JP2009282413A - 加熱装置、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発熱部材の昇温時間を短くすると共に、発熱部材の温度低下を抑えることができる加熱装置を得る。
【解決手段】加熱部150は、励磁コイル110と、発熱層126を有する定着ベルト102と、透磁率変化開始温度から透磁率が連続的に低下し始める感温磁性部材114と、感温磁性部材114を定着ベルト102に接離させる接離機構部190とを有している。ここで、定着ベルト102の温度が定着設定温度に到達する前は、接離機構部190が感温磁性部材114を定着ベルト102から離間させるので、感温磁性部材114に熱が奪われず、定着ベルト102の昇温時間を短くすることができる。一方、定着ベルト102の温度が定着設定温度に到達後、低下したときは、温度が上昇した感温磁性部材114を定着ベルト102に接触させることで、定着ベルト102の温度低下を抑えることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、加熱装置、定着装置、及び画像形成装置に関する。
従来、熱源として、通電により磁界を発生するコイルと、磁界の電磁誘導により渦電流が生じて発熱する発熱体とを用いた電磁誘導発熱方式の定着装置がある。
電磁誘導発熱方式を用いた定着装置の第1例として、所定のキュリー温度を有する感温磁性材料で構成され、励磁コイルで発生する磁界の電磁誘導作用で発熱する発熱ローラと、定着ローラとでベルトを懸架し、発熱ローラ内に回転移動可能な導電性部材を配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の定着装置は、発熱ローラの昇温時には導電性部材を励磁コイルと対向しない位置に移動させ、所定の温度まで上昇したら、導電性部材を励磁コイルと対向する位置に移動させて、特に非通紙部における発熱ローラの温度上昇を防いでいる。
また、電磁誘導発熱方式を用いた定着装置の第2例として、加圧ロール内に配置された誘導加熱コイルと、所定のキュリー温度特性を有し、発熱する定着ロールとしての感温磁性パイプと、感温磁性パイプの内部に非接触状態で配置された非磁性材料を有するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2の定着装置は、感温磁性パイプの温度がキュリー温度より低い場合は、感温磁性パイプに誘導電流が流れて発熱するが、キュリー温度より高い場合は、感温磁性パイプが非磁性体となって磁束が通過し、非磁性材料に誘導電流が流れて温度上昇が止まる。
さらに、電磁誘導発熱方式を用いた定着装置の第3例として、定着ベルトが導電層と透磁性層を有するものがある(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3の定着装置は、昇温時は、電磁誘導により発熱層が発熱する。そして、定着ベルトが定着設定温度以上となったときは、透磁性層を磁束が貫通して磁界が弱まり、発熱層の過剰な発熱が抑えられる。
特許文献1〜3の定着装置は、電磁誘導により発熱する発熱層と、昇温防止のための感温磁性層とが一体となっているため、定着部材を昇温するときは、発熱層の熱が感温磁性層に伝熱して温度が上がりにくい。
特許3527442 特開2000−030850 特開平11−288190
本発明は、発熱部材の昇温時間を短くすると共に、発熱部材の温度低下を抑えることができる加熱装置、定着装置、及び画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る加熱装置は、磁界を発生する磁界発生手段と、前記磁界発生手段と対向配置され、前記磁界の電磁誘導により発熱し、表皮深さより薄い厚さの発熱層を有する発熱部材と、前記発熱部材の前記磁界発生手段と反対側に対向配置され、前記磁界の電磁誘導作用により発熱し、加熱設定温度以上で耐熱温度以下の温度領域にある透磁率変化開始温度から透磁率が連続的に低下し始める感温磁性部材を含む感温部材と、前記感温部材の温度が前記加熱設定温度以上に到達する前までは、前記感温部材を前記発熱部材から離間させた状態で加熱を開始し、前記感温部材が加熱設定温度以上に到達した以降に前記感温部材を前記発熱部材に接触させる接離手段と、を有する。
本発明の請求項2に係る加熱装置は、前記感温部材の温度を検知する温度検知手段が設けられ、該温度検知手段で検知された前記感温部材の温度が基準設定温度に到達していないときは、前記接離手段が、前記感温部材を前記発熱部材に接触させない。
本発明の請求項3に係る加熱装置は、前記磁界発生手段を第1加熱源とし、前記感温部材を加熱する前記磁界発生手段以外の第2加熱源が設けられ、前記感温部材の温度が前記加熱設定温度以上に到達するまでの間の期間に前記第2加熱源が前記感温部材を加熱する。
本発明の請求項4に係る加熱装置は、前記第2加熱源は、前記感温部材の前記磁界発生手段と反対側に配設した面状発熱体である。
本発明の請求項5に係る加熱装置は、前記第2加熱源に電力供給する蓄電手段が設けられている。
本発明の請求項6に係る定着装置は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の加熱装置を有し、前記発熱部材が、両端部が回転可能に支持された定着回転体であり、前記定着回転体の外周面に接触し、前記定着回転体との間を通過する記録媒体上の現像剤像を該記録媒体へ定着させる加圧回転体を有する。
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項6に記載の定着装置と、露光光を出射する露光部と、前記露光光で形成された潜像を現像剤で顕在化して現像剤像を形成する現像部と、前記現像部で顕在化された前記現像剤像を記録媒体上に転写する転写部と、前記転写部で前記現像剤像が転写された記録媒体を前記定着装置に搬送する搬送部と、を備えている。
請求項1の発明は、本構成を有していない場合に比較して、発熱部材の昇温時間を短くすると共に、発熱部材の温度低下を抑えることができる。
請求項2の発明は、本構成を有していない場合に比較して、発熱部材の温度低下を抑えられる。
請求項3の発明は、本構成を有していない場合に比較して、感温部材の温度を迅速に基準設定温度まで上昇させることができる。
請求項4の発明は、本構成を有していない場合に比較して、感温部材の温度を迅速に基準設定温度まで上昇させることができる。
請求項5の発明は、本構成を有していない場合に比較して、電源に負担をかけずに、加熱装置のウオーミングアップが迅速に完了できる。
