JP2009270895A - サンプリング装置および試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定時間を短くする。
【解決手段】予め定められた繰返し周期毎に繰り返す繰返し信号をサンプリングするサンプリング装置であって、複数の繰返し周期にわたって、繰返し信号の繰返し周期の数より多い複数のサンプリングタイミングでサンプリングして、複数のサンプリングデータを出力するサンプリング部と、複数のサンプリングデータを、繰返し信号の位相順に整列して、繰返し信号をサンプリングした波形データを出力する整列部と、を備えるサンプリング装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、サンプリング装置および試験装置に関する。特に本発明は、予め定められた繰返し周期毎に繰り返す繰返し信号をサンプリングするサンプリング装置および試験装置に関する。
信号をサンプリングする方法の一つとして、アンダーサンプリングが知られている。アンダーサンプリングは、同一波形を繰り返すサンプル対象信号を出力させ、この繰返し周期(T)よりも微小時間(ΔT)だけ長い周期(T+ΔT)によりサンプル対象信号を順次にサンプルする。これにより、サンプル対象信号の波形をΔTのサンプリング周期でサンプルした場合に得られるデータと等価なサンプリングデータを取得することができる。
特開2001−27652号公報 レクロイ・ジャパン株式会社、「サンプリング・オシロスコープで10MS/sを実現した画期的タイムベースCIS(Coherent Interleaved Sampling)の解説」、エレクトロニクス アップデイト、2005年7月
しかし、このようなアンダーサンプリング方法は、同一波形を繰返し出力しなければならなく、十分なサンプル数のデータが得られるまでに長い時間を費やさなければならなかった。また、デバイスの試験において、デバイスから出力された信号をアンダーサンプリングして取り込むと、高速なADコンバータを用いなくてよいので装置のコストを低くすることができるが、試験時間は長くなってしまう。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるサンプリング装置および試験装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、予め定められた繰返し周期毎に繰り返す繰返し信号をサンプリングするサンプリング装置であって、複数の繰返し周期にわたって、繰返し信号の繰返し周期の数より多い複数のサンプリングタイミングでサンプリングして、複数のサンプリングデータを出力するサンプリング部と、複数のサンプリングデータを繰返し信号の位相順に整列して、繰返し信号をサンプリングした波形データを出力する整列部と、を備えるサンプリング装置を提供する。
本発明の第2の形態においては、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスに試験信号を供給する試験信号供給部と、試験信号に応じて被試験デバイスが出力する、予め定められた繰返し周期毎に繰り返す繰返し信号をサンプリングして、繰返し信号の波形データを出力するサンプリング装置と、波形データに基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部と、を備え、サンプリング装置は、複数の繰返し周期にわたって、繰返し信号の繰返し周期の数より多い複数のサンプリングタイミングでサンプリングして、複数のサンプリングデータを出力するサンプリング部と、複数のサンプリングデータを、繰返し信号の位相順に整列して、繰返し信号をサンプリングした波形データを出力する整列部と、を有する試験装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る試験装置10の構成を、被試験デバイス200とともに示す。試験装置10は、被試験デバイス200を試験する。試験装置10は、一例として、被試験デバイス200から出力されるシリアル伝送信号の符号間干渉によるデータ依存ジッタの特性試験をしてよい。
試験装置10は、試験信号供給部20と、サンプリング装置30と、判定部40とを備える。試験信号供給部20は、被試験デバイス200に試験信号を供給して、被試験デバイス200から予め定められた繰返し周期毎に繰り返す繰返し信号を出力させる。試験信号供給部20は、一例として、擬似ランダムデータに応じた波形の信号(すなわち、擬似ランダム信号)を、被試験デバイス200から繰返して出力させてよい。
