JP2009275379A - 繊維補強セメント系地盤改良工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維と粉体状のセメント固化材とを用いて、靭性を有する地盤改良体を形成する繊維補強セメント系地盤改良工法を提供することを課題とする。
【解決手段】オーガ下降時攪拌工程では、オーガ30が地盤改良範囲の改良深度に到達するまで地盤10をオーガ30で削孔しながら、オーガ30の配管24A、24Bから地盤改良範囲へ粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射し、粉体状のセメント系固化材と原地盤10の土壌とを攪拌混合する。オーガ上昇時攪拌工程では、オーガ30を上昇させながら、繊維Sで補強する繊維補強範囲へ供給管26から繊維Sを空気圧で噴射し、この繊維Sと粉体状のセメント系固化材と原地盤10の土壌とをオーガ30によって攪拌混合する。よって、靭性を有する地盤改良体を形成することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、繊維を用いて地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法に関する。
地盤改良体の施工方法の1つとして採用されている深層混合攪拌工法は、原地盤の土壌とセメント系硬化材とを混練して固化させることにより地盤改良体を形成するものである。
深層混合攪拌工法は、一般に、セメント系硬化材の加え方によって、スラリー系深層混合攪拌工法(DCM:Deep Cement Mixing Method)と粉体噴射攪拌工法(DJM:Dry Jet Mixing Method)とに分けられている。
スラリー系深層混合攪拌工法は、攪拌ロッドの先端からセメントミルクを噴出させながら、原地盤の土壌とセメントミルクとを混練して固化させることにより地盤改良体を形成する。
また、粉体噴射攪拌工法は、攪拌ロッドの先端から粉体状のセメント系固化材を噴射して、原地盤の土壌と粉体状のセメント系固化材とを混練して固化させることにより地盤改良体を形成する。
図20に示すように、特許文献1の粉体噴射攪拌装置262では、一対の施工ロッド250、252が設けられ、各施工ロッド250、252に攪拌翼253が設けられている。
そして、施工ロッド250、252内に設けられた粉体輸送通路254によって輸送された改良材を、攪拌翼253の基部に設けられた噴射ノズル256から噴射させ、地盤内土壌と攪拌混合する。
また、改良材と共に噴射ノズル256から噴射された気体は、一対の施工ロッド250、252の間に設けられた気体排出経路258の先端部260から侵入させて地上に排出する。
しかし、特許文献1の粉体噴射攪拌装置262を用いて形成された地盤改良体は、最大耐力に達した以降に脆性破壊を起こし易い。よって、通常は、平均強度に比べてかなり低い強度を設計値としなければならない。
特開平7−18662号公報
本発明は係る事実を考慮し、繊維と粉体状のセメント固化材とを用いて、靭性を有する地盤改良体を形成する繊維補強セメント系地盤改良工法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法において、オーガを下降させながら、前記オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで前記原地盤を前記オーガで削孔すると共に前記オーガに配置された中空管から前記地盤改良範囲へ前記粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて該粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ下降時攪拌工程と、前記オーガを上昇させながら、前記繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から前記繊維を空気圧で噴射させて該繊維と前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ上昇時攪拌工程と、を有している。
請求項1に記載の発明では、粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する。
オーガ下降時攪拌工程では、オーガを下降させながら、オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで原地盤をオーガで削孔する。そして、このオーガによる削孔と共に、オーガに配置された中空管から地盤改良範囲へ粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて、この粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌とをオーガによって攪拌混合する。
オーガ上昇時攪拌工程では、オーガを上昇させながら、繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から繊維を空気圧で噴射させて、この繊維と粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌とをオーガによって攪拌混合する。
よって、粉体状のセメント系固化材と繊維とを地中に噴射し、オーガによって粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌と繊維とを攪拌混合することにより、靭性を有する地盤改良体を形成することができる。
また、粉体状のセメント固化材及び繊維は空気圧で噴射させるので、比較的小さな動力の空気圧縮機等の圧送設備によって施工を行うことができる。
また、粉体状のセメント系固化材と繊維とを混合せずに中空管と供給管との別の配管で地中に搬送するので、これらの配管が繊維で詰まる恐れがない。すなわち、地中に繊維を搬送する配管にこの繊維が詰まるのを防ぐことができる。
これらにより、繊維と粉体状のセメント固化材とを用いた地盤改良体を形成することができ、合理的な地盤基礎構造の構築が可能となる。例えば、繊維と粉体状のセメント固化材とを用いた地盤改良体は高い靭性を有するので、平均強度に近い強度を設計値とすることができ、また、従来の地盤改良体よりも厚さを薄くすることが可能になる。
請求項2に記載の発明は、粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法において、オーガを下降させながら、前記オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで前記原地盤を前記オーガで削孔すると共に前記オーガに配置された中空管から前記地盤改良範囲へ前記粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させ、かつ前記繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から前記繊維を空気圧で噴射させて該繊維と前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ下降時攪拌工程、を有している。
請求項2に記載の発明では、粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して、地盤を改良する。
オーガ下降時攪拌工程では、オーガを下降させながら、オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで原地盤をオーガで削孔する。そして、このオーガによる原地盤の削孔と共に、オーガに配置された中空管から地盤改良範囲へ粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させる。
