JP2009283726A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子シャッタ電圧、画像ムラ、白キズの低減や、電子シャッタ電圧のばらつき、白キズ特性のばらつきの抑制を行うことにより、固体撮像装置の特性を向上することを目的とする。
【解決手段】撮像素子形成領域であるエピタキシャル層の下層に、ノンドープ不純物拡散防止層103,As以外の化合物が含有する非As系不純物拡散防止層あるいはSi:CまたはSiGeCからなる不純物拡散層を設けることにより、エピタキシャル層に不純物が拡散することを防止することができるため、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。
【選択図】図1
【解決手段】撮像素子形成領域であるエピタキシャル層の下層に、ノンドープ不純物拡散防止層103,As以外の化合物が含有する非As系不純物拡散防止層あるいはSi:CまたはSiGeCからなる不純物拡散層を設けることにより、エピタキシャル層に不純物が拡散することを防止することができるため、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、シリコン基板上に撮像素子形成領域となるエピタキシャル層が形成される固体撮像装置及びその製造方法に関する。
一般に、固体撮像装置では、低抵抗基板上に高抵抗エピタキシャル層を成長し、その上に撮像部を形成する(第1の従来例と称す)。あるいは、基板上に低抵抗エピタキシャル層と高抵抗エピタキシャル層を順に成長し、その上に撮像部を形成する。その結果、高抵抗基板上に撮像部を形成する場合と比べて、電子シャッタ電圧を大幅に低減できる(第2の従来例と称す)。第2の従来例の場合、電子シャッタ電圧を低減できるだけでなく、基板の抵抗に制約がなく、基板の不純物濃度の不均一さが固体撮像装置の特性に反映されることもない。尚、従来、基板やエピタキシャル層にドープする不純物としてP(リン)を用いている。
ところが、Pは拡散係数が大きいため、エピタキシャル層が一層である第1の従来例では、高温熱処理を受けると、Pが基板からエピタキシャル層へ拡散して、不純物濃度が安定なエピタキシャル層を形成することができない。しかも、エピタキシャル層が一層であるので、基板の不純物濃度の不均一さが固体撮像装置の特性に反映され、特に、電子シャッタ電圧のばらつきや画像ムラの問題が生じる。
また、エピタキシャル層が二層である第2の従来例では、高温熱処理を受けると、Pが下層側のエピタキシャル層から上層側のエピタキシャル層へ拡散して、不純物濃度が安定な上層側のエピタキシャル層を形成することができない。微細化に伴い、飽和電荷量を確保するため必然的にイオン注入が深くなり、また、電子シャッタ電圧を低減するためエピタキシャル層も薄くなるため、上層側のエピタキシャル層の抵抗ばらつきが固体撮像装置の特性に反映され、特に、電子シャッタ電圧のばらつきが生じる。
更に、固体撮像装置では、エピタキシャル成長時や素子形成プロセス時の重金属汚染による白キズを低減するため、ゲッタリング技術が適用されている。ゲッタリング技術とは、重金属不純物(Fe,Ni等)を半導体基板の素子形成領域から除去する技術である。代表的なゲッタリング技術であるIG(Intrinsic Gettering)では、熱処理により半導体基板内部にBMD(Bulk Micro Defect)と呼ばれる酸素析出物を発生させ、これによる歪み応力により重金属不純物を捕獲している。
近年、電子シャッタ電圧と画像ムラを低減し、同時に白キズを低減する技術が開発されている。例えば、特許文献1は、基板にAs及びCをイオン注入し、その上にエピタキシャル層を形成する技術を開示している。AsはPと比べて拡散係数が小さいため、基板からエピタキシャル層への拡散が少ない。また、基板中にCをイオン注入すれば、BMDの発生が促進することにより歪み応力が増大し、ゲッタリング効果が向上する。
特開平6−163410号公報
しかしながら、発明者らが研究開発を進めたところ、基板にAs(ヒ素)をイオン注入し、その上にエピタキシャル層を形成すれば、電子シャッタ電圧と画像ムラを低減することができるものの、Asが撮像部の形成領域であるエピタキシャル層に拡散することにより、製造された素子間で電子シャッタ電圧のばらつきが大きくなることが判明した。素子間の電子シャッタ電圧のばらつきが大きくなれば、その分を見込んで実際に印加する電圧の設定値を高めなければならないため、固体撮像装置の低電力化を妨げることになる。
本発明は、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきの抑制を行うことにより、固体撮像装置の特性を向上することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、半導体基板に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置であって、前記半導体基板上に、前記エピタキシャル層の下部領域に形成される低抵抗層と、前記エピタキシャル層と前記低抵抗層の間に形成される非As系不純物拡散防止層とを有することを特徴とする。
また、前記非As系不純物拡散防止層が、ノンドープ層であることを特徴とする。
また、前記非As系不純物拡散防止層が、Si:C層、あるいはSiGeC層であることを特徴とする。
また、前記非As系不純物拡散防止層が、Si:C層、あるいはSiGeC層であることを特徴とする。
また、前記Si:C層、あるいはSiGeC層が、前記エピタキシャル層よりも電気抵抗が低いことを特徴とする。
また、前記低抵抗層が、低抵抗エピタキシャル層であることを特徴とする。
また、前記低抵抗層が、低抵抗エピタキシャル層であることを特徴とする。
また、前記半導体基板が前記低抵抗層であることを特徴とする。
また、前記半導体基板が、全域において炭素が略均一に分布されていることを特徴とする。
また、前記半導体基板が、全域において炭素が略均一に分布されていることを特徴とする。