請求項6の発明は、本構成を有していない場合に比較して、定着回転体の温度が定着設定温度から低下しにくくなり、定着不良が起こりにくくなる。
請求項7の発明は、本構成を有していない場合に比較して、画像不良が起こりにくくなる。
本発明の加熱装置、定着装置、及び画像形成装置の第1実施形態を図面に基づき説明する。
図1には、画像形成装置としてのプリンタ10が示されている。プリンタ10は、プリンタ10の本体を構成する筐体12に光走査装置54が固定されており、光走査装置54に隣接する位置に、光走査装置54及びプリンタ10の各部の動作を制御する制御ユニット50が設けられている。
光走査装置54は、図示しない光源から出射された光ビームを回転多面鏡(ポリゴンミラー)で走査し、反射ミラー等の複数の光学部品で反射して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び ブラック(K)の各トナーに対応した光ビーム60Y、60M、60C、60Kを出射するようになっている。光ビーム60Y、60M、60C、60Kは、それぞれ対応する各感光体20Y、20M、20C、20Kに導かれる。
プリンタ10の下方側には、記録用紙Pを収納する用紙トレイ14が設けられている。用紙トレイ14の上方には、記録用紙Pの先端部位置を調整する一対のレジストロール16が設けられている。また、プリンタ10の中央部には、画像形成ユニット18が設けられている。画像形成ユニット18は、前述の4つの感光体20Y、20M、20C、20Kを備えており、これらが上下一列に並んでいる。
感光体20Y、20M、20C、20Kの回転方向上流側には、感光体20Y、20M、20C、20Kの表面を帯電する帯電ローラ22Y、22M、22C、22Kが設けられている。また、感光体20Y、20M、20C、20Kの回転方向下流側には、Y、M、C、Kの各トナーをそれぞれ感光体20Y、20M、20C、20K上に現像する現像器24Y、24M、24C、24Kが設けられている。
一方、感光体20Y、20Mには第1中間転写体26が接触し、感光体20C、20Kには第2中間転写体28が接触している。そして、第1中間転写体26、第2中間転写体28には第3中間転写体30が接触している。第3中間転写体30と対向する位置には、転写ロール32が設けられている。これにより、転写ロール32と第3中間転写体30との間を記録用紙Pが搬送され、第3中間転写体30上のトナー像を記録用紙Pに転写させる。
記録用紙Pが搬送される用紙搬送路34の下流には、定着装置100が設けられている。定着装置100は、定着ベルト102と加圧ロール104を有しており、記録用紙Pを加熱・加圧してトナー像を記録用紙Pに定着させる。トナー像が定着された記録用紙Pは、用紙搬送ロール36でプリンタ10の上部に設けられたトレイ38に排出される。
ここで、プリンタ10の画像形成について説明する。
画像形成が開始されると、各感光体20Y〜20Kの表面が帯電ローラ22Y〜22Kによって一様に帯電される。そして、光走査装置54から出力画像に対応した光ビーム60Y〜60Kが、帯電後の感光体20Y〜20Kの表面に照射され、感光体20Y〜20K上に各色分解画像に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像に対して、現像器24Y〜24Kが選択的に各色、すなわちY〜Kのトナーを付与し、感光体20Y〜20K上にY〜K色のトナー像が形成される。
その後、マゼンタ用の感光体20Mから第1中間転写体26にマゼンタのトナー像が一次転写される。また、イエロー用の感光体20Yから第1中間転写体26にイエローのトナー像が一次転写され、第1中間転写体26上で前記マゼンタのトナー像に重ね合わされる。
一方、同様にブラック用の感光体20Kから第2中間転写体28にブラックのトナー像が一次転写される。また、シアン用の感光体20Cから第2中間転写体28にシアンのトナー像が一次転写され、第2中間転写体28上で前記ブラックのトナー像に重ね合わされる。
第1中間転写体26へ一次転写されたマゼンタとイエローのトナー像は、第3中間転写体30へ二次転写される。一方、第2中間転写体28へ一次転写されたブラックとシアンのトナー像も、第3中間転写体30へ二次転写される。ここで、先に二次転写されているマゼンタ 、イエローのトナー像と、シアン、ブラックのトナー像とが重ね合わされ、カラー(3色)とブラックのフルカラートナー像が第3中間転写体30上に形成される。
二次転写されたフルカラートナー像は、第3中間転写体30と転写ロール32との間のニップ部に達する。そのタイミングに同期して、レジストロール16から記録用紙Pが当該ニップ部に搬送され、記録用紙P上にフルカラートナー像が三次転写(最終転写)される。
この記録用紙Pは、その後、定着装置100に送られ、定着ベルト102と加圧ロール104とのニップ部を通過する。その際、定着ベルト102と加圧ロール104とから与えられる熱と圧力との作用により、フルカラートナー像が記録用紙Pに定着される。定着後、記録用紙Pは用紙搬送ロール36によりトレイ38に排出され、記録用紙Pへのフルカラー画像形成が終了する。
次に、本実施形態に係る定着装置100について説明する。なお、本実施形態では、定着装置100の耐熱温度240℃、定着設定温度170℃と設定している。
図2(a)に示すように、定着装置100は、記録用紙Pの進入又は排出を行うための開口120A、120Bが形成された筐体120を備えている。筐体120の内部には、無端状の定着ベルト102が設けられている。定着ベルト102の両端部には、円筒状で回転軸を備えたキャップ部材(図示省略)が嵌合固定されており、該回転軸を中心として、定着ベルト102が回転可能に支持されている。また、一方のキャップ部材には、定着ベルト102を回転駆動するモータ(図示省略)に接続されるギヤが接着されている。ここで、モータが作動すると、定着ベルト102は矢印A方向へ回転する。
定着ベルト102の外周面と対向する位置には、絶縁性の材料で構成されたボビン108が配置されている。ボビン108は、定着ベルト102の外周面に倣った略円弧状に形成されており、定着ベルト102とは反対側の面の略中央部から凸部108Aが突設されている。ボビン108と定着ベルト102との間隔は1〜3mm程度となっている。
ボビン108には、通電によって磁界Hを発生する励磁コイル110が、凸部108Aを中心として軸方向(図2(a)の紙面奥行き方向)に複数回巻き回されている。励磁コイル110と対向する位置には、ボビン108の円弧状に倣って略円弧状に形成された磁性体コア112が配置され、ボビン108または励磁コイル110に支持されている。