さらに、オーガによる原地盤の削孔と共に、繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から繊維を空気圧で噴射させてこの繊維と粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌とをオーガによって攪拌混合する。
よって、請求項1と同様の効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、前記オーガを上昇させながら、前記繊維で補強する繊維補強範囲へ前記供給管から前記繊維を空気圧で噴射させて該繊維と前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ上昇時攪拌工程、を有している。
請求項3に記載の発明では、オーガ上昇時攪拌工程では、オーガを上昇させながら、繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から繊維を空気圧で噴射させてこの繊維と粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌とをオーガによって攪拌混合する。
よって、請求項1と同様の効果を得ることができる。また、多くの繊維を効率よく攪拌混合することができる。
請求項4に記載の発明は、粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法において、オーガを下降させながら、前記オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで前記原地盤を前記オーガで削孔すると共に前記オーガに配置された中空管から前記地盤改良範囲へ前記粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて該粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ下降時攪拌工程と、前記オーガを上昇させながら、前記繊維で補強する繊維補強範囲へ前記中空管から前記粉体状のセメント系固化材と前記繊維とを空気圧で噴射させて前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌と前記繊維とを前記オーガで攪拌混合するオーガ上昇時攪拌工程と、を有している。
請求項4に記載の発明では、オーガ下降時攪拌工程では、オーガを下降させながら、オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで原地盤をオーガで削孔する。そして、このオーガによる削孔と共に、オーガに配置された中空管から地盤改良範囲へ粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて、この粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌とをオーガによって攪拌混合する。
オーガ上昇時攪拌工程では、オーガを上昇させながら、繊維で補強する繊維補強範囲へ中空管から粉体状のセメント系固化材と繊維とを空気圧で噴射させて、粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌と繊維とをオーガによって攪拌混合する。
よって、請求項1と同様の効果を得ることができる。また、粉体状のセメント系固化材と繊維とは中空管の中を移動する際においても混合されるので、オーガによって粉体状のセメント系固化材と繊維とを効率よく攪拌混合することができる。また、地中に粉体状のセメント系固化材や繊維を搬送するための管を少なくすることができる。
請求項5に記載の発明は、粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法において、オーガを下降させながら、前記オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで前記原地盤を前記オーガで削孔すると共に前記オーガに配置された中空管から前記地盤改良範囲へ前記粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて該粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ下降時攪拌工程と、前記オーガを上昇させながら、前記繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から前記粉体状のセメント系固化材と前記繊維とを空気圧で噴射させて前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌と前記繊維とを前記オーガで攪拌混合するオーガ上昇時攪拌工程と、を有している。
請求項5に記載の発明では、オーガ下降時攪拌工程では、オーガを下降させながら、オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで原地盤をオーガで削孔する。そして、このオーガによる原地盤の削孔と共に、オーガに配置された中空管から地盤改良範囲へ粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて、この粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌とをオーガによって攪拌混合する。
オーガ上昇時攪拌工程では、オーガを上昇させながら、繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から粉体状のセメント系固化材と繊維とを空気圧で噴射させて、粉体状のセメント系固化材と原地盤の土壌と繊維とをオーガによって攪拌混合する。
よって、請求項1と同様の効果を得ることができる。また、粉体状のセメント系固化材と繊維とは供給管の中を移動する際においても混合されるので、オーガによって粉体状のセメント系固化材と繊維とを効率よく攪拌混合することができる。
請求項6に記載の発明は、前記供給管又は前記中空管から噴射される前記繊維を計量する計量手段を有し、前記計量手段は、外周面に切断刃を備えたカッターローラと、前記切断刃が食い込む弾性層が外周面に形成され、連続した長繊維を前記カッターローラとで挟持する弾性ローラと、を備えている。
請求項6に記載の発明では、計量手段によって、供給管又は中空管から噴射させる繊維を計量する。
計量手段は、カッターローラと弾性ローラとを有する。カッターローラの外周面には切断刃が備えられ、弾性ローラの外周面には弾性層が形成されている。
そして、カッターローラの外周面に備えられた切断刃が、弾性ローラの外周面に形成された弾性層に食い込むようにカッターローラと弾性ローラとが配置されている。
よって、カッターローラと弾性ローラとで連続した長繊維を挟持し、カッターローラと弾性ローラとを回転させることにより、連続した長繊維を切断することができる。
また、カッターローラ及び弾性ローラの回転数と回転時間とから、切断された繊維の量を容易かつ連続的に計ることができる。
また、カッターローラ及び弾性ローラの回転数や回転時間を変えることによって、切断される繊維の量を容易に調整することができ、地盤改良体の施工に対応した時間当たりの繊維供給量を確保することができる。
また、カッターローラの径やカッターローラに設ける切断刃のピッチを変えることによって、切断される繊維の長さを容易に変えることができる。
また、1つの装置で繊維の切断と計量を行うことができるので、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、前記供給管又は前記中空管から噴射される前記繊維を計量する計量手段を有し、前記計量手段は、バッチ式の計量装置である。
請求項7に記載の発明では、計量手段は、バッチ式の計量装置であり、このバッチ式の計量装置によって、供給管又は中空管から噴射させる繊維を計量する。
