JP2009279135A - リラクゼーションルーム - Google Patents
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Abstract
【課題】入室者が心身ともにリラックスすることができる室内空間を形成することができるリラクゼーションルームを提供することを目的としている。
【解決手段】リラクゼーションルームは、少なくともルーム本体1の内周壁面を精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆ったリラクゼーションルームであって、前記ルーム本体1とこれを取り囲む建物躯体2との間に伝熱空間3を設け、該伝熱空間3内に設けられてなる発熱手段9と、前記溶融成形物5で覆われた内周壁面の少なくとも一壁面の外周側に配列されてなる多数の発光素子7と、前記伝熱空間3内、又は、前記ルーム本体1の内部に設けられてなる音響設備10と、前記各発光素子7の発光を夫々制御し、且つ、前記音響設備10を制御する制御装置101と、を備え、前記各発光素子7は、夫々、赤色、緑色、及び青色の3色で構成されてなるものとしている。
【選択図】 図1
【解決手段】リラクゼーションルームは、少なくともルーム本体1の内周壁面を精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆ったリラクゼーションルームであって、前記ルーム本体1とこれを取り囲む建物躯体2との間に伝熱空間3を設け、該伝熱空間3内に設けられてなる発熱手段9と、前記溶融成形物5で覆われた内周壁面の少なくとも一壁面の外周側に配列されてなる多数の発光素子7と、前記伝熱空間3内、又は、前記ルーム本体1の内部に設けられてなる音響設備10と、前記各発光素子7の発光を夫々制御し、且つ、前記音響設備10を制御する制御装置101と、を備え、前記各発光素子7は、夫々、赤色、緑色、及び青色の3色で構成されてなるものとしている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入室者をリラックスさせる空間を形成するリラクゼーションルームに関する。
従来、リラックスできる施設としては、サウナを初めとして岩盤浴、エステ、温泉、銭湯等、種々の施設が提供されている。これらの施設のうち、高温サウナに比べて利用者の身体的負担が少なくリラクゼーション効果が高い低温浴施設が近年注目されている。低温浴が可能な施設の一例として岩盤浴施設があり、例えば、特許文献1には、気密性断熱性のある部屋に床暖房システムを設置すると共に、人が横たわることが出来るように岩盤をベッド状に形成して設置した技術が提案されている。また、特許文献2には、岩盤に対して、トルマリン原石を混入したり、岩盤自体に微細孔を有する構造を採用したりすることによって、岩盤浴としての効能をより向上させるような技術が提案されている。
しかしながら、これらの岩盤浴施設は、岩盤自体に対する改良はなされているものの、岩盤浴を行う部屋を含む全体の環境には特に改良がなされていないため、入室者が心身ともにリラックスできるようなものではなかった。
そこで、本発明は、上記の点に鑑み、入室者が心身ともにリラックスすることができる室内空間を形成することができるリラクゼーションルームを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係るリラクゼーションルームによれば、少なくともルーム本体1の内周壁面を精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆ったリラクゼーションルームであって、前記ルーム本体1とこれを取り囲む建物躯体2との間に伝熱空間3を設け、該伝熱空間3内に設けられてなる発熱手段9と、前記溶融成形物5で覆われた内周壁面の少なくとも一壁面の外周側に配列されてなる多数の発光素子7と、前記伝熱空間3内、又は、前記ルーム本体1の内部に設けられてなる音響設備10と、前記各発光素子7の発光を夫々制御し、且つ、前記音響設備10を制御する制御装置101と、を備え、前記各発光素子7は、夫々、赤色、緑色、及び青色の3色で構成されてなるものとしている。
請求項2の発明に係るリラクゼーションルームによれば、上記請求項1のリラクゼーションルームにおいて、前記ルーム本体1の全周壁面を前記精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆い、該溶融成形物5で覆われた全周壁面の外周に前記発光素子7が多数配列されてなるものとしている。
