JP5155776B2 - 合成梁 - Google Patents

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Description

本発明は、合成梁に関する。
鉄骨造や鉄骨鉄筋コンクリート造の構造物は、鉄骨大梁と鉄骨小梁とを組み合わせて構成された架構上面にコンクリートスラブを形成することにより構築されている。
ところが、前記従来の構造物は、鉄骨大梁と鉄骨小梁とを配設するため、鋼材量が多く、材料費が高価であった。
そのため、鉄骨小梁を省略してコストの削減を図る構造物として、鉄骨大梁の上フランジの上面に、ハーフPC板を横架させ、このハーフPC板の上面にコンクリートを打設することによりスラブを形成することで、合成梁を構築する場合がある。
前記従来の合成梁のせい(高さ)は、梁せいとスラブの部材厚との合計である。ところが、合成梁のせいは、構造物の階高や天井の高さに直接的に影響するため、合成梁のせいが大きくなると、直接構造物全体の経済性や施工性に影響を及ぼしていた。
そのため、特許文献1には、図4に示すように、鉄骨梁110のウェブ113にスラブ受け120を形成し、このスラブ受け120を介して現場打ちコンクリートによりスラブ130を形成することで鉄骨梁110の上フランジ111の上面とスラブ130の上面とを一致させる合成梁101が開示されている。スラブ130をスラブ受け120を介して鉄骨梁110の中間部で支持することにより、合成梁101のせいの大きさを押さえ、階高等の大きさを最小限に抑えることが可能となる。
なお、図4において符号112は下フランジ、114はスタッドボルトである。
特開2002−1188209号公報
ところが、前記特許文献1に記載の合成梁101は、高所作業によるスラブ130用の型枠の設置、配筋、コンクリート打設等を要し、施工に手間がかかっていた。
また、特許文献1に記載の合成梁において、ハーフPC板を用いることで型枠の設置、配筋、コンクリート打設等の作業を省略し、施工性の向上を図る場合は、鉄骨梁のフランジよりも奥まった位置にスラブ受け(ブラケット)が配置されているため、ハーフPC板を載せにくい。一方、スラブ受けを鉄骨梁のフランジよりも外側まで伸ばすと、鋼材量が増加し、経済性に影響を及ぼすことが懸念されていた。
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、全体の高さを最小限に抑えるとともに、簡易かつ安価に製造されることを可能とした合成梁を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、上フランジと下フランジとウェブとを備えてなる梁と、前記ウェブの少なくとも一方の側面に形成されたスラブ受けと、前記スラブ受けに載置されるプレキャスト床版と、を備える合成梁であって、前記上フランジの幅が前記下フランジの幅よりも小さく、かつ、前記上フランジの厚みが前記下フランジの厚みよりも大きく形成されているとともに、前記スラブ受けの先端が前記上フランジの先端よりも外側に突出していることを特徴としている。
かかる合成梁によれば、プレキャスト床版をスラブ受けに載置することで、簡易に合成梁を構成することが可能となる。
また、梁のウェブに形成されたスラブ受けにプレキャスト床版を載置することにより、合成梁のせい(高さ)を小さくすることが可能となるため、階高を小さくすることが可能となる。そのため、構造物の柱の高さを小さくすること等により全体の鋼材量の削減が可能となり、全体の工事費の削減による経済的効果を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、上フランジと下フランジとウェブとを備えてなる梁と、前記ウェブの少なくとも一方の側面に形成されたスラブ受けと、前記スラブ受けに載置されるプレキャスト床版と、を備える合成梁であって、前記スラブ受けが、山形鋼により形成されていて、前記スラブ受けの一片が前記ウェブを貫通したボルトにより前記ウェブに当接した状態で固定されており、前記上フランジの幅が前記下フランジの幅よりも小さく形成されているとともに、前記スラブ受けの他片が前記上フランジの先端よりも外側に突出していることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明は、上フランジと下フランジとウェブとを備えてなる梁と、前記ウェブの少なくとも一方の側面に形成されたスラブ受けと、前記スラブ受けに載置されるプレキャスト床版と、を備える合成梁であって、前記スラブ受けが、前記ウェブを貫通した鉄筋を巻き込んだ状態で形成されたコンクリート部材であり、前記上フランジの幅が前記下フランジの幅よりも小さく形成されているとともに、前記スラブ受けの先端が前記上フランジの先端よりも外側に突出していることを特徴としている。
