JP2009287641A - クロスグルーブ型等速自在継手 - Google Patents

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展希 大江
Tadashi Suzuki
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【課題】伝達トルクが小さい場合においても、ガタ打ち音や振動の発生を抑制できるクロスグルーブ型等速自在継手を提供すること。
【解決手段】互いに逆方向に傾いたボール溝2a,2bを円周方向に交互に形成した内輪2と、互いに逆方向に傾いたボール溝4a,4bを円周方向に交互に形成した外輪4とを備える。互いに逆方向に傾いた内輪2と外輪4のボール溝2a,2b,4a,4bの交差部にトルク伝達ボール6を組み込み、トルク伝達ボール6を保持するケージ8を設ける。ケージ8のポケット81の周方向に対向する一対の周方向部81b,81bに、弾性部材83を設ける。伝達トルクが小さくなってケージ8の位置決めが不安定になったとき、外部からの振動の作用や回転数の変動が生じても、弾性部材83により、トルク伝達ボール6からケージ8に作用する衝撃を緩和してガタ打ち音や振動の発生を抑制できる。
【選択図】図4

Description

この発明は、自動車や各種産業機械等の動力伝達装置に使用される等速自在継手に関し、特に、内輪と外輪が軸線に対し互いに逆方向に傾いたボール溝を有するクロスグルーブ型等速自在継手に関する。
クロスグルーブ型等速自在継手は、対をなす内輪のボール溝と外輪のボール溝が軸線に対して互いに逆方向に傾いており、両ボール溝の交差部に、互いのボール溝の間にくさび角を形成することにより、トルク伝達ボールを保持するようになっている。このような構造により、トルク伝達ボールとボール溝との間のガタツキを少なくすることができ、特に、ガタツキを嫌う自動車のドライブシャフトに用いられる。
ドライブシャフトに用いられるクロスグルーブ型等速自在継手としては、内輪のボール溝と外輪のボール溝が内輪の軸線又は外輪の軸線に対して各々なす交差角βを10°以上15°以下とし、トルク伝達ボールの個数を10とすることにより、継手の最大作動角を確保すると共に、摺動ストロークを稼ぐようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
クロスグルーブ型等速自在継手では、ある位相にトルク伝達ボールが存在した状態で作動角を大きくすると、内輪のボール溝と外輪のボール溝との間のくさび角が反転してしまい、トルク伝達ボールから保持器に使用する力のバランスが崩れ、保持器が不安定になる。内輪のボール溝と外輪のボール溝の夫々の交差角βが小さくなると、トルク伝達ボールが6個以下の場合は、この現象が顕著に現れる。一方、トルク伝達ボールを10個とした場合、内輪のボール溝と外輪のボール溝の夫々の交差角βが小さくなっても、ある交差角βの値までは保持器の駆動が安定する。これは、くさび角が反転してしまったトルク伝達ボールの駆動力を、他のトルク伝達ボールが分担して、保持器の駆動を安定させるからである。このような特徴に鑑み、上記従来のクロスグルーブ型等速自在継手は、交差角βを10°以上15°以下とし、かつ、トルク伝達ボールの個数を10としている。
特開2006−266423号公報
クロスグルーブ型等速自在継手では、トルク伝達時に対を成す内輪のボール溝と外輪のボール溝との交差部に形成されるくさび角の作用で、トルク伝達ボールが溝の交差部から飛び出そうとし、これにより、ケージのポケットの内周面が軸線方向に押しやられる。内輪および外輪は、軸線に対して互いに逆方向にねじれた溝が円周方向に交互に配置されるため、隣り合うボールは溝の交差部から互いに逆方向に飛び出そうとする。このため、ケージの隣り合うポケットに互いに逆方向の力が作用し、これらの力がつり合って、ケージが位置決めされる。溝の交差部は、常に作動角の二等分面上に形成される。従って、トルク伝達ボールは常にボール溝の交差部に保持され、内・外輪間に角度変位が生じたときでも常に作動角の二等分面内に維持される。これらにより、クロスグルーブ型等速自在継手は、等速性があり、しかも、ガタツキが少ない優れた特性を有する。