請求項3の発明に係るリラクゼーションルームによれば、上記請求項1又は2のリラクゼーションルームにおいて、前記精製塩又は天然塩の溶融成形物5の表面がムラ状の凹凸5aであるものとしている。なお、ムラ状の凹凸5aとは、不均一でなだらかな凹凸をいう。
請求項4の発明に係るリラクゼーションルームによれば、上記請求項1〜3のリラクゼーションルームにおいて、前記精製塩又は天然塩の溶融成形物5は乳白色の半透明であるものとしている。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1の発明によれば、少なくともルーム本体1の内周壁面を精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆ったリラクゼーションルームであって、前記ルーム本体1とこれを取り囲む建物躯体2との間に伝熱空間3を設けており、その伝熱空間3に発熱手段9を設けている。そのため、リラクゼーションルーム内は、遠赤外線の波長をセラミックに次いで通すことができる塩で覆われているため、入室者の身体の芯を深く温め、通常のサウナよりも、新陳代謝が活性化すると共に、高い疲労回復の効果を得ることができる。
さらに、一個の発光素子7は、赤色、緑色、及び青色の3色で構成されているため光の三原色により、様々な色を作り出すことができる。そして、そのような多数の発光素子7の発光を制御装置101で制御することにより、ルーム本体1の内周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に様々な映像を映し出すことができる。さらに、音響設備10が設けられているから、音響設備10と共に前記各発光素子7の発光を制御装置101で制御することにより、癒し効果の高い映像や音楽をリラクゼーションルーム内に形成することができる。そのため、塩のサウナ効果、映像効果、及び、音楽効果により、入室者の自律神経をより良く安定化させ、心身ともにリラックスすることができる室内空間を形成することができる。そしてまた、精神疾患、発達障害、又は自閉症などの治療として使用されている色彩療法や音楽療法としても、本発明のリラクゼーションルームを使用することができる。
請求項2の発明によれば、リラクゼーションルーム内の全ての壁面に映像を映し出すことができるため、立体的な映像空間を形成することができ、入室者の自律神経をより安定化させるような、幻想的で効果的な映像表現を行うことができる。
請求項3の発明によれば、前記溶融成形物5の裏面から前記発光素子7の光を通すと、表面がムラ状の凹凸5aになっていることから、光が分散し、プリズムに光を通したような状態となり、映像のシャープ性がなくなり、和紙に映像を投影したような映像効果が得られる。そのため、リラクゼーションルーム内に、より幻想的な映像空間を形成することができ、入室者の自律神経をより安定化させ、入室者の心身をよりリラックスさせることができる。
請求項4の発明によれば、前記溶融成形物5を乳白色の半透明としているから、前記溶融成形物5の裏面から照射した前記発光素子7の光を通し、さらにその光が、水彩画で描いたような滲んだ色合いとなる。そのため、リラクゼーションルーム内に、より幻想的な映像空間を形成することができ、入室者の自律神経をより安定化させ、入室者の心身をよりリラックスさせることができる。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は本発明の一実施形態を表す縦断面図である。図において、リラクゼーションルームは、リラクゼーションルーム本体1と、これを取り囲む建物躯体2と、リラクゼーションルーム本体1と建物躯体2との間に設けられた伝熱空間3とで構成されている。
リラクゼーションルーム本体1は、透明又は半透明の樹脂製からなる内装天井壁ベース4a、内装側壁ベース4b、及び、内装床壁ベース4cで構成され、この内装天井壁ベース4a、内装側壁ベース4b、及び、内装床壁ベース4cには、夫々、接着剤等によって精製塩又は天然塩の溶融成形物5が固定されている。そして、建物躯体2は、天井壁2a、側壁2b、床壁2cが鉄筋コンクリート等によって構成されている。
伝熱空間3内には、発光素子取り付け部材6が設けられ、その発光素子取り付け部材6には、一定間隔で多数の発光素子5が取り付けられている。さらに、伝熱空間3内に、床壁2cに沿うように発泡スチロールや発泡ウレタン等の断熱材8が設けられ、側壁2bの略半分程度に、同様の断熱材8が設けられている。そして、その発泡スチロールや発泡ウレタン等の断熱材8を覆うように発熱手段9が設けられている。なお、図示はしないが、もちろん、リラクゼーションルーム内に入るための扉は設けられている。そして、その扉は、室内の外観を損なわないよう、室内同様、透明又は半透明の樹脂製からなるベースに精製塩又は天然塩の溶融成形物5が固定されているもので構成されている。
