JP2007092514A

JP2007092514A - 塩製パネル

Info

Publication number: JP2007092514A
Application number: JP2006239226A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Murahira; 忠司村平
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2005-09-02
Filing date: 2006-09-04
Publication date: 2007-04-12

Abstract

【課題】天然岩塩を切り出すことなく、粉末状の精製塩又は天然塩からサウナ風呂の内装材として使用することができる、塩製パネルを提供する。
【解決手段】粉末状の精製塩又は天然塩を、融点以上沸点以下の温度で加熱溶融し、その加熱溶融した精製塩又は天然塩を成形型に流し入れ、冷却固化させて固形の塩製パネルを得る。
【選択図】図１

Description

この発明は、サウナ風呂の浴室の内装材としてタイルのように使用することができる塩製パネルに関するものである。

サウナ風呂の浴室の床面、側壁、天井面を、岩塩製のパネルをタイルのように貼り合わせて形成した塩サウナと呼ばれるサウナ風呂は、新陳代謝を活性化すると共に、癒しの効果や老化防止、疲労回復の効果が高いといわれ、特許文献１にも紹介されている。
特開２００５−１９４８６１号公報

ところで、上記塩サウナの内装材として使用されている岩塩製のパネルは、天然岩塩を切り出して製造されている。
ところが、天然岩塩は、産地毎に、色、強度が異なり、色、強度が揃った一定のサイズのパネル材料を得ることは困難である。

そこで、この発明は、天然岩塩を切り出すことなく、粉末状の精製塩又は天然塩からサウナ風呂の内装材として使用することができる、塩製パネルを提供しようとするものである。

この発明は、上記の課題を解決するために、粉末状の精製塩又は天然塩を、融点以上沸点以下の温度で加熱溶融し、その加熱溶融した精製塩又は天然塩を成形型に流し入れ、冷却固化させて固形の塩製パネルを得たものである。

この発明の塩製パネルは、加熱溶融した精製塩又は天然塩を成形型に流し入れ、冷却固化させることによって製造したものであるから、色、強度、大きさ等の品質が均一であり、優れた建築内装材として使用することができる。

加熱溶融した精製塩又は天然塩を成形型に流し入れ、冷却固化させると、冷却固化の際に、表面が中央部に湾曲した凹部が形成されやすい。
この中央部が湾曲した凹部に形成された塩製パネルをそのまま内装材として使用すると、凹部によって内装壁の表面積が増えると共に、壁面の凹凸により、平面的でない雰囲気のある照明効果、視覚効果が得られる。
この発明の塩製パネルは、成形型の形状に応じて多角形、円形等種々の形状のものを製造することができるが、特に、正六角形に形成すると、タイルのように貼り合わせた時に、ハニカム構造になるため、横ずれや縦ずれが生じ難い。

以上のように、この発明に係る塩製パネルは、サウナ風呂等の建築の内装材として優れた適性を示す。

この発明の塩製パネルは、粉末状の精製塩又は天然塩を、融点以上沸点以下の温度で加熱溶融し、その加熱溶融した精製塩又は天然塩を成形型に流し入れ、冷却固化させたものであり、図１には、正六角形の皿型の成形型を用いて成型した、正六角形の塩製パネル１を示している。
この塩製パネル１は、中央部が湾曲した凹部に形成されている。

図３〜図５は、この発明の塩製パネル１を、サウナ風呂の浴室の床面、側壁、天井面の内装材として使用した例を示している。
サウナ風呂の浴室は、側壁２、床３および天井４の基礎構造体を鉄筋コンクリート等によって構成し、この基礎構造体の側壁２、床３および天井４の内貼りとして、塩製パネル１を貼り合わせて塩内装側壁２ａ、塩内装床３ａおよび塩内装天井４ａを形成し、前記側壁２と前記塩内装側壁２ａの間、および前記床３と前記塩内装床３ａの間に、発熱手段５を設置したものである。発熱手段５としては、例えば、ボイラー７から加熱水を循環供給するパイプ６を少なくとも床３と前記塩内装床３ａの間に配置して構成することができる。発熱手段５としては、パイプ６およびボイラー７に替えて、電熱コイルや面状電熱発熱体からなる電熱発熱体を使用してもよい。

前記パイプ６は、直径が２ｃｍ程の金属製パイプで、外部に配置されたボイラー７に接続されている。そしてパイプ６に加熱水が通過することで、塩内装側壁２ａ、塩内装床３ａを介して、室内を２５℃〜１２０℃となるように加熱している。

基礎構造体の側壁２、床３および天井４の内面には、図５に示すように、発泡スチロールや発泡ウレタン等の断熱材８が配置されている。
上記塩製パネル１は、図５に示すように、コンクリート釘９により直接、側壁２、床３および天井４の基礎構造体に固定することができる。塩製パネル１の固定方法は、コンクリート釘９による固定方法に限られず、接着剤による固定方法でもよい。

サウナ風呂の浴室には、図４に示すように、扉１０と窓１１を設置している。
基礎構造体の側壁２、床３および天井４と、塩内装側壁２ａ、塩内装床３ａおよび塩内装天井４ａとの間の空間に光源を設置し、照明光が塩内装側壁２ａ、塩内装床３ａおよび塩内装天井４ａを透過するようにすると、幻想的な演出効果が得られる。

この発明に係る塩製パネルの一例を示す斜視図である。図１の矢印に沿う断面図である。この発明に係る塩製パネルを内装材として使用したサウナ風呂の浴室の縦断面図である。図３の横断平面図である。図３の部分拡大図である。

符号の説明

１塩製パネル
２側壁
２ａ塩内装側壁
３床
３ａ塩内装床
４天井
４ａ塩内装天井
５発熱手段
６パイプ
７ボイラー
８断熱材
９コンクリート釘
１０扉
１１窓

Claims

精製塩または天然塩を、融点以上沸点以下の温度で加熱溶融し、その加熱溶融物を成形型に流し込んで、冷却固化させた塩製パネル。
正六角形に成型した請求項１記載の塩製パネル。
中央部が湾曲した凹面形状である請求項１又は２記載の塩製パネル。
請求項１〜３のいずれか記載の塩製パネルによって浴室内面を形成したサウナ風呂。