JP2009271126A - カメラ用羽根駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転子の回転軸と平行な出力ピンを回転子と一体に備えていて、固定子枠が全体として細長い形状の電磁アクチュエータを用いても、地板から光軸に沿った方向への突き出し量が小さくて済むようにしたカメラ用羽根駆動装置を提供すること。
【解決手段】電磁アクチュエータは、回転子11の回転軸を光軸と直交する姿勢にして主地板1に取り付けられている。回転子11は、腕部11bの先端に、回転子11の回転軸と平行な出力ピン11cを有している。駆動部材4は、主地板1に回転可能に取り付けられていて、駆動ピン4cを羽根室内でバリア羽根3の長孔3aに嵌合させている。駆動部材4には、二つの柱部4a,4bが立設されていて、出力ピン11cは、それらの間に挿入されている。従って、出力ピン11cが所定の角度範囲で往復回転すると、駆動部材4が往復回転させられ、バリア羽根3を往復回転させるようになっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズシャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置,レンズバリア装置とすることの可能なカメラ用羽根駆動装置に関する。
上記のようなカメラ用羽根駆動装置のうち、レンズシャッタ装置(以下、単にシャッタ装置という)としては、2枚のシャッタ羽根を相反する方向へ同時に往復回転させるようにしたものが一般的である。しかし、最近では、カメラが情報端末機器に内蔵されるようになってきたこともあって、装置の小型化を図る必要性から、1枚のシャッタ羽根を往復回転させるようにしたものも多くなってきた。また、相反する方向へ同時に往復回転させるようにした2枚のシャッタ羽根のうち、少なくとも一方を2枚の分割羽根で構成し、全開時にはそれらの分割羽根を十分に重ね合わせることによって、羽根の収容スペースを少なくし、装置の小型化を図れるようにすることも知られている。
そして、それらのシャッタ装置と略同じ構成をしたものは、羽根によって撮影レンズの前面を開閉させるようにすることによって、レンズバリア装置とすることが可能であることも知られている。
また、絞り装置としては、従来は、絞りリングを用い、複数枚の絞り羽根を同時に同方向へ往復回転させるようにしたものが普通であったが、情報端末装置内蔵用のカメラを含む最近の小型のデジタルカメラにおいては、小さい円形の開口部を有した1枚の絞り羽根を往復回転させるようにしたものが一般的になっている。
また、最近のフィルタ装置としては、そのような絞り羽根に形成されている開口部をNDフィルタシートで覆うことによってフィルタ羽根としたものが普通になっているが、NDフィルタシートの濃度次第では、NDフィルタシートで覆う開口部の大きさを撮影光路を規制している開口部(露光開口)よりも大きくするようにしたものも知られている。また、NDフィルタシートを傷付けないようにするために、NDフィルタシートだけで製作した羽根部材を、上記の絞り羽根のような形状の2枚の羽根部材で挟みこみ、3枚重ねにしたものをフィルタ羽根としたものも知られている。
このような各カメラ用羽根駆動装置においては、電磁アクチュエータを駆動源として羽根を作動させているが、その電磁アクチュエータの代表的なものの一つとして、装置の小型化,低コスト化に有利な電流制御式の電磁アクチュエータが知られている。この電磁アクチュエータは、永久磁石製の回転子が、固定子コイルに対して供給される電流の方向に対応した方向へ、回転力を付与されるものであり、その回転子が所定の角度範囲内で回転させられると、回転子と一体の出力ピンによって、羽根を往復回転させるようにしたものである。そして、このような電磁アクチュエータを駆動源としたカメラ用羽根駆動装置の一例が、下記の特許文献1に記載されている。
本発明は、このように、永久磁石製の回転子が所定の角度範囲内でだけ往復回転させられ、回転子と一体の出力ピンの往復回転によって、少なくとも1枚の羽根を往復回転させるようにしたカメラ用羽根駆動装置に関するものである。
特開2007−33602号公報
