JP2009271331A - クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スティックスリップによる騒音を低減し、かつ高いクリーニング性能を有するクリーニング装置、該クリーニング装置を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体に当接して前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングするブレード部材と、該ブレード部材を保持するホルダーとからなるクリーニングブレードを有するクリーニング装置において、前記ブレード部材の長手方向内部にワイヤーを有し、前記ワイヤーを振動又は移動させる駆動手段と、騒音を検知可能な騒音検出手段と、前記騒音検出手段により検出された騒音に基づき前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記騒音検出手段により検出された騒音が閾値を超えた場合、前記ワイヤーが振動又は移動することを特徴とするクリーニング装置、該クリーニング装置を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置である。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式のコピー機・FAX・プリンタなどの画像形成装置で用いられるクリーニング装置に関し、特に、クリーニングブレードと感光体間で発生する騒音を低減し、クリーニング特性が向上するクリーニング装置、該クリーニング装置を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
画像形成装置の感光体ユニットなどでは、クリーニングブレードと感光体間の摩擦によりスティックスリップが生じ、スティックスリップによる振動が加振源となって感光体から高音の騒音を発生したり、振動がクリーニングブレードからユニット筐体に伝播して騒音を発生する問題がある。残留トナーを除去するために、クリーニング装置は必要不可欠であり、これらの騒音の低減が望まれる。
騒音防止は吸音・遮音材による受動的な対策が中心である。画像形成装置においては、感光体内部に制振材を挿入することによって、減衰特性を高めることにより、感光体で増幅される振動を低減して、結果として発生する騒音を低減させる方法が多くとられている。また、クリーニングブレードの振動低減によって、騒音を低減させる方法も見られる。また近年ようやく、信号処理技術の進歩などの発展で能動的に騒音を低減させることが実現できるようになった。このようなアクティブノイズコントロールで有名なものは、冷蔵庫や自動車などに応用されたものがあり、これらは騒音に対して、スピーカーなどを用い逆位相の音を出すことによって干渉させて音を打ち消すものである。
例えば、特許文献1では、画像形成装置のクリーニング装置において、像担持体とクリーニングブレードのスティックスリップにより発生する振動の周波数とクリーニングブレードの共振周波数が一致または近傍に存在しないように、クリーニングブレードの共振周波数を設定して、共振による振動増幅を回避することで低騒音化を狙うという技術が開示されている。また、特許文献2では、画像形成装置のクリーニング装置において、像担持体とクリーニングブレードのスティックスリップにより発生する振動に対して、振動検出部で検知された振動に、逆位相の振動を与えることで、アクティブノイズコントロールのように振動をアクティブに制御して、ブレードの振動を低減させて生じる騒音を低減させる技術が開示されている。
特開2005−215163号公報 特開2005−338170号公報
しかしながら、問題となる騒音は加振源がスティックスリップであり、スティックスリップの振動モードは自励振動であるため、発生する又はしないが非常に不安定であり、固有値解析における不安定モードである。この不安定モードは、クリーニングブレードと感光体間の接触すべり状態によって変化するものであるが、画像形成装置内の温度・湿度変化によるブレードの物性値変化、クリーニングブレードの経時劣化、感光体上のトナーの付着状態など様々な状態の組み合わせによって、不安定モードが発生したりしなかったりする。したがって、まったく同じ構成であっても、ある日突然スティックスリップによる振動騒音が発生したり、設置位置の環境によって発生したりしなかったりといった現象がおきる。
