JP2009281387A - 内燃機関用エンジンのピストン及び内燃機関用エンジンのピストンとピストンリングの組合せ - Google Patents

内燃機関用エンジンのピストン及び内燃機関用エンジンのピストンとピストンリングの組合せ Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合の潤滑油消費量を十分抑制することができる内燃機関用エンジンのピストン及び内燃機関用エンジンのピストンと、圧力リング2本、オイルリング1本からなる3本リング構成のピストンリングの組合せを提供する。
【解決手段】オイルリングが装着されるオイルリング溝にはピストン内部空間と連通する貫通孔が設けられているとともに、セカンドリング溝に係る孔を、セカンドリング溝底のピストン上下方向下部側からサードランドの上部に跨るように開口し、ピストン上下方向に垂直に、かつピストン内部空間へ向けて直線的に連通する貫通孔として設けた内燃機関用エンジンのピストンとする。このようなピストンと、所定の範囲内の合口隙間を設けた圧力リングを有する3本リング構成のピストンリングとを組合せる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる際の潤滑油消費量を改善可能な、内燃機関用エンジンのピストン及び内燃機関用エンジンのピストンとピストンリングの組合せに関する。
近年、内燃機関用エンジンの燃費を改善する手段として、ピストンリングとシリンダ間の摩擦抵抗の低減が強く求められている。自動車用エンジンには、図9(a)の要部の概略部分縦断面図に示すような3本リング構成のピストンが普通用いられる。
このような3本リング構成のピストンにはピストン頭部1の外周部に上から順にファーストリング溝2、セカンドリング溝3、オイルリング溝4が設けてあり、各リング溝にピストンリングを装着し、シリンダ11内に組み込んでピストンを使用する。このような3本リング構成のピストンにおいては、自動車用エンジンの燃費を改善するという目的を達成するため、ピストンリングにはフリクション低減のために低張力化とピストンリングのリング幅h1(図12)の薄幅化が図られている。
なお、3本リング構成のピストンの頭部1には、 図9(a)、(b)に示すように、
セカンドリング溝3の上方にセカンドランド5が形成され、かつセカンドリング溝3の下方にサードランド6が形成され、またオイルリング14が掻いた潤滑油をオイルパンに戻すためのオイルドレン孔8が穿孔されている。図9(a)中、7はスカート部を、10Aはピストン上下方向を示す。このような3本リング構成のピストンは、シリンダ11内を移動方向10Hに沿って往復動する際、シリンダ壁面に付着した余分な潤滑油をオイルリング14により掻き落とし、オイルリング14に係るオイルドレン孔8から余分な潤滑油をオイルパンに戻すようにしている。
ところがオイルリング14に係るオイルドレン孔8を設けただけのピストンでは、エンジンを高回転数で回転した状態からエンジンブレーキの制動力を強く利かせて減速し、その後加速する加減速走行パターンでエンジンの運転を行なった場合、ピストンリングの改善だけでは潤滑油消費量を要求水準にまで低減することが困難となっていた。なお、ファーストリングは主としてガスシール性を確保する圧力リングとしての役目をもっており、セカンドリングはファーストリングのガスシール性を補いながら、オイルコントロールを行う役目をもっている。
そこで、エンジンのピストンの改善により、潤滑油消費量やブローバイガス量を抑制することが提案されている(特許文献1〜7)。
特許文献1には、圧力リングが装着されるリング溝の溝底に、ピストン内部と連通する孔を設けたピストンが提案され、また特許文献2には、セカンドリングの溝底にピストン内部と連通する孔を設け、残存する未燃ガスをクランク室へ逃がすブローバイガス通路としたピストンが記載されている。特許文献3には、2サイクルエンジンにおいて、セカンドリングの溝底にピストン内部と連通する孔を設け、ピストンリングに対する潤滑を良好に行ないながら、過給気の掃気ポートからクランクケースへの吹き抜けを防止すると共にクランクケース内のオイルの掃気ポートへの流出を防止するピストンが提案されている。
特許文献4には、鉛直線に対して傾斜状態で設置されるスラントエンジン用ピストンにおいて、エンジンの運転時に、潤滑のためのオイルが重力によりシリンダ及びピストンの下部に貯留して環状空間内に入り込み、燃焼室側へ押し出させることを阻止したピストンが提案されている。
