JP2009275896A - 低温pcタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置 - Google Patents

低温pcタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 任意の位置に配設できるようにする。
【解決手段】 上下方向に延びる矩形板状のつば板15の裏面に、H形鋼製のアンカー本体16を、直角方向に所要寸法突出させて設け、つば板15の厚さ寸法と、アンカー本体16のつば板15からの突出量との和の寸法Dが、低温PCタンクのPC防液堤の躯体コンクリート内に配筋される主筋からPC防液堤の内周側表面までのコンクリートかぶり厚さよりも小さくなるように設定して、外槽側ライナ剛アンカー装置14を形成する。PC防液堤の内周側のコンクリートかぶりの中にアンカー本体16を収めることで、PC防液堤に主筋と干渉しない状態で埋設させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、LNGタンクの如き低温PCタンクにおけるPC防液堤(コンクリート躯体)に埋め込んで外槽側ライナをPC防液堤の内面に固定して支持させるために用いる低温PCタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置に関するものである。
LNGタンクの如き低温PCタンクにおけるPC防液堤の内周面には、気密性を保持するために、外槽側ライナが固定されている。
上記外槽側ライナのPC防液堤への固定は、該PC防液堤に埋設したアンカーに外槽側ライナを溶接等で固定することにより行われているが、上記アンカーは、外槽側ライナが固定されると該外槽側ライナの自重を支持する必要があると共に、PC防液堤の収縮(プレストレス導入、クリープ等)によって外槽側ライナと該PC防液堤との間に作用する剪断力に対して十分な剪断抵抗を有するものであることが必要である。
上記のような必要性を満たすものとして用いられている従来の外槽側ライナアンカー構造の1つとして、図5及び図6に示す如き金属製のセパレータコーン1をアンカーとして用いるようにしたものがある。
すなわち、図5及び図6に示すセパレータコーン1は、円板状の薄板からなるつば板2と、該つば板2の裏面の中央部に溶接により固定して突設し且つ先端面に後述するセパレータの連結用ねじ穴4を所要深さとして設けた円柱状のコーン部3とからなるものとしてある。
上記セパレータコーン1は、図5乃至図7に示す如く、PC防液堤5を構築するときに用いるコンクリート型枠6における内側に位置する型枠部材6aの所要個所、すなわち、図示しない鉛直方向及び周方向の主筋や板厚方向の補強筋等の鉄筋と干渉しないように配置されるセパレータに対応した個所に、着脱可能に取り付け、外側に位置する型枠部材6bに取り付けて内側へ水平状態で延びるセパレータ7の先端部を、セパレータコーン1の外向きに突出するコーン部3のねじ穴4に螺合する等して連結させるようにし、セパレータ7とセパレータコーン1によりコンクリート型枠6を保持させるようにしてある。
上記のように予めコンクリート型枠6に取り付けて用いられるセパレータコーン1は、型枠6内へのコンクリート打設が行われて打設コンクリートの養生後、PC防液堤5が構築されると、コンクリート型枠6の型枠部材6aをセパレータコーン1のつば板2から離脱させると共に、セパレータ7から型枠部材6bを離脱させて、セパレータ7とともにセパレータコーン1をPC防液堤5に埋設し、該PC防液堤5の内周面に、セパレータコーン1のつば板2の表面が露出している状態となるようにしてあり、このつば板2の表面に外槽側ライナ8を溶接により固定させるようにしてある。9はコーン部3の溶接部である。
一方、LNGタンクや原子炉格納容器等、強度部材にコンクリートを使用して造られる容器も、内面を鋼製のライナで覆うようにしたものとしてある。図8及び図9はその一例を示すもので、コンクリート部10に埋め込まれた多数のスタッド11を、各先端をコンクリート部10の内面に露出させてアンカーとし、コンクリート部10の内側に配した鋼製のライナ12の裏面側を、上記各スタッド11の先端に固定させて、鋼製のライナ12を支持させるようにしてある。なお、13はライナ12の内側にブラケットやサポートを取り付けるときに直接ライナ12に取り付けないようにするために設けられているパッドプレートである(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−40393号公報
