JP2009281146A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Noriaki Fujii
徳明 藤井
Masahiro Okazaki
政弘 岡崎
Jiro Fujimoto
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Abstract

【課題】電磁駆動手段の電磁石の大型化を招くことなく、吸気弁、排気弁の開閉タイミングを、複雑なメカニズムを用いることなく、高い自由度をもって可変設定することができる電磁駆動式動弁装置の利点を活かすこと。
【解決手段】カム軸50による弁側ロッカアーム62の駆動時には弁側ロッカアーム62とカム側ロッカアーム70とを連結手段78によって一体連結し、電磁駆動手段110による弁側ロッカアーム62の駆動時には連結手段78による弁側ロッカアーム62とカム側ロッカアーム70との一体連結を解除し、電磁駆動手段110によって弁側ロッカアーム62を直接駆動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の動弁装置に関し、特に、カム軸−電磁ハイブリッド駆動型の内燃機関の動弁装置に関する。
内燃機関の動弁装置には、内燃機関の出力軸により回転駆動されるカム軸によって吸気弁、排気弁を開閉する古典的な型式のものと、電磁駆動手段によって吸気弁、排気弁を開閉する新しい型式のもの(例えば、特許文献1)とが知られている。
電磁駆動手段による動弁装置は、電磁駆動手段に対する通電制御によって、吸気弁、排気弁の開閉タイミングを、複雑なメカニズムを用いることなく、高い自由度をもって可変設定することができる利点を有する。
本発明に関連する技術として、特定気筒の吸気弁、排気弁のロッカアームとカム軸との連動を切り離し、当該特定気筒の吸気弁、排気弁が開閉しないようにして、特定気筒の燃焼サイクル動作を休止させる気筒休止のための動弁装置がある(例えば、特許文献2)。
特開2004−324478号公報 特開2005−30390号公報
電磁駆動手段による動弁装置において、カム軸駆動の動弁装置と同等の弁リフト量を得ようとすると、弁リフト量に応じた長ストロークの電磁駆動手段が必要であることから、電磁駆動手段の電磁石とプランジャ(アーマチャ)との間のエアーギャップが大きくなる。磁力はエアーギャップの距離の2乗に比例して減少するから、エアーギャップの増大に伴って強い電磁力が必要になり、電磁石を大型化しなくてはならない。
電磁石の大型化は、電磁石が各吸気弁あるいは排気弁毎に設けられることも相俟って、全体として多大な電力消費に招き、その上、重量増加、占有スペース増加の問題を生じる。量産車における動弁装置の電磁駆動化は、このような課題を解決しなくてはならない。
本発明が解決しようとする課題は、電磁駆動手段の電磁石の大型化を招くことなく、気弁、排気弁の開閉タイミングを、複雑なメカニズムを用いることなく、高い自由度をもって可変設定することができる電磁駆動式動弁装置の利点を活かすことである。
本発明による内燃機関の動弁装置は、カム部を有し、内燃機関本体に回転可能に設けられて内燃機関の出力軸により回転駆動されるカム軸と、前記内燃機関本体に設けられたロッカアーム軸と、前記ロッカアーム軸に回動可能に支持され、内燃機関の吸気弁あるいは排気弁を開閉する弁側ロッカアームと、前記ロッカアーム軸に回動可能に支持され、前記カム軸の前記カム部と係合し、当該カム部により揺動駆動されるカム側ロッカアームと、前記弁側ロッカアームと係合し、当該弁側ロッカアームを揺動駆動する電磁駆動手段と、前記カム軸による前記弁側ロッカアームの駆動時には前記弁側ロッカアームと前記カム側ロッカアームとを一体連結し、前記電磁駆動手段による前記弁側ロッカアームの駆動時には前記弁側ロッカアームと前記カム側ロッカアームとの一体連結を解除する連結手段とを有する。
この本発明による動弁装置によれば、連結手段の連結操作によって前記弁側ロッカアームと前記カム側ロッカアームとが一体連結されることにより、前記カム軸による前記弁側ロッカアームの揺動が前記弁側ロッカアームに伝達され、前記カム軸によって吸気弁、排気弁が開閉する。これに対し、連結手段の解除操作によって前記弁側ロッカアームと前記カム側ロッカアームとの一体連結が解除されることにより、前記カム軸による前記弁側ロッカアームの揺動が前記弁側ロッカアームに伝達されなくなる。この状態では、前記電磁駆動手段によって前記弁側ロッカアームを揺動させて吸気弁、排気弁を開閉する。
このようにして、電磁駆動手段によって弁側ロッカアームを駆動する際には、カム軸によって駆動されるカム側ロッカアームを弁側ロッカアームから切り離して吸気弁、排気弁の開閉を行うことができる。このため、電磁駆動手段による駆動時の弁側ロッカアームの慣性重量を低減し、電磁駆動手段の駆動力を小さくすることができ、小型化できるとともに、消費電力も少なくすることができる。
