JP5341713B2 - エンジンの冷却系システムおよびその制御方法 - Google Patents

エンジンの冷却系システムおよびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンの冷却系システムおよびその制御方法に関する。
車両エンジンの冷却系システムに関する従来技術として、車室内を暖房するためのヒータコアを備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。これは、冷却水が排熱回収器とヒータコアとの間を循環する第1冷却水経路と、冷却水が排熱回収器とエンジンのウォータジャケットとの間を循環する第2冷却水経路とを備えている。
そして、第1冷却水経路に設けられた水温センサーによる検出値に基づき、冷却水が比較的低温であると判定された場合、第1冷却水経路と第2冷却水経路とを接続する箇所に設けられた三方弁を操作し、第2冷却水経路には冷却水を循環させずに、第1冷却水経路において冷却水を循環させている。
また、冷却水温度が上昇した場合、三方弁を作動させて、第2冷却水経路においても冷却水を循環させている。
このようにすることにより、冷却水の加温時にウォータジャケット内の冷却水をヒータコアに循環させることがないため、エンジンの過度の冷却を防ぐことができる。また、冷却水の加温時に、ヒータコアに多量の冷却水を循環させることがないため、ヒータコアの暖房効果も高めることができる。
特開2008−208716号公報
ところで、近年、エンジンの冷却系システム中に、EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラを備えた車両が普及している。EGRクーラは、内部にエンジン本体からの排気
ガスの通路が形成されており、その通路の周囲をエンジンの冷却水が通過することにより、排気ガスと冷却水との間で熱交換を行い、排気ガスを冷却している。冷却された排気ガスは、吸気としてエンジン本体のインテーク側に導入されている。このように、排気ガスの一部を吸入系に戻して、混合気に混入させることで燃焼温度を低下させ、排気により発生するNOXの量を低減している。
通常、EGRクーラとエンジンのインテーク側とを接続した通路上には、EGRバルブが設けられており、燃焼室への燃料噴射量等に基づいて、EGRバルブの開度が制御されている。これにより、そのときの車両の状態に応じて、EGRクーラから燃焼室へ供給される吸気の量が調整されている。
しかしながら、上述したように、エンジンの冷却系システムにおいて、冷却水の循環経路に変化があった場合、EGRクーラへ流入する冷却水温度に急激な変動が起こりうる。このとき、冷却水温度の変動がEGRクーラの冷却性能に影響を及ぼし、EGRクーラからエンジンの燃焼室へ導入される吸気温度の変動につながる。この結果、エンジンにおける燃焼性の悪化およびエミッションへの悪影響が発生する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジンの燃焼性を向上させることができるエンジンの冷却系システムおよびその制御方法を提供することにある
上述した課題を解決するために、請求項1に係るエンジンの冷却系システムの発明の構成上の特徴は、エンジンのウォータジャケットを含んで冷却水が循環する第1冷却水経路と、エンジンからの排気を冷却するEGRクーラを含んで冷却水が循環し、EGRクーラの下流側において第1冷却水経路に対し合流するように形成された第2冷却水経路と、第1冷却水経路および第2冷却水経路において、冷却水を循環させることが可能な冷却水圧送手段と、EGRクーラとエンジンの燃焼室とを接続する通路上に設けられ、開度を増減させることによって、EGRクーラから燃焼室へ供給される気体の量を調整する流量調整手段と、車両の状態に基づいて、流量調整手段の開度を制御するEGR制御手段と、第1冷却水経路上に設けられ、ウォータジャケットと第2冷却水経路への合流点との間を断続する開閉弁と、第1冷却水経路または第2冷却水経路のうちの少なくとも一方の冷却水温度を検出する水温検出手段と、水温検出手段によって検出された冷却水温度に基づいて、開閉弁の作動を制御する開閉弁制御手段とを備えたエンジンの冷却系システムにおいて、EGR制御手段は開閉弁が閉状態から開状態へと変位し、冷却水が第1冷却水経路から第2冷却水経路へと流入する場合には、流量調整手段の開度制御を停止することである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1のエンジンの冷却系システムにおいて、開閉弁が閉状態から開状態へと変位する場合には、その時点において流量調整手段の開度を固定し、開閉弁が開状態となった後、水温検出手段によって検出された冷却水温度が安定した場合に、流量調整手段の開度制御を再開させることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1のエンジンの冷却系システムにおいて、水温検出手段によって検出された冷却水温度が、第1閾値未満または第1閾値以下である場合に開閉弁を閉状態とし、水温検出手段によって検出された冷却水温度が第1閾値以上または第1閾値よりも高くなった場合に開閉弁を開状態とし、水温検出手段によって検出された冷却水温度が、第1閾値より所定温度だけ低い第2閾値に到達した場合に、流量調整手段の開度制御を停止し、流量調整手段を全閉状態にして固定することである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項3のエンジンの冷却系システムにおいて、流量調整手段が全閉状態に向けて変位している途中において、水温検出手段によって検出された冷却水温度が第1閾値に到達した場合、その時点において流量調整手段の開度を固定し、開閉弁が開状態となった後、水温検出手段によって検出された冷却水温度が安定した場合に、流量調整手段の開度制御を再開させることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項3または4のエンジンの冷却系システムにおいて、第2冷却水経路は、第1冷却水経路との合流点の下流側に設けられたヒータコアと、ヒータコアの上流側に設けられた排熱回収器とを有しており、水温検出手段は、ウォータジャケット内または第1冷却水経路上のウォータジャケットと開閉弁との間に設けられた第1水温センサーと、第2冷却水経路上における第1冷却水経路との合流点とヒータコアとの間に設けられた第2水温センサーとを有しており、開閉弁は、第1水温センサーによって検出された冷却水温度、および第2水温センサーによって検出された冷却水温度が、ともに第1閾値未満または第1閾値以下であるときに閉弁され、第1水温センサーによって検出された冷却水温度、および第2水温センサーによって検出された冷却水温度のうちの少なくとも一方が第1閾値以上または第1閾値よりも高いときに開弁されることである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項5のエンジンの冷却系システムにおいて、冷却水圧送手段は、第2冷却水経路上においてヒータコアの下流側に形成されたウォー