本発明の合成梁によれば、簡易かつ安価に構造物を製造することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態にかかる合成梁1は、図1(a)に示すように、上フランジ11と下フランジ12とウェブ13とを備えてなる梁10と、ウェブ13の両側面に形成されたスラブ受け20と、このスラブ受け20に載置される床版30とを備えている。
本実施形態に係る梁10は、所定の厚みと幅を有した3枚の鋼板を、それぞれ上フランジ11、下フランジ12およびウェブ13として、溶接接合等により一体化することで形成された鉄骨部材により構成されている。
上フランジ11は、その幅が下フランジ12の幅よりも小さく、その厚みが下フランジ12の厚みよりも大きい鋼板により形成されている。なお、上フランジ11と下フランジ12の重量は同等とし、従来のH形鋼からなる鉄骨梁の断面性能を確保している。
上フランジ11の上端面には、後記する床版30のトップコンクリート32に埋設される複数本のコネクタ14が、所定の間隔で突設されている。
コネクタ14の本数や配置は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。また、本実施形態では、コネクタ14としてスタッドボルトを採用しているが、コネクタ14の構成は限定されるものではない。
ウェブ13には、その高さ方向中間付近に、ボルト孔13aが所定の間隔により形成されている。このボルト孔13aには、スラブ受け20を固定するためのボルトBが挿通される(図1(b)参照)。
ボルト孔13aを形成する位置(ウェブ13に対する高さ位置)は、床版30の高さ(厚み)等に応じて適宜設定する。また、ボルト孔13aの形成箇所数や、形成ピッチ等も限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
なお、本実施形態では、鋼板を組み合わせることにより梁10を構成する鉄骨部材を形成するものとしたが、当該鉄骨部材の形成方法は限定されるものではなく、例えば圧延加工により予め所定の断面形状の鉄骨部材を形成してもよい。
スラブ受け20は、図1(a)および(b)に示すように、山形鋼(アングル材)を、梁10のウェブ13に固定することにより形成されている。
スラブ受け20は、山形鋼の一方の片21に、梁10のウェブ13に形成されたボルト孔13aと一致するようにボルト孔が形成されており、両ボルト孔に挿通したボルトBをナットNに螺着することにより、ウェブ13に固定されている。
スラブ受け20は、図1(a)に示すように、他方の片22の上端面から上フランジ11の上端面までの距離(高さ)が、床版30のハーフPC板31の高さ(厚さ)と同等となるように、配置されている。
なお、スラブ受け20の設置高さは限定されるものではない。
本実施形態に係るスラブ受け20は、その先端が平面視で下フランジ12の先端と一致し、上フランジ11の先端よりも外側に突出するように形成されている。
なお、スラブ受け20の先端は、平面視で上フランジ11の先端よりも外側に突出していればよく、必ずしも下フランジ12の先端と一致していなくてもよい。
床版30は、図1(a)および(b)に示すように、ハーフPC板(プレキャスト床版)31とトップコンクリート32により構成されている。
ハーフPC板31は、床版30の基部を構成する部材であって、端部がスラブ受け20に載置された状態で、梁10に横架されている。
ハーフPC板31は、上面が梁10の上フランジ11の上面と略平行をなしている。
ハーフPC板31は、図1(b)に示すように、所定の間隔により複数の楕円形状の孔31a,31a,…が梁10と直交する方向に貫通してなるプレキャスト製のコンクリート板材である。なお、ハーフPC板31に形成される孔31aの断面形状は限定されるものではない。
ハーフPC板31は、図1(a)に示すように、上面がトップコンクリート32により被覆されているとともに、梁部材を挟んで対向するハーフPC板31との間にもトップコンクリート32の一部が充填されている。
