JP2009273502A - 投薬監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投薬機器を用いて患者に投薬を行う際に、電子カルテシステムをより一層有効に活用することによって、投薬時における医療事故の発生を防止する。
【解決手段】投薬監視装置は、電子カルテシステムに記憶されている患者への投薬に関する指示情報が入力される指示情報入力部57と、輸液ポンプにより開始される投薬の実行情報が入力される実行情報入力部58とを備えている。投薬監視装置は、実行情報が指示情報に対応しているか否かを判定する制御部49を備えている。制御部49は、実行情報が指示情報に対応していないと判定すると、警報信号を発する。
【選択図】図7

Description

本発明は、患者に行われる投薬を監視する投薬監視装置に関する。
近年、医療情報の電子化が推進されており、例えば、特許文献1、2に開示されているように、病院等の医療機関には、医師の医療行為を記録するカルテを電子化する電子カルテシステムが導入されるようになっている。電子カルテシステムには、患者の氏名等の患者情報、医師の診療行為情報、画像診断医が画像所見をまとめた読影レポート情報、医師が決定した投薬の指示情報等が入力されて記憶保存されている。このような様々な医療情報の電子化によって、医療情報を医療従事者の間で共有化することや、素早く検索して利用することができるようになる。
また、一般に、医療機関では、患者への投薬が行われる。投薬を行う際には、シリンジポンプや、輸液ポンプ等の投薬機器が用いられることが多い。シリンジポンプは、薬剤が充填されたシリンジがセットされるようになっており、薬剤の注入量や、注入速度等を設定することにより、シリンジ内の薬剤を設定値通りに患者へ自動的に注入することができるようになっている。また、輸液ポンプは、薬剤が充填された輸液バッグがセットされるようになっており、シリンジポンプと同様にして、輸液バッグ内の薬剤を設定値通りに患者へ自動的に注入することができるようになっている。
上述した電子カルテシステムを導入した医療機関において投薬機器を用いて患者に投薬を行う際には、次のようにして行われるのが一般的である。まず、看護師が、これから投薬を行う患者の投薬に関する指示情報(薬剤の種類、注入量、注入速度等)を電子カルテシステムを用いて得る。その後、調剤室で薬剤を準備して患者の病室へ運んでから、投薬機器にセットし、投薬機器を操作して注入量や注入速度等を設定して投薬を開始する。投薬が開始されたことを確認した看護師は、患者から離れて他の業務に当たっている。
特開2006−92247号公報 特開2006−251901号公報
ところが、電子カルテシステムによって患者の投薬に関する指示情報を簡単に得ることができるようになったものの、患者に投薬を行う際、看護師の人為的なミスを完全に無くすのは困難である。例えば、投薬機器を操作して薬剤の注入量や注入速度等を設定する際に、電子カルテシステムから得た投薬に関する指示情報とは異なった値に設定してしまうことが考えられる。具体的には、電子カルテシステムから得た投薬に関する指示情報では薬剤の注入速度が10.0ml/hと指示されていたのに対し、看護師が、小数点を何らかの原因で見逃してしまったり、紙面上に記録した注入速度の数値から小数点が消えてしまっていたりして、投薬機器において注入速度100ml/hと設定してしまう場合が考えられる。注入量についても同様のことが考えられる。この薬剤の注入速度や注入量の間違いは、その患者の病状及び投与する薬剤について詳しく知っている担当医師ならば容易に気づくのであるが、看護師は、多くの患者の看護を引き受けているため、個々の患者の病状を医師ほど詳しくは把握しておらず、ミスに気づかずに投薬を開始してしまう虞れがあり、これが医療事故の原因となってしまう。
また、投薬機器を操作する際、投薬機器の表示画面上に、たまたま異物が付着していて、それが小数点や数字の一部に見えてしまう虞れもあり、この場合にも、注入速度や注入量の入力間違いが起こる可能性がある。
また、看護師の人為的なミスとしては、薬剤間違いもある。すなわち、複数の患者に投薬を行う際には、調剤室からそれぞれの患者用の薬剤を一度に持ち出して、各患者の元へ運んで患者毎の投薬機器にセットすることになる。このとき、投薬機器に他の患者用の薬剤を誤ってセットしてしまうと、電子カルテシステムから得た投薬に関する指示情報とは異なった薬剤が患者に投薬されることになり、このことによっても医療事故が起こる可能性がある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、投薬機器を用いて患者に投薬を行う際に、電子カルテシステムをより一層有効に活用することによって、投薬時における医療事故の発生を防止することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、投薬機器により開始される投薬の実行情報が、電子カルテシステムに記憶されている患者の投薬に関する指示情報と対応してないことを判定できるようにし、対応していない場合には警報信号を発するようにした。