特許文献5、6には、オイルリング溝の直上のランド部に孔を設けて、潤滑油をピストン内部空間へ逃がすオイル逃し孔とし、セカンドリング溝にはオイル逃し孔がないピストンが提案されている。
また、特許文献7には、セカンドリングの溝底にピストン内部と連通する孔を設け、更にこの孔と連通するようにセカンドリング溝下側面に半径方向全幅に延びるオフセット溝を設けることで、セカンドランド圧を下げ、且つ、オイル消費を低減することが記載されている。
実開昭50−43104号公報 特開昭55−161940号公報 実開平5−7951号公報 特開平5−71420号公報 特開平7−279752号公報 実開昭56−122748号公報 実開平6−14455号公報
しかしながら、特許文献1〜5には、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合の潤滑油消費量を十分抑制できるピストンに関して言及されていない。
特許文献6、7には、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合に、潤滑油消費量を低減させることのできるピストンについて記載しており、特許文献6には、オイルリング溝の直上のランド部にピストン本体内に貫通する通気孔を設けることを特徴としている。このピストンでは、リングランド部のみに通気孔を形成しているのでオイルリングで掻き取れなかった潤滑油がランド部を通過する際に通気孔から排出することが可能であるが、ランドに上がってきた潤滑油を排出する能力しかない。
特許文献7には、ピストンのセカンドリング溝底面とクランク室側を向いた面との間に、貫通孔を設けることを特徴としている。特許文献7の図5には、この貫通孔に連通するようにセカンドリングの溝下側面に半径方向全幅に伸びるオフセット溝を設ける図の開示がある。しかしながら、この図に示すような貫通孔及びオフセット溝を設けるには、貫通孔とオフセット溝を別々に加工を施さなくてはならない為、加工工数がかかり、コスト的にも高くなってしまう。
現在では、ピストンリングとボアのフリクションの低減が求められ、圧力リングとオイルリングの合計張力をピストンリングの径で割った合計張力比は0.2〜0.6N/mmの範囲と、著しく小さい値とする必要があり、ピストンリングのフリクション低減の為の低張力化及びリング幅h1の薄幅化、摺動面形状の対策が求められ、一層強く要求されている。さらにエンジン内では、よりクリーンで安全な燃焼が求められる為、可変バルブタイミング等の最適かつ効率的な制御が行なわれている。以上のような、通常のエンジンブレーキの減速による負圧、更にバルブ機構が複雑化することから、現在、ピストンの使用状態は、負圧環境も厳しい。
ここで図9(b)を用い、3本リング構成のピストンの問題点を説明する。
この図は、エンジンブレーキを利用した減速時における吸気行程前半での状態を模式的に示す。4サイクルガソリンエンジンでエンジンブレーキを利用して減速した場合には、吸入空気量が極めて少ないため、吸気行程〜圧縮行程の途中、及び膨張行程の後半において、燃焼室内の圧力が大気圧より低い、吸気管内の絶対圧力で8kPa〜17.3kPaの負圧(図8参照)状態となる。この吸気管内の絶対圧力では、0に近づくほど真空となる。なお、図9(b)中、ピストンは下方へ向かって加速しており、セカンドリング13及びオイルリング14は、慣性力と燃焼室内の負圧による力の両方により対応するリング溝の上面に着座している。
このような状態においては、燃焼室内の負圧の程度により、ファーストリング回りの潤滑油はファーストランドを経て燃焼室内へ吸い上げられ、燃焼室内の負圧がセカンドランド5と対向する空間にまで作用すると、セカンドリング13回り、セカンドリング溝3内及びサードランド6の位置に存在する潤滑油がセカンドランド5の位置にまで吸い上げられるため、潤滑油消費量が増える。そのうえさらに燃焼室内の負圧がサードランド6と対向する空間にまで作用するようになると、オイルリング14回りの潤滑油がサードランド6の位置にまで吸い上げられる。このようなオイル上がり現象は燃焼室内が負圧になる程、顕著となり、潤滑油消費量が増加する。
したがって、従来の3本リング構成のピストンでは、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合の潤滑油消費量を十分抑制することが困難であった。
