JP2009285200A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】図柄の良好な視認性を確保でき、図柄を立体化できる遊技機を提供すること。
【解決手段】キャビネット1aの内部に配置され、複数の図柄を表示して回転する3つのリール3L,3C,3Rを設けるリールユニット3を備えるパチスロ1であって、リール3L,3C,3Rは、回転するリールドラム61aと、このリールドラム61aの外周に取り付けた透明のリール帯61bと、バックライト621とを有する。リール帯61bの図柄61cは、中空の立体造形体として遠心方向に隆起しており、内部に流体62が封入されている。流体62は、水等の液体を用いることができ、各図柄61cに対応して着色されている。流体62には、バックライト621からの光を拡散する光拡散部材63を多数有している。
【選択図】図7
【解決手段】キャビネット1aの内部に配置され、複数の図柄を表示して回転する3つのリール3L,3C,3Rを設けるリールユニット3を備えるパチスロ1であって、リール3L,3C,3Rは、回転するリールドラム61aと、このリールドラム61aの外周に取り付けた透明のリール帯61bと、バックライト621とを有する。リール帯61bの図柄61cは、中空の立体造形体として遠心方向に隆起しており、内部に流体62が封入されている。流体62は、水等の液体を用いることができ、各図柄61cに対応して着色されている。流体62には、バックライト621からの光を拡散する光拡散部材63を多数有している。
【選択図】図7
Description
本発明は、遊技機に関する。
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(以下、「メダル等」という)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するステッピングモータと、スタートスイッチ及びストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転及びその停止を行うリール制御部と、を備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(以下、「内部当籤役」という)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、パチスロと呼ばれる遊技機が知られている。
遊技者によるスタート操作が行われると、複数のリールが一斉に回転する。そして、各リールの停止操作が行われると、停止操作の行われたリールごとに停止され、全てのリールが停止したとき、入賞判定ライン上に停止表示されている図柄の組み合わせにしたがって、所定数量のメダル等が払出される。
このような遊技機は、スタート操作が行われると、装置内部で抽籤(内部抽籤)が実行される。そして、この内部抽籤に当籤した図柄組み合わせ(抽籤役)が入賞判定ライン上に揃うように制御されている。一方、入賞判定ライン上に停止表示する図柄は、遊技者がストップボタンを操作するタイミングにも依存している。
つまり、このような遊技機は、図柄を正確に停止操作しても(いわゆる目押し)、内部抽籤に当籤していなければ、所望の図柄を入賞判定ライン上に停止できないように制御されている。一方、内部抽籤に当籤していても、ストップボタンを操作するタイミングを外すと、所望の図柄組み合わせを入賞判定ライン上に揃えることができない。
したがって、リールに描かれた図柄は、良好な視認性が求められている。このような要望に対して、リールの回転時及び停止時において良好な視認性を確保すると共に、リールユニットの大型化を回避し、更には、図柄の完全な立体化も可能にする遊技機が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による遊技機は、外周部に複数の図柄が配列されたリールを有し、これらのリールが回転することにより図柄を変動表示するリールユニットを備えている。このリールユニットは、リールの外周部に図柄が描かれた図柄部材を吊り下げ状に設けると共に、図柄部材が遊技機の表面を向いた状態で吊り下げ姿勢に保ちながら、リールを回転させ、図柄を変動表示している。例えば、図柄部材は、立体的な図柄を示す立体物となっている。
特許文献1による遊技機は、リールに設けられた図柄部材が観覧車状に回転するので、リールを正面から見ると、図柄がほぼ真正面を向き、垂直に下降するように変動表示される。したがって、リールの外周面の曲率に起因する図柄の変形を抑制し、図柄の視認性を向上させることができるだけでなく、新規な変動表示方式により、遊技者の注意を引き付けることができる、としている。また、図柄部材は、遊技者側から表示窓を通して見るときには真正面を向いて垂直落下するので、従来のように反転回動することなく、変動表示状態における視認性の低下や、装置の大型化も回避できる、としている。
特開2006−334209号公報
特許文献1による遊技機は、図柄部材は、重力と遠心力がつりあう合力のベクトル方向にウェイト部の位置を設定しているので、図柄部材に形成されたウェイト部は、常に重力と遠心力の合力方向に位置し、図柄部材が所定の吊り下げ姿勢に保たれる、としている。
ここで、リールが停止状態では、ウェイト部には遠心力は作用せず、リールが回転状態のときのみ、図柄部材が所定の吊り下げ姿勢に保たれる。つまり、リールは回転と停止の動作を繰り返すので、リールが回転から停止に至る過程では、図柄部材が揺動すると推定される。結局は、リールに描かれた図柄を良好に視認することは困難と考えられる。
したがって、リールの回転時及び停止時において、図柄の良好な視認性を確保できる遊技機が求められている。
また、図柄を立体化することにより、臨場感のある出目を楽しむことができる遊技機が求められている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、図柄の良好な視認性を確保でき、図柄を立体化できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、以下のような遊技機を提供する。
