JP7084604B2 - プロジェクションシステム - Google Patents
プロジェクションシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7084604B2 JP7084604B2 JP2018032475A JP2018032475A JP7084604B2 JP 7084604 B2 JP7084604 B2 JP 7084604B2 JP 2018032475 A JP2018032475 A JP 2018032475A JP 2018032475 A JP2018032475 A JP 2018032475A JP 7084604 B2 JP7084604 B2 JP 7084604B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- experiencer
- screen
- image
- projection system
- projector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Description
また、スクリーンに投射される画像を鑑賞する体験者の行動又は生理信号を捉えるセンサを備え、センサが捉えた体験者の行動又は生理信号に応じてプロジェクタからの投射画像並びにスクリーン装置内外の照明、音、気温、風及び香りのうちの少なくとも一つを制御するので、体験者の状態や挙動に依存してスクリーンに投射される画像や周囲の環境が変動することとなり、投射画像に対する体験者の興味を惹きつけることができる。
また、本発明の第2の課題は、体験者の行動(挙動や発声等)又は生理信号(体温、心拍数、筋電、脳波等)を捉えるセンサの信号に依存してプロジェクタから投射される拡張現実画像を制御するとともに、スクリーン装置内外の照明、音、気温、風及び香りのうちの少なくとも一つを制御して、体験者の視覚、聴覚、触覚又は嗅覚等に刺激を与えることである。
前記制御装置は、前記ビデオカメラで数秒~数十分前に撮影した前記スクリーン装置近傍にいる体験者の画像又は1時間~数年前に撮影し記録した前記体験者の画像と、事前に記録してある画像とを合成した拡張現実画像を前記スクリーン装置に投射することを特徴とする。
前記スクリーン装置は、柔軟な薄い素材で形成され光透過性と光拡散性とを有するスクリーンを複数枚懸垂させたものであることを特徴とする。
前記スクリーン装置の近傍に設置又は前記体験者に装着されるセンサと、
照明装置、スピーカ、エアコン、送風機、熱線照射器及びアロマディフューザのうちの少なくとも1つ並びにそれらの動作を制御する環境制御装置を備え、
前記制御装置は、前記センサが捉えた前記体験者の行動又は生理信号に応じて、前記プロジェクタから投射される拡張現実画像を制御するとともに、前記照明装置、スピーカ、エアコン、送風機、熱線照射器及びアロマディフューザのうちの少なくとも1つの動作を制御することを特徴とする。
特に、子供の体験者においては、拡張現実映像を通じて体験者自身と親や兄弟等との互いのコミュニケーションの状態に気づくことができるため、社会機能の学習を支援する効果も高いことが、実験結果から明らかになっている。
また、自閉症スペクトラム障害などの精神疾患の症状として、自分の社会環境における状態を他者からの視点として客観的見ることができないことが問題になるため、自分が興味をもって動機的に本システムに関わる間に、自分と他者の関係性を本システムにより再生された自分や他者の画像を観たり音声や身体音を聞いたり、自分や他者や周囲の物体の質感を体性感覚的に検知することで、自分や他者の社会的な状態を気づくようになる。
そして、制御装置は、センサが捉えた体験者の行動又は生理信号に応じて、プロジェクタから投射される拡張現実画像を制御するとともに、環境制御装置は、センサが捉えた体験者の行動又は生理信号に応じて、照明装置、スピーカ、エアコン、送風機、熱線照射器及びアロマディフューザのうちの少なくとも1つの動作を制御するので、請求項1又は2に係る発明による効果に加え、体験者の状態や挙動に依存してスクリーン装置に投射される拡張現実画像が変動するとともに、スクリーン装置内外の照明、音、気温、風及び香りのうちの少なくとも一つが制御されることとなり、拡張現実画像に対する体験者の興味をさらに強く惹きつけることができ、かつ、体験者に拡張現実画像とは異なる視覚、聴覚、触覚又は嗅覚等の刺激を与えることができる。
また、体験者は隣接するスクリーン5の間に入ることもできるが、プロジェクタ7からの拡張現実画像は体験者の入った両側のスクリーン5に映し出されるので、体験者はそれらの拡張現実画像を同時に鑑賞することができる。
さらに、6本のスクリーン懸垂部4が掛け渡される一対の梁2の内側にはスクリーン駆動部10が設置されており、スクリーン懸垂部4を移動又は揺動させることができるようになっている。
そして、スクリーン懸垂部4を周期的又は間欠的に移動若しくは揺動させると、スクリーン5が揺らぐので、体験者は経験したことのない映像を鑑賞することができる。
