JP2009277507A - 発光装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光色の色純度を向上可能な発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置は、第1電極層18、第2電極層22、並びに、これらの間に配置された発光機能層20を有する有機EL素子2や、前記発光機能層で発せられた光を該発光機能層に向けて反射する反射層12等を備える。このうち前記第2電極層は、前記発光機能層で発せられた光の一部を該発光機能層に向けて反射し、他の一部を透過させる半透明半反射性能をもつ。また、この第2電極層を中心として、前記反射層側に配置される屈折率n1をもつ第1層、及び、当該第1層とは反対側に配置される屈折率n2(ただし、n2<n1)をもつ第2層、が備えられる。図において、第1層は、発光機能層の一部を構成する電子輸送層201であり、第2層は、LiF等からなる低屈折率層222である。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトロルミネセンスにより発光する発光装置及び電子機器に関する。
薄型で軽量な発光源として、OLED(organic light emitting diode)、つまり有機EL(electro luminescent)素子が注目を集めており、多数の有機EL素子を備える画像表示装置が開発されている。有機EL素子は、有機材料で形成された少なくとも一層の有機薄膜を画素電極と対向電極とで挟んだ構造を有する。
有機EL素子の分野において、増幅的干渉すなわち共振を利用して、発光した光のうち特定の波長の光を強める技術が知られている(例えば、特許文献1)。この技術では、発光色の色純度を高めたり、発光に対する放出される光の効率を高めたりすることができる。
国際公開WO01/39554号パンフレット
ところで、前記共振を利用した色純度の向上を実効的に達成するためには、当該共振にかかわる光の絶対量を増大させ、あるいは、当該共振を実現するために備えられる2つの反射層の反射率を高める、等の課題を解決する必要がある。
そのためには、例えば、前記反射層の厚さを増大させることが一方策として考えられる。しかしながら、前記2つの反射層のうちの少なくとも一方は、光反射性能を持つことに加えて、光透過性能をも持つ必要があるので、そのような反射層の厚さの増大は、(反射率向上は見込まれるにしても)透過光量の減少をもたらすおそれが大きい。そうすると、例えば、前記画像表示装置等においては、相対的により暗い画像しか表示することができなくなる等、画質劣化という新たな問題を抱えることになる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明に係る発光装置は、上述した課題を解決するため、第1電極層、第2電極層、並びに、前記第1及び第2電極層の間に配置された発光機能層、を有する発光素子と、前記発光機能層で発せられた光を該発光機能層に向けて反射する反射層と、前記発光機能層を挟んで前記反射層の反対側に配置され、前記発光機能層で発せられた光の一部を該発光機能層に向けて反射し、他の一部を透過させる半透明半反射層と、前記半透明半反射層を中心として、前記反射層側に配置される屈折率n1をもつ第1層、及び、当該第1層とは反対側に配置される屈折率n2(ただし、n2<n1)をもつ第2層と、を備える。
本発明によれば、当該発光装置が出射する光の色純度をより高めることができる。これは以下の事情による。
本発明に係る発光装置は、発光素子、反射層及び半透明半反射層からなる共振器構造を備えるが、このうちの半透明半反射層に関しては、これを挟むようにして第1層及び第2層が備えられ、かつ、それら各々の屈折率n1及びn2の間にn1>n2が成立する。このことから、仮に、これら第1層、半透明半反射層及び第2層の3つの層を一体的にとらえた層(以下、簡単のため、「半透半反・構造層」ということがある。)を考えるなら、この半透半反・構造層に当該共振器構造の内側から入射してくる光は、当該層において、全反射条件に近い条件下で反射させられることになる。
このようなことから、本発明においては、共振現象にかかわる光の絶対量が増大する可能性が非常に高まる。よって、本発明によれば、色純度の向上効果が奏されることになるのである。
この発明の発光装置では、前記第1層は、前記発光機能層の全部又は一部を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、第1層が、発光機能層の全部又は一部を含む、即ち換言すると、第1層と発光機能層の全部又は一部とが、いわば共用ないし兼用されるかのようになっているので、装置構造の効率化・単純化が図られ、また、製造容易性が向上する。言い換えると、本発明においては、「第1層」という要素の増加に伴う装置構造の複雑化、製造難易性の増大の可能性があるところ、本態様では、そのような懸念は殆どないのである。
この態様では、前記半透明半反射層は、前記第2電極層を含んで、陰極として機能し、前記第1層は、前記発光機能層の一部としての電子輸送層及び電子注入層の少なくとも一方を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、第1層及び発光機能層間の共用ないし兼用に加えて、半透明半反射層及び第1電極層間についても、共用ないし兼用の関係が成立するかのようになるので、前述した、装置構造の効率化・単純化、製造容易性向上等に係る効果が、より実効的になる。
また、本発明の発光装置では、前記反射層から、前記半透明半反射層における前記反射層に対向する界面までの光学的距離が、下記式(1)で算出されるdに基づいて定められる、ように構成してもよい。
2d+φ+φ=mλ … (1)
ここで、λは共振対象として設定される波長であり、φは、前記発光機能層側から前記反射層に進行する波長λの光が、当該反射層で反射するときの位相変化であり、φは、前記発光機能層側から前記半透明半反射層に進行する波長λの光が、当該半透明半反射層で反射するときの位相変化であり、mは、正の整数である。
この態様によれば、発光素子、反射層及び半透半反・構造層からなる共振器構造において、共振現象を好適に生じさせることができる。
なお、本態様に言う「共振対象として設定される波長」(以下、「共振対象波長」ということがある。)は、例えば、本態様に係る発光装置において、前記発光素子が複数あって、これらにより赤・緑・青(RGB)の3色表示をする場合を考えるなら、これら3色それぞれの波長が代入され得る。すなわち、これら3色の波長を、λr,λg及びλb(λr≠λg≠λb)とするなら、λは、これらλr,λg又はλbのいずれかをとり得るから、dは、これらそれぞれに応じて、例えばdr,dg又はdb(dr≠dg≠db)という具体値をとりうる(したがって、この場合、発光素子ごとに、“d”が異なる場合もありうる。)。
また、本態様においては、先の述べたような3色表示等を実現するため、「前記半透明半反射層を挟んで前記発光機能層の反対側に配置され、前記半透明半反射層を透過した光を透過させるカラーフィルタ」を更に備えると好適であるが、この場合、前記共振対象波長λは、「前記カラーフィルタの透過率のピークに相当する波長」などと設定することが可能である。
