JP2009273376A - 防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラム - Google Patents

防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009273376A
JP2009273376A JP2008125050A JP2008125050A JP2009273376A JP 2009273376 A JP2009273376 A JP 2009273376A JP 2008125050 A JP2008125050 A JP 2008125050A JP 2008125050 A JP2008125050 A JP 2008125050A JP 2009273376 A JP2009273376 A JP 2009273376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insect
information
room
opening
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008125050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5503114B2 (ja
Inventor
Hiroki Miyata
弘樹 宮田
Toru Inaoka
徹 稲岡
Masayuki Uritani
真幸 瓜谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2008125050A priority Critical patent/JP5503114B2/ja
Publication of JP2009273376A publication Critical patent/JP2009273376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5503114B2 publication Critical patent/JP5503114B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】室内に対する虫の侵入量を高精度に推定できる防虫性能評価装置及びプログラムを得る。
【解決手段】評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である外部隣接部屋の当該開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、外部から外部隣接部屋への虫の所定期間当たりの侵入量を導出するための侵入量導出情報を所定の虫の種類毎にハードディスク28に予め記憶させ、評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、外部隣接部屋の前記開口部の開口面積及び開口時間をキーボード14等を介して入力し、当該虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報をハードディスク28から読み出し、当該侵入量導出情報と入力した開口面積及び開口時間とに基づいて、評価対象とする虫の外部から外部隣接部屋への侵入量を導出して、導出結果を示す結果情報をディスプレイ18により表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラムに係り、より詳しくは、建物内の部屋における防虫性能を評価するための防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラムに関する。
従来、食品製造施設、医療品製造施設及びその関連施設等の製造物に対する異物混入が大きな問題となる諸施設において、製造物に混入する異物の大部分を占めるのが、ユスリカ、小型のハエ類等の飛来昆虫と呼ばれる、屋外から侵入してくる昆虫群である。
これに対し、これらの昆虫や昆虫ではない虫の防除のための建築構造や設備機器は、その効果が明瞭でないため、上記施設の新築設計時において防虫性能を評価することは極めて困難であった。このため、場当たり的な計画、若しくは価格を基準とした計画となっていることが多く、要求される防虫性能に対して大幅な過不足を生じていた。
そもそも、上記のような施設における防虫は、製造物が露出する製造室や充填室等における虫の量を削減するのが主な目的であるため、構造や設備単位での防虫性能の効果ではなく、外部から内部にわたる経路における複合的な防虫性能を評価する必要がある。
従来、このような複合的な防虫性能を評価するために適用できる技術として、特許文献1には、室内に昆虫が侵入しやすい程度を定量的に把握することができる防虫設計支援システムを提供することを目的として、建物を構成する室の出入口の構造と開放情報を含む施設仕様を入力し、当該施設仕様に基づいて昆虫が前記室内に侵入しやすい程度を昆虫侵入レベルとして算出して、当該算出結果を出力する技術が開示されている。
特開2005−171565号公報
ところで、建物内の部屋に対する虫の侵入量は、当該部屋に設けられた扉、シャッター、エア・カーテン等の開口部の開口面積や開口時間に依存することは言うまでもないが、虫の種類によっても異なる傾向がある。
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、虫の種類については何ら考慮することなく昆虫の侵入レベルを推定しているので、必ずしも高精度な推定を行うことができるとは限らない、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、室内に対する虫の侵入量を高精度に推定することのできる防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラムを提供することを目的とする。
まず、本発明の原理について説明する。
本発明の発明者らは、図12に平面形状を示す実験用建物を用いて、以下に示す実験を行った。
なお、同図に示すように、この実験用建物は、平面視矩形状とされ、その一辺の中央部に外部に通じる開閉可能とされたシートシャッターが設けられている。また、この実験用建物は、中央部が開閉可能とされたシートシャッターで2部屋に仕切られており、各部屋のサイズは奥行き3600mm×幅4500mm×高さ3000mmとされている。そして、各部屋の天井面の中間部には、40形白色蛍光灯が2灯設けられた富士型照明器具が2組ずつ取り付けられており、各部屋の壁面色はアイボリーである。さらに、各部屋のシートシャッターの左右端には、紫外光により虫を捕獲する所謂ライトトラップと呼ばれる捕虫器が1つずつ設けられている。なお、以下では、外部に直接通じるシートシャッターを有する部屋を「外部隣接部屋」と称し、奥側に位置する部屋を「内部部屋」と称し、外部に直接通じるシートシャッターを「外部シャッター」と称し、実験用建物の中央部に設けられたシートシャッターを「内部シャッター」と称する。
まず、午前9時から翌朝の午前9時まで、内部シャッターを完全に閉めた状態、かつ外部隣接部屋の白色蛍光灯を全て点灯させた状態で、外部シャッターの開口面積を変えたときの外部隣接部屋に対する虫の侵入量を虫の種類毎に計測した。なお、ここでは、上記開口面積として、6.5m、3.25m、及び1.625mの3種類を適用した。また、ここでは、上記虫の侵入量として、上記翌朝の午前9時の時点で外部シャッターを完全に閉めた後、外部隣接部屋に設けられている捕虫器により捕獲された虫の数と、外部隣接部屋の床面に落下した虫の数の合計数を適用した。
この結果の一例を図13に示す。同図から明らかなように、外部シャッターの開口面積に対する虫の侵入量の関係は、虫の種類によって異なる傾向がある。なお、図示は省略するが、同図に示した虫(ユスリカ科,ショウジョウバエ科)以外の虫についても当該関係に異なる傾向があることが認められた。
さらに、上記虫の侵入量は、外部シャッターの開口時間が長くなるほど多くなることは言うまでもない。
以上の点に基づき、上記目的を達成するために、請求項1記載の防虫性能評価装置は、評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である外部隣接部屋の当該開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、前記外部から前記外部隣接部屋への虫の所定期間当たりの侵入量を導出するための侵入量導出情報が予め定められた虫の種類毎に予め記憶された記憶手段と、評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、前記外部隣接部屋の前記開口部の開口面積、及び開口時間を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報を前記記憶手段から読み出し、当該侵入量導出情報と前記入力手段によって入力された開口面積及び開口時間とに基づいて、前記評価対象とする虫の前記外部から前記外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量を導出する導出手段と、前記導出手段による導出結果を示す結果情報を表示する表示手段と、を備えている。
