JPH08303833A - 空気調和機の室内温度設定値演算装置 - Google Patents

空気調和機の室内温度設定値演算装置

Info

Publication number
JPH08303833A
JPH08303833A JP7105489A JP10548995A JPH08303833A JP H08303833 A JPH08303833 A JP H08303833A JP 7105489 A JP7105489 A JP 7105489A JP 10548995 A JP10548995 A JP 10548995A JP H08303833 A JPH08303833 A JP H08303833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
set value
temperature
indoor
indoor temperature
environmental
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7105489A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Kotake
雅人 小竹
Masataka Iwasaki
昌隆 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP7105489A priority Critical patent/JPH08303833A/ja
Publication of JPH08303833A publication Critical patent/JPH08303833A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 居住者の環境申告(暑い〜寒い)と室内温度
計測値から、居住者の体感と室内温度の関係式を求め、
室内冷房設定値、室内暖房設定値を決定することにより
快適かつ省エネルギーな空機調和機の運転を可能とする
空気調和機の室内温度設定値演算装置を提供することを
目的とする。 【構成】 室内温度センサ1の計測値と環境申告手段2
からの居住者の申告とを申告データ記憶手段3に記憶
し、快適環境演算手段4で体感と室内温度との関係式を
求め、設定値演算手段5で空気調和機6の冷房設定値と
暖房設定値を演算する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事務所ビルおよび一般
住宅に冷房および暖房を行う空気調和機に対して、最適
な室内温度設定値を与える空気調和機の室内温度設定値
演算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、事務所ビルおよび一般住宅の空気
調和に対しては快適性と省エネルギーに関するニーズが
高まり、室内温度を定められた設定値に保つように空気
調和機の能力を調整する高性能な制御装置と同様に、居
住者が快適と感じ、しかも空気調和機のエネルギー消費
量が最も少なくなる室内温度設定値を自動的に演算する
空気調和機の室内温度設定値演算装置が必要となってき
ている。
【0003】従来、この種の空気調和機の室内温度設定
値演算装置は、特開平4−268146号公報、特開平
4−316948号公報等に示すように国際規格ISO
7730に定められた温熱環境評価指標であるPMV指
標を用いて快適性を重要視する場合はPMV=0となる
室内温度(あるいは作用温度)をPMV式を逆演算して
求め室内温度設定値とする方法、快適性と省エネルギー
両面を考慮する場合はPMV=±0.5となる室内温度
(あるいは作用温度)をPMV式を逆演算して求め室内
温度設定値とする方法が一般的であった。
【0004】PMV指標は、室内温度、室内湿度、室内
風速、輻射温度、居住者の活動量、居住者の着衣量を入
力として計算され、その値が0の時に快適と感じる居住
者が最も多く、その値が正の数で大きくなるにつれて暑
いと感じる居住者が増加し、その値が負の数で小さくな
るにつれて寒いと感じる居住者が増加する傾向にあり、
一般にPMVの値が−0.5から0.5の範囲内にある
場合は、90%の人が快適と感じると言われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
調和機の室内温度設定値演算装置では、PMV式を逆演
算することにより室内温度設定値を求めているが、実際
はPMVが−0.5〜0.5の範囲内にあっても必ずし
も居住者の90%が快適と感じるわけではないという問
題があり、事実、日本人にとっての最も快適な室温はP
MV値が0の室内温度より若干高めであるということも
確認されている。つまり、PMVを基にして決めた室内
温度設定値が必ずしも居住者が快適と感じる室内温度で
はないという問題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、居住
者の環境申告をもとに居住者の体感と室内温度との関係
式を演算し、その関係式から居住者にとって快適でしか
も空気調和機の消費エネルギーが最も少なくなるような
室内温度設定値を演算することを第1の目的としてい
る。
【0007】第2の目的は、温度センサと輻射温度セン
サにより室内温度設定値を正確に演算することにある。
【0008】第3の目的は、居住者の環境申告をもとに
空調ゾーン毎に居住者の体感とそのゾーンの温度との関
係式を演算し、その関係式からゾーン単位で居住者にと
って快適でしかも空気調和機の消費エネルギーが最も少
なくなるような室内温度設定値を演算することにある。
【0009】第4の目的は、居住者の環境申告をもとに
個人毎の体感と室内温度の関係式を演算し、その関係式
から居住者各人にとって快適でしかも空気調和機の消費
エネルギーが最も少なくなるような室内温度設定値を演
算することにある。
【0010】第5の目的は、居住者の環境申告をもとに
居住者の体感と室内温度との関係式を時刻毎に演算し、
その関係式から居住者にとって快適でしかも空気調和機
の消費エネルギーが最も少なくなるような室内温度設定
値を時間とともに変化させることにある。
【0011】第6の目的は、居住者の環境申告をもとに
居住者の体感と室内温度との関係式を季節毎に演算し、
その関係式から居住者にとって快適でしかも空気調和機
の消費エネルギーが最も少なくなるような室内温度設定
値を季節単位で変化させることにある。
【0012】第7の目的は、居住者の環境申告をもとに
居住者の体感と室内温度との関係式を外気温度状況に応
じて演算し、その関係式から居住者にとって快適でしか
も空気調和機の消費エネルギーが最も少なくなるような
室内温度設定値を外気温度に応じて変化させることにあ
