JP2009284737A - ロータ及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータ本体とマグネットとを周方向に一体回転させる凹凸連結部において、その凹凸連結部における応力集中によるマグネットの損傷を抑制することができるロータ及びモータを提供する。
【解決手段】凹凸連結部を構成する中間部材13の係合凸部13c及びリングマグネット14の係合凹部14aには、弾性を有する弾性接着剤30が備えられ、この弾性接着剤30を介してリングマグネット14とロータ本体12とが間接的に周方向に弾性係合されるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、マグネットを有するロータ及びそのロータを備えたモータに関するものである。
従来、モータのロータとして、ロータ本体の外周面に円環状のマグネットを固定したものがある。このようなロータにおいては、マグネットとロータ本体とを一体回転させる必要があるが、その方法としては、例えば特許文献1に示すように、マグネットの軸方向の端部に設けられる係合凹部(特許文献1では切り欠き)と、ロータ本体に固定される環状の固定部材に設けられる係合凸部(特許文献1では爪)とを周方向に係合させることが考えられる。即ち、このような凹凸連結部により、ロータ本体及びマグネットを周方向に係合させることで一体回転可能とすることができる。
特開2004−312876号公報
ところで、上記のロータでは、ロータ本体に対してマグネットを固定する際に、ロータ本体に固定した固定部材の係合凸部及びマグネットの係合凹部を周方向で係合させているため、例えばマグネットの回転に伴って係合凸部及び係合凹部の係合箇所で必然的に応力が発生する。そのため、例えば係合凸部を有する固定部材の剛性が高い場合、マグネットの係合凹部に発生する応力が大きくなり、マグネットを損傷させる虞がある。また、このことは、特に係合凹部及び係合凸部の数が少なくなればなるほど、凹凸連結部に発生する応力が集中して大きくなるため、マグネットの損傷の可能性が高くなるといった問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロータ本体とマグネットとを周方向に一体回転させる凹凸連結部において、その凹凸連結部における応力集中によるマグネットの損傷を抑制することができるロータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転軸を有するロータ本体と、該ロータ本体の外周に設けられる円環状のマグネットとを凹凸連結部により一体回転可能に固定したロータであって、前記凹凸連結部は弾性を有する弾性係合部を備え、該弾性係合部を介して前記マグネットと前記ロータ本体とを周方向に係合したことをその要旨とする。
この発明では、凹凸連結部には弾性を有する弾性係合部が備えられ、この弾性係合部(例えば、弾性接着剤、弾性部材、弾性が生じる形状等にて構成)を介してマグネットとロータ本体とが周方向に係合されるため、凹凸連結部において周方向係合時に発生する応力を弾性係合部の弾性力により吸収でき、マグネットの損傷を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロータにおいて、前記凹凸連結部は、前記マグネットの軸方向端部に設けられる凹凸状の第1係合部と、前記ロータ本体に設けられる凹凸状の第2係合部とを備え、前記第1及び第2係合部にて前記マグネットと前記ロータ本体とを直接的に周方向に弾性係合させたことをその要旨とする。
この発明では、凹凸連結部は、マグネットの軸方向端部に設けられる凹凸状の第1係合部と、ロータ本体に設けられる凹凸状の第2係合部とが備えられ、第1及び第2係合部にてマグネットとロータ本体とが直接的に周方向に弾性係合される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のロータにおいて、前記凹凸連結部は、前記マグネットの軸方向端部に設けられる凹凸状の第1係合部と、前記ロータ本体に設けられる凹凸状の第2係合部と、前記第1係合部と係合する凹凸状の第3係合部及び前記第2係合部と係合する凹凸状の第4係合部を有する中間部材とを備え、前記第1及び第2係合部並びに前記中間部材にて前記マグネットと前記ロータ本体とを間接的に周方向に弾性係合させたことをその要旨とする。
この発明では、凹凸連結部は、マグネットの軸方向端部に設けられる凹凸状の第1係合部と、ロータ本体に設けられる凹凸状の第2係合部と、第1係合部と係合する凹凸状の第3係合部及び第2係合部と係合する凹凸状の第4係合部を有する中間部材とを備え、その中間部材にてマグネットとロータ本体とが間接的に周方向に弾性係合される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のロータにおいて、前記中間部材は、自身の第3係合部と前記マグネットの第1係合部とを周方向に直接当接させるとともに、その第3係合部が周方向に撓み可能に形成されてなる前記弾性係合部を構成したことをその要旨とする。