上記不安定モードは、接触すべり状態を微妙に変化させるだけで回避することが可能であると考えられる。具体的には、不安定モードが発生している状態を状況に応じて回避するために、振動又は移動させるための駆動手段を用いて、ブレード先端の接触すべり状態を変化させることで、スティックスリップによる振動騒音の防止を行い、かつ高いクリーニング性を実現させる必要がある。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、スティックスリップによる騒音を低減し、かつ高いクリーニング性能を有するクリーニング装置、該クリーニング装置を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 像担持体に当接して前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングするブレード部材と、該ブレード部材を保持するホルダーとからなるクリーニングブレードを有するクリーニング装置において、
前記ブレード部材の長手方向内部にワイヤーを有し、
前記ワイヤーを振動又は移動させる駆動手段と、騒音を検知可能な騒音検出手段と、前記騒音検出手段により検出された騒音に基づき前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
前記騒音検出手段により検出された騒音が閾値を超えた場合、前記ワイヤーが振動又は移動することを特徴とするクリーニング装置。
〔2〕 前記駆動手段が、前記ワイヤー上に設けられた圧電素子(PZT)であることを特徴とする前記〔1〕に記載のクリーニング装置。
〔3〕 前記ワイヤー上の一方の端部に圧電素子(PZT)を備え、他方の端部に圧電素子(PZT)又はスプリングを備えることを特徴とする前記〔1〕から〔2〕のいずれかに記載のクリーニング装置。
〔4〕 前記ワイヤーが振動又は移動する方向が、前記クリーニングブレードの長手方向に対し水平であることを特徴とする前記〔1〕から〔3〕のいずれかに記載のクリーニング装置。
〔5〕 前記ワイヤーが振動又は移動する方向が、前記クリーニングブレードの長手方向に対し垂直であること特徴とする前記〔1〕から〔2〕のいずれかに記載のクリーニング装置。
〔6〕 像担持体と、帯電手段と、現像手段と、転写手段と、前記〔1〕から〔5〕のいずれかに記載のクリーニング装置とを少なくとも備えていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
〔7〕 前記〔1〕から〔5〕のいずれかに記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。
〔8〕 前記〔6〕に記載のプロセスカートリッジを少なくとも2つ以上有することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、スティックスリップによる騒音を低減し、かつ高いクリーニング性能を有するクリーニング装置、該クリーニング装置を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することができる。
本発明の効果として、請求項1の発明によれば、制御手段により制御された駆動手段によってワイヤーが振動又は移動することによって、クリーニングブレードと感光体間との接触すべり状態を僅かに変化させて、自励振動を防ぐことで、振動による騒音を低減させることができる。また騒音検出手段としてマイクを使用することなどが可能であり、特に、指向性の強いマイクを使うことにより、装置内の他の発生源からの騒音によって誤動作することを防ぐことが可能である。
請求項2の発明によれば、駆動手段が、前記ワイヤー上に設けられた圧電素子(PZT:チタン酸ジルコン酸鉛系の圧電セラミックス、以下単に「PZT」と表すことがある)であるという構成としたため、PZTに固定されたワイヤーはPZTの伸縮と同期して振動又は移動するため、PZTに印加される電圧を制御してワイヤーを振動又は移動させることができ、クリーニングブレードの接触状態に変化をもたらすことが出来、その結果スティックスリップによる騒音を回避することができる。
請求項3の発明によれば、ワイヤー上の一方の端部に圧電素子を備え、他方の端部に圧電素子又はスプリングを備えるという構成としたため、一方をスプリングとした場合には1つのPZTを駆動するだけで他端のスプリングが追従して伸縮することでワイヤーを移動又は振動させることができ、両端にPZTを設けた場合に比べて電力の消費が少なく、また、2つのPZTを同位相で駆動するための制御が不要となるため、構成が単純となる。
請求項4の発明によれば、ワイヤーが振動又は移動する方向が、クリーニングブレードの長手方向に対し水平であるため、クリーニングブレードと感光体との接触部分に均一に振動を与えることが可能となり、スティックスリップによる騒音が低減するだけでなく、部分的な加振によるクリーニング不良防止効果が得られる。
請求項5の発明によれば、ワイヤーが振動又は移動する方向が、クリーニングブレードの長手方向に対し垂直であるため、スティックスリップによる騒音が低減するだけでなく、ニップ部前面にクリーニングされて塊となった廃トナーに振動が伝達することで、トナーの流動性が向上して像担持体から落下するだけでなく、回転によりすり抜けるトナーも減少することによりクリーニング性能も向上する。
