JP2009282592A - 車両用外界認識装置、および、車両システム - Google Patents

車両用外界認識装置、および、車両システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の物体が互いに近接している場合でも、これらの物体を高精度で個体認識すること。
【解決手段】車両用外界認識装置100の衝突判定部4は、物体群の左端位置、中心位置、右端位置それぞれについて、両端横速度計算部3で計算される各位置における各横速度をもとに、相対座標系における物体群の移動軌跡を計算し、その移動軌跡が相対座標系における原点に近づくほど各位置における危険度が高いものとして、各位置における危険度を計算し、衝突回避制御部5は、衝突判定部4により計算される物体群の各位置における危険度のうち、少なくとも1つの位置における危険度が所定しきい値を超えるときに、その危険度に対応する物体群に関する衝突回避制御を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用外界認識装置、および、車両システムに関する。
交通事故による死亡者数は衝突安全と呼ばれる衝突後の乗員保護(エアバッグ、衝突安全ボディ)の導入により減少傾向にあるが、事故件数は自動車の保有台数とリンクして増加傾向にあり、これらの事故を低減するためには事故を未然に防ぐ予防安全システムの開発が重要である。
予防安全システムは、事故の手前で作動するシステムであり、例えば、自車前方の物体と衝突する可能性が生じたときには警報によって運転者に注意を促し、衝突が避けられない状況になったときには自動ブレーキによって乗員の被害を軽減するプリクラッシュ・セーフティ・システムなどが実用化されている。
前記システムにおいては、レーダやカメラで検知された自車前方の物体を認識し、認識された物体と自車との衝突可能性を判断する外界認識装置が重要である。
特許文献1には、物体の相対位置の変化量から縦速度ベクトルを計算し、この縦速度ベクトルに応じて自車との衝突可能性を判定する衝突判定方法が記載されている。この方法によれば、自車前方に存在する物体の縦速度ベクトルの方向が自車に向いているか否かを判定することにより衝突可能性を判定することができる。
一方、日本国内の交通死亡事故のうち、歩行者が死亡する事故は全体の約30%を占めており、特に東京都内の場合、歩行者死亡事故の割合は約40%に上ると言われている。このような歩行者死亡事故を低減するためには、レーダやカメラなどの環境認識センサを利用した安全運転支援システムが有効である。
特許文献2では、レーダとカメラを用いて歩行者などの物体を検知するシステムが提案されている。このシステムによれば、レーダで検知した物体の距離と反射強度に応じて物体の属性を判別し、この属性に応じてカメラで撮像した画像を用いて個体識別することが可能となる。
特開2005−025458号公報 特開2007−114831号公報
しかしながら、レーダの感度を上げて歩行者などの低反射体を検知しようとすると、所定の領域内で近接している複数の物体を検知した場合に、各物体の反射強度の差異が曖昧となり、これらの物体を1つの物体群として検知する可能性がある。
図12(a)は、2つの横移動している物体A,Bを1つの物体群として検知している場合を示す。レーダは、物体群の中心の横速度を横速度Vxとして出力する。2物体の横速度の平均値がこの物体群の横速度Vxになり(Vx=(Va+Vb)/2)、各物体の実際の横速度Va、Vbとは異なる値を示す。
よって、特許文献1に記載されているような縦速度ベクトルによる衝突判定の精度が低下し、プリクラッシュ・セーフティ・システムなどの安全システムが有効に作動しない可能性がある。
図12(b)は、物体の移動分に応じて画像処理領域を設定する方法を示す。
特許文献2に記載されているようなレーダで検知した物体を画像処理によって個体識別するシステムにおいては、データ通信や処理時間などの遅れを考慮して、画像処理領域を設定する。
しかし、所定の領域内で近接している複数の物体をレーダで1つの物体群として検知している場合には、画像処理領域が不足して(画像処理領域の外に撮影された物体がはみ出して)、カメラでの個体識別が困難となる場合がある。
図12(c)は、画像処理領域の設定における課題を示す。2つの物体A、Bが異なる方向に横移動している場合(|Vb|>|Va|)には、レーダの横速度Vxに応じて画像処理領域を設定すると、右端の物体Aに対して領域の不足分が発生する。
また、|Vb|>|Va|のとき、|Vb|>|Vx|となることから、左端の物体Bに対しても領域の不足分が発生する。
そこで、本発明は、前記した課題を解決し、複数の物体が互いに近接している場合でも、これらの物体を高精度で個体認識することを、主な目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、車両の外側に位置する物体を認識する車両用外界認識装置であって、
前記車両用外界認識装置が、レーダと、レーダ物体検知部と、幅変化量計算部と、両端横速度計算部と、衝突判定部と、衝突回避制御部と、を有し、
前記レーダ物体検知部が、前記レーダで検知した物体群の情報を取得すると、取得した物体群の情報について、車両位置を原点とし、車両の車幅方向をX軸とし、車両の進行方向をY軸とする相対座標系に変換し、取得した物体群の相対座標系における位置と、速度と、幅と、を計算し、
前記幅変化量計算部が、前記レーダ物体検知部により計算される物体群の幅の変化量を示す幅変化量を計算し、
前記両端横速度計算部が、前記レーダ物体検知部により計算される物体群の速度と、前記幅変化量計算部により計算される物体群の幅変化量と、に応じて物体群の左右両端のX軸における横速度を計算し、
前記衝突判定部が、物体群の左端位置、中心位置、右端位置それぞれについて、前記両端横速度計算部で計算される各位置における各横速度をもとに、相対座標系における物体群の移動軌跡を計算し、その移動軌跡が相対座標系における原点に近づくほど各位置における危険度が高いものとして、各位置における危険度を計算し、