この発明では、中間部材は、自身の第3係合部とマグネットの第1係合部とが周方向に直接当接されるとともに、その第3係合部が周方向に撓み可能に形成される。つまり、マグネットの第1係合部と直接当接して連結する第3係合部が周方向に撓み可能に形成されることで、第1係合部と周方向での当接係合時に発生する応力をその第3係合部の弾性変形にて吸収することができ、部品数の増加も抑制できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のロータにおいて、前記中間部材の第3係合部は、孔及び切欠きの形成により撓み可能とされたことをその要旨とする。
この発明では、中間部材の第3係合部は、孔及び切欠きの形成により撓み可能とされるため、孔及び切り欠きの弾性変形を利用して簡易に第1係合部と周方向での当接係合時に発生する応力を吸収することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記マグネットの第1係合部と係合する前記係合部は、その周方向端部がR形状とされたことを特徴とするロータ。
この発明では、マグネットの第1係合部と係合する係合部は、その周方向端部がR形状とされるため、マグネットの第1係合部との周方向間隔を広げる部分を形成することができ、例えば弾性を有する弾性接着剤にて弾性係合部を構成することで、その周方向厚さを肉厚とすることが可能となる。これにより、効果的に応力を吸収することができる。更に、マグネットの第1係合部との周方向間隔を部分的に狭くすることが可能となるため、第1係合部及び第1係合部と係合する係合部とが周方向に大きくずれることを抑制でき、例えば前記弾性接着剤を介在させる前の状態での互いの周方向の位置決めを容易とすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のロータと、該ロータの外周に対向配置されるステータとを備えたことをその要旨とする。
この発明では、請求項1〜6の記載の効果を奏することができるモータを提供することができる。
従って、上記記載の発明によれば、ロータ本体とマグネットとを周方向に一体回転させる凹凸連結部において、その凹凸連結部における応力集中によるマグネットの損傷を抑制することができるロータ及びモータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1は、本実施形態におけるモータ1の断面を示している。このモータ1は、例えば運転者のステアリング操作をアシストすることを主たる目的とした車両用電動パワーステアリング装置に組み付けられる。
図1に示すように、モータ1は、有底円筒状をなすケース本体2及び該ケース本体2の開口部を閉塞するエンドフレーム3からなるモータケース4と、ケース本体2の内周面に固定されたステータ5と、該ステータ5の内側に配置されたロータ6と、レゾルバ7とを備えたブラシレスモータである。
ステータ5は、略円筒状をなし、ステータコア8及び巻線9を備えている。ステータコア8は、周方向に沿って設けられた複数のティース部8a(2つのみ図示)を備え、これらのティース部8aは、ステータコア8の外周側で連結されて一体的に構成されている。各ティース部8aには、インシュレータ10を介して巻線9が巻回されている。
ロータ6は、ステータコア8の内周面との間に一定の間隙を有して配置されている。ロータ6は、回転軸11と、該回転軸11に固定されたロータ本体(ロータ本体)12と、中間部材13を介してロータ本体12の外周に配置される円環状のリングマグネット14と、ロータ本体12及びリングマグネット14を覆うカバー部材15とから構成されている。
回転軸11は、その基端側を前記ケース本体2の底部中央に設けられた軸受16に支持されるとともに、先端側を前記エンドフレーム3の中央に設けられた軸受17に支持されることにより回転可能に支持されている。
ロータ本体12は、図1及び図4に示すように略円柱状をなし、ロータ本体12の基端側には、円環状で径方向外側に延びるフランジ部20が一体形成されている。フランジ部20には、径方向内側に向かって凹設される一対の第2係合部としての係合凹部21が形成されている。この係合凹部21は、ロータ本体12の外周で周方向180度等間隔に2つ(図4では、1つのみ図示)設けられている。
ロータ本体12の径方向中央には、軸方向に貫通した貫通孔22が形成されている。貫通孔22において前記エンドフレーム3側の端部からロータ本体12の軸方向中央までの部分は、その直径が前記回転軸11の外径と等しいか若干小さく形成された固定孔23となっている。また、貫通孔22においてロータ本体12の軸方向中央から前記ケース本体2の底部側の端部までの部分は、その直径が回転軸11の外径よりも大きく形成された挿通穴24となっている。そして、ロータ本体12は、貫通孔22に嵌入された回転軸11に対して固定孔23にて固定され、回転軸11と一体回転可能となっている。
