JP2009279112A - 観覧車 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗客用カプセルをスムーズかつ静かに回転させ、常に床面を水平面状に安定維持できる乗客にとって快適な観覧車の提供する。
【解決手段】移動手段によって周回運動する複数の円形枠10と、各々の円形枠10の水平軸心L1 廻りに回転自在に取付けられた乗客用カプセル1と、を備えた観覧車であって、円形枠10の左右側面10a,10aから挟持状に接触する一対のタイヤ21,21、及び、一対のタイヤ21,21の一方又は両方を回転駆動させる駆動装置Mを、カプセル1に設けて、カプセル1の床面2を常に水平面状に保って回転させるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転する乗客用のカプセルを備えた観覧車に関する。
従来の観覧車は、特許文献1記載のように、乗客用カプセル等の乗篭を、垂下状に枢着し、カプセルの自重や乗客の重量等の荷重によって、内部の床面が水平に保つように吊り下げたものがあった。
また、周回運動する円形枠に乗客用カプセルを内装させ、カプセルの外周に取着したリングギヤに、歯車を噛合させてカプセルを円形枠の水平軸心廻りに回転させ、内部の床面を水平面状に維持するものが知られている。
特開平6ー91057号公報
しかし、吊り下げ式カプセルを有する観覧車は、乗客が内部で移動した際や、強風を受けた際に、枢着軸心廻りにカプセルが揺動して(揺れて)、乗客の気分が悪くなったり、不安感を抱かせ、景観を楽しめないという問題があった。
また、歯車やチェーン、スプロケット等の噛合によりカプセルを回転させる観覧車は、噛み合わせの際に、歯車のバックラッシュ等によるガタつきや振動、また、噛合の音(騒音)が発生し、せっかくの優雅な眺望を台無しにしていた。また、不快な機械音や振動及びガタつきは、乗客に不快感や不安を与えてしまうという問題があった。
また、カプセルの回転用の駆動装置や減速機が故障した場合に、噛合により強いロック状態となって、カプセル内の床面が傾斜状又は天地が反対になる虞れがあり危険であるという問題があった。
そこで、本発明は、乗客用カプセルをスムーズかつ静かに回転させ、常に床面を水平面状に安定維持できる乗客にとって快適な観覧車の提供を目的とする。
上記目的を達成させるために、本発明に係る観覧車は、移動手段によって周回運動する複数の円形枠と、各々の該円形枠の水平軸心廻りに回転自在に取付けられた乗客用カプセルと、を備えた観覧車に於て、上記円形枠の左右側面から挟持状に接触する一対のタイヤ、及び、該一対のタイヤの一方又は両方を回転駆動させる駆動装置を、上記カプセルに設けて、該カプセルの床面を常に水平面状に保って回転させるように構成したものである。
また、上記円形枠の内周面にラジアル内方から下方向に転動自在に当接して上記カプセルと乗客の下方への荷重を支持する支持輪と、上記内周面にラジアル内方から上方向へ転動自在に当接して上記カプセルの浮き上りを規制する保持輪と、上記円形枠の上記左右側面に転動自在に当接して上記カプセルの左右方向の移動を規制する複数の補助輪と、を具備するものである。
また、上記カプセルの外形状を横倒円筒型に形成したものである。
本発明の観覧車によれば、ガタつきなくスムーズにカプセルを回転させることができ、常に床面を水平面状に安定維持できる。ガタつきや振動、機械音(騒音)を軽減できる。何らかの理由でカプセルの回転がロックされた場合でも、観覧車の本体(回転輪)の回転にともない、カプセルの床面が傾斜し、カプセルの重心の偏在に伴う復元力及び乗客の荷重が駆動装置の摩擦抵抗を越えるとタイヤがスリップし、自動的に、カプセルの床面の水平を保つことができる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1に示す側面図のように、本発明の観覧車は、電気モータや油圧モータ等の駆動機によって回転軸心L0 廻りに回転される回転輪kを有している。回転輪kは、支持脚Hの上端部の支持台hに回転自在に支持されている。回転輪kの外周には、複数の円形枠10が固着されている。円形枠10は、回転輪kが回転することによって、回転軸心L0 廻りに周回運動(移動)する。