サンプリング装置30は、試験信号に応じて被試験デバイス200が出力する、予め定められた繰返し周期毎に繰り返す繰返し信号をサンプリングする。そして、サンプリング装置30は、繰返し信号の波形を表わす波形データを出力する。サンプリング装置30は、一例として、繰返し周期毎に繰り返す擬似ランダム信号をサンプリングして、擬似ランダム信号の波形を表す波形データを出力してよい。サンプリング装置30は、一例として、繰返し信号の時系列波形を表す波形データを出力してもよいし、繰返し信号の周波数成分を表す波形データを出力してもよい。
判定部40は、サンプリング装置30が出力した波形データに基づいて、被試験デバイス200の良否を判定する。判定部40は、一例として、サンプリング装置30が出力した波形データに基づいてアイダイアグラムを生成して、使用者に提示してよい。また、判定部40は、サンプリング装置30が出力した波形データに基づき符号間干渉によるデータ依存ジッタを算出して、データ依存ジッタが基準値以内であるか否かを判定してもよい。
図2は、本実施形態に係るサンプリング装置30の構成を示す。サンプリング装置30は、サンプリング部52と、設定部54と、整列部56とを有する。
サンプリング部52は、複数の繰返し周期の測定期間にわたって、繰返し信号の繰返し周期の数より多い複数のサンプリングタイミングでサンプリングして、複数のサンプリングデータを出力する。すなわち、サンプリング部52は、被試験デバイス200が出力した繰返し信号を、当該繰返し信号の繰返し周期より短いサンプリング間隔で、複数の繰返し周期の測定期間にわたってサンプリングして、複数のサンプリングデータを出力する。
サンプリング部52は、一例として、トラック/ホールド部62と、AD変換部64と、サンプリング制御部66とを含んでよい。トラック/ホールド部62は、被試験デバイス200が出力した繰返し信号をサンプリング間隔毎にトラッキングおよびホールドを繰り返す。AD変換部64は、トラック/ホールド部62により繰返し信号がホールドされている期間中において、ホールドされた繰返し信号の振幅値を量子化して、ディジタルのサンプリングデータに変換する。サンプリング制御部66は、トラック/ホールド部62のトラッキングおよびホールドのタイミング制御、並びに、AD変換部64の変換タイミングの制御をする。このようなサンプリング部52によれば、繰返し信号を設定されたサンプリング間隔でサンプリングし、各サンプリングタイミングにおける繰返し信号の振幅を表すサンプルデータを、複数の繰返し周期の測定期間にわたって順次に出力することができる。
設定部54は、サンプリング部52が繰返し信号をサンプリングするサンプリング間隔を設定する。なお、設定部54が設定するサンプリング間隔については、図3において説明する。
整列部56は、サンプリング部52により複数の繰返し周期の測定期間にわたってサンプルされた複数のサンプリングデータを、繰返し信号の位相順に整列する。そして、整列部56は、位相順に整列した複数のサンプリングデータを、繰返し信号の波形をサンプリングした波形データとして出力する。これに代えて、整列部56は、複数のサンプリングデータを、繰返し信号の周波数成分を表す複数の周波数データに変換して、周波数順に整列してもよい。そして、整列部56は、周波数順に整列した複数の周波数データを、繰返し信号の波形をサンプリングした波形データとして出力してもよい。なお、整列部56の構成の一例については、図4および図5において説明する。
図3の(A)は、繰返し周期Tの一例を示す。図3の(B)は、擬似ランダム信号である繰返し信号の一例、および、複数のサンプリングタイミングにおいてサンプリングされた複数のサンプリング点を示す。図3の(C)は、複数のサンプリングタイミングを示す。図3の(D)は、各サンプリング点のサンプル順序を示す。
ここで、当該サンプリング装置30が出力すべき波形データのサンプル数をN(Nは、2以上の正の整数)とする。サンプル数Nは、使用者により予め設定されてもよいし、設定部54によって適宜選択されてもよい。Nは、一例として、1024、2048等の2のべき乗の値であってよい。
また、サンプリング部52のサンプリング間隔を1/Fsとする。さらに、サンプリング間隔1/Fsにサンプル数Nを乗じた時間を測定期間Sとする。また、測定期間S内に含まれる繰返し信号の繰返し周期の数(繰返し数)を、M(Mは、2以上の正の整数)とする。この結果、繰返し周期Mの期間(すなわち、測定期間S)において、繰返し信号を1/Fs間隔でN回サンプルしたサンプリングデータが出力される。
設定部54は、測定期間S中に複数の繰返し周期が含まれるように、サンプリング部52にサンプリング間隔1/Fsを設定する。さらに、設定部54は、測定期間S内における複数のサンプリングタイミングのそれぞれに対応する繰返し信号の位相が、互いに異なるように(すなわち、互いに重ならないように)、サンプリング部52にサンプリング間隔1/Fsを設定する。このような設定がされることにより、サンプリング部52は、繰返し信号の位相が互いに異なる複数のサンプリングタイミングで繰返し信号をサンプリングすることができる。
