JP2009287454A - 内燃機関冷却装置の故障検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却水の温度を目標水温にフィードバック制御するときも、流量制御弁の閉じ故障と開き故障を共に検知できるようにした内燃機関冷却装置の故障検知装置を提供する。
【解決手段】ラジエータ通路とバイパス通路を流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁の開度を、冷却水の温度を目標水温に近づけるようにフィードバック制御すると共に、流量制御弁の故障を検知する内燃機関冷却装置の故障検知装置において、フィードバック制御の目標水温が変更された際に冷却水の温度が変更された目標水温に到達するまでの時間が第1の判定値以上であるとき、あるいは目標水温より判定しきい値ΔT以上オーバーシュートしたとき、流量制御弁が故障したと検知する(S20からS32,S34からS46)。
【選択図】図2
【解決手段】ラジエータ通路とバイパス通路を流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁の開度を、冷却水の温度を目標水温に近づけるようにフィードバック制御すると共に、流量制御弁の故障を検知する内燃機関冷却装置の故障検知装置において、フィードバック制御の目標水温が変更された際に冷却水の温度が変更された目標水温に到達するまでの時間が第1の判定値以上であるとき、あるいは目標水温より判定しきい値ΔT以上オーバーシュートしたとき、流量制御弁が故障したと検知する(S20からS32,S34からS46)。
【選択図】図2
Description
この発明は内燃機関冷却装置の故障検知装置に関し、より具体的にはラジエータを介して冷却水を循環させて内燃機関を冷却する装置の流量制御弁の故障を検知する装置に関する。
内燃機関冷却装置の故障検知装置の例としては、下記の特許文献1記載の技術を挙げることができる。特許文献1には、水温センサの検出温度が所定温度範囲の下限値から上限値まで変化するのに要した変化時間が所定時間以上の場合、サーモスタットからなる流量制御弁の閉じ故障と検知すると共に、逆に所定温度範囲の上限値から下限値まで変化するのに要した変化時間が所定値以上の場合、流量制御弁の開き故障と検知する技術が記載されている。
特開2006−70782号公報
特許文献1記載の技術にあっては水温に応じて開閉するサーモスタットからなる流量制御弁を検知対象とすると共に、内燃機関の発熱量が適正な範囲にあるなどの前提条件で流量制御弁の開閉動作が繰り返される冷却装置を前提としているが、冷却水の温度が目標水温に近づくようにフィードバック制御する冷却装置にあっては、流量制御弁の開度は所定の範囲内に収束して頻繁な開閉動作が行なわれないため、故障検知が困難であった。
また、目標水温が変更されたときの応答時間に応じて流量制御弁の開閉動作の応答遅れを検知することも考えられるが、特許文献1記載の技術のように閉じ故障を検知する条件と開き故障を検知する条件を相違させると、故障の検知頻度が減り、故障を迅速に検知し難い不都合もあった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解消することにあり、冷却水の温度を目標水温にフィードバック制御するときも、流量制御弁の閉じ故障と開き故障を共に且つ迅速に検知できるようにした内燃機関冷却装置の故障検知装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、ラジエータを介して冷却水を内燃機関に循環させるラジエータ通路と、前記ラジエータをバイパスするバイパス通路と、前記ラジエータ通路と前記バイパス通路を流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁と、前記冷却水の温度を目標水温に近づけるように前記流量制御弁の開度をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記流量制御弁の故障を検知する故障検知手段とを備えた内燃機関冷却装置の故障検知装置において、前記故障検知手段は、前記フィードバック制御の目標水温が変更された際に前記冷却水の温度が前記変更された目標水温より判定しきい値以上オーバーシュートしたとき、前記流量制御弁が故障したと検知する如く構成した。
請求項2に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置にあっては、前記目標水温は第1の目標水温と前記第1の目標水温より低い第2の目標水温からなると共に、前記第2の目標水温よりも低い温度の冷却水を貯留する低温冷却水貯留手段と、前記フィードバック制御の目標水温が前記第1の目標水温から前記第2の目標水温に変更されたとき、前記低温冷却水貯留手段に貯留された冷却水を前記内燃機関に供給する低温冷却水供給手段とを備える如く構成した。
請求項3に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置にあっては、前記故障検知手段は、前記低温冷却水貯留手段に貯留された冷却水の温度に応じて前記判定しきい値を持ち替える如く構成した。