発熱手段9は面状電熱発熱体等からなるもので、内装側壁ベース4b及び内装床壁ベース4cを介して、室内を25℃〜120℃となるように、伝熱空間3内を加熱している。この発熱手段9の温度制御は、図示はしないが、室内に温度センサーを配置しておき、この温度センサーにより室内温度を計測し、室内を最適な温度に保つよう制御されている。なお、室内の温度としては、長時間無理せずリラクゼーションルーム内に居られ、さらには、人間の細胞が正常に活性化すると言われている40.5℃とするのが好ましい。また、発熱手段としては、ボイラーから加熱水を循環供給するパイプを用いてもよく、電熱コイルを用いてもよい。
発光素子7は、赤色の発光素子、緑色の発光素子、及び青色の発光素子で束ねられて構成され、この3つの色で構成されている発光素子7が多数、発光素子取り付け部材6に配列されている。このように、発光素子7は、赤色、緑色、及び青色の光の三原色で構成されているため、発光素子7を発光すれば様々な色を作り出すことができる。そのため、発光素子7の光が、透明又は半透明の樹脂製からなる内装天井壁ベース4a、内装側壁ベース4b、及び、内装床壁ベース4cを透過することで、精製塩又は天然塩の溶融成形物5に様々な映像を映し出すことができる。ただし、多数の発光素子7の配列は、前記溶融成形物5を、映像を表示させるモニタ又はスクリーンとしての役割を果たさせるため、前記多数の発光素子7を前記発光素子取り付け部材6に、画素的に配列させるのが好ましい。画素的に配列とは、一枚のデジタル画像を表示する場合、正方形又は長方形の画素(ピクセル)を規則正しく縦横に配列することで一枚の画像を表示させることが知られているが、この配列のように、前記溶融成形物5で覆われた壁面に一枚の画像を表示させるため、規則正しく一定間隔で、多数の発光素子7を、発光素子取り付け部材6に配列していることをいう。なお、説明するまでもないが、ここでいう一枚の画像とは、静止画のみを指すものではなく、動画を表現する際の画像をも指すものである。また、多数の発光素子7には、図示はしないが、塩害を防止するため、シリコンゴムがペースト状に設けられている。
音響設備10は、伝熱空間3のコーナー部に設けられている。そのコーナー部に設けられた音響設備10から音楽を流せば、上述した映像表現に加え、音楽表現も加わるため、入室者にとって、とても心地の良い空間を形成することができる。なお、音響設備10から音楽を流し、発光素子7を光らす制御は、制御装置101で行われ、どのような音楽や、映像を作り出すかの設定は設定装置100にて行われている。また、音響設備10としては、スピーカ等を使用すればよい。さらに、音響設備10としては、リラクゼーションルーム本体1内に設置することも可能である。
次に、リラクゼーションルームの床下の構造、つまり、内装床壁ベース4cと床壁1cとの間の伝熱空間3内の構造について図2及び図3を用いて説明すると、図2は本発明の一実施形態に係る床下の平面の一部拡大図であり、図3は本発明の一実施形態に係る床下の縦断面の一部拡大図である。図2において、リラクゼーションルームの床下は、側壁2bに沿うように、所要複数箇所に柱11を設け、その柱11に発光素子取り付け部材6が取り付けられ、その発光素子取り付け部材6には多数の発光素子7が配列されている。
図3において、前記柱11に発光素子取り付け部材6を取り付けるには、発熱手段9の上面に角型鋼管15を設け、その角型鋼管15は、前記柱11にボルト14によって固定されている。そして、この角型鋼管15と内装床壁ベース4cの空間にはT字型の支持部材12が設けられており、内装床壁ベース4cを支持している。さらに、角型鋼管15には、T字型の支持部材12によって発泡スチロールや発泡ウレタン等の断熱材13が固定されており、その断熱材13の上面に発光素子取り付け部材6が固定され、その発光素子取り付け部材6には多数の発光素子7が配列されている。このような構造が床下全面に設けられている。そして、内装側壁ベース4bと側壁2bとの間の伝熱空間3内、及び、内装天井壁ベース4aと天井壁2aとの間の伝熱空間3内の構造は、全てこの床下の構造と同様の構造である。なお、T字型の支持部材12は、発光素子7の光を透過させるために、透明又は半透明のポリカーボネート等の樹脂製品を用いるのが好ましい。
次に、精製塩又は天然塩の溶融成形物5について、図4及び図5を用いて説明すると、図4(a)は本発明の一実施形態を表す精製塩又は天然塩の溶融成形物の一例を示す斜視図であり、図4(b)は図4(a)のA−A断面図であり、図5は図1のイ部分の拡大正面図である。精製塩又は天然塩の溶融成形物5は粉末状の精製塩又は天然塩を、融点以上沸点以下の温度で加熱溶融し、その加熱溶融した精製塩又は天然塩を正六角形の皿型の成形型に流し入れ、冷却固化させて成型したものである。その冷却固化に際して、表面張力により中央部に湾曲した凹部5bが形成され、成形型に接触している面は、ムラ状の凹凸5aが形成される。なお、精製塩又は天然塩の溶融成形物5は、光を透過させるため、乳白色の半透明であることが好ましい。