図2から分かるように、実施例2のプロジェクションシステムには、スクリーン5に投射される拡張現実画像を鑑賞する体験者の行動(動きや発声等)を捉えるセンサ8、照明装置11及びスピーカ12並びに照明装置11とスピーカ12の動作を制御する環境制御装置13が付加され、制御装置9がセンサ8の捉えた体験者の行動に応じてプロジェクタ7からの拡張現実画像を制御するとともに、環境制御装置13にも制御信号を送信する点で異なっており、他の構成は実施例1のプロジェクションシステムと全く同じである。
そのため、他の構成についての説明は省略し、実施例1と変わっていない構成には、実施例1と同じ番号を用いて説明することとする。
センサ8からの信号を受信した制御装置9は、その信号の強度や波形に応じてプロジェクタ7に制御信号を送信し、その制御信号を受信したプロジェクタ7は、拡張現実画像の種類、明るさ、再生速度等を制御する。
また、制御装置9は、センサ8からの信号の強度や波形に応じて環境制御装置13にも制御信号を送信し、その制御信号を受信した環境制御装置13は、照明装置11の明るさや色及びスピーカ12から出力される音の種類、大きさ、高低及び速度を制御する。
そのため、体験者の状態に応じてタイムリーに体験者の視覚及び聴覚を刺激する演出を施すことができ、体験者は通常体験することのできない独特の雰囲気に浸ることができる。
実施例2では、プロジェクタ7は、その光軸がスクリーン5のほぼ中心で直交するように高さ約2m、最も近いスクリーン5との距離が約10mの位置に設置されている。
なお、スクリーン装置6とプロジェクタ7との位置関係は、実施例1でも同様である。
実施例3のプロジェクションシステムは、実施例2のプロジェクションシステムに対して、プロジェクタ7及びビデオカメラ14が1つ増設され、センサ8、照明装置11及びスピーカ12が各々2つ増設されているだけが異なる。
そして、増設されたプロジェクタ7及びセンサ8は、実施例2のプロジェクタ7及びセンサ8をスクリーン装置6の中心を通る鉛直軸の回りに90度回転させた位置に設置されており、増設された照明装置11及びスピーカ12は、プロジェクションシステム本体を挟んで実施例2の照明装置11及びスピーカ12と対向する位置に設置されている。
しかし、増設されたプロジェクタ7からの投射画像がより鮮明に投影されるように、対向する一対の梁2に、6本のスクリーン懸垂部4と直交する複数本の第2スクリーン懸垂部を掛け渡し、隣接するスクリーン5の隙間に懸垂可能な細長い半透明布からなる第2スクリーンの上端部を第2スクリーン懸垂部に固定しても良い。
(1)実施例1~3のシステムトラス3は、高さ約4mの4本の柱1及び各柱の上端を連結する長さ約5mの4本の梁2からなるものであったが、柱1及び梁2の長さは長くても短くても良く、全体の形状も直方体状に限らず、三角柱状、六角柱状等どのような形状であっても良い。
(2)実施例1~3のスクリーン懸垂部4は、一対の梁2に掛け渡されるとともに、梁2に沿って移動するようになっていたが、梁2に固定されていても良い。
また、スクリーン懸垂部4を4本の梁2への配置は、対向する一対の梁2に平行に掛け渡すだけでなく、斜めに掛け渡したり隣接する2本の梁2に掛け渡したり等自由である。
さらに、軸を中心に回動できるようにしてスクリーン5を巻き取ったり伸ばしたりできるようにしても良い。
また、実施例1~3では、1本のスクリーン懸垂部4に1枚の半透明布を懸垂したが、図5のように、幅の狭い半透明布を複数枚(図5の場合、幅約60cm、長さ約3.9mの半透明布を8枚)1本のスクリーン懸垂部4に懸垂するようにしても良い。
(4)実施例1~3のセンサ8は、梁2の中間部に設置されていたが、システムトラス3の内部又は近くであれば、設置場所はどこでも良い。
また、センサ8は画像を鑑賞する体験者の行動(動きや発声等)を捉えるために設置されていたが、それに加えてシステムトラス3の内部や周囲の環境(温度、湿度、風速、明るさ等)を検知できるようにしても良い。
さらに、体験者の行動(動きや発声等)又は生理信号(体温、心拍、筋電、脳波等)を捉えるため、体験者に装着するようにしても良い。
(6)実施例1~3のプロジェクションシステムにおけるビデオカメラ14は、通常のビデオカメラであったが、3Dデプスカメラ(深度センサ付きカメラ)としても良い。
そうした場合、そのセンサデータを利用しPCプログラムによって立体感のある拡張現実画像を投射することができる。
(7)実施例1~3及び変形例(3)のプロジェクションシステムにおけるスクリーン5は、いずれも光透過性と光拡散性とを有する柔軟な薄いものをスクリーン懸垂部4に懸垂させたものであったが、スクリーン5に代えて又は加えて、図6に示すように厚みのある物体スクリーン15を用いても良く、物体スクリーン15としては、木等の硬い素材、ウレタン等の柔らかい素材及び硬い素材若しくは柔らかい素材に布や皮を張ったもののうちいずれでも良い。
物体スクリーン15は、より現実的な質感を表現することができ、触ると布やビニールスクリーンとは異なる物体の体性感覚的質感を誘起するので、より現実感を提供することができる。
