JP2009280050A - 車両のシート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、車両前面衝突時、前方移動抑制部材により乗員の前方移動を確実に規制し、かつ該前方移動時の衝撃を確実に吸収することで、シートベルトの締め付けにより乗員に与えられる傷害値を確実に低減させることができる車両のシート構造を提供することを目的とする。
【解決手段】シートクッション21と、該シートクッション21に連結されるシートバック22と、着座乗員拘束用のシートベルト装置Bとを備え、シートベルト装置Bは、ラップベルトB1aを含むとともに、シートクッション21は、パッド23を含んで、乗員Cの前方への移動を抑制するサブマリン抑止バー3を有しており、該サブマリン抑止バー3は、シートクッション21内において車幅方向に延び、かつ着座乗員CのヒップポイントHPから車両前方に0〜160mm離間した範囲に設定された適正位置に設置される。
【選択図】図1

Description

この発明は、シートクッションと、該シートクッションに連結されるシートバックと、着座乗員拘束用のシートベルト装置とを備えた車両のシート構造に関する。
従来から、シートに着座した状態で上半身がシートベルトにより拘束されている場合、車両前面衝突が発生すると、慣性力によって乗員が前方に押し出されることに伴い、乗員の胸部がシートベルトによって締め付けられることが問題となっている。
そこで、車両前面衝突時において乗員が前方へ移動することを抑制するために、車幅方向に延びる前方移動抑制部材をシートクッション内に設けることが提案されている(特許文献1、2参照)。
この場合、車両前面衝突時には、着座している乗員(特に腰部)の前方移動を上記前方移動抑制部材で規制でき、かつ前方移動時の衝撃を吸収することができるため、シートベルトの締め付けにより乗員へ与える傷害値を低減することが可能になる。
下記特許文献1では、キャブオーバー型車のエンジンカバー上に配設されたシートに対応して、上記エンジンカバー上面から断面略山形に突出する補強板を設け、これをシートクッション側に突出させたものが開示されている。この補強板の突出により、車両前面衝突時には、着座乗員の前方移動を規制することが可能になっている。
また、特許文献2では、リヤフロアパネルの下方に燃料タンクを配設したものにおいて、燃料タンク冷却用の通気孔を覆う断面ハット状のクロスメンバをリヤフロアパネル上に取付け、これを上方のシートクッションに向かって突出させるようにしたものが開示されている。
下記特許文献2に開示された構成であっても、クロスメンバの突出により、車両前面衝突時において、着座乗員の前方移動を結果的に規制することが可能になる。
特開2001−233101号公報 特開平8−127257号公報
しかしながら、上記前方移動抑制部材による傷害値低減作用について解析を行ったところ、本発明者による鋭意研究の結果、上記特許文献1、2に開示されているような補強板、クロスメンバ等を単にシートクッション内に設けるだけでは、車両前面衝突時における乗員の前方移動を確実に規制することができず、傷害値を十分に低減することができない場合があることが分かった。
さらに、本発明者は、上記前方移動抑制部材によって乗員の前方移動を確実に規制するためには、上記前方移動抑制部材の位置、具体的には着座している乗員のヒップポイントとの位置関係が極めて重要であることを見出した。
この発明は、車両前面衝突時、前方移動抑制部材により乗員の前方移動を確実に規制し、かつ該前方移動時の衝撃を確実に吸収することで、シートベルトの締め付けにより乗員に与えられる傷害値を確実に低減させることができる車両のシート構造を提供することを目的とする。
この発明の車両のシート構造は、シートクッションと、該シートクッションに連結されるシートバックと、着座乗員拘束用のシートベルト装置とを備えた車両のシート構造であって、上記シートベルト装置は、ラップベルトを含むとともに、上記シートクッションは、クッションパッドを含んで、乗員の前方への移動を抑制する前方移動抑制部材を有しており、該前方移動抑制部材は、上記シートクッション内において車幅方向に延び、かつ着座乗員のヒップポイントから車両前方に0〜160mm離間した範囲に設定された適正位置に設置されるものである。
この構成によれば、車両前面衝突時において、乗員の前方移動を適正位置に設置された前方移動抑制部材により抑制することで、前方移動抑制部材は前方移動抑制作用、及び衝撃吸収作用を効果的に発揮でき、シートベルトの締め付けにより乗員に与えられる傷害値を低減することができる。
この発明の車両のシート構造は、シートクッションと、該シートクッションに連結されるシートバックと、着座乗員拘束用のシートベルト装置とを備えた車両のシート構造であって、上記シートベルト装置は、ラップベルト及びラッププリテンショナー機構を有するとともに、上記シートクッションは、クッションパッドを含んで、乗員の前方への移動を抑制する前方移動抑制部材を有しており、該前方移動抑制部材は、上記シートクッション内において車幅方向に延び、かつ着座乗員のヒップポイントから車両前方に0〜100mm離間した範囲に設定された適正位置に設置されるものである。
車両前面衝突した場合等にシートベルトを引き締めるラッププリテンショナー機構を備えているものにおいては、車両前面衝突発生時、乗員の前方移動がシートベルト(特にラップベルト)によって抑制されることになる。
この構成によれば、前方移動抑制部材を、ラッププリテンショナーを備えていない場合の上記適正位置よりもヒップポイントに近接した後方位置に設定することにより、前方移動抑制部材は傷害値低減作用を効果的に発揮することができる。
この発明の一実施態様においては、車両の前面衝突による着座乗員の車両前方への移動を検知する検知部材と、上記適正位置の車両下方側に設置された上記前方移動抑制部材を車両上方に移動させる移動部材とを有し、上記検知部材と上記移動部材とは、リンク部材によって連結され、上記検知部材により着座乗員の前方への移動が検知されることに連動して、上記移動部材が上記前方移動抑制部材を上方に移動させるように構成されるものである。