このように成型された正六角形の精製塩又は天然塩の溶融成形物5をリラクゼーションルーム本体1の室内に使用したものが図5である。このように正六角形に形成することにより、タイルのように張り合わせた時に、ハニカム構造になるため、横ずれや縦ずれが生じ難い。また、正六角形の精製塩又は天然塩の溶融成形物5をリラクゼーションルーム本体1の室内に使用する際は、ムラ状の凹凸5aを表面として使用し、中央部に湾曲した凹部5bを裏面として使用する。ムラ状の凹凸5aを表面として使用するのは、中央部に湾曲した凹部5bを表面として使用した場合、リラクゼーションルーム内の入室者は、湾曲した凹部5bがある床を歩くこととなり、床が平らでなく凹みがあるため、移動が困難であるばかりか、凹部5bに足を取られて転びやすく、非常に危険なためである。それに対し、ムラ状の凹凸5aを表面として使用すれば、ムラ状の凹凸5aは不均一でなだらかな凹凸であるため、入室者がムラ状の凹凸5aに足を取られて転ぶということはない。また、ムラ状の凹凸5aを表面として使用した場合、正六角形の精製塩又は天然塩の溶融成形物5の裏面から多数の発光素子7が光を照射すると、ムラ状の凹凸5aにより光が分散し、プリズムに光を通したようになるため、映像のシャープ性がなくなり、和紙に映像を投影したような映像効果が得られるため、雰囲気のある映像効果、視覚効果を得ることができる。なお、中央部に湾曲した凹部5bを裏面として用いているため、内装天井壁ベース4a、内装側壁ベース4b及び内装床壁ベース4cに、正六角形の精製塩又は天然塩の溶融成形物5を取り付けるにあたって、中央部に湾曲した凹部5bを埋めるような部材を用いた方がよい。中央部に湾曲した凹部5bに、応力が集中し、正六角形の精製塩又は天然塩の溶融成形物5がひび割れをおこすのを防止するためである。
なお、このような正六角形の精製塩又は天然塩の溶融成形物5が、リラクゼーションルーム本体1の全周内壁すべてにタイルのように張り合わされている。また、精製塩又は天然塩の溶融成形物は、成形型の形状に応じて多角形、円形等種々の形状のものを製造することが可能である。
次に、さらに詳しく、設定装置100、制御装置101について図6及び図7を用いて説明すると、図6は、設定装置100、制御装置101のブロック図で、図7は、アドレスとデータの関係を表に示した図である。
設定装置100は、CPU100a、ROM(リードオンリーメモリ)100b、RAM(ランダムアクセスメモリ)100c、入力装置100d、及び、表示装置100eから構成されている。ROM(リードオンリーメモリ)100b内には、リラクゼーションルーム本体1の全周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に表示させる映像を設定し、且つ、音響設備10から流す音楽を設定するためのプログラムが格納されている。このプログラムを実行するために、入力装置100dから実行指令が送られるとCPU100aからROM(リードオンリーメモリ)100b内に格納されているプログラムが読みだされ、そのプログラム内容が表示装置100eに表示される。
そして、表示装置100eに表示されたプログラム内容に応じて、入力装置100dを使用して、音響設備10から流す音楽を設定し、リラクゼーションルーム本体1の全周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に表示させる映像を設定し、さらに、その映像をどのタイミングで前記精製塩又は天然塩の溶融成形物5に表示させるのかを設定する。その設定された音楽データ、映像データ、及び、タイミングデータが、RAM(ランダムアクセスメモリ)100c内に格納される。なお、音楽設定、映像設定、及びタイミング設定はどのように設定してもよいが、一般的に使用されているグラフィックユーザーインターフェースを用いた設定方法の方が好ましい。例えば、設定する映像や、音楽をあらかじめ何種類か用意しておき(もちろん、後に、映像や音楽を追加することも可能である。)、その用意しておいた映像や音楽を選択するだけで、簡単に設定できる方法である。具体的には、まず、ある音楽を選択させ、その音楽の冒頭の部分にはどの映像をリラクゼーションルーム本体1の全周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に表示させるかを選択させ、次にその音楽のさびの部分では、どの映像をリラクゼーションルーム本体1の全周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に表示させるかを選択させ、次に、その音楽の後半部分にはどの映像をリラクゼーションルーム本体1の全周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に表示させるかを選択させる。そうすることで、選択した音楽に合わせて様々な映像をリラクゼーションルーム本体1の全周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に表示させることができるため、入室者が精神的に安定するような心地よい空間を作り出すことができる。また、このリラクゼーションルームを使用する入室者の好みをあらかじめ聞いておく等しておけば、その好みに合わせて音楽や映像を設定することができ、リラクゼーションルームを使用する入室者に対して、より心地よい空間を提供することができる。
このように設定された音楽データ、映像データ、及び、タイミングデータを、実際にリラクゼーションルーム本体1の全周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に映像として表示させ、音響設備10から音楽を流すために、入力装置100dから実行指令が送られると、CPU100aは、RAM(ランダムアクセスメモリ)100cから設定された音楽データ、映像データ、及び、タイミングデータを読み出し、そのデータを制御装置101に出力する。
制御装置101は、分離部101a、信号処理部101b、タイミング処理部101c、発光素子制御部101d、音楽制御部101eから構成されている。分離部101aは、設定装置100から出力された音楽データ、映像データ、及び、タイミングデータを分離し、音楽データを音楽制御部101eに出力し、映像データを信号処理部101bに出力し、タイミングデータをタイミング処理部101cに出力する。
信号処理部101bは、分離部101aから出力された映像データをアドレス部とデータ部に分離し、そのデータを発光素子制御部101dに出力する。このようなデータの分離を行うのは、伝熱空間3内に設けられている発光素子取り付け部材6に配列されている多数の発光素子7には、全てアドレス番地が割り当てられているためである。そのため、設定装置100で設定された映像データには、アドレス部、即ち、発光素子取り付け部材6に配列されている多数の発光素子7のうち、どの箇所に設けられている発光素子7かを示すアドレス番地のデータと、データ部、即ち、その指定された場所の発光素子7をどのような色で光らせればよいかを示すデータが含まれている。そこで、信号処理部101bにて、映像データをアドレス部とデータ部に分離する。なお、このアドレス部とデータ部の関係を表したのが図7である。
図7より明らかなように、データ部はR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)に分けられている。このR(レッド)が発光素子7の赤色の発光素子に該当し、G(グリーン)が緑色の発光素子に該当し、B(ブルー)が青色の発光素子に該当する。図において、アドレス0番地に割り当てられている発光素子7は、赤色の発光素子がデータ8‘h00で、緑色の発光素子がデータ8’h00で、青色の発光素子がデータ8‘h00であるため、アドレス0番地に割り当てられている発光素子7の色は、黒色になる。また、アドレス100番地に割り当てられている発光素子7は、赤色の発光素子がデータ8‘hFFで、緑色の発光素子がデータ8’hFFで、青色の発光素子がデータ8‘hFFであるため、アドレス100番地に割り当てられている発光素子7の色は、白色になる。このようにすることで、発光素子取り付け部材6に配列されている全ての発光素子7の色を定めることが可能となる。
タイミング処理部101cは、分離部101aから出力されたタイミングデータから、どのタイミングでリラクゼーションルーム本体1の全周壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に映像を表示させるのかを示す基準信号を生成する。そして、この基準信号を発光素子制御部101dに出力する。
発光素子制御部101dは、信号処理部101bによって分離されたアドレス部から、
