JP2009288663A - 画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 UV光が接着面に対して十分に照射されない場合に、接着剤の硬化が不十分になってライトバルブの相対位置がずれてしまうこと、接着剤を十分に硬化させるために比較的長い時間を要すること、を解決する。
【解決手段】 本発明の画像投射装置は、ライトバルブを保持するライトバルブ保持部材と、色合成光学系を構成するプリズムに取り付けられるプリズム側保持部材と、ライトバルブ保持部材およびプリズム側保持部材に対して紫外線硬化樹脂を用いて接着される透明スペーサ部材とを備えている。ここで、透明スペーサ部材は、ライトバルブ保持部材の接着面またはプリズム側保持部材の接着面の少なくとも一方へ紫外光を反射する反射面を有することを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶パネル等のライトバルブを用いた画像投射装置に関し、特に色合成光学系を構成するプリズムへライトバルブを固定するための機構に関する。
従来、液晶プロジェクタの液晶パネルについて様々な固定方法が考案されてきた。特に液晶パネルを3枚使用する液晶プロジェクタにおいては液晶パネルの相対位置が変化すると画質が劣化してしまうため、相対位置がずれないような固定方法を用いることが重要である。特許文献1は、ライトバルブを含む光変調部を色合成部に対して固定するための接合部材を開示しており、接合部材が光変調部と色合成部に対して接着される構成を開示している。また、特許文献2は、透明なスペーサ部材を用いて調整を行い、接着剤で接着する方法開示している。
特開2006−259337 特開平10−10994
従来、ライトバルブを色合成部へ確実に固定するために、UV光を比較的長時間照射する必要があった。特許文献1、2においては、スペーサ部材をUV接着する際のUV光の照射方法と、UV光が効率的に接着面へ照射されるスペーサ部材の形状について開示していない。
本発明は、UV光が接着面に対して十分に照射されない場合に、接着剤の硬化が不十分になってライトバルブの相対位置がずれてしまうこと、接着剤を十分に硬化させるために比較的長い時間を要すること、を解決することを目的としている。
本発明の画像投射装置は、ライトバルブを保持するライトバルブ保持部材と、色合成光学系を構成するプリズムに取り付けられるプリズム側保持部材と、ライトバルブ保持部材およびプリズム側保持部材に対して紫外線硬化樹脂を用いて接着される透明スペーサ部材とを備えている。ここで、透明スペーサ部材は、ライトバルブ保持部材の接着面またはプリズム側保持部材の接着面の少なくとも一方へ紫外光を反射する反射面を有することを特徴としている。
本発明を構成する透明スペーサ部材を用いることにより、透明スペーサ部材をライトバルブ保持部材およびプリズム側保持部材に対して確実に、かつ短時間に接着することができる。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の画像投射装置を示している。
1は光源ランプ、2はランプ1を保持するランプホルダー、3は防爆ガラス、4はガラス押さえ、αはランプ1からの光を入射する照明光学系である。βは照明光学系からの出射光を入射するRGBの3色用の液晶パネル(ライトバルブ)を備えた色分解合成光学系である。この色分解合成光学系βは、照明光学系からの光を複数の色光へ色分解する色分解光学系と、液晶パネルで変調された色光を色合成する色合成光学系により構成されている。5は色分解合成光学系からの出射光を入射して図示せぬスクリーン(被投射面)に画像を投射する投射レンズ鏡筒であり、投射レンズ鏡筒5内には後述する投射レンズ光学系(投射光学系)を収納している。6はランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系βを収納するとともに投射レンズ5が固定される光学ボックスであり、該光学ボックス6にはランプ1の周囲を囲むランプ周辺部材としてのランプケース部材6aが形成されている。
7は光学ボックス6内に照明光学系α、色分解合成光学系βを収納した状態で蓋をする光学ボックス蓋、8は電源、9は電源フィルタ、10は8の電源と合体しランプ1を点灯する為のバラスト電源である。11は電源8からの電力により液晶パネルの駆動、及びランプ1の点灯指令を送る為の回路基板である。12A・12Bは後述する外装キャビネット21の吸気口21aから空気を吸い込むことで色分解合成光学系β内の液晶パネル等の光学素子を冷却する為の光学系用の冷却ファンA・冷却ファンBである。13は光学冷却ファン12による風を色分解合成光学系β内の液晶パネル等の光学素子に送る為のRGBダクトAである。
14はランプ1に対して吹き付け風を送り、ランプ1を冷却する為の光源ランプ用の冷却ファンであり、15はランプ冷却ファン14を保持しつつ冷却風をランプに送るためのランプダクトAである。16は冷却ファン14を押さえて15のランプダクトAと合わせてダクトを構築するためのランプダクトBである。17は後述する外装キャビネット21に設けた吸気口21bから空気を吸い込むことで電源8とバラスト10内に風を流通させることで電源8及びバラスト電源10を同時に冷却する為の電源用の冷却ファンである。18は排気ファンであり、排気ファン18はランプ冷却ファン14によるランプ1を通過した後の熱風を排出する。