この構成によれば、簡素な構成でありながら、車両前面衝突時の乗員の前方移動を確実に抑制して、シートベルトの締め付けによる傷害値を低減することができる。一方、通常時に前方移動抑制部材がシートクッション内の上記適正位置よりも下方に設置されることで、着座している乗員が座面に凹凸を感じることがないようにすることができ、これによって乗員の着座性が阻害されることを防止できる。
この発明の一実施態様においては、上記前方移動抑制部材を、上記適正位置の範囲内で、かつ着座乗員のヒップポイントから20〜100mm下方の位置に設定したものである。
この構成によれば、前方移動抑制部材は、前方移動抑制作用、及び衝撃吸収作用をより効果的に発揮でき、シートベルトの締め付けにより乗員に与えられる傷害値をさらに低減することができる。
この発明の一実施態様においては、上記前方移動抑制部材を、長尺状に形成されたサブマリン防止部材としたものである。
この構成によれば、車両前面衝突時において、シートベルト装置により拘束された乗員の下半身が慣性力で前方に移動してシートクッションとシートベルト装置との間からすり抜けるサブマリン現象を効果的に抑制することができる。
この発明によれば、車両前面衝突時において、乗員の前方移動を適正位置に設置された前方移動抑制部材により抑制することで、前方移動抑制部材は前方移動抑制作用、及び衝撃吸収作用を効果的に発揮でき、シートベルトの締め付けにより乗員に与えられる傷害値を低減することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6に示す第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るリヤシートのシート構造を示す側断面図であり、図2は、図1に示すリヤシートのシートクッションに内装されたワイヤフレーム及びサブマリン抑止バーを示す透過平面図、図3は、サブマリン抑止バーの固定状態を拡大して示す側面図、図4は、ワイヤフレームのロック部周辺の斜視図である。なお、図中において矢印(F)は車両前方、矢印(R)は車両後方を示す。
車室の床部を構成するフロアパネル1のうち、車室の後部床部を構成するフロアパネルリヤ11には、リヤシート2として、横長のベンチシートが備えられている。リヤシート2は、乗員Cが着座すべく、フロアパネルリヤ11(車体)上に載置されたシートクッション21と、該シートクッション21に連結され、乗員Cを背後から支えるシートバック22とを有する。シートクッション21は、座部を形成する発泡樹脂製のパッド23を含み、該パッド23の中にシートクッション21を補強するための金属製のワイヤフレーム24が内装された構成である。
なお、フロアパネル1のうち、フロアパネルリヤ11前方の車室の前部床部を構成するフロアパネルフロント(不図示)には、フロントシートとして、前後位置が調整可能な運転席及び助手席が左右に並設されている。本実施形態においては、リヤシート2のみについて説明することとし、フロントシートの図示並び詳細な説明を省略する。
フロアパネルリヤ11においては、シートクッション21の下方の位置に対応して、図1、図2に示すようなサービスカバー12が配設されており、このサービスカバー12がボルト13(図2参照)によりフロアパネルリヤ11に締結されることで、該フロアパネルリヤ11に形成された開口部11aがサービスカバー12により覆われた状態にある。
そして、本実施形態では、フロアパネルリヤ11の下方のスペースにおいて、開口部11aに対応する位置に燃料タンク14が収納されている。この燃料タンク14は、ボルト13の締結を外してサービスカバー12を取外すことにより、開口部11aからアクセスしてメインテナンス作業を行うことが可能になっている。
ところで、本実施形態に係るリヤシート2おいて、シートクッション21のワイヤフレーム24は、主に、図2に示すように、第1ワイヤ25〜第5ワイヤ29の5種類の異なる形状のワイヤが左右対称に枠形状に組み立てられたものである。本実施形態では、ワイヤ同士が交差する交点ではワイヤは例えば溶接等の手法により結合され一体化されている。
第1ワイヤ25は、略車両前後方向に長く延びる形状で、後に詳しく述べるように、その後部が後部ロック部31に属し、その前部が前部ロック部32に属している。
第2ワイヤ26は、第1ワイヤ25の内側で前後方向に長く延びる前後方向延長部26aと、この前後方向延長部26aの前端部が外方に曲折されて車幅方向に短く延びる車幅方向延長部26bと、この車幅方向延長部26bの外方端部が3段階に曲折されてこのワイヤフレーム24の側部を形成したのち後端部に至る側部形成部26cとを含んでいる。
第3ワイヤ27は、シートクッション21の中央前部で車幅方向に延び、その両端部が第2ワイヤ26の前後方向延長部26a及び第1ワイヤ25と交差し結合されている。
第4ワイヤ28及び第5ワイヤ29はこのワイヤフレーム24の後縁部を構成している。平面視コ字状の第4ワイヤ28はシートクッション21の中央後部に配置され、平面視クランク形状の第5ワイヤ29は第4ワイヤ28、第2ワイヤ26及び第1ワイヤ25と交差し結合されている。
また、第1、第2ワイヤ25、26の前後方向延長部25a、26a、及び側部形成部26cは、図2、図3に示すように、前後方向の略中央部において、それぞれ前方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部25b、26dと、該傾斜部25b、26dの前端から真下に延びる直立部25c、26eとが形成されており、両者の境界部となる頂部25d、26fには、おいて車幅方向に延びるように配置された長尺状のサブマリン抑止バー3が固定されている。