請求項4に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置にあっては、前記目標水温は第1の目標水温と前記第1の目標水温より低い第2の目標水温からなると共に、前記第1の目標水温よりも高い温度の冷却水を貯留する高温冷却水貯留手段と、前記フィードバック制御の目標水温が前記第2の目標水温から前記第1の目標水温に変更されたとき、前記高温冷却水貯留手段に貯留された冷却水を前記内燃機関に供給する高温冷却水供給手段とを備える如く構成した。
請求項5に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置にあっては、前記故障検知手段は、前記高温冷却水貯留手段に貯留された冷却水の温度に応じて前記判定しきい値を持ち替える如く構成した。
尚、流量制御弁は開くときに冷却水をラジエータに流すと共に、閉じるときに冷却水をバイパス通路に流すように構成されることを前提とすると共に、この明細書で「流量制御弁が故障」とは「開き故障」と「閉じ故障」、より具体的には開き側の応答遅れ故障(開くのが遅れる故障)と、閉じ側の応答遅れ故障(閉じるのが遅れる故障)を意味するものとして使用する。
請求項1にあっては、ラジエータ通路とバイパス通路を流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁の開度を冷却水の温度を目標水温に近づけるようにフィードバック制御すると共に、流量制御弁の故障を検知する内燃機関冷却装置の故障検知装置において、フィードバック制御の目標水温が変更された際に冷却水の温度が変更された目標水温より判定しきい値以上オーバーシュートしたとき、流量制御弁が故障したと検知する如く構成したので、流量制御弁の故障、即ち、開き故障と閉じ故障を共に検知することができる。また、冷却水の温度を目標水温にフィードバック制御するとき、目標水温が変更される度に検知することで、流量制御弁の故障を迅速に検知することができると共に、故障の検知頻度も増やすことができる。
請求項2に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置にあっては、目標水温は第1の目標水温とそれより低い第2の目標水温からなると共に、第2の目標水温よりも低い温度の冷却水を低温冷却水貯留手段に貯留し、目標水温が第1の目標水温から第2の目標水温に変更されたとき、貯留された冷却水を内燃機関に供給する如く構成したので、上記した効果に加え、フィードバック制御の目標値への収束を早めることができると共に、この場合には流量制御弁の閉じ側への応答遅れ時のオーバーシュート量が大きくなることから、特に閉じ側の故障検知精度を上げることができる。
請求項3に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置にあっては、低温冷却水貯留手段に貯留された冷却水の温度に応じて判定しきい値を持ち替える如く構成したので、上記した効果に加え、故障検知精度を上げることができる。即ち、オーバーシュート量は低温冷却水貯留手段に貯留されている冷却水の温度に応じて変化することから、それに応じて判定しきい値を変化させることで、故障検知精度を上げることができる。
請求項4に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置にあっては、目標水温は第1の目標水温とそれより低い第2の目標水温からなると共に、第1の目標水温よりも高い温度の冷却水を高温冷却水貯留手段に貯留し、目標水温が前記第2の目標水温から第1の目標水温に変更されたとき、高温冷却水貯留手段に貯留された冷却水を内燃機関に供給する如く構成したので、上記した効果に加え、フィードバック制御の目標値への収束を早めることができると共に、流量制御弁の開き側への応答遅れ時のオーバーシュート量が大きくなることから、特に開き側の故障検知精度を上げることができる。
請求項5に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置にあっては、高温冷却水貯留手段に貯留された冷却水の温度に応じて判定しきい値を持ち替える如く構成したので、上記した効果に加え、故障検知精度を上げることができる。即ち、オーバーシュート量は高温冷却水貯留手段に貯留されている冷却水の温度に応じて変化することから、それに応じて判定しきい値を変化させることで、故障検知精度を上げることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1はこの発明の第1実施例に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置を全体的に示す概略図である。
図1において符号10は、ガソリンを燃料とする、点火式の水冷の6気筒を備える内燃機関(図で[ENG]と示し、以下「エンジン」という)を示す。詳細な図示は省略するが、エンジン10においてエアクリーナから吸入された吸気は吸気管を通ってスロットルボディ10aに至り、そこでスロットルバルブ10bで流量を調整されてシリンダヘッド(「HEAD」と示す)10cとシリンダブロック(「BLOCK」と示す)10dからなるエンジン本体の、各気筒の燃焼室に向けて流れる。
