JP2009272416A - 巻線装置 - Google Patents

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Tomoaki Tamura
智明 田村
Masatoshi Matsushita
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Abstract

【課題】導体線の導体線を精度良く巻回することのできる巻線装置を提供すること。
【解決手段】本発明の巻線装置1は、巻軸芯2と、回転支承部20と、押さえ部3とを有する。押さえ部3は、互いに独立して軸方向に移動可能な複数の分割ブロック30と、各分割ブロック30をそれぞれ押圧するよう付勢された複数の付勢手段311と、ホルダ31とを有する。分割ブロック30は、接触面300において、周方向端部303において周方向端部303から分割ブロック30における周方向に沿って内側に向かうにつれて回転支承部20側へ向かうよう形成された面取部301を有する。面取部301の周方向の外側に形成される面取端部と、接触面300において軸方向に直交するよう形成される平坦部302とにおける軸方向の距離は導体線5の厚み以上である。押さえ部3は、分割ブロック30によって導体線5を周方向に沿って順に押しつけるよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、導体線を巻回する巻線装置に関する。
従来から、図10、図11に示すように、外周において螺旋状に導体線95を巻回する巻軸芯92と、該巻軸芯92に固定され該巻軸芯92の中心軸を中心として回転する回転支承部920と、上記導体線95を巻回する際に該導体線95を上記回転支承部920の軸方向に押さえつけるための押さえ部93とを有する巻線装置9が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
そして、押さえ部93は、巻回される導体線95の形状に沿って円環状に形成された押圧ブロック930と、該押圧ブロック930を押圧するよう付勢された付勢手段932と、該付勢手段932を保持するホルダ931とを有する。
導体線95を巻回するに当たっては、図10に示すように、回転支承部920において導体線95を巻回し始める部位である巻回開始点921に導体線95の端部を固定しつつ、巻軸芯92の回転方向に沿って導体線95を巻軸芯92の周りに螺旋状に巻回していく。
このとき、押圧ブロック930における導体線95と接触する面である接触面922において、導体線95を回転支承部920に向かって押圧する。
特開平9−115758号公報 特開2003−173913号公報
ところが、かかる従来の巻線装置9によっては、以下のような問題点が生じる。すなわち、図10、図11に示すように、導体線95はその周方向全体にわたって押圧ブロック930によって押さえつけられているわけではない。そのため、導体線95と押圧ブロック930の接触面922との間に隙間97が生じており、かかる隙間97に導体線95が逃げてしまうことがある。
その結果、図11に示すように、導体線95が倒れ込みながら巻回されてしまうおそれがある。このため、導体線95の間隔が不均一になるなどの不具合が生じたり、螺旋状に巻回した導体線95の内側において巻きしわが発生して導体線95の外表面に施した絶縁皮膜が剥がれてしまったりするおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、導体線を精度良く巻回することのできる巻線装置を提供しようとするものである。
本発明は、外周において螺旋状に導体線を巻回する巻軸芯と、該巻軸芯の一端に固定され該巻軸芯の中心軸を中心として回転するとともに上記導体線を支承する回転支承部と、上記導体線を巻回する際に該導体線を上記巻軸芯の軸方向に上記回転支承部側へ押さえつけるための押さえ部とを有する巻線装置であって、
上記押さえ部は、上記巻軸芯の周方向に沿って並べられ互いに独立して軸方向に移動可能な複数の分割ブロックと、上記回転支承部の軸方向における上記導体線側に向かって各上記分割ブロックをそれぞれ押圧するよう付勢された複数の付勢手段と、該付勢手段を保持するホルダとを有し、
