JP2019172009A - 燃料タンク保護構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンク13の損傷とを両立して防止できる燃料タンク保護構造を提供することを目的とする。【解決手段】上面13aに設けた挿入口を介して収容された燃料ポンプモジュール17を内部に有する燃料タンク13と、燃料タンク13の上面13aに対して上方に所定間隔を隔てて対面するとともに、乗員が着座するシート座面Sが載置されたフロアパネル30と、燃料タンク13を挟んでフロアパネル30と対向する位置で車体に固定されるとともに、燃料タンク13が載置固定されるバッテリ載置トレイ22と、燃料タンク13を保護する保護フレーム50とを備え、保護フレーム50が、フロアパネル30の下面に近接するとともに、燃料タンク13の挿入口を閉塞する燃料ポンプモジュール17の蓋部17aを跨ぐように配設された燃料タンク保護構造であることを特徴とする。【選択図】図3

Description

この発明は、例えば車両が被衝突物に衝突した際、フロアパネルの下方に配設された燃料タンクに、フロアパネルが接触することを防止するような燃料タンク保護構造に関する。
自動車などの車両には、乗員が着座するシート座面と、車両の床面をなすフロアパネルと、内燃機関に供給される燃料を貯留する燃料タンクとが、車両上方からこの順番で配設されたものがある。
このような車両が被衝突物に衝突した場合、衝突時の衝撃荷重によってフロアパネルが車両下方へ突出するように変形する、あるいは衝突時の衝撃によって乗員の体重がフロアパネルを車両下方へ押圧する荷重として、フロアパネルに作用することで、フロアパネルが車両下方に突出するように変形することがあった。
そこで、フロアパネルが変形した際、フロアパネルとの接触によって、燃料タンクが損傷することを防止するために、燃料タンクを保護する保護部材を備えた燃料タンク構造が提案されている。
例えば、特許文献1には、外部に燃料を供給する燃料供給管が接続される接続口部材を上面に備えた燃料タンクにおいて、燃料タンクの上面に、接続口部材を覆うように立設された保護部材を設けたことが記載されている。これにより、特許文献1は、車両が被衝突物に衝突した際、変形したフロアパネルと保護部材とが接触することで、燃料タンクの損傷を防止できるとされている。
ところで、特許文献1のように、バンド部材を介して車体に支持された燃料タンクの場合、フロアパネルを介して車両下方への押圧荷重が加わると、燃料タンクは、車両下方へ容易に移動することができる。このため、特許文献1では、フロアパネルの変形の進行を保護部材で抑えることができず、フロアパネルの変形に伴ってシート座面の位置が変化することになる。
そして、衝突時にシート座面の位置が変化すると、乗員がシートベルトの拘束から離脱して、足元の空間へ潜り込むように移動する、所謂、サブマリン現象が生じやすくなる。このサブマリン現象は乗員保護の観点から好ましくないとされているため、燃料タンク保護構造は、サブマリン現象の防止と、燃料タンクの損傷防止とを両立させる必要があった。
特開2008−168737号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立して防止できる燃料タンク保護構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両用の燃料が貯留されるとともに、上面に設けた開口を介して収容された燃料ポンプモジュールを内部に有する燃料タンクと、該燃料タンクの上面に対して上方に所定間隔を隔てて対面するとともに、乗員が着座するシート座面が載置されるシート載置部を有するフロアパネルと、前記燃料タンクを挟んで前記フロアパネルと対向する位置で車体に固定されるとともに、前記燃料タンクが載置固定されるタンク載置部材と、前記燃料タンクを保護する保護フレームとを備え、該保護フレームが、前記シート載置部の下面に近接するとともに、前記燃料タンクの前記開口を閉塞する前記燃料ポンプモジュールの蓋部を跨ぐように配設された燃料タンク保護構造であることを特徴とする。
上記保護フレームは、燃料タンクをタンク載置部材に固定する固定部材に連結された保護フレーム、タンク載置部材に直接的に連結された保護フレーム、あるいは車体の高剛性部位に連結された保護フレームを含むものとする。
この発明により、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立して防止することができる。
具体的には、フロアパネルのシート載置部の下面に近接して配設された保護フレームにより、燃料タンク保護構造は、衝突時にフロアパネルのシート載置部を保護フレームに早期に接触させて、フロアパネルの下方への変形を抑えることができる。
さらに、燃料ポンプモジュールの蓋部を跨ぐように保護フレームが配設されているため、燃料タンク保護構造は、燃料タンクにおける上面の一部を保護する保護部材に比べて、フロアパネルの変形を安定して抑えることができるとともに、フロアパネルのシート載置部と燃料タンクとの接触を安定して防止することができる。
このため、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるフロアパネルの変形によってシート座面の位置が変化することを抑えて、燃料タンクを保護することができる。
従って、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立して防止することができる。
この発明の態様として、前記保護フレームが、前記タンク載置部材に連結されてもよい。
この発明により、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立してより防止することができる。
具体的には、タンク載置部材が車体に固定されているため、燃料タンク保護構造は、保護フレームに作用する下方への押圧荷重を、タンク載置部材を介して、車体に分散伝達することができる。