前記衝突回避制御部が、前記衝突判定部により計算される物体群の各位置における危険度のうち、少なくとも1つの位置における危険度が所定しきい値を超えるときに、その危険度に対応する物体群に関する衝突回避制御を実行すること、を特徴とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、複数の物体が互いに近接している場合でも、これらの物体を高精度で個体認識することが可能となった。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
Figure 2009282592
表1は、本実施形態で物体認識の説明のために使用される各パラメータの概要を示す表である。表1は、パラメータごとに、その分類および単位と、パラメータと、その説明と、を対応づける。
まず、各パラメータの最後に付されている添字について、説明する。車両近辺には複数個の物体、および、複数個の物体群が位置することも多い。例えば、信号停止している車両の左側から通行人(第1認識対象)が歩きつつ、車両の右側から対向車(第2認識対象)が走行している場合がある。そこで、各パラメータの添字は、それらの複数個の認識対象を個別に識別するためのIDを示す。
添字[i]は、レーダ装置が計測する物体群ごとに割り当てられたID(i番目の物体群)を示す。レーダ装置はレーダ波(電波)を放射してその反射により物体群を認識する。しかし、同じ近傍に複数の物体が隣接して存在するときには、その反射からは、それらの複数の物体をひとまとまりの物体群として認識される。物体群は、1つ以上の物体が互いに近傍に位置することで構成される。
添字[j]は、カメラの撮影画像から個体識別された物体ごとに割り当てられたID(j番目の物体)を示す。1つの物体群の中に1つ以上の物体が位置するため、iとjとの個数は異なることもある。
添字[k]は、レーダの取得情報およびカメラの取得情報を統合化した情報から認識された物体ごとに割り当てられたID(k番目の物体)を示す。
次に、表1の分類について、説明する。
分類「レーダ」は、レーダ装置の計測結果として取得できるパラメータを示す。「θ、w」の単位は、例えば、[rad]である。
分類「位置」は、相対座標系(X,Y)によって、認識対象の相対位置を示す。相対座標系(X,Y)とは、車両位置を原点O(0,0)とし、車両の車幅方向(運転席から見た左右方向)をX軸とし、車両の進行方向(運転席から見た上下方向)をY軸とする座標系である。分類「位置」の単位は、例えば、[m(メートル)]である。
分類「位置」のパラメータ名称の命名について、先頭文字はP(Position)を示し、第2文字は相対座標系(X,Y)の軸を示す。第3文字は情報種別を示す。
なお、情報種別とは、そのパラメータを計算するために使用した情報を、どの機器から取得したかを示す。具体的には、情報種別は、レーダの検知情報から計算される「R(Rader)」、カメラの撮影情報から計算される「C(Camera)」、レーダおよびカメラの取得情報を統合化した「I(Integral)」のいずれかである。
分類「幅」は、認識対象の左端から右端までの幅の長さを示す。分類「幅」の単位は、例えば、[m(メートル)]である。
分類「幅」のパラメータ名称の命名について、先頭文字はW(Width)またはDW(Difference Width)を示し、最後文字は情報種別を示す。
分類「速度」は、相対座標系(X,Y)における、認識対象の移動速度を示す。例えば、自車と認識対象の所定車両とが、同じ方向(北方向)かつ同じ速度(40km/s)で走行している場合、自車の運転席からは所定車両が静止しているように見えるので、相対速度は(0,0)となる。分類「速度」の単位は、例えば、[m/s(毎秒メートル)]である。
分類「速度」のパラメータ名称の命名について、先頭文字はV(速度を示すために慣用される)を示し、第2文字は相対座標系(X,Y)の軸を示し、第3文字は情報種別を示す。
Figure 2009282592
表2は、本実施形態で危険判定の説明のために使用される各パラメータの概要を示す表である。表2は、パラメータごとに、その分類および単位と、パラメータと、その説明と、を対応づける。
表2の分類について、説明する。
分類「危険度」は、認識対象と自車との間の衝突の可能性を示すパラメータである。この数値が高いほど、衝突の可能性が高くなる。
分類「危険度」のパラメータ名称の命名について、先頭文字はCR(Crash Risk)を示し、第3文字は情報種別を示す。また、「c」から始まるパラメータは、しきい値を示す。
分類「衝突予測時間」は、認識対象と自車との間で将来衝突が発生するときに、その発生するまでの予測時間を示すパラメータである。この数値が小さいほど、危険性が高くなる。分類「衝突予測時間」の単位は、例えば、[s(秒)]である。
分類「衝突予測時間」のパラメータ名称の命名について、先頭文字はCT(Crash Time)を示し、第3文字は情報種別を示す。
図1は、車両に付加される、または、車両に組み込まれている車両用外界認識装置100の実施形態を示す構成図である。物体認識装置の一例である車両用外界認識装置100は、プリクラッシュ・セーフティ・システム(衝突回避システム)を実現する。
車両用外界認識装置100は、演算処理を行う際に用いられる記憶手段としてのメモリと、前記演算処理を行う演算処理装置(制御部)とを少なくとも備えるコンピュータとして構成される。なお、メモリは、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。演算処理は、CPU(Central Processing Unit)によって構成される演算処理装置が、メモリ上のプログラムを実行することで、実現される。
車両用外界認識装置100は、少なくとも、レーダ11aと、レーダ物体検知部1aと、幅変化量計算部2と、両端横速度計算部3と、衝突判定部4と、衝突回避制御部5と、を有する。
なお、レーダ11aは、車両用外界認識装置100の内部に有する代わりに、車両用外界認識装置100の外部に設置されているものがあれば、そのレーダからの出力信号を入力することとしてもよい。
レーダ11aは、車両近辺にレーダ波を放射し、検知対象の物体群からの反射光の分布により、物体群を検知する。具体的には、レーダ11aは、物体群ごとに、その検知距離d[i]、検知方位θ[i]、検知幅w[i]を検知する(詳細は図2参照)。