請求項1記載の防虫性能評価装置によれば、記憶手段により、評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である外部隣接部屋の当該開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、前記外部から前記外部隣接部屋への虫の所定期間当たりの侵入量を導出するための侵入量導出情報が予め定められた虫の種類毎に予め記憶される。なお、上記記憶手段には、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュEEPROM(Flash EEPROM)等の半導体記憶素子、スマート・メディア(SmartMedia(登録商標))、フレキシブル・ディスク等の可搬記録媒体やハードディスク等の固定記録媒体、或いはネットワークに接続されたサーバ・コンピュータ等に設けられた外部記憶装置が含まれる。
また、本発明では、入力手段により、評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、前記外部隣接部屋の前記開口部の開口面積、及び開口時間が入力される。なお、上記入力手段には、キーボード、タッチパネル、スイッチ等の入力装置の他、マウス、トラックボール、デジタイザ、タブレット等のポインティング・デバイスや、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット等の通信回線を介した外部装置からの各種情報を入力する入力装置が含まれる。
ここで、本発明では、導出手段により、前記入力手段によって入力された虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報が前記記憶手段から読み出され、当該侵入量導出情報と前記入力手段によって入力された開口面積及び開口時間とに基づいて、前記評価対象とする虫の前記外部から前記外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量が導出され、当該導出手段による導出結果を示す結果情報が表示手段によって表示される。なお、上記表示手段による表示には、画像表示装置による可視表示、音声再生装置による可聴表示、及び画像形成装置による永久可視表示が含まれる。
このように、請求項1記載の防虫性能評価装置によれば、評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である外部隣接部屋の当該開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、前記外部から前記外部隣接部屋への虫の所定期間当たりの侵入量を導出するための侵入量導出情報を予め定められた虫の種類毎に記憶手段によって予め記憶させ、評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、前記外部隣接部屋の前記開口部の開口面積、及び開口時間を入力し、入力した虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報を前記記憶手段から読み出し、当該侵入量導出情報と入力した開口面積及び開口時間とに基づいて、前記評価対象とする虫の前記外部から前記外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量を導出して、導出結果を示す結果情報を表示しているので、室内に対する虫の侵入量を高精度に推定することができる。
ところで、一例として図13に示されるグラフからも明らかなように、外部隣接部屋に対する虫の種類毎の侵入量は、外部に直接通じる開口部の開口面積及び開口時間に基づいて高精度に導出することができる。
なお、上記開口部の開口面積をxとしたとき、図13に示されるユスリカ科の外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量yは次の(1)式により表され、ショウジョウバエ科の外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量yは次の(2)式により表される。なお、ここでは、上記所定期間として、1日間を適用している。
Figure 2009273376
なお、(1)式により算出される侵入量yと実験によって得られた侵入量との間の相関係数の2乗値は0.9196であり、(2)式により算出される侵入量yと実験によって得られた侵入量との間の相関係数の2乗値は0.9617であり、(1)式及び(2)式は実測結果を充分に反映したものとなっていることが分かる。
以上の点から、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記侵入量導出情報が、前記開口面積及び前記開口時間を入力パラメータとし、前記所定期間当たりの侵入量を出力パラメータとした演算式またはテーブル情報であるものとしてもよい。これにより、室内に対する虫の侵入量を簡易に推定することができる。
なお、上記侵入量導出情報を上記演算式とする場合は、一例として(1)式,(2)式に示されるような演算式に対して開口時間を乗算するものとした演算式を記憶手段に記憶しておき、上記侵入量導出情報を上記テーブル情報とする場合は、当該演算式に対して各種開口面積及び開口時間を代入することにより得られる侵入量と、対応する開口面積及び開口時間とを関連付けた情報を記憶手段に記憶しておくことになる。
ところで、本発明の発明者らは、上記実験用建物(図12参照。)を用いて、内部シャッターを完全に閉めると共に、外部隣接部屋の白色蛍光灯を全て点灯させ、かつ外部シャッターを全開状態とした状態を午前9時から翌朝の午前9時までの1日間維持した後、内部シャッターを所定時間全開状態とし、その時点の外部隣接部屋及び内部部屋の各部屋における虫の数を虫の種類毎に計測し、これによって得られた内部部屋における虫の数の、外部隣接部屋の虫の数に対する比率(以下、「移動率」という。)を算出した。なお、ここでは、上記所定時間として、30分、1時間、2時間、5時間、及び7時間の5種類を適用した。また、ここでは、外部隣接部屋及び内部部屋の虫の数として、上記内部シャッターを所定時間全開状態とした後に当該内部シャッターを全閉状態とし、この時点で各部屋に設けられている捕虫器により捕獲された虫の数と、各部屋の床面に落下した虫の数の合計数を適用した。
この結果の一例を図14に示す。同図から明らかなように、内部シャッターの開口時間に対する虫の移動率の関係は、虫の種類によって異なる傾向がある。なお、図示は省略するが、これら以外の虫についても当該関係に異なる傾向があることが認められた。
また、本発明の発明者らによる上記実験用建物を用いた実験の結果、上記虫の移動率は、移動元の部屋の光源種と移動先の部屋の光源種の組み合わせによっても異なる傾向にあることが見出された。
以上の点から、本発明は、請求項3に記載の発明のように、前記建物が、前記外部隣接部屋に加え、当該外部隣接部屋に直接または間接的に通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である内部部屋が設けられたものであり、前記記憶手段が、同一の前記開口部が介在された互いに隣接する部屋の光源種の組み合わせ毎に、当該隣接する部屋の一方の部屋から他方の部屋への前記開口部を介した虫の所定期間当たりの移動率を示す移動率情報を虫の種類毎にさらに予め記憶し、前記入力手段は、前記建物における同一の前記開口部が介在された互いに隣接する部屋の光源種の組み合わせを示す光源種情報をさらに入力し、前記導出手段は、前記入力手段によって入力された虫種類情報により示される虫の種類に対応し、かつ前記入力手段によって入力された光源種情報により示される光源種の組み合わせに対応する移動率情報を前記記憶手段からさらに読み出し、当該移動率情報により示される移動率を、前記互いに隣接する部屋における前記一方の部屋への虫の所定期間当たりの侵入量に乗算することにより、前記評価対象とする虫の前記一方の部屋から前記他方の部屋への所定期間当たりの侵入量をさらに導出するものとしてもよい。これにより、直接外部に接しない部屋についても、高精度に室内に対する虫の侵入量を推定することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項4に記載の発明のように、前記移動率情報が、前記光源種の組み合わせの何れか1つの組み合わせにおける移動率を示す情報と、当該情報に対して乗算することにより前記光源種の組み合わせの他の組み合わせにおける移動率を算出することのできる当該他の組み合わせの各々に対応する係数を示す情報とにより構成してもよい。これにより、全ての光源種の組み合わせに対応する移動率を示す情報を直接記憶しておく場合に比較して、当該情報を記憶するための記憶容量を低減することができる。
