JP2009271696A - 情報遮断時障害想定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報通信関連装置に関する情報を一元管理し、この情報を基に情報通信網の情報遮断時における障害発生範囲を正確にシミュレーションする。
【解決手段】各々の情報通信関連装置に付設された識別標識と、識別標識に記録されたID情報を読み取るID情報読取手段と、装置の接続状態並びにデータの配信状態に関する情報及び装置の固有情報をID情報と共に格納するデータベース14と、管理サーバ1を備える。管理サーバ1は、作業予定箇所の識別標識から読取られたID情報を受信すると、ID情報で特定される作業予定箇所を遮断設定し、データベース14に格納された装置の固有情報とシミュレーション開始直前の装置の接続状態及びデータの配信状態とを基に作業予定箇所の流通情報を遮断した場合の情報配信の繋がりを辿り、この繋がりとデータベースで定義された遮断設定前の情報配信の繋がりとを比較し、合致しない部分を障害発生箇所として通知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報通信システムの運用およびメンテナンス時において、情報の伝達を遮断した際(情報遮断時)に生じる障害発生範囲を想定して通知する情報遮断時障害想定システムに関する。
情報通信システムの運用およびメンテナンス時において、従来においては、情報通信関連装置(情報通信に関与する各種装置及び回線など)の情報伝達を遮断した場合に生じる障害発生範囲は、それぞれの装置や回線に関連した図面及びシステム構成等をもとに担当者が個々に想定するようにしている。このため、障害発生範囲の認定は、担当者の判断能力に依存するし、誤判断をすると多大な損害を与える不都合が生じる。このため、情報遮断時の障害発生範囲を担当者の能力に依存せずに正確に特定することが要請されている。
これに対して、従来の通信網を管理する方法として、下記する特許文献1に示されるように、識別情報が付された、光ファイバケーブル、光ファイバケーブル内に格納された光ファイバ心線、当該光ファイバケーブルまたは光ファイバ心線の接続点装置等の接続状態を管理するにあたり、互いに接続されている光ファイバケーブル、心線、接続点装置の何れかの識別情報を読み込み、読み込んだ複数の識別情報を対応付けてデータベースへ記録することで、光ファイバ網管理装置のリーダの読み取りにより、接続した対象やその接続に用いた接続点装置の情報をデータベースに登録し、労力、人手、手間、作業時間を減らすと共に誤入力を低減し、また工事の進捗状況に合わせてデータの登録を可能とすることで、工事完了を待つことなく、データベースから情報を取り出し、他の光ファイバ網の工事に関する情報を出力する際の緊急な要求に対応できるようにした光ファイバ網管理方法が公知となっている。
特開2007―65062号公報
しかしながら、上述のような技術を用いても、情報通信システムの運用およびメンテナンス時等における情報通信網の情報遮断時に、どの範囲まで障害が発生するかを予測することはできず、障害発生範囲の認定は、情報通信の各種装置や回線等をメンテナンスする担当者の判断能力に左右されているので、必ずしも一律な認定が行われておらず、誤判定の可能性があった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、情報通信関連装置に関する情報を一元管理し、この一元管理した情報を基に情報通信網の情報遮断時における障害発生範囲をシミュレーションして通知し、作業者の能力に依存することなく正確に障害発生範囲を予測することが可能な情報遮断時障害想定システムを提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る情報遮断時障害想定システムは、情報通信関連装置の各々に付設されて当該情報通信関連装置に対して発行されたID情報が記録されている識別標識と、前記識別標識に記録されたID情報を読み取るID情報読取手段と、少なくとも前記情報通信関連装置の接続状態並びにデータの配信状態に関する情報及び前記情報通信関連装置の固有情報を前記ID情報と共に格納するデータベースと、前記データベースを管理すると共に前記情報通信関連装置の各々と通信網を介して接続された管理サーバとを備え、前記管理サーバは、前記データベースに前記情報通信関連装置の接続状態及びデータの配信状態に関する最新の情報を記録する装置状態把握手段と、作業予定箇所の情報通信関連装置に付設された識別標識から前記ID情報読取手段により読取られたID情報を受信するID情報受信手段と、前記受信されたID情報で特定される作業予定箇所で流通情報を遮断設定する遮断設定手段と、前記データベースに格納された前記情報通信関連装置の固有情報とシミュレーション開始直前の前記情報通信関連装置の接続状態及び前記データの配信状態とを基に前記作業予定箇所の流通情報を遮断した場合の情報配信の繋がりを辿るルート分析手段と、前記ルート分析手段で辿った情報配信の繋がりと遮断設定前の前記データベースで定義された情報最終配信先までの情報配信の繋がりとを比較し、合致しなかった部分を障害発生箇所として特定する障害発生箇所特定手段と、前記障害発生箇所特定手段により特定された障害発生箇所に関する情報を通知する通知手段とを具備することを特徴としている。