また、物体スクリーン15を温冷制御可能としても良く、そうした場合、体性感覚による質感に温感が加わるので、より現実の人間、動物又は物体に近い表現を提供できる。
さらに、その表面は平面に限らず、表面に凹凸のあるもの、球面や膨らみのある曲面状のものであっても良く、モーター駆動や人力により物体スクリーン15全体又は物体スクリーン15の表面を動かすことができるようにしても良い。
そして、柔らかい表面の物体スクリーン15や表面に凹凸のある物体スクリーン15を用いた場合には、物体スクリーン15に触れて感触を楽しむこともできる。
そして、環境制御装置13で制御可能な様々な装置を備えれば、体験者の視覚、聴覚だけでなく寒暖の感覚や触覚、嗅覚等の刺激も与えることができ、複数の感覚刺激を受けることによる生体内認知における相乗効果が促されて、感性の変動を誘発することが可能となる。
5 スクリーン 6 スクリーン装置 7 プロジェクタ 8 センサ
9 制御装置 10 スクリーン駆動部 11 照明装置 12 スピーカ
13 環境制御装置 14 ビデオカメラ 15 物体スクリーン
Claims (3)
- ビデオカメラと、プロジェクタと、スクリーン装置と、前記プロジェクタから前記スクリーン装置に投射される画像を制御する制御装置とを有するプロジェクションシステムであって、
前記制御装置は、前記ビデオカメラで数秒~数十分前に撮影した前記スクリーン装置近傍にいる体験者の画像又は1時間~数年前に撮影し記録した前記体験者の画像と、事前に記録してある画像とを合成した拡張現実画像を前記スクリーン装置に投射する
ことを特徴とするプロジェクションシステム。 - 前記スクリーン装置は、柔軟な薄い素材で形成され光透過性と光拡散性とを有するスクリーンを複数枚懸垂させたものである
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクションシステム。 - 前記スクリーン装置の近傍に設置又は前記体験者に装着されるセンサと、
照明装置、スピーカ、エアコン、送風機、熱線照射器及びアロマディフューザのうちの少なくとも1つ並びにそれらの動作を制御する環境制御装置を備え、
前記制御装置は、前記センサが捉えた前記体験者の行動又は生理信号に応じて、前記プロジェクタから投射される拡張現実画像を制御するとともに、前記照明装置、スピーカ、エアコン、送風機、熱線照射器及びアロマディフューザのうちの少なくとも1つの動作を制御する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクションシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018032475A JP7084604B2 (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | プロジェクションシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018032475A JP7084604B2 (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | プロジェクションシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019149648A JP2019149648A (ja) | 2019-09-05 |
JP7084604B2 true JP7084604B2 (ja) | 2022-06-15 |
Family
ID=67850816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018032475A Active JP7084604B2 (ja) | 2018-02-26 | 2018-02-26 | プロジェクションシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7084604B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7405478B1 (ja) * | 2023-09-05 | 2023-12-26 | 株式会社ラッキースター | 表示装置及び表示システム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009159030A (ja) | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 映像提供システム |
JP3208319U (ja) | 2016-10-24 | 2017-01-05 | 国立大学法人山口大学 | プロジェクションシステム |
-
2018
- 2018-02-26 JP JP2018032475A patent/JP7084604B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009159030A (ja) | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 映像提供システム |