よって、簡易な装置によって切断された繊維を計量することができる。
請求項8に記載の発明は、前記計量手段は、前記供給管又は前記中空管に設けられている。
請求項8に記載の発明では、計量手段が供給管又は中空管に設けられている。
よって、計量した繊維を直ぐに供給管又は中空管から噴射させることが可能なので、地中に繊維を搬送する配管にこの繊維をより詰まり難くすることができる。
請求項9に記載の発明は、前記計量手段から前記供給管又は前記中空管へ前記繊維を空気搬送する。
請求項9に記載の発明では、繊維を計量手段から供給管又は中空管へ空気搬送するので、繊維の搬送に水槽や給水ポンプ等の大きな設備を必要としない。
本発明は上記構成としたので、繊維と粉体状のセメント固化材とを用いて、靭性を有する地盤改良体を形成することができる。
図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法を説明する。
まず、本発明の第1の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法について説明する。
図1の側面図、及び図2の正面図に示すように、地盤10上に施工機12が配置されている。
施工機12において、施工機本体としてのクレーン14の前方に支柱16が立設されている。支柱16には、支柱16の上端からワイヤ18を介して懸架されて昇降する駆動装置20が設けられている。
駆動装置20にはモータ(不図示)が内蔵されており、このモータの駆動によって、駆動装置20の下端部に設けられた2つの接続部22A、22Bに上端部がそれぞれ接続された中空管としての2本のロッド24A、24Bを回転させる。ロッド24A、24Bは、中空円筒状となっている。
2本のロッド24A、24Bの間には、中空円筒状の供給管26が鉛直方向に配置されており、2本のロッド24A、24B及び供給管26がガイド部材28で位置決めされている。
ガイド部材28は、ロッド24A、24Bを回転可能に保持し、ロッド24A、24Bの旋回中心位置がずれないようにしている。また、供給管26は、ガイド部材28に固定されている。
ロッド24A、24Bの下端側には、地盤10を掘削して縦穴を形成するとともに、粉体状のセメント系固化材の噴射を行うオーガ部30が設けられている。
一方、地盤10上の施工機12近傍には、粉体状のセメント系固化材をストックするプラント32が構築されている。
プラント32は、現場に搬入された搬送車両38から供給された粉体状のセメント系固化材を貯めておくセメントサイロ34と、セメントサイロ34から必要な量の粉体状のセメント系固化材を送出するセメント供給部36とによって構成されている。
セメント供給部36では、セメントサイロ34に貯められた粉体状のセメント系固化材を一時的に保管するセメントタンク42が設けられている。そして、このセメントタンク42から下方に投下された粉体状のセメント系固化材は、計量装置(不図示)によって計量された後に、セメントタンク42の下方に設けられたロータリーフィーダー80から機密性を確保された状態でパイプ40に送り出される。
また、地盤10に設けられた空気圧送部62では、空気除湿機66を介して空気圧縮機68から空気槽70に圧縮空気が送られ、空気槽70にて圧縮空気が貯えられる。そして、送気管72及びこの送気管72が分岐した送気管72A、72Bを通じ、この空気槽70から圧縮空気が必要に応じてセメント供給部36のロータリーフィーダー80と、後に説明する繊維供給部58のロータリーカッター74とへ送り込まれる。
また、一端がロータリーフィーダー80に接続されたパイプ40の他端は、施工機12に設けられたロッド24A、24Bに接続されている。これにより、セメントタンク42下方のロータリーフィーダー80から排出された粉体状のセメント系固化材が、送気管72Aから送り込まれた圧縮空気の圧力によってロッド24A、24Bの内部に送り込まれるようになっている。
図3に示すように、オーガ部30では、ロッド24A、24Bの側壁から半径方向外側に向けて、傾斜面を有する複数の攪拌羽50と、複数の掘削羽52が設けられている。
掘削羽52には、ロッド24A、24Bの回転時に地盤10(図1、2参照)を掘削するための刃部を備えた掘削ビット54が設けられている。
また、掘削羽52の根元付近に位置するロッド24A、24Bの下端部には、噴射口44A、44Bが形成されている。噴射口44A、44Bからは、ロッド24A、24Bの内部を下降してきた粉体状のセメント系固化材が噴射される。
ロッド24A、24Bは、上下2箇所に配置された固定部材46、48によって所定距離をあけて回転可能に保持されている。
一方、供給管26の上端部は、図4に示す繊維供給部58に一端が接続された繊維供給管60に接続されているので、短繊維Sが供給管26の内部を下降し、供給管26の下端部に形成された噴射口56から空気圧で噴射される。
図4に示すように、繊維供給部58は、地盤10上に配置された計量手段としてのロータリーカッター74と気密容器76とによって構成されている。図4に示されている空気圧送部62は、図1、2で示した空気圧送部62のことである。
空気圧送部62では、空気除湿機66を介して空気圧縮機68から空気槽70に圧縮空気が送られ、空気槽70にて圧縮空気が貯えられる。そして、送気管72及び送気管72が分岐された送気管72Bを通じてこの空気槽70から圧縮空気が必要に応じてロータリーカッター74へ送り込まれる。
繊維供給部58の気密容器76の内部には、連続した長繊維Fが巻かれたリール78が設けられ、送り込み管92を通じてリール78からロータリーカッター74へ長繊維Fが送り込まれる。
計量手段としてのロータリーカッター74は、図5に示すように、カッターローラ82と弾性ローラ84を有する。
カッターローラ82及び弾性ローラ84の外周面には、弾性層としてのゴム層86、88が形成されている。ゴム層86よりもゴム層88の方が厚くなっている。
カッターローラ82の外周面には4つの切断刃90が等間隔に取り付けられている。
また、カッターローラ82の外周面に備えられた切断刃90が、弾性ローラ84の外周面に形成された弾性ゴム88に食い込むようにカッターローラ82と弾性ローラ84とが配置されている。
そして、カッターローラ82と弾性ローラ84とで連続した長繊維Fを挟持して繊維供給管60側に送り出し(図6(a)を参照のこと)、カッターローラ82と弾性ローラ84とを矢印94、96の方向に回転させることにより、連続した長繊維Fに切断刃90を食い込ませて(図6(b)参照のこと)切断することができる(図6(c)参照のこと)。
切断された繊維としての短繊維Sは、送気管72Bから送り込まれた圧縮空気の圧力によって、繊維供給管60へ送り込まれ、この後、繊維供給管60中を空気搬送されて供給管26に投入される。
さらに、送気管72Bから送り込まれた圧縮空気の圧力によって、短繊維Sは供給管26の内部を下降し、噴射口56から空気圧で噴射される。
よって、ロータリーカッター74は、カッターローラ82及び弾性ローラ84の回転数と回転時間とから、切断された短繊維Sの量を容易かつ連続的に計ることができる。すなわち、供給管26の噴射口56から噴射させる繊維としての短繊維Sを計量手段としてのロータリーカッター74によって計量することができる。
また、カッターローラ82及び弾性ローラ84の回転数や回転時間を変えることによって、切断される短繊維Sの量を容易に調整することができ、地盤改良体の施工に対応した時間当たりの繊維供給量を確保することができる。
なお、カッターローラ82の径やカッターローラ82の外周面に取り付ける切断刃90のピッチを変えてもよい。カッターローラ74の径やカッターローラ74の外周面に取り付ける切断刃90のピッチを変えることによって、切断される短繊維Sの長さを容易に変えることができる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法の作用及び効果について説明する。