本発明による内燃機関の動弁装置は、好ましくは、前記連結手段は、前記カム側ロッカアームと前記カム軸の前記カム部との当接部に設けられ、前記電磁駆動手段と前記弁側ロッカアームとの当接部は、前記弁側ロッカアームの前記連結手段が配置された位置より、前記ロッカアーム軸から離れた位置に設けられる。
この本発明による動弁装置によれば、カム軸駆動時には、前記弁側ロッカアームの実効アーム長は、電磁駆動時より短く、電磁駆動時には、前記弁側ロッカアームの実効アーム長は、カム軸駆動時より長くなる。これにより、電磁駆動時の必要駆動力がカム軸駆動時より少なくて済み、前記電磁駆動手段の大型化を招かない。
また、カム側ロッカアームとカム軸のカム部との当接部は、電磁駆動手段と弁側ロッカアームとの当接部よりもロッカアーム軸側に設けられるので、電磁駆動手段による駆動時において、カム側ロッカアームが弁側ロッカアームから切り離された状態においても、慣性モーメントを小さくできることによるカム側ロッカアームの追随性を向上することができる。
本発明による内燃機関の動弁装置は、一つの実施形態として、一つの気筒に複数の吸気弁あるいは排気弁が設けられていると共に、同一気筒の吸気弁あるいは排気弁を駆動する前記弁側ロッカアーム同士を一体に連結する連結部が設けられ、前記連結部は前記弁側ロッカアームと前記吸気弁あるいは排気弁との当接部に設けられ、前記電磁駆動手段は前記連結部に当接する。
この発明による動弁装置によれば、複数の吸気弁または排気弁を共通の弁側ロッカアームで同時に駆動する場合においても、弁側ロッカアームの剛性を向上し、また、吸気弁または排気弁との当接部の近傍に電磁駆動手段が当接することにより、電磁駆動手段の駆動力を複数の吸気弁または排気弁に伝達する際の伝達効率が向上し、電磁駆動手段の駆動力を低減して小型化することができる。
本発明による内燃機関の動弁装置は、他の一つの実施形態として、一つの気筒に複数個の吸気弁あるいは排気弁が設けられており、前記弁側ロッカアームは各吸気弁あるいは排気弁毎に設けられていると共に、同一気筒の吸気弁あるいは排気弁を駆動する前記弁側ロッカアームの少なくとも一つは前記連結手段によって選択的に前記カム側ロッカアームと一体連結され、残りの前記弁側ロッカアームはカム側ロッカアームと常時一体連結され、前記電磁駆動手段は前記連結手段によって選択的に前記カム側ロッカアームと一体連結される前記弁側ロッカアームを揺動駆動する。
この本発明による動弁装置によれば、各気筒の片側の吸気弁あるいは排気弁については、常時、カム軸による開閉駆動で、カム軸による開閉駆動と電磁駆動手段による開閉駆動との切り替えが、残りの片側の吸気弁あるいは排気弁についてのみ行われるので、リフト自由度を大きくすることができる。
本発明による内燃機関の動弁装置は、好ましくは、前記電磁駆動手段による前記吸気弁あるいは前記排気弁の開閉の弁リフト量が、前記カム軸による前記弁リフト量より小さい。
この本発明による動弁装置によれば、電磁駆動手段による弁リフト量は小さくでき、弁リフト量より小さいことにより、前記電磁駆動手段を小型化できる。
本発明による内燃機関の動弁装置によれば、高速域、高負荷時等、吸入空気量が所定値以上で、大きい弁リフト量が必要な場合には、大きい弁リフト量を確保できるカム軸駆動、低〜中速域、低負荷時等、吸入空気量が所定値未満で、小さい弁リフト量でよい場合には、開閉タイミング可変の電磁駆動と云うように、吸気弁、排気弁の開閉駆動を使い分けすることができる。
これにより、運転域は限られるものの、電磁駆動手段の電磁石の大型化を招くことなく、吸気弁、排気弁の開閉タイミン、開弁期間(時間)を、複雑なメカニズムを用いることなく、電磁駆動式動弁装置の利点を活して高い自由度をもって可変設定することができる。
以下に、本発明による内燃機関の動弁装置の一つの実施形態を、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示されているように、内燃機関は、シリンダブロック12とシリンダヘッド14とによるエンジン本体(内燃機関本体)10を有する。シリンダブロック12には、図では一つしか示されていないが、複数個のシリンダボア16が形成されている。シリンダボア16内にはピストン18が往復動可能に設けられている。ピストン18は、シリンダボア16内にあってシリンダヘッド14との間に燃焼室20を画定している。ピストン18は、連結ロッド46によって内燃機関の出力軸であるクランク軸48に連結されている。
シリンダヘッド14には、各燃焼室20毎に、つまり、各気筒毎に点火プラグ22が取り付けられている。