JP3208319U (ja) | 2016-10-24 | 2017-01-05 | 国立大学法人山口大学 | プロジェクションシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019149648A (ja) | 2019-09-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20080125218A1 (en) | Method of use for a commercially available portable virtual reality system | |
TW201814361A (zh) | 具有熱量影像產生之頭戴式顯示器 | |
WO2022212946A1 (en) | Virtual environment workout controls | |
CN103226390A (zh) | 全景式火灾紧急逃生的虚拟现实系统 | |
Ikei et al. | A multisensory VR system exploring the ultra-reality | |
JP7084604B2 (ja) | プロジェクションシステム | |
US20190130775A1 (en) | Interactive device for object, playpen enclosure for child, and crib | |
KR100517813B1 (ko) | Lcd의 눈을 가지는 봉제 인형 | |
JP3208319U (ja) | プロジェクションシステム | |
Pasqualino | Experimental Film, Trance and Near-death Experiences | |
Cachia | Reflections on access: Disability in curatorial practice | |
Legerstee | Mental and bodily awareness in infancy | |
Cotton et al. | Virtual Reality | |
Eng et al. | An investigation of collective human behavior in large-scale mixed reality spaces | |
Blackmore | State of the art–The psychology of consciousness | |
Dufour | Acoustic shadows: An auditory exploration of the sense of space | |
JP3029006U (ja) | 仮想体験室 | |
Di Benedetto | Sensing bodies: A phenomenological approach to the performance sensorium | |
Wiegel | Perception in the digital age: Analysing aesthetic awareness of changing modes of perception | |
JP2022118539A (ja) | パネルセット、パネル、複数のパネルを配置する方法、パネルセットの使用方法 | |
KR20160123194A (ko) | 야간의 산지와 공원을 이용하는 가상의 동물원 시스템 | |
Hubbard | Hollywood Cinematic Excess: Black Swan’s Direct and Contradictory Address to the Body/Mind | |
KR20230126040A (ko) | 전방위 인터랙션 체험공간 | |
Benedict | " A Pulse in the Neon": Televisual Assimilation in the Works of David Foster Wallace | |
Eijgendaal et al. | Multi Sensory Environment (MSE/Snoezelen)–A Definition and Guidelines |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211116 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220524 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220527 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7084604 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |