JP2014059965A - 有機電界発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】光取り出し効率の高い有機電界発光素子を提供する。
【解決手段】実施形態の有機電界発光素子は、第1電極と、第2電極と、第1有機層と、第2有機層と、を含む。前記第2電極は、金属を含む。前記第1有機層は、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、光を放出する。前記第2有機層は、前記第1有機層と前記第2電極との間に設けられる。前記第2有機層の厚さ方向の前記光に対する屈折率は、前記第1有機層の前記光に対する屈折率よりも低い。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、有機電界発光素子に関する。
有機電界発光素子においては、陰極と陽極との間に有機薄膜が設けられる。これらの電極に電圧を印加し、有機薄膜に、陰極から電子を注入し陽極から正孔を注入する。これにより電子と正孔が再結合し、再結合に伴い生成された励起子が放射失活する際の発光が利用される。
有機電界発光素子において、発光層から放出された光を効率良く取り出すことが望まれている。
特開2000−156536号公報
本発明の実施形態は、光取り出し効率の高い有機電界発光素子を提供する。
本発明の実施形態によれば、有機電界発光素子は、第1電極と、第2電極と、第1有機層と、第2有機層と、を含む。前記第2電極は、金属を含む。前記第1有機層は、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、光を放出する。前記第2有機層は、前記第1有機層と前記第2電極との間に設けられる。前記第2有機層の厚さ方向の前記光に対する屈折率は、前記第1有機層の前記光に対する屈折率よりも低い。
図1(a)、図1(b)及び図1(c)は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的図である。 有機電界発光素子と発光光の進路図である。 第1の実施形態に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。 第1の実施形態に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。 図5(a)及び図5(b)は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。 第2有機層の特性を示すグラフ図である。 第2有機層を示す模式的断面図である。 第1の実施形態の第1変形例に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、第1の実施形態の第1変形例に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。 第1の実施形態の第2変形例に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。 第2の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。 第3の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。 第4の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。 第5の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。 図16(a)及び図16(b)は、第6の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式図である。 図17(a)、図17(b)及び図17(c)は、第6の実施形態の変形例に係る有機電界発光素子を示す模式図である。 図18(a)及び図18(b)は、第6の実施形態の変形例に係る有機電界発光素子を示す模式図である。 図19(a)〜図19(c)は、第6の実施形態の変形例に係る有機電界発光素子を示す模式図である。 第6の実施形態の変形例に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと長さとの関係、部分間の大きさの比係数などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比係数が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)、図1(b)及び図1(c)は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的図である。
図1(a)は、斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面図である。図1(c)は、有機電界発光素子の一部の構成を例示する模式的断面図であり、図1(a)のA1−A2線断面図に相当する。図1(b)及び図1(c)に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
図1(a)及び図1(b)に表したように、本実施形態に係る有機電界発光素子110は、第1電極10と、第2電極20と、光を放出する第1有機層30と、第2有機層40と、を含む。
第1電極10は、第1有機層30から放出される光に対して透過性を有する。
第2電極20は、金属を含む。
第1有機層30は、第1電極10と第2電極20との間に設けられる。第1有機層30は、光を放出する。第1有機層30から放出される光は、例えば可視光である。なお、この光は、紫外光、赤外光であってもよい。
第2有機層40は、第1有機層30と第2電極20との間に設けられる。
第2有機層40の厚さ方向の光に対する屈折率(n2e)は、第1有機層30の光に対する屈折率(n)よりも低い。
これにより、光取り出し効率の高い有機電界発光素子110が提供される。
ここで、第1電極10から第2電極20に向かう方向をZ軸方向(第1方向)とする。例えば、第1電極10の上の位置とは、第1電極10のZ軸方向の位置である。Z軸を第1軸とする。以下でいう「厚さ方向」とは、各層を積層する方向であり、Z軸方向である。Z軸に対して垂直な軸の1つをX軸(第2軸)とする。Z軸とX軸とに対して垂直な軸をY軸(第3軸)とする。
この例では、有機電界発光素子110は、第1電極10の第2電極20とは反対側に設けられた基板50を含む。第1電極10は基板50と第1有機層30との間に配置される。基板50は、第1有機層30から放出される光に対して透過性を有する。基板50は、第1面50aと、第2面50bと、を有する。