したがって、データベースには、各々の情報通信関連装置に付設された識別標識に記録されているID情報が、少なくとも情報通信関連装置の接続状態並びにデータの配信状態に関する情報及び情報通信関連装置の固有情報と共に格納されると共に、装置状態把握手段により情報通信関連装置の接続状態及びデータの配信状態に関する最新の情報が格納されて一元管理されており、管理サーバは、作業予定箇所の情報通信関連装置に付設された識別標識からID情報読取手段により読み取られたID情報を受信すると、遮断設定手段により、受信したID情報で特定される作業予定箇所の流通情報が遮断設定され、ルート分析手段により、データベースに格納された前記情報通信関連装置の固有情報とシミュレーション開始直前の情報通信関連装置の接続状態及びデータの配信状態とを基に作業予定箇所の流通情報を遮断した場合の情報配信の繋がりが辿られる。そして、障害発生箇所特定手段により、ルート分析手段で辿った情報配信の繋がりと遮断設定前のデータベースで定義された情報最終配信先までの情報配信の繋がりとを比較し、合致しなかった部分が障害発生箇所として特定され、この特定された障害発生箇所に関する情報が通知手段により通知される。
上述の構成においては、情報を入力する入力部と、情報を表示する表示部とを備え、前記ID情報読取手段で読み取られたID情報に基づき前記管理サーバに対して処理要求を行い、前記管理サーバとの間で情報の授受を行う端末を備え、通知手段により通知された障害発生箇所に関する情報を前記表示部に表示させるようにしてもよい。
また、作業予定の設定時から実際の作業着手時までに相当な時間が経過していることもあることから、前記状態把握手段、前記遮断設定手段、前記ルート分析手段、前記障害発生箇所特定手段、及び前記通知手段は、作業予定を設定する際、及び、作業着手の直前に行うようにしてもよい。
また、以上の構成において、ID情報が記録されている識別標識は、ICタグ又はQRコードで構成し、ID情報読取手段は、ICタグリーダ又はQRコードスキャナで構成してもよい。
以上述べたように、本発明によれば、各々の情報通信関連装置に付設された識別標識に記録されている当該情報通信関連装置のID情報が、少なくとも情報通信関連装置の接続状態並びにデータの配信状態に関する情報及び情報通信関連装置の固有情報と共に格納されて一元管理され、この一元管理した情報を基に作業予定箇所での情報遮断時における障害発生箇所をシミュレーションして通知するようにしているので、情報通信システムの運用およびメンテナンス時等での情報通信網の情報遮断時に、どの範囲まで障害が発生するかを担当者の能力に依存することなく正確に予測することが可能となる。また、担当者の判断能力に左右されない一律な予測を行うことができるので、障害範囲の誤判定を防止することが可能となる。
以下、本発明の情報遮断時障害想定システムの実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1において、本発明に係る情報遮断時障害想定システムの構成例が示されている。このシステムにおいては、管理センタに設置された管理サーバ1に、事務所等で設置されるデータメンテナンス端末2、ICタグリーダの機能を有する携帯情報端末3、電気所や会計事務所、通信局等で利用される回線認識端末4がインターネットやLANなどの通信網5を介して接続されると共に、情報通信に関与する各種装置(情報通信関連装置)、例えば、電気所に設置された情報伝送装置6や光中間配線架7などの各装置、会計事務所や通信局等に設置された通信装置8や料金サーバ9、料金クライアント10、ルータ11などの各装置、屋外通信線12を監視する通信装置13が通信網5を介して接続されている。
この例において、管理サーバ1は、システム内のネットワーク接続状況監視、システム内の情報通信関連装置(各種装置及び回線)の接続状態やデータの配信状態に関する情報の一元管理及びメンテナンス、情報遮断時の障害発生箇所のシミュレーション、IQタグ・QRコード管理等の各種処理を行うもので、情報処理として必要な機能(通信手段、記憶手段、入力部、表示部、制御部等)を備えており、各処理に必要な各種データを格納したデータベース14を備えている。
このデータベース14には、図2に示されるように、作業予約に関するデータを格納する作業予約データベース、通信系統に関するデータを格納する通信系統データベース、装置設置事業所および装置識別に関する管理データを格納する装置設置事業所および装置識別管理データベース、装置固有の情報を格納する装置固有情報データベースを有しているもので、作業予約データベースに格納されるデータには、作業予約No.、作業開始日時、作業完了日時、作業内容、停止装置,停止ユニット、停止回線,ルート、停止情報、固有装置作業予約有無フラグ(ON/OFF)、固有装置作業中フラグ(ON/OFF)、固有装置作業終了フラグ(ON/OFF)、新規追加予定装置(ユニット)ID、撤去予定装置(ユニット)IDを含む。
また、通信系統データベースに格納されるデータには、現状通信系統状態に関する情報(装置およびユニット運転状態、装置およびユニット故障状況、情報伝送路選択SW状態、停止回線,停止ルート、情報流通状態など)、予約作業直前通信系統状態(装置およびユニット運転状態、装置およびユニット故障状況、情報伝送路選択SW状態、停止回線,停止ルート、情報流通状態など)、予約作業期間中通信系統状態に関する情報(装置およびユニット運転状態、装置およびユニット故障状況、情報伝送路選択SW状態、停止回線,停止ルート、情報流通状態など)、予約作業完了後通信系統状態に関する情報(装置およびユニット運転状態、装置およびユニット故障状況、情報伝送路選択SW状態、停止回線,停止ルート、情報流通状態など)を含む。