具体的には、第1の発明では、患者に行われる投薬を監視する投薬監視装置において、電子カルテシステムに接続され、該電子カルテシステムに記憶されている患者への投薬に関する指示情報が入力される指示情報入力部と、患者に投与するための薬剤がセットされる投薬機器に接続され、該投薬機器により開始される投薬の実行情報が入力される実行情報入力部と、上記指示情報入力部及び上記実行情報入力部に接続され、これら入力部に入力された情報に基づいて上記実行情報が上記指示情報に対応しているか否かを判定する制御部とを備え、上記制御部は、上記実行情報入力部に入力された実行情報が上記指示情報入力部に入力された指示情報に対応していないと判定すると、警報信号を発するように構成されているものとする。
この構成によれば、例えば、看護師が薬剤の注入速度や注入量、種類等の実行情報を投薬機器に入力すると、その実行情報が投薬監視装置の実行情報入力部に入力される。一方、電子カルテシステムに記憶されている患者への投薬に関する指示情報は、指示情報入力部に入力される。制御部は、複数の実行情報が入力された場合には、それら実行情報のうち、1つでも指示情報と異なっていると、実行情報が指示情報と対応していないと判定して、警報信号を発する。また、1つの実行情報が入力された場合も、同様に警報信号を発する。これにより、薬剤が、指示情報とは異なる注入速度や注入量で患者に投与されることや、患者に間違った薬剤が投与されることをなくすことが可能になる。
第2の発明では、第1の発明において、実行情報は、薬剤の種類、薬剤を患者に投与する際の注入速度及びその注入量のうち、少なくとも1つであるものとする。
第3の発明では、第1または2の発明において、制御部に接続され、該制御部が発した警報信号を周囲に報知する報知部を備えているものとする。
この構成によれば、投薬機器により開始される投薬の実行情報が、電子カルテシステムに記憶されている患者の投薬に関する指示情報に対応していないことが判定されると、そのことを周囲の者に報知することが可能になる。
第4の発明では、第1から3のいずれか1つの発明において、制御部は、警報信号を電子カルテシステムに送信する構成とする。
この構成によれば、制御部が警報信号を発した場合に、その警報信号が電子カルテシステムに送信されることになる。これにより、投薬機器により開始される投薬の実行情報が、電子カルテシステムに記憶されている患者の投薬指示情報に対応していない場合に、そのことを電子カルテシステムの操作者や、その周囲の者に報知することが可能になる。
第5の発明では、第1から4のいずれか1つの発明において、薬剤の注入速度の変化を記憶する記憶部を備えている構成とする。
この構成によれば、投薬機器による薬剤の注入速度の変化を記憶しておくことが可能になる。
第6の発明では、第1から5のいずれか1つの発明において、制御部は、投薬機器の動作状態が正常であるか否かを判定し、動作状態が正常でない場合に警報信号を発するように構成されているものとする。
この構成によれば、投薬機器の動作状態が異常である場合には、制御部が警報信号を発することになる。
第7の発明では、第1から6のいずれか1つの発明において、現在位置情報を取得する位置情報取得部を備え、制御部は、上記位置情報取得部で取得された現在位置情報を電子カルテシステムに送信するように構成されているものとする。
この構成によれば、投薬監視装置の所在を電子カルテシステム上で把握することが可能になる。
第1の発明によれば、投薬機器により開始される投薬の実行情報が、電子カルテシステムに記憶されている患者の投薬に関する指示情報に対応していない場合に、警報信号を発するようにしたので、薬剤の注入速度や注入量の設定、薬剤の種類等を間違えたままで患者に投薬が開始されることはなく、よって、投薬時における医療事故を防止することができる。
第3の発明によれば、制御部が発した警報信号を周囲に報知する報知部を備えているので、薬剤の注入速度や注入量、薬剤の種類等が間違っている場合に、そのことを周囲の者に報知することができ、医療事故を確実に防止することができる。
第4の発明によれば、制御部が発した警報信号を電子カルテシステムに送信することができるので、薬剤の注入速度や注入量、薬剤の種類等が間違っていることを、電子カルテシステムの操作者やその周りの者に報知することができ、医療事故を確実に防止することができる。
第5の発明によれば、薬剤の注入速度の変化を記憶するようにしたので、投薬中に注入速度が指示情報の値から大きく外れた場合に、警報信号を発することができ、投薬中においても医療事故を防止できる。
第6の発明によれば、投薬機器の動作状態が異常である場合に制御部が警報信号を発するので、投薬機器の異常動作による医療事故の発生も防止することができる。
第7の発明によれば、投薬監視装置の現在位置情報を取得して電子カルテシステムに送信するようにしたので、投薬監視装置の所在を電子カルテシステム上で把握でき、所在管理を容易にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る投薬監視装置1を輸液ポンプ10に装着して使用するものである。この投薬監視装置1は、図3に示すように、病院の各病室A〜Cに輸液ポンプ10(投薬機器)やシリンジポンプ20(投薬機器)と一緒に設置され、これら輸液ポンプ10やシリンジポンプ20による投薬を監視して異常があれば警報を発することができるように構成されている。