ハーフPC板31の孔31aの端部には、コンクリート止め部材31bが配設されており、トップコンクリート32が孔31aの奥に入り込むことを防止する。
トップコンクリート32は、ハーフPC板31の上面(スラブ受け20の上部)に打設されてなる鉄筋コンクリート部材である。
トップコンクリート32は、コンクリート打設時に梁10の上面に突設されたコネクタ14と梁10の上部を巻き込むとともに、ハーフPC板31の孔31a端部に入り込むことで、梁10およびハーフPC板31と一体を呈する。
トップコンクリート32の強度等は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。また、トップコンクリート32の鉄筋32aの配筋ピッチや鉄筋径等も適宜設定すればよい。
合成梁1の構築は、スラブ受け固定工程と、PC板載置工程と、トップコンクリート打設工程とを備えている。
スラブ受け固定工程は、梁10のウェブ13にスラブ受け20を固定する工程である。
スラブ受け20の固定は、梁10を柱等に横架する前に行ってもよいし、梁10が柱等に横架された状態で行ってもよい。
本実施形態では、ウェブ13にボルトBとナットNを介してスラブ受け20を固定する。
PC板載置工程は、柱等に横架された状態の梁10に固定されたスラブ受け20にハーフPC板31を載置する工程である。
ハーフPC板31は、所定の間隔を有して配設された梁10,10(図1(a)では一方のみ図示)の間に横架する。また、ハーフPC板31は、図1(b)に示すように、隣接する他のハーフPC板31と所定の間隔を有して配置するものとする。
なお、ハーフPC板31は、クレーン等を利用して配置する。
トップコンクリート打設工程は、隣接する梁10間に横架されたハーフPC板31の上面にコンクリートを打設して、梁10と床版30との一体化(接合)を行う工程である。
トップコンクリート打設工程は、ハーフPC板31の上面において、鉄筋32aの配筋、型枠(図示省略)の設置を行った後、コンクリートの打設を行う。
この時、ハーフPC板31の孔31aの端部には、コンクリート止め部材31bが配置されていることで、孔31aが遮蔽されており、コンクリートの流入が防止されている。
以上、第1の実施の形態に係る合成梁1によれば、合成梁1のせい(高さ)を低く抑えることが可能なため、合成梁1を構造部材として構築された構造物の階高を低く抑えることが可能となる。その結果、柱の高さ等を抑えることで、構造物全体の鋼材量を低減し、経済性に優れている。
また、梁10の上フランジ11の幅を小さく形成し、スラブ受け20の先端が上フランジ11の先端よりも外側に突出するように形成されているため、スラブ受け20にハーフPC板31を載置する際に上フランジ11が妨げとなることがない。
また、スラブ受け20の先端を、平面視で下フランジ12の先端よりも突出させることなく一致させていることにより、使用鋼材量を抑え、かつ、意匠設計の妨げとなることもない。
また、ハーフPC板31を床版30の一部として使用することで、現場打ちコンクリートの量を減らすことが可能となるため、現場での作業性に優れている。
さらに、現場打ちコンクリートからなるトップコンクリート32の鉄筋32aの配筋作業、型枠の設置作業等を、ハーフPC板31の上面で行うことができるため作業性に優れているとともに、足場の設置を要しないため、仮設工に要する費用も削減することが可能となる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態に係る合成梁2は、図2(a)および(b)に示すように、鉄筋コンクリート部材によりスラブ受け23を形成している点で、鋼製部材からなるスラブ受け20を備える第1の実施の形態に係る合成梁1(図1参照)と異なっている。
第2の実施の形態に係る梁10には、スラブ受け23の肋筋24を挿通するために複数の鉄筋孔13bがウェブ13に形成されている。
鉄筋孔13bの個数や配置間隔等は、スラブ受け23の配筋に応じて適宜設定すればよい。
この他の梁10の構成は、第1の実施の形態で示した梁10の構成と同様なため、詳細な説明は省略する。
スラブ受け23は、図2(a)および(b)に示すように、梁10のウェブ13の両側面下半部を被覆する鉄筋コンクリートにより構成されている。
スラブ受け23は、下フランジ12の上面に、所定の高さの断面矩形に形成されている。スラブ受け23の幅は、下フランジ12の幅と同等となるように形成されており、下フランジ12の先端面とスラブ受け23の側面とが面一を呈している。