図2及び図4に示すように、中間部材13は、樹脂等の剛性物からなり、リングマグネット14及びロータ本体12を周方向で係合させるためのものである。中間部材13は、円環状の本体部13aと、本体部13aの周方向略同一位置の両端面からそれぞれ軸方向に延びる第4係合部としての係合凸部13b及び第3係合部としての係合凸部13cとから構成されている。
係合凸部13b,13cは、周方向180度間隔に2つずつ形成されており、係合凸部13bは軸方向一方に延び、係合凸部13cは軸方向他方に延びるように形成されている。そして、係合凸部13bは、中間部材13の本体部13aをロータ本体12に嵌入させた状態で係合凹部21と例えば軽圧入により係合(固定)されている。尚、前記係合凸部13bと係合凹部21とは、上記の固定方法の他に、例えば弾性を有する接着剤による固定方法やその他の固定方法を用いてもよい。また、係合凸部13cは、図3に示すように2つの周方向端部13xが周方向に凸となるR形状を成すように形成されている。
リングマグネット14は、その外周面の周方向等間隔にN極及びS極が交互配置されるように着磁されており、その軸方向の基端には前記係合凸部13cと係合される第1係合部としての係合凹部14aが周方向180度等間隔に2つ形成されている。このリングマグネット14の係合凹部14aは、図2に示すように弾性係合部としての弾性接着剤30を介して中間部材13の係合凸部13cと係合されており、係合凸部13cと係合凹部14aとが周方向に係合されることで、中間部材13の係合凸部13bを介してリングマグネット14及びロータ本体12とが周方向に一体回転可能に設けられている。即ち、リングマグネット14は弾性を有する弾性接着剤30によりロータ本体12と周方向に係合されるため、係合凸部13cと係合凹部14aとの周方向係合時に発生する応力が弾性を有する弾性接着剤30により吸収でき、リングマグネット14の損傷を抑制することが可能となっている。
また、係合凸部13cは、前述したとおり、周方向端部13xがR形状に形成されているため、弾性接着剤30を比較的多く塗布でき、弾性接着剤30の径方向両端側における周方向厚さを肉厚とすることができる。尚、ロータ本体12の外周面12aとリングマグネット14の内周面14bとは接着剤31(特に弾性は問わない)により接着固定されており、ロータ本体12及びリングマグネット14が、その接着と係合凹部14a,21及び係合凸部13b,13cによる凹凸連結により固定される。
図1に示すように、カバー部材15は、円筒部15aと、底部15bと、折曲部15cとから構成されている。円筒部15aは、その軸方向長さがロータ本体12の軸方向長さと略同一に形成されている。従って、中間部材13の外周面、フランジ部20の外周面及びリングマグネット14の外周面は、円筒部15aにて覆われている。
カバー部材15の底部15bは、円筒部15aの軸方向一端から径方向内側に向かって延設されており、ロータ本体12の端面12b及びリングマグネット14の端面14cと当接する。折曲部15cは、円筒部15aにおける底部15bと逆側に軸方向一端から延設されている。この折曲部15cは、ロータ本体12の外周にリングマグネット14が中間部材13を介して配置されカバー部材15がロータ本体12に装着された後に、その全周が図4に示すフランジ部20を係止するように径方向内側に折り曲げられる。そして、折曲部15cが折り曲げられたことにより、折曲部15cはロータ本体12のフランジ部20と中間部材13の係合凸部13bとを軸方向に係止し、ロータ本体12,中間部材13及びリングマグネット14の脱落を防止している。
レゾルバ7は、レゾルバ用ロータ7aとレゾルバ用ステータ7bとから構成されている。このレゾルバ7は、ロータ6(回転軸11)の回転位置を検出するためのものである。レゾルバ用ロータ7aは、ロータ6の回転軸11のエンドフレーム3側に固定されている。そして、レゾルバ用ステータ7bは、レゾルバ用ロータ7aの外周側で該レゾルバ用ロータ7aと対向するように前記エンドフレーム3に固定されている。そして、レゾルバ7はロータ6の回転位置情報を図示しない制御装置に出力し、該制御装置によりステータ5に電圧が適宜供給されるようになっている。
上記のように構成されたモータ1は、ステータ5の回転磁界を受けてロータ6を構成するリングマグネット14が回転され、リングマグネット14の回転力が中間部材13及びロータ本体12に伝達されて回転軸11が回転されるようになっている。