周知のように、上記のようなカメラ用羽根駆動装置は、小型化と同時に薄型化が要求されているが、その薄型化(光軸に沿った方向の寸法を小さくすること)にとって一番問題となるのは、全体として円柱形をしている電磁アクチュエータの存在である。即ち、特許文献1に記載の電磁アクチュエータからも分かるように、従来は、回転子と一体であって回転子の回転軸と平行になるように形成された出力ピンが、羽根を直接回転させるようにしているため、電磁アクチュエータは、回転子の回転軸を光軸と平行になるようにして地板に取り付けられている。
そのため、装置の全体構成としては、電磁アクチュエータのところだけが大きく突き出た構成にならざるを得ない。特に、特許文献1に記載されているような構成をした電流制御式の電磁アクチュエータを用いた場合には、固定子コイルが、回転子の二つの軸受け部を囲むようにして巻回されているので、一層突き出た構成になってしまう。そこで、このような、回転子と一体であって回転子の回転軸と平行になるように形成された出力ピンを備えている電磁アクチュエータを採用したとしても、光軸に沿った方向への突き出し量が少しでも小さくなるようにしたカメラ用羽根駆動装置の出現が期待されている。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、所定の回転角度範囲を往復回転する回転子と一体であって回転子の回転軸と平行な出力ピンを備えていて、固定子枠が全体として柱状の外形形状をした電磁アクチュエータを地板に取り付けても、地板から光軸に沿った方向への突き出し量が従来よりも小さくて済むようにしたカメラ用羽根駆動装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、各々が光軸を中心にして形成された開口部を有していて両者の間に少なくとも一つの羽根室を構成している二つの地板と、前記羽根室内において前記二つの地板のいずれか一方に回転可能に取り付けられている少なくとも1枚の羽根と、永久磁石製の回転子と該回転子と一体であって該回転子の回転軸と平行になるように形成された出力ピンとを有していて該回転子の回転軸を前記光軸と直交する姿勢にさせられて前記羽根室外で前記二つの地板のいずれか一方に取り付けられている電磁アクチュエータと、いずれも前記光軸に対して平行となるようにして設けられた被押動部と駆動ピンとを有していて前記二つの地板のいずれか一方に回転可能に取り付けられており該駆動ピンを前記羽根室内で前記羽根の長孔に嵌合させている駆動部材と、を備えていて、前記回転子が所定の角度範囲内で往復回転すると、前記出力ピンが、前記被押動部を長さ方向に摺動しながら押すことによって前記駆動部材を回転させ、前記駆動ピンによって前記羽根を前記開口部に進退させるようにしている。
その場合、前記被押動部は、前記出力ピンを挟むようにして前記駆動部材に立設された二つの柱部からなっていて、該二つの柱部は、少なくとも前記出力ピンに押される部位の断面が円弧状に形成されており、前記出力ピンは、少なくとも該二つの柱部を押す部位の断面が円弧状に形成されているようにすると、前記出力ピンによる前記駆動部材の回転を円滑に且つ安定して行なわせることが可能になる。また、前記被押動部は、そのような構成のほか、長さ方向が前記光軸に平行となる長孔を形成した板状の部位であるようにし、前記出力ピンは、該長孔に挿入されているようにしてもよい。
更に、本発明に用いられる電磁アクチュエータは、前記出力ピンが前記回転子と一体化されたものであれば、ステップモータであっても差し支えないが、前記回転子は、径方向へ2極に着磁されていて固定子枠に軸受けされており、該固定子枠には、前記回転子の二つの軸受け部の外側を囲むようにして少なくとも一つの固定子コイルが巻回されていて、前記回転子は、該固定子コイルへの供給電流の方向に対応した方向へ回転力が付与されるようにした電流制御式の電磁アクチュエータにすると、装置の小型化,低コスト化に有利になる。