ちなみに、一例として図14に示されるグラフからも明らかなように、虫の移動率は、開口部の開口時間に基づいて高精度に導出することができる。
なお、上記開口部の開口時間をxとしたとき、図14に示されるユスリカ科の移動率y’は次の(3)式により表され、ハチ類の移動率y’は次の(4)式により表される。
Figure 2009273376
なお、(3)式により算出される移動率y’と実験によって得られた移動率との間の相関係数の2乗値は0.9924であり、(4)式により算出される移動率y’と実験によって得られた移動率との間の相関係数の2乗値は0.7896であり、(3)式,(4)式は実測結果を充分に反映したものとなっていることが分かる。
また、請求項3又は請求項4に記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、前記光源種が、白色蛍光灯及び黄色蛍光灯の少なくとも一方を含むものとしてもよい。これにより、これらの光源種の組み合わせに対応して、高精度に室内に対する虫の侵入量を推定することができる。
また、本発明は、請求項6に記載の発明のように、前記記憶手段が、前記虫の所定期間当たりの侵入量を予め定められた複数の段階に区分するための閾値を示す閾値情報と、当該閾値情報により区分された各段階における防虫性能上の水準を示す水準情報をさらに予め記憶し、前記表示手段が、前記導出手段によって導出された侵入量が含まれる段階に対応する前記水準情報に関する情報をさらに表示するものとしてもよい。これにより、当該水準情報に関する情報を容易に把握することができる結果、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
また、本発明は、請求項7に記載の発明のように、前記部屋の少なくとも1つに、侵入してきた虫を捕らえる捕虫器が設けられており、前記記憶手段が、前記捕虫器により虫を捕獲する確率を示す捕獲率情報をさらに予め記憶し、前記導出手段が、前記記憶手段から前記捕獲率情報をさらに読み出し、前記捕虫器が設けられた部屋については当該部屋に対する虫の所定期間当たりの侵入量に前記捕獲率情報により示される捕獲率を乗算することにより、当該捕虫器による所定期間当たりの捕虫量をさらに導出し、前記表示手段が、前記導出手段によって導出された所定期間当たりの捕虫量をさらに表示するものとしてもよい。これにより、当該捕虫量を容易に把握することができる結果、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項8に記載の発明のように、前記捕獲率情報が、前記捕虫器に設けられている蛍光灯の種類毎に予め導出された前記確率を示す情報であるものとしてもよい。これにより、より高精度に上記捕虫量を導出することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項9記載の防虫性能評価プログラムは、評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である外部隣接部屋の前記開口部の開口面積、及び開口時間を入力する入力ステップと、前記外部隣接部屋の前記開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、前記外部から前記外部隣接部屋への虫の所定期間当たりの侵入量を導出するための侵入量導出情報が予め定められた虫の種類毎に予め記憶された記憶手段から、前記入力ステップによって入力された虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報を読み出す読出ステップと、前記読出ステップによって読み出された前記侵入量導出情報と前記入力ステップによって入力された開口面積及び開口時間とに基づいて、前記評価対象とする虫の前記外部から前記外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量を導出する導出ステップと、前記導出ステップによる導出結果を示す結果情報を表示手段により表示する表示ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
従って、請求項9記載の防虫性能評価プログラムによれば、コンピュータに対して請求項1記載の発明と同様に作用させることができるので、請求項1記載の発明と同様に、室内に対する虫の侵入量を高精度に推定することができる。
本発明によれば、評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である外部隣接部屋の当該開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、前記外部から前記外部隣接部屋への虫の所定期間当たりの侵入量を導出するための侵入量導出情報を予め定められた虫の種類毎に記憶手段によって予め記憶させ、評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、前記外部隣接部屋の前記開口部の開口面積、及び開口時間を入力し、入力した虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報を前記記憶手段から読み出し、当該侵入量導出情報と入力した開口面積及び開口時間とに基づいて、前記評価対象とする虫の前記外部から前記外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量を導出して、導出結果を示す結果情報を表示しているので、室内に対する虫の侵入量を高精度に推定することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明が適用された防虫性能評価装置10の構成を説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る防虫性能評価装置10は、本装置の全体的な動作を制御する制御部12と、ユーザからの各種情報等の入力に使用するキーボード14及びマウス16と、本装置による処理結果や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するディスプレイ18と、を含んで構成されている。すなわち、本実施の形態に係る防虫性能評価装置10は、汎用のパーソナル・コンピュータにより構成されている。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係る防虫性能評価装置10の電気系の主要構成を説明する。
同図に示すように、防虫性能評価装置10は、防虫性能評価装置10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)22と、CPU22による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)24と、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)26と、各種情報を記憶するために用いられる記憶手段としてのハードディスク28と、前述のキーボード14、マウス16、及びディスプレイ18と、外部に接続された装置との間の各種情報の授受を司る外部インタフェース30と、が備えられており、これら各部はシステムバスBUSにより相互に接続されている。なお、外部インタフェース30にはプリンタ50(図1では図示省略。)が接続されている。
従って、CPU22は、RAM24、ROM26、及びハードディスク28に対するアクセス、キーボード14及びマウス16を介した各種情報の取得、ディスプレイ18に対する各種情報の表示、及び外部インタフェース30を介したプリンタ50による各種情報の印刷、を各々行うことができる。
図3には、防虫性能評価装置10に備えられたハードディスク28の主な記憶内容が模式的に示されている。同図に示すように、ハードディスク28には、各種データベースを記憶するためのデータベース領域DBと、各種処理を行うためのプログラムを記憶するためのプログラム領域PGとが設けられている。
また、データベース領域DBには、後述する防虫性能評価プログラムの実行時に用いられる侵入量導出情報データベースDB1、移動率情報データベースDB2、捕獲率情報データベースDB3、及び水準情報データベースDB4が予め記憶されている。
侵入量導出情報データベースDB1は、一例として図4に示すように、予め定められた季節毎かつ場所毎に、評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部(以下、「開閉開口部」という。)を有する部屋である外部隣接部屋と、当該外部隣接部屋に直接または間接的に通じる開閉開口部を有する部屋である内部部屋の各部屋に対する虫の侵入量を算出するための演算式Fn(x)が、予め定められた虫の種類毎に記憶されて構成されている。
