JP2012137584A - クリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012137584A
JP2012137584A JP2010289276A JP2010289276A JP2012137584A JP 2012137584 A JP2012137584 A JP 2012137584A JP 2010289276 A JP2010289276 A JP 2010289276A JP 2010289276 A JP2010289276 A JP 2010289276A JP 2012137584 A JP2012137584 A JP 2012137584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning device
image
cleaning
contact
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010289276A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kato
昌彦 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010289276A priority Critical patent/JP2012137584A/ja
Publication of JP2012137584A publication Critical patent/JP2012137584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】不安定モードが発生している状態を状況に応じて回避するために、感光体に回転速度変動を検出する検出手段を設け、検出される速度変動レベルによって、スティックスリップ現象を検知し、弾性体部材をブレード又はホルダーに接触させて振動系の減衰を大きく変化させることで、振動騒音の防止するクリーニング装置を提供する。
【解決手段】感光体11に当接して残留するトナーをクリーニングするクリーニングブレード41と、これ保持するためのホルダー42とを備えるクリーニング装置40において、感光体11の回転速度変動を検出する速度変動検知手段51と、検出される回転速度変動が設定した閾値を上回った場合に、ホルダー42近傍に設けた弾性体部材43を、クリーニングブレード41又はホルダー42に移動させて接触させる移動接触手段45とを備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式の複写機・ファクシミリ・プリンタ等の画像形成装置におけるクリーニング部材と感光体との間で発生する騒音の低減及びクリーニング特性を向上させるクリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置に関する。
騒音防止は吸音・遮音材による受動的な対策が中心である。画像形成装置においては、感光体内部に制振材を挿入することによって、減衰特性を高めることにより、感光体で増幅される振動を低減して、結果として発生する騒音を低減させる方法が多くとられている。また、クリーニングブレードの振動低減によって、騒音を低減させる方法も見られる。また近年ようやく、信号処理技術の進歩などの発展で能動的に騒音を低減させることが実現できるようになった。このようなアクティブノイズコントロールで有名なものは、冷蔵庫や自動車などに応用されたものがあり、これらは騒音に対して、スピーカーなどを用い逆位相の音を出すことによって干渉させて音を打ち消すものである。
特許文献1では、画像形成装置におけるクリーニング装置が、騒音を検知する騒音検出手段を有し、該騒音検出手段により検出された騒音レベルが予め設定した閾値を上回った場合に、ブレード部材の接触圧力又は接触角度を変化させることにより像担持体に対するブレード部材の摩擦力を変化させることで、振動騒音の防止を図ったクリーニグ装置である。
特許文献2では、画像形成装置のクリーニング装置において、像担持体とクリーニングブレードのスティックスリップにより発生する振動の周波数とクリーニングブレードの共振周波数が一致または近傍に存在しないように、クリーニングブレードの共振周波数を設定して、共振による振動増幅を回避することで低騒音化を狙ったものである。
また、特許文献3では、画像形成装置のクリーニング装置において、像担持体とクリーニングブレードのスティックスリップにより発生する振動に対して、振動検出部で検知された振動に、逆位相の振動を与えることで、アクティブノイズコントロールのように振動をアクティブに制御して、ブレードの振動を低減させて生じる騒音を低減させるものである。
特許文献4では、クリーニングブレードの摩擦力検出手段を設けて、摩擦力の変動に対して、トナーのすり抜けによるクリーニング不良、像担持体とクリーニングブレード間で発生するブレード鳴きやビビリ、クリーニングブレードがめくれ上がるブレードめくれ、像担持体表面にトナー添加物や紙粉等が付着することによるフィルミングの発生などを低減するように摩擦力を制御するものである。
しかしながら、画像形成装置の感光体ユニットなどでは、クリーニングブレードと感光体間の摩擦によりスティックスリップが生じ、スティックスリップによる振動が加振源となって感光体から高音の騒音を発生したり、振動がクリーニングブレードからユニット筐体に伝播して騒音を発生する問題がある。残留トナーを除去するために、クリーニング装置は必要不可欠であり、これらの騒音の低減が望まれる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、不安定モードが発生している状態を状況に応じて回避するために、感光体に回転速度変動を検出する検出手段を設け、検出される速度変動レベルによって、スティックスリップ現象を検知し、弾性体部材をブレード又はホルダーに接触させて振動系の減衰を大きく変化させることで、振動騒音の防止するクリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明のクリーニング装置は、像担持体に当接して残留するトナーをクリーニングするブレード部材と、前記ブレード部材を保持するための保持部材と、を備えるクリーニング装置において、前記像担持体の回転速度変動を検出する速度変動検出手段と、検出される回転速度変動が設定した閾値を上回った場合に、保持部材近傍に設けた弾性体部材を、ブレード部材又は保持部材に移動させて接触させる移動接触手段とを備えていることを特徴とする。
また、本発明のクリーニング装置は、さらに、前記移動接触手段が、ブレード部材又は保持部材に移動させて接触させる弾性体部材の接触圧力を調整することを特徴とする。
また、本発明のクリーニング装置は、さらに、前記弾性体部材の接触圧力を検知する圧力検知手段を有し、かつ、前記像担持体の回転速度変動に対応して接触圧力を制御することを特徴とする。
また、本発明のクリーニング装置は、さらに、前記圧力検知手段が、接触する面にPZTを設けることによって接触圧力を検知することを特徴とする。
また、本発明のクリーニング装置は、さらに、前記弾性部材がブレード部材又は保持部材に接触後に前記回転速度変動が設定した閾値を下回った場合、前記移動接触手段が弾性体部材をブレード部材又は保持部材から移動させて離間させることを特徴とする。