(1) キャビネットの内部に配置され、複数の図柄を表示して回転する一つ以上のリールを設けるリールユニットを備える遊技機であって、前記リールは、回転するリールドラムと、このリールドラムの外周に取り付けたリール帯と、を有し、前記リール帯は、前記図柄が中空の立体造形体として遠心方向に隆起しており、前記立体造形体は、内部に流体が封入されていることを特徴とする遊技機。
このように、(1)の発明による遊技機は、リール帯に表示された図柄が立体造形体として遠心方向に隆起しているので、図柄の良好な視認性を確保できる。また、立体造形体の内部に流体(例えば、液体)を封入してあるので、リールが回転若しくは停止すると、立体造形体の内部の流体が流動する。
流体の流動状態は、リールの回転に基づく遠心力或いは慣性力に依存する。すなわち、流体の流動状態は、リールの動作状況(例えば、停止するまでの回転時間等)によって様々に変化するので、流体の流動状態を可視化することにより、図柄の見え方を様々に変化させることができる。これにより、従来のような平面的な図柄では表現できない差別化された立体表現を実現できる。
したがって、(1)の発明による遊技機は、図柄の良好な視認性を確保でき、図柄を立体化できる。
(2) 前記立体造形体を照らす光源を更に備え、前記立体造形体の全て又は一部は、光を透過可能に形成され、前記立体造形体は、前記立体造形体の内部を流動すると共に、前記光源からの光を拡散する光拡散部材を有することを特徴とする(1)記載の遊技機。
このように、(2)の発明による遊技機は、光源からの光を光拡散部材が拡散する。光拡散部材は、流体の流動に伴って立体造形体の内部を流動するので、光を透過可能に形成された立体造形体は、拡散光によって内部から照らされ、様々な様相を呈する。
したがって、(2)の発明による遊技機は、図柄の見え方を拡散光によって様々に変化させることができ、従来のような平面的な図柄では表現できない差別化された立体表現を実現できる。
(3) 前記流体は、前記図柄に対応して着色されていることを特徴とする(1)又は(2)記載の遊技機。
例えば、「7(セブン)」の図柄を表わす立体造形体には、赤色に着色された流体を封入したり、「鐘(ベル)」の図柄を表わす立体造形体には、黄色に着色された流体を封入することによって、図柄を更に立体的に際立たせることができる。
したがって、(3)の発明による遊技機は、図柄に応じて着色された流体を立体造形体に封入することにより、図柄の良好な視認性を確保でき、図柄を立体化できる。
本発明による遊技機は、図柄の良好な視認性を確保でき、図柄を立体化できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
[パチスロの機能フロー]
本発明の遊技機に係る実施の形態について、以下図面を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照して、本実施の形態における遊技機(以下、パチスロ)1の機能フローについて説明する。図1は、本実施の形態におけるパチスロ1の機能フローを示す説明図である。
本発明の遊技機に係る実施の形態について、以下図面を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照して、本実施の形態における遊技機(以下、パチスロ)1の機能フローについて説明する。図1は、本実施の形態におけるパチスロ1の機能フローを示す説明図である。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバー6が操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部抽籤手段(後述のメインCPU31)は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。尚、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
続いて、複数のリール3L,3C,3Rの回転が行われた後で、遊技者によりストップボタン7L,7C,7Rが押されると、リール停止制御手段(後述のモータ駆動回路39、後述のステッピングモータ49L,49C,49R)は、内部当籤役とストップボタン7L,7C,7Rが押されたタイミングとに基づいて、該当するリール3L,3C,3Rの回転を停止する制御を行う。
ここで、パチスロ1では、基本的に、ストップボタン7L,7C,7Rが押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリール3L,3C,3Rの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内でのリール3L,3C,3Rの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときでは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリール3L,3C,3Rの回転を停止する。その一方で、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せについては、上記規定時間を利用して、入賞判定ラインに沿って表示されることがないようにリール3L,3C,3Rの回転を停止する。
こうして、複数のリール3L,3C,3Rの回転が全て停止されると、入賞判定手段(後述のメインCPU31)は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロ1における1回の遊技として行われる。
また、パチスロ1では、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置5により行う映像の表示、ランプ14により行う光の出力、スピーカ9L,9Rにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
遊技者によりスタートレバー6が操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段(後述のサブCPU81)は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リール3L,3C,3Rの回転が開始されるとき、各リール3L,3C,3Rの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。このように、パチスロ1では、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