図2に良く示されているように、シリンダヘッド14には、各燃焼室20毎に、つまり、各気筒毎に、動弁装置の弁体である二つの吸気ポート22、24と、二つの排気ポート26、28が形成されている。シリンダヘッド14には、吸気ポート22、24を開閉する吸気弁30、32と、排気ポート26、28を開閉する排気弁34、36が取り付けられている。シリンダヘッド14と吸気弁30、32、排気弁34、36の各々の間には、各弁を閉弁付勢する圧縮コイルばね38、40、42、44が取り付けられている。
シリンダヘッド14には、クランク軸48によって回転駆動される吸気弁用のカム軸50と排気弁用のカム軸52が各々回転可能に取り付けられている。カム軸50、52は、各々、所定のカムプロフィールを有するカム部54、56を各気筒毎に有する。
シリンダヘッド14には排気弁用のロッカアーム軸60が取り付けられている。ロッカアーム軸60は、各気筒毎の排気弁用のロッカアーム64の一端部(係合部)64Aを回動(揺動)可能に支持している。
排気弁用のロッカアーム64の他端部、すなわち、一端部64Aとは反対の揺動端部64Bは、排気弁34、36のステム端部に当接している。ロッカアーム64は、中間部に支持軸66によってカムフォロワローラ68を回転可能に支持している。カムフォロワローラ68は、カム軸52のカム部56に係合し、カム軸52の回転によって自転しながら、カム部56のカムプロフィールに従って上下動する。
これにより、排気弁34、36は、カム軸52の回転によって一義的に決まる所定のクランク角タイミングをもって開閉される。
次に、カム軸−電磁ハイブリッド駆動が適用される吸気弁30、32の開閉機構(動弁機構)について説明する。
シリンダヘッド14には、吸気弁用のロッカアーム軸58と排気弁用のロッカアーム軸60が取り付けられている。ロッカアーム軸58は、各気筒毎の吸気弁用の弁側ロッカアーム62の一端部(係合部)62Aを回動(揺動)可能に支持している。
弁側ロッカアーム62は、上面視でコの字形をしており、ロッカアーム軸58より支持される一端部(係合部)62Aの側が、二股脚部62Dの先端部として、同一軸線上に2個存在する。弁側ロッカアーム62は、一端部62Aとは反対の二つの揺動端部62Bにて吸気弁30、32のステム端部に当接している。この二つの揺動端部62Bは連結部62Cによって互いに一体連結されている。換言すると、連結部62Cは弁側ロッカアーム62と吸気弁30、32との当接部に設けられている。
ロッカアーム軸58は、各気筒毎に設けられたカム側ロッカアーム70の一端部70Aを回動(揺動)可能に支持している。カム側ロッカアーム70は、図3に良く示されているように、弁側ロッカアーム62の二股脚部62D間にあり、他端部70Bがヨーク形状をしていて中空支持軸72によってカムフォロワローラ74を回転可能に支持している。カムフォロワローラ74は、カム軸50のカム部54に係合し、カム軸50の回転によって自転しながら、カム部54のカムプロフィールに従って上下動する。ここに、カムフォロワローラ74が、カム側ロッカアーム70とカム軸50のカム部54との当接部をなす。
弁側ロッカアーム62とカム側ロッカアーム70には、当該両者を選択的に一体連結する連結手段78が構成されている。連結手段78は、カム側ロッカアーム70とカム軸50のカム部54との当接部(カムフォロワローラ74と同一軸線上)にあり、図4に良く示されているように、閂式のものであり、弁側ロッカアーム62の二股脚部62Dの一方の脚片に設けられたシリンダ部材80と、シリンダ部材80内に摺動可能に設けられて一方の側に油圧動作室82を画定するピストン84と、中空支持軸72の中空部72A内に軸線方向に移動可能に設けられた連結ピン86と、弁側ロッカアーム62の二股脚部62Dの他方の脚片に設けられたカップ部材88と、カップ部材88内に軸線方向に移動可能に設けられた戻し部材90と、カップ部材88内に設けられて戻し部材90を連結ピン86の側に付勢する戻しばね92とにより構成されている。ピストン84、連結ピン86、戻し部材90は、この順で同一軸線上にある。
連結手段78は、油圧動作室82に油圧が供給されていない場合には、図4に実線で示されているように、戻しばね92のばね力によって、戻し部材90、連結ピン86、ピストン84が右方に押された位置にあって、ピストン84が中空部72Aに進入せず、連結ピン86がカップ部材88内に進入しない連結解除状態を確立する。この連結解除状態では、カム側ロッカアーム70と弁側ロッカアーム62とが切り離され、カム側ロッカアーム70が揺動運動が弁側ロッカアーム62に伝達されない。