本発明のプロセスカートリッジは、少なくとも、像担持体と、像担持体にブレード部材を当接して残留するトナーをクリーニングするクリーニング装置とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記クリーニング装置が、上述のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、潜像を形成する像担持体と、前記像担持体表面を帯電させる帯電装置と、前記像担持体表面を露光して潜像を形成する露光装置と、前記潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像装置と、前記可視像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着装置とを少なくとも有する画像形成装置において、前記画像形成装置が、上述のいずれかに記載のクリーニング装置を有することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、複数の像担持体を有し、複数のトナーでカラー画像を形成することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、上述のプロセスカートリッジを有することを特徴とする。
上記課題を解決する手段である本発明によって、以下のような特有の効果を奏する。
本発明のクリーニング装置は、ブレード部材、これを保持する保持部材及び像担持体から成る振動系の減衰特性を大きくするで、これらに発生している自励振動が低減して、振動騒音を低減することができる。さらに、弾性部材が接触後、振動レベルが設定した閾値を下回った場合、初期に規定された位置に戻る機能を有することにより、最適化されたブレード部材によるトナーのクリーニング特性を出来る限り発揮しつつ、不安定に発生する振動騒音を制御によってアクティブに低減することができる。
また、本発明のクリーニング装置は、弾性体部材を保持する移動接触手段の接触圧力を調整することで、クリーニング特性を損なわずに発生している自励振動が低減して、振動騒音を低減することができる。
また、本発明のプロセスカートリッジでは、交換時のメンテナンス性の向上性を有するカートリッジにおいて、騒音の低減が図れる。また、本発明の画像形成装置では、騒音が低減可能なクリーニング装置を持つ画像形成装置を実現できる。
本発明のクリーニング装置の実施形態の構成を示す概略図である。 通常の速度変動データと、スティックスリップが発生して、振動、騒音が発生している状態の速度変動データを示すグラフである。 本発明のクリーニング装置で、騒音発生時の音圧レベルと、移動接触手段が稼動して振動、騒音が低減された状態の音圧レベルの比較を示したグラフである。 本発明のクリーニング装置の他の実施形態の構成を示す概略図である。 本発明のクリーニング装置の他の実施形態の構成を示す概略図である。 スティックスリップが発生しているブレード部材と発生していない通常状態のブレード部材と当接している像担持体の回転速度変動の例を示すグラフである。 本発明のクリーニング装置で、スティックスリップによって発生している騒音と、弾性体部材を採用して振動騒音を制御している音を計測した音圧レベルを示すグラフである。 本発明のクリーニング装置の他の実施形態の構成を示す概略図である。 本発明のクリーニング装置を含むプロセスカ−トリッジの構成を示す概略図である。 本発明のクリーニング装置を含む画像形成装置の一実施形態の構成を示す概略図である。 本発明の画像形成装置であって、複数の感光体を備える画像形成装置の主要部構成を示す概略図である。 本発明の画像形成装置であって、本発明のクリーニング装置を備える感光体周囲の構成を示す概略図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明のクリーニング装置における構成を示す概略図である。
図1に示すように、図1に示すように、クリーニング装置40は、像担持体である感光体11から残留トナーを除去するために感光体11に当接されるブレード部材としてのクリーニングブレード41と、そのクリーニングブレード41を保持する保持部材としてのホルダー42とを備える。
クリーニングブレード41を感光体11に対して、押しあてて当接させることにより、感光体11から残留トナーを除去する。クリーニング装置40により感光体11からクリーニングされたトナーは、図示していないが、クリーニング装置40内のトナー搬送部材によって、廃トナーとして廃トナーボトルに収納される。この収納されて蓄えられた廃トナーは、サービスマンなどにより回収、あるいはリサイクルトナーとして現像装置などに運ばれ現像に使用される。
このようなクリーニング装置40の場合、クリーニングブレード41と感光体11との間でスティックスリップが発生することが知られている。スティックスリップにより、クリーニングブレード41や感光体11は加振され、音響放射することによって騒音を発生する。特に、感光体11が共振した際や、クリーニングブレード41が共振して感光体11への加振力が大きくなった場合は、騒音は大きくなる。
スティックスリップの振動モードは自励振動であり、発生する又はしないが非常に不安定であり、固有値解析における不安定モードである。この不安定モードは、クリーニングブレード41と感光体11と間の接触すべり状態によって変化する。これによって、画像形成装置1内の温度・湿度変化によるクリーニングブレード41の物性値変化、クリーニングブレード41の経時劣化、感光体11上のトナーの付着状態など様々な状態の組み合わせによって、不安定モードが発生したりしなかったりする。したがって、まったく同じ構成であっても、ある日突然スティックスリップによる振動騒音が発生したり、設置位置の環境によって、発生する又はしない等の現象がおきる。この原因となる不安定モードは、自励振動であるが振動系の減衰が大きい場合は直ぐに振動振幅が低減して、騒音を発生するに至らない。
図1に示すように、本発明のクリーニング装置40は、クリーニングブレード41又はクリーニングブレード41を保持するためのホルダー42の近傍に感光体11の回転速度を検知可能な回転速度検知手段51を設け、検出される速度変動レベルが設定した閾値を上回った場合に、ホルダー42の近傍に設けた弾性体部材43を保持する移動接触手段45が移動してクリーニングブレード41又はホルダー42に接触する。
さらに、この回転速度検知手段51からの信号をアナログ/デジタル(以下、A/D)変換してFFT処理して演算する演算部53と、演算した結果に基づいて判定する変動レベル判定部54と、この変動レベル判定部54の判定に基づいて移動接触手段45を制御する移動制御部55とを備えている。
また、弾性体部材43を移動させて、クレーニングブレード41等に接触させる移動接触手段45とを備えている。
本発明のクリーニング装置40では、回転速度検知手段51からの出力信号に対して、演算部53でFFT処理により周波数データに変換され、速度変動の周波数データが、予め設定した速度変動レベルの閾値(例えば0.01)を上回った場合、弾性体部材43を保持する移動接触手段45が移動してクリーニングブレード41又はホルダー42に接触する。図1では、弾性体部材43が水平移動することで接触する構造を示している。
また、移動接触手段45、移動制御部55等のいずれも、クリーニング装置40内に設けるか、または、画像形成装置1の本体に配置するものであっても良い。