この実施形態の説明では、投薬監視装置1の構造を説明する前に、本投薬監視装置1が配置される病院に導入されている電子カルテシステム30について説明する。電子カルテシステム30は、図2にも示すように、電子カルテサーバ31と、電子カルテサーバ31に接続される診察室用操作端末32と、ナースステーション用操作端末33とを備えている。電子カルテサーバ31と、両操作端末32、33とは、病院内に設置されているLAN(Local Area Network)Aに接続されている。診察室用操作端末32及びナースステーション用操作端末33は、各々、1つに限られるものではなく、複数あってもよい。尚、図2における符号Bは、HUBである。
図4に示すように、電子カルテサーバ31は、患者情報データベース34、診察情報データベース35、投薬指示情報データベース36及び輸液ポンプ・シリンジポンプ管理データベース37を備えている。患者情報データベース34には、患者の氏名、生年月日、住所、血液型、健康保険証番号、入院病棟、病室番号、ベッド番号等が、患者毎に割り当てられた患者IDに対応付けて記憶されている。この患者情報データベース37に記憶されている情報は、病院の外来受付の際に入力される。診察情報データベース38には、病名、医師の診療行為情報、画像診断医が画像所見をまとめた読影レポート情報、病歴、入院歴、担当医師名等が、患者IDに対応付けて記憶されている。投薬指示情報データベース36には、投薬に関する指示情報として、処方された薬剤の種類、投薬時期、投薬回数、1回あたりの患者への注入量及び注入速度が、患者IDに対応付けて記憶されている。この投薬指示情報データベース36には、患者に錠剤等が処方されている場合には、その種類、投与時期、投薬量も同様に記憶されている。輸液ポンプ・シリンジポンプ管理データベース37には、病院内の輸液ポンプ10及びシリンジポンプ20の現在位置、使用期間、使用回数、保守状況等が、輸液ポンプ10毎及びシリンジポンプ20毎に割り当てられたポンプIDに対応付けて記憶されている。
輸液ポンプ10及びシリンジポンプ20の現在位置は、詳細は後述するが、輸液ポンプ10及びシリンジポンプ20から電子カルテサーバ31へ送信されるようになっている。また、電子カルテサーバ31の投薬指示情報データベース36に記憶されている指示情報は、LANを介して投薬監視装置1に送信されるようになっている。さらに、電子カルテサーバ31は、投薬監視装置1が発する警報信号(後述する)をLANを介して受信するように構成されている。また、電子カルテサーバ31は、投薬監視装置1から発せられた警報信号を受信したときに、操作端末32、33に所定の警報マークを表示させるように構成されている。この警報マークは、警報信号毎に異なっており、これら警報マークは、電子カルテサーバ31に記憶されている。
図2に示すように、診察室用操作端末32は、表示画面32aを有するコンピュータ端末であり、診察室に設置され、主に医師が操作するものである。医師による診察の結果及び処方箋は、診察室用操作端末32で入力されて、電子カルテサーバ31の診察情報データベース35及び投薬指示情報データベース36に記憶保存されるようになっている。また、ナースステーション用操作端末33は、表示画面33aを有するコンピュータ端末であり、ナースステーションに設置され、主に看護師が操作するものである。
診察室用操作端末32及びナースステーション用操作端末33を操作して、電子カルテサーバ31の患者情報データベース34、診察情報データベース35、投薬指示情報データベース36及び輸液ポンプ・シリンジポンプ管理データベース37に記憶されている情報を検索することができるようになっている。検索された情報は、電子カルテサーバ31から各操作端末32、33へ出力されて、表示画面32a、33aに表示されるようになっている。
次に、輸液ポンプ10及びシリンジポンプ20について説明する。輸液ポンプ10及びシリンジポンプ20は、病院の各病室A〜Cや、外来の点滴室等に配置されている可搬型のポンプであり、内蔵する充電池またはAC電源で作動するようになっている。このような輸液ポンプ10及びシリンジポンプ20は、一般に、病院内に多数配置してある。
輸液ポンプ10は、輸液バッグC(図1に示す)内の薬剤を患者に所定の注入速度で所定量注入するように構成されている。輸液ポンプ10には、輸液バッグCから延びるチューブDが接続されるとともに、患者へ穿刺される穿刺針(図示せず)を有するチューブEが接続されている。輸液バッグC内の薬剤がチューブDにより輸液ポンプ10に導入され、この輸液ポンプ10に導入された薬剤は、内蔵するポンプ(図示せず)によってチューブEに吐出されて患者に投与されるようになっている。
図5に示すように、輸液ポンプ10には、輸液バッグ容量入力部11、注入速度入力部12、注入量入力部13が設けられている。また、図1に示すように、輸液ポンプ10のケース14には、輸液バッグ容量、注入速度、注入量を入力するための操作スイッチ15を有する操作パネル16と、操作スイッチ15により入力した注入速度及び注入量を表示する表示画面を有する表示パネル17とが設けられている。操作パネル16には、他にも、電源スイッチ、投与開始スイッチや、停止スイッチ等が設けられている。
