JP2009272506A - 薄膜製造装置、太陽電池製造装置、薄膜製造方法及び太陽電池製造方法 - Google Patents

薄膜製造装置、太陽電池製造装置、薄膜製造方法及び太陽電池製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薄膜積層体の各層が他の層の材料で汚染されることを防ぐことができる薄膜製造装置を提供する。
【解決手段】容量結合方式でプラズマを生成する容量結合プラズマ成膜室11と、誘導結合方式でプラズマを生成する誘導結合プラズマ成膜室12と、容量結合プラズマ成膜室11と誘導結合プラズマ成膜室12の間で基板Sを搬送する基板搬送手段152を内部に備える基板搬送室15と、基板搬送室15内の圧力を切り替える搬送時圧力切り替え手段(圧力調整ガス供給口144及び排気装置155)を備える。ここで、基板搬送室15内の圧力は、容量結合プラズマ成膜室11と基板搬送室15の間で基板を搬出入する際には容量結合プラズマ生成時の圧力に近い値に設定し、誘導結合プラズマ成膜室12と基板搬送室15の間で基板を搬出入する際には誘導結合プラズマ生成時の圧力に近い値に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の薄膜が積層された薄膜積層体を製造するための装置に関する。この装置は薄膜太陽電池の製造に好適に用いることができるものである。
太陽電池の一種に、p型半導体層(p層)、真性半導体層(i層)及びn型半導体層(n層)がこの順で積層されたpin型薄膜太陽電池がある。近年、太陽電池の需要の増加に伴いバルクのシリコン結晶が入手困難となってきたため、バルクシリコン結晶を使用する必要のないpin型薄膜太陽電池の注目度が増している。
pin型薄膜太陽電池は、初期の頃にはp層、i層及びn層を同一のチャンバ内で順に作製することにより作製されていた(特許文献1参照)。しかし、この方法ではp層、i層、n層の各層に他の層の原料が混入するおそれがある。特に、p層にドープされるべきドーピング原子(ドナー原子)がi層やn層に混入したり、n層にドープされるべきドーピング原子(アクセプタ原子)がp層やi層に混入したりすると、各層は所定の電気的特性を持たなくなってしまう。
特許文献2には、内部に基板搬送装置が配置されたセンター真空チャンバの周囲に、p層作製チャンバ、i層作製チャンバ及びn層作製チャンバが配置された太陽電池の製造装置が記載されている。この装置では、p層(又はn層)作製チャンバにおいて基板上にp層(n層)を作製し、次に基板をi層作製チャンバに移送したうえでp層(n層)の上にi層を形成し、最後に基板をn層(最初にn層を作製した場合にはp層)作製チャンバに移送したうえでi層の上にn層(p層)を作製する。
特許文献3には、p層及びn層は容量結合型プラズマ生成装置を用いて作製し、i層は誘導結合型プラズマ生成装置を用いて作製することが記載されている。容量結合型プラズマ生成装置と誘導結合型プラズマ生成装置を使い分ける理由は次の通りである。
p層及びn層は不純物がドープされることによりi層よりも格子欠陥が生じやすい。格子欠陥は電子を散乱させるため、エネルギーが損失する原因となる。そこで、pin型太陽電池では全体として格子欠陥が少なくなるように、p層及びn層はできるだけ薄く(数nm〜数十nm)する一方、i層は十分に厚く(数百nm〜数千nm)する。ここでi層の厚みは、光のエネルギーを十分に吸収するために必要な大きさに定められる。
誘導結合型プラズマ生成装置を用いると、容量結合型プラズマ生成装置を用いた場合よりも速い速度で薄膜を作製することができる。しかし、誘導結合型プラズマ生成装置は容量結合型プラズマ生成装置よりも高価である。そこで、厚みが大きいi層は速い速度で成膜するために誘導結合型プラズマ生成装置を用いて作製し、厚みが小さいp層及びn層はコストを抑えるために容量結合型プラズマ生成装置を用いて作製するのが一般的である。
特開昭57-095677号公報(第3頁右上欄20行目〜左下欄13行目、図1) 特開平08-236795号公報([0013]〜[0027]、図1) 特開2001-291882号公報([0048])
特許文献3に記載のように誘導結合型プラズマ生成装置と容量結合型プラズマ生成装置を組み合わせて用いると、以下の問題が生じる。誘導結合型プラズマ生成装置では0.1Pa〜10Pa程度の圧力下でプラズマを生成するのに対して、容量結合型プラズマ生成装置では数十Pa〜数百Paの圧力下でプラズマを生成する。そのため、p層又はn層を作製するためのチャンバとi層を作製するためのチャンバの間で基板を移送する際に、p層又はn層作製チャンバからi層作製チャンバにガスが流入する。このガスの影響により、p層又はn層にドープする不純物原子によりi層が汚染される。