上記複数の分割ブロックは、上記導体線と接触する側の面である接触面において、上記分割ブロックにおける上記巻軸芯の周方向の両側に形成される周方向端部において該周方向端部から上記分割ブロックにおける上記周方向に沿って内側に向かうにつれて上記回転支承部側へ向かうよう形成された面取部を有し、
該面取部の上記周方向の外側に形成される面取端部と、上記接触面において上記軸方向に直交するよう形成される平坦部との間における上記軸方向の距離は、上記導体線の厚み以上であり、
上記押さえ部は、上記付勢手段により押圧される上記分割ブロックによって上記巻軸芯に巻回された上記導体線を上記周方向に沿って順に押しつけるよう構成されていることを特徴とする巻線装置にある(請求項1)。
本発明の作用効果について説明する。
上記押さえ部は、上記分割ブロックによって上記巻軸芯に巻回された上記導体線を上記周方向に沿って順に押しつけるよう構成されている。さらに、上記分割ブロックは、上記巻軸芯の周方向に沿って並べられ互いに独立して軸方向に移動可能に構成されている。そのため、巻軸芯の回転に伴って巻回される導体線の形状に沿って分割ブロックにより巻回された導体線を周方向の全体にわたって定常的に押さえつけることができる。
特に本発明においては、上記分割ブロックは上記面取部を有する。そして、上記面取端部と上記平坦部とにおける上記軸方向の距離は、上記導体線の厚み以上である。そのため、導体線が分割ブロックの接触面に接するよう分割ブロックの下面に潜り込ませつつ導体線を巻回することにより、導体線を分割ブロックと接触させやすくすることができる。したがって、導体線が巻軸芯の外周に巻回されるのとほぼ同時に導体線を分割ブロックによって回転支承部側に押圧することができる。つまり、導体線を巻回するたびに分割ブロックをいったん大きく後退させて導体線を分割ブロックの接触面側のスペースに配置した後に分割ブロックを前進させるなどという動作が不要となる。
その結果、軸方向に隣り合う導体線同士の隙間の発生を抑制して精度良く導体線を巻回することができる。
そしてまた、上述したとおり軸方向において隣り合う導体線同士をほとんど隙間なく巻回することができるため、導体線が倒れ込んで巻回されることを防ぐことができる。そのため、導体線の内側において巻きしわが発生することを抑制することができる。その結果、導体線に施してある絶縁皮膜が剥がれるなどの不具合を防ぐことができる。
以上のとおり、本発明によれば、導体線を精度良く巻回することのできる巻線装置を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記導体線として、例えば、該導体線の軸方向に直交する方向の断面における厚み方向と幅方向とのアスペクト比が1:10となるような平角銅線を用いる場合に特に本発明の作用効果を効果的に発揮することができる。
なお、本発明の巻線装置においては、導体線の厚み方向が巻軸芯の軸方向に略一致するよう導体線が巻回される。
また、上記付勢手段として、例えば、ばね、ゴムなどの弾性体のほか、圧縮ガスなど種々のものを用いることができる。
また、上記押さえ部は、4個以上の上記分割ブロックを有することが好ましい(請求項2)。
この場合には、分割ブロックの接触面と導体線との間に隙間が発生することを十分に防ぐことができる。これにより、導体線を十分に精度良く巻回することのできる巻線装置を得ることができる。
また、上記分割ブロックは、一方の上記周方向端部に形成される凹部と、他方の上記周方向端部に形成される凸部とを有し、上記押さえ部は、隣り合う分割ブロックのうち一方の分割ブロックに形成された上記凹部と他方の分割ブロックに形成された上記凸部とを係合してなることが好ましい(請求項3)。
この場合には、周方向に隣り合う分割ブロック同士を互いに容易かつ確実に連結することができる。そしてこのように、周方向に隣り合う分割ブロック同士を確実に連結することにより、導体線を押さえつける際に分割ブロックがその径方向の外側に向かって広がっていくことを防止することができる。
また、上記面取部は、テーパ状であることが好ましい(請求項4)。
この場合には、面取部を介して、導体線が分割ブロックの接触面に接するよう分割ブロックの下面に潜り込ませつつ導体線を巻回することができ、導体線を分割ブロックと一層接触させやすくすることができる。これにより、導体線を一層精度良く巻回することのできる巻線装置を得ることができる。
なお、面取部は、テーパ状以外に、曲面状など種々の形状とすることができる。