ここで、定着ベルト102の構成について説明する。
図3(a)に示すように、定着ベルト102は、内側から外側に向けて基層124、発熱層126、弾性層128、及び離型層130で構成されており、これらが積層され一体となっている。また、定着ベルト102は、直径が30mm、幅方向長さが370mmとなっている。
基層124としては、薄い発熱層126を支持する強度を有し、耐熱性があり、磁界(磁束)を貫通しつつ、磁界の作用により発熱しないか、又は発熱しにくい材料を適宜選ぶことができる。例えば、厚みが30〜200μm(好ましくは100〜150μm)の金属ベルト(非磁性金属として例えば非磁性ステンレススチール)や、Fe、Ni、Co、又はこれらの合金Fe−Ni−Co、Fe−Cr−Co等からなる金属材料で構成されたベルトや、厚みが60〜200μmの樹脂ベルト(例えばポリイミドベルト)等が挙げられ、いずれの場合においても励磁コイル110の磁束が感温部材まで作用するように適宜材料(固有抵抗、比透磁率)、厚さを決定する。本実施形態では、非磁性ステンレスを用いている。
発熱層126は、前述の磁界Hを打ち消す磁界を生成するように渦電流が流れる電磁誘導作用により発熱する金属材料で構成される。また、発熱層126は、磁界Hの磁束を貫通させるために、磁界Hが侵入可能な厚さである表皮深さよりも薄く構成される必要がある。ここで、表皮深さをδとし、発熱層126の固有抵抗をρn、比透磁率をμn、励磁コイル110における信号(電流)の周波数をfとすると、δは(1)式で表される。
Figure 2009282413
発熱層126に用いられる金属材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、亜鉛、錫、鉛、ビスマス、ベリリウム、アンチモン、又はこれらの合金の金属材料を用いることができる。なお、定着装置100のウォームアップ時間を短くするためにも、発熱層126の厚さは、できるだけ薄くした方がよい。
ここで、発熱層126として、汎用電源が活用できる交流周波数20kHz〜100kHzの範囲において、厚さ2〜20μm、固有抵抗2.7×10−8Ωcm以下の非磁性金属(比透磁率が概ね1の常磁性体)材料を用いることが好ましい。このため、本実施形態では、必要な発熱量を効率よく得ることが可能な観点と、低コストの観点から、発熱層126に厚さ10μmの銅を用いている。
弾性層128は、優れた弾性と耐熱性が得られる等の観点から、シリコン系ゴム、又はフッ素系ゴムが用いられ、本実施形態ではシリコンゴムを用いている。また、本実施形態では、弾性層128の厚さを200μmとしている。なお、弾性層128の厚さは、200μm〜600μmの中で決定することが好ましい。
離型層130は、記録用紙P上で溶融されたトナーT(図2(a)参照)との接着力を弱めて、記録用紙Pを定着ベルト102から剥離し易くするために設けられる。優れた表面離型性を得るためには、離型層130として、フッ素樹脂、シリコン樹脂、又はポリイミド樹脂が用いられ、本実施形態ではPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。離型層130の厚さは30μmとしている。
一方、図2(a)に示すように、定着ベルト102の内側には、定着ベルト102に倣って、定着ベルト102の内周面と接触する略円弧板状の感温磁性部材114が設けられている。感温磁性部材114は、励磁コイル110と対向配置されている。
図4(a)に示すように、感温磁性部材114は、後述する感温特性を有し基層となる感温層115と、感温層115の表面に積層形成された発熱層117を有している。
感温層115は、定着ベルト102の定着(加熱)設定温度以上で、定着ベルト102の耐熱温度以下の温度領域にある透磁率変化開始温度から、透磁率が連続的に低下し始める感温特性を有するもので構成される。具体的には、整磁鋼、非晶質合金等が用いられ、Fe、Ni、Si、B、Nb、Cu、Zr、Co、Cr、V、Mn、Moなどからなる金属合金材料で、例えば、Fe−Niの二元系整磁鋼やFe−Ni−Crの三元系整磁鋼を用いることが好ましい。本実施形態では、厚さ150μmのFe−Ni合金を用いている。
また、ここでは感温磁性部材114に発熱層117を設けたが、発熱層117がなくても感温磁性部材114だけでも必要な発熱量が得られる場合には不要である。
また、感温磁性部材114だけでも発熱量が多すぎる場合には、感温磁性部材114の発熱を抑制するために感温磁性部材114に流れる渦電流の主経路を分断する手段を設けてもよい。具体的には適切な発熱量が得られるように複数のスリットを入れて渦電流を流れ難くすればよい。発熱量は、スリットの量や幅、長さ位置などを適宜変えることで適宜調整することができる。スリットは渦電流の流れの主経路に対して略垂直方向に入れると効果的である。
さらに、感温磁性部材114の励磁コイル110と反対側の面に低固有抵抗の非磁性金属材料の非磁性金属層を配設してもよい。非磁性金属層は、感温磁性部材114の軸方向の温度分布を均一化する効果があるため、局部的な昇温を抑制できる。また、感温層115の温度が上昇して透磁率変化開始温度以上で透磁率が連続的に低下した場合に、多くの磁束が非磁性金属層に作用することで、発熱層117、感温層115の発熱量を抑制することができる。なお、この効果は誘導体118がもたらす効果と同様である。
非磁性温金属層の材料としては、銀、銅、アルミニウムが好的で、材料コストの面からアルミニウムが最適である。感温磁性部材114と非磁性金属層は、クラッドなどで接合されたものでもよいし、板状の各層を接触面がならうように単に添えた状態で支持するなどしてもよい。
発熱層117は、前述の定着ベルト102の発熱層126と同様の特性を有するものが用いられる。本実施形態では、発熱層117として、厚さ20μmの銅を用いている。なお、図2(a)に示すように、感温磁性部材114の幅方向(円弧方向)の一端には、感温磁性部材114の温度を検知する温度検知センサ135が設けられている。
図4(b)に示すように、透磁率変化開始温度とは、透磁率(JIS C2531で測定)が連続的に低下し始める温度であり、磁界の磁束の貫通量が変化し始める点をいう。また、透磁率変化開始温度は、キュリー点とは異なるものであり、150℃〜230℃で設定されることが好ましい。