これに対し、油圧動作室82に油圧が供給されると、図4に仮想線で示されているように、戻しばね92のばね力に抗して、ピストン84、連結ピン86、戻し部材90が左方へ移動し、当該移動によって、ピストン84が中空部72Aに進入し、連結ピン86がカップ部材88内に進入する連結状態を確立する。この連結状態では、カム側ロッカアーム70と弁側ロッカアーム62とが一体連結され、カム側ロッカアーム70の揺動運動が弁側ロッカアーム62に伝達される。換言すると、カム側ロッカアーム70と弁側ロッカアーム62とが一体化して揺動運動する。
油圧動作室82に対する油圧の給排は、弁側ロッカアーム62の内部に形成された内部油路94、ロッカアーム軸58の内部に内部油路96などを用いて行われる。油圧動作室82に対する油圧給排制御については、図5を用いて後述する。
図4に示されているように、シリンダヘッド14には、カム側ロッカアーム70の他端部70Bの側(揺動端側)に設けられた受け部100に、ばね98のばね力によって押し付けられる付勢部材102が設けられている。付勢部材102は、連結解除状態にある場合を含めてカム側ロッカアーム70のカムフォロワローラ74をカム軸50のカム部54に押し付け、カムフォロワローラ74とカム部54との係合状態を維持させる作用をする。
図1、2に示されているように、シリンダヘッド14には、各気筒の弁側ロッカアーム62毎に電磁駆動手段110が取り付けられている。電磁駆動手段110は、固定配置の電磁石112と、電磁石112の励磁によって軸線方向に駆動されるプランジャ114とを含む往復動型のものである。弁側ロッカアーム62の揺動端側の連結部62Cにはねじ104による高さ調整機能付きの当接子106が取り付けられている。プランジャ114は、先端部にて当接子106に当接し、電磁石112の励磁による軸線方向移動によって弁側ロッカアーム62を開弁方向(吸気弁30、32の開弁方向)に駆動する。
ここで、上述した吸気側の動弁装置の構成を整理すると、弁側ロッカアーム62は、ロッカアーム軸58との係合部62Aとは反対の揺動端部62Bにて吸気弁30、32と係合し、連結手段78は、弁側ロッカアーム62のロッカアーム軸58との係合部62Aと揺動端部62Bとの中間部と、カム側ロッカアーム70とを係脱可能に一体連結し、電磁駆動手段110は、弁側ロッカアーム62の揺動端部62Bと係合して当該弁側ロッカアーム62を揺動駆動する。そして、連結手段78は、カム軸50によって弁側ロッカアーム62を揺動駆動する場合には、前述の連結状態になって、弁側ロッカアーム62とカム側ロッカアーム70とを一体連結し、電磁駆動手段110によって弁側ロッカアーム62を揺動駆動する場合には、前述の連結解除状態になって、弁側ロッカアーム62とカム側ロッカアーム70との一体連結を解除する。弁側ロッカアーム62は、同一気筒の吸気弁30、32のもの同士で一体連結され、電磁駆動手段110は当該一体連結された弁側ロッカアーム62毎に当該弁側ロッカアーム62を揺動駆動する。
このように、電磁駆動手段110によって弁側ロッカアーム62を駆動する際には、カム軸50によって駆動されるカム側ロッカアーム70を弁側ロッカアーム62から切り離して吸気弁30、32の開閉を行うことができる。このため、電磁駆動手段110による駆動時の弁側ロッカアーム62の慣性重量を、弁側ロッカアーム62にカム側ロッカアーム70が連結されている場合に比して低減し、電磁駆動手段110の駆動力を小さくすることができる。これにより、電磁駆動手段110を小型化できるとともに、消費電力も少なくすることことができる。
また、カム軸駆動時には、弁側ロッカアーム62の実効アーム長は、電磁駆動時より短く、電磁駆動時には、弁側ロッカアーム62の実効アーム長は、カム軸駆動時より長くなるから、電磁駆動時の必要駆動力がカム軸駆動時より少なくて済み、電磁駆動手段110の大型化を招かない。
換言すると、弁側ロッカアーム62は、ロッカアーム軸58との係合部とは反対の揺動端部にて吸気弁30、32と係合し、連結手段78は、カムフォロワローラ74と同軸配置で、弁側ロッカアーム62のロッカアーム軸58との係合部と前記揺動端部との中間部とカム側ロッカアーム70とを係脱可能に一体連結し、電磁駆動手段110は、弁側ロッカアーム62の前記揺動端部と係合して弁側ロッカアーム62を揺動駆動するから、大型化することなく大きい駆動力を確保できるカム軸駆動時には、弁側ロッカアーム62の実効アーム長は、電磁駆動時より短く、大きい駆動力を確保するには電磁駆動手段110を大型化しなくてはならない電磁駆動時には、弁側ロッカアーム62の実効アーム長は、カム軸駆動時より長くなる。これにより、電磁駆動時の必要駆動力がカム軸駆動時より少なくて済み、電磁駆動手段110の大型化を招かない。
また、カム側ロッカアーム70とカム軸50のカム部54との当接部は、電磁駆動手段110と弁側ロッカアーム62との当接部よりもロッカアーム軸58側に設けられるので、電磁駆動手段110による駆動時において、カム側ロッカアーム70が弁側ロッカアーム62から切り離された状態においても、カム側ロッカアーム70の慣性モーメントを小さくできることによるカム側ロッカアーム70のカム部54に対する追随性を向上することができる。