発光素子取り付け部材6に配列されている多数の発光素子7のうち、どの箇所に配列されている発光素子7であるかを解析し、データ部からその発光素子7の電流制御値を算出する。例えば、その発光素子7が、赤色の発光素子のデータが8‘h00で、緑色の発光素子のデータが8’h00で、青色の発光素子のデータが8‘h00である場合、その発光素子7は黒色に光らせることになるため、発光素子7に電流を送らなければ、黒色を生成することができる。また、その発光素子7が、赤色の発光素子のデータが8‘hFFで、緑色の発光素子のデータが8’hFFで、青色の発光素子のデータが8‘hFFである場合、その発光素子7は白色に光らせることになるため、発光素子7の三色すべてに最大の電流を送ることで、白色を生成することができる。このように、発光素子取り付け部材6に配列されている全ての発光素子7の電流を制御することで様々な色を生成することができる。そして、発光素子7に電流を送るタイミングは、タイミング処理部101cで生成された基準信号に同期させて発光素子取り付け部材6に配列されている全ての発光素子7に電流を送ったり、送らなかったりする。そうすることで、様々な映像表現をリラクゼーションルームの室内に形成することができる。
発光素子取り付け部材6に配列されている多数の発光素子7のうち、どの箇所に配列されている発光素子7であるかを解析し、データ部からその発光素子7の電流制御値を算出する。例えば、その発光素子7が、赤色の発光素子のデータが8‘h00で、緑色の発光素子のデータが8’h00で、青色の発光素子のデータが8‘h00である場合、その発光素子7は黒色に光らせることになるため、発光素子7に電流を送らなければ、黒色を生成することができる。また、その発光素子7が、赤色の発光素子のデータが8‘hFFで、緑色の発光素子のデータが8’hFFで、青色の発光素子のデータが8‘hFFである場合、その発光素子7は白色に光らせることになるため、発光素子7の三色すべてに最大の電流を送ることで、白色を生成することができる。このように、発光素子取り付け部材6に配列されている全ての発光素子7の電流を制御することで様々な色を生成することができる。そして、発光素子7に電流を送るタイミングは、タイミング処理部101cで生成された基準信号に同期させて発光素子取り付け部材6に配列されている全ての発光素子7に電流を送ったり、送らなかったりする。そうすることで、様々な映像表現をリラクゼーションルームの室内に形成することができる。
音楽制御部101eは、リラクゼーションルームの室内に表示される映像とリラクゼーションルーム室内に響き渡る音楽のタイミングを合わせるため、上述した映像データの処理時間を考慮して、分離部101aから出力された音楽データのタイミングを遅らせ、音響設備8に出力する。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、ルーム本体1の全周壁面を精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆ったリラクゼーションルームであって、前記ルーム本体1とこれを取り囲む建物躯体2との間に伝熱空間3を設けており、その伝熱空間3に発熱手段9を設けている。そのため、リラクゼーションルーム内は、遠赤外線の波長をセラミックに次いで通すことができる塩で覆われているため、入室者の身体の芯を深く温め、通常のサウナよりも、新陳代謝が活性化すると共に、高い疲労回復の効果を得ることができる。
さらに、一個の発光素子7は、赤色、緑色、及び青色の3色で構成されているため光の三原色により、様々な色を作り出すことができる。そして、そのような多数の発光素子7の発光を制御装置101で制御することにより、ルーム本体1内の全壁面を覆った精製塩又は天然塩の溶融成形物5に様々な映像を映し出すことができる。さらに、音響設備10が設けられているから、音響設備10と共に前記各発光素子7の発光を制御装置101で制御することにより、癒し効果の高い映像や音楽をリラクゼーションルーム内に形成することができる。そのため、塩のサウナ効果、映像効果、及び、音楽効果により、入室者の自律神経をより良く安定化させ、心身ともにリラックスすることができる室内空間を形成することができる。そしてまた、精神疾患、発達障害、又は自閉症などの治療として使用されている色彩療法や音楽療法としても、本発明の一実施形態のリラクゼーションルームを使用することができる。
また、本発明の一実施形態では、リラクゼーションルーム内の全ての壁面に映像を映し出すことができるため、立体的な映像空間を形成することができ、入室者の自律神経をより安定化させるような、幻想的で効果的な映像表現を行うことができる。
また、前記溶融成形物5の裏面から前記発光素子7の光を通すと、表面がムラ状の凹凸5aになっていることから、光が分散し、プリズムに光を通したような状態となり、映像のシャープ性がなくなり、和紙に映像を投影したような映像効果が得られる。そのため、リラクゼーションルーム内に、より幻想的な映像空間を形成することができ、入室者の自律神経をより安定化させ、入室者の心身をよりリラックスさせることができる。