また、本発明の発光装置では、前記半透明半反射層の厚さは、5〜20〔nm〕である、ように構成してもよい。
この態様によれば、半透明半反射層が、上述のように極めて薄く、したがって、第1及び第2層間の界面における光の反射現象が好適に生じ得ることになるので、全体的に見た、前記の半透半反・構造層における透過・反射現象をも好適に生じさせ得ることになる。したがって、本態様によれば、共振現象はより増強され得ることになり、前述した色純度向上効果が更に実効的に奏される。また、本態様では、同じ理由(即ち、半透明半反射層の厚さ減少)により、光の透過光率は維持・向上されるから、画像の明度低下などといった画質の劣化を招くおそれも極めて低減される。
なお、本態様についてのより詳細な事項、あるいは、前記範囲の下限値たる5〔nm〕、上限値たる20〔nm〕の意義については、後述する実施の形態において説明される。
また、本発明の発光装置では、前記第2層は、透光性材料から作られる、ように構成してもよい。
この態様によれば、第2層が透光性材料から作られているので、光の利用効率が非常に向上する。すなわち、発光機能層で生成された光は、半透半反・構造層付近で見る限り、その一部が第1層に係る界面、第2層に係る界面、あるいは、半透明半反射層で反射されることによって、共振現象にかかわることになり、その残りの殆ど全部が透光性材料から作られる第2層を透過して、画像等を構成する光となるのである。
以上により、本態様によれば、共振現象はより増強されることになり、前述した色純度向上効果が更に実効的に奏される。また、同じ理由により、画像の明度低下などといった画質の劣化を招くおそれも極めて低減される。
また、本発明の発光装置では、前記発光素子は複数備えられ、かつ、これら複数の発光素子は、それぞれ固有の発光色に対応し、前記第2層の厚さは、前記半透明半反射層を透過してくる、前記発光色をもった光のスペクトルの半値幅を狭めるように定められている、ように構成してもよい。
この態様によれば、N個の発光素子(Nは正の整数)に適当な方法によって順番を付し得るとして、例えば、そのうちの、1,4,7,…,(N−2)番目の発光素子は赤色に、2,5,8,…,(N−1)番目の発光素子は緑色に、3,6,9,…,N番目の発光素子は青色に、それぞれ発光する、などということになる(このような状況が、「発光素子」が「それぞれ固有の発光色に対応」の一具体化例である。)。
そして、本態様では、第2層の厚さが、半透明半反射層を透過してくる、光のスペクトルの半値幅を狭めるように定められている。例えば、前述の例に即して言えば、前記2,5,8,…番目の発光素子を発した光は緑色光であるから、そのスペクトルでは、当該“緑色”に対応したピークを観察することができるはずである。第2層の厚さは、このピークの半値幅を狭めるように設定され得るのである。ちなみに、第2層の厚さが前記半値幅の大きさに影響するのは、半透過半反射層を透過してくる光、あるいは、当該厚さで規定される光学的距離を余分に進行した光が、半透過半反射層及び第2層間の界面、及び、それとは反対側の第2層の界面等によって屈折・反射等するからである。
このようなことから、本態様によれば、第2層の厚さが上記条件に従いながら適当に設定されるのであれば、発光色の純度はより高められることになる。
なお、本態様に係るより詳細な説明については、後の実施形態の説明を参照されたい。
この態様では、前記半透明半反射層を挟んで前記反射層の反対側に配置され、前記発光素子への水及び酸素の少なくとも一方の進入を防止するパッシベーション層を更に備え、当該パッシベーション層の厚さもまた、前記半値幅を狭めるように定められている、ように構成してもよい。
この態様によれば、まず、パッシベーション層が備えられているので、発光素子に、水、あるいは酸素等が進入することがなく、その寿命を長期化することができる。
また、本態様によれば、前記の第2層に加えて、このパッシベーション層の厚さも、前記光のスペクトルの半値幅を狭めるように定められているので、前述した発光色の純度向上という効果が、更に実効的に奏される。ちなみに、パッシベーション層の厚さが前記半値幅の大きさに影響するのは、上述の第2層の場合と同様の理由による。
一方、本発明に係る、別の発光装置は、上述した課題を解決するため、第1電極層、第2電極層、並びに、前記第1及び第2電極層の間に配置された発光機能層、を有する発光素子と、前記発光機能層で発せられた光を該発光機能層に向けて反射する反射層と、前記発光機能層を挟んで前記反射層の反対側に配置され、前記発光機能層で発せられた光の一部を該発光機能層に向けて反射し、他の一部を透過させる半透明半反射層と、前記半透明半反射層を中心として、前記反射層側に配置される屈折率n3をもつ高屈折率層、及び、当該高屈折率層とは反対側に配置される屈折率n4(ただし、n4<n3)をもつ不活性ガスと、を備える。
本発明(以下、この段落番号においてのみ、便宜上「第2発明」という。)によれば、冒頭に述べた発明に係る発光装置(以下、この段落番号においてのみ、便宜上「第1発明」という。)と本質的に相違のない作用効果が奏される。
実際、第1及び第2発明で規定上・形式上相違するのは、前者において「第1層」・「第2層」とされているところが、後者では、「高屈折率層」・「不活性ガス」とされているのみであり、かかる相違はあるものの、これら「高屈折率層」・「不活性ガス」それぞれの屈折率n3及びn4間には、第1発明におけるn1>n2と同様、n3>n4が成立する。
したがって、この第2発明においても、共振現象にかかわる光の絶対量が増大する可能性が非常に高まる。よって、この第2発明によっても、色純度の向上効果が奏されることになるのである。
なお、本発明にいう「不活性ガス」は、例えば、当該発光装置が缶封止される場合における、当該缶の中に封入される窒素ガス、等々を含む。このような缶封入されるガスを、本発明にいう「不活性ガス」として利用するのであれば、当該「不活性ガス」を配置するのに、例えばそれ専用の特別のガス封入工程等を経る必要がないので、装置構造の効率化・簡易化、製造容易性の向上等が図られる。
また、本発明は、上述のように、冒頭に述べた発明との間に本質的な相違をもつものではないので、当該発明に従属する請求項として記載されている各発明は、その性質に反しない限り、本発明に対しても従属することが可能である。
また、本発明の電子機器は、上記課題を解決するために、上述した各種の発光装置を備える。
本発明によれば、上述した各種の発光装置を備えてなるので、色純度向上効果が実効的に享受される。したがって、より高品質の画像を表示することが可能である。
以下では、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面においては、各部の寸法の比率は実際のものとは適宜に異ならせてある。
<有機EL装置の断面構造>
図1は、本発明の実施の形態に係る有機EL装置(発光装置)1の概略を示す断面図である。有機EL装置1は、発光パネル3とカラーフィルタパネル30とを備える。
発光パネル3は、図示のように複数の発光素子(画素)2(2R,2G,2B)を有する。本実施形態の有機EL装置1は、フルカラーの画像表示装置として使用される。発光素子2Rは放出光の色が赤色である発光素子であり、発光素子2Gは放出光の色が緑色である発光素子であり、発光素子2Bは放出光の色が青色である発光素子である。
これら各発光素子2には、給電用のTFT(薄膜トランジスタ)及び配線等が接続されている。このTFT及び配線等は、基板10上において、例えば、適当な層間絶縁膜間に構築される。
なお、図1では、図面の見易さ等を優先するため、前記TFT及び配線等の図示はされていない(ちなみに、前記層間絶縁膜は、例えば、後述する反射層12及び第1電極層18間や反射層12及び基板10間、等々様々な場所に形成されうるが、これも不図示。)。また、図1では、3つの発光素子2しか示されていないが、実際には、図示よりも多数の発光素子が設けられている。以下、構成要素の添字のR,G,Bは、発光素子2R,2G,2Bに対応する。
図示の発光パネル3はトップエミッションタイプである。発光パネル3は、基板10を有する。基板10は、例えばガラスのような透明材料で形成してもよいし、例えばセラミック又は金属のような不透明材料で形成してもよい。
基板10上の少なくとも発光素子2と重なる位置には、一様な厚さの反射層12が形成されている。反射層12は、例えばAl(アルミニウム)若しくはAg(銀)又はこれらを含む合金などの反射率の高い材料から形成されており、発光素子2から進行してくる光(発光素子2での発光を含む)を図1の上方に向けて反射する。
なお、この反射層12には、上述のAl・Agのほか、例えば、Cu、Zn、Nd、Pdなどが添加されてよい。これにより、耐熱性の向上等が見込まれる。
基板10上には、発光素子2を区分する隔壁(セパレータ)16が形成されている。隔壁16は、例えばアクリル、エポキシ又はポリイミドなどの絶縁性の樹脂材料で形成されている。
各発光素子2は、第1電極層18、第2電極層22、並びに、第1電極層18及び第2電極層22の間に配置された発光機能層20を有する。
本実施形態では、第1電極層18(18R,18G,18B)は、画素(発光素子2)にそれぞれ設けられる画素電極であり、例えば陽極である。第1電極層18は、例えばITO(indium tin oxide)又はZnO2のような透明材料から形成されている。第1電極層18の厚さは、発光色に応じて異なっている。つまり、第1電極層18R,18G、18Bは、互いに異なる厚さを有する。なお、この点については、後の<光反射及び透過モデル>の項においてより詳細に説明する。
本実施形態では、発光機能層20は、複数の発光素子2に共通に形成されており、発光素子2の発光色にかかわらず一様な厚さを有する。発光機能層20は、少なくとも有機発光層を有する。この有機発光層は電流が流れると白色で発光する。つまり赤色、緑色及び青色の光成分を有する光を発する。有機発光層は、単層でもよいし、複数の層(例えば電流が流れると主に青色で発光する青色発光層と、電流が流れると赤色と緑色を含む光を発する黄色発光層)で構成されていてもよい。
その全ては図示しないが、発光機能層20は、有機発光層のほかに、正孔輸送層、正孔注入層、電子ブロック層、正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層などの層を有していてもよい。実際、本実施形態に係る発光機能層20は、その一部として電子輸送層(第1層)201を含んでおり、この点に関してだけは、図1において図示されている。この電子輸送層201は、例えば、アルミニウムキノリノール錯体(Alq3)から作られる。なお、この電子輸送層201については、後に行われる“低屈折率層222”の説明の際に改めて触れる。
第2電極層(半透明半反射層)22は、例えばMgAl、MgCu、MgAu、MgAgのような半透明半反射性の合金又は金属材料から形成されている。第2電極層22は本実施形態では、複数の画素(発光素子)に共通に設けられる共通電極であり、例えば陰極である。
第2電極層22は、発光素子2の発光色にかかわらず一様な厚さを有する。より具体的には例えば、第2電極層22は、5〜20〔nm〕程度の厚さとされて好適である。
このような第2電極層22は、発光機能層20から進行してきた光(発光機能層20からの光を含む)の一部を図の上方に透過し、これらの光の他の一部を図の下方つまり第1電極層18に向けて反射する。
複数の隔壁16間に形成された開口(画素開口)の内部において、発光機能層20は、第1電極層18と接触しており、ある発光素子2において、第1電極層18と第2電極層22との間に電流が流されると、その発光素子2における発光機能層20には第1電極層18から正孔が供給され、第2電極層22から電子が供給される。そして、これら正孔及び電子が再結合して励起子が生成され、この励起子が基底状態に遷移するときに、エネルギ放出、即ち発光現象が生じる。従って、隔壁16間に形成された画素開口で発光素子2の発光領域がおおよそ画定される。つまり隔壁16の画素開口は発光素子2を区分する。
発光機能層20は白色発光するが、反射層12と第2電極層22との間で光が往復することにより、個々の発光素子2は特定の波長の光が増幅された光を放出する。つまり、発光素子2Rでは赤色の波長の光が増幅されて放出され、発光素子2Gでは緑色の波長の光が増幅されて放出され、発光素子2Bでは青色の波長の光が増幅されて放出される。この目的のため、発光素子2R,2G,2Bでは、反射層12と第2電極層22との間の光学的距離d(dR、dG、dB)が異なっている。なお、図中のd(dR、dG、dB)は、光学的距離を示しており、実際の距離を示しているのではない。なお、この点については、後の<光反射及び透過モデル>の項においてより詳細に説明する。
前記の第2電極層22の図1中上方には、低屈折率層(第2層)222が形成されている。
この低屈折率層222は、透光性材料から作られる。透光性材料としては、例えばLiF、CaF等のフッ化物が利用されて好適である。あるいは、低屈折率層222は、例えばポリテトラフルオロエチレン等の樹脂材料から作られてもよい。このような場合でも、低屈折率層222が、本発明にいう「透光性材料から作られる」という範囲内に入る。
この低屈折率層222の厚さは、具体的には例えば、20〜70〔nm〕程度とされて好適である。
そして、この低屈折率層222は、先に若干触れた電子輸送層201の屈折率に比較して、より小さい屈折率をもつ。すなわち、低屈折率層222の屈折率をn、電子輸送層201の屈折率をnとするなら、n<nである。より具体的に例えば、前述のように、低屈折率層222がLiFから作られているなら、その屈折率は、可視光領域で概ね1.4〜1.5の範囲に収まり、ポリテトラフルオロエチレンで作られているなら、その屈折率は1.29である一方、電子輸送層201がAlq3から作られているなら、その屈折率は概ね1.8程度であるから、前記のn<nは満たされる。
