JP2009276443A - トナーカートリッジ及びこれを用いた現像装置と画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーカートリッジ内のトナー凝集やトナーの流動性の低下を防ぎ、トナー残量が少なくなった状態においてもトナー排出量が低下しないトナーカートリッジ及びこれを用いた現像装置と画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体ドラム17、帯電装置25、露光装置22、現像装置20、現像装置20にトナーを補給するトナーカートリッジ10、転写装置24、定着装置23を備えた画像形成装置30において、トナーカートリッジ10の構成として、トナー容器1、トナー排出口2、トナー撹拌部材8、トナー搬送部6を有するトナー排出部材3、及びトナー容器1内をトナー撹拌部材8側とトナー排出部材3側とに区分けするトナー排出部材隔壁4とを備え、トナー排出部材隔壁4を前記トナー排出部材の軸線方向に沿ってトナー排出口2から離れるに連れて高く形成することを特徴とするものとする。
【選択図】図5

Description

本発明は、トナーカートリッジ及びこれを用いた現像装置と画像形成装置に係り、特に、トナーを用いて画像形成を行う静電複写機、レーザープリンタおよびファクシミリ等の画像形成装置に用いられるトナーカートリッジ及びこれを用いた現像装置と画像形成装置に関する。
従来、トナーを用いた複写装置やファクシミリ装置などの静電電子写真方式を利用した画像形成装置では、トナーカートリッジなどを用いたトナー補給装置により現像装置にトナーを供給して画像出力の連続運転を行うようにされている。
このように構成された画像形成装置は、一般に帯電、露光、現像、転写、剥離、クリーニング、除電、および定着の各工程からなる。
画像を形成する工程は、例えば、帯電装置によって回転駆動される感光体ドラムの表面を均一に帯電され(帯電工程)、露光装置によって帯電した感光体ドラム表面にレーザ光を照射され静電潜像が形成される(露光工程)。続いて、現像装置によって感光体ドラム上の静電潜像が現像され感光体ドラム表面上にトナー像が形成される(現像工程)。
そして、転写装置によって感光体ドラム上のトナー像は転写材上に転写され(転写工程)、その後、定着装置によって加熱されることによって、トナー像は転写材上に固定される(定着工程)。
また、感光体ドラム表面上に残った転写残留トナーは、クリーニング装置により除去され所定の回収部に回収され(クリーニング工程)、クリーニングされた後の感光体ドラム表面は、除電装置により残留電荷が除去され次の画像形成に備える(除電工程)。
感光体ドラム上の静電潜像を現像する現像剤としては、トナーのみからなる一成分現像剤やトナーとキャリアとからなる二成分現像剤が一般に用いられる。一成分現像剤は、キャリアを使用しないことから、トナーとキャリアを均一に混合するための撹拌機構などを必要としないことから、現像装置がシンプルになるといった利点を有するが、トナーの帯電量が安定しにくい等の欠点がある。一方、二成分現像剤は、トナーとキャリアを均一に混合するための撹拌機構などを必要とすることから、現像装置が複雑になるといった欠点を有するが、帯電量の安定性や高速機への適合性に優れることから、高速画像形成装置やカラー画像形成装置によく使用されている。
二成分現像剤においては、トナーが消費されると、現像槽内のトナー中におけるトナー濃度が所定値以下となることがないように、トナーがトナーカートリッジから現像装置内に補給されるようになっている。
近年においては、ユーザーの省エネルギー化や高画質化に対する要望に応えるため、軟化温度が低く、体積平均粒径が5〜9μmの小粒径トナーが使用されるようになってきている。しかしながら、このようなトナーは、低温での定着温度での定着を可能とし、高解像度化や粒状感の低減といった高画質化に有効であるが、トナーの流動性が低く、トナーカートリッジ内でトナーが凝集しやすいという問題があった。
そこで、トナー凝集といった問題の対策として、例えば、トナーカートリッジにおいて、トナー収容部内に収容されるトナーをトナー排出口に移送する螺旋状のトナー搬送部を有するトナー搬送部を備え、そのトナー搬送部の螺旋ピッチを、トナー排出口から遠ざかるにつれてトナー搬送部のピッチ間隔が短くなるように構成したトナーカートリッジが開示されている(特許文献1を参照)。
特開平10−149005号公報
しかしながら、上述した従来の方式では、トナーカートリッジを大型化した場合、或いはトナーカートリッジ内にトナーが大量に残っている場合には、トナーの自重と螺旋状のトナー搬送部の回転によりトナーが圧縮されるため、トナーの外添剤がトナーのコア粒子を構成するバインダー樹脂中に埋没し、トナーの流動性が低下するなどの問題が生じる。
また、トナー残量が少なくなった場合には、トナー排出口から排出されるトナー量が減少するという問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、トナーカートリッジ内のトナー凝集やトナーの流動性の低下を防ぎ、トナー残量が少なくなった状態においてもトナー排出量が低下しないトナーカートリッジ及びこれを用いた現像装置と画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係るトナーカートリッジ及びこれを用いた現像装置と画像形成装置の各構成は、次の通りである。
本発明は、トナーを収容するトナー収容部と、トナー収容部内のトナーを外部に排出するトナー排出口と、回転することによりトナー収容部内のトナーを撹拌するトナー撹拌部材と、回転することによりトナー収容部内のトナーを前記トナー排出口に向けて移送する螺旋状のトナー搬送部を有するトナー排出部材と、トナー収容部内を前記トナー撹拌部材が配置される側と前記トナー排出部材が配置される側とに区分けする隔壁部とを備えたトナーカットリッジにおいて、前記隔壁部を、前記トナー排出部材の軸線方向に沿って前記トナー排出口から離れるに連れて高く形成することを特徴とするものである。
