JP2009283193A - 蓄電モジュールの固定構造及び車両 - Google Patents

蓄電モジュールの固定構造及び車両 Download PDF

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秋弘 小崎
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Abstract

【課題】蓄電モジュールのフランジ部をボルトナットで取り付け部材に固定する際、モジュールに寸法誤差があっても蓄電モジュールを取り付け可能とする固定構造を提供する。
【解決手段】蓄電素子11の間にスペーサー部材13を交互に配置して積層化した積層体として構成された蓄電モジュール12において、スペーサー部材13を足部14を有する第1のスペーサー部材13aと、足部14のない第2のスペーサー部材13bとを有し、フランジ部15を複数の第1のスペーサー部材13aの足部14を連接して形成し、モジュール固定ボルトに対応する位置には第2のスペーサー部材13bを配置してモジュール固定ボルト51が遊嵌状態で挿通される開口部18を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の蓄電素子を積層して構成された積層体を含む蓄電モジュールの固定構造に関する。
電気車両、ハイブリッド車両等のように、モータで車両を駆動させる形式の車両には、電池パックが装備されている。このような電池パックは、複数の蓄電素子を積層して構成された蓄電モジュールであるスタックの各蓄電素子を電気的に接続し、高電圧・高電流を端子より取り出すものである。
また、前記スタックは電池ケース内に収容され、該ケースを構成するロアケース部に固定されている。
前記スタックは、外観形状を直方体(又は正方体)状とする複数の蓄電素子を、スペーサーを介して積層することにより構成される。隣接する蓄電素子の間には、冷媒が通る冷却通路が形成されている。また、前記積層体は、例えばエンドプレート、拘束部材等により一体的に拘束されている。
そして、スタックをロアケース部に固定する構造として、特許文献1は、バッテリーの脚部を固定部材とロアケース部とで挟むとともに、これらの脚部、固定部材及びロアケースをボルトで一体的に固定したバッテリーの固定構造を開示する。
特許文献2は、電池モジュールを複数積層することによって構成された電池集合体を開示する。電池集合体は、電池モジュールの両側面に形成された突出部を積層方向に隙間なく配置することによって形成されたフランジ部を両側面に有している。ブラケットは、このフランジ部を係止するとともに、ロアケースに固定される。ロアケース及びフランジ部には、ボルトを挿通するためのボルト穴部が形成されている。
特許文献3は、両側面に外側に突出する足部を有する電池セルを開示する。ロアケースには、電池セルの足部に嵌合する一対の平行なレールが設けられている。電池セルの足部をレールに嵌合させることにより、電池セルをレールに固定することができる。
特許文献4は、バッテリーをトレイに載置した状態で、該バッテリーの下部に設けた足部を弾性部材により該トレイに押し付けて固定する構造を開示する。
図5は、蓄電モジュールのフランジ部をロアケース部に固定する固定構造の一例である。同図において、蓄電素子111は、スペーサー部材101を介して積層されている。この積層体の積層方向両端には、エンド部材161が配置される。蓄電モジュール112の外面には、積層方向に延びる拘束部材164が配置されており、拘束部材164の両端部は、エンド部材161に固定されている。
スペーサー部材101の側面の下部には、足部114が形成されている。足部114はY軸方向に突出している。蓄電モジュール112の組み立て状態において、X軸方向に隣接する足部114は、互いに隙間なく接触しており、X軸方向に延びるフランジ部115を形成している。フランジ部115には、複数の貫通穴116が形成されている。これらの貫通穴116は、X軸方向に等間隔に形成されている。これらの貫通穴116には、モジュール固定ボルト131が挿通される。