吸気は燃焼室の手前の吸気ポートでインジェクタによって噴射された燃料と混合されて混合気を形成する。混合気は吸気バルブが開弁されるとき、燃焼室に流入し、点火されると燃焼してピストンを駆動する。燃焼によって生じた排ガスは排気バルブが開弁されるとき、排気系に排出され、触媒装置で浄化されて外部に放出される。
エンジン10は車両(図示せず)に搭載されると共に、車両の前部にはラジエータ12が配置される。同様に詳細な図示は省略するが、ラジエータ12は多数のチューブとフィンからなるウォータコアとそれに接続されるアッパタンクとロアタンクを備え、アッパタンクからウォータコアを経由してロアタンクへと水を流し、ウォータコアのチューブとフィンの表面を流れる風によって冷却して冷却水を生成する。また、ラジエータ12はファン12aを備え、ファン12aを駆動して得た風をウォータコアに送風する。
図1に示す如く、エンジン10とラジエータ12はラジエータ通路14で接続される。ラジエータ通路14はエンジン10のシリンダヘッド10cとシリンダブロック10dからなるエンジン本体とラジエータ12を上流側で接続する上流側ラジエータ通路14aと、ラジエータ12とエンジン本体を下流側で接続すると共に、上流側ラジエータ通路14aに連続する下流側ラジエータ通路14bからなる。
図示の如く、冷却水はエンジン10から上流側ラジエータ通路14aを通ってラジエータ12に流れ、ラジエータ12から下流側ラジエータ通路14bを通ってエンジン10に戻る。このように、冷却水はラジエータ12を介してエンジン10に循環させられる。上記で、「上流」「下流」はエンジン10に対する冷却水の流れにおける上下位置を意味する。
ラジエータ通路14、即ち、上流側ラジエータ通路14aと下流側ラジエータ通路14bは、ラジエータ12をバイパスするバイパス通路16で接続されて短絡される。
尚、上流側ラジエータ通路14aは変速機(「T/Miss」と示す)18に潤滑油(Automatic Transmission Fluid)を供給する潤滑油のリザーバ20を通過するように構成され、潤滑油を冷却水と熱交換させて潤滑油の温度を昇温するように構成される。
また、上流側ラジエータ通路14aと下流側ラジエータ通路14bは、車両の空調装置のヒータ22を通過するように構成される。より具体的には、冷却水の一部はヒータバルブ22aが開弁されるとき、ヒータ22に送られ、車室内の空気を冷却水と熱交換させて車室内の空気の温度を昇温するように構成される。
下流側ラジエータ通路14bのエンジン10に連続する位置の付近には、ウォータポンプ24が配置される。ウォータポンプ24は電動モータ(図示せず)に接続され、電動モータで駆動されるとき、冷却水を上、下流側ラジエータ通路14a,14bを介してエンジン10とラジエータ12の間で強制的に循環させる。
上流側ラジエータ通路14aとバイパス通路16の接続部位には、流量制御弁(切替弁)26が設けられる。流量制御弁26は電動モータ(図示せず)で駆動される弁体(図示せず)を備え、弁体を、上流側ラジエータ通路14aをラジエータ12に接続する第1位置と、上流側ラジエータ通路14aをバイパス通路16に接続する第2位置と、第1、第2の間の任意の中間位置との間で切り替えて開度を変更することで、ラジエータ通路14とバイパス通路16を流れる冷却水の流量を制御する。尚、上流側ラジエータ通路14aの冷却水の一部は、凍結防止のため、スロットル循環路14a1を介してスロットルボディ10aにも循環させられる。
エンジン10においてスロットルバルブ10bの下流には絶対圧センサ32が配置され、吸気管内絶対圧(エンジン負荷)を示す出力を生じると共に、クランクシャフトの付近にはクランク角センサ34が配置され、所定クランク角度ごとにパルス信号を出力する。
また、シリンダブロック10dの付近には水温センサ36が配置され、水温(冷却水の温度)TWに応じた出力を生じる。運転席のアクセルペダル(図示せず)の付近にはアクセル開度センサ38が配置され、運転者に操作されたアクセル開度(アクセルペダル踏み込み量)を示す出力を生じる。
上記したセンサの出力は、電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)40に送られる。ECU40はマイクロコンピュータからなり、図示は省略するが、CPU,ROM,RAM,入出力インタフェースなどを備える。ECU40は、クランク角センサ34の出力をカウントしてエンジン回転数NEを検出する。
ECU40は上記したセンサを通じて検出されたエンジン10の運転状態に基づき、流量制御弁26の動作を制御する。
図2は、そのECU40の流量制御弁26の故障検知動作を示すフロー・チャートである。
以下説明すると、S10において高温制御、即ち、低負荷側の制御が実行されているか否か判断し、肯定されるときはS12に進み、アクセル開度センサ38の出力から検出された負荷が所定値を超えたか否か判断する。