そこで本発明は、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合の潤滑油消費量を十分抑制することができる内燃機関用エンジンのピストン及び内燃機関用エンジンのピストンと、圧力リング2本、オイルリング1本からなる3本リング構成のピストンリングの組合せを提供することを目的とする。
本発明者らは、3本リング構成のピストンの構造に関して鋭意検討を重ねた結果、オイルリングが掻いた潤滑油をピストン内部空間に逃がすオイルドレン孔の他に、セカンドリングが掻いた潤滑油をピストン内部空間に逃がすオイルドレン孔を特定位置に設けることが顕著な効果があるとの知見に基づき、本発明を成した。
本発明の要旨は、次のとおりである。
(1)圧力リング2本、オイルリング1本からなる3本リング構成のピストンリングが組み込まれる内燃機関用エンジンのピストンであって、オイルリングが装着されるオイルリング溝にはピストン内部空間と連通するオイルドレン孔が貫通して設けられているピストンにおいて、セカンドリング溝に係るオイルドレン孔を、セカンドリング溝底のピストン上下方向下部側からサードランドの上部に跨るように開口しかつピストン上下方向に対して垂直に、ピストン内部空間へ向けて直線的に連通する貫通孔として設け、前記オイルリング溝に係るオイルドレン孔を、該オイルリング溝底のピストン上下方向下部側からスカート部に跨るように開口し、かつ前記ピストン内部空間へ向けて直線的に連通する貫通孔として設けたことを特徴とする内燃機関用エンジンのピストン。
(2)圧力リング2本、オイルリング1本からなる3本リング構成のピストンリングが組み込まれる内燃機関用エンジンのピストンであって、オイルリングが装着されるオイルリング溝にはピストン内部空間と連通するオイルドレン孔が貫通して設けられているピストンにおいて、セカンドリング溝に係るオイルドレン孔を、セカンドリング溝下面からサードランドの上部に跨るように開口し、ピストン内部空間へ向けて下向きに直線的に傾斜させ、且つ、ピストン内部空間と連通する貫通孔として設け、前記オイルリング溝に係るオイルドレン孔を、該オイルリング溝底のピストン上下方向下部側からスカート部に跨るように開口し、かつ前記ピストン内部空間へ向けて直線的に連通する貫通孔として設けたことを特徴とする内燃機関用エンジンのピストン。
(3)(1)または(2)において、前記セカンドリング溝に係るオイルドレン孔を、ピストン外面側の開口がスラスト方向に加えて反スラスト方向にも位置するように設けたことを特徴とする内燃機関用エンジンのピストン。
(4)(3)において、前記セカンドリング溝に係るオイルドレン孔を、ピストン外面側の開口がピン軸心に対して対称に位置するように設けたことを特徴とする内燃機関用エンジンのピストン。
(5)圧力リング2本、オイルリング1本からなる3本リング構成のピストンリングが組み込まれる内燃機関用エンジンのピストンとピストンリングの組合せであって、前記ピストンを、請求項1ないし4のいずれかに記載のピストンとし、前記ピストンリングを、圧力リングであるファーストリングの合口隙間S1と、リング呼び径d1との比S1/d1が、0.002〜0.004であり、セカンドリングの合口隙間S1と、リング呼び径d1との比S1/d1が、0.0030〜0.0096であるピストンリングとすることを特徴とする内燃機関用エンジンのピストンとピストンリングの組合せ。
本発明によれば、ピストンリングをリング溝に装着し、ピストンをシリンダ内に組み込んで、エンジンを運転した時に、オイルリング溝に係るオイルドレン孔からオイルリングが掻いた潤滑油をピストン内部空間に逃がすことができると共に、セカンドリングが掻いた潤滑油をセカンドリング溝に係る孔からピストン内部空間に迅速に逃がすことができる。
このため、本発明の3本リング構成のピストンによれば、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合の潤滑油消費量を十分抑制できる。
第1実施の形態に係る3本リング構成のピストンを示す概略部分縦断面図である。 第1実施の形態に係るピストンをシリンダに組み込んだ状態を示す概略部分縦断面図である。 加速時または一定速時における第1実施の形態に係るピストンの作用を説明する模式図である。 減速時における第1実施の形態に係るピストンの作用を説明する模式図である。 (a)、(b)は、第2の形態、参考の形態に係る3本リング構成のピストンをそれぞれ示す概略部分縦断面図である。 本発明例のピストンに設けたオイルドレン孔9のピストン周方向位置を示す模式図である。 本発明例のピストンに設けたオイルドレン孔8のピストン周方向位置を示す模式図である。 本発明例のピストンの効果を示すグラフである。 (a)は従来の3本リング構成のピストンの構造を示す概略部分縦断面図、(b)はその問題点を説明する模式図である。 比較例1の3本リング構成のピストンの構造を示す概略部分縦断面図である。 比較例2の3本リング構成のピストンの構造を示す概略部分縦断面図である。 ピストンリングの寸法a1、h1を示す説明図である。 ピストンリングの合口隙間S1とリング呼び径d1を示す説明図である。