る。
【0013】第8の目的は、居住者の環境申告をもとに
居住者の体感と室内温度との関係式を天候毎に演算し、
その関係式から居住者にとって快適でしかも空気調和機
の消費エネルギーが最も少なくなるような室内温度設定
値を天候に応じて変化させることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機の室
内温度設定値演算装置は、上記第1の目的を達成するた
めに、第1の手段は、室内の温度を計測する室内温度セ
ンサと、居住者が室内環境の申告を行う環境申告手段
と、前記環境申告手段に入力された環境申告内容と環境
申告時の前記室内温度センサの計測値を記憶する申告デ
ータ記憶手段と、前記申告データ記憶手段に記憶された
環境申告内容と室内温度のデータから体感と室内温度の
関係式を演算する快適環境演算手段と、前記快適環境演
算手段で演算された体感と室内温度との関係式から空気
調和機の室内冷房設定値と室内暖房設定値を演算する設
定値演算手段を備えた構成とする。
【0015】第2の目的を達成するために、第2の手段
は、第1の手段に加え室内の輻射温度を計測し、計測値
を申告データ記憶手段と設定値演算手段に出力する輻射
温度センサを設けた構成とする。
【0016】第3の目的を達成するために、第3の手段
は、第1の手段に加え各ゾーンの温度を計測し、計測値
を申告データ記憶手段に出力する複数のゾーン温度セン
サと、各ゾーン毎に設置され居住者からの環境申告を受
け環境申告結果を申告データ記憶手段に出力する複数の
ゾーン環境申告手段と、各ゾーンの温度制御を行う各V
AVに対して室内冷房設定値と室内暖房設定値を送信す
る設定値演算手段を設けた構成とする。
【0017】第4の目的を達成するために、第4の手段
は、第1の手段に加え各居住者近傍の温度を計測し、計
測値を申告データ記憶手段に出力する複数のパーソナル
温度センサと、各居住者の環境申告を個別に受け環境申
告結果を申告データ記憶手段に出力する複数のパーソナ
ル環境申告手段と、各パーソナル空間の温度制御を行う
各パーソナル空気調和機に対して室内冷房設定値と室内
暖房設定値を送信する設定値演算手段を設けた構成とす
る。
【0018】第5の目的を達成するために、第5の手段
は、第1の手段に加え現在時刻を申告データ記憶手段と
設定値演算手段に出力する時計を設けた構成とする。
【0019】第6の目的を達成するために、第6の手段
は、第1の手段に加え現在の日付を申告データ記憶手段
と設定値演算手段に出力するカレンダーを設けた構成と
する。
【0020】第7の目的を達成するために、第7の手段
は、第1の手段に加え外気の温度を計測し、計測値を申
告データ記憶手段と設定値演算手段に出力する外気温度
センサを設けた構成とする。
【0021】第8の目的を達成するために、第8の手段
は、第1の手段に加え日射量を計測する日射センサと、
降雨の有無を計測する雨量計と、前記日射センサと、前
記雨量計の計測値から天候を推論し推論結果を申告デー
タ記憶手段と設定値演算手段に出力する天候推論手段を
設けた構成とする。
【0022】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、居
住者の環境申告により居住者の体感と室内温度の関係式
を求め室内冷房設定値および室内暖房設定値を決定する
ことができる。
【0023】また、第2の手段の構成により、室内の輻
射温度を計測し、居住者の体感と作用温度の関係式を求
め、輻射温度に応じて室内冷房設定値および室内暖房設
定値を変更することができる。
【0024】また、第3の手段の構成により、ゾーン単
位で居住者の体感と温度の関係式をを求め、各ゾーンを
制御するVAVの室内冷房設定値および室内暖房設定値
を決定することができる。
【0025】また、第4の手段の構成により、各個人単
位の体感と室内温度の関係式を求め、各個人のパーソナ
ル空気調和機の室内冷房設定値および室内暖房設定値を
決定することができる。
【0026】また、第5の手段の構成により、1時間単
位で居住者の体感と室内温度の関係式を求め、室内冷房
設定値および室内暖房設定値を1時間単位で変更するこ
とができる。
【0027】また、第6の手段の構成により、季節に応
じた居住者の体感と室内温度の関係式を求め、室内冷房
設定値および室内暖房設定値を季節に応じて変更するこ
とができる。
【0028】また、第7の手段の構成により、外気温度
を計測し、外気温度に応じた居住者の体感と室内温度の
関係式を求め、外気温度に応じて室内冷房設定値および
室内暖房設定値を変更することができる。
【0029】また、第8の手段の構成により、天候を推
論し、天候に応じた居住者の体感と室内温度の関係式を
求め、天候に応じて室内冷房設定値および室内暖房設定
値を変更することができる。
【0030】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1実施例について、図1
および図2を参照しながら説明する。
【0031】図1に示すように、室内には室内温度を計
測する室内温度センサ1、居住者が室内環境に対する申
告(暑い、やや暑い、ちょうどよい(快適)、やや寒
い、寒い)を入力する環境申告手段2が設置されてい
る。申告データ記憶手段3aは、環境申告手段2にて居
住者が行った環境申告結果と環境申告が行われた時の室
内温度センサ1の計測値を記憶する。つまり、申告デー
タ記憶手段3aは、どの様な室内温度の時に居住者がど
の様な環境申告を行ったかを記憶する手段である。快適
環境演算手段4aは、申告データ記憶手段3aに記憶さ
れた環境申告結果とその時の室内温度計測値をもとに居
住者の体感と室内温度の関係を表す演算式(体感−室内
温度関係式)を算出する。設定値演算手段5aは快適環
境演算手段4aにて演算された体感−室内温度関係式か
ら室内冷房設定値および室内暖房設定値を演算し、空気
調和機6に送信する。空気調和機6は設定値演算手段5
aより送信された室内冷房設定値および室内暖房設定値
に基づき室内の温度を所望の値に保つ。
【0032】上記構成により、図2に示すように、申告
データ記憶手段3aには居住者が環境申告手段2から環
境申告を入力するたびに、居住者の環境申告を数値化し
た値V1、V2・・・Viとそのときの室内温度センサ
1で計測された室内温度TR1、TR2・・・TRiの
一組の値(Vi,TRi)が順次記憶される。環境申告
の数値化は、申告内容が「暑い」に+2、「やや暑い」
に+1、「ちょうどよい(快適)」に0、「やや寒い」
に−1、そして、「寒い」に−2をあてはめる。そし
て、1日に1回(本実施例では時刻が00:00:00
の時)快適環境演算手段4aで環境申告と室内温度の集
計を行い、体感−室内温度関係式T=f1(V)を求め