ところが、上記したように、PC防液堤に埋設するアンカーは、PC防液堤の収縮(プレストレス導入、クリープ等)によって外槽側ライナと該PC防液堤との間に発生する剪断力に対し、外槽側ライナとアンカーとの溶接部が耐えられるよう、適切にアンカーの間隔及び個数を決定する必要があるが、上記セパレータコーン1をアンカーとして用いるようにしたものでは、セパレータコーン1の設置位置が、型枠6に取り付けてPC防液堤に埋め込まれるセパレータ7の割付けに左右され、任意の位置にセパレータコーン1を設置するということができないという問題があると共に、PC防液堤の構築時に、配筋される垂直方向と周方向の鉄筋にセパレータ7を干渉させないように考慮しなければならないという問題がある。更に、人力で型枠に設置するセパレータコーン1は、コーン部3が円柱状で重量が大きいこと、つば板2が円板状でハンドリングが難しいこと、等から、コンクリート打設前の型枠部材6aへの取り付け作業に多くの労力と時間を必要とするという問題がある。
又、特許文献1に記載されたスタッドをアンカーとするものでは、各スタッド11への外槽側ライナの固定となるため、外槽側ライナを支持するスタッド11を多数必要とするという問題がある。
そこで、本発明は、軽量で且つハンドリングに優れると共に、コンクリートとの接触面積を増大させてアンカーに必要な性能を保持し、更にPC防液堤内の鉄筋との干渉を考慮することなく任意の個所に自由に配置できるようにした低温PCタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、低温PCタンクのPC防液堤内面を覆う外槽側ライナをPC防液堤に支持させるため該PC防液堤に埋め込む外槽側ライナ剛アンカー装置において、上下方向に延びるつば板の片面に、形鋼を水平方向へ所要寸法張り出すように取り付け、且つ上記つば板の厚さ寸法と、上記形鋼のつば板からの張り出し量との和の寸法が、上記PC防液堤の内側寄りのコンクリートのかぶり寸法よりも小さくなるようにしてなり、上記PC防液堤の内周面に、上記形鋼が外向きとなるように埋設した構成とする。
又、上記構成において、つば板の形鋼取付け面に、持手を取り付けて、該持手もPC防液堤のコンクリート中に埋め込むようにした構成とする。
本発明の低温PCタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
(1)低温PCタンクのPC防液堤内面を覆う外槽側ライナをPC防液堤に支持させるため該PC防液堤に埋め込む外槽側ライナ剛アンカー装置において、上下方向に延びるつば板の片面に、形鋼を水平方向へ所要寸法張り出すように取り付け、且つ上記つば板の厚さ寸法と、上記形鋼のつば板からの張り出し量との和の寸法が、上記PC防液堤の内側寄りのコンクリートのかぶり寸法よりも小さくなるようにしてなり、上記PC防液堤の内周面に、上記形鋼が外向きとなるように埋設した構成としてあるので、つば板と形鋼による構成から軽量とすることができてハンドリング性を向上させることができると共に、形鋼により表面積を円柱状のものに比して大幅に大きくすることができて、コンクリートとの接触面積の増大が図れ、アンカーに必要な性能を十分に保持させることができる。更に、コンクリートのかぶりの中に形鋼を収めるようにすることから、PC防液堤内の鉄筋との干渉を考慮する必要をなくし、任意の個所に自由に埋設させることが可能となる。
(2)つば板に持手を取り付けることにより、持手を円周筋に掛けて仮置きすることが可能となる等、本装置のハンドリングがより楽になり、型枠への取り付けを容易に行うことができるほかに、持手をコンクリート中に埋め込むことから、持手自体によりアンカー効果を高めることもできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図3は本発明の低温PCタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置の実施の一形態を示すもので、以下のようにしてある。
すなわち、上下方向に所要寸法延びる矩形状の薄板からなるつば板15の裏面となる一側面に、該つば板15より直角方向に所要寸法突出するアンカー本体16を設け、且つ上記つば板15の厚さ寸法と、アンカー本体16の上記つば板15からの突出量との和の寸法Dが、図2(イ)(ロ)に示す低温PCタンク17のPC防液堤18の躯体コンクリート内に鉛直方向に配筋する主筋である鉛直筋19aと、周方向に配筋する主筋である円周筋19bのうち、該PC防液堤18の最も内側(最内縁)に位置する主筋19a,19bから該PC防液堤18の内周側表面までのコンクリートかぶり厚さTよりも小さくなるように設定して、外槽側ライナ剛アンカー装置14を構成する。