また、リヤシート2には、図1に示すように、シートベルト装置Bが備えられおり、リヤシート2に着座した乗員Cを拘束している。そして、このシートベルト装置Bは、シートベルトB1がラップベルトB1aを含んでおり、これが乗員Cの腰部を拘束している。このラップベルトB1aは、乗員Cを拘束した状態で、両端がシートクッション21後部周辺の車体構造体に連結されている。
ここで、サブマリン抑止バー3は、車両の前面衝突時等において、その衝撃により乗員Cが慣性力で前方移動することを規制するものであり、これによってシートクッション21とシートベルトB1との間から乗員Cがすり抜ける所謂サブマリン現象を抑制することを可能にしている。
本実施形態では、第1、第2ワイヤ25、26の頂部25d、26fに対応して設けられた結合ブラケット4、4が、サブマリン抑止バー3を挟むようにして頂部25d、26f近傍で結合されている。このため、サブマリン抑止バー3は、前後方向延長部25a、26a、及び側部形成部26cの上方側でワイヤフレーム24に連結され、シートクッション21内の、後述する適正位置に固定されている。
ところで、シートバック22は、不図示のヒンジブラケットを介してフロアパネルリヤ11に組み付けられるとともに、シートクッション21は、後部ロック部31及び前部ロック部32において前後端がフロアパネルリヤ11に固定されている。
ここで、シートクッション21の固定について詳述すると、ワイヤフレーム24の第1ワイヤ25には、車両前後方向の後部において、図4に示すように、パッド23の下面から下方に突出する下方突出部25eが設けられている。この下方突出部25eは、ワイヤフレーム24の一部が正面視で略U字状に曲成されたもので、後部ロック部31を構成している。
シートクッション21は、この後部ロック部31と、フロアパネル11のシートクッション21後端下方に固着された樹脂製クリップ6とを用いて、後端がフロアパネルリヤ11(車体)に固定されている。
そして、第1ワイヤ25の下方突出部25eのU字状の2つの基部のうちの外側の基部が略前方に曲折されて、略車両前後方向に延びる前後方延長部25aが形成されている。
また、第1ワイヤ25には、車両前後方向の前部において、パッド23の下面から下方に突出する下方突出部25fが設けられている。この下方突出部25fは、ワイヤフレーム24の一部が、下方突出部25eと同様正面視で略U字状に曲成されたもので、図4に示す後部ロック部31と略同様の構成をなす前部ロック部32を構成している。
シートクッション21は、この前部ロック部32と、フロアパネルリヤ11のキックアップ部11b(図1参照)の近傍に固着された樹脂製クリップ7とを用いて、前端がフロアパネルリヤ11(車体)に取付けられている。
また、第1ワイヤ25においては、第1ワイヤ25の下方突出部25fのU字状の2つの基部のうちの内側の基部が前方に曲折されて、略車両前後方向の前方に延びる前方延長部25gが形成されるとともに、第2ワイヤ26の車幅方向延長部26bが下方突出部25fの前方近傍を通過している。そして、この第2ワイヤ26の車幅方向延長部26bと第1ワイヤ25の前方延長部25gとが下方突出部25fの前方近傍で交差し、その交点において結合され一体化されている。
また、シートクッション21の前部及び後部を車体に取付けるための樹脂製クリップ6、7は、それぞれキックアップ部11bの直後方、シートバック22下端部の下方においてフロアパネルリヤ11の上面に形成された開口に嵌合されている。そして、発泡樹脂製パッド23の前部下面及び後部下面から下方に突出するワイヤフレーム24の下方突出部25e、25fは、パッド23の下面にて上記樹脂製クリップ6、7に押し込まれ圧入されている。
これにより、ワイヤフレーム24の前方への移動が規制され、車両の前面衝突時等において、上述したサブマリン抑止バー3のシートクッション21内での位置を実質的に固定するようになっている。
図5は、リヤシート2に着座させたダミーDをシートベルト装置Bにより拘束した状態、及び車両前面衝突時の衝撃測定実験におけるサブマリン抑止バー3の設置ポイントを示す側面図である。また、図6は、シートベルトB1の締め付けにより、ダミーDの胸部相当部位に衝撃が加わった時の傷害値を測定した結果を示すグラフであり、図6(a)は、衝撃の加速度を測定した結果を示すグラフ、図6(b)は、ダミーDの胸部相当部位の撓み量を測定した結果を示すグラフである。
図5では、標準的な体型をなす成人の乗員Cを模したダミーDを示しており、図中の点HPは、シートクッション2に着座した乗員Cの左右の大腿骨頭の中間位置となるヒップポイントを示している。
本発明者は、乗員Cの代わりとなるダミーDをリヤシート2に着座させ、シートベルトB1により拘束した状態で着座しているダミーDに対し車両前面衝突時の衝撃を付与する実験を行った。そして、上記衝撃がダミーDに付与された時に、シートベルトB1の締め付けによって乗員Cの胸部に相当する部位(以下、胸部相当部位という)に付与される衝撃を測定し、この測定結果に基づいて乗員Cの胸部に与えられる傷害値を推定することとした。そして、図5、図6に示す測定実験では、シートクッション21におけるサブマリン抑止バー3の位置を様々に変更し、ダミーDの胸部相当部位に与える衝撃の変化、つまりは乗員Cの胸部における傷害値の変化について解析を行った。
図5では、上記測定実験におけるサブマリン抑止バー3の設置ポイントを黒点で示しており、ヒップポイントHPから車両前方向に所定間隔D1〜D5(D1:(ヒップポイントHPから)25mm、D2:65mm、D3:105mm、D4:145mm、D5:185mm)、下方に所定間隔H1〜H3(H1:80mm、H2:100mm、H3:120mm)だけ離間させた位置にサブマリン抑止バー3の設置ポイントを設定したことを示している。つまり、図5、図6に示す測定実験では、合計15箇所にサブマリン抑止バー3の設置ポイントを設定して測定を行った。
また、上記測定実験では、ダミーDの胸部相当部位に適宜のセンサ手段を取付け、車両前面衝突時のシートベルトB1の締め付けによってダミーDの胸部相当部位に加わった衝撃の加速度及び胸部相当部位の撓み量を測定しており、これらを上記傷害値を判定する目安とした。