ここまではpin型薄膜太陽電池を製造する場合を例に説明したが、トランジスタや発光ダイオード等を作製する場合にも同様の問題が生じる。
本発明が解決しようとする課題は、誘導結合型プラズマ生成装置と容量結合型プラズマ生成装置を組み合わせて用いるものであって、薄膜積層体の各層が他の層の材料で汚染されることを防ぐことができる薄膜製造装置、太陽電池製造装置、及び薄膜製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る薄膜製造装置は、基板上に薄膜の積層体を作製する装置であって、
a) 容量結合方式のプラズマ生成手段を内部に備え、容量結合プラズマ生成時の圧力を維持するように閉鎖可能な第1の開口部を備える容量結合プラズマ成膜室と、
b) 誘導結合方式のプラズマ生成手段を内部に備え、誘導結合プラズマ生成時の圧力を維持するように閉鎖可能な第2の開口部を備える誘導結合プラズマ成膜室と、
c) 前記第1開口部を通して前記容量結合プラズマ成膜室と連通すると共に前記第2開口部を通して前記誘導結合プラズマ成膜室と連通し、前記容量結合プラズマ成膜室と前記誘導結合プラズマ成膜室の間で前記基板を搬送する基板搬送手段を内部に備える基板搬送室と、
d) 前記基板搬送室内の圧力を、前記容量結合プラズマ生成時圧力と同じか又は該容量結合プラズマ生成時圧力よりも第1の所定値だけ高い第1の搬送室圧力と、前記誘導結合プラズマ生成時圧力と同じか又は該誘導結合プラズマ生成時圧力よりも第2の所定値だけ高い第2の搬送室圧力のいずれかに切り替える搬送室圧力切り替え手段と、
を備えることを特徴とする。
前記第1の所定値が大きくなる(即ち基板搬送室内の圧力と容量結合プラズマ生成時圧力の差が大きくなる)と、成膜ガスが容量結合プラズマ成膜室から基板搬送室に侵入することをより確実に防ぐことができるという利益と、基板搬送室内のガスが大量に容量結合プラズマ成膜室に流入することから成膜前に容量結合プラズマ成膜室内のガスを成膜ガスに置換するために要する時間が長くなるという不利益が生じる。第1の所定値は上記利益と不利益を勘案して適宜定める。第2の所定値についても同様である。
本発明に係る薄膜製造装置の動作を説明する。これらの装置では、少なくとも第1の薄膜と第2の薄膜の2層(3層以上も可)が積層した薄膜積層体が基板上に作製される。以下、簡単のため、第1薄膜を作製した後に、第1薄膜の表面に第2薄膜を作製する場合を例として説明する。
まず、容量結合プラズマ成膜室で基板上に第1薄膜が作製される。第1薄膜の作製後、基板搬送室内の圧力が第1の搬送室圧力に設定される。この圧力の状態で第1開口部が開放され、基板が容量結合プラズマ成膜室から第1開口部を通って基板搬送室に移送される。次に、基板搬送室内の圧力が第1の搬送室圧力から第2の搬送室圧力に切り替えられる。その状態で第2開口部が開放され、基板が基板搬送室から第2開口部を通って誘導結合プラズマ成膜室内に移送される。そして、誘導結合プラズマ成膜室で第1薄膜上に第2薄膜が作製されることにより、第1薄膜と第2薄膜の積層体が得られる。
上記と同様の方法により、誘導結合プラズマ成膜室において第2薄膜を作製した後に、容量結合プラズマ成膜室において第2薄膜上に第1薄膜を作製することもできる。
本発明に係る薄膜製造装置は、容量結合プラズマ成膜室と基板搬送室の間で基板を搬送する際に基板搬送室内の圧力を容量結合プラズマ成膜室内の圧力と同じかそれよりも所定値だけ高い第1の搬送室圧力に設定するため、容量結合プラズマ成膜室から基板搬送室に成膜ガスが移動することを抑制することができる。同様に、誘導結合プラズマ成膜室と基板搬送室の間で基板を搬送する際にも、誘導結合プラズマ成膜室から基板搬送室に成膜ガスが移動することを抑制することができる。そのため、各層が他の層の材料で汚染されることを防ぐことができる。
本発明に係る薄膜製造装置において、前記第1開口部及び/又は前記第2開口部の近傍に、前記容量結合プラズマ成膜室及び/又は誘導結合プラズマ成膜室と前記基板搬送室の間のガスの移動を遮断するための遮断ガスを供給する遮断ガス供給手段を備えることができる。これにより、基板搬送室と容量結合プラズマ成膜室の間、又は誘導結合プラズマ成膜室の間のガスの移動を一層抑制することができる。