これにより、燃料タンク保護構造は、下方への押圧荷重による保護フレームの変形を防止できるため、フロアパネルの変形をより安定して抑えることができる。このため、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるフロアパネルの変形によってシート座面の位置が変化することをより抑えて、燃料タンクを確実に保護することができる。
従って、燃料タンク保護構造は、タンク載置部材に保護フレームを連結したことにより、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立してより防止することができる。
またこの発明の態様として、前記燃料タンクを前記タンク載置部材に固定する固定部材を備え、該固定部材が、平面視において、前記燃料ポンプモジュールの前記蓋部を略囲繞する形状に形成されるとともに、前記燃料タンクの上面に当接する当接部と、平面視において、前記燃料ポンプモジュールの前記蓋部を挟んだ位置で、前記当接部、及び前記タンク載置部材を連結する一対の連結脚部とを備え、前記保護フレームが、前記燃料ポンプモジュールの前記蓋部を跨いで前記一対の連結脚部に連結されてもよい。
この発明により、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立してより確実に防止することができる。
具体的には、燃料タンクをタンク載置部材に固定する固定部材に保護フレームを連結したことで、燃料タンク保護構造は、固定部材と保護フレームとを別々にタンク載置部材に連結した場合に比べて、保護フレームの大型化を防止できるとともに、重量増加を抑えることができる。
さらに、燃料タンク保護構造は、保護フレームに作用した下方への押圧荷重を、固定部材を介して、車体に分散伝達することができる。このため、燃料タンク保護構造は、固定部材の当接部を介して燃料タンクの上面に作用する押圧荷重を低減できるとともに、燃料タンクの上面に作用した押圧荷重を、燃料タンク全体を介してタンク載置部材に分散伝達することができる。
これにより、燃料タンク保護構造は、固定部材に保護フレームを連結した場合であっても、フロアパネルの変形を保護フレームでより確実に阻止できるとともに、下方への押圧荷重による燃料タンクの変形を抑えることができる。
従って、燃料タンク保護構造は、固定部材に保護フレームを連結したことにより、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立してより確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記固定部材の前記連結脚部が、所定の延設方向に沿って延設された所定方向延設部分を備え、前記保護フレームが、前記所定の延設方向に沿って前記連結脚部の前記所定方向延設部分に連結されてもよい。
この発明により、燃料タンク保護構造は、保護フレームに作用する下方への押圧荷重を、固定部材の連結脚部に積極的、かつ効率よく伝達することができる。このため、燃料タンク保護構造は、固定部材の当接部を介して燃料タンクの上面に作用する押圧荷重をより低減することができる。
これにより、燃料タンク保護構造は、燃料ポンプモジュールを収容するための開口によって比較的脆弱な部位になり易い燃料タンクの上面が、下方への押圧荷重によって変形することを防止できる。
従って、燃料タンク保護構造は、所定の延設方向に沿って連結脚部の所定方向延設部分に連結された保護フレームにより、下方への押圧荷重による燃料タンクの損傷をさらに確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記シート載置部よりも前方のフロアパネルの下方で、かつ前記燃料タンクの前方に配設された車両用バッテリを備え、前記タンク載置部材が、前記シート載置部よりも前方のフロアパネルと対向する形状に形成され、前記燃料タンクと前記車両用バッテリとが前記タンク載置部材に載置固定されてもよい。
この発明により、燃料タンク保護構造は、シート載置部よりも前方のフロアパネルの下面をタンク載置部材で覆うことができるため、タンク載置部材とは異なる手段で、車両用バッテリを支持する場合に比べて、フロアパネルの下方が凸凹形状になることを抑えることができる。
このため、燃料タンク保護構造は、フロアパネルの下方に配設された燃料タンク、及び車両用バッテリが、フロアパネルの下方における空気抵抗の増加要因となることを防止できる。
さらに、例えば、タンク載置部材の下面を平面状に形成することで、燃料タンク構造は、フロアパネルの下方における空気抵抗をより低減することができる。
従って、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立して防止できるとともに、空気抵抗の増加を抑えてフロアパネルの下方の空間を有効に活用することができる。
本発明により、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンクの損傷とを両立して防止できる燃料タンク保護構造を提供することができる。
車両の構成を示す構成図。 平面視における車両の要部を示す平面図。 車両前後方向に沿った縦断面における燃料タンクの断面を示す断面図。 バッテリケースフレームに載置された状態の燃料タンクを示す平面図。 車両後方上方から見た燃料タンクの外観を示す外観斜視図。 車両前方上方から見た固定部材、及び保護フレームの外観を示す外観斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
なお、図1は車両1の構成図を示し、図2は平面視における車両1の要部の平面図を示し、図3は車両前後方向に沿った縦断面における燃料タンク13の断面図を示し、図4はバッテリ載置トレイ22に載置された状態の燃料タンク13の平面図を示し、図5は車両後方上方から見た燃料タンク13の外観斜視図を示し、図6は車両前方上方から見た固定部材40、及び保護フレーム50の外観斜視図を示している。