また、半導体基板全域に炭素が略均一に分布する半導体基板上に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置であって、前記エピタキシャル層の下部領域の前記半導体基板に形成されるAsを含む低抵抗層を有することを特徴とする。
また、前記Asを含む低抵抗層が、前記半導体基板表面にAsが導入された層であることを特徴とする。
また、前記炭素が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の濃度範囲で含まれていることを特徴とする。
また、前記炭素が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の濃度範囲で含まれていることを特徴とする。
さらに、本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置の製造方法であって、前記半導体基板上に低抵抗層を形成する工程と、前記低抵抗層上に非As系不純物拡散防止層を形成する工程と、前記非As系不純物拡散防止層上に前記エピタキシャル層を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、前記非As系不純物拡散防止層を形成する工程が、ノンドープエピタキシャル層を形成する工程であることを特徴とする。
また、前記非As系不純物拡散防止層を形成する工程が、Si:C層、あるいはSiGeC層を形成する工程であることを特徴とする。
また、前記非As系不純物拡散防止層を形成する工程が、Si:C層、あるいはSiGeC層を形成する工程であることを特徴とする。
また、前記Si:C層、あるいはSiGeC層を形成する工程が、前記半導体基板表面にC、あるいは、GeとCをイオン注入する工程であることを特徴とする。
また、前記Si:C層、あるいはSiGeC層を形成する工程が、前記半導体基板上にSi:Cエピタキシャル層、あるいは、SiGeCエピタキシャル層を形成する工程であることを特徴とする。
また、前記Si:C層、あるいはSiGeC層を形成する工程が、前記半導体基板上にSi:Cエピタキシャル層、あるいは、SiGeCエピタキシャル層を形成する工程であることを特徴とする。
また、前記Si:C層、あるいはSiGeC層が、前記エピタキシャル層よりも低抵抗であることを特徴とする。
また、半導体基板に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置の製造方法であって、前記半導体基板上にAsを含む低抵抗層を形成する工程と、前記低抵抗層上に前記エピタキシャル層を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、半導体基板に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置の製造方法であって、前記半導体基板上にAsを含む低抵抗層を形成する工程と、前記低抵抗層上に前記エピタキシャル層を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、前記半導体基板が単結晶から形成されており、前記Asを含む低抵抗層を形成する工程が、単結晶製造時にAsをドープする工程であることを特徴とする。
また、前記Asを含む低抵抗層を形成する工程が、前記半導体基板表面にAsをイオン注入する工程であることを特徴とする。
また、前記Asを含む低抵抗層を形成する工程が、前記半導体基板表面にAsをイオン注入する工程であることを特徴とする。
また、前記半導体基板が、全域において炭素が略均一に分布されていることを特徴とする。
また、炭素濃度が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲に含まれていることを特徴とする。
また、炭素濃度が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲に含まれていることを特徴とする。
以上により、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきの抑制を行うことにより、固体撮像装置の特性を向上することができる。
以上のように、撮像素子形成領域であるエピタキシャル層の下層に、ノンドープ不純物拡散防止層,As以外が添加された不純物拡散防止層あるいはSi:CまたはSiGeCからなる不純物拡散層を設けることにより、エピタキシャル層に不純物が拡散することを防止することができるため、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1における固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法は、低抵抗エピタキシャル層と高抵抗エピタキシャル層との間にノンドープエピタキシャル不純物拡散防止層あるいはAs以外が添加された不純物拡散防止層である非As系不純物拡散層を設けることを特徴とする。低抵抗エピタキシャル層と高抵抗エピタキシャル層との間にノンドープエピタキシャル不純物拡散防止層あるいは非As系不純物拡散層を設けることにより、エピタキシャル層に不純物が拡散することを防止することができるため、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。
(実施の形態1)
実施の形態1における固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法は、低抵抗エピタキシャル層と高抵抗エピタキシャル層との間にノンドープエピタキシャル不純物拡散防止層あるいはAs以外が添加された不純物拡散防止層である非As系不純物拡散層を設けることを特徴とする。低抵抗エピタキシャル層と高抵抗エピタキシャル層との間にノンドープエピタキシャル不純物拡散防止層あるいは非As系不純物拡散層を設けることにより、エピタキシャル層に不純物が拡散することを防止することができるため、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。