本発明は、回転子とともに所定の回転角度範囲内で往復回転する出力ピンを回転子の回転軸と平行に形成していて、固定子枠が全体として柱状の外形形状をしている電磁アクチュエータを、羽根の駆動源として採用したカメラ用羽根駆動装置において、その電磁アクチュエータを、回転子の回転軸が光軸と直交する姿勢にして地板に取り付けたうえ、地板には、羽根の長孔に嵌合させた駆動ピンを有している駆動部材を回転可能に取り付けておき、回転子の出力ピンが、駆動部材の被押動部を光軸と平行な方向へ摺動しながら押すことによって駆動部材を回転させるようにしたので、従来のように羽根を安定して回転させることが可能であるうえに、地板から光軸と平行な方向への電磁アクチュエータの設置寸法が、小さくて済むようになるという利点がある。
本発明の実施の形態を、図示した実施例によって説明する。実施例は、レンズバリア装置として構成したものであるが、上記したように、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、レンズバリア装置のほか、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置としても実施し得るものである。そのため、それらの装置として実施する場合の構成については、実施例の説明後に触れることにする。そして、図1は、バリア羽根の閉鎖状態を示した平面図であり、図2は、図1の要部断面図であり、図3は、バリア羽根の開放状態を示した平面図である。尚、図1及び図3は、いずれも撮影レンズ側から見て示したものであり、図1においては、主地板の一部を破断して示してある。
先ず、本実施例のレンズバリア装置の構成を説明する。主地板1と補助地板2は、いずれも合成樹脂製であって、平面の外形形状は略同じであり、図示していない適宜な手段によって相互に取り付けられ、それらの殆どの領域の間に羽根室を構成している。また、図示していないが、これらの地板1,2には、カメラ本体への取付部が設けられていて、カメラ本体へは、主地板1を撮影レンズ側にし、補助地板2を被写体側にして取り付けられ、その取付け状態においては、それらの地板1,2に形成された円形の開口部1a,2aの中心が、撮影レンズの光軸に略一致するようになっている。
主地板1の羽根室側の面には、一つの羽根取付軸1bと二つのストッパ軸1c,1dが立設されている。そして、その羽根取付軸1bには、バリア羽根3が回転可能に取り付けられている。また、バリア羽根3には、長孔3aが形成されているが、図1においては、その長孔3aの一部が、主地板1に形成されている長孔1eを通して見えるようになっている。
主地板1の羽根室外の面には、取付軸1fが立設されており、そこに、駆動部材4が回転可能に取り付けられている。また、取付軸1fの先端は、主地板1に取り付けられたカバー板5(図2において一部だけが二点鎖線で示されている)の孔に挿入されている。駆動部材4には、二つの柱部4a,4bと、駆動ピン4cと、被検出部4dとが立設されているが、柱部4a,4bと駆動ピン4cは円柱形をしていて、駆動ピン4cは、前記長孔1eから羽根室内に挿入され、バリア羽根3の長孔3aに嵌合している。尚、被検出部4dは、カバー板5に取り付けられた光電検出手段によって検出される部位である。
次に、電磁アクチュエータの構成を、主に図2を用いて説明するが、その基本構成自体は、周知のものと同じである。即ち、固定子枠は、合成樹脂製の第1固定子枠6と第2固定子枠7で構成されている。先ず、第1固定子枠6は、合成樹脂製であって、筒状部6aと、その軸方向の上端を塞ぐようにして形成された壁部6bとによって、全体としてコップ状に形成されている。そして、壁部6bの略中心に軸受け孔(符号なし)を有していて、筒状部6aの下端にはフック部6cを有している。尚、本実施例では、周知であるため図示を省略しているが、この第1固定子枠6には、特許文献1に記載されているようにして4本の磁性体棒が埋設されている。
本実施例の第2固定子枠7は、上記の壁部6bと平行になる平板部7aを有しているが、周知の形状と若干異なるのは、その平板部7aの右端から直角に取付部7bが形成されていて、全体としてL字状になっていることである。そして、平板部7aには、第1固定子枠6の壁部6bに形成された上記の軸受け孔と対向するところに、軸受け孔(符号なし)を有しており、その左側には取付け孔7cが形成され、右方には逃げ孔7dが形成されている。また、この第2固定子枠7は、取付部7bに、二つの位置決めピン7e,7fと、取付け孔7gを有しており、それらの位置決めピン7e,7fを、主地板1の位置決め孔(符号なし)に挿入した後、ビス8を、主地板1の孔(符号なし)に挿入し、取付け孔7fにねじ込むことによって、主地板1に取り付けられている。