なお、本実施の形態に係る侵入量導出情報データベースDB1において記憶されている各演算式は、対応する季節及び場所の各条件下で、一例として図12に示したような実験用建物等を用いた実験によって予め得られた、一例として図13及び図14に示したようなグラフに基づいて導出されたものである。
図4に示されるように、本実施の形態に係る侵入量導出情報データベースDB1では、上記虫の侵入量を算出する演算式として、外部隣接部屋用の演算式(侵入量導出情報データベースDB1における識別子nが‘1’とされた演算式であり、以下、「第1演算式」という。)と、内部部屋用の演算式(同識別子nが‘2’とされた演算式であり、以下、「第2演算式」という。)の2種類の演算式が、上記季節毎、かつ場所毎、かつ虫の種類毎に予め導出されて記憶されている。
ここで、第1演算式Fn(x)におけるxは虫の侵入量の算出対象とする外部隣接部屋に設けられた開閉開口部の開口面積(m)を表し、Iは当該開閉開口部の開口時間(分)を表す。また、第2演算式Fn(x)におけるxは虫の侵入量の算出対象とする内部部屋に設けられた開閉開口部の開口時間(分)を表し、Jは後述する虫の移動率に基づく値である対白色白色係数を表す。
また、第2演算式Fn(x)の右辺における演算式fn−1(x)は、虫の侵入量の算出対象とする内部部屋に設けられた開閉開口部を介して隣接する部屋の虫の侵入量を示すものである。すなわち、本実施の形態に係る第2演算式は、内部部屋における隣室の虫の侵入量に対して虫の移動率に基づく値を乗算するものとされている。
なお、図4に示されるように、本実施の形態に係る侵入量導出情報データベースDB1では、上記季節として、1月〜3月,4月〜6月,7月〜9月,10月〜12月の各々3ヶ月刻みで4つの季節に区分けしているが、これに限らず、例えば、他の月数の刻みで区分けしてもよいことは言うまでもない。また、本実施の形態に係る侵入量導出情報データベースDB1では、上記場所として、郊外と市街地の2種類に区分けしているが、これについても、山岳地,臨海地等、他の区分けを適用してもよいことも言うまでもない。
一方、移動率情報データベースDB2は、一例として図5に示すように、同一の開閉開口部が介在された互いに隣接する部屋(以下、虫を侵入させる側の部屋を「前部屋」といい、虫が侵入される側の部屋を「後部屋」という。)の光源種の組み合わせ毎に、当該隣接する前部屋から後部屋への開閉開口部を介した虫の所定期間当たりの移動率を示す情報と、前部屋と後部屋の光源種の組み合わせが「白色蛍光灯」及び「白色蛍光灯」である場合の上記移動率を1としたときの、対応する光源の組み合わせに対応する移動率の割合を示す対白色白色係数を示す情報とが記憶されて構成されている。
ここで、対白色白色係数は、侵入量導出情報データベースDB1に登録されている第2演算式における変数Jに対応するものである。
すなわち、第2演算式における対白色白色係数Jを除く部分の演算式は、一例として図12に示される実験用建物を用いて、外部隣接部屋及び内部部屋の光源種として双方とも白色蛍光灯を用いた場合のものとして導出したものであり、この演算式に対して実際の評価対象とする隣接する部屋の各光源種の組み合わせに対応する対白色白色係数Jを乗算することにより、当該光源種の組み合わせに応じた値となるように算出される虫の侵入量を調整するようにしている。従って、対白色白色係数Jもまた、一例として図12に示したような実験用建物等を用いた実験によって各種光源種の組み合わせを適用して予め得られた、一例として図14に示したようなグラフに基づいて導出されたものである。
なお、図5に示されるように、本実施の形態に係る移動率情報データベースDB2では、上記光源種の組み合わせとして、白色蛍光灯及び黄色蛍光灯の2種類の蛍光灯に加え、蛍光灯を消灯している状態の3種類による組み合わせを適用しているが、これに限らず、例えば、他の種類の蛍光灯を組み合わせたり、各蛍光灯の消費電力(明るさ)も組み合わせのバリエーションに含めたりしてもよいことも言うまでもない。
一方、捕獲率情報データベースDB3は、一例として図6に示すように、評価対象とする部屋に設けられている捕虫器の設置位置に関する条件毎で、かつ当該捕虫器で用いられている集虫用の紫外光を発する蛍光灯(以下、「紫外線蛍光灯」という。)の予め定められた消費電力毎に、評価対象とする部屋に存在する虫の数に対する当該捕虫器により捕獲される虫の数の割合を示す捕獲率を示す情報が記憶されて構成されている。
本実施の形態に係る捕獲率情報データベースDB3にて記憶される捕獲率を示す情報もまた、対応する使用光源が適用されている捕虫器を、対応する設置位置に関する条件で適用した、一例として図12に示したような実験用建物等を用いた実験によって予め得られたものである。
なお、同図に示されるように、本実施の形態に係る捕獲率情報データベースDB3では、上記設置位置に関する条件として、「屋外から見えない」との条件と「屋外から見える」との条件の2種類の条件を適用しているが、これに限らず、他の条件を適用してもよいことも言うまでもない。
一方、水準情報データベースDB4は、一例として図7に示すように、予め定められた虫の侵入量の段階毎に、水準及び警告の各情報が記憶されて構成されている。
上記水準は、対応する虫の侵入量の水準を示す情報であり、上記警告は、虫の侵入量が対応する水準である場合の警告内容を示す情報である。同図に示す例では、例えば、上記第1演算式により算出された虫の侵入量、または上記第2演算式により算出された虫の侵入量が4匹から5匹までの範囲内であった場合の水準は「警戒水準」であり、この場合の警告内容は「侵入量が警戒領域に入っています。対策をお勧めします。」であることを示している。
なお、同図に示されるように、本実施の形態に係る水準情報データベースDB4では、上記水準として、「快適水準」、「警戒水準」、「措置水準」の3段階の水準を適用しているが、これに限らず、他の水準を更に適用してもよく、これらの水準の他の組み合わせを適用してもよいことも言うまでもない。
次に、図8を参照して、本実施の形態に係る防虫性能評価装置10の作用を説明する。なお、図8は、ユーザによるキーボード14、マウス16の操作により、防虫性能評価処理を実行する実行指示が入力された際にCPU22により実行される防虫性能評価プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムはハードディスク28のプログラム領域PGに予め記憶されている。また、ここでは、錯綜を回避するために、侵入量導出情報データベースDB1、移動率情報データベースDB2、捕獲率情報データベースDB3、及び水準情報データベースDB4が既に構築されている場合について説明する。さらに、ここでは、錯綜を回避するために、評価対象とする全ての部屋に捕虫器が設けられている場合について説明する。
まず、同図のステップ100では、予め定められた条件入力画面をディスプレイ18により表示し、次のステップ102では、所定情報の入力待ちを行う。
図9には、この際、ディスプレイ18により表示される条件入力画面の一例が示されている。
同図に示されるように、この条件入力画面では、評価対象とする虫の種類、季節、及び場所の各入力領域と、評価対象とする建物に設けられている部屋毎に、自身に予め付与されている部屋名、自身に設けられている光源の光源種、自身に設けられている開閉開口部を介した外部または他の部屋との接続状態に関する条件、及び自身に設けられている捕虫器に関する条件の各入力領域とが表示される。
なお、同図に示されるように、本実施の形態に係る条件入力画面では、上記接続状態に関する条件として、開閉開口部を介して直接接続されている(隣接する)部屋に予め付与されている部屋名、当該開閉開口部に予め付与されている開口部名、当該開閉開口部の面積である開口面積、及び当該開閉開口部の所定期間当たり(ここでは、1日当たり)の開口時間の各条件が入力可能とされている。なお、開閉開口部を介して外部に直接接続されている場合には、当該開閉開口部を介して直接接続されている部屋に予め付与されている部屋名として「外部」が入力される。
また、本実施の形態に係る条件入力画面では、上記捕虫器に関する条件として、当該捕虫器で用いられている紫外線蛍光灯の消費電力である合計W数、及び当該捕虫器の設置位置の各条件が入力可能とされている。
同図に示されるような条件入力画面がディスプレイ18により表示されると、ユーザは、各入力領域に対して対応する情報をキーボード14及びマウス16等を用いて入力した後、当該画面の最下部に表示されている終了ボタンをマウス16にて指定する。これに応じて、上記ステップ102が肯定判定となってステップ104に移行する。
ステップ104では、上記ステップ102の処理により条件入力画面を介して入力された各条件に対応する情報を、侵入量導出情報データベースDB1、移動率情報データベースDB2、及び捕獲率情報データベースDB3から読み出す。すなわち、条件入力画面で入力された季節、場所、及び虫の種類に対応する第1演算式及び第2演算式を侵入量導出情報データベースDB1から読み出し、条件入力画面で入力された各部屋における開閉開口部を介して隣接する部屋間の光源種の組み合わせに対応する全ての対白色白色係数を移動率情報データベースDB2から読み出し、条件入力画面で入力された捕虫器に関する条件に対応する捕獲率を捕獲率情報データベースDB3から読み出す。