ロアケース部121には、モジュール固定ボルト131を挿通するための不図示の貫通穴が形成されている。蓄電モジュール112をロアケース部121の所定の位置に載置すると、前記ロアケースボルト貫通穴及びフランジ部115の貫通穴116のX−Y面における位置が同じになる。したがって、これらの貫通穴にモジュール固定ボルト131を挿通させることができる。モジュール固定ボルト131には、ワッシャ132を介してナット133が締結されている。これにより、ロアケース部121に対して蓄電モジュール112を固定することができる。
特開2002−225570号公報 特開2006−185815号公報 特開2001−313018号公報 特開2006−327493号公報
しかしながら、蓄電モジュール112の構成する蓄電素子111やスペーサー部材101において、製造時に寸法誤差が生じる場合がある。そのため、蓄電モジュール112の組立状態において、これらの寸法誤差が合算され、許容範囲を超えて寸法誤差が拡大するおそれがある。
そのため、ロアケース部121の貫通穴及びフランジ部115の貫通穴116が、X―Y面において異なる位置に位置するおそれがある。したがって、ロアケース部121の貫通穴から挿通されたモジュール固定ボルト131が、フランジ部115に当接して、締結不能となるおそれがある。
本願発明は、蓄電モジュールの構成要素に寸法誤差が生じた場合であっても、締結部材のフランジ部に対する干渉を容易に回避できる蓄電モジュールの固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明の蓄電モジュールの固定構造の構成は、以下(1)〜(5)の通りである。
(1)蓄電素子を積層した積層体を含む蓄電モジュールを、該蓄電モジュールの側方に設けられて該蓄電素子の積層方向に延びるフランジ部を挟圧して蓄電モジュール取り付け部材に固定する蓄電モジュールの固定構造であって、前記積層方向に沿って配置され、該フランジ部を前記蓄電モジュール取り付け部材に押し付ける押圧手段と、
前記積層方向に沿って間隔を有して複数配置した締結部材により前記蓄電モジュール取り付け部材と前記押圧手段とを締結して前記フランジ部を固定する締結手段と、
を有し、前記フランジ部は、前記締結部材が挿通される各個所に前記締結部材が遊びを持って挿通される開口部を有することを特徴とする。
(2) 上記(1)の構成において、前記蓄電モジュールは、隣接する各蓄電素子の間に配置されるスペーサー部材を有しており、前記スペーサー部材は、前記フランジ部の一部を構成する足部を側方に張り出した第1のスペーサー部材と、前記足部のない第2のスペーサー部材とを含み、前記第2のスペーサー部材を挟んだ前記第1のスペーサー部材の足部の間に前記開口部を形成したことを特徴とする。
(2)の構成によれば、第1のスペーサー部材と第2のスペーサー部材を組み合わせることにより、フランジ部に開口部を任意の位置、任意の間隔に形成することができ、また開口部を形成するために特別な加工を要しない。
(3) 上記(1)または(2)の構成において、前記押圧手段は、前記フランジ部の上面に前記積層方向に沿って配置される弾性部材と、前記弾性部材の上面に前記積層方向に沿って配置される押さえ部材とを含み、前記弾性部材の弾性力により前記フランジ部を前記蓄電モジュール取り付け部材に押し付けたことを特徴とする。
(3)の構成によれば、車両振動によって蓄電モジュールが振動したり、締結部材が緩むのを抑制できる。
(4) 上記(1)〜(3)の構成において、前記弾性部材として、前記積層方向に沿って上下にうねる波形状に形成されたバネ座金を用いることができる。
(5) 上記(4)の構成において、前記締結手段は、前記蓄電モジュール取り付け部材に形成された貫通穴に装着されるボルト部材と、前記押圧手段を貫通した該ボルト部材の貫通端部に締結されるナット部材とを有することを特徴とする。
(5)の構成によれば、一枚のバネ座金により積層方向に延びるフランジ部を押圧することができ、部品点数の削減を図ることができる。また、波形のバネ座金とすることにより、バネ座金は積層方向に延びるフランジ部の上面に対して複数点で当接し、その際フランジ部の開口部の積層方向における開口端から外れてバネ座金を当接させれば、該開口部の積層方向の長さをより長くすることができる。これにより、フランジ部と締結部材との干渉をより一層回避することができる。
本発明によれば、蓄電モジュールの構成要素に寸法誤差があっても、フランジ部に設けられた開口部により締結部材のフランジ部に対する干渉を回避することができる。したがって、蓄電モジュールを蓄電モジュール取り付け部材に対して容易に固定することができる。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