また、弁側ロッカアーム62は、同一気筒の吸気弁30、32を駆動するのもの同士を連結部62Cによって一体連結した構造になっているから、弁側ロッカアーム62の剛性が向上し、また、吸気弁30、32との当接部の近傍に電磁駆動手段110が当接することにより、電磁駆動手段110の駆動力を吸気弁30、32に伝達する際の伝達効率が向上し、電磁駆動手段110の駆動力を低減して小型化することができる。
つぎに、上述のカム軸−電磁ハイブリッド駆動式の動弁装置の切替制御系の一つの実施形態を、図5を参照して説明する。
連結手段78の油圧作動室82は、弁側ロッカアーム62、ロッカアーム軸50に形成されている内部油路94、96を介して電磁切換弁200のポートaに連通接続されている。電磁切換弁200は、ポートa、b、cの3個のポートを有し、ポートbを油圧源である油圧ポンプ202に接続され、ポートcがドレン管204を接続されたドレンポートになっている。電磁切換弁200は、通電時にはポートaをポートbに接続され、非通電時にはポートaをポートcに接続される。電磁切換弁200は制御装置210により切換制御される。なお、206はオイルパン等による油貯容部である。
これにより、電磁切換弁200に通電が行われると、油圧作動室82に油圧が供給されて連結手段78が連結状態になり、電磁切換弁200に対する通電が停止されると、油圧作動室82がドレン接続され、連結手段78が連結解除状態になる。
電磁切換弁200に通電を行い、連結手段78を連結状態にすると、弁側ロッカアーム62は、カム軸50の回転によって揺動駆動される。これに対し、電磁切換弁200に対する通電を停止し、連結手段78を連結解除状態にすると、カム軸50が空転状態なり、電磁駆動手段110に対する通電制御によって弁側ロッカアーム62が揺動駆動される。
制御装置210は、マイクロコンピュータによる電子制御式のもの(ECU)であり、クランク角センサ212よりクランク軸48の回転角(クランク角)を示す信号を、カム角センサ214よりカム軸50の回転角(カム角)を示す信号を、吸入空気量センサ216より吸入空気量を示す信号を、吸気管圧力センサ218より吸気管圧力を示す信号を、スロットル開度センサ220より機関吸気系のスロットル弁の開度(スロットル開度)を示す信号を各々入力し、クランク角信号やカム角信号よりエンジン回転数を演算するなどして、燃料噴射量、点火時期を所定の制御則に従って演算し、燃料噴射指令、点火時期指令を出力する。
制御装置210は、燃料噴射制御、点火時期制御に加えて、エンジン回転数と、吸入空気量、吸気管圧力、スロットル開度等より分かる機関負荷に応じて電磁切換弁200の通前、非通電、つまり、カム軸−電磁ハイブリッド駆動式動弁装置の切替制御と、クランク角、カム角に基づいて電磁駆動手段110に対する通電制御を行い、電磁駆動時の吸気弁30、32の開閉タイミングを可変設定する。
切替制御により、吸入空気量が所定値以上になり、大きい弁リフト量が必要な高速域、高負荷時には、電磁切換弁200に通電を行い、連結手段78を連結状態にし、吸気弁30、32をカム軸駆動とする。これに対し、吸入空気量が所定値未満で、小さい弁リフト量でよい低〜中速域、低負荷時には、電磁切換弁200に対する通電を停止し、連結手段78を連結解除状態にし、吸気弁30、32を電磁駆動とする。
カム軸駆動では、カム軸50のカム部54のプロフィール設定によって、図6に符号VLciによって示されているように、従来の一般的なカム軸駆動式動弁装置と同様に、大きい弁リフト量を確保することができる。
電磁駆動では、電磁駆動手段110に対する通電制御によって、図6に符号Maにより示されているように、吸気弁30、32の開閉タイミング、開弁期間(時間)を、自由に可変設定することができる。電磁駆動を、低〜中速域、低負荷時、つまり、大きい吸入空気量を必要とせず、弁リフト量が小さくてよい状態の時に特定することにより、図6に符号VLmiによって示されているように、電磁駆動時の弁リフト量(電磁駆動手段110による弁リフト量)をカム軸駆動時の弁リフト量VLciより小さく設定することができる。
このように、内燃機関の運転状態に応じて、カム軸駆動と電磁駆動とを使い分ることにより、運転域は限られるものの、電磁駆動手段110の電磁石112の大型化を招くことなく、吸気弁30、32の開閉タイミング、開弁期間を、複雑なメカニズムを用いることなく、電磁駆動式動弁装置の利点を活して高い自由度をもって可変設定することが可能になる。