次のステップ106では、条件入力画面で入力された上記接続状態に関する条件に基づいて、各部屋を、外部隣接部屋を開始点として、当該外部隣接部屋から開閉開口部を介して接続されている内部部屋を接続順に整列させ、当該整列の状態を示す情報(以下、「整列情報」という。)を作成する。ここで、上記整列の際に、次に接続される部屋が複数に分岐する場合があるが、この場合は当該分岐状態も含めた形で整列させる。また、この際、評価対象とする建物に外部隣接部屋が複数存在する場合があるが、この場合は上記整列を外部隣接部屋毎に行う。従って、当該整列によって、外部隣接部屋の数と同数の整列情報が得られる。
次のステップ108では、変数Nに初期設定として‘1’を代入し、次のステップ110では、変数Nの値が1か否かを判定して、肯定判定となった場合はステップ112に移行する。
ステップ112では、上記ステップ106の処理によって得られた整列情報の何れか1つ(以下、「処理対象整列情報」という。)について、当該処理対象整列情報におけるN番目の部屋(ここでは1番目の部屋であり、外部隣接部屋)における所定期間当たり(ここでは、1日当たり)の虫の侵入量を、上記ステップ104の処理によって読み出した第1演算式に対し、条件入力画面で入力された、対応する部屋(外部隣接部屋)の外部に通じる開閉開口部の開口面積x及び開口時間Iを代入することにより算出する。
次のステップ114では、上記ステップ112の処理によって算出された侵入量に対し、上記ステップ104の処理によって読み出した対応する捕獲率を乗算することにより、N番目の部屋に設けられている捕虫器による所定期間当たり(ここでは、1日当たり)の虫の捕虫量を算出し、その後にステップ120に移行する。
一方、上記ステップ110の処理において否定判定となった場合はステップ116に移行し、処理対象整列情報におけるN番目の部屋(ここでは、内部部屋)における虫の侵入量を、上記ステップ104の処理によって読み出した第2演算式に対し、条件入力画面で入力された、対応する部屋(内部部屋)の上流側に直接隣接する部屋(以下、「上流側部屋」という。)に通じる開閉開口部の開口時間x、上記ステップ104の処理によって読み出した対応する対白色白色係数J、及び上流側部屋の虫の侵入量Fn−1(x)を代入することにより算出する。ここで、変数Nの値が2である場合、侵入量Fn−1(x)として直前の上記ステップ112の処理によって算出された外部隣接部屋への虫の侵入量が適用され、変数Nの値が3以上である場合は、侵入量Fn−1(x)として直前の本ステップ116の処理によって算出された内部部屋への虫の侵入量が適用されることになる。なお、このとき、処理対象とする内部部屋に複数の上流側部屋が存在する場合があるが、この場合は、処理対象整列情報の最上流に位置する外部隣接部屋に最短で接続される側の上流側部屋を適用するようにする。このとき、当該最短で接続される側の部屋もまた複数存在する場合もあるが、この場合は、何れか一方のみの部屋を任意に適用する。
次のステップ118では、上記ステップ116の処理によって算出された侵入量に対し、上記ステップ104の処理によって読み出した対応する捕獲率を乗算することにより、N番目の部屋(内部部屋)に設けられている捕虫器による虫の捕虫量を算出し、その後にステップ120に移行する。
ステップ120では、以上の処理によって得られたN番目の部屋の上記所定期間当たりの虫の侵入量と捕虫器による虫の捕虫量の各々を示す値(以下、「算出結果情報」という。)をハードディスク28の所定領域に記憶し、次のステップ122にて、変数Nの値を1だけインクリメントした後にステップ124に移行する。
ステップ124では、以上の処理が処理対象整列情報に含まれる全ての部屋について終了したか否かを判定し、否定判定となった場合は上記ステップ110に戻る一方、肯定判定となった時点でステップ126に移行する。
ステップ126では、以上の処理が上記ステップ106の処理によって得られた全ての整列情報について終了したか否かを判定し、否定判定となった場合は上記ステップ108に戻る一方、肯定判定となった時点でステップ128に移行する。なお、上記ステップ108〜ステップ124の処理を繰り返し実行する際には、それまでに処理対象としなかった整列情報を処理対象整列情報として適用するようにする。
ステップ128では、水準情報データベースDB4から全ての情報を読み出し、次のステップ130では、以上の処理によって記憶された算出結果情報をハードディスク28から読み出し、当該算出結果情報及び水準情報データベースDB4から読み出した情報に基づいて予め定められたフォーマットされた結果画面を構成した後、次のステップ132にて、構成した結果画面をディスプレイ18により表示し、その後に本防虫性能評価プログラムを終了する。
なお、上記ステップ106の処理によって整列情報が複数作成された場合には、上記ステップ130では、読み出した複数の整列情報に対応する複数の算出結果情報により示される虫の侵入量及び捕虫量を同一部屋毎に合算し、これによって得られた値を、対応する部屋の虫の侵入量及び捕虫量として適用する。
図10には、上記ステップ132の処理によってディスプレイ18により表示される結果画面の表示状態の一例が示されている。
同図に示されるように、この結果画面では、評価対象建物の概略平面図が表示されると共に、部屋毎の虫の侵入量及び捕虫量が表示され、かつ虫の侵入量が警戒水準または措置水準である部屋が強調表示される。従って、ユーザは、当該結果画面を参照することにより、これらの状況を視覚的かつ直感的に把握することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部(ここでは、開閉開口部)を有する部屋である外部隣接部屋の当該開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、前記外部から前記外部隣接部屋への虫の所定期間当たり(ここでは、1日当たり)の侵入量を導出するための侵入量導出情報(ここでは、第1演算式)を予め定められた虫の種類毎に記憶手段(ここでは、ハードディスク28)によって予め記憶させ、評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、前記外部隣接部屋の前記開口部の開口面積、及び開口時間を入力し、入力した虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報を前記記憶手段から読み出し、当該侵入量導出情報と入力した開口面積及び開口時間とに基づいて、前記評価対象とする虫の前記外部から前記外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量を導出して、導出結果を示す結果情報(ここでは、結果画面により示される情報)を表示しているので、室内に対する虫の侵入量を高精度に推定することができる。
また、本実施の形態では、前記侵入量導出情報として、前記開口面積及び前記開口時間を入力パラメータとし、前記所定期間当たりの侵入量を出力パラメータとした演算式を適用しているので、室内に対する虫の侵入量を簡易に推定することができる。
また、本実施の形態では、前記建物が、前記外部隣接部屋に加え、当該外部隣接部屋に直接または間接的に通じる開口部を有する部屋である内部部屋が設けられたものである場合、前記記憶手段により、同一の前記開口部が介在された互いに隣接する部屋の光源種の組み合わせ毎に、当該隣接する部屋の一方の部屋から他方の部屋への前記開口部を介した虫の所定期間当たりの移動率を示す移動率情報(ここでは、第2演算式及び対白色白色係数)を虫の種類毎にさらに予め記憶しておき、前記建物における同一の前記開口部が介在された互いに隣接する部屋の光源種の組み合わせを示す光源種情報を入力し、入力した虫種類情報により示される虫の種類に対応し、かつ入力した光源種情報により示される光源種の組み合わせに対応する移動率情報を前記記憶手段から読み出し、当該移動率情報により示される移動率を、前記互いに隣接する部屋における前記一方の部屋への虫の所定期間当たりの侵入量に乗算することにより、前記評価対象とする虫の前記一方の部屋から前記他方の部屋への所定期間当たりの侵入量を導出しているので、直接外部に接しない部屋についても、高精度に室内に対する虫の侵入量を推定することができる。
特に、本実施の形態では、前記移動率情報を、前記光源種の組み合わせの何れか1つの組み合わせ(ここでは、白色蛍光灯と白色蛍光灯の組み合わせ)における移動率を示す情報と、当該情報に対して乗算することにより前記光源種の組み合わせの他の組み合わせにおける移動率を算出することのできる当該他の組み合わせの各々に対応する係数(ここでは、対白色白色係数)を示す情報とにより構成しているので、全ての光源種の組み合わせに対応する移動率を示す情報を直接記憶しておく場合に比較して、当該情報を記憶するための記憶容量を低減することができる。