レーダ物体検知部1aは、レーダ11aで検知した物体群の情報を取得し、物体群の位置(PXR[i],PYR[i])と、物体群の速度(VXR[i],VYR[i])と、物体群の幅WDR[i]と、を計算する(詳細は図2参照)。
幅変化量計算部2は、レーダ物体検知部1aにより得られた幅WDR[i]の1周期分の変化量を示す幅変化量DWDR[i]を計算する。
両端横速度計算部3は、レーダ物体検知部1aにより得られた速度VXR[i]と、幅変化量計算部2により計算した幅変化量DWDR[i]と、に応じて物体群の両端の横速度(左端はVXRleft[i]、右端はVXRright[i])を計算する(詳細は図3参照)。
衝突判定部4は、レーダ物体検知部1aにより得られた物体群の情報と、両端横速度計算部3により計算した物体群の両端の横速度と、に応じてレーダで検知した物体群と自車との危険度を計算し、衝突の可能性を判定する(詳細は図4参照)。なお、危険度は、1つの物体群に対して、3カ所(中心の危険度CRR[i]、左端の危険度CRRleft[i]、右端の危険度CRRright[i])別々に計算される(詳細は図5参照)。
衝突回避制御部5は、衝突判定部4により衝突の可能性が高いと判定されたときに、その衝突を回避するための車両制御を実行する(詳細は図11参照)。例えば、衝突の可能性がある程度高いときには、警報ないし表示によって運転者に注意を促す。また、衝突の可能性が極めて高いときには、車両のブレーキ制御を実行することで、自動的に衝突回避制御を行う(詳細は図11参照)。
以上説明した車両用外界認識装置100のレーダ11aから衝突回避制御部5までの制御の内容は、車両用外界認識装置100にプログラミングされ、あらかじめ定められた周期で繰り返し実行される。
車両用外界認識装置100は、さらに、カメラ11bと、カメラ物体識別部1bと、統合化物体認識部1cと、を有してもよい。これにより、物体認識の精度を高めることができる。
なお、カメラ11bは、車両用外界認識装置100の内部に有する代わりに、車両用外界認識装置100の外部に設置されているものがあれば、そのカメラからの出力映像を入力することとしてもよい。
カメラ11bは、車両近辺(主に車両の進行方向側)を撮影し続け、その撮影結果の画像をカメラ物体識別部1bに提供する。
カメラ物体識別部1bは、衝突判定部4により危険度が高いと判定された物体群に対して、カメラ11bで撮像した自車前方の画像を用いて物体群の情報を個体識別する(詳細は図6〜図8参照)。個体識別の結果として、物体群を構成する各物体の位置(PXC[j],PYC[j])と、各物体の速度(VXC[j],VYC[j])と、各物体の幅(幅WDC[j])と、が計算される。
なお、カメラ物体識別部1bは、レーダ物体検知部1aにより得られた物体群の情報と、両端横速度計算部3により計算した物体群の両端の横速度と、に応じて画像処理の領域幅WPC[j]を決定してもよい(詳細は図7参照)。
統合化物体認識部1cは、レーダ物体検知部1aにより得られた物体群の情報と、カメラ物体識別部1bにより得られた物体群の情報を統合する(詳細は図9参照)。統合化の結果として、物体群を構成する各物体の位置(PXI[k],PYI[k])と、各物体の速度(VXI[k],VYI[k])と、各物体の幅(幅WDI[k])と、が計算される。
衝突判定部4は、統合化物体認識部1cにより得られた物体群の情報と、両端横速度計算部3により計算した物体群の両端の横速度と、に応じて、物体群と自車との衝突可能性を判定する(詳細は図10参照)。
衝突回避制御部5は、衝突判定部4により衝突の可能性が高いと判定されたときに、その衝突を回避するための車両制御を実行する(詳細は図10参照)。
図2は、レーダ11aおよびレーダ物体検知部1aの処理内容を示す説明図である。図2は、前記したように、車両位置を原点O(0,0)とする相対座標系(X,Y)を示す。なお、原点O(0,0)の厳密な位置は、例えば、車両のフロントグリル中央にレーダ11aが設置されている場合、そのフロントグリル中央の位置とする。
レーダ11aは、物体群ごとに、その検知距離d[i]、検知方位θ[i]、検知幅w[i]を検知する。レーダ11aを実現する一例として、特許文献2(図14)には、近接する方位についての反射受光量のヒストグラムから、反射受光量が周囲よりも大きい(山になっている)箇所を認識することで、検知対象を検知する旨が記載されている。
レーダ物体検知部1aは、レーダ11aで検知した物体群に関する情報に対して、自車を原点Oとする相対座標系の情報に変換するインターフェース処理を行い、以下の各式により、物体群の位置(PXR[i],PYR[i])と、物体群の速度(VXR[i],VYR[i])と、物体群の幅WDR[i]と、を計算する。
PXR[i]=d[i]・sinθ[i]
PYR[i]=d[i]・cosθ[i]
VXR[i]=(PXR[i]−PXRbefore[i])/Ts
VYR[i]=(PYR[i]−PYRbefore[i])/Ts
WDR[i]=2・d[i]・tan(w[i]/2)
なお、位置(PXRbefore[i],PYRbefore[i])は、位置(PXR[i],PYR[i])の1周期前の値を示し、「Ts」はサンプリング周期(単位は秒など)を示す。
図3は、両端横速度計算部3による計算処理を示す説明図である。
幅変化量DWDR[i]は、幅WDR[i]の変化量を示す。T=0時点の物体群301の幅WDR[i]よりも、T=1時点の物体群302の幅WDR[i]は、減少している。これは、図3において、物体群の右端の速度VXRright[i]よりも左端の速度VXRleft[i]の方が大きくなっているためである。なお、幅変化量DWDR[i]は、以下の式に示すように、両端の速度の差によって得られる。
DWDR[i]=VXRright[i]−VXRleft[i]
さらに、幅変化量DWDR[i]は、以下の式に示すように、幅WDR[i]における1周期前の値(WDRbefore[i])をもとに計算される。
DWDR[i]=(WDR[i]−WDRbefore[i])/Ts
物体群の中心の速度VXR[i]は、物体群の中心の位置変化に相当するため、以下の式に示すように、物体群の右端の速度VXRright[i]と、左端の速度VXRleft[i]と、の平均値として得られる。
VXR[i]=(VXRright[i]+VXRleft[i])/2