輸液バッグC内の薬剤量は、輸液バック容量入力部11に入力され、注入速度は、注入速度入力部12に入力され、注入量は、注入量入力部13に入力されるようになっている。これら入力部11〜13に入力された値に基づいて、輸液ポンプ10から吐出される薬剤の量及び流量が決定されるようになっている。各入力部11〜13への入力が終わった後に、操作パネル16にある開始ボタンを操作することで、薬剤の注入が開始されるようになっている。輸液ポンプ10では、動作中における薬液の注入速度が得られるようになっている。
また、輸液ポンプ10には、操作パネル16で設定された輸液バッグ容量、注入速度、注入量及び現在の注入速度を出力する出力端子18が設けられている。
シリンジポンプ20は、シリンジ(図示せず)内の薬剤を患者に注入するように構成されており、基本構成は、輸液ポンプ10と同じである。シリンジポンプ20には、薬剤が充填されたシリンジがセットされるとともに、穿刺針を有するチューブ(図示せず)が接続され、シリンジ内の薬剤が、内蔵するポンプ(図示せず)によってチューブに吐出されて患者に投与されるようになっている。図6に示すように、シリンジポンプ20には、シリンジサイズ入力部21、シリンジメーカー入力部22、注入速度入力部23、注入量入力部24が設けられている。図示しないが、シリンジポンプ20のケースには、シリンジサイズ、シリンジメーカー、注入速度、注入量を入力するための操作スイッチを有する操作パネルと、操作スイッチにより入力した注入速度及び注入量を表示する表示画面を有する表示パネルとが設けられている。
シリンジサイズは、シリンジサイズ入力部21に入力され、シリンジメーカーは、シリンジメーカー入力部22に入力されるようになっている。また、薬剤の注入速度は、注入速度入力部23に入力され、注入量は、注入量入力部24に入力されるようになっている。これら入力部21〜24に入力された値に基づいて、シリンジポンプ20から吐出される薬剤の量及び流量が決定されるようになっている。
また、シリンジポンプ20には、シリンジサイズ、シリンジメーカー、注入速度、注入量及び現在の注入速度を出力する出力端子(図示せず)が設けられている。
次に、投薬監視装置1の構造について説明する。この投薬監視装置1は、図1に示すように、ケース39を備えており、輸液ポンプ10やシリンジポンプ20の側部に取り付けられて一体化するようになっている。投薬監視装置1は、図7にも示すように、バーコードリーダ40、流量センサ41、気泡センサ42、ポンプ接続部43、位置情報取得部44、警報ランプ45(報知部)、スピーカー46(報知部)、送信部47、受信部48、カメラ51及び制御部49を備えている。バーコードリーダ40、流量センサ41、気泡センサ42、ポンプ接続部43、位置情報取得部44、警報ランプ45、スピーカー46、送信部47、受信部48及びカメラ51は、制御部49に接続されている。また、図2に示すように、この投薬監視装置1は、病院内のLANに無線接続されている。無線接続の規格としては、例えば、ZigBeeが挙げられるが、これに限られるものではない。図2における符号Gは、ZigBee用の接続端末であり、LANに接続されている。尚、投薬監視装置1をLANに有線接続するようにしてもよい。
バーコードリーダ40は、輸液バッグCに付けられている薬剤用バーコードF及び患者のベッド(図示せず)に付けられている患者用バーコードを読み取るためのものである。薬剤用バーコードFは、薬剤の種類毎に予め決められており、例えば、生理的食塩水のように濃度が複数通りある薬剤の場合も、異なる薬剤として互いに異なる薬剤用バーコードFが付けられている。この薬剤用バーコードFをバーコードリーダ40で読み取ることで、輸液バッグC内の薬剤の種類が分かるようになっている。患者用バーコードは、患者のベッド毎に予め決められている。この患者用バーコードを読み取ることで、患者を特定することが可能になっている。
流量センサ41は、輸液バッグCから延びるチューブDの途中に取り付けられ、該チューブD内を流れる薬剤の流量を検出するためのものである。この流量センサ41は、超音波を利用して液体の流量を計測する周知の構造を有している。また、気泡センサ42は、穿刺針から延びるチューブEの途中に取り付けられ、該チューブE内を流れる薬剤に気泡が混入しているか否かを検出するためのものである。この気泡センサ42は、例えば、超音波を利用して液体中の気泡を検出する周知の構造を有している。
ポンプ接続部43は、信号線50を介して輸液ポンプ10の出力端子18に接続される端子を有している。このポンプ接続部43に輸液ポンプ10を接続することで、輸液ポンプ10の各入力部11〜13の輸液バッグ容量、注入速度及び注入量と、現在の注入速度とが投薬監視装置1に入力されるようになっている。また、ポンプ接続部43にシリンジポンプ20を接続した場合には、シリンジポンプ20の各入力部21〜24のシリンジサイズ、シリンジメーカー、注入速度及び注入量と、現在の注入速度とが、投薬監視装置1に入力されるようになっている。
位置情報取得部44は、周知のGPS(global positioning system)で構成されている。即ち、位置情報取得部44は、所定の人工衛星から発信される電波を受信して現在位置を測定する周知の構造のものであり、現在位置の測定結果を位置情報として制御部49へ随時出力するように構成されている。