タポンプであり、第2冷却水経路上の合流点とウォータポンプの上流側との間は、第1冷却水経路の一部として共用されており、ウォータポンプは、吸引した冷却水をウォータジャケットおよび排熱回収器の双方に向けて吐出することである。
請求項7に係るエンジンの冷却システムの制御方法の発明の構成上の特徴は、冷却系システムは、エンジンのウォータジャケットを含んで冷却水が循環する第1冷却水経路と、エンジンからの排気を冷却するEGRクーラを含んで冷却水が循環し、EGRクーラの下流側において第1冷却水経路に対し合流するように形成された第2冷却水経路と、第1冷却水経路および第2冷却水経路において、冷却水を循環させることが可能な冷却水圧送手段と、EGRクーラとエンジンの燃焼室とを接続する通路上に設けられ、開度を増減させることによって、EGRクーラから燃焼室へ供給される気体の量を調整する流量調整手段と、第1冷却水経路上に設けられ、ウォータジャケットと第2冷却水経路への合流点との間を断続する開閉弁と、第1冷却水経路または第2冷却水経路のうちの少なくとも一方の冷却水温度を検出する水温検出手段とを備えており、水温検出手段によって検出された冷却水温度に基づいて、開閉弁の作動を制御するとともに、車両の状態に基づいて、流量調整手段の開度を制御するエンジンの冷却方法において、開閉弁が閉状態から開状態へと変位し、冷却水が第1冷却水経路から第2冷却水経路へと流入する場合には、流量調整手段の開度制御を停止することである。

請求項1に係るエンジンの冷却系システムによれば、開閉弁が閉状態から開状態へと変位する場合には、流量調整手段の開度制御を停止することにより、冷却水が第1冷却水経路から第2冷却水経路へ向けて流入し、EGRクーラを通過する冷却水温度が変動しても、EGRクーラからエンジンの燃焼室へ導入される吸気温度の変動を最小限にすることができる。
すなわち、冷却水が第1冷却水経路から第2冷却水経路へ向けて流入する際に、流量調整手段の開度制御が実行されている場合、冷却水温度の変動による影響と、流量調整手段の開度制御による影響とが重畳し、燃焼室へ導入される吸気温度に大幅な変動をもたらす恐れがある。
しかし、冷却水が第1冷却水経路から第2冷却水経路へ向けて流入するときに、流量調整手段の開度制御を停止することにより、吸気温度に対し冷却水温度の変動による影響のみが及ぶため、燃焼室へ導入される吸気温度の変動を最小限にすることができ、エンジンの燃焼性を向上させることができる。
請求項2に係るエンジンの冷却系システムによれば、開閉弁が閉状態から開状態へと変位する場合には、その時点において流量調整手段の開度を固定することにより、EGRクーラから燃焼室へ供給される吸気量が変動しないようにして、吸気温度に対する流量調整手段の開度制御による影響を皆無にし、燃焼室へ導入される吸気温度の変動を最小限にすることができる。
また、開閉弁が開状態となった後、水温検出手段によって検出された冷却水温度が安定した場合に、流量調整手段の開度制御を再開させることにより、燃焼室へ導入される吸気温度を変動させることなく、円滑に流量調整手段の開度制御を再開させることができる。
請求項3に係るエンジンの冷却系システムによれば、水温検出手段によって検出された冷却水温度が第1閾値以上または第1閾値よりも高くなった場合に開閉弁を開状態とし、水温検出手段によって検出された冷却水温度が、第1閾値より所定温度だけ低い第2閾値に到達した場合に、流量調整手段の開度制御を停止し、流量調整手段を全閉状態にして固定することにより、開閉弁が開状態となる以前に、EGRクーラから燃焼室への吸気の供給を停止することができ、燃焼室へ導入される吸気温度の変動を確実に防止することがで
きる。
請求項4に係るエンジンの冷却系システムによれば、流量調整手段が全閉状態に向けて変位している途中において、水温検出手段によって検出された冷却水温度が第1閾値に到達した場合、その時点において流量調整手段の開度を固定し、開閉弁が開状態となった後、水温検出手段によって検出された冷却水温度が安定した場合に、流量調整手段の開度制御を再開させることにより、流量調整手段の変位の途中において、エンジン内の冷却水温度が上昇した場合、流量調整手段の閉作動に対して、エンジン内の冷却水の循環を優先して実行するため、エンジン内の冷却水の沸騰を防ぐことができる。
請求項5に係るエンジンの冷却系システムによれば、開閉弁は、第1冷却水経路に含まれた第1水温センサーによって検出された冷却水温度、および第2冷却水経路に含まれた第2水温センサーによって検出された冷却水温度が、ともに第1閾値未満または第1閾値以下であるときに閉弁され、第1水温センサーによって検出された冷却水温度、および第2水温センサーによって検出された冷却水温度のうちの少なくとも一方が第1閾値以上または第1閾値よりも高いときに開弁されることにより、ウォータジャケット内の冷却水を早期に加温できるとともに、ヒータコアによる暖房効果を向上させることができる。
すなわち、第1水温センサーによって検出された冷却水温度、および第2水温センサーによって検出された冷却水温度がともに第1閾値未満または第1閾値以下であるときに、開閉弁が閉弁されることにより、ウォータジャケット内の冷却水が第2冷却水経路に流出することを防いで、エンジン内の燃焼熱によってウォータジャケット内の冷却水を早期に加温できる。また、ヒータコアにウォータジャケット内の低温の冷却水が到達しないため、ヒータコアによる暖房効果も向上させることができる。
一方、第1水温センサーによって検出された冷却水温度、および第2水温センサーによって検出された冷却水温度のうちの少なくとも一方が第1閾値以上または第1閾値よりも高いときに、開閉弁が開弁されることにより、ウォータジャケット内の冷却水とヒータコア内の冷却水が混ざり合い、双方を循環する冷却水を早期に加温できる。
請求項6に係るエンジンの冷却系システムによれば、冷却水圧送手段は、第2冷却水経路上に形成されたウォータポンプであり、第2冷却水経路上の合流点とウォータポンプの上流側との間は、第1冷却水経路の一部として共用されており、ウォータポンプは、吸引した冷却水をウォータジャケットおよび排熱回収器の双方に向けて吐出することにより、一つのポンプによって、第1冷却水経路および第2冷却水経路の冷却水を循環させることができる。