一方、図2(a)に示すように、感温磁性部材114の内側には、アルミニウムからなる誘導体118が設けられている。誘導体118は表皮深さ以上の厚さを有し、固有抵抗の小さい非磁性金属であることが望ましく、材料としては銀、銅、アルミニウムが好的である。これらの材料を選択して表皮深さ以上の厚さにすれば、誘導体118に磁界が作用した場合には発熱層117より渦電流が流れやすくなり、また渦電流が流れても渦電流損は発熱層117と比較すると極めて小さい状態となる。誘導体118は、感温磁性部材114の内周面と対向する円弧部118Aと、円弧部118Aと一体で形成される柱部118Bとで構成され、両端が定着装置100の筐体120に固定されている。
また、誘導体118の円弧部118Aは、感温磁性部材114を磁界Hの磁束が貫通した場合に、磁界Hの磁束を誘導する位置に予め配置されている。誘導体118と感温磁性部材114との間は1〜5mm離れている。なお、後述するように、誘導体118と感温磁性部材114は、独立して支持されている。
誘導体118の柱部118Bの端面には、定着ベルト102を所定の圧力で外側に向けて押圧するための押圧パッド132が固定され支持されている。これにより、誘導体118と押圧パッド132をそれぞれ支持する部材を設ける必要がなく、定着装置100の小型化が可能となっている。押圧パッド132は、ウレタンゴム又はスポンジ等の弾性を有する部材で構成され、一端面が定着ベルト102の内周面と接触して定着ベルト102を押圧している。
また、誘導体118は、別部材である支持体に支持されるように構成されていてもよい。この場合、例えば、図2(c)に示すように、感温磁性部材114と支持体123との間に介在するように、低固有抵抗の非磁性金属からなる湾曲した板状の誘導体118Cを設ける構成が挙げられる。支持体123は、加圧ロール104からの荷重を支持するための部材であり、撓みの少ない剛性を有していることが望ましい。
誘導体118Cの厚さは、少なくとも誘導体118Cに用いた非磁性金属の表皮深さ以上にすればよく、感温磁性部材114が非磁性化して磁束が貫通してきても、誘導体118Cをほとんど貫通できないように磁界Hの磁路を形成できるような厚さにすればよい。本発明では、厚さ1mmのアルミニウムを使用しており表皮深さ以上の厚さであるため、支持体123に安価な板金などの磁性金属で構成されていてもよく、設計における材料選定の自由度が増える。誘導体118Cでしっかり磁界をシールドしているので、支持体123がほとんど電磁誘導加熱されることなく無駄な渦電流損失を防止できる。
定着ベルト102の外周面には、定着ベルト102の回転に対して矢印B方向(矢印A方向と反対方向)に従動回転する加圧ロール104が圧接されている。
加圧ロール104は、アルミニウム等の金属からなる芯金106の周囲に、厚さ5mmの発泡シリコンゴムスポンジ弾性層を設け、さらに発泡シリコンゴムスポンジ弾性層の外側に、厚さ50μmのカーボン入りPFAからなる離型層を被覆した構成となっている。また、加圧ロール104は、加圧ロール104を回転可能に支持する図示しないブラケットがカムにより揺動するリトラクト機構によって、定着ベルト102の外周面と接触又は離間するようになっている。
定着ベルト102の内側で、励磁コイル110と対向しない領域で且つ記録用紙Pの排出側の領域には、定着ベルト102内周面の温度を測定するサーミスタ134が接触して設けられている。サーミスタ134は、定着ベルト102から与えられる熱量に応じて変化した抵抗値を温度換算することで、定着ベルト102の表面温度を計測する。サーミスタ134の接触位置は、記録用紙Pのサイズの大小によって測定値が変わらないように、定着ベルト102の幅方向の略中央部となっている。
図3(b)に示すように、サーミスタ134は、配線136を介して前述の制御ユニット50(図1参照)の内部に設けられた制御回路138に接続されている。同様にして、温度検知センサ135が、配線137を介して制御回路138に接続されている。
また、制御回路138は、配線140を介して通電回路142に接続されており、通電回路142は、配線144、146を介して前述の励磁コイル110に接続されている。通電回路142は、制御回路138から送られる電気信号に基づいて駆動又は駆動停止され、配線144、146を介して励磁コイル110に所定の周波数の交流電流を供給(矢印方向)又は供給停止するようになっている。
ここで、制御回路138は、サーミスタ134から送られた電気量に基づいて温度換算を行い、定着ベルト102表面の温度を測定する。そして、この測定温度と、予め記憶させてある定着設定温度(本実施形態では170℃)とを比較して、測定温度が定着設定温度よりも低い場合は、通電回路142を駆動して励磁コイル110に通電し、磁気回路としての磁界H(図2(a)参照)を発生させる。測定温度が定着設定温度よりも高い場合は、通電回路142を停止するようになっている。
また、制御回路138は、温度検知センサ135から送られた電気量に基づいて温度換算を行い、感温磁性部材114の温度を測定する。そして、制御ユニット50は、この測定温度と、予め記憶させてある感温磁性部材114の基準設定温度(例えば、180℃)とを比較して、測定温度が基準設定温度よりも低い場合は、感温磁性部材114を定着ベルト102に接触させない制御を行うようになっている。
図2(a)に示すように、定着ベルト102と加圧ロール104との接触部(ニップ部)における記録用紙Pの搬送方向下流側近傍には、剥離部材148が設けられている。剥離部材148は、一端が固定された支持部148Aと、支持部148Aに支持されている剥離シート148Bとで構成されている。剥離シート148Bの先端は、定着ベルト102に近接又は接触するように配置されている。
次に、感温磁性部材114の定着ベルト102への接離機構について説明する。
図5に示すように、定着装置100の内部には、定着ベルト102及び加圧ロール104の両端部を挟むようにして、一対の側板152、154が立設されている。側板152、154には、定着ベルト102の両端部と対向する位置に、定着ベルト102の内径よりも小径の貫通穴152A、154Aが形成されている。
また、側板152及び側板154の内壁には、図示しないネジ等の固定手段により、支持部材156、158がそれぞれ設けられている。支持部材156は、側板152に固定される平板部156Aと、平板部156Aから突設された円筒状の軸部156Bと、平板部156A及び軸部156Bを貫通する貫通穴156Cとで構成されている。
同様に、支持部材158は、側板154に固定される平板部158Aと、平板部158Aから突設された円筒状の軸部158Bと、平板部158A及び軸部158Bを貫通する貫通穴158Cとで構成されている。
