JP2009286326A - 電気機器の収納ケースの振動低減装置 - Google Patents

電気機器の収納ケースの振動低減装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電気機器の収納ケースから車体へ伝達される振動を低減する。
【解決手段】PCU8の収納ケースは、コンデンサユニット82を収納する下ケース84と、昇圧コンバータ80及びインバータ81を収納する上ケース85と、を含んで構成される。下ケース84は、そのフランジ部の延長部84bxにて車体1aにボルト固定される。下ケースの支持ボス部84cは側壁84aから離間した位置にて底壁84dより複数立設される。コンデンサユニット82では、容器82b内に複数のコンデンサ素子82aが収納され、コンデンサ素子82aと容器82bとの隙間が充填材82cにより充填される。支持ボス部84cの上端部には、ゴム87を介して、コンデンサユニット82の容器82bのフランジ部82bxがボルト固定される。コンデンサユニット82は、支持ボス部84cの側部及び底壁84dから離間して配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用電気機器の収納ケースの振動低減装置に関し、より詳細には、収納ケースから車体へ伝達される振動を低減するための技術に関する。
特許文献1では、エンジン(内燃機関)及び回転電機を走行用駆動源とするハイブリッド車両において、バッテリの直流電圧を昇圧する昇圧コンバータと、この昇圧コンバータにて昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して回転電機に供給するインバータと、を備えた電気機器の収納ケースが、ブラケットを介して、車体に固定支持されている。
特開2005−32830号公報
ところで、特許文献1のような電気機器の収納ケースには、インバータに入力される直流電圧を平滑化するコンデンサユニットが収納されている。コンデンサユニットは多数のコンデンサ素子を有しており、これらコンデンサ素子に高周波電流が流れると、各コンデンサ素子にて高周波振動が発生する。この高周波振動が、コンデンサ素子を有するコンデンサユニットから収納ケースを介して車体へ伝達して車内騒音として現れた場合には、搭乗者に不快感を与えてしまう。
そこで、上記車内騒音を低減するための手法として、特許文献1のように収納ケースと車体との間にブラケットを設置することにより、収納ケースと車体との間の振動伝達経路を延長して、振動の減衰効果を得る手法が考えられる。
しかしながら、収納ケースと車体との間にブラケットを設置した場合には、収納ケース分のスペースを確保するだけでなく、ブラケット分のスペースも確保する必要がある。このため、電気機器の車載レイアウトの自由度が大幅に制限されてしまう。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、上記コンデンサユニットのような振動源となる内部構成部品を含む車両用電気機器の収納ケースから車体へ伝達される振動を低減すると共に、電気機器の車載レイアウトの自由度を向上させることを目的とする。
このため本発明では、振動源となる内部構成部品を含む車両用電気機器の収納ケースの振動低減装置として、収納ケースは、その側壁から離間した位置にて、収納ケース内の底壁より立設される支持ボス部と、側壁より外方に延在する第1取付フランジ部と、を備える。
振動源となる内部構成部品は、収納ケースの内壁から離間して配置され、振動源となる内部構成部品の側部より外方に延在する第2取付フランジ部を介して支持ボス部の上端部に固定支持される。
収納ケースは、第1取付フランジ部を介して車体に固定支持される。
本発明によれば、振動源となる内部構成部品にて発生した振動の伝達経路が、収納ケースの支持ボス部→収納ケースの底壁→収納ケースの側壁→収納ケースの第1取付フランジ部→車体になる。これにより、例えば振動源となる内部構成部品が収納ケースの側壁にて固定支持される場合に比べて、収納ケースでの振動伝達経路が長くなるので、収納ケースにて振動を効率よく減衰させることができる。また、収納ケースの支持ボス部と側壁とが2重壁として振動源となる内部構成部品を覆うことにより、振動源となる内部構成部品の周辺の空気に伝達された振動を上記2重壁にて減衰させることができる。従って、収納ケースから車体に伝達される振動を低減することができ、車両のNV(Noise and Vibration)性能を向上させることができる。また、収納ケースと車体との間にブラケットを設置して収納ケースと車体との間の振動伝達経路を延長する必要がないので、収納ケースを車体に固定する際の省スペース化を実現することができ、電気機器の車載レイアウトの自由度を向上させることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における車両の概略構成を示す。