各々の円形枠10には、乗客が乗り込む乗客用カプセル1が、円形枠10の水平軸心L1 廻りに回転自在に取付られている。カプセル1は、周回運動(移動)しながら回転運動(回動)可能なものである。つまり、移動手段によって周回運動する複数の円形枠10と、各々の円形枠10の水平軸心L1 廻りに回転自在に取付られた乗客用のカプセル1と、を備えている。
なお、観覧車の本体Kは、図1に示した以外にも、例えば、円形や楕円形等の外形状の輪郭レール部材に、電気モータ等の駆動機や車輪、スプロケット、チェーン等を用いた移動手段によって、複数の円形枠10を、輪郭レール部材に沿うように走行(移動)して周回運動(移動)させるものでも良い。また、支持台hの左右一方又は両方を、商業施設やビル等の建築物に一体状に設けたものでも良い。また、支持脚部材Hが設置される面は、地面や建築物の屋上や土台等自由である。つまり、観覧車の本体Kは、円形枠10を周回運動させる移動手段を備えたものであれば、設計変更自由である。
以下、カプセル1及び円形枠10を説明する。
図2は要部断面平面図である。図3は要部断面正面図である。図4は図3のA−A断面図である。図5は図3の要部拡大断面図である。図6は図2の要部拡大断面図である。尚、本発明に於て、上(上部)とは、周回移動する円形枠10に取り付けられたカプセル1内部の乗客からみた上方向(空の方向)のことである。また、水平軸心L1 方向を左右方向としている。また、図4に示すように水平軸心L1 を含む鉛直な平面を鉛直平面S1 とし、水平軸心L1 を含む水平な平面を水平平面S2 としている。
図2〜図4に於て、各々のカプセル1は、同心状かつ水平軸心L1 方向に並設された左右一対の円形枠10,10に内装されている。水平軸心L1 方向を長手方向とした横倒円筒型に形成されている。言い換えると、側面視円形状で中空の円柱形状とも言える。また、カプセル1は、円形枠10の水平軸心L1 に同心状に配設され、水平軸心L1 廻りに回転(回動)可能に取付られている。カプセル1の内部の下部には、乗客が乗る床面2が設けられている。床面2の上面には、乗客が座るためのベンチシートCを設けている。カプセル1の上部には、空調や音響、照明設備等を設置可能な設備室1fを形成している。カプセル1の円周には、円形枠10が入り込む(収納される)凹周溝部1eを形成している。また、カプセル1は、主たる部分(例えば、内部の乗客が景色を見るのにふさわしい箇所だけに限らず、開放感を演出するために上部の天井部近傍や床面2近傍を含めた全周及び左右側面)を、透明な強化プラスチック等の部材で形成している。
また、カプセル1の外周側には、円形枠10のラジアル外方向に開口した、断面視コの字状の円形カバー部材15が取着されている。円形カバー部材15は、円形枠10の左右側面10a,10a及び内周面10bを覆うものである。つまり、左右一対の円形枠10,10を各々覆うように左右一対に設けられている。円形カバー部材15に円形枠10が入り込むことで、円形枠10が、カプセル1に外装した状態となる。
カプセル1の床面2の下部には、各円形枠10の左右側面10a,10aから挟持状に接触する一対のタイヤ21,21を設けている。一対のタイヤ21,21は、カプセル1の床面2に回転自在に取着されている。また、床面2下部の円形カバー部材15には、カプセル1の自重(椅子等を含む)や乗客の重量等の下方への荷重を支持する支持輪22が設けられている。また、カプセル1の上部(設備室1f)円形カバー部材15には、カプセル1の浮き上がりを規制する保持輪23が設けられている。また、円形カバー部材15の左右両側には、カプセル1の左右方向の移動を規制する複数の補助輪24が設けられている。
図5に於て、一対のタイヤ21,21は、円形カバー部材15の左右の側面に貫設したタイヤ用窓部15a,15aを介して円形枠10の左右側面10a,10aに挟持状に接触し、円形枠10を挟圧している。各タイヤ21のタイヤ軸心L2 は、鉛直状(床面2に直角状)に配設され、タイヤ21の外周摩擦面を円形枠10の側面10aに確実に面接触するように設けている。