また、本発明は、前記トナー排出部材として、トナー排出口にから軸線方向に沿って離れるに連れて直径が大きくなる螺旋形状を有するスクリューオーガを用いることが好ましい。
また、本発明は、前記トナー排出口を、前記トナー排出部材の回転軸線方向の一端部側に配置し、前記トナー収容部の構成を、前記トナー排出部材と前記トナー排出口とが対向する位置付近で、前記トナー排出部材の外周を包囲するように構成することが好ましい。すなわち、前記トナー収容部内に、前記トナー排出部材と前記トナー排出口の周囲を包囲するようにトンネル状に内壁部を構成するものであってもよい。
また、本発明は、前記隔壁部を、鉛直方向の高さがトナー排出部材の回転軸の高さ以上で、且つ、前記トナー搬送部の高さ以下で構成することが好ましい。
さらに、本発明は、補給トナーが収容されたトナーカートリッジが着脱可能に構成され、且つ前記トナーカートリッジからトナーを補給するように構成され、表面に静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置において、前記トナーカートリッジとして、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載のトナーカートリッジを用いることを特徴とするものである。
また、本発明は、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電装置と、感光体ドラム表面に静電潜像を形成する露光装置と、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、前記現像装置にトナーを補給するトナーカートリッジと、感光体ドラム表面のトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像を記録媒体に定着させる定着装置とを備え、電子写真方式によりトナーを用いて画像を形成する画像形成装置において、前記トナーカートリッジとして、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載のトナーカートリッジを用いることを特徴とするものである。
本発明によれば、トナーを収容するトナー収容部と、トナー収容部内のトナーを外部に排出するトナー排出口と、回転することによりトナー収容部内のトナーを撹拌するトナー撹拌部材と、回転することによりトナー収容部内のトナーを前記トナー排出口に向けて移送する螺旋状のトナー搬送部を有するトナー排出部材と、トナー収容部内を前記トナー撹拌部材が配置される側と前記トナー排出部材が配置される側とに区分けする隔壁部とを備えたトナーカットリッジにおいて、前記隔壁部を前記トナー排出部材の軸線方向に沿って前記トナー排出口から離れるに連れて高く形成することで、トナー撹拌部材によって供給されるトナーは、前記隔壁部で囲まれたトナー排出部材周辺に供給され、前記隔壁部に沿ってトナー排出部材の回転によりトナー排出口の方向へ搬送されるため、トナーカートリッジ中のトナー残量が多い場合であっても、前記隔壁部により囲まれたトナー排出部材周辺に一定量以下のトナーを供給することができる。これにより、トナーの自重とトナー排出部材の回転により生じるトナーへのストレス(圧縮)を抑えることができる。
すなわち、前記隔壁部の高さをトナー排出口にから離れるほど高く(トナー排出口に近いほど低く)形成することで、前記トナー排出部材により搬送されてきた余剰のトナーは、トナー排出口付近でトナー撹拌部材側に落下する。このようなトナーの動きがトナーカートリッジ内で続くことにより、トナーは自然にトナー排出口側に偏ることになる。その結果、トナー撹拌部材からのトナー供給量が減少しても、トナー排出口周辺にトナーが集中するため、トナー排出口周辺のトナー密度や圧力が一定になり、トナー排出量が低下することなく安定してトナーを排出することができる。
また、本発明によれば、前記トナー排出部材として、トナー排出口にから軸線方向に沿って離れるに連れて直径が大きくなる螺旋形状を有するスクリューオーガを用いることで、前記トナー排出部材によるトナー搬送能力が、トナー排出口にから離れるほど高くなるため、トナーは自然にトナー排出口側に偏りやすくなる。その結果、前記トナー撹拌部材からのトナー供給量が減少しても、トナー排出口周辺にトナー溜まりが形成されるので、トナー排出口周辺のトナー密度や圧力が一定になり、トナー排出量が低下することなく安定してトナーを排出することができる。
また、本発明によれば、前記トナー排出口を、前記トナー排出部材の回転軸線方向の一端部側に配置し、前記トナー収容部の構成を、前記トナー排出部材と前記トナー排出口とが対向する位置付近で、前記トナー排出部材の外周を包囲するように構成することが好ましい。すなわち、前記トナー収容部の構成として、前記トナー排出部材と前記トナー排出口の周囲を包囲するようにトンネル状に内壁部を構成することで、トナー排出口付近において上方からのトナー供給量が規制されるため、トナー排出口周辺のトナー密度や圧力を一定にすることができる。
また、本発明によれば、前記隔壁部を、鉛直方向の高さがトナー排出部材の回転軸の高さ以上で、且つ、前記トナー搬送部の高さ以下で構成することで、トナー撹拌部材からのトナー供給量が多い場合であっても、隔壁部より高く積もったトナーが、トナー撹拌部材側へ落下するので、トナー排出口周辺でトナーが圧縮されて凝集することを防止できる。