例えば、基板50の第1面50a上に第1電極10が設けられる。第1電極10の上に第1有機層30が設けられる。第1有機層30の上に第2有機層40が設けられる。第2有機層40の上に第2電極20が設けられる。
本実施形態において、有機電界発光素子110は、例えばボトムエミッション型である。第1有機層30から放出された光のうち第1電極10を通過する光の強度は、第1有機層30から放出された光のうち第2電極20を通過する光の強度よりも高い。有機発光層30から放出された光は、主に第1電極10の側(基板50の側)から取り出される。
図1(c)に表したように、第1有機層30は、例えば、有機発光層31と、第1電極側機能層32と、を有する。有機発光層31は、第1電極10と第2有機層40との間に設けられる。第1電極側機能層32は、第1電極10と有機発光層31との間に設けられる。
有機発光層31の材料には、例えば、Alq、F8BT及びPPVが用いられる。有機発光層31には、ホスト材料と、ホスト材料に添加されるドーパントと、の混合材料が用いられる。ホスト材料としては、例えばCBP、BCP、TPD、PVK及びPPTが用いられる。ドーパント材料としては、例えば、Flrpic、Ir(ppy)及びFlr6が用いられる。
第1電極側機能層32は、例えば、正孔注入層として機能する。この場合、第1電極側機能層32には、例えば、PEDOT:PPS、CuPc及びMoOが用いられる。
第1電極側機能層32は、例えば正孔輸送層として機能する。この場合、第1電極側機能層32は、正孔輸送材料を含む。第1電極側機能層32には、α−NPD、TAPC、m−MTDATA、TPD及びTCTAが用いられる。
第1電極側機能層32は、例えば、正孔注入層として機能する層と、正孔輸送層として機能する層と、の積層構造を有しても良い。
第2有機層40は、例えば、電子輸送層として機能する層を含むことができる。第2有機層40は、例えば電子輸送材料を含む。電子輸送層として機能する層の材料には、例えば、Alq、BAlq、POPy、Bpy−OXD及び3TPYMBが用いられる。
第2有機層40は、例えば、電子輸送層として機能する層と、その層と第2電極20との間に設けられた電子注入層と、の積層構造を有しても良い。電子注入層は、電子の注入特性を向上させるための層である。電子注入層の厚さは、例えば、0.5ナノメートル(nm)以上1(nm)以下程度である。
第2有機層40は、ホールブロッキング層(正孔阻止層)として機能する層を含んでいてもよい。
基板50は、例えばガラス基板である。この場合、ガラスの屈折率は、例えば1.4以上2.2以下から適宜選択される。
第1電極10は、In、Sn、Zn及びTiよりなる群から選択された少なくともいずれかの元素を含む酸化物を含む。透明電極10は、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜である。第1電極10は、例えば、陽極として機能する。
第2電極20は、金属を含む。第2電極20は、好ましくは金属を主成分として含む。
第2電極20は、例えば、アルミニウム(Al)及び銀(Ag)の少なくともいずれかを含む。第2電極20には、Mg:Ag(マグネシウムと銀の合金)を用いても良い。例えば、第2電極20には、アルミニウム膜が用いられる。第2電極20にアルミニウム膜を用いると、特に生産性及びコストの点で有利になる。第2電極20は、例えば、陰極として機能する。第2電極20の厚さは、例えば50nm以上である。
以下、有機電界発光素子110の特性について、参考例と比較しながら説明する。
図2は、有機電界発光素子と、発光光の進路を示すグラフ図である。
図2に表したように、有機電界発光素子において、第1有機層30内の光源33から発生した光の行方は、大きく分けて4つの成分に分類される。有機電界発光素子において、光は、外部モード成分L1と、基板モード成分L2と、薄膜層モード成分L3と、金属を含む第2電極20による損失成分L4と、を含む。以下では、「金属を含む第2電極20による損失成分L4」を、単に「損失成分L4」と言う。
外部モード成分L1は、有機電界発光素子の外部に取り出すことのできる成分である。基板モード成分L2は、基板50には到達するが、基板50の第2面50bで全反射する成分である。基板モード成分L2は、基板50のX軸方向又はY軸方向の端部から取り出される。例えば、基板10の第2面50b側に光路変換部(後述する光路変換部54)が設けられている場合に、基板モード成分L2は外部に取り出される。また、基板モード成分L2は、X軸方向又はY軸方向の端部から取り出されるほか、素子内部での吸収による減衰も生じる。
薄膜層モード成分L3は、第1電極10には到達するが、基板50の第1面50aで全反射する成分である。薄膜層モード成分L3は、第1電極10のX軸方向又はY軸方向の端部から取り出される。例えば、基板50の第1面50a側に光路変換部(後述する光路変換部54)が設けられている場合に、薄膜層モード成分L3は外部に取り出される。また、基板モード成分L3は、X軸方向又はY軸方向の端部から取り出されるほか、素子内部での吸収による減衰も生じる。
このように、基板モード成分L2及び薄膜層モード成分L3は、外部に取り出される可能性がある成分である。
これに対して、損失成分L4は、金属を含む第2電極20によって損失される成分である。
ここで、第1有機層30から第2有機層40に侵入する光は、第1有機層30から放出される伝搬光と、非伝搬光と、を有する。
伝搬光は、吸収のない媒質中であれば無限遠まで伝搬できる光である。
非伝搬光は、伝搬距離とともに指数関数的に強度が減衰する光である。
損失成分L4は、伝搬光の損失と、非伝搬光の損失と、を含む。
伝搬光の損失(以下、伝搬光損失)は、第2電極20に吸収されることによる損失である。伝搬光損失は、光源となる第1有機層30と第2電極20との距離に依存しない。
非伝搬光の損失(以下、非伝搬光損失)は、エバネッセント光と第2電極20の金属中の電子との相互作用によって生じる。この相互作用はプラズモン損失と呼ばれる。非伝搬光損失は、厳密には光源33(双極子)と第2電極20との距離に依存するため、光源を含む第1有機層30と第2電極20との距離(後述する第2有機層40の厚さdlm)に依存することになる。
図3は、有機電界発光素子の特性を例示するグラフ図である。
図3は、光エネルギーの分配率RLのシミュレーション結果の例を表している。図3の横軸は、光源となる第1有機層30から第2電極20までの距離dlmである。図3の縦軸は、分配率RLである。