19はランプ排気ルーバーA、20はランプ排気ルーバーBであり、ランプ1からの光が装置外部に漏れないような遮光機能を有している。
21は光学ボックス6等を収納する為の外装キャビネット(外装ケース下部)、22は外装キャビネット21に光学ボックス6等を収納した状態で蓋をする為の外装キャビネット蓋(外装ケース上部)、23は側板A、24は側板Bである。外装キャビネット21には上述した吸気口21a、21bが形成されており、側板B24には上述した排気口24aが形成されている。
25は各種信号を取り込むコネクターが搭載されるインターフェース基板で、26は側板A23の内側に取り付けられたインターフェース補強板である。
27はランプ1からの排気熱を18の排気ファンまで導き、装置内部に排気風を放散させないためのランプ排気ボックスで、19のランプ排気ルーバーAと20のランプ排気ルーバーBを保持する。
28はランプ蓋で、ランプ蓋28は外装キャビネット21の底面に着脱自在に設けられており、図示を省略したビスにより固定されている。また、29はセット調整脚で、セット調整脚29は外装キャビネット21に固定されており、その脚部29aの高さを調整可能となっている。脚部29aの高さ調整により、装置本体の傾斜角度を調整できるように構成されている。
30は外装キャビネット21の吸気口21a外側に取り付く不図示のフィルターを押えるRGB吸気プレートである。
31はβの色分解合成光学系を保持するプリズムベースである。32は、βの色分解合成光学系の光学素子と反射型液晶表示素子を冷却するために12A・12Bの冷却ファンA・冷却ファンBからの冷却風を導くためのダクト形状部を有するボックスサイドカバーである。33は32のボックスサイドカバーと合わせることでダクトを形成するためのRGBダクトBである。
34はβの色分解合成光学系内に配置されるところの、反射型液晶表示素子から出ているFPCが接続され、11の回路基板に接続されるRGB基板で、35は34のRGB基板に電気ノイズが入り込まないようにするためのRGB基板カバーである。
次に、前述したランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系β、投射レンズ5にて構成される反射型液晶表示素子(反射型液晶パネル等の画像形成素子)を搭載した画像投射装置の光学構成について図2にて説明する。
図2において、41は連続スペクトルで白色光を発光する発光管、42は発光管41からの光を所定の方向に集光するリフレクターであり、発光管41とリフレクター42によりランプ1を形成する。
43aは水平方向(ランプ1からの光の進行方向における水平方向(紙面垂直方向))において屈折力を有するレンズアレイで構成された第1のシリンダアレイである。43bは第1のシリンダアレイ43aの個々のレンズに対応したレンズアレイを有する第2のシリンダアレイ、44は紫外線吸収フィルタ、45は無偏光光を所定の偏光光に揃える偏光変換素子である。
46は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたフロントコンプレッサ、47は光軸を88度変換する為の全反射ミラーである。43cは垂直方向(ランプ1からの光の進行方向における垂直方向(紙面垂直方向))において屈折力を有するレンズアレイで構成された第3のシリンダアレイである。43dは第3のシリンダアレイ43cの個々のレンズに対応したレンズアレイを有する第4のシリンダアレイ、50は色座標をある値に調整するために特定波長域の色をランプに戻すためのカラーフィルターである。48はコンデンサーレンズ、49は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたリアコンプレッサである。以上により照明光学系αが構成される。
58は青(B)と赤(R)の波長領域の光を反射し、緑(G)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーであり、59は透明基板に偏光素子を貼着したG用の入射側偏光板であり、P偏光光のみを透過する。60はP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1の偏光ビームスプリッターであり、偏光分離面を有する。
61R,61G,61Bはそれぞれ入射した光を反射するとともに画像変調する赤用の反射型液晶表示素子、緑用の反射型液晶表示素子、青用の反射型液晶表示素子である。62R,62G,62Bはそれぞれ、赤用の1/4波長板、緑用の1/4波長板、青用の1/4波長板である。64aはRの色純度を高めるためにオレンジ光をランプに戻すトリミングフィルターで、64bは透明基板に偏光素子を貼着したRB用の入射側偏光板であり、P偏光のみを透過する。65はRの光の偏光方向を90度変換し、Bの光の偏光方向は変換しない色選択性位相差板である。66はP偏光を透過し、S偏光を反射する第2の偏光ビームスプリッターであり、偏光分離面を有する。
68BはB用出射側偏光板(偏光素子)であり、BのS偏光のみを整流し、68GはS偏光のみを透過させるG用出側偏光板である。69はRB光を透過し、G光を反射するダイクロイックプリズムである。
以上のダイクロイックミラー58から69のダイクロイックプリズムにより、色分解合成光学系βが構成される。