しかしながら、クロスグルーブ型等速自在継手は、伝達するトルクが小さくなると、ケージのポケット面を押し付ける力が小さくなってケージの位置決めが不安定になる。位置決めが不安定になったケージは、外部からの振動や回転数の変動に追従することが不可能になり、ケージポケットとトルク伝達ボールとの隙間が詰まり、ガタ打ち音や振動が発生する問題が生じる。
そこで、本発明の課題は、伝達トルクが小さい場合においても、ガタ打ち音や振動の発生を抑制できるクロスグルーブ型等速自在継手を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1の発明のクロスグルーブ型等速自在継手は、軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝を円周方向に交互に形成した外周面を有する内輪と、軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝を円周方向に交互に形成した内周面を有する外輪と、軸線に対して互いに逆方向に傾いた内輪のボール溝と外輪のボール溝との交差部に組み込んだトルク伝達ボールと、内輪の外周面と外輪の内周面との間に介在してトルク伝達ボールを収容するポケットを有し、このトルク伝達ボールを円周方向で所定間隔に保持するケージとを備えたクロスグルーブ型等速自在継手において、上記ケージのポケットの内周面に、上記トルク伝達ボールの接触に対する緩衝機構を設けたことを特徴としている。
上記構成によれば、ケージのポケットの内周面に緩衝機構を設けたので、伝達トルクが小さくなるに伴い、ケージの位置決めが不安定になり、外部からの振動や回転数の変動によってポケットの内周面とトルク伝達ボールとの隙間が詰まっても、トルク伝達ボールからケージへ作用する衝撃が緩衝機構により緩和される。したがって、ガタ打ち音や振動の発生を効果的に抑制できる。
請求項2の発明のクロスグルーブ型等速自在継手は、上記緩衝機構が、上記トルク伝達ボールの接触に伴って弾性変形する弾性部材で形成されたものである。
上記実施形態によれば、弾性部材で形成された緩衝機構により、トルク伝達ボールからケージへ作用する衝撃を効果的に緩和することができ、ガタ打ち音や振動の発生を、より効果的に抑制できる。
請求項3の発明のクロスグルーブ型等速自在継手は、上記緩衝機構を、上記ポケットの内周面の周方向に対向する部分に夫々設けたものである。
クロスグルーブ型等速自在継手では、伝達トルクが小さくなる場合のゲージの位置決めの不足が、特に、ケージの周方向において顕著となる。上記実施形態によれば、ポケットの内周面の周方向に対向する部分に緩衝機構を夫々設けたので、ケージの位置決めが周方向において不安定になっても、トルク伝達ボールからケージへ作用する衝撃を効果的に緩和できる。
請求項4の発明のクロスグルーブ型等速自在継手は、上記トルク伝達ボールの個数が、6、8又は10である。
上記実施形態によれば、トルク伝達ボールの個数が6であって、くさび角が反転し易くてケージが比較的不安定になり易い場合において、外部からの振動の作用や回転数の変動が生じても、緩衝機構によりトルク伝達ボールからケージへ作用する衝撃を効果的に緩和できる。また、トルク伝達ボールの個数が8又は10であって、くさび角が比較的小さくてトルク伝達ボールからケージへ作用する位置決めの力が比較的小さい場合において、外部からの振動の作用や回転数の変動が生じても、緩衝機構によりトルク伝達ボールからケージへ作用する衝撃を効果的に緩和できる。
請求項5の発明のクロスグルーブ型等速自在継手は、上記弾性部材が、加硫接着により上記ケージに固定されたゴム材からなる。
上記実施形態によれば、衝撃緩衝効果の高いゴム材をケージに強固に固定できるので、トルク伝達ボールからケージへ作用する衝撃を長期に渡って安定して緩和することができ、クロスグルーブ型等速自在継手の耐久性を高めることができる。
請求項6の発明のクロスグルーブ型等速自在継手は、上記緩衝機構が、上記ケージのポケットの内周面に施された表面処理部により形成されたものである。
上記実施形態によれば、ケージのポケットの内周面に表面処理を施して緩衝機構を形成することにより、少ない部品点数により、ガタ打ち音や振動の発生を抑制可能なクロスグルーブ型等速自在継手が得られる。
