JP2009276007A - 空気調和機及び空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内の快適性を損なうことなく省電力効果を高めることができる空気調和機及び空気調和装置を提供する。
【解決手段】制御部55は、操作部51で受け付けた設定温度に対して、運転モード(冷房又は暖房)に応じて設定温度から室温を上昇又は下降させる。また、制御部55は、運転モード(冷房又は暖房)に応じて設定温度から室温を上昇又は下降させた場合、ユーザが暑い(又は寒い)と感じて温度設定の操作を行ったか否かを判定する。また、制御部55は、操作部51で受け付けた設定温度に対して、どれだけ室温を高く(又は低く)することができるかを示す許容温度を算出する。また、制御部55は、運転モード(冷房又は暖房)に応じて設定温度を上昇又は下降させた場合、照明装置30の光源の光色を制御するための制御信号を照明装置30へ送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、設定温度に応じて室温を調整する空気調和機及び該空気調和機を備える空気調和装置に関する。
従来、LEDなどの光源が発する光色に応じて人が感じる暑さ又は寒さが変化することが知られている。例えば、照明光の色温度が高くなるほど青っぽい色となり、人は涼しい感じを受け、照明光の色温度が低くなるほど赤みがかった色となり、人は温かな感じを受ける。
照明光の光色に応じて視覚を通じて感じる温度が変化することを利用して、空調機が暖房モードのときに照明光を暖色系の色とし、空調機が冷房モードのときに照明光を寒色系の色とすることにより、空調効果を増強して乗員がより快適と感じることができる車室環境を実現することができる車両用照明システムが開示されている(特許文献1参照)。
特開2004−237891号公報
しかしながら、特許文献1のシステムでは、冷房又は暖房時に照明光が経時的に変化するように制御される。しかし、光源が発する色は、人によって好みが異なるため、照明光を経時的に変化させた場合、人によっては却って違和感や不快感を覚え、快適性を著しく損なうおそれがあった。このため、人に違和感や不快感を与えることなく空調効果(例えば、省電力効果)を高めることが望まれていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、室内の快適性を損なうことなく省電力効果を高めることができる空気調和機及び該空気調和機を備える空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、冷暖房を弱める制御を行うことにより、室温が設定温度よりも高低となるように調整する空気調和機において、前記設定温度に対する許容温度幅又は許容温度値を算出する許容温度算定手段を備え、該許容温度算定手段で算出した許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整する構成にしてあることを特徴とする。
本発明に係る空気調和機は、冷房(又は暖房)運転の場合、設定温度から室温を上昇(又は下降)させる温度昇降手段と、該温度昇降手段で室温を上昇(又は下降)させた場合に、温度設定のための操作の有無を判定する判定手段とを備え、前記許容温度算定手段は、前記判定手段で操作ありと判定した場合、許容温度幅又は許容温度値を算出するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る空気調和機は、前記許容温度算定手段は、前記判定手段で操作ありと判定した場合に、前記温度昇降手段で上昇(又は下降)させた室温と設定温度との温度差に応じて許容温度幅又は許容温度値を算出するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る空気調和機は、前記許容温度算定手段で算出した許容温度幅又は許容温度値を設定温度に関連付けて記憶する記憶手段を備え、設定温度に関連付けられた許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る空気調和機は、前記記憶手段は、設定温度、許容温度幅又は許容温度値及び予め定められた識別情報を関連付けて記憶してあり、識別情報を取得する識別情報取得手段を備え、該識別情報取得手段で取得した識別情報及び設定温度に関連付けられた許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置は、室内の光源の光色を制御する制御手段を有する照明装置と、設定温度に応じて室温を調整する空気調和機とを備える空気調和装置であって、前記光色の制御手段の制御による体感温度を勘案して、前記設定温度に対する許容温度幅又は許容温度値を算出する許容温度算定手段を備え、該許容温度算定手段で算出した許容温度幅又は許容温度値を用いて前記空気調和機により室温を調整する構成にしてあることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置は、前記空気調和機は、冷房運転の場合、設定温度から温度を上昇させるようにしてあり、前記制御手段は、前記空気調和機で室温を上昇させる場合、光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づけるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置は、前記空気調和機は、暖房運転の場合、設定温度から温度を下降させるようにしてあり、前記制御手段は、前記空気調和機で室温を下降させる場合、光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づけるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置は、前記空気調和機は、設定温度から室温を上昇又は下降させる場合、光源の光色を制御するための制御信号を前記照明装置へ送信する送信手段を備え、該照明装置は、前記制御信号を受信する受信手段を備え、前記制御手段は、前記受信手段で受信した制御信号に基づいて光源の光色を制御するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、空気調和機は、冷暖房を弱める制御を行うことにより、室温が設定温度よりも高低となるように調整する。