以下、本発明に係る3本リング構成のピストンを4サイクルガソリンエンジンに適用した場合について、図を用いて説明する。
図1は、第1実施の形態に係る3本リング構成のピストンの構造を示す概略部分縦断面図であり、図2は、第1実施の形態に係る3本リング構成のピストンをシリンダ11に組み込んだ状態を示す概略部分縦断面図である。
第1実施の形態に係る3本リング構成のピストンは、図1の概略部分縦断面図に示すように、ピストン頭部1の外周部に上から順にファーストリング溝2、セカンドリング溝3、オイルリング溝4を設けた構造である。この3本リング構成のピストンのピストン頭部1には、ファーストリング溝2の下部にセカンドランド5が形成され、またセカンドリング溝3の下部にサードランド6が形成される。図1中、7はスカート部、10Aはピストン上下方向を示す。また20はセカンドリング溝上面、21はセカンドリング溝底、22はセカンドリング溝下面、Xはピストン外面側、Yはピストン内面側、Zはピストン内部空間を示す。図1中のピストン内部空間Zとは、ピストン中の図示せぬコネクティングロッドが位置する空間を示している。
なお図1に示すピストンでは、ピストン内を冷却する為のオイルジェット手段を設けていない場合を示している。例えばオイルジェット手段を設けている場合には、オイルジェットを吹き付ける位置により潤滑油がピストン内部空間Zよりオイルドレン孔8、9に侵入し、ピストン外面側Xへ逆流する恐れがあるので、オイルジェットの吹き付け位置は、オイルドレン孔8、9にオイルがかからないようにする必要がある。
この第1実施の形態に係る3本リング構成のピストンは、図2に示すように、ピストンリング溝2、3、4に、それぞれ対応するファーストリング12、セカンドリング13、オイルリング14を装着し、シリンダ11内に組み込んで用いる。
ここで第1実施の形態に係る3本リング構成のピストンは、図1に示したように、オイルリング溝4に係るオイルドレン孔8の他にセカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9を、セカンドリング溝底21のピストン上下方向下部側からサードランド6の上部に跨るように、ピストン上下方向に対して垂直にピストン内部空間に連通する貫通孔として設けたことが特徴である。
またオイルリング溝4に係るオイルドレン孔8は、図2に示すように、従来の3本リング構成のピストンと同様、ピストン内部空間に連通する孔であり、ピストンが移動方向10Bに沿って往復動する際、オイルリング14が掻いた余分な潤滑油をオイルパンに戻す機能をもつ。
第1実施の形態に係る3本リング構成(図2)のピストンの作用を図3、図4による模式図により詳細に説明する。
前記したセカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9は、セカンドリング溝底21のピストン上下方向下部側からサードランド6の上部に跨るようにピストン上下方向に対して垂直に設けたオイルドレン孔であるため、以下のような作用効果を発揮することができる。
ここで図3、4には、エンジンの回転数を上げる加速時またはエンジンの回転数を同じとした一定速時において、セカンドリング13の位置にまで上がった潤滑油がセカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9から排出されている状態を模式的に示した。なお、説明をわかりやすくするため、セカンドリング13とオイルリング14が装着されている箇所のみを示した。
図3(a)は、吸気行程の前半、図3(b)は、吸気行程の後半を示す。