る。体感−室内温度関係式T=f1(V)の算出方法
は、記録された(環境申告,室内温度)=(Vi,TR
i)をプロットし、環境申告(体感)と室内温度関係式
T=f1(V)をViとTRiの回帰式により求める。
設定値演算手段5aでは、快適環境演算手段4aで算出
された体感−室内温度関係式T=f1(V)を用いて、
次式 TH=f1(−0.5) TL=f1(0.5) により、TH、TLを決定し、THを室内冷房設定値と
し、TLを室内暖房設定値とし空気調和機6に送信し再
び同様の動作が繰り返されることとなる。
【0033】このように本発明の第1実施例の空気調和
機の室内温度設定値演算装置によれば、居住者の環境申
告から居住者に適した体感−室内温度関係式を求め、室
内冷房設定値、室内暖房設定値を決定し、空気調和機が
運転されるので室内の温度を快適に保ちながら省エネも
同時に達成できる。また、室内温度センサが適切な室内
温度計測値を計測しない場合(室内温度センサがくるっ
ている場合、室内温度センサが居住者の近傍に設置され
ていない場合など)にも最適な温度設定を行うことがで
きる。
【0034】なお、環境申告値Vi、室内温度TRiの
記録数が少ない場合には、PMV式から数点選んでサン
プリング点に置き換えて体感−室内温度関係式を求める
ことができる。
【0035】なお、本実施例では、環境申告入力手段で
入力する環境申告値を離散的な値(+2,+1,0,−
1,−2)としたが、連続的な値を入力できる環境申告
入力手段を用いても構わない。
【0036】(実施例2)以下、本発明の第2実施例に
ついて、図3および図4を参照しながら説明する。
【0037】なお、第1実施例と同一部分については、
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0038】図3に示すように、室内には輻射温度を計
測する輻射温度センサ7が設置されており、申告データ
記憶手段3bは、環境申告手段2にて居住者が行った環
境申告結果と環境申告が行われた時の室内温度センサ1
の計測値および輻射温度センサ7の計測値を記憶する。
つまり、どの様な室内温度、輻射温度の時に居住者がど
の様な環境申告を行ったかを記憶する。快適環境演算手
段4bは、申告データ記憶手段3bに記憶された環境申
告結果とその時の室内温度計測値、輻射温度計測値をも
とに、環境申告と作用温度の関係を表した体感−作用温
度関係式を演算する。設定値演算手段5bは快適環境演
算手段4bにて演算された体感−作用温度関係式と輻射
温度センサ7の計測値から室内冷房設定値と室内暖房設
定値を求め空気調和機6に送信する。
【0039】上記構成により、図4に示すように、申告
データ記憶手段3bには環境申告があるたびに環境申告
結果を第1実施例と同様の方法で数値化した値V1、V
2・・・Viと環境申告時の室内温度TR1、TR2・
・・TRiおよび輻射温度RT1、RT2・・・RTi
の組(Vi,TRi,RTi)が順次記憶される。そし
て、1日に1回(本実施例では時刻が00:00:00
の時)快適環境演算手段4bで環境申告と室内温度およ
び輻射温度の集計を行い、環境申告と作用温度の関係を
表す体感−作用温度関係式OT=f2(V)を求める。
体感−作用温度関係式OT=f2(V)の算出方法は、
まず、記録された(環境申告,室内温度,輻射温度)=
(Vi,TRi,RTi)から、室内温度TRiと輻射
温度RTiの算術平均(次式)によりその時の作用温度
OTiを求める。
【0040】OTi = (TRi+RTi)/2 次に、得られた環境申告値と作用温度の組(Vi,OT
i)から、体感−作用温度関係式T=f2(V)をVi
とOTiの回帰式により求める。設定値演算手段5b
は、1時間に1回(本実施例では時刻変わりの時)、快
適環境演算手段4bで得られた体感−作用温度関係式T
=f2(V)から、 OTH=f2(−2) OTL=f2(2) を算出する。演算されたOTL、OTHと現在の輻射温
度計測値(RT)から次式に示す演算を行い室内冷房設
定値THおよび室内暖房設定値TLを求める。
【0041】TH=2*OTH−RT TL=2*OTL−RT そして、室内冷房設定値THおよび室内暖房設定値TL
を空気調和機6に送信し再び同様の動作が繰り返される
こととなる。
【0042】このように本発明の第2実施例の空気調和
機の室内温度設定値演算装置によれば、環境申告時の輻
射温度を記憶することにより快適作用温度範囲を求め、
室内冷房設定値および室内暖房設定値を演算する時に輻
射温度計測値を参照するのでより環境に応じた設定値を
求めることができる。
【0043】(実施例3)以下、本発明の第3実施例に
ついて、図5を参照しながら説明する。
【0044】図に示すように、ゾーンAにはゾーンAの
室内温度を計測するゾーン温度センサ8−1が設置され
ており、ゾーンBにはゾーンBの室内温度を計測するゾ
ーン温度センサ8−2が設置されている。ゾーンAの居
住者は、室内環境に対する申告(暑い〜寒い)をゾーン
環境申告手段9−1にて行い、ゾーンBの居住者は、室
内環境に対する申告(暑い〜寒い)をゾーン環境申告手
段9−2にて行う。申告データ記憶手段3cは、環境申
告手段9−1および環境申告手段9−2にて居住者が行
った環境申告結果と環境申告が行われた時のゾーン温度
センサ8−1あるいはゾーン温度センサ8−2の計測値
を記憶する。つまり、どのゾーンの居住者がどの様な室
内温度の時にどの様な環境申告を行ったかを記憶する。
快適環境演算手段4cは、申告データ記憶手段3cに記
憶されたゾーンAに関する環境申告結果とその時のゾー
ンAの室内温度計測値をもとにゾーンAの体感−ゾーン
温度関係式を演算し、ゾーンBに関する環境申告結果と
その時のゾーンBの室内温度計測値をもとにゾーンBの
体感−ゾーン温度関係式を演算する。設定値演算手段5
cは快適環境演算手段4cにて演算されたゾーンAの体
感−ゾーン温度関係式からゾーンAの室内冷房設定値、
室内暖房設定値を決定し、ゾーンBの体感−ゾーン温度
関係式からゾーンBの室内冷房設定値、室内暖房設定値
を決定し、ゾーンAの室内冷房設定値および室内暖房設
定値をゾーンAの制御を行うVAV10−1に送信し、
ゾーンBの室内冷房設定値および室内暖房設定値をゾー
ンBの制御を行うVAV10−2に送信する。VAV1
0−1およびVAV10−2は設定値演算手段5cより
送信された室内冷房設定値および室内暖房設定値に基づ
き該当するゾーンの温度を所望の値に保つ。
【0045】上記構成により、動作を説明する。申告デ
ータ記憶手段3cには環境申告がある度に環境申告があ
ったゾーン番号(AあるいはB)、環境申告結果を第1
実施例と同様の方法で数値化した値および環境申告時の