遮断ガスには、薄膜の材料と反応しないという点で、希ガス又は窒素ガスなどの不活性ガスを好適に用いることができる。また、誘導結合プラズマ成膜室及び容量結合プラズマ成膜室ではプラズマを生成するためにプラズマ生成ガス(例えば水素ガス)が用いられるが、プラズマ生成ガスには薄膜に不純物として混入しないものが用いられるため、遮断ガスにもプラズマ生成ガスと同じガスを好適に用いることができる。このように遮断ガスとプラズマ生成ガスに同じガスを用いると、ガス源を共通化することができるため装置構成を簡素化することができる。
前記容量結合プラズマ成膜室を少なくとも2室、前記誘導結合プラズマ成膜室を少なくとも1室備え、
2室の前記容量結合プラズマ成膜室の一方がp型半導体薄膜の成膜室であって他方がn型半導体薄膜の成膜室であり、
1室の前記誘導結合プラズマ成膜室が真性(i型)半導体薄膜の成膜室である、
薄膜製造装置は太陽電池製造装置として好適に用いることができる。
本発明に係る薄膜製造方法の第1の態様のものは、少なくとも第1層と第2層を有する薄膜の積層体を基板上に作製する方法であって、
a) 第1の成膜室内において、第1の成膜室圧力下で容量結合方式のプラズマ生成手段を用いて第1層の材料を前記基板上に堆積させることにより第1層を作製する工程と、
b) 前記基板を前記第1成膜室から搬送室を通して第2の成膜室に移送する工程であって、前記搬送室内の圧力を前記第1成膜室圧力と同じか又は前記第1成膜室圧力よりも第1の所定値だけ高い第1の搬送室圧力下で前記第1成膜室から搬送室に移送した後、該搬送室内の圧力を後記第2成膜室圧力と同じか又は後記第2成膜室圧力よりも第2の所定値だけ高い第2の搬送室圧力に変化させ、該基板を前記第2成膜室に移送する工程と、
c) 前記第2成膜室内において、第2の成膜室圧力下で誘導結合方式のプラズマ生成手段を用いて第2層の材料を前記第1層上に堆積させることにより第2層を作製する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明に係る薄膜製造方法の第2の態様のものは、少なくとも第1層と第2層を有する薄膜の積層体を基板上に作製する方法であって、
a) 第1の成膜室内において、第1の成膜室圧力下で誘導結合方式のプラズマ生成手段を用いて第1層の材料を前記基板上に堆積させることにより第1層を作製する工程と、
b) 前記基板を前記第1成膜室から搬送室を通して第2の成膜室に移送する工程であって、前記搬送室内の圧力を前記第1成膜室圧力と同じか又は前記第1成膜室圧力よりも第1の所定値だけ高い第1の搬送室圧力下で前記第1成膜室から搬送室に移送した後、該搬送室内の圧力を後記第2成膜室圧力と同じか又は後記第2成膜室圧力よりも第2の所定値だけ高い第2の搬送室圧力に変化させ、該基板を前記第2成膜室に移送する工程と、
c) 前記第2成膜室内において、第2の成膜室圧力下で容量結合方式のプラズマ生成手段を用いて第2層の材料を前記第1層上に堆積させることにより第2層を作製する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明に係る太陽電池製造方法は、基板上に少なくとも、p型半導体又はn型半導体の薄膜から成る第1層と、真性半導体の薄膜から成る第2層と、前記第1層がp型半導体である場合にはn型半導体から成り、前記第1層がn型半導体である場合にはp型半導体から成る第3層と、を積層した太陽電池を製造する方法であって、
a) 第1の成膜室内において、第1の成膜室圧力下で容量結合方式のプラズマ生成手段を用いて第1層の材料を前記基板上に堆積させることにより前記第1層を作製する工程と、
b) 前記基板を前記第1成膜室から搬送室を通して第2の成膜室に移送する工程であって、前記基板を前記第1成膜室圧力と同じか又は前記第1成膜室圧力よりも第1の所定値だけ高い第1の搬送室圧力下で前記第1成膜室から搬送室に移送した後、該搬送室内の圧力を後記第2成膜室圧力と同じか又は後記第2成膜室圧力よりも第2の所定値だけ高い第2の搬送室圧力に変化させ、該基板を前記第2成膜室に移送する工程と、
c) 前記第2成膜室内において、第2の成膜室圧力下で誘導結合方式のプラズマ生成手段を用いて第2層の材料を前記第1層上に堆積させることにより第2層を作製する工程と、
d) 前記基板を前記第2の搬送室圧力下で前記第2成膜室から前記搬送室に移送した後、該搬送室内の圧力を後記第3成膜室圧力と同じか又は後記第3成膜室圧力よりも第3の所定値だけ高い第3の搬送室圧力に変化させ、該基板を第3の成膜室に移送する工程と、
e) 前記第3成膜室内において、第3の成膜室圧力下で容量結合方式のプラズマ生成手段を用いて第3層の材料を前記第2層上に堆積させることにより第3層を作製する工程と、
を有することを特徴とする
