JP2009272271A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱される鍋の鍋径が第1加熱コイルと略同等のときや使用者が意識せずに鍋を置いて加熱しても、使用するたびに加熱状況が変わることを防ぐこと。
【解決手段】第1鍋検知手段8と第2鍋検知手段9より、加熱される鍋径を判断して、第1加熱コイル4のみの加熱あるいは第1加熱コイル4と5の両方で第1加熱コイル4のみで鍋を加熱する場合と略同等のパワーで鍋を加熱するように、第1インバータ回路6および第2インバータ回路7を制御することにより、使用するたびに加熱状況が変わることを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、第1加熱コイルと第2加熱コイルの二重コイルを構成しそれぞれが個別に通電制御される制御装置と、それぞれのコイルから加熱される鍋底の大きさ(径)を判定する鍋底判定手段とを備え、前記鍋底判定手段にて判定した鍋の大きさが第1加熱コイルよりも小さいと判定した場合には第1加熱コイルのみで、第2加熱コイルよりも大きいと判定した場合には、第1と第2加熱コイルの両方で加熱し、第1加熱コイルと第2加熱コイルの間の大きさと判定した場合には、2つのコイルを交互に加熱するというものであった。
また、前記鍋底判定手段にて鍋ずれと検知した場合にはその情報に基づき第1加熱コイルと第2加熱コイルの加熱パターンを変えるというものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−127821号公報
しかしながら、前記従来の構成では、使用者が常に鍋を正確に加熱コイルの中心に置くことは難しく、第1加熱コイルの大きさよりも僅かに大きい場合などは置き方が少し変わるだけで、そのたびに鍋底判定の結果が変わってしまったりする。
また、十分大きな鍋でもずれておかれた場合など正しく鍋径を検知することが難しく使用者が使用するたびに異なる加熱状態になりやすく、しいては調理のできばえが異なってしまう可能性があるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、二重コイルにて鍋の加熱を行う場合に、鍋径が内コイルである第1加熱コイルと略同等の時など、鍋の置き方により加熱パワーが異なったりすることがなく使用するたびに加熱状況が変わることのない誘導加熱調理器を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、鍋などを加熱する第1加熱コイルと、前記第1加熱コイルの外周に略同心円にて構成される第2加熱コイルと、前記第1加熱コイルと前記第2加熱コイルからそれぞれ独立して高周波磁束を発生させる第1インバータ回路および第2インバータ回路と、前記第1加熱コイルおよび前記第1インバータ回路からの情報より鍋の有無や径などを検知する第1鍋検知手段と、前記第2加熱コイルおよび第2インバータ回路からの情報より鍋の有無や径などを検知する第2鍋検知手段と、鍋を加熱するパワーを設定する操作手段と、第1インバータ回路および第2インバータ回路の加熱パワーを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記第1鍋検知手段と前記第2鍋検知手段より、加熱される鍋径が前記第1加熱コイルよりも小さいと判断した時は、前記第1加熱コイルのみで、大きいと判断した時は前記第1加熱コイルおよび第2加熱コイルの両方で加熱し、前記第1加熱コイルのみで鍋を加熱する場合と略同等のパワーで鍋が加熱されるように、前記第1インバータ回路および第2インバータ回路を制御するようにしたものである。
本発明の誘導加熱調理器は、加熱される鍋の鍋径が第1加熱コイルと略同等のときや使用者が意識せずに鍋を置いて加熱しても、鍋の加熱パワーは同等にすることができ、使用するたびに加熱状況が変わるということを防ぐことができる。
第1の発明は、鍋などを加熱する第1加熱コイルと、前記第1加熱コイルの外周に略同心円にて構成される第2加熱コイルと、前記第1加熱コイルと前記第2加熱コイルからそれぞれ独立して高周波磁束を発生させる第1インバータ回路および第2インバータ回路と、前記第1加熱コイルおよび前記第1インバータ回路からの情報より鍋の有無や径などを検知する第1鍋検知手段と、前記第2加熱コイルおよび前記第2インバータ回路からの情報より鍋の有無や径などを検知する第2鍋検知手段と、鍋を加熱するパワーを設定する操作手段と、前記第1インバータ回路および前記第2インバータ回路の加熱パワーを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は第1鍋検知手段と第2鍋検知手段より、加熱される鍋径が第1加熱コイルよりも小さいと判断した時は、前記第1加熱コイルのみで、大きいと判断した時は前記第1加熱コイルおよび前記第2加熱コイルの両方で