図7は、オーガ部30によって地盤10を改良する場合の施工手順の一例を示したものである。
施工手順の説明のため図7では、地盤10を、建物等の基礎が構築される上層100と、繊維を用いた地盤改良が必要とされる軟弱層102と、繊維を用いずに粉体状のセメント系固化材で地盤改良する下層104と、地盤改良が不要の硬質層106とに層別して表示している。
第1の実施形態では、上層100及び軟弱層102で構成される地盤改良層108と下層104とを粉体状のセメント系固化材で地盤改良し、地盤改良層108を繊維で地盤改良する。すなわち、地盤改良層108及び下層104が地盤改良範囲となり、地盤改良層108が繊維補強範囲となる。
図7(a)に示すように、まず、施工機12が地盤10上に配置される。
次に、図7(b)に示すように、施工機12の駆動装置20を駆動させ、ロッド24A、24Bを旋回させると共に駆動装置20及びオーガ部30を降下させながら、掘削羽52の掘削ビット54によって縦孔110を削孔する。すなわち、原地盤(地盤10)をオーガ部30によって削孔する。
また、このオーガ部30による縦孔110の削孔と共に空気圧送部62から送気管72Aを介してセメント供給部36のロータリーフィーダー80に圧縮空気が送られて、ロータリーフィーダー80から送り出された粉体状のセメント系固化材がロッド24A、24Bに供給される。これにより、ロッド24A、24Bの噴射口44A、44B(図3参照のこと)から地盤改良範囲へ粉体状のセメント系固化材が空気圧で噴射される。
オーガ部30による縦孔110の削孔、及びロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bからの粉体状のセメント系固化材の噴射は、地盤改良範囲の改良深度(下層104と硬化層106との境界面付近)にオーガ部30が到達するまで続ける。そして、このときオーガ部30の攪拌羽50によって、粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌とが攪拌混合される。
すなわち、ここまでのオーガ下降時攪拌工程では、オーガ部30を降下させながら、地盤改良範囲の改良深度(下層104と硬化層106との境界面付近)にオーガ部30が到達するまで原地盤(地盤10)をオーガ部30で削孔すると共に、ロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bから粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて、粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌とを攪拌混合させている。
次に、図7(c)に示すように、オーガ部30(噴射口44A、44B)が地盤改良範囲の改良深度(下層104と硬質層106の境界面付近)に到達した後に、駆動装置20を上昇させる。これによって、オーガ部30が上昇して引き抜きが開始される。なお、ロッド24A、24Bは継続して旋回している。
次に、図7(d)に示すように、駆動装置20を引き上げてオーガ部30を上昇させながら、供給管26の噴射口56(図3参照のこと)が軟弱層102と下層104の境界面付近に到達してからオーガ部30が地盤10の地上面上方に完全に引き上げられるまでの間、繊維供給部58から供給管26に短繊維Sを供給する。これにより、供給管26の噴射口56から繊維補強範囲(地盤改良層108)へ短繊維Sを空気圧で噴射させる。
このとき、ロッド24A、24Bは継続して旋回しているので、短繊維Sと粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌とが攪拌混合される。
すなわち、ここまでのオーガ上昇時攪拌工程では、オーガ部30を上昇させながら、短繊維Sで補強する繊維補強範囲(地盤改良層108)へ供給管26の噴射口56から短繊維Sを空気圧で噴射させて、この短繊維Sと粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌とをオーガ部30によって攪拌混合させている。
次に、図7(e)に示すように、オーガ部30が地盤10の地上面上方に完全に引き上げられるタイミングで、ロッド24A、24Bの旋回を停止するとともに、粉体状のセメント系固化材の噴射及び短繊維Sの噴射が停止される。この後、施工機12を移動させて施工を終了する。
以上説明したように、第1の実施形態では、粉体状のセメント系固化材と短繊維Sとを地中に噴射し、オーガ部30によって粉体状のセメント系固化材と短繊維Sと原地盤(地盤10)の土壌とを攪拌混合することにより、靭性を有する地盤改良体を形成することができる。
また、粉体状のセメント固化材及び短繊維Sは空気圧で噴射され、空気搬送によって、セメント供給部36のロータリーフィーダー80からロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bへ、又は計量手段(ロータリーカッター74)から供給管26の噴射口56へ搬送されるので、短繊維Sの搬送に水槽や給水ポンプ等の大きな設備を必要としない。また、比較的小さな動力の空気圧縮機等の圧送設備によって施工を行うことができる。
また、セメント系固化材と短繊維Sとを混合せずにロッド24A、24Bと供給管26との別の配管で地中に搬送するので、これらの配管が短繊維Sで詰まる恐れがない。すなわち、地中に繊維を搬送する配管にこの繊維が詰まるのを防ぐことができる。
また、粉体状のセメント系固化材を噴射させるのと異なるタイミングで供給管26の噴射口56から短繊維Sを噴射させることができるので、必要な深度にだけ繊維で補強された地盤改良体を構築することができる。
また、原地盤(地盤10)の土壌と粉体状のセメント系固化材とが攪拌混合された後に、これらの土壌と粉体状のセメント系固化材との中へ短繊維Sを投入してオーガ部30の攪拌羽50で攪拌混合するので、粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌と短繊維Sとを均等に攪拌混合することができる。
また、1つの装置(ロータリーカッター74)で繊維の切断と計量を行うことができるので、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。
また、計量手段(ロータリーカッター74)が地上にあるので、計量手段の故障等に対して早期に対応することができる。
これらにより、繊維と粉体状のセメント固化材とを用いた地盤改良体を形成することができ、合理的な地盤基礎構造の構築が可能となる。例えば、繊維と粉体状のセメント固化材とを用いた地盤改良体は高い靭性を有するので、平均強度に近い強度を設計値とすることができ、また、従来の地盤改良体よりも厚さを薄くすることが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態で示した計量手段(ロータリーカッター74)をバッチ式の計量装置にしたものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
第2の実施形態では、第1の実施形態で示したプラント32、施工機12、及びオーガ部30(図1〜3参照のこと)を用いるので、これらについては説明を省略する。
第2の実施形態では、施工機12の2本のロッド24A、24Bの間に設けられた供給管26の上端部が、図8に示す繊維供給部112に一端が接続された繊維供給管60に接続されているので、短繊維Sが供給管26の内部を下降し、供給管26の下端部に形成された噴射口56から空気圧で噴射される。図8に示されている空気圧送部62は、図1、2で示した空気圧送部62のことである。
図8に示すように、繊維供給部112では、空気圧送部62に接続された送気管72Bから、圧縮空気が必要に応じて繊維供給部112のロータリーフィーダー116へ送り込まれる。
