JP2009281734A - タービン発電機の軸振動監視システム及び軸振動監視装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タービン発電機1のタービン軸1aの振動を検出する振動検出器4の出力が所定のトリップ値を超えればタービン発電機の異常振動と判断してタービン発電機の運転を停止するトリップ信号を出力する発電機異常振動検出部61d、および振動検出器の出力が所定値を超えれば振動検出器の異常と判断する振動検出器異常検出部61bを備え、発電機異常振動検出部と振動検出器異常検出部とにより振動検出器の異常時にトリップ信号による前記タービン発電機の運転停止の実行を阻止するタービン発電機の軸振動監視システムであって、振動検出器異常検出部が振動検出器からの振動信号を平均化処理し当該平均化処理後の値が所定値を超えれば振動検出器の異常と判断する。
【選択図】図1
Description
また、この発明に係るタービン発電機の軸振動監視装置は、タービン発電機のタービン軸の振動を検出する振動検出器の出力が所定のトリップ値を超えれば前記タービン発電機の異常振動と判断して前記タービン発電機の運転を停止するトリップ信号を出力する発電機異常振動検出部、および前記振動検出器の出力が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断する振動検出器異常検出部を備え、前記発電機異常振動検出部と前記振動検出器異常検出部とにより前記振動検出器の異常時に前記トリップ信号による前記タービン発電機の運転停止の実行を阻止するタービン発電機の軸振動監視装置であって、前記振動検出器異常検出部が前記振動検出器からの振動信号を平均化処理し当該平均化処理後の値が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断することを特徴とするとするものである。
以下この発明の実施の形態1を図1〜図7により説明する。図1はタービン発電機の軸振動監視システム及び軸振動監視装置の構成の一例を示す機能ブロック図、図2はタービン軸の振動についての説明図、図3は振動検出器の出力波形の一例を示す図、図4は動作説明図、図5は振動検出器出力のサンプリング事例を示す図、図6は振動検出器出力のサンプリングデータの格納事例を示す図、図7は振動検出器の破損などによる振動検出器の不動作故障時の動作説明図である。
時間領域tar1,tar2,tar3では、軸振動波形vwが所定値(トリップ値)Trを超えている。一方、軸振動波形vwの平均値Aは所定値NR(振動検出器異常検出部61b入力の正常範囲)を超えていないので振動検出器異常検出部61bはトリップ信号をブロックするブロック信号を出力しない。従って、時間領域tar1,tar2,tar3では、図示のように、トリップ信号は、発電機異常振動検出部61dから出力される。
時間領域tarbでは、軸振動波形vwの平均値Aは所定値NR(振動検出器異常検出部61b入力の正常範囲)を超えているので振動検出器異常検出部61bは異常信号を出力する。従って、軸振動波形vwが所定値(トリップ値)Trを超えているが、振動検出器異常検出部61bからの異常信号により発電機異常振動検出部61dはトリップ信号の出力を阻止(ブロック)される。振動検出器異常検出部61bが出力する異常信号は、発電機異常振動検出部61dが出力するトリップ信号をブロックするブロック信号として使用される。
本実施の形態1のように軸振動を平均化する平均値を導出し、当該平均値が所定値NR(振動検出器異常検出部61b入力の正常範囲)を超えている場合にトリップ信号をブロックするようにしてなく軸振動の瞬時値が所定値NRを超えた場合にトリップブロックするので、図3に示すように、軸振動の瞬時値が所定値NRを超える時間領域tar2,tar3でもトリップブロックする。従って、従来の場合は、発電機停止のトリップ指令やトリップブロックがタービン軸1aの軸振動自体に的確に応動することができない。
以下この発明の実施の形態2を図8により説明する。図8はタービン発電機の軸振動監視システム及び軸振動監視装置の構成の他の例を示す機能ブロック図である。
以下この発明の実施の形態3を図9および図10により説明する。図9はタービン発電機の軸振動監視システム及び軸振動監視装置の構成の更に他の例を示す機能ブロック図、図10は動作説明図である。
時間領域tarbでは、軸振動波形vwの平均値Aは所定値NR(振動検出器異常検出部61b入力の正常範囲)を超えているので振動検出器異常検出部61bは異常信号を出力する。従って、軸振動波形vwが所定値(トリップ値)Trを超えているが、振動検出器異常検出部61bからの異常信号により発電機異常振動検出部61dはトリップ信号の出力を阻止(ブロック)される。振動検出器異常検出部61bが出力する異常信号は、発電機異常振動検出部61dが出力するトリップ信号をブロックするブロック信号として使用される。