(実施例1)
図1〜図4は本発明の実施例1を示す。図1は蓄電装置の分解斜視図であり、図2は図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールの分解斜視図であり、図3は図1のA-A’線に沿った断面図であり、図4は図1のB-B’線に沿った断面図である。なお、互いに直交する3軸をそれぞれX軸、Y軸、Z軸とすると、本明細書においては、図1に示すように、蓄電素子11の積層方向をX軸方向、X軸に垂直な幅方向(積層方向で見て左右方向)をY軸方向、X軸に垂直な高さ方向(積層方向で見て上下方向)をZ軸方向とする。
本実施例の蓄電装置1は、蓄電モジュール取り付け部材としてのロアケース部21と不図示のアッパーケース部とからなる収容ケースと、該収容ケースに収容される蓄電モジュール12とを含む。蓄電モジュール12は複数の蓄電素子11を含む。各蓄電素子11は、その最大面積を有する側面をX軸方向に向けた状態でX軸方向に積層されており、この積層体がY軸方向に二つ並んで配置されている。なお、積層体の並設個数については、適宜変更することができる。本実施例の蓄電装置1は、電気自動車、ハイブリッド自動車の駆動電源又は補助電源として用いることができる。
積層体のX軸方向の両端部には、エンドプレート61が設けられている。該積層体の上下端面には拘束部材(バンド)64が配置されている。拘束部材64は、X軸方向に延びており、両端部が上下方向に折れ曲がっている。拘束部材64の折れ曲がった部分は、エンドプレート61に固定される。固定手段には、リベット止めを用いることができる。
拘束部材64がエンドプレート61に固定されると、エンドプレート61を介して前記積層体に圧縮力が付与される。これにより、各蓄電素子11の位置ずれが防止される。また、集電体から活物質が剥離するのを防止でき、蓄電素子11の性能を維持することができる。
拘束部材64には、ステンレスなどの金属を用いることができる。また、拘束部材64の表面には、絶縁処理を施すのが好ましい。拘束部材64の本数は、適宜変更することができる。拘束部材64として円柱状の丸棒を用いることもできる。この場合、丸棒の一端は一方のエンドプレート61に固定され、他端は他方のエンドプレート61に固定される。丸棒がエンドプレート61に固定されると、一対のエンドプレート61が互いに接近する方向に力を受ける。これにより、エンドプレート61を介して蓄電素子11を押圧できる。
蓄電素子11は、直方体状の角型であり、発電要素を有している。発電要素は、正極体と、負極体と、正極体及び負極体の間に配置されたセパレータとで構成されている。ここで、正極体は、集電体と、集電体の表面に形成された正極層とで構成されている。正極層は、集電体の片面又は両面に形成することができる。正極層とは、正極に応じた活物質や導電剤等を含む層である。また、負極体は、集電体と、集電体の表面に形成された負極層とで構成されている。負極層は、集電体の片面又は両面に形成することができる。負極層とは、負極に応じた活物質や導電剤等を含む層である。
なお、集電体の一方の面に正極層を形成し、集電体の他方の面に負極層を形成した電極(いわゆるバイポーラ電極)を用いることもできる。また、本実施例では、電解液を用いているが、粒子で形成された固体電解質を用いることもできる。固体電解質としては、高分子固体電解質や無機固体電解質がある。
ここで、蓄電素子がニッケル−水素電池である場合には、正極層の活物質として、ニッケル酸化物を用い、負極層の活物質として、MmNi(5−x−y−z)AlMnCo(Mm:ミッシュメタル)等の水素吸蔵合金を用いることができる。また、蓄電素子がリチウムイオン電池である場合には、正極層の活物質として、リチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極層の活物質として、カーボンを用いることができる。また、導電剤として、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、カーボンナノチューブを用いることができる。
蓄電素子11の上端面には、正極端子16a及び負極端子16bが突出して設けられている。X軸方向において隣接する蓄電素子11の正極端子16a及び負極端子16bは、互いに不図示のバスバーにより直列に接続される。