図6では、衝撃の加速度、撓み量のいずれにおいても、サブマリン抑止バー3を、間隔D3−H1の設置ポイント(ヒップポイントHPから前方に105mm、下方に80mmだけ離間した設置ポイント)周辺に設定した時に低い値を示している。
本発明者は、鋭意研究の結果、図6に示す測定結果に基づき、サブマリン抑止バー3によって乗員Cの前方移動を確実に抑制し、かつ該前方移動の衝撃を確実に吸収するためには、サブマリン抑止バー3の位置と乗員CのヒップポイントHPとの位置関係が極めて重要であることを見出した。そして、本発明者は、シートクッション21内において、ヒップポイントHPから車両前方に0〜160mmの範囲で離間させた位置にサブマリン抑止バー3を設置した場合に、乗員Cの前方移動抑制作用、及び衝撃吸収作用(傷害値低減作用)が効果的に発揮されることを見出した。
また、本発明者は、上記範囲内において、ヒップポイントHPから下方に20〜100mmの範囲で離間させた位置にサブマリン抑止バー3を設定することで、上記作用をより効果的に発揮できることを見出した。
特に、図6に示す測定結果によれば、ヒップポイントHPから車両前方に25〜150mm、より好ましくは80〜120mm離間させた位置にサブマリン抑止バー3を設置するのが最適であり、ヒップポイントHPから下方へ40〜80mm、より好ましくは60〜70mm離間させた位置に設置するのが最適である。
そこで、図1等に示す本実施形態では、上述した測定結果に基づき、サブマリン抑止バー3を上述した範囲内の適正位置に設置することとし、各測定値の値が最も低かった位置、つまり、ヒップポイントHPから車両前方に距離D3、下方に距離H1だけ離間した設置ポイントに設置している。
このため、本実施形態では、車両前面衝突時等において、乗員Cの前方移動を上記適正位置に設置されたサブマリン抑止バー3により抑制することができるため、サブマリン抑止バー3は前方移動抑制作用、及び衝撃吸収作用を効果的に発揮でき、シートベルトB1の締め付けにより乗員Cに与えられる傷害値を低減することができる。
また、サブマリン抑止バー3と着座した乗員Cとの間には、シートクッション21のパッド23が介在することとなるが、このパッド23により、乗員Cの腰部に付与される瞬間的な衝撃を緩和することができるようになっている。
また、本実施形態では、乗員Cの前方移動を抑制する手段として、これをサブマリン抑止バー3で構成していることにより、シートベルト装置Bにより拘束された乗員Cの下半身が慣性力で前方に移動してシートクッション21とシートベルト装置Bとの間からすり抜けるサブマリン現象を効果的に抑制することができる。
また、上述したように、サブマリン抑止バー3がワイヤフレーム24(図1等参照)に固定されることで、車両前面衝突時等において、乗員Cの前方移動がサブマリン抑止バー3で抑制されるとともに、乗員Cの荷重によりサブマリン抑止バー3が車両前方へ移動することをワイヤフレーム24で規制できる。このため、サブマリン抑止バー3とワイヤフレーム24との協働により乗員Cの前方移動をより確実に抑制し、シートベルトB1の締め付けにより乗員Cに与えられる傷害値をより低減することができる。
さらに、サブマリン抑止バー3がワイヤフレーム24に固定されることで、車両前面衝突時等において、シートクッション21が前方移動することを防止できる。このため、乗員Cの下半身がシートクッション21につられて前方移動することを防止でき、サブマリン抑止バー3は、傷害値低減作用を十分に発揮することができる。
さらに、シートクッション21内にサブマリン抑止バー3が設置されることで、シートクッション21のフロアパネル1への取付け時においては、サブマリン抑止バー3の存在を気にせず容易に取付け作業を行うことができるという効果もある。
さらに、サブマリン抑止バー3を、車幅方向に延びるシートクッション補強部材として機能させることができるため、ワイヤフレーム24とともにシートクッション21の剛性向上を図ることもできる。
また、サブマリン抑止バー3が、シートクッション21の補強部材としてのワイヤフレーム24に固定されることで、サブマリン抑止バー3の固定用に新たな固定手段を設ける必要がない。さらに、サブマリン抑止バー3を上記補強部材に固定することで、乗員Cの前方移動抑制作用を向上させることができる。
また、ワイヤフレーム24が、前後のロック部31、32においてフロアパネルリヤ11(車体)に固定されることで、サブマリン抑止バー3及び乗員Cの前方移動をより確実に防止でき、かつシートクッション21の前方移動についてもこれをより確実に抑制することができる。
また、図1、図2等に示すように、第1、第2ワイヤ25、26が、少なくともシートクッション21の後方側でフロアパネルリヤ11に固定されて前方に延びるとともに、このワイヤ25、26の上方の上記適正位置にサブマリン抑止バー3が固定される構造となっているため、車両前面衝突時等においてワイヤフレーム24やサブマリン抑止バー3に荷重が作用しても、後部ロック部31によってこれらの前方移動をより確実に抑制できる。
また、サブマリン抑止バー3がシートクッション21に配置されることで、本実施形態のように、シートクッション21の下方にサービスカバー12を配設して、燃料タンク14のメインテナンスを可能にしている場合、シートクッション21を取外すだけで容易にサービスカバー12にアクセスすることができるため、燃料タンク14のメインテナンス作業を容易に行うことができる。
(第2実施形態)
なお、図1〜図6で示した第1実施形態では、ワイヤフレーム24の第1、第2ワイヤ25、26の前後方向中間部において、傾斜部25b、26d及び直立部25c、26eを一体的に形成しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すワイヤフレーム124のように、第1、第2ワイヤ125、126を前後方向に直線状に形成するとともに、その中間部において別部材の第6ワイヤ130を取付け、これにサブマリン抑止バー3を固定させるようにしてもよい。