また、上記面取部と上記平坦部とのなす角θは、5〜50°であることが好ましい(請求項5)。
この場合には、面取部を介して、導体線を分割ブロックの接触面側に一層巻回させやすくすることができる。これにより、導体線をより一層精度良く巻回することのできる巻線装置を得ることができる。
なお、上記なす角度θが、5°未満の場合には、導体線を分割ブロックの下側に潜り込ませにくくなり、本発明の作用効果を十分に発揮することが困難となるおそれがある。
一方、上記なす角度θが、50°を超える場合には、平坦部の面積が小さくなってしまい、導体線を十分に回転支承部側へ押しつけることが困難となるおそれがある。
また、上記ホルダは、上記導体線を螺旋状に一回転するごとに上記導体線の厚み分上記回転支承部から上記軸方向に遠ざかる方向に移動するよう構成されていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、連続的に導体線を巻回することができるため、生産効率に優れた巻線装置を得ることができる。
本発明の巻線装置に係る実施例について、図1〜図8を用いて説明する。
本例の巻線装置1は、図1、図2に示すように、外周において螺旋状に導体線5を巻回する巻軸芯2と、該巻軸芯2の一端に固定され該巻軸芯2の中心軸を中心として回転するとともに導体線5を支承する回転支承部20と、導体線5を巻回する際に該導体線5を巻軸芯2の軸方向に回転支承部200側へ押さえつけるための押さえ部3とを有する。
そして、押さえ部3は、巻軸芯2の周方向に沿って並べられ互いに独立して軸方向に移動可能な複数の分割ブロック30と、回転支承部20の軸方向における導体線5側に向かって各分割ブロック30をそれぞれ押圧するよう付勢された複数の付勢手段311と、該付勢手段311を保持するホルダ31とを有する。
また、複数の分割ブロック30は、図1、図2、図6、図7に示すように、導体線5と接触する側の面である接触面300において、分割ブロック30における巻軸芯2の周方向の両側に形成される周方向端部303において該周方向端部303から分割ブロック30における周方向に沿って内側に向かうにつれて回転支承部20側へ向かうよう形成された面取部301を有する。
図7に示すように、該面取部301の周方向外側に形成される面取端部306と、接触面300において軸方向に直交するよう形成される平坦部302とにおける軸方向の距離dは、導体線5の厚み以上である。
具体的には、本例においては、0.9mmの厚みの導体線5を用いており、本発明においては、上記距離dは、0.9mmである。
また、押さえ部3は、図1、図2に示すように、付勢手段311により押圧される分割ブロック30によって巻軸芯2に巻回された導体線5を周方向に沿って順に押しつけるよう構成されている。
以下、詳細に説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、図1における紙面下方を下方、その反対側を上方という。
本発明において、巻線装置1は、前述したとおり巻軸芯2と、回転支承部20と、押さえ部3とを有する。
回転支承部20は、図2に示すように、巻回一周目の導体線5と接触する面である開始面200において巻軸芯2と一体的に形成されている。
また、開始面200は、該開始面200における導体線5を巻回し始める部分である巻線開始点201から一周すると導体線5の厚み分だけ段違いとなるように螺旋の一部のような状態に構成されている。つまり、巻回二周目においては、巻線開始点201に配される導体線5の上面と一周目の巻き終わり部分における導体線5の下面の高さとは同一の高さとなるよう構成されている。
押さえ部3は、前述したとおり、複数の分割ブロック30と、複数の付勢手段311と、ホルダ31とを有する。
付勢手段311としては、ばねやゴムなどの弾性体のほか、圧縮ガスなど種々のものを用いることができる。
そして、付勢手段311は、後述するように分割ブロック30の個数に対応して8個配設されている。
ホルダ31には、付勢手段311を挿通するためにホルダ31内を上下方向に貫通させてなる装着部3101がその内側に8個形成されており、8個の装着部310が配設されている。
そして、付勢手段311の付勢力は、ホルダ31の装着部310に配した調整ばね312によって調整されている。