このシミュレーションでは、以下の構成を有する有機電界発光素子をモデルとした。
基板50はガラス基板であり、屈折率は1.5である。第1電極10はITOであり、膜厚は110nm、屈折率は1.9である。第1有機層30の膜厚は80nm、屈折率は1.9である。第2有機層40の屈折率は1.9である。第2電極2はアルミニウムであり、膜厚は150nmである。また、発光位置は、第1有機層30中の第2有機層40との界面である。
図3に表したように、外部モード成分L1、基板モード成分L2、薄膜層モード成分L3、及び損失成分L4は、例えば、第1有機層30から第2電極20までの距離dlmによって変化する。なお、発光位置は、第1有機層30中の第2有機層40との界面にあるため、距離dlmは、実質的に光源33(双極子)と第2電極20までの距離を表す。
有機電界発光素子の光取り出し効率を向上させるために、損失成分L4のうち上記した非伝搬光損失を低減する構成が考えられる。
第2電極20での非伝搬光損失は、光源33から第2電極20までの距離dlmが減衰距離d以上であるときに、無視できるレベルになる。上記したシミュレーションの条件では、減衰距離dは、200ナノメートル(nm)であることが知られている(Nature, Vol459, 234 (2009))。例えば、第2電極20が陰極である場合に、陰極に接する電子輸送層の厚さを減衰距離d以上にすることが考えられる。
図3に表したように、光源33から第2電極20までの距離dlmが200nm以上である領域において、損失成分L4が小さくなる。すなわち、光源33から第2電極20までの距離dlmが減衰距離d以上である領域において、損失成分L4が小さくなる。
しかしながら、電子輸送層の膜厚を厚くすると、電子輸送層において大きな電圧降下が生じる可能性がある。その結果、この構成においては、有機電界発光素子の駆動電圧が上昇する。すなわち、この構成により、有機電界発光素子の外部量子効率は向上するが、電力効率は低下する。このため、この構成においては、実用的な性能を得ることは困難である。電圧降下を抑制するために、電子輸送層にアルカリ金属などをドーピングすることで電子輸送層における電荷の輸送能力を向上させる方法がある。これにより、駆動電圧の上昇を抑え、電力効率の低下がある程度回復すると考えられる。しかしながら、アルカリ金属などのドーピングは、生産性やコストの点で実用的には採用し難い。また、アルカリ金属は化学的に高い反応性を有するため、取り扱いが難しい。
さらに、電子輸送層を厚くすることは、材料の使用量の増大、及び、製造のタクトタイムの増大に繋がる。すなわち、これらの点でも生産性が低下する可能性がある。
これに対して、本実施形態では、後述するように、少なくとも第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eを第1有機層30の屈折率nよりも低くすることにより、第2有機層40の厚さtを厚くしなくても外部に取り出すことが可能な基板モード成分L2の光取り出し効率を向上させることができる。したがって、第2有機層40の厚さtは、減衰距離d以下であってもよい。
本実施形態では、第2有機層40の厚さtが減衰距離d以下であっても、光取り出し効率が向上する。また、本実施形態では、電圧降下に起因する電力効率の低下が抑制される。さらに、本実施形態では、高い生産性が維持される。
第2有機層40の厚さtmは、減衰距離d以下であることが好ましい。例えば、減衰距離dはおよそ200nmであることから、第2有機層40の厚さtは、1ナノメートル以上200ナノメートル以下であることが好ましい。
また、本実施形態では、第2有機層40の厚さを厚くする必要がないため、膜厚増加に伴う駆動電圧の上昇は発生しない。したがって、第2有機層40へのアルカリドーピングは不要である。
図4は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。
図4の横軸は、第2有機層40の厚さt(単位はnm)である。図4の縦軸は、第1有機層30から放出される光の波長525nmにおける、有機電界発光素子の外部モード成分L1と基板モード成分L2との和(L1+L2)(%)である。
図4には、参考例の有機電界発光素子190と、本実施形態の第1具体例の有機電界発光素子111、及び本実施形態の第2具体例の有機電界発光素子112の特性が表されている。
有機電界発光素子190では、第2有機層40の屈折率nは等方性である。有機電界発光素子190では、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eは、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oと等しい。また、有機電界発光素子190では、第2有機層40の屈折率n(=n2e=n2o)は、第1有機層30の屈折率nと等しい。
有機電界発光素子111では、第2有機層40の屈折率は異方性である。有機電界発光素子111では、第2有機層40の厚さ方向(Z軸方向)の屈折率n2eは、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向(X、Y軸方向)の屈折率n2oよりも低い。有機電界発光素子111では、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eは、第1有機層30の屈折率nよりも低い。第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oは、第1有機層30の屈折率nと等しい。
有機電界発光素子112では、第2有機層40の屈折率nは等方性である。有機電界発光素子112では、第2有機層40の厚さ方向(Z軸方向)の屈折率n2eは、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向(X、Y軸方向)の屈折率n2oは等しい。有機電界発光素子112では、第2有機層40の屈折率n(=n2e=n2o)は、第1有機層30の屈折率nよりも低い。
図4に表したように、有機電界発光素子111及び112における外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)は、第2有機層40の厚さtによらず、有機電界発光素子190における外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)よりも高い。この傾向は、第2有機層40の厚さdが減衰距離d以下である範囲において成り立つ。外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)が高くなるということは、損失成分L4が小さくなることを意味すると捉えてよい。