第6ワイヤ130は、第1、第2ワイヤ25、26の傾斜部25b、26d及び直立部25c、26eに相当する傾斜部130a、直立部130bを備えるとともに、前後両端が第1、第2ワイヤ125、126に溶接等によって結合されている。
そして、第6ワイヤ130の傾斜部130a、直立部130bの境界部には頂部130cが形成されており、頂部130cに対応して設けられた結合ブラケット104が頂部103c近傍で結合されることにより、サブマリン抑止バー3は頂部130cでワイヤフレーム124に固定され、シートクッション21内の上記適正位置に固定されている。
このように、第1、第2実施形態では、いずれもワイヤ25、130等に傾斜部25b、130a、及び直立部25c、130b等が備えられ、これら傾斜部25b、130a、直立部25c、130b等によりサブマリン抑止バー3を上記適正位置に固定している。この場合、傾斜部のみ、または直立部のみによりサブマリン抑止バー3を固定する場合に比べ、前後方向の荷重に対する剛性を向上させることができ、サブマリン抑止バー3の前方移動をより確実に抑制できる。
なお、第1、第2実施形態では、結合ブラケット4、104を用いてサブマリン抑止バー3をワイヤフレーム24、124に固定することとしたが、両者を溶接等により直接結合してもよい。
また、サブマリン抑止バー3をシートクッション21を補強するための補強手段に固定する場合、これをワイヤフレーム24等とすることには必ずしも限定されない。例えば、シートフレームやシートパンであってもよい。
また、上述した第1、第2実施形態では、車幅方向に略真っ直ぐに延びる1本の長尺状のサブマリン抑止バー3を用いた場合を示しているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、リヤシート2の座席毎にサブマリン抑止バーを配置してもよい。
(第3実施形態)
また、上述した第1、第2実施形態では、サブマリン抑止バー3をシートクッション21の補強部材(ワイヤフレーム24等)によって上記適正位置に固定するような構成となっているが、必ずしもこれに限定されるものではない。少なくとも、車両に前面衝突等が発生し、乗員Cの前方移動が開始された時に上記サブマリン抑止バーの前方移動が規制され、実質的に適正位置に固定される状態にあればよい。
例えば、図8に示すように、サブマリン抑止バー303を単にシートクッション21内に固定するのみとし、サブマリン抑止バー303の前方に、これとは別部材となる突出部材308を配設するようにしてもよい。
この場合、車両前面衝突時等においてシートクッション21が前方へ移動し始めると、図中二点鎖線で示すように、サブマリン抑止バー303は、突出部材308に当接し、シートクッション21及びサブマリン抑止バー303の前方移動が阻止されるようになっている。
突出部材308は、中間部の突出部308aがフロアパネルリヤ11から上方に突出するように形成されており、その上端部がシートクッション21のサブマリン抑止バー303の前方に位置するように配設されている。そして、サブマリン抑止バー303は、突出部材308の突出部308aに当接した時点で、シートクッション21内の上記適正位置に配置されるようになっている。
また、突出部材308は、突出部308aが車幅方向に延びており、例えば図示のように断面ハット状に形成されている。そして、突出部308aの前後には、平面状の基部308bが形成されており、突出部材308は、その基部308bが、フロアパネルリヤ11の車幅方向両側において前後方向に延びるサイドフレーム310にボルト309、309で締結されることにより、車体に固定されている。ここで、サイドフレーム310は、車体補強部材としての車体側部のフレーム部材を構成している。
この場合、車両前面衝突等が発生すると、サブマリン抑止バー3が突出部材308に当接することにより、シートクッション21の前方移動、ひいては乗員Cの前方移動を抑制することができる他、サブマリン抑止バー303の前方移動を規制する部材(突出部材308)をシートクッション21側ではなく車体側に設けたことにより、リヤシート2側の構成の簡素化を図ることができる。
また、突出部材308を、車体補強部材としてのサイドフレーム310に締結することで、突出部材308の前方移動を確実に抑制することができ、結果として、シートクッション21や乗員Cの前方移動をより確実に抑制できる。
ただし、突出部材308を締結する車体フレームとしては、上述したサイドフレーム310に限らず、車幅方向に延びるクロスメンバであってもよい。
(第4実施形態)
また、図9、図10に示すように、サブマリン抑止バー403をシートクッション21内にて移動可能に保持するとともに、バー移動機構400を設け、車両前面衝突等の発生によって乗員Cが前方移動し始めた時に、バー移動機構400によってサブマリン抑止バー403を上記適正位置に移動させるように構成してもよい。
シートクッション内22内のバー移動機構400は、主に、車幅方向に延びてワイヤフレーム24(第1、第2ワイヤ25、26)に固定される揺動軸400aと、該揺動軸400aの後方に位置してこれに揺動自在に支持される移動検知レバー部400bと、リンク部材400dを介して移動検知レバー部400bに連結され、揺動軸400aの前方に位置してこれに揺動自在に支持されるバー押上げ操作部400cとから構成されている。
本実施形態では、サブマリン抑止バー403が、通常時には上記適正位置の下方に位置している。そして、バー移動機構400においては、移動検知レバー部400bが乗員CのヒップポイントHPの下方に位置するとともに、バー押上げ操作部400cの先端部がサブマリン抑止バー403の真下に位置している。
ここで、車両前面衝突等の発生により、乗員Cが前方移動し始めた時には、図9中の太矢印で示すように乗員Cの臀部が前方かつ下方に移動することになるが、この時、移動検知レバー部400bは、乗員Cの臀部の荷重によって下方に押動され、図中二点鎖線で示すように時計方向に揺動させられる。