さらに、設定部54は、測定期間S内に含まれるサンプリングタイミングの数(すなわち、サンプル数N)が、測定期間S内に含まれる繰返し信号の繰返し周期の数(すなわち、繰返し数M)よりも多くなるように、サンプリング間隔1/Fsおよび繰返し数Mを設定する。このような設定がされることにより、サンプリング部52は、測定期間Sにわたって、繰返し信号の繰返し周期の数Mより多い複数のサンプリングタイミングでサンプリングして、複数のサンプリングデータを出力することができる。換言すれば、サンプリング部52は、繰返し周期Tより小さい予め定められたサンプリング間隔1/Fsで、繰返し信号をサンプリングすることができる。
より具体的には、設定部54は、下記の式(1)の関係を満たし、且つ、NとMとが互いに素となるような、サンプリング間隔1/Fsおよび繰返し数Mをサンプリング部52に設定する。
T×M=N/Fs …(1)
すなわち、設定部54は、繰返し周期Tに正の整数である繰返し数Mを乗じた値と、波形データのサンプル数とサンプリング間隔とを乗じた値とが一致し、且つ、繰返し数とサンプル数とが互いに素となるようなサンプリング間隔1/Fsおよび繰返し数Mをサンプリング部52に設定してよい。このような設定がされることにより、サンプリング部52は、繰返し信号を1/(M×Fs)の周期でサンプリングした場合に得られる複数のデータと、等価な複数のサンプリングデータを出力することができる。
さらに、設定部54は、予め定められた下限値以上である最も小さな整数値を、繰返し数Mとして設定してよい。これにより、設定部54は、サンプリング部52からサンプル数Nのサンプリングデータが出力されるまでの期間をより短くすることができる。
このように、サンプリング部52は、繰返し信号を1/(M×Fs)の周期でサンプリングした場合に得られる複数のデータと等価な複数のサンプリングデータを出力することができる。もっとも、サンプリング部52が出力する複数のサンプリングデータの順序は、繰返し信号を1/(M×Fs)の周期で1周期分サンプリングした場合に得られる複数のデータと同一とはなっていない。そこで、整列部56は、サンプリング部52が出力した複数のサンプリングデータを、繰返し信号の位相順または周波数順に整列する。
図4は、整列部56の構成の第1例を示す。本例に係る整列部56は、FIFOメモリ72と、記憶部74と、書込部76と、読出部78とを含む。
FIFOメモリ72は、サンプリング部52から出力されたサンプリングデータをサンプリング順に順次に入力して記憶する。さらに、FIFOメモリ72は、記憶しているサンプリングデータを入力順に(すなわち、サンプリング順に)出力する。
記憶部74は、繰返し信号の位相順に配列されたアドレスを有し、複数のサンプリングデータを記憶する。書込部76は、FIFOメモリ72からサンプリング順に出力された複数のサンプリングデータのそれぞれを、記憶部74における、繰返し数Mおよびサンプル数Nに基づき算出したアドレスに書き込む。読出部78は、記憶部74から複数のサンプリングデータをアドレス順に読み出す。そして、読出部78は、読み出した複数のサンプリングデータを繰返し信号の時系列波形を表わす波形データとして外部に出力する。
ここで、測定期間S内に含まれる繰返し信号の繰返し数がM、及び、測定期間S内の繰返し信号のサンプル数がNであることから、サンプル順でk番目のサンプリングデータの、繰返し信号に対する位相は、下記式(2)に表わされような、繰返し信号の初期位相からx番目の位相となる。
x=mod(k×M,N) …(2)
なお、mod(A,B)は、AをBで除した余りを表わす。
従って、書込部76は、FIFOメモリ72からサンプル順に出力された複数のサンプリングデータのそれぞれを、上記式(2)により表わされる位相に対応するアドレスに書き込んでよい。すなわち、書込部76は、複数のサンプリングデータのそれぞれを、記憶部74における、当該サンプリングデータのサンプル順序kに繰返し数Mを乗じた値をサンプル数Nで除した余り値xに対応するアドレスに書き込んでよい。これにより、書込部76は、繰返し信号の位相順に並べ替えられた複数のサンプリングデータを記憶部74に記憶させることができる。
このような整列部56によれば、サンプリング部52から出力された複数のサンプリングデータを、繰返し信号の位相順に整列することができる。従って、整列部56は、繰返し信号の時系列波形を表わす波形データを出力することができる。
なお、書込部76は、サンプリングに先立って、記憶部74の各アドレスに無効データを書き込んでよい。そして、読出部78は、記憶部74からアドレス順にデータを読み出して、無効データ以外のデータをサンプリングデータとして順次出力してよい。これにより、記憶部74に設けられたアドレス数に対して書き込まれるサンプリングデータの数が少ない場合であっても、正しい波形データを出力することができる。