また、本実施の形態では、前記光源種に、白色蛍光灯及び黄色蛍光灯を含めているので、これらの光源種の組み合わせに対応して、高精度に室内に対する虫の侵入量を推定することができる。
また、本実施の形態では、前記記憶手段により、前記虫の所定期間当たりの侵入量を予め定められた複数の段階に区分するための閾値を示す閾値情報(ここでは、水準情報データベースDB4の侵入量の段階を示す情報)と、当該閾値情報により区分された各段階における防虫性能上の水準を示す水準情報をさらに予め記憶し、導出した侵入量が含まれる段階に対応する水準情報に関する情報をさらに表示(ここでは、虫の侵入量が警戒水準または措置水準である部屋の結果画面による強調表示)しているので、当該水準情報に関する情報を容易に把握することができる結果、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、前記記憶手段により、捕虫器により虫を捕獲する確率を示す捕獲率情報をさらに予め記憶しておき、前記記憶手段から前記捕獲率情報を読み出して、前記捕虫器が設けられた部屋について当該部屋に対する虫の所定期間当たりの侵入量に前記捕獲率情報により示される捕獲率を乗算することにより、当該捕虫器による所定期間当たりの捕虫量を導出し、導出した所定期間当たりの捕虫量をさらに表示しているので、当該捕虫量を容易に把握することができる結果、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、前記捕獲率情報を、前記捕虫器に設けられている蛍光灯の種類毎に予め導出された前記確率を示す情報としているので、より高精度に上記捕虫量を導出することができる。
なお、上記実施の形態では、結果画面として図10に示したものを表示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図11に示すものを結果画面として表示する形態とすることもできる。
なお、図10に示した結果画面が、外部隣接部屋が1つのみ設けられ、各部屋への虫の侵入経路が一方向のみである場合に対応したものであるのに対し、図11(A)に示す結果画面では、外部隣接部屋が複数存在し、各部屋への虫の侵入経路が複数存在する場合に対応したものが表示され、さらに図11(B)に示す結果画面では、各部屋の接続状態を模式的に表したものが表示される。これらの場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態では、本発明の侵入量導出情報として演算式を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、テーブル情報を適用する形態とすることもできる。この場合の形態例としては、当該演算式に対して各種開口面積及び開口時間を代入することにより得られる侵入量と、対応する開口面積及び開口時間とを関連付けた情報をテーブル情報として記憶手段により記憶しておく形態を例示することができる。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態では、本発明の光源種として白色蛍光灯及び黄色蛍光灯を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらの何れか一方の蛍光灯のみを適用する形態としてもよく、さらに、他の蛍光灯を本発明の光源種として適用する形態とすることもできる。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態では、本発明の表示手段としてディスプレイ18を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、プリンタ50や防虫性能評価装置10に内蔵された不図示のスピーカを本発明の表示手段として適用する形態とすることもできる。本発明の表示手段としてプリンタ50を適用した場合の形態例としては、ディスプレイ18により表示した結果画面を示す情報をプリンタ50により印刷(永久可視表示)する形態を例示することができる。また、本発明の表示手段としてスピーカを適用した場合の形態例としては、防虫性能評価プログラムによって算出した虫の侵入量及び捕虫器による捕虫量を対応する部屋名と共に当該スピーカにより発声(可聴表示)する形態を例示することができる。これらの場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態では、本発明の所定期間として1日間を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、3時間、6時間等の1日未満の期間を適用する形態としてもよく、1週間、1ヶ月等の1日より長い期間を適用する形態とすることもできる。なお、上記1日未満の期間を適用する場合には、1日のうちの当該期間に対応する時間帯に対応するものとして第1演算式及び第2演算式を導出し、適用することが、虫の侵入量を、より高精度に導出することができ、好ましい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他、上記実施の形態で説明した防虫性能評価装置10の構成(図1〜図3参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な部位を削除したり、新たな部位を追加したりすることができることは言うまでもない。
また、上記実施の形態で示した防虫性能評価プログラムの処理の流れ(図8参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ換えたりすることができることは言うまでもない。
また、上記実施の形態で示した各種画面の構成(図9〜図11参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
更に、上記実施の形態で示した各種データベースの構成(図4〜図7参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な情報を削除したり、新たな情報を追加したり、記憶状態を変更したりすることができることは言うまでもない。
実施の形態に係る防虫性能評価装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る防虫性能評価装置の電気系の主要構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る防虫性能評価装置に備えられたハードディスクの主な記憶内容を示す模式図である。 実施の形態に係る侵入量導出情報データベースの構成を示す模式図である。 実施の形態に係る移動率情報データベースの構成を示す模式図である。 実施の形態に係る捕獲率情報データベースの構成を示す模式図である。 実施の形態に係る水準情報データベースの構成を示す模式図である。 実施の形態に係る防虫性能評価プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る条件入力画面の表示状態例を示す概略図である。 実施の形態に係る結果画面の表示状態例を示す概略図である。 実施の形態に係る結果画面の他の表示状態例を示す概略図である。 本発明の原理の説明に供する図であり、本発明を導出する際に用いた実験用建物の概略平面図である。 本発明の原理の説明に供する図であり、外部隣接部屋における開閉開口部の開口面積と所定期間当たりの虫の侵入量との関係の一例を示すグラフである。 本発明の原理の説明に供する図であり、内部部屋における開閉開口部の開口時間と虫の移動率との関係の一例を示すグラフである。
符号の説明
10 防虫性能評価装置
14 キーボード(入力手段)
16 マウス(入力手段)
18 ディスプレイ(表示手段)
22 CPU(導出手段)
28 ハードディスク(記憶手段)

Claims (9)

  1. 評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である外部隣接部屋の当該開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、前記外部から前記外部隣接部屋への虫の所定期間当たりの侵入量を導出するための侵入量導出情報が予め定められた虫の種類毎に予め記憶された記憶手段と、
    評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、前記外部隣接部屋の前記開口部の開口面積、及び開口時間を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報を前記記憶手段から読み出し、当該侵入量導出情報と前記入力手段によって入力された開口面積及び開口時間とに基づいて、前記評価対象とする虫の前記外部から前記外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量を導出する導出手段と、
    前記導出手段による導出結果を示す結果情報を表示する表示手段と、
    を備えた防虫性能評価装置。