一対の(各)タイヤ21,21は、回転軸31aを内蔵した回転軸保持部材31に回転自在に取着されている。一対のタイヤ21,21の内のカプセル1の左右内方向側に配設される一方のタイヤ21には、回転保持部材31を介して電気モータや油圧モータ等の減速機付の駆動装置Mが接続されている。一方のタイヤ21は回転駆動可能に設けられている。つまり、円形枠2が周回運動した際に、図示省略の制御部からの指令によって駆動装置Mが起動し、一対のタイヤ21,21が円形枠10の左右側面10a,10aを転動(走行)し、床面2を水平面状に保つようにしている。
また、各タイヤ21,21は、回転軸保持部材31を介して連結部材32によって連結されている。各タイヤ21のタイヤ軸心L2 同士の距離(ピッチ)を調節することで、円形枠10を挟圧する押し力───即ち、各タイヤ21と円形枠10との間の摩擦力───を調整可能としている。このように、各タイヤ21と円形枠10の間は、適切な挟圧力(摩擦力)に設定されている。
適切な挟圧力(摩擦力)とは、タイヤ21が回転すると滑る(スリップする)ことなくスムーズにカプセル1を回転させることが可能な程度とする。このとき、駆動装置Mの摩擦力を乗客の偏心荷重、及び、カプセル1の回転摩擦抵抗の近傍に設定しておけば、何らかの理由でカプセル1の回転がロックされた場合でも、観覧車の本体K(回転輪k)の回転にともない、カプセル1の床面2が傾斜し、その復元力及び乗客の荷重が駆動装置Mの摩擦抵抗を越えるとタイヤ21がスリップし、自動的に、カプセル1の床面2の水平が保たれる。
また、二点鎖線で示したように、円形枠10の外周面を覆う雨仕舞カバー50を付設する。尚、図2、図3、図6等に於ては、上記雨仕舞カバー50については図示省略した。
図4に於て、床面2の下部には、カプセル1の自重(椅子等を含む)や乗客の重量等の下方への荷重を支持する支持輪22が設けられている。
支持輪22は、床面2の下部にある円形カバー部材15に回転自在に取着されている。円形カバー部材15のラジアル内方から下方向に貫設された支持用窓部15bを介して、円形枠10の内周面10dに当接している。床面2の下部にある円形枠10の内周面10bに、円形枠10のラジアル内方から下方向に転動自在に当接している。また、支持輪22は、1つの円形枠10に、鉛直平面S1 を挟んで、前後方向に2つづつ、合計で4つ設けられている。つまり、1つのカプセルに8つ設けられている。
また、カプセル1の上部には、カプセル1の浮き上がりを規制する保持輪23が設けられている。
保持輪23は、円形カバー部材15に回転自在に取着されている。円形カバー部材15のラジアル内方から上方向に貫設された保持用窓部15cを介して、円形枠10の内周面10dに当接している。カプセル1の上部の円形枠10の内周面10bに、円形枠10のラジアル内方から上方向へ転動自在に当接している。また、保持輪22は、1つの円形枠10に、鉛直平面S1 を挟んで円形枠10の円周前後方向に1つづつ配設されている。つまり、水平軸心L1 方向からみて(側面視)、カプセル1の斜め上方に2箇所設けている。1つのカプセル1に4つ設けられている。設備室1f内に設けられている。
また、支持輪22は側面視、斜め前後下方に円形枠10に転動可能に接触し、保持輪23は、側面視、斜め前後上方に円形枠10に転動可能に接触するように設けられている。カプセル1の前後方向への移動を規制し、かつ水平軸心L1 廻りにスムーズに回動するように設けられている。つまり、支持輪22及び保持輪23の円形枠10への支持する箇所が、側面視で、円形枠10に内接する矩形の頂点状に配設され、円形枠10に対するカプセル1の前後上下方向への移動を規制しながらも円周方向へ(水平軸心L1 廻りに)回転可能としている。
また、図4及び図6に於て、カプセル1には、カプセル1の左右方向の移動を規制する複数の補助輪24が設けられている。
補助輪24は、円形カバー部材15に回転自在に取着されている。円形カバー部材15の左右方向に貫設された補助用窓部15dを介して、円形枠10の左右側面10a,10aに転動自在に当接している。円形枠10の円周方向の同位置の左右側面10a,10aに、円形枠10を挟持状に接触するように設けている。また、円形枠10の円周方向に複数配設されている。言い換えると、円形枠10を挟持状に接触するように設けた一組の補助輪24,24を、円周方向に複数組設けている。