そして、他方のバー押上げ操作部400cは、移動検知レバー部400bの揺動に連動して、図中二点鎖線で示すように同図の時計方向に揺動する。このため、バー押上げ操作部400cは、その先端部でサブマリン抑止バー403を上方に押上げることを可能にしている。
この時、乗員Cの荷重によってバー押上げ操作部400cによるサブマリン抑止バー403の押上げ状態が保持され、かつ揺動軸400aがワイヤフレーム24に固定されていることにより、サブマリン抑止バー403の前方移動は確実に規制されており、シートクッション21内における上記適正位置に実質的に固定されている。
本実施形態では、上述したように、通常時にサブマリン抑止バー403がシートクッション21内の上記適正位置よりも下方に設置されることで、着座している乗員Cが座面に凹凸を感じることがないようにすることができ、これによって乗員Cの着座性が阻害されることを防止できる。
その一方、車両前面衝突等が発生した時には、移動検知レバー部400bによる乗員Cの前方移動の検知に連動して、バー押上げ操作部400cがサブマリン抑止バー403を上方の上記適正位置に移動させることができるため、簡素な構成でありながら、乗員Cの前方移動を確実に抑制して、シートベルトB1の締め付けによる傷害値を低減することができる。
なお、本実施形態では、乗員Cの前方移動に伴う荷重により押上げ操作部400cを揺動させ、サブマリン抑止バー403を上方に移動させるようにしているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、シートクッション内に圧力センサ等を設け、該センサの圧力値の変化に基づいて乗員Cの前方移動を検知するようにしてもよく、この場合、所定のアクチュエータ等を電子制御することによってサブマリン抑止バー403を移動させるようにすればよい。
(第5実施形態)
ところで、近年、シートベルト装置Bにおいて、車両前面衝突した場合或いは車両前面衝突すると予測した場合等一定の減速度を検出した所定の状態下に、ばねや火薬などの力を用いてシートベルトB1を引き締める方向に駆動させて当該シートベルトB1に緊張力を付与するシートベルトプリテンショナーの開発が盛んに行われるようになってきている。
このようなシートベルトプリテンショナーの中には、図11、図12に示すように、ラップベルトB1aの一端側に接続され、上記所定の状態下に当該ラップベルトB1aを引き締める方向に駆動させるラッププリテンショナーB2がある。
図11に示す本実施形態では、ラッププリテンショナーB2を構成するインフレータ(不図示)が車体構造体に連結されており、ラップベルトB1aは、乗員Cを拘束した状態で、ラッププリテンショナーB2に接続された一端側がラッププリテンショナーB2(インフレータ)を介して上記車体構造体に連結されている。これにより、本実施形態においても、ラップベルトB1aの両端は、シートクッション21後部周辺の車体構造体に連結される構成となっている。
このラッププリテンショナーB2は、車両の減速度がしきい値を超えた際に、減速度に反応させて引張力を発生するプリテンショナー本体B2aを、図11に示すシートクッション21の後部の側方に配置し、図12に示すように、このプリテンショナー本体B2aにワイヤB2bを介して上方のピンB2cを連結している。
そして、ピンB2cを備えたワイヤ連結部B2dと連結されたシートベルト連結部B2eにラップベルトB1aの一端をつなぎ、プリテンショナー本体B2aの引張力でワイヤB2bを引くことにより、ワイヤ連結部B2d及びシートベルト連結部B2eを介してラップベルトB1aを引き込むようにしている。
プリテンショナー本体B2aは、車両の減速度がしきい値を超えたときに大量のガスを発生するガス発生部(不図示)を備え、該ガス発生部で発生したガスを受け入れるシリンダB2fと、該シリンダB2f内に流入したガスで移動するピストン(不図示)と、ピストンに取付けた引込みワイヤB2gと、引込みワイヤB2gの先端を連結したプーリーB2hと、プーリーB2hをケーシングB2iに回転自在に支持するボルトB2jとからなる。
このように、車両前面衝突した場合或いは車両前面衝突すると予測した場合等にシートベルトB1を引き締めるラッププリテンショナーB2を備えているものにおいては、車両前面衝突等の発生時、乗員Cの前方移動がシートベルトB1(特にラップベルトB1a)によって抑制されることになる。
このため、本実施形態では、サブマリン抑止バー503の位置を、図11に示すように、ラッププリテンショナーB2を備えていない場合の上記適正位置(図中二点鎖線で示すサブマリン抑止バー3)よりもヒップポイントHPに近接した後方位置に設定している。具体的には、シートクッション21内において、サブマリン抑止バー503を、ヒップポイントHPから車両前方に0〜100mm離間した範囲に設定された適正位置に設置することとし、図11では、ヒップポイントHPから車両前方に距離D2(65mm)だけ離間した設置ポイントに設置している。
また、サブマリン抑止バー3の上下方向における位置については、ラッププリテンショナーB2を備えていない場合の上記適正位置と略同様としている。
このように、シートベルト装置BにおいてラッププリテンショナーB2を備えているものに対し、サブマリン抑止バー503をヒップポイントHPから車両前方に0〜100mm離間した範囲に設置することで、傷害値低減作用を効果的に発揮させることができる。
(第6実施形態)
また、乗員Cの前方移動の検知に連動してサブマリン抑止バーを上方に移動させる第4実施形態の構成を、シートベルト装置BがラッププリテンショナーB2を備える場合に適用してもよい。
図13は、シートベルト装置BがラッププリテンショナーB2を備えるものにおいて、第4実施形態のバー移動機構400及びサブマリン抑止バー403にそれぞれ対応するバー移動機構600及びサブマリン抑止バー603を備えた構成を示している。