ユーザが設定した設定温度に対する許容温度幅又は許容温度値を算出する。設定温度は、例えば、リモコンで設定することもでき、空気調和機本体で設定することもできる。許容温度幅又は許容温度値は、例えば、冷房時(又は暖房時)にユーザが設定した設定温度に対して、どれだけ室温を高く(又は低く)することができるかを示す温度範囲又は温度である。すなわち、ユーザが設定した設定温度を基準とした許容範囲を示す許容温度幅でもよく、あるいは、許容範囲の限界値(最も高い温度又は最も低い温度)である許容温度値でもよい。また、許容温度幅又は許容温度値の算出は、リモコンで行うこともでき、あるいは、空気調和機本体で行うこともできる。また、許容温度幅又は許容温度値の算出は、演算処理を行うことで算出してもよく、あるいは、予め設定されたテーブル等を記憶しておき、該テーブルを参照して算出する構成でもよい。また、許容温度幅又は許容温度値は、固定値に限定されるものではなく、ユーザ又は設定温度に応じて変動する値でもよい。遠隔操作機で行う場合、遠隔操作機は、算出した許容温度幅又は許容温度値を空気調和機本体へ送信する。空気調和機は、遠隔操作機で算出された許容温度幅若しくは許容温度値又は自身で算出した許容温度幅若しくは許容温度値を用いて室温を調整する。これにより、ユーザが設定した設定温度よりも冷房時(又は暖房時)に高い(又は低い)温度で室温を調整することができ、室内の快適性を損なうことなく省電力効果を高めることができる。
本発明にあっては、設定温度を取得した場合、冷房(又は暖房)運転のときには、設定温度から室温を上昇(又は下降)させる。なお、設定温度からの室温の上昇(又は下降)は、例えば、所定時間(1時間、2時間等)の経過の都度、所定温度毎(例えば、1℃、0.5℃等)行うことができる。空気調和機は、上昇(又は下降)させた温度で室温を調整する。そして、設定温度から室温を上昇(又は下降)させた場合に、温度設定のための操作を受け付けたか否かを判定する。温度設定のための操作を受け付けない場合には、上昇(又は下降)させた室温がユーザにとってみれば許容範囲内であると判定することができ、温度設定のための操作を受け付けた場合には、上昇(又は下降)させた室温が許容範囲を超えたものと判定することができる。温度設定の操作を受け付けたと判定した場合、許容温度幅又は許容温度値を算出する。これにより、ユーザによっては同じ室温でも体感温度が異なることから、ユーザの体感温度の違いに応じて冷房時(又は暖房時)に高い(又は低い)温度で室温を調整することができ、設定温度に対して一様に高い(又は低い)温度(例えば、1℃、2℃などの固定値)で室温を設定する場合に比べて、ユーザの快適性が損なわれることを防止できる。
本発明にあっては、温度設定のための操作を受け付けたと判定した場合に、上昇(又は下降)させた室温と取得した設定温度との温度差に応じて許容温度幅又は許容温度値を算出する。例えば、ユーザが設定温度24℃で冷房運転の操作を行った場合、設定温度を1℃ずつ上昇させて室温を調整する。設定温度を28℃に上昇させたときに、温度設定のための操作(例えば、暑いと感じて設定温度を下げる操作)を受け付けたと判定した場合、温度設定のための操作を行ったときの温度よりも1つ前に設定した温度(すなわち、28℃−1℃=27℃)を許容温度値として算出する。また、ユーザが設定温度23℃で暖房運転の操作を行った場合、設定温度を1℃ずつ下降させて室温を調整する。設定温度を18℃に下降させたときに、温度設定のための操作(例えば、寒いと感じて設定温度を上げる操作)を受け付けたと判定した場合、温度設定のための操作を行ったときの温度よりも1つ前に設定した温度(すなわち、18℃+1℃=19℃)を許容温度値として算出する。これにより、ユーザにとって不快感がない温度範囲内で設定温度を上昇又は下降させることができ、省電力効果を高めることができる。
本発明にあっては、算出した許容温度幅又は許容温度値を設定温度に関連付けて記憶しておく。ユーザが設定した設定温度を取得し、取得した設定温度に関連付けられた許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整する。例えば、24℃の設定温度に対する冷房時の許容温度値を27℃として記憶している場合、ユーザが設定温度24℃で冷房運転の操作を行った場合、設定温度24℃に対応する許容温度値27℃で室温を調整する。また、23℃の設定温度に対する暖房時の許容温度値を19℃として記憶している場合、ユーザが設定温度23℃で暖房運転の操作を行った場合、設定温度23℃に対応する許容温度値19℃で室温を調整する。これにより、ユーザにとって不快感がない温度範囲で、省電力効果を高めることができる。
本発明にあっては、算出した許容温度幅又は許容温度値を設定温度及び予め定められた識別情報を関連付けて記憶しておく。識別情報は、例えば、ユーザを識別するための情報である。ユーザが冷房又は暖房運転の操作を行った場合、ユーザが設定した設定温度、ユーザの識別情報を取得し、取得した設定温度及び識別情報に対応する許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整する。これにより、ユーザ毎に体感温度が異なる場合であっても、ユーザの感じ方に併せて室温を調整することができる。