以下、実施の形態1における固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法について説明する。
図1は、実施の形態1に係る固体撮像装置の下地層の断面を模式的に示す図である。図1に示す固体撮像装置は、例えばシリコン基板101等の半導体基板、低抵抗エピタキシャル層102、ノンドープエピタキシャル層103、高抵抗エピタキシャル層104を下地層として備える。シリコン基板101は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものであり、Pを含有している。
図1は、実施の形態1に係る固体撮像装置の下地層の断面を模式的に示す図である。図1に示す固体撮像装置は、例えばシリコン基板101等の半導体基板、低抵抗エピタキシャル層102、ノンドープエピタキシャル層103、高抵抗エピタキシャル層104を下地層として備える。シリコン基板101は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものであり、Pを含有している。
低抵抗エピタキシャル層102は、膜厚が5μm、抵抗率が0.1Ωcm程度であり、N型不純物としてはPをドープしている。ノンドープエピタキシャル層103は、不純物拡散防止層として機能し、膜厚が1μm、抵抗率が100Ωcm以上であり、不純物はドープしていない。高抵抗エピタキシャル層104は、膜厚が4μm、抵抗率が12Ωcm程度であり、シリコン結晶からなり撮像部である素子形成領域を有している。
図2は、実施の形態1に係る固体撮像装置の断面を模式的に示す図である。図2に示した固体撮像装置は、図1に示した下地層上に製造されている。固体撮像装置は、シリコン基板101、低抵抗エピタキシャル層102、ノンドープエピタキシャル層103、高抵抗エピタキシャル層104、ゲート絶縁膜209、ゲート電極210、反射防止膜217、遮光膜219、層間絶縁膜218、表面保護膜220を備える。図2は、固体撮像素子の1画素のみを示している。
シリコン基板101、低抵抗エピタキシャル層102、ノンドープエピタキシャル層103は、図1を用いて説明したとおりである。高抵抗エピタキシャル層104は、p型ウェル領域204、n型領域205、207、p型領域208、213、215、216を有する。n型領域205はp型ウェル領域204、p型領域213、215、216に囲まれている。そのためn型領域205にポテンシャル井戸が形成される。ポテンシャル井戸が形成された領域が光検出部となる。n型領域207は、p型領域208、213、215に囲まれている。そのためn型領域207にポテンシャル井戸が形成される。ポテンシャル井戸が形成された領域が垂直転送部となる。
ゲート絶縁膜209、ゲート電極210、反射防止膜217、遮光膜219、層間絶縁膜218、表面保護膜220は、固体撮像装置の一般的な構成要素であり、しかも本発明の本質部分ではないため、説明を省略する。
次に、本発明の固体撮像装置の製造方法について図2,図3を用いて説明する。
まず、図3は、実施の形態1に係る固体撮像装置の下地層の製造過程を示す工程断面図である。最初に、シリコン基板101を準備し、洗浄、乾燥させる。シリコン基板101は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものである。
まず、図3は、実施の形態1に係る固体撮像装置の下地層の製造過程を示す工程断面図である。最初に、シリコン基板101を準備し、洗浄、乾燥させる。シリコン基板101は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものである。
次に、シリコン基板101上に、低抵抗エピタキシャル層102、ノンドープエピタキシャル層103、高抵抗エピタキシャル層104を成長させる。エピタキシャル成長は成長温度を950℃〜1150℃とした常圧CVD法により実施することとする。
次に、上記半導体基板から固体撮像装置を製造する工程について説明する。
高抵抗エピタキシャル層103に、イオン注入によりp型ウェル領域204及びn型領域205を形成する。次に、高抵抗エピタキシャル層103の表面に、熱酸化によりゲート絶縁膜209を形成する。この後、イオン注入により、p型領域213、215、n型領域207、p型領域208を形成する。さらに、ゲート絶縁膜209上にゲート電極210を形成してからp型領域216を形成し、反射防止膜217、層間絶縁膜218、遮光膜219、表面保護膜220を形成する。
高抵抗エピタキシャル層103に、イオン注入によりp型ウェル領域204及びn型領域205を形成する。次に、高抵抗エピタキシャル層103の表面に、熱酸化によりゲート絶縁膜209を形成する。この後、イオン注入により、p型領域213、215、n型領域207、p型領域208を形成する。さらに、ゲート絶縁膜209上にゲート電極210を形成してからp型領域216を形成し、反射防止膜217、層間絶縁膜218、遮光膜219、表面保護膜220を形成する。
次に、上記の製造方法で作成した半導体基板の、抵抗率のプロファイルを測定結果について、図4を用いて説明する。図4は半導体基板の抵抗率のプロファイルを示す図であり、従来、ならびに、本発明における半導体基板の抵抗率のプロファイルを示している。図4から明らかなように、ノンドープエピタキシャル層103で不純物の拡散が防止されるため、低抵抗エピタキシャル層102とノンドープエピタキシャル層103の界面は急峻であり、高抵抗エピタキシャル層104の抵抗率はほぼ一定であり、この領域に固体撮像装置を形成することができる。
次に、上記の製造方法でCCD型固体撮像装置を作製し、電子シャッタ電圧を測定した。固体撮像装置の画素数は500万画素であり、サンプル数はそれぞれ100個である。
特許文献1の方法で作製した従来の固体撮像装置から得られた電子シャッタ電圧の平均値を基準として規格化した場合、電子シャッタ電圧は、従来が1.0、本発明が0.8となった。電子シャッタ電圧のばらつき(最大値と最小値との差)は、従来が0.4、本発明が0.2となった。この結果から、本発明は従来よりも電子シャッタ電圧、ならびに、そのばらつきを半減できることが分かる。