詳述すると、上記アンカー本体16は、所要の形鋼、たとえば、H形鋼を所定の長さ寸法に切断して形成した構成としてあり、該アンカー本体16の一端部が、上記つば板15の裏面の中央部に溶接により一体に取り付けてある。これにより、上記アンカー本体16を、単位長さ寸法や単位重量当りの表面積が大きいH型断面形状として、該アンカー本体16と上記PC防液堤18の躯体コンクリートとの付着面積(接触面積)を大きく確保できるようにしてある。更に、上記アンカー本体16を、H型断面形状とすることで、上記PC防液堤18の内周側に配して上記つば板15の表面側に取り付けられる外槽側ライナ20の自重に加え、上記PC防液堤18のプレストレス導入やクリープ等による収縮に伴われて上記外槽側ライナ20に座屈方向の力が作用するときの反力が、該外槽側ライナ20とPC防液堤18との間に剪断力として作用する際に、上記アンカー本体16に、この剪断力を支持するための断面性能を確保することができるようにしてある。
更に、ハンドリング性を向上させるために、上記つば板15の裏面となる一側面の上部所要個所、たとえば、図1(イ)に示す如く、つば板15の一側面における上部左右位置の2個所には、該つば板15の一側面より突出する棒材製の持手21が設けてある。
上記つば板15の外周部所要個所、たとえば、対角の二隅には、ねじ穴22が設けてある。これにより、上記PC防液堤18を構築する際に用いるコンクリート打設用の型枠部材23aの内面(コンクリート打設側面)の所要個所に、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14を配置した状態で、上記型枠部材23aに設けた図示しないボルト孔に該型枠部材23aの外側より挿通させたボルト24を、上記つば板15のねじ穴22に取り外し可能に螺着させて締めることで、上記型枠部材23aの内面側に、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14を、分離可能に保持させることができるようにしてある。
25はPC防液堤18の躯体コンクリート内に板厚方向、すなわち、上記鉛直筋19a及び円周筋19bの双方に直交する方向に配筋する剪断補強筋、26はつば板15とアンカー本体16との溶接部である。
以上の構成としてある外槽側ライナ剛アンカー装置14を使用する場合は、先ず、構築すべきPC防液堤18の躯体コンクリートを高さ方向及び周方向にそれぞれ複数分割して設定したロットごとに、上記躯体コンクリート内に鉛直方向に通すための主筋である鉛直筋19aと周方向に通すための主筋である円周筋19bと板厚方向に通す鉄筋である剪断補強筋25の配筋作業を行う。なお、この配筋作業の際、上記剪断補強筋25は、据付け範囲にある程度自由度があるため、該剪断補強筋25における上記PC防液堤18の内周側端部から上記PC防液堤18の内周面までに設定してあるコンクリートかぶり厚さよりも、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14におけるつば板15の厚さ寸法と、アンカー本体16の上記つば板15からの突出量との和の寸法Dの方が大きい場合には、上記剪断補強筋25の配置する位置を、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14の設置予定位置と干渉しない位置へ予めずらした状態で配筋しておくようにする。
次に、図3に示すように、上記配筋された鉛直筋19a、円周筋19b及び剪断補強筋25の内周側に配設するための内周側型枠部材23aの内面(コンクリート打設側面)に、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14を、図2(イ)(ロ)に示した上記PC防液堤18における配設予定個所と対応させて配置した状態にて、該外槽側ライナ剛アンカー装置14のつば板15に設けてあるねじ穴22に、上記型枠部材23aの図示しないボルト孔に外側より挿通させたボルト24を螺着させて、該内周側型枠部材23aの内面における所定個所に、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14を保持させる。
次いで、上記配筋された鉛直筋19a、円周筋19b及び剪断補強筋25の内周側と外周側に、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14を保持させてなる内周側型枠部材23aと、外周側型枠部材23bをそれぞれ配置した後、該内周側と外周側の各型枠部材23aと23b同士を図示しないセパレータを介し連結してコンクリート型枠23を構成する。
その後、上記コンクリート型枠23にコンクリートを打設した後、養生させる。
上記のようにしてコンクリート型枠23内に打設したコンクリートの養生後は、上記内周側型枠部材23aに上記外槽側ライナ剛アンカー装置14を保持させているボルト24を取り外して、該内周側型枠部材23aより上記外槽側ライナ剛アンカー装置14を分離させた後、内周側と外周側の各型枠部材23aと23bを取り外すと、内周面の所定位置に上記つば板15の表面となる他側面を露出させた状態で外槽側ライナ剛アンカー装置14が埋設されたPC防液堤18が構築されるようになる。