本発明にあっては、空気調和装置は、室内の光源の光色を制御する制御手段を有する照明装置と、設定温度に応じて室温を調整する空気調和機とを備える。空気調和機は、光源の光色の制御による体感温度を勘案して、設定温度に対する許容温度幅又は許容温度値を算出し、算出した許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整する。これにより、空気調和機と照明装置との連携装置を構築することができ、ユーザに違和感又は不快感を与えることなく最大限の省電力を図ることができる装置を実現することができる。
本発明にあっては、ユーザが冷房運転の操作を行った場合、制御手段は、設定温度から室温を上昇させるときに、光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づける。例えば、冷房時に光源を昼光色(青の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が6500K〜7000K程度)にする。これにより、体感温度を下げることができ、設定温度をユーザが指定した温度よりも上げてもユーザが暑いと感じることを抑制することができ(設定温度の上昇を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
本発明にあっては、ユーザが暖房運転の操作を行った場合、制御手段は、設定温度から室温を下降させるときに、光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づける。例えば、暖房時に光源を電球色(赤の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が2800K程度)にする。これにより、体感温度を上げることができ、設定温度をユーザが指定した温度よりも下げてもユーザが寒いと感じることを抑制することができ(設定温度の下降を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
本発明にあっては、空気調和機は、設定温度から室温を上昇又は下降させる場合、光源の光色を制御するための制御信号を照明装置へ送信する。照明装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて光源の光色を制御する。これにより、空気調和機と照明装置との連携装置を構築することができ、ユーザに違和感又は不快感を与えることなく最大限の省電力を図ることができる装置を実現することができる。
本発明によれば、室内の快適性を損なうことなく省電力効果を高めることができる。
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る空気調和装置100の構成の一例を示すブロック図である。空気調和装置100は、空気調和機10及び照明装置30などを備える。本発明に係る空気調和機は、空気調和機(空気調和装置本体)10及びリモコン50などを備える。なお、リモコン50の機能を空気調和機(空気調和装置本体)10に内蔵する構成とすることもできる。空気調和機10は、冷暖房を弱める制御を行うことにより、室温が設定温度よりも高低となるように調整する
リモコン50は、操作部51、表示部52、送信部53、記憶部54、制御部55などを備えている。
操作部51は、空気調和機10の運転の開始・停止、運転モード(例えば、冷房、暖房、風量、照明連動など)の設定、ユーザ設定、温度設定などを行うための操作を受け付ける。
表示部52は、液晶ディスプレイなどで構成され、運転モード、設定温度などを表示する。
送信部53は、例えば、変調回路、赤外線通信機能を備え、運転開始又は停止を示す信号、運転モードを示す信号、ユーザ設定又は温度設定などの設定情報などを空気調和機10へ送信するとともに、運転モードを示す信号、照明装置30の光源の光色を制御するための制御信号などを照明装置30へ送信する。
記憶部54は、半導体メモリ等で構成され、所定の情報を記憶する。
制御部55は、カウンタ等を備え、リモコン50全体の処理を制御する。より具体的には、制御部55は、操作部51で受け付けた設定温度に対して、運転モード(冷房又は暖房)に応じて設定温度から室温を上昇又は下降させる温度昇降機能を備える。
また、制御部55は、運転モード(冷房又は暖房)に応じて設定温度から室温を上昇又は下降させた場合、例えば、ユーザが暑い(又は寒い)と感じて温度設定の操作を行ったか否かを判定する判定機能を備える。
また、制御部55は、操作部51で受け付けた設定温度に対して、どれだけ室温を高く(又は低く)することができるかを示す許容温度幅又は許容温度値を算出する許容温度算定手段としての機能を備える。許容温度幅又は許容温度値は、例えば、冷房時(又は暖房時)にユーザが設定した設定温度に対して、どれだけ室温を高く(又は低く)することができるかを示す温度範囲又は温度である。すなわち、ユーザが設定した設定温度を基準とした許容範囲を示す許容温度幅でもよく、あるいは、許容範囲の限界値(最も高い温度又は最も低い温度)である許容温度値でもよい。なお、許容温度幅又は許容温度値の算出は、演算処理を行うことで算出してもよく、あるいは、予め設定されたテーブル等を記憶しておき、該テーブルを参照して算出する構成でもよい。
また、制御部55は、運転モード(冷房又は暖房)に応じて設定温度から室温を上昇又は下降させた場合、照明装置30の光源の光色を制御するための制御信号を照明装置30へ送信すべく制御する制御機能を備える。制御部55は、前述の各機能を備えた専用ハードウエア回路で構成することもでき、あるいは、マイクロコンピュータ、RAM等を備えておき、前述の各機能を実現するための処理手順が定められたコンピュータプログラムコードをCPUで実行させる構成とすることもできる。
空気調和機10は、隔壁24により室内部と室外部に分離され、室内部には、室内側の熱交換機11、室内側のファン13を設け、室外部には、室外側の熱交換機12、室外側のファン14、圧縮機15を設けてある。これにより、例えば、冷房運転時には、圧縮機15からの冷媒を室外側の熱交換機12で凝縮することにより熱を室外に放熱し、キャピラリーチューブ(不図示)などの減圧手段を経て、触媒を室内側の熱交換機11で膨張させ吸込口から取り入れた空気を冷却した後、冷却した空気を吐出口から吐き出すとともに、切換弁(不図示)を経て再び触媒を圧縮機15へ戻す。