[パチスロの構造]
パチスロ1の機能フローについての説明は以上である。次に、図2及び図3を参照して、本実施の形態におけるパチスロ1の構造について説明する。
パチスロ1の機能フローについての説明は以上である。次に、図2及び図3を参照して、本実施の形態におけるパチスロ1の構造について説明する。
<パチスロの外部構造>
図2は、本実施の形態におけるパチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
図2は、本実施の形態におけるパチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
(リールと表示窓)
パチスロ1は、リール3L,3C,3Rや回路基板等を収容するキャビネット1aと、キャビネット1aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2とを備える。キャビネット1aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。以下、これら3つのリール3L,3C,3Rをリールユニット(変動表示装置)3と称することとする(後述の図3及び図4参照)。各リール3L,3C,3Rは、円筒状のフレームの周面に、複数の図柄(例えば21個)が立体造形体として回転方向に沿って連続的に配されて構成されている。リールユニット3の構成の詳細については、後述する。
パチスロ1は、リール3L,3C,3Rや回路基板等を収容するキャビネット1aと、キャビネット1aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2とを備える。キャビネット1aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。以下、これら3つのリール3L,3C,3Rをリールユニット(変動表示装置)3と称することとする(後述の図3及び図4参照)。各リール3L,3C,3Rは、円筒状のフレームの周面に、複数の図柄(例えば21個)が立体造形体として回転方向に沿って連続的に配されて構成されている。リールユニット3の構成の詳細については、後述する。
フロントドア2の中央には、液晶表示装置5が設けられている。液晶表示装置5は、図柄表示領域21L,21C,21Rを含む表示画面5aを備え、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側に位置するように設けられている。図柄表示領域21L,21C,21Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応して設けられており、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成を備えている。
つまり、図柄表示領域21L,21C,21Rは、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転及びその停止の動作が遊技者側から視認可能となる。また、本実施の形態では、図柄表示領域21L,21C,21Rを含めた表示画面5aの全体を使って、映像の表示が行われ、演出が実行される。
図柄表示領域(以下、表示窓)21L,21C,21Rは、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、リール3L,3C,3Rの表面に配された複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。また、各表示窓21L,21C,21Rが有する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められた何れかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
本実施の形態では、各表示窓21L,21C,21Rの上段を組合せてなるトップライン8b、各表示窓21L,21C,21Rの中段を組合せてなるセンターライン8c、各表示窓21L,21C,21Rの下段を組合せてなるボトムライン8d、左表示窓21Lの上段、中表示窓21Cの中段及び右表示窓21Rの下段を組合せてなるクロスダウンライン8e、左表示窓21Lの下段、中表示窓21Cの中段及び右表示窓21Rの上段を組合せてなるクロスアップライン8aの5つを入賞判定ラインとして設けている。
(操作装置)
フロントドア2には、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。メダル投入口10は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口10に受け入れられたメダルは、所定枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に投入されることとなり、所定枚数を超えた分はパチスロ1内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
フロントドア2には、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。メダル投入口10は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口10に受け入れられたメダルは、所定枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に投入されることとなり、所定枚数を超えた分はパチスロ1内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
ベットボタン11は、パチスロ1内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。精算ボタン12は、パチスロ1内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。