加熱し、第1加熱コイルのみで鍋を加熱する場合と略同等のパワーで鍋が加熱されるように、第1インバータ回路および前記第2インバータ回路を制御するものであり、加熱される鍋の鍋径が第1加熱コイルと略同等のときや使用者が意識せずに鍋を置いて加熱しても、鍋の加熱パワーは同等にすることができ、使用するたびに加熱状況が変わるということを防ぐことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の誘導加熱調理器において、第1加熱コイルおよび第2加熱コイルの両方で鍋を加熱する場合、前記第2加熱コイルのパワーを前記第1加熱コイルのパワー以下にすることにより、鍋の径が前記第2加熱コイルよりも小さい場合や、鍋がずれておかれた場合の漏洩磁束を少なくし、加熱に有効な磁束を多くすることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の誘導加熱調理器において、加熱中は第1鍋検知手段のみで鍋とりや鍋ずらしを判断することにより、加熱中に鍋を動かしたり、特にフライパンなどの炒め調理で鍋を動かすことが多い場合に、加熱の状態、つまり前記第2加熱コイルでの加熱をしたり、しなかったりという状態になることを防ぐことができる。
第4の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明の誘導加熱調理器において、第1加熱コイルおよび第2加熱コイルの両方で鍋を加熱する場合、両加熱コイルの発振周波数を同じとなるように、第1インバータ回路および第2インバータ回路を制御することにより、2つの周波数による不快な干渉音をなくすことができる。
第5の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明の誘導加熱調理器において、第2加熱コイルと第2インバータ回路の接続と開放を切り替える第1切替手段を備え、第1加熱コイルのみで加熱している間、前記第1切替手段にて前記第2加熱コイルの少なくとも一方の端子と前記第2インバータ回路との接続を開放することにより、前記第1加熱コイルと前記第2加熱コイルがトランス結合することで、前記第1加熱コイルからの磁束を前記第2加熱コイルが受けて前記第2インバータ回路に高電圧が発生し、インバータ回路を構成するスイッチング素子が破壊されるということを防ぐことができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の誘導加熱調理器において、第1切替手段にて接続が開放された第2加熱コイルの端子を、前記第2加熱コイルの逆の端子に接続し、前記第2加熱コイル部で閉ループを構成することにより、前記第1加熱コイルの外側にある前記第
2加熱コイルが閉ループとなり、前記第1加熱コイルからの磁束を打ち消すように前記第2加熱コイルに電流が流れ、結果的にシールド効果が生まれ漏洩磁束を低減することができる。
また、前記第1切替手段に接続されている端子と逆の端子が、前記第2インバータ回路を構成する共振コンデンサとつながっている場合には漏洩電界のシールド効果もある。
第7の発明は、特に、第6の発明の誘導加熱調理器において、第1切替手段にて開放される第2加熱コイルの端子の逆端子側と第2インバータ回路の接続と開放を切り替える第2切替手段を備え、前記第2切替手段は前記第1切替手段にて構成される前記第2加熱コイル部の閉ループ維持するように、前記第2加熱コイルと前記第2インバータ回路を開放することにより、前記第2加熱コイルが完全に他の回路から切り離されるので、漏洩磁束のシールド効果を持ちつつ第1インバータ回路に影響を及ぼし誤動作を発生させたりすることを防ぐことができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の構成図である。
図1において、1は商用電源、2は商用電源1を整流するダイオードブリッジ、3はダイオードブリッジ2により整流された電源を平滑し直流化する平滑コンデンサ、4および5は被加熱物である鍋に高周波磁束を加え、鍋底に渦電流を発生させることで鍋を加熱する第1加熱コイルおよび第2加熱コイルで、図2のように第1加熱コイル4の外側で略同心円に第2加熱コイル5が構成された二重コイルを形成している。
6は第1加熱コイル4に高周波電流を流し高周波磁束を発生させるための第1インバータ回路で、6aの共振コンデンサ、6b、6cのスイッチング素子、6dはスイッチング素子6bと6cを駆動する駆動回路からなる。
同様に7は第2加熱コイル5に高周波電流を流し高周波磁束を発生させるための第2インバータ回路で、7aの共振コンデンサ、7b、7cのスイッチング素子、7dの駆動回路からなる。
ここで6b、6c、7b、7cはバイポーラトランジスタ型のIGBTで6bと7bのコレクタ、6cと7cのエミッタがそれぞれ同電位で接続されている。