装置設置事業所および装置識別する管理データベースに格納されるデータには、事業所ID、ルート識別ID、回線識別ID、装置識別ID、装置内ユニット識別ID、ルート種別ID、回線種別ID、装置種別IDを含む。
装置固有情報データベースに格納されるデータには、それぞれの装置について、装置物理的接続先、情報次区間配信先、情報最終配信先、情報種別、装置重要度レベルを含む。
事務所等に設置されたデータメンテナンス端末2は、後述する作業計画処理や作業計画参照処理を可能とするもので、情報処理として必要な機能(通信手段、記憶手段、制御部、入力部、表示部等)を備え、ICタグライタ15やQRコードプリンタ16を備えている。
携帯情報端末3は、後述する作業着手許可判定処理や作業終了通知処理を可能とするもので、情報処理として必要な機能(通信手段、記憶手段、制御部、入力部、表示部等)の他に、作業員が適宜携帯して、屋外通信線12等に設置された回線認識用のICタグ21を読み取るICタグリーダとしての機能を備えている。無線ICタグ21は、情報を伝播する通信線毎に取り付けられている。
回線認識端末4は、後述する作業計画処理や作業計画参照処理、作業着手許可判定処理、作業終了通知処理を可能とするもので、情報処理として必要な機能(通信手段、記憶手段、制御部、入力部、表示等)の他に、電気所に設定された各種装置(情報伝送装置6や光中間配線架7など)に取り付けられたQRコード22や、会計事務所、通信局などに設置された各種装置(通信装置8、料金サーバ9、料金クライアント10、ルータ11など)に取り付けられたQRコード23を読み取るQRコードスキャナ4aや電気所内の通信線に取り付けられたICタグ24や、会計事務所、通信局内の通信線に取り付けられたICタグ25を読み取るICタグリーダ4bを備えている。ここで、QRコード22,23は、装置単位で設けられる他、それぞれの装置のユニット単位でも設けられており、ICタグ24,25は、情報を伝播するそれぞれの通信線毎に取り付けられている。
図3において、本発明に係る情報遮断時障害想定システムの動作処理例がフローチャートとして示され、以下、このフローチャートに基づき本システムの動作処理例を説明する。
尚、ここで示される処理例は、サーバや各端末で読み取ることが可能な制御プログラムをROMチップやCD−ROM等の記憶媒体を介して供給することにより、或いは、ネットワークを介して配信すること等によってサーバや端末にインストールし、このインストールされた制御プログラムを実行させることで行なわれる。
また、以下において、メンテナンス端末とは、データメンテナンス端末2又は回線認識端末4のことであり、処理の内容によっては回線認識端末4のことをいう。フローチャートにおいて破線で示すステップは、人的処理のステップである。
装置状態監視処理
図3に示されるフローチャートは、管理サーバ1による装置状態監視処理を示すもので、管理化ネットワーク内の各情報通信関連装置の運転状況を監視し最新の装置状態およびデータ配信状況を把握する処理である。
先ず、管理サーバ1は、システム内の情報通信関連装置の状況を把握するために、管理下にある情報通信関連装置(情報伝送装置6,光中間配線架7、通信装置8、料金サーバ9、料金クライアント10、屋外通信線12等)に対して、現在の状態の通知を要求する(S01)。夫々の情報通信関連装置は、これを受けて装置やユニットの故障の有無、装置の運転状態(主運転かバックアップ運転か等)、情報伝送路選択スイッチの状況などのそれぞれの装置の状態を管理サーバ1へ通知する(S02)。
管理サーバ1は、各装置から送信された状態情報を読み込み(S03)、また、その時の基準時刻をGPSから取得して読み込む(S04)。その後、図2に示されるデータベース14(作業予約データベース、通信系統データベース、装置設置事業所および装置識別管理データベース、装置固有情報データベース)から各種情報を読み込み(S05)、各情報通信関連装置(各種装置、通信線)から送られた装置の状態情報とデータベース14から読み込まれた情報とを比較し、データベース14の情報を基にして、各装置の現在の状態を反映したうえで情報通信関連装置の接続状態およびデータの配信状態を把握する(S06)。
そして、その接続状態及び配信状態をデータベース14に記憶した後に(S07)、メンテナンス端末(データメンテナンス端末2又は回線認識端末4)からの情報要求(S08)があるか否かを判定し(S09)、メンテナンス端末からの情報要求があると判定された場合には、ステップS07で記憶した情報通信関連装置の接続状態ならびにデータの配信状態をメンテナンス端末へ送信する(S10)。これを受けて、メンテナンス端末は、情報通信関連装置の接続状況ならびにデータの配信状況を表示部に表示する(S11)。
また、ステップS09において、メンテナンス端末からの情報要求がないと判定された場合には、次にメンテナンス端末からの他処理要求(S12)があるか否かを判定し(S13)、他処理要求がないと判定された場合には、ステップS01へ戻り、上述した装置状態監視を継続させる。これに対して、ステップS13において、メンテナンス端末からの他処理要求があると判定された場合には、他処理要求の内容に応じて、後述の作業計画処理、作業計画参照処理、作業着手許可処理、又は、作業終了通知設定処理が行われ(ステップS14)、これらの処理の後に、ステップS01へ戻り、上述の装置状態監視を継続させる。