補助輪24,24は、カプセル1の上部かつ、補助輪24の補助輪軸心L3 が鉛直平面S1 と一致する箇所に、1組設けている。さらに、補助輪24の補助輪軸心L3 が水平平面S2 と一致する前後位置に、1組づつ設けている。また、床面2の下部、かつ、鉛直平面S2 を挟んで前後位置に、1組づつ設けている。つまり、円形枠10を挟持状に接触するように設けた一組の補助輪24,24を円形カバー部材15に5組設けている。言い換えると円形枠10に10個の補助輪24を転動自在に当接させている。
図2〜図6に於て、タイヤ21、支持輪22、保持輪23、補助輪24は、円形カバー部材15の左右の中心に対して対称(左右対称)かつ前後の中心に対して対称(前後対称)に配設されている。
また、カプセル1の左右の中心に対して対称(左右対称)かつ前後の中心に対して対称(前後対称)に配設されている。つまり、カプセル1の重心が左右及び前後の中心位置近傍となるように配設されている。
円形枠10は、一つのカプセル1を両持ち梁状に支持するように水平軸心L0 方向(左右方向)に左右一対に設けられている。各円形枠10は、タイヤ21及び補助輪24が転動する左右側面10a,10aと、支持輪22及び保持輪23が転動する内周面10bと、を有している。つまり、円形枠10は、カプセル1が回転するためのガイド部材及びカプセル1を適切な姿勢に保持する当り部材とも言える。
適切な姿勢とは、横倒円筒型のカプセル1の軸心が円形枠10の水平軸心L1 と同心状に配置され、一対のタイヤ21,21が回転した際に、カプセル1がこじれることなくスムーズに回転可能な姿勢である。
また、円形枠10の内部は中空部が形成され十分な強度を有しながらも軽量化されている。なお、円形枠10は、内周に支持輪22及び保持輪23が接触し転動する走行レール部材を一体状に設け、内周面10bとしている。
また、カプセル1の左右両側の内の一方の端面部には、乗客や管理者等が乗り降りするためのステップ3と、カプセル1の内部と外部を連通させる扉4と、が付設されている。また、カプセル1の内部には、手摺りや、飲食が可能なテーブルやカウンター等を設けても良い。設備室1fには保持輪22や補助輪23が内装されている。また、床面2の下部は、駆動装置Mやタイヤ21、支持輪22や補助輪24以外にも図示省略するが、駆動装置Mに命令する制御部や、各部材をカプセル1に取着する取着部材、センサ等の電装部材等が格納されている。また、駆動装置Mは、カプセル1の重心が左右一対の円形枠10,10の間となるように、左右内方側の各タイヤ21の近傍に設けている。
上述した本発明の観覧車の作用(使用方法)について説明する。
移動手段によって円形枠10が周回運動する(下方から上方に移動し再び下方に移動する)際に、図示省略の制御部からの命令(指令)によって、駆動装置Mが起動し、駆動装置Mと連結している一方のタイヤ21が回転する。駆動する一方のタイヤ21が円形枠10を転動することで、他方のタイヤ21も転動する。一対のタイヤ21,21は、円形枠10を挟圧し、適切な摩擦力をもって左右側面10a,10aを走行し、円形枠10の周回位置に合わせてカプセル1を回転させて、床面2を常に水平面状に維持する。
一対のタイヤ21,21と円形枠10との間の摩擦力による回転駆動により、一対のタイヤ21,21は、常に面接触しながらカプセル1を円形枠10に沿わせてスムーズかつ静かに回転させる。また、歯車やギヤ等の駆動に比べ、ガタつきなく安定した一定の速度で床面2を水平状にするようにカプセル1を回転させる。乗客に、安心感のある静かな空間(カプセル1の内部)を提供する。
また、万が一、駆動装置Mが停止して、タイヤ21が回転不可能となっても、一対のタイヤ21,21は、適切な挟圧力で円形枠1に接触しているので、観覧車の本体K(回転輪k)の回転にともない、カプセル1の床面2が傾斜し、カプセル1の重心の偏在に伴う復元力及び乗客の荷重が駆動装置Mの摩擦抵抗を越えるとタイヤ21がスリップし、自動的に、カプセル1の床面2の水平が保たれる(床面2が水平面状に保持される)。
また、複数の支持輪22は、円形枠10の内周面10bに当接してカプセル1と乗客の下方への荷重を支持する。タイヤ21に、下方への荷重(負荷)がかかるのを軽減すると共に、カプセル1を円形枠10に沿わせてスムーズに回転させる。