ゾーンの室内温度が順次記憶される。そして、1日に1
回、快適環境演算手段4cで環境申告と室内温度の集計
をゾーンAとゾーンBそれぞれ別個に行い、第1実施例
で行った体感−室内温度関係式の算出と同様にしてゾー
ンAの体感−ゾーン温度関係式T1=f31(Va)、
ゾーンBの体感−ゾーン温度関係式T2=f32(V
b)を求める。次に、次式により、T1H,T1L,T
2H,T2Lを求める。
【0046】T1H=f31(−0.5) T1L=f31(0.5) T2H=f32(−0.5) T2L=f32(0.5) そして、T1H、T1LをそれぞれゾーンAの室内冷房
設定値、室内暖房設定値としVAV10−1に送信し、
また、T2H、T2LをそれぞれゾーンBの室内冷房設
定値、室内暖房設定値としVAV10−2に送信し再び
同様の動作が繰り返されることとなる。
【0047】このように本発明の第3実施例の空気調和
機の室内温度設定値演算装置によれば、居住者の環境申
告をゾーン毎に集計し、ゾーン毎に快適室内温度範囲を
求め、ゾーン毎に室内冷房設定値および室内暖房設定値
を決定するのでゾーン単位で温度を快適に保ちながら省
エネも同時に達成できる。
【0048】なお、本実施例では2ゾーンを2つのVA
Vにて制御する場合について説明したがゾーンが増えた
場合でも同様の効果が得られる。
【0049】(実施例4)以下、本発明の第4実施例に
ついて、図6を参照しながら説明する。
【0050】図に示すように、パーソナルゾーンXには
パーソナルゾーンXの室内温度を計測するパーソナル温
度センサ11−1が設置されており、パーソナルゾーン
YにはパーソナルゾーンYの室内温度を計測するパーソ
ナル温度センサ11−2が設置されている。パーソナル
ゾーンXの居住者は、室内環境に対する申告(暑い〜寒
い)をパーソナル環境申告手段12−1にて行い、パー
ソナルゾーンYの居住者は、室内環境に対する申告(暑
い〜寒い)をパーソナル環境申告手段12−2にて行
う。申告データ記憶手段3dは、パーソナル環境申告手
段12−1およびパーソナル環境申告手段12−2にて
居住者が行った環境申告結果と環境申告が行われた時の
パーソナル温度センサ11−1あるいはパーソナル温度
センサ11−2の計測値を記憶する。つまり、どのパー
ソナルゾーンの居住者がどの様な室内温度の時にどの様
な環境申告を行ったかを記憶する。快適環境演算手段4
dは、申告データ記憶手段3dに記憶されたパーソナル
ゾーンXに関する環境申告結果とその時のパーソナルゾ
ーンXの室内温度計測値をもとにパーソナルゾーンXの
体感−パーソナル温度関係式を演算し、パーソナルゾー
ンYに関する環境申告結果とその時のパーソナルゾーン
Yの室内温度計測値をもとにパーソナルゾーンYの体感
−パーソナル温度関係式を演算する。設定値演算手段5
dは快適環境演算手段4dにて演算されたパーソナルゾ
ーンXの体感−パーソナル温度関係式からパーソナルゾ
ーンXの室内冷房設定値、室内暖房設定値を決定し、パ
ーソナルゾーンYの体感−パーソナル温度関係式からパ
ーソナルゾーンYの室内冷房設定値、室内暖房設定値を
決定し、パーソナルゾーンXの室内冷房設定値および室
内暖房設定値をパーソナルゾーンXの制御を行うパーソ
ナル空気調和機13−1に送信し、パーソナルゾーンY
の室内冷房設定値および室内暖房設定値をパーソナルゾ
ーンYの制御を行うパーソナル空気調和機13−2に送
信する。パーソナル空気調和機13−1およびパーソナ
ル空気調和機13−2は設定値演算手段5dより送信さ
れた室内冷房設定値および室内暖房設定値に基づき該当
するパーソナルゾーンの温度を所望の値に保つ。
【0051】上記構成により、動作を説明する。申告デ
ータ記憶手段3dには環境申告がある度に環境申告があ
ったパーソナルゾーン番号(XあるいはY)、環境申告
結果を第1実施例と同様の方法で数値化した値および環
境申告時のパーソナルゾーンの室内温度が順次記憶され
る。そして、1日に1回、快適環境演算手段4dで環境
申告と室内温度の集計をパーソナルゾーンXとパーソナ
ルゾーンYそれぞれ別個に行い、第1実施例で体感−室
内温度関係式を求めた方法と同様にしてパーソナルゾー
ンXの体感−パーソナル温度関係式TP=f41
(V)、およびパーソナルゾーンYの体感−パーソナル
温度関係式TP=f42(V)を求める。そして、設定
値演算手段5dでそれぞれのパーソナルゾーンの体感−
パーソナル温度関係式からT1H、T1L、T2H、T
2Lを次式より求める。
【0052】T1H=f41(−0.5) T1L=f41(0.5) T2H=f42(−0.5) T2L=f42(0.5) 設定値演算手段5dでは次に、T1H、T1Lそれぞれ
パーソナルゾーンXの室内冷房設定値、室内暖房設定値
としパーソナル空気調和機13−1に送信する。また、
T2H、T2LをそれぞれパーソナルゾーンYの室内冷
房設定値、室内暖房設定値としパーソナル空気調和機1
3−2に送信し再び同様の動作が繰り返されることとな
る。
【0053】このように本発明の第4実施例の空気調和
機の室内温度設定値演算装置によれば、居住者の環境申
告をパーソナルゾーン毎に集計し、パーソナルゾーン毎
に快適室内温度範囲を求め、パーソナルゾーン毎に室内
冷房設定値および室内暖房設定値を決定するのでパーソ
ナルゾーン単位で温度を快適に保ちながら省エネも同時
に達成できる。
【0054】なお、本実施例では2つのパーソナルゾー
ンを2つのパーソナル空気調和機にて制御する場合につ
いて説明したがパーソナルゾーンが増えた場合でも同様
の効果が得られる。
【0055】(実施例5)以下、本発明の第5実施例に
ついて、図7および図8を参照しながら説明する。
【0056】なお、第1実施例と同一部分については、
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0057】図7に示すように、時計14は現在時刻を
申告データ記憶手段3eおよび設定値演算手段5eに出
力する。申告データ記憶手段3eは、環境申告手段2に
て居住者が行った環境申告結果と環境申告が行われた時
の時刻および室内温度センサ1の計測値を記憶する。つ
まり、何時に居住者がどの様な環境申告を行い、その時
の室内温度がいくらであったかを記憶する。快適環境演
算手段4eは、申告データ記憶手段3eに記憶された環
境申告結果とその時の時刻、室内温度計測値をもとに1
時間単位で時刻別体感−室内温度関係式を演算する。設
定値演算手段5eは快適環境演算手段4eにて演算され
た1時間単位の時刻別体感−室内温度関係式から現在時
刻に該当する室内冷房設定値と室内暖房設定値を求め空
気調和機6に送信する。
【0058】上記構成により、動作を説明する。図8に
示すように、申告データ記憶手段3eには環境申告があ