スタートレバー6は、全てのリール3L,3C,3Rの回転を開始するために設けられる。ストップボタン7L,7C,7Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応づけられ、対応するリール3L,3C,3Rの回転を停止するために設けられる。
(その他装置)
7セグ表示器13は、7セグメントLEDからなり、今回の遊技に投入されたメダルの枚数(以下、投入枚数)、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ1内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報を遊技者に対してデジタル表示する。
7セグ表示器13は、7セグメントLEDからなり、今回の遊技に投入されたメダルの枚数(以下、投入枚数)、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ1内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報を遊技者に対してデジタル表示する。
ランプ(LED等)14は、演出内容に応じた点消灯のパターンにて光を出力する。スピーカ9L,9Rは、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力する。メダル払出口15は、後述のメダル払出装置40(後述の図3参照)の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口15から排出されたメダルは、メダル受皿16に貯められる。
<パチスロの内部構造>
図3は、本実施の形態におけるパチスロ1の内部構造を示す斜視図である。すなわち、図3には、フロントドア2が開放され、フロントドア2の裏面側の構造及びキャビネット1a内部の構造が現れた状態が示されている。
図3は、本実施の形態におけるパチスロ1の内部構造を示す斜視図である。すなわち、図3には、フロントドア2が開放され、フロントドア2の裏面側の構造及びキャビネット1a内部の構造が現れた状態が示されている。
キャビネット1a内部の上方には、主制御回路71(後述の図8参照)が形成された基板(以下、主基板71A)が設けられている。主制御回路71は、内部当籤役の決定、リール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路71の具体的な構成は後述する。
キャビネット1a内部の中央には、3つのリール3L,3C,3Rが設けられている。各リール3L,3C,3Rのそれぞれには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータ49L,49C,49R(後述の図8参照)が接続されている。
3つのリール3L,3C,3Rの左側には、副制御回路72(後述の図8参照)が形成された基板(以下、副基板72A)が設けられている。副制御回路72は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路72の具体的な構成は後述する。
キャビネット1a内部の下方には、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有するメダル払出装置(以下、ホッパー)40が設けられている。ホッパー40の左側には、パチスロ1が有する各装置に対して必要な電力を供給するための電源装置43が設けられている。
フロントドア2裏側の中央、表示窓21L,21C,21Rの下方には、セレクタ42が設けられている。セレクタ42は、材質や形状等が適正であるメダルか否かを選別する装置であり、メダル投入口10に受け入れられた適正なメダルをホッパー40へ案内する。尚、セレクタ42内においてメダルが通過する経路上には、後述のメダルセンサ42S(後述の図8参照)が設けられており、適正なメダルが通過したことを検出する。
(リールユニットの構成)
次に、図4から図7を参照して、本実施の形態におけるパチスロ1が備えるリールユニット3の構成を説明する。ここで、図4は、本実施の形態におけるパチスロ1のリールユニット3の構成を示す斜視図、図5は、本実施の形態におけるパチスロ1のリール3Lを示す斜視図、図6は、本実施の形態におけるパチスロ1のリール3Lを示す側面図、図7は、本実施の形態におけるパチスロ1の図柄61cの内部を示す側断面図である。
次に、図4から図7を参照して、本実施の形態におけるパチスロ1が備えるリールユニット3の構成を説明する。ここで、図4は、本実施の形態におけるパチスロ1のリールユニット3の構成を示す斜視図、図5は、本実施の形態におけるパチスロ1のリール3Lを示す斜視図、図6は、本実施の形態におけるパチスロ1のリール3Lを示す側面図、図7は、本実施の形態におけるパチスロ1の図柄61cの内部を示す側断面図である。
図4に示すように、各リール3L,3C,3Rは、アングル部材630に回転可能に支持され、横一列に設けられている。これらのリール3L,3C,3Rは、図示されないリールケースに着脱自在に収容されている。各リール3L,3C,3Rは、同様に構成されているので、リール3Lを代表して以下に説明する。
図6及び図7に示すように、リールユニット3は、バックライト(光源)621を有している。バックライト621は、アングル部材630に支持され、リール3Lを介して表示窓21L(図2参照)に対向している。つまり、リール3Lの内部には、バックライト621が設けられている。
また、図3に示すように、リール3Lは、アングル部材630(図4及び図5参照)によってキャビネット1a(図3参照)内に配設されている。アングル部材630は、図4に示すように、リールユニット3の一部を構成している。
図4〜図6に示すように、リール3Lは、回転可能なリールドラム61aと、リールドラム61aの外周に取り付けられたリール帯61bとを有している。リール帯61bには、後述するように、複数の図柄61cが立体的に形成されている。
リールドラム61aは、ハブ610を備えている。ハブ610は、アングル部材630にベアリング(図示せず)を介して回転可能に連結された片持ちの回転軸611に支持されている。ハブ610には、ハブ610を中心として放射状に延びる複数のスポーク612が連結されている。そして、複数のスポーク612の延端には円環状の第1リム613が結合されている。