以上の結果から、第1有機層30から放出される光の波長において、第2有機層40のうち少なくとも厚さ方向の屈折率n2eは、第1有機層30の屈折率nよりも低くする。有機電界発光素子111及び112において、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eは、第1有機層30の厚さ方向の屈折率、及び第1有機層30の厚さ方向に垂直な方向の屈折率のそれぞれよりも低いことが好ましい。第2有機層40のうち厚さ方向の屈折率n2eだけでなく、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oも、第1有機層30の屈折率nよりも低くてもよい。これにより、外部モードL1と基板モードL2との和(L1+L2)が向上し、外部に取り出すことが可能な光の取り出し効率が向上する。
例えば有機電界発光素子111のように、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eは、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oよりも低い。言い換えれば、第2有機層40の屈折率nは、負の一軸性を有する。これにより、第2有機層40の屈折率n2が等方性であるか異方性であるかにかかわらず、第2有機層40として様々な材料を選択することができる。
なお、例えば第1有機層30から放出される光が400nm以上800nm以下である第1波長帯を有する場合、第1波長帯において、上記した屈折率の関係が成り立っていればよい。すなわち、少なくとも第2有機層40の厚さ方向における第1波長帯に対する屈折率n2eは、第1有機層30における第1波長帯に対する屈折率nよりも低い。可視光で発光する有機電界発光素子の光取り出し効率が高まる。
図5(a)及び図5(b)は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。
図5(a)及び図5(b)は、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oが第1有機層30の屈折率nと等しく、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eが第1有機層30の屈折率nとは異なる場合を示している。
図5(a)及び図5(b)の横軸は、第2有機層40の厚さt(単位はnm)である。
図5(a)の縦軸は、第1有機層30から放出される光の波長525nmにおける、有機電界発光素子110の外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)(%)である。
図5(b)の縦軸は、第1有機層30から放出される光の波長525nmにおける、有機電界発光素子110の外部モードL1、基板モードL2及び薄膜層モード成分L3の和(L1+L2+L3)(%)である。
図5(a)及び図5(b)に表した特性では、一例として以下の構成を有する有機電界発光素子110をモデルとした。基板50はガラス基板である。基板50の屈折率は1.5である。第1電極10はITOである。第1電極10の屈折率は1.9である。第1電極10の厚さは110nmである。第1有機層30の屈折率nは1.9である。第1有機層30の厚さは80nmである。上述のように、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oは、第1有機層30の屈折率nと等しく、1.9である。第2電極20はAlである。
図5(a)及び図5(b)に表したように、第2有機層40の厚さtがある一定の値になっている場合、第2有機層40のうち少なくとも厚さ方向の屈折率n2eが低いほど、外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)、及び外部モードL1、基板モードL2及び薄膜層モード成分L3の和(L1+L2+L3)は上昇する傾向を示す。
基板モード成分L2及び薄膜層モード成分L3の光取り出し効率が高くなるということは、損失成分L4が小さくなることを意味すると捉えてよい。プラズモン損失の原因となるのは光源(双極子)と金属中の電子との相互作用の強さである。本実施形態では、非伝搬光の急激な減衰が引き起こされることで、光源と金属との相互作用が弱まる。その結果、光源が持つエネルギーのうち、非伝搬光成分への放出割合が減少し、相対的に伝搬光への放出割合が増加する。
図6(a)及び図6(b)は、第1の実施形態に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。
図6(a)及び図6(b)は、図5(a)及び図5(b)とは反対に、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eが第1有機層30の屈折率nと等しく、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oが第1有機層30の屈折率nとは異なる場合を示している。
図6(a)及び図6(b)の横軸は、第2有機層40の厚さ(単位はnm)である。
図6(a)の縦軸は、第1有機層30から放出される光の波長525nmにおいて、有機電界発光素子110の外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)(%)である。
図6(b)の縦軸は、第1有機層30から放出される光の波長525nmにおいて、有機電界発光素子110の外部モードL1、基板モードL2及び薄膜層モード成分L3の和(L1+L2+L3)(%)である。
図6(a)及び図6(b)特性を示すモデルの構成では、以下の点で、図5(a)及び図5(b)に表した特性を示すモデルの構成とは異なる。第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eは、第1有機層30の屈折率nと等しく、1.9である。
図6(a)及び図6(b)に表したように、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eが第1有機層30の屈折率nと等しい場合、基板モード成分L2の光取り出し効率、及び薄膜層モード成分L3の光取り出し効率は、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oによって変化する。しかし、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oが低くなっても、外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)、及び外部モードL1、基板モードL2及び薄膜層モード成分L3の和(L1+L2+L3)は、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oによって上昇する傾向を示さない。
