JP2009270773A - 冷熱システム - Google Patents

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誠 小林
Kazumasa Takada
和昌 高田
Takahiro Takei
貴広 武井
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【課題】空調回路と冷蔵冷凍回路とを一体化した冷熱システムにおいて、安全性を向上させつつ効率よく省エネルギ化を図ることの可能な冷熱システムを提供する。
【解決手段】第1圧縮機、熱交換器、第1膨張装置及び第1カスケード熱交換器(14)が順に配設され、第1冷媒が相変化しつつ循環する第1冷媒循環回路(10)、及び、第1カスケード熱交換器と第1冷却器(31)との間に設けられ、熱媒体が第1冷媒と熱交換を行いつつ循環する熱媒体回路(30)からなる空調回路(1)と、第2圧縮機、第2カスケード熱交換器(22)、第2膨張装置及び第2冷却器が順に配設され、第2冷媒が相変化しつつ循環する第2冷媒循環回路(2,20)とを備え、第2カスケード熱交換器(22)は、第2冷媒が熱媒体と熱交換するよう熱媒体回路(30)に介装されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷熱システムに係り、詳しくは空調回路と冷凍回路とを一体化した冷熱システムに関する。
近年、例えばコンビニエンスストア等の店舗用として、室内の冷房や暖房等の空気調和(以下、空調)を行う空調装置の空調回路と冷蔵ショーケースや冷凍ショーケース等の冷熱機器の冷凍回路とを一体化することで熱効率の向上を図った冷熱システムが開発されている。
このような冷熱システムでは、一般には空調回路と冷凍回路との間に熱交換器を設け、空調回路の冷媒と冷凍回路の冷媒との間で熱交換を行わせるようにしており、例えば空調装置で暖房を行う場合には、冷凍回路の凝縮熱を空調回路の冷媒に伝達することで空調回路の熱源として使用し、また冷房を行う場合には、空調回路の低温の冷媒により冷凍回路の冷媒を過冷却させるようにしている(特許文献1参照)。
これにより、例えば冬季には、冷凍回路における排熱を回収して暖房に有効に使用することができ、例えば夏季には、空調回路は一般に冷凍回路よりもCOP(成績係数)が高いことから、空調回路の冷却能力を利用して冷凍回路の冷却性能を向上させることが可能である。
特開2005−249241号公報
ところで、上記特許文献1に開示のシステムでは、空調回路の冷媒と冷蔵冷凍回路の冷媒との間で直接に熱交換を行わせるようにしていることから、空調装置で暖房を行う場合には、空調回路の冷媒を循環させるために常に空調回路を作動させなければならず、それほど暖房能力の必要がない中間負荷領域においては空調回路の作動が無駄になり、エネルギ効率が悪く、省エネルギ化を十分に図れないという問題がある。
また、近年では、フロンの代替冷媒としてアンモニア等の自然系冷媒を使用した冷熱システムが開発されているが、室内にアンモニアの配管が設置されると、人体に有害なアンモニアの室内への漏洩が懸念されるという問題がある。
この問題に関しては、アンモニア等を冷媒とする空調回路と冷蔵冷凍回路との間にブライン(例えば塩化カルシウム水溶液)や水を熱媒体とした熱媒体回路(ブライン回路)を設けることが考えられ、これにより安全性の向上を図ることが可能である。
しかしながら、このように空調回路と冷蔵冷凍回路との間に熱媒体回路を設ける場合において、単純に空調回路と冷蔵冷凍回路とを熱媒体回路で連結するだけでは上記省エネルギ化の問題は解決されず、空調回路と冷蔵冷凍回路とを一体化した冷熱システムを構築するに際し、安全性を向上させつつ如何に効率よく省エネルギ化を図るかが課題である。
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、空調回路と冷蔵冷凍回路とを一体化した冷熱システムにおいて、安全性を向上させつつ効率よく省エネルギ化を図ることの可能な冷熱システムを提供することにある。
上記の目的を達成するべく、請求項1の冷熱システムは、第1圧縮機、熱交換器、第1膨張装置及び第1カスケード熱交換器が順に配設され、第1冷媒が相変化しつつ循環する第1冷媒循環回路、及び、前記第1カスケード熱交換器と第1冷却器との間に設けられ、熱媒体が前記第1冷媒と熱交換を行いつつ循環する熱媒体回路からなる空調回路と、第2圧縮機、第2カスケード熱交換器、第2膨張装置及び第2冷却器が順に配設され、第2冷媒が相変化しつつ循環する第2冷媒循環回路とを備え、前記第2カスケード熱交換器は、前記第2冷媒が前記熱媒体と熱交換するよう前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする。
請求項2の冷熱システムでは、請求項1において、前記第2カスケード熱交換器は、前記第1カスケード熱交換器に対し直列に前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする。
請求項3の冷熱システムでは、請求項2において、前記第2カスケード熱交換器は、前記熱媒体の流れ方向で視て前記第1カスケード熱交換器の上流側に位置して前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする。
請求項4の冷熱システムでは、請求項2または3において、前記熱媒体回路は、前記第1カスケード熱交換器をバイパスするカスケード熱交換器バイパス通路を切換可能に備えることを特徴とする。
請求項5の冷熱システムでは、請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側に位置して放熱器が設けられるとともに該放熱器をバイパスする放熱器バイパス通路が切換可能に設けられていることを特徴とする。
請求項6の冷熱システムでは、請求項5において、さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記第2冷媒を前記放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流すことを特徴とする。
請求項7の冷熱システムでは、請求項4において、前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側に位置して放熱器が設けられるとともに該放熱器をバイパスする放熱器バイパス通路が切換可能に設けられていることを特徴とする。