スラブ受け23の肋筋24は、ウェブ13に形成された上下の鉄筋孔13b,13bを挿通した状態で配筋されていることで、ウェブ13の両側面に形成されたスラブ受け23,23の鉄筋として機能する。
肋筋24は矩形状に形成されており、各角部内側には鉄筋25,25,…が配筋されている。
なお、本実施形態に係るスラブ受け23は、その側面が下フランジ12の先端面と一致し、上フランジ11の先端面よりも外側に突出するように形成されているが、スラブ受け23の側面は、上フランジ11の先端面よりも外側に突出していればよく、必ずしも下フランジ12の先端面と一致していなくてもよい。
また、本実施形態では、肋筋24を、ウェブ13を貫通させて配筋するものとしたが、ウェブ13の両側面に形成されたスラブ受け23毎に配筋することで、ウェブ13を貫通させずに配筋してもよい。
床版30の構成は、第1の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
合成梁1の構築は、スラブ受け形成工程と、PC板載置工程と、トップコンクリート打設工程とを備えている。
スラブ受け形成工程は、予め所定の位置に横架された梁10に鉄筋コンクリート部材からなるスラブ受け23を形成する工程である。
スラブ受け23の形成は、まず、梁10の鉄筋孔13aを利用して配筋を行うとともに、型枠(図示省略)の設置を行う。
型枠は、下フランジ12の先端面に沿って配設することにより、スラブ受け23の側面が、下フランジ12の先端面と面一となるように構成する。
次に、型枠内にコンクリートを打設する。なお、型枠は、上フランジ11よりも外側に配設されているため、コンクリート打設ようの圧送管の配管を、上方から行いやすい。
PC板載置工程は、スラブ受け23を養生し、効果した後、このスラブ受け23にハーフPC板31を載置する工程である。
この他PC板載置工程に関する事項は、第1の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
また、トップコンクリート打設工程に関する事項も、第1の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
以上、第2の実施の形態に係る合成梁2によれば、スラブ受け23として、コンクリート部材を採用しているため、高価な鋼材量を低減することが可能となり、材料費の費用を削減することが可能となる。
また、現場打ちコンクリートによりスラブ受け23を形成するため、スラブ受け23の高さを自由に設定することが可能となる。
また、スラブ受け20の型枠は、下フランジ12の先端に沿って配設すればよいため、施工性に優れている。
この他、第2の実施の形態に係る合成梁の作用効果は、第1の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態に係る合成梁3は、図3(a)および(b)に示すように、床版30をフルPC板(プレキャスト床版)33により構成し、トップコンクリート32を省略した点で第1の実施の形態に係る合成梁1と異なっている。
梁10のウェブ13には、図3(a)に示すように、上フランジ11の下面とスラブ受け20の上面との間に、コネクタ14が突設されている。
コネクタ14の位置、長さ、本数等は、設計条件に応じて定めるものとし、必ずしもフルPC板33の孔33aに対応する位置に配置されている必要はない。また、本実施形態では、コネクタ14としてスタッドボルトを採用しているが、例えばウェブ13を貫通して配設された補強筋等、コネクタの構成は限定されるものではない。
この他の梁10の構成に関する事項は、第1の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
また、第3の実施の形態に係るスラブ受け20に関する事項は、第1の実施の形態で示した内容と同様なため詳細な説明は省略する。
なお、第3の実施の形態では、スラブ受け20を鋼材により構成するものとしたが、スラブ受け20は鉄筋コンクリートにより構成してもよい。
床版30は、図3(a)および(b)に示すように、フルPC板33により構成されている。
フルPC板33は、梁10に固定されたスラブ受け20に、その端部を載置することにより配設されており、梁10の上部を巻き込んだ状態で打設された連結コンクリート34を介して、梁10と一体化がなされている。
フルPC板33は、図3(b)に示すように、所定の間隔により複数の楕円形状の孔33a,33a,…が梁10と直交する方向に貫通してなるプレキャスト製のコンクリート板材である。なお、孔33aの断面形状は、楕円形状に限定されるものではない。