請求項6の発明によれば、像担持体と、帯電手段と、現像手段と、転写手段と、請求項1から請求項5のいずれかに記載のクリーニング装置とを少なくとも備えているプロセスカートリッジという構成としたので、クリーニングによる騒音が低減するだけでなく、プロセスカートリッジとすることで、画像形成装置などに用いた場合には交換時のメンテナンス性が向上する。
請求項7の発明によれば、請求項1から5のいずれかに記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置という構成としたので、クリーニング装置における騒音が低減可能であり、かつクリーニング性能に優れた画像形成装置を実現できる。
請求項8の発明によれば、請求項6に記載のプロセスカートリッジを少なくとも2つ以上有する画像形成装置という構成としたので、カラー画像形成装置において、クリーニングによる騒音が低減し、かつクリーニング性能が向上し、さらにプロセスカートリッジの交換時のメンテナンス性が向上する。
以下に、本発明に係る画像処理方法を実行させる手段を有する本発明の複写装置の一実施の形態における構成、及び本発明の画像処理方法、該処理方法を実行させるプログラムについて図面を参照して説明する。ただし、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1は本発明のクリーニング装置を備えた画像形成装置の要部の概略構成図である。画像形成装置は、矢印A方向に回転する像担持体(以下、「感光体」ともいう)1を備え、その周囲に帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段5、クリーニング装置6、除電手段7が配置されている。また、像担持体1上から転写された転写材8上のトナー像を定着するための図示しない定着装置が配置されている。
帯電手段2は、像担持体1表面に所定の距離で像担持体1と接触又は非接触で配置され、帯電手段2にバイアスを印加することによって像担持体1を所定の極性、所定の電位に帯電する。
露光手段3は発光素子としてLDあるいはLEDを使用し、画像データに基づき像担持体1に光を照射し静電潜像を形成している。
現像手段4は、内部に固定されたマグネットローラと回転自在の現像剤担持体を備えており、現像剤を現像剤担持体上に保持させている。本実施形態では、現像剤としてトナーとキャリアからなる二成分現像剤を用いた二成分磁気ブラシ現像を用いている。その他の現像方式としてはキャリアを用いない一成分現像方式を用いてもよい。現像剤担持体には、現像バイアス電源から電圧が印加される。この現像バイアスと像担持体1表面に形成された静電潜像の電位との電位差により、現像領域にて静電潜像に帯電したトナーを付着させて現像を行うものである。
転写手段5は、転写時に像担持体1表面に所定の押圧力で接触し、電圧が印加されることにより像担持体1と転写手段5との間の転写ニップ部で像担持体1表面のトナー像を転写材8に転写する。本実施形態では転写ローラを用いて転写を行っている。コロトロン、転写ベルトなどの転写手段を用いてもよい。
除電手段7はクリーニング装置により残留トナーを除去された像担持体1の残留電荷を除電するもので、LEDなどを用いた光除電方式である。
図1におけるクリーニング装置6は、ホルダーとブレード部材などで構成され、ブレード部材を像担持体1に対する押しあてることにより、像担持体1から残留トナーを除去する。
クリーニング装置6により像担持体1からクリーニングされたトナーは、トナー搬送部材によって、廃トナーとして図示していない廃トナーボトルに蓄えてサービスマンなどにより回収、あるいはリサイクルトナーとして現像装置などに運ばれ現像に使用される。このような構成のクリーニング装置の場合、ブレード部材と感光体との間でスティックスリップが発生することが知られている。スティックスリップにより、クリーニングブレードや感光体は加振され、音響放射することによって騒音を発生する。特に、感光体が共振した際や、クリーニングブレードが共振して感光体への加振力が大きくなった場合は、騒音は大きくなる。スティックスリップの振動モードは自励振動であり、発生する又はしないが非常に不安定であり、固有値解析における不安定モードである。この不安定モードは、クリーニングブレードと感光体間の接触すべり状態によって変化するものであるが、画像形成装置内の温度・湿度変化によるブレードの物性値変化、クリーニングブレードの経時劣化、感光体上のトナーの付着状態など様々な状態の組み合わせによって、不安定モードが発生したりしなかったりする。したがって、まったく同じ構成であっても、ある日突然スティックスリップによる振動騒音が発生したり、設置位置の環境によって、発生する又はしない等の現象がおきる。この原因となる不安定モードは、接触すべり状態の変化に依存しており、接触状態を変化させることで回避することが可能である。