該調整ばね312は、軸方向の両端を一対の支承板313によって挟み込まれている。そして、該一対の支承板313のうちホルダ31に対して回転支承部20と反対側に配される支承板313aは、調整ボルト315によって上方への移動を規制されている。一対の支承板313のうちもう一方の支承板313bには、分割ブロック30において軸方向に貫通するように形成されたねじ孔307に螺合された支承軸314が当接している。
そして、一対の支承板313の間に配された調整ばね312の付勢力によって、支承板313bと支承軸314とが押圧されて、分割ブロック30が回転支承部20側へと押しつけられるよう構成されている。
また、ホルダ31は、図1に示すように、導体線5を螺旋状に一巻きするごとに導体線5の厚みである0.9mmだけ回転支承部20から軸方向に遠ざかる方向(上方向)に移動するよう構成されている。すなわち、本例においては、ホルダ移動用ねじ4のねじ山のピッチは、導体線5の厚みである0.9mmと同一である。
また、押さえ部3は、図4に示すように、4個以上の分割ブロック30を有する。より具体的には、押さえ部3は、8個の分割ブロック30を有する。そして、8個の分割ブロック30は、図1に示すように、それぞれ対応する付勢手段311によって、分割ブロック30の周方向における略中央において回転支承部20側に向かって押圧されている。
図5、図6に示すように、各分割ブロック30は、一方の周方向端部303に形成される凹部304と、他方の周方向端部303に形成される凸部305とを有する。
そして、周方向に隣り合う分割ブロック30同士は、互いの凹部304と凸部305とが係合されることにより、互いに径方向の外側にずれていくことがないように構成されている。
すなわち、本例における分割ブロック30において、図3〜図6に示すように、凹部304の開口部304aの幅は底面部304bの幅よりも小さく、凸部305の付け根部305aの幅は先端部305bの幅よりも小さい。そして、上記開口部304aと上記付け根部305a、上記底面部304bと上記先端部305bとが互いに係合されることにより、互いの係合が外れないように構成されている。
一方、分割ブロック30は、互いに独立して軸方向に移動可能に構成されている。ただし、隣り合う分割ブロック30同士は、互いの係合が外れない程度に相対的に互いに上下に動く。
そして、分割ブロック30は、図1に示すように、周方向に隣り合う分割ブロック30同士で軸方向に互いにずれた位置で付勢手段311に押さえつけられている。これにより、押さえ部3は、図1、図2に示すように、分割ブロック30によって巻軸芯2に巻回された導体線5を周方向に沿って順に押しつけるのである。
なお、上記8個の分割ブロック30は、図3、図4に示すように、それぞれ周方向において略同一の長さによって形成されている。つまり、ある分割ブロック30において、凸部305から凹部304までの周方向の長さは、すべての分割ブロック30において同一となるようにしてある。
その他の形状についても、8個の分割ブロック30はすべて同じ形状となるように構成してある。
また、本例においては、巻線装置1を構成するに当たって、周方向に隣り合う、一組の隣り合う分割ブロック30同士の境界線と巻線開始点201とを一致させてある。これにより、導体線5と分割ブロック30との間において隙間(図11における符号97参照)が形成されることを十分に抑制することができる。
図7に示すように、本例において上記面取部301は、テーパ状にて構成してある。そして、面取部301と平坦部302とのなす角度θは、5〜50°としてある。
以下に、分割ブロック30の具体的な寸法の一例を示しておく。すなわち、分割ブロック30は、図7に示すように、周方向長さを5〜10mm、上下方向の高さを、0.9〜3.0mm、幅を10〜20mm、距離dを0.9mm、長さLを5.1mm、なす角度θを10°とする。
また、本例において用いる導体線5は、該導体線5の軸方向に直交する方向の断面において厚みが0.9mmであって、厚み方向と幅方向とのアスペクト比が1:10の平角銅線である。すなわち、図9に示すような導体線5を巻回してなるコイル50を例えばトランスなどに用いる場合には、それの変圧率を上げるため、上記のようにアスペクト比が大きく平たい導体線によってコイル50の高さを抑制しつつ巻き数を多くすることができる。
本例の巻線装置1の動作について説明する。
まず、図8(a)に示すように、巻線開始点201に導体線5の先端部を固定する。