次に、本実施の形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)凹凸連結部を構成する中間部材13の係合凸部13c及びリングマグネット14の係合凹部14aには、弾性を有する弾性接着剤30が備えられ、この弾性接着剤30を介してリングマグネット14とロータ本体12とが間接的に周方向に弾性係合されるため、凹凸連結部を構成する係合凸部13c及び係合凹部14aにおいて周方向係合時に発生する応力を弾性接着剤30の弾性力により吸収でき、リングマグネット14の損傷を抑制することができる。
(2)リングマグネット14の係合凹部14aと係合する中間部材13の係合凸部13cは、その周方向端部13xが周方向に凸のR形状とされるため、リングマグネット14の係合凹部14aとの周方向間隔を広げる部分を形成することができ、弾性接着剤30にて弾性係合部を構成することで、その周方向厚さを肉厚とすることが可能となる。これにより、効果的に応力を吸収することができる。更に、リングマグネット14の係合凹部14aとの周方向間隔を部分的に狭くすることが可能となるため、リングマグネット14の係合凹部14a及び係合凹部14aと係合する係合凸部13cとが周方向に大きくずれることを抑制でき、弾性接着剤30を介在させる前の状態での互いの周方向の位置決めを容易とすることができる。
尚、本発明の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1係合部としての係合凹部14a及び第2係合部としての係合凹部21を軸方向に凹状となるように構成したが、これに限らない。例えば、一方を凸状に構成したり、両方を凸状に構成したりしてもよい。尚、この場合は、中間部材13の係合凸部13b、13cを凹状に構成する。
・上記実施形態では、係合凹部14a、係合凹部21及び中間部材13の係合凸部13b、13cをそれぞれ2つ形成したが、1つ若しくは3つ以上形成してもよい。
・上記実施形態では、中間部材13の係合凸部13c側のみに弾性を有する弾性接着剤30を塗布しているが、これに限らず、ロータ本体12の係合凹部21と係合される係合凸部13bに弾性を有する弾性接着剤30を塗布してもよい。このような構成にすることで、弾性接着剤30を介してロータ本体12と中間部材13とが係合されるため、リングマグネット14の損傷をより抑制させることができる。
・上記実施形態では、リングマグネット14及びロータ本体12の間に中間部材13を設けたが、これに限らず、設けなくてもよい。具体的には、図5及び図6に示すように、ロータ本体12には、その基端(図中右側)の全周にわたって径方向外側に延びるフランジ部40が設けられている。このフランジ部40には、フランジ部40におけるカバー部材15の底部15b側の端面40aから軸方向に延びる係合凸部41が周方向180度等間隔に2つ設けられおり、この係合凸部41は、弾性を有する弾性接着剤30を介してリングマグネット14に形成された係合凹部14aと周方向で係合される。このようにリングマグネット14とロータ本体12とが周方向に直接的に係合される構成にすることで、中間部材13を設ける必要が無く部材点数を抑えながらも、弾性を有する弾性接着剤30によりリングマグネット14及びロータ本体12の損傷を抑えることができる。
・上記実施形態では、弾性係合部として弾性接着剤30により構成したが、これに限らず、例えばポッティング剤やゴム等を用いてもよい。
また、機械的構造により弾性係合部を構成してもよい。例えば、図7,8に示すように、中間部材13の本体部13aから軸方向に延びる第3係合部としての係合凸部50を設け、この係合凸部50の周方向の側面51にはリングマグネット14の係合凹部14aの周方向側面52及びロータ本体12の係合凹部21の周方向側面53に周方向に押圧当接する突起54が設けられるとともに、この係合凸部50には径方向に貫通して撓むように形成された撓み許容孔55が設けている。このような構成することで、突起54により伝達される応力が撓み許容孔55による弾性変形により吸収させることができる。そのため、リングマグネット14及びロータ本体12の損傷を抑制させることができる。また、上記実施形態のように弾性係合部として弾性接着剤30(図1参照)を使用しなくてよいため、接着剤の乾燥工程を要しない。これにより、製造時間を短縮させることも可能となる。
また、図9に示すように、リングマグネット14の係合凹部14a及びロータ本体12の係合凹部21に周方向に係合するとともに、中間部材13の本体部13aの両端面から切り欠いてそれぞれ軸方向に延びるように形成される第3係合部としての撓み片60,61を設け、この撓み片60,61の基端に周方向に窪んだ形状の窪み部62を設ける構成としてもよい。撓み片60は、中間部材13の軸方向におけるロータ本体12のフランジ部20側の端面から周方向に所定の隙間を有して2つ形成され、撓み片61は、中間部材13の軸方向におけるリングマグネット14の側の端面から周方向に所定の隙間を有して2つ形成され、撓み片60,61は、それぞれ係合凹部14a,21の周方向側面14x、21xに周方向に押圧当接するように形成されている。このような構成にすることで、撓み片60,61が周方向に撓み易くなり、リングマグネット14及びロータ本体12の損傷を抑制させることができ、上記実施形態のように弾性係合部として弾性接着剤30(図1参照)を使用しなくてよいため、接着剤の乾燥工程を要しない。これにより、製造時間の短縮させることも可能となる。