吸気行程の前半を示す(a)では、ピストンが移動方向10Cに向かって加速しているので、慣性力によりセカンドリング13、オイルリング14が共に対応するリング溝の上面に着座している。スカート部7からオイルリング14に供給された潤滑油は、オイルリング14により掻かれオイルリング溝4のオイルドレン孔8から大半が排出されるが、若干はオイルリング14を通過してサードランド6へ上がる。図3(a)では慣性力が上向きなので、サードランド6の潤滑油はセカンドリング溝3内へ侵入するが、余剰の潤滑油はオイルドレン孔9によってピストン内部空間へ迅速に排出される。吸気行程の後半を示す図3(b)では、ピストンが移動方向10Dに向かって移動しているが、慣性力が下向きなので、セカンドリング溝3内の潤滑油は、下方への流れにより、オイルドレン孔9から迅速に排出される。
図3(c)は、圧縮工程でのピストンの作用を説明する模式図を示す。ピストンが移動方向10Eに向かって加速し、セカンドリング13、オイルリング14は共に対応するリング溝の下面側に着座している。ここでは、筒内圧力の上昇によりファーストリング12の合口から漏れたガスがセカンドランド5に侵入してくるが、セカンドリング溝3内では
オイルドレン孔9から大半のガスが排出されるので、そのガスの流れに伴い、オイルドレン孔9付近のセカンドリング溝3内の潤滑油及びオイルドレン孔9内の潤滑油は、ピストン内部空間へ排出される。
次いで、エンジンを高回転数で回転した状態からエンジンブレーキの制動力を強く利かせて減速する際における第1実施の形態に係るピストンの作用を図4により説明する。
図4(a)は、吸気行程の前半、図4(b)は、吸気行程の後半を示す。エンジンを高回転数で回転した一定速の走行状態からエンジンブレーキの制動力を強く利かせて減速した場合には、吸気行程〜圧縮行程の途中、及び膨張行程の後半において燃焼室内に大気圧より低い負圧が発生する。
このため、図4の吸気行程の前半(a)、後半(b)ともに、筒内の負圧によりセカンドランド5もいくらかの負圧が作用してくるので、セカンドリング13はその負圧によって上面側に吸い付けられるように着座する。オイルドレン孔9によりサードランド6は、ピストン内部圧力と同様な圧力(大気圧に近い圧力)となるので、オイルリング14周りからの潤滑油の吸い上げは少なくなり、ゆえにサードランド6へ上がる潤滑油量も低減する。
また、セカンドリング溝3内の潤滑油は、図4(a)では、上向きの慣性力によりオイルリング14を通過してサードランド6へ侵入した潤滑油がセカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9から迅速に排出される。また図4(b)では、下向きの慣性力によりセカンドリング溝3内の潤滑油が下方に流れようとし、オイルドレン孔9から迅速に排出される。
このようなセカンドリング13の逆止弁作用向上及びオイルリング14からの負圧流れによる吸い上げ潤滑油量低減により、筒内に大きな負圧が作用するような運転条件において潤滑油消費量を十分抑制できる。
一方、図9(b)に示すピストン内部空間と連通した、セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9がない従来の3本リング構成のピストンの場合には、燃焼室内の圧力が大気圧より低くなる条件下でサードランド6の位置にまで上がった潤滑油、およびセカンドリング13が掻いた潤滑油が主にセカンドリング13の合口隙間から吸い上げられる。このため、従来の3本リング構成のピストンの場合には、エンジンに組み込んで運転した場合、燃焼室内の圧力が大気圧より低くなる程、潤滑油消費量が顕著に悪化する。
ところで、セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9は、図5(a)、(b)に示すような位置に設けた孔19、29とすることもできる。
図5(a)に示したセカンドリング溝3に係る孔19は、セカンドリング溝下面22からサードランド6の上部に跨るように開口し、ピストン内部空間へ向けて下向きに直線的に傾斜させ、且つピストン内部空間と連通する貫通孔として設けたものである。なお、セカンドリング溝下面22とは、図2に示したように、セカンドリング13を装着した場合、セカンドリング13の下面と対向する側の面22である。
このセカンドリング溝3に係る孔19を設けた第2実施の形態に係る3本リング構成のピストンも、セカンドリング溝の下面に開口を有し、ピストン内部空間へ向けて下向きに直線的に連通する貫通孔を有しているから、上述した第1実施の形態に係る3本リング構成のピストンと同様な作用効果を発揮することができる。
また参考1の形態に係る3本リング構成のピストンは、図5(b)に示したように、セカンドリング溝3に係る孔29を、セカンドリング溝底21のピストン上下方向下部側からセカンドリング溝下面22に跨るように開口し、ピストン内部空間へ向けて下向きに傾斜させたものである。なお、セカンドリング溝底21とは、図2に示したように、セカンドリング13を装着した場合、セカンドリング13の背面と対向する部分である。
