問信号を受信し、当該受信した質問信号に対する応答信号を送信する送受信部と、
    前記送受信部が前記第1または第2の質問信号の何れか一方の質問信号を受信すると、当該受信した質問信号に対する応答信号を送信させるとともに、前記一方の質問信号を前記所定周期で受信している間、前記第1または第2の質問信号の他方の質問信号に対して応答信号を送信しないよう前記送受信部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする移動体管理システム。
  2. 前記応答器の制御部は、前記一方の質問信号を受信したとき、前記質問器による一または複数周期後の前記一方の質問信号の送信タイミングまで前記他方の質問信号に対して応答信号を送信しないよう前記送受信部を制御する、請求項1に記載の移動体管理システム。
  3. 前記管理装置は、さらに、前記質問器が前記応答信号を検出すると、前記第1の区画と前記第2の区画の境界の扉に設けられた電気錠を解錠制御する解錠制御部を有する、請求項1または2に記載の移動体管理システム。
  4. 第1の区画に向けた第1の質問信号と第2の区画に向けた第2の質問信号とを所定周期で交互に送信し、応答器からの前記第1または第2の質問信号に対する応答信号を検出する質問器と、
    前記質問器による前記第1の質問信号に対する応答信号と前記第2の質問信号に対する応答信号の検出順序によって、該応答信号を送信する応答器を有する移動体による前記第1の区画と前記第2の区画間の移動の有無を判定する管理装置と、
    を有する移動体管理システムにおいて使用される応答器であって、
    前記質問器から送信された前記第1または前記第2の質問信号を受信し、当該受信した質問信号に対する応答信号を送信する送受信部と、
    前記送受信部が前記第1または第2の質問信号の何れか一方の質問信号を受信すると、当該受信した質問信号に対する応答信号を送信させるとともに、前記一方の質問信号を前記所定周期で受信している間、前記第1または第2の質問信号の他方の質問信号に対して応答信号を送信しないよう前記送受信部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする応答器。
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