繊維供給部112では、短繊維Sが貯められたサイロ118が地盤10上に配置されている。この短繊維Sは、工場で切断されたものを現場に運び込んでサイロ118に供給するようにしてもよいし、図5で示した方法を用いて現場にて、連続した長繊維Fを切断してサイロ118に供給するようにしてもよい。また、図5で示した方法以外の方法を用いて現場にて、連続した長繊維Fを切断してサイロ118に供給するようにしてもよい。
図8に示すように、サイロ118から投下された短繊維Sは、計量手段としてのバッチ式の計量装置120で計量された後に、ロータリーフィーダー116から機密性を確保された状態で繊維供給管60に送り出される。
ここで、計量手段としてのバッチ式の計量装置120について説明する。
図9に示すように、計量装置120のケーシング124上にはホッパー122が設けられている。
また、ケーシング124内には変速機126を介してこの変速機126上に垂直に設けられた回転軸128を回転させるモータ130が設けられている。
回転軸128には、外周縁に複数の羽根134(図10参照のこと)が放射状に配設された供給盤132が軸着されている。さらに、回転軸128には、供給盤132の上方に位置するように円錐状の攪拌体136が軸着されている。
ケーシング124の内壁には、供給盤132の羽根134の上端高さでこの羽根134の回転軌跡面を覆う半輪状の摺切り板138が固定されている。
そして、図10に示すように、摺切り板138で覆われていない羽根134の回転軌跡面が短繊維Sの投入口140の投入面となっている。
図11に示すように、摺切り板138の周方向端部以外の部分の厚さを薄くすることにより、摺切り板138の下面には空隙142が形成されるようになっている。
図9、12に示すように、ホッパー122の右側下端部の近傍に位置するケーシング124には、ロードセル148が設けられている。ロードセル148の秤台144の上面には受圧板146が装着されており、この受圧板146上に、ケーシング124の側壁面と羽根134の側壁面とで仕切られた収容空間152(図10参照のこと)に収容された短繊維Sが載置される。
また、図9に示すように、ホッパー122の左側下端部の近傍に位置するケーシング124には、吐出口150が形成されている。
計量方法は、まず、図9、10に示すように、ホッパー122から投入された短繊維Sが、回転する攪拌体136によって攪拌されながら投入口140に送られ、投入口140に送られた短繊維Sは、各収容空間152にそれぞれ落下して収容される。
次に、図11に示すように、収容空間152に収容された短繊維Sは、摺切り板138で順に摺り切られてほぼ収容空間152の容積分充填された状態で周方向へ移送される。
次に、各収容空間152に収容された短繊維Sは、図10に示すように、周方向へ移送される途中でロードセル148の受圧板146上を通過する。そして、受圧板146上に各収容空間152に収容された短繊維Sが載置された瞬間にこの収容空間152に収容された短繊維Sの重量がロードセル148で連続的又は間欠的に計測される。そして、ロードセル148で計測した重量値と回転軸128の単位時間当たりの回転数に基づいて、吐出口150から供給される繊維Sの供給量が求められる。
次に、計量された短繊維Sを収容する収容空間152が吐出口150上に到達したときに、収容空間152に収容されていた短繊維Sは下方へ落下する。
このようにして、簡易な計量装置120によって供給管26の噴射口56から噴射させる短繊維Sを計量することができる。
そして、繊維としての短繊維Sは、送気管72Bから送り込まれた圧縮空気の圧力によって、繊維供給管60へ送り込まれた後に空気搬送されて供給管26に投入される。
さらに、送気管72Bから送り込まれた圧縮空気の圧力によって、短繊維Sは供給管26を下降し、噴射口56から空気圧で噴射される。
次に、本発明の第2の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法の作用及び効果について説明する。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の図7で示した施工手順によりオーガ部30によって地盤10を改良する。
第2の実施形態では、図7(d)において、駆動装置20を引き上げてオーガ部30を上昇させながら、供給管26の噴射口56(図3参照のこと)が軟弱層102と下層104の境界面付近に到達してからオーガ部30が地盤10の地上面上方に完全に引き上げられるまでの間、繊維供給部112から供給管26へ短繊維Sを搬送する。これにより、供給管26の噴射口56から繊維補強範囲へ短繊維Sを空気圧で噴射させる。
以上説明したように、第2の実施形態では、粉体状のセメント系固化材と短繊維Sとを地中に噴射し、オーガ部30によって粉体状のセメント系固化材と短繊維Sと地盤10の土壌とを攪拌混合することにより、靭性を有する地盤改良体を形成することができる。
また、粉体状のセメント固化材及び短繊維Sは空気圧で噴射され、空気搬送によって、セメント供給部36のロータリーフィーダー80からロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bへ、又は計量手段(計量装置120)から供給管26の噴射口56へ搬送されるので、短繊維Sの搬送に水槽や給水ポンプ等の大きな設備を必要としない。また、比較的小さな動力の空気圧縮機等の圧送設備によって施工を行うことができる。
また、セメント系固化材と短繊維Sとを混合せずにロッド24A、24Bと供給管26との別の配管で地中に搬送するので、これらの配管が短繊維Sで詰まる恐れがない。すなわち、地中に繊維を搬送する配管にこの繊維が詰まるのを防ぐことができる。
また、粉体状のセメント系固化材を噴射させるのと異なるタイミングで供給管26の噴射口56から短繊維Sを噴射させることができるので、必要な深度にだけ繊維で補強された地盤改良体を構築することができる。
また、原地盤(地盤10)の土壌と粉体状のセメント系固化材とが攪拌混合された後に、これらの土壌と粉体状のセメント系固化材との中へ短繊維Sを投入してオーガ部30で攪拌混合するので、粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌と短繊維Sとを均等に攪拌混合することができる。
また、計量手段(計量装置120)が地上にあるので、計量手段の故障等に対して早期に対応することができる。
これらにより、繊維と粉体状のセメント系固化材とを用いた地盤改良体を形成することができ、合理的な地盤基礎構造の構築が可能となる。例えば、繊維と粉体状のセメント系固化材とを用いた地盤改良体は高い靭性を有するので、平均強度に近い強度を設計値とすることができ、また、従来の地盤改良体よりも厚さを薄くすることが可能になる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法について説明する。
第3の実施形態は、第1の実施形態で示した計量手段(ロータリーカッター74)を供給管26に設けたものである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
第3の実施形態では、第1の実施形態で示したプラント32、施工機12、及びオーガ部30(図1〜3参照のこと)を用いるので、これらについては説明を省略する。
第3の実施形態では、図13、14に示すように施工機12の2本のロッド24A、24Bの間に設けられた供給管26の上端部に、図4で示した気密容器76が設けられている。また、供給管26の下端部近傍に、図4で示したロータリーカッター74と同じ機構のロータリーカッター160が設けられている。図14に示されている空気圧送部62は、図13で示した空気圧送部62のことである。
そして、気密容器76から送り出される連続した長繊維Fは、供給管26の内部を通ってロータリーカッター160に供給される。