リールドラム61aは、第1リム613に対向して円環状の第2リム614が配設されている。第2リム614は、リール帯61bが結合されている。つまり、第1リム613に支持されたリール帯61bが第2リム614に結合されている。
また、図6に示すように、アングル部材630には、ステッピングモータ49Lが取り付けられており、ステッピングモータ49Lは、リール3Lの内部に収納されている。ステッピングモータ49Lの出力軸には、歯数の少ない原動歯車617が嵌合されている。一方、ハブ610には、原動歯車617に噛み合う歯数の多い従動歯車618が取り付けられている。
図4〜図6に示すように、回転軸611の先端部にはリング板611aが取り付けられており、このリング板611aとハブ610との間には、スプリング622が配設されて、ハブ610を回転軸611の基端部側に付勢している。リールドラム61aの内部には、図6に示すように、リールドラム61aの回転角度を検出する検知部625が配置されている。
図5〜図7に示すように、リール帯61bには、複数の図柄61cが立体造形体として遠心方向に隆起して形成されている。リール帯61bは、例えば、軽量で熱成形容易な合成樹脂フィルムからなり、この合成樹脂フィルムに、立体造形体である複数の図柄61cが一体成形されている。
この合成樹脂フィルムは、光を透過容易な透明フィルムから構成されている。尚、この合成樹脂フィルムは、光を比較的透過容易な半透明フィルムから構成されていてもよい。
図7に示すように、バックライト621は、図柄61cの背後から光を照射して立体造形体を際立たせることができるように配置されている。
また、図7に示すように、立体造形体はその内部を中空に形成されており、流体62が封入されている。各図柄61cの容積は略同一であることが好ましく、封入される流体62の量も均一化されていることが好ましい。すなわち、リール3Lの遠心方向の重量バランスが保たれるように構成されていることが好ましい。リール3Lの回転バランスを安定にするためである。
流体62は、例えば、水等の液体を用いることができ、各図柄に対応して着色されている。例えば、「7(セブン)」の図柄を表わす立体造形体には、赤色に着色された流体を封入し、「鐘(ベル)」の図柄を表わす立体造形体には、黄色に着色された流体を封入することが好ましい。
また、立体造形体の流体62には、バックライト621からの光を拡散する光拡散部材63を多数有している。光拡散部材63は、流体62の流動に伴って図柄61cの内部を比較的緩やかに流動するように、適宜の重さを有している。
光拡散部材63としては、例えば、矩形にカットされた銀箔片等が好ましいが、流体62の流動に伴って図柄61cの内部を比較的緩やかに流動し、バックライト621からの光を拡散できるものであれば、如何なる素材であってもよい。
[パチスロが備える回路の構成]
パチスロ1の構造についての説明は以上である。次に、図8及び図9を参照して、本実施の形態におけるパチスロ1が備える回路の構成について説明する。本実施の形態におけるパチスロ1は、主制御回路71、副制御回路72及びこれらと電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)を備える。
パチスロ1の構造についての説明は以上である。次に、図8及び図9を参照して、本実施の形態におけるパチスロ1が備える回路の構成について説明する。本実施の形態におけるパチスロ1は、主制御回路71、副制御回路72及びこれらと電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)を備える。
<主制御回路>
図8は、本実施の形態におけるパチスロ1の主制御回路71の構成を示すブロック図である。
図8は、本実施の形態におけるパチスロ1の主制御回路71の構成を示すブロック図である。
(マイクロコンピュータ)
主制御回路71は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ30は、CPU(以下、メインCPU)31、ROM(以下、メインROM)32及びRAM(以下、メインRAM)33により構成される。
主制御回路71は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ30は、CPU(以下、メインCPU)31、ROM(以下、メインROM)32及びRAM(以下、メインRAM)33により構成される。
メインROM32には、メインCPU31により実行される制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路72に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM33には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
(乱数発生器等)
メインCPU31には、クロックパルス発生回路34、分周器35、乱数発生器36及びサンプリング回路37が接続されている。クロックパルス発生回路34及び分周器35は、クロックパルスを発生する。メインCPU31は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器36は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路37は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
メインCPU31には、クロックパルス発生回路34、分周器35、乱数発生器36及びサンプリング回路37が接続されている。クロックパルス発生回路34及び分周器35は、クロックパルスを発生する。メインCPU31は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器36は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路37は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
(スイッチ等)