請求項8の冷熱システムでは、請求項7において、さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記熱媒体を前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流すことを特徴とする。
請求項9の冷熱システムでは、請求項7において、さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記熱媒体を前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器及び前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流すことを特徴とする。
請求項10の冷熱システムでは、請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側と下流側とで切換可能に放熱器が設けられていることを特徴とする。
請求項11の冷熱システムでは、請求項10において、さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えることを特徴とする。
請求項12の冷熱システムでは、請求項4において、前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側と下流側とで切換可能に放熱器が設けられていることを特徴とする。
請求項13の冷熱システムでは、請求項12において、さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記熱媒体を前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えることを特徴とする。
請求項14の冷熱システムでは、請求項12において、さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記熱媒体を前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器及び前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えることを特徴とする。
請求項15の冷熱システムでは、請求項1において、前記第2カスケード熱交換器は、前記第1カスケード熱交換器に対し直列と並列とで切換可能に前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする。
請求項16の冷熱システムでは、請求項15において、前記第2カスケード熱交換器は、前記第1カスケード熱交換器に対し直列であるとき、前記熱媒体の流れ方向で視て前記第1カスケード熱交換器の上流側に位置して前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする。
請求項17の冷熱システムでは、請求項15または16において、前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側に位置して放熱器が設けられるとともに該放熱器をバイパスする放熱器バイパス通路が切換可能に設けられていることを特徴とする。
請求項18の冷熱システムでは、請求項17において、さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し直列とし且つ前記第2冷媒を前記放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し並列にして前記熱媒体の前記第1カスケード熱交換器への流通を遮断し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し並列とし且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流すことを特徴とする。
請求項19の冷熱システムでは、請求項15または16において、前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側と下流側とで切換可能に放熱器が設けられていることを特徴とする。
請求項20の冷熱システムでは、請求項19において、さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し直列とし且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し並列にして前記熱媒体の前記第1カスケード熱交換器への流通を遮断し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し並列とし且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えることを特徴とする。
請求項21の冷熱システムでは、請求項1乃至20のいずれかにおいて、さらに、第3圧縮機、第3カスケード熱交換器、第3膨張装置及び第3冷却器が順に配設され、第3冷媒が相変化しつつ循環する第3冷媒循環回路と、前記第2冷媒循環回路の前記第2冷却器と前記第3カスケード熱交換器との間に設けられ、熱媒体が前記第2冷媒及び前記第3冷媒と熱交換を行いつつ循環する第2熱媒体回路とを備えることを特徴とする。
請求項1の冷熱システムによれば、空調回路は、第1冷媒が循環する第1冷媒循環回路と熱媒体が第1カスケード熱交換器において第1冷媒と熱交換を行いつつ第1冷却器を循環する熱媒体回路とから構成され、第2冷媒が循環する第2冷媒循環回路の第2カスケード熱交換器は、第2冷媒が熱媒体と熱交換するようにして熱媒体回路に介装されているので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の第2冷媒を熱媒体回路の熱媒体を介しCOP(成績係数)の比較的高い空調回路の第1冷媒循環回路を利用して冷却可能であり、或いは、空調回路を暖房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を熱媒体回路の熱媒体で回収して空調回路において第1冷媒循環回路を作動させることなく第1冷却器で直接利用可能であり、空調回路と第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)とを一体化した冷熱システムにおいて、熱媒体回路を用いて安全性を向上させつつ省エネルギ化を図ることができる。
請求項2の冷熱システムによれば、第2カスケード熱交換器は、第1カスケード熱交換器に対し直列に熱媒体回路に介装されているので、簡単な構成にして省エネルギ化を図ることができる。