このような第1固定子枠6と第2固定子枠7とは、第1固定子枠6のフック部6cを第2固定子枠7の取付け孔7cに挿入して引っ掛けた後、上記の二つの軸受け孔の外側を通るようにして形成された一連の環状凹溝に固定子コイル9を巻回することによって、相互に取り付けられている。そして、固定子コイル9の巻回後、第1固定子枠6には円筒状のヨーク10が嵌装されている。
第1固定子枠6と第2固定子枠7との間に構成された収容室には、回転子11が収容されている。この回転子11は、回転軸となる回転軸部11aと、その回転軸部11aから略径方向右下側に延伸して上記の逃げ孔7d内にある腕部11bと、収容室外において腕部11bの先端に形成された出力ピン11cとが合成樹脂で一体成形されており、回転軸部11aの周囲には、円筒形をしていて径方向に2極に着磁された永久磁石11dが固定されている。そして、この回転子11は、回転軸部11aの上端を第1固定子枠6の軸受け孔に回転可能に嵌合させ、下端を第2固定子枠7の軸受け孔に回転可能に嵌合させていて、図1に示されているように、出力ピン11cを、駆動部材4の柱部4a,4bで挟まれるようにしている。
尚、本実施例の回転子11は、回転軸部11aと、腕部11bと、出力ピン11cとを合成樹脂製にしているが、それらを永久磁石製にしても構わない。また、本実施例においては、符号を付けていない二つの軸受け孔を貫通孔として形成しているが、本発明の軸受け部の構成は、このような構成に限定されず、それらの軸受け孔を有底孔としても構わない。また、それらの軸受け孔の形成部位に軸を形成し、回転軸部11aの両端部位に、それらの軸を嵌合させるための貫通孔又は有底孔を形成するようにしても構わない。
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、当面、撮影をする意志がなく、カメラの電源がオフ状態になっていて、バリア羽根3が開口部1a,2aを閉鎖している状態を示したものである。そのため、図示していない撮影レンズの前面は、バリア羽根3で覆われていて、指紋や埃が付着したり、外部要因によって損傷を受けないようになっている。
また、この状態では、電磁アクチュエータの固定子コイル9に通電されていないが、周知のように、第1固定子枠6に埋設されている図示していない4本の磁性体棒と、回転子11の永久磁石11dとの間に作用する吸引力によって、回転子11には図1の下方から見て時計方向へ回転する力が付与されている。そのため、出力ピン11cは、柱部4aを押して、駆動部材4を反時計方向へ回転させ、駆動ピン4cによってバリア羽根3を時計方向へ回転させようとしているが、バリア羽根3がストッパ軸1cに接触しているため、この閉鎖状態が好適に維持されている。
この状態で、電源スイッチをオンにすると、固定子コイル9に順方向の電流が供給される。それにより、回転子11は、図1の下方から見て反時計方向へ回転させられるので、出力ピン11cは、柱部4bを押して駆動部材4を時計方向へ回転させることになるが、出力ピン11cは円弧状に作動するため、柱部4bの長さ方向へ摺動しながら柱部4bを押すことになる。そして、柱部4bも出力ピン11cも断面形状が円形であるから、両者の接触は点接触になり、力の伝達が効率的に行なわれ摩擦も小さい。このようにして、駆動部材4が時計方向へ回転させられると、バリア羽根3は駆動ピン4cによって反時計方向へ回転させられ、開口部1a,2aから退いていく。その後、バリア羽根3が開口部1a,2aを全開にして、ストッパ軸1dに当接して停止した状態が図3に示された状態であり、この状態が撮影待機状態である。
本実施例の場合には、この状態になると、節電のために固定子コイル9に対する通電を断つが、周知のようにして、回転子の停止状態は維持される。即ち、この状態になると、第1固定子枠6に埋設されている図示していない4本の磁性体棒と、回転子11の永久磁石11dとの間に作用する吸引力によって、回転子11には図1の下方から見て反時計方向へ回転する力が付与されるようになるので、その力によって出力ピン11cが柱部4bを押し、駆動部材4の駆動ピン4cによってバリア羽根3をストッパ軸1dに押し付けているからである。