物体群の左端の速度VXRleft[i]は左端の幅変化量に相当するため、以下の式に示すように、計算される。
VXRleft[i]=VXR[i]−DWDR[i]/2
物体群の右端の速度VXRright[i]は右端の幅変化量に相当するため、以下の式に示すように、計算される。
VXRright[i]=VXR[i]+DWDR[i]/2
図4は、衝突判定部4における、レーダで検知した物体群の速度ベクトルを用いて衝突判定を行う方法の基本的な考え方を示す説明図である。図4において、2つの物体群(m,n)が検知されている。これらの物体群ごとに、危険度が計算される。
物体群mは、位置(PXR[m],PYR[m])から速度(VXR[m],VYR[m])で車両に接近すると予測される。なお、速度(VXR[m],VYR[m])は、位置(PXR[m],PYR[m])の擬似微分(離散値としての微分)により求める。
物体群mの位置と速度とから計算される移動軌跡401は、X軸と自車幅内で交差する(図4中のa点からb点までの範囲内を通過する)ため、物体群mと自車とが衝突する危険度は、高いと計算される。換言すると、位置(PXR[m],PYR[m])を起点とする速度ベクトル(VXR[m],VYR[m])と、自車位置の領域と、の交点が存在するときに、物体群mと自車とが衝突する危険度は、高いと計算される。
物体群nは、位置(PXR[n],PYR[n])から速度(VXR[n],VYR[n])で車両に接近すると予測される。
物体群nの位置と速度とから計算される移動軌跡402は、X軸と自車幅内で交差せず、かつ、自車の側面とも交差しないため、物体群nと自車とが衝突する危険度は、低いと計算される。
なお、計算される各物体群の移動軌跡401,402は、各物体群の将来の位置を予想したものである。
なお、衝突判定部4は、例えば、X軸と自車幅内で交差するときに0以上の値をとり、X軸と自車幅内で交差しないときに0未満の値をとる、所定の危険度関数により、物体群ごとの危険度を計算する。
そして、衝突判定部4は、計算した危険度が所定閾値以上(例えば、0以上)の値を示す場合には、自車と物体群とが衝突する可能性が高いと判定する。
図5は、図4に示した衝突判定部4の処理内容の詳細を示す説明図である。衝突判定部4は、点線枠で示す所定の領域内で近接している歩行者502(左端に位置)と路側物501(右端に位置)とを、1つの物体群として検知している。この物体群は、時刻T=t1,t2(t1からΔt分経過後)の2回サンプリングされており、この2回の間で歩行者502の移動が行われている。
レーダ11aは、移動前時刻t1における物体群511と、移動後時刻t2における物体群512と、を同じ物体群として検知する。
物体群の中心の横速度VXR[i]は、物体群の中心の移動前横位置C1と、移動後横位置C2と、移動時間Δtとをもとに、以下の式で計算される。
VXR[i]=(C2−C1)/Δt
物体群の中心における移動軌跡522は、X軸と自車幅内で交差せず、かつ、自車の側面とも交差しないため、物体群の中心における危険度CRR[i]は、低い。
同様に、物体群の右端における移動軌跡523は、物体群の中心と同様に、X軸と自車幅内で交差せず、かつ、自車の側面とも交差しないため、物体群の右端における危険度CRRright[i]は、低い。
一方、物体群の左端の横速度VXRleft[i]は、物体群の左端の移動前横位置L1と、移動後横位置L2と、移動時間Δtとをもとに、以下の式で計算される。
VXRleft[i]=(L2−L1)/Δt
物体群の左端における移動軌跡521は、X軸と自車幅内で交差するため、物体群の左端における危険度CRRleft[i]は、高い。
このように、同じ物体群であっても、その特定箇所(左端、中心、右端)によって、危険度にはばらつきがある。このばらつきは、物体群が複数の物体により構成されているために、その特定箇所ごとの速度にばらつきがあるために発生する。
例えば、物体群の中心の速度VXR[i]は、物体群の左端(歩行者502に相当)の速度VXRleft[i]と異なっている。よって、物体群の危険度を一カ所(中心のみ)で計算する方式に比べ、図5で示すような三カ所(左端、中心、右端)で計算する方式は、衝突判定の精度を高めることができる。
つまり、衝突判定部4は、以下の3通りの危険度を計算する。
・物体群の中心の速度を用いた速度ベクトルによる衝突判定を行って、危険度CRR[i]を計算する。
・両端速度計算部3により計算した物体群の右端の速度VXRright[i]を用いた速度ベクトルによる衝突判定を行って、危険度CRRright[i]を計算する。
・両端速度計算部3により計算した物体群の左端の速度VXRleft[i]を用いた速度ベクトルによる衝突判定を行って、危険度CRRleft[i]を計算する。
以上説明したように、レーダで検知した物体群の情報から幅変化量を求め、この幅変化量と物体群の中心の速度から得られた物体群の両端の速度に応じて衝突判定を行うことにより、衝突判定の精度を向上させることが可能となる。
以上、図4,図5において、衝突判定部4が危険度を計算する方法の一例を示した。なお、本実施形態の衝突判定部4は、図4,図5で前記した計算方法を用いる代わりに、他の計算方法(計算式)を用いることにより、特定箇所(左端、中心、右端)ごとの危険度を計算してもよい。例えば、特許文献1には、検知物体が自車にとって障害物となりうる可能性を示す式(Recog_rVxy[i]を求める式)が開示されているので、この式を用いて特定箇所(左端、中心、右端)ごとの危険度を計算してもよい。
図6は、カメラ物体識別部1bの処理内容を示すフローチャートである。
図6の前半部(S601〜S606)は、衝突判定部4により危険度が高いと判定された物体群を特定する処理である。
図6の後半部(S607〜S610)は、特定された物体群に対して、カメラ11bの撮影画像から物体を個体識別する処理である。
S601において、レーダで検知した物体群の中心の速度に応じて計算した危険度CRR[i]を読み込む。
S602において、危険度CRR[i]が所定値cCRR以上であるか否かの判定を行う。S602の条件が成立、すなわちレーダで検知した物体群の中心と自車が衝突する可能性が高いと判定された場合には、S607に進む。また、S602の条件が非成立、すなわちレーダで検知した物体群の中心と自車が衝突する可能性が低いと判定された場合にはS603に進む。