ここでP偏光とS偏光の定義を明確にすると、45の偏光変換素子では、P偏光をS偏光に変換するが、ここでゆうP偏光とS偏光は45の偏光変換素子を基準として述べている。一方58のダイクロイックミラーに入射する光は60と66の偏光ビームスプリッター基準で考えるのでP偏光光が入射するものとする。45の偏光変換素子から射出された光はS偏光だが、同じS偏光光を58のダイクロイックミラーに入射する光をP偏光光として本実施例では定義するものである。
次に光学的な作用を説明する。
発光管41から発した光はリフレクター42により所定の方向に集光される。リフレクター42は放物面形状を有しており、放物面の焦点位置からの光は放物面の対称軸に平行な光束となる。但し、発光管41からの光源は理想的な点光源ではなく有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの光束は、第1のシリンダアレイ43aに入射する。第1のシリンダアレイ43aに入射した光束はそれぞれのシリンダレンズに応じた複数の光束に分割、集光される(垂直方向に帯状の複数の光束)。さらに紫外線吸収フィルタ44を介して、第2のシリンダアレイ43bを経て、複数の光束(垂直方向に帯状の複数の光束)を偏光変換素子45の近傍に形成する。
偏光変換素子45は、偏光分離面と反射面と1/2波長板とからなり、複数の光束は、その列に対応した偏光分離面に入射し、透過するP偏光成分の光と反射するS偏光成分の光に分割される。反射されたS偏光成分の光は反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に出射する。一方、透過したP偏光成分の光は、1/2波長板を透過してS偏光成分と同じ偏光成分に変換され、偏光方向が揃った光として出射する。偏光変換された複数の光束(垂直方向に帯状の複数の光束)は、偏光変換素子45を出射した後、フロントコンプレッサ46を介して、反射ミラー47にて88度反射する。さらに、第3のシリンダアレイ43cに入射する。第3のシリンダアレイ43cに入射した光束はそれぞれのシリンダレンズに応じた複数の光束に分割、集光される(水平方向に帯状の複数の光束)。第4のシリンダアレイ43dを経て、複数の光束(水平方向に帯状の複数の光束)となり、コンデンサーレンズ48、リアコンプレッサ49に至る。
ここで、フロントコンプレッサ46、コンデンサーレンズ48、リアコンプレッサ49の光学的作用の関係で、複数の光束は矩形形状の像が重なった形で矩形の均一な照明エリアが形成されることになる。この照明エリアに後述の反射型液晶表示素子61R、61G、61Bを配置する。次に、偏光変換素子45によりS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー58に入射する。尚、ダイクロイックミラー58は、B(430〜495nm)とR(590〜650nm)の光は反射し、G(505〜580nm)の光は透過する。
次に、Gの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したGの光は入射側偏光板59に入射する。尚、Gの光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光(45の偏光変換素子基準の場合はS偏光)となっている。そしてGの光は、入射側偏光板59から出射した後、第1の偏光ビームスプリッター60に対してP偏光として入射して偏光分離面で透過して、G用の反射型液晶表示素子61Gへと至る。G用の反射型液晶表示素子61Gにおいては、Gの光が画像変調されて反射される。画像変調されたGの反射光のうちP偏光成分は、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面で透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたGの反射光のうちS偏光成分は、第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面で反射され、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。このとき、すべての偏光成分をP偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1の偏光ビームスプリッター60とG用の反射型液晶表示素子61Gとの間に設けられた1/4波長板62Gの遅相軸を所定の方向に調整する。これにより、第1の偏光ビームスプリッター60とG用の反射型液晶表示素子61Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。第1の偏光ビームスプリッター60から出射したGの光は、第3の偏光ビームスプリッター69に対してS偏光として入射し、ダイクロイックプリズム69のダイクロイック膜面でG光を反射して投射レンズ70へと至る。