る度に環境申告時の時刻TM1、TM2・・・TMi、
環境申告結果V1、V2・・・Vi、環境申告時の室内
温度TR1、TR2・・・TRiが順次記憶される。つ
まり、いつ、どのような室内温度の時に、居住者がどの
ような環境申告を行ったかを記憶する。そして、1日に
1回(本実施例では時刻が00:00:00の時)、快
適環境演算手段4eで環境申告時刻、環境申告および室
内温度の集計を1時間単位で別個に行い、1時間毎の時
刻別体感−室内温度関係式つまり時刻が0時台の時刻別
体感−室内温度関係式Tt=f50(V)、1時台の時
刻別体感−室内温度関係式Tt=f51(V)・・・n
時台の時刻別体感−室内温度関係式Tt=f5n(V)
を第1実施例で体感−室内温度関係式を求めた場合と同
様の方法で求める。そして、1時間に1回(本実施例で
は時刻変わりの時)、設定値演算手段5eで快適環境演
算手段4eで求めた1時間毎の時刻別体感−室内温度関
係式Tt=f5n(V)から式 TH=f5n(−0.5) TL=f5n(0.5) により室内冷房設定値THおよび室内暖房設定値TLを
求め、TH、TLを空気調和機6に送信し再び同様の動
作が繰り返されることとなる。
【0059】このように本発明の第5実施例の空気調和
機の室内温度設定値演算装置によれば、環境申告時の時
刻、申告内容、室内温度を記憶することにより時刻毎に
体感−室内温度関係式を求め、時刻毎に室内冷房設定値
および室内暖房設定値を演算するのでよりきめ細かく室
内温度設定値の設定を行うことができる。
【0060】(実施例6)以下、本発明の第6実施例に
ついて、図9および図10を参照しながら説明する。
【0061】なお、第1実施例と同一部分については、
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0062】図9に示すように、カレンダー15は現在
月を申告データ記憶手段3fおよび設定値演算手段5f
に出力する。申告データ記憶手段3fは、環境申告手段
2にて居住者が行った環境申告結果と環境申告が行われ
た時の月および室内温度センサ1の計測値を記憶する。
つまり、何月に居住者がどの様な環境申告を行い、その
時の室内温度がいくらであったかを記憶する。快適環境
演算手段4fは、申告データ記憶手段3fに記憶された
環境申告結果とその時の月、室内温度計測値をもとに季
節単位(12月、1月〜3月を冬期、6月〜9月を夏
期、4、5、10、11月を中間期とする)で季節別体
感−室内温度関係式を演算する。設定値演算手段5fは
快適環境演算手段4fにて演算された季節単位の季節別
体感−室内温度関係式から現在月に該当する季節別体感
−室内温度関係式を参照し室内冷房設定値と室内暖房設
定値を求め空気調和機6に送信する。
【0063】上記構成により、図10に示すように、申
告データ記憶手段3fには環境申告があるたびに環境申
告時の月M1、M2・・・Mi、環境申告結果V1、V
2・・・Vi、環境申告時の室内温度TR1、TR2・
・・TRiが順次記憶される。そして、1カ月に1回
(本実施例では月変わりの時)、快適環境演算手段4f
で環境申告月、環境申告および室内温度の集計を季節単
位で別個に行い、季節毎の季節別体感−室内温度関係式
つまり夏期の季節別体感−室内温度関係式Tssn=f
6s(V)、冬期の季節別体感−室内温度関係式Tss
n=f6w(V)、中間期の季節別体感−室内温度関係
式Tssn=f6m(V)を第1実施例で体感−室内温
度関係式を求めた場合と同様にして求める。設定値演算
手段5fでは快適環境演算手段4fで求めた季節毎の季
節別体感−室内温度関係式のうち該当する月の季節ss
nの季節別体感−室内温度関係式f6ssn(V)を参
照し、次式 TH=f6ssn(−0.5) TL=f6ssn(0.5) により、室内冷房設定値THおよび室内暖房設定値TL
を求めTH、TLを空気調和機6に送信し再び同様の動
作が繰り返されることとなる。
【0064】このように本発明の第6実施例の空気調和
機の室内温度設定値演算装置によれば、環境申告時の
月、申告内容、室内温度を記憶することにより季節毎に
季節別体感−室内温度関係式を求め、季節毎に室内冷房
設定値および室内暖房設定値を演算するので季節に応じ
たよりきめ細かく室内温度設定値の設定を行うことがで
きる。
【0065】(実施例7)以下、本発明の第7実施例に
ついて、図11および図12を参照しながら説明する。
【0066】なお、第1実施例と同一部分については、
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0067】図11に示すように、外気温度センサ16
は外気温度を計測し申告データ記憶手段3gおよび設定
値演算手段5gに出力する。申告データ記憶手段3g
は、環境申告手段2にて居住者が行った環境申告結果と
環境申告が行われた時の室内温度センサ1の計測値およ
び外気温度センサ16の計測値を記憶する。つまり、ど
の様な室内温度、外気温度の時に居住者がどの様な環境
申告を行ったかを記憶する。快適環境演算手段4gは、
申告データ記憶手段3gに記憶された環境申告結果と室
内温度計測値、外気温度計測値をもとに外気温度の大小
に応じて(例えば、外気温度が15℃未満、外気温度が
15℃以上25℃未満、外気温度が25℃以上の3パタ
ーン)外気温度別体感−室内温度関係式を演算する。設
定値演算手段5gは快適環境演算手段4gにて演算され
た外気温度に応じた外気温度別体感−室内温度関係式か
ら現外気温度に該当する外気温度別体感−室内温度関係
式を参照し室内冷房設定値と室内暖房設定値を求め空気
調和機6に送信する。
【0068】上記構成により、図12に示すように、申
告データ記憶手段3gには環境申告がある度に環境申告
結果V1、V2・・・Vi、環境申告時の室内温度TR
1、TR2・・・TRi、環境申告時の外気温度TO
1、TO2・・・TOiが順次記憶される。そして、1
日に1回(本実施例では時刻が00:00:00の
時)、快適環境演算手段4gで環境申告、室内温度、外
気温度の集計を外気温度別に行い、外気温度の大小に対
応した外気温度別体感−室内温度関係式、つまり外気温
度が15℃未満の時の外気温度別体感−室内温度関係式
To=f71(V)、外気温度が15℃以上25℃未満
の時の外気温度別体感−室内温度関係式To=f72
(V)、外気温度が25℃以上の時の外気温度別体感−
室内温度関係式To=f73(V)を求める。そして、
1時間に1回(本実施例では時刻変わりの時)、設定値
演算手段5gで快適環境演算手段4gで求めた外気温度
別体感−室内温度関係式のうち現在の外気温度に該当す
る外気温度別体感−室内温度関係式f7n(V)を参照
し、次式 TH=f7n(−0.5) TL=f7n(0.5) により、室内冷房設定値THおよび室内暖房設定値TL