図5(a)〜図6(b)の結果から分かるように、第2有機層40のうち少なくとも厚さ方向の屈折率n2eは、第1有機層30の屈折率nよりも低いことが好ましい。これにより、第2有機層40の厚さtによらず、外部に取り出すことが可能な外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)、及び外部モードL1、基板モードL2及び薄膜層モード成分L3の和(L1+L2+L3)が向上する。例えば、駆動電圧を下げるためには、第2有機層40の厚さtを薄くすればよい。第2有機層40の設計として、低電圧化を図るために第2有機層40の厚さtをある値に設定し、その厚さtにおいて、第2有機層40の屈折率n2eを低くすれば、さらなる光取り出し効率の向上が達成される。
ここで、第2有機層40の屈折率が異方性であり、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eが第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oよりも低い場合、第2有機層40の厚さtは、外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)、及び外部モードL1、基板モードL2及び薄膜層モード成分L3の和(L1+L2+L3)が極大となるときの厚さt以下であることが好ましい。第2有機層40の厚さtは、例えば100nm以下である。
なぜなら、図4に表したように、第2有機層40の屈折率nが異方性である場合(有機電界発光素子111)であっても、第2有機層40の屈折率nが等方性である場合(有機電界発光素子112)と同等の光取りだし効率が得られるからである。
例えば、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eが第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oよりも低い場合における第2有機層40としては、Bpy−OXDやBSB−Czのような材料が用いられる。
図7は、第2有機層の特性を示すグラフ図である。
図7は、波長に対する第2有機層40の屈折率を示している。
図7の横軸は、光の波長λ(単位はnm)である。図7の縦軸は、屈折率である。
図7に表したように、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eは、第2有機層40の厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oよりも低い。この例では、第2有機層40のX方向の屈折率n2oxは、第2有機層40のY方向の屈折率n2oyと等しい。第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eは、第2有機層40のX方向の屈折率n2ox及び第2有機層40のY方向の屈折率n2oyのそれぞれよりも低い。
なお、第2有機層40のX方向の屈折率n2oxは、第2有機層40のY方向の屈折率n2oyと異なっていてもよい。
図8は、第2有機層40を示す模式的断面図である。
図8に表したように、例えば、第2有機層40は、第2有機層材料40aを有する。第2有機層材料40aの第1方向の長さは、第2有機層材料40aの第1方向に直交する第2方向の長さよりも短い。第2有機層材料40aの第2方向の軸(長軸)は、基板10の第1面50aと平行である。第1方向における複数の第2有機層材料40aの分子間距離は、長軸が第1面50aと平行でない場合に比べて短くなる。これにより、第2有機層40における厚さ方向のキャリア移動度が向上する可能性があるとともに、第2有機層40は厚さ方向の屈折率n2eと厚さ方向に垂直な方向の屈折率n2oが異なる屈折率異方性を持つ。第2有機層材料40aは、例えば、板状又は棒状の分子構造を有する。このような第2有機層40は、例えば、スピンコート法により形成される。このように、第2有機層40の屈折率が異方性であってもよく、第2有機層材料40aとして、上記のような材料を用いることができる。
以上、本実施形態によれば、第2有機層40の厚さ方向の屈折率n2eは、第1有機層30の屈折率nよりも低い。これにより、第2有機層40の屈折率nが等方性であるか異方性であるかにかかわらず、第2有機層40として様々な材料を選択することができる。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。
図9は、第1の実施形態の第1変形例に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。図9に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
図9に表したように、有機電界発光素子113は、第3機能層60をさらに備えた点で、有機電界発光素子110とは異なる。以下、有機電界発光素子113について、有機電界発光素子110とは異なる点について説明する。
第3機能層60は、第2有機層40と第2電極20との間に設けられる。第3機能層60は、第2有機層40の材料とは異なる材料を含む。例えば、第3機能層60として、第2有機層40よりも電子輸送性の高い材料が用いられる。また、例えば、第2有機層40はホールブロッキング層として機能する層であるとき、第3機能層60は、電子輸送材料を含む。
図10は、第1の実施形態の第1変形例に係る有機電界発光素子の特性を示すグラフ図である。
図10(a)及び図10(b)は、第3機能層60が設けられている場合を示している。
図10(a)及び図10(b)の横軸は、第2有機層40の厚さ(単位はnm)である。
図10(a)の縦軸は、第1有機層30から放出される光の波長525nmにおける、有機電界発光素子110の外部モードL1と基板モード成分L2との和(L1+L2)(%)である。
図10(b)の縦軸は、第1有機層30から放出される光の波長525nmにおける、有機電界発光素子110の外部モードL1、基板モードL2及び薄膜層モード成分L3の和(L1+L2+L3)(%)である。