なお、前述の電子輸送層201は、前記Alq3のほか、例えばリチウムキノリノール(Liq)等から作られてもよい。ここで、リチウムキノリノールの屈折率は1.75である。この場合、当該電子輸送層は、電子注入層としての機能をも同時に担いうる。
他方、電子輸送層を構成する材料とは別の材料によって、電子注入層が形成されてもよい。例えば、電子輸送層201が前述のようにAlq3等から作られるのであれば、当該電子注入層は、LiF等から作られ得る。この場合、図1でいえば、図中上方からみて、第2電極層22、電子注入層、電子輸送層201という3層構造が呈されることになる。
ただし、このような場合、当該の電子注入層は、極めて薄く(具体的には、3nm以下。更に具体的には、0.5〜1nm程度)、形成されることがある。このようであると、当該電子注入層を透過する光、あるいはその界面で反射する光に対して、当該電子注入層自体が及ぼす影響は殆ど無視しえることになる。このとき、本発明に言う「第1層」への該当適格性を有するのは、依然、電子輸送層201である。つまり、かかる場合において、低屈折率層222の屈折率nとの比較相手となるのは、そのような極薄の電子注入層の屈折率ではなくて、あくまでも電子輸送層201の屈折率nである。
以上を要するに、本発明にいう「第1層」及び「第2層」は、「半透明半反射層を中心として」、その両側に配置される要素ではあるが、「第1層」と「半透明半反射層」との間、あるいは、「第2層」と「半透明半反射層」との間には、場合によっては、他の層ないし要素が介装されていてもよいのである(なお、言うまでもないが、「半透明半反射層の『中心』」とは、幾何学的意味における厳密な「中心」を意味するわけではない。)。「第1層」、あるいは、「第2層」とは、あくまでも、そのそれぞれの屈折率同士(n1及びn2)の比較によって性格付けられることに基礎の1つを置く概念であるから、その物理的配置態様等に関して、基本的には限定されないのである。
前記低屈折率層222の図1の上面には、パッシベーション層27が形成されている。パッシベーション層27は、例えばSiONのような透明なガスバリア性無機材料で形成されており、発光素子2の特に発光機能層20を水分又は酸素による劣化から防止する。このようにして発光パネル3が形成されている。
発光パネル3には、透明な接着剤28によってカラーフィルタパネル30が接合されている。カラーフィルタパネル30は、例えばガラスのような透明材料で形成された基板32と、基板32に形成されたブラックマトリクス34と、ブラックマトリクス34に形成された開口に配置されたカラーフィルタ36(36R,36G,36B)を備える。
接着剤28は、カラーフィルタパネル30のカラーフィルタ36と発光パネル3のパッシベーション層27(図2参照)の間に配置され、カラーフィルタパネル30における基板32とカラーフィルタ36を発光パネル3の各層に対して平行に支持する。
カラーフィルタ36はそれぞれ、発光素子2、特に第1電極層18に重なる位置に配置されている。カラーフィルタ36は、半透明半反射性の第2電極層22を挟んで発光機能層20の反対側に配置され、重なった発光素子2の第2電極層22を透過した光を透過させる。
以下に、より具体的に説明する。
カラーフィルタ36Rは発光素子2Rに重なっており、一つのカラーフィルタ36Rと一つの発光素子2Rとで一つのセットを構成する。カラーフィルタ36Rは赤色の光を透過させる機能を有し、その透過率のピークは610nmの波長にある。カラーフィルタ36Rは、重なった発光素子2Rの第2電極層22を透過した赤色が増幅された光のうち、赤色の光を透過させ、赤色の純度を高める。また、カラーフィルタ36Rは、緑色及び青色の光の多くを吸収する。
カラーフィルタ36Gは発光素子2Gに重なっており、一つのカラーフィルタ36Gと一つの発光素子2Gとで一つのセットを構成する。カラーフィルタ36Gは緑色の光を透過させる機能を有し、その透過率のピークは550nmの波長にある。カラーフィルタ36Gは、重なった発光素子2Gの第2電極層22を透過した緑色が増幅された光のうち、緑色の光を透過させ、緑色の純度を高める。また、カラーフィルタ36Gは、赤色及び青色の光の多くを吸収する。
カラーフィルタ36Bは発光素子2Bに重なっており、一つのカラーフィルタ36Bと一つの発光素子2Bとで一つのセットを構成する。カラーフィルタ36Bは青色の光を透過させる機能を有し、その透過率のピークは470nmの波長にある。カラーフィルタ36Bは、発光素子2Bに重なっており、発光素子2Bの第2電極層22を透過した青色が増幅された光のうち、青色の光を透過させ、青色の純度を高める。また、カラーフィルタ36Bは、赤色及び緑色の光の多くを吸収する。
<光反射及び透過モデル>
図2は、発光機能層20を発した光の軌跡を簡略的に示す模式図である。発光機能層20を発した光のうちの一部は、図中左方に示すように、第1電極層18の側に向かって進行し、反射層12の発光機能層20の側の面で反射する。この反射のときの位相変化をφとする。他方、前記光の他の部分は、図中右方に示すように、第2電極層22の側に向かって進行し、当該第2電極層22の発光機能層20の側の面(第2電極層22における反射層12に対向する界面)で反射する。この反射のときの位相変化をφとする。
これらの場合のうち、後者の場合、即ち光が第2電極層22で反射する場合、図2に示すように、当該光は、その反射の後、発光機能層20及び第1電極層18を透過して、反射層12の発光機能層18の側の面で再び反射する。以下、光の反射は、第2電極層22及び反射層12において、原理上ないし理想的には、無限に繰り返される。前者の場合、即ち光が反射層12で反射する場合についても、図示はしないが、同様である。
なお、図2において各界面での光の屈折による光路変化の図示は省略して、光路は単純な直線ないし曲線で示している。
このような反射現象が生じることを前提に、本実施形態では、図2(あるいは図1)に示す光学的距離dが、以下の式(1)によって定められている。
2d+φ+φ=mλ … (1)
ここで、λは、共振対象として設定された波長〔nm〕であり、mは任意の整数である。なお、φ及びφの意義は前述したとおりである。
本実施形態では、前記のλ、ないしdは、図1に示すところからも明らかなように、発光素子2R,2G及び2Bの別に応じて定められる。より具体的には、これら発光素子2R,2G及び2Bは、上述のように、カラーフィルタ36R,36G及び36Bのそれぞれと一つのセットを構成するので、波長λとしては、これらカラーフィルタ36R,36G及び36Bの透過率のピークに相当する波長のそれぞれ(即ち、上述の通りλ=610nm,λ=550nm及びλ=470nm)が設定(ないし代入)されえ、光学的距離dとしては、これらλ,λ及びλそれぞれに対応した、d,d及びd(図1参照)が求められることになる。なお、このd,d及びdの求根の際、式(1)中のφ及びφとしては、λ,λ及びλそれぞれに対応した値(φ=φDR,φDG,φDB、あるいは、φ=φUR,φUG,φUB)が使用される。
そして、上記式(1)によって求められたd,d及びdを実際の装置上で実現するため、本実施形態では、図1に示すように、第1電極層18(18R,18G及び18B)の厚さが、各発光素子2(2R,2G及び2B)について調整されている。