また、図3は、燃料ポンプモジュール17における蓋部17aの平面視略中央よりも車幅方向外側の断面位置での縦断面図を示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。さらに、矢印Rh及びLhは幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示し、車幅方向における車室内側を車幅方向内側とし、車幅方向における車両外側を車幅方向外側とする。
本実施形態の車両1は、車軸に駆動力を伝達する走行用モータを車両前部に備え、走行用モータに電力を供給する車載バッテリを車室下部に備え、かつ車載バッテリを充電するための発電機、及び発電用内燃機関を車両後部に備えた、所謂、レンジエクステンダ付電気自動車である。
より詳しくは、車両1は、図1に示すように、車両前部に配置された左右一対の前輪2と、車両後部に配置された左右一対の後輪3と、左右の前輪2に車軸4を介して連結された減速機5と、減速機5に連結された走行用モータ6と、高電圧用ワイヤーハーネスE1を介して走行用モータ6に電気的に接続された車載バッテリ7と、車載バッテリ7に電力を供給するレンジエクステンダ装置8とを備えている。
なお、車載バッテリ7は、詳細な図示を省略するが、リチウムイオン二次電池で構成された複数の電池セルと、電池セルへの充放電を制御する制御装置と、高電圧ワイヤーハーネスが接続されるジャンクションボックスなどで一体構成されている。
この車両1におけるレンジエクステンダ装置8は、図1に示すように、車両後部に配置された発電ユニット9と排気ユニット10とで構成されている。
発電ユニット9は、図1に示すように、車載バッテリ7に高電圧用ワイヤーハーネスE2を介して電気的に接続された発電機11と、発電機11を駆動させるための発電用内燃機関12と、発電用内燃機関12に供給される燃料を貯留する燃料タンク13とで構成されている。
一方、排気ユニット10は、図1に示すように、発電用内燃機関12から排出された排気ガスが流下する排気管14と、排気ガス中の有害物質を除去する触媒15と、排気ガスが外部に放出される際の音を抑制する消音器16とで構成されている。
このような車両1の車載バッテリ7、及び燃料タンク13は、図2に示すように、車室から車両後端に至る大きさのサブフレーム20に支持されている。
より詳しくは、サブフレーム20は、図2に示すように、発電機11と、発電用内燃機関12、及び排気ユニット10を支持するリヤサブフレーム21と、車載バッテリ7、及び燃料タンク13を支持するバッテリ載置トレイ22とを、車両後方からこの順番で連結して構成されている。
このうち、車載バッテリ7、及び燃料タンク13を支持するバッテリ載置トレイ22は、車両1の車室部における車体骨格なすフロアフレーム(図示省略)の下面、及びフロアフレームを車幅方向に連結するクロスメンバ(図示省略)の下面に連結されている。
このバッテリ載置トレイ22は、図3に示すように、バッテリ載置トレイ22の底面をなす略平板状のパネル部材23と、フロアフレームに沿って車両前後方向に延びるとともに、パネル部材23とで閉断面をなす左右一対の前後方向フレーム(図示省略)と、前後フレームを車幅方向に連結するとともに、パネル部材23とで閉断面をなす複数の幅方向フレーム24とで構成されている。
このようなバッテリ載置トレイ22には、車両後方、かつ車幅方向左端に燃料タンク13が載置固定され、燃料タンク13の車両前方、及び車幅方向右側に隣接して車載バッテリ7が載置固定されている。
具体的には、バッテリ載置トレイ22には、図3及び図4に示すように、最も車両後方に位置する幅方向フレーム24に、燃料タンク13の後部が締結固定される1つの車体側固定部25が接合されるとともに、最も車両後方に位置する幅方向フレーム24に対して1つ車両前方に位置する幅方向フレーム24に、燃料タンク13の前部が締結固定される2つの車体側固定部26が接合されている。
このバッテリ載置トレイ22に載置固定された燃料タンク13の車両上方には、図3に示すように、車両1の床面をなすフロアパネル30と、フロアパネル30とで車幅方向に延びる閉断面をなす隅部クロスメンバ31、及び荷室クロスメンバ32とが配設されている。
フロアパネル30は、図3に示すように、車室の床面をなす車室床面部301と、車室床面部301の後端から車両上方へ起立した起立部302と、起立部302の上端から車両後方へ延びるシート載置部303と、シート載置部303の後端から車両後方上方へ延設された傾斜部304と、傾斜部304の後端から車両後方へ延びて、荷室の床面をなす荷室床面部305とで構成されている。
車室床面部301は、図3に示すように、車載バッテリ7を覆うように形成されている。
起立部302は、燃料タンク13の前端近傍において車両上方へ起立するよう形成されている。この起立部302の上部には、図3に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、車両後方へ屈曲させたのち、車両上方へ屈曲させて車両後方下方へ凹設された凹部分302aが形成されている。
シート載置部303は、図3に示すように、燃料タンク13の車両上方に形成されるとともに、乗員が着座するシート座面Sが上面に載置固定されている。さらに、シート載置部303には、車両前後方向に沿った縦断面において、後述する保護フレーム50に沿うように、車両上方へ断面略円弧状に膨出した膨出部分303aが形成されている。
隅部クロスメンバ31は、図3に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、フロアパネル30における起立部302に凹部分302aとで閉断面をなす断面略L字状に形成されている。