上記第1及び第2の太陽電池製造方法において、第1成膜室圧力及び第3成膜室圧力は上記容量結合プラズマ生成時圧力に対応し、第2成膜室圧力は上記誘導結合プラズマ生成時圧力に対応する。
なお、本願では便宜上、「基板上」、「第1層上」等のように「上」という語を用いるが、この語は装置の使用時又は薄膜若しくは太陽電池の製造時における基板や薄膜等の向きを限定するものではない。例えば、基板や第1層等における薄膜形成面を横向きや下向きなど、上向き以外にした場合も本発明の範囲内に含まれる。
本発明により、容量結合型プラズマ生成装置と誘導結合型プラズマ生成装置を組み合わせて用いることで、薄膜積層体を作製する際に薄膜積層体の各層が他の層の材料で汚染されることを防ぐことができる。これにより、太陽電池などの薄膜積層体を高品質で高速且つ低コストで作製することができる。
本発明の実施例として、図1を用いて、太陽電池製造装置及び太陽電池製造方法の一実施例を説明する。
この太陽電池製造装置及び方法は図2(a)に示すpin型薄膜太陽電池20を製造するためのものである。pin型薄膜太陽電池20は、ガラス等から成る透明基板S上に設けられており、p型半導体薄膜(p層)21、真性半導体薄膜(i層)22及びn型半導体薄膜(n層)23がこの順で積層され、これら3層の積層体を下部透明電極24と上部電極25で挟んだ構成を有する。p層21はシリコンに微量のホウ素がドープされたp型半導体から成り、i層22は単体のシリコン(真性半導体)から成り、n層23はシリコンに微量のリンがドープされたn型半導体から成る。p層21及びn層23の厚みは数nmであるのに対して、i層22の厚みはp層21及びn層23よりも十分に厚く、約600nmである。
本実施例の太陽電池製造装置10は、p型半導体薄膜成膜室(p層成膜室)11、真性半導体薄膜成膜室(i層成膜室)12、n型半導体薄膜成膜室(n層成膜室)13、基板搬出入室14及び基板搬送室15を有する。
p層成膜室11は、第1真空容器111、第1基板台兼下部電極112、第1上部電極113、第1ガス供給口114、第1排気装置115及び第1開口部116を有する。
第1基板台兼下部電極112は第1真空容器111内に設けられ、基板Sを載置すると共に第1上部電極113との間に高周波電圧を印加するための接地電極としての役割を有する。また、第1基板台兼下部電極112は基板Sを加熱するためのヒータ及び加熱時の温度を測定するための熱電対を内蔵している。第1上部電極113は第1基板台兼下部電極112に向かい合うように第1真空容器111内に設けられている。第1上部電極113はインピーダンス整合器117を介して高周波電源118に接続されている。第1ガス供給口114は第1上部電極113を通過して第1上部電極113の下面に達する管の開口部であり、p層21の原料ガス及び上記高周波電圧が印加されることによりプラズマ化するプラズマ生成ガスを供給するためのものである。これら第1基板台兼下部電極112、第1上部電極113及び第1ガス供給口114により容量結合プラズマ生成手段が構成される。
第1排気装置115は第1真空容器111内を真空にするための真空ポンプから成る。
第1開口部116は開放及び気密な閉鎖が可能なゲートを有し、p層成膜室11と基板搬送室15を連通させる。また、第1開口部116の内壁には、遮断ガスを第1開口部116近傍に噴出させる遮断ガス供給ノズル(遮断ガス供給手段)119が設けられている。遮断ガス供給ノズル119から遮断ガスを噴出させると、第1開口部116にエアカーテンが形成される。これにより、第1開口部116の開口時にp層成膜室11内の気体と基板搬送室15内の気体の間が混じり合うことを防ぐことができる。
i層成膜室12は、第2真空容器121、第2基板台122、高周波アンテナ123、第2ガス供給口124、第2排気装置125及び第2開口部126を有する。
第2基板台122は基板Sを載置するためのものであると共に、基板Sを所定の温度に加熱するためのヒータ及び熱電対を有する。但し、第1基板台兼下部電極112や第3基板台兼下部電極132とは異なり、第2基板台122は電極としての役割は有しない。
高周波アンテナ123は、第2真空容器121内に高周波電磁界を生成するためのものである。高周波アンテナ123は、第2真空容器121の上壁から第2真空容器121内に突出するように設けられたアンテナ保持部1231に複数個取り付けられている。各高周波アンテナは、第2真空容器121上壁側から見てU字形の形状を有する。これら複数の高周波アンテナ123はインピーダンス整合器127を介して高周波電源128に並列に接続されている。第2ガス供給口124は第2基板台122の上面の近傍に設けられており、i層22の原料ガスとプラズマ生成ガスを第2真空容器121内に供給するためのものである。これら高周波アンテナ123及び第2ガス供給口124により誘導結合プラズマ生成手段が構成される。