以上説明した本発明に係る3本リング構成のピストンは、セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔を、セカンドリング溝下面に開口し、ピストン内部空間に直線的に連通する貫通孔として設けたものである。この貫通孔は、直線的に設けられている為、ピストンの加工の際、加工がしやすく、また、オイルを迅速に逃がすことができる。
したがって、本発明に係る3本リング構成のピストンによれば、後述する実施例で確認したように、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる条件下でセカンドリング13で掻いた潤滑油がセカンドリング溝3に係るオイルドレン孔から迅速に排出されるという作用効果により、従来のピストンに比べて潤滑油消費量を十分抑制できる。
その場合、セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔の直径は、セカンドリング13で掻いた潤滑油をスムーズに排出するため、0.1mm以上とし、そのような大きさをもつ、セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9は、ピストン周方向に2箇所以上設けることが好ましい。
また本発明に係る3本リング構成のピストンは、セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9を、ピストン外面側の開口がスラスト方向に加えて反スラスト方向にも位置するように設けるのが好ましい。
また本発明に係る3本リング構成のピストンは、セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9を、ピン軸心16に対して対称に位置するように設けるのが好ましい。図6には、後述する本発明例1、2のピストンに設けたセカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9のピストン周方向位置を示す。図6中、15は、スラスト方向を示す。
セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9を、ピストン外面側の開口がピン軸心16に対して対称に位置するように設けた3本リング構成のピストンによれば、セカンドリング13が掻いた潤滑油をピン軸心16に対して対称にかつピストン周方向に均一にセカンドリング溝3に係る孔から迅速に排出できるので好ましい。またセカンドリング溝3に係る孔をピストン外面側の開口がピン軸心16に対して対称に位置するように設けた場合には、加工がし易いという利点もある。
また前記した本発明に係る3本リング構成のピストンは、ピストンリングとの組合せにおいて、圧力リングであるファーストリング12の合口隙間S1とリング呼び径d1との比S1/d1が0.002〜0.004、セカンドリング13の合口隙間S1とリング呼び径d1との比S1/d1が0.0030〜0.0096として使用することができる。図13には、セカンドリング13の合口隙間S1とリング呼び径d1を示した。なおファーストリング12においても、合口隙間S1とリング呼び径d1は同様の部位を示す。
ファーストリング12の合口隙間S1とリング呼び径d1との比S1/d1が0.002〜0.004とする理由は、S1/d1が0.004を超えるとブローバイガス量が悪化する恐れがあり、またS1/d1が0.002未満となると合口部が干渉する恐れがあるためである。またセカンドリング13の合口隙間S1とリング呼び径d1との比S1/d1を0.0030〜0.0096とする理由は、S1/d1が0.0096を超えると、減速時や高速軽負荷時の潤滑油消費量が悪化する恐れがあり、またS1/d1が0.0030未満となると、中速〜高速における高負荷時の潤滑油消費量が悪化する恐れがあるためである。
要するに本発明に係る3本リング構成のピストンは、ピストンリングの組合せを、ファーストリング12及びセカンドリング13の合口隙間S1とリング呼び径d1との比S1/d1を前記の範囲内として組合わせた場合には、ピストン内部空間と連通したセカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9がない従来の3本リング構成のピストンに比べて、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合であっても、ブローバイガス量を増やさず、合口部が干渉する恐れを少なくして、潤滑油消費量を十分抑制することができる。