尚、本実施の形態ではダイオードブリッジ2と平滑コンデンサ3を共通とし前述のような接続としているが、ダイオードブリッジ2と並列にダイオードブリッジを接続し、その2次側にスイッチング素子7bと7cを接続すればハイパワー化のために大電流をとることも可能である。
8および9は第1鍋検知手段と第2鍋検知手段であり、各スイッチング素子のオン時間に対する加熱コイルに流れる共振電流または共振電圧を検知することで加熱時に鍋があるかないか、または鍋の大きさ(径)を検知することができる。10は操作手段で、加熱のオンオフや加熱するためのパワーである火力を設定することができる。
11は制御手段で、操作手段10からの加熱オンオフや火力設定と、第1鍋検知手段8と第2鍋検知手段9からの情報に応じて第1インバータ回路6と第2インバータ回路7に
駆動回路のオンオフや設定火力を送信する。
ここで、操作手段10は、100W、300W、500W、700W、1000W、1500W、2000W、2500W、3000Wの9段階の火力が設定できるようになっている。
そしてパワーの調整は第1加熱コイル4に発生させる磁束により調整する。磁束の調整はコイルに流れる電流により決まり、スイッチング素子6bと6cのオン時間の比率によりコイル電流を変えることができる。
本実施の形態のインバータ構成では、スイッチング素子6bのオン時間に比例して、オン時間が短い時は低いパワー、オン時間が長い時は高いパワーにすることができる。第2インバータ回路7による第2加熱コイル5の駆動も同様である。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、操作手段10にて加熱オンすると加熱火力を1000Wとして加熱するように制御回路11に信号が送られる。制御回路11は第1インバータ回路6の駆動回路6dと第2インバータ回路7の駆動回路7dにそれぞれ500Wで加熱するように信号を送る。
ここで、第1インバータ回路6の動作は駆動回路6dが、徐々にパワーを上げるようにそれぞれのスイッチング素子6bおよび6cを駆動する。そして加熱中は第1インバータ回路に流れる電流を検知(図示せず)しながら、スイッチング素子6bおよびスイッチング素子6cのオン時間を調整するフィードバック制御を行う。
また、第1鍋検知手段にて検知される共振電流または共振電圧の情報とスイッチング素子6bまたは6cのオン時間で鍋の有無や鍋径などを検知する。鍋の検知は鍋の径や材質で加熱コイルとの結合が変わる、すなわち相互インダクタンスが変わりその結果、同じスイッチング素子のオン時間でも第1鍋検知手段にて検知される共振電流または共振電圧が変わることで検知している。
また、第2インバータ回路7の動作も第1インバータ回路6の動作と同様である。ここで、加熱開始時に第1鍋検知手段8および第2鍋検知手段9ともに鍋があると検知した場合には、第1インバータ回路6および第2インバータ回路7ともに500Wで加熱できるように制御し、被加熱物の鍋は合計1000Wで加熱される。
また、第1鍋検知手段8は鍋あり、第2鍋検知手段9は鍋なしと検知した場合には、鍋径が小さいと判断し、制御回路11が第1インバータ回路6には1000Wの加熱、第2インバータ回路7には停止の信号を送る。これにより鍋は1000Wで加熱される。
ここで、鍋径が第1加熱コイル4の径と同じか少し大きい場合には、第2鍋検知手段9の検知が鍋の置き方により変わる場合がありうるが、第2鍋検知手段9の判定がどちらになったとしても、鍋には同じパワーが加わり加熱されるので、同じ鍋を使ったときの火力が違うということがなく、常に同じ状態にて加熱することができる。
なお、第1鍋検知手段8と第2鍋検知手段9の両方が鍋がないと検知した場合や、第1鍋検知手段8に鍋がなく第2鍋検知に鍋があると検知した場合は、異常に鍋がずらされておかれているなどであり、通常使用とはいえず、鍋なしと検知して加熱を停止することができる。
また、鍋の大きさが第1加熱コイル以上、第2加熱コイル以下の場合や、鍋自身がずれておかれた場合など、特に第2加熱コイルからの漏洩磁束が多くなりやすい。そこで、本実施の形態では第1加熱コイル4と第2加熱コイル5の両加熱コイルでの加熱時の出力パワーはそれぞれ500Wとしたが、第1加熱コイル4を750W、第2加熱コイル5を250Wとすれば、漏洩磁束を低減することができる。
なお、2つの加熱コイルの配分は加熱コイルのサイズや2つの加熱コイル間の間隔などで適宜決定すればよく、本実施の形態の割合に限定されるものではない。更に操作手段10により加熱入りが選択されたときではなく実際に鍋が加熱された後は、第1鍋検知手段のみで鍋の有無や鍋ずれを検知する。
これにより特に加熱中の鍋ずらしなどで、加熱の状態、つまり第2加熱コイル5での加熱をしたり、しなかったりという状態になることを防ぐことができる。