警報ランプ45は、例えば、赤色に点灯又は点滅するものであり、制御部49から発せられた警報信号(詳細は後述する)を受けて点灯又は点滅するようになっている。警報ランプ45の発光色や点滅パターンは任意に設定することが可能である。この警報ランプ45は、ケース39の複数箇所に設けてもよい。また、スピーカー46は、所定の警報音を発するものであり、制御部49から発せられた警報信号を受けて作動するようになっている。警報音は、任意の音色に設定することが可能である。
送信部47及び受信部48には、図1に示すように、アンテナ53が接続されている。送信部47は、輸液ポンプ10がポンプ接続部43に接続されている場合には、当該輸液ポンプ10の現在位置情報、薬剤の注入開始時に発する注入開始信号、薬剤の注入終了時に発する注入終了信号を電子カルテサーバ31に送信し、シリンジポンプ20がポンプ接続部43に接続されている場合には、当該シリンジポンプ20の現在位置情報、注入開始信号及び注入終了信号を電子カルテサーバ31に送信するように構成されている。
また、受信部48は、電子カルテシステム30の電子カルテサーバ31から送信される投薬指示情報データベース36の情報を受信するように構成されている。
また、投薬監視装置1には、固有のIDが割り振られており、投薬監視装置1から各種情報を送信する際には、そのIDが付されている。このため、どの病室A〜Cの投薬監視装置1から送信されてきた情報であるか、電子カルテサーバ31側で判別できるようになっている。また、投薬監視装置1の電源電圧に関する信号も、電子カルテサーバ31に送信されるようになっている。
カメラ51は、周知のCCDカメラである。このカメラ51は、ケース39から延びるフレキシブルアーム52の先端に固定されており、位置の変更が可能となっている。このカメラ51で、表示パネル17を撮影することができるようになっている。また、カメラ51で撮影された画像は、制御部49に入力されて、制御部49では、表示パネル17に表示されている数値が認識されるようになっている。カメラ51は、CCDカメラ以外のカメラで構成することもできる。
制御部49は、バーコードリーダ40、流量センサ41、気泡センサ42、ポンプ接続部43、位置情報取得部44、受信部48及びカメラ51から得られた各種情報に基づいて、警報ランプ45、スピーカー46、送信部47を制御するように構成されている。制御部49は、バーコードリーダ40で読み取られた患者用バーコードの情報を送信部47により電子カルテサーバ31に送信するようになっている。電子カルテサーバ31では、患者用バーコードの情報から得たベッド番号により特定した患者の患者IDが得られるようになっている。電子カルテサーバ31は、投薬指示情報データベース36からその患者の投薬に関する指示情報を得て、投薬監視装置1に送信する。投薬監視装置1に送信された指示情報は、投薬監視装置1の制御部49に設けられた指示情報入力部57に入力されて記憶されるようになっている。
また、制御部49は、バーコードリーダ40で読み取られた輸液用バーコードFの情報により、輸液バッグCに充填されている薬剤の種類を得る。この薬剤の種類は、制御部49に設けられた実行情報入力部58に入力されて記憶されるようになっている。さらに、輸液ポンプ10の操作スイッチ15で設定されて入力部11〜13に入力された輸液バッグ容量、注入速度及び注入量も、実行情報入力部58に入力されて記憶される。薬剤の種類、輸液バッグ容量、注入速度及び注入量は、輸液ポンプ10によってこれから開始される投薬の実行情報である。制御部49は、この実行情報が、指示情報に対応しているか否かを判定する判定部55を備えている。判定部55は、薬剤の種類、輸液バッグ容量、注入速度及び注入量の全てが指示情報と同じであれば、実行情報が指示情報に対応していると判定し、薬剤の種類、輸液バッグ容量、注入速度及び注入量のうち、1つでも指示情報と異なって(間違って)いれば、実行情報が指示情報に対応していないと判定するように構成されている。
制御部49は、判定部55によって実行情報が指示情報に対応していないと判定されると、警報信号を発するようになっている。この警報信号は、警報ランプ45及びスピーカー46に入力されるようになっている。また、警報信号は、送信部47によって投薬監視装置1のIDと共に、電子カルテサーバ31に送信されるようになっている。薬剤の種類が指示情報に対応していない場合に発せられる警報信号と、輸液バッグCの容量が指示情報に対応していない場合に発せられる警報信号と、注入速度が指示情報に対応していない場合に発せられる警報信号と、注入量が指示情報に対応していない場合に発せられる警報信号とは、互いに異なっている。
制御部49は、流量センサ41から出力されたチューブD内の薬剤の流量が、輸液ポンプ10に設定されている注入量に比べて少ない場合、及び気泡センサ42によりチューブE内に気泡があることが検出された場合には、それぞれ、異なる警報信号を発するようになっている。また、制御部49は、位置情報取得部44から出力された現在位置情報を送信部47によって、電子カルテサーバ31へ出力するように構成されている。輸液ポンプ10及びシリンジポンプ20の現在位置情報は、電子カルテサーバ31の輸液ポンプ・シリンジポンプ管理データベース37に記憶されるようになっている。