S12で否定されるときは依然低負荷にあると判断されることからS14に進み、低負荷側の冷却水高温制御を実行する。即ち、検出された水温(冷却水の温度)TWを高温、より正確には第1の目標水温(例えば100℃)に近づけるように流量制御弁26の開度をフィードバック制御するフィードバック制御を実行する。
具体的には、流量制御弁26の弁体を上流側ラジエータ通路14aがバイパス通路16に接続される第2位置に制御する。即ち、冷却水をラジエータ12に供給せずにエンジン10の内部を循環させる。これにより、冷却水はエンジン10の発熱量により昇温させられる。
ECU40は、検出された水温TWが第1の目標水温(100℃)以下の間は流量制御弁26の弁体を上記の位置に制御すると共に、第1の目標水温を超えたときは弁体を上流側ラジエータ通路14aをラジエータ12に接続する第1位置あるいは第1位置と第2位置の中間位置に向け(開度を変更し)、水温TWを低下させる。
以降、上記した動作を繰り返すことで、検出された水温TWを第1の目標水温に近づけるように流量制御弁26の開度をフィードバック制御するフィードバック制御を実行し、以降の処理をスキップする。
他方、S10で否定されるときは高負荷側の低温制御が実行されていると判断されることからS16に進み、検出された負荷が所定値未満か否か判断する。S16で否定されるときは依然高負荷にあると判断されることからS18に進み、冷却水の低温制御を実行する。
即ち、検出された水温(冷却水の温度)TWを低温、より正確には第2の目標水温(例えば80℃)に近づけるように流量制御弁26の開度をフィードバック制御するフィードバック制御を実行する。
具体的には、流量制御弁26の弁体を上流側ラジエータ通路14aをラジエータ12に接続する第1位置に制御する。即ち、冷却水を上流側ラジエータ通路14aからラジエータ12に供給した後、下流側ラジエータ通路14bを介してエンジン10に戻してエンジン10の内部を循環させる。これにより、冷却水はラジエータ12で冷却され、降温させられる。
ECU40は、検出された水温TWが第2の目標水温(80℃)を超える間は流量制御弁26の弁体を第1位置に制御すると共に、第2の目標水温未満に低下したときは弁体を第2位置あるいは第1位置と第2位置の中間位置に向け(開度を変更し)、水温TWを再び昇温させる。
以降、上記した動作を繰り返すことで、検出された水温TWを第2の目標水温に近づけるように流量制御弁26の開度をフィードバック制御するフィードバック制御を実行し、以降の処理をスキップする。
一方、S12で肯定されるときはS20に進み、フィードバック制御を高負荷側の低温制御、即ち、目標水温を第1の目標水温(100℃)から第2の目標水温(80℃)に変更し、S22に進み、検出された水温TWが第2の目標水温に到達するまでの到達時間を計測する。
次いでS24に進み、計測された到達時間が第1の判定時間以上か否か判断し、肯定されるときはS26に進み、流量制御弁26に開き側応答遅れ故障が生じたと判定(検知)する。
他方、S24で否定されるときはS28に進み、水温センサ36から検出された水温TWが第2の目標水温(80℃)−判定しきい値ΔT未満か、換言すれば検出された水温TWが変更された第2の目標水温(80℃)より判定しきい値(ΔT)以上オーバーシュートしているか否か判断する。
S28で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS30に進み、第2の判定時間が経過したか、換言すれば検出された水温TWが第2の目標水温(80℃)−判定しきい値ΔT以上の状態が第2の判定時間継続したか否か判断する。
S28で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS32に進み、流量制御弁26に閉じ側応答遅れ故障が生じたと判定(検知)する。
尚、この実施例において、流量制御弁26は、その弁体が冷却水をラジエータ12に流す第1位置にあるとき、「開き」、冷却水をバイパス通路16に流す第2位置にあるとき、「閉じ」るように構成されるものと約束する(前提とする)。
また、先にも述べたが、この実施例で「流量制御弁が故障」とは「開き故障」と「閉じ故障」、より具体的には開き側の応答遅れ故障(開くのが遅れる故障)と、閉じ側の応答遅れ故障(閉じるのが遅れる故障)を意味するものとして使用する。即ち、この実施例で流量制御弁26が「故障」とは流量制御弁26が完全に動作しなくなったのではなく、開閉動作が遅い、いわゆる「渋り」が生じたことを意味する。
図3は図2に示す動作を説明する、冷却水の温度のフィードバック制御を示すタイム・チャートである。
図3を参照して上記を説明すると、S20の処理によって時刻t1で目標水温が第1の目標水温(100℃)から第2の目標水温(80℃)に変更されたことから、フィードバック制御によって水温センサ36で検出される水温TWは速やかに低下するはずである。
しかしながら、検出された水温TWが、図3に符号aで示す如く、緩慢に低下するときは、冷却水がラジエータ12に十分に流されていない、即ち、流量制御弁26の開きが遅れているから水温TWが低下しないと判定することができる。