一般に、ある物質についての「光学的距離」は、当該物質の物理的厚さとその屈折率の積として表現されるから、第1電極層18の物理的厚さをt、その屈折率をn18とすれば、当該第1電極層18及び前記発光機能層20全体の光学的距離Dは、
D=t・n18+D20 … (2)
である。ただし、D20は、発光機能層20についての光学的距離である。
この式(2)中、屈折率n18は基本的に動かせないので、D=d,D=d及びD=dのいずれかを成立させるためには、tを変動させる必要がある。このようにして、D=dのときのt,D=dのときのt及びD=dのときのt、がそれぞれ見つけられることになり、これらに基づき、第1電極層18の厚さが調整される。なお、このt,t及びtの求根の際、式(2)中のn18としては、λ,λ及びλそれぞれに対応した値(n18=n18R,n18G,n18B)が使用される。
以上のようなことから、本実施形態においては、発光機能層20、反射層12及び第2電極層22によって、光共振器が構成される。すなわち、発光機能層20を発した光は、反射層12及び第2電極層22間で反射を繰り返すことによって、ある特定の波長成分をもつ光だけが増幅的干渉を受け、ないしは、共振現象にかかわることになる。
例えば、発光素子2Rにおいては、その光学的距離dが、前記式(1)により、基本的に波長λの整数倍として規定されているため、当該発光素子2Rでは、その波長λを持つ光についての共振現象が生じる。そして、このように増幅された波長λの光(即ち、赤色光)の一部は、第2電極層22が半透過性能をもつため、装置外部へと進行する(図中、第2電極層22を超えて上向きに延びる矢印参照。)。以上の結果、赤色が強調されることになる。
このようなことは、緑色・青色についても同様に生じる。
<有機EL装置の作用効果>
以下では、以上のような構成を備える有機EL装置1の作用効果について、既に参照した図1及び図2に加えて、図3乃至図5を参照しながら説明する。
まず、図3及び図4は、上に説明した構造をもつ有機EL装置1に基づき、光学シミュレーションを実行した結果を示している。なお、このシミュレーション結果は、株式会社豊田中央研究所が製作した光学シミュレーションプログラムである商品名「OptDesigner」を使用して得られている。
また、このシミュレーションにおいては、以下の各前提が置かれている。すなわち、
(i) 反射層12は、APCから作られ、その厚さは80〔nm〕である。なお、APCは、Ag、Pd及びCuからなる合金(Pdが0.9重量%、Cuが1重量%、残部がAg)である。
(ii) 第1電極層18は、ITOから作られる。厚さは、赤色対応の第1電極層18Rで80〔nm〕、緑色対応の第1電極層18Gで70〔nm〕、青色対応の第1電極層18Bで27〔nm〕である。
(iii) 発光機能層20全体の厚さは、131〔nm〕である。この中には、電子輸送層201の厚さ10〔nm〕及び電子注入層の厚さ1〔nm〕が含まれる。なお、電子輸送層201はAlq3から作られ、電子注入層はLiFから作られる。
(iv) 第2電極層22は、MgAg(10:1)から作られ、その厚さは10〔nm〕である。
(v) 低屈折率層222は、LiFから作られ、その厚さは45〔nm〕である。
(vi) パッシベーション層27は、SiONから作られ、その厚さは225〔nm〕である。
このような前提の下、各発光素子2から装置外部に出射する光のスペクトルを計算した結果が、図3である。この図3において、実線は青色、破線は緑色、一点鎖線は赤色をそれぞれ表している。また、太線は、上述の前提をそのまま反映した結果であり、細線は、その比較例である。ここで比較例とは、本実施形態にかかる低屈折率層222が存在せず(前述の(v)参照)、かつ、パッシベーション層27の厚さが220〔nm〕とされている(前述の(vi)参照。なお、この点については後述する変形例の説明中の(3)参照。)場合に、同様の計算を行った結果である。以上により、図中の符号は、それぞれ、青色曲線Bp、青色・比較例曲線Bp’、緑色曲線Gp、緑色・比較例曲線Gp’、赤色曲線Rp、赤色・比較例曲線Rp’と名付けることにする。
なお、この図3では、図示するように、それぞれの場合のピークの頂点が1となるように、全体が規格化されている。
まず、この図3においては、いずれの曲線においても、一定程度の色純度向上効果が達成されていることがわかる。これは、既に述べたように、本実施形態に係る有機EL装置1では、反射層12、第1電極層18、発光機能層20、及び第2電極層22からなる共振器が構成されており、かつ、当該共振器について前述した式(1)が満たされていることによる。
そして、この図3によれば、赤色・緑色・青色の各場合における細線から太線への変化をみるとわかるように、すべての場合において、ピークの鋭さが増している。つまり、半値幅が減少している。実際、図4に示すように、青色・緑色・赤色それぞれの半値幅減少量が、それぞれ、3〔nm〕、16〔nm〕、3〔nm〕と求められている。この図4及び図3から、本実施形態においては、緑色光についての変化、即ち緑色・比較例曲線Gp’から緑色曲線Gpへの変化が、相対的に大きくなっていることがわかる。
このことは、各発光色の色純度がさらに高まったことを意味する。俗に言えば、赤はより赤らしく、青はより青らしく、ということである。そして、このような変化は、本実施形態と比較例との上述した相違点に鑑みるに、「低屈折率層222」の存否にかかわることが明らかである。
このような結果が得られる理由は、おそらく以下のところにある。すなわち、図1において、電子輸送層201、第2電極層22及び低屈折率層222の3つの層を一体的にとらえた層(以下、簡単のため、「構造層201−222」ということがある。)を考えるなら、この構造層201−222に、共振器構造の内側から入射してくる光、即ち反射層12が存在する側から入射してくる光は、当該構造層201−222において、全反射条件又はそれに近い条件下で反射させられることになる。
ここで「構造層201−222において…反射」とは、より具体的には、図5に示すように、“電子輸送層201及び低屈折率層222間の界面において…反射”という意味合いが含まれる。というのも、第2電極層22の厚さが非常に薄くされる場合(特に、10〔nm〕以下の場合)には、多くの場合、当該第2電極層22が、電子輸送層201ないし発光機能層20の全面を覆うのではなく、図5に示すように、島状に形成されてしまう場合があるからである。なお、前述の“電子輸送層201及び低屈折率層222間の界面”は、図5において、符号BRによって指示されている。
このようなことから、本実施形態においては、共振現象にかかわる光の絶対量が増大する可能性が非常に高まる。これは、図5に示すように、本来予定されている第2電極層22及び発光機能層20間の界面における光L1の反射だけではなく、前述した界面BRにおける光L2の反射も、高効率になることが期待できるからである。これに対して、比較例では、低屈折率層222が存在しないため、このようなことを期待することが、困難か、あるいは、場合によっては不可能である。