を求めTH、TLを空気調和機6に送信し再び同様の動
作が繰り返されることとなる。
【0069】このように本発明の第7実施例の空気調和
機の室内温度設定値演算装置によれば、申告内容、室内
温度、外気温度を記憶することにより外気温度の大小に
応じた外気温度別体感−室内温度関係式を求め、室内冷
房設定値および室内暖房設定値を演算するので外気温度
状況に応じたよりきめ細かく室内温度設定値の設定を行
うことができる。
【0070】(実施例8)以下、本発明の第8実施例に
ついて、図13および図14を参照しながら説明する。
【0071】なお、第1実施例と同一部分については、
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0072】図13に示すように、日射量センサ17は
日射量を計測し、雨量計18は降雨の有無を計測する。
天候推論手段19は日射量センサ17の計測値および雨
量計18の計測値から天候を推論し申告データ記憶手段
3hおよび設定値演算手段5hに出力する。申告データ
記憶手段3hは、環境申告手段2にて居住者が行った環
境申告結果と環境申告が行われた時の天候および室内温
度を記憶する。つまり、どの様な天候、室内温度の時に
居住者がどの様な環境申告を行ったかを記憶する。快適
環境演算手段4hは、申告データ記憶手段3hに記憶さ
れた環境申告結果と天候、室内温度計測値をもとに天候
に応じて(晴、曇、雨)天候別体感−室内温度関係式を
演算する。設定値演算手段5hは快適環境演算手段4h
にて演算された天候に応じた天候別体感−室内温度関係
式から現在の天候に該当する天候別体感−室内温度関係
式を参照し室内冷房設定値と室内暖房設定値を求め空気
調和機6に送信する。
【0073】上記構成により、図14に示すように、環
境申告がある度に天候推論手段19では日射量センサ1
7の計測値Sと雨量計18で計測した降雨の有無から次
のように天候を推論する。
【0074】 1.S>100kcal/m2・hの時は、天候:晴 2.S<100kcal/m2・hで降雨無しの時は、
天候:曇 3.降雨有りの時は、天候:雨 申告データ記憶手段3hには環境申告結果V1、V2・
・・Vi、環境申告時の室内温度TR1、TR2・・・
TRi、天候推論手段19での天候推論結果C1、C2
・・・Ciが順次記憶される。そして、1日に1回(本
実施例では時刻が00:00:00の時)、快適環境演
算手段4hで環境申告、室内温度、天候の集計を天候別
に行い、天候に対応した天候別体感−室内温度関係式、
つまり晴の時の体感−室内温度関係式Tw=f8f
(V)、曇の時の体感−室内温度関係式Tw=f8c
(V)、雨の時の体感−室内温度関係式Tw=f8r
(V)を、第1実施例の体感−室内温度関係式を求めた
場合と同様にして求める。そして、1時間に1回(本実
施例では時刻変わりの時)天候推論手段19で日射量セ
ンサ17の計測値と雨量計18で計測した降雨の有無か
ら天候を推論し、設定値演算手段5hで快適環境演算手
段4hで求めた天候に応じた天候別体感−室内温度関係
式のうち現在の天候に該当する体感−室内温度関係式f
8w(V)を参照し、次式 TH=f8w(−0.5) TL=f8w(0.5) により、室内冷房設定値THおよび室内暖房設定値TL
を求めTH、TLを空気調和機6に送信し再び同様の動
作が繰り返されることとなる。
【0075】このように本発明の第8実施例の空気調和
機の室内温度設定値演算装置によれば、申告内容、室内
温度、天候を記憶することにより天候に応じた体感−室
内温度関係式を求め、室内冷房設定値および室内暖房設
定値を演算するので天候に応じてよりきめ細かく室内温
度設定値の設定を行うことができる。
【0076】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば申告データ記憶手段で居住者の環境申告とそ
の時の室内温度を記憶し快適環境演算手段で記憶データ
を集計し体感と室内温度の関係式を求め、設定値演算手
段で前記関係式から室内冷房設定値、室内暖房設定値を
決定し空気調和機に送信するので空気調和機は室内の温
度を快適に保ちながら、しかも省エネ運転も同時に達成
できる空気調和機の室内温度設定値演算装置を提供でき
る。
【0077】また、輻射温度センサを設けて外気の影響
を受け易い部屋やOA機器等の発熱機器が多くある部屋
など、輻射温度の影響が大きい部屋でも対応できる空気
調和機の室内温度設定値演算装置を提供できる。
【0078】さらに、ゾーン温度センサおよびゾーン環
境申告手段を設けてゾーン単位で体感−ゾーン温度関係
式を求め室内温度設定のできる空気調和機の室内温度設
定値演算装置を提供できる。
【0079】さらに、パーソナル温度センサおよびパー
ソナル環境申告手段を設けて個人の好みを加味した室内
温度設定のできる空気調和機の室内温度設定値演算装置
を提供できる。
【0080】さらに、時計を設け時刻単位で体感と室内
温度の関係式を求め時刻に応じたきめ細かい室内温度設
定のできる空気調和機の室内温度設定値演算装置を提供
できる。
【0081】さらに、カレンダーを設け季節単位で体感
と室内温度の関係式を求め季節に応じたきめ細かい室内
温度設定のできる空気調和機の室内温度設定値演算装置
を提供できる。
【0082】さらに、外気温度センサを設け外気温度の
大小に対応して体感と室内温度の関係式を求め外気温度
に応じたきめ細かい室内温度設定のできる空気調和機の
室内温度設定値演算装置を提供できる。
【0083】さらに、日射量計と雨量計と天候推論手段
を設け天候を推論し、天候に対応した体感と室内温度の
関係式を求め天候に応じたきめ細かい室内温度設定ので
きる空気調和機の室内温度設定値演算装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気調和機の室内温度設
定値演算装置の構成を示すブロック図
【図2】同制御装置の動作を示すフローチャート
【図3】同第2実施例の空気調和機の室内温度設定値演
算装置の構成を示すブロック図
【図4】同制御装置の動作を示すフローチャート
【図5】同第3実施例の空気調和機の室内温度設定値演
算装置の構成を示すブロック図
【図6】同第4実施例の空気調和機の室内温度設定値演
算装置の構成を示すブロック図
【図7】同第5実施例の空気調和機の室内温度設定値演
算装置の構成を示すブロック図
【図8】同制御装置の動作を示すフローチャート
【図9】同第6実施例の空気調和機の室内温度設定値演
算装置の構成を示すブロック図
【図10】同制御装置の動作を示すフローチャート
【図11】同第7実施例の空気調和機の室内温度設定値
演算装置の構成を示すブロック図
【図12】同制御装置の動作を示すフローチャート