図13に示すように、供給管26の数箇所には、供給管26の長さ方向に沿って繊維送り出し装置154が設けられている。
繊維送り出し装置154は、図13のB−B側断面図である図15に示すように、一対のゴムローラ158A、158Bによって連続した長繊維Fを挟持し、矢印156A、156Bの方向にゴムローラ158A、158Bを回転させて、下方に長繊維Fを送り出す。
図13、14に示すように、空気圧送部62に一端が接続された送気管72が分岐された送気管72Bは、供給管26に沿ってロータリーカッター160まで延び、他端がロータリーカッター160に接続されている。
これによって、図13のA−A側断面図である図16に示すように、切断された短繊維Sが供給管26の下端部に形成された噴射口56から空気圧で噴射される。
次に、本発明の第3の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法の作用及び効果について説明する。
第3の実施形態では、第1の実施形態と同様の図7で示した施工手順によりオーガ部30によって地盤10を改良する。
第3の実施形態では、図7(d)において、駆動装置20を引き上げてオーガ部30を上昇させながら、供給管26の噴射口56(図3参照のこと)が軟弱層102と下層104の境界面付近に到達してからオーガ部30が地盤10の地上面上方に完全に引き上げられるまでの間、ロータリーカッター160から供給管26の噴射口56へ短繊維Sを搬送する。これにより、図16に示すように、供給管26の噴射口56から短繊維Sが空気圧で噴射される。
以上説明したように、第3の実施形態では、粉体状のセメント系固化材と短繊維Sとを地中に噴射し、オーガ部30によって粉体状のセメント系固化材と短繊維Sと地盤10の土壌とを均等に攪拌混合することにより、靭性を有する地盤改良体を形成することができる。
また、粉体状のセメント固化材及び短繊維Sは空気圧で噴射され、粉体状のセメント固化材は、セメント供給部36のロータリーフィーダー80からロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bまで空気搬送されるので、水槽や給水ポンプ等の大きな設備を必要とせず、比較的小さな動力の空気圧縮機等の圧送設備によって施工を行うことができる。
また、セメント系固化材と短繊維Sとを混合せずにロッド24A、24Bと供給管26との別の配管で地中に搬送するので、これらの配管が短繊維Sで詰まる恐れがない。すなわち、地中に繊維を搬送する配管にこの繊維が詰まるのを防ぐことができる。
また、粉体状のセメント系固化材を噴射させるのと異なるタイミングで供給管26の噴射口56から短繊維Sを噴射させることができるので、必要な深度にだけ繊維で補強された地盤改良体を構築することができる。
また、原地盤(地盤10)の土壌と粉体状のセメント系固化材とが攪拌混合された後に、これらの土壌と粉体状のセメント系固化材との中へ短繊維Sを投入してオーガ部30で攪拌混合するので、粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌と短繊維Sとを均等に攪拌混合することができる。
また、計量手段(ロータリーカッター160)が供給管26に設けられているので、計量した短繊維Sを直ぐに供給管26の噴射口56から地中に噴射させることができる。よって、切断した短繊維Sが供給管26に詰まる心配がない。また、連続した長繊維Fを切断するヤード、及びこの切断した短繊維Sを保管するヤードを現場に確保しなくてよい。
これらにより、繊維と粉体状のセメント固化材とを用いた地盤改良体を形成することができ、合理的な地盤基礎構造の構築が可能となる。例えば、繊維と粉体状のセメント固化材とを用いた地盤改良体は高い靭性を有するので、平均強度に近い強度を設計値とすることができ、また、従来の地盤改良体よりも厚さを薄くすることが可能になる。
なお、第1〜第3の実施形態では、1本の供給管26と2本のロッド24A、24Bを備えた施工機12を用いた例を示したが、ロッドは1本でもよいし、3本以上でもよい。また、供給管26は複数備えられていてもよい。
また、短繊維Sと粉体状のセメント系固化材とは、1つの管(ロッド24A、24B、又は供給管26)で合流させて、これらの管の噴射口44A、44B、56から混合した状態で噴射させてもよい。
また、セメントサイロ34又はサイロ118に、短繊維Sと粉体状のセメント系固化材とを混合した材料を供給し、ロッド24A、24Bの噴射口44A、44B、又は供給管26の噴射口56から混合した状態で噴射させてもよい。
短繊維Sと粉体状のセメント系固化材とを混合した状態で噴射させれば、粉体状のセメント系固化材と繊維とはロッドや供給管の中を移動する際においても混合されるので、オーガによって粉体状のセメント系固化材と短繊維Sと原地盤(地盤10)の土壌とを効率よく攪拌混合することができる。また、地中に粉体状のセメント系固化材や短繊維Sを供給するための管を少なくすることができる。
短繊維Sと粉体状のセメント系固化材とを混合した材料をロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bから噴射させる場合には、供給管26は備えなくてよい。また、セメントサイロ34又はサイロ118に供給する材料は、予め工場等で短繊維Sと粉体状のセメント系固化材とを混練して製造された材料(以降、プレミックス品と記載する)としてもよい。
すなわち、備えられたロッド及び供給管のうちの少なくとも1本から短繊維Sを噴射させて残りのロッド及び供給管のうち少なくとも1本から粉体状のセメント系固化材を噴射させてもよいし、備えられたロッド及び供給管からプレミックス品を噴射させてもよいし、備えられたロッド及び供給管のうちの少なくとも1本から粉体状のセメント系固化材を噴射させて残りのロッド及び供給管のうち少なくとも1本からプレミックス品を噴射させてもよいし、備えられたロッド及び供給管のうちの少なくとも1本から短繊維Sを噴射させて残りのロッド及び供給管のうち少なくとも1本からプレミックス品を噴射させてもよい。
ロッドから短繊維Sを噴射する場合には、計測手段(ロータリーカッター74、計測装置120、又はロータリーカッター160)によって、ロッドから噴射する短繊維Sを軽量し、ロッドへ短繊維Sを空気搬送する。ロータリーカッター160を用いるときには、ロッドの下端部付近にロータリーカッター160を設ければよい。
また、ロッド又は供給管を二重管にして、この二重管の一方の管から、粉体状のセメント系固化材を噴射させ、他方の管から短繊維Sを噴射させてもよい。。
なお、第1〜第3の実施形態では、図7で説明したように、オーガ上昇時攪拌工程のときに繊維補強範囲へ短繊維Sを噴射させた例を示したが、オーガ下降時攪拌工程のときに繊維補強範囲へ短繊維Sを噴射させてもよい。
例えば、図17に示すように、オーガ下降時攪拌工程で、オーガ部30を下降させながら、オーガ部30(噴射口44A、44B)が地盤改良範囲の改良深度(下層104と硬質層106との境界面付近)に到達するまで原地盤(地盤10)をオーガ部30の掘削羽52(掘削ビット54)によって削孔する。
そして、このオーガ30による原地盤(地盤10)の削孔と共にロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bから地盤改良範囲(地盤改良層108及び下層104)へ粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させる。さらに、オーガ部30による原地盤(地盤10)の削孔と共に、短繊維Sで補強する繊維補強範囲(図17の例では、地盤改良範囲と繊維補強範囲とが同じになっている。)へ供給管26の噴射口56から短繊維Sを空気圧で噴射させて、この短繊維Sと粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌とをオーガ部30の攪拌羽50によって攪拌混合する。