車両1はハイブリッド車両であり、前輪2L,2Rの駆動に用いられるフロント駆動ユニット3及びエンジン4を備えている。
フロント駆動ユニット3は、回転電機であるモータジェネレータ(三相交流機)5を内蔵し、モータジェネレータ5とエンジン4とのいずれか又は双方により発生したトルクによって前輪2L,2Rを駆動する。
モータジェネレータ5と電源であるバッテリ7との間には、バッテリ7の直流電圧を交流電圧に変換する電気機器であるPCU(パワーコントロールユニット)8が備えられている。PCU8は、バッテリ7の直流電圧を昇圧する昇圧コンバータ80と、昇圧コンバータ80にて昇圧された直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ5に供給可能なインバータ81と、昇圧コンバータ80とインバータ81との間にて直流電圧を平滑化するコンデンサユニット82と、を備えている。これら内部構成部品のうちでは、特にコンデンサユニット82が「振動源となる内部構成部品」に対応する。PCU8は、ダッシュボード9近傍のエンジンルームに備えられている。
車両1は、車両1を総合的に制御するECU(電子制御ユニット)10を備えている。ECU10は、マイクロプロセッサで構成されている。ECU10には、アクセル位置センサ、車輪速度センサ、モータジェネレータ5の温度センサ、電流センサ、回転速度センサ出力などの各種センサから出力される運転条件を示す信号が入力される。ECU10は、入力されたこれらの信号に基づいて、車両1に関する種々の制御を統合的に行なう。
図2は、電気回路部の回路構成を示す。
昇圧コンバータ80は、直流電力を蓄積可能なリアクトルL1と、スイッチング素子であるIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2と、を備えている。IGBT素子Q1,Q2は、電源ライン101とアースライン102との間に直列に接続されている。IGBT素子Q1は、そのコレクタが電源ライン101に接続され、エミッタがIGBT素子Q2のコレクタに接続されている。IGBT素子Q2は、そのエミッタがアースライン102に接続されている。ダイオードD1,D2は、それぞれ、IGBT素子Q1,Q2のコレクタ−エミッタ間に、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように接続されている。リアクトルL1は、入力端がバッテリ7に接続され、出力端がIGBT素子Q1とIGBT素子Q2との中間点、すなわち、IGBT素子Q1のエミッタとIGBT素子Q2のコレクタとの間に接続されている。尚、昇圧コンバータ80は、双方向コンバータである。
インバータ81は、電源ライン101とアースライン102との間に並列に接続されたU相アーム111、V相アーム112及びW相アーム113を有する。U相アーム111は、直列接続されたIGBT素子Q11,Q12を有し、V相アーム112は、直列接続されたIGBT素子Q13,Q14を有し、W相アーム113は、直列接続されたIGBT素子Q15,Q16を有している。また、各IGBT素子Q11〜Q16のコレクタ−エミッタ間には、それぞれ、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD11〜D16が接続されている。各相アームの中間点は、モータジェネレータ5の各相コイル(図示せず)の各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータ5のU,V,W相の3つのコイルの一端が中点(図示せず)に共通接続され、U相コイルの他端がIGBT素子Q11,Q12の中間点に、V相コイルの他端がIGBT素子Q13,Q14の中間点に、W相コイルの他端がIGBT素子Q15,Q16の中間点にそれぞれ接続されている。