マイクロコンピュータ30の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU31は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ49L,49C,49R等の周辺装置の動作を制御する。ストップスイッチ7Sは、3つのストップボタン7L,7C,7Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
マイクロコンピュータ30の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU31は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ49L,49C,49R等の周辺装置の動作を制御する。ストップスイッチ7Sは、3つのストップボタン7L,7C,7Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
メダルセンサ42Sは、メダル投入口10に受け入れられたメダルが前述のセレクタ42内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ11Sは、ベットボタン11が遊技者により押されたことを検出する。また、精算スイッチ12Sは、精算ボタン12が遊技者により押されたことを検出する。
(周辺装置及び回路)
マイクロコンピュータ30により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ49L,49C,49R、7セグ表示器13及びホッパー40がある。また、マイクロコンピュータ30の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
マイクロコンピュータ30により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ49L,49C,49R、7セグ表示器13及びホッパー40がある。また、マイクロコンピュータ30の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
モータ駆動回路39は、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられたステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動を制御する。リール位置検出回路50は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リール3L,3C,3Rが一回転したことを示すリールインデックスを各リール3L,3C,3Rに応じて検出する。
ステッピングモータ49L,49C,49Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。ステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリール3L,3C,3Rに伝達される。ステッピングモータ49L,49C,49Rに対して1回のパルスが出力されるごとに、リール3L,3C,3Rは一定の角度で回転する。
メインCPU31は、リールインデックスを検出してからステッピングモータ49L,49C,49Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リール3L,3C,3Rが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リール3L,3C,3Rの表面に配された各図柄の位置を管理するようにしている。
表示部駆動回路48は、7セグ表示器13の動作を制御する。また、ホッパー駆動回路41は、ホッパー40の動作を制御する。また、払出完了信号回路51は、ホッパー40に設けられたメダル検出部40Sが行うメダルの検出を管理し、ホッパー40から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
<副制御回路>
図9は、本実施の形態におけるパチスロ1の副制御回路72の構成を示すブロック図である。
図9は、本実施の形態におけるパチスロ1の副制御回路72の構成を示すブロック図である。
副制御回路72は、主制御回路71と電気的に接続されており、主制御回路71から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路72は、基本的に、CPU(以下、サブCPU)81、ROM(以下、サブROM)82、RAM(以下、サブRAM)83、レンダリングプロセッサ84、描画用RAM85、ドライバ87、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)88、オーディオRAM89、A/D変換器90及びアンプ91を含んで構成されている。
サブCPU81は、主制御回路71から送信されたコマンドに応じて、サブROM82に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAM83は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路71から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROM82は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU81が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路71との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスク、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置5による映像の表示を制御する描画制御タスク、ランプ14による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ9L,9Rによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
また、副制御回路72には、その動作が制御される周辺装置として、液晶表示装置5、スピーカ9L,9R、ランプ14及びバックライト621が接続されている。