自動車に搭載される内燃機関は、その殆ど運転状態が、低〜中速域、低負荷であるから、実際には、殆どの運転状態において、吸気弁30、32の開閉タイミング、開弁期間を可変設定でき、最適制御により、燃料経済性の改善、排気ガス性能の改善を、殆どの運転状態において実現することができる。
なお、図6において、実線はカム軸駆動による吸気弁30、32、排気弁34、36の弁リフト特性を、符号Oは、電磁駆動時の吸気弁30、32の開弁タイミングを、符号Cは電磁駆動時の吸気弁30、32の閉弁タイミングを各々示している。
電磁駆動時には、図6に符号Iで示されているように、吸気弁30、32をクランク角に対して早く閉じる早閉じ(進角閉じ)、符号IIで示されているように、吸気弁30、32をクランク角に対して遅く開ける遅れ開き(遅角開き)を可変設定することができる。
進角閉じIでは、圧力−容積特性が、図7(a)に示されているようになり、スロットルによる負圧での負の仕事、つまりポンピングロスを低減できる。
これに対し、遅角開きIIでは、圧力−容積特性が、図7(b)に示されているようになり、ポンピングロスLが大きいが、燃焼室に入る吸入空気の流速を上げることができる。このことにより、燃焼状態の改善を図ることができる。
また、電磁駆動時には、図8に示されているように、吸気弁30、32をクランク角に対して遅く閉じる遅れ閉じ(遅角閉じ)を設定することもできる。この場合の圧力−容積特性は、図9に示されているようになる。
本発明によるカム軸−電磁ハイブリッド駆動式の動弁装置の他の実施形態を、図10を参照して説明する。なお、図10において、図3に対応する部分は、図3に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、弁側ロッカアームが、符号621、622によって示されているように、吸気弁30、32とで独立した形態で個々に設けられている。
ロッカアーム軸58は、弁側ロッカアーム621、622の各々の一端部(係合部)621A、622Aを回動(揺動)可能に支持している。弁側ロッカアーム621、622は、各々、一端部621A、622Aとは反対の揺動端部621B、622Bにて吸気弁30、32のステム端部に個別に当接している。
本実施形態での連結手段78は、弁側ロッカアーム621に設けられているピストン84が、油圧動作室82に油圧が供給されていないドレン状態を含めて、カム側ロッカアーム70の中空支持軸72の中空部72Aに常時嵌合し、油圧動作室82に油圧が供給されることにより、カム側ロッカアーム70の連結ピン86がピストン84に押されて弁側ロッカアーム622のカップ部材88内に進入する。
これにより、一方の弁側ロッカアーム621にはカム側ロッカアーム70の揺動運動が常時伝達されるが、油圧動作室82に油圧が供給されていない場合には、他方のカム側ロッカアーム70と弁側ロッカアーム622とが切り離され、他方のカム側ロッカアーム70の揺動運動が弁側ロッカアーム622に伝達されない。これに対し、油圧動作室82に油圧が供給されると、他方の弁側ロッカアーム622にもカム側ロッカアーム70の揺動運動が伝達される。
電磁駆動手段110のプランジャ114が当接する当接子106は、他方の弁側ロッカアーム622の揺動端部622Bに配置されている。
このように、本実施形態では、同一気筒の吸気弁30、32のもの二つの弁側ロッカアーム621、622のうち一方のカム側ロッカアーム621はカム側ロッカアーム70と常時一体連結され、他方のカム側ロッカアーム622が連結手段78によって選択的にカム側ロッカアーム70と一体連結され、電磁駆動手段110は他方の弁側ロッカアーム622を揺動駆動する。
これにより、本実施形態では、デュアルポート型の内燃機関において、吸気弁30、32の片側だけが、カム軸−電磁ハイブリッド駆動式になる。これにより、リフト自由度を大きくすることができる。その他のことは、上述の実施形態と同じであり、本実施形態においても上述の実施形態と同等の作用、効果が得られる。
本発明によるカム軸−電磁ハイブリッド駆動式の動弁装置のもう一つの実施形態を、図11を参照して説明する。なお、図11において、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、カム軸−電磁ハイブリッド駆動が、吸気弁30、32に加えて、排気弁34、36にも適用されている。
排気弁34、36の弁側ロッカアーム64は、吸気弁30、32の弁側ロッカアーム62と同様に、上面視でコの字形をしており、ロッカアーム軸60より支持される一端部(係合部)64Aの側が、二股脚部64Dの先端部として、同一軸線上に2個存在する。弁側ロッカアーム64は、一端部64Aとは反対の二つの揺動端部64Bにて排気弁34、36のステム端部に当接している。この二つの揺動端部64Bは連結部64Cによって互いに一体連結されている。