また、以上に代えて、記憶部74は、複数のサンプリングデータのサンプリング順に配列されたアドレスを有してもよい。この場合、書込部76は、複数のサンプリングデータのそれぞれを、サンプリング順に記憶部74に書き込む。そして、読出部78は、記憶部74における、繰返し数Mおよびサンプル数Nに基づいて算出した読出インターバルで順次にアドレスを選択して、複数のサンプリングデータを読み出す。
繰返し信号のx番目の位相のサンプリングデータのサンプル順序kと、繰返し信号の(x+1)番目の位相のサンプリングデータのサンプル順序kとの差Dは、下記式(3)に表わされる値となる。
D=((A×N)+1)/M …(3)
なお、式(3)において、Aは、Dが整数となるような、任意の整数を表わす。
従って、読出部78は、上記式(3)に表わされる読出インターバルで且つサイクリックにアドレスを選択して、記憶部74からサンプリングデータを読み出してよい。すなわち、読出部78は、任意の整数Aにサンプル数Nを乗じた値に1を加算した値をMで除して得られる整数値の読出インターバルで且つサイクリックにアドレスを選択して、記憶部74からサンプリングデータを読み出してよい。このように読み出すことによっても、整列部56は、サンプリング部52から出力された複数のサンプリングデータを、繰返し信号の位相順に整列することができる。
図5は、整列部56の構成の第2例を示す。図5に示す整列部56の構成の第2例は、図4に示した第1例に係る整列部56の構成と略同一構成を有するので、図4に示した部材と略同一構成および機能の部材については同一の符号を付けて以下相違点を除いて説明を省略する。
本例に係る整列部56は、FIFOメモリ72と、FFT部84と、記憶部74と、書込部76と、読出部78とを含む。FFT部84は、FIFOメモリ72に記憶されている複数のサンプリングデータを読み出し、読み出した複数のサンプリングデータに対してFFT(高速フーリエ変換)を行って、複数の周波数データを生成する。
記憶部74は、繰返し信号の周波数に対応するアドレスを有する。書込部76は、FFT部84により生成された複数の周波数データのそれぞれを、記憶部74の対応するアドレスに書き込む。読出部78は、記憶部74に記憶されている複数の周波数データを周波数順に読み出す。そして、読出部78は、読み出した複数の周波数データを繰返し信号の各周波数成分を表す波形データとして外部に出力する。
図6は、被試験デバイス200から出力された繰返し信号の周波数特性の一例、および、サンプリング部52によるサンプル後の信号(すなわち、IF信号)の周波数特性の一例を示す。
被試験デバイス200から出力された繰返し信号には、低周波数から高周波までの全帯域にわたって信号成分が含まれる。これに対して、サンプリング部52によるサンプル後のIF信号は、ナイキスト周波数Fs/2(すなわち、サンプリング周波数Fsの1/2の周波数)以上の周波数成分が制限される。
このようなIF信号には、図6のaに示されるように、繰返し信号における周波数0からナイキスト周波数(Fs/2)以下の帯域の成分が含まれる。さらに、IF信号には、図6のbに示されるように、繰返し信号におけるナイキスト周波数(Fs/2)以上サンプリング周波数(Fs)以下の帯域成分の折り返し成分のオーバサンプリング成分が含まれる。また、IF信号には、図6のcに示されるように、繰返し信号における、サンプリング周波数(Fs)より高くナイキスト周波数の3倍の周波数(Fs+Fs/2)以下の帯域のアンダーサンプリング成分が含まれる。また、IF信号には、図6のdに示されるように、ナイキスト周波数の3倍の周波数(Fs+Fs/2)より高くサンプリング周波数の2倍の周波数(2×Fs)以下の帯域成分の折り返し成分のオーバサンプリング成分が含まれる。
従って、整列部56は、IF信号に含まれる繰返し信号のアンダーサンプリング成分および繰返し信号の折り返し成分のオーバサンプリング成分を整列することにより、繰返し信号における周波数0からナイキスト周波数より高い周波数までの測定帯域Fの周波数成分を表す波形データを生成することができる。もっとも、設定部54は、繰返し信号における測定帯域F内の複数の周波数サンプル点が、IF信号の周波数上において互いに異なるように(すなわち、互いに重ならないように)、サンプリング部52にサンプリング周波数を設定する。
図7の(A)は、被試験デバイス200から出力された繰返し信号の周波数と、サンプル後の信号(IF信号)の周波数との対応関係の一例を示す。図7の(B)は、被試験デバイス200から出力された繰返し信号の周波数特性を示す。図7の(C)は、サンプル後の信号(IF信号)の周波数特性を示す。