作業計画処理
図4及び5において、前記ステップS14の処理のうち、作業計画を行うための処理例が示されている。この処理においては、管理サーバ1において、管理下ネットワーク内の各情報通信関連装置の作業予定スケジュール管理と、作業による通信系統及びIDの時系列的な変遷を管理し、また、作業予約時に作業箇所の情報遮断を設定し、作業中の情報流通ルートを想定する処理等を行う。
具体的にこの処理について説明すると、先ず、メンテナンス端末(データメンテナンス端末2又は回線認識端末4)から作業実施予定の入力要求(対象装置、作業開始時刻、作業完了時刻等の通知)をすると(S20)、管理サーバ1は、他者による作業予約の入力中であるか否かを判定し(S21)、他者による作業予約の入力中であると判定された場合には、作業予約の要求を中断し、後の作業実施予定要求の入力を待つ(S22)。
これに対して、他者による作業予約の入力中でないと判定された場合には、現場での識別標識(ICタグ、QRコード)のID情報のスキャンが必要か否かを人的に判定する(S23)。この判定は、障害発生時に緊急的に作業を実施するような場合において、実物を確認して誤認を防止する必要があることから、このような状況の有無を確認しているもので、緊急的な作業を実施するために現場でのタグ等のスキャンが必要であると判定された場合には、作業予約入力者は、作業が必要となる装置のICタグ又はQRコードをICタグリーダやQRコードスキャナによってスキャンし(S24)、メンテナンス端末は、これを受けて管理サーバ1に対してスキャンしたID情報の照会を要求する(S25)。
そして、管理サーバ1は、受信したID情報から、スキャンしたICタグ又はQRコードを付した現場の情報通信関連装置の固有情報(現在運用中設備固有情報)を作業予約入力者(メンテナンス端末)へ通知するためにデータベース14から抽出する処理を行い(S26)、この固有情報をメンテナンス端末へ通知する。これを受けて、作業予定入力者は、スキャンした識別標識を付した装置が作業要求の意図に合致しているか否かを確認する(S27)。
その結果、スキャンした識別標識の装置が作業要求の意図に合致していないと判定された場合には、以後の処理を中断して再考し(S28)、スキャンした識別標識が付された装置が作業要求の意図に合致していると判定された場合には、ステップS29へ進み、要求する作業開始直前の装置や回線の状態、及び他者の作業予約状況をデータベースから読み込む(S29)。このステップにおける処理は、前記ステップS23において現場での識別標識のIDスキャンが必要でないと判断された場合にもなされる。
そして、読み込んだ作業開始直前の装置及び回線の状態から作業開始直前の通信系統および配信状態を確認し(S30)、他者の作業予約の競合の有無を判定すると共に作業直前の通信系統を判定し、その競合の有無の及び通信系統の判定結果をメンテナンス端末へ通知する(S31)。
これを受けて、メンテナンス端末は、他者の作業予約の競合の状況、及び、作業直前の通信系統の情報を受信して表示し(S32)、これらの情報を基に作業予約入力者は作業予約の入力継続の有無を判定する(S33)。
その結果、継続しない場合には、作業予約入力者は、作業予約の入力を中断して再考し(S28)、継続を望む場合には、データベース14をメンテナンスし、データベース14のデータを最新の状態とする。即ち、過去に予約した作業の作業中又は作業直後においては装置構成や通信系統が変更されることから、この変更された事項をデータベースに反映させるために、作業中及び作業完了後の通信系統の接続変更情報(通信系統データベースの情報伝送路選択SW状態等)や装置固有情報(装置の物理的接続先、情報次区間配信先、情報最終配信先、情報種別等)を追加、削除することによってデータベースを最新の状態にメンテナンスする(S34)。
これを受けて管理サーバ1においては、通信系統等についてのデータベース14のメンテナンス変更分(作業中及び作業完了後の変更分)を確定し(S35)、データベース14の内容を修正したことにより、作業中および作業完了後の通信系統状態(情報通信関連装置の接続状態、データの配信状態)、情報通信関連装置の固有情報について間違いがないかを確認した上でデータベースの修正分を仮登録する(S36)。即ち、後述するシミュレーション開始直前の情報通信関連装置の接続状態とデータの配信状態、及び情報通信関連装置の固有情報とを確定する。
そして、仮登録された通信系統状態の情報や装置の固有情報を、メンテナンス端末に通知して表示させる。作業予約入力者は、これらの情報が自身の要求する意図に合致しているか否かを確認する(S37)。
その結果、作業予約入力者は、自身の要求する意図に合致していないと判定した場合には、データベースのメンテナンス処理へ戻り、要求意図を反映させる(S34)。これに対して、要求する意図に合致していると判定した場合には、一旦、情報遮断個所の流通情報を遮断する設定処理を行う(S38)。即ち、この段階では、作業予約は未だ決定していないが、作業によって作業予定箇所の装置が停止することから、通信系統の流通情報がステップS24によって読み取られたID情報(事業所を特定する識別IDと装置を特定するID)によって特定される作業予定箇所で遮断したと設定する。