【図13】同第8実施例の空気調和機の室内温度設定値
演算装置の構成を示すブロック図
【図14】同制御装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 室内温度センサ 2 環境申告手段 3a 申告データ記憶手段 3b 申告データ記憶手段 3c 申告データ記憶手段 3d 申告データ記憶手段 3e 申告データ記憶手段 3f 申告データ記憶手段 3g 申告データ記憶手段 3h 申告データ記憶手段 4a 快適環境演算手段 4b 快適環境演算手段 4c 快適環境演算手段 4d 快適環境演算手段 4e 快適環境演算手段 4f 快適環境演算手段 4g 快適環境演算手段 4h 快適環境演算手段 5a 設定値演算手段 5b 設定値演算手段 5c 設定値演算手段 5d 設定値演算手段 5e 設定値演算手段 5f 設定値演算手段 5g 設定値演算手段 5h 設定値演算手段 6 空気調和機 7 輻射温度センサ 8−1 ゾーン温度センサ 8−2 ゾーン温度センサ 9−1 ゾーン環境申告手段 9−2 ゾーン環境申告手段 10−1 VAV 10−2 VAV 11−1 パーソナル温度センサ 11−2 パーソナル温度センサ 12−1 パーソナル環境申告手段 12−2 パーソナル環境申告手段 13−1 パーソナル空気調和機 13−2 パーソナル空気調和機 14 時計 15 カレンダー 16 外気温度センサ 17 日射量センサ 18 雨量計 19 天候推論手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内の温度を計測する室内温度センサと、
    居住者が室内環境の申告を行う環境申告手段と、前記環
    境申告手段に入力された環境申告内容と環境申告時の前
    記室内温度センサの計測値を記憶する申告データ記憶手
    段と、前記申告データ記憶手段に記憶された環境申告内
    容と室内温度のデータから体感と室内温度の関係式を演
    算する快適環境演算手段と、前記快適環境演算手段で演
    算された体感と室内温度との関係式から空気調和機の室
    内冷房設定値と室内暖房設定値を演算する設定値演算手
    段を備えた空気調和機の室内温度設定値演算装置。
  2. 【請求項2】室内の輻射温度を計測し、計測値を申告デ
    ータ記憶手段と設定値演算手段に出力する輻射温度セン
    サを設けた請求項1記載の空気調和機の室内温度設定値
    演算装置。
  3. 【請求項3】各ゾーンの温度を計測し、計測値を申告デ
    ータ記憶手段に出力する複数のゾーン温度センサと、各
    ゾーン毎に設置され居住者からの環境申告を受け環境申
    告結果を前記申告データ記憶手段に出力する複数のゾー
    ン環境申告手段と、各ゾーンの温度制御を行う各VAV
    に対して室内冷房設定値と室内暖房設定値を送信する設
    定値演算手段を設けた請求項1記載の空気調和機の室内
    温度設定値演算装置。
  4. 【請求項4】各居住者近傍の温度を計測し、計測値を申
    告データ記憶手段に出力する複数のパーソナル温度セン
    サと、各居住者の環境申告を個別に受け環境申告結果を
    申告データ記憶手段に出力する複数のパーソナル環境申
    告手段と、各パーソナル空間の温度制御を行う各パーソ
    ナル空気調和機に対して室内冷房設定値と室内暖房設定
    値を送信する設定値演算手段を設けた請求項1記載の空
    気調和機の室内温度設定値演算装置。
  5. 【請求項5】現在時刻を申告データ記憶手段と設定値演
    算手段に出力する時計を設けた請求項1記載の空気調和
    機の室内温度設定値演算装置。
  6. 【請求項6】現在の日付を申告データ記憶手段と設定値
    演算手段に出力するカレンダーを設けた請求項1記載の
    空気調和機の室内温度設定値演算装置。
  7. 【請求項7】外気の温度を計測し、計測値を申告データ
    記憶手段と設定値演算手段に出力する外気温度センサを
    設けた請求項1記載の空気調和機の室内温度設定値演算
    装置。
  8. 【請求項8】日射量を計測する日射センサと、降雨の有
    無を計測する雨量計と、前記日射センサと、前記雨量計
    の計測値から天候を推論し推論結果を申告データ記憶手
    段と設定値演算手段に出力する天候推論手段を設けた請
    求項1記載の空気調和機の室内温度設定値演算装置。
JP7105489A 1995-04-28 1995-04-28 空気調和機の室内温度設定値演算装置 Pending JPH08303833A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7105489A JPH08303833A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 空気調和機の室内温度設定値演算装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7105489A JPH08303833A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 空気調和機の室内温度設定値演算装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08303833A true JPH08303833A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14409016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7105489A Pending JPH08303833A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 空気調和機の室内温度設定値演算装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08303833A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004003759A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Toenec Corp 空調温度制御装置
JP2006090668A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Daikin Ind Ltd 温熱環境制御システムおよび温熱環境制御方法