ここで、サンプリング周波数がFsであることから、FFT部84がFFT演算した結果得られた周波数Fiの周波数データは、繰返し信号における下記式(4)により表わされる周波数Frの信号成分を表わす。
IF mod(int(Fi/(Fs/2),2))=0
THEN Fr=mod(Fi,Fs/2)
ELSE Fr=Fs/2−(mod(Fi,Fs)/2))
…(4)
なお、式(4)は、"IF"以下に表わされる条件式が真である場合、"THEN"以下の式となり、偽である場合、"ELSE"以下の式となる。また、式(4)において、int(X)は、Xの小数点以下を切り捨てた成分を表わす。
従って、書込部76は、FFT部84から出力された複数の周波数データのそれぞれを、記憶部74における上記式(4)に表わされる周波数に対応するアドレスに書き込んでよい。すなわち、書込部76は、当該周波数データが繰返し信号の折り返し成分でない場合には(式(4)のIFが真の場合)、当該周波数Fiをナイキスト周波数Fs/2で除した余りの周波数(式(4)のTHEN以下の式で算出される周波数)に割り当てる。一方、書込部76は、当該周波数データが繰返し信号の折り返し成分である場合には(式(4)のIFが偽の場合)、ナイキスト周波数Fs/2から、当該周波数Fiをナイキスト周波数Fs/2で除した余りの周波数を減算した周波数(式(4)のELSE以下の式で算出される周波数)に割り当てる。
このような整列部56によれば、サンプリング部52から出力された複数のサンプリングデータを、繰返し信号の周波数順に整列することができる。従って、整列部56は、繰返し信号の周波数成分を表す波形データを出力することができる。
以上のような本実施形態に係るサンプリング装置30は、繰返し周期Tより短いサンプリング間隔1/Fsにより繰返し信号をサンプリングする。これにより、サンプリング装置30は、N個分のサンプリングデータを取得するまでの測定期間Tを短くすることができる。さらに、このようなサンプリング装置30を備える試験装置10によれば、被試験デバイスの試験期間を短くすることができる。
図8は、本実施形態の変形例に係るサンプリング装置30の構成を示す。図9は、整列部56により整列された後の波形データの周波数特性の一例を示す。本変形例に係るサンプリング装置30は、図2に示された本実施形態に係るサンプリング装置30の構成と略同一構成を有するので、図2に示した部材と略同一構成および機能の部材については同一の符号を付けて以下相違点を除いて説明を省略する。
サンプリング装置30は、特性補正部80と、フィルタ部82とを、更に有する。特性補正部80は、サンプリング部52から複数のサンプリングデータを入力し、サンプリング部52の周波数特性を補正して整列部56へと出力する。これにより、特性補正部80は、サンプリング部52が周波数特性を有する場合であっても、精度良い波形データを出力させることができる。
フィルタ部82は、整列部56が出力する波形データにおける、予め設定された上限周波数より高い周波数成分を減衰させる。例えば、図9に示されるように、整列部56により整列された後の波形データには、繰返し信号(例えば、擬似ランダム信号)の信号周期とは相関性の無いジッタが高周波数領域に含まれる場合がある。従って、フィルタ部82は、例えば、データ依存ジッタを測定する場合において、予め定められた上限周波数より高い周波数成分を除去してよい。これにより、サンプリング装置30は、データ依存ジッタを精度良く観察することができる波形データを出力することができる。
さらに、フィルタ部82は、繰返し信号の主要スペクトルに対して、サンプリング部52内のトラック/ホールド部62の周波数特性を補正してもよい。これにより、フィルタ部82は、例えば、サンプリング間隔のずれ等により生じる周波数誤差を補正することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
図1は、本実施形態に係る試験装置10の構成を、被試験デバイス200とともに示す。 図2は、本実施形態に係るサンプリング装置30の構成を示す。 図3は、サンプリング装置30において用いられる各信号の一例を示す。 図4は、整列部56の構成の第1例を示す。 図5は、整列部56の構成の第2例を示す。 図6は、被試験デバイス200から出力された繰返し信号の周波数特性の一例、および、サンプリング部52によるサンプル後の信号(すなわち、IF信号)の周波数特性の一例を示す。 図7の(A)は、被試験デバイス200から出力された繰返し信号の周波数と、サンプル後の信号(IF信号)の周波数との対応関係の一例を示す。図7の(B)は、被試験デバイス200から出力された繰返し信号の周波数特性を示す。図7の(C)は、サンプル後の信号(IF信号)の周波数特性を示す。 図8は、本実施形態の変形例に係るサンプリング装置30の構成を示す。 図9は、整列部56により整列された後の波形データの周波数特性の一例を示す。