貫通穴152Aと貫通穴156Cは、同径であり、内周壁が一致した連通状態となっている。同様にして、貫通穴154Aと貫通穴158Cは、同径であり、内周壁が一致した連通状態となっている。
軸部156Bにはベアリング160が外挿され、軸部158Bにはベアリング162が外挿されて、それぞれ固定されている。ここで、ベアリング160、162の外径は、定着ベルト102の内径とほぼ同じ径となっており、ベアリング160、162の外周面に定着ベルト102の両端部の内周面が接着固定されている。これにより、定着ベルト102が、軸部156B、158Bの中心を回転中心として、回転可能となっている。
軸部158B側で、定着ベルト102の一端の外周面には、回転駆動用のギア164が取付けられている。ギア164は、前述の制御ユニット50(図1参照)によって動作制御される図示しないモータによって駆動される。
一方、感温磁性部材114の両端部には、それぞれ断面略L字状の支持部材166、168の一端が接着されている。支持部材166、168の他端側は、平板部166A、平板部168Aが形成されている。なお、支持部材166、168は、熱伝導率の低い部材で構成されており、感温磁性部材114の熱がそのまま支持部材166、168に伝熱されないようにしている。
平板部166Aは、貫通穴156C及び貫通穴152Aに挿通されて、側板152よりも外側に突出されている。同様にして、平板部168Aは、貫通穴158C及び貫通穴154Aに挿通されて、側板154よりも外側に突出されている。
平板部166Aの下方側には、上面に凹部170Aが形成された幅広の基台170が設けられている。基台170は、側板152の外壁に固定されている。また、凹部170Aは、支持部材166の平板部166Aの端部と対向する位置となっている。
同様にして、平板部168Aの下方側には、上面に凹部172Aが形成された幅広の基台172が設けられている。基台172は、側板154の外壁に固定されている。また、凹部172Aは、支持部材168の平板部168Aの端部と対向する位置となっている。
ここで、凹部170Aにコイルバネ174の一端が固定されており、コイルバネ174の他端が平板部166Aの下面に固定されている。同様にして、凹部172Aにコイルバネ176の一端が固定されており、コイルバネ176の他端が平板部168Aの下面に固定されている。これにより、感温磁性部材114が、上下方向に移動可能に支持されている。
なお、感温磁性部材114は、コイルバネ174、176が伸びきった状態(位置)において、定着ベルト102の内周面と接触するようになっている。これにより、定着ベルト102が、感温磁性部材114によって外側へ変形されないようにしている。
平板部166Aの上方でコイルバネ174と対向する位置には、電動シリンダ178が設けられている。電動シリンダ178は、一方側から突出又は格納されるシリンダ180を有しており、側板152の外壁にシリンダ180を下方側へ向けて固定されている。
同様にして、平板部168Aの上方でコイルバネ176と対向する位置には、電動シリンダ182が設けられている。電動シリンダ182は、一方側から突出又は格納されるシリンダ184を有しており、側板154の外壁にシリンダ184を下方側へ向けて固定されている。
シリンダ180は、格納された短い状態で、端面が平板部166Aの上面と僅かに接触している。同様に、シリンダ184は、格納された短い状態で、端面が平板部168Aの上面と僅かに接触している。電動シリンダ178、182は、いずれも前述の制御ユニット50(図1参照)によってシリンダ180、184の伸縮動作が行われるようになっている。
ここで、電動シリンダ178、182、支持部材166、168、及びコイルバネ174、176によって、感温磁性部材114の接離機構部190が構成されている。また、定着装置100では、励磁コイル110、定着ベルト102、感温磁性部材114、及び接離機構部190によって、加熱装置としての加熱部150が構成されている。
制御ユニット50は、定着ベルト102の温度が定着設定温度に到達する前は、シリンダ180、184を伸ばすように電動シリンダ178、182の動作制御を行う。そして、定着ベルト102の温度が定着設定温度に到達後、定着設定温度から低下したときに、シリンダ180、184を縮めるように電動シリンダ178、182の動作制御を行う。
なお、制御ユニット50は、温度検知センサ135で検知された感温磁性部材114の温度が基準設定温度よりも低いときは、電動シリンダ178、182を動作させず、感温磁性部材114と定着ベルト102が離間した状態で保持する。
一方、前述の誘導体118は、両端部から軸部118Cが突設されており、軸部118Cは、貫通穴152A及び貫通穴156Cの内壁、貫通穴154A及び貫通穴158Cの内壁にそれぞれ接着固定されている。
次に、本発明の第1実施形態の作用について説明する。まず、定着装置100の定着動作について説明する。
図1に示すように、前述のプリンタ10の画像形成工程を経て、トナーTが転写された記録用紙Pが定着装置100に送られる。このとき、図6(a)及び図6(c)に示すように、シリンダ180(及びシリンダ184)は下方へ伸びた状態となっている。このため、平板部166A(及び平板部168A)が下方へ押圧され、コイルバネ174(及びコイルバネ176)が縮んで、感温磁性部材114は、定着ベルト102の内周面と非接触状態になっている。
続いて、図2(a)及び図3(a)、(b)に示すように、定着装置100では、制御ユニット50によって駆動モータ(図示省略)が駆動され、定着ベルト102が矢印A方向へ回転する。このとき、制御回路138からの電気信号に基づいて通電回路142が駆動され、励磁コイル110に交流電流が供給される。
励磁コイル110に交流電流が供給されると、励磁コイル110の周囲に磁気回路としての磁界Hが生成消滅を繰り返す。そして、磁界Hが定着ベルト102の発熱層126を横切ると、磁界Hの変化を妨げる磁界が生じるように発熱層126に渦電流が発生する。
発熱層126は、発熱層126の表皮抵抗、及び発熱層126を流れる渦電流の大きさに比例して発熱し、これによって定着ベルト102が加熱される。ここで、定着ベルト102は、感温磁性部材114と非接触状態となっており、定着ベルト102の昇温のための熱量が感温磁性部材114に奪われにくくなっているため、定着ベルト102は短時間で昇温が行われる。
なお、このとき、磁界Hが感温磁性部材114の発熱層117(図4(a)参照)まで侵入しているため、発熱層117(及び感温磁性部材114)も発熱することになる。しかし、定着ベルト102と感温磁性部材114は非接触状態にあるため、感温磁性部材114が定着ベルト102の温度にほとんど影響を与えない。これにより、定着ベルト102の過剰な昇温が抑えられている。
