JP2009286622A - ベルトコンベヤのガーダ支持構造 - Google Patents

ベルトコンベヤのガーダ支持構造 Download PDF

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Masahiro Fujita
昌弘 藤田
Shizuo Kodama
静男 児玉
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IHI Transport Machinery Co Ltd
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Abstract

【課題】支持部材が不等沈下しても、ガーダの長手方向における気温差に伴う熱膨張・収縮差や地震に伴う変位差を確実に吸収し得、運転を円滑に継続し得るベルトコンベヤのガーダ支持構造を提供する。
【解決手段】第二ガーダ5bの下面に、円弧状面12aを有した湾曲ブロック12を取り付け、支持部材としての第二中継タワー3の梁部材3a上面に、前記湾曲ブロック12の円弧状面12aが当接する平坦面16aを有した支承プレート16を取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルトコンベヤのガーダ支持構造に関するものである。
一般に、図4に示される如く、ベルトコンベヤ1は、所要間隔をあけて配設される支持部材としての第一中継タワー2と第二中継タワー3との間に、搬送ベルト4の移動方向へ延びるガーダ5を掛け渡すように配設してなる構成を有している。
図4に示されるベルトコンベヤ1の場合、前記ガーダ5は、その基端側から先端側へ向け所要の上り勾配となるよう傾斜配置されると共に、その長手方向中間部において第一ガーダ5aと第二ガーダ5bとに二分割され、該二分割された第一ガーダ5aの基端部が前記第一中継タワー2に対し、ガーダ5の長手方向と直角な水平方向へ延びる支承ピン6を中心に回動自在となるよう枢着されると共に、前記第一ガーダ5aの先端部が支持部材としての中間支持脚7に対し、前記支承ピン6の軸心と直角な水平方向へスライド自在に載置され、更に、前記二分割された第二ガーダ5bの基端部が前記中間支持脚7に対し、ガーダ5の長手方向と直角な水平方向へ延びる支承ピン8を中心に回動自在となるよう枢着されると共に、前記第二ガーダ5bの先端部が前記第二中継タワー3に対し、前記支承ピン8の軸心と直角な水平方向へスライド自在に載置されている。
更に詳しくは、図5に示される如く、前記第二中継タワー3のI形鋼等からなる梁部材3aの上面にはベースプレート9が溶接等で取り付けられると共に、前記第二ガーダ5bの先端部下面には、前記ベースプレート9に対し摺動自在に面接触するスライドプレート10が溶接等で取り付けられている。
このような構造を採用しているので、夏季と冬季の気温差に伴う前記ガーダ5の長手方向における熱膨張・収縮差や、地震発生時の揺れに伴う前記ガーダ5の長手方向における変位差は、前記ベースプレート9とスライドプレート10とが互いに面接触した状態で相対的に摺動することにより吸収されるようになっている。
尚、前記第一ガーダ5a及び第二ガーダ5bの先端側における幅方向のスライド並びに浮き上がりに関しては、図示していないストッパにより移動が制限されるようになっている。
因みに、前述の如く、所要間隔をあけて配設される支持部材間に、搬送ベルトの移動方向へ延びるガーダを掛け渡すように配設してなるベルトコンベヤの一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開平7−277460号公報
ところで、前述の如きベルトコンベヤ1の設置箇所において地盤沈下が発生した場合、前記支持部材としての第一中継タワー2、第二中継タワー3、及び中間支持脚7は、それぞれ自重が異なり且つそれ自体に加わる荷重にも差があることから、均等に沈下することはほとんどないため、特に、図5の仮想線で示される如く、前記第二中継タワー3が他の支持部材に対し不等沈下すると、前記第二ガーダ5bの傾斜角度が変化し、前記ベースプレート9に対してスライドプレート10が面接触しなくなり、円滑なスライドが困難となって、夏季と冬季の気温差に伴う前記ガーダ5の長手方向における熱膨張・収縮差や、地震発生時の揺れに伴う前記ガーダ5の長手方向における変位差を吸収することができなくなる虞があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、支持部材が不等沈下しても、ガーダの長手方向における気温差に伴う熱膨張・収縮差や地震に伴う変位差を確実に吸収し得、運転を円滑に継続し得るベルトコンベヤのガーダ支持構造を提供しようとするものである。
本発明は、所要間隔をあけて配設される支持部材間に、搬送ベルトの移動方向へ延びるガーダを掛け渡すように配設してなるベルトコンベヤのガーダ支持構造において、
前記ガーダの一端部を支持部材に対し、ガーダの長手方向と直角な水平方向へ延びる支承ピンを中心に回動自在となるよう枢着すると共に、前記ガーダの他端部を支持部材に対し、該ガーダの他端部の下面と支持部材の上面とのいずれか一方に取り付けられ且つ前記支承ピンと平行な軸心を中心とする円弧状面を有した湾曲ブロックと、前記ガーダの他端部の下面と支持部材の上面とのいずれか他方に取り付けられ且つ前記湾曲ブロックの円弧状面が当接する平坦面を有した支承プレートとを介して載置したことを特徴とするベルトコンベヤのガーダ支持構造にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
仮に支持部材が不等沈下し、ガーダの角度が変化したとしても、支承プレートに対する湾曲ブロックの接触状態は、該湾曲ブロックの円弧状面が支承プレートの平坦面上を転動するのみで変化せず、円滑なスライドが常に可能となるため、夏季と冬季の気温差に伴う前記ガーダの長手方向における熱膨張・収縮差や、地震発生時の揺れに伴う前記ガーダの長手方向における変位差を確実に吸収することが可能となる。