S603において、レーダで検知した物体群の右端の速度に応じて計算した危険度CRRright[i]を読み込む。
S604において、危険度CRRright[i]が所定値cCRR以上であるか否かの判定を行う。S604の条件が成立、すなわちレーダで検知した物体群の右端と自車が衝突する可能性が高いと判定された場合には、S607に進む。また、S604の条件が非成立、すなわちレーダで検知した物体群の右端と自車が衝突する可能性が低いと判定された場合にはS605に進む。
S605において、レーダで検知した物体群の左端の速度に応じて計算した危険度CRRleft[i]を読み込む。
S606において、危険度CRRleft[i]が所定値cCRR以上であるか否かの判定を行う。S606の条件が成立、すなわちレーダで検知した物体群の左端と自車が衝突する可能性が高いと判定された場合には、S607に進む。
また、S606の条件が非成立、すなわちレーダで検知した物体群の左端と自車が衝突する可能性が低いと判定された場合は処理を終了する。
以上、S601〜S606で説明したように、レーダで検知した物体群の中心、右端、左端それぞれの速度に応じて計算した危険度を順次参照し、レーダで検知した物体群と自車との衝突可能性が高い物体群を、画像処理による個体識別の対象とする。これにより、物体認識の精度が向上して安全性を確保することができる。
S607において、レーダで検知した物体群の情報(PYR[i]、PXR[i]、VXR[i]、VYR[i]、VXRright[i]、VXRleft[i]、WDR[i])を読み込む。
S608において、この物体群の情報とカメラ幾何モデル(画像上の位置と実際の位置の関係)に基づいて画像上での処理領域(幅WPC[j])を設定する(詳細は図7参照)。これにより、画像処理による個体識別を確実に行うことができる。
S609において、カメラで撮像した画像データを用いて設定した処理領域内を走査するパターンマッチングなどの処理を実行して物体群の情報を取得する(詳細は図8参照)。
S610において、S609のパターンマッチング処理によって個体識別された各物体の情報を計算し、処理を終了する。以下が、各物体の情報の一例である。
・各物体の位置(PXC[j]、PYC[j])
・各物体の速度(VXC[j]、VYC[j])
・各物体の幅WDC[j]
図7は、図6のS608における画像処理領域の設定方法を示す説明図である。画像データ700には、路側物701と歩行者702とが撮像されている。これらの路側物701と歩行者702は、所定の領域内で近接しているため、レーダで1つの物体群として検知されており、物体群の中心の位置は、位置(PXR[i]、PYR[i])である。
カメラ物体識別部1bは、画像データ700上に画像処理領域を設定する。ここで、レーダで物体群を検知してからパターンマッチングなどの画像処理を実行するまでのディレイ時間をTdelay(s)とすると、物体群の中心の速度VXR[i]に応じて画像処理領域を設定する場合、画像処理領域の幅(WPC[j])は物体群の中心の速度VXR[i]と幅WDR[i]を用いて、以下の式で表される。
WPC[j]=WDR[i]+|VXR[i]|×Tdelay
なお、物体群の中心の速度VXR[i]は、歩行者702の速度VXRleft[i]に比べて小さい。そのときには、画像処理を実行する際に前記した画像処理領域から歩行者702が左方向に逸脱してしまう可能性がある。
よって、設定した画像処理領域の中に予め標準パターンと同じ物体があるか、あるいは近いものがあるかを検出するパターンマッチングなどの画像処理においては、歩行者702を検知できないといった問題が発生する。
そこで、S608では、カメラ物体識別部1bは、両端の速度VXRright[i]、VXRleft[i]に応じて画像処理領域を設定する。
例えば、図7において、自車が直進中であると仮定すると、物体群の右端は路側物であるから、速度VXRright[i]=0となる。このとき、画像処理領域の幅(WPC[j])は物体群の左端の速度VXRleft[i]と幅WDR[i]を用いて、以下の式で表すことができる。この式で表される範囲を画像処理領域に設定することにより、この領域から歩行者702が逸脱することを防止でき、画像処理によって歩行者702を確実に検知することが可能となる。
WPC[j]=WDR[i]+|VXRleft[i]|×Tdelay
図8は、図6のS609におけるパターンマッチング処理の概要を示す説明図である。図8は、一例として、画像処理によって歩行者を検知する場合のパターンマッチング処理を示す。
まず、S609の前準備として、姿勢や服装、サイズなどの異なる複数の歩行者パターンを予め準備し、オフライン学習によりそれぞれの歩行者に類似した標準パターンを求めておく。オフライン学習により得られた標準パターンは、車両用外界認識装置100内の記憶手段(記憶部)に記憶されている。
S609では、記憶されている標準パターンを用い、S608で設定した画像処理領域内で縦方向、横方向に標準パターンを走査して、カメラで撮像した画像データと標準パターンとの比較を行うことにより画像データと標準パターンの類似度を計算する。なお、類似度の計算方法は、例えば、画像データと標準パターンとの相関関数により実現する。そして、計算した類似度が所定の閾値以上の場合には、歩行者を個体識別したことになり、S610に進む。
図9は、統合化物体認識部1cが実行する、レーダ11aで検知した物体群の情報と、カメラ11bで個体識別した物体の情報と、を統合化する処理を示す説明図である。具体的には、各物体について、以下のパラメータを計算する。
・統合化した各物体の位置(PXI[k]、PYI[k])
・統合化した各物体の速度(VXI[k]、VYI[k])
・統合化した各物体の幅WDI[k]
図9では、自車前方にレーダで検知した物体群910、920、930が存在しており、各物体群が衝突判定部4により自車に衝突する可能性があると判断された場合を考える。
図9(a)では、物体群ごとに、構成要素となる物体と、レーダ波の反射特性(反射強度、反射幅)とを吹き出しで示す。
物体群910(歩行者902と路側物901)は、レーダ波の反射強度が高く、幅の広い物体群である。