請求項7に係るエンジンの冷却システムの制御方法によれば、開閉弁が閉状態から開状態へと変位する場合には、流量調整手段の開度制御を停止することにより、冷却水が第1冷却水経路から第2冷却水経路へ向けて流入し、EGRクーラを通過する冷却水温度が変動しても、EGRクーラからエンジンの燃焼室へ導入される吸気温度の変動を最小限にすることができる。
本発明の実施形態1によるエンジンの冷却系システムを示した簡略図 図1に示した冷却系システムにおいて、遮断弁が開状態にあるときの状態を示した図 図1に示したエンジンの冷却系システムの制御方法を表したフローチャートを示した図 実施形態2によるエンジンの冷却系システムの制御方法を表したフローチャートの前半を示した図 実施形態2によるエンジンの冷却系システムの制御方法を表したフローチャートの後半を示した図 図4および図5に示したエンジンの冷却系システムの制御方法を実行した場合の、各構成の作動状態を表すタイムチャートを示した図 EGRバルブが全閉状態に向けて変位している途中において、冷却水温度が遮断弁を開状態とする閾値に到達した場合の、各構成の作動状態を表すタイムチャートを示した図 実施形態3によるエンジンの冷却系システムを示した簡略図
<実施形態1>
図1乃至図3に基づき、本発明の実施形態1によるエンジンの冷却系システムについて説明する。図1は、車両のエンジン1を構成するエンジン本体11、エンジン1の冷却系システムおよびこれらを制御するエンジン制御部3(本発明の開閉弁制御手段およびEGR制御手段に該当する)を示している。エンジン本体11は、燃焼室111を含んだシリンダブロック、シリンダヘッドおよびその他の補機等により形成されており、内部に冷却水であるクーラントが循環するウォータジャケット(図示せず)を有している。エンジン本体11は、エンジン制御部3により吸気量、燃料噴射量等が調整され、回転制御される(図1においてS1により示す)。
ヒータコア12は、車室内に温風を送る暖房器である。ヒータコア12の内部にはクーラントが通過する水路が形成されており、水路の周囲にブロアにより空気を送風し、空気とクーラントとの間で熱交換を行って空気を加熱している。ヒータコア12は、乗員が車室内のスイッチを操作することにより、作動状態あるいは非作動状態が選択される。ヒータコア12はエンジン制御部3と電気的に接続され、エンジン制御部3に対し目標とする温風温度を示す信号を入力している(図1においてS2により示す)。
ヒータコア12とエンジン本体11とは管路により接続され、エンジン本体11のウォータジャケットとヒータコア12との間には、クーラントが循環するループ状の第1冷却水通路L1(本発明の第1冷却水経路に該当する)が形成されている。
排熱回収器13はエンジン本体11からの排気ガスの通路上に配置され、内部にクーラントが通過する水路を備えている。排熱回収器13は、排気ガスとクーラントとの間で熱交換を行い、クーラントを加熱している。排熱回収器13とヒータコア12とは管路により接続され、排熱回収器13とヒータコア12との間には、クーラントが循環するループ状の第2冷却水通路L2(本発明の第2冷却水経路に該当する)が形成されている。図1に示すように、第2冷却水通路L2において、排熱回収器13はヒータコア12の上流側に形成されている。
また、ウォータジャケットとヒータコア12との間に位置する接続部P1(本発明の合流点に該当する)において、第1冷却水通路L1は第2冷却水通路L2に対し合流している。すなわち、第2冷却水通路L2は、排熱回収器13の下流側であって、ヒータコア12の上流側において第1冷却水通路L1に合流している。
第2冷却水通路L2において、ヒータコア12の下流側には電動ポンプ14(本発明の冷却水圧送手段およびウォータポンプに該当する)が設けられている。電動ポンプ14は、図示しない電動モータによって駆動される流体圧力ポンプである。電動ポンプ14は、上述したエンジン制御部3により作動制御される(図1においてS3により示す)。
第2冷却水通路L2において、接続部P1と電動ポンプ14の上流側との間は、第1冷
却水通路L1の一部として共用されており、電動ポンプ14は吸引したクーラントをエンジン本体11のウォータジャケットおよび排熱回収器13の双方に向けて吐出し、第1冷却水通路L1および第2冷却水通路L2においてクーラントを循環させている。
第1冷却水通路L1上のエンジン本体11と接続部P1との間に位置する接続路L11には、遮断弁15(本発明の開閉弁に該当する)が設けられている。遮断弁15は、特にその種類、型式、作動原理を特定のものに限定するものではないが、ロータリバルブ、ニードルバルブ等が適用可能である。エンジン制御部3には、遮断弁15の開閉状態を示す信号が入力されており、エンジン制御部3は遮断弁15を開閉制御して、ウォータジャケットと接続部P1との間を断続している(図1においてS4により示す)。
また、接続路L11上におけるエンジン本体11と遮断弁15との間には、第1温度センサーD1(本発明の水温検出手段および第1水温センサーに該当する)が設けられている。第1温度センサーD1は、接続路L11中のクーラント温度を検出する温度センサーで、検出温度を示す信号はエンジン制御部3に入力される(図1においてS5により示す)。第1温度センサーD1は、必ずしも接続路L11上に設けられなければならないわけではなく、エンジン本体11のウォータジャケット内に設けられていてもよい。
さらに、第2冷却水通路L2上の、接続部P1とヒータコア12との間に形成された導入路L21には、第2温度センサーD2(本発明の水温検出手段および第2水温センサーに該当する)が設けられている。第2温度センサーD2は、導入路L21中のクーラント温度を検出する温度センサーで、第1温度センサーD1と同様に、検出温度を示す信号はエンジン制御部3に入力される(図1においてS6により示す)。
エンジン本体11の燃焼室111からは、排気ガスが排出される排気通路16が引き出され、図示しない排気口へとつながっている。また、燃焼室111内へは図示しないエアクリーナから吸気通路17が延びており、吸気通路17を介して燃焼室111内へ燃焼用の空気が供給される。排気通路16と吸気通路17のそれぞれの途中部位は、EGR通路18によって互いに接続されている。
EGR通路18上には、EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラ19とEGRバル
ブ20(本発明の流量調整手段に該当する)とが、互いに直列配置になるように形成されている。EGRクーラ19は、内部に燃焼室111からの排気ガスの通路が形成されており、排気ガスの通路の周囲を第2冷却水通路L2のクーラントが循環可能に形成されている。図1に示すように、EGRクーラ19は、第2冷却水通路L2上において、排熱回収器13よりも上流側に設けられている。