荷室クロスメンバ32は、図3に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、フロアパネル30の傾斜部304、及び荷室床面部305とで閉断面をなす断面略ハット状に形成されている。
引き続き、本実施形態における燃料タンク13について、詳述する。
燃料タンク13は、図3及び図4に示すように、略密閉された内部中空の略ボックス形状であって、平面視において、車両前方側に対して車両後方側の方が幅狭となる形状に形成されている。なお、燃料タンク13の内部には、図3に示すように、発電用内燃機関12に燃料を供給する燃料ポンプモジュール17が配設されている。
より詳しくは、燃料タンク13は、図3及び図5に示すように、燃料タンク13の上部をなすタンク上部131と、燃料タンク13の下部をなすタンク下部132とを、車両上下方向で接合して、内部中空形状に形成されている。
タンク上部131の後面には、図5に示すように、インレットパイプ18(図2参照)を介して、車体に設けた給油口に接続されるパイプ接続部133が装着固定されている。さらに、タンク上部131の上面、すなわち燃料タンク13の上面13aには、図3及び図5に示すように、燃料ポンプモジュール17が挿入される平面視略円形状の挿入口(図示省略)が開口形成されている。
なお、燃料タンク13の挿入口は、図3から図5に示すように、燃料ポンプモジュール17の上部に設けた蓋部17aによって閉塞されている。
また、詳細な説明を省略するが、燃料ポンプモジュール17は、図3に示すように、燃料タンク13に貯留された燃料を圧送する燃料ポンプ本体171や、燃料の液面変化に応じて開閉するフロートバルブ172などが一体構成されたモジュールとする。
そして、上述したタンク上部131とタンク下部132とを接合することで、燃料タンク13は、図4及び図5に示すように、車両前方側における一方の車体側固定部26に締結固定される略平板状の第1被固定部134と、他方の車体側固定部26に締結固定される略平板状の第2被固定部135と、車両後方側の車体側固定部25に締結固定される略平板状の第3被固定部136とを構成している。
第1被固定部134は、図4に示すように、平面視において、燃料タンク13の車両前方、かつ車幅方向右側の端部に形成されている。この第1被固定部134には、一方の車体側固定部26に螺合する締結ボルトB1が挿通されるボルト挿通孔(図示省略)が開口形成されている。
第2被固定部135は、図4に示すように、平面視において、燃料タンク13における車両前方、かつ車幅方向左側の端部に形成されている。この第2被固定部135には、他方の車体側固定部26に螺合する締結ボルトB2が挿通されるボルト挿通孔(図示省略)が開口形成されている。
第3被固定部136は、図4に示すように、平面視において、燃料タンク13における車両後方、かつ車幅方向略中央の端部に形成されている。この第3被固定部136には、車体側固定部25に螺合する締結ボルトB3が挿通されるボルト挿通孔(図示省略)が開口形成されている。
上述したような構成の燃料タンク13には、図3から図6に示すように、燃料タンク13をバッテリ載置トレイ22に固定するとともに、内圧上昇による燃料タンク13の変形を抑制する固定部材40と、車両下方への押圧荷重に対して燃料タンク13を保護する保護フレーム50とが装着されている。
固定部材40は、図4から図6に示すように、燃料タンク13の上面13aに当接するとともに、燃料タンク13の第1被固定部134、及び第3被固定部136を介して、バッテリ載置トレイ22の車体側固定部25,26に締結固定されている。
より詳しくは、固定部材40は、図4から図6に示すように、弾性を有するとともに、燃料タンク13の外形形状に応じて屈曲させた金属製の2本の線状体と、線状体同士を連結する複数の連結部材とで構成されている。なお、2本の線状体のうち、図4に示すように、車幅方向内側に位置する線状体を第1線状体41とし、車幅方向外側に位置する線状体を第2線状体42とする。
第1線状体41は、図4から図6に示すように、燃料タンク13の上面13aに当接する円弧部41aと、円弧部41aの前端から燃料タンク13の第1被固定部134にかけて延設された上方延設部41b、下方延設部41c、前方鉛直延設部41d、及び前方端部41eと、円弧部41aの後端から燃料タンク13の第3被固定部136にかけて延設された水平延設部41f、後方鉛直延設部41g、及び後方端部41hとで一体形成されている。
第1線状体41の円弧部41aは、図4から図6に示すように、平面視において、燃料ポンプモジュール17の蓋部17aの外径よりも大きい直径で、車幅方向内側へ突出した平面視略半円状に形成されている。
第1線状体41の上方延設部41bは、図4から図6に示すように、円弧部41aの前端を略車両前方上方へ向けて屈曲させたのち、略車両前方上方へ所定長さだけ延設した形状に形成されている。
第1線状体41の下方延設部41cは、図4から図6に示すように、上方延設部41bの前端を略車両前方下方へ向けて屈曲させたのち、平面視において、第1被固定部134の車両上方に前端が位置する所定長さで延設した形状に形成されている。
第1線状体41の前方鉛直延設部41dは、図4から図6に示すように、下方延設部41cの前端を略車両下方へ向けて屈曲させたのち、燃料タンク13の前面に沿うように、車両下方へ向けて略鉛直に延設した形状に形成されている。
第1線状体41の前方端部41eは、図4から図6に示すように、前方鉛直延設部41dの下端を略車両前方へ向けて屈曲させたのち、第1被固定部134の上面に沿って車両前方へ略水平に延設した形状に形成されている。
第1線状体41の水平延設部41fは、図4から図6に示すように、円弧部41aの後端を車両後方へ向けて屈曲させたのち、平面視において、第3被固定部136の車両上方に後端が位置する所定長さで延設した形状に形成されている。
第1線状体41の後方鉛直延設部41gは、図4から図6に示すように、水平延設部41fの後端を車両下方へ向けて屈曲させたのち、燃料タンク13の後面に沿うように、車両下方へ向けて略鉛直に延設した形状に形成されている。