続いて、定着ベルト102表面の温度は、サーミスタ134で検知され、定着設定温度170℃に到達していない場合は、制御回路138が通電回路142を駆動制御して励磁コイル110に所定の周波数の交流電流を通電する。また、定着設定温度に到達している場合は、制御回路138が通電回路142の制御を停止する。
定着ベルト102が定着設定温度に到達した段階で、制御ユニット50がリトラクト機構を作動させ、加圧ロール104を定着ベルト102に接触させる。そして、加圧ロール104は、回転する定着ベルト102とともに矢印B方向へ回転する。
続いて、図1及び図2(a)に示すように、定着装置100に送り込まれた記録用紙Pは、所定の定着設定温度(170℃)となっている定着ベルト102と、加圧ロール104とによって加熱押圧され、トナー画像が記録用紙P表面に定着される。定着装置100から排出された記録用紙Pは、用紙搬送ロール36によりトレイ38に排出される。
このようにして、1枚目の記録用紙Pの定着が行われた後、高温の定着ベルト102の熱量が低温の記録用紙Pに奪われるため、定着ベルト102の温度が低下する。
ここで、図3(b)、図6(b)、及び図6(d)に示すように、制御ユニット50は、サーミスタ134で検知された定着ベルト102の温度が低下し、且つ温度検知センサ135で測定された感温磁性部材114の温度が基準設定温度(本実施形態では185℃)まで到達しているとき、電動シリンダ178、182を動作させて、シリンダ180、184を縮める。
これにより、平板部166A、168Aが、コイルバネ174、176の戻り力によって上方へ移動し、感温磁性部材114が、定着ベルト102の内周面に軽く接触する。なお、感温磁性部材114の温度が、基準設定温度まで到達していないときは、基準設定温度に到達するまで、電動シリンダ178、182の動作が行われない。
続いて、感温磁性部材114の温度(190℃)は、定着設定温度(170℃)よりも高くなって平衡し、感温磁性部材114に蓄熱された熱エネルギーが定着ベルト102側へ熱伝導する。これにより、定着ベルト102の温度が上昇し、記録用紙Pの2枚目以降が連続して通紙されても、定着設定温度に近い温度で定着が行われる。
次に、定着ベルト102と感温磁性部材114が接触した状態における感温磁性部材114の作用について説明する。図7(a)は、感温磁性部材114の温度が、透磁率変化開始温度以下の場合を表しており、図7(b)は、感温磁性部材114の温度が、透磁率変化開始温度以上の場合を表している。
図2(a)及び図7(a)に示すように、感温磁性部材114の温度が透磁率変化開始温度以下の場合は、感温磁性部材114が強磁性体であるため、磁束密度を高めるとともに定着ベルト102を貫通した磁界H1が感温磁性部材114に侵入して閉磁路を形成し、磁界H1を強める。これにより、定着ベルト102の発熱層126の発熱量が十分得られ、所定の定着設定温度まで昇温される。
一方、図2(b)及び図7(b)に示すように、感温磁性部材114の温度が透磁率変化開始温度以上の場合は、感温磁性部材114の透磁率が低下するため、定着ベルト102を貫通した磁界H2が、感温磁性部材114も貫通して誘導体118に向かう。このとき、磁束密度が低下して磁界H2が弱まるとともに、磁界H2が容易に貫通して閉磁路を形成できなくなり、磁束は誘導体118に到達し、渦電流は発熱層126や感温磁性部材114より誘導体118に多く流れるようになるため、発熱層126の発熱量が低減される。
以上のように、発熱層117の発熱量も減り、感温磁性部材114の発熱量も低下することにより、定着ベルト102の必要以上の昇温が抑制される。
図8には、定着装置100において、複数枚の記録用紙Pを連続定着させたときの、時間(立ち上げ時からの経過時間)と定着ベルト102の温度の関係が示されている。
グラフG1は、本実施形態の定着装置100の時間−温度曲線である。また、グラフG2は、比較例として、1枚目の定着が終了した後も、感温磁性部材114と定着ベルト102が非接触状態のままの定着装置を用いたときの時間−温度曲線である。
図2(a)及び図8に示すように、グラフG1、G2ともに、時間t1までの間に定着ベルト102が昇温され、狙いの定着設定温度T1から僅かにオーバーシュートした状態で加圧ロール104が接触される。加圧ロール104の接触により、定着ベルト102は熱を奪われるため、定着設定温度T1まで温度が低下する。
続いて、時間t1から時間t2までの間で、1枚目の記録用紙Pの定着が行われる。このとき、定着装置100と比較例の定着装置、いずれも感温磁性部材114が定着ベルト102と非接触状態にあるため、定着ベルト102への熱の供給が追いつかない。このため、記録用紙Pに熱を奪われた定着ベルト102は、温度変化の割合が大きい状態で温度T2まで低下することになる。
続いて、時間t2から時間t3までの間で、2枚目以降の記録用紙Pの連続定着が続けて行われる。
本実施形態の定着装置100では、時間t2の時点で、定着ベルト102よりも温度の高い感温磁性部材114が定着ベルト102と接触するため、感温磁性部材114から定着ベルト102へ熱供給される。これにより、連続定着時の定着ベルト102の温度低下は、温度変化の割合が小さくなる。ここで、定着時の定着ベルト102の温度の最下点を温度ドループ(D)とすると、定着装置100は、時間t3で温度ドループD1(温度T3)となっている。
一方、比較例の定着装置では、時間t2以降も感温磁性部材114が定着ベルト102と非接触状態にあるため、感温磁性部材114から定着ベルト102への熱供給がほとんど行われない。このため、時間t3で温度ドループD2(温度T4(<温度T3))まで温度低下することになる。
次に、本発明の加熱装置の第2実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図9(a)には、加熱装置200が示されている。加熱装置200は、図示しない通電手段によって通電され磁界を発生する励磁コイル202と、励磁コイル202と対向配置され前述の定着ベルト102(図2参照)と同様の材質、層構成からなる加熱ベルト204と、前述の感温磁性部材114(図2参照)と同様の材質からなり、加熱ベルト204の内側に非接触状態で配置された感温磁性部材206と、を有している。また、加熱ベルト204の内周面に接触して、加熱ベルト204の温度を検知する温度検知センサ(図示省略)が設けられている。