また、制御部49は、輸液ポンプ10から出力された薬剤の注入速度の変化データを記憶する記憶部56を備えている。この記憶部56には、薬剤の投与が開始されてから終了するまでの間、薬剤の注入速度が連続して記憶されるようになっている。この記憶部56に記憶された薬剤の注入速度の変化データは、電子カルテサーバ31へ送信されて診察情報データベース35に記憶されるようになっている。
制御部49は、記憶部56に記憶された薬剤の注入速度が、指示情報の値に対し、例えば、5%以上ずれた場合には、輸液ポンプ10に異常が発生していることが考えられるので、警報信号を発するようになっている。つまり、制御部49は、輸液ポンプ10の動作状態が正常であるか否かを判定して、動作状態が正常でない場合に警報信号を発するように構成されている。
また、患者への薬剤の投与が開始されてから終了予定時間よりも前に、流量センサ41により検出される薬剤の流量が急激に減少した場合には、制御部49により、警報信号が発せられるようになっている。すなわち、薬剤の投与が終了していないのにチューブDに薬剤が流れなくなるということは、チューブDが折れていたり、チューブDの内部が詰まっている場合であり、このような異常が起こった場合に警報信号が発せられるようになっている。また、輸液ポンプ10が故障して動作状態が異常になった場合にも、流量センサ41により検出される薬剤の流量が急激に変化することがあり、この場合にも警報信号が発せられるようになっている。
また、患者への薬剤の投与が開始された後、気泡センサ42により気泡が検出された場合、及び輸液ポンプ10の電源電圧が低下した場合も、制御部49により、互いに異なる警報信号が発せられるようになっている。さらに、輸液バッグCの薬剤が無くなった場合にも、警報信号が発せられるようになっている。また、制御部49は、輸液バッグCの薬剤が無くなった場合にも警報信号を発するようになっている。
次に、上記のように構成された投薬監視装置1を使用する場合について説明する。この投薬監視装置1は、1台の輸液ポンプ10またはシリンジポンプ20につき1台取り付けて使用する。一方、看護師は、例えば、これから投与する患者がB病室の患者であれば、電子カルテシステム30のナースステーション用操作端末33を操作して、その患者の処方箋を入手する。看護師は、この処方箋に基づいて、調剤室で例えば輸液バッグCを準備し、B病室まで運び、患者の輸液ポンプ10にセットする。
この輸液バッグCをセットする際、看護師は、始めに、投薬監視装置1のバーコードリーダ40により、患者のベッドに付されている患者用バーコードの読み込み作業を行う。このバーコードリーダ40により読み込まれた患者用バーコードの情報は、電子カルテシステム30に送信され、電子カルテシステム30からは、その患者への投薬に関する指示情報が投薬監視装置1に送信される。指示情報は、制御部49の指示情報入力部57に入力されて記憶される。
その後、看護師は、輸液バッグCの輸液用バーコードFを読み込ませる。この輸液用バーコードFにより、セットされる輸液バッグCの薬剤の種類が分かり、これが、制御部49の実行情報入力部58に入力されて記憶される。この時点で、制御部49の判定部55は、輸液用バーコード40で得られた薬剤の種類が指示情報に基づく薬剤の種類と異なっている場合には、薬剤の種類が指示情報に対応していないと判定する。すると、制御部49は、警報信号を発する。これにより、警報ランプ45が点灯又は点滅し、スピーカー46から警報音が発せられ、薬剤の種類が間違っていることが、看護師をはじめ、投薬監視装置1の周囲の者に報知される。さらに、警報信号は、電子カルテサーバ31へ送信され、電子カルテサーバ31は警報信号を受信すると、診察室用操作端末32及びナースステーション用操作端末33の表示画面32a、33aに警報表示を行う。これにより、操作端末32、33の周囲の者に薬剤の種類が異なっていることが報知される。電子カルテサーバ31は、薬剤の種類が間違っている場合の警報信号を受信した場合には、例えば、図8に示すような警報マークを表示画面32a、33aの全体に亘るように大きく表示させるとともに、患者を特定する情報を表示させる。この警報マークの表示とともに、操作端末32、33のスピーカー(図示せず)から警報音を発するようにしてもよい。
輸液用バーコード40で得られた薬剤の種類が指示情報に基づく薬剤の種類と同じであれば、制御部49は警報信号を発しないので、看護師は、次に、薬剤の注入速度及び注入量を輸液ポンプ10に入力する。すなわち、看護師は、輸液ポンプ10の表示パネル17を見ながら操作スイッチ15を操作して、注入速度及び注入量が処方箋通りの値となるように設定する。制御部49の判定部55は、このとき入力された注入速度の値が、指示情報に基づく注入速度と異なっている場合には、注入速度が指示情報に対応していないと判定する。また、注入量についても同様に判定する。判定部55が指示情報に対応していないと判定すると、制御部49は、上記のように警報信号を発する。電子カルテサーバ31が、薬剤の注入速度が間違っている場合の警報信号を受信した場合には、例えば、図9に示すようなマークが表示画面32a、33aの全体に亘るように大きく表示される。また、電子カルテサーバ31が、薬剤の注入量が間違っている場合の警報信号を受信した場合には、例えば、図10に示すようなマークが表示画面32a、33aの全体に亘るように大きく表示される。これらマークの表示とともに、操作端末32、33のスピーカーから警報音を発するようにしてもよい。