また、前記溶融成形物5を乳白色の半透明としているから、前記溶融成形物5の裏面から照射された前記発光素子7の光を通し、その光が、水彩画で描いたような滲んだ色合いとなる。そのため、リラクゼーションルーム内に、より幻想的な映像空間を形成することができ、入室者の自律神経をより安定化させ、入室者の心身をよりリラックスさせることができる。
なお、本発明の一実施形態では、リラクゼーションルーム内の全壁面を精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆ったが、リラクゼーションルーム本体1の内周壁面だけを精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆ってもよい。
また、本発明の一実施形態では、リラクゼーションルーム本体1の外周を取り囲むように発光素子取り付け部材6を設け、該発光素子取り付け部材6に多数の発光素子7を配列したが、リラクゼーションルーム本体1の内周壁面だけを精製塩又は天然塩の溶融成形物5で覆った場合に、その内周壁面の少なくとも一壁面の外周に、前記発光素子5を多数配列してもよい。
また、本発明の他の実施形態として、内装天井壁ベース4aに固定されている精製塩又は天然塩の溶融成形物5の厚みを薄くし、内装床壁ベース4cに固定されている精製塩又は天然塩の溶融成形物5の厚みを厚くすることができる。内装天井壁ベース4aに固定されている精製塩又は天然塩の溶融成形物5の厚みが厚いと、重力によって、精製塩又は天然塩の溶融成形物5の落下の危険性があるからであり、内装床壁ベース4cに固定されている精製塩又は天然塩の溶融成形物5の厚みが薄いと、リラクゼーションルームの入室者の体重によって精製塩又は天然塩の溶融成形物5が割れやすくなるからである。そのため、このような事故を防止するため、内装天井壁ベース4aに固定されている精製塩又は天然塩の溶融成形物5の厚みを薄くし、内装床壁ベース4cに固定されている精製塩又は天然塩の溶融成形物5の厚みを厚くすることができる。
1 ルーム本体
2 建物躯体
3 伝熱空間
5 溶融成形物
7 発光素子
9 発熱手段
10 音響設備
101 制御装置
2 建物躯体
3 伝熱空間
5 溶融成形物
7 発光素子
9 発熱手段
10 音響設備
101 制御装置
Claims (4)
- 少なくともルーム本体の内周壁面を精製塩又は天然塩の溶融成形物で覆ったリラクゼーションルームであって、
前記ルーム本体とこれを取り囲む建物躯体との間に伝熱空間を設け、該伝熱空間内に設けられてなる発熱手段と、
前記溶融成形物で覆われた内周壁面の少なくとも一壁面の外周側に配列されてなる多数の発光素子と、
前記伝熱空間内、又は、前記ルーム本体の内部に設けられてなる音響設備と、
前記各発光素子の発光を夫々制御し、且つ、前記音響設備を制御する制御装置と、を備え、前記各発光素子は、夫々、赤色、緑色、及び青色の3色で構成されてなるリラクゼーションルーム。 - 前記ルーム本体の全周壁面を前記精製塩又は天然塩の溶融成形物で覆い、該溶融成形物で覆われた全周壁面の外周に前記発光素子が多数配列されてなる請求項1に記載のリラクゼーションルーム。
- 前記精製塩又は天然塩の溶融成形物の表面がムラ状の凹凸である請求項1又は2に記載のリラクゼーションルーム。
- 前記精製塩又は天然塩の溶融成形物は乳白色の半透明である請求項1〜3に記載のリラクゼーションルーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008133254A JP2009279135A (ja) | 2008-05-21 | 2008-05-21 | リラクゼーションルーム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008133254A JP2009279135A (ja) | 2008-05-21 | 2008-05-21 | リラクゼーションルーム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009279135A true JP2009279135A (ja) | 2009-12-03 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-05-21 JP JP2008133254A patent/JP2009279135A/ja active Pending
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