励磁コイル202は、樹脂製のボビン208に接着固定され支持されている。また、加熱ベルト204は、非磁性SUSを芯金として表面に所定の表面粗さ(加熱ベルト204を移動可能となる表面粗さ)のシリコンゴム層が被覆された、回転可能な一対のロール212、214に張架されている。
ロール212、214の一方には、図示しないギヤ及びモータ等の駆動手段が接続されており、この駆動手段によってロール212、214が矢印R方向に回転すると、加熱ベルト204が矢印方向に移動する。なお、加熱ベルト204を略円筒状に形成し、端部にギヤを接着固定して直接駆動してもよい。
感温磁性部材206は、平板状に形成されている。また、感温磁性部材206は、長手方向(紙面の手前側、奥行き側)の両端部に、前述の接離機構部190(図5参照)が設けられており、励磁コイル202と対向する領域で、加熱ベルト204の内周面と接離可能となっている。さらに、感温磁性部材206には、図示しない温度検知センサが設けられており、加熱ベルト204の加熱設定温度よりも高い基準設定温度が設定されている。
なお、接離機構部190の動作は、加熱ベルト204の温度検知センサの出力と、感温磁性部材206の温度検知センサの出力に基づいて行われる。ここでは、加熱ベルト204が所定の加熱設定温度に到達後、温度が低下し、同時に、感温磁性部材206の温度が基準設定温度に到達していたとき、感温磁性部材206を加熱ベルト204に接触させるようになっている。
感温磁性部材206の加熱ベルト204と反対側には、非接触状態で誘導体210が設けられている。誘導体210は、平板状で、前述の誘導体118(図2参照)と同じ材質で構成され、表皮深さ以上の厚さにすればよく、本例では1mmのアルミニウムを採用している。なお、加熱装置200の各部の動作制御は、前述の制御ユニット50(図1参照)と同様の制御ユニットで行われる。
次に、本発明の第2実施形態の作用について説明する。なお、本実施形態では、加熱装置200を溶融接着に用いる場合について説明する。
まず、励磁コイル202が図示しない通電手段によって通電され、励磁コイル202の周囲に磁界を発生する。加熱ベルト204は、前述の定着ベルト102と同様に、この磁界による電磁誘導作用で発熱する。また、感温磁性部材206の発熱層も、この磁界による電磁誘導作用で発熱する。
ここで、感温磁性部材206は、加熱ベルト204と隙間を空けて配置されているため、加熱ベルト204の昇温時に発生する熱が感温磁性部材206に伝熱しにくい。これにより、感温磁性部材206が加熱ベルト204から熱量を奪いにくくなっており、加熱ベルト204の温度が短時間で急速に立ち上がる。
続いて、加熱装置200では、ロール212、214が駆動されて回転し、加熱ベルト204が矢印方向に移動を開始する。これにより、加熱装置200に一対の樹脂製のプレート216が搬送される(矢印IN)。なお、一対のプレート216の間には、所定の温度で溶融する固形樹脂製の接着剤218が予め挟まれている。
続いて、接着剤218は、加熱ベルト204の発熱により溶融し、一対のプレート216の間に広がる。プレート216は、加熱ベルト204の移動により、加熱装置200から送出される(矢印OUT)。加熱装置200から送出された一対のプレート216は、溶融して広がった接着剤218が冷えて固まることにより接着される。
ここで、1組目のプレート216の接着が終わると、加熱ベルト204の温度が加熱設定温度より低下する。そして、加熱ベルト204の温度低下が図示しない温度検知センサで検知され、且つ感温磁性部材206の温度が基準設定温度に到達しているとき、図9(b)に示すように、接離機構部190が感温磁性部材206を上昇させて、加熱ベルト204の内周面と接触させる。
続いて、2組目以降のプレート216の溶融接着が続けて行われる。ここで、加熱ベルト204よりも温度の高い感温磁性部材206が加熱ベルト204と接触するため、感温磁性部材206から加熱ベルト204へ熱供給される。これにより、連続溶融接着時の加熱ベルト204の温度低下は、温度変化の割合が小さくなる。
次に、本発明の加熱装置、定着装置、及び画像形成装置の第3実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図10には、定着装置220が示されている。定着装置220は、前述のプリンタ10の定着装置100(図2参照)に、第2加熱源としての発熱体192と、発熱体192に接続され電力供給する蓄電部194とを設けた構成となっている。なお、励磁コイル110を第1加熱源としている。
発熱体192は、幅方向断面が円弧状となるように形成された面状発熱体からなり、感温磁性部材114の内周面(定着ベルト102と反対側の面)全体に接触している。また、発熱体192は、蓄電部194から供給される所定の電力により発熱し、感温磁性部材114を加熱するようになっている。
一方、蓄電部194は、内部にバッテリーやキャパシタなどからなる蓄電装置を有しており、定着時を除いて、プリンタ10の図示しない電源から適宜充電が行われるようになっている。また、蓄電部194は、プリンタ10の制御ユニット50によってON、OFF制御されており、感温磁性部材114の温度が、予め設定した基準設定温度以上に到達するまでの間の期間に、必要に応じて、発熱体192への通電を行うようになっている。
次に、本発明の第3実施形態の作用について説明する。
まず、プリンタ10の定着時を除く動作時に、図示しない電源から蓄電部194に充電が行われる。続いて、制御回路138からの電気信号に基づいて通電回路142が駆動され、励磁コイル110に交流電流が供給される。そして、励磁コイル110で発生する磁界Hの電磁誘導作用により発熱層126(図3(a)参照)が発熱し、定着ベルト102が加熱される。
一方、感温磁性部材114は、定着ベルト102と離間した状態で、磁界Hの電磁誘導作用により発熱層117(図4(a)参照)が発熱する。このとき、制御ユニット50によって蓄電部194から発熱体192に通電が行われ、発熱体192が発熱する。これにより、感温磁性部材114は、発熱層117の発熱と発熱体192の発熱によって迅速に昇温され、基準設定温度に到達する。
続いて、感温磁性部材114の温度が基準設定温度に到達した後、定着ベルト102に感温磁性部材114が接触する。感温磁性部材114の温度(190℃)は、定着設定温度(170℃)よりも高くなって平衡し、感温磁性部材114に蓄熱された熱エネルギーが定着ベルト102側へ熱伝導する。これにより、定着ベルト102の温度が上昇し、記録用紙Pの2枚目以降が連続して通紙されても、定着設定温度に近い温度で定着が行われる。