本発明のクロスグルーブ型等速自在継手によれば、伝達トルクが小さくなってケージの位置決めが不安定になり易い場合においても、ケージのポケットの内周面に設けた緩衝機構により、外部からの振動や回転数の変動に伴ってトルク伝達ボールからケージへ作用する衝撃を緩和できて、ガタ打ち音や振動の発生を効果的に抑制できる。したがって、自動車に適用された場合、静粛性の向上と振動の低減が可能なクロスグルーブ型等速自在継手が得られる。
この発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、ディスクタイプのクロスグルーブ型等速自在継手1を示す断面図であり、図2は、図1のクロスグルーブ型等速自在継手1を端面側から観察した様子を示す正面図である。なお、クロスグルーブ型等速自在継手1には、ディスクタイプの他に、フランジタイプ、ベルタイプがある。
このクロスグルーブ型等速自在継手1は、内輪2と外輪4とトルク伝達ボール6とケージ8とを主要な構成要素として成り立っている。このクロスグルーブ型等速自在継手1は、内輪2が第一の軸12(スタブシャフト)に結合され、その第一の軸12と等速自在継手とに内部を密封するアダプタ付きブーツ11が装着されている。クロスグルーブ型等速自在継手1の外輪4の端部には、コンパニオンフランジが設けられた図示しない第二の軸が結合されるようになっている。この第二の軸のコンパニオンフランジとクロスグルーブ型等速自在継手1との間に位置して内部を密封するエンドプレート10が外輪4の端部に装着されている。
内輪2は、中心部にスプライン孔21を有し、球面状の外周面に複数のボール溝2a,2bが形成されている。なお、この内輪2のスプライン孔21に第一の軸12をトルク伝達可能に嵌合させ、その第一の軸12の輪溝に装着されたスナップリングまたはサークリップにより第一の軸12を内輪2に軸線方向に位置決め固定する。外輪4は内輪2の外周に位置し、内周面に内輪2のボール溝2a,2bと同数のボール溝4a,4bが形成されている。
外輪4の軸線方向一端部と第一の軸12との間には、クロスグルーブ型等速自在継手1内部に充填したグリースの漏洩を防ぐと共に外部からの異物の侵入を防止するために、内部を一端側から密封するアダプタ付きブーツ11が装着されている。このアダプタ付きブーツ11は、小径端部と大径端部を有する蛇腹状のゴムまたは樹脂からなるブーツ本体と、大径円筒部と小径円筒部を有する金属製アダプタとからなる。ブーツ本体の大径端部がアダプタの小径円筒部に接合されており、ブーツ本体の小径端部をブーツバンドにより第一の軸12に締着している。アダプタは、大径円筒部を外輪4の一端部に外嵌させて、ボルト孔13に螺合するボルトで外輪4に固定される。
外輪4の軸線方向他端部と図示しない第二の軸のコンパニオンフランジとの間には、クロスグルーブ型等速自在継手1に充填したグリースの漏洩を防ぐと共に外部からの異物の侵入を防止するために、内部を他端側から密封するエンドプレート10が装着されている。このエンドプレート10は、一端側に形成された円筒部を外輪4の他端部に外嵌させて、コンパニオンフランジと外輪4の他端部との間に挟み込まれた状態で、ボルト孔13に螺合するボルトで固定される。
図3(a)はボール溝の展開図であり、実線で示すように、内輪2の軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝2a,2bが円周方向に交互に位置している。また、破線で示すように、外輪4の軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝4a,4bが円周方向に交互に位置している。符号βは、軸線に対する各ボール溝2a,2b,4a,4bの交差角である。
対を成すボール溝2aとボール溝4a、またはボール溝2bとボール溝4bの交差部にトルク伝達ボール6が組み込まれる。図1に示すように、本実施形態では内輪2のボール溝2a,2bと、外輪4のボール溝4a,4bがそれぞれ6本あり、トルク伝達ボール6も6個ある。トルク伝達ボール6は、内輪2と外輪4の間に介在されたケージのポケット81内に保持されている。
図4(a)はケージ8の横断面図であり、図4(b)は、図4(a)のケージ8のA−A線における縦断面図である。図4(a)は、図4(b)のB−B線である。