さらに、本発明によれば、補給トナーが収容されたトナーカートリッジが着脱可能に構成され、且つ前記トナーカートリッジからトナーを補給するように構成され、表面に静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置において、前記トナーカートリッジとして、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載のトナーカートリッジを用いることで、トナーカートリッジから補給されるトナー量が安定するので、トナー濃度の制御性に優れた現像装置を実現できる。
また、本発明によれば、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電装置と、感光体ドラム表面に静電潜像を形成する露光装置と、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、前記現像装置にトナーを補給するトナーカートリッジと、感光体ドラム表面のトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像を記録媒体に定着させる定着装置とを備え、電子写真方式によりトナーを用いて画像を形成する画像形成装置において、前記トナーカートリッジとして、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載のトナーカートリッジを用いることで、二成分現像剤のトナー濃度が安定するので、カブリや画像濃度ムラのない安定した画像が得られる画像形成装置を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は発明を実施する形態の一例であって、本発明に係るトナーカートリッジが用いられた画像形成装置の全体の構成を示す説明図、図2は前記画像形成装置を構成するトナーカートリッジと現像装置周辺を示す正面断面図、図3は前記トナーカートリッジの構成を示す正面断面図、図4は図2のA−A断面矢視図である。
本実施形態は、図1に示すように、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム17と、感光体ドラム17の表面を帯電させる帯電装置25と、感光体ドラム17の表面に静電潜像を形成する露光装置22と、感光体ドラム17の表面にトナーを供給して静電潜像をトナー像として顕像化する現像装置20と、現像装置20にトナーを供給するトナーカートリッジ10を備え、電子写真方式により感光体ドラム17上に形成された静電潜像をトナー像として顕像化するようにした画像形成装置30において、トナーカートリッジ10として、本発明に係るトナーカートリッジの構成を採用したものである。
本実施形態に係るトナーカートリッジ10は、図2に示すように、回転することによりトナー容器(トナー収容部)1内のトナーをトナー容器1外部に排出するトナー排出部材3と、トナー容器1内のトナーを撹拌するトナー撹拌部材8とを備え、画像形成装置30に搭載された現像装置20に対して着脱可能に構成されている。
まず、画像形成装置30の全体構成について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置30は、図1に示すように、トナーカートリッジ10、現像装置20、感光体ドラム17、帯電装置25、露光装置22、クリーニング装置26、転写装置24、定着装置23、給紙カセット21、排紙トレイ29、及びスキャナユニット31を備える。
感光体ドラム17は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動可能に支持され、その表面に静電潜像ひいてはトナー像が形成されるローラ状部材で構成されている。感光体ドラム17には、例えば、図示しない導電性基体と、導電性基体表面に形成されるローラ状部材を使用できる。導電性基体には、円筒状、円柱状、シート状などの導電性基体を使用でき、その中でも円筒状導電性基体が好ましい。感光体ドラム17としては、有機感光体ドラム、無機感光体ドラムなどが挙げられる。
有機感光体ドラムとしては、電荷発生物質を含む樹脂層である電荷発生層と、電荷輸送物質を含む樹脂層である電荷輸送層との積層感光体ドラム、もしくは1つの樹脂層中に電荷発生物質と電荷輸送物質とを含む単層感光体ドラムなどが挙げられる。
無機感光体ドラムとしては、酸化亜鉛、セレン、アモルファスシリコンなどから選ばれる1種または2種以上を含む膜が挙げられる。導電性基体と感光体ドラムとの間には、下地膜を介在させてもよく、感光体ドラムの表面には主に感光体ドラムを保護するための表面膜(保護膜)を設けてもよい。
帯電装置25は、感光体ドラム17にコロナ放電を行うものであり鋸歯型帯電器が採用されている。この帯電装置25として、鋸歯型帯電器以外に、チャージャー型帯電器、帯電ブラシ型帯電器、ローラ状帯電器、磁気ブラシなどの接触方式の帯電器などが使用できる。
また、帯電装置25には図示しない電源が接続され、帯電装置25に電圧を印加する。すなわち、帯電装置25は、電源から電圧の印加を受けて、感光体ドラム17表面を所定の極性および電位に帯電させるようにされている。
露光装置22は、スキャナユニット31において読み取られる原稿の画像情報または外部機器からの画像情報が入力され、画像情報に応じた信号光を帯電状態にある感光体ドラム17表面に照射する。これによって、感光体ドラム17表面に、画像情報に応じた静電潜像が形成される。この露光装置22として、光源を含むレーザスキャニング装置が用いられる。
レーザスキャニング装置は、たとえば、光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射ミラーなどを組合せた装置である。光源としては、たとえば、半導体レーザ、LEDアレイ、エレクトロルミネッセンス(EL)素子などを使用できる。