図2に示すように、隣接する蓄電素子11の間には、スペーサー部材13が配置されている。スペーサー部材13は、互いに形状が異なる第1のスペーサー部材13aと第2のスペーサー部材13bとからなる。なお、エンドプレート61、蓄電素子11及びスペーサー部材13から蓄電モジュール12は構成される。
第1のスペーサー部材13aおよび第2のスペーサー部材13bに共通する構成として、外形形状をなす矩形フレーム状の枠体17aを含む。枠体17aの左右方向(Y軸方向)中央には、上下方向(Z軸方向)に延びる仕切フレーム部17bが設けられている。スペーサー部材13のX軸方向の両端面には、突状の水平ブレード部17cが設けられている。水平ブレード部17cは、Y軸方向に延びる。水平ブレード部17cは、Z軸方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。本実施例では、スペーサー部材13の一端面に形成される水平ブレード部17cの本数を9本に設定しているが、必要に応じて適宜変更することができる。
そして、第1のスペーサー部材13aは、枠体17aの左右の縦フレーム部17d、17eの下部に左右方向(Y軸方向)の外側に延びる足部14を有している。X軸方向に隣接配置される第1のスペーサー部材13aは、その足部14が互いに隙間なく接触している。また、第2のスペーサー部材13bは、足部14のない点で第1のスペーサー部材13aと相違しており、その他の構成については、第1のスペーサー部材13aと同様である。
蓄電モジュール12の組立状態において、水平ブレード部17cは、蓄電素子11の最大面積を有する面に当接している。これにより、蓄電素子11とスペーサー部材13との間に冷媒通路が形成される。この冷却通路には、不図示の吸気チャンバから冷却用の空気が流入する。冷却通路に流入した空気は、蓄電素子11の外面に沿ってY軸方向に進む。これにより、各蓄電素子11を効果的に冷却することができる。
なお、第1のスペーサー部材13aの足部14は、平板形状に形成されており、蓄電モジュール12をロアケース部21に取り付ける際に、左右の足部14がロアケース部21の支持台部21a上に載置される。
図2に示すように、蓄電モジュール12は、積層方向に並ぶスペーサー部材13の多くが足部14を備えた第1のスペーサー部材13aから構成され、足部14のない第2のスペーサー部材13bを間隔を隔てて配置している。
すなわち、蓄電モジュール12において、X軸方向に連続的に配列される第1のスペーサー部材13aの足部14によりフランジ部15が形成されている。なお、「連続的」とは、第1のスペーサー部材13aが蓄電素子11を介して連続的に配置されていることを意味する。そして、足部14を有しない第2のスペーサー部材13bの側方に開口部18が形成される。
図2では、27個のスペーサー部材13が蓄電素子11を介してX軸方向に積層されており、X軸方向の一端側から5個目、11個目、17個目、23個目に配列されるスペーサー部材13のみを足部14のない第2のスペーサー部材13bで構成し、残りを足部14のある第1のスペーサー部材13aで構成している。スペーサー部材13には、樹脂を用いることができる。なお、第1のスペーサー部材13aと第2のスペーサー部材13bとの配列態様はこれに限定されるものではなく、蓄電装置1に加わる振動やコストなどを考慮して適宜変更することができる。
エンドプレート61は、格子状に形成されたエンドプレート本体62の左右方向両側面下部からY軸方向に沿って張り出したエンドプレート足部63を有し、エンドプレート足部63は、第1のスペーサー部材13aの足部14に隙間なく接触して、蓄電モジュール12のフランジ部15の一部を構成している。
次に、蓄電モジュール12が取り付けられるロアケース部21について説明する。ロアケース部21は、一枚の金属板を3段形状にプレス加工することにより形成することができる。プレス加工の方法については、熱間プレス成形などの公知の成形方法を用いることができる。ロアケース部21の中段に位置する支持台部21aには、蓄電モジュール12のフランジ部15が載置される。フランジ部15及び支持台部21aの間には、絶縁シートを介在させるのが好ましい。
また、支持台部21aには、締結手段の締結部材としてのモジュール固定ボルト51を挿通するための貫通穴22がZ軸方向に延びて形成されている。なお、ロアケース部21は、ボルトなどを介して車両のフロアパネルなどに固定される。