しかしながら、予期しない強い振動が加わった場合には、バリア羽根3が開口部1a,2aに進入させられてしまう事態が発生しないとも限らない。そこで、本実施例の場合には、そのような事態が生じても問題がないようにしている。即ち、撮影待機状態において、回転子11が少しでも反時計方向へ回転させられた場合には、そのことを図示していない光電センサが被検出部4dの位置によって検出し、固定子コイル9に順方向の電流を供給するようになっている。そのため、撮影に際しては、必ず図3の状態が得られていることになる。
このような図3の状態で何回か撮影が行なわれ、もはや撮影をしないために電源スイッチをオフにすると、遅延回路が働くようになっているので、その間に、固定子コイル9に逆方向の電流が供給される。それにより、回転子11は、図3の下方から見て時計方向へ回転させられ、出力ピン11cが柱部4aを押すことによって、駆動部材4を反時計方向へ回転させる。このときも、出力ピン11cの作動軌跡は円弧状になるため、柱部4aの長さ方向へ摺動しながら柱部4aを押すことになる。そして、柱部4aも断面形状が円形であるから、両者の接触は点接触になり摩擦がすくなくなるので、力の伝達が効率的に行なわれる。このようにして、駆動部材4が反時計方向へ回転させられると、バリア羽根3は時計方向へ回転させられ、開口部1a,2aを閉鎖した後、ストッパ軸1cに当接して停止させられる。そして、固定子コイル9に対する通電を断つと、図1に示された状態に復帰したことになる。
以上の説明からも分かるように、本実施例の場合には、出力ピン11cの断面形状が円形になっているが、少なくとも二つの柱部4a,4bを押す部位の断面が円弧状になっていれば、本実施例と同じ作動が得られる。他方、本実施例の場合には、柱部4a,4bの断面形状も円形になっているが、少なくとも出力ピン11cに押される部位の断面が円弧状になっていれば、本実施例と同じ作動が得られる。更に、本実施例の場合には、出力ピン11cによって押される被押動部が、二つの柱部4a,4bとして形成されているが、本発明は、そのような構成に限定されず、駆動部材4に対して、光軸と平行になるようにして板状部を形成し、そこに長さ方向が光軸と平行になるような長孔を形成し、その長孔に対して出力ピン11cを挿入するような構成にしても構わない。
更に、本実施例の場合には、駆動源として、特許文献1に記載されているタイプの電流制御式の電磁アクチュエータを用いているが、本発明の電磁アクチュエータは、そのようなタイプの電磁アクチュエータに限定されず、永久磁石を有する回転子と一体であって、回転子の回転軸と平行に形成されており、回転子と共に所定の回転角度を往復回転するようにした出力ピンを備えていて、固定子枠が全体として柱状の外形形状をした電磁アクチュエータであるならば、ステップモータであっても構わない。
尚、上記の実施例は、本発明を、1枚のバリア羽根を備えたレンズバリア装置として構成したものであるが、本発明は、そのようなレンズバリア装置に限定されない。他の構成のレンズバリア装置としてもよいし、シャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置としてもよい。即ち、実施例におけるバリア羽根3をシャッタ羽根とすれば、1枚のシャッタ羽根を備えたシャッタ装置になる。そして、そのようなシャッタ装置をデジタルカメラに採用する場合は、図3に示された状態が撮影待機状態及び撮影中の状態になり、フィルムカメラに採用する場合は、図1に示された状態が撮影待機状態になる。
また、周知のように、駆動部材の駆動ピンを、2枚のシャッタ羽根の羽根取付軸間で、それらのシャッタ羽根の長孔に嵌合させるように構成すれば、同時に相反する方向へ回転させられる2枚のシャッタ羽根を備えたシャッタ装置になる。その場合、2枚のシャッタ羽根のうち、少なくとも一方を2枚の分割羽根で構成し、全開時にはそれらの分割羽根を重ね合わせるようにすれば、装置の小型化を図ることが可能になる。そして、それらの構成のシャッタ装置も、レンズバリア装置にすることが可能である。
更に、上記の実施例におけるバリア羽根3に、開口部1aよりも小さな開口部を形成すれば、1枚の絞り羽根を備えた絞り装置になるし、既に説明したようなフィルタ羽根を往復回転させるようにすれば、フィルタ装置になる。