そして、前記ステップS36で仮登録された仮登録情報を読み込み、これに基づき予定される作業中の接続・配信状態を設定する(S39)。
また、データベース14から、予定する作業当日の全装置登録情報(事業所ID関連分の装置種別、物理的接続先、次区間配信先、情報最終配信先等の情報)を読み込むと共に(S40)、他個所での作業予約情報を読み込み(S41)、この上で予定する作業時における情報流通シミュレーションを開始する(S42)。
このシミュレーションは、データベース14内の作業時点での装置登録情報(通信系統状態に関する情報と装置の固有情報)と他所作業予約の情報とにより作業予約個所を停止した場合の情報配信の繋がりを辿ることで行われる。即ち、データベース14に格納された装置登録情報である装置固有情報(装置種別、物理的接続先、次区間配信先等の情報)とシミュレーションの開始直前の通信系統状態(情報通信関連装置の接続状態及びデータの配信状態)とを基に作業予定箇所の流通情報を遮断した場合(装置を停止した場合)の情報配信の繋がりをソフト上で辿り、この辿った情報配信ルート結果と遮断設定前のデータベースで定義された情報最終配信先までの情報配信のルート結果とを比較し、合致しなかった部分を障害発生箇所であると判定する。
このような作業時における流通シミュレーションの後に、前記ステップS42でシミュレーションした通信系統や情報配信の繋がりを確定データとしてデータベース14の通信系統データベースの予約作業期間中通信系統状態の内容として登録する(S43)。
その後、次作業の予約者が作業予約をする上で前作業終了直後の通信系統状態に戻す必要があることから、情報遮断個所の設定を解除し(S44)、仮登録された情報のうち、前作業終了後に書込まれた作業終了後の接続・配信状態の設定情報を読み込む(S45)。また、データベース内の前作業完了後の全装置の登録情報(事業所ID関連分の装置種別、物理的接続先、次区間配信先等の情報)を読み込むと共に(S46)、データベース内の他個所作業予約情報を読み込む(S47)。そして、前記ステップS42と同様の手法により、前作業完了後における情報流通シミュレーションを開始し、データベース内の前作業完了後の装置登録情報と他所作業予約により情報配信の繋がりを辿る(S48)。
このシミュレーションの終了後に、管理サーバ1は、前作業完了後の通信系統を確定し(S49)、データベースに諸事項(作業予約No.、作業開始・完了時刻、固有装置作業内容情報、・・・)を書き込み(S50)、しかる後に、作業予約情報(データベース書込み情報)とステップ42で実行したシミュレーション結果に基づく作業予定箇所での情報遮断時の障害発生箇所(範囲)とをメンテナンス端末に通知する(S51)。
メンテナンス端末は、これを受けて、作業予約情報と障害発生箇所(範囲)とをメンテナンス端末に表示する(S52)。また、必要に応じて作業箇所の情報通信関連装置に新たに設置されるICタグやQRコードに対して、新IDを発行する(S53)。これを受けて、作業者は、現場の情報通信関連装置に新ID情報が記録されたICタグやQRコードを作業当日に設置する(S54)。
作業計画参照処理
以上の作業計画を立案する処理に対して、作業計画を参照する場合には、図6に示されるような処理がなされる。
先ず、メンテナンス端末(データメンテナンス端末2又は回線認識端末4)が作業計画参照を開始すると(S60)、作業予約入力者は、緊急的な作業のために現場でのタグ等のID情報のスキャンが必要か否かを判定する(S61)。そして、緊急的な作業を実施するために現場での識別標識のID情報のスキャンが必要であると判定された場合には、作業が必要となる情報通信関連装置のICタグやQRコードをスキャンし(S62)、これを受けてスキャンされたID情報を管理サーバ1に対して照会要求する(S63)。
管理サーバは、スキャンされたID情報で特定される現場の情報通信関連装置の固有情報(現在運用中設備固有情報)を作業予約入力者に通知するためにデータベースから抽出し、これをメンテナンス端末に通知する(S64)。
メンテナンス端末は、これを受けて、情報通信関連装置の登録情報を受信して表示する(S65)。作業予約入力者は、この表示された内容を参照しつつ、メンテナンス端末にて作業参照要求期間を設定し(S66)、その範囲の作業予約リストを管理サーバに対して要求する(S67)。
また、ステップS61において、緊急的な作業を実施するための現場でのID情報のスキャンが不要であると判定された場合には、管理下にある情報通信関連装置の固有情報(現在運用中設備固有情報)を作業予約入力者に通知するためにデータベースからリスト抽出し、これをメンテナンス端末に通知する(S68)。
メンテナンス端末は、これを受けて、情報通信関連装置の登録情報を受信して表示する(S69)。そして、作業予約入力者は、この表示された内容を参照しつつ、メンテナンス端末にて参照装置や期間等の作業要求項目を設定し(S70)、その設定範囲の作業予約リストを管理サーバに対して要求する(S67)。
管理サーバは、これらの作業予約リストの要求があると、データベースを読み込み、作業予約フラグを立ててある(作業予約がされている)対応する作業予約情報(参照装置や期間等)を抽出し(S71)、この作業予約情報をリスト編集して(S69)、この作業予約リストの情報をメンテナンス端末へ通知する(S72)。