つまり、薬剤の種類、注入速度及び注入量が少なくとも1つが間違っていると、投薬を開始する前に、警報信号を発して投薬監視装置1の周囲の者や、操作端末32、33の周囲の者に報知することが可能になる。これにより、薬剤が、指示情報と異なる注入速度や注入量で患者に投与されることや、患者に間違った薬剤が投与されることをなくすことが可能になる。
また、表示パネル17を撮影するカメラ51を備え、このカメラ51で撮影した表示パネル17の数値を制御部49で認識するようにしているので、看護師が入力操作して表示パネル17に表示された数値が指示情報と異なっている場合にも、制御部49は警報信号を発することが可能になる。
一方、上記のようにして各バーコードFを読み込ませて、注入速度及び注入量を設定した後、判定部55が、薬剤の注入速度及び注入量が指示情報と同じであり、指示情報に対応していると判定した場合には、制御部49は、警報信号を発しない。従って、看護師は、次に、輸液ポンプ10の開始スイッチを操作する。すると、輸液ポンプ10が作動して、患者へ薬剤の投与が開始される。この薬剤の投与中における注入速度の変化は記憶部56に記憶される。制御部49は、薬剤の注入速度が、指示情報の値に対し、例えば、5%以上ずれた場合には、警報信号を発する。
また、患者への薬剤の投与が開始されてから終了予定時間よりも前に、流量センサ41により検出される薬剤の流量が急激に減少した場合には、制御部49により、流量減少の警報信号が発せられる。電子カルテサーバ31は、流量減少の警報信号を受信した場合には、例えば、図11に示すような警報マークを表示画面32a、33aの全体に亘るように大きく表示させる。
また、患者への薬剤の投与が開始された後、気泡センサ42により気泡が検出された場合には、制御部49により、気泡検出の警報信号が発せられる。電子カルテサーバ31は、気泡検出の警報信号を受信した場合には、例えば、図12に示すようなマークを表示画面32a、33aの全体に亘るように大きく表示させる。
位置情報取得部44で取得された位置情報は、上述した電子カルテサーバ31の輸液ポンプ・シリンジポンプ管理データベース37に、輸液ポンプ10のIDと共に現在位置して記憶される。この位置情報は、所定時間経過後に更新されるようになっている。これにより、操作端末32、33で、輸液ポンプ10の所在を把握することが可能になる。また、輸液ポンプ10を使用することで、注入開始信号及び注入終了信号が電子カルテサーバ31に送信される。電子カルテサーバ31は、これら信号に基づいて輸液ポンプ10の使用期間、使用回数を得る。このようにして得られた使用期間及び使用回数は、輸液ポンプ・シリンジポンプ管理データベース37に記憶される。さらに、輸液ポンプ10を点検及び修理した場合には、操作端末32、33を操作して、保守情報として、輸液ポンプ・シリンジポンプ管理データベース37に記憶される。
また、電子カルテサーバ31は、輸液バッグC内の薬剤が無くなったことの警報信号を受信すると、図13に示すようなマークを表示画面32a、33aの全体に亘るように大きく表示させる。
また、電子カルテサーバ31は、輸液ポンプ10の電源電圧に関する信号を受信して、輸液ポンプ10の電源電圧が低下していると判断した場合には、図14に示すようなマークを表示画面32a、33aの全体に亘るように大きく表示させる。
尚、シリンジポンプ20を使用する場合も、上述した輸液ポンプ10の場合と同様に、制御部49は、各種警報信号を発することが可能である。
したがって、この実施形態によれば、輸液ポンプ10により開始される投薬の実行情報が、電子カルテシステム30に記憶されている患者の投薬に関する指示情報に対応していない場合に警報信号を発することができる。これにより、薬剤の注入速度や注入量の設定、薬剤の種類等を間違えたままで患者に投薬が開始されることはなく、よって、投薬時における医療事故を防止することができる。
また、投薬監視装置1が警報ランプ45及びスピーカー46を備えているので、薬剤の注入速度や注入量、薬剤の種類等が間違っていることを周囲の者に報知することができ、医療事故を確実に防止することができる。尚、警報ランプ45とスピーカー46とは、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
また、制御部49が発した警報信号を電子カルテシステム30に送信するようにしたので、薬剤の注入速度や注入量、薬剤の種類等が間違っていることを、電子カルテシステム30の操作者やその周りの者に知らせることができ、このことによっても、医療事故を確実に防止することができる。
また、薬剤の注入速度の変化を投薬監視装置1に記憶するようにしたので、投薬中に注入速度が指示情報の値から大きく外れた場合に、警報信号を発することができる。また、投薬後においても、薬剤が指示情報通りに投与されていたかを否かを確認することができる。