第2排気装置125及び第2開口部126は第1排気装置115及び第1開口部116と同様の構成を有する。
n層成膜室13は、第3真空容器131、第3基板台兼下部電極132、第3上部電極133、第3ガス供給口134、第3排気装置135、及び第3開口部136を有する。これらn層成膜室13の各構成要素はp層成膜室11の上記各構成要素と同様の構成を有する。
基板搬出入室14は、第4真空容器141、第4基板台142、及び第4真空容器141内を真空にするための第4排気装置145を有する。第4真空容器141には、基板搬出入室14と基板搬送室15を連通させる基板搬送室側開口部1461と、基板搬出入室14と外部を連通させる外部側開口部1462が設けられている。基板搬送室側開口部1461と外部側開口部1462にはそれぞれ開放及び気密な閉鎖が可能なゲートが設けられている。
基板搬送室15は直方体状の第5真空容器151、第5真空容器151の直方体の長手方向の一端に設けられた圧力調整ガス供給口154、及び前記長手方向の他端に設けられた第5排気装置155を有する。第5真空容器151内の圧力は、圧力調整ガス供給口154から圧力調整ガスを供給することにより上昇(真空度を低下)させ、第5排気装置155により低下(真空度を上昇)させることにより調整することができる。
基板搬送室15には、第5排気装置155に近い側からi層成膜室12、n層成膜室13、p層成膜室11、基板搬出入室14の順に、前記直方体の長手方向に並列に接続されている。ここでi層成膜室12を第5排気装置155に最も近い位置に配置した理由は、各成膜室のうちi層成膜室12内において最も低い圧力(高い真空度)で作業(i層22の成膜)を行う必要があることから、基板搬送室15とi層成膜室12との間で基板Sの搬出入を行う際に基板搬送室15内の圧力を最も低く(真空度を最も高く)する必要があるためである。
第5真空容器151内には、基板搬送装置152が設けられている。基板搬送装置152は、板状のベース部1521と、ベース部の下面に設けられた、基板Sを把持及び開放可能な基板把持具1522と、ベース部1521を第5真空容器151の直方体の長手方向(縦方向)に移動させる縦移動手段と、ベース部1521を横方向に移動させる横移動手段を有する。基板搬送装置152は縦移動手段によりベース部1521を3室の成膜室又は基板搬出入室14のいずれか1室の真横に移動させ、次に横移動手段によりベース部1521を横方向に移動させて前記1室内に入れ、基板把持具1522により基板を把持/開放した後に、横移動手段によりベース部1521を前記1室から出すことにより、基板Sを前記1室から搬出/前記1室に搬入する。
本実施例では、p層21の原料ガスにはシランとジボランの混合ガスを、i層22の原料ガスにはシランを、n層23の原料ガスにはシランとフォスフィンの混合ガスを、それぞれ用いる。プラズマ生成ガスには、いずれの成膜室においても水素ガスを用いる。また、遮断ガス及び圧力調整ガスにも水素ガスを用いる。このように遮断ガス及び圧力調整ガスにプラズマ生成ガスと同じガスを用いることにより、ガス源を共通化することができるため装置構成を簡素化することができる。
本実施例の太陽電池製造装置10を用いてpin型薄膜太陽電池20を製造する方法を説明する。まず、基板搬出入室14の外部側開口部1462を開放し、公知の搬送ロボットを用いて第4基板台142に基板Sを載置する。次に外部側開口部1462を閉鎖したうえで、第4排気装置145により基板搬出入室14内の圧力を0.1Pa〜10Paまで下げる。それと共に、第5排気装置155により基板搬送室15内を基板搬出入室14内と同じか、基板搬出入室14内よりも(基板搬出入室14内との圧力差がおおむね20%以内の範囲内で)やや高い圧力まで下げる。次に、基板搬出入室14の基板搬送室側開口部1461を開放する。そして、基板搬送装置152のベース部1521を基板搬出入室14内に入れ、第4基板台142上の基板Sを基板把持具1522により把持したうえで、ベース部1521を基板搬出入室14から出すことにより、基板Sを基板搬出入室14から基板搬送室15に移動させる。その後、基板搬送室側開口部1461を閉鎖する。
次に、基板搬送装置152が有する縦移動手段により基板Sをp層成膜室11の直近の位置に移動させる。それと並行して、以下のようにp層成膜室11内及び基板搬送室15内の圧力を調整する。