一方、ダイクロイックミラー58を反射したRとBの光は、入射側偏光板64aに入射する。尚、RとBの光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光となっている。そしてRとBの光は、トリミングフィルター64aでオレンジ光をカットされた後、64bの入射側偏光板から出射し、色選択性位相差板65に入射する。色選択性位相差板65は、Rの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりRの光はS偏光として、Bの光はP偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射する。S偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したRの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射され、R用の反射型液晶表示素子61Rへと至る。また、P偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したBの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面を透過してB用の反射型液晶表示素子61Bへと至る。
R用の反射型液晶表示素子61Rに入射したRの光は画像変調されて反射される。画像変調されたRの反射光のうちS偏光成分は、再び第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射されて光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたRの反射光のうちP偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面を透過して投射光として69のダイクロイックプリズムに向かう。
また、B用の反射型液晶表示素子61Bに入射したBの光は画像変調されて反射される。画像変調されたBの反射光のうちP偏光成分は、再び第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたBの反射光のうちS偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射して投射光として69のダイクロイックプリズムに向かう。
このとき、第2の偏光ビームスプリッター66とR用,B用の反射型液晶表示素子61R,61Bの間に設けられた1/4波長板62R,62Bの遅相軸を調整することにより、Gの場合と同じようにR,Bそれぞれの黒の表示の調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成され、第2の偏光ビームスプリッター66から出射したRとBの投射光のうちBの光は、出射側偏光板68Bで検光されて69のダイクロイックプリズムに入射する。また、Rの光はP偏光のまま68Bの偏光板をそのまま透過し、69のダイクロイックプリズムに入射する。
尚、出射側偏光板68Bで検光されることにより、Bの投射光は第2の偏光ビームスプリッター66とB用の反射型液晶表示素子61B、1/4波長板62Bを通ることによって生じた無効な成分をカットされた光となる。
そして、69のダイクロイックプリズムに入射したRとBの投射光は69のダイクロイックプリズムのダイクロイック膜面を透過し、前述した該ダイクロイック膜面にて反射したGの光と合成されて投射レンズ5に至る。
そして、合成されたR,G,Bの投射光は、投射レンズ5によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
以上説明した光路は反射型液晶表示素子が白表示の場合である為、以下に反射型液晶表示素子が黒表示の場合での光路を説明する。
まず、Gの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したGの光のP偏光光は入射側偏光板59に入射し、その後、第1の偏光ビームスプリッター60に入射して偏光分離面で透過され、G用の反射型液晶表示素子61Gへと至る。しかし、反射型液晶表示素子61Gが黒表示の為、Gの光は画像変調されないまま反射される。従って、反射型液晶表示素子61Gで反射された後もGの光はP偏光光のままである為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面で透過し、入射側偏光板59を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。
次に、RとBの光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を反射したRとBの光のP偏光光は、入射側偏光板64bに入射する。そしてRとBの光は、入射側偏光板64bから出射した後、色選択性位相差板65に入射する。色選択性位相差板65は、Rの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりRの光はS偏光として、Bの光はP偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射する。S偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したRの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面で反射され、R用の反射型液晶表示素子61Rへと至る。また、P偏光として第2の偏光ビームスプリッター66に入射したBの光は、第2の偏光ビームスプリッター66の偏光分離面を透過してB用の反射型液晶表示素子61Bへと至る。ここでR用の反射型液晶表示素子61Rは黒表示の為、R用の反射型液晶表示素子61Rに入射したRの光は画像変調されないまま反射される。