この方法で地盤改良を行った場合においても、第1〜第3の実施形態と同様に靭性を有する地盤改良体を形成することができる。このように、地盤10を削孔しながら短繊維Sを噴射させる場合には、噴射口44A、44Bと同様に、掘削羽52の付け根に供給管26の噴射口56を設けるのが好ましい。
また、このように繊維補強範囲へ短繊維Sを噴射させたオーガ下降時攪拌工程の後のオーガ上昇時攪拌工程のときに、再び繊維補強範囲へ短繊維Sを噴射させてもよい。
例えば、オーガ下降時攪拌工程の後のオーガ上昇時攪拌工程で、オーガ部30を上昇させながら、短繊維Sで補強する繊維補強範囲(地盤改良層108及び下層104)へ供給管26の噴射口56から短繊維Sを空気圧で噴射させる。そして、この短繊維Sと粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌とをオーガ部30の攪拌羽50によって攪拌混合する。
このように、オーガ下降時攪拌工程とオーガ上昇時攪拌工程との両工程で繊維補強範囲へ短繊維Sを噴射させれば、多くの短繊維Sを効率よく攪拌混合することができる。
また、オーガ上昇時攪拌工程のときに繊維補強範囲へ短繊維Sと粉体状のセメント系固化材とを同じ管から噴射させてもよい。
例えば、オーガ下降時攪拌工程では、オーガ部30を下降させながら、オーガ部30(噴射口44A、44B)が地盤改良範囲の改良深度に到達するまで原地盤(地盤10)をオーガ部30の掘削羽52(掘削ビット54)によって削孔する。
そして、このオーガ30による削孔と共にロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bから地盤改良範囲へ粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させる。
次に、オーガ下降時攪拌工程の後のオーガ上昇時攪拌工程で、オーガ部30を上昇させながら、短繊維Sで補強する繊維補強範囲へ供給管26の噴射口56から短繊維Sと粉体状のセメント系固化材とを空気圧で噴射させる。そして、この短繊維Sと粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌とをオーガ部30の攪拌羽50によって攪拌混合する。
なお、オーガ上昇時攪拌工程における、繊維補強範囲への短繊維Sと粉体状のセメント系固化材との噴射は、ロッド24A、24Bの噴射口44A、44Bから行ってもよい。
これらの方法で地盤改良を行った場合においても、第1〜第3の実施形態と同様に靭性を有する地盤改良体を形成することができる。
また、第1〜第3の実施形態で示した、短繊維Sを用いた地盤改良は、図7に示した上層100では行わずに、軟弱層102のみで行ってもよい。
また、ロッドに形成する粉体状のセメント系固化材の噴射口は、ロッドの下端部に形成する他に、供給管26の噴射口56の高さ付近に形成してもよい。このようにすれば、粉体状のセメント系固化材によって地盤改良を行う地盤改良範囲の上層においても、オーガ部30の攪拌羽50によって粉体状のセメント系固化材と原地盤(地盤10)の土壌とを確実に攪拌混合することができる。
また、第1の実施形態では、計量手段としてロータリーカッター74を用い、第3の実施形態では、計量手段としてロータリーカッター160を用いた例を示したが、第1及び第3の実施形態で用いられる計量手段は、連続した長繊維Fを切断して計量できるものであればよい。
ロータリーカッター74、160は、カッターローラ82及び弾性ローラ84の回転数や回転時間を変えることによって、切断される短繊維Sの量を容易に調整することができるので、地盤改良する地盤の土質に応じて、短繊維Sの地盤への混入量を容易に調整することができる。また、カッターローラ82の径やカッターローラ82の外周面に取り付ける切断刃90のピッチを変えることによって、切断される短繊維Sの長さを容易に変えることができるので、短繊維Sの長さを長くして原地盤(地盤10)の土壌への混入量を減らす、又は短繊維Sの長さを短くして原地盤(地盤10)の土壌への混入量を増やすといった短繊維Sの調整を容易に行うことができる。
また、第2の実施形態では、計量手段として計量装置120を用いた例を示したが、第2の実施形態で用いられる計量手段は、短繊維Sをバッチ式に計量できる装置であればよい。地盤改良の施工スピードに追従できるように、1バッチ当りの計量時間が短い計量装置が好ましい。
また、供給管26から短繊維Sと一緒に噴射された空気を地上に逃がす排出手段を設けてもよい。例えば、図18に示すように、供給管26との間に空間を有するように供給管26の外側に外管162を設けて二重管にし、この空間を空気の排出経路にして、空気を地上に導くようにしてもよい。
また、第1〜第3の実施形態で示した供給管26の噴射口56は下に向いているが、横方向や斜め方向に短繊維Sが噴射するようにしてもよい。例えば、図19に示すように、噴射口56が横方向に向けられたノズル164を短繊維Sの噴射と共に回転(矢印166)させるようにしてもよい。
また、第1〜第3の実施形態で示した長繊維Fには、ポリプロピレン繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維等を用いることができる。ポリプロピレン繊維は、工業生産されており、汎用的及び安価であり、かつ補強材として必要な性能を有しているので長繊維Fに適している。
また、第1の実施形態で示した気密容器76、ロータリーカッター74、第2の実施形態で示したロータリーフィーダー116、及び第3の実施形態で示した気密容器76、ロータリーカッター160は、短繊維Sを効率よく空気搬送し、供給管26の噴射口56から地盤中に強く噴射させるために、高い気密性を有するものが好ましい。
また、短繊維Sを効率よく空気搬送し、供給管26の噴射口56から地盤中に強く噴射させるために、空気圧送部62から送り込む圧縮空気の圧力は、0.2MPa以上であることが好ましく、0.4MPa以上であることがより好ましい。
また、第1〜第3の実施形態では、1つの空気圧送部62から、セメント供給部36とロータリーカッター74、160、又は繊維供給部112とに圧縮空気を送る例を示したが、空気圧縮部62を2つ用意して、セメント供給部36とロータリーカッター74、160、又は繊維供給部112とに個々に圧縮空気を送るようにしてもよい。
また、第1及び第2の実施形態で示した繊維供給管60は、曲率半径が小さくならないように配管すれば、短繊維Sが繊維供給管60に詰まるのをより効果的に防ぐことができる。
以上、本発明の第1〜第3の実施形態について説明したように、本発明の繊維補強セメント系地盤改良工法は、原地盤の性質に応じて、繊維やセメントの使用量をコントロールして地盤中に混入することができるので、さまざまな原地盤に対して、所定の力学性能を有する地盤改良体を構築することができる。
また、繊維を用いた地盤改良体を形成することができるので、合理的な地盤基礎構造の構築が可能となる。すなわち、自立山留めや液状化防止を目的とする地盤改良断面の低減化、中層又は高層建物への直接基礎形式の採用、又は杭状改良体や壁杭の水平支持力の増大に対する地下構工法の合理化等を図ることができる。