メンテナンス端末は、これを受けて、この作業予約リストを受信して表示する(S73)。作業予約入力者は、その中から予約作業を選択し(S74)、その予約作業の情報を管理サーバに要求する(S75)。
管理サーバは、この要求を受けて、対応する予約作業内容情報、作業期間中の通信系統状態の情報、作業完了後の通信系統状態の情報をデータベースから抽出して読み込み(S76)、これらを予約作業情報として編集し、メンテナンス端末へ送信する(S77)。
これを受けて、メンテナンス端末は、選択された予約作業の予約作業内容情報、作業期間中の通信系統状態の情報、作業完了後の通信系統状態の情報を受信して表示し、この処理作業を終える(S78)。
作業着手許可判定処理
次に、作業着手許可判定の処理を説明する。この処理においては、作業等により情報通信関連装置(通信装置や情報回線)を遮断する場合に、当該装置停止前に障害範囲を想定し、作業許可を行う処理を行うもので、具体的には、先ず、現場での作業開始の通知により(S80)、メンテナンス端末(回線認識端末4)又は携帯情報端末3(以下、メンテナンス端末で行う場合を説明する)を起動させて(S81)、現場の情報通信関連装置のICタグやQRコードをスキャンし、スキャンされたID情報をメンテナンス端末へ送信する(S82)。これを受けてメンテナンス端末は、管理サーバ1に対して事業所の作業情報リストを要求する(S83)。
管理サーバ1は、これを受けて、データベース14を読み込み、スキャンしたID情報により、これにより特定される情報通信関連装置の事業所内の予約作業に関する作業情報を抽出する(S84)。
そして、スキャンされたID情報と予約情報とを比較した結果、スキャンされた設備IDに整合性があるか否か、即ち、スキャンした情報通信関連装置が当初作業実施部位として予定したものに間違いないか否かを確認し(S85)、整合性が無ければ、作業予約の有無を判定し(S86)、作業予約が無いと判定された場合には、メンテナンス端末に対して、作業予約がない旨を通知する。メンテナンス端末は、これを受けて、作業予約がない旨を表示し、作業者に対して作業予約後に作業が開始される旨を指示し(S87)、作業を中止して作業者に再考を促す(S88)。
これに対して、ステップS85においてスキャンされた設備IDに整合性はないが、ステップS86で作業予約があると判定された場合には、情報通信関連装置が誤選択された場合であるので、メンテナンス端末に「装置誤選択」と表示し(S89)、ICタグやQRコードのスキャンの再開の要求の有無を確認し(S90)、スキャン再開の要求がなければ、作業を中止して作業者に再考を促し(S88)、スキャン再開の要求があれば、ステップS82へ戻り、スキャン処理を再び行う。
また、ステップS85において、スキャンされた設備IDに整合性があると判定された場合には、データベース14の予約作業情報を読み込み、予約作業内容情報、作業期間中の通信系統状態、作業完了後の通信系統状態の情報を抽出し(S91)、この予約作業情報を編集した上で、メンテナンス端末へ通知する(S92)。
これを受けて、メンテナンス端末は、予約作業内容情報、作業期間中の通信系統状態、作業完了後の通信系統状態の情報を受信して表示し(S93)、これを受けて作業者は、その予約作業情報で問題があるか否かを判定し(S94)、表示された予約作業情報で問題があれば、作業を中止して、再考する(S88)。
これに対して、表示された予約作業情報で問題がなければ、作業者は管理サーバに対して、通信系統の作業直前の整合性をチェック要求する(S95)。
管理サーバは、これを受けて、全情報通信関連装置に対して現在の状態を送信要求し(S96)、各情報通信関連装置は、この要求を受けて、管理サーバへ状態通知を行う(S97)。
管理サーバは、受信した各装置の状態情報に基づき、現在の接続・配信状態を把握し(S98)、現状の通信系統とデータベースから読み込まれた作業予約情報(作業直前の通信系統情報)を比較して(S99)、その比較結果が相違するか否かを判定する(S100)。
比較の結果、相違していると判定された場合には、その旨をメンテナンス端末に通知し、メンテナンス端末では、これを受けて予約作業直前の通信系統と相違している旨を表示し(S101)、作業者はその相違が許容範囲であるか否かを判定する(S102)。そして、許容範囲でないと判定された場合には、作業を中止して、作業者に再考する(S103)。
これに対して、比較の結果、相違していないと判定された場合には、その旨をメンテナンス端末に通知し、メンテナンス端末では、これを受けて予約作業直前の通信系統と整合している旨を表示し(S104)、その後、作業予定を設定してから実際の作業着手までに相当な時間が経過して通信系統状態に変更が生じている場合もあることから、管理サーバ1に対して、予約作業個所での情報遮断時における障害シミュレーションを要求する(S105)。このステップにおけるシミュレーションの要求は、前記S102において予約作業直前の通信系統との相違が許容範囲であると判定された場合にもなされる。
管理サーバ1は、これを受けて、全情報通信関連装置に対して、現在の状態を再要求し(S106)、各情報通信関連装置は、この要求を受けて、管理サーバ1へ状態通知を行う(S107)。
管理サーバ1は、この各装置の状態情報を受信すると、これに基づき、現在の接続・配信状態を把握してデータベース14に記録し(S108)、その後、データベースの予約作業情報を読込み、予約作業情報のうち、ステップ82によって読み取られたID情報により遮断個所を特定し、その遮断個所において通信系統の流通情報が遮断したと設定する(S109)。