現像装置20は、図2に示すように、トナーカートリッジ10、現像槽11、撹拌ローラ13、現像ローラ12、規制部材14及びトナー濃度検知センサ15を備えている。
現像槽11は、内部空間を有するほぼ半円筒状の容器部材であり、撹拌ローラ13、現像ローラ12を回転自在に支持し、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を収容する。
撹拌ローラ13は、図示しない駆動手段によって回転駆動し、現像槽11内に収容される2成分現像剤を撹拌するものである。
現像ローラ12は、ローラ状部材で構成され、2成分現像剤を感光体ドラム17へと搬送するものであり、図示しない駆動手段によって軸心回りに回転駆動する。また、現像ローラ12は、現像槽11の開口部16を介して感光体ドラム17に対向し、感光体ドラム17に対して間隙を有して離隔するように設けられる。
現像ローラ12で搬送される2成分現像剤は、現像ローラ12の最も近接した部分で感光体ドラム17と接触する。この接触領域が現像ニップ部であり、この現像ニップ部では、現像ローラ12に接続される図示しない電源から現像ローラ12に対して現像バイアス電圧が印加され、現像ローラ12表面の現像剤から感光体ドラム17表面の静電潜像へトナーが供給される。
規制部材14は、現像ローラ12の軸線方向に沿って平行に延びる板状部材で構成され、現像ローラ12の鉛直方向上方において、その短手方向の一端が現像槽11によって支持され、かつ他端が現像ローラ12表面に対して間隙を有して離隔するように設けられる。この規制部材14の材料としては、ステンレス鋼が使用できるが、アルミニウムや合成樹脂なども使用できる。
トナー濃度検知センサ15は、撹拌ローラ13の鉛直方向下方の現像槽11底面に装着され、センサ面(上面)15aが現像槽11の内部に露出するように設けられる。トナー濃度検知センサ15は、図示しない制御手段に電気的に接続される。この制御手段は、トナー濃度検知センサ15による検知結果に応じて、トナー排出部材3を回転駆動させ、トナー排出口2を介して現像槽11内部にトナーを供給するように制御する。
例えば、制御手段は、トナー濃度検知センサ15による検知結果がトナー濃度設定値よりも低いと判定されると、トナー排出部材3を回転駆動させる駆動手段に制御信号を送り、トナー排出部材3を回転駆動させる。
トナー濃度検知センサ15には一般的な検知センサを使用できる。例えば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサなどが挙げられる。これらの中でも、透磁率検知センサが好ましい。
透磁率検知センサは、制御電圧の印加を受けてトナー濃度の検知結果を出力電圧値として出力する型式のセンサであり、基本的に出力電圧の中央値近傍の感度がよいため、その付近の出力電圧が得られるような制御電圧を印加して用いられる。このような型式の透磁率検知センサは市販されており、たとえば、TS−L、TS−A、TS−K(いずれも商品名、TDK(株)社製)などが挙げられる。
透磁率検知センサを用いたトナー濃度検知センサ15には、図示しない電源が接続される。電源は、トナー濃度検知センサ15を駆動させるための駆動電圧およびトナー濃度の検知結果を制御手段に出力するための制御電圧をトナー濃度検知センサ15に印加する。電源によるトナー濃度検知センサ15への電圧の印加は、制御手段によって制御される。
転写装置24は、ローラ状部材で構成され、図示しない支持部材によって回転自在に支持されかつ図示しない駆動手段によって回転可能に設けられ、かつ感光体ドラム17に圧接するように設けられている。
転写装置24には、例えば、直径8〜10mmの金属製芯金と、金属製芯金の表面に形成される導電性弾性層とを含むローラ状部材が用いられる。金属製芯金を形成する金属としては、ステンレス鋼、アルミニウムなどを使用できる。導電性弾性層としては、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)、発泡EPDM、発泡ウレタンなどのゴム材料にカーボンブラックなどの導電材を配合したゴム材料を使用できる。
感光体ドラム17と転写装置24との圧接部(転写ニップ部)に、感光体ドラム17の回転によってトナー像が搬送されるのに同期して、給紙カセット21から給紙ローラ27を介して記録媒体が1枚ずつ供給される。
記録媒体が感光体ドラム17と転写装置24との転写ニップ部を通過することによって、感光体ドラム17表面のトナー像が記録媒体に転写される。
転写装置24には図示しない電源が接続され、トナー像を記録媒体に転写する際に、トナー像を構成するトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を転写装置24に印加する。これによって、トナー像が記録媒体に円滑に転写される。
クリーニング装置26は、図示しないクリーニングブレードと、図示しないトナー貯留槽とを備えている。クリーニングブレードは、感光体ドラム17の軸線方向に沿って平行に延設された板状部材で構成され、この板状部材の短手方向の一端が感光体ドラム17表面に当接するように設けられている。このクリーニングブレードは、回転する感光体ドラム17表面に当接することで、記録媒体にトナー像を転写した後に感光体ドラム17表面に残留するトナー、紙粉などを感光体ドラム17表面から取り除くようになっている。トナー貯留槽は、内部空間を有する容器状部材で構成され、クリーニングブレードによって除去されたトナーを一時的に貯留する。このように構成されたクリーニング装置26によって、トナー像を転写した後の感光体ドラム17表面が清浄化される。