ロッカアーム軸60は、各気筒毎に設けられたカム側ロッカアーム107の一端部を回動(揺動)可能に支持している。カム側ロッカアーム107は、弁側ロッカアーム64の二股脚部64D間にあり、図示されていないが、吸気側のカム側ロッカアーム70と同様に、他端部がヨーク形状をしていて中空支持軸によってカムフォロワローラを回転可能に支持している。カムフォロワローラは、カム軸50のカム部54に係合し、カム軸50の回転によって自転しながら、カム部54のカムプロフィールに従って上下動する。
弁側ロッカアーム64とカム側ロッカアーム107には、図示されていないが、当該両者を選択的に一体連結する連結手段79が構成されている。
弁側ロッカアーム64とカム側ロッカアーム107とを選択的に連結する連結手段79は、連結手段78と同様の油圧のものであり、油圧動作室に油圧が供給されていない場合には、戻しばねのばね力によって連結解除状態を確立し、油圧動作室82に油圧が供給されると、カム側ロッカアーム107と弁側ロッカアーム64とを一体連結し、カム側ロッカアーム107が揺動運動が弁側ロッカアーム64に伝達される状態する。
この連結手段79の油圧動作室に対する油圧の給排は、弁側ロッカアーム64の内部に形成された内部油路(図示省略)、ロッカアーム軸60の内部に内部油路97などを用いて、連結手段78のそれと同様に行われる。
シリンダヘッド14には、各気筒の弁側ロッカアーム64毎に電磁駆動手段120が取り付けられている。電磁駆動手段120は、固定配置の電磁石122と、電磁石122の励磁によって軸線方向に駆動されるプランジャ124とを含む往復動型のものである。弁側ロッカアーム62の揺動端側の連結部64Cにはねじによる高さ調整機能付きの当接子109が取り付けられている。プランジャ124は、先端部にて当接子109に当接し、電磁石122の励磁による軸線方向移動によって弁側ロッカアーム64を開弁方向(排気弁34、36の開弁方向)に駆動する。
上述の構成により、吸気弁30、32のそれと同様に、排気弁34、36のカム軸−電磁ハイブリッド駆動の切替制御と、クランク角、カム角に基づいて電磁駆動手段120に対する通電制御を行うことで、電磁駆動時の排気弁34、36の開閉タイミングを、吸気弁38、40のそれと同様に可変設定することができる。
切替制御により、大きい弁リフト量が必要な高速域、高負荷時には、連結手段79を連結状態にし、排気弁34、36をカム軸駆動とする。これに対し、小さい弁リフト量でよい低〜中速域、低負荷時には、連結手段79を連結解除状態にし、排気弁34、36を電磁駆動とする。
カム軸駆動では、カム軸52のカム部56のプロフィール設定によって、図12に符号VLceによって示されているように、従来の一般的なカム軸駆動式動弁装置と同様に、大きい弁リフト量を確保することができる。
電磁駆動では、電磁駆動手段120に対する通電制御によって、図12に符号Mbにより示されているように、排気弁34、36の開閉タイミング、開弁期間(時間)を、自由に可変設定することができる。電磁駆動を、吸気弁30、32のそれと同様に、低〜中速域、低負荷時、つまり、大きい排気ガス量を必要とせず、弁リフト量が小さくてよい状態の時に特定することにより、図12に符号VLmeによって示されているように、電磁駆動時の弁リフト量(電磁駆動手段120による弁リフト量)をカム軸駆動時の弁リフト量VLceより小さく設定することができる。
電磁駆動時には、図12に符号IIIで示されているように、排気弁34、36をクランク角に対して早く閉じる早閉じ(進角閉じ)、符号IVで示されているように、排気弁34、36をクランク角に対して遅く開ける遅れ開き(遅角開き)を可変設定することができる。
また、図12に符号EXにより示されているように、吸気行程時に、排気弁34、36の開くこと(2度開け)により、高温の排気ガスを燃焼室20に逆流させ、HCCI燃焼(予混合圧縮自己着火燃焼)を行うこともできる。HCCI燃焼の場合は、連結手段79が必ずしも必要でなく、カム駆動による弁リフト量がゼロの位相で、電磁駆動手段120によって排気弁34、36を開弁させればよい。
また、吸気側の連結手段78と排気側の連結手段79をともに連結解除状態にして、吸気弁34、36、排気弁34、36を弁閉状態にすることにより、特定気筒の燃焼サイクルを停止させる気筒休止制御をカム軸−電磁ハイブリッド駆動と組み合わせて行うこともできる。
また、何れの実施形態においても、電磁駆動手段を含む電磁駆動系統に故障が生じ、電磁駆動によって吸、排気弁の開閉できない状態に陥った場合には、全運転域に亘って機械式駆動であるカム駆動によって吸、排気弁の開閉を行えばよい。これにより、電磁駆動系統が故障した場合の動弁のフェイルセーフを図ることができる。