また、データベース内の全装置定義情報(事業所ID関連分の装置種別、物理的接続先、次区間配信先等の情報)を読み込み(S110)、前述したステップS42と同様の手法により、データベース内の装置定義(装置固有情報)と、シミュレーション開始直前の装置状態(通信系統状態)を基に作業予定個所を停止した場合の情報配信の繋がりを辿ることによって、情報流通シミュレーションを開始する(S111)。
その後、シミュレーションを完了して、シミュレーションの結果と遮断設定前のデータベースで定義された情報最終配信先までの情報配信のルート結果とを比較し、合致しなかった部分を障害想定箇所(障害想定範囲)として確定し(S112)、このシミュレーションの結果と前記ステップ42で行ったシミュレーション結果(前記ステップS42でシミュレーションした通信系統や情報配信の繋がりを確定データとして登録されたデータベース14の予約作業期間中通信系統状態の内容)とを比較する(S113)。
そして、シミュレーションの結果情報を編集し(S114)、比較した結果、相違があるか否かを判定する(S115)。
作業計画時のシミュレーション結果と実作業直前のシミュレーション結果を比較した結果、相違していると判定された場合には、その旨をメンテナンス端末に通知し、メンテナンス端末では、これを受けてシミュレーション結果の通信系統の表示やシミュレーション結果の相違を表示し(S116)、作業予定者はシミュレーション結果を検討の上(S117)、その結果の相違が許容範囲であるか否かを判定する(S118)。そして、許容範囲でないと判定された場合には、作業者は、作業を中止して再考する(S119)。これに対して、シミュレーション結果の相違が許容範囲であると判定された場合には、予約作業の着手設定を行う(S120)。
これに対して、シミュレーション結果を比較した結果、相違していないと判定された場合には、シミュレーション結果の通信系統の表示を行い(S121)、その後、予約作業の着手設定を行う(S120)。
この予約作業の着手設定は、管理サーバ1において、データベース14の作業着手フラグをONに書き込むことによって行われ(S122)、これにより管理サーバは、予約作業の着手許可をメンテナンス端末に通知する(S123)。
メンテナンス端末は、この通知を受信して、その旨(「予約作業着手が許可されました」)を表示し(S124)、作業予定者は、これを受けて作業に着手し(S125)、必要があればICタグやQRコードの取り付け、取替えを行い(S126)、その後、作業を終了した場合には、図10で示す作業終了通知設定処理を行う(S127)。
作業終了通知設定処理
作業終了通知設定処理は、予約済みの作業が完了し正式運用に入ったことを管理サーバに通知し登録する処理であり、具体的には、現場での作業者による作業の終了通知により(S130)、メンテナンス端末(回線認識端末4)又は携帯情報端末3(以下、メンテナンス端末で行う場合を説明する)を起動させて(S131)、現場の情報通信関連装置のICタグやQRコードをスキャンし、スキャンされたID情報をメンテナンス端末へ送信する(S132)。これを受けてメンテナンス端末は、管理サーバ1に対して作業の終了を要求する(S133)。
管理サーバは、これを受けて、データベースを読み込み、スキャンされたID情報と予約情報とを比較し、事業所内の作業中および作業予約についての作業情報をデータベースから抽出する(S134)。そして、作業予約リストを編集し、その内容をメンテナンス端末に通知する(S135)。
メンテナンス端末は、これを受けて作業予約リストを受信して表示し(S136)、作業者は、そのリストの中から作業終了設定を行いたい予約作業情報を選択し(S137)、その選択された作業に対して作業終了を登録するか否かを選択する(S138)。
作業終了の登録を要請しない場合には、作業者は作業を中止して、再考する(S139)。これに対して、作業終了の登録を要請する場合には、管理サーバ1に作業終了の登録要請をし、管理サーバ1は、これを受けて、作業の完了を確定し(S140)、データベース14に、作業予約No.、作業開始・完了時刻・予約作業内容情報(作業予約フラグをOFF設定、作業着手フラグをOFF設定、作業終了フラグをON設定)を書込む(S141)。
その後、作業終了情報(データベースへの書込み情報)をメンテナンス端末に通知し(S142)、メンテナンス端末は、この通知を受信して、作業の完了が登録された旨(「作業完了が登録されました」)を表示し(S143)、作業者はこの表示を見て作業終了通知を完了させる(S144)。
尚、上述の作業着手許可判定処理や作業終了通知設定処理は、メンテナンス端末(回線認識端末4)を利用して行う場合を示したが、これらの処理は、携帯情報端末3を利用して行うようにしてもよい。