JP2009276007A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Sharp Corp 空気調和機及び空気調和装置
JP2011021881A (ja) * 2010-10-29 2011-02-03 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2012063115A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Denso Wave Inc 全館空調システム
CN106796043A (zh) * 2014-08-25 2017-05-31 三星电子株式会社 温度控制方法和装置
CN106839268A (zh) * 2016-12-23 2017-06-13 Tcl空调器(中山)有限公司 空调器自学习控制方法及系统
JP2020153780A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 人状態推定モジュール、温冷感推定モジュール、ユーザインタフェース装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004003759A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Toenec Corp 空調温度制御装置
JP2006090668A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Daikin Ind Ltd 温熱環境制御システムおよび温熱環境制御方法
JP4604630B2 (ja) * 2004-09-27 2011-01-05 ダイキン工業株式会社 温熱環境制御システムおよび温熱環境制御方法
JP2009276007A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Sharp Corp 空気調和機及び空気調和装置
JP2012063115A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Denso Wave Inc 全館空調システム
JP2011021881A (ja) * 2010-10-29 2011-02-03 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
CN106796043A (zh) * 2014-08-25 2017-05-31 三星电子株式会社 温度控制方法和装置
US10436467B2 (en) 2014-08-25 2019-10-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Temperature control method and apparatus
CN106839268A (zh) * 2016-12-23 2017-06-13 Tcl空调器(中山)有限公司 空调器自学习控制方法及系统
JP2020153780A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 人状態推定モジュール、温冷感推定モジュール、ユーザインタフェース装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Atthajariyakul et al. Real-time determination of optimal indoor-air condition for thermal comfort, air quality and efficient energy usage
Nicol et al. Climatic variations in comfortable temperatures: the Pakistan projects
Nicol et al. Adaptive thermal comfort and sustainable thermal standards for buildings
CN1884934B (zh) 空调控制装置
Gao et al. Optimal personal comfort management using SPOT+
CN103003637B (zh) 建筑物居住者的热舒适度个性化控制
CA2041717A1 (en) Comfort control system and method factoring mean radiant temperature
JP3214317B2 (ja) 空調装置
Garnier et al. Low computational cost technique for predictive management of thermal comfort in non-residential buildings
Nikovski et al. A method for computing optimal set-point schedules for HVAC systems
Evans Evaluating comfort with varying temperatures: a graphic design tool
JPH0821650A (ja) ビル制御装置
JPH08303833A (ja) 空気調和機の室内温度設定値演算装置
Nouvel et al. A novel personalized thermal comfort control, responding to user sensation feedbacks
JPH08303834A (ja) 空気調和機の室内温度設定値演算装置
Ito et al. A practical case study of HVAC control with MET measuring in HEMS environment
Petrova et al. Intelligent indoor microclimate control
JP2008298296A (ja) 空調制御装置
JPH06347077A (ja) 室内環境制御装置
JP2015090232A (ja) 空気調和システム、プログラム
KR101137662B1 (ko) 공조 시스템의 pmv제어방법
JPH09229463A (ja) ガイダンス表示システム
Sharma et al. Evaluation of data for developing an adaptive model of thermal comfort and preference
US4582982A (en) Electrical heating control system
JP2897395B2 (ja) 空気調和機の制御装置