受信部20は、赤外線受光素子、復調回路などを備え、リモコン50から送信された信号、設定情報を受信し、受信した信号、設定情報を復調し、復調後の信号をマイクロコンピュータ18へ出力する。
操作部21は、空気調和機10の運転操作用の各種スイッチを設けてある。表示部22は、操作部21又はリモコン50で設定された設定温度、空気調和機10の運転状態などを表示する。
マイクロコンピュータ18は、空気調和機10の全体を制御し、例えば、温度センサ19で検出した温度と設定情報で設定される設定温度(ユーザが設定した設定温度、リモコン50で設定温度を上昇又は下降させた温度、許容温度幅又は許容温度値などを含む)とを比較し、比較した結果に応じて、圧縮機駆動部17へ圧縮機駆動信号を出力する。圧縮機駆動部17は、マイクロコンピュータ18から入力された圧縮機駆動信号に基づいて、圧縮機15の回転数を調節するための駆動電力を圧縮機15へ出力する。これにより、マイクロコンピュータ18は、室温が設定温度に等しくなるように調整する。
また、マイクロコンピュータ18は、室外側のファン14、又は室内側のファン13の回転数を検出し、検出した回転数と設定情報で設定された風量に応じて、ファン駆動部16へファン駆動信号を出力する。ファン駆動部16は、マイクロコンピュータ18から入力されたファン駆動信号に基づいて、ファン13、14の回転数を調節するための駆動電力をファン13、14へ出力する。
照明装置30は、照明装置全体を制御する制御部31、受信部32、白色駆動部33、白色LEDモジュール34、R駆動部35、G駆動部36、B駆動部37、RGBLEDモジュール38、所定の情報を記憶する記憶部39などを備える。
受信部32は、赤外線受光素子、復調回路などを備え、リモコン50から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号を復調し、復調後の信号を制御部31へ出力する。
白色LEDモジール34は、白色LED素子をパッケージしたLEDである。白色駆動部33は、白色LEDモジュール34へ供給する電流を駆動する駆動回路を備え、制御部31の制御のもと白色LEDモジュール34の光量を制御することができる。また、白色LEDモジュール34としては、青色LED素子に該青色LED素子から出射される青色の光に励起されて黄色の光を発光する蛍光体を樹脂封止してパッケージしたLEDであってもよい。
RGBLEDモジュール38は、例えば、赤色(R)LED素子、青色(B)LED素子、緑色(G)LED素子の三色のLED素子をパッケージしたLEDである。R駆動部35、G駆動部36、B駆動部37は、それぞれ赤色(R)LED素子、青色(B)LED素子、緑色(G)LED素子へ供給する電流を駆動する駆動回路を備え、制御部31の制御のもと赤色(R)LED素子、青色(B)LED素子、緑色(G)LED素子の光量を制御することができる。白色LEDモジール34及びRGBLEDモジュール38により光源を構成し、各色のLED素子の発光強度(輝度)を調整することにより、光源を複数色(例えば、電球色、昼光色など)で発光させることができる。
なお、上述のLEDモジュールに代えて、それぞれが複数個の同一色のLEDから構成されていてもよい。また、LEDに代えて、蛍光灯、白熱灯、高圧放電灯などの他の光源又はこれらの光源にカラーフィルタを設けた光源であってもよい。
制御部31は、受信部32を通じて照明装置30の光源の光色を制御するための制御信号、運転モードを示す信号を取得し、冷房運転時には、光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づける。例えば、冷房時に光源を昼光色(青の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が6500K〜7000K程度)にする。
また、制御部31は、受信部32を通じて照明装置30の光源の光色を制御するための制御信号、運転モードを示す信号を取得し、暖房運転時には、光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づける。例えば、暖房時に光源を電球色(赤の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が2800K程度)にする。
図2はリモコン50の操作部51及び表示部52の一例を示す模式図である。図2に示すように、空気調和機10(エアコン)に対する操作を受け付ける操作ボタンとして、運転/停止ボタン、設定温度を受け付けるための設定ボタン(三角形状のボタン)、ユーザを識別するためのユーザ設定ボタンなどを備えている。また、照明装置30(照明)に対する操作を受け付ける操作ボタンとして、点灯/消灯ボタン、光の色を設定するための設定ボタン(三角形状のボタン)などを備えている。
表示部52は、運転モード(例えば、冷房など)、設定温度(例えば、26℃など)、ユーザ設定ボタンで識別されたユーザ(例えば、ユーザ1)、空気調和装置と照明装置30とが連動しているか否かを示す文字又は記号(例えば、照明連動中など)等を表示する。なお、照明連動中が表示されている場合には、空気調和機10が、ユーザが設定した設定温度で室温を調整するのではなく、照明装置30と連動して許容温度で室温を調整していることを示す。
次に本発明に係る空気調和装置の動作について説明する。図3はリモコン50の制御部55の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、許容温度幅又は許容温度値の例として許容温度を用いるものとする。制御部55は、予めセットされた連動設定カウンタが終了したか否かを判定する(S11)。連動設定カウンタは、制御部55に備えられたカウンタを用いることにより、所定の時間(例えば、72時間、120時間など)が経過したか否かを判定するためのものである。後述するように許容温度が記憶された時点(更新された時点)で連動設定カウンタがセットされる。