また本発明に係る3本リング構成のピストンには、オイルリング14として、オイルリング本体とエキスパンダからなる2ピースタイプ、あるいは2本のサイドレールとスぺーサエキスパンダからなる3ピースタイプのどちらを装着しても、潤滑油消費量を十分抑制する効果がある。ピストンリング溝内の軸方向シール性のある3ピースタイプに比べ、軸方向シール性のない2ピースタイプの方が、本発明のピストンに組み込んだ場合、より優れた潤滑油消費量の抑制効果を発揮することができる。
また本発明に係る3本リング構成のピストンは、装着する圧力リング2本、オイルリング1本の張力を合計した合計張力をボア径で除した合計張力比が0.2〜0.6N/mmのリングの組合せに対し、より優れた潤滑油消費量の抑制効果を有する。
図1に示したような3本リング構成のピストンを用い、表1に示すようなリング仕様のa1、h1、S1をもつピストンリングを装着し、リング3本の張力を合計した合計張力をボア径で除した合計張力比を0.38N/mmとし、シリンダ11に組み込んで加減速走行時における潤滑油消費量およびブローバイガス量を調べた。テストエンジンは、ボア径が86mm、ストロークが86mm、排気量が1998ccの直列4気筒の水冷4サイクルガソリンエンジンとした。
Figure 2009281387
本発明例1、2は、オイルリング溝4に係るオイルドレン孔8の他にセカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9を、ピストン外面側の開口がピン軸心16に対して対称に位置するよう、α1=α2=45度として、図6に示すように4つ設けた。セカンドリング溝3に係るオイルドレン孔9の直径は1.5mmとし、セカンドリング溝底のピストン上下方向下部側からサードランド上部に跨るようにピストン上下方向に対して垂直に、かつ直線的に設けた。
またオイルリング溝4に係るオイルドレン孔8は、ピストン外面側の開口がピン軸心16に対して対称に位置し、かつθ1=θ3=10度、θ2=θ4=30度となるよう、図7に示すように、スラスト側に4つ、反スラスト側に4つ設けた。オイルリング溝4に係るオイルドレン孔8の直径は2.0mmとした。
なお本発明例1は、合口隙間S1を本発明2に比べて狭くした。それ以外は本発明例2は本発明例1と同じとした。
テストエンジンの加減速走行パターンは、加速・一定速・減速が複合した運転条件であり、回転領域は毎分1000〜4000回転である。負圧値の設定は、エンジンブレーキの制動力を強く利かせることで、吸気管内の圧力を制御した。減速時間は一定とし、減速時間における吸気管内負圧の平均値を任意の負圧値に設定し、評価を行った。
図8は、その負圧値を横軸に、またその条件下での潤滑油消費量比を縦軸として示したグラフである。潤滑油消費量比は、吸気管内の絶対圧力が8.0kPaとなるようにしてエンジンを運転して得た従来例の場合の潤滑油消費量を1と基準化して示した。
従来例は、図9(a)に示した3本リング構成のピストンに本発明例2と同じピストンリングを装着し、テストエンジンのシリンダに組み込んで同様にして試験した。比較例1は、図10に示すような、ピストン頭部1内に止めたオイルドレン孔49を設けた3本リング構成のピストンに、本発明例2と同じピストンリングを装着し、比較例2は、図11に示すような、オイルドレン孔59をサードランド6の上下方向の中間に設けた3本リング構成のピストンに本発明例2と同じピストンリングを装着し、テストエンジンのシリンダに組み込んで同様にして試験した。
図12には、ピストンリング13の寸法a1、h1を示し、図13には、合口隙間S1とリング呼び径d1の定義をピストンリング13を代表として示した。
図8に示した潤滑油消費量の改善効果を示すグラフから、本発明例1、2のピストンを組み込んだエンジンは、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合に潤滑油消費量を従来例に比較して十分抑制できることがわかる。この場合、比較例2のサードランドの上下方向中間にのみ設けたものと比べて、潤滑油消費量を十分抑制できている。