物体群920(歩行者903)は、レーダ波の反射強度が低く、幅の狭い物体群である。あらかじめ記憶手段内に格納される反射特性と物体との対応データを参照することにより、物体群920は歩行者903であることと判定することができる。このように反射特性のみから物体を特定できるときには、カメラで撮像した画像データを用いた画像処理による個体識別処理を、省略することができる。
物体群930(車両904)は、レーダ波の反射強度が高く、幅の広い物体群である。
図9(b)では、図9(a)の各物体について、以下のように統合化演算を実行する。
添字[i]について、i=1(物体群910)、i=2(物体群920)、i=3(物体群930)、とする。
添字[j]について、j=1(路側物901)、j=2(歩行者902)、j=3(車両904)、とする。
添字[k]について、k=1(路側物901)、k=2(歩行者902)、k=3(歩行者903)、k=4(車両904)、とする。
路側物901の情報については、反射特性のみから物体を特定できないため、画像処理による個体識別処理の結果(パラメータの3文字目が「C(Camera)」)をもとに、統合化を実行する。
PXI[1]=PXC[1]
PYI[1]=PYC[1]
VXI[1]=VXC[1]
VYI[1]=VYC[1]
WDI[1]=WDC[1]
歩行者902の情報については、路側物901と同様に、画像処理による個体識別処理の結果をもとに、統合化を実行する。
PXI[2]=PXC[2]
PYI[2]=PYC[2]
VXI[2]=VXC[2]
VYI[2]=VYC[2]
WDI[2]=WDC[2]
歩行者903の情報については、前記したように、画像処理による個体識別処理を省略し、レーダ物体検知部1aにより取得した物体群920の情報(パラメータの3文字目が「R(Rader)」)をもとに、統合化を実行する。
PXI[3]=PXR[2]
PYI[3]=PYR[2]
VXI[3]=VXR[2]
VYI[3]=VYR[2]
WDI[3]=WDR[2]
車両904の情報については、路側物901と同様に、画像処理による個体識別処理の結果をもとに、統合化を実行する。
PXI[4]=PXC[3]
PYI[4]=PYC[3]
VXI[4]=VXC[3]
VYI[4]=VYC[3]
WDI[4]=WDC[3]
なお、衝突判定部4による危険度の計算(図4,図5)において、入力パラメータをレーダ検知パラメータ(PXR[i],PYR[i],VXR[i],VYR[i],WDR[i])から統合化パラメータ(PXI[k],PYI[k],VXI[k],VYI[k],WDI[k])に置き換えることにより、各物体の危険度CRI[k]を求める。
ここで、レーダ検知パラメータからの危険度の計算は、各物体群の幅が可変値なので、1つの物体群に対して3つの特定箇所(左端、中心、右端)ごとに求めていたが、統合化した各物体における危険度の計算は、各物体の幅が固定値なので、1つの物体に対して1つの危険度(中心)で済む。
図10は、衝突判定部4により衝突の可能性が高いと判定されたときに、衝突回避制御部5が実行する、衝突を回避するための車両制御処理を示すフローチャートである。このフローチャートでは、危険度を計算するために、統合化したパラメータ(図9参照)を使用することを、特徴とする。
以下に示すS1001〜S1003の処理は、検知した物体数[k]に応じて、kを1から(検知した物体数)まで、1ずつ増加するループ処理を行う構成としている。
S1001において、衝突判定部4によって統合化された物体情報を読み込む。
S1002において、統合化した位置PYI[k]と速度VYI[k]に応じて、各物体の衝突予測時間CTI[k]を、以下の式を用いて計算する。
CTI[k]=PYI[k]÷VYI[k]
S1003において、衝突判定部4で計算された(図9参照)統合化した危険度CRI[k]を読み込む。
S1004において、S1003で読み込まれた危険度CRI[k]が、自車に衝突するか否かを判定するためのしきい値cCRI以上となっているか否かを、判定式「CRI[k]≧cCRI」で判定する。そして、その判定式を満たす物体を選択し、選択された物体の中で衝突予測時間CTI[k]が最小となる物体kを選択する。
S1005において、選択された物体kの衝突予測時間CTI[k]が、ブレーキを制御するか否かを判定するためのしきい値cCTbrake以下となっているか否かを、判定式「CTI[k]≦cCTbrake」で判定する。この判定式を満たす場合にはS1006に進み、判定式を満たさない場合にはS1007に進む。
S1006において、衝突回避制御部5は、ブレーキを制御する(ブレーキをかけて減速する)ことで、衝突を回避する。
S1007において、選択された物体kの衝突予測時間CTI[k]が、アラームを制御するか否かを判定するためのしきい値cCTalarm以下となっているか否かを、判定式「CTI[k]≦cCTalarm」で判定する。この判定式を満たす場合にはS1008に進み、判定式を満たさない場合には処理を終了する。
S1008において、衝突回避制御部5は、アラームを制御する(スピーカから警報音を鳴らす、ディスプレイに警告を表示するなど)ことで、ユーザに危機を知らせて衝突を回避する。
以上説明したように、レーダ11aおよびカメラ11bでそれぞれ認識した情報を統合化した物体の情報をもとに、衝突判定部4で演算された各物体の危険度を利用して、自動的に衝突回避制御を行うことができる。これにより、レーダ11a単体で危険度を計算する方式(図11で説明)に比べ、高精度の衝突回避制御を実現できる。
図11は、衝突判定部4により衝突の可能性が高いと判定されたときに、衝突回避制御部5が実行する、衝突を回避するための車両制御処理を示すフローチャートである。このフローチャートでは、危険度を計算するために、レーダ11aで検知した物体群のパラメータ(図2参照)を使用することを、特徴とする。
以下に示すS1101〜S1103の処理は、検知した物体群数[i]に応じて、iを1から(検知した物体群数)まで、1ずつ増加するループ処理を行う構成としている。
S1101において、レーダ物体検知部1aによって取得された物体群の情報を読み込む。つぎに、S1102において、位置PYR[i]と速度VYR[i]に応じて、各物体群の衝突予測時間CTR[i]を、以下の式を用いて演算する。
CTR[i]=PYR[i]÷VYR[i]