連動設定カウンタが終了していない場合(S11でNO)、すなわち、直近に許容温度が記憶(更新)された時点から所定の時間が経過していない場合、制御部55は、ステップS11の処理を続ける。
なお、この場合、図3には示していないが、空気調和機10は、ユーザが設定した設定温度を取得し、取得した設定温度に関連付けられた許容温度を用いて室温を調整する。例えば、24℃の設定温度に対する冷房時の許容温度を27℃として記憶している場合、ユーザが設定温度24℃で冷房運転の操作を行った場合、設定温度24℃に対応する許容温度27℃で室温を調整する。また、23℃の設定温度に対する暖房時の許容温度を19℃として記憶している場合、ユーザが設定温度23℃で暖房運転の操作を行った場合、設定温度23℃に対応する許容温度19℃で室温を調整する。これにより、ユーザにとって不快感がない温度範囲で、省電力効果を高めることができる。
同様に、照明装置30は、ユーザが冷房運転の操作を行った場合、光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づける。例えば、冷房時に光源を昼光色(青の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が6500K〜7000K程度)にする。これにより、体感温度を下げることができ、設定温度をユーザが指定した温度よりも上げてもユーザが暑いと感じることを抑制することができ(設定温度の上昇を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
また、照明装置30は、ユーザが暖房運転の操作を行った場合、光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づける。例えば、暖房時に光源を電球色(赤の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が2800K程度)にする。これにより、体感温度を上げることができ、設定温度をユーザが指定した温度よりも下げてもユーザが寒いと感じることを抑制することができ(設定温度の下降を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
連動設定カウンタが終了した場合(S11でYES)、制御部55は、ユーザデータを取得する(S12)。ユーザデータは、ユーザを識別する識別情報であり、例えば、ユーザ1、ユーザ2の如くである。
制御部55は、ユーザが設定した設定温度を取得し(S13)、冷房又は暖房に応じて色温度制御信号を照明装置30へ送信する(S14)。より具体的には、制御部55は、冷房運転時には、光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づけるべく色温度制御信号を照明装置30へ送信する。照明装置30は、冷房時に光源を昼光色(青の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が6500K〜7000K程度)にする。また、制御部55は、暖房運転時には、光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づけるべく色温度制御信号を照明装置30へ送信する。照明装置30は、暖房時に光源を電球色(赤の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が2800K程度)にする。
なお、図3には示していないが、ユーザが空気調和機10の運転停止の操作を行った場合、制御部55は、照明装置の光源の光色を白色に戻すべく色温度制御信号を照明装置30へ送信することもできる。
制御部55は、ユーザが設定した設定温度を上昇又は下降させる(S15)。これにより、設定温度から室温を上昇又は下降させる。より具体的には、冷房運転時には、設定温度を所定温度(例えば、1℃、0.5℃など)上昇させ、暖房運転時には、設定温度を所定温度(例えば、1℃、0.5℃など)下降させる。
制御部55は、上昇又は下降させた温度を空気調和機10へ送信する(S16)。これにより、空気調和機10は、上昇又は下降させた温度で室温を調整する。すなわち、冷房運転時には、照明装置30の光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づけることによりユーザの体感温度を下げつつ、空気調和機10をユーザが指定した設定温度よりも高い温度で室温を調整する。また、暖房運転時には、照明装置30の光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づけることによりユーザの体感温度を上げつつ、空気調和機10をユーザが指定した設定温度よりも低い温度で室温を調整する。
制御部55は、温度設定の操作の有無を判定する(S17)。温度設定のための操作がない場合には、上昇又は下降させた温度がユーザにとってみれば許容範囲内であると判定することができ、温度設定のための操作があった場合には、上昇又は下降させた温度が許容範囲を超えた(ユーザが暑い又は寒いと感じた)ものと判定することができる。
温度設定の操作がない場合(S17でNO)、まだユーザが暑い又は寒いと感じていないと判定することができ、制御部55は、所定時間が経過したか否かを判定する(S18)。所定時間は、例えば、30分、1時間、2時間など適宜の時間とすることができる。これにより室温を設定した温度にすることができる。
所定時間が経過していない場合(S18でNO)、制御部55は、ステップS17以降の処理を続け、所定時間が経過した場合(S18でYES)、ステップS15以降の処理を続ける。これにより、設定温度をさらに所定温度だけ上昇又は下降させる。