・上記実施形態では、中間部材13の係合凸部13cの周方向端部13xを周方向に凸となるR形状に形成したが、これに限らない。例えば図10に示すように、中間部材13の係合凸部13cの周方向端部13xを周方向に凹となるR形状、即ち上記実施形態と逆向きのR形状に形成してもよい。尚、これらの構成は、例えば図5及び図6を用いて前述した構成においても適用可能であり、この場合、ロータ本体12の係合凸部41の軸方向端部を周方向に凹状若しくは凸状のR形状とすればよい。
・上記実施形態では、リングマグネット14の外周にカバー部材15を設けているが、これに限らず、カバー部材を設けなくてもよい。
・上記実施形態では、電動パワーステアリング用のモータとして具体化したが、その他のモータに適用してもよい。
本実施の形態におけるブラシレスモータの概略構成図である。 同上におけるロータの一部を示した斜視図である。 同上におけるリングマグネット及び中間部材の端面図である。 同上におけるロータの一部の分解斜視図である。 別例におけるロータの断面図である。 同上におけるロータの一部を示した斜視図である。 別例におけるロータの一部を示した斜視図である。 同上におけるロータの端部の構成を説明するための説明図である。 別例におけるロータの端部の構成を説明するための説明図である。 別例におけるリングマグネット及び中間部材の端面図である。
符号の説明
1…モータ、5…ステータ、6…ロータ、11…回転軸、12…ロータ本体、13…中間部材、13a…本体部、13b…係合凸部(第4係合部及び凹凸連結部)、13c…係合凸部(第3係合部及び凹凸連結部)、13x…周方向端部、14…リングマグネット(マグネット)、14a…係合凹部(第1係合部及び凹凸連結部)、21…係合凹部(第2係合部及び凹凸連結部)、30…弾性接着剤(弾性係合部)50…係合凸部(第3係合部及び凹凸連結部)、51…側面、52,53…周方向側面、54…突起、55…撓み許容孔、60、61…撓み片(第3係合部)。

Claims (7)

  1. 回転軸を有するロータ本体と、該ロータ本体の外周に設けられる円環状のマグネットとを凹凸連結部により一体回転可能に固定したロータであって、
    前記凹凸連結部は弾性を有する弾性係合部を備え、該弾性係合部を介して前記マグネットと前記ロータ本体とを周方向に係合したことを特徴とするロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記凹凸連結部は、前記マグネットの軸方向端部に設けられる凹凸状の第1係合部と、前記ロータ本体に設けられる凹凸状の第2係合部とを備え、
    前記第1及び第2係合部にて前記マグネットと前記ロータ本体とを直接的に周方向に弾性係合させたことを特徴とするロータ。
  3. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記凹凸連結部は、前記マグネットの軸方向端部に設けられる凹凸状の第1係合部と、前記ロータ本体に設けられる凹凸状の第2係合部と、前記第1係合部と係合する凹凸状の第3係合部及び前記第2係合部と係合する凹凸状の第4係合部を有する中間部材とを備え、
    前記第1及び第2係合部並びに前記中間部材にて前記マグネットと前記ロータ本体とを間接的に周方向に弾性係合させたことを特徴とするロータ。
  4. 請求項3に記載のロータにおいて、
    前記中間部材は、自身の第3係合部と前記マグネットの第1係合部とを周方向に直接当接させるとともに、その第3係合部が周方向に撓み可能に形成されてなる前記弾性係合部を構成したことを特徴とするロータ。
  5. 請求項4に記載のロータにおいて、
    前記中間部材の第3係合部は、孔及び切欠きの形成により撓み可能とされたことを特徴とするロータ。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のロータにおいて、
    前記マグネットの第1係合部と係合する前記係合部は、その周方向端部がR形状とされたことを特徴とするロータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のロータと、該ロータの外周に対向配置されるステータとを備えたことを特徴とするモータ。
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