p層成膜室11内は、第1排気装置115により真空引きしたうえで、第1ガス供給口114から水素ガスを供給することにより、所定値(例えば20〜500Pa)まで圧力を上昇(真空度を低下)させる。一方、基板搬送室15内は、第5排気装置155により真空引きしたうえで、圧力調整ガス供給口154から水素ガスを供給することにより、p層成膜室11と同じ又はそれよりもやや(p層成膜室11内との圧力差がおおむね20%以内の範囲内で)高い第1の搬送室圧力まで基板搬送室15内の圧力を上昇(真空度を低下)させる。
次に、遮断ガス供給ノズル119から水素ガスを噴出させつつ第1開口部116を開放する。そして、ベース部1521をp層成膜室11内に入れ、基板把持具1522から基板Sを開放することにより、基板Sをp層成膜室11の第1基板台兼下部電極112上に載置する。その後、第1開口部116を閉鎖すると共に遮断ガス供給ノズル119からの水素ガスの噴出を停止する。
そして、第1ガス供給口114から水素ガス(プラズマ生成ガス)並びにシランガス及びジボランガス(原料ガス)を供給しつつ、高周波電源118により第1基板台兼下部電極112と第1上部電極113の間に高周波電圧を印加する。これにより、容量結合方式でプラズマを生成して原料ガスを分解させ、分解した原料を基板S上に堆積させることにより、p層21を成膜する。成膜中には、第1基板台兼下部電極112が有するヒータにより、基板Sを所定の温度に加熱する。
p層21の成膜後、第1ガス供給口114からのガスの供給を停止し、第1開口部116を開放する。そして、遮断ガス供給ノズル119から水素ガスを噴出させつつ、基板搬出入室14から基板搬送室15への移動時と同様の方法により、基板Sをp層成膜室11から基板搬送室15に移動させる。
次に、縦移動手段により基板Sをi層成膜室12の直近の位置に移動させる。それと並行して、第2排気装置125及び第2ガス供給口124によりi層成膜室12内の圧力を誘導結合プラズマ生成時圧力である0.1〜10Paの間の所定値にすると共に、第5排気装置155により基板搬送室15内の圧力を誘導結合プラズマ生成時と同じ又はそれよりもやや(i層成膜室12内との圧力差がおおむね20%以内の範囲内で)高い第2搬送室圧力まで低く(真空度を高く)する。次に、遮断ガス供給ノズル139から水素ガスを噴出させつつ第2開口部126を開放し、基板搬送装置152により基板Sを第2基板台122の上に載置する。次に、遮断ガス供給ノズル139からの水素ガスの供給を停止すると共に第2開口部126を閉鎖する。そして、第2ガス供給口124から水素ガス(プラズマ生成ガス)及びシランガス(原料ガス)を供給しつつ、高周波電源128から高周波アンテナ123に高周波電力を投入する。これにより、誘導結合方式でプラズマを生成して原料ガスを分解させ、分解した原料を基板S上に堆積させることにより、i層22を成膜する。成膜中は、第2基板台が有するヒータにより、基板Sを所定の温度に加熱する。
i層22の成膜後、第2ガス供給口124からのガスの供給を停止し、i層成膜室12の圧力を搬送時の所定値にした後、第2開口部126を開放する。その際の基板搬送室15内の圧力は第2搬送室圧力のままとする。そして、遮断ガス供給ノズル129から水素ガスを噴出させつつ、基板Sをi層成膜室12から基板搬送室15に移動させる。
次に、縦移動手段により基板Sをn層成膜室13の直近の位置に移動させ、それと並行して、p層成膜室11への基板Sの搬入時と同様の方法により、n層成膜室13内の圧力を搬送時の所定値とすると共に、基板搬送室15内の圧力をn層成膜室13内の圧力と同じかそれよりもやや(n層成膜室13内との圧力差がおおむね20%以内の範囲内で)高い第3搬送室圧力に設定する。そして、基板Sを第3基板台兼下部電極132上に載置する。その後、原料ガスにシランガスとホスフィンガスを用い、p層21の成膜時と同様の方法により、容量結合方式で生成したプラズマを用いてn層23を成膜する。
n層23の成膜後、n層成膜室13内及び基板搬送室15内の圧力を維持したままで、基板搬送装置152を用いて基板Sをn層成膜室13から基板搬送室15に移動させる。そして、基板搬出入室14内及び基板搬送室15内を真空引きしたうえで、基板Sを基板搬送室15から基板搬出入室14に移動させる。最後に、基板搬出入室14を大気圧にした後に、基板Sを基板搬出入室14から取り出す。
ここまで本発明の一実施例を説明したが、本発明はこの実施例には限定されない。例えば、上記実施例では遮断ガスや圧力調整ガスにプラズマ生成ガスと同じ水素ガスを用いたが、その代わりに窒素ガスや希ガスなどの不活性ガスを用いてもよい。基板搬送時の圧力は、上記実施例では開口部が開放される成膜室の圧力と同じかそれよりもわずかに高い値に設定したが、上述の本発明の範囲内で他の値に設定することもできる。例えば基板搬送時の各成膜室の圧力をそれぞれの成膜室における成膜時の圧力と同じ値に設定すれば、圧力の調整が単純化され、太陽電池の作製速度が向上する。