図10(a)及び図10(b)に表した特性を示すモデルの構成は、以下の点で、図5(a)及び図5(b)に表した特性を示すモデルの構成とは異なる。第3機能層60は、第2有機層40と第2電極20との間に設けられる。第3機能層60の屈折率は1.9である。第3機能層60の厚さは50nmである。
図10(a)及び図10(b)に表したように、第2有機層40と第2電極20との間に第3機能層60が設けられる場合も、図5(a)及び図5(b)と同様の傾向を示す。すなわち、第2有機層40のうち少なくとも厚さ方向の屈折率n2eが低いほど、外部に取り出すことが可能な成分の光取り出し効率は、第2有機層40の厚さtによらず上昇する傾向を示す。
図11は、第1の実施形態の第2変形例に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。図11に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
第1の実施形態の第2変形例に係る有機電界発光素子114は、第4機能層70をさらに備えた点で、上記した有機電界発光素子113とは異なる。以下、有機電界発光素子114について、有機電界発光素子113とは異なる点について説明する。
第4機能層70は、第1有機層30と第2有機層40との間に設けられる。第4機能層70は、第2有機層40とは異なる材料を含む。例えば、第4機能層70は、ホールブロッキング層として機能する層である。
有機電界発光素子114においても、第2有機層40のうち少なくとも厚さ方向の屈折率n2eが低いほど、外部に取り出すことが可能な成分の光取り出し効率は、第2有機層40の厚さtによらず上昇する傾向を示す。
有機電界発光素子113及び有機電界発光素子114においては、第1有機層30と第2電極20との間に、第2有機層40以外の層が設けられていてもよい。
(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。
図12に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
第2の実施形態に係る有機電界発光素子120は、いわゆるトップエミッション型である点で、上記した有機電界発光素子110とは異なる。以下、有機電界発光素子120について、有機電界発光素子110とは異なる点について説明する。
図12に表したように、本実施形態の有機電界発光素子120は、第1電極10の第2電極20とは反対側に、基板50が設けられている。第1有機層30から第2電極20を透過する光の強度は、第1有機層30から基板50を通過する光の強度よりも高い。第1有機層30から放出された光は、主に第2電極の側から取り出される。
例えば、基板50の第1面50a上に第1電極10が設けられる。第1電極10の上に第2有機層40が設けられる。第2有機層40の上に第1有機層30が設けられる。第1有機層30の上に第2電極20が設けられる。
この例では、第1電極10が陽極である。第2電極20は陰極である。第2有機層40は正孔輸送材料を含む。または、第1電極10は陰極である。第2電極20は陽極である。第2有機層40は電子輸送材料を含む。
いわゆるトップエミッション型の有機電界発光素子120では、少なくとも基板モード成分L2の分は、外部モード成分L1として取り出される。本実施形態では、第2有機層40のうち少なくとも厚さ方向の屈折率n2eが第1有機層30の屈折率nよりも低いため、外部モード成分L1の光取り出し効率が向上する。
(第3の実施形態)
図13は、第3の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。
図13に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
第3の実施形態に係る有機電界発光素子130の第2電極20の厚さは、第1の実施形態に係る有機電界発光素子110の第2電極20の厚さとは異なる。以下、有機電界発光素子130について、有機電界発光素子110とは異なる点について説明する。
図13に表したように、基板50の第1面50a上に第1電極10が設けられる。第1電極10の上に第1有機層30が設けられる。第1有機層30の上に第2有機層40が設けられる。第2有機層40の上に第2電極20が設けられる。
この例では、第1電極10が陽極であって、第2電極20が陰極である。第2有機層40は、正孔輸送材料を含む。
例えば、第2電極20は、例えば50nm以下の膜厚を有し、金属を含む。第2電極20は、例えばMg:Agである。有機電界発光素子130の第2電極20の厚さは、例えば、有機電界発光素子110の第2電極20の厚さよりも薄い。
第1電極10は、基板50の上に設けられた金属層と、金属層の上に設けられたホール注入電極と、を含んでいてもよい。この場合、金属層は例えばAgを含む。ホール注入電極は例えばITOである。
第3の実施形態のように、陰極として薄い金属層が用いられていても、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、光取りだし効率が向上する。
(第4の実施形態)
図14は、第4の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。
図14に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
第4の実施形態に係る有機電界発光素子140は、第5機能層80をさらに含む点で、第2の実施形態に係る有機電界発光素子120とは異なる。以下、有機電界発光素子140について、有機電界発光素子120とは異なる点について説明する。
図14に表したように、第5機能層80は、第1有機層30と第2電極20との間に設けられる。第5機能層80の厚さ方向における屈折率は、第1有機層30における屈折率よりも低い。
この例では、第1電極10が陽極である。第2電極20は陰極である。第1電極10は金属を含む。第2電極20は金属を含む。第5機能層80は、例えば電子輸送性材料を含む。
第4の実施形態のように、第1電極10及び第2電極20がともに金属を含む場合が考えられる。第1有機層30から第1電極10に向かう成分と、第1有機層30から第2電極20に向かう成分と、において、非伝搬光損失が生じうる。したがって、第2有機層40の厚さ方向における屈折率及び第5有機層80の厚さ方向における屈折率が上記関係を満たすとき、外部に取り出すことが可能な成分の光取り出し効率が向上する。
本実施形態において、第1電極10が陰極であって、第2電極20が陽極であってもよい。
(第5の実施形態)
図15は、第5の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式的断面図である。