ここで、バー移動機構600は、バー移動機構400の揺動軸400a、移動検知レバー部400b、バー押上げ操作部400c、及びリンク部材400dに対応する揺動軸600a、移動検知レバー部600b、バー押上げ操作部600c、及びリンク部材600dを備えており、その作用についても略同様とされている。
但し、本実施形態では、車両前面衝突等の発生に伴い、乗員Cの前方移動がラッププリテンショナーB2により抑制され、図13中の太矢印で示すように乗員Cの臀部の前方移動の距離が短く抑えられるため、移動検知レバー部600bは、乗員Cの前方移動を確実に検知すべく、第4実施形態の場合よりもより後方に設定されている。
そして、上記最適位置が第4実施形態の場合よりも後方に設定されることから、通常時のサブマリン抑止バー603の位置、及びバー押上げ操作部600cにおいてもその位置がより後方に設定されている。
本実施形態では、このような理由からバー移動機構600及びサブマリン抑止バー603を第4実施形態の場合に比べて後方の位置に配置しており、ラッププリテンショナーB2により乗員Cの前方移動が抑制された状態下であっても、バー移動機構600及びサブマリン抑止バー603が好適に機能できるようになっている。
(第7実施形態)
ところで、上述した各実施形態では、サブマリン抑止バー3等のように、これをシートクッション21内に固定するようにしたが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。要するに、図6に示す測定結果に基づいて見出された上記適正位置にサブマリン抑止バーが配置されていればよく、図14に示すサブマリン抑止体703のように、車体側に固定してもよい。
図14に示す実施形態では、シートクッション21(図1等参照)の設置位置に対応して、サブマリン抑止体703が車幅方向に延びるように配設されており、その両端に形成された基部703aがボルト709によりフロアパネルリヤ11上に締結、固定されている。
また、サブマリン抑止体703には、基部703aから直立する脚部703bが形成されており、その側面部から棒状のサブマリン抑止部703cが車幅方向に延びている。サブマリン抑止部703cは、シートクッション21を所定位置に載置した時上記適正位置に配置されるように、脚部703bの側面部における位置が設定されている。
(第8実施形態)
ところで、図1等に示すように、シートクッション21の下方に燃料タンク14を配設するものにおいては、燃料タンク14に対応する位置で、図15に示すようにフロアパネルリヤ11の一部を上方に突出させる場合がある。そこで、このような場合には、図15に示すサブマリン抑止体703′のように、車幅方向に延びるサブマリン抑止部703c′の両端に位置する脚部703b′を、ボルト709′によってフロアパネルリヤ11の突出部分の側壁部に締結してもよい。
(第9実施形態)
また、サブマリン抑止体を車体側に固定する場合、図16に示すサブマリン抑止バー803のように、別部材の結合ブラケット804によりフロアパネルリヤ11に固定するようにしてもよい。結合ブラケット804は、その前後方向の中央部804bで上方に突出しており、この突出部分でサブマリン抑止バー803を上記適正位置に保持している。そして、結合ブラケット804の前後両端に形成された基部804aがボルト809によりフロアパネルリヤ11上に締結されることで、サブマリン抑止バー803は車体側に固定されている。
(第10実施形態)
また、サブマリン抑止体を車体側に固定する場合、これをフロアパネルリヤ11に固定することには必ずしも限定されない。例えば、図17に示すサブマリン抑止体903のように、フロアパネルリヤ11の車幅方向両端において前後方向に延びるサイドフレーム910に車幅方向両端の基部903aを固定し、これによってサブマリン抑止部903cを上記適正位置に固定するようにしてもよい。
サブマリン抑止体903では、図17に示すように、基部903aから上方に向かって脚部903bが延びており、基部903aがボルト909によってサイドフレーム910に締結されることにより、サブマリン抑止体903は車体側に固定され、脚部903bの上端に位置するサブマリン抑止部903cが上記適正位置に固定されている。
この場合、サブマリン抑止体903を、車体補強部材としてのサイドフレーム910に締結したことで、サブマリン抑止体903の前方移動を確実に抑制することができ、結果として、シートクッション21や乗員Cの前方移動をより確実に抑制できる。
ただし、サブマリン抑止体903を締結する車体フレームとしては、上述したサイドフレーム910のみならず、車幅方向に延びるクロスメンバであってもよい。
(第11実施形態)
また、上述した各実施形態では、リヤシート2のシートクッション21に対応してサブマリン抑止バー3等を配置する場合を説明したが、図18に示すフロントシート1000に本発明を適用してもよい。
一般的に、フロントシート1000は、図18に示すようなスライドレール1050により車両前後方向にスライド自在とされ、フロントシート1000の前後位置が調整可能となっている。
スライドレール1050は、フロアパネル1に固定されたロアレール1050aと、ロアレール1050aに対し摺動自在に取付けられたアッパレール1050bとを備え、フロントシート1000は、そのシートクッション1001がアッパレール1050b側に固定されることによって、シートバック1002等を含むフロントシート1000全体が前後方向にスライド自在となっている。
そして、本実施形態では、サブマリン抑止体1003の基部1003aから上方に向かって脚部1003bが延びており、基部1003aがボルト1009によってアッパレール1050b上に締結、固定されている。
また、サブマリン抑止体1003は、基部1003aから直立する脚部1003bの上端から車幅方向に延びるサブマリン抑止部1003cを備えており、このサブマリン抑止部1003cは、シートクッション1001を所定位置に載置した時に上記適正位置に配置されるようになっている。