よって、本発明によれば、色純度の向上効果が奏されることになるものと考えられる。
なお、かかる効果が奏される理由には、本発明にいう「第1層」及び「第2層」(特に、「第2層」)が、「半透明半反射層」たる第2電極層22に、「直接的に接している」、ということも含まれる可能性もある(図5参照)。そのような条件により、「第1層」及び「第2層」間の界面(即ち、本実施形態に関して言えば、前述の“電子輸送層201及び低屈折率層222間の界面”)が生じる可能性が発生するからである。
以上述べたような、色純度向上効果のほか、本実施形態によれば、以下のような効果も奏される。
〔I〕 まず、本実施形態においては、前述のような色純度向上効果が奏されるにもかかわらず、画像明度の低下等といった画質劣化が招来されない。というのも、前述のように、本実施形態では、第2電極層22の厚さが極めて薄いからで、そこを透過する光が殆ど減衰することがないからである。しかも、本実施形態では、前述の低屈折率層222が透光性材料から作られているので、光は、当該低屈折率層222を透過する際にも、殆ど吸収されることなく、あるいは、減衰することがない。以上の結果、本実施形態によれば、画像は極めて明るくなり得るのである。
ちなみに、第2電極層22の厚さが5〜20〔nm〕の範囲に限定されると好適であるのは、いま述べた事情、あるいは上述した各種の事情が踏まえられた結果である。
すなわち、まず、下限値たる5〔nm〕は、殆ど成膜限界値に近い値としての意義をも持つが、それと同時に、膜厚がこれ以下であると、図5を参照して説明した、本来予定されている第2電極層22の界面での反射現象(図5の光L1参照)が見込めなくなるというおそれを回避するという意義も持つ。膜厚5〔nm〕以下では、共振現象にかかわる光量の減少を招き、その結果、色純度を低下させるおそれがある。
他方、上限値たる20〔nm〕は、主に、光の透過量の増減に着目して定められている(ただし、前述した、図5の界面BRによる反射効果の享受可能性が無視されるわけではない。)。すなわち、膜厚がこれ以上となると、当該第2電極層22を透過する光の減衰度が大きくなり、その結果、画像の明度を低下させてしまうおそれが大きくなるのである。
このように、第2電極層22の膜厚に係る好適な範囲は、共振現象に基づく色純度向上効果と、光透過量増大効果という、いわば相反する要請の同時満足を目指して定められているのである。
〔II〕 本実施形態においては、本発明にいう「第1層」に、電子輸送層201が該当し、「半透明半反射層」に、第2電極層22が該当しているので、装置構造の効率化・単純化が図られ、また、製造容易性が向上する。言い換えると、本発明においては、「第1層」、あるいは、「半透明半反射層」という要素が、別途の材料から作られる場合も考えられ、そのような場合には、装置構造の複雑化、製造難易性の増大の可能性があるところ、本実施形態では、そのような懸念は殆どないのである。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明に係る発光装置は、上述した形態に限定されることはなく、各種の変形が可能である。
(1) まず、上述した実施形態では、発光機能層20が白色発光する場合について説明しているが、本発明は、かかる形態に限定されない。
例えば、図6に示すように、発光機能層200が、上記実施形態の第1電極層18R,18G及び18Bがカラーフィルタ36R,36G及び36Bに対応するように形成されていたのと同様に、発光素子2R,2G,2Bにそれぞれ専用の発光機能層200R,200G及び200Bを備えてよい。これら発光機能層200R,200G及び200Bの各々は、隔壁16の画素開口内に配置されている。発光機能層200Rは赤色で発光し、発光機能層200Gは緑色で発光し、発光機能層200Bは青色で発光する。このような各色発光のためには、各発光機能層200R,200G及び200Bに含ませる有機EL物質を適宜変更すればよい。また、かかる構造を現実に製造するには、例えば、インクジェット法(液滴吐出法)等が用いられうる。
なお、上述の実施形態では、前述の式(1)を満たすため、第1電極層18の厚さ調整が行われていたが、この図6の形態では、発光機能層200の一部を構成する正孔輸送層210の厚さの調整を通じて、前述の式(1)を満たす共振器構造の実現が図られている。すなわち、正孔輸送層210は、図6に示すように、各発光素子2R,2G及び2Bの別に応じて、それぞれ異なる物理的厚さをもつ正孔輸送層210R,210G及び210Bからなる(これに呼応するように、図6においては、第1電極層18の厚さはすべて同じであり、したがって、図6では、“18R”,“18G”及び“18B”の区別はなくなっている。)。
このような相違はあるが、考え方の基本は、上述の実施形態と全く同じである。したがって、これ以上は繰り返さないが、要するに、本発明においては、このような形態も、その範囲内に収めるのである。
そして、本発明の観点からしてより重要なのは、この形態においても、上記実施形態と同様、第2電極層22を中心として、その両側に、本発明にいう「第1層」たる電子輸送層201、同じく「第2層」たる低屈折率層222が備えられていることである。
このような、図6に示す形態によって奏される作用効果は、図7及び図8に示すように、上記実施形態における場合と本質的に異ならない(なお、図7及び図8は、図6に示す有機EL装置に基づき、光学シミュレーションを実行した結果を示しているが、図から明らかなように、これら図7及び図8は、上記実施形態における図3及び図4に相応している。図3及び図4において前提されていた事情(例えば、前記(iv)(v)(vi)等))は、その性質に反しない限り、図7及び図8においても前提されている。)。
もっとも、これら図7及び図8では、前述の図3及び図4において示した色純度向上効果が更に実効的になっていることがわかる。すなわち、図7と図3とを対比すれば、前者の方では、ピークの周囲に広がる裾野の領域が非常に狭まっており、その形状が、いわばよりスマートになっていることがわかり、他方、図8と図4とを対比すれば、前者の場合が後者の場合よりも、(青色の場合を除き)半値幅減少値が上昇していることがわかる。
この理由は、図6においては、発光機能層200が、各発光素子2R,2G及び2Bごとに、即ち、色別に設けられるようになっているからに他ならない。
いずれにせよ、かかる形態においても、上述した各種の効果は同様に奏されるのである。
(2) 上述した実施形態は、本発明にいう「第2層」が備えられる態様に基礎においているが、本発明は、かかる形態に限定されない。
例えば、図9及び図10に示すように、有機EL装置1’全体が、ガラス(あるいは、樹脂材料、金属)等の適当な材料から作られた壁面Cによって囲われた空間内に封止される場合においては、当該空間内に封入される不活性ガスGが、上述の実施形態における低屈折率層222に相当する役割を担う構成を採用してもよい。すなわち、この形態では、第2電極層22より図中下側に位置する各層の構成は、上記実施形態と同様であるが、図9に示すように、低屈折率層222より上部の各層は存在せず、第2電極層22の図中上面には、壁面C内部の不活性ガスGが接するようになっている。不活性ガスGとしては、具体的には例えば、Nガス、アルゴンガス、等々が該当する。そして、この不活性ガスGの屈折率nは、前述した電子輸送層(高屈折率層)201の屈折率nをそのまま用いると、n<nを満たす。