昇圧コンバータ80とインバータ81との間には、直流電圧を平滑化するコンデンサユニット82が電源ライン101とアースライン102とに接続されている。
モータジェネレータ5がモータとして動作するときには、昇圧コンバータ80、インバータ81及びコンデンサユニット82は、以下のように機能する。
バッテリ7が直流電圧を出力し、昇圧コンバータ80のIGBT素子Q1,Q2がスイッチングされると、バッテリ7からの直流電圧は昇圧されてコンデンサユニット82に供給される。すなわち、IGBT素子Q2がオンされた期間、直流電流がリアクトルL1に蓄積され、IGBT素子Q2がオフされたタイミングでリアクトルL1に蓄積された電力に応じた直流電圧がコンデンサユニット82に出力される。そして、コンデンサユニット82は、昇圧コンバータ80からの直流電圧を平滑化してインバータ81に供給する。インバータ81は、IGBT素子Q11〜Q16をスイッチングして昇圧コンバータ80からの直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ5に供給する。
尚、モータジェネレータ5がモータとして動作するときの例としては、モータジェネレータ5が前輪2L,2Rの駆動源になるときや、エンジン始動時にモータジェネレータ5がエンジンスタータ用モータとして動作するときが挙げられる。
一方、モータジェネレータ5がジェネレータとして動作するときには、昇圧コンバータ80、インバータ81及びコンデンサユニット82は、以下のように機能する。
インバータ81は、モータジェネレータ5にて発電された交流電圧を直流電圧に変換してコンデンサユニット82に供給する。コンデンサユニット82は、インバータ81からの直流電圧を平滑化して昇圧コンバータ80に供給する。昇圧コンバータ80は、直流電圧を降圧してバッテリ7を充電する。
尚、モータジェネレータ5がジェネレータとして動作するときの例としては、車両1が減速するときやエンジン4によってモータジェネレータ5が駆動されるときが挙げられる。
ここにおいて、IGBT素子Q1,Q2,Q11〜Q16のスイッチングにより発生した高周波電流がコンデンサユニット82に流れると、コンデンサユニット82にて高周波振動が発生する。この高周波振動がPCU8の収納ケースから車両1の車体へ伝達されることを抑制するために、本実施形態では、以下のようにPCU8の収納ケース及びコンデンサユニット82を構成する。
PCU8の収納ケース及びコンデンサユニット82の構成について、図3及び図4を用いて説明する。
図3は、PCU8の断面を示し、図4は、PCU8の収納ケースとコンデンサユニット82との固定状態を示す。
PCU8の収納ケースは、コンデンサユニット82を収納する上面開放の下ケース84と、昇圧コンバータ80及びインバータ81を収納する下面開放の上ケース85と、を含んで構成されている。下ケース84及び上ケース85は、アルミダイキャスト製であり、気液密に接合され、昇圧コンバータ80、インバータ81及びコンデンサユニット82を外部の湿気から保護する機能を有する。また、下ケース84及び上ケース85は、昇圧コンバータ80及びインバータ81にて発生する電磁波ノイズを外部に漏洩させないためのシールドとしての機能も有する。ここで、下ケース84及び上ケース85は、アルミニウムの他、マグネシウム又は鉄により形成してもよい。
下ケース84は、その側壁84aの上端にて外方に延在するフランジ部84bを有している。ここにおいて、フランジ部84bが「第3取付フランジ部」に対応する。
上ケース85は、その側壁85aの下端にて外方に延在するフランジ部85bを有している。ここにおいて、フランジ部85bが「第4取付フランジ部」に対応する。
下ケース84と上ケース85とは、互いのフランジ部84b,85bにて接合し、図示しないボルトにより固定されている。
下ケース84のフランジ部84bは、複数箇所(例えば4箇所)にて上ケース85のフランジ部85bより外方に延長されており、これら延長部84bxにて、ボルト15により車体1aに固定支持されている。尚、延長部84bxを、下ケース84のフランジ部84bの全周にて外方に延長させることにより形成することも可能である。