前記ベルトコンベヤのガーダ支持構造においては、前記ガーダの他端部と支持部材との間に、該ガーダの浮き上がりを防ぐ浮上阻止手段を設けることが好ましい。
この場合、前記ガーダの他端部の下面に湾曲ブロックを取り付け、前記支持部材の上面に支承プレートを取り付け、
前記浮上阻止手段を、前記湾曲ブロックから側方へ張り出す突出ピンと、該突出ピンの上方への移動を拘束しつつ該突出ピンの軸心と直角な水平方向への突出ピンのスライドを可能とするよう前記支持部材の上面に取り付けられたカバーブラケットとから構成することができる。
本発明のベルトコンベヤのガーダ支持構造によれば、支持部材が不等沈下しても、ガーダの長手方向における気温差に伴う熱膨張・収縮差や地震に伴う変位差を確実に吸収し得、運転を円滑に継続し得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図4及び図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図4及び図5に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1〜図3に示す如く、第二ガーダ5bの下面に固着された支持板11に対し、支承ピン8(図4参照)と平行な軸心を中心とする円弧状面12aを有した湾曲ブロック12と一体のブロックプレート13をボルト等の締結部材14にて取り付け、支持部材としての第二中継タワー3の梁部材3a上面に固着された保持板15に対し、前記湾曲ブロック12の円弧状面12aが当接する平坦面16aを有した支承プレート16と一体の固定プレート17をボルト等の締結部材18にて取り付けた点にある。
本図示例の場合、前記湾曲ブロック12から側方へ突出ピン19を張り出させ、該突出ピン19の上方への移動を拘束しつつ該突出ピン19の軸心と直角な水平方向への突出ピン19のスライドを可能とするカバーブラケット20を、前記固定プレート17上面に取り付けることにより、第二ガーダ5bの浮き上がりを防ぐ浮上阻止手段21を構成してある。
前記浮上阻止手段21のカバーブラケット20は、前記固定プレート17上面に、前記湾曲ブロック12の側面と平行に延びるブラケット本体20aを、サポート部材20bを介して立設し、該ブラケット本体20aに、前記突出ピン19を受ける凹溝20cが形成されたスライドベース部材20dをボルト等の締結部材20eにて取り付けると共に、前記突出ピン19の上方を覆い且つ前記凹溝20cに蓋をするように延びるカバー部材20fを取り付けてなる構成を有している。
尚、前記第二ガーダ5bの基端部は、図4に示される従来例と同様、支持部材としての中間支持脚7に対し、ガーダ5の長手方向と直角な水平方向へ延びる支承ピン8を中心に回動自在となるよう枢着してある。
次に、上記図示例の作用を説明する。
仮に、図1の仮想線で示す如く、支持部材としての第二中継タワー3が不等沈下し、第二ガーダ5bの傾斜角度が変化したとしても、支承プレート16に対する湾曲ブロック12の接触状態は、該湾曲ブロック12の円弧状面12aが支承プレート16の平坦面16a上を転動するのみで変化しない。
そして、その状態で、前記湾曲ブロック12と支承プレート16とが相対的に摺動でき、且つ前記突出ピン19がブラケット本体20aの凹溝20cに沿って摺動でき、円滑なスライドが常に可能となるため、夏季と冬季の気温差に伴う前記ガーダ5の長手方向における熱膨張・収縮差や、地震発生時の揺れに伴う前記ガーダ5の長手方向における変位差を確実に吸収することが可能となる。
又、前記第二ガーダ5bが浮き上がろうとした場合には、浮上阻止手段21を構成する前記突出ピン19がカバーブラケット20のカバー部材20fにより上方への移動を拘束される。
更に又、前記第二ガーダ5bが幅方向へスライドしようとした場合には、前記湾曲ブロック12及び突出ピン19がカバーブラケット20により側方への移動を拘束される。
こうして、支持部材としての第二中継タワー3が不等沈下しても、ガーダ5の長手方向における気温差に伴う熱膨張・収縮差や地震に伴う変位差を確実に吸収し得、運転を円滑に継続し得る。
尚、本発明のベルトコンベヤのガーダ支持構造は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、ガーダが傾斜配置されずに水平配置されるベルトコンベヤにも適用可能なこと、又、中間支持脚が設けられておらずガーダが複数分割されていないベルトコンベヤ、或いは逆にガーダが三分割以上に複数分割されて中間支持脚が複数設けられているベルトコンベヤにも適用可能なこと、又、湾曲ブロックを支持部材の上面側に設けると共に、支承プレートをガーダの他端部の下面側に設けるようにしても良いこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す要部拡大側面図である。 本発明を実施する形態の一例を示す要部拡大平面図であって、図1のII−II矢視相当図である。 本発明を実施する形態の一例を示す要部拡大正面図であって、図1のIII−III矢視相当図である。 従来のベルトコンベヤのガーダ支持構造の一例を示す全体概要側面図である。 従来のベルトコンベヤのガーダ支持構造の一例を示す要部拡大側面図であって、図4のV部相当図である。
符号の説明
1 ベルトコンベヤ
2 第一中継タワー(支持部材)
3 第二中継タワー(支持部材)
3a 梁部材
4 搬送ベルト
5 ガーダ
5a 第一ガーダ
5b 第二ガーダ
6 支承ピン
7 中間支持脚(支持部材)
8 支承ピン
12 湾曲ブロック
12a 円弧状面
16 支承プレート
16a 平坦面
19 突出ピン
20 カバーブラケット
20a ブラケット本体
20c 凹溝
20d スライドベース部材
20f カバー部材
21 浮上阻止手段