同じ室温でもユーザにとっては個人差があり体感温度が異なることから、ユーザの体感温度の違いに応じて冷房時(又は暖房時)に高い(又は低い)温度で室温を調整することができ、設定温度に対して一様に高い(又は低い)温度(例えば、1℃、2℃などの固定値)で室温を設定する場合に比べて、ユーザの快適性が損なわれることを防止できる。
温度設定の操作があった場合(S17でYES)、ユーザが暑い又は寒いと感じたと判定することができ、制御部55は、上昇又は下降させた温度と取得した設定温度との温度差に応じて許容温度を算出する(S19)。
例えば、ユーザが設定温度24℃で冷房運転の操作を行った場合、設定温度を1℃ずつ上昇させて室温を調整する。設定温度を28℃に上昇させたときに、温度設定のための操作(例えば、暑いと感じて設定温度を下げる操作)があったと判定した場合、温度設定のための操作を行ったときの温度よりも1つ前に設定した温度(すなわち、28℃−1℃=27℃)を許容温度として算出する。また、ユーザが設定温度23℃で暖房運転の操作を行った場合、設定温度を1℃ずつ下降させて室温を調整する。設定温度を18℃に下降させたときに、温度設定のための操作(例えば、寒いと感じて設定温度を上げる操作)があったと判定した場合、温度設定のための操作を行ったときの温度よりも1つ前に設定した温度(すなわち、18℃+1℃=19℃)を許容温度として算出する。これにより、ユーザにとって不快感がない温度範囲内で設定温度を上昇又は下降させることができ、省電力効果を高めることができる。なお、許容温度の算出は一例であって、これに限定されるものではない。
制御部55は、算出した許容温度を空気調和機10へ送信する(S20)。これにより、空気調和機10は許容温度で室温を調整する。これにより、ユーザが設定した設定温度よりも冷房時(又は暖房時)に高い(又は低い)温度で室温を調整することができ、室内の快適性を損なうことなく省電力効果を高めることができる。
また、照明装置30の光源の光色を制御して体感温度を下げておいて、設定温度をユーザが指定した温度よりも上げてもユーザが暑いと感じることを抑制することができ(設定温度の上昇を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
また、同様に、体感温度を上げておいて、設定温度をユーザが指定した温度よりも下げてもユーザが寒いと感じることを抑制することができ(設定温度の下降を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
また、空気調和機10と照明装置30との連携装置を構築することができ、ユーザに違和感又は不快感を与えることなく最大限の省電力を図ることができる装置を実現することができる。
制御部55は、ユーザデータ(識別情報)、ユーザが設定した設定温度、その設定温度に対する許容温度を関連付けたユーザ関連情報を記憶部54に記憶する(S21)。
図4はユーザ関連情報の一例を示す説明図である。図4に示すように、ユーザ関連情報は、識別情報としてのユーザデータ(例えば、ユーザ1、ユーザ2、…)、ユーザが設定した設定温度、その設定温度に対して制御部55で算出した冷房時及び暖房時の許容温度(許容温度値の一例)を関連付けてある。これにより、一旦許容温度が算出され、許容温度が更新された場合には、空気調和機10は、更新された許容温度を用いて室温を調整する。なお、図4に示す数値は一例であって、これに限定されるものではない。また、許容温度は、許容温度値などの所定の数値だけでなく、許容温度幅などの所定の温度幅であってもよい。
これにより、ユーザにとって不快感がない温度範囲で、省電力効果を高めることができる。また、ユーザ毎に体感温度が異なる場合であっても、ユーザの感じ方に併せて室温を調整することができる。
制御部55は、連動設定カウンタをセットし(S22)、処理を終了する。連動設定カウンタが終了した場合には、図3で示す上述の処理が行われ、連動設定カウンタが動作中である場合(終了していない場合)、許容温度の算出処理は行われず、記憶された許容温度を用いて室温の調整が行われる。
実施の形態2
上述の実施の形態1では、リモコン50の制御部55が温度昇降機能、許容温度算出機能などを備える構成であったが、これに限定されるものではなく、これらの機能を空気調和機10のマイクロコンピュータ18に備える構成とすることもできる。
図5は実施の形態2のマイクロコンピュータ18の処理手順を示すフローチャートである。マイクロコンピュータ18は、予めセットされた連動設定カウンタが終了したか否かを判定する(S31)。連動設定カウンタは、マイクロコンピュータ18に備えられたカウンタを用いることにより、所定の時間(例えば、72時間、120時間など)が経過したか否かを判定するためのものである。後述するように許容温度が記憶された時点(更新された時点)で連動設定カウンタがセットされる。
連動設定カウンタが終了していない場合(S31でNO)、すなわち、直近に許容温度が記憶(更新)された時点から所定の時間が経過していない場合、マイクロコンピュータ18は、ステップS31の処理を続ける。
なお、この場合、図3には示していないが、空気調和機10は、ユーザが設定した設定温度を取得し、取得した設定温度に関連付けられた許容温度を用いて室温を調整する。例えば、24℃の設定温度に対する冷房時の許容温度を27℃として記憶している場合、ユーザが設定温度24℃で冷房運転の操作を行った場合、設定温度24℃に対応する許容温度27℃で室温を調整する。また、23℃の設定温度に対する暖房時の許容温度を19℃として記憶している場合、ユーザが設定温度23℃で暖房運転の操作を行った場合、設定温度23℃に対応する許容温度19℃で室温を調整する。これにより、ユーザにとって不快感がない温度範囲で、省電力効果を高めることができる。