定着装置23は、定着ローラ32と加圧ローラ33とを備えている。定着ローラ32は、ローラ状部材で構成され、図示しない支持部材によって回転自在に支持され、かつ図示しない駆動手段によって軸線回りに回転可能に設けられている。この定着ローラ32は、その内部に図示しない加熱部材を有し、転写ニップ部から搬送される記録媒体に担持される未定着トナー像を構成するトナーを加熱し、溶融させて記録媒体に定着させるようになっている。
定着ローラ32は、例えば、芯金と、弾性層とを含むローラ状部材により構成されている。芯金は、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属によって形成される。弾性層は、たとえば、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどの弾性材料で形成される。加熱部材は図示しない電源から電圧印加を受けて発熱する。加熱部材としてハロゲンランプ、赤外線ランプなどを使用できる。
加圧ローラ33は、ローラ状部材で構成され、回転自在に支持されかつ図示しない加圧部材によって定着ローラ32に対して圧接するように設けられている。この加圧ローラ33は、定着ローラ32の回転に従動回転するようにされている。定着ローラ32と加圧ローラ33との圧接部が定着ニップ部である。
加圧ローラ33は、定着ローラ32によるトナー像の記録媒体への加熱定着に際し、溶融状態にあるトナーを記録媒体に対して押圧することによって、トナー像の記録媒体への定着を促進する。加圧ローラ33として、定着ローラ32と同じ構成のローラ状部材を使用できる。また、加圧ローラ33の内部にも加熱部材を設けてもよい。この加熱部材として定着ローラ32内部の加熱部材と同様のものを使用できる。
定着装置23においては、トナー像が転写された記録媒体が定着ニップ部を通過する際、トナー像を構成するトナーを溶融させるとともに記録媒体に押圧され、トナー像が記録媒体に定着する。画像が印刷された記録媒体は、排紙ローラ28を介して、排紙トレイ29に排出される。
給紙カセット21は、普通紙、コート紙、カラーコピー用紙、OHPフィルムなどの記録媒体を収容するトレイである。図示しないピックアップローラと、搬送ローラとによって、感光体ドラム17表面のトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して、記録媒体が1枚ずつ送給される。
スキャナユニット31には図示しない原稿セットトレイ、自動反転原稿搬送装置(RADF、Reversing Automatic Document Feeder)などが設けられるとともに、図示しない原稿読み取り装置が設けられる。
自動反転原稿搬送装置は、原稿セットトレイに載置される原稿を原稿読み取り装置の原稿載置台に搬送する。原稿読み取り装置は、原稿載置台と、原稿走査装置と、反射部材と、光電変換素子(Charge Coupled Device、以下「CCD」と称する。)を用いたラインセンサなどを含み、原稿載置台に載置される原稿の画像情報を複数ライン毎、例えば10ライン毎に読み取る。
原稿載置台は、画像情報を読み取る原稿を載置するためのガラス製板状部材である。
原稿走査装置は、図示しない光源と第1の反射ミラーとを含み、原稿載置台の鉛直方向下面に沿って平行に一定速度Vで往復移動し、原稿載置台に載置される原稿の画像形成面に光を照射する。光の照射によって反射光像が得られる。
光源は、原稿載置台に載置される原稿に照射する光の光源である。
第1の反射ミラーは、反射光像を反射部材に向けて反射する。
反射部材は、図示しない第2の反射ミラーと第3の反射ミラーと光学レンズとを含み、原稿走査装置で得られる反射光像を光電変換素子ライセンサ上で結像させる。また、反射部材は、原稿走査装置の往復移動に追随してV/2の速度で往復移動する。
第2,第3の反射ミラーは、反射光像が光学レンズに向うように反射光像を反射させる。光学レンズは、反射光像を光電変換素子ライセンサ上に結像させる。CCDライセンサは、光学レンズによって結像される反射光像を電気信号に光電変換する図示しないCCD回路を含み、画像情報である電気信号を制御手段の中の画像処理部に出力する。
画像処理部は、原稿読み取り装置またはパーソナルコンピュータなどの外部装置から入力される画像情報を電気信号に変換し、露光装置22に出力する。
次に、本実施形態に係る特徴的なトナーカートリッジ10について図面を参照して詳細に説明する。
図3は本実施形態に係るトナーカートリッジの構成を示す正面断面図、図4は図2のA−A断面矢視図、図5は図2のB−B断面矢視図である。
トナーカートリッジ10は、図2,図3に示すように、トナー容器1、トナー撹拌部材8、トナー汲み上げブレード9、トナー排出部材3、トナー排出部材隔壁4、及びトナー排出口2を備えている。トナー排出部材3、トナー撹拌部材8は、図示しない歯車伝達機構および駆動モータからの駆動力により回転するように構成されている。
トナー容器1は、内部空間を有する略半円筒状の容器部材であり、その内部にトナーを収容するとともに、トナー撹拌部材8、トナー排出部材3を回転自在に支持している。
また、トナー容器1は、図2,図4に示すように、トナー排出部材3の軸方向一端部が突出して形成され、その突出部のトナー排出部材3の鉛直方向下部に矩形状に開口されたトナー排出口2が設けられている。
トナー排出口2は、図1,図2に示すように、トナーカートリッジ10を画像形成装置30に装着した際に、画像形成装置30が備える現像装置20を臨む位置に配置されるようになっている。また、トナー排出口2の付近周辺は、図4,図5に示すように、トナー容器1の内壁部によりトナー排出口2を包囲するようにトンネル状に構成されている。
トナー撹拌部材8は、回転軸8a、撹拌ギア8b及びトナー汲み上げブレード9が一体的に設けられ、撹拌ギア8bを介して駆動力が伝達されて回転軸8aを中心に回転することにより、トナー容器1内に収容されるトナーを撹拌するものである。