第1線状体41の後方端部41hは、図4から図6に示すように、後方鉛直延設部41gの下端を車両後方、かつ車幅方向内側へ向けて屈曲させたのち、第3被固定部136の上面に沿って車両後方、かつ車幅方向内側へ略水平に延設した形状に形成されている。
第2線状体42は、図4から図6に示すように、燃料タンク13の上面13aに当接する円弧部42aと、円弧部42aの前端から燃料タンク13の第1被固定部134にかけて延設された上方延設部42b、下方延設部42c、前方鉛直延設部42d、及び前方端部42eと、円弧部42aの後端から燃料タンク13の第3被固定部136にかけて延設された水平延設部42f、後方鉛直延設部42g、及び後方端部42hとで一体形成されている。
第2線状体42の円弧部42aは、図4から図6に示すように、平面視において、燃料ポンプモジュール17の蓋部17aの外径よりも大きい直径で、車幅方向外側へ突出した平面視略半円状に形成されている。
第2線状体42の上方延設部42b、下方延設部42c、及び前方鉛直延設部42dは、図4から図6に示すように、第1線状体41の上方延設部41b、下方延設部41c、及び前方鉛直延設部41dに対して略車幅方向に所定間隔を隔てた位置で略平行となる形状に形成されている。
第2線状体42の前方端部42eは、図4から図6に示すように、前方鉛直延設部42dの下端を車両前方、かつ車幅方向外側へ向けて屈曲させたのち、第1被固定部134の上面に沿って車両前方、かつ車幅方向外側へ略水平に延設した形状に形成されている。
第2線状体42の水平延設部42f、及び後方鉛直延設部42gは、図4から図6に示すように、第1線状体41の水平延設部41f、及び後方鉛直延設部41gに対して略車幅方向に所定間隔を隔てた位置で略平行となる形状に形成されている。
第2線状体42の後方端部42hは、図4から図6に示すように、後方鉛直延設部42gの下端を車両後方へ向けて屈曲させたのち、第3被固定部136の上面に沿って車両後方へ略水平に延設した形状に形成されている。
また、上述した形状の第1線状体41と第2線状体42とを連結して固定部材40を構成する複数の連結部材は、図4から図6に示すように、円弧部41a,42aよりも車両前方の第1線状体41と第2線状体42とを連結する第1前方連結部材43、第2前方連結部材44、及び前端連結部材45と、円弧部41a,42aよりも車両後方の第1線状体41と第2線状体42とを連結する第1後方連結部材46、第2後方連結部材47、及び後端連結部材48とで構成されている。
第1前方連結部材43は、図5及び図6に示すように、略車幅方向に所定間隔を隔てて並置された第1線状体41の上方延設部41bと、第2線状体42の上方延設部42bとを略車幅方向に連結する後面部と、第1線状体41の下方延設部41cと、第2線状体42の下方延設部42cとを車幅方向に連結する前面部とを、一体的に連結した形状に形成されている。
具体的には、第1前方連結部材43の後面部は、第1線状体41、及び第2線状体42の間において、略車両前後方向に厚みを有する略平板状の平板部分と、平板部分の車幅方向両端を第1線状体41の外周面、及び第2線状体42の外周面に沿って湾曲させた湾曲部分とで一体形成されている。
さらに、第1前方連結部材43の後面部には、保護フレーム50の前端を締結固定するための溶着ボルト(図示省略)が、車両後方へ突出して溶着されている。
一方、第1前方連結部材43の前面部は、第1線状体41、及び第2線状体42の間において、略車両上下方向に厚みを有する略平板状の平板部分と、平板部分の車幅方向両端を第1線状体41の外周面、及び第2線状体42の外周面に沿って湾曲させた湾曲部分とで一体形成されている。
第2前方連結部材44は、図6に示すように、略車幅方向に所定間隔を隔てて並置された第1線状体41の前方鉛直延設部41dと、第2線状体42の前方鉛直延設部42dとを連結する形状に形成されている。
具体的には、第2前方連結部材44は、第1線状体41、及び第2線状体42の間において、略車両前後方向に厚みを有する略平板状の平板部分と、平板部分の車幅方向両端を第1線状体41の外周面、及び第2線状体42の外周面に沿って湾曲させた湾曲部分とで一体形成されている。
前端連結部材45は、図4及び図6に示すように、略車幅方向に所定間隔を隔てて並置された第1線状体41の前方端部41eと、第2線状体42の前方端部42eとを連結するとともに、第1被固定部134に当接可能な形状に形成されている。
具体的には、前端連結部材45は、第1線状体41、及び第2線状体42の間において、略車両上下方向に厚みを有する略平板状の平板部分と、平板部分の車幅方向両端を第1線状体41の外周面、及び第2線状体42の外周面に沿って湾曲させた湾曲部分とで一体形成されている。
さらに、前端連結部材45には、第1線状体41と第2線状体42との間に位置する平板部分に、燃料タンク13の第1被固定部134を介して、バッテリ載置トレイ22の車体側固定部26に固定される締結ボルトB1が挿通するボルト挿通孔45aが開口形成されている。
第1後方連結部材46は、図5及び図6に示すように、略車幅方向に所定間隔を隔てて並置された第1線状体41の水平延設部41fの前部と、第2線状体42の水平延設部42fの前部とを略車幅方向に連結する前部と、第1線状体41の水平延設部41fの後部と、第2線状体42の水平延設部42fの後部とを車幅方向に連結する後部とを、一体的に連結した形状に形成されている。
具体的には、第1後方連結部材46の前部は、第1線状体41、及び第2線状体42の間において、略車両上下方向に厚みを有する略平板状の平板部分と、平板部分の車幅方向両端を第1線状体41の外周面、及び第2線状体42の外周面に沿って湾曲させた湾曲部分とで一体形成されている。さらに、第1後方連結部材46の前部には、保護フレーム50の後端を締結固定するための溶着ボルト(図示省略)が、車両上方へ突出して溶着されている。