図15に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
第5の実施形態に係る有機電界発光素子150は、第1電極10と第2電極20との間に第1中間層91等が設けられる点で、第4の実施形態に係る有機電界発光素子140とは異なる。以下、有機電界発光素子150について、有機電界発光素子140とは異なる点について説明する。
図15に表したように、例えば、第1中間層91は、第2電極20と第5機能層80との間に設けられる。第2中間層92は、第5機能層80と第1有機層30との間に設けられる。第3中間層93は、第1有機層30と第2有機層40との間に設けられる。第4中間層94は、第2有機層40と第1電極10との間に設けられる。
第1中間層91、第2中間層92、第3中間層93及び第4中間層94のそれぞれは、例えば、第2有機層40及び第5機能層80とは異なる材料を含む。例えば、第1中間層91は、電子注入材料を含む。第2中間層92は、正孔ブロッキング材料を含む。第3中間層93は、電子ブロッキング材料を含む。第4中間層94は、正孔注入材料を含む。
第5の実施形態のように、有機電界発光素子150は、複数の中間層を含む場合であっても、第2有機層40の厚さ方向における屈折率及び第5機能層80の厚さ方向における屈折率が上記関係を満たすとき、外部に取り出すことが可能な成分の光取り出し効率が向上する。
(第6の実施形態)
図16(a)及び図16(b)は、第6の実施形態に係る有機電界発光素子を示す模式図である。
図16(a)に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
第6の実施形態に係る有機電界発光素子161は、光路変換部54が設けられる点で、第1の実施形態に係る有機電界発光素子110とは異なる。以下、有機電界発光素子161について、有機電界発光素子110とは異なる点について説明する。
図16(a)に表したように、基板50が設けられる。基板50は光路変換部54を含む。基板50及び光路変換部54の屈折率は、1.4以上2.2以下から選ばれる。光路変換部54は、基板50の第2電極20とは反対側に設けられる。光路変換部54は、第1有機層30から第1電極10に向かう光の成分の方向を変化させる。これにより、基板モード成分L2が全反射することなく、外部に取り出される。
この例では、光路変換部54は、いわゆるマイクロレンズである。光路変換部54は、例えば樹脂を含む。光路変換部54は例えば金型で形成される。光路変換部54は、インクジェット法により形成されてもよい。また、光路変換部54は、フィルムによって形成されていてもよい。
図16(b)に表したように、光路変換部54は、Z軸方向から見て円状である。光路変換部54の直径は例えば5μm以上100μm以下である。
光路変換部54は、複数設けられている。複数の光路変換部54は、六方格子配列されている。または、複数の光路変換部54は、四方格子配列されている。複数の光路変換部54の充填率は、例えば30%以上91%以下である。
この例では、光路変換部54によって、基板モード成分L2が外部に取り出され、有機電界発光素子161の光取り出し効率が向上する。
次に第6の実施形態の変形例について説明する。
図17(a)〜図20は、第6の実施形態の変形例に係る有機電界発光素子を示す模式図である。
図17(a)及び図17(b)は、第6の実施形態の第1変形例に係る有機電界発光素子162を示している。図17(a)及び図17(b)に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
図17(a)に表したように、第6の実施形態の第1変形例に係る有機電界発光素子162において、光路変換部54は例えば四角錐状を有する。
図17(b)は、第6の実施形態の第2変形例に係る有機電界発光素子163を示している。
図17(b)に表したように、第6の実施形態の第2変形例に係る有機電界発光素子163において、光路変換部54は例えば角錐台形状を有する。
図17(c)に表したように、第6の実施形態の第1変形例に係る有機電界発光素子162及び第6の実施形態の第2変形例に係る有機電界発光素子163において、光路変換部54はZ軸方向から見て矩形状である。光路変換部54の第1電極10側における一辺の長さは、例えば5μm以上100μm以下である。光路変換部54の光取り出し側における一辺の長さは、例えば2.5μm以上50μm以下である。光路変換部54の高さは、例えば5μm以上100μm以下である。
光路変換部54は複数設けられる。複数の光路変換部54は、Z軸方向から見て格子状に配置されている。
この例では、光路変換部54によって基板モード成分L2が外部に取り出され、有機電界発光素子162及び163の光取り出し効率が向上する。
図18(a)及び図18(b)は、第6の実施形態の第3変形例に係る有機電界発光素子164を示している。図18(a)に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
図18(a)及び図18(b)に表したように、光路変換部54は、基板50と構造体Vと、を含む。光路変換部54は、散乱または屈折によって光路を変換する複数の構造体Vを含む。複数の構造体Vは、Z軸方向から見て、互いに重なっていても良い。光路変換部54は、基板50として設けられていても良い。構造体Vは空隙であってもよい。
この例では、光路変換部54によって基板モード成分L2が外部に取り出され、有機電界発光素子164の光取り出し効率が向上する。
図19(a)〜図19(c)は、第6の実施形態の第4変形例に係る有機電界発光素子165を示している。図19(a)に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
図19(a)〜図19(c)に表したように、有機電界発光素子165は、光学層58をさらに含んでいても良い。光学層58は、基板50と第1電極10との間に設けられる。光学層58の屈折率は、第1電極10、第1有機層30及び第2有機層40の屈折率と同程度であり、例えば1.8以上2.0以下である。光学層58は、低屈折率層58aを含む。低屈折率層58aは、基板50及び第1電極10に接する。低屈折率層58aの屈折率は、光学層50の屈折率よりも低い。低屈折率層58aの屈折率は、例えば1.0以上1.5以下から選ばれる。低屈折率層58aは、光学層58に設けられた例えば空隙である。
この例では、光路変換部54によって、薄膜層モード成分L3が外部に取り出され、基板モード成分L2が外部に取り出され、有機電界発光素子165の光取り出し効率が向上する。
図20は、第6の実施形態の第5変形例に係る有機電界発光素子166を示している。