トナー汲み上げブレード9は、可撓性を有する0.5〜2mm程度の厚さのポリエチレンテレフタレート(PET)シートからなり、トナー容器1内のトナーを汲み上げてトナー排出部材3へ搬送するために、トナー撹拌部材8の両端に取付けられる。
トナー排出部材3は、図2,図4に示すように、トナー汲み上げブレード9によって搬送されたトナーをトナー排出口2から現像槽11に供給するもので、トナー排出部材回転軸3a、排出ギア3bとトナー搬送部6とを備えている。
トナー搬送部6は、螺旋状で連続した羽根体で形成された、いわゆるスクリューオーガまたはスパイラルコイルで構成され、排出ギア3bを介して図示しない駆動モータの駆動力によって回転するようになっている。
トナー搬送部6の螺旋状に巻回される向きは、図4に示すように、トナー排出部材3の軸方向一端からトナー排出口2側に向けてトナーが搬送されるように設定されている。また、トナー搬送部6は、トナー排出口2にから軸線方向に沿って(軸方向に)離れるに連れて螺旋状の羽根体の直径が大きくなるように形成されている。
具体的には、トナー搬送部6の羽根体における最大直径と最小直径の比率は、1.1以上1.7以下が好ましく、トナー排出口2にから軸方向に離れるに連れて徐々に変化していく形状が好ましい。
尚、トナー搬送部6の羽根体の最大直径と最小直径の比率が、1.1未満で構成された場合、トナー搬送部6により搬送されるトナーがトナー排出口2側に集まりにくくなる。一方、トナー搬送部6の羽根体の最大直径と最小直径の比率が、1.7を超えて構成された場合、トナー搬送部6により搬送されるトナーがトナー排出口2側に集まり過ぎるため、トナー排出口2付近に搬送されたトナーに余計なストレスがかかる。
トナー排出部材3とトナー撹拌部材8との間には、トナー排出部材3に軸線方向に沿ってトナー容器1内部をトナー排出部材3側とトナー撹拌部材8側とに区分けするトナー排出部材隔壁(隔壁部)4が設けられる。このトナー排出部材隔壁4によって、トナー撹拌部材8によって汲み上げられたトナーがトナー排出部材3の周辺に適量保持されるようになっている。
トナー排出部材隔壁4は、図5に示すように、トナー排出部材3の軸線方向に沿ってトナー排出口2から離れるに連れて高く形成されている。本実施形態においては、トナー排出部材3の搬送羽根の直径が、トナー排出口にから軸方向に離れるに連れて大きくなっているため、トナー排出部材隔壁4は、トナー排出部材3の高さに沿ってトナー排出口2から離れるに連れて高く形成されている。
また、トナー排出部材隔壁4は、図3に示すように、トナー撹拌部材8側の壁部4aが切り立った壁を形成し、その壁の上部を頂点として、トナー排出部材3側の壁部4bが上部から下方に向かい広くなるように傾斜して形成されている。
さらに、トナー排出部材隔壁4は、図4に示すように、トナー排出部材3側の内幅がトナー排出部材3のトナー搬送部6の外形に沿ってトナー排出口2から軸方向に離れるに連れて徐々に広くなるように形成されている。
このようにトナー排出部材隔壁4を構成することで、トナー排出部材隔壁4に厚さがあっても、トナー撹拌部材8により汲み上げられたトナーが確実にトナー排出部材3側に供給される。
次に、画像形成装置30においてトナーカートリッジ10から現像装置20にトナー補給を行う動作について説明する。
トナーカートリッジ10により現像装置20にトナーを補給する場合は、図2に示すように、トナーカートリッジ10において、トナー撹拌部材8を矢印E方向に回転させてトナー容器1内のトナーを撹拌しながら、トナー汲み上げブレード9によってトナーをトナー排出部材3側へ汲み上げる。
この時、トナー汲み上げブレード9は、ブレードを構成する素材の有する可撓性によってトナー容器1の内壁1aに摺接しながら変形しつつ回転し、回転方向下流側のトナー、すなわち、図2中のトナー容器1内で右側(現像装置20寄り)でトナー汲み上げブレード9の上方に位置するトナーをトナー排出部材3側に供給する。
トナー排出部材3側に供給されたトナーは、トナー排出部材隔壁4によりトナー排出部材3の上に所定量溜められ、余分なトナーはトナー撹拌部材8側へ落下する。トナー排出部材隔壁4は、トナー排出口にから軸方向に離れるに連れて大きくなっているため、トナー排出部材3側に供給されたトナーは、トナー排出口にから軸方向に離れるに連れて多く供給されている。
トナー排出部材3側に供給されたトナーは、トナー排出部材3の回転によってトナー排出口2に向かって搬送される。この時、トナー排出口2に向かって搬送されるトナーは、トナー排出部材隔壁4に沿って搬送されるため、トナー排出口2に近づくに連れて低くなるトナー排出部材隔壁4の上部から溢れてトナー撹拌部材8側へ落下する。これによりトナー排出口2付近に搬送されるトナー量を一定にすることができる。そして、一定量のトナーがトナー排出口2を通って現像装置20に供給される。
尚、トナー排出部材隔壁4の鉛直方向高さは、トナー排出部材3の回転中心の高さ以上で、且つトナー排出部材3の高さ以下で形成することが好ましい。
その理由として、トナー排出部材隔壁4をトナー排出部材3の高さを越えて形成すると、トナー排出部材3の回転によるトナーの搬送による作用とトナーの自重によりトナー密度が高くなり、トナーのコア粒子を形成するバインダー樹脂に外添剤が強固に付着してトナー流動性が低下しやすくなる。一方、トナー排出部材隔壁4をトナー排出部材3の回転中心高さ未満で形成されると、トナー排出口2周辺に安定した量のトナー溜まりが形成されにくくなり、トナー排出量が変化しやすくなる。