ここで、回転速度変動を検出する回転速度検知手段51は、エンコーダなどを用いることにより、容易に回転速度が検出可能である。エンコーダとしては、光を透過させるタイプであっても、反射させるタイプであっても良い。また、エンコーダでなくとも、感光体11の回転速度を検出できるものであればよい。
図2は、通常の速度変動データと、スティックスリップが発生して、振動、騒音が発生している状態の速度変動データを示すグラフである。
図2に示すように、通常のクリーニングが行われている状態では、大きな速度変動が生じていない。しかし、図2に示すように、スティックスリップが発生している状態では、約870Hzで速度変動にピークが見られ、閾値で設定した0.01を超えている。これによって、クリーニングブレード41や感光体11は加振され、音響放射することによって騒音を発生する。特に、感光体11が共振した際や、クリーニングブレード41が共振して感光体11への加振力が大きくなった場合は、騒音は大きくなる。
このようなスティックスリップ状態のクリーニングブレード41では、感光体11上のトナーをクリーニングすることができずにクリーニング不良が発生する。
このクリーニング不良によって汚れ、地かぶりのある画像が発生したり、また、感光体11上にトナーの融着などが発生し異常画像の原因になることがある。また、クリーニングブレード41、ホルダー42及び感光体11から成る振動系の減衰特性を大きくすることが可能となり、これによって発生している自励振動が低減して、振動騒音の低減が可能となる。さらに、クリーニング不良によって汚れ、地かぶりのある画像の発生、感光体11上にトナーの融着などが発生し異常画像の発生を防止することができる。
図3に、騒音発生時の音圧レベルと、移動接触手段が稼動して振動、騒音が低減された状態の音圧レベルの比較を示したグラフである。
本発明のクリーニング装置40では、クリーニングブレード41がスティックスリップ状態になったときに、弾性体部材43を保持する移動接触手段45が移動してクリーニングブレード41又はホルダー42に接触して、振動、騒音を低減する構成になっている。
図3に示すように、スティックスリップ状態のクリーニングブレード41や感光体11がある周波数のところで大きな騒音を発生させていることがわかる。このときに、移動接触手段45によって、弾性体部材43をクリーニングブレード41又はホルダー42に接触させることで、感光体11で大きく発生していた約870Hzの騒音が低減されていることがわかる。
したがって、クリーニング不良によって汚れ、地かぶりのある画像の発生、感光体11上にトナーの融着などが発生し異常画像の発生を防止することができる。
図4は、本発明のクリーニング装置の他の実施形態の構成を示す概略図である。
また、その他の移動接触手段45の例として、図4に回転機構により弾性体部材43をクリーニングブレード41又はホルダー42に接触させる構成を有している。単純な構成のため容易に実現可能である。
感光体11に当接して残留するトナーをクリーニングするためのクリーニングブレード41が、感光体11と接触することによりクリーニングを行なうクリーニングブレード41又はホルダー42からなる構成において、感光体11の速度変動を検出する回転速度検知手段51を持ち、検出される速度変動レベルが設定した閾値を上回った場合に、ホルダー42の近傍に設けた弾性体部材43を保持する移動接触手段45が回転させてクリーニングブレード41又はホルダー42に接触することにより、クリーニングブレード41、ホルダー42及び感光体11から成る振動系の減衰特性を大きくすることが可能となり、これによって発生している自励振動が低減して、振動騒音の低減が可能となる。さらに、クリーニング不良によって汚れ、地かぶりのある画像の発生、感光体11上にトナーの融着などが発生し異常画像の発生を防止することができる。
変動レベル判定部54のレベル判定で、閾値を上回った場合に、感光体11に対して弾性体部材43をクリーニングブレード41又はホルダー42に接触させて振動系の減衰を大きく変化させ振動騒音を低減させた後、初期に設定された接触角の位置にクリーニングブレード41を戻す必要がある。クリーニングブレード41によるトナーのクリーニング性能は、クリーニングブレード41と感光体11との接触角が重要であり、この接触角が変化することで本来のクリーニング特性を発揮できない場合がある。したがって、振動騒音が低減できてもクリーニングに不具合を生じる場合があるからである。
したがって、実際の画像形成装置1の使用では、基本的に、クリーニングブレード41と感光体11と一定の位置又は角度によって制御を行い、接触状態を管理することで、本来のクリーニング特性を発揮しつつ、振動騒音も低減することが可能である。
弾性部材43が接触後、振動レベルが設定した閾値を下回った場合、初期に規定された位置に戻ることにより、最適化されたクリーニングブレード41によるトナーのクリーニング特性を出来る限り発揮しつつ、不安定に発生する振動騒音を制御によってアクティブに低減することが可能となる。
図5は、本発明のクリーニング装置の他の実施形態の構成を示す概略図である。
図5に示すように、本発明のクリーニング装置40は、本発明のクリーニング装置40は、クリーニングブレード41又はクリーニングブレード41を保持するためのホルダー42の近傍に感光体11の回転速度を検知可能な回転速度検知手段51を設け、検出される速度変動レベルが設定した閾値を上回った場合に、ホルダー42の近傍に設けた弾性体部材43を保持する移動接触手段45が移動してクリーニングブレード41又はホルダー42に接触する。さらに、弾性体部材43がクリーニングブレード41又はホルダー42に接触しているときの接触圧力を調整する。例として、回転速度検知手段51からの出力信号の閾値を0.01以上とした場合に、弾性体部材43を保持する移動接触手段45が移動してクリーニングブレード41又はホルダー42に接触する。ここでは、弾性体部材43は、水平移動することで接触する構造を示している。
そして、図5に示すように、本発明のクリーニング装置40では、回転速度検知手段51からの出力信号に対して、演算部53でFFT処理により周波数データに変換され、速度変動の周波数データが、予め設定した速度変動レベルの閾値を上回った場合に変動レベル判定部54で判定され、弾性体部材43を保持する移動接触手段45が移動してクリーニングブレード41又はホルダー42に接触する。さらに、移動接触手段45による移動での弾性体部材43のクリーニングブレード41等への接触圧力を、接触圧力検知手段46で検知して、この検知した圧力を接触圧力制御アルゴリズムによって、移動制御部55に送信して適正な圧力に再度制御して弾性体部材43をクリーニングブレード41又はホルダー42に接触させる。これによって、、クリーニングブレード41、ホルダー42及び感光体11から成る振動系の減衰特性を大きくすることが可能となり、これによって発生している自励振動が低減して、振動騒音の低減が可能となる。
本発明のクリーニング装置40が用いる接触圧力検知手段46は、PZTのセンサーを用いることで小型、軽量、容易な構成で圧力を専心具することが可能となる。PZTは、チタン酸ジルコン酸鉛の略称で、三元系金属酸化物であるチタン酸鉛とジルコン酸鉛の混晶でペロブスカイト構造である。巨大な誘電率および圧電性、強誘電性をもち、圧電素子として用いられている。
また、これら接触圧力検知手段46の設置位置は、接触圧力をモニタリング可能な位置であればどこでもよく、例として、移動接触手段45における弾性体部材43と弾性体部材43を構成するブラケットの間に挟みこむことで圧力計測が可能である。