また、スイッチング素子6bのオンから次のオンの周期を一定にし、その周期内でスイッチング素子6bと6cのオン時間の比率で変えることが周波数を一定にしながらパワーを変えることができ、本実施の形態ではスイッチング周波数を23kHzとなるように、約43μsの周期で駆動回路6dがスイッチング素子6bおよびスイッチング素子6cを交互にオン・オフさせる。
スイッチング素子7bと7cも同様にして制御することにより、第1加熱コイル4による加熱も第2加熱コイル5による加熱も同じ周波数で加熱することができる。
もし、通常は人間の可聴域よりも高い2種類の周波数、例えば20kHzと30kHzでも、同時にそれらの異なる周波数で加熱を行うとその差の10kHzの干渉周波数が強調され、人間に聞こえる音が発生する。
特に略同心円上の二つの加熱コイルの構成で、2種類の周波数の発生源の距離が近いほど干渉音は大きくなるので、例えば2つの鍋を違う周波数で並べて加熱するよりも干渉音は大きくなり使用者に不快感を与えてしまう。
また、2つの鍋を違う周波数で加熱する場合は、それぞれの鍋のパワーはほとんどお互いに影響を及ぼさないが、一つの鍋を2種類の周波数で加熱すると、1種類の周波数で加熱したときと平均電力はほぼ同じになるが、鍋の位置による瞬時的なパワー変動は大きくなり、使用者が意図しないのに火力が強くなったり、弱くなったりを感じてしまう。
本実施の形態では、周波数を同じにして、このような干渉音やパワーの変動を抑制することができる。
なお、本実施の形態のインバータ回路はハーフブリッジ構成としたが、これにこだわる必要がないのはいうまでもない。
(実施の形態2)
図3、図4、図5において、図1の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成図と同じ構成のものには、同一の符号を割り当て説明は省略する。
図3は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の構成図である。
図3において、12は第1切替手段で、第2加熱コイル5のスイッチング素子7b、7cと接続している側の端子を開放または接続するもので、リレーで構成している。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成図(図1)の構成であれば、第1加熱コイル4のみで加熱している場合、第1加熱コイル4と第2加熱コイル5がトランス結合することで、第1加熱コイル4からの磁束を第2加熱コイル5が受けて高電圧を発生して、第2インバータ回路7に高電圧が印加され、第2インバータ回路7を構成するスイッチング素子7b、7cの耐圧以上となればスイッチング素子7b、7cが破壊されてしまう可能性がある。
よって、第2加熱コイル5にて加熱していないときに第1切替手段12にて第2加熱コイル5を開放することで、高電圧が第2インバータ回路7に印加されることを防止しスイッチング素子7b、7cの破壊を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、第2加熱コイル5の開放する端子をスイッチング素子7b、7c側としたが、第2加熱コイル5のもう一方の端子側を開放しても同じ効果が得られる。
更に第2加熱コイル5が発生する誘導電圧がノイズ源として制御手段11に影響を及ぼさないように第2加熱コイル5の両端子を開放する構成としてもよい。
次に、図4は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の第2加熱コイルの閉ループを説明する図である。
図4において、第1切替手段13は、図3の単一接点(常開接点または常閉接点)である第1切替手段12と接続された第2加熱コイル5の端子側をコモンとして接続を切り替える切替接点型のリレーで構成したものである。
そして、第1切替手段13は、スイッチング素子7b、7cに接続する接点と異なる他方の接点を第2加熱コイル5の他方の端子(第1切替手段13のコモン端子と接続されている第2加熱コイル5の端子と異なる第2加熱コイル5の他方の端子)に接続している。
第1切替手段13は、第2加熱コイル5を使用する場合は、第1切替手段13の接点をスイッチング素子7b、7c側に切り替え、第2加熱コイル5を使用しない場合は第2加熱コイル5を閉ループにする側(第2加熱コイルの両端子を短絡する)に切り替える。
これにより第1加熱コイル4の外周に閉ループのコイルが形成されるので、第1加熱コイル4から発生する磁束を打ち消すように第2加熱コイル5内に発生し、結果的に第1加熱コイル4の漏洩磁束を低減させるシールド効果をもたらすことができる。
また、閉ループが共振コンデンサ7を通してダイオードブリッジ2のマイナス側の安定した電位に接続されており、漏洩電界に対してもシールド効果をもたらすことが可能である。
次に図5は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の第2加熱コイルを切り離した状態を説明する図である。
図5において、14は第2切替手段である。第2切替手段14は第1加熱手段4のみの加熱のときは、第2加熱コイルの閉ループを開放する。