ところで、絞り装置の場合には、複数枚の絞り羽根によって、複数の絞り開口を連続的又は段階的に制御できるようにしたものが知られている。ところが、上記の実施例のように、固定子枠に一つの固定子コイル9を巻回しているだけの電磁アクチュエータを採用した場合には、回転子11を途中の位置で確実に停止させることができない。そこで、固定子枠にホール素子を取り付け、電流値と通電方向を制御することによって、回転子を途中位置で停止状態にさせることが知られている。更に、回転子を相反する方向へ回転させるための二つの固定子コイルを巻回し、両者による回転力をバランスさせて途中位置での停止状態を維持させることも知られている。本発明は、それらの絞り装置とすることも可能であるため、複数枚の絞り羽根を備えた絞り装置も、二つの固定子コイルを備えた絞り装置も、本発明のカメラ用羽根駆動装置である。
バリア羽根の閉鎖状態を示した実施例の平面図である。 図1の要部断面図である。 バリア羽根の開放状態を示した実施例の平面図である。
符号の説明
1 主地板
1a,2a 開口部
1b 羽根取付軸
1c,1d ストッパ軸
1e,3a 長孔
1f 取付軸
2 補助地板
3 バリア羽根
4 駆動部材
4a,4b 柱部
4c 駆動ピン
4d 被検出部
5 カバー板
6 第1固定子枠
6a 筒状部
6b 壁部
6c フック部
7 第2固定子枠
7a 平板部
7b 取付部
7c,7g 取付け孔
7d 逃げ孔
7e,7f 位置決めピン
8 ビス
9 固定子コイル
10 ヨーク
11 回転子
11a 回転軸部
11b 腕部
11c 出力ピン
11d 永久磁石

Claims (4)

  1. 各々が光軸を中心にして形成された開口部を有していて両者の間に少なくとも一つの羽根室を構成している二つの地板と、前記羽根室内において前記二つの地板のいずれか一方に回転可能に取り付けられている少なくとも1枚の羽根と、永久磁石製の回転子と該回転子と一体であって該回転子の回転軸と平行になるように形成された出力ピンとを有していて該回転子の回転軸を前記光軸と直交する姿勢にさせられて前記羽根室外で前記二つの地板のいずれか一方に取り付けられている電磁アクチュエータと、いずれも前記光軸に対して平行となるようにして設けられた被押動部と駆動ピンとを有していて前記二つの地板のいずれか一方に回転可能に取り付けられており該駆動ピンを前記羽根室内で前記羽根の長孔に嵌合させている駆動部材と、を備えていて、前記回転子が所定の角度範囲内で往復回転すると、前記出力ピンが、前記被押動部を長さ方向に摺動しながら押すことによって前記駆動部材を回転させ、前記駆動ピンによって前記羽根を前記開口部に進退させるようにしたことを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
  2. 前記被押動部は、前記出力ピンを挟むようにして前記駆動部材に立設された二つの柱部からなっていて、該二つの柱部は、少なくとも前記出力ピンに押される部位の断面が円弧状に形成されており、前記出力ピンは、少なくとも該二つの柱部を押す部位の断面が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  3. 前記被押動部は、長さ方向が前記光軸に平行となる長孔を形成した板状の部位であって、前記出力ピンは、該長孔に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  4. 前記回転子は、径方向へ2極に着磁されていて固定子枠に軸受けされており、該固定子枠には、前記回転子の二つの軸受け部の外側を囲むようにして少なくとも一つの固定子コイルが巻回されていて、前記回転子は、該固定子コイルへの供給電流の方向に対応した方向へ回転力が付与されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3122024U (ja) * 2006-03-15 2006-06-01 日本精密測器株式会社 揺動型の電磁アクチュエータ及びカメラ用の露光条件切替装置

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