特許文献1の方法で作製した従来の固体撮像装置から得られた電子シャッタ電圧の平均値を基準として規格化した場合、電子シャッタ電圧は、従来が1.0、本発明が0.8となった。電子シャッタ電圧のばらつき(最大値と最小値との差)は、従来が0.4、本発明が0.2となった。この結果から、本発明は従来よりも電子シャッタ電圧、ならびに、そのばらつきを半減できることが分かる。
更に、従来、ならびに、本発明の固体撮像装置の画像評価をした結果、どちらも画像ムラの発生はなかった。
従って、本発明の実施の形態の固体撮像装置およびその製造方法によれば、固体撮像装置が形成される半導体基板として、シリコン基板等の基板上に低抵抗エピタキシャル層および高抵抗エピタキシャル層が形成される半導体基板において、低抵抗エピタキシャル層と高抵抗エピタキシャル層との間にノンドープエピタキシャル不純物拡散防止層あるいはAs以外が添加された不純物拡散防止層である非As系不純物拡散層を設けることにより、エピタキシャル層に不純物が拡散することを防止することができるため、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。また、エピタキシャル成長炉中の気相拡散による高抵抗エピタキシャル層全体の抵抗低下も防ぐこともできる。
従って、本発明の実施の形態の固体撮像装置およびその製造方法によれば、固体撮像装置が形成される半導体基板として、シリコン基板等の基板上に低抵抗エピタキシャル層および高抵抗エピタキシャル層が形成される半導体基板において、低抵抗エピタキシャル層と高抵抗エピタキシャル層との間にノンドープエピタキシャル不純物拡散防止層あるいはAs以外が添加された不純物拡散防止層である非As系不純物拡散層を設けることにより、エピタキシャル層に不純物が拡散することを防止することができるため、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。また、エピタキシャル成長炉中の気相拡散による高抵抗エピタキシャル層全体の抵抗低下も防ぐこともできる。
ここでは、低抵抗層として低抵抗エピタキシャル層を用いたが、エピタキシャル成長により形成しない低抵抗層を用いても、同様に高温熱処理による高抵抗エピタキシャル層への不純物を抑制することができ、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制することができる。また、低抵抗層を用いない場合には、シリコン基板の不純物濃度の不均一さを高抵抗エピタキシャル層へ転写することを防ぐことができる。
また、シリコン基板101中に、Cを面方向及び深さ方向に略均一に添加することにより、白キズを低減させることができる。ここで、「略均一」とは、シリコン基板101中の複数の領域でC濃度を測定した場合、その下限値に対する上限値の比が10以内に収まることをいうものとする。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る固体撮像装置の下地層の断面を模式的に示す図である。図5において、固体撮像装置は、例えばシリコン基板501等の半導体基板、不純物拡散層となるSi:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502、高抵抗エピタキシャル層503を下地層として備える。シリコン基板501は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものである。Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502は、膜厚が5μm、抵抗率が0.1Ωcm程度であり、N型不純物としてはPをドープしている。高抵抗エピタキシャル層503は、膜厚が5μmであり、シリコン結晶からなり撮像部である素子形成領域を有している。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る固体撮像装置の下地層の断面を模式的に示す図である。図5において、固体撮像装置は、例えばシリコン基板501等の半導体基板、不純物拡散層となるSi:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502、高抵抗エピタキシャル層503を下地層として備える。シリコン基板501は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものである。Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502は、膜厚が5μm、抵抗率が0.1Ωcm程度であり、N型不純物としてはPをドープしている。高抵抗エピタキシャル層503は、膜厚が5μmであり、シリコン結晶からなり撮像部である素子形成領域を有している。
実施の形態2に係る固体撮像装置は図5に示した下地層上に製造されている。シリコン基板501、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502は、図5を用いて説明したとおりである。高抵抗エピタキシャル層503、ならびに、その上に形成された固体撮像装置は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
次に、本発明の固体撮像装置の製造方法について図6を用いて説明する。
図6は、実施の形態2に係る固体撮像装置の下地層の製造過程を示す工程断面図である。最初に、シリコン基板501を準備し、洗浄、乾燥させる。シリコン基板501は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものである。次に、シリコン基板501上に、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502を成長させる。エピタキシャル成長は成長温度を490℃としたUHV−CVD法により実施することとする。