図6は、通常の速度変動データと、スティックスリップが発生して、振動、騒音が発生している状態の速度変動データを示すグラフである。
図6に示すように、本発明のクリーニング装置40では、回転速度検知手段51からの出力信号に対して、演算部53でFFT処理により周波数データに変換されることで、約3570Hzで大きな速度変動が見られ、閾値である0.01を上回っていることがわかる。このように、回転速度検知手段51による信号で、クリーニングブレード41と感光体11との間で、スティックスリップ状態が発生していることを検知し、弾性体部材43を接触させると共に、クリーニングブレード41等への接触圧力を、接触圧力検知手段46で検知して圧力を適正に維持することで振動系の減衰を大きく変化させることで、振動騒音を防止するとともに、弾性体部材43、クリーニングブレード41の摩耗を抑え、長寿命化を図ることができる。
図7は、騒音発生時の音圧レベルと、移動接触手段が稼動して振動、騒音が低減された状態の音圧レベルの比較を示したグラフである。
本発明のクリーニング装置40では、クリーニングブレード41がスティックスリップ状態になったときに、弾性体部材43を保持する移動接触手段45が移動してクリーニングブレード41又はホルダー42に接触して、振動、騒音を低減する。
図7に示すように、スティックスリップ状態のクリーニングブレード41や感光体11がある周波数のところで大きな騒音を発生させていることがわかる。このときに、移動接触手段45によって、弾性体部材43をクリーニングブレード41又はホルダー42に接触させることで、感光体11で大きく発生していた約3570Hzで発生していた振動のピークが移動接触手段45である弾性体部材43が移動してクリーニングブレード41やホルダー42に接触することで、発生していた大きな振動がなくなりピークは消滅していることから、騒音が低減されていることがわかる。さらに、クリーニング不良によって汚れ、地かぶりのある画像の発生、感光体11上にトナーの融着などが発生し異常画像の発生を防止することができる。
図8は、本発明のクリーニング装置の他の実施形態の構成を示す概略図である。
また、その他の移動接触手段45の例として、図8に回転機構により弾性体部材43をクリーニングブレード41又はホルダー42に接触させる構成を有している。単純な構成のため容易に実現可能である。
感光体11に当接して残留するトナーをクリーニングするためのクリーニングブレード41が、感光体11と接触することによりクリーニングを行なうクリーニングブレード41又はホルダー42からなる構成において、感光体11の速度変動を検出する回転速度検知手段51を持ち、検出される速度変動レベルが設定した閾値を上回った場合に、ホルダー42の近傍に設けた弾性体部材43を保持する移動接触手段45が回転させてクリーニングブレード41又はホルダー42に接触することにより、クリーニングブレード41、ホルダー42及び感光体11から成る振動系の減衰特性を大きくすることが可能となり、これによって発生している自励振動が低減して、振動騒音の低減が可能となる。さらに、クリーニング不良によって汚れ、地かぶりのある画像の発生、感光体11上にトナーの融着などが発生し異常画像の発生を防止することができる。
この実施形態でも、図8に示すように、さらに、移動接触手段45による移動での弾性体部材43のクリーニングブレード41等への接触圧力を、接触圧力検知手段46で検知して、この検知した圧力を接触圧力制御アルゴリズムによって、移動制御部55に送信して適正な圧力に再度制御して弾性体部材43をクリーニングブレード41又はホルダー42に接触させる。これによって、、クリーニングブレード41、ホルダー42及び感光体11から成る振動系の減衰特性を大きくすることが可能となり、これによって発生している自励振動が低減して、振動騒音の低減が可能となる。
次に、上述のような各実施形態で説明したクリーニング装置を備えた画像形成装置1、プロセスカートリッジ10の実施形態について説明する。
図9は、本発明のクリーニング装置を含むプロセスカ−トリッジの構成を示す概略図である。
本発明のプロセスカ−トリッジ10では、像担持体である感光体11、帯電手段である帯電装置20、現像手段である現像装置30等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジ10として一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジ10を複写機やプリンタ−等の画像形成装置1本体に対して着脱可能に構成している。クリ−ニング装置40を着脱自在であるプロセスカ−トリッジ10内に具備させることにより、メンテナンス性の向上、他の装置との一体交換が容易に行うことができるようになる。
図10は、本発明のクリーニング装置を含む画像形成装置の一実施形態の構成を示す概略図である。図11は、本発明の画像形成装置であって、複数の感光体を備える画像形成装置の主要部構成を示す概略図である。また、図12は、本発明の画像形成装置であって、本発明のクリーニング装置を備える感光体周囲の構成を示す概略図である。
次に、本発明の例として、図10、図11及び図12に基づいて上述のクリーニング装置40を備える画像形成装置1の実施形態について説明する。
本発明の画像形成装置1は、上の方から、置かれた原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)5と、原稿を読み取るスキャナ(読取装置)4、トナー画像を形成する画像形成部3、そして、その下に記録紙等の記録部材9を備え、供給する給紙部2が配置されている。
画像形成装置1は、その中央部に画像形成部3が配置されている。画像形成部3では、その内部の略中央に、プロセスカートリッジ10としての作像ユニット10をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つを水平な横方向に並列に並べたタンデム型に配列している。4つの作像ユニット10Y、10C、10M、10Kの上方には、帯電した各感光体11の表面に各色の画像データに基づいて露光をし、潜像を形成する露光装置12が備えられている。また、4つの作像ユニット10Y、10C、10M、10Kの下方には、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトをローラ651、652に掛け回して支持し、回転駆動する中間転写ベルト61を備える転写装置60を配置している。
いずれの作像ユニット10でも同様の構成であるので、この図においては、色の区別に関係ない場合はY、C、M、Kの表示を省略する。各作像ユニット10Y、10C、10M、10Kは、感光体11Y、11C、11M、11Kを有し、各感光体11の周りには、感光体11表面に電荷を与える帯電装置20、感光体11表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置30、感光体11表面に、図示しない潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置、トナー像転写後の感光体11表面のクリーニングをするクリーニングブレードを備えるクリーニング装置40がそれぞれ配置されている。これで、一つの作像ユニット10を形成している。なお、ここでは、作像ユニット10は、感光体11と、帯電装置20、現像装置30、クリーニング装置40、潤滑剤塗布装置のいずれか1つ以上を一体的に支持されていて、画像形成装置1に着脱可能になっているプロセスカートリッジとして用いている。ただし、作像ユニット10の形態を成していれば良く、ここで例示した帯電装置20等に限定するものではない。