また、図3に符号bで示す如く、検出された水温TWが第2の目標水温(80℃)を大きくオーバーシュートし、判定しきい値ΔT以上のオーバーシュートを示すときは、冷却水がラジエータ12に流され過ぎている、即ち、流量制御弁26の閉じが遅れているから水温TWが低下し過ぎと判定することができる。
図2の説明に戻ると、S16で肯定されるときはS34に進み、フィードバック制御を低負荷側の高温制御、即ち、目標水温を第2の目標水温(80℃)から第1の目標水温(100℃)に変更し、S36に進み、検出された水温TWが第1の目標水温に到達するまでの到達時間を計測する。
次いでS38に進み、計測された到達時間が第1の判定時間以上か否か判断し、肯定されるときはS40に進み、流量制御弁26に閉じ側応答遅れ故障が生じたと判定(検知)する。
他方、S38で否定されるときはS42に進み、検出された水温TWが第1の目標水温(100℃)+判定しきい値ΔT以上か、換言すれば検出された水温TWが変更された第1の目標水温(100℃)より判定しきい値(ΔT)以上オーバーシュートしているか否か判断する。
S42で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS44に進み、第2の判定時間が経過したか、換言すれば検出された水温TWが第1の目標水温(100℃)+判定しきい値ΔT以上の状態が第2の判定時間継続したか否か判断する。
S44で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS46に進み、流量制御弁26に開き側応答遅れ故障が生じたと判定(検知)する。
同様に図3を参照して上記を説明すると、S34の処理によって時刻t2で目標水温が第2の目標水温(80℃)から第1の目標水温(100℃)に変更されたとすると、フィードバック制御によって水温センサ36で検出される水温TWは速やかに上昇するはずである。
それに対し、検出された水温TWが、同図に符号cで示す如く、緩慢にしか上昇しないときは、冷却水がラジエータ12に過度に流されている、即ち、流量制御弁26の閉じが遅れているから水温TWが上昇しないと判定することができる。
また、図3に符号dで示す如く、検出された水温TWが第1の目標水温(100℃)を大きくオーバーシュートし、判定しきい値ΔT以上のオーバーシュートを示すときは、冷却水がラジエータ12に適正に流されていない、即ち、流量制御弁26の開きが遅れているから水温TWが上昇し過ぎると判定することができる。
このように、第1実施例にあっては、フィードバック制御の目標水温が第1の目標水温から第2の目標水温、あるいは第2の目標水温から第1の目標水温に変更、即ち、100℃から80℃、あるいは80℃から100℃に変更された際に冷却水の温度TWが変更された目標水温(80℃あるいは100℃)より判定しきい値ΔT以上オーバーシュートしたとき、流量制御弁26が故障したと検知する如く構成したので、流量制御弁26の故障、具体的には開き故障と閉じ故障、より具体的には開き側の応答遅れ故障と閉じ側の応答遅れ故障を共に検知することができる。また、冷却水の温度を目標水温にフィードバック制御するとき、目標水温が変更される度に検知することで、流量制御弁26の故障を迅速に検知することができると共に、故障の検知頻度も増やすことができる。
図4はこの発明の第2実施例に係る内燃機関冷却装置の故障検知装置を全体的に示す概略図である。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、図示の如く、第2実施例にあっては、下流側ラジエータ通路14bにおいて、バイパス通路16と接続する部位の下流側には高温の冷却水を貯留する高温冷却水貯留部50が設けられて高温冷却水通路14b1を形成すると共に、その高温冷却水通路14b1と並列に第2のバイパス通路14b2が設けられる。
高温冷却水貯留部50は、エンジン10の排気管に沿って延びるパイプなどからなり、排気と熱交換して高温の冷却水を生成して貯留する。換言すれば、高温冷却水貯留部50は、冷却水を加熱する加熱手段を備える。
第2のバイパス通路14b2は、高温冷却水貯留部50と高温冷却水通路14b1をバイパスする。第2のバイパス通路14b2には、低温の冷却水を貯留する低温冷却水貯留部52が設けられる。低温冷却水貯留部52は具体的には空調装置から構成される。即ち、車両の空調装置を低温冷却水貯留部52として使用し、そこに冷却した冷却水を貯留させるようにした。
下流側ラジエータ通路14bにおいて高温冷却水通路14b1と第2のバイパス通路14b2の接続部位には、第2の流量制御弁(切替弁)54が設けられ、弁体(図示せず)を、下流側ラジエータ通路14bの高温冷却水通路14b1を選択する第1位置と、下流側ラジエータ通路14bの第2のバイパス通路14b2を選択する第2位置との間で切り替える。
高温冷却水貯留部50には温度センサ56が配置されて貯留される冷却水の温度を示す出力を生じると共に、低温冷却水貯留部52にも温度センサ58が配置されて貯留される冷却水の温度を示す出力を生じる。これら温度センサ56,58の出力もECU40に送られる。
図5は、第2実施例におけるECU40の動作を示す、図2に類似するフロー・チャートである。