フルPC板33の孔33aの端部には、コンクリート止め部材33bが配設されており、連結コンクリート34が孔33aの奥に入り込むことを防止する。
連結コンクリート34は、梁10を挟んで配設されたフルPC板33,33の隙間に充填されたコンクリートであって、その上面が、フルPC板33の上面と平面をなすように打設されている。
連結コンクリート34は、コンクリート打設時に梁10のウェブ13に突設されたコネクタ14と梁10の上部を巻き込むとともに、フルPC板33の孔33a端部に入り込むことで、梁10とフルPC板33とを接合する。
連結コンクリート34の強度等は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
以上、第3の実施の形態に係る合成梁3によれば、現場打ちコンクリートの量を大幅に削減することで、施工の手間を省略することが可能となる。
また、合成梁3のせい(高さ)をさらに低く抑えることが可能なため、合成梁3を構造部材として構築された構造物の階高を低く抑えることが可能となる。その結果、柱の高さ等を抑えることで、構造物全体の鋼材量を低減し、経済性に優れている。
以上、本発明に係る好適な実施の形態について説明したが、本発明は前記の各実施の形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、床版を孔あきのハーフPC板またはフルPC板を利用して構成するものとしたが、例えば、孔を有していないハーフPC板またはフルPC板等を利用して構成してもよく、床版の構成は限定されるものではない。
また、前記各実施の形態では、スラブ受けを梁のウェブの両側面に形成する場合について説明したが、スラブ受けは、ウェブの片面のみに形成されていてもよい。
本発明の好適な実施の形態にかかる合成梁を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 本発明の他の好適な実施の形態にかかる合成梁を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 本発明のその他の好適な実施の形態にかかる合成梁を示す図であって、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 従来の合成梁を示す横断面図である。
符号の説明
1,2,3 合成梁
10 梁
11 上フランジ
12 下フランジ
13 ウェブ
14 コネクタ
20,23 スラブ受け
30 床版
31 ハーフPC板(プレキャスト床版)
33 フルPC板(プレキャスト床版)

Claims (3)

  1. 上フランジと下フランジとウェブとを備えてなる梁と、前記ウェブの少なくとも一方の側面に形成されたスラブ受けと、前記スラブ受けに載置されるプレキャスト床版と、を備える合成梁であって、
    前記上フランジの幅が前記下フランジの幅よりも小さく、かつ、前記上フランジの厚みが前記下フランジの厚みよりも大きく形成されているとともに、前記スラブ受けの先端が前記上フランジの先端よりも外側に突出していることを特徴とする、合成梁。
  2. 上フランジと下フランジとウェブとを備えてなる梁と、前記ウェブの少なくとも一方の側面に形成されたスラブ受けと、前記スラブ受けに載置されるプレキャスト床版と、を備える合成梁であって、
    前記スラブ受けが、山形鋼により形成されていて、前記スラブ受けの一片が前記ウェブを貫通したボルトにより前記ウェブに当接した状態で固定されており、
    前記上フランジの幅が前記下フランジの幅よりも小さく形成されているとともに、前記スラブ受けの他片が前記上フランジの先端よりも外側に突出していることを特徴とする、合成梁。
  3. 上フランジと下フランジとウェブとを備えてなる梁と、前記ウェブの少なくとも一方の側面に形成されたスラブ受けと、前記スラブ受けに載置されるプレキャスト床版と、を備える合成梁であって、
    前記スラブ受けが、前記ウェブを貫通した鉄筋を巻き込んだ状態で形成されたコンクリート部材であり、
    前記上フランジの幅が前記下フランジの幅よりも小さく形成されているとともに、前記スラブ受けの先端が前記上フランジの先端よりも外側に突出していることを特徴とする、合成梁。
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