一方、第1後方連結部材46の後部は、第1線状体41、及び第2線状体42の間において、略車両上下方向に厚みを有する略平板状の平板部分と、平板部分の車幅方向両端を第1線状体41の外周面、及び第2線状体42の外周面に沿って湾曲させた湾曲部分とで一体形成されている。
なお、第1後方連結部材46の前部と後部とを連結する部分は、車両上方へ向けて側面視略門型状に突出した形状に形成されている。
第2後方連結部材47は、図5及び図6に示すように、略車幅方向に所定間隔を隔てて並置された第1線状体41の後方鉛直延設部41gと、第2線状体42の後方鉛直延設部42gとを連結する形状に形成されている。
具体的には、第2後方連結部材47は、第1線状体41、及び第2線状体42の間において、略車両前後方向に厚みを有する略平板状の平板部分と、平板部分の車幅方向両端を第1線状体41の外周面、及び第2線状体42の外周面に沿って湾曲させた湾曲部分とで一体形成されている。
後端連結部材48は、図5及び図6に示すように、略車幅方向に所定間隔を隔てて並置された第1線状体41の後方端部41hと、第2線状体42の後方端部42hとを連結するとともに、第3被固定部136に当接可能な形状に形成されている。
具体的には、後端連結部材48は、第1線状体41、及び第2線状体42の間において、略車両上下方向に厚みを有する略平板状の平板部分と、平板部分の車幅方向両端を第1線状体41の外周面、及び第2線状体42の外周面に沿って湾曲させた湾曲部分とで一体形成されている。
さらに、後端連結部材48には、第1線状体41と第2線状体42との間に位置する平板部分に、燃料タンク13の第3被固定部136を介して、バッテリ載置トレイ22の車体側固定部25に固定される締結ボルトB3が挿通するボルト挿通孔48aが開口形成されている。
このように第1線状体41と第2線状体42とを複数の連結部材で連結することで、固定部材40は、図5及び図6に示すように、燃料タンク13の上面13aに当接する平面視略円環状の当接部40aと、燃料ポンプモジュール17の蓋部17aを挟んで略対向するとともに、燃料タンク13、及び当接部40aを連結する一対の連結脚部40bとを構成している。
具体的には、当接部40aは、図6に示すように、第1線状体41の円弧部41aと、第2線状体42の円弧部41aとで構成されている。
車両前方側の連結脚部40bは、図6に示すように、第1線状体41の上方延設部41b、下方延設部41c、前方鉛直延設部41d、及び前方端部41eと、第2線状体42の上方延設部42b、下方延設部42c、前方鉛直延設部42d、及び前方端部42eと、第1前方連結部材43、第2前方連結部材44、及び前端連結部材45とで構成されている。
一方、車両後方側の連結脚部40bは、図6に示すように、第1線状体41の水平延設部41f、後方鉛直延設部41g、及び後方端部41hと、第2線状体42の水平延設部42f、後方鉛直延設部42g、及び後方端部42hと、第1後方連結部材46、第2後方連結部材47、及び後端連結部材48とで構成されている。
また、保護フレーム50は、図3から図6に示すように、燃料タンク13の上面13aよりも車両上方の位置で、燃料ポンプモジュール17の蓋部17aを跨ぐように、固定部材40の第1前方連結部材43と第1後方連結部材46とを連結するとともに、固定部材40を介してバッテリ載置トレイ22に連結されている。
この保護フレーム50は、第1線状体41の外径、及び第2線状体42の外径よりも大きい所定の外径を有する内部中空の金属製筒状体を、車両上方に突出した略円弧状に湾曲させた形状に形成されている。
なお、保護フレーム50は、バッテリ載置トレイ22に連結された状態において、フロアパネル30におけるシート載置部303の膨出部分303aに上端が近接する形状に形成されている。
具体的には、保護フレーム50は、図5及び図6に示すように、第1前方連結部材43の後面に締結固定される前端部51と、第1後方連結部材46の上面に締結固定される後端部52と、前端部51、及び後端部52とを連結するフレーム本体53とで一体形成されている。
前端部51は、図5及び図6に示すように、第1前方連結部材43における後面部の後面に沿うとともに、略車両前後方向に厚みを有する略平板状に、金属製筒状体の端部を押し潰して形成されている。この前端部51には、第1前方連結部材43の後面部に溶着した溶着ボルトが挿通する挿通孔(図示省略)が開口形成されている。
後端部52は、図5及び図6に示すように、第1後方連結部材46における前部の上面に沿うとともに、略車両上下方向に厚みを有する略平板状に、金属製筒状体の端部を押し潰して形成されている。この後端部52には、第1後方連結部材46の前部に溶着した溶着ボルトが挿通する挿通孔(図示省略)が開口形成されている。
フレーム本体53は、図5及び図6に示すように、金属製の筒状体部分であって、前端部51から延設された本体前部53aと、後端部52から延設された本体後部53bと、本体前部53a、及び本体後部53bを連結する本体中間部53cとで、車両上方へ突出した略円弧状に構成されている。
本体前部53aは、図5及び図6に示すように、側面視において、固定部材40の下方延設部41c,42cに対して略平行となるように、前端部51における車幅方向外側の縁端から車両後方上方へ向けて延設されている。
より詳しくは、本体前部53aは、固定部材40の下方延設部41c,42cに対して略平行となるように、前端部51から車両後方上方へ向けて延設されている。換言すると、本体前部53aは、下方延設部41c,42cの延設方向である車両前方下方に沿って、第1前方連結部材43の後面部に連結可能な形状に形成されている。
本体後部53bは、図5及び図6に示すように、後端部52における車両前方の縁端から車両前方上方へ向けて延設されている。
本体中間部53cは、図3に示すように、フロアパネル30のシート載置部303における膨出部分303aの下面に近接する位置で、本体前部53aと本体後部53bとを略車両前後方向に連結している。