S1103において、衝突判定部4で演算された(図5参照)以下の危険度を読み込む。
・物体群の中心の速度(VXR[i],VYR[i])から求めた、中心の危険度CRR[i]
・物体群の右端の速度VXRright[i]から求めた、右端の危険度CRRright[i]
・物体群の左端の速度VXRleft[i]から求めた、左端の危険度CRRleft[i]
S1104において、S1103で読み込まれたそれぞれの危険度CRR[i]、CRRright[i]、CRRleft[i]に応じて、以下の式に示す条件のうち、いずれかの条件(少なくとも1つの条件)が成立している物体群を選択する。
・CRR[i]≧cCRR
・CRRright[i]≧cCRR
・CRRleft[i]≧cCRR
そして、選択された物体の中で衝突予測時間CTR[i]が最小となる物体iを選択する。
S1105において、選択された物体iの衝突予測時間CTR[i]が、ブレーキを制御するか否かを判定するためのしきい値cCTbrake以下となっているか否かを、判定式「CTR[i]≦cCTbrake」で判定する。この判定式を満たす場合にはS1106に進み、判定式を満たさない場合にはS1107に進む。
S1106において、衝突回避制御部5は、ブレーキを制御する(ブレーキをかけて減速する)ことで、衝突を回避する。
S1107において、選択された物体iの衝突予測時間CTR[i]が、アラームを制御するか否かを判定するためのしきい値cCTalarm以下となっているか否かを、判定式「CTR[i]≦cCTalarm」で判定する。この判定式を満たす場合にはS1108に進み、判定式を満たさない場合には処理を終了する。
S1108において、衝突回避制御部5は、アラームを制御する(警報を鳴らす、警告を表示するなど)ことで、ユーザに危機を知らせて衝突を回避する。
以上説明したように、レーダ11aで検知した物体群の情報をもとに、衝突判定部4で演算された各物体の危険度を利用して、自動的に衝突回避制御を行うことができる。これにより、レーダ11a単体で危険度を計算する方式(図10で説明)に比べ、高速かつ低コストでの衝突回避制御を実現できる。
以上説明した本実施形態では、レーダやカメラで検知された自車前方の物体を認識し、認識された物体と自車との衝突可能性を判断する車両用外界認識装置、それを用いた車両システムに関するものであり、以下の課題を解決する。
その課題とは、レーダの感度を上げて歩行者などの低反射体を検知しようとすると、所定の領域内で近接している複数の物体を検知した場合に、各物体の反射強度の差異が曖昧となり、これらの物体を1つの物体群として検知する可能性があり、衝突判定の精度が低下してプリクラッシュ・セーフティ・システムなどの安全システムが有効に作動しない可能性があることである。
本実施形態の基本構成は、次の構成要素を有する。
レーダ物体検知部1aは、レーダで検知した物体群の情報を取得する。
幅変化量計算部2は、レーダ物体検知部1aにより得られた物体群の幅に応じて幅変化量を計算する。
両端速度計算部3は、レーダ物体検知部1aにより得られた物体群の中心の速度と幅変化量計算部2により計算した幅変化量に応じて物体群の両端の速度を計算する。
衝突判定部4は、レーダ物体検知部1aにより得られた物体群の情報と両端速度計算部3により計算した物体群の両端の速度に応じてレーダで検知した物体群と自車との衝突可能性を判定する。
これにより、所定の領域内で近接している複数の物体をレーダで1つの物体群として検知している場合において、レーダで検知した物体群の中心の横速度に加えて物体群の両端の横速度に応じて衝突判定を行うため、衝突判定の精度が向上する。
本実施形態の改良構成は、基本構成に加えて、次の構成要素を有する。
カメラ物体識別部1bは、衝突判定部4により衝突の可能性が高いと判定された物体群に対してカメラで撮像した自車前方の画像を用いて物体群の情報を取得する。カメラ物体識別部1bは、両端速度計算部3により計算した物体群の両端の速度に応じて画像処理の領域を決定する。
統合化物体認識部1cは、レーダ物体検知部1aにより得られた物体群の情報と、カメラ物体識別部1bにより得られた物体群の情報を統合する。
衝突判定部4は、統合化物体認識部1cにより得られた物体の情報と両端速度計算部3により計算した物体群の両端の速度に応じてレーダで検知した物体群と自車との衝突可能性を判定する。
これにより、レーダで検知した物体群のうち、衝突の可能性が高いと判定された物体群に対してカメラで撮像した自車前方の画像を用いて前記物体群の情報を取得する場合には、衝突判定の精度向上により画像処理の対象となる物体群を確実に絞り込むことができる。
さらに、物体群の両端の横速度に応じて画像処理領域を設定することにより、図12(c)に示すような画像処理領域の不足分が発生しないため、カメラによる個体識別を確実に実行することができる。
本発明の一実施形態に関する車両に付加される、または、車両に組み込まれている車両用外界認識装置100の実施形態を示す構成図である。 本発明の一実施形態に関するレーダ11aおよびレーダ物体検知部1aの処理内容を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する両端横速度計算部3による計算処理を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する衝突判定部4における、レーダで検知した物体群の速度ベクトルを用いて衝突判定を行う方法の基本的な考え方を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する図4に示した衝突判定部4の処理内容の詳細を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関するカメラ物体識別部1bの処理内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に関する図6のS608における画像処理領域の設定方法を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する図6のS609におけるパターンマッチング処理の概要を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する統合化物体認識部1cが実行する、レーダ11aで検知した物体群の情報と、カメラ11bで個体識別した物体の情報と、を統合化する処理を示す説明図である。 本発明の一実施形態に関する衝突判定部4により衝突の可能性が高いと判定されたときに、衝突回避制御部5が実行する、衝突を回避するための車両制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に関する衝突判定部4により衝突の可能性が高いと判定されたときに、衝突回避制御部5が実行する、衝突を回避するための車両制御処理を示すフローチャートである。 本発明が解決しようとする課題を示す図である。