ここにおいて、下ケース84のフランジ部(第3取付フランジ部)84bと、上ケース85のフランジ部(第4取付フランジ部)85bと、を相互連結することにより、PCU8の収納ケースの側壁より外方に延在する「第1取付フランジ部」を構成している。
一方、下ケース84内には、その側壁84aから離間した位置にて、その底壁84dより、複数(例えば6本)の円柱状の支持ボス部84cが立設されている。尚、「側壁84aから離間した位置」とは、側壁84aから遠く離れた位置である必要はなく、側壁84aに近い位置であっても、側壁84aに接することがなく、側壁84aに対し空間21を介して隔てられていればよい。そして、支持ボス部84cの上端面には、コンデンサユニット取付け用の雌ねじ部が形成されている。
下ケース84内に収納されるコンデンサユニット82は、2枚の金属板(図示せず)の間にて並列に接続された複数(例えば15個)のコンデンサ素子82aと、コンデンサ素子82a及び2枚の金属板を収納する容器82bと、コンデンサ素子82aと2枚の金属板と容器82bとの隙間を充填する充填材82cと、を有する。ここで、上記2枚の金属板のうち正極用の金属板は、板状の端子(図示せず)を介して、電源ライン101(図2参照)に接続され、負極用の金属板は、板状の端子(図示せず)を介して、アースライン102(図2参照)に接続される。
コンデンサ素子82aは、耐圧性の高いポリエステルやポリプロピレンなどのフィルムを誘電体として用いたフィルムコンデンサである。コンデンサ素子82aは、ベースのフィルム材に金属薄膜を蒸着したものを巻回して円柱状に形成する。巻回後の円柱の両端部にて正負それぞれの電極金属薄膜を露出させ、露出した正負それぞれの電極金属薄膜にメタリコンと呼ばれる溶射金属電極を形成し、正極のメタリコンと上記正極用の金属板とをはんだ付けすると共に、負極のメタリコンと上記負極用の金属板とをはんだ付けする。
容器82bは、上面開放の箱型であり、その側壁の上端より外方に延在する複数(例えば6つ)のフランジ部82bxを有する。ここにおいて、フランジ部82bxが「第2取付フランジ部」に対応する。フランジ部82bxにはボルト挿入孔が形成されている。容器82bは、絶縁性及び耐湿性が良好な樹脂(例えば、PPS;ポリフェニレンサルファイド、又は、PBT;ポリブチレンテレフタレート)により形成されている。これにより、容器82bの外側に配置された下ケース84と内側に配置されたコンデンサ素子82aとの絶縁性を確保することが可能であると共に、コンデンサ素子82aを湿気から保護することが可能である。
充填材83cには、エポキシ樹脂等を用いる。これにより、コンデンサ素子82aの耐湿性をさらに向上させることが可能である。
容器82bのフランジ部82bxは、振動抑制部材であるワッシャー状のゴム87を介して下ケース84の支持ボス部84cの上端部に載置されており、振動吸収用のワッシャー88を備えたボルト16を、フランジ部82bx及びゴム87を介して支持ボス部84cの上端部の雌ネジ部に螺合させることにより、支持ボス部84cの上端部に固定支持される。
コンデンサユニット82の容器82bと下ケース84の支持ボス部84cの側部との間には、空間22が形成されている。これにより、コンデンサユニット82の水平方向の振動が下ケース84の支持ボス部84cの側部に直接伝達されるのを防ぐことが可能である。
コンデンサユニット82の容器82bと下ケース84の底壁84dとの間には、空間23が形成されている。これにより、コンデンサユニット82の上下方向の振動が下ケース84の底壁84dに直接伝達されるのを防ぐことが可能である。
従って、コンデンサユニット82の容器82bが、下ケース84の内壁(ボス部84cの側部及び底壁84d)から離間した状態で配置されていることにより、コンデンサユニット82の振動が下ケース84の内壁に直接伝達されるのを防ぐことが可能である。
上述のように、PCU8の収納ケース(下ケース84及び上ケース85)とコンデンサユニット82とを構成し、コンデンサユニット82を下ケース84の支持ボス部84cの上端部にて固定支持することにより、IGBT素子Q1,Q2,Q11〜Q16のスイッチングにより発生する高周波電流に起因したコンデンサユニット82での高周波振動が、以下の振動伝達経路を経て車体1aに伝達される。
[コンデンサユニットと車体との間の振動伝達経路]