図6は、実施の形態2に係る固体撮像装置の下地層の製造過程を示す工程断面図である。最初に、シリコン基板501を準備し、洗浄、乾燥させる。シリコン基板501は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものである。次に、シリコン基板501上に、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502を成長させる。エピタキシャル成長は成長温度を490℃としたUHV−CVD法により実施することとする。
次に、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502上に、高抵抗エピタキシャル層503を成長させる。この結果、高抵抗エピタキシャル層503が得られるとともに、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502中にSiC微結晶504が点在する状態が得られる。エピタキシャル成長は成長温度を950〜1150℃とした常圧CVD法により実施することとする。成長温度を950℃以上としているので、エピタキシャル成長と同時に、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502中にSiC微結晶504を析出させるための熱アニールも実施されることとなる。
次に、上記半導体基板から固体撮像装置を製造する工程であるが、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
上記の製造方法で半導体基板を作製し、抵抗率のプロファイルを測定すると、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502が不純物の拡散を防止するので、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502と高抵抗エピタキシャル層503の界面は急峻となり、また、高抵抗エピタキシャル層504の抵抗率はほぼ一定となって、この領域に固体撮像装置を形成することができる。
上記の製造方法で半導体基板を作製し、抵抗率のプロファイルを測定すると、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502が不純物の拡散を防止するので、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層502と高抵抗エピタキシャル層503の界面は急峻となり、また、高抵抗エピタキシャル層504の抵抗率はほぼ一定となって、この領域に固体撮像装置を形成することができる。
次に、上記の製造方法でCCD型固体撮像装置を作製し、電子シャッタ電圧を測定した結果、測定結果については、実施の形態1の場合と変化がなかった。更に、従来、ならびに、本発明の固体撮像装置の画像評価をした結果、どちらも画像ムラの発生はなかった。
従って、本発明の実施の形態の固体撮像装置およびその製造方法によれば、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減すると共に、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制することができる。
このように、シリコン基板と高抵抗エピタキシャル層の間に不純物拡散層としてSi:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層を形成する構成とすることにより、高抵抗エピタキシャル層のエピタキシャル成長と同時に、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層中にSiC微結晶を析出させることができる。SiC微結晶はPやAsなどの不純物拡散を促進する格子間Si原子や原子空孔をC原子によってトラップする効果を有するため、不純物が高抵抗エピタキシャル層に拡散することを抑制でき、画像ムラがなく、電子シャッタ電圧の低減が可能となる。
また、Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層としてが高抵抗エピタキシャル層より抵抗が低い、例えば、抵抗率が12Ωcm程度の低抵抗Si:Cエピタキシャル層としてもよい。これにより、シャッタ電圧をより低減することができる。
また、実施の形態1と同様に、シリコン基板中に、濃度が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲のCを含有する構成とすることもできる。Cを含有しなくても、また、C含有量がその範囲にない場合であっても、不純物が高抵抗エピタキシャル層に拡散することを抑制でき、画像ムラがなく、電子シャッタ電圧の低減が可能となる。シリコン基板中のC濃度を、3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲に含まれるようにした場合には、C濃度が3×1016以上なので、ゲッタリングサイトとなるBMDを高密度に形成することができる。その結果、ゲッタリング効果を向上させることができる。また、C濃度が1.5×1017atoms/cm3以下なので、過度にBMDを形成することがない。したがって、転位やスリップの発生による半導体基板の強度低下を防止することができる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る固体撮像装置の下地層の断面を模式的に示す図である。図7に示すように、固体撮像装置は、例えばシリコン基板701等の半導体基板、Asを含む低抵抗層702、高抵抗エピタキシャル層703を下地層として備える。シリコン基板701は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものであり、C及びPを含有している。