図2は、本発明に係るクリーニング装置の一実施の形態を示す構成図であり、クリーニングブレードと感光体との接触状態を変化させてスティックスリップを回避するための構成の一例を示す。
ブレード部材20又はブレード部材を保持するためのホルダー22近傍に騒音の状態を検知可能な騒音検出手段23を設け、ブレード部材の長手方向内部にワイヤー21を持つ構成であり、騒音検出手段23から検出される騒音レベルが、設定した閾値を上回った場合に、制御手段11から駆動手段24を介してワイヤー21が振動又は移動することによって、接触すべり状態を僅かに変化させて自励振動を防ぎ、振動による騒音を低減させることが可能である。
騒音検出手段23は、マイクを使用することが可能である。マイクの設置位置は、ブレード部材20近傍が好ましい。また、指向性の強いマイクを使った場合、機器内の他の騒音によって誤動作を防ぐことが可能である。
図3は、本発明に係るクリーニング装置における動作の一例を示す概略図であり、ワイヤー21が振動又は移動する方向が、クリーニングブレードの長手方向と水平(平行)である場合の概略図である。
図3に示すように、ワイヤー21をクリーニングブレードの長手方向に均一に設けることで、ブレード部材20と感光体1との接触部分に均一に振動を与えることが可能となり、スティックスリップによる騒音が低減するだけでなく、部分的な加振によるクリーニング不良防止効果が得られる。
図4は、本発明に係るクリーニング装置における動作の他の一例を示す概略図であり、ワイヤー21が振動又は移動する方向が、クリーニングブレードの長手方向と垂直である場合の概略図である。
図4に示すように、ワイヤー21が振動又は移動することにより、ニップ部前面にクリーニングされて塊となった廃トナーに振動が伝達して、トナーの流動性が向上し、像担持体1から落下するだけでなく、回転によりすり抜けるトナーも減少することで、スティックスリップによる騒音が低減するだけでなく、クリーニング性能が向上する。
図5及び図6は、本発明に係るクリーニング装置の構成の一部を示す概略図であり、本発明のクリーニング装置において、ブレード部材20の内部に取り付けられたワイヤー21上に圧電素子24を設けることによりワイヤー21が振動又は移動することを示している。図5の構成は図3に対応するものであり、図6の構成は図4に対応するものである。ブレード部材20に挙動を与える圧電素子としては、積層型のPZTが好ましく、電圧を印加することにより印加電圧と比例してPZTが伸縮するものである。したがって、PZTに固定されたワイヤーはPZTの伸縮と同期して振動する。この構成により、印加する電圧を制御して、ワイヤー21を振動又は移動させることにより、一体としてクリーニングブレードも振動し、クリーニングブレードの接触状態に変化をもたらすことが出来、スティックスリップによる騒音を回避することが可能である。
また、図5,図6におけるPZTの加振は、ブレード長手方向と水平方向(図5),垂直方向(図6)にそれぞれ加振するものであり、ワイヤー21両端に設けられた圧電素子(PZT)24による駆動は、クリーニング性を損なうことが無いように、それぞれが同位相で駆動するように制御されている。
図7はクリーニングブレード長手方向内部に設けられたワイヤー21に、クリーニングブレード長手方向と水平方向に加振可能な圧電素子(PZT)24を一端に、他端にはスプリング25を設けた構成のクリーニング装置の概略図である。図7に示すように、スプリング25を有するワイヤー21の端部は固定端26とすることにより、ワイヤーを振動又は移動するためのPZTが1つで良く、電力の消費が2つ使う場合と比較して少ない。また、2つのPZTを同位相で駆動するためには制御が必要となるが、本構成の場合は、単純に1つのPZTを駆動するだけでこれに追従してスプリングが伸縮するため、構成が単純となる。また、PZTを用いて振動を与える場合、加振する周波数を20kHz以上とすることで、人の可聴域(約20kHz以下)から外れ、その振動が騒音とならないため好ましい。
図8は、ブレードがスティップスリップして、騒音を発生している状態の音圧レベルの図である。図8中に見られる、約2000Hzのピークがスティックスリップによって発生しているものである。
図8に示す状態のとき、上述の図7の構成を持つクリーニング装置を用いてワイヤーに振動を与えたときの音圧レベルの結果を図9に示す。このときの制御系としては、騒音レベル判定の閾値を100dBと設定しており、100dB以上の騒音を検知した場合に、PZTからワイヤーに振動を与える設定とした。また、与えたPZTの駆動周波数は25kHzとした。図9の結果から、スティックスリップにより発生していた約2000Hzのピークが90dB程度に減少していることが分かる。このように、ワイヤーに振動を与えてブレードの接触状態を変化させることで、スティックスリップ振動による騒音が低下し静音化の効果が得られる。