感光体11は、アモロファスシリコーン、セレン等の金属、または、有機感光体であり、ここでは、有機感光体で説明する。有機感光体11としては、導電性支持体上に、フィラー分散した樹脂層、電荷発生層及び電荷輸送層を有する感光層、その表面にフィラーを分散させた保護層を有する。
感光層は電荷発生物質と電荷輸送物質を含む単層構成の感光層でも構わないが、電荷発生層と電荷輸送層で構成される積層型が感度、耐久性において優れている。
電荷発生層は、電荷発生能を有する顔料を必要に応じてバインダー樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これを導電性支持体上に塗布し、乾燥することにより形成される。結着樹脂としてはポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等があげられる。結着樹脂の量は、電荷発生物質100質量部に対し0〜500質量部、好ましくは10〜300質量部が適当である。
また、電荷輸送層は、電荷輸送物質及び結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成できる。電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アクリルニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
また、保護層が感光層の上に設けられることもある。保護層を設け、耐久性を向上させることによって、本発明の高感度で異常欠陥のない感光体11を有用に用いることができる。
保護層に使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。中でも、ポリカーボネートもしくはポリアリレートが最も良好に使用できる。保護層にはその他、耐摩耗性を向上する目的でポリテトラフルオロエチレンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂、及びこれらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム、シリカ等の無機フィラー、また有機フィラーを分散したもの等を添加することができる。保護層中のフィラー濃度は使用するフィラー種により、また感光体11を使用する電子写真プロセス条件によっても異なるが、保護層9の最表層側において全固形分に対するフィラーの比で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、50質量%以下、好ましくは30質量%以下程度が良好である。
帯電装置20は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ21を備える。帯電ローラ21は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。このイオンを放電する帯電ローラ21は、材質としては弾性樹脂ローラを用いている。また、帯電ローラ21は電気抵抗の調整のために、カーボンブラック等の無機導電材、イオン導電材を含有することがある。
また、帯電ローラ21は、感光体11に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ21の両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体11表面に当接させることで、設定することができる。また、帯電ローラ21は、感光体に近接させずに、接触させても良い。ローラ形状であり、感光体11に近接している部分で、放電して、感光体11を帯電させることができる。また、近接させて非接触にすることで、帯電ローラ21の転写残トナーによる汚れの発生を抑えることができる。また、帯電ローラ21には、帯電ローラ21表面に接触してクリーニングする図示しない帯電クリーナローラが設けられている。
現像装置30は、感光体11と対向する位置に、図示しないが内部に磁界発生手段を備える現像スリーブが配置されている。現像スリーブの下方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを現像剤と混合し、攪拌しながら現像スリーブへ汲み上げる機構を併せて有する攪拌・搬送スクリューが備えられている。現像スリーブによって搬送されるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、規制部材によって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像スリーブに担持される。現像スリーブは、感光体11との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体11に供給する。また、未使用のトナーが収納された各色のトナーカートリッジが、着脱可能に感光体11上部の空間に収納される。図示しないモーノポンプやエアーポンプなどのトナー搬送手段により、各現像装置30に必要に応じトナーを供給するようになっている。消耗の多いブラックトナー用のトナーカートリッジを、特に大容量としておくことも可能である。
一方、クリーニング装置40は、前述のように、クリーニングブレード41及びそのクリーニングブレード41を保持するホルダー等で構成され、感光体11に対してそのクリーニングブレード41を圧接させることにより、感光体11から残留トナーを除去する。
クリーニング装置40によりクリーニングされて感光体11から取り除かれたトナーは、トナー搬送部材によって、廃棄トナーとして図示していない廃棄トナーボトルに蓄えられ、サービスマンなどにより回収されるか、あるいはリサイクルトナーとして現像装置30などに運ばれ現像に使用される。
このような構成のクリーニング装置の場合、前述のように、クリーニングブレード41と感光体との間でスティックスリップが発生することが知られている。スティックスリップにより、クリーニングブレード41や感光体は加振され、音響放射することによって騒音が発生する。特に、感光体が共振した際や、クリーニングブレード41が共振して感光体への加振力が大きくなった場合は、騒音は大きくなる。
転写装置60は、トナー像が積層される中間転写ベルト61、感光体11上のトナー像を中間転写ベルト61に転写・積層させる一次転写ローラ62、積層されたトナー像を記録部材9に転写する二次転写ローラ63等を備えている。さらに、転写装置60は、二次転写ローラ63に対向する部分で、中間転写ベルト61の内側には、対向部材67を設けている。