これにより、第2加熱コイル5の閉ループが完全に他の回路と切り離されるので、電界シールド効果はないが磁界シールド効果はもたらされ、第2加熱コイルの閉ループ内に発
生する電流等が他の制御回路にノイズとして影響をもたらすことを防止できる。
なお、本実施の形態のインバータ回路はハーフブリッジ構成としたが、これにこだわる必要がないのはいうまでもない。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、二重コイルにて鍋の加熱を行う場合に、鍋径が内コイルである第1加熱コイルと略同等の時や、鍋の置き方により加熱パワーが異なったりすることがなく使用するたびに加熱状況が変わるということを防ぐことができるとともに、鍋径が小さい鍋を加熱するときは漏洩磁束を低減することができので、いろいろな大きさの鍋を加熱する誘導加熱調理器に有効である。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の第1加熱コイルおよび第2加熱コイルの概略図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の構成図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の第2加熱コイルの閉ループを説明する図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の第2加熱コイルを切り離した状態を説明する図
符号の説明
4 第1加熱コイル
5 第2加熱コイル
6 第1インバータ回路
7 第2インバータ回路
8 第1鍋検知手段
9 第2鍋検知手段
10 操作手段
11 制御手段
12 第1切替手段
14 第2切替手段

Claims (7)

  1. 鍋などを加熱する第1加熱コイルと、前記第1加熱コイルの外周に略同心円にて構成される第2加熱コイルと、前記第1加熱コイルと前記第2加熱コイルからそれぞれ独立して高周波磁束を発生させる第1インバータ回路および第2インバータ回路と、前記第1加熱コイルおよび前記第1インバータ回路からの情報より鍋の有無や径などを検知する第1鍋検知手段と、前記第2加熱コイルおよび前記第2インバータ回路からの情報より鍋の有無や径などを検知する第2鍋検知手段と、鍋を加熱するパワーを設定する操作手段と、前記第1インバータ回路および前記第2インバータ回路の加熱パワーを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記第1鍋検知手段と前記第2鍋検知手段より、加熱される鍋径が前記第1加熱コイルよりも小さいと判断した時は、前記第1加熱コイルのみで、大きいと判断した時は前記第1加熱コイルおよび前記第2加熱コイルの両方で加熱し、前記第1加熱コイルのみで鍋を加熱する場合と略同等のパワーで鍋が加熱されるように、前記第1インバータ回路および前記第2インバータ回路を制御する誘導加熱調理器。
  2. 制御手段は、第1加熱コイルおよび第2加熱コイルの両方で鍋を加熱する場合、前記第2加熱コイルのパワーを前記第1加熱コイルのパワー以下にする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 制御手段は、加熱中は第1鍋検知手段のみで鍋とりや鍋ずらしを判断する請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 制御手段は、第1加熱コイルおよび第2加熱コイルの両方で鍋を加熱する場合、両加熱コイルの発振周波数を同じとなるように、第1インバータ回路および第2インバータ回路を制御する請求項1から3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 第2加熱コイルと第2インバータ回路の接続と開放を切り替える第1切替手段を備え、第1加熱コイルのみで加熱している間、前記第1切替手段にて前記第2加熱コイルの少なくとも一方の端子と前記第2インバータ回路との接続を開放する請求項1から3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 第1切替手段にて接続が開放された第2加熱コイルの端子を、前記第2加熱コイルの逆の端子に接続し、前記第2加熱コイル部で閉ループを構成する請求項5に記載の誘導加熱調理器。
  7. 第1切替手段にて開放される第2加熱コイルの端子の逆端子側と第2インバータ回路の接続と開放を切り替える第2切替手段を備え、前記第2切替手段は前記第1切替手段にて構成される前記第2加熱コイル部の閉ループ維持するように、前記第2加熱コイルと前記第2インバータ回路を開放する請求項6に記載の誘導加熱調理器。
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