また、上記実施例ではp層21、i層22、n層23の順に形成する例を示したが、この逆の順に形成することもできる。更に、図2(b)に示すように第1のp層211、第1のi層221、第1のn層231、第2のp層212、第2のi層222、第2のn層232の順に積層したタンデム型の薄膜太陽電池についても、p層成膜室11、i層成膜室12及びn層成膜室13において2回ずつ成膜を行うことにより作製することができる。ここで、第1のi層221と第2のi層222の一方をアモルファスシリコン、他方を多結晶シリコンとすれば、両者が異なる波長帯の光のエネルギーを吸収するため、光のエネルギーの利用効率を高めることができる。
ここまでは太陽電池を製造する場合を例に説明したが、本発明は太陽電池の製造と同様の方法でダイオードやトランジスタ等の半導体素子の製造にも適用することができる。
本発明に係る太陽電池製造装置(薄膜製造装置)の一実施例を示す概略構成図。 本実施例の太陽電池製造装置により作製されるpin型薄膜太陽電池(a)及びタンデム型太陽電池(b)の一例を示す縦断面図。
符号の説明
10…太陽電池製造装置
11…p層成膜室
111…第1真空容器
112…第1基板台兼下部電極
113…第1上部電極
114…第1ガス供給口
115…第1排気装置
116…第1開口部
117、127、137…インピーダンス整合器
118、128、138…高周波電源
119、129、139…遮断ガス供給ノズル
12…i層成膜室
121…第2真空容器
122…第2基板台
123…高周波アンテナ
1231…アンテナ保持部
124…第2ガス供給口
125…第2排気装置
126…第2開口部
13…n層成膜室
131…第3真空容器
132…第3基板台兼下部電極
133…第3上部電極
134…第3ガス供給口
135…第3排気装置
136…第3開口部
14…基板搬出入室
141…第4真空容器
142…第4基板台
145…第4排気装置
1461…基板搬送室側開口部
1462…外部側開口部
15…基板搬送室
151…第5真空容器
152…基板搬送装置
1521…ベース部
1522…基板把持具
154…圧力調整ガス供給口
155…第5排気装置
20…pin型薄膜太陽電池
21、211、212…p層
22、221、222…i層
23、231、232…n層
24…下部透明電極
25…上部電極
S…透明基板

Claims (9)

  1. 基板上に薄膜の積層体を作製する装置であって、
    a) 容量結合方式のプラズマ生成手段を内部に備え、容量結合プラズマ生成時の圧力を維持するように閉鎖可能な第1の開口部を備える容量結合プラズマ成膜室と、
    b) 誘導結合方式のプラズマ生成手段を内部に備え、誘導結合プラズマ生成時の圧力を維持するように閉鎖可能な第2の開口部を備える誘導結合プラズマ成膜室と、
    c) 前記第1開口部を通して前記容量結合プラズマ成膜室と連通すると共に前記第2開口部を通して前記誘導結合プラズマ成膜室と連通し、前記容量結合プラズマ成膜室と前記誘導結合プラズマ成膜室の間で前記基板を搬送する基板搬送手段を内部に備える基板搬送室と、
    d) 前記基板搬送室内の圧力を、前記容量結合プラズマ生成時圧力と同じか又は該容量結合プラズマ生成時圧力よりも第1の所定値だけ高い第1の搬送室圧力と、前記誘導結合プラズマ生成時圧力と同じか又は該誘導結合プラズマ生成時圧力よりも第2の所定値だけ高い第2の搬送室圧力のいずれかに切り替える搬送室圧力切り替え手段と、
    を備えることを特徴とする薄膜製造装置。
  2. 前記搬送室圧力切り替え手段が前記基板搬送室内の気体を排気する排気装置と前記基板搬送室内に気体を供給する圧力調整ガス供給口を有し、前記誘導結合プラズマ成膜室が前記容量結合プラズマ成膜室よりも前記排気装置に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜製造装置。
  3. 前記第1開口部及び/又は前記第2開口部の近傍に、前記容量結合プラズマ成膜室及び/又は誘導結合プラズマ成膜室と前記基板搬送室の間のガスの移動を遮断するための遮断ガスを供給する遮断ガス供給手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜製造装置。
  4. 前記遮断ガスが不活性ガスであることを特徴とする請求項3に記載の薄膜製造装置。