以下説明すると、S100において高温制御、即ち、低負荷側の制御が実行されているか否か判断し、肯定されるときはS102に進み、検出された負荷が所定値を超えたか否か判断し、否定されるときはS104に進み、低負荷側の冷却水高温制御を実行する。
この高温制御自体は第1実施例と同様であるが、第2実施例にあっては、このとき、第2の流量制御弁54の弁体を下流側ラジエータ通路14bの高温冷却水通路14b1が選択される第1位置に制御し、低温冷却水貯留部52の冷却水をエンジン10の内部を循環させずに貯留し、そこで冷却しておく。低温冷却水貯留部52で貯留する冷却水の温度は第2の目標水温(80℃)より低いものとする。
他方、S100で否定されるときはS106に進み、検出された負荷が所定値未満か否か判断し、否定されるときはS108に進み、冷却水の低温制御を実行する。
この低温制御自体も第1実施例と同様であるが、第2実施例にあっては、このとき、第2の流量制御弁54の弁体を下流側ラジエータ通路14bの第2のバイパス通路14b2が選択される第2位置に制御し、高温冷却水貯留部50の冷却水をエンジン10の内部に循環させずに貯留し、そこで加熱しておく。尚、高温冷却水貯留部50で貯留する冷却水の温度は第1の目標水温(100℃)より高いものとする。
一方、S102で肯定されるときは、S110に進み、フィードバック制御の目標水温を第1の目標水温(100℃)から第2の目標水温(80℃)に変更すると共に、低温冷却水貯留部52で冷却しておいた冷却水をエンジン10に供給する。
即ち、低負荷領域から高負荷領域への変更に伴ってフィードバック制御の目標水温が第1の目標水温より低い第2の目標水温(80℃)に変更されたとき、冷却水の温度が変更されるまで時間がかかる。
そこで、低負荷時に冷却水の温度を第1の目標水温(100℃)に近づけるようにフィードバック制御しているとき、第2の目標水温(80℃)よりも低い温度の冷却水を低温冷却水貯留部52に貯留しておき、高負荷への変更に伴って低温冷却水貯留部52に貯留された冷却水をエンジン10に供給して冷却水の温度を第2の目標水温に速やかに近づけ、応答性を上げるようにした。
次いでS112に進み、温度センサ58で検出された低温冷却水貯留部52の水温から判定しきい値ΔTを検索する(低温冷却水貯留部52に貯留された冷却水の温度に応じて判定しきい値ΔTを持ち替える)。
以降の処理は第1実施例と同様である。即ち、S114に進み、検出された水温TWが第2の目標水温に到達するまでの到達時間を計測し、S116に進み、計測された到達時間が第1の判定時間以上か否か判断し、肯定されるときはS118に進み、流量制御弁26に開き側応答遅れ故障が生じたと判定(検知)する。
他方、S116で否定されるときはS120に進み、水温センサ36から検出された水温TWが第2の目標水温(80℃)−(S112で検索された)判定しきい値ΔT未満か否か、換言すれば検出された水温TWが変更された第2の目標水温(80℃)より判定しきい値(ΔT)以上オーバーシュートしているか否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS122に進み、第2の判定時間が経過したか否か判断する。
S122で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS124に進み、流量制御弁26に閉じ側応答遅れ故障が生じたと判定(検知)する。
また、S106で肯定されるときは、S126に進み、フィードバック制御の目標水温を第2の目標水温(80℃)から第1の目標水温(100℃)に変更すると共に、高温冷却水貯留部50で冷却しておいた冷却水をエンジン10に供給する。
即ち、高負荷から低負荷への変更に伴ってフィードバック制御の目標水温が第2の目標水温(80℃)より高い第1の目標水温(100℃)に変更されたとき、冷却水の温度がそれに達するまで時間がかかることから、高負荷時に冷却水の温度を第2の目標水温に近づけるようにフィードバック制御しているとき、第2の目標水温よりも高い温度の冷却水を高温冷却水貯留部50に貯留しておき、低負荷への変更に伴って高温冷却水貯留部50に貯留された冷却水をエンジン10に供給して冷却水の温度を第1の目標水温に速やかに近づけ、応答性を上げるようにした。
次いでS128に進み、温度センサ56で高温冷却水貯留部50の水温から判定しきい値ΔTを検索する(高温冷却水貯留部50に貯留された冷却水の温度に応じて判定しきい値ΔTを持ち替える。
次いで、第1実施例と同様、S130に進み、検出された水温TWが第1の目標水温に到達するまでの到達時間を計測し、S132に進み、計測された到達時間が第1の判定時間以上か否か判断し、肯定されるときはS134に進み、流量制御弁26に閉じ側応答遅れ故障が生じたと判定(検知)する。
他方、S132で否定されるときはS136に進み、検出された水温TWが第1の目標水温(100℃)+(S128で検索された)判定しきい値ΔT以上か否か、換言すれば検出された水温TWが変更された第1の目標水温(100℃)より判定しきい値(ΔT)以上オーバーシュートしているか否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS138に進み、第2の判定時間が経過したか否か判断する。