ここで、第1加熱源としての励磁コイル110に通電を行うプリンタ10の電源と、第2加熱源としての発熱体192に通電を行う蓄電部194が独立して通電を行うため、プリンタ10の電源に負担をかけずに、定着装置220のウオーミングアップが迅速に行われる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
プリンタ10は、固体の現像剤を用いる乾式の電子写真方式だけでなく、液体現像剤を用いるものであってもよい。また、定着ベルト102の温度の検知手段として、サーミスタ134の代わりに熱電対を用いてもよい。
サーミスタ134の取付け位置は、定着ベルト102の内周面に限定されず、定着ベルト102の外周面側に取付けてもよい。この場合、非接触検知式の温度センサが用いられる。また、予め温度の換算を設定しておけば、サーミスタ134は、加圧ロール104の表面に取付けてもよい。
感温磁性部材114を定着ベルト102に接触させるタイミングを判断する手段は、感温磁性部材114の温度を温度検知センサ135で直接測定して判断するだけでなく、例えば、記録用紙Pの定着装置100への投入枚数をカウントしたり、励磁コイル110への通電開始時からの経過時間で判断するようにしてもよい。
感温磁性部材114は、渦電流の流れ易い感温層1種類のみの材料で構成してもよい。
接離機構部190は、電動シリンダ178、182以外に、カムとブラケットを用いた揺動機構を用いてもよい。また、加熱装置200は、溶融接着以外に、乾燥機として使用してもよい。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体図である。 (a)、(b)本発明の第1実施形態に係る定着装置の断面図である。(c)本発明の第1実施形態に係る定着装置の他の実施例を示す断面図である。 (a)本発明の第1実施形態に係る定着ベルトの断面図である。(b)本発明の第1実施形態に係る制御回路及び通電回路の接続図である。 (a)本発明の第1実施形態に係る感温磁性部材の断面図である。(b)本発明の第1実施形態に係る感温磁性部材の透磁率と温度の関係を示した模式図である。 本発明の第1実施形態に係る接離機構部を示す断面図である。 (a)、(b)本発明の第1実施形態に係る接離機構部の動作を示す部分断面図である。(c)、(d)本発明の第1実施形態に係る感温磁性部材の接離状態を示す模式図である。 (a)、(b)本発明の第1実施形態に係る定着ベルト及び感温磁性部材を磁界が貫通する状態を示した模式図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置又は比較例の時間と定着ベルト温度の関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る加熱装置の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る定着装置の断面図である。
符号の説明
10 プリンタ(画像形成装置)
18 画像形成ユニット(露光部)
24 現像器(現像部)
32 転写ロール(転写部)
34 用紙搬送路(搬送部)
100 定着装置(定着装置)
102 定着ベルト(発熱部材、定着回転体)
104 加圧ロール(加圧回転体)
110 励磁コイル(磁界発生手段、第1加熱源)
114 感温磁性部材(感温部材)
126 発熱層(発熱層)
135 温度検知センサ(温度検知手段)
150 加熱部(加熱装置)
190 接離機構部(接離手段)
192 発熱体(面状発熱体、第2加熱源)
194 蓄電部(蓄電手段)
200 加熱装置(加熱装置)
202 励磁コイル(磁界発生手段)
204 加熱ベルト(発熱部材)
206 感温磁性部材(感温部材)
220 定着装置(定着装置)
H 磁界
P 記録媒体(記録媒体)
T トナー(現像剤)

Claims (7)

  1. 磁界を発生する磁界発生手段と、
    前記磁界発生手段と対向配置され、前記磁界の電磁誘導により発熱し、表皮深さより薄い厚さの発熱層を有する発熱部材と、
    前記発熱部材の前記磁界発生手段と反対側に対向配置され、前記磁界の電磁誘導作用により発熱し、加熱設定温度以上で耐熱温度以下の温度領域にある透磁率変化開始温度から透磁率が連続的に低下し始める感温磁性部材を含む感温部材と、
    前記感温部材の温度が前記加熱設定温度以上に到達する前までは、前記感温部材を前記発熱部材から離間させた状態で加熱を開始し、前記感温部材が加熱設定温度以上に到達した以降に前記感温部材を前記発熱部材に接触させる接離手段と、
    を有する加熱装置。
  2. 前記感温部材の温度を検知する温度検知手段が設けられ、該温度検知手段で検知された前記感温部材の温度が基準設定温度に到達していないときは、前記接離手段が、前記感温部材を前記発熱部材に接触させない請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記磁界発生手段を第1加熱源とし、
    前記感温部材を加熱する前記磁界発生手段以外の第2加熱源が設けられ、
    前記感温部材の温度が前記加熱設定温度以上に到達するまでの間の期間に前記第2加熱源が前記感温部材を加熱する請求項1又は請求項2に記載の加熱装置。
  4. 前記第2加熱源は、前記感温部材の前記磁界発生手段と反対側に配設した面状発熱体である請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記第2加熱源に電力供給する蓄電手段が設けられている請求項3又は請求項4に記載の加熱装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の加熱装置を有し、
    前記発熱部材が、両端部が回転可能に支持された定着回転体であり、
    前記定着回転体の外周面に接触し、前記定着回転体との間を通過する記録媒体上の現像剤像を該記録媒体へ定着させる加圧回転体を有する定着装置。
  7. 請求項6に記載の定着装置と、
    露光光を出射する露光部と、
    前記露光光で形成された潜像を現像剤で顕在化して現像剤像を形成する現像部と、
    前記現像部で顕在化された前記現像剤像を記録媒体上に転写する転写部と、
    前記転写部で前記現像剤像が転写された記録媒体を前記定着装置に搬送する搬送部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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