図20に表した矢印は、主たる光の取り出し方向を示す。
図20に表したように、第1電極10は、第1有機層30と光路変換部54との間に設けられている。光路変換部54と基板50との界面は凹凸形状を有する。
この例では、光路変換部54によって、薄膜層モード成分L3が外部に取り出され、有機電界発光素子166の光取り出し効率が向上する。
以上、第6の実施形態によれば、光路変換部54によって、有機電界発光素子161〜166の光取り出し効率がさらに向上する。
以上の実施形態によれば、光取り出し効率が向上した有機電界発光素子が提供される。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。
しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、第3機能層60、第4機能層70、第5機能層80、第1中間層91、第2中間層92及び第3中間層93には無機層が含まれていてもよい。例えば、電子注入層として機能する場合、LiF、CsF、アルカリ金属単体、アルカリ土類金属単体などを含んでいてもよい。また、正孔注入層として機能する場合、MoO、CuPcなどを含んでいてもよい。また、表示装置に含まれる各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した表示装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表示装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1電極、20…第2電極、30…第1有機層、31…有機発光層、32…第1電極側機能層、33…光源、40…第2有機層、40a…第2有機層材料、50…基板、50a…第1面、50b…第2面、54…光路変換部、58…光学層、58a…低屈折率層、60…第3機能層、70…第4機能層、80…第5機能層、91、92、93、94…中間層、110、111、112、113、114、120、130、140、150、161、162、163、164、165、166、190…有機電界発光素子

Claims (20)

  1. 第1電極と、
    金属を含む第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、光を放出する第1有機層と、
    前記第1有機層と前記第2電極との間に設けられた第2有機層と、
    を備え、
    前記第2有機層の厚さ方向の前記光に対する屈折率は、前記第1有機層の前記光に対する屈折率よりも低い有機電界発光素子。
  2. 前記第2有機層の前記厚さ方向の前記光に対する屈折率は、前記第2有機層の前記厚さ方向に垂直な方向の前記光に対する屈折率よりも低い請求項1記載の有機電界発光素子。
  3. 前記第2有機層の厚さは、1ナノメートル以上200ナノメートル以下である請求項1または2に記載の有機電界発光素子。
  4. 前記第2有機層の厚さは、100ナノメートル以下である請求項3記載の有機電界発光素子。
  5. 前記第2有機層と前記第2電極との間に設けられ前記第2有機層の材料とは異なる材料を含む第3機能層をさらに備えた請求項1〜4のいずれか1つに記載の有機電界発光素子。
  6. 前記第3機能層は、無機材料を含む請求項5記載の有機電界発光素子。
  7. 前記第1有機層と前記第2有機層との間に設けられ前記第2有機層の材料とは異なる材料を含む第4機能層をさらに備えた請求項1〜6のいずれか1つに記載の有機電界発光素子。
  8. 前記第4機能層は、無機材料を含む請求項7記載の有機電界発光素子。
  9. 前記第1電極の前記第2電極とは反対側に設けられた基板をさらに備え、
    前記第1有機層から前記基板を通過する前記光の強度は、前記第1有機層から前記第2電極を通過する前記光の強度よりも高い請求項1〜8のいずれか1つに記載の有機電界発光素子。
  10. 前記第2有機層は電子輸送材料を含む請求項9記載の有機電界発光素子。
  11. 前記第1電極の前記第2電極とは反対側に設けられた基板を備え、
    前記第1有機層から前記第2電極を通過する前記光の強度は、前記第1有機層から前記基板を通過する前記光の強度よりも高い請求項1〜8のいずれか1つに記載の有機電界発光素子。
  12. 前記第2電極は、50ナノメートル以下の膜厚を有し、金属を含む請求項1〜11のいずれかの1つに記載の有機電界発光素子。
  13. 前記第1有機層と前記第1電極との間に設けられた第5機能層をさらに備え、
    前記第5機能層の厚さ方向における前記光に対する屈折率は、前記第1有機層における前記光に対する屈折率よりも低い請求項11または12に記載の有機電界発光素子。
  14. 前記第5機能層は、無機材料を含む請求項13記載の有機電界発光素子。
  15. 前記第2有機層の前記厚さ方向における前記光に対する屈折率は、前記第2有機層の前記厚さ方向に垂直な方向における前記光に対する屈折率とは等しい請求項1〜14のいずれか1つに記載の有機電界発光素子。
  16. 前記光は、400ナノメートル以上800ナノメートル以下である第1波長帯を有し、
    少なくとも前記第2有機層の厚さ方向における前記第1波長帯に対する屈折率は、前記第1有機層における前記第1波長帯に対する屈折率よりも低い請求項1〜15のいずれか1つに記載の有機電界発光素子。
  17. 前記光のピーク波長において、少なくとも前記第2有機層の厚さ方向における屈折率は、前記第1有機層における屈折率よりも低い請求項1〜16のいずれか1つに記載の有機電界発光素子。
  18. 前記基板は光路変換部を含み、
    前記光路変換部は、前記基板の前記第2電極とは反対側に設けられ、前記第1有機層から前記第1電極に向かう前記光の成分の方向を変化させる請求項9記載の有機電界発光素子。
  19. 前記基板は光路変換部を含み、
    前記光路変換部は、前記第1有機層から前記第1電極に向かう前記光の成分の方向を変化させ、
    前記第1電極は、前記第1有機層と前記光路変換部との間に設けられた請求項9記載の有機電界発光素子。
  20. 前記基板と前記第1電極との間に設けられた光学層と、
    をさらに備え、
    前記光学層は、前記基板及び前記第1電極に接し前記基板の屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率層を含む請求項18または19に記載の有機電界発光素子。
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