中間転写ベルト61を挟んで、各感光体11と対向する位置には、感光体11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト61上に一次転写する一次転写ローラ62がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ62は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。印加する電圧の極性としては、トナーの電荷の極性とは逆の極性で、感光体11から中間転写ベルト61側に引き寄せ移行させることで、一次転写する。また、この一次転写ローラ62は電気抵抗の調整のために、カーボンブラック等の無機導電材、イオン導電材を含有させ、半導電性にすることが好ましい。一次転写ローラ62の抵抗値が異なっていても転写効率はほとんど変わらないが、画像面積比が異なると転写効率は大きく異なってくるため、安定して転写効率を維持できない。これは、転写ニップ部においてトナーが介在しない部分に電流が優先的に流れてしまう結果、画像面積比が小さい場合には転写電圧値が低くなって転写に必要な電界が十分得られなくなるためである。特に、一次転写ローラ62の抵抗値が低い場合には転写部に介在するトナーの抵抗値の影響が大きくなるため、一次転写ローラ62の抵抗値が低い場合ほど顕著になる。このように定電流制御を採用する場合には一次転写ローラ62として抵抗値の高いものを使用することが望まれるが、その抵抗値が5×10Ωを越えると電流のリークによってトナー像を乱すおそれが強まる。したがって、一次転写ローラの抵抗値は、1×10Ω以上5×10Ω以下の範囲内のものを用いるのが好ましい。トナーが介在しない部分に電流が優先的に流れてしまう現象は、上述のトナー抵抗によるだけでなく、一次転写ローラ62の中心に設けられている芯金に印加される一次転写電圧と感光体11との電位差が、トナーが現像されていない個所の方がトナーが現像された個所よりも大きいために、より大きな電位差の方に転写電流が流れ易いことにもよる。これは、トナー像が感光体11の帯電極性と同じで、感光体11の像露光を受けて感光体電位が除電された個所にトナーが現像されることで感光体11上にトナー像を形成する画像形成装置1の場合に発生する。トナー像の形成されていない個所の感光体電位が高く、トナー像の形成された個所の感光体電位は低いが、転写電位は感光体電位とは逆極性なので、一次転写電圧と感光体電位との差が、トナーが現像されていない個所の方がトナーが現像された個所よりも大きくなる。この場合一次転写ローラ62の抵抗値は、望ましくは、5×10Ω以上5×10Ω以下の範囲内のものが好ましい。5×10Ω以上5×10Ω以下の範囲内では、一次転写ローラ62の低温環境での抵抗上昇があると、上記範囲に入ることが困難となり、二次転写は定電流制御していますので、斥力ローラ67に印加される電圧が上昇し、電流のリークが生じてしまう。そこで、本発明の画像形成層1のように、低温環境下に装置が置かれた場合に、全ての一次転写ローラ62を保温することにより、全ての一次転写ローラ62の抵抗上昇を低減することで、リークの発生を防止することができる。
また、中間転写ベルト61に積層されたトナー像は、二次転写ローラ63で記録部材に二次転写される。二次転写ローラ63には、一次転写ローラ62と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。印加する電圧の極性としては、トナーの電荷の極性とは逆の極性で、中間転写ベルト61から、搬送されてきた記録部材側に引き寄せ移行させることで、二次転写する。
また、中間転写ベルト61には、二次転写後の中間転写ベルト61の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置64が設けられている。回転部材642が中間転写ベルト61と当接・離間する機構を備え、画像形成装置1本体の制御部にて、任意に当接・離間させることができる。回転部材642を中間転写ベルト61に当接し、これによって、中間転写ベルト61上に残留するトナー、汚れとして付着している記録部材の添剤を中間転写ベルト61から除去してクリーニングする。除去したトナー等は、図示しない容器に貯留する。
回転部材64としては、金属ローラ、ゴムローラ、ブラシローラ及びスポンジローラから選ばれるローラを用いることができる。また、トナーとしては、体積平均粒子径が8.0μm以下、好ましくは4.0μm〜8.0μmのトナー用いることができる。
さらに、この画像形成装置1には、中間転写ベルト61に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置93が設けられている。潤滑剤塗布装置93は、固定されたケースに収容された固形潤滑剤932と、固形潤滑剤932に接触して潤滑剤を削り取り、中間転写ベルト61に塗布するブラシローラ931とブラシローラ931で塗布された潤滑剤を均す潤滑剤塗布ブレード934を備える。固形潤滑剤932は、直方体状に形成されており、加圧バネ933によってブラシローラ931側に付勢されている。固形潤滑剤932はブラシローラ931によって削り取られ消耗し、経時的にその厚みが減少するが、加圧バネ933で加圧されているために常時ブラシローラ931に当接している。ブラシローラ931は、回転しながら削り取った潤滑剤を中間転写ベルト61表面に塗布する。
なお、同様の機能を有する潤滑剤塗布装置93を感光体11に対して配設してもよい。
本実施形態においては、上記ブラシローラによる潤滑剤塗布位置に対して移動方向の下流側の中間転写ベルト61表面に潤滑剤均し手段としての不図示の潤滑剤塗布ブレードを当接させている。潤滑剤塗布ブレードは弾性体であるゴムから構成されているものであり、クリーニング手段としての機能も持たせ、中間転写ベルト61の移動方向に対してカウンタ方向に当接してある。上記固形潤滑剤としては、乾燥した固体疎水性潤滑剤を用いることが可能であり、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸等の脂肪酸基を有する金属化合物なども使用できる。さらに、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリンなどのワックス等も使用できる。
転写装置60の下方には、記録紙上のトナー像を記録紙に半永久的に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、図示しないが、主に、内部にハロゲンヒータを有する定着ローラと、これに対向し、圧接して配置される加圧ローラとから構成されている。定着装置70は、フルカラーとモノクロ画像、あるいは片面か両面かにより定着条件を制御したり、用紙の種類に応じて最適な定着条件となるよう、不図示の制御手段により制御される。
画像形成動作は、まず、負荷電極性の感光体11に対し、露光装置12のレーザビームにより各感光体11の表面に形成された色毎の静電潜像が形成される。次に、現像装置30で、感光体11の帯電極性と同極性(負極性)の所定の色のトナーで現像され、顕像となる反転現像がおこなわれる。このときに、無端状の中間転写ベルト61が、複数のローラ651〜653により支持されて、感光体11Y、11C、11M、11Kの上部に設けられて、各感光体11Y、11C、11M、11Kの現像工程後の一部が接触するように張架、配置されて、走行している。また、中間転写ベルト61には、各感光体11Y、11C、11M、11Kに形成されたトナー画像を1次転写ローラ62Y、62C、62M、62Kで、中間転写ベルト61上に転写され、トナー画像が重ねられて、未定着の画像が形成される。中間転写ベルト61の外周部には、クリーニングバックアップローラ641に対向する位置にベルトクリーニング装置64が設けられている。このベルトクリーニング装置64は、中間転写ベルト61の表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去る。さらに、中間転写ベルト61の外周で、支持ローラ653の対向する位置には、二次転写ローラ63が設けてある。中間転写ベルト61と2次転写ローラ63の間に記録部材9を通過させながら、二次転写ローラ63にバイアスを印加することで中間転写ベルト61が担持するトナー画像が記録部材9に転写される。二次転写ローラ63に印加される転写電圧の極性は、トナーの極性と逆のプラス極性である。これらの中間転写ベルト61に関連する部材は、中間転写ベルト61とともに転写装置60として一体的に構成してあり、画像形成装置1に対し着脱が可能となっている。