したがって、上述の構成においては、情報通信関連装置の各々に付設された識別標識(ICタグ、QRコード)に記録されているID情報が、情報通信関連装置の接続状態並びにデータの配信状態に関する情報及び情報通信関連装置の固有情報と共にデータベースに格納されて一元管理されており、作業予定箇所の情報通信関連装置に付設された識別標識のID情報がICタグリーダやQRコードスキャナにより読取られ、管理サーバがこのID情報を受信すると、受信したID情報で特定される作業予定箇所の流通情報が遮断設定され、データベースに格納された情報通信関連装置の固有情報とシミュレーション開始直前の情報通信関連装置の接続状態及びデータの配信状態とを基に作業予定箇所の流通情報を遮断した場合の情報配信の繋がりが辿られる。そして、この辿った情報配信の繋がりと遮断設定前のデータベースで定義された情報最終配信先までの情報配信の繋がりとが比較され、合致しなかった部分が障害発生箇所として通知され、メンテナンス端末や携帯情報端末の表示部に表示されるので、情報通信システムの運用およびメンテナンス時等における情報通信網の情報遮断時に、どの範囲まで障害が発生するかを担当者の能力に依存することなく正確に予測することが可能となる。また、担当者の判断能力に左右されない一律な認定が可能となり、誤判定を防止することが可能となる。
また、上述の構成においては、情報遮断時のシミュレーションを作業予定を設定する際に行うことに加え、実作業に着手する直前にも行うようにしているので、作業予約時から実作業実施時までに相当な時間(例えば、1ヶ月以上)が経過し、予約時点でのシミュレーション結果と実作業直前でのシミュレーション結果とが異なるような場合に、当初の予定と異なった状態で作業の続行が可能であるか否か(許容できるか否か)を判断することが可能となり、障害個所(障害範囲)の経時的な変化にも対応でき、誤判定をより確実に防ぐことが可能となる。
図1は、本発明に係る情報遮断時障害想定システムの構成例を示す図である。 図2は、データベースの構成例を示す図である。 図3は、本情報遮断時障害想定システムの装置状態監視処理例を示すフローチャートである。 図4は、本情報遮断時障害想定システムの作業計画処理例を示すフローチャートである。 図5は、本情報遮断時障害想定システムの作業計画処理例を示すフローチャートであり、図4の処理の続きを示す。 図6は、本情報遮断時障害想定システムの作業計画参照処理例を示すフローチャートである。 図7は、本情報遮断時障害想定システムの作業着手許可判定処理例を示すフローチャートである。 図8は、本情報遮断時障害想定システムの作業着手許可判定処理例を示すフローチャートであり、図7の処理の続きを示す。 図9は、本情報遮断時障害想定システムの作業着手許可判定処理例を示すフローチャートであり、図8の処理の続きを示す。 図10は、本情報遮断時障害想定システムの作業終了通知設定処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 管理サーバ
3 携帯情報端末
4 回線認識端末
4a QRコードスキャナ
4b ICタグリーダ
14 データベース
21,24,25 ICタグ
22,23 QRコード

Claims (4)

  1. 情報通信関連装置の各々に付設されて当該情報通信関連装置に対して発行されたID情報が記録されている識別標識と、前記識別標識に記録されたID情報を読み取るID情報読取手段と、少なくとも前記情報通信関連装置の接続状態並びにデータの配信状態に関する情報及び前記情報通信関連装置の固有情報を前記ID情報と共に格納するデータベースと、前記データベースを管理すると共に前記情報通信関連装置の各々と通信網を介して接続された管理サーバとを備え、
    前記管理サーバは、
    前記データベースに前記情報通信関連装置の接続状態及びデータの配信状態に関する最新の情報を記録する装置状態把握手段と、
    作業予定箇所の情報通信関連装置に付設された識別標識から前記ID情報読取手段により読取られたID情報を受信するID情報受信手段と、
    前記受信されたID情報で特定される作業予定箇所で流通情報を遮断設定する遮断設定手段と、
    前記データベースに格納された前記情報通信関連装置の固有情報とシミュレーション開始直前の前記情報通信関連装置の接続状態及び前記データの配信状態とを基に前記作業予定箇所の流通情報を遮断した場合の情報配信の繋がりを辿るルート分析手段と、
    前記ルート分析手段で辿った情報配信の繋がりと遮断設定前の前記データベースで定義された情報最終配信先までの情報配信の繋がりとを比較し、合致しなかった部分を障害発生箇所として特定する障害発生箇所特定手段と、
    前記障害発生箇所特定手段により特定された障害発生箇所に関する情報を通知する通知手段と
    を具備することを特徴とする情報遮断時障害想定システム。
  2. 情報を入力する入力部と、情報を表示する表示部とを備え、前記ID情報読取手段で読み取られたID情報に基づき前記管理サーバに対して処理要求を行い、前記管理サーバとの間で情報の授受を行う端末を備え、
    前記通知手段により通知された障害発生箇所に関する情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1記載の情報遮断時障害想定システム。
  3. 前記状態把握手段、前記遮断設定手段、前記ルート分析手段、前記障害発生箇所特定手段、及び前記通知手段は、作業予定を設定する際、及び、作業着手の直前に行われることを特徴とする請求項1記載の情報遮断時障害装置システム。
  4. 前記ID情報が記録されている識別標識は、ICタグ又はQRコードで構成され、前記ID情報読取手段は、ICタグリーダ又はQRコードスキャナであることを特徴とする請求項1記載の情報遮断時障害想定システム。
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