請求項3の冷熱システムによれば、第2カスケード熱交換器は、熱媒体の流れ方向で視て第1カスケード熱交換器の上流側に位置して熱媒体回路に介装されているので、特に空調回路を冷房に使用する場合において冷房能力を損なうことなく省エネルギ化を図ることができる。
請求項4の冷熱システムによれば、熱媒体回路には第1カスケード熱交換器をバイパスするカスケード熱交換器バイパス通路が切換可能に備えられているので、特に空調回路を暖房に使用する場合において第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を熱媒体回路の熱媒体で回収して第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することを抑制しつつ第1冷却器で直接利用可能であり、効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項5の冷熱システムによれば、第2冷媒循環回路には、第2冷媒の流れ方向で視て第2カスケード熱交換器の上流側に位置して放熱器が設けられるとともに該放熱器をバイパスする放熱器バイパス通路が切換可能に設けられているので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)において第2冷媒を放熱器で冷却した後さらに熱媒体回路の熱媒体を介して空調回路の第1冷媒循環回路を利用して過冷却可能であり、空調回路を暖房に使用する場合には放熱器で冷却することなく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を十分に熱媒体回路の熱媒体で回収して空調回路において利用可能であり、効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項6の冷熱システムによれば、空調回路の作動及び第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、空調回路を冷房に使用するときには第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに第2冷媒を放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を停止させるとともに第2冷媒を放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに第2冷媒を放熱器バイパス通路へ流すので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の第2冷媒を過冷却可能であり、空調回路を弱暖房に使用する場合には第1冷媒循環回路の無駄な作動なく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱のみを空調回路において有効に利用可能であり、空調回路を強暖房に使用する場合には併せて第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱をも空調回路において有効に利用可能であり、空調回路の使用状況に応じて効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項7の冷熱システムによれば、上記請求項5の場合と同様、空調回路を暖房に使用する場合には放熱器で冷却することなく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を十分に熱媒体回路の熱媒体で回収して空調回路において利用可能であり、効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項8の冷熱システムによれば、空調回路の作動及び第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、空調回路を冷房に使用するときには第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに熱媒体を第1カスケード熱交換器に流し且つ第2冷媒を放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を停止させるとともに熱媒体を第1カスケード熱交換器に流し且つ第2冷媒を放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに熱媒体を第1カスケード熱交換器に流し且つ第2冷媒を放熱器バイパス通路へ流すので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の第2冷媒を過冷却可能であり、空調回路を弱暖房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱のみを第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することなく空調回路において有効に利用可能であり、空調回路を強暖房に使用する場合には併せて第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱をも空調回路において有効に利用可能であり、空調回路の使用状況に応じて効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項9の冷熱システムによれば、空調回路を強暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに熱媒体を第1カスケード熱交換器及びカスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ第2冷媒を放熱器バイパス通路へ流すので、空調回路を強暖房に使用する場合には併せて第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱をも第1カスケード熱交換器での圧損を緩和し第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することを抑制しつつ空調回路において有効に利用可能であり、空調回路の使用状況に応じてより効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項10の冷熱システムによれば、第2冷媒循環回路には、第2冷媒の流れ方向で視て第2カスケード熱交換器の上流側と下流側とで切換可能に放熱器が設けられているので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)において第2冷媒を上流側の放熱器で冷却した後さらに熱媒体回路の熱媒体を介して空