したがって、その後は、上記PC防液堤18の内周側に、外槽側ライナ20を、配置すると共に、該外槽側ライナ20を、上記PC防液堤18の内周面の所定個所に埋設されている外槽側ライナ剛アンカー装置14のつば板15の表面に溶接により固定するようにする。
以上のようにして構築されたPC防液堤18にて、上記PC防液堤18の内周面に配した外槽側ライナ剛アンカー装置14に、上記つば板15の表面側に取り付けた外槽側ライナ20の自重に加え、上記PC防液堤18の収縮(プレストレス導入、クリープ等)によって外槽側ライナ20と該PC防液堤18との間に剪断力が作用しても、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14は、上記PC防液堤18の躯体コンクリートに埋没させるためのアンカー本体16をH型断面形状として、単位長さ寸法や単位重量当りの表面積を大きくして、上記PC防液堤18の躯体コンクリートとの付着面積(接触面積)を大きく確保できるようにしてあると共に、上記外槽側ライナ20とPC防液堤18との間に作用する剪断力を支持するための断面性能を確保することができるようにしてあることから、該外槽側ライナ剛アンカー装置14が上記PC防液堤18の躯体コンクリートより脱落したり、外槽側ライナ剛アンカー装置14自体が破壊される虞はない。
このように、本発明の低温PCタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置14によれば、つば板15と、単位重量当りの表面積が大きいH形鋼製のアンカー本体16とからなる構成とすることで、外槽側ライナ20を支持するためのPC防液堤18の躯体コンクリートとの十分な付着力を確保した上で軽量化を図ることができて、ハンドリング性を向上させることができる。
更に、上記つば板15の裏面に持手21を設けた構成としてあるため、外槽側ライナ剛アンカー装置14のハンドリング性の更なる向上化を図ることができる。又、上記持手21を利用してPC防液堤18の周方向に配筋される円周筋19bに掛けて仮置きすることが可能となる等によっても、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14のハンドリング性を高めることが可能になる。更には、上記持手21をPC防液堤18の躯体コンクリートに埋め込むようにしてあるため、該PC防液堤18に埋め込まれた持手21自体により、アンカー効果を高めることが可能になる。
上記外槽側ライナ剛アンカー装置14では、つば板15の厚さ寸法と、アンカー本体16が上記つば板15の裏面より突出する寸法との和を、上記PC防液堤18の躯体コンクリート内にて、通常、厳密な配置が要求される主筋である鉛直筋19a及び円周筋19bのうち最内縁に位置するものから、該PC防液堤18の内周面までのコンクリートかぶり厚さ寸法よりも小さくなるように設定してあるので、上記各主筋19a,19bの配置に何ら干渉を受けることなく、PC防液堤18の内周面の任意の個所に、該外槽側ライナ剛アンカー装置14を自在に埋設することができる。
なお、つば板15の厚さ寸法と、アンカー本体16が上記つば板15の裏面より突出する寸法との和は、上記PC防液堤18の躯体コンクリート内に板厚方向に配筋する剪断補強筋25における該PC防液堤18の内周側端部から、該PC防液堤18の内周面までのコンクリートかぶり厚さ寸法よりも多少大きく設定されていても、据付範囲に自由度がある該剪断補強筋25を、上記外槽側ライナ剛アンカー装置14と干渉しない位置へずらして配筋するようにすれば、該外槽側ライナ剛アンカー装置14の配置の自由度が影響を受けることはない。
又、上記つば板15の裏面側に設ける持手21の該つば板15からの突出量が、上記PC防液堤18の躯体コンクリートにおける主筋としての鉛直筋19a及び円周筋19bから該PC防液堤18の内周面までのコンクリートかぶり厚さ寸法より多少大きくなっていても、つば板15の形状が上下に延びる矩形状としてあることから、外槽側ライナ剛アンカー装置14の位置を上記持手21の棒径分ずらすことは許容できる。よって、該持手21が上記各主筋19a,19bと干渉する虞を未然に防止できるため、該外槽側ライナ剛アンカー装置14の配置の自由度が影響を受けることはない。
次に、図4(イ)(ロ)(ハ)は、本発明の実施の他の形態として、図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図3の実施の形態の応用例を示すもので、図4(イ)は、図1(イ)(ロ)(ハ)に示した外槽側ライナ剛アンカー装置14と同様の構成において、アンカー本体を、H形鋼製のアンカー本体16とすることに代えて、溝形鋼を所要の長さ寸法に切断した構成のアンカー本体16aとし、該アンカー本体16aを、つば板15の裏面となる一側面に、上下一対取り付けてなる構成としたものである。