S138で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS140に進み、流量制御弁26に開き側応答遅れ故障が生じたと判定(検知)する。
このように、第2実施例にあっても、フィードバック制御の目標水温が第1の目標水温から第2の目標水温、あるいは第2の目標水温から第1の目標水温に変更、即ち、100℃から80℃、あるいは80℃から100℃に変更された際に冷却水の温度TWが変更された目標水温(80℃あるいは100℃)より判定しきい値ΔT以上オーバーシュートしたとき、流量制御弁26が故障したと検知する如く構成したので、流量制御弁26の故障、具体的には開き故障と閉じ故障、より具体的には開き側の応答遅れ故障と閉じ側の応答遅れ故障を共に検知することができる。また、故障冷却水の温度を目標水温にフィードバック制御するとき、目標水温が変更される度に検知することで、流量制御弁26の故障を迅速に検知することができると共に、故障の検知頻度も増やすことができる。
また、第2の目標水温(80℃)よりも低い温度の冷却水を低温冷却水貯留部(低温冷却水貯留手段)52に貯留し、目標水温が第1の目標水温(100℃)から第2の目標水温(80℃)に変更されたとき、貯留された冷却水をエンジン10に供給する如く構成したので、上記した効果に加え、フィードバック制御の目標値への収束を早めることができると共に、この場合には流量制御弁26の閉じ側への応答遅れ時のオーバーシュート量が大きくなることから、特に閉じ側の故障検知精度を上げることができる。
また、低温冷却水貯留部52に貯留された冷却水の温度に応じて判定しきい値ΔTを持ち替える如く構成したので、上記した効果に加え、故障検知精度を上げることができる。即ち、オーバーシュート量は低温冷却水貯留部52に貯留されている冷却水の温度に応じて変化することから、それに応じて判定しきい値ΔTを変化させることで、故障検知精度を上げることができる。
また、第1の目標水温(100℃)よりも高い温度の冷却水を高温冷却水貯留部(高温冷却水貯留手段)50に貯留し、目標水温が第2の目標水温(80℃)から第1の目標水温(100℃)に変更されたとき、高温冷却水貯留部50に貯留された冷却水をエンジン10に供給する如く構成したので、上記した効果に加え、フィードバック制御の目標値への収束を早めることができると共に、流量制御弁26の開き側への応答遅れ時のオーバーシュート量が大きくなることから、特に開き側の故障検知精度を上げることができる。
また、高温冷却水貯留部50に貯留された冷却水の温度に応じて判定しきい値ΔTを持ち替える如く構成したので、上記した効果に加え、故障検知精度を上げることができる。即ち、オーバーシュート量は高温冷却水貯留部50に貯留されている冷却水の温度に応じて変化することから、それに応じて判定しきい値ΔTを変化させることで、故障検知精度を上げることができる。
第1、第2実施例にあっては上記の如く、ラジエータ12を介して冷却水を内燃機関(エンジン)10に循環させるラジエータ通路14と、前記ラジエータ12をバイパスするバイパス通路16と、前記ラジエータ通路14と前記バイパス通路16を流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁26と、前記冷却水の温度を目標水温に近づけるように前記流量制御弁の開度をフィードバック制御するフィードバック制御手段(ECU40,S14,S18,S104,S108)と、前記流量制御弁の故障を検知する故障検知手段(ECU40,S22からS32,S36からS46,S114からS124,S130からS140)とを備えた内燃機関冷却装置の故障検知装置において、前記故障検知手段は、前記フィードバック制御の目標水温が変更された際に前記冷却水の温度が前記変更された目標水温より判定しきい値ΔT以上オーバーシュートしたとき、前記流量制御弁が故障したと検知する(ECU40,S20からS32,S34からS46,S110からS124,S126からS140)、より具体的には、前記冷却水の温度が前記変更された目標水温に到達するまでの到達時間が第1の判定時間以上のとき、前記流量制御弁26に開き応答遅れ故障あるいは閉じ応答遅れ故障が生じたと判定すると共に(ECU40,S20からS26,S34からS40,S110からS118,S126からS134)、前記冷却水の温度が前記変更された目標水温より判定しきい値ΔT以上オーバーシュートしたとき、前記流量制御弁に閉じ応答遅れ故障あるいは開き応答遅れ故障が生じたと検知する(ECU40,S20,S28からS32,S34,S42からS46,S110,S120からS124,S126,S136からS140)如く構成した如く構成した。
また、前記目標水温は第1の目標水温(100℃)と前記第1の目標水温より低い第2の目標水温(80℃)からなると共に、前記第2の目標水温よりも低い温度の冷却水を貯留する低温冷却水貯留手段(低温冷却水貯留部52,ECU40,S104)と、前記フィードバック制御の目標水温が前記第1の目標水温から前記第2の目標水温に変更されたとき、前記低温冷却水貯留手段に貯留された冷却水を前記内燃機関に供給する低温冷却水供給手段(ECU40,S110)とを備える如く構成した。