C濃度は3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲に含まれている。なお、Cはシリコン基板701中に、面方向及び深さ方向に略均一に分布している。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る固体撮像装置の下地層の断面を模式的に示す図である。図7に示すように、固体撮像装置は、例えばシリコン基板701等の半導体基板、Asを含む低抵抗層702、高抵抗エピタキシャル層703を下地層として備える。シリコン基板701は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものであり、C及びPを含有している。C濃度は3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲に含まれている。なお、Cはシリコン基板701中に、面方向及び深さ方向に略均一に分布している。
Asを含む低抵抗層702は、抵抗率が0.1Ωcm程度になるようにAsがイオン注入されている。高抵抗エピタキシャル層703は、膜厚が5μm、抵抗率が12Ωcm程度であり、シリコン結晶からなり撮像部である素子形成領域を有している。
実施の形態3に係る固体撮像装置は図7に示した下地層上に製造されている。シリコン基板701、Asを含む低抵抗層702は、図7を用いて説明したとおりである。高抵抗エピタキシャル層703、ならびに、その上に形成された固体撮像装置は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
次に、本発明の固体撮像装置の製造方法について図8を用いて説明する。
図8は、実施の形態3に係る固体撮像装置の下地層の製造過程を示す工程断面図である。最初に、シリコン基板701を準備し、洗浄、乾燥させる。シリコン基板701は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものであり、引き上げ時に、Cを含有する材料をドープする。ここで、Cを含有する材料は、半導体基板701が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の濃度範囲でCを含有することになるように投入される。次に、シリコン基板701上に、750keVの加速エネルギー、5×1012atoms/cm2のドーズ量でAsをイオン注入し、Asを含む低抵抗層702を形成する。
図8は、実施の形態3に係る固体撮像装置の下地層の製造過程を示す工程断面図である。最初に、シリコン基板701を準備し、洗浄、乾燥させる。シリコン基板701は、例えば、CZ(Czochralski)法により引き上げられたシリコン単結晶をスライスしてなるものであり、引き上げ時に、Cを含有する材料をドープする。ここで、Cを含有する材料は、半導体基板701が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の濃度範囲でCを含有することになるように投入される。次に、シリコン基板701上に、750keVの加速エネルギー、5×1012atoms/cm2のドーズ量でAsをイオン注入し、Asを含む低抵抗層702を形成する。
次に、Asを含む低抵抗層702上に、高抵抗エピタキシャル層703を成長させる。エピタキシャル成長は成長温度を950〜1150℃とした常圧CVD法により実施することとする。
次に、下地層を用いて固体撮像装置を製造する工程であるが、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
上記の製造方法で下地層を作製し、抵抗率のプロファイルを測定すると、シリコン基板701に添加されたCがPやAsなどの不純物拡散を促進する格子間Si原子や原子空孔をトラップする効果を有することにより、低抵抗層702に含有されるAsが高抵抗エピタキシャル層703に拡散することを抑制することができるため、Asを含む低抵抗層702と高抵抗エピタキシャル層703の界面は急峻となり、また、高抵抗エピタキシャル層703の抵抗率はほぼ一定となって、この領域に固体撮像装置を形成することができることがわかる。
上記の製造方法で下地層を作製し、抵抗率のプロファイルを測定すると、シリコン基板701に添加されたCがPやAsなどの不純物拡散を促進する格子間Si原子や原子空孔をトラップする効果を有することにより、低抵抗層702に含有されるAsが高抵抗エピタキシャル層703に拡散することを抑制することができるため、Asを含む低抵抗層702と高抵抗エピタキシャル層703の界面は急峻となり、また、高抵抗エピタキシャル層703の抵抗率はほぼ一定となって、この領域に固体撮像装置を形成することができることがわかる。
次に、上記の製造方法でCCD型固体撮像装置を作製し、電子シャッタ電圧を測定した結果、実施の形態1の場合と変化がなかった。更に、従来、ならびに、本発明の固体撮像装置の画像評価をした結果、どちらも画像ムラの発生はなかった。
従って、本発明の実施の形態における固体撮像装置およびその製造方法によれば、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減しながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制することができる。
以上のように、シリコン基板製造時に添加されたCがPやAsなどの不純物拡散を促進する格子間Si原子や原子空孔をトラップする効果を有することにより、低抵抗層に含有されるAsが高抵抗エピタキシャル層に拡散することを抑制することができるため、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。また、シリコン基板全域において炭素を略均一に分布することにより、不純物拡散を促進する格子間Si原子や原子空孔がシリコン基板のC原子によってトラップされるので、PやAs等の不純物が高抵抗エピタキシャル層へ拡散することを抑制できるため、高温熱処理による低抵抗層から高抵抗エピタキシャル層への不純物拡散を抑制でき、電子シャッタ電圧と画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきを抑制し、固体撮像装置の特性を向上することができる。また、SiとCの共有結合半径の差による歪み場に重金属がゲッタリングされると共に、Cの共有結合性により、ゲッタリングした重金属の保持力が高まる。その結果、高抵抗エピタキシャル層の下部に形成されたCが略均一に分布したシリコン基板にゲッタリングされた重金属が再放出された場合においても、撮像部である素子形成領域まで到達しにくいという利点がある。