本実施形態では、トナー排出部材隔壁4を、トナー排出口2から離れるに連れて高くなるように形成することにより、トナー容器1内のトナーが少なくなってきた場合であっても、トナー排出口2周辺にトナーを集結させることができる。さらに、トナー排出部材3の搬送羽根の直径を、トナー排出口にから軸方向に離れるに連れて大きく構成することにより、トナー搬送方向下流側にトナーを集結させて安定した量のトナー溜まりを形成できるので、トナー排出口2周辺のトナー密度や圧力を一定にでき、トナー排出口2からのトナー排出量を安定させることができる。
ここで、本実施形態に係るトナーカートリッジによるトナー排出作用と一般的な構成による従来のトナーカートリッジによるトナー排出作用について、図面を参照して比較する。
図6は本実施形態に係るトナー排出部材隔壁の高さが変化するように構成したトナーカートリッジにおいて、トナー排出部材側に供給されるトナー量が多い場合のトナーの搬送状態を示す説明図、図7は前記トナーカートリッジにおいて、トナー排出部材側に供給されるトナー量が少ない場合のトナーの搬送状態を示す説明図、図8は従来のトナー排出部材隔壁の高さを等しく構成したトナーカートリッジにおいて、トナー排出部材側に供給されるトナー量が多い場合のトナーの搬送状態を示す説明図、図9は前記従来のトナーカートリッジにおいて、トナー排出部材側に供給されるトナー量が少ない場合のトナーの搬送状態を示す説明図である。
まず、従来のトナーカートリッジの一例として、図8及び図9に示すように、例えば、トナー排出部材隔壁の高さを等しく構成したトナーカートリッジ110によるトナー排出作用について説明する。
トナーカートリッジ110内のトナー量が多い場合は、図8に示すように、図示しないトナー撹拌部材によりトナー排出部材103側に大量のトナーが供給されると、トナー排出口102周辺(トンネル入口101b)に十分な量のトナー溜まりが形成される。これにより、トナー排出口102から安定したトナー量を排出することができる。
図中の符号101はトナー容器、103aはトナー排出部材回転軸、103bは排出ギア、104はトナー排出部材隔壁、106はトナー搬送部、Tは排出されるトナーを示す。
しかしながら、トナーカートリッジ110内のトナー量が少ない場合には、図9に示すように、トナー撹拌部材によりトナー排出部材103に供給されるトナー量が少なくなり、トナー排出口102周辺にはトナー溜まりが形成されなくなる。これにより、トナー排出口102から排出されるトナー量が減少する。
従って、従来のトナーカートリッジ110では、トナーカートリッジ110内のトナー量が変化することにより、トナー排出部材103側に供給されるトナー量が変化し、これにより、トナー排出部材103側に溜まるトナー量T101,T102が変化して、現像装置20に対して安定したトナー補給を行うことができない。
一方、本実施形態に係るトナー排出部材隔壁の高さが変化するように構成したトナーカートリッジ10では、トナーカートリッジ10内のトナー量が多い場合は、図6に示すように、トナー撹拌部材8よりトナー排出部材3側に大量のトナーが供給されるが、トナー排出部材隔壁4によりトナー排出部材3側に溜まるトナー量が限られるので、トナー排出口2周辺(トンネル状の入り口1b)に安定した量のトナー溜まりが形成される。これにより、トナー排出部材3により搬送されるトナー量を一定にして、トナー排出口2から安定したトナー量を排出することができる。
また、トナー容器1内のトナー量が少ない場合は、図7に示すように、トナー撹拌部材8よりトナー排出部材3側に供給されるトナー量が少なくなるが、トナー排出部材隔壁4がトナー排出口2から軸方向に離れるに連れて高くなるように構成されるとともに、トナー排出部材3のトナー搬送部6がトナー排出口2にから軸方向に離れるに連れて螺旋状の羽根体の直径が大きくなるように形成されているので、トナー排出部材3により搬送されるトナーは、トナー排出口2から遠い所に位置するトナーほどトナー搬送量が多くなるため、トナー搬送方向下流側に集結されるので、トナー排出口2周辺に安定した量のトナー溜まりを形成できる。さらに、トナー排出口2に近づくに連れて余計に搬送されたトナーがトナー排出部材隔壁4の上部から溢れてトナー撹拌部材8側に落下するため、トナー排出口2付近のトナー密度や圧力の変動が少なくなり、トナー排出口2から安定したトナー量を排出することができる。
従って、本実施形態に係るトナーカートリッジ10によれば、トナーカートリッジ10内のトナー量によってトナー排出部材3側に供給されるトナー量が変化して、トナー排出部材3側に溜まるトナー量T1,T2が変化しても、現像装置20に対して安定したトナー補給を行うことができる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、トナー排出部材隔壁4をトナー排出部材3の軸線方向に沿ってトナー排出口2から離れるに連れて高く形成し、トナー排出部材3のトナー搬送部6を軸線方向に沿ってトナー排出口2から離れるに連れて螺旋状の羽根体の直径が大きくなるように形成するにより、トナー撹拌部材8からトナー排出部材3側へ供給されるトナー量が変化しても、トナー排出口2付近に搬送されるトナー量を一定にすることができるので、トナー排出口2周辺のトナー密度や圧力の変動を少なくして、トナー排出口2付近においてトナー凝集やトナーの流動性の低下を防ぐことができる。また、トナーカートリッジ10内のトナー残量が少なくなった状態においても、トナー排出部材3によりトナー排出部材隔壁4に沿ってトナー排出口2周辺にトナーを集結させて安定した量のトナー溜まりを形成できるので、トナー排出量が低下することなく、現像装置20への安定したトナー補給を実現できる。
従って、本実施形態に係る画像形成装置30によれば、トナーカートリッジ10により現像装置20に対して安定したトナー補給を行うことができるので、高品位の画像を安定して出力することが可能になる。