同様に、照明装置30は、ユーザが冷房運転の操作を行った場合、光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づける。例えば、冷房時に光源を昼光色(青の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が6500K〜7000K程度)にする。これにより、体感温度を下げることができ、設定温度をユーザが指定した温度よりも上げてもユーザが暑いと感じることを抑制することができ(設定温度の上昇を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。なお、光源の光色を制御するための信号は、リモコン50から照明装置30へ送信してもよく、受信部32に対応する通信機能を備えた送信部を空気調和機10に備えておき、空気調和機10から照明装置30へ送信するようにしてもよい。
また、照明装置30は、ユーザが暖房運転の操作を行った場合、光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づける。例えば、暖房時に光源を電球色(赤の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が2800K程度)にする。これにより、体感温度を上げることができ、設定温度をユーザが指定した温度よりも下げてもユーザが寒いと感じることを抑制することができ(設定温度の下降を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
連動設定カウンタが終了した場合(S31でYES)、マイクロコンピュータ18は、ユーザデータをリモコン50から受信する(S32)。ユーザデータは、ユーザを識別する識別情報であり、例えば、ユーザ1、ユーザ2の如くである。
マイクロコンピュータ18は、ユーザが設定した設定温度をリモコン50から受信する(S33)。この場合、図5には例示してないが、リモコン50は、冷房又は暖房に応じて色温度制御信号を照明装置30へ送信する。より具体的には、リモコン50は、冷房運転時には、光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づけるべく色温度制御信号を照明装置30へ送信する。照明装置30は、冷房時に光源を昼光色(青の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が6500K〜7000K程度)にする。また、リモコン50は、暖房運転時には、光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づけるべく色温度制御信号を照明装置30へ送信する。照明装置30は、暖房時に光源を電球色(赤の波長成分が多い色であり、例えば、色温度が2800K程度)にする。
マイクロコンピュータ18は、ユーザが設定した設定温度を上昇又は下降させ(S34)、上昇又は下降させた温度で室温を調整する(S35)。すなわち、冷房運転時には、照明装置30の光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づけることによりユーザの体感温度を下げつつ、空気調和機10をユーザが指定した設定温度よりも高い温度で室温を調整する。また、暖房運転時には、照明装置30の光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づけることによりユーザの体感温度を上げつつ、空気調和機10をユーザが指定した設定温度よりも低い温度で室温を調整する。
マイクロコンピュータ18は、温度設定の操作の有無を判定し(S36)、温度設定の操作がない場合(S36でNO)、まだユーザが暑い又は寒いと感じていないと判定することができ、マイクロコンピュータ18は、所定時間が経過したか否かを判定する(S37)。所定時間は、例えば、30分、1時間、2時間など適宜の時間とすることができる。これにより室温を設定した温度にすることができる。
所定時間が経過していない場合(S37でNO)、マイクロコンピュータ18は、ステップS36以降の処理を続け、所定時間が経過した場合(S37でYES)、ステップS34以降の処理を続ける。これにより、設定温度をさらに所定温度だけ上昇又は下降させる。
温度設定の操作があった場合(S36でYES)、ユーザが暑い又は寒いと感じたと判定することができ、マイクロコンピュータ18は、上昇又は下降させた温度と取得した設定温度との温度差に応じて許容温度を算出し(S38)、算出した許容温度で室温を調整する(S39)。
これにより、ユーザが設定した設定温度よりも冷房時(又は暖房時)に高い(又は低い)温度で室温を調整することができ、室内の快適性を損なうことなく省電力効果を高めることができる。
また、照明装置30の光源の光色を制御して体感温度を下げておいて、設定温度をユーザが指定した温度よりも上げてもユーザが暑いと感じることを抑制することができ(設定温度の上昇を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
また、同様に、体感温度を上げておいて、設定温度をユーザが指定した温度よりも下げてもユーザが寒いと感じることを抑制することができ(設定温度の下降を相殺することができ)、省電力効果を高めることができる。また、光源の色を経時的に変化させる必要がなく、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止できる。
マイクロコンピュータ18は、ユーザデータ(識別情報)、ユーザが設定した設定温度、その設定温度に対する許容温度を関連付けたユーザ関連情報を記憶部23に記憶する(S40)。マイクロコンピュータ18は、連動設定カウンタをセットし(S41)、処理を終了する。