図4(a)に示すように、ケージ8は、トルク伝達ボール6を収容保持する窓状のポケット81が、周方向に等間隔でトルク伝達ボール6と同数だけ形成されている。隣り合うポケット間の部位は柱部となっている。ケージ8の外周面は球状とされ、外輪4の内周面がケージ8の外周面の案内面となっている。ケージ8の内周面もまた球状とされ、内輪2の外周面がケージ8の内周面の案内面となっている。
ケージのポケット81は、周方向寸法が軸線方向寸法よりも長い長穴状に形成されている。ポケット81の内周面の軸線方向に対向する一対の軸方向部81aは、互いに平行面に形成されている。ポケット81の内周面の周方向に対向する一対の周方向部81bは、概ねトルク伝達ボール6の外周面に沿った曲面に形成されている。ポケット81の内周面の軸方向部81aと周方向部81bは、ポケット81の周方向の中心を通る径と平行に形成されている。
図4(c)は、ケージのポケット81を径方向から見た様子を示す拡大図である。図4(a)乃至(c)に示すように、ケージのポケット81の内周面には、周方向に対向する一対の周方向部81b,81bに、緩衝機構としての弾性部材83が夫々設けられている。この弾性部材83は矩形に成形されたシート状のゴム材であり、加硫接着によりケージ8の内周面に固定されている。弾性部材83は、ポケット81の内周面の周方向部81bを外周側から内周側に渡って被覆するように、軸線方向の中央に配置されている。
上記構成のクロスグルーブ型等速自在継手1が動作すると、作動角θが0°の場合、図3(a)に示すように、対をなす内輪のボール溝2a,2bと外輪のボール溝4a,4bとの交差部に形成されたくさび角2βの作用により、ボール溝2a,2b,4a,4bからトルク伝達ボール6に、周方向の回転力と、軸線方向分の分力が作用する。この軸線方向分の分力により、トルク伝達ボール6が溝の交差部から飛び出そうとし、ケージ8のポケット81の内周面の軸方向部81aに押しやられる。ここで、内輪2と外輪4には、軸線に対して互いに逆方向にねじれたボール溝2a,2b,4a,4bが円周方向に交互に配置されているため、隣り合うトルク伝達ボール6からポケット81の内周面の軸方向部81aには、互いに逆方向の力F1,F2が作用する。このように、トルク伝達ボール6からケージ8へ互いに逆方向に作用する力F1,F2により、ケージ8の軸線方向の力がつり合って、ケージ8が内輪2及び外輪4と同一面内に保持される。
クロスグルーブ型等速自在継手1の作動角θがつくと、図3(b)に示すように、内輪のボール溝2a,2b,と外輪のボール溝4a,4bとの交差部が作動角θの二等分面上に形成され、この二等分面上にトルク伝達ボール6が保持される。ここで、内輪のボール溝2a,2b,と外輪のボール溝4a,4bとの交差角度が、交差部に応じて異なることとなり、くさび角の小さくなる交差部では軸線方向の分力が小さくなり、トルク伝達ボール6からポケット81の軸方向部81aに作用する力が小さくなる。このとき、クロスグルーブ型等速自在継手1の伝達トルクが小さいと、図3(b)に示すように、ポケット81の軸方向部81aに作用する力F11,F12が過小となり、ケージ8の位置決めが不安定になる。
ケージのポケット81は、図5(a)に示すように、周方向が長い長穴状に形成されているため、トルク伝達ボール6とポケット81の内周面の周方向部81bとの間には隙間Dが形成される。したがって、ケージ8の位置決めが不安定な場合、外部からの振動や回転数の変動により隙間Dが詰まることとなる。ここで、図5(c)に示した従来のポケット81においては、トルク伝達ボール6がポケット81の内周面の周方向部81bに衝突して、ガタ打ち音や振動の発生を招来する問題がある。これに対して、本実施形態では、図5(b)に示すように、ポケット81の内周面の周方向部81bに弾性部材83が設けられているので、隙間Dが詰まっても、トルク伝達ボール6が弾性部材83に接触することにより、ケージ8に作用する衝撃が効果的に緩和される。したがって、ガタ打ち音や振動の発生を効果的に抑制することができる。