  2. 前記侵入量導出情報は、前記開口面積及び前記開口時間を入力パラメータとし、前記所定期間当たりの侵入量を出力パラメータとした演算式またはテーブル情報である
    請求項1記載の防虫性能評価装置。
  3. 前記建物は、前記外部隣接部屋に加え、当該外部隣接部屋に直接または間接的に通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である内部部屋が設けられたものであり、
    前記記憶手段は、同一の前記開口部が介在された互いに隣接する部屋の光源種の組み合わせ毎に、当該隣接する部屋の一方の部屋から他方の部屋への前記開口部を介した虫の所定期間当たりの移動率を示す移動率情報を虫の種類毎にさらに予め記憶し、
    前記入力手段は、前記建物における同一の前記開口部が介在された互いに隣接する部屋の光源種の組み合わせを示す光源種情報をさらに入力し、
    前記導出手段は、前記入力手段によって入力された虫種類情報により示される虫の種類に対応し、かつ前記入力手段によって入力された光源種情報により示される光源種の組み合わせに対応する移動率情報を前記記憶手段からさらに読み出し、当該移動率情報により示される移動率を、前記互いに隣接する部屋における前記一方の部屋への虫の所定期間当たりの侵入量に乗算することにより、前記評価対象とする虫の前記一方の部屋から前記他方の部屋への所定期間当たりの侵入量をさらに導出する
    請求項1又は請求項2記載の防虫性能評価装置。
  4. 前記移動率情報は、前記光源種の組み合わせの何れか1つの組み合わせにおける移動率を示す情報と、当該情報に対して乗算することにより前記光源種の組み合わせの他の組み合わせにおける移動率を算出することのできる当該他の組み合わせの各々に対応する係数を示す情報とにより構成されている
    請求項3記載の防虫性能評価装置。
  5. 前記光源種は、白色蛍光灯及び黄色蛍光灯の少なくとも一方を含む
    請求項3又は請求項4記載の防虫性能評価装置。
  6. 前記記憶手段は、前記虫の所定期間当たりの侵入量を予め定められた複数の段階に区分するための閾値を示す閾値情報と、当該閾値情報により区分された各段階における防虫性能上の水準を示す水準情報をさらに予め記憶し、
    前記表示手段は、前記導出手段によって導出された侵入量が含まれる段階に対応する前記水準情報に関する情報をさらに表示する
    請求項1〜請求項5の何れか1項記載の防虫性能評価装置。
  7. 前記部屋の少なくとも1つに、侵入してきた虫を捕らえる捕虫器が設けられており、
    前記記憶手段は、前記捕虫器により虫を捕獲する確率を示す捕獲率情報をさらに予め記憶し、
    前記導出手段は、前記記憶手段から前記捕獲率情報をさらに読み出し、前記捕虫器が設けられた部屋については当該部屋に対する虫の所定期間当たりの侵入量に前記捕獲率情報により示される捕獲率を乗算することにより、当該捕虫器による所定期間当たりの捕虫量をさらに導出し、
    前記表示手段は、前記導出手段によって導出された所定期間当たりの捕虫量をさらに表示する
    請求項1〜請求項6の何れか1項記載の防虫性能評価装置。
  8. 前記捕獲率情報は、前記捕虫器に設けられている蛍光灯の種類毎に予め導出された前記確率を示す情報である
    請求項7記載の防虫性能評価装置。
  9. 評価対象とする虫の種類を示す虫種類情報、評価対象とする建物に設けられ、かつ当該建物の外部に直接通じる開閉可能に構成された開口部を有する部屋である外部隣接部屋の前記開口部の開口面積、及び開口時間を入力する入力ステップと、
    前記外部隣接部屋の前記開口部の開口面積及び開口時間に基づいて、前記外部から前記外部隣接部屋への虫の所定期間当たりの侵入量を導出するための侵入量導出情報が予め定められた虫の種類毎に予め記憶された記憶手段から、前記入力ステップによって入力された虫種類情報により示される虫の種類に対応する侵入量導出情報を読み出す読出ステップと、
    前記読出ステップによって読み出された前記侵入量導出情報と前記入力ステップによって入力された開口面積及び開口時間とに基づいて、前記評価対象とする虫の前記外部から前記外部隣接部屋への所定期間当たりの侵入量を導出する導出ステップと、
    前記導出ステップによる導出結果を示す結果情報を表示手段により表示する表示ステップと、
    をコンピュータに実行させる防虫性能評価プログラム。
JP2008125050A 2008-05-12 2008-05-12 防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラム Active JP5503114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125050A JP5503114B2 (ja) 2008-05-12 2008-05-12 防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125050A JP5503114B2 (ja) 2008-05-12 2008-05-12 防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009273376A true JP2009273376A (ja) 2009-11-26
JP5503114B2 JP5503114B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=41439406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008125050A Active JP5503114B2 (ja) 2008-05-12 2008-05-12 防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5503114B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015130812A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 清水建設株式会社 誘虫予測方法及び誘虫予測システム
JP5961306B1 (ja) * 2015-04-24 2016-08-02 イカリ消毒株式会社 船舶用マイマイガ防除システム及び船舶用マイマイガ対策案決定方法
JP5985694B1 (ja) * 2015-04-08 2016-09-06 イカリ消毒株式会社 ゴキブリの防除管理方法及び防除管理システム

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10295248A (ja) * 1997-05-01 1998-11-10 C & S Kk 医薬品製造工場における昆虫の管理法
JPH11192044A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Toshiba Plant Kensetsu Co Ltd 害虫防除装置および防除方法
JP2000135043A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Kawasaki Kiko Co Ltd 飛翔性害虫の発生状況監視装置
JP2001061394A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Kawasaki Kiko Co Ltd 害虫発生予察システム
JP2002000154A (ja) * 2000-06-27 2002-01-08 Ikeda Rika:Kk フェロモントラップを利用した飛翔性害虫の計数方法及びその装置
JP2002215773A (ja) * 2001-01-18 2002-08-02 Takenaka Komuten Co Ltd 調理衛生管理システム
JP2003169584A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Kyoritsu Seiyaku Kk 害虫捕獲装置
JP2005171565A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 防虫設計支援システム
JP2005309947A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Takenaka Komuten Co Ltd 落下虫分布推定装置、落下虫分布推定方法及び落下虫分布推定プログラム
JP3130829U (ja) * 2007-01-29 2007-04-12 アース・バイオケミカル株式会社 飛翔昆虫誘引捕獲器
JP2008299380A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Shimizu Corp 有害生物防除情報処理システムおよび有害生物防除情報処理方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10295248A (ja) * 1997-05-01 1998-11-10 C & S Kk 医薬品製造工場における昆虫の管理法