調回路の第1冷媒循環回路を利用して過冷却可能であり、空調回路を暖房に使用する場合には放熱器で冷却することなく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を十分に熱媒体回路の熱媒体で回収して空調回路において利用可能であり、やはり効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項11の冷熱システムによれば、空調回路の作動及び第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、空調回路を冷房に使用するときには第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに放熱器を第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を停止させるとともに放熱器を第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに放熱器を第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えるので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の第2冷媒を過冷却可能であり、空調回路を弱暖房に使用する場合には第1冷媒循環回路の無駄な作動なく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱のみを空調回路において有効に利用可能であり、空調回路を強暖房に使用する場合には併せて第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を空調回路において有効に利用可能であり、やはり空調回路の使用状況に応じて効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項12の冷熱システムによれば、上記請求項9の場合と同様、空調回路を暖房に使用する場合には放熱器で冷却することなく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を十分に熱媒体回路の熱媒体で回収して空調回路において利用可能であり、やはり効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項13の冷熱システムによれば、空調回路の作動及び第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、空調回路を冷房に使用するときには第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに熱媒体を第1カスケード熱交換器に流し且つ放熱器を第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を停止させるとともに熱媒体をカスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ放熱器を第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに熱媒体を第1カスケード熱交換器及びカスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ放熱器を第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えるので、空調回路を弱暖房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱のみを第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することなく空調回路において有効に利用可能であり、空調回路を強暖房に使用する場合には併せて第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱をも空調回路において有効に利用可能であり、やはり空調回路の使用状況に応じて効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項14の冷熱システムによれば、空調回路を強暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに熱媒体を第1カスケード熱交換器及びカスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ放熱器を第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えるので、空調回路を強暖房に使用する場合には併せて第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱をも第1カスケード熱交換器での圧損を緩和し第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することを抑制しつつ空調回路において有効に利用可能であり、やはり空調回路の使用状況に応じてより効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項15の冷熱システムによれば、第2カスケード熱交換器は、第1カスケード熱交換器に対し直列と並列とで切換可能に熱媒体回路に介装されているので、空調回路を暖房に使用する場合において第2カスケード熱交換器を第1カスケード熱交換器に対し並列とすることで熱媒体の第1カスケード熱交換器への流通を遮断可能にして第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を熱媒体を介して第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することなく空調回路において利用可能であり、効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項16の冷熱システムによれば、第2カスケード熱交換器は、第1カスケード熱交換器に対し直列であるとき、熱媒体の流れ方向で視て第1カスケード熱交換器の上流側に位置して熱媒体回路に介装されているので、特に空調回路を冷房に使用する場合において冷房能力を損なうことなく省エネルギ化を図ることができる。