上記実施形態のクロスグルーブ型等速自在継手1において、緩衝機構としての弾性部材83を加硫接着によりケージ8に固定したが、他の接着手段により弾性部材83をケージ8に固定してもよい。また、弾性部材83をゴム材で形成したが、樹脂等の他の弾性体で弾性部材83を形成してもよい。
また、上記実施形態のクロスグルーブ型等速自在継手1において、トルク伝達ボール6を6個配設したが、トルク伝達ボール6の個数は8又は10であってもよい。トルク伝達ボール6が8又は10個である場合、6個の場合と比較して、ボール溝2a,2b,4a,4bのくさび角の反転は生じ難くなる。しかしながら、ボール溝2a,2b,4a,4bの軸線に対する交差角βが小さくなることから、くさび角が小さくなり、ボール溝2a,2b,4a,4bからトルク伝達ボール6へ作用する軸線方向の分力が小さくなって、ケージ8の位置決め力が小さくなる。このクロスグルーブ型等速自在継手1の伝達トルクが小さくなると、ケージ8の位置決め力が更に小さくなる部分が生じる。このとき、外部からの振動の作用や回転数の変動が生じて、トルク伝達ボール6とケージ8との隙間Dが詰まっても、ケージ8に設けた弾性部材83により、トルク伝達ボール6からケージ8に作用する衝撃を効果的に緩和して、ガタ打ち音や振動の発生を効果的に抑制することができる。
本発明の実施形態のクロスグルーブ型等速自在継手を示す断面図である。 クロスグルーブ型等速自在継手を端面側から観察した様子を示す正面図である。 図3(a)は作動角θが0°のときのボール溝の展開図であり、図3(b)は作動角θがついたときのボール溝の展開図である。 図4(a)はケージの横断面図であり、図4(b)は、図4(a)のケージのA−A線における縦断面図であり、図4(c)はケージのポケットを径方向から見た様子を示す拡大図である。 図5(a)は実施形態のトルク伝達ボール及びポケットを示す図であり、図5(b)は実施形態のトルク伝達ボールとポケットとの隙間が詰まった様子を示す図であり、図5(c)は従来のトルク伝達ボールとポケットとの隙間が詰まった様子を示す図である。
符号の説明
1 クロスグルーブ型等速自在継手
2 内輪
2a,2b ボール溝
4 外輪
4a,4b ボール溝
6 トルク伝達ボール
8 ケージ
81 ポケット
81a ポケットの内周面の軸方向部
81b ポケットの内周面の周方向部
83 弾性部材

Claims (6)

  1. 軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝を円周方向に交互に形成した外周面を有する内輪と、軸線に対して互いに逆方向に傾いたボール溝を円周方向に交互に形成した内周面を有する外輪と、軸線に対して互いに逆方向に傾いた内輪のボール溝と外輪のボール溝との交差部に組み込んだトルク伝達ボールと、内輪の外周面と外輪の内周面との間に介在してトルク伝達ボールを収容するポケットを有し、このトルク伝達ボールを円周方向で所定間隔に保持するケージとを備えたクロスグルーブ型等速自在継手において、
    上記ケージのポケットの内周面に、上記トルク伝達ボールの接触に対する緩衝機構を設けたことを特徴とするクロスグルーブ型等速自在継手。
  2. 請求項1に記載のクロスグルーブ型等速自在継手において、
    上記緩衝機構が、上記トルク伝達ボールの接触に伴って弾性変形する弾性部材で形成されたことを特徴とするクロスグルーブ型等速自在継手。
  3. 請求項1に記載のクロスグルーブ型等速自在継手において、
    上記緩衝機構を、上記ポケットの内周面の周方向に対向する部分に夫々設けたことを特徴とするクロスグルーブ型等速自在継手。
  4. 請求項1に記載のクロスグルーブ型等速自在継手において、
    上記トルク伝達ボールの個数が、6、8又は10であることを特徴とするクロスグルーブ型等速自在継手。
  5. 請求項2に記載のクロスグルーブ型等速自在継手において、
    上記弾性部材が、加硫接着により上記ケージに固定されたゴム材からなることを特徴とするクロスグルーブ型等速自在継手。
  6. 請求項1に記載のクロスグルーブ型等速自在継手において、
    上記緩衝機構が、上記ケージのポケットの内周面に施された表面処理部により形成されたことを特徴とするクロスグルーブ型等速自在継手。
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