このように、フロントシートクッション1000に対してサブマリン抑止体1003を配設した場合であっても、リヤシート2の場合と同様、車両前面衝突時等において、乗員Cの前方移動抑制作用、及び衝撃吸収作用を発揮することができ、シートベルトB1の締め付けに伴う乗員Cの傷害値を低減できるという効果を奏する。
なお、第2〜第11実施形態において、図1〜図6を参照して説明した第1実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
また、上述した各実施形態では、サブマリン抑止バー3、サブマリン抑止体703の抑止部703c等をいずれも長尺の棒状に形成しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば長板状等車幅方向に延設される部材であればよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の前方移動抑制部材及びサブマリン防止部材は、サブマリン抑止バー3、303、403、503、603、803、及びサブマリン抑止体703、703′、903、1003に対応し、
以下同様に、
検知部材は、移動検知レバー部400b、600bに対応し、
移動部材は、バー押上げ操作部400c、600cに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の第1実施形態に係るリヤシートのシート構造を示す側断面図。 図1に示すリヤシートのシートクッションに内装されたワイヤフレーム及びサブマリン抑止バーを示す透過平面図。 サブマリン抑止バーの固定状態を拡大して示す側面図。 ワイヤフレームのロック部周辺の斜視図。 リヤシートに着座させたダミーをシートベルト装置により拘束した状態、及び車両前面衝突時の衝撃測定実験におけるサブマリン抑止バーの設置ポイントを示す側面図。 シートベルトの締め付けにより、ダミーの胸部相当部位に衝撃が加わった時の傷害値を測定した結果を示すグラフであり、(a)衝撃の加速度を測定した結果を示すグラフ、(b)ダミーの胸部相当部位の撓み量を測定した結果を示すグラフ。 この発明の第2実施形態に係るリヤシートのシート構造を示す側断面図。 この発明の第3実施形態に係るリヤシートのシート構造を示す側面図。 この発明の第4実施形態に係るリヤシートのシート構造を示す側面図。 図9に示すリヤシートのシートクッションに内装されたワイヤフレーム及びサブマリン抑止バーを示す透過平面図。 この発明の第5実施形態に係るリヤシートのシート構造を示す側断面図。 ラッププリテンショナーを示す側面図。 この発明の第6実施形態に係るリヤシートのシート構造を示す側断面図。 この発明の第7実施形態に係るリヤシートのシート構造のうち、サブマリン抑止体を示す斜視図。 この発明の第8実施形態に係るリヤシートのシート構造のうち、サブマリン抑止体を示す斜視図。 この発明の第9実施形態に係るリヤシートのシート構造のうち、サブマリン抑止体を示す斜視図。 この発明の第10実施形態に係るリヤシートのシート構造を示す側面図。 この発明の第11実施形態に係るフロントシートのシート構造を示す側面図。
符号の説明
2…リヤシート
3、303、403、503、603、803…サブマリン抑止バー
21…シートクッション
22…シートバック
23…パッド
400a、600a…揺動軸
400b、600b…移動検知レバー
400c、600c…バー押上げ操作部
400d、600d…リンク部材
703、703′、903、1003…サブマリン抑止体
1000…フロントシート
1001…シートクッション
1002…シートバック
B…シートベルト装置
B1a…ラップベルト

Claims (5)

  1. シートクッションと、該シートクッションに連結されるシートバックと、着座乗員拘束用のシートベルト装置とを備えた車両のシート構造であって、
    上記シートベルト装置は、ラップベルトを含むとともに、
    上記シートクッションは、クッションパッドを含んで、乗員の前方への移動を抑制する前方移動抑制部材を有しており、
    該前方移動抑制部材は、上記シートクッション内において車幅方向に延び、かつ着座乗員のヒップポイントから車両前方に0〜160mm離間した範囲に設定された適正位置に設置される
    車両のシート構造。
  2. シートクッションと、該シートクッションに連結されるシートバックと、着座乗員拘束用のシートベルト装置とを備えた車両のシート構造であって、
    上記シートベルト装置は、ラップベルト及びラッププリテンショナー機構を有するとともに、
    上記シートクッションは、クッションパッドを含んで、乗員の前方への移動を抑制する前方移動抑制部材を有しており、
    該前方移動抑制部材は、上記シートクッション内において車幅方向に延び、かつ着座乗員のヒップポイントから車両前方に0〜100mm離間した範囲に設定された適正位置に設置される
    車両のシート構造。
  3. 車両の前面衝突による着座乗員の車両前方への移動を検知する検知部材と、
    上記適正位置の車両下方側に設置された上記前方移動抑制部材を車両上方に移動させる移動部材とを有し、
    上記検知部材と上記移動部材とは、リンク部材によって連結され、
    上記検知部材により着座乗員の前方への移動が検知されることに連動して、上記移動部材が上記前方移動抑制部材を上方に移動させるように構成される
    請求項1または2記載の車両のシート構造。
  4. 上記前方移動抑制部材を、上記適正位置の範囲内で、かつ着座乗員のヒップポイントから20〜100mm下方の位置に設定した
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両のシート構造。
  5. 上記前方移動抑制部材が、長尺状に形成されたサブマリン防止部材である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両のシート構造。
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