サブCPU81、レンダリングプロセッサ84、描画用RAM85(フレームバッファ86を含む)及びドライバ87は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置5により表示する。
また、サブCPU81、DSP88、オーディオRAM89、A/D変換器90及びアンプ91は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカ9L,9Rにより出力する。また、サブCPU81は、演出内容により指定されたランプデータに従ってランプ14の点灯及び消灯を行う。また、サブCPU81は、バックライト621を点灯することができる。
[メインROMに記憶されているデータテーブルの構成]
パチスロ1が備える回路の構成についての説明は以上である。次に、図10を参照して、メインROM32に記憶されている図柄配置テーブルの構成について説明する。
パチスロ1が備える回路の構成についての説明は以上である。次に、図10を参照して、メインROM32に記憶されている図柄配置テーブルの構成について説明する。
[図柄配置テーブル]
図10は、図柄配置テーブルを示す説明図である。図柄配置テーブルは、各リール3L,3C,3Rの回転方向における各図柄の位置と、各位置に配された図柄の種類を特定するデータ(以下、図柄コード)とを規定している。
図10は、図柄配置テーブルを示す説明図である。図柄配置テーブルは、各リール3L,3C,3Rの回転方向における各図柄の位置と、各位置に配された図柄の種類を特定するデータ(以下、図柄コード)とを規定している。
図柄配置テーブルは、リールインデックスが検出されるときに表示窓21L,21C,21R内の中段に存在する図柄の位置を「0」として、リール3L,3C,3Rの回転方向に進む順に、各図柄の位置に対して「0」〜「20」をそれぞれ割り当てている。したがって、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたかを管理しつつ、図柄配置テーブルを参照することによって、主として表示窓21L,21C,21Rの中段に存在する図柄の位置及びその図柄の種類を常に管理することが可能となっている。
[パチスロにおいて実行されるプログラムフロー]
次に、図11を参照して、主制御回路71のメインCPU31により実行されるプログラムの内容について説明する。
次に、図11を参照して、主制御回路71のメインCPU31により実行されるプログラムの内容について説明する。
[主制御回路のメインCPUの制御によるメインフローチャート]
図11は、メインCPU31の基本制御を示すメインフローチャートである。パチスロ1に電源が投入されると、はじめに、メインCPU31は、初期化処理を行う(S1)。次に、メインCPU31は、メインRAM33における指定格納領域のクリアを行う(S2)。この処理では、例えば、内部当籤役格納領域や表示役格納領域等、1回の遊技ごとに消去が必要となる格納領域に格納されたデータがクリアされる。
図11は、メインCPU31の基本制御を示すメインフローチャートである。パチスロ1に電源が投入されると、はじめに、メインCPU31は、初期化処理を行う(S1)。次に、メインCPU31は、メインRAM33における指定格納領域のクリアを行う(S2)。この処理では、例えば、内部当籤役格納領域や表示役格納領域等、1回の遊技ごとに消去が必要となる格納領域に格納されたデータがクリアされる。
次に、メインCPU31は、メダル受付・スタートチェック処理を行う(S3)。この処理では、メダルセンサ42Sやスタートスイッチ6Sの入力のチェック等が行われる。
次に、メインCPU31は、乱数値を抽出し、メインRAM33に設けられた乱数値格納領域に格納する(S4)。次に、メインCPU31は、内部抽籤処理を行う(S5)。この処理では、乱数値に基づいた抽籤により内部当籤役の決定が行われる。次に、メインCPU31は、スタートコマンドを副制御回路72に対して送信する(S6)。スタートコマンドは、内部当籤役等を特定するパラメータを含んで構成される。
次に、メインCPU31は、全リール3L,3C,3Rの回転開始を要求する(S7)。尚、全リール3L,3C,3Rの回転開始が要求されると、一定の周期(1.1173msec)で実行される割込処理によってステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動が制御され、各リール3L,3C,3Rの回転が開始される。
次に、メインCPU31は、リール停止制御処理を行う(S8)。この処理では、ストップスイッチ7Sの入力のチェックが行われ、ストップボタン7L,7C,7Rが押されたタイミングと内部当籤役とに基づいて該当リール3L,3C,3Rの回転が停止される。
次に、メインCPU31は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せを検索し、その結果に基づいて払出枚数等を決定する(S9)。検索の結果、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せと一致する場合、対応する表示役及び払出枚数が決定される。次に、メインCPU31は、表示コマンドを副制御回路72に対して送信する(S10)。表示コマンドは、表示役や払出枚数等を特定するパラメータを含んで構成される。
次に、メインCPU31は、メダル払出処理を行う(S11)。この処理では、決定された払出枚数に基づいて、ホッパー40の駆動やクレジット枚数の更新が行われる。次に、メインCPU31は、払出枚数に基づいて、ボーナス終了枚数カウンタを更新する(S12)。この処理では、払出枚数として決定された数値がボーナス終了枚数カウンタから減算される。
次に、メインCPU31は、ボーナス作動中フラグがオンであるか否かを判別する(S13)。メインCPU31は、ボーナス作動中フラグがオンであると判別したときには、ボーナス終了チェック処理を行う(S14)。この処理では、ボーナスの終了契機を管理するための各種カウンタを参照して、ボーナスの作動を終了するか否かがチェックされる。
メインCPU31は、S14の後、又は、S13においてボーナス作動中フラグがオンではないと判別したときには、ボーナス作動チェック処理を行う(S15)。この処理では、ボーナスの作動を開始するか否かがチェックされる。この処理が終了すると、S2に移る。