又、図4(ロ)は、アンカー本体を、H形鋼製のアンカー本体16とすることに代えて、T形鋼を所要の長さ寸法に切断した構成のアンカー本体16bとし、該アンカー本体16bを、つば板15の裏面となる一側面の中央部に取り付けてなる構成としたものである。
更に、図4(ハ)は、アンカー本体を、H形鋼製のアンカー本体16とすることに代えて、山形鋼を所要の長さ寸法に切断した構成のアンカー本体16cとし、該アンカー本体16cを、つば板15の裏面となる一側面の中央部に、上下一対取り付けてなる構成としたものである。
図4(イ)(ロ)(ハ)におけるその他の構成は図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
図4(イ)(ロ)(ハ)の実施の形態によっても、それぞれ所要の形鋼を切断した形状のアンカー本体16a,16b,16cを採用することで、該アンカー本体16a,16b,16cを単位重量当り及び単位長さ当りの表面積を大きなものとすることができて、PC防液堤18の躯体コンクリートとの付着性を高めることができると共に、PC防液堤18の収縮(プレストレス導入、クリープ等)に伴って該PC防液堤18とその内側の外槽側ライナ20との間に作用する剪断力を支持するための断面性能を確保することができる。よって、図4(イ)(ロ)(ハ)の実施の形態によっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、外槽側ライナ20を溶接して固定する面積が確保できれば、つば板15のサイズや縦横比は変更してもよい。
つば板に設ける持手21の形状は、PC防液堤18の躯体コンクリート内に配筋される主筋としての鉛直筋19a及び円周筋19bや剪断補強筋25と干渉しない形状としてあれば、図示した以外の形状としてもよい。
アンカー本体16,16a,16b,16cを構成する形鋼は、H形鋼、溝形鋼、山形鋼、T形鋼、I形鋼、CT形鋼、平鋼、その他軽量化形鋼を含む任意の形鋼を用いるようにしてよい。又、つば板15のサイズに応じて取付け位置や取付姿勢を変化させるようにしてもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の外槽側ライナ剛アンカー装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は裏面側から見た図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図、(ハ)は(イ)のB−B方向矢視図である。 図1の装置を装備した低温PCタンクのPC防液堤の部分を示すもので、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は外槽側ライナ剛アンカー装置の設置部分を拡大して示す図である。 図1の装置を低温PCタンクのPC防液堤に設置する状態を示す概要図である。 本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)(ロ)(ハ)はそれぞれアンカー本体の別の形態を示す図1(イ)に対応する図である。 従来のセパレータコーンの正面図である。 図5に示すセパレータコーンをPC防液堤に埋設固定してアンカーとして用いる状態を示す側面図である。 セパレータコーンとセパレータをコンクリート型枠に取り付けた状態を示す概略図である。 従来のコンクリート製容器内面へのライナ取付状態を示す切断側面図である。 図8のライナを裏面側から見た断面図である。
符号の説明
14 外槽側ライナ剛アンカー装置
15 つば板
16,16a,16b,16c アンカー本体(形鋼)
17 低温PCタンク
18 PC防液堤
19a 鉛直筋(主筋)
19b 円周筋(主筋)
20 外槽側ライナ
21 持手

Claims (2)

  1. 低温PCタンクのPC防液堤内面を覆う外槽側ライナをPC防液堤に支持させるため該PC防液堤に埋め込む外槽側ライナ剛アンカー装置において、上下方向に延びるつば板の片面に、形鋼を水平方向へ所要寸法張り出すように取り付け、且つ上記つば板の厚さ寸法と、上記形鋼のつば板からの張り出し量との和の寸法が、上記PC防液堤の最内縁主筋のコンクリートのかぶり寸法よりも小さくなるようにしてなり、上記PC防液堤の内周面に、上記形鋼が外向きとなるように埋設した構成を有することを特徴とする低温PCタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置。
  2. つば板の形鋼取付け面に、持手を取り付けて、該持手もPC防液堤のコンクリート中に埋め込むようにした請求項1記載の低温PCタンクの外槽側ライナ剛アンカー装置。
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