ここで、蓄電モジュール12の各構成要素に寸法誤差があった場合(例えば、スペーサー部材13においてX軸方向の寸法誤差があった場合)には、個々のスペーサー部材13の寸法誤差が小さくても、これらの寸法誤差を合算した総寸法誤差が許容範囲を超えて拡大する場合がある。この場合、従来の図5に図示する構成では、ロアケースボルト貫通穴及びフランジ部115の貫通穴116が、X−Y面において異なる位置に設けられることになる。そのため、ロアケースボルト貫通穴から挿入されたモジュール固定ボルト131がフランジ部115に当接し、締結不能となるおそれがある。
しかしながら、本実施例の構成によれば、開口部18をフランジ部15に形成することにより遊びを設けているため、ロアケース部21の貫通穴22から突出するモジュール固定ボルト51とフランジ部15との干渉を回避することができる。
具体的には、X軸方向における寸法誤差とモジュール固定ボルト51との干渉については、貫通穴22を挿通したモジュール固定ボルト51のボルト径に対して開口部18のX軸方向における開口長さSを、スペーサー部材13の製造誤差の合算分の値を吸収し、干渉しない長さに設定している。開口長さSの具体的な数値については、スペーサー部材13の個数やモジュール固定ボルト51のボルト径に応じて適宜設定することができる。
また、蓄電モジュール12のフランジ部15に設けた開口部18の周囲にワッシャ52を配置しナット53により締付けるのではなく、開口部18の両側に位置するフランジ部15に対して、波形座金41を一又は複数点で接触させている。
このため、モジュール固定ボルト51の周囲に近接した位置にフランジ部15を設ける必要がなく、開口部18の開口長さSを長くできるという自由度を得ることができ、この開口長さSをスペーサー部材13の製造誤差の合算分の値を吸収し、フランジ部15とモジュール固定ボルト51とが干渉しないように設定することが可能となる。
したがって、蓄電モジュール12をモジュール固定ボルト51によりロアケース部21に固定する際に、モジュール固定ボルト51が蓄電モジュール12の足部14に干渉して締結不能になるのを防止できる。
一方、スペーサー部材13におけるY軸方向の寸法誤差とモジュール固定ボルト51との干渉については、第2のスペーサー部材13bの寸法誤差を考慮して開口部18のY軸方向の寸法を設定すれば良い。
本実施例では、蓄電モジュール12に設けられたフランジ部15を支持台部21aに押圧する押圧手段として、X軸方向に延びるバネ性を有する波形座金41と、この波形座金41をフランジ部15の上面に押し付けるX軸方向に延びる押さえ板31とを用いている。
波形座金41及び押さえ板31にはそれぞれ、ボルト貫通穴42、32が形成されている。波形座金41のボルト貫通穴42は、X軸方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。隣接するボルト貫通穴42の間隔は、隣接する開口部18の間隔と同じに設定されている。押さえ板31のボルト貫通穴32は、X軸方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。隣接するボルト貫通穴32の間隔は、隣接する開口部18の間隔と同じに設定されている。
モジュール固定ボルト51は、ロアケース部21の下方から挿通され、貫通穴22、フランジ部15の開口部18、波形座金41のボルト貫通穴42及び押さえ板31のボルト貫通穴32を通って押さえ板31の上端面から突出している。モジュール固定ボルト51の先端部には、ナット53が締結される。モジュール固定ボルト51の頭部とナット53との間には、ワッシャ52を介在させている。
ナット52をモジュール固定ボルト51に締結すると、押さえ板31により波形座金41が下方に押し込まれ、波形座金41がフランジ部15に当接することにより弾性変形する。この弾性変形した波形座金41の弾性力により、フランジ部15をロアケース部21の支持台部21aに押圧することができる。
このように、蓄電モジュール12は波形座金41等からなる押圧手段によりロアケース部21に押圧されるため、車両振動によって蓄電モジュール12が振動したり、ナット53が緩むのを抑制できる。