以上のように、車両用の燃料が貯留されるとともに、上面に設けた開口を介して収容された燃料ポンプモジュール17を内部に有する燃料タンク13と、燃料タンク13の上面13aに対して上方に所定間隔を隔てて対面するとともに、乗員が着座するシート座面Sが載置されシート載置部303を有するフロアパネル30と、燃料タンク13を挟んでフロアパネル30のシート載置部303と対向する位置で車体に固定されるとともに、燃料タンク13が載置固定されるバッテリ載置トレイ22と、燃料タンク13を保護する保護フレーム50とを備え、保護フレーム50が、フロアパネル30のシート載置部303の下面に近接するとともに、燃料タンク13の開口を閉塞する燃料ポンプモジュール17の蓋部17aを跨ぐように配設された燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンク13の損傷とを両立して防止することができる。
具体的には、フロアパネル30のシート載置部303の下面に近接して配設された保護フレーム50により、燃料タンク保護構造は、衝突時にフロアパネル30のシート載置部303を保護フレーム50に早期に接触させて、フロアパネル30の下方への変形を抑えることができる。
さらに、燃料ポンプモジュール17の蓋部17aを跨ぐように保護フレーム50が配設されているため、燃料タンク保護構造は、燃料タンク13における上面の一部を保護する保護部材に比べて、フロアパネル30の変形を安定して抑えることができるとともに、フロアパネル30のシート載置部303と燃料タンク13との接触を安定して防止することができる。
このため、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるフロアパネル30の変形によってシート座面Sの位置が変化することを抑えて、燃料タンク13を保護することができる。
従って、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンク13の損傷とを両立して防止することができる。
また、保護フレーム50が、バッテリ載置トレイ22に連結されたことより、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンク13の損傷とを両立してより防止することができる。
具体的には、バッテリ載置トレイ22が車体に固定されているため、燃料タンク保護構造は、保護フレーム50に作用する下方への押圧荷重を、バッテリ載置トレイ22を介して、車体に分散伝達することができる。
これにより、燃料タンク保護構造は、下方への押圧荷重による保護フレーム50の変形を防止できるため、フロアパネル30の変形をより安定して抑えることができる。このため、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるフロアパネル30の変形によってシート座面Sの位置が変化することをより抑えて、燃料タンク13を確実に保護することができる。
従って、燃料タンク保護構造は、バッテリ載置トレイ22に保護フレーム50を連結したことにより、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンク13の損傷とを両立してより防止することができる。
また、燃料タンク13をバッテリ載置トレイ22に固定する固定部材40を備え、固定部材40が、平面視において、燃料ポンプモジュール17の蓋部17aを略囲繞する形状に形成されるとともに、燃料タンク13の上面13aに当接する当接部40aと、平面視において、燃料ポンプモジュール17の蓋部17aを挟んだ位置で、当接部40a、及びバッテリ載置トレイ22を連結する一対の連結脚部40bとを備え、保護フレーム50が、燃料ポンプモジュール17の蓋部17aを跨いで一対の連結脚部40bに連結されたことにより、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンク13の損傷とを両立してより確実に防止することができる。
具体的には、燃料タンク13をバッテリ載置トレイ22に固定する固定部材40に保護フレーム50を連結したことで、燃料タンク保護構造は、固定部材40と保護フレーム50とを別々にバッテリ載置トレイ22に連結した場合に比べて、保護フレーム50の大型化を防止できるとともに、重量増加を抑えることができる。
さらに、燃料タンク保護構造は、保護フレーム50に作用した下方への押圧荷重を、固定部材40を介して、車体に分散伝達することができる。このため、燃料タンク保護構造は、固定部材40の当接部40aを介して燃料タンク13の上面13aに作用する押圧荷重を低減できるとともに、燃料タンク13の上面13aに作用した押圧荷重を、燃料タンク13全体を介してバッテリ載置トレイ22に分散伝達することができる。
これにより、燃料タンク保護構造は、固定部材40に保護フレーム50を連結した場合であっても、フロアパネル30の変形を保護フレーム50でより確実に阻止できるとともに、下方への押圧荷重による燃料タンク13の変形を抑えることができる。
従って、燃料タンク保護構造は、固定部材40に保護フレーム50を連結したことにより、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンク13の損傷とを両立してより確実に防止することができる。
また、固定部材40の連結脚部40bが、車両前方下方に沿って延設された下方延設部41c,42cを備え、保護フレーム50が、車両前方下方に沿って連結脚部40bの下方延設部41c,42cに連結されたことにより、燃料タンク保護構造は、保護フレーム50に作用する下方への押圧荷重を、固定部材40の連結脚部40bに積極的、かつ効率よく伝達することができる。
このため、燃料タンク保護構造は、固定部材40の当接部40aを介して燃料タンク13の上面13aに作用する押圧荷重をより低減することができる。