次いで、図8(b)、(c)に示すように、巻軸芯2を回転支承部20とともに回転させる。なお、本例では、凹部304から凸部305へと向かう向きに回転させてある。
そしてこれにより、図8(b)〜(d)に示すように、徐々に導体線5が巻軸芯2に巻回されていく。
このとき、付勢手段311が分割ブロック30を回転支承部20側に付勢することにより、各分割ブロック30が回転支承部20側に押圧することができるよう構成されている。
そして、本例において、分割された各分割ブロック30は、図1、図2に示すように、導体線5の螺旋形状に沿って定常的に追従して動くよう構成してある。これにより、導体線5が巻回されると同時に導体線5を分割ブロック30の下面(接触面300)に潜り込ませて、分割ブロック30によって導体線5を回転支承部20側に押しつける。
また、前述したとおり、ホルダ31は、ホルダ移動用ねじ4に取り付けられており、巻軸芯2が一回転すると、それに伴ってホルダ移動用ねじ4が回転する。これにより、ホルダ31の内側に形成されたねじ部(図示略)とホルダ移動用ねじ4とが螺合して、ホルダ31が回転支承部20から遠ざかるように構成されている。
そして、図9に示すような所定の巻き数のコイル50が得られた後、導体線5の巻回工程が終了する。
なお、本例の巻線装置1によって、例えば、幅が9mm、外径が79mm、内径が61mm、高さが29mmのコイル50を作製することができる。
以下に、本例の作用効果について説明する。
押さえ部3は、分割ブロック30によって巻軸芯2に巻回された導体線5を周方向に沿って順に押しつけるよう構成されている。さらに、分割ブロック30は、巻軸芯2の周方向に沿って並べられ互いに独立して軸方向に移動可能に構成されている。そのため、巻軸芯2の回転に伴って巻回される導体線5の形状に沿って分割ブロック30により巻回された導体線5を周方向の全体にわたって定常的に押さえつけることができる。
特に本例においては、分割ブロック30は面取部301を有する。そして、面取端部306と平坦部302とにおける軸方向の距離dは、導体線5の厚み以上である。そのため、導体線5が分割ブロック30の接触面300に接するよう分割ブロック30の接触面300に潜り込ませつつ導体線5を巻回することにより、導体線5を分割ブロック30と接触させやすくすることができる。したがって、導体線5が巻軸芯2の外周に巻回されるのとほぼ同時に導体線5を分割ブロック30によって回転支承部20側に押圧することができる。つまり、導体線5を巻回するたびに分割ブロック30をいったん大きく後退させて導体線5を分割ブロック30の接触面300側のスペースに配置した後に分割ブロック30を前進させるなどという動作が不要となる。
その結果、軸方向に隣り合う導体線5同士の隙間の発生を抑制して精度良く導体線5を巻回することができる。
そしてまた、上述したとおり軸方向において隣り合う導体線5同士をほとんど隙間なく巻回することができるため、導体線5が倒れ込んで巻回されることを防ぐことができる。そのため、導体線5の内側において巻きしわが発生することを抑制することができる。その結果、導体線5に施してある絶縁皮膜が剥がれるなどの不具合を防ぐことができる。
また、押さえ部3は、8個の分割ブロック30を有するため、分割ブロック30の接触面300と導体線5との間に隙間が発生することを十分に防ぐことができる。これにより、導体線5を十分に精度良く巻回することのできる巻線装置1を得ることができる。
また、分割ブロック30は、一方の周方向端部303に形成される凹部304と、他方の周方向端部305に形成される凸部305とを有し、押さえ部3は、隣り合う分割ブロック30のうち一方の分割ブロック30に形成された凹部304と他方の分割ブロック30に形成された凸部305とを係合してなる。これにより、周方向に隣り合う分割ブロック30同士を互いに容易かつ確実に連結することができる。そしてこのように、周方向に隣り合う分割ブロック30同士を確実に連結することにより、分割ブロック30がその径方向の外側に向かって広がっていくことを防止することができる。
また、面取部301は、テーパ状であるため、面取部301を介して、導体線5が分割ブロック30の接触面300に接するよう分割ブロック30の接触面300に潜り込ませつつ導体線5を巻回することができ、導体線5を分割ブロック30と一層接触させやすくすることができる。これにより、導体線5を一層精度良く巻回することのできる巻線装置1を得ることができる。