このような、図9及び図10の形態によっても、上述の実施形態によって奏された作用効果と本質的に異ならない作用効果が奏されることは明白である。すなわち、この形態では、反射層12の側から入射してくる光は、不活性ガスG及び第2電極層22間の界面において、反射させられる可能性が高まり、それにより、共振現象にかかわる光の増大が期待できるのである。
(3) 上述した実施形態では、前記(i)〜(vi)という前提を置いてシミュレーション計算が行われているが、本発明は言うまでもなく、かかる前提に縛られるものではない。
この点に関連して、以下では特に、低屈折率層222とパッシベーション層27の厚さに関して補足する。
上述のように、上記実施形態に係る有機EL装置1では、共振器構造が、反射層12及び第2電極層22間の各層によって構成される場合が想定されており、かかる観点からすると、低屈折率層222とパッシベーション層27とは、当該共振器構造のいわば外にあることから、共振現象、あるいは、色純度向上効果には無関係であるかのようである。しかしながら、実際の装置上においては、これら各層(222,27)も、少なくとも、最終的に達成される色純度向上効果の優劣に関係をもつ。例えば、低屈折率層222に向かって第2電極層22を透過してくる光は、当該低屈折率層22の厚さで規定される光学的距離を余分に進行し、あるいは、第2電極層22及び低屈折率層222間の界面、及び、それとは反対側の低屈折率層222の界面等によって屈折・反射等する。そして、そのような様々な経歴を経た光は、例えば、前記共振器構造から取り出された光と干渉する可能性がある。この場合、そこで想定される相互干渉には、減衰的干渉等の望まれざる現象も含まれ得るが、そうであると、場合によっては、前記共振器構造により、あるいは構造層201−222の作用により、せっかく相当程度の半値幅低減が達成されたとしても、その効果が減殺されてしまうおそれも生じ得ることになってしまう。
したがって、このような事情を鑑みるなら、低屈折率層222、あるいは、パッシベーション層27の厚さは、各発光素子2R,2G及び2Bに対応した発光色をもった光のスペクトルの半値幅を狭めるようなものとして設定されていることが好ましい。その厚さの確定には、理論的、あるいは実験的な推定手法や、シミュレーションによる推定手法等が用いられる。
ちなみに、上記実施形態における(v)及び(vi)に係る前提(即ち、低屈折率層222の厚さ45〔nm〕、パッシベーション層27の厚さ225〔nm〕)は、そのような事情を勘案した上、試行錯誤的シミュレーションによって求められた好適値としての意義を持つ。
また、上述において、上記実施形態の実施例としての意義を持つ具体例における前提条件では、パッシベーション層27の厚さが225〔nm〕とされているのに、比較例における前提条件では、パッシベーション層27の厚さが220〔nm〕とされているのも、上に述べた事情が反映された結果である。すなわち、比較例は、既述のように低屈折率層222が存在しない場合であるが、そのような場合でありながら、色純度向上に係る、いわば最善を目指した結果が、“220〔nm〕”なのである(もっとも、比較例においてそのような最善値があてがわれたとしても、上記実施例が、当該比較例を凌駕する色純度向上効果を奏する(比較例は、実施例に及ばない)ことについては、既に述べたとおりである。)。
なお、上述したところで既に暗示されているが、低屈折率層222の厚さは、場合によっては、各発光素子2R,2G,2Bごとに異なってよい。つまり、この場合の低屈折率層222が、仮に平坦な下地面上に形成される場合を考えるならば、当該層222は、各所に段差をもつ凸凹の面をもつことになる。パッシベーション層27の厚さについても同様である。
もっとも、このような構造を実現するためには、有機EL装置全体の製造困難性を増大させるおそれがあるので、上記に代え、各発光色のスペクトルの状態を鑑みること等によって、いわば“最適解”としての厚さが設定されてもよい。この“最適解”は、例えば以下のような手順により求められる(なお、当該手順は最も単純な一具体例としての意義を持つに過ぎない。)。
(ア)仮に、図3における各色の比較例曲線Bp’,Gp’,Rp’を前提に考えると、この場合、もっとも半値幅が大きく、したがって、いわば一番鈍ったピークをもつのは、緑色・比較例曲線Gp’であることがわかるから、考え方の第1として、この緑色・比較例曲線Gp’のピークの半値幅を所定値までに狭めることを考える、(イ)(ア)の目的が達成されるべき、低屈折率層222の厚さをシミュレーション等によって求める、(ウ)(イ)の結果が、青色・比較例曲線Bp’及び赤色・比較例曲線Rp’にどのような影響を与えるかをみる、(エ)(ウ)の結果、これらの比較例曲線Bp’及びRp’の変化が、予め想定していた変化量範囲内であれば、従前の結果をそのまま求めるべき厚さ(=全色に関する“最適解”)として決定する、(オ)そうでなければ、前記変化が変化量範囲内に収まるように、前記(イ)の結果を微調整する、(カ)以後、(エ)及び(オ)を繰り返す。
なお、以上のようにして、低屈折率層222の厚さが定められる場合も、本発明にいう「第2層の厚さ(が)、……発光色をもった光のスペクトルの半値幅を狭めるように定められている」に該当することは言うまでもない。
また、以上述べことは全て、パッシベーション層27の厚さ、ないしその決定手法についても妥当する。
(4) 上述の実施形態に係る有機EL装置1は、トップエミッションタイプであるが、本発明に係る発光装置は、ボトムエミッションタイプであってもよい。この場合、図1、あるいは図2を基準としてみれば、あたかも、反射層12の位置に“半透明半反射層”が、第2電極層22の位置に“反射層兼電極層”が、それぞれ位置付けられるかのようになる。
そして、この場合でも、前者の“半透明半反射層”を中心として、本発明に言う「第1層」及び「第2層」(あるいは、「高屈折率層」及び「不活性ガス」)が位置付けられれば、上記実施形態によって奏された作用効果と本質的に相違ない作用効果が奏されることに変わりはない。
(5) 上述した実施形態では、透明な第1電極層18が陽極、半透明半反射性の第2電極層22が陰極であるが、第1電極層18が陰極で第2電極層22が陽極であってもよい。なお、この場合、発光機能層20を構成する、前記電子輸送層201、あるいは、前記正孔輸送層210等の配置関係も当然変わる。
(6) 上述した実施形態では、第1電極層18と反射層12が別個の層であるが、第1電極層18を反射層と兼用してもよい。
(7) 上述した実施形態に係る発光装置は、有機EL装置であるが、本発明に係る発光装置は、無機EL装置であってもよい。
<応用>
次に、本発明に係る有機EL装置を適用した電子機器について説明する。図11は、上記実施形態に係る発光装置を画像表示装置に利用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての有機EL装置1と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。