なお、本実施例では、押さえ板31を一枚で構成したが、複数枚で構成することもできる。蓄電素子11として、キャパシタを用いることもできる。キャパシタは、活性炭と電解液との界面に発生する電気二重層を動作原理とした電気二重層キャパシタのことである。固体として活性炭、液体として電解液(希硫酸水溶液)を用いて、これを接触させるとその界面にプラス、マイナスの電極が極めて短い間隔を隔てて相対的に分布する。イオン性溶液中に一対の電極を浸して電気分解が起こらない程度に電圧を負荷させると、それぞれの電極の表面にイオンが吸着され、プラスとマイナスの電気が蓄えられる(充電)。外部に電気を放出すると、正負のイオンが電極から離れて中和状態に戻る。
(他の実施例)
上述の実施例では、モジュール固定ボルト51をロアケース部21の下方から挿通させたが、押さえ板31の上方から挿通させてもよい。また、足部14をスペーサー部材13に形成したが、蓄電素子11の外面に設けることもできる。また、足部14をスペーサー部材13及び蓄電素子11の双方に設けることもできる。
本発明の一実施例を示す電池パックの分解斜視図である。 図1の電池パックを構成するスタックの分解斜視図である。 図1のA−A’線に沿った断面図である。 図1のB−B’線に沿った断面図である。 従来の電池パックの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 蓄電装置
11 蓄電素子
12 蓄電モジュール
13 スペーサー部材
13a 第1のスペーサー部材
13b 第2のスペーサー部材
14 足部
15 フランジ部
21 ロアケース部
31 押さえ板
41 波形座金
51 モジュール固定ボルト
53 ナット

Claims (6)

  1. 蓄電素子を積層した積層体を含む蓄電モジュールを、該蓄電モジュールの側方に設けられて該蓄電素子の積層方向に延びるフランジ部を挟圧して蓄電モジュール取り付け部材に固定する蓄電モジュールの固定構造であって、
    前記積層方向に沿って配置され、該フランジ部を前記蓄電モジュール取り付け部材に押し付ける押圧手段と、
    前記積層方向に沿って間隔を有して複数配置した締結部材により前記蓄電モジュール取り付け部材と前記押圧手段とを締結して前記フランジ部を固定する締結手段と、
    を有し、
    前記フランジ部は、前記締結部材が挿通される各個所に前記締結部材が遊びを持って挿通される開口部を有することを特徴とする蓄電モジュールの固定構造。
  2. 前記蓄電モジュールは、隣接する各蓄電素子の間に配置されるスペーサー部材を有しており、
    前記スペーサー部材は、
    前記フランジ部の一部を構成する足部を側方に張り出した第1のスペーサー部材と、前記足部のない第2のスペーサー部材とを含み、前記第2のスペーサー部材を挟んだ前記第1のスペーサー部材の足部の間に前記開口部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の蓄電モジュールの固定構造。
  3. 前記押圧手段は、前記フランジ部の上面に前記積層方向に沿って配置される弾性部材と、前記弾性部材の上面に前記積層方向に沿って配置される押さえ部材とを含み、前記弾性部材の弾性力により前記フランジ部を前記蓄電モジュール取り付け部材に押し付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の蓄電モジュールの固定構造。
  4. 前記弾性部材は、前記積層方向に沿って上下にうねる波形状に形成されたバネ座金であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の蓄電モジュールの固定構造。
  5. 前記締結手段は、前記蓄電モジュール取り付け部材に形成された貫通穴に装着されるボルト部材と、前記押圧手段を貫通した該ボルト部材の貫通端部に締結されるナット部材とを有することを特徴とする請求項4に記載の蓄電モジュールの固定構造。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の蓄電モジュールの固定構造を有する車両。
JP2008132075A 2008-05-20 2008-05-20 蓄電モジュールの固定構造及び車両 Pending JP2009283193A (ja)

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