また本発明例1、2を比較した場合には、ファーストリング12の合口隙間S1とリング呼び径d1との比S1/d1が0.0023、セカンドリング13のS1/d1が0.0041である本発明例1の方が本発明のS1/d1の範囲を外れた本発明例2に比べて、エンジンの吸気工程やエンジンブレーキ使用時等の燃焼室が負圧になる場合に、より優れた潤滑油消費量の抑制効果を有することがわかる。
これに対して比較例1は、サードランドのオイルが排出されない為、潤滑油消費量の抑制効果が十分でない。
なお、本発明例1、2のピストンには、図1に示すピストンを用いたが、図5(a)、(b)に示すようなピストンを用いても、同様の結果が得られた。また吸気管内の絶対圧力が8.0kPaの場合に潤滑油消費量比は0.18〜0.35であり、本発明のピストンと、ピストンリングを組み合わせることで、優れた潤滑油消費量の抑制効果を奏する。
1 ピストン頭部
2 ファーストリング溝
3 セカンドリング溝
4 オイルリング溝
5 セカンドランド
6 サードランド
7 スカート部
8、9、19、29、49、59 オイルドレン孔
10A ピストン上下方向
10B、10C、10D、10E,10F,10G、10H ピストン移動方向
11 シリンダ
12 ファーストリング
13 セカンドリング
14 オイルリング
15 スラスト方向
16 ピン軸心
α1、α2 角度
θ1、θ2、θ3、θ4 角度
a1 リング厚さ
h1 リング幅
S1 合口隙間
d1 リング呼び径
20 セカンドリング溝上面
21 セカンドリング溝底
22 セカンドリング溝下面
X ピストン外面側
Y ピストン内面側
Z ピストン内部空間

Claims (5)

  1. 圧力リング2本、オイルリング1本からなる3本リング構成のピストンリングが組み込まれる内燃機関用エンジンのピストンであって、オイルリングが装着されるオイルリング溝にはピストン内部空間と連通するオイルドレン孔が貫通して設けられているピストンにおいて、
    セカンドリング溝に係るオイルドレン孔を、セカンドリング溝底のピストン上下方向下部側からサードランドの上部に跨るように開口しかつピストン上下方向に対して垂直に、ピストン内部空間へ向けて直線的に連通する貫通孔として設け、
    前記オイルリング溝に係るオイルドレン孔を、該オイルリング溝底のピストン上下方向下部側からスカート部に跨るように開口し、かつ前記ピストン内部空間へ向けて直線的に連通する貫通孔として設けたことを特徴とする内燃機関用エンジンのピストン。
  2. 圧力リング2本、オイルリング1本からなる3本リング構成のピストンリングが組み込まれる内燃機関用エンジンのピストンであって、オイルリングが装着されるオイルリング溝にはピストン内部空間と連通するオイルドレン孔が貫通して設けられているピストンにおいて、
    セカンドリング溝に係るオイルドレン孔を、セカンドリング溝下面からサードランドの上部に跨るように開口し、ピストン内部空間へ向けて下向きに直線的に傾斜させ、且つ、ピストン内部空間と連通する貫通孔として設け、
    前記オイルリング溝に係るオイルドレン孔を、該オイルリング溝底のピストン上下方向下部側からスカート部に跨るように開口し、かつ前記ピストン内部空間へ向けて直線的に連通する貫通孔として設けたことを特徴とする内燃機関用エンジンのピストン。
  3. 前記セカンドリング溝に係るオイルドレン孔を、ピストン外面側の開口がスラスト方向に加えて反スラスト方向にも位置するように設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用エンジンのピストン。
  4. 前記セカンドリング溝に係るオイルドレン孔を、ピストン外面側の開口がピン軸心に対して対称に位置するように設けたことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用エンジンのピストン。
  5. 圧力リング2本、オイルリング1本からなる3本リング構成のピストンリングが組み込まれる内燃機関用エンジンのピストンとピストンリングの組合せであって、
    前記ピストンを、請求項1ないし4のいずれかに記載のピストンとし、
    前記ピストンリングを、圧力リングであるファーストリングの合口隙間S1と、リング呼び径d1との比S1/d1が、0.002〜0.004であり、セカンドリングの合口隙間S1と、リング呼び径d1との比S1/d1が、0.0030〜0.0096であるピストンリングとすることを特徴とする内燃機関用エンジンのピストンとピストンリングの組合せ。
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