なお、本発明による内燃機関の動弁装置は、デュアルポート型の内燃機関に対する適用に限られることはなく、各気筒に吸気弁と排気弁とが一つづつ設けられているシングルポート型の内燃機関、あるいは各気筒に吸気弁と排気弁とが三個あるいはそれ以上の個数設けられているマルチポート型の内燃機関にも同様に適用することができる。
本発明による内燃機関の動弁装置の一つの実施形態を示す概略構成図である。 本発明による内燃機関の動弁装置の一つの実施形態の要部を示す斜視図である。 本実施形態による動弁装置のロッカアーム部分の分解斜視図である。 本実施形態による動弁装置のロッカアーム部分の断面図である。 本発明による内燃機関の動弁装置の制御系の一つの実施形態を示す概略構成図である。 本実施形態による動弁装置のクランク角−弁リフト量特性を示すグラフである。 (a)、(b)は本実施形態による動弁装置を適用された内燃機関の容積−圧力特性を示すグラフである。 本実施形態による動弁装置のクランク角−弁リフト量特性を示すグラフである。 本実施形態による動弁装置を適用された内燃機関の容積−圧力特性を示すグラフである。 他の実施形態による動弁装置のロッカアーム部分の分解斜視図である。 本発明による内燃機関の動弁装置の他の実施形態の要部を示す斜視図である。 他の実施形態による動弁装置のクランク角−弁リフト量特性を示すグラフである。
符号の説明
10 エンジン本体(内燃機関本体)
12 シリンダブロック
14 シリンダヘッド
18 ピストン
20 燃焼室
22、24 吸気ポート
26、28 排気ポート
30、32 吸気弁
34、36 排気弁
48 クランク軸
50、52 カム軸
54、56 カム部
58、60 ロッカアーム軸
62、621、622 弁側ロッカアーム
64 ロッカアーム
68 カムフォロワローラ
70 カム側ロッカアーム
74 カムフォロワローラ
78、79 連結手段
82 油圧動作室
84 ピストン
86 連結ピン
92 戻しばね
104 カム側ロッカアーム
110、120 電磁駆動手段
112、121 電磁石
114、124 プランジャ

Claims (5)

  1. カム部を有し、内燃機関本体に回転可能に設けられて内燃機関の出力軸により回転駆動されるカム軸と、
    前記内燃機関本体に設けられたロッカアーム軸と、
    前記ロッカアーム軸に回動可能に支持され、内燃機関の吸気弁あるいは排気弁を開閉する弁側ロッカアームと、
    前記ロッカアーム軸に回動可能に支持され、前記カム軸の前記カム部と係合し、当該カム部により揺動駆動されるカム側ロッカアームと、
    前記弁側ロッカアームと係合し、当該弁側ロッカアームを揺動駆動する電磁駆動手段と、
    前記カム軸による前記弁側ロッカアームの駆動時には前記弁側ロッカアームと前記カム側ロッカアームとを一体連結し、前記電磁駆動手段による前記弁側ロッカアームの駆動時には前記弁側ロッカアームと前記カム側ロッカアームとの一体連結を解除する連結手段と、
    を有する内燃機関の動弁装置。
  2. 前記連結手段は、前記カム側ロッカアームと前記カム軸の前記カム部との当接部に設けられ、
    前記電磁駆動手段と前記弁側ロッカアームとの当接部は、前記弁側ロッカアームの前記連結手段が配置された位置より、前記ロッカアーム軸から離れた位置に設けられる請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 一つの気筒に複数の吸気弁あるいは排気弁が設けられていると共に、同一気筒の吸気弁あるいは排気弁を駆動する前記弁側ロッカアーム同士を一体に連結する連結部が設けられ、
    前記連結部は前記弁側ロッカアームと前記吸気弁あるいは排気弁との当接部に設けられ、
    前記電磁駆動手段は前記連結部に当接する請求項1または2に記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 一つの気筒に複数の吸気弁あるいは排気弁が設けられており、前記弁側ロッカアームは各吸気弁あるいは排気弁毎に設けられていると共に、
    同一気筒の吸気弁あるいは排気弁を駆動する前記弁側ロッカアームの少なくとも一つは前記連結手段によって選択的に前記カム側ロッカアームと一体連結され、残りの前記弁側ロッカアームはカム側ロッカアームと常時一体連結され、
    前記電磁駆動手段は前記連結手段によって選択的に前記カム側ロッカアームと一体連結される前記弁側ロッカアームを揺動駆動する請求項1または2に記載の内燃機関の動弁装置。
  5. 前記電磁駆動手段による前記吸気弁あるいは前記排気弁の開閉の弁リフト量は、前記カム軸による前記弁リフト量より小さい請求項1から5の何れか一項に記載の内燃機関の動弁装置。
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