従って、R用の反射型液晶表示素子61Rで反射された後もRの光はS偏光光のままである為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面で反射し、入射側偏光板64bを通過して光源側に戻され、投射光から除去される為、黒表示となる。一方、B用の反射型液晶表示素子61Bに入射したBの光はB用の反射型液晶表示素子61Bが黒表示の為、画像変調されないまま反射される。従って、B用の反射型液晶表示素子61Bで反射された後もBの光はP偏光光のままである為、再び第1の偏光ビームスプリッター60の偏光分離面を透過する。色選択性位相差板65により、P偏光に変換され、入射側偏光板64bを透過して光源側に戻されて投射光から除去される。
以上が、反射型液晶表示素子(反射型液晶パネル)を使用した画像投射装置での光学構成である。
次に本発明の特徴について詳細に説明する。
図3に示すように、ライトバルブである反射型液晶表示素子101はライトバルブ保持部材としての背面板102に貼り付けられている。背面板102は液晶表示素子101を保護する機能と、液晶表示素子101で発生した熱を放熱する放熱板の役割を果たしている。
一方、色合成プリズム103には、プリズム側保持部材としてのパネル支持板104が取り付けられている。パネル支持板104の先端部分はピン104aになっており、一方、背面板102には穴102aが形成されている。
また、パネル支持板104には透明スペーサ(透明スペーサ部材)の接着部104bが設けられており、背面板102にも透明スペーサの接着部102bが設けられている。
次に、反射型液晶表示素子101を背面板102を介してパネル支持板104に接着する手順を説明する。
最初に、穴102aにUV接着剤(紫外線硬化樹脂)を充填しておく。次に液晶パネル101をピント位置に移動することで穴102aにピン104aが挿入される。穴102aはピン104aの直径に対して調整可能であるような十分な大きさを持っている。各色光に対応する液晶表示素子101の位置を調整したのち、穴102aに充填されたUV接着剤にUV光(紫外光)を照射し、接着固定を行う。ここまでが液晶表示素子のUV仮固定となる。
穴102aに注入する接着剤としては、接着時の硬化収縮による調整位置のズレを低減するために、硬化収縮が少ない材料が選択される。そこで、UV接着後に、機械的強度を強化するため、アクリル樹脂等により形成される透明スペーサ105(以下、アクリルスペーサとも呼ぶ)を背面板102およびパネル支持板104に接着する。
透明スペーサ105は、色合成プリズム103の液晶表示素子101に対向する光学面に平行な接着面(第1の接着面)106と、接着面106に対して垂直な接着面(第2の接着面)107の2つの接着面を備えている。透明スペーサ105の接着面106は背面板102の接着面102bに対して接着され、透明スペーサ105の接着面107はパネル支持板104の接着面104bに対して接着される。どちらか1面でも貼り付け時に接着面から浮いた状態でUV光を照射してしまうと、接着の強度が不十分となり、液晶パネル101の温度上昇等によって、各色光の液晶パネル101の相対位置がずれてしまう。このため、透明スペーサ105は、両面に押し付けて密着した状態で接着する必要がある。
図4は、液晶パネル101がパネル支持板104に固定され、アクリルスペーサ105が取り付けられた状態を示している。
次に、アクリルスペーサ105の形状と、UV接着方法について図5に示す。
図5は、アクリルスペーサ105がパネル支持板104と背面板102に取り付けられた状態の正面図、側面図、下面図である。UV光源108は、背面板102の短辺側に配置される。アクリルスペーサ105にはUV光源108からの光を反射する反射面109、110が複数形成されている。UV光源108には集光レンズが内蔵されている。UV光源からのUV光は、反射面109、110において90度反射し、アクリルスペーサの接着面106と背面板102の接着面102b、アクリルスペーサの接着面107とパネル支持板104の接着面104bが接着するように照射される。なお、本実施例においては、背面版102の接着面102bから反射面110までの距離と、前記パネル支持板104の接着面104bから反射面109までの距離がほぼ等しくなるように構成しているため、両方の接着面に同時に焦点を結ぶことができる。これにより、背面板102の接着面102bとパネル支持板104の接着面104bに対して、UV光を同時に効果的に照射できるため、UV光の照射が1回だけで済み、かつ短時間で接着することができる。
ただし、本発明は、反射面によってUV光を効果的に接着面へ導くことを目的としており、必ずしも2つの接着面に焦点を結ぶ必要はない。
図6は、アクリルスペーサ105とUV接着剤112とパネル支持板104に対するUV光の入射角度を示している。
図6(A)に示すように、パネル支持板の接着面104bに対してUV光が垂直に入射する場合は、アクリルスペーサ105と接着剤112の屈折率によらず、光が完全に入射するために効率良くUV硬化が進む。
次に、図6(B)のように、パネル支持板104の接着面104bに対してUV光が角度を持って入射する場合について説明する。アクリルスペーサ105と接着剤112の屈折率がほぼ等しければ反射による損失は小さいものの、アクリルスペーサ105と接着剤112屈折率が大きく異なる場合には反射率が高くなるため、接着材112のUV光の吸収量が少なくなってしまう。