符号の説明
10 試験装置
20 試験信号供給部
30 サンプリング装置
40 判定部
52 サンプリング部
54 設定部
56 整列部
62 トラック/ホールド部
64 AD変換部
66 サンプリング制御部
72 FIFOメモリ
74 記憶部
76 書込部
78 読出部
80 特性補正部
82 フィルタ部
84 FFT部
200 被試験デバイス

Claims (11)

  1. 予め定められた繰返し周期毎に繰り返す繰返し信号をサンプリングするサンプリング装置であって、
    複数の繰返し周期にわたって、前記繰返し信号の前記繰返し周期の数より多い複数のサンプリングタイミングでサンプリングして、複数のサンプリングデータを出力するサンプリング部と、
    前記複数のサンプリングデータを前記繰返し信号の位相順に整列して、前記繰返し信号をサンプリングした波形データを出力する整列部と、
    を備えるサンプリング装置。
  2. 前記サンプリング部は、前記繰返し信号の位相が互いに異なる前記複数のサンプリングタイミングで前記繰返し信号をサンプリングする請求項1に記載のサンプリング装置。
  3. 前記サンプリング部は、前記繰返し周期より小さい予め定められたサンプリング間隔で、前記繰返し信号をサンプリングする請求項2に記載のサンプリング装置。
  4. 前記繰返し周期に正の整数である前記繰返し数を乗じた値と、前記波形データのサンプル数と前記サンプリング間隔とを乗じた値とが一致し、且つ、前記繰返し数と前記サンプル数とが互いに素となる前記サンプリング間隔および前記繰返し数を前記サンプリング部に設定する設定部を更に備える請求項3に記載のサンプリング装置。
  5. 前記設定部は、予め定められた下限値以上である最も小さな整数値を、前記繰返し数とする請求項4に記載のサンプリング装置。
  6. 前記整列部は、
    前記繰返し信号の位相順に配列されたアドレスを有する記憶部と、
    前記複数のサンプリングデータのそれぞれを、前記記憶部における、前記繰返し数および前記サンプル数に基づき算出したアドレスに書き込む書込部と、
    前記複数のサンプリングデータを前記記憶部からアドレス順に読み出す読出部と、
    を有する請求項4に記載のサンプリング装置。
  7. 前記書込部は、サンプリングに先立って、前記記憶部の各アドレスに無効データを書き込み、
    前記読出部は、前記記憶部からアドレス順にデータを読み出して、前記無効データ以外のデータを前記サンプリングデータとして順次出力する
    請求項6に記載のサンプリング装置。
  8. 前記整列部は、
    前記複数のサンプリングデータのサンプリング順に配列されたアドレスを有する記憶部と、
    前記複数のサンプリングデータのそれぞれを、サンプリング順に記憶部に書き込む書込部と、
    前記記憶部における、前記繰返し数および前記サンプル数に基づいて算出した読出インターバルで順次にアドレスを選択して、前記複数のサンプリングデータを読み出す読出部と、
    を有する請求項4に記載のサンプリング装置。
  9. 前記整列部が出力する前記波形データにおける、予め設定された上限周波数より高い周波数成分を減衰させるフィルタ部を更に備える請求項4に記載のサンプリング装置。
  10. 前記サンプリング部から前記複数のサンプリングデータを入力し、前記サンプリング部の周波数特性を補正して前記整列部へと出力する特性補正部を更に備える請求項4に記載のサンプリング装置。
  11. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスに試験信号を供給する試験信号供給部と、
    前記試験信号に応じて前記被試験デバイスが出力する、予め定められた繰返し周期毎に繰り返す繰返し信号をサンプリングして、前記繰返し信号の波形データを出力するサンプリング装置と、
    前記波形データに基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と、
    を備え、
    前記サンプリング装置は、
    複数の繰返し周期にわたって、前記繰返し信号の前記繰返し周期の数より多い複数のサンプリングタイミングでサンプリングして、複数のサンプリングデータを出力するサンプリング部と、
    前記複数のサンプリングデータを、前記繰返し信号の位相順に整列して、前記繰返し信号をサンプリングした波形データを出力する整列部と、
    を有する試験装置。
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