以下この発明の実施の形態4を図11および図12により説明する。図11はタービン発電機の軸振動監視システム及び軸振動監視装置の構成の更に他の例を示す機能ブロック図、図12は動作説明のためのフロー図である。
以下この発明の実施の形態5を図13〜図18により説明する。図13はタービン発電機の軸振動監視システム及び軸振動監視装置の構成の更に他の例を示す機能ブロック図、図14は図13における各部の出力波形の例およびそれらの関係を説明するための図、図15は第1の振動検出器の出力波形を例示す図、図16は第2の振動検出器の出力波形を例示す図、図17はタービン軸振動分検出部(差分回路)の出力波形を例示する図、図18は第1の振動検出器の出力波形と第2の振動検出器の出力波形とタービン軸振動分検出部(差分回路)の出力波形とを同じ図に同じレンジで比較して示す図である。
図17に例示の波形は、図15に例示の波形(第1の振動検出器4の出力振動波形4s)から、図16に例示の波形(第2の振動検出器4dの出力振動波形4sd(発電機設置床2、発電機ケーシング1bの固有の振動に伴う振動波形))を除いたタービン軸1a自体の振動分の波形である。
1b 発電機ケーシング、
1c 検出器取り付け部、
2 発電機設置床、
3 軸受台、
4 振動検出器(第1の振動検出器)、
4d 第2の振動検出器、
5 補助アンプ、
6 軸振動監視装置、
61 ディジタル部、
61a 振動波形検出処理部、
61b 振動検出器異常検出部、
61c 増幅器、
61d 発電機異常振動検出部、
61e 信号伝達要素、
61f 信号伝達要素、
61g 判別処理部、
61h 入力部、
61i 記憶部、
61j 出力部、
7 判断装置、
8 タービン軸振動分検出部。
Claims (10)
- タービン発電機のタービン軸の振動を検出する振動検出器、この振動検出器の出力が所定のトリップ値を超えれば前記タービン発電機の異常振動と判断して前記タービン発電機の運転を停止するトリップ信号を出力する発電機異常振動検出部、および前記振動検出器の出力が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断する振動検出器異常検出部を備え、前記発電機異常振動検出部と前記振動検出器異常検出部とにより前記振動検出器の異常時に前記トリップ信号による前記タービン発電機の運転停止の実行を阻止するタービン発電機の軸振動監視システムであって、前記振動検出器異常検出部が前記振動検出器からの振動信号を平均化処理し当該平均化処理後の値が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断することを特徴とするタービン発電機の軸振動監視システム。
- 請求項1に記載のタービン発電機の軸振動監視システムにおいて、前記平均化処理後の値が、前記振動検出器からの振動信号の平均値であることを特徴とするタービン発電機の軸振動監視システム。
- 請求項1に記載のタービン発電機の軸振動監視システムにおいて、前記平均化処理後の値が、前記振動検出器からの振動信号の積分値であることを特徴とするタービン発電機の軸振動監視システム。
- タービン発電機本体の検出器取り付け部に取り付けられタービン軸の振動を検出する第1の振動検出器、前記検出器取り付け部に取り付けられ前記タービン軸の振動を検出せず設置環境により発生する信号を検出する第2の振動検出器、前記第1の振動検出器の出力と前記第2の振動検出器出力とから前記タービン軸の振動分を検出するタービン軸振動分検出部、このタービン軸振動分検出部が検出した前記タービン軸の前記振動分が所定のトリップ値を超えれば前記タービン発電機の異常振動と判断して前記タービン発電機の運転を停止するトリップ信号を出力する発電機異常振動検出部、および前記タービン軸の振動分が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断する振動検出器異常検出部を備え、前記発電機異常振動検出部と前記振動検出器異常検出部とにより前記振動検出器の異常時に前記トリップ信号による前記タービン発電機の運転停止の実行を阻止するタービン発電機の軸振動監視システム。