カプセル1に、上昇方向の強い風が吹き付けた場合、カプセル1は浮き上がるような力を受ける。ところが、保持輪23がこの力を受けてカプセル1の浮き上がりを規制する。カプセル1を適切な姿勢に維持(支持)する。また、一対のタイヤ21,21は、回転駆動するのに支障をきたすような上方への荷重の負荷を受けず、カプセル1をスムーズに回転させる。床面2を常に水平面状に安定維持する(保つ)。
また、支持輪22は側面視、斜め前後下方に円形枠10に接触し、保持輪23は、側面視、斜め前後上方に円形枠10に接触するように設けられているので、前後方向に強風が吹く場合であっても、カプセル1が前後方向に揺れるの防止する(前後方向への移動を規制する)。
カプセル1内の乗客が、有名な建造物を見るため等の理由で左右方向に偏って集まった場合や、強風が偏って吹き付けた場合に、カプセル1は、シーソー状に傾斜(傾倒)しようとする。ところが、1つのカプセル1に対して円形枠10は左右方向に2つ設けられ、両持ち梁状となってカプセル1の傾斜を規制する。
さらに、支持輪22が下方への力を受けると共に保持輪23が浮き上がるような力を受けて、カプセル1の円形枠10に対する上下方向の移動を規制する。さらに、補助輪24が左右方向の力を受けて、カプセル1の左右方向の移動を規制する。カプセル1を適切な姿勢に維持する。一対のタイヤ21,21は、回転駆動するのに支障をきたすような上下方向や左右方向への負荷を受けず、カプセル1をスムーズに回転させる。床面2を常に水平面状に安定維持するように静かにカプセル1を回転させる。
つまり、カプセル1は、円形枠10の左右側面10a,10a及び内周面10bの3面に支持される。言い換えると、カプセル1を円形枠10に3方向(左右両側方向及びラジアル内方から外方向)から接触させ、円形枠10に支持させている。
カプセル1の下方への荷重を支持輪22が受ける。カプセル1が浮き上がろうとする力を保持輪23が受ける。カプセル1が左右方向に移動しようとする力を補助輪24が受ける。カプセル1に乗客の気分が悪くなるような揺れや振動が発生するのを防止する。また、一対のタイヤ21,21は、カプセル1を回転させるのに必要な負荷しかかからず、耐久性が向上する。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば駆動源Mの動力、又は、一方タイヤ21の回転を、他方のタイヤ21にチェーンやVベルト等の伝達部材で伝達させ、一対のタイヤ21,21の両方を駆動させても良い。
また、支持輪22、保持輪23、補助輪24の数量や配置は上述した実施の形態に限らず自由である。また、一対のタイヤ21,21は、円形カバー部材15に回転自在に取着させて設けても良い。また、駆動装置Mと減速機を別体にし、回転軸保持部材31を減速機のように構成しても良い。
以上のように本発明は、移動手段によって周回運動する複数の円形枠10と、各々の円形枠10の水平軸心L1 廻りに回転自在に取付けられた乗客用カプセル1と、を備えた観覧車に於て、円形枠10の左右側面10a,10aから挟持状に接触する一対のタイヤ21,21、及び、一対のタイヤ21,21の一方又は両方を回転駆動させる駆動装置Mを、カプセル1に設けて、カプセル1の床面2を常に水平面状に保って回転させるように構成したので、床面2を水平面状に安定維持できる。カプセル1をスムーズかつ静かに回転させることができる。歯車やスプロケット、チェーン等の噛合回転方式に比べ、タイヤ21の摩擦力を利用した摩擦回転方式なので同じ挟圧力で常に接触しガタつきなく安定した(一定の)速度でスムーズにカプセル1を回転させることができる。ギヤ等の噛み合いやバックラッシュによる振動を軽減できる。機械音を軽減し、回転のためのギヤ音はほぼ無音となって、カプセル1を静かに回転できる。所望の回転角度位置でカプセル1の床面2を維持(保持)できる。何らかの理由でカプセル1の回転がロックされた場合でも、観覧車の本体K(回転輪k)の回転にともない、カプセル1の床面2が傾斜し、カプセル1の重心の偏在に伴う復元力及び乗客の荷重が駆動装置Mの摩擦抵抗を越えるとタイヤ21がスリップし、自動的に、カプセル1の床面2の水平を保つことができる。タイヤ21を円形枠10の左右側面10a,10aに接触して駆動させることで、下方への荷重を受けさせず、磨耗や変形を軽減させて耐久性を向上できる。一対のタイヤ21,21で挟圧して駆動装置Mの力を確実に効率よく(スリップなく)伝達できる。また、一対のタイヤ21,21は、下方への荷重を受ける必要がないので、摩擦駆動に最適な素材を選定できる。床面2の下部と、円形枠10の内周面10bの間を狭くできる。つまり、床面2を低くしてカプセル1内部の空間を広くできる。天井を高くできる。乗客に快適な景色の観覧を提供できる。磨耗する虞れのあるタイヤ21は、カプセル1全体の内では軽量小型なので容易かつ迅速に保守点検作業ができる。