(立体造形体の作用等)
次に、図7を参照して、立体造形体が奏する作用及び効果について説明する。リール帯61bに表示された図柄61cが立体造形体として遠心方向に隆起しているので、図柄61cの良好な視認性を確保できる。
次に、図7を参照して、立体造形体が奏する作用及び効果について説明する。リール帯61bに表示された図柄61cが立体造形体として遠心方向に隆起しているので、図柄61cの良好な視認性を確保できる。
また、立体造形体の内部に流体62を封入してあるので、リール3Lが回転若しくは停止すると、立体造形体の内部の流体62が流動する。流体62の流動状態は、リール3Lの回転に基づく遠心力或いは慣性力に依存する。すなわち、流体62の流動状態は、リール3Lの動作状況(例えば、停止するまでの回転時間等)によって様々に変化するので、流体62の流動状態を後述のように可視化することにより、図柄61cの見え方を様々に変化させることができる。
立体造形体の内部には、流体62と共に多数の光拡散部材63が封入されているので、流体62の流動に伴って光拡散部材63が立体造形体の内部を流動する。図柄61cは、光を透過可能に形成されているので、バックライト621からの光は光拡散部材63によって拡散される。
すると、図柄61cは、拡散光によって内部から照らされ、可視化された流体62の流動に伴って様々な様相を呈する。したがって、従来のような平面的な図柄では表現できない差別化された立体表現を実現できる。
また、流体62は、各図柄61cに対応して着色(例えば、「7(セブン)」の図柄61cの場合には、赤色)されているので、図柄61cを更に立体的に際立たせることができる。
上述したリール3Lが奏する作用及び効果は、他のリール3C,3Rも同様に奏するので、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態によるパチスロ1は、リールユニット3において図柄61cを立体造形体としたことにより、平面的な図柄では表現できない差別化された立体表現を実現でき、図柄61cの良好な視認性を確保することができる。
尚、上記実施形態においては、リール帯61bの全てを透明フィルムにより構成するものとして説明したが、これに限定されず、図柄61cの立体感を際立たせることができれば、リール帯61bの全て又は一部を半透明フィルムにより構成してもよい。
また、流体62を水等の液体として説明したが、これに限定されず、着色された気体であってもよく、上記と同様の効果を期待できる。
また、図柄61cを背後から照射するバックライト621を設けるものとして説明したが、照射する方向は、背後に限定されず、図柄61cの立体感を際立たせることができれば、前方、上方、下方等、いずれの方向であってもよい。
1 パチスロ(遊技機)
1a キャビネット
3 リールユニット(変動表示装置)
3C,3L,3R リール
61a リールドラム
61b リール帯
61c 図柄
62 流体
63 光拡散部材
621 バックライト(光源)
1a キャビネット
3 リールユニット(変動表示装置)
3C,3L,3R リール
61a リールドラム
61b リール帯
61c 図柄
62 流体
63 光拡散部材
621 バックライト(光源)
Claims (3)
- キャビネットの内部に配置され、複数の図柄を表示して回転する一つ以上のリールを設けるリールユニットを備える遊技機であって、
前記リールは、回転するリールドラムと、このリールドラムの外周に取り付けたリール帯と、を有し、
前記リール帯は、前記図柄が中空の立体造形体として遠心方向に隆起しており、
前記立体造形体は、内部に流体が封入されていることを特徴とする遊技機。 - 前記立体造形体を照らす光源を更に備え、
前記立体造形体の全て又は一部は、光を透過可能に形成され、
前記立体造形体は、前記立体造形体の内部を流動すると共に、前記光源からの光を拡散する光拡散部材を有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記流体は、前記図柄に対応して着色されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008141576A JP2009285200A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008141576A JP2009285200A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009285200A true JP2009285200A (ja) | 2009-12-10 |
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ID=41454987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008141576A Withdrawn JP2009285200A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009285200A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017035315A (ja) * | 2015-08-11 | 2017-02-16 | 株式会社カプコン | 遊技機 |
-
2008
- 2008-05-29 JP JP2008141576A patent/JP2009285200A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017035315A (ja) * | 2015-08-11 | 2017-02-16 | 株式会社カプコン | 遊技機 |
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Legal Events
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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