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが設定した設定温度よりも冷房時(又は暖房時)に高い(又は低い)温度で室温を調整することができ、室内の快適性を損なうことなく省電力効果を高めることができる。また、リモコン50により空気調和機10による室温の調整と照明装置30による体感温度の調節との両者を行うことができ、ユーザに適合した体感温度を見つけつつ最大限の省電力を図ることができる装置を構築することができる。また、設定温度を冷房運転時又は暖房運転時に応じて上昇又は下降させて許容温度を算出するので、ユーザの体感温度を動的に判定することができ、空気調和機10の運転時に反映させることで省電力効果をさらに高めることができる。また、定期的に体感温度の判定を繰り返すことで、異なるユーザへの対応、同じユーザの体調変化にも追従することができる装置を実現することができる。
上述の実施の形態において、照明装置30の光源の光色を冷房運転時又は暖房運転時に応じて変える際に、予めユーザ毎の好みの光色(色温度)を調べて記憶しておき、ユーザ毎に異なる色温度を用いてユーザの体感温度を変える構成とすることもできる。
本発明に係る空気調和装置の構成の一例を示すブロック図である。 リモコンの操作部及び表示部の一例を示す模式図である。 リモコンの制御部の処理手順を示すフローチャートである。 ユーザ関連情報の一例を示す説明図である。 実施の形態2のマイクロコンピュータの処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 空気調和機
18 マイクロコンピュータ
20 受信部
23 記憶部
30 照明装置
31 制御部
32 受信部
33 白色駆動部
34 白色LEDモジュール
35 R駆動部
36 G駆動部
37 B駆動部
38 RGBLEDモジュール
50 リモコン
51 操作部
52 表示部
53 送信部
54 記憶部
55 制御部

Claims (9)

  1. 冷暖房を弱める制御を行うことにより、室温が設定温度よりも高低となるように調整する空気調和機において、
    前記設定温度に対する許容温度幅又は許容温度値を算出する許容温度算定手段を備え、
    該許容温度算定手段で算出した許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整する構成にしてあることを特徴とする空気調和機。
  2. 冷房(又は暖房)運転の場合、設定温度から室温を上昇(又は下降)させる温度昇降手段と、
    該温度昇降手段で室温を上昇(又は下降)させた場合に、温度設定のための操作の有無を判定する判定手段と
    を備え、
    前記許容温度算定手段は、
    前記判定手段で操作ありと判定した場合、許容温度幅又は許容温度値を算出するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記許容温度算定手段は、
    前記判定手段で操作ありと判定した場合に、前記温度昇降手段で上昇(又は下降)させた室温と設定温度との温度差に応じて許容温度幅又は許容温度値を算出するように構成してあることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記許容温度算定手段で算出した許容温度幅又は許容温度値を設定温度に関連付けて記憶する記憶手段を備え、
    設定温度に関連付けられた許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整するように構成してあることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記記憶手段は、
    設定温度、許容温度幅又は許容温度値及び予め定められた識別情報を関連付けて記憶してあり、
    識別情報を取得する識別情報取得手段を備え、
    該識別情報取得手段で取得した識別情報及び設定温度に関連付けられた許容温度幅又は許容温度値を用いて室温を調整するように構成してあることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 室内の光源の光色を制御する制御手段を有する照明装置と、設定温度に応じて室温を調整する空気調和機とを備える空気調和装置であって、
    前記光色の制御手段の制御による体感温度を勘案して、前記設定温度に対する許容温度幅又は許容温度値を算出する許容温度算定手段を備え、
    該許容温度算定手段で算出した許容温度幅又は許容温度値を用いて前記空気調和機により室温を調整する構成にしてあることを特徴とする空気調和装置。
  7. 前記空気調和機は、
    冷房運転の場合、設定温度から温度を上昇させるようにしてあり、
    前記制御手段は、
    前記空気調和機で室温を上昇させる場合、光源の色温度を上げるか又は光源の色を寒色系の色に近づけるように構成してあることを特徴とする請求項6に記載の空気調和装置。
  8. 前記空気調和機は、
    暖房運転の場合、設定温度から温度を下降させるようにしてあり、
    前記制御手段は、
    前記空気調和機で室温を下降させる場合、光源の色温度を下げるか又は光源の色を暖色系の色に近づけるように構成してあることを特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の空気調和装置。
  9. 前記空気調和機は、
    設定温度から室温を上昇又は下降させる場合、光源の光色を制御するための制御信号を前記照明装置へ送信する送信手段を備え、
    該照明装置は、
    前記制御信号を受信する受信手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記受信手段で受信した制御信号に基づいて光源の光色を制御するように構成してあることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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