また、面取部301と平坦部302とのなす角θは、5〜50°であるため、面取部301を介して、導体線5を分割ブロック30とより一層接触させやすくすることができる。これにより、導体線5をより一層精度良く巻回することのできる巻線装置1を得ることができる。
また、ホルダ31は、導体線5を螺旋状に一回転するごとに導体線5の厚み分回転支承部20から軸方向に遠ざかる方向に移動するよう構成されている。これにより、連続的に導体線を巻回することができるため、生産効率に優れた巻線装置1を得ることができる。
以上のとおり、本例によれば、導体線の導体線を精度良く巻回することのできる巻線装置を提供することができる。
実施例における、巻線装置の側面図。 実施例における、巻線装置の縦断面図。 実施例における、押さえ部の斜視図。 実施例における、押さえ部の上面図。 実施例における、分割ブロックの斜視図。 実施例における、分割ブロックの下面図。 図6におけるA−A線断面図。 実施例における、(a)導体線を巻く前の状態を示す説明図、(b)導体線を巻き始めた状態を示す説明図、(c)導体線を一巻きする状態を示す説明図、(d)導体線を一周させた後の状態を示す説明図。 実施例における、成形されたコイルを示す斜視図。 従来例における、巻線装置の縦断面図。 従来例における、巻線装置の不具合を示す説明図。
符号の説明
1 巻線装置
2 巻軸芯
20 回転支承部
3 押さえ部
30 分割ブロック
300 接触面
301 面取部
302 平坦部
303 周方向端部
306 面取端部
31 ホルダ
311 付勢手段
5 導体線

Claims (6)

  1. 外周において螺旋状に導体線を巻回する巻軸芯と、該巻軸芯の一端に固定され該巻軸芯の中心軸を中心として回転するとともに上記導体線を支承する回転支承部と、上記導体線を巻回する際に該導体線を上記巻軸芯の軸方向に上記回転支承部側へ押さえつけるための押さえ部とを有する巻線装置であって、
    上記押さえ部は、上記巻軸芯の周方向に沿って並べられ互いに独立して軸方向に移動可能な複数の分割ブロックと、上記回転支承部の軸方向における上記導体線側に向かって各上記分割ブロックをそれぞれ押圧するよう付勢された複数の付勢手段と、該付勢手段を保持するホルダとを有し、
    上記複数の分割ブロックは、上記導体線と接触する側の面である接触面において、上記分割ブロックにおける上記巻軸芯の周方向の両側に形成される周方向端部において該周方向端部から上記分割ブロックにおける上記周方向に沿って内側に向かうにつれて上記回転支承部側へ向かうよう形成された面取部を有し、
    該面取部の上記周方向の外側に形成される面取端部と、上記接触面において上記軸方向に直交するよう形成される平坦部との間における上記軸方向の距離は、上記導体線の厚み以上であり、
    上記押さえ部は、上記付勢手段により押圧される上記分割ブロックによって上記巻軸芯に巻回された上記導体線を上記周方向に沿って順に押しつけるよう構成されていることを特徴とする巻線装置。
  2. 請求項1において、上記押さえ部は、4個以上の上記分割ブロックを有することを特徴とする巻線装置。
  3. 請求項1又は2において、上記分割ブロックは、一方の上記周方向端部に形成される凹部と、他方の上記周方向端部に形成される凸部とを有し、上記押さえ部は、隣り合う分割ブロックのうち一方の分割ブロックに形成された上記凹部と他方の分割ブロックに形成された上記凸部とを係合してなることを特徴とする巻線装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記面取部は、テーパ状であることを特徴とする巻線装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記面取部と上記平坦部とのなす角θは、5〜50°であることを特徴とする巻線装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記ホルダは、上記導体線を螺旋状に一回転するごとに上記導体線の厚み分上記回転支承部から上記軸方向に遠ざかる方向に移動するよう構成されていることを特徴とする巻線装置。
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