画像形成装置1の下側には記録部材9を供給可能に収納した給紙カセット81を備える給紙装置80が配備されている。この給紙カセット81から、確実に記録部材9の一枚だけが搬送ローラ82によりレジストローラ84に送られる。さらに、二次転写ローラ63を通過した記録部材9は、搬送方向下流に備えられた定着装置70まで搬送される。定着後の記録部材9は、排紙ローラ85により、画像形成装置1の外に設けた排紙トレイに排紙、スタックさせる。図1において、66は搬送ベルト、83は搬送ローラ、図2において、92はテンションローラである。
以上の構成によれば、騒音が低減可能なクリーニング装置40を備えた画像形成装置1を実現できる。
1 画像形成装置
2 給紙部
3 画像形成部
4 スキャナ部
5 原稿自動搬送装置(ADF)
9 記録部材
10 作像ユニット(プロセスカートリッジ)
11 感光体
12 露光装置
13 除電装置
20 帯電装置
21 帯電ローラ
30 現像装置
40 クリーニング装置
41 クリーニングブレード
42 ホルダー
43 弾性体部材
45 移動接触手段
46 接触圧力検知手段
51 回転速度検知手段
53 演算部
54 騒音レベル判定部
55 移動制御部
60 転写装置
61 中間転写ベルト
62 一次転写ローラ
63 二次転写ローラ
64 ベルトクリーニング装置
641 クリーニングバックアップローラ
642 回転部材
65 支持ローラ
651 従動ローラ
652 駆動ローラ
653 支持ローラ
66 搬送ベルト
70 定着装置
80 給紙装置
81 給紙カセット
82 給紙ローラ
83 搬送ローラ
84 レジストローラ
85 排紙ローラ
93 潤滑剤塗布装置
特開2010−145430 特開2005−215163 特開2005−338170 特開2005−202026

Claims (9)

  1. 像担持体に当接して残留するトナーをクリーニングするブレード部材と、
    前記ブレード部材を保持するための保持部材と、を備えるクリーニング装置において、
    前記クリーニング装置は、
    前記像担持体の回転速度変動を検出する速度変動検出手段と、
    検出される回転速度変動が設定した閾値を上回った場合に、保持部材近傍に設けた弾性体部材を、ブレード部材又は保持部材に移動させて接触させる移動接触手段とを備えている
    ことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1に記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング装置は、
    前記移動接触手段が、ブレード部材又は保持部材に移動させて接触させる弾性体部材の接触圧力を調整する
    ことを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング装置は、
    前記弾性体部材の接触圧力を検知する圧力検知手段を有し、かつ、前記像担持体の回転速度変動に対応して接触圧力を制御する
    ことを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のクリーニング装置において、
    前記圧力検知手段は、接触する面にPZTを設けることによって接触圧力を検知する
    ことを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング装置は、
    前記弾性部材がブレード部材又は保持部材に接触後に前記回転速度変動が設定した閾値を下回った場合、
    前記移動接触手段が弾性体部材をブレード部材又は保持部材から移動させて離間させる
    ことを特徴とするクリーニング装置。
  6. 少なくとも、像担持体と、像担持体にブレード部材を当接して残留するトナーをクリーニングするクリーニング装置とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    前記クリーニング装置が、請求項1ないし5のいずれかに記載のクリーニング装置である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 潜像を形成する像担持体と、
    前記像担持体表面を帯電させる帯電装置と、
    前記像担持体表面を露光して潜像を形成する露光装置と、
    前記潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像装置と、
    前記可視像を記録媒体に転写する転写装置と、
    前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着装置とを少なくとも有する画像形成装置において、
    前記画像形成装置が、請求項1ないし5のいずれかに記載のクリーニング装置を有する ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置が、複数の像担持体を有し、複数のトナーでカラー画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7又は8に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置が、請求項6に記載のプロセスカートリッジを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2010289276A 2010-12-27 2010-12-27 クリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置 Pending JP2012137584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010289276A JP2012137584A (ja) 2010-12-27 2010-12-27 クリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010289276A JP2012137584A (ja) 2010-12-27 2010-12-27 クリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012137584A true JP2012137584A (ja) 2012-07-19

Family

ID=46675051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010289276A Pending JP2012137584A (ja) 2010-12-27 2010-12-27 クリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012137584A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014071435A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5767974A (en) * 1980-10-14 1982-04-24 Minolta Camera Co Ltd Blade cleaning device