符号の説明
1a レーダ物体検知部
1b カメラ物体識別部
1c 統合化物体認識部
2 幅変化量計算部
3 両端横速度計算部
4 衝突判定部
5 衝突回避制御部
11a レーダ
11b カメラ
100 車両用外界認識装置

Claims (7)

  1. 車両の外側に位置する物体を認識する車両用外界認識装置であって、
    前記車両用外界認識装置は、レーダ物体検知部と、幅変化量計算部と、両端横速度計算部と、衝突判定部と、衝突回避制御部と、を有し、
    前記レーダ物体検知部は、車両のレーダで検知した物体群の情報を取得すると、取得した物体群の情報について、車両位置を原点とし、車両の車幅方向をX軸とし、車両の進行方向をY軸とする相対座標系に変換し、取得した物体群の相対座標系における位置と、速度と、幅と、を計算し、
    前記幅変化量計算部は、前記レーダ物体検知部により計算される物体群の幅の変化量を示す幅変化量を計算し、
    前記両端横速度計算部は、前記レーダ物体検知部により計算される物体群の速度と、前記幅変化量計算部により計算される物体群の幅変化量と、に応じて物体群の左右両端のX軸における横速度を計算し、
    前記衝突判定部は、物体群の左端位置、中心位置、右端位置それぞれについて、前記両端横速度計算部で計算される各位置における各横速度をもとに、相対座標系における物体群の移動軌跡を計算し、その移動軌跡が相対座標系における原点に近づくほど各位置における危険度が高いものとして、各位置における危険度を計算し、
    前記衝突回避制御部は、前記衝突判定部により計算される物体群の各位置における危険度のうち、少なくとも1つの位置における危険度が所定しきい値以上のときに、その危険度に対応する物体群に関する衝突回避制御を実行すること、を特徴とする
    車両用外界認識装置。
  2. 車両の外側に位置する物体を認識する車両用外界認識装置であって、
    前記車両用外界認識装置は、レーダ物体検知部と、幅変化量計算部と、両端横速度計算部と、衝突判定部と、衝突回避制御部と、カメラ物体識別部と、統合化物体認識部と、を有し、
    前記レーダ物体検知部は、車両のレーダで検知した物体群の情報を取得すると、取得した物体群の情報について、車両位置を原点とし、車両の車幅方向をX軸とし、車両の進行方向をY軸とする相対座標系に変換し、取得した物体群の相対座標系における位置と、速度と、幅と、を計算し、
    前記幅変化量計算部は、前記レーダ物体検知部により計算される物体群の幅の変化量を示す幅変化量を計算し、
    前記両端横速度計算部は、前記レーダ物体検知部により計算される物体群の速度と、前記幅変化量計算部により計算される物体群の幅変化量と、に応じて物体群の左右両端のX軸における横速度を計算し、
    前記カメラ物体識別部は、前記レーダ物体検知部により得られた物体群の情報と、前記両端横速度計算部により計算した物体群の両端の横速度と、に応じて、車両のカメラの撮影画像中の画像処理の領域幅を決定し、その画像処理の領域幅内の撮影データと、記憶部に格納されている各物体のパターンデータと、を照合することにより、撮影データ中の物体を個体識別し、
    前記統合化物体認識部は、レーダの反射特性から物体を特定可能なものについては前記レーダ物体検知部により得られた物体群の情報を採用し、特定不可能なものについては前記カメラ物体識別部により得られた物体の情報を採用することで、レーダおよびカメラによる物体の認識結果を統合し、
    前記衝突判定部は、前記統合化物体認識部で認識される各物体の中心位置および速度から、その物体の移動軌跡を計算し、その移動軌跡が相対座標系における原点に近づくほど危険度が高いものとして、各物体の中心位置における危険度を計算し、
    前記衝突回避制御部は、前記衝突判定部により計算される危険度が所定しきい値以上のときに、その危険度に対応する物体に関する衝突回避制御を実行すること、を特徴とする
    車両用外界認識装置。
  3. 前記衝突回避制御部は、衝突回避制御として、車両の運転者に対して衝突可能性を知らせるアラームを、音声信号を出力するスピーカに対して出力するように制御することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の車両用外界認識装置。
  4. 前記衝突回避制御部は、衝突回避制御として、車両の運転者に対して衝突可能性を知らせるアラームを、警告画面を表示するディスプレイに対して出力するように制御することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の車両用外界認識装置。
  5. 前記衝突回避制御部は、衝突回避制御として、車両を減速させるためのブレーキを動作させるように制御することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の車両用外界認識装置。
  6. 前記衝突判定部は、物体の位置および速度から衝突予測時間を計算し、計算した衝突予測時間が所定しきい値以下の物体を、危険度の計算対象とすることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用外界認識装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用外界認識装置と、その車両用外界認識装置が搭載され、前記衝突回避制御部の制御対象となる車両と、を有することを特徴とする
    車両システム。
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