また、輸液ポンプ10の動作状態が正常でない場合に制御部49が警報信号を発するので、輸液ポンプ10の異常動作による医療事故の発生も防止することができる。
また、投薬監視装置1の現在位置情報を取得して電子カルテシステム30に送信するようにしたので、投薬監視装置1の所在を電子カルテシステム30上で把握でき、所在管理を容易にすることができる。
尚、上記実施形態では、輸液バッグCに薬剤用バーコードFを付し、患者のベッドに患者用バーコードを付しているが、これに限らず、輸液バッグCにICタグを付け、患者のベッドにICタグを付けるようにしてもよい。この場合、投薬監視装置1のバーコードリーダ40をICタグリーダに変更すればよい。
また、この実施形態では、投薬監視装置1を輸液ポンプ10及びシリンジポンプ20と別体にして後付けできるようにしているが、これに限らず、投薬監視装置1を輸液ポンプ10やシリンジポンプ11に内蔵するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る投薬監視装置は、例えば、病院内で輸液ポンプやシリンジポンプを使用して患者に投薬する場合に用いることができる。
本発明の実施形態に係る投薬監視装置を輸液ポンプに取り付けた状態を示す正面図である。 投薬監視装置及び電子カルテシステムを病院内のLANに接続した状態を示す概略図である。 投薬監視装置及び電子カルテシステムのブロック図である。 電子カルテサーバのブロック図である。 輸液ポンプのブロック図である。 シリンジポンプのブロック図である。 投薬監視装置のブロック図である。 薬剤が間違っている場合のマークが表示された操作端末を示す図である。 薬剤の注入速度が間違っている場合の操作端末の表示画面を示す図である。 薬剤の注入量が間違っている場合の操作端末の表示画面を示す図である。 薬剤の流量が減少した場合の操作端末の表示画面を示す図である。 薬剤に気泡が混入した場合の操作端末の表示画面を示す図である。 薬剤が無くなった場合の操作端末の表示画面を示す図である。 投薬監視装置の電源電圧が低下した場合の操作端末の表示画面を示す図である。
符号の説明
1 投薬監視装置
10 輸液ポンプ(投薬機器)
20 シリンジポンプ(投薬機器)
30 電子カルテシステム
31 電子カルテサーバ
32 診察室用操作端末
33 ナースステーション用操作端末
44 位置情報取得部
45 警報ランプ(報知部)
46 スピーカ(報知部)
49 制御部
55 判定部
56 記憶部
57 指示情報入力部
58 実行情報入力部

Claims (7)

  1. 患者に行われる投薬を監視する投薬監視装置において、
    電子カルテシステムに接続され、該電子カルテシステムに記憶されている患者への投薬に関する指示情報が入力される指示情報入力部と、
    患者に投与するための薬剤がセットされる投薬機器に接続され、該投薬機器により開始される投薬の実行情報が入力される実行情報入力部と、
    上記指示情報入力部及び上記実行情報入力部に接続され、これら入力部に入力された情報に基づいて上記実行情報が上記指示情報に対応しているか否かを判定する制御部とを備え、
    上記制御部は、上記実行情報入力部に入力された実行情報が上記指示情報入力部に入力された指示情報に対応していないと判定すると、警報信号を発するように構成されていることを特徴とする投薬監視装置。
  2. 請求項1に記載の投薬監視装置において、
    実行情報は、薬剤の種類、薬剤を患者に投与する際の注入速度及びその注入量のうち、少なくとも1つであることを特徴とする投薬監視装置。
  3. 請求項1または2に記載の投薬監視装置において、
    制御部に接続され、該制御部が発した警報信号を周囲に報知する報知部を備えていることを特徴とする投薬監視装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の投薬監視装置において、
    制御部は、警報信号を電子カルテシステムに送信するように構成されていることを特徴とする投薬監視装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の投薬監視装置において、
    薬剤の注入速度の変化を記憶する記憶部を備えていることを特徴とする投薬監視装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の投薬監視装置において、
    制御部は、投薬機器の動作状態が正常であるか否かを判定し、動作状態が正常でない場合に警報信号を発するように構成されていることを特徴とする投薬監視装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の投薬監視装置において、
    現在位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
    制御部は、上記位置情報取得部で取得された現在位置情報を電子カルテシステムに送信するように構成されていることを特徴とする投薬監視装置。
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