JPS60154971U (ja) * 1984-03-26 1985-10-16 コニカ株式会社 ブレ−ドクリ−ニング装置
JPS6185880U (ja) * 1984-11-13 1986-06-05
JPH0392670U (ja) * 1990-01-09 1991-09-20
JPH06289760A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Olympus Optical Co Ltd クリ−ニング装置
JP2005070586A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007183568A (ja) * 2005-10-03 2007-07-19 Ricoh Co Ltd 駆動装置、現像装置、クリーニング装置、作像装置、画像形成装置及び駆動方法
JP2007192885A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2009271331A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009300601A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Fuji Xerox Co Ltd 清掃装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2010276777A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置および制御部
JP2011164575A (ja) * 2010-01-14 2011-08-25 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5767974A (en) * 1980-10-14 1982-04-24 Minolta Camera Co Ltd Blade cleaning device
JPS60154971U (ja) * 1984-03-26 1985-10-16 コニカ株式会社 ブレ−ドクリ−ニング装置
JPS6185880U (ja) * 1984-11-13 1986-06-05
JPH0392670U (ja) * 1990-01-09 1991-09-20
JPH06289760A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Olympus Optical Co Ltd クリ−ニング装置
JP2005070586A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007183568A (ja) * 2005-10-03 2007-07-19 Ricoh Co Ltd 駆動装置、現像装置、クリーニング装置、作像装置、画像形成装置及び駆動方法
JP2007192885A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2009271331A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009300601A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Fuji Xerox Co Ltd 清掃装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2010276777A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置および制御部
JP2011164575A (ja) * 2010-01-14 2011-08-25 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014071435A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4957086B2 (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
US8676107B2 (en) Lubricant applying device, process cartridge, and image forming apparatus
US8320791B2 (en) Intermediate transfer belt, a conveyance belt member, and an image forming apparatus comprising the same
JP4829638B2 (ja) 画像形成装置
JP2013015808A (ja) 画像形成装置
US8867971B2 (en) Developer regulator, development device, and image forming apparatus incorporating same
JP2011186176A (ja) 画像形成装置
JP2011164575A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5560876B2 (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP2012137584A (ja) クリーニング装置及びプロセスカートリッジ、画像形成装置
JP5874241B2 (ja) 画像形成装置
JP5699763B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2011169926A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012041117A (ja) 画像形成装置
JP2013250307A (ja) クリーニング装置、画像形成装置
JP2012062194A (ja) 画像形成装置
JP4428123B2 (ja) 画像形成装置
JP5617385B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2011059210A (ja) トナー収納容器、トナー補給機構及び画像形成装置
JP5322967B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2007199326A (ja) 画像形成装置
JP4470579B2 (ja) 中間転写装置及び画像形成装置
JP4524090B2 (ja) 画像形成装置
JP2010145430A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2005055695A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150310