また、円形枠10の内周面10bにラジアル内方から下方向に転動自在に当接してカプセル1と乗客の下方への荷重を支持する支持輪22と、内周面10bにラジアル内方から上方向へ転動自在に当接してカプセル1の浮き上りを規制する保持輪23と、円形枠10の左右側面10a,10aに転動自在に当接してカプセル1の左右方向の移動を規制する複数の補助輪24,24と、を具備するので、一対のタイヤ21,21に下方や上方及び左右方向からの負荷(荷重)や影響を受けるのを防止して耐久性を向上できる。各方向(下方向、上方向、左右方向)からの負荷(荷重)を受ける専用の車輪(支持輪22、保持輪23、補助輪24)を設けたので、常にカプセル1を適切な姿勢に維持できる。カプセル1をスムーズかつ静かに回転させることができる。また、各車輪(支持輪22、保持輪23、補助輪24)に目的(受ける荷重の方向)に適した材質や大きさを選定でき、各車輪の耐久性を向上できる。また、駆動と支持の両方が可能な大きな駆動支持車輪ではなく、下方の荷重を支持する専用の車輪(支持輪22)と、カプセル1を駆動するタイヤ21を別体としたので、支持輪22を小さくでき、床面2を低くしてカプセル1内部の空間を広く(大きく)できる。また、磨耗する虞れのある支持輪22、保持輪23、補助輪24は、カプセル1全体の内では軽量小型なので容易かつ迅速に保守点検作業ができる。各車輪は独立して設けられているので、各々を容易に交換できる。
また、カプセル1の外形状を横倒円筒型に形成したので、容易かつ迅速に製造でき、製造コストを低減できる。床面2の面積を広くできる。乗客数を多くできる。カプセル1内部の空間をより大きくできる。乗客にとって快適な景色の観覧を提供できる。左右方向の長さが及び側面視での円形の大きさが同じである卵型やラグビーボール型のカプセルに比べ、床面2の面積を広くできる。床面2の面積を卵型カプセルと同じに形成するならば、カプセル1を小型・軽量に成形できる。
本発明の実施の形態を示す側面図である。 要部断面平面図である。 要部断面正面図である。 図3のA−A断面図である。 要部拡大断面図である。 要部拡大断面図である。
符号の説明
1 カプセル
2 床面
10 円形枠
10a,10a 左右側面
10b 内周面
21 タイヤ
22 支持輪
23 保持輪
24 補助輪
1 水平軸心
M 駆動装置

Claims (3)

  1. 移動手段によって周回運動する複数の円形枠(10)と、各々の該円形枠(10)の水平軸心(L1 )廻りに回転自在に取付けられた乗客用カプセル(1)と、を備えた観覧車に於て、
    上記円形枠(10)の左右側面(10a)(10a)から挟持状に接触する一対のタイヤ(21)(21)、及び、該一対のタイヤ(21)(21)の一方又は両方を回転駆動させる駆動装置(M)を、上記カプセル(1)に設けて、該カプセル(1)の床面(2)を常に水平面状に保って回転させるように構成したことを特徴とする観覧車。
  2. 上記円形枠(10)の内周面(10b)にラジアル内方から下方向に転動自在に当接して上記カプセル(1)と乗客の下方への荷重を支持する支持輪(22)と、上記内周面(10b)にラジアル内方から上方向へ転動自在に当接して上記カプセル(1)の浮き上りを規制する保持輪(23)と、上記円形枠(10)の上記左右側面(10a)(10a)に転動自在に当接して上記カプセル(1)の左右方向の移動を規制する複数の補助輪(24)(24)と、を具備する請求項1記載の観覧車。
  3. 上記カプセル(1)の外形状を横倒円筒型に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の観覧車。
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