排気通路16に排出された排気ガスの一部は、EGR通路18を介してEGRクーラ19に到達する。EGRクーラ19は、排気ガスとクーラントとの間で熱交換を行って、排気ガスを冷却している。冷却された排気ガスは、EGR通路18上のEGRバルブ20を介して、吸気として燃焼室111に供給される。
EGRバルブ20は、図示しないステッピングモータを作動させることによって、その開度を変化させるように形成されている。EGRバルブ20からの開度信号が入力されているエンジン制御部3は、エンジン本体11の回転数、燃焼室111への燃料噴射量、吸気量に基づいて、EGRバルブ20の開度を調整している(図1においてS7により示す)。EGRバルブ20の開度を増減させることによって、EGRクーラ19によって冷却され燃焼室111へ供給される吸気量を調整することが可能となる。以下、エンジン制御部3による、EGRバルブ20の開度の調整を開度制御という。
また、接続路L11上におけるエンジン本体11と第1温度センサーD1との間には冷却路L3の一端が接続されている。冷却路L3の他端は、第1冷却水通路L1と第2冷却水通路L2との共用路L12に接続されている。冷却路L3上には、公知のラジエータ21が設けられている。また、冷却路L3と共用路L12との接続部には、公知のサーモスタット22が配置されている。サーモスタット22はクーラントの低温時には閉弁し、クーラント温度が所定値に達することにより開弁し、冷却路L3と共用路L12とを連通させる。
上述した第1冷却水通路L1、第2冷却水通路L2、冷却路L3、エンジン本体11のウォータジャケット、ヒータコア12、排熱回収器13、電動ポンプ14、遮断弁15、EGRクーラ19、EGRバルブ20、ラジエータ21、サーモスタット22、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2により、エンジン1の冷却系システムが形成されている。本発明にとって、エンジン1の冷却系システムは必ずしも上述した構成のすべてを必須とするものではなく、適宜、必要な構成を取捨選択して形成すればよい。
次に、エンジン1の冷却系システムの作動方法について説明する。図1に示すように、例えば、エンジン1の始動時にクーラントが低温であって、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値がともに所定の温度閾値T1(本発明の第1閾値に該当する)未満である場合、エンジン制御部3は遮断弁15を閉状態とする。
したがって、電動ポンプ14によって圧送されたクーラントは第1冷却水通路L1を流れることはなく、第2冷却水通路L2のみを循環する(図1において、実線の矢印にて示す)。エンジン本体11のウォータジャケット内のクーラントは、エンジン本体11の外部に流出することはないため、エンジン本体11内の燃焼熱によって早期に加熱される。
第2冷却水通路L2を循環するクーラントは、電動ポンプ14から吐出された後、EGRクーラ19において排気ガスを冷却するとともに加熱され、排熱回収器13へと送られる。クーラントは、排熱回収器13においてさらに加熱された後、ヒータコア12に到達する。ヒータコア12において送風用の空気を加熱したクーラント(クーラント自体は、ヒータコア12において冷却される)は、共用路L12を介して電動ポンプ14によって再び吸引された後、EGRクーラ19に向けて吐出される。
エンジン本体11の作動により、ウォータジャケット内のクーラントが加熱されると、第1温度センサーD1によるクーラント温度の検出値が温度閾値T1以上になる。また、第2冷却水通路L2を循環するクーラントも、EGRクーラ19および排熱回収器13により加熱されるため、第2温度センサーD2によるクーラント温度の検出値も温度閾値T1以上になる。
第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値のうちの少なくとも一方が温度閾値T1以上となった場合、エンジン制御部3は遮断弁15を開状態とし、図2に示すように、エンジン本体11のウォータジャケットとヒータコア12との間を連通する。したがって、電動ポンプ14によって圧送されたクーラントは、第2冷却水通路L2を循環することに加えて、エンジン本体11から第1冷却水通路L1を循環する(図2において、太線の矢印にて示す)。
第1冷却水通路L1を循環するクーラントは、エンジン本体11のウォータジャケット内において加熱された後、接続路L11および導入路L21を介してヒータコア12に送られる。ヒータコア12において冷却されたクーラントは、共用路L12を介して電動ポンプ14によって吸引され、エンジン本体11およびEGRクーラ19に向けて再び吐出される。
また、共用路L12内のクーラントの温度が上昇してサーモスタット22が開弁すると、クーラントがエンジン本体11から冷却路L3に流出し、ラジエータ21により冷却される(図2において、破線の矢印にて示す)。
次に、図3に基づいて、エンジン制御部3によるエンジン1の冷却系システムの制御方法について説明する。最初に、エンジン制御部3がイニシャライズされると、エンジン本体11の回転数、燃焼室111への燃料噴射量、吸気量に基づいた、EGRバルブ20の開度制御が実行される(ステップS301)。
また、それとともに、エンジン制御部3は遮断弁15の作動制御も実行する(ステップS302)。遮断弁15の作動制御とは、上述したように、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値が、ともに温度閾値T1未満である場合に遮断弁15を閉状態とし、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値のうちの少なくとも一方が温度閾値T1以上となった場合に、遮断弁15を開状態とする開閉制御である。
次に、遮断弁15が、閉状態から開状態に向けて作動(変位)中であるか否かが判定される(ステップS303)。遮断弁15が、閉状態から開状態に向けて変位中でないと判定された場合、本制御を終了する。遮断弁15が、閉状態から開状態に向けて変位中であると判定された場合、EGRバルブ20の開度制御を停止して、その時点の開度のまま固定する(ステップS304)。したがって、EGRクーラ19から燃焼室111へ供給される吸気量も、この時点において固定されて変動しなくなる。
その後、遮断弁15の、開状態へ向けた変位が完了したか否かが判定される(ステップS305)。未だ、遮断弁15が開状態へ向けて変位中と判定された場合、EGRバルブ20の作動停止が継続される(ステップS304)。遮断弁15の開状態への変位が完了したと判定されると、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度が、安定したか否かが判定される(ステップS306)。この方法に限られるものではないが、例えば、検出されたクーラント温度の時間微分値が所定値未満である場合に、クーラント温度が安定したとすればよい。