したがって、本実施例のようにアクリルスペーサ105に反射面を設けて、パネル支持板104の接着面104b、に対してUV光が垂直に入射する構成が最も好ましい。
さらに、アクリルスペーサを立方体で形成すると、射出成型などにより形成された樹脂は、冷却後に収縮が起こるため接着面の平面度が損なわれる恐れがある。よってアクリルスペーサに設けられた反射面は、立方体であるアクリルスペーサの体積を減肉する方向に形成されている。さらに各所の肉厚111が等しくなるように形成することによってアクリルスペーサ105の成形時の歪みを防止し、接着面の平面度を向上することができる。
また、アクリルスペーサ105のうち、UV光(紫外光)の入射面、背面板102の接着面102b、パネル支持板104の接着面104bを除いた少なくとも一部を、アルミ蒸着等によって鏡面にすることで、UV光の照射量を増加させることができる。斜面における反射率は透過の成分が減少するために増加するとともに、反射面以外で透過していたUV光もアクリルスペーサ内で複数回反射したのち接着面に到達することが期待できるため、照射光の光量を増加させることができる。UV光の照射光量が相対的に増加することにより、UV照射時間を短縮することができるため、接着時間を短縮することができる。
なお、本実施例は反射型の液晶表示装置について述べたが、透過型の液晶表示装置であっても良い。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の実施例の画像投射装置の斜視図 本発明の実施例の画像投射装置の光学系の説明図 本発明の実施例を示す斜視図 本発明の実施例を示す斜視図 本発明の実施例を示す斜視図 本発明の実施例を示す断面図
符号の説明
1 光源ランプ
2 ランプホルダー
3 防爆ガラス
4 ガラス押さえ
5 投射レンズ
6 光学ボックス
7 光学ボックス蓋
8 電源
9 電源フィルタ
10 バラスト電源
11 回路基板
12A・12B 光学冷却ファンA・B
13 RGBダクトA
14 ランプ冷却ファン(吹き付けファン)
15 ランプダクトA
16 ランプダクトB
17 電源用冷却ファン
18 排気ファン
19 ランプ排気ルーバーA
20 ランプ排気ルーバーB
21 外装キャビネット
22 外装キャビネット蓋(外装ケース)
23 側板A
24 側板B
25 インターフェース基板
26 インターフェース補強板
27 排気ボックス
28 ランプ蓋
29 セット調整脚
41 ランプ発光管(光源)
42 リフレクター
101 反射型液晶素子
102 背面板(固定部材)
102a 背面板の穴
102b 背面板の接着面
103 プリズム
104 パネル支持板
104a パネル支持板のピン
104b パネル支持板の接着面
105 アクリルスペーサ
106 アクリルスペーサの接着面(背面板側)
107 アクリルスペーサの接着面(パネル支持板側)
108 UV光源
109 UV光源
110 反射面
111 反射面
112 UV接着剤
113 UV光の入射角度

Claims (5)

  1. 光源と、該光源からの光を複数の色光へ分解する色分解光学系と、該色分解光学系で分解された前記複数の色光のそれぞれを変調するライトバルブと、該ライトバルブから出射した複数の色光を合成する色合成光学系と、該色合成光学系から出射した光を投射する投射光学系とを備えた画像投射装置において、
    前記ライトバルブを保持するライトバルブ保持部材と、前記色合成光学系を構成するプリズムに取り付けられるプリズム側保持部材と、前記ライトバルブ保持部材および前記プリズム側保持部材に対して紫外線硬化樹脂を用いて接着される透明スペーサ部材とを備え、
    該透明スペーサ部材は、前記ライトバルブ保持部材の接着面と前記プリズム側保持部材の接着面の少なくとも一方へ紫外光を反射する反射面を備えることを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記透明スペーサ部材は、前記プリズムの前記ライトバルブに対向する面に平行な第1の接着面と、該第1の接着面に垂直な第2の接着面を備え、前記第1の接着面が前記ライトバルブ保持部材の接着面と接着され、前記第2の接着面が前記プリズム側保持部材の接着面に接着されることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記透明スペーサ部材は、前記ライトバルブ保持部材の接着面と前記プリズム側保持部材の接着面へ紫外光をそれぞれ反射する複数の反射面を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  4. 前記ライトバルブ保持部材の接着面から前記反射面までの距離と、前記プリズム側保持部材の接着面から前記反射面までの距離が等しいことを特徴とする請求項3に記載の画像投射装置。
  5. 前記透明スペーサ部材のうち、紫外光の入射面と前記ライトバルブ保持部材の接着面と前記プリズム側保持部材の接着面を除いた少なくとも一部が鏡面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像投射装置。
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