図10は、本発明のクリーニング装置を含むプロセスカ−トリッジの概略構成断面図である。該プロセスカートリッジにおいては、クリーニング装置6、像担持体1、帯電手段2、現像手段4等の複数の構成要素をプロセスカ−トリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを複写機やプリンタ−等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成している。このように本発明のクリ−ニング装置を着脱自在である該プロセスカ−トリッジ内に具備させることにより、メンテナンス性が向上し、他の装置との一体交換が容易に行うことができるようになる。
図11は本発明の画像形成装置の構成要部を示す概略図であり、水平に延在する転写ベルト30に沿って、図10に示した本発明のプロセスカ−トリッジを並置した形式のカラー画像形成装置の例である。この一実施形態においては、プロセスカ−トリッジはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色ごとに4つ配置されている。各プロセスカ−トリッジで現像された像担持体上の現像トナーは水平に延在する転写電圧が印加された転写ベルト30に順次転写される。このようにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと画像の形成が行なわれ、転写ベルト30上に多重転写され、転写材8にまとめて転写される。そして、転写材8上の多重トナー像は図示しない定着装置によって定着される。プロセスカ−トリッジはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で説明したが、この順番に特定されるものではなく、どの順番で並置してもよい。
通常、カラーの画像形成装置は複数の画像形成部を有するため装置が大きくなってしまうことに加え、クリーニングや帯電などの各ユニットが個別で故障したり、寿命による交換時期がきた場合は、装置が複雑でユニットの交換に非常に手間がかかっていた。そこで、本実施形態のように、クリーニング装置、像担持体、帯電手段、及び現像手段の構成要素をプロセスカ−トリッジとして一体に結合して構成することによって、ユーザーによる交換も可能であり、小型で高耐久のカラー画像形成装置を提供することができる。
図12は、本発明に係る画像形成装置の他の実施形態例を示す概略構成図であり、タンデム型のカラー複写機の構成例を示す。
カラー複写機200は、装置本体中央部に位置する画像形成部200Aと、該画像形成部200Aの下方に位置する給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有する高速機であり、画像形成部200Aに本発明のクリーニング装置、及び該クリーニング装置を含む本発明のプロセスカートリッジを組み込んでいる。
画像形成部200Aには、水平方向に延びる転写面を有する定着ベルト202が配置されており、該定着ベルト202の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体203Y、203M、203C、203Kが定着ベルト202の転写面に沿って並置されている。
各感光体203Y、203M、203C、203Kはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置、光書き込み装置、1次転写装置、現像装置及びクリーニング装置が配置されている。また、各現像装置には、それぞれのカラートナーが収容されている。
転写ベルト202は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて感光体203Y、203M、203C、203Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つであるローラ210に対向する位置に転写ローラ211が設けられている。また、転写ローラ211から転写装置100までの転写材8の搬送経路は横パスとなっている。
給紙部200Bは、記録媒体としての転写材8を積載収容する給紙トレイ215と、該給紙トレイ215内の転写材8(図示しない)を最上のものから順に1枚ずつ分離して、転写ローラ211の位置まで搬送する搬送機構を有している。
本発明の画像形成装置200における画像形成に当たっては、感光体203Yの表面が帯電装置により一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体203Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置によりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置により転写ベルト202上に1次転写される。他の感光体203M、203C、203Bでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が定着ベルト202上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられる。