また、ステップS306においては、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度の双方が条件を満たした場合に、クーラント温度が安定したとしてもよいし、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度の少なくとも一方が条件を満たした場合に、クーラント温度が安定したとしてもよい。
クーラント温度が安定していないと判定された場合、EGRバルブ20の作動停止が継続される(ステップS304)。クーラント温度が安定したと判定された場合、EGRバルブ20の開度制御が再開される(ステップS307)。
本実施形態によれば、遮断弁15が閉状態から開状態へと変位する場合には、EGRバルブ20の開度制御を停止することにより、クーラントが第1冷却水通路L1から第2冷却水通路L2へ向けて流入し、EGRクーラ19を通過するクーラント温度が変動しても、EGRクーラ19からエンジン本体11の燃焼室111へ導入される吸気温度の変動を最小限にすることができる。
すなわち、クーラントが第1冷却水通路L1から第2冷却水通路L2へ向けて流入する際に、EGRバルブ20の開度制御が実行されている場合、クーラント温度の変動による影響と、EGRバルブ20の開度制御による影響とが重畳し、燃焼室111へ導入される吸気温度に大幅な変動をもたらす恐れがある。
しかし、クーラントが第1冷却水通路L1から第2冷却水通路L2へ向けて流入するときに、EGRバルブ20の開度制御を停止することにより、吸気温度に対しクーラント温度の変動による影響のみが及ぶため、燃焼室111へ導入される吸気温度の変動を最小限にすることができ、エンジン本体11の燃焼性を向上させることができる。
また、遮断弁15が閉状態から開状態へと変位する場合には、EGRバルブ20の開度を固定することにより、EGRクーラ19から燃焼室111へ供給される吸気量が変動しないようにして、吸気温度に対するEGRバルブ20の開度制御による影響を皆無にし、燃焼室111へ導入される吸気温度の変動を最小限にすることができる。
また、遮断弁15が開状態となった後、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度が安定した場合に、EGRバルブ20の開度制御を再開させることにより、燃焼室111へ導入される吸気温度を変動させることなく、円滑にEGRバルブ20の開度制御を再開させることができる。
また、遮断弁15は、第1冷却水通路L1に含まれた第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度、および第2冷却水通路L2に含まれた第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度が、ともに温度閾値T1未満であるときに閉弁され、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度、および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度のうちの少なくとも一方が温度閾値T1以上であるときに開弁されることにより、ウォータジャケット内のクーラントを早期に加温できるとともに、ヒータコア12による暖房効果を向上させることができる。
すなわち、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度、および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度がともに温度閾値T1未満であるときに、遮断弁15が閉弁されることにより、ウォータジャケット内のクーラントが第2冷却水通路L2に流出することを防いで、エンジン本体11内の燃焼熱によってウォータジャケット内のクーラントを早期に加温できる。また、ヒータコア12にウォータジャケット内の低温のクーラントが到達しないため、ヒータコア12による暖房効果も向上させることができる。
一方、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度、および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度のうちの少なくとも一方が温度閾値T1以上であるときに、遮断弁15が開弁されることにより、ウォータジャケット内のクーラントとヒータコア12内のクーラントが混ざり合い、双方を循環するクーラントを早期に加温できる。
また、冷却水圧送手段として第2冷却水通路L2上に電動ポンプ14を設け、第2冷却水通路L2上の接続部P1と電動ポンプ14の上流側との間は、第1冷却水通路L1の一部として共用されており、電動ポンプ14は、吸引したクーラントをウォータジャケットおよび排熱回収器13の双方に向けて吐出することにより、一つのポンプによって、第1冷却水通路L1および第2冷却水通路L2のクーラントを循環させることができる。
<実施形態2>
次に、図4乃至図7に基づき、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態は、図1に示したエンジン1の冷却系システムについての、実施形態1とは別の制御方法である。尚、図6は、クーラント温度が温度閾値T1に到達する以前に、EGRバルブ20の閉鎖作動が完了した場合の、EGRバルブ20および遮断弁15の作動状態を表すタイムチャートを示している。また、図7は、EGRバルブ20が閉鎖作動中において、クーラ
ント温度が温度閾値T1に到達した場合の、EGRバルブ20および遮断弁15の作動状態を表すタイムチャートを示している。
最初に、エンジン制御部3がイニシャライズされると、EGRバルブ20の開度制御が実行される(ステップS401、図6においてaおよび図7においてeに示す)。また、それとともに、エンジン制御部3は遮断弁15の作動制御も実行する(ステップS402)。
次に、遮断弁15が、閉状態であるか否かが判定される(ステップS403)。遮断弁15が閉状態でないと判定された場合、本制御を終了する。遮断弁15が、閉状態であると判定された場合、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T2(本発明の第2閾値に該当する)以上であるか否かが判定される(ステップS404)。温度閾値T2は、上述した温度閾値T1よりも所定温度だけ低い温度に設定されている。
第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T2未満であると判定された場合、第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T2以上であるか否かが判定される(ステップS405)。第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T2未満であると判定された場合、本制御フローは終了する。
第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T2以上であると判定された場合、または第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T2以上であると判定された場合、EGRバルブ20の開度制御を停止して、全閉状態に向けて、EGRバルブ20の閉鎖作動を開始する(ステップS406、図6においてbおよび図7においてfに示す)。
その後、EGRバルブ20の閉鎖作動が完了し、完全に閉鎖状態になったか否かが判定される(図5におけるステップS501)。EGRバルブ20の閉鎖作動が完了したと判定された場合、EGRバルブ20を完全に閉鎖した状態で固定するとともに、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、上述した温度閾値T1以上であるか否かを判定する(ステップS509)。EGRバルブ20が閉鎖した状態で固定されると、EGRクーラ19から燃焼室111への吸気の供給が停止される。
第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T1未満であると判定された場合、第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T1以上であるか否かが判定される(ステップS510)。第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T1未満であると判定された場合、ステップS509へと戻り、再び、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T1以上であるか否かが判定される。
第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T1以上であると判定された場合、または第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T1以上であると判定された場合、遮断弁15について、閉状態から開状態へ向けての変位を開始する(ステップS511、図6においてcに示す)。
その後、遮断弁15の、開状態へ向けた変位が完了したか否かが判定され(ステップS512)、未だ、遮断弁15が開状態へ向けて変位中と判定された場合、遮断弁15の変位が継続される(ステップS511)。遮断弁15の開状態への変位が完了したと判定されると、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2が、安定したか否かが判定される(ステップS513)。
ステップS513においても、上述したように、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2の双方が条件を満たした場合に、クーラント温度が安定したとしてもよいし、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2の少なくとも一方が条件を満たした場合に、クーラント温度が安定したとしてもよい。
クーラント温度が安定していないと判定された場合、遮断弁15の開状態が継続される(ステップS511)。クーラント温度が安定したと判定された場合、EGRバルブ20の開度制御が再開される(ステップS508、図6においてdに示す)。
一方、ステップS501において、EGRバルブ20が全閉状態に向けて閉鎖作動中であると判定された場合、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T1以上であるか否かが判定される(ステップS502)。
第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T1未満であると判定された場合、第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T1以上であるか否かが判定される(ステップS503)。第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T1未満であると判定された場合、ステップS501へと戻り、再び、EGRバルブ20の閉鎖作動が完了したか否かが判定される。
EGRバルブ20が全閉状態に向けて閉鎖作動中において、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T1以上であると判定された場合、または第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T1以上であると判定された場合、EGRバルブ20を作動停止にして、その時点の開度のまま固定する(ステップS504)。したがって、EGRクーラ19から燃焼室111へ供給される吸気量も、この時点において固定されて変動しなくなる。それとともに、遮断弁15について、閉状態から開状態へ向けての変位を開始する(ステップS505、図7においてgに示す)。
その後、遮断弁15の、開状態へ向けた変位が完了したか否かが判定され(ステップS506)、未だ、遮断弁15が開状態へ向けて変位中と判定された場合、EGRバルブ20の作動停止(ステップS504)と遮断弁15の変位(ステップS505)が継続される。遮断弁15の開状態への変位が完了したと判定されると、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2が、安定したか否かが判定される(ステップS507)。
ステップS507においても、上述したように、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2の双方が条件を満たした場合に、クーラント温度が安定したとしてもよいし、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2の少なくとも一方が条件を満たした場合に、クーラント温度が安定したとしてもよい。
クーラント温度が安定していないと判定された場合、EGRバルブ20の作動停止(ステップS504)と遮断弁15の変位(ステップS505)が継続される。クーラント温度が安定したと判定された場合、EGRバルブ20の開度制御が再開される(ステップS508、図7においてhに示す)。