以上、本発明の第1〜第3の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、第1〜第3の実施形態の実施形態を組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る施工機を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る施工機を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るオーガ部の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る空気圧送部及び繊維供給部を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るロータリーカッターを示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るロータリーカッターの作用を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る空気圧送部及び繊維供給部を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る計量装置を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る計量装置を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る計量装置を示す拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る計量装置を示す拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る施工機を示す正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る空気圧送部及び気密容器を示す説明図である。 図13のB−B断面図である。 図13のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係る繊維補強セメント系地盤改良工法の変形例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る中空管の変形例を示す拡大図である。 本発明の実施形態に係る中空管の噴射口の変形例を示す説明図である。 従来の粉体噴射攪拌装置を示す説明図である。
符号の説明
10 地盤
24A、24B ロッド(中空管)
26 供給管
30 オーガ部(オーガ)
74、160 ロータリーカッター(計量手段)
82 カッターローラ
84 弾性ローラ
88 ゴム層(弾性層)
90 切断刃
108 地盤改良層(繊維補強範囲)
120 計量装置(計量手段)
F 長繊維
S 短繊維(繊維)

Claims (9)

  1. 粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法において、
    オーガを下降させながら、前記オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで前記原地盤を前記オーガで削孔すると共に前記オーガに配置された中空管から前記地盤改良範囲へ前記粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて該粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ下降時攪拌工程と、
    前記オーガを上昇させながら、前記繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から前記繊維を空気圧で噴射させて該繊維と前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ上昇時攪拌工程と、
    を有する繊維補強セメント系地盤改良工法。
  2. 粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法において、
    オーガを下降させながら、前記オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで前記原地盤を前記オーガで削孔すると共に前記オーガに配置された中空管から前記地盤改良範囲へ前記粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させ、かつ前記繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から前記繊維を空気圧で噴射させて該繊維と前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ下降時攪拌工程、
    を有する繊維補強セメント系地盤改良工法。
  3. 前記オーガを上昇させながら、前記繊維で補強する繊維補強範囲へ前記供給管から前記繊維を空気圧で噴射させて該繊維と前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ上昇時攪拌工程、
    を有する請求項2に記載の繊維補強セメント系地盤改良工法。
  4. 粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法において、
    オーガを下降させながら、前記オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで前記原地盤を前記オーガで削孔すると共に前記オーガに配置された中空管から前記地盤改良範囲へ前記粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて該粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ下降時攪拌工程と、
    前記オーガを上昇させながら、前記繊維で補強する繊維補強範囲へ前記中空管から前記粉体状のセメント系固化材と前記繊維とを空気圧で噴射させて前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌と前記繊維とを前記オーガで攪拌混合するオーガ上昇時攪拌工程と、
    を有する繊維補強セメント系地盤改良工法。
  5. 粉体状のセメント系固化材、原地盤の土壌、及び繊維を攪拌混合して地盤を改良する繊維補強セメント系地盤改良工法において、
    オーガを下降させながら、前記オーガが地盤改良範囲の改良深度に到達するまで前記原地盤を前記オーガで削孔すると共に前記オーガに配置された中空管から前記地盤改良範囲へ前記粉体状のセメント系固化材を空気圧で噴射させて該粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌とを前記オーガで攪拌混合するオーガ下降時攪拌工程と、
    前記オーガを上昇させながら、前記繊維で補強する繊維補強範囲へ供給管から前記粉体状のセメント系固化材と前記繊維とを空気圧で噴射させて前記粉体状のセメント系固化材と前記原地盤の土壌と前記繊維とを前記オーガで攪拌混合するオーガ上昇時攪拌工程と、
    を有する繊維補強セメント系地盤改良工法。
  6. 前記供給管又は前記中空管から噴射される前記繊維を計量する計量手段を有し、
    前記計量手段は、
    外周面に切断刃を備えたカッターローラと、
    前記切断刃が食い込む弾性層が外周面に形成され、連続した長繊維を前記カッターローラとで挟持する弾性ローラと、
    を備える請求項1〜5の何れか1項に記載の繊維補強セメント系地盤改良工法。
  7. 前記供給管又は前記中空管から噴射される前記繊維を計量する計量手段を有し、
    前記計量手段は、
    バッチ式の計量装置である請求項1〜5の何れか1項に記載の繊維補強セメント系地盤改良工法。
  8. 前記計量手段は、前記供給管又は前記中空管に設けられている請求項6に記載の繊維補強セメント系地盤改良工法。
  9. 前記計量手段から前記供給管又は前記中空管へ前記繊維を空気搬送する請求項6又は7に記載の繊維補強セメント系地盤改良工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101274671B1 (ko) * 2010-12-24 2013-06-13 김맹호 연약지반 강화 장치 및 이를 이용한 연약지반 강화 공법
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