つぎに、感光体203Y、203M、203C、203Kから定着ベルト202上に1次転写されたトナー像Tは、ローラ210、転写ローラ211により搬送されてきた転写材8に転写される。トナー像Tが転写された転写材8は、さらに定着装置100まで搬送され、定着ベルトと加圧ローラとのニップ部にて定着が行なわれる。
ついで、ニップ部から排出された転写材8は排出経路に沿って送り出される。このとき、定着ベルトに巻き付いたままでてきた転写材8は定着分離爪にて該定着ベルトから分離されて排出経路に戻される。
以上のように、本発明に係るクリーニング装置、該クリーニング装置を備えたプロセスカートリッジを有する画像形成装置により、クリーニングによる騒音の低減及びクリーニング性能の向上、並びにプロセスカートリッジの交換時のメンテナンス性が向上する。
本発明の一実施の形態におけるクリーニング装置を有する画像形成装置の要部を示す概略構成図である。 本発明に係るクリーニング装置の一実施の形態を示す構成図である。 本発明に係るクリーニング装置における動作の一例を示す概略図である。 本発明に係るクリーニング装置における動作の他の一例を示す概略図である。 本発明に係るクリーニング装置の構成の一部を示す概略図である。 本発明に係るクリーニング装置の構成の一部を示す概略図である。 本発明に係るクリーニング装置の構成の一部を示す概略図である。 ブレードがスティップスリップして、騒音を発生している状態の音圧レベルを示す図である。 本発明のクリーニング装置を用いてワイヤーに振動を与えたときの音圧レベルを示す図である。 本発明のクリーニング装置を含むプロセスカ−トリッジの概略構成断面図である。 本発明に係るプロセスカ−トリッジを有するカラー画像形成装置の要部の概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施の形態における構成を示す概略図である。
符号の説明
1 像担持体(感光体)
2 帯電手段
3 露光手段
4 現像手段
5 転写手段
6 クリーニング手段
7 除電手段
8 転写材
10 プロセスカートリッジ
11 制御手段
20 ブレード部材
21 ワイヤー
22 ホルダー
23 騒音検出手段
24 駆動手段、圧電素子(PZT)
25 スプリング
26 固定端
200 画像形成装置
200A 画像形成部
200B 給紙部
202 転写ベルト
203Y,203M,203C,203B 感光体
210 ローラ
211 転写ローラ
215 給紙トレイ

Claims (8)

  1. 像担持体に当接して前記像担持体上に残留するトナーをクリーニングするブレード部材と、該ブレード部材を保持するホルダーとからなるクリーニングブレードを有するクリーニング装置において、
    前記ブレード部材の長手方向内部にワイヤーを有し、
    前記ワイヤーを振動又は移動させる駆動手段と、騒音を検知可能な騒音検出手段と、前記騒音検出手段により検出された騒音に基づき前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記騒音検出手段により検出された騒音が閾値を超えた場合、前記ワイヤーが振動又は移動することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記駆動手段が、前記ワイヤー上に設けられた圧電素子(PZT)であることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記ワイヤー上の一方の端部に圧電素子(PZT)を備え、他方の端部に圧電素子(PZT)又はスプリングを備えることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載のクリーニング装置。
  4. 前記ワイヤーが振動又は移動する方向が、前記クリーニングブレードの長手方向に対し水平であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 前記ワイヤーが振動又は移動する方向が、前記クリーニングブレードの長手方向に対し垂直であること特徴とする請求項1から2のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 像担持体と、帯電手段と、現像手段と、転写手段と、請求項1から請求項5のいずれかに記載のクリーニング装置とを少なくとも備えていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載のプロセスカートリッジを少なくとも2つ以上有することを特徴とする画像形成装置。
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