本実施形態によれば、エンジン制御部3は、第1温度センサーD1または第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2が温度閾値T1以上となった場合に遮断弁15を開状態とし、第1温度センサーD1または第2温度センサーD2によって
検出されたクーラント温度thw1、thw2が、温度閾値T1より所定温度だけ低い温度閾値T2に到達した場合に、EGRバルブ20の開度制御を停止し、EGRバルブ20を全閉状態にして固定することにより、遮断弁15が開状態となる以前に、EGRバルブ20の開度制御を停止して、EGRクーラ19から燃焼室111への吸気の供給を遮断することができ、燃焼室111へ導入される吸気温度の変動を確実に防止することができる。
また、EGRバルブ20が全閉状態に向けて変位している途中において、第1温度センサーD1または第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2が温度閾値T1に到達した場合、その時点においてEGRバルブ20の開度を固定し、遮断弁15を開状態とすることにより、EGRバルブ20の変位の途中において、エンジン本体11内のクーラント温度が上昇した場合、EGRバルブ20の閉作動に対して、エンジン本体11内のクーラントの循環を優先して実行するため、エンジン本体11内のクーラントの沸騰を防ぐことができる。
また、EGRバルブ20が全閉状態に向けて変位している途中において、第1温度センサーD1または第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2が温度閾値T1に到達した場合、その時点においてEGRバルブ20の開度を固定することにより、EGRクーラ19から燃焼室111へ供給される吸気量が変動しないようにして、吸気温度に対するEGRバルブ20の開度制御による影響を皆無にし、燃焼室111へ導入される吸気温度の変動を最小限にすることができる。
また、遮断弁15が開状態となった後、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw1、thw2が安定した場合に、EGRバルブ20の開度制御を再開させることにより、燃焼室111へ導入される吸気温度を変動させることなく、円滑にEGRバルブ20の開度制御を再開させることができる。
<実施形態3>
次に、図8に基づいて、実施形態3によるエンジン1Aの冷却系システムについて説明する。尚、図8において、実施形態1と同様の構成については、図1と同一の符号を付している。図8に示すように、本実施形態によるエンジン1Aの冷却系システムにおいては、実施形態1による冷却系システムに比較して、ヒータコア12、排熱回収器13および第2温度センサーD2を有していない。
本実施形態による冷却系システムにおいては、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が温度閾値T1未満であると判定された場合に、遮断弁15を閉状態とし、クーラント温度が温度閾値T1以上であると判定された場合、遮断弁15を閉状態から開状態へと変位させる。
また、第1温度センサーD1によって検出されたクーラント温度thw1が、温度閾値T2以上であると判定された場合、EGRバルブ20の開度制御を停止して、EGRバルブ20の閉鎖作動を開始する。本実施形態による冷却系システムについて、その他の点に関しては、実施形態1による冷却系システムの場合と同様であるため説明は省略する。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
クーラントを、第1冷却水通路L1および第2冷却水通路L2に循環させる手段としては、電動ポンプ14に限られるものではなく、エンジン1によって駆動されるウォータポンプを使用してもよい。
また、第1冷却水通路L1および第2冷却水通路L2のそれぞれに、クーラントを循環
させるウォータポンプを設けてもよい。
また、遮断弁15の開閉作動を制御する制御手段と、EGRバルブ20の開度制御を実行する制御手段とを別体に設けてもよい。
また、上述した実施形態においては、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値thw1、thw2のうちの少なくとも一方が温度閾値T1以上となった場合に、遮断弁15を開状態としているが、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値thw1、thw2のうちのいずれか一方が温度閾値T1未満である場合に、遮断弁15を閉状態とし、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値thw1、thw2がともに温度閾値T1以上となった場合に、遮断弁15を開状態としてもよい。
また、上述した実施形態2においては、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値thw1、thw2のうちの少なくとも一方が温度閾値T2以上となった場合に、EGRバルブ20を閉鎖作動しているが、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値thw1、thw2のうちのいずれか一方が温度閾値T2未満である場合に、EGRバルブ20を開度制御状態とし、第1温度センサーD1および第2温度センサーD2による検出値thw1、thw2がともに温度閾値T2以上となった場合に、EGRバルブ20を閉鎖作動してもよい。
また、第1温度センサーD1または第2温度センサーD2による検出値thw1、thw2が、それぞれ温度閾値T1より高い(温度閾値T1、T2と等しい場合を含まない)ときに、遮断弁15を開状態としてもよい。
また、第1温度センサーD1または第2温度センサーD2による検出値thw1、thw2が温度閾値T2より高い(温度閾値T1、T2と等しい場合を含まない)ときに、EGRバルブ20を閉鎖作動してもよい。
また、第1冷却水通路L1中に第1温度センサーD1を設けず、第2冷却水通路L2中に第2温度センサーD2を設けた冷却系システムにしてもよい。この場合、第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が温度閾値T1未満である場合に、遮断弁15を閉状態とし、クーラント温度thw2が温度閾値T1以上であると判定された場合、遮断弁15を閉状態から開状態へと変位させる。また、第2温度センサーD2によって検出されたクーラント温度thw2が、温度閾値T2以上であると判定された場合、EGRバルブ20の開度制御を停止して、EGRバルブ20の閉鎖作動を開始する。