コンデンサユニット82(コンデンサ素子82a→充填材82c→容器82b→フランジ部82bx)→ゴム87→支持ボス部84c→底壁84d→側壁84a→フランジ部84b→延長部84bx→車体1a
尚、本実施形態において、下ケース84のフランジ部84bを、その延長部84bxにて車体1aに固定支持させる際に、延長部84bxと車体1aとの間に振動抑制部材(例えばワッシャー状のゴム)を介装させることにより、PCU8の収納ケースから車体1aへ伝達される振動をさらに低減することが可能である。
本実施形態によれば、PCU8の収納ケースの振動低減装置として、下ケース84の側壁84aから離間した位置にて、下ケース84内の底壁84dより立設される支持ボス部84cと、側壁84aより外方に延在するフランジ部84bと、を備えている。また、コンデンサユニット82は、下ケース84の内壁から離間して配置され、容器82bの側壁より外方に延在するフランジ部82bxを介して支持ボス部84cに固定されている。これら構成を有することにより、例えばコンデンサユニット82の容器82bが下ケース84の側壁84aにて固定支持される場合に比べて、振動伝達経路が長くなるので、下ケース84にて振動を効率よく減衰させることができる。また、下ケース84の支持ボス部84cと側壁84aとが2重壁としてコンデンサユニット82を覆うことにより、コンデンサユニット82の周辺の空気に伝達された振動を上記2重壁にて減衰させることができる。従って、下ケース84から車体1aに伝達される振動を低減することができる。また、下ケース84と車体1aとの間に振動伝達経路を延長するための部材を設置する必要がないので、PCU8の収納ケースを車体1aに固定する際の省スペース化を実現することができ、PCU8の車載レイアウトの自由度を向上させることができる。
また本実施形態によれば、コンデンサユニット82は、容器82bのフランジ部82bxを支持ボス部84cの上端部にワッシャー状のゴム87を介して固定支持されている。これにより、コンデンサユニット82から伝達される振動をゴム87にて減衰させることができる。
また本実施形態によれば、PCU8の収納ケースは、上面開放の下ケース84と、下面開放の上ケース85と、互いのフランジ部84b,85bにて相互連結し、下ケース84のフランジ部84bが上ケース85のフランジ部85bより外方へ延長されて、この延長部84bxにて車体1aに固定支持されている。これにより、下ケース84のフランジ部84bに延長部84bxがない場合に比べて、コンデンサユニット82と車体1aとの振動伝達経路を長くすることができるので、振動の減衰効果をさらに得ることができる。
また本実施形態によれば、コンデンサユニット82は、複数(例えば15個)のコンデンサ素子82aと、コンデンサ素子82aを収納する容器82bと、コンデンサ素子82aと容器82bとの隙間を充填する充填材82cと、を含んで構成され、容器82bのフランジ部82bxが支持ボス部84cの上端部に載置されてボルト16により固定されている。これにより、コンデンサ素子82aにて発生した振動が充填材82cから容器82bのフランジ部82bxへ伝達される過程にて、振動の減衰効果を得ることができる。
尚、本実施形態では、容器82bのフランジ部82bxを支持ボス部84cの上端部にゴム87を介して固定させる際に、ボルト16を用いて固定させているが、この他、ゴム87を支持ボス部84cの上端部に接着剤により貼着固定させ、かつ、容器82のフランジ部82bxをゴム87にボルト固定又は接着剤により粘着固定させることも可能である。
また、本実施形態では、振動抑制部材として、ワッシャー状のゴム87を用いているが、この他、ワッシャー状で振動吸収型の合成樹脂を用いてもよい。また、振動抑制部材として、複数(例えば2枚)のワッシャー状の金属板間にゴム又は合成樹脂をサンドイッチ状に挟んで構成したものを用いることも可能である。
また、本実施形態では、PCU8の収納ケースを車体1aに固定する際に、収納ケースから車体1aまでの振動伝達経路を長くするために、下ケース84のフランジ部84bのみに延長部84bxを設け、この延長部84bxを車体1aに固定しているが、この他、上ケース85のフランジ部85bのみに延長部を設け、この延長部を車体1aに固定してもよい。また、下ケース84のフランジ部84bと上ケース85のフランジ部85bとの双方に延長部を設け、これら延長部を車体1aに固定してもよい。