  5. 前記遮断ガスが、前記容量結合プラズマ成膜室及び前記誘導結合プラズマ成膜室においてプラズマを生成するために用いられるプラズマ生成ガスと同じガスであることを特徴とする請求項3に記載の薄膜製造装置。
  6. 前記容量結合プラズマ成膜室を少なくとも2室、前記誘導結合プラズマ成膜室を少なくとも1室備え、
    2室の前記容量結合プラズマ成膜室の一方がp型半導体薄膜の成膜室であって他方がn型半導体薄膜の成膜室であり、
    1室の前記誘導結合プラズマ成膜室が真性半導体薄膜の成膜室である、
    ことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の薄膜製造装置を用いた太陽電池製造装置。
  7. 少なくとも第1層と第2層を有する薄膜の積層体を基板上に作製する方法であって、
    a) 第1の成膜室内において、第1の成膜室圧力下で容量結合方式のプラズマ生成手段を用いて第1層の材料を前記基板上に堆積させることにより第1層を作製する工程と、
    b) 前記基板を前記第1成膜室から搬送室を通して第2の成膜室に移送する工程であって、前記搬送室内の圧力を前記第1成膜室圧力と同じか又は前記第1成膜室圧力よりも第1の所定値だけ高い第1の搬送室圧力下で前記第1成膜室から搬送室に移送した後、該搬送室内の圧力を後記第2成膜室圧力と同じか又は後記第2成膜室圧力よりも第2の所定値だけ高い第2の搬送室圧力に変化させ、該基板を前記第2成膜室に移送する工程と、
    c) 前記第2成膜室内において、第2の成膜室圧力下で誘導結合方式のプラズマ生成手段を用いて第2層の材料を前記第1層上に堆積させることにより第2層を作製する工程と、
    を有することを特徴とする薄膜製造方法。
  8. 少なくとも第1層と第2層を有する薄膜の積層体を基板上に作製する方法であって、
    a) 第1の成膜室内において、第1の成膜室圧力下で誘導結合方式のプラズマ生成手段を用いて第1層の材料を前記基板上に堆積させることにより第1層を作製する工程と、
    b) 前記基板を前記第1成膜室から搬送室を通して第2の成膜室に移送する工程であって、前記搬送室内の圧力を前記第1成膜室圧力と同じか又は前記第1成膜室圧力よりも第1の所定値だけ高い第1の搬送室圧力下で前記第1成膜室から搬送室に移送した後、該搬送室内の圧力を後記第2成膜室圧力と同じか又は後記第2成膜室圧力よりも第2の所定値だけ高い第2の搬送室圧力に変化させ、該基板を前記第2成膜室に移送する工程と、
    c) 前記第2成膜室内において、第2の成膜室圧力下で容量結合方式のプラズマ生成手段を用いて第2層の材料を前記第1層上に堆積させることにより第2層を作製する工程と、
    を有することを特徴とする薄膜製造方法。
  9. 基板上に少なくとも、p型半導体又はn型半導体の薄膜から成る第1層と、真性半導体の薄膜から成る第2層と、前記第1層がp型半導体である場合にはn型半導体から成り、前記第1層がn型半導体である場合にはp型半導体から成る第3層と、を積層した太陽電池を製造する方法であって、
    a) 第1の成膜室内において、第1の成膜室圧力下で容量結合方式のプラズマ生成手段を用いて第1層の材料を前記基板上に堆積させることにより前記第1層を作製する工程と、
    b) 前記基板を前記第1成膜室から搬送室を通して第2の成膜室に移送する工程であって、前記基板を前記第1成膜室圧力と同じか又は前記第1成膜室圧力よりも第1の所定値だけ高い第1の搬送室圧力下で前記第1成膜室から搬送室に移送した後、該搬送室内の圧力を後記第2成膜室圧力と同じか又は後記第2成膜室圧力よりも第2の所定値だけ高い第2の搬送室圧力に変化させ、該基板を前記第2成膜室に移送する工程と、
    c) 前記第2成膜室内において、第2の成膜室圧力下で誘導結合方式のプラズマ生成手段を用いて第2層の材料を前記第1層上に堆積させることにより第2層を作製する工程と、
    d) 前記基板を前記第2の搬送室圧力下で前記第2成膜室から前記搬送室に移送した後、該搬送室内の圧力を後記第3成膜室圧力と同じか又は後記第3成膜室圧力よりも第3の所定値だけ高い第3の搬送室圧力に変化させ、該基板を第3の成膜室に移送する工程と、
    e) 前記第3成膜室内において、第3の成膜室圧力下で容量結合方式のプラズマ生成手段を用いて第3層の材料を前記第2層上に堆積させることにより第3層を作製する工程と、
    を有することを特徴とする太陽電池製造方法。
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