図12に、上記実施形態に係る発光装置を適用した携帯電話機を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての有機EL装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、有機EL装置1に表示される画面がスクロールされる。
図13に、上記実施形態に係る発光装置を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての有機EL装置1を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が有機EL装置1に表示される。
本発明に係る有機EL装置が適用される電子機器としては、図11から図13に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る発光装置の概略を示す断面図である。 図1の発光装置における共振器構造内における光の軌跡を簡略的に示す模式図である。 図1の発光装置から発せられる光のスペクトルのシミュレーション結果を示す図である。 図3上観察される半値幅減少(細線→太線)の程度を具体的数値でもって表す図である。 図1の発光装置中、第2電極層の厚さが比較的薄い場合における当該層の構造を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の変形例(その1)に係る発光装置の概略を示す断面図である。 図6の発光装置から発せられる光のスペクトルのシミュレーション結果を示す図である。 図7上観察される半値幅減少(細線→太線)の程度を具体的数値でもって表す図である。 本発明の実施形態の変形例(その2)に係る発光装置の概略を示す断面図である。 図9の発光装置の全体を概観した場合の構成を示す断面図である。 本発明に係る有機EL装置を適用した電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る有機EL装置を適用した他の電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る有機EL装置を適用したさらに他の電子機器を示す斜視図である。
符号の説明
1,1’……有機EL装置(発光装置)、2(2R,2G,2B)……発光素子、3……発光パネル、10……基板、12……反射層、18(18R,18G、18B)……第1電極層、20,200,200R,200G,200B……発光機能層、201……電子輸送層(第1層又は高屈折率層)、210,210R,210G,210B……正孔輸送層、22……第2電極層(半透明半反射層)、222……低屈折率層(第2層)、G……不活性ガス、27……パッシベーション層、30……カラーフィルタパネル、36(36R.36G,36B)……カラーフィルタ

Claims (10)

  1. 第1電極層、第2電極層、並びに、前記第1及び第2電極層の間に配置された発光機能層、を有する発光素子と、
    前記発光機能層で発せられた光を該発光機能層に向けて反射する反射層と、
    前記発光機能層を挟んで前記反射層の反対側に配置され、前記発光機能層で発せられた光の一部を該発光機能層に向けて反射し、他の一部を透過させる半透明半反射層と、
    前記半透明半反射層を中心として、前記反射層側に配置される屈折率n1をもつ第1層、及び、当該第1層とは反対側に配置される屈折率n2(ただし、n2<n1)をもつ第2層と、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  2. 前記第1層は、前記発光機能層の全部又は一部を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記半透明半反射層は、前記第2電極層を含んで、陰極として機能し、
    前記第1層は、
    前記発光機能層の一部としての電子輸送層及び電子注入層の少なくとも一方を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記反射層から、前記半透明半反射層における前記反射層に対向する界面までの光学的距離が、式(1)で算出されるdに基づいて定められることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発光装置。
    2d+φ+φ=mλ … (1)
    ここで、
    λは共振対象として設定される波長であり、
    φは、前記発光機能層側から前記反射層に進行する波長λの光が、当該反射層で反射するときの位相変化であり、
    φは、前記発光機能層側から前記半透明半反射層に進行する波長λの光が、当該半透明半反射層で反射するときの位相変化であり、
    mは、正の整数である。
  5. 前記半透明半反射層の厚さは、5〜20〔nm〕である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記第2層は、透光性材料から作られる、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記発光素子は複数備えられ、かつ、これら複数の発光素子は、それぞれ固有の発光色に対応し、
    前記第2層の厚さは、
    前記半透明半反射層を透過してくる、前記発光色をもった光のスペクトルの半値幅を狭めるように定められている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記半透明半反射層を挟んで前記反射層の反対側に配置され、前記発光素子への水及び酸素の少なくとも一方の進入を防止するパッシベーション層を更に備え、
    当該パッシベーション層の厚さもまた、
    前記半値幅を狭めるように定められている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
  9. 第1電極層、第2電極層、並びに、前記第1及び第2電極層の間に配置された発光機能層、を有する発光素子と、
    前記発光機能層で発せられた光を該発光機能層に向けて反射する反射層と、
    前記発光機能層を挟んで前記反射層の反対側に配置され、前記発光機能層で発せられた光の一部を該発光機能層に向けて反射し、他の一部を透過させる半透明半反射層と、
    前記半透明半反射層を中心として、前記反射層側に配置される屈折率n3をもつ高屈折率層、及び、当該高屈折率層とは反対側に配置される屈折率n4(ただし、n4<n3)をもつ不活性ガスと、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発光装置を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
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