また、シリコン基板へのCの添加を、シリコン基板の製造時に行うことにより、エピタキシャル成長工程の前にCの添加工程を設ける必要がないため、装置の切り替えを行う必要がなく、不純物の混入の可能性を抑制することができる。
また、Asを含む低抵抗層を結晶引き上げ時にAsをドープすることで形成する場合、エピタキシャル層を成長するシリコン基板の結晶性が良いため、エピタキシャル層中の結晶欠陥を少なくできる。一方、Asを含む低抵抗層をシリコン基板表面へのイオン注入で形成する場合、シリコン基板中に残留する結晶欠陥により歪み応力が発生し、ゲッタリング効果が得られる。
また、本実施の形態では、シリコン基板中のC濃度は、3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲に含まれているとしたが、必ずしもその範囲には限らない。シリコン基板中のC濃度を、3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲に含まれるようにした場合には、C濃度が3×1016以上なので、ゲッタリングサイトとなるBMDを高密度に形成することができる。その結果、ゲッタリング効果を向上させることができる。また、C濃度が1.5×1017atoms/cm3以下なので、過度にBMDを形成することがない。したがって、転位やスリップの発生による半導体基板の強度低下を防止することができる。
以上、本発明に係る固体撮像装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1) 実施の形態では、CZ法による引き上げで単結晶インゴットを育成しているが、これに限らず、単結晶を育成する際に磁場を印加するMCZ法を用いてもよい。
(1) 実施の形態では、CZ法による引き上げで単結晶インゴットを育成しているが、これに限らず、単結晶を育成する際に磁場を印加するMCZ法を用いてもよい。
(2) 実施の形態では、IT−CCD型の固体撮像装置を例に挙げているが、これに限らず、エピタキシャル層に撮像部を有し、前記エピタキシャル層の下部に低抵抗層を備えた固体撮像装置であれば同様に適用可能である。
(3) 実施の形態では、シリコン基板を例に挙げているが、これに限らず、ゲルマニウム基板などにも適用可能である。
本発明は、電子シャッタ電圧、画像ムラを低減させながら、電子シャッタ電圧のばらつきの抑制を行うことにより、固体撮像装置の特性を向上することができ、シリコン基板上に撮像素子形成領域となるエピタキシャル層が形成される固体撮像装置及びその製造方法等に有用である。
101 シリコン基板
102 低抵抗エピタキシャル層
103 ノンドープエピタキシャル層
104 高抵抗エピタキシャル層
204 p型ウェル領域
205 n型領域
207 n型領域
208 p型領域
209 ゲート絶縁膜
210 ゲート電極
213 p型領域
215 p型領域
216 p型領域
217 反射防止膜
218 層間絶縁膜
219 遮光膜
220 表面保護膜
501 シリコン基板
502 Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層
503 高抵抗エピタキシャル層
504 SiC微結晶
701 シリコン基板
702 Asを含む低抵抗層
703 高抵抗エピタキシャル層
102 低抵抗エピタキシャル層
103 ノンドープエピタキシャル層
104 高抵抗エピタキシャル層
204 p型ウェル領域
205 n型領域
207 n型領域
208 p型領域
209 ゲート絶縁膜
210 ゲート電極
213 p型領域
215 p型領域
216 p型領域
217 反射防止膜
218 層間絶縁膜
219 遮光膜
220 表面保護膜
501 シリコン基板
502 Si:C(あるいはSiGeC)エピタキシャル層
503 高抵抗エピタキシャル層
504 SiC微結晶
701 シリコン基板
702 Asを含む低抵抗層
703 高抵抗エピタキシャル層
Claims (21)
- 半導体基板に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置であって、
前記半導体基板上に、
前記エピタキシャル層の下部領域に形成される低抵抗層と、
前記エピタキシャル層と前記低抵抗層の間に形成される非As系不純物拡散防止層と
を有することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記非As系不純物拡散防止層が、ノンドープ層であることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
- 前記非As系不純物拡散防止層が、Si:C層、あるいはSiGeC層であることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
- 前記Si:C層、あるいはSiGeC層が、前記エピタキシャル層よりも電気抵抗が低いことを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