また、本実施形態では、振動源となる内部構成部品としてコンデンサユニットを用いて説明したが、この他、振動源となる内部構成部品として、昇圧コンバータに流れる高周波電流に起因して振動するリアクトルに本発明を適用することが可能である。
また、本実施形態では、回転電機を駆動源とする車両としてハイブリッド車両を用いて説明したが、これに限るものではなく、電気自動車や燃料電池車を含め電動車両一般に本発明は適用可能である。
本発明の一実施形態における車両の概略構成を示す図 本実施形態における電気回路部の回路図 本実施形態におけるパワーコントロールユニット(PCU)の断面図 本実施形態における収納ケースとコンデンサユニットとの固定状態を示す平面図
符号の説明
1 車両
1a 車体
2L,2R 車輪
3 フロント駆動ユニット
4 エンジン
5 モータジェネレータ(回転電機)
7 バッテリ(電源)
8 PCU(電気機器)
9 ダッシュボード
10 ECU
15 ボルト
16 ボルト
21 空間
22 空間
23 空間
80 昇圧コンバータ
81 インバータ
82 コンデンサユニット(振動源となる内部構成部品)
82a コンデンサ素子
82b 容器
82bx フランジ部(第2支持フランジ部)
82c 充填材
84 下ケース(収納ケース)
84a 側壁
84b フランジ部(第1支持フランジ部,第3支持フランジ部)
84c 支持ボス部
84d 底壁
85 上ケース(収納ケース)
85a 側壁
85b フランジ部(第1支持フランジ部,第4支持フランジ部)
87 ゴム(振動抑制部材)
101 電源ライン
102 アースライン
111 U相アーム
112 V相アーム
113 W相アーム
D1,D2 昇圧コンバータ80のダイオード
D11〜D16 インバータ81のダイオード
Q1,Q2 昇圧コンバータ80のIGBT素子
Q11〜Q16 インバータ81のIGBT素子

Claims (5)

  1. 振動源となる内部構成部品を含む車両用電気機器の収納ケースの振動低減装置であって、
    前記収納ケースは、
    その側壁から離間した位置にて、前記収納ケース内の底壁より立設される支持ボス部と、
    前記側壁より外方に延在する第1取付フランジ部と、
    を備え、
    前記内部構成部品は、前記収納ケースの内壁から離間して配置され、前記内部構成部品の側部より外方に延在する第2取付フランジ部を介して前記支持ボス部の上端部に固定支持され、
    前記収納ケースは、前記第1取付フランジ部を介して車体に固定支持される、
    電気機器の収納ケースの振動低減装置。
  2. 前記内部構成部品は、前記第2取付フランジ部を前記支持ボス部の上端部に振動抑制部材を介して固定支持される、
    請求項1記載の電気機器の収納ケースの振動低減装置。
  3. 前記収納ケースは、側壁より外方に延在する第3取付フランジ部を備えた上面開放の下ケースと、側壁より外方に延在する第4取付フランジ部を備えた下面開放の上ケースと、を含んで構成され、前記第3取付フランジ部と前記第4取付フランジ部とを相互連結して前記第1取付フランジ部を構成し、前記第3取付フランジ部と前記第4取付フランジ部との少なくとも一方を前記車体に固定取付けした、
    請求項1又は請求項2記載の電気機器の収納ケースの振動低減装置。
  4. 前記電気機器は、バッテリと回転電機との間に設けられて前記バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して前記回転電機に供給するインバータと、前記直流電圧を平滑化するコンデンサユニットと、を有するパワーコントロールユニットであり、前記内部構成部品は、前記コンデンサユニットである、
    請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電気機器の収納ケースの振動低減装置。
  5. 前記コンデンサユニットは、複数のコンデンサ素子と、該コンデンサ素子を収納する上面開放の容器と、前記コンデンサ素子と前記容器との隙間を充填する充填材と、を含んで構成され、前記容器は前記第2取付フランジ部を有し、該第2取付フランジ部が前記支持ボス部の上端部に載置されて固定される、
    請求項4記載の電気機器の収納ケースの振動低減装置。
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