図面中、1,1Aはエンジン、3はエンジン制御部(開閉弁制御手段、EGR制御手段)、12はヒータコア、13は排熱回収器、14は電動ポンプ(冷却水圧送手段、ウォータポンプ)、15は遮断弁(開閉弁)、18はEGR通路、19はEGRクーラ、20はEGRバルブ(流量調整手段)、111は燃焼室、D1は第1温度センサー(水温検出手段、第1水温センサー)、D2は第2温度センサー(水温検出手段、第2水温センサー)、L1は第1冷却水通路(第1冷却水経路)、L2は第2冷却水通路(第2冷却水経路)、P1は接続部(合流点)を示している。

Claims (7)

  1. エンジンのウォータジャケットを含んで冷却水が循環する第1冷却水経路と、
    前記エンジンからの排気を冷却するEGRクーラを含んで冷却水が循環し、前記EGRクーラの下流側において前記第1冷却水経路に対し合流するように形成された第2冷却水経路と、
    前記第1冷却水経路および前記第2冷却水経路において、冷却水を循環させることが可能な冷却水圧送手段と、
    前記EGRクーラと前記エンジンの燃焼室とを接続する通路上に設けられ、開度を増減させることによって、前記EGRクーラから前記燃焼室へ供給される気体の量を調整する流量調整手段と、
    車両の状態に基づいて、前記流量調整手段の開度を制御するEGR制御手段と、
    前記第1冷却水経路上に設けられ、前記ウォータジャケットと前記第2冷却水経路への合流点との間を断続する開閉弁と、
    前記第1冷却水経路または前記第2冷却水経路のうちの少なくとも一方の冷却水温度を検出する水温検出手段と、
    前記水温検出手段によって検出された冷却水温度に基づいて、前記開閉弁の作動を制御する開閉弁制御手段と、
    を備えたエンジンの冷却系システムにおいて、
    前記EGR制御手段は、
    前記開閉弁が閉状態から開状態へと変位し、冷却水が前記第1冷却水経路から前記第2冷却水経路へと流入する場合には、前記流量調整手段の開度制御を停止することを特徴とするエンジンの冷却系システム。
  2. 前記EGR制御手段は、
    前記開閉弁が閉状態から開状態へと変位する場合には、その時点において前記流量調整手段の開度を固定し、
    前記開閉弁が開状態となった後、前記水温検出手段によって検出された冷却水温度が安定した場合に、前記流量調整手段の開度制御を再開させることを特徴とする請求項1記載のエンジンの冷却系システム。
  3. 前記開閉弁制御手段は、
    前記水温検出手段によって検出された冷却水温度が第1閾値未満または前記第1閾値以下である場合に、前記開閉弁を閉状態とし、前記水温検出手段によって検出された冷却水温度が前記第1閾値以上または前記第1閾値より高くなった場合に、前記開閉弁を開状態とし、
    前記EGR制御手段は、
    前記水温検出手段によって検出された冷却水温度が、前記第1閾値より所定温度だけ低い第2閾値に到達した場合に、前記流量調整手段の開度制御を停止し、前記流量調整手段を全閉状態にして固定することを特徴とする請求項1記載のエンジンの冷却系システム。
  4. 前記EGR制御手段は、
    前記流量調整手段が全閉状態に向けて変位している途中において、前記水温検出手段によって検出された冷却水温度が前記第1閾値に到達した場合、その時点において前記流量調整手段の開度を固定し、
    前記開閉弁が開状態となった後、前記水温検出手段によって検出された冷却水温度が安定した場合に、前記流量調整手段の開度制御を再開させることを特徴とする請求項3記載のエンジンの冷却系システム。
  5. 前記第2冷却水経路は、
    前記第1冷却水経路との合流点の下流側に設けられたヒータコアと、
    前記ヒータコアの上流側に設けられた排熱回収器と、
    を有しており、
    前記水温検出手段は、
    前記ウォータジャケット内または前記第1冷却水経路上の前記ウォータジャケットと前記開閉弁との間に設けられた第1水温センサーと、
    前記第2冷却水経路上における前記第1冷却水経路との合流点と、前記ヒータコアとの間に設けられた第2水温センサーと、
    を有しており、
    前記開閉弁は、
    前記第1水温センサーによって検出された冷却水温度、および前記第2水温センサーによって検出された冷却水温度がともに前記第1閾値未満または前記第1閾値以下であるときに閉弁され、
    前記第1水温センサーによって検出された冷却水温度、および前記第2水温センサーによって検出された冷却水温度のうちの少なくとも一方が前記第1閾値以上または前記第1閾値より高いときに開弁されることを特徴とする請求項3または4に記載のエンジンの冷却系システム。
  6. 前記冷却水圧送手段は、
    前記第2冷却水経路上において、前記ヒータコアの下流側に形成されたウォータポンプであり、
    前記第2冷却水経路上の前記合流点と前記ウォータポンプの上流側との間は、前記第1冷却水経路の一部として共用されており、
    前記ウォータポンプは、
    吸引した冷却水を前記ウォータジャケットおよび前記排熱回収器の双方に向けて吐出することを特徴とする請求項5記載のエンジンの冷却系システム。
  7. 冷却系システムは、
    エンジンのウォータジャケットを含んで冷却水が循環する第1冷却水経路と、
    前記エンジンからの排気を冷却するEGRクーラを含んで冷却水が循環し、前記EGRクーラの下流側において前記第1冷却水経路に対し合流するように形成された第2冷却水経路と、
    前記第1冷却水経路および前記第2冷却水経路において、冷却水を循環させることが可能な冷却水圧送手段と、
    前記EGRクーラと前記エンジンの燃焼室とを接続する通路上に設けられ、開度を増減させることによって、前記EGRクーラから前記燃焼室へ供給される気体の量を調整する流量調整手段と、
    前記第1冷却水経路上に設けられ、前記ウォータジャケットと前記第2冷却水経路への合流点との間を断続する開閉弁と、
    前記第1冷却水経路または前記第2冷却水経路のうちの少なくとも一方の冷却水温度を検出する水温検出手段と、
    を備えており、
    前記水温検出手段によって検出された冷却水温度に基づいて、前記開閉弁の作動を制御するとともに、車両の状態に基づいて、前記流量調整手段の開度を制御するエンジンの冷却システムの制御方法において、
    前記開閉弁が閉状態から開状態へと変位し、冷却水が前記第1冷却水経路から前記第2冷却水経路へと流入する場合には、前記流量調整手段の開度制御を停止することを特徴とするエンジンの冷却システムの制御方法。
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