- 前記低抵抗層が、低抵抗エピタキシャル層であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記半導体基板が前記低抵抗層であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 前記半導体基板が、全域において炭素が略均一に分布されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 半導体基板全域に炭素が略均一に分布する半導体基板上に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置であって、
前記エピタキシャル層の下部領域の前記半導体基板に形成されるAsを含む低抵抗層を有することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記Asを含む低抵抗層が、前記半導体基板表面にAsが導入された層であることを特徴とする請求項8記載の固体撮像装置。
- 前記炭素が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の濃度範囲で含まれていることを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 半導体基板に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置の製造方法であって、
前記半導体基板上に低抵抗層を形成する工程と、
前記低抵抗層上に非As系不純物拡散防止層を形成する工程と、
前記非As系不純物拡散防止層上に前記エピタキシャル層を形成する工程と
を有することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。 - 前記非As系不純物拡散防止層を形成する工程が、ノンドープエピタキシャル層を形成する工程であることを特徴とする請求項11記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記非As系不純物拡散防止層を形成する工程が、Si:C層、あるいはSiGeC層を形成する工程であることを特徴とする請求項11記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記Si:C層、あるいはSiGeC層を形成する工程が、前記半導体基板表面にC、あるいは、GeとCをイオン注入する工程であることを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記Si:C層、あるいはSiGeC層を形成する工程が、前記半導体基板上にSi:Cエピタキシャル層、あるいは、SiGeCエピタキシャル層を形成する工程であることを特徴とする請求項14記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記Si:C層、あるいはSiGeC層が、前記エピタキシャル層よりも低抵抗であることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
- 半導体基板に成長されたエピタキシャル層上に撮像部となる素子が形成されてなる固体撮像装置の製造方法であって、
前記半導体基板上にAsを含む低抵抗層を形成する工程と、
前記低抵抗層上に前記エピタキシャル層を形成する工程とを
有することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。 - 前記半導体基板が単結晶から形成されており、前記Asを含む低抵抗層を形成する工程が、単結晶製造時にAsをドープする工程であることを特徴とする請求項17記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記Asを含む低抵抗層を形成する工程が、前記半導体基板表面にAsをイオン注入する工程であることを特徴とする請求項17記載の固体撮像装置の製造方法。
- 前記半導体基板が、全域において炭素が略均一に分布されていることを特徴とする請求項11〜請求項19のいずれかに記載の固体撮像装置の製造方法。
- 炭素濃度が3×1016〜1.5×1017atoms/cm3の範囲に含まれていることを特徴とする請求項20記載の固体撮像装置の製造方法。
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JP2008134871A JP2009283726A (ja) | 2008-05-23 | 2008-05-23 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014181496A1 (ja) * | 2013-05-10 | 2014-11-13 | 信越半導体株式会社 | シリコンエピタキシャルウェーハ及びシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法 |
-
2008
- 2008-05-23 JP JP2008134871A patent/JP2009283726A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014181496A1 (ja) * | 2013-05-10 | 2014-11-13 | 信越半導体株式会社 | シリコンエピタキシャルウェーハ及びシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法 |
JP2014218411A (ja) * | 2013-05-10 | 2014-11-20 | 信越半導体株式会社 | シリコンエピタキシャルウェーハ及びシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法 |
US10355092B2 (en) | 2013-05-10 | 2019-07-16 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Silicon epitaxial wafer and method of producing silicon epitaxial wafer |
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