JPH11192044A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Toshiba Plant Kensetsu Co Ltd 害虫防除装置および防除方法
JP2000135043A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Kawasaki Kiko Co Ltd 飛翔性害虫の発生状況監視装置
JP2001061394A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Kawasaki Kiko Co Ltd 害虫発生予察システム
JP2002000154A (ja) * 2000-06-27 2002-01-08 Ikeda Rika:Kk フェロモントラップを利用した飛翔性害虫の計数方法及びその装置
JP2002215773A (ja) * 2001-01-18 2002-08-02 Takenaka Komuten Co Ltd 調理衛生管理システム
JP2003169584A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Kyoritsu Seiyaku Kk 害虫捕獲装置
JP2005171565A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 防虫設計支援システム
JP2005309947A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Takenaka Komuten Co Ltd 落下虫分布推定装置、落下虫分布推定方法及び落下虫分布推定プログラム
JP3130829U (ja) * 2007-01-29 2007-04-12 アース・バイオケミカル株式会社 飛翔昆虫誘引捕獲器
JP2008299380A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Shimizu Corp 有害生物防除情報処理システムおよび有害生物防除情報処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015130812A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 清水建設株式会社 誘虫予測方法及び誘虫予測システム
JP5985694B1 (ja) * 2015-04-08 2016-09-06 イカリ消毒株式会社 ゴキブリの防除管理方法及び防除管理システム
JP5961306B1 (ja) * 2015-04-24 2016-08-02 イカリ消毒株式会社 船舶用マイマイガ防除システム及び船舶用マイマイガ対策案決定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5503114B2 (ja) 2014-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tagliabue et al. Data driven indoor air quality prediction in educational facilities based on IoT network
US20170098054A1 (en) Estimating impact of property on individual health - property score
Znidersic et al. Using visualization and machine learning methods to monitor low detectability species—The least bittern as a case study
Stump et al. Interspecific variation in conspecific negative density dependence can make species less likely to coexist
Klein et al. Wireless sensor platform for cultural heritage monitoring and modeling system
US20210151195A1 (en) Estimating impact of property on individual health -- cognitive calculator
Savage et al. Novel survey method finds dramatic decline of wild cotton-top tamarin population
JP5503114B2 (ja) 防虫性能評価装置及び防虫性能評価プログラム
Fabi et al. Accounting for the uncertainty related to building occupants with regards to visual comfort: A literature survey on drivers and models
Giezendanner et al. A minimalist model of extinction and range dynamics of virtual mountain species driven by warming temperatures
Yao et al. Impact of manually controlled solar shades on indoor visual comfort
Barreaux et al. The role of human and mosquito behaviour in the efficacy of a house-based intervention
JP2018134051A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
KR20100130735A (ko) 실내 공기질 진단용 프로그램이 기록된 기록매체 및 실내 공기질 진단 시스템
Inanici Dynamic daylighting simulations from static high dynamic range imagery using extrapolation and daylight coefficient methodologies
Johnston et al. Indoor air contamination from hazardous waste sites: Improving the evidence base for decision-making
Frankenstein et al. Influence of geometry and objects on local route choices during wayfinding
Hassanizadeh et al. Identification of effective criteria to improve lighting quality in existing art museums
CN115540253A (zh) 空气质量管理装置及方法
Few Ventilation in occupied homes: measurement, performance and sociotechnical perspectives
JP5599678B2 (ja) 視認性評価システム、視認性評価方法、及び視認性評価プログラム
Strand et al. A cold climate wooden home and conflagration danger index: justification and practicability for Norwegian conditions
Morin A spatial analysis of forest fire survival and a marked cluster process for simulating fire load
JP3984239B2 (ja) 落下虫分布推定装置、落下虫分布推定方法及び落下虫分布推定プログラム
Bavaresco et al. Multi-domain simulation for the holistic assessment of the indoor environment: A systematic review

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5503114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150