これにより、燃料タンク保護構造は、燃料ポンプモジュール17を収容するための挿入口によって比較的脆弱な部位になり易い燃料タンク13の上面13aが、下方への押圧荷重によって変形することを防止できる。
従って、燃料タンク保護構造は、車両前方下方に沿って連結脚部40bの下方延設部41c,42cに連結された保護フレーム50により、下方への押圧荷重による燃料タンク13の損傷をさらに確実に防止することができる。
また、シート載置部303よりも前方のフロアパネル30の下方で、かつ燃料タンク13の前方に配設された車載バッテリ7を備え、バッテリ載置トレイ22が、シート載置部303よりも前方のフロアパネル30と対向する形状に形成され、燃料タンク13と車載バッテリ7とがバッテリ載置トレイ22に載置固定されたことにより、燃料タンク保護構造は、シート載置部303よりも前方のフロアパネル30の下面をバッテリ載置トレイ22で覆うことができるため、バッテリ載置トレイ22とは異なる手段で、車載バッテリ7を支持する場合に比べて、フロアパネル30の下方が凸凹形状になることを抑えることができる。
このため、燃料タンク保護構造は、フロアパネル30の下方に配設された燃料タンク13、及び車載バッテリ7が、フロアパネル30の下方における空気抵抗の増加要因となることを防止できる。
さらに、バッテリ載置トレイ22の下面を平面状に形成することで、燃料タンク13構造は、フロアパネル30の下方における空気抵抗をより低減することができる。
従って、燃料タンク保護構造は、衝突時におけるサブマリン現象と、燃料タンク13の損傷とを両立して防止できるとともに、空気抵抗の増加を抑えてフロアパネル30の下方の空間を有効に活用することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のタンク載置部材は、実施形態のバッテリ載置トレイ22に対応し、
以下同様に、
燃料タンクの開口は、燃料タンク13の挿入口に対応し、
所定の延設方向は、車両前方下方に対応し、
所定方向延設部分は、下方延設部41c,42cに対応し、
車両用バッテリは、車載バッテリ7に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、固定部材40に連結された保護フレーム50としたが、これに限定せず、車両1の車体に対して相対移動不可の状態で配設された保護フレームであれば、燃料タンク13を跨ぐようにバッテリ載置トレイ22に直接的に連結された略門型形状の保護フレーム、あるいはフロアパネル30の下面に配設されたクロスメンバに連結された保護フレームであってもよい。
また、内圧上昇による燃料タンク13の変形を抑制する固定部材40に、保護フレーム50が連結される構成としたが、これに限定せず、固定部材40を、燃料タンク13をバッテリ載置トレイ22に固定するための固定部材として、該固定部材に保護フレーム50を連結する構成としてもよい。
また、固定部材40が燃料タンク13を介してバッテリ載置トレイ22に固定された構成としたが、これに限定せず、燃料タンク13の上面13aに当接する当接部を有するとともに、燃料タンク13を跨ぐようにバッテリ載置トレイ22に直接的に固定された固定部材としてもよい。
7…車載バッテリ
13…燃料タンク
13a…上面
17…燃料ポンプモジュール
17a…蓋部
22…バッテリ載置トレイ
40…固定部材
40a…当接部
40b…連結脚部
41c…下方延設部
42c…下方延設部
50…保護フレーム
303…シート載置部
S…シート座面

Claims (5)

  1. 車両用の燃料が貯留されるとともに、上面に設けた開口を介して収容された燃料ポンプモジュールを内部に有する燃料タンクと、
    該燃料タンクの上面に対して上方に所定間隔を隔てて対面するとともに、乗員が着座するシート座面が載置されるシート載置部を有するフロアパネルと、
    前記燃料タンクを挟んで前記フロアパネルと対向する位置で車体に固定されるとともに、前記燃料タンクが載置固定されるタンク載置部材と、
    前記燃料タンクを保護する保護フレームとを備え、
    該保護フレームが、
    前記シート載置部の下面に近接するとともに、前記燃料タンクの前記開口を閉塞する前記燃料ポンプモジュールの蓋部を跨ぐように配設された
    燃料タンク保護構造。
  2. 前記保護フレームが、
    前記タンク載置部材に連結された
    請求項1に記載の燃料タンク保護構造。
  3. 前記燃料タンクを前記タンク載置部材に固定する固定部材を備え、
    該固定部材が、
    平面視において、前記燃料ポンプモジュールの前記蓋部を略囲繞する形状に形成されるとともに、前記燃料タンクの上面に当接する当接部と、
    平面視において、前記燃料ポンプモジュールの前記蓋部を挟んだ位置で、前記当接部、及び前記タンク載置部材を連結する一対の連結脚部とを備え、
    前記保護フレームが、
    前記燃料ポンプモジュールの前記蓋部を跨いで前記一対の連結脚部に連結された
    請求項1または請求項2に記載の燃料タンク保護構造。
  4. 前記固定部材の前記連結脚部が、所定の延設方向に沿って延設された所定方向延設部分を備え、
    前記保護フレームが、
    前記所定の延設方向に沿って前記連結脚部の前記所定方向延設部分に連結された
    請求項3に記載の燃料タンク保護構造。
  5. 前記シート載置部よりも前方のフロアパネルの下方で、かつ前記燃料タンクの前方に配設された車両用バッテリを備え、
    前記タンク載置部材が、
    前記シート載置部よりも前方のフロアパネルと対向する形状に形成され、
    前記燃料タンクと前記車両用バッテリとが前記タンク載置部材に載置固定された
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の燃料タンク保護構造。
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