Claims (3)

  1. 所要間隔をあけて配設される支持部材間に、搬送ベルトの移動方向へ延びるガーダを掛け渡すように配設してなるベルトコンベヤのガーダ支持構造において、
    前記ガーダの一端部を支持部材に対し、ガーダの長手方向と直角な水平方向へ延びる支承ピンを中心に回動自在となるよう枢着すると共に、前記ガーダの他端部を支持部材に対し、該ガーダの他端部の下面と支持部材の上面とのいずれか一方に取り付けられ且つ前記支承ピンと平行な軸心を中心とする円弧状面を有した湾曲ブロックと、前記ガーダの他端部の下面と支持部材の上面とのいずれか他方に取り付けられ且つ前記湾曲ブロックの円弧状面が当接する平坦面を有した支承プレートとを介して載置したことを特徴とするベルトコンベヤのガーダ支持構造。
  2. 前記ガーダの他端部と支持部材との間に、該ガーダの浮き上がりを防ぐ浮上阻止手段を設けた請求項1記載のベルトコンベヤのガーダ支持構造。
  3. 前記ガーダの他端部の下面に湾曲ブロックを取り付け、前記支持部材の上面に支承プレートを取り付け、
    前記浮上阻止手段を、前記湾曲ブロックから側方へ張り出す突出ピンと、該突出ピンの上方への移動を拘束しつつ該突出ピンの軸心と直角な水平方向への突出ピンのスライドを可能とするよう前記支持部材の上面に取り付けられたカバーブラケットとから構成した請求項2記載のベルトコンベヤのガーダ支持構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2458436A1 (en) 2009-12-17 2012-05-30 Sanyo Electric Co., Ltd. Projection display device, portable terminal device, and portable camera
JP2016199343A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 Ihi運搬機械株式会社 ベルトコンベヤの支持構造
JP2016199389A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 Ihi運搬機械株式会社 ベルトコンベヤの支持構造
CN111332702A (zh) * 2020-03-20 2020-06-26 华东交通大学 一种抗震输送带

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