また、本実施形態によれば、トナー搬送部6をドリル状のスクリューオーガで構成することで、トナー搬送部6の回転によりトナーをスムーズに搬送することができるので、トナー搬送量を安定させることができる。
また、本実施形態によれば、トナー容器1内のトナー排出口2の周囲を、トナー排出部材3の外周を覆うようにトンネル状に形成することで、トナー撹拌部材8によるトナー排出口2上部へのトナー供給量が規制できるので、トナー排出口2周辺のトナー密度や圧力を一定にすることができる。これにより、トナー排出口2から排出されるトナー量を安定させることができる。
尚、上述した実施形態では、本発明に係るトナーカートリッジを図1に示すような画像形成装置30に適用した例について説明したが、トナーカートリッジを用いて現像装置にトナーを補給する画像形成装置であれば、上述したような構成の画像形成装置や複写機に限定されるものではなく、その他の画像形成装置等に展開が可能である。
以上のように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係るトナーカートリッジが用いられた実施形態の画像形成装置の構成を示す説明図である。 前記画像形成装置を構成するトナーカートリッジと現像装置周辺を示す正面断面図である。 前記トナーカートリッジの構成を示す正面断面図である。 図2のA−A断面矢視図である。 図2のB−B断面矢視図である。 本実施形態に係るトナー排出部材隔壁の高さが変化するように構成したトナーカートリッジにおいて、トナー排出部材側に供給されるトナー量が多い場合のトナーの搬送状態を示す説明図である。 本実施形態に係るトナー排出部材隔壁の高さが変化するように構成したトナーカートリッジにおいて、トナー排出部材側に供給されるトナー量が少ない場合のトナーの搬送状態を示す説明図である。 従来のトナー排出部材隔壁の高さを等しく構成したトナーカートリッジにおいて、トナー排出部材側に供給されるトナー量が多い場合のトナーの搬送状態を示す説明図である。 従来のトナー排出部材隔壁の高さを等しく構成したトナーカートリッジにおいて、トナー排出部材側に供給されるトナー量が少ない場合のトナーの搬送状態を示す説明図である。
符号の説明
1 トナー容器
2 トナー排出口
3 トナー排出部材
4 トナー排出部材隔壁(隔壁部)
6 トナー搬送部
8 トナー撹拌部材
10 トナーカートリッジ
20 現像装置
30 画像形成装置
T1,T2 トナー量

Claims (6)

  1. トナーを収容するトナー収容部と、トナー収容部内のトナーを外部に排出するトナー排出口と、回転することによりトナー収容部内のトナーを撹拌するトナー撹拌部材と、回転することによりトナー収容部内のトナーを前記トナー排出口に向けて移送する螺旋状のトナー搬送部を有するトナー排出部材と、トナー収容部内を前記トナー撹拌部材が配置される側と前記トナー排出部材が配置される側とに区分けする隔壁部とを備えたトナーカットリッジにおいて、
    前記隔壁部は、前記トナー排出部材の軸線方向に沿って前記トナー排出口から離れるに連れて高く形成されることを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 前記トナー排出部材は、トナー排出口にから軸線方向に沿って離れるに従って直径が大きくなる螺旋形状を有するスクリューオーガを用いて構成されることを特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジ。
  3. 前記トナー排出口は、前記トナー排出部材の回転軸線方向の一端部側に配置され、
    前記トナー収容部は、前記トナー排出部材と前記トナー排出口とが対向する位置付近で、前記トナー排出部材の外周を包囲するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトナーカートリッジ。
  4. 前記隔壁部は、鉛直方向の高さがトナー排出部材の回転軸の高さ以上で、且つ、前記トナー搬送部の高さ以下で構成されることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のトナーカートリッジ。
  5. 補給トナーが収容されたトナーカートリッジが着脱可能に構成され、且つ前記トナーカートリッジからトナーを補給するように構成され、表面に静電潜像が形成された感光体ドラムの表面にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置において、
    前記トナーカートリッジとして、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載のトナーカートリッジを用いることを特徴とする現像装置。
  6. 表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電装置と、感光体ドラム表面に静電潜像を形成する露光装置と、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、前記現像装置にトナーを補給するトナーカートリッジと、感光体ドラム表面のトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像を記録媒体に定着させる定着装置とを備え、電子写真方式によりトナーを用いて画像を形成する画像形成装置において、
    前記トナーカートリッジとして、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載のトナーカートリッジを用いることを特徴とする画像形成装置。
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