- タービン発電機本体の検出器取り付け部に取り付けられタービン軸の振動を検出する第1の振動検出器、前記検出器取り付け部に取り付けられ前記タービン軸の振動を検出せず設置環境により発生する信号を検出する第2の振動検出器、前記第1の振動検出器の出力と前記第2の振動検出器出力とから前記タービン軸の振動分を検出するタービン軸振動分検出部、このタービン軸振動分検出部が検出した前記タービン軸の前記振動分が所定のトリップ値を超えれば前記タービン発電機の異常振動と判断して前記タービン発電機の運転を停止するトリップ信号を出力する発電機異常振動検出部、および前記タービン軸の前記振動分が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断する振動検出器異常検出部を備え、前記発電機異常振動検出部と前記振動検出器異常検出部とにより前記振動検出器の異常時に前記トリップ信号による前記タービン発電機の運転停止の実行を阻止するタービン発電機の軸振動監視システムであって、前記振動検出器異常検出部が前記タービン軸の前記振動分を平均化処理し当該平均化処理後の値が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断することを特徴とするタービン発電機の軸振動監視システム。
- タービン発電機のタービン軸の振動を検出する振動検出器の出力が所定のトリップ値を超えれば前記タービン発電機の異常振動と判断して前記タービン発電機の運転を停止するトリップ信号を出力する発電機異常振動検出部、および前記振動検出器の出力が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断する振動検出器異常検出部を備え、前記発電機異常振動検出部と前記振動検出器異常検出部とにより前記振動検出器の異常時に前記トリップ信号による前記タービン発電機の運転停止の実行を阻止するタービン発電機の軸振動監視装置であって、前記振動検出器異常検出部が前記振動検出器からの振動信号を平均化処理し当該平均化処理後の値が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断することを特徴とするタービン発電機の軸振動監視装置。
- 請求項6に記載のタービン発電機の軸振動監視装置において、前記平均化処理後の値が、前記振動検出器からの振動信号の平均値であることを特徴とするタービン発電機の軸振動監視装置。
- 請求項6に記載のタービン発電機の軸振動監視装置において、前記平均化処理後の値が、前記振動検出器からの振動信号の積分値であることを特徴とするタービン発電機の軸振動監視装置。
- タービン発電機本体の検出器取り付け部に取り付けられタービン軸の振動を検出する第1の振動検出器の出力と前記検出器取り付け部に取り付けられ前記タービン軸の振動を検出せず設置環境により発生する信号を検出する第2の振動検出器の出力とから前記タービン軸の振動分を検出するタービン軸振動分検出部、このタービン軸振動分検出部が検出した前記タービン軸の前記振動分が所定のトリップ値を超えれば前記タービン発電機の異常振動と判断して前記タービン発電機の運転を停止するトリップ信号を出力する発電機異常振動検出部、および前記前記タービン軸の前記振動分が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断する振動検出器異常検出部を備え、前記発電機異常振動検出部と前記振動検出器異常検出部とにより前記振動検出器の異常時に前記トリップ信号による前記タービン発電機の運転停止の実行を阻止するタービン発電機の軸振動監視装置。
- タービン発電機本体の検出器取り付け部に取り付けられタービン軸の振動を検出する第1の振動検出器の出力と前記検出器取り付け部に取り付けられ前記タービン軸の振動を検出せず設置環境により発生する信号を検出する第2の振動検出器の出力とから前記タービン軸の振動分を検出するタービン軸振動分検出部、このタービン軸振動分検出部が検出した前記タービン軸の前記振動分が所定のトリップ値を超えれば前記タービン発電機の異常振動と判断して前記タービン発電機の運転を停止するトリップ信号を出力する発電機異常振動検出部、および前記タービン軸振動分検出部の出力が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断する振動検出器異常検出部を備え、前記発電機異常振動検出部と前記振動検出器異常検出部とにより前記振動検出器の異常時に前記トリップ信号による前記タービン発電機の運転停止の実行を阻止するタービン発電機の軸振動監視装置であって、前記振動検出器異常検出部が前記タービン軸振動分検出部からの振動信号を平均化処理し当該平均化処理後の値が所定値を超えれば前記振動検出器の異常と判断することを特徴とするタービン発電機の軸振動監視装置。
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