また、前記故障検知手段は、前記低温冷却水貯留手段に貯留された冷却水の温度に応じて前記判定しきい値ΔTを持ち替える(ECU40,S112)如く構成した。
また、前記目標水温は第1の目標水温(100℃)と前記第1の目標水温より低い第2の目標水温(80℃)からなると共に、前記第1の目標水温よりも高い温度の冷却水を貯留する高温冷却水貯留手段(高温冷却水貯留部50,ECU40,S108)と、前記フィードバック制御手段の目標水温が前記第2の目標水温から前記第1の目標水温に変更されたとき、前記高温冷却水貯留手段に貯留された冷却水を前記内燃機関に供給する高温冷却水供給手段(ECU40,S126)とを備える如く構成した。
また、前記故障検知手段は、前記高温冷却水貯留手段に貯留された冷却水の温度に応じて前記判定しきい値ΔTを持ち替える(ECU40,S128)如く構成した。
尚、上記において、高温冷却水貯留部50は排気熱を利用するように構成したが、電気ヒータを利用しても良い。
また、低温冷却水貯留部52を空調装置の一部として構成したが、それに限られるものではなく、ラジエータ12として構成しても良い。
10 内燃機関(エンジン)、12 ラジエータ、12a ファン、14 ラジエータ通路、14a 上流側ラジエータ通路、14b 下流側ラジエータ通路、14b1 高温冷却水通路、14b2 第2のバイパス通路、16 バイパス通路、26 流量制御弁、32 絶対圧センサ、34 クランク角センサ、36 水温センサ、38 アクセル開度センサ、40 電子制御ユニット(ECU)、50 高温冷却水貯留部(高温冷却水貯留手段)、52 低温冷却水貯留部(低温冷却水貯留手段)、54 第2の流量制御弁、56,58 温度センサ
Claims (5)
- ラジエータを介して冷却水を内燃機関に循環させるラジエータ通路と、前記ラジエータをバイパスするバイパス通路と、前記ラジエータ通路と前記バイパス通路を流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁と、前記冷却水の温度を目標水温に近づけるように前記流量制御弁の開度をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記流量制御弁の故障を検知する故障検知手段とを備えた内燃機関冷却装置の故障検知装置において、前記故障検知手段は、前記フィードバック制御の目標水温が変更された際に前記冷却水の温度が前記変更された目標水温より判定しきい値以上オーバーシュートしたとき、前記流量制御弁が故障したと検知することを特徴とする内燃機関冷却装置の故障検知装置。
- 前記目標水温は第1の目標水温と前記第1の目標水温より低い第2の目標水温からなると共に、前記第2の目標水温よりも低い温度の冷却水を貯留する低温冷却水貯留手段と、前記フィードバック制御の目標水温が前記第1の目標水温から前記第2の目標水温に変更されたとき、前記低温冷却水貯留手段に貯留された冷却水を前記内燃機関に供給する低温冷却水供給手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関冷却装置の故障検知装置。
- 前記故障検知手段は、前記低温冷却水貯留手段に貯留された冷却水の温度に応じて前記判定しきい値を持ち替えることを特徴とする請求項2記載の内燃機関冷却装置の故障検知装置。
- 前記目標水温は第1の目標水温と前記第1の目標水温より低い第2の目標水温からなると共に、前記第1の目標水温よりも高い温度の冷却水を貯留する高温冷却水貯留手段と、前記フィードバック制御の目標水温が前記第2の目標水温から前記第1の目標水温に変更されたとき、前記高温冷却水貯留手段に貯留された冷却水を前記内燃機関に供給する高温冷却水供給手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関冷却装置の故障検知装置。
- 前記故障検知手段は、前記高温冷却水貯留手段に貯留された冷却水の温度に応じて前記判定しきい値を持ち替えることを特徴とする請求項4記載の内燃機関冷却装置の故障検知装置。
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JP2011183867A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
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CN112576361A (zh) * | 2019-09-30 | 2021-03-30 | 广州汽车集团股份有限公司 | 基于温控模块的快速暖机方法及快速暖机装置 |
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2008
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