請求項17の冷熱システムによれば、第2冷媒循環回路には、第2冷媒の流れ方向で視て第2カスケード熱交換器の上流側に位置して放熱器が設けられるとともに該放熱器をバイパスする放熱器バイパス通路が切換可能に設けられているので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)において第2冷媒を放熱器で冷却した後さらに熱媒体回路の熱媒体を介して空調回路の第1冷媒循環回路を利用して過冷却可能であり、空調回路を暖房に使用する場合には放熱器で冷却することなく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を十分に熱媒体回路の熱媒体で回収して空調回路において利用可能であり、やはり効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項18の冷熱システムによれば、空調回路の作動及び第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、空調回路を冷房に使用するときには第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに第2カスケード熱交換器を第1カスケード熱交換器に対し直列とし且つ第2冷媒を放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を停止させるとともに第2カスケード熱交換器を第1カスケード熱交換器に対し並列にして熱媒体の第1カスケード熱交換器への流通を遮断し且つ第2冷媒を放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに第2カスケード熱交換器を第1カスケード熱交換器に対し並列とし且つ第2冷媒を放熱器バイパス通路へ流すので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の第2冷媒を過冷却可能であり、空調回路を弱暖房に使用する場合には第1冷媒循環回路の無駄な作動もなく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱のみを熱媒体を介して第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することもなく空調回路において有効に利用可能であり、空調回路を強暖房に使用する場合には併せて第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することなく空調回路において有効に利用可能であり、やはり空調回路の使用状況に応じて効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項19の冷熱システムによれば、第2冷媒循環回路には、第2冷媒の流れ方向で視て第2カスケード熱交換器の上流側と下流側とで切換可能に放熱器が設けられているので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)において第2冷媒を上流側の放熱器で冷却した後さらに熱媒体回路の熱媒体を介して空調回路の第1冷媒循環回路を利用して過冷却可能であり、空調回路を暖房に使用する場合には放熱器で冷却することなく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を十分に熱媒体回路の熱媒体で回収して空調回路において利用可能であり、やはり効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項20の冷熱システムによれば、空調回路の作動及び第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、該制御手段は、空調回路を冷房に使用するときには第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに第2カスケード熱交換器を第1カスケード熱交換器に対し直列とし且つ放熱器を第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を停止させるとともに第2カスケード熱交換器を第1カスケード熱交換器に対し並列にして熱媒体の第1カスケード熱交換器への流通を遮断し且つ放熱器を第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに第2カスケード熱交換器を第1カスケード熱交換器に対し並列とし且つ放熱器を第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えるので、空調回路を冷房に使用する場合には第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の第2冷媒を過冷却可能であり、空調回路を弱暖房に使用する場合には第1冷媒循環回路の無駄な作動もなく第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱のみを熱媒体を介して第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することもなく空調回路において有効に利用可能であり、空調回路を強暖房に使用する場合には併せて第2冷媒循環回路(冷蔵冷凍回路)の排熱を第1カスケード熱交換器で不必要に熱交換することなく空調回路において有効に利用可能であり、やはり空調回路の使用状況に応じて効率よく省エネルギ化を図ることができる。
請求項21の冷熱システムによれば、さらに、第3冷媒が循環する第3冷媒循環回路と、熱媒体が第2冷媒循環回路の第2冷媒及び第3冷媒と熱交換を行いつつ循環する第2熱媒体回路とを備えるので、空調回路と第2冷媒循環回路及び第3冷媒循環回路の複数の冷凍回路(冷蔵冷凍回路)とを一体化した冷熱システムであっても、熱媒体回路や第2熱媒体回路を用いて安全性を向上させつつ省エネルギ化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
先ず、第1実施例を説明する。
図1を参照すると、本発明の第1実施例に係る冷熱システムの概略構成図が示されており、以下同図に基づき説明する。
同図に示すように、本発明に係る冷熱システムは、大きくは空調回路1と冷蔵冷凍回路2とが一体をなすように構成されている。
空調回路1は、第1冷媒循環回路10と熱媒体回路30とから構成されている。
第1冷媒循環回路10は、第1圧縮機11、熱交換器12、第1膨張装置である第1膨張弁13及び第1カスケード熱交換器14及び四方弁15からなり、四方弁15を切り換えることにより、空調装置を冷房に使用する場合には(冷房モード)、圧縮機11→熱交換器12→膨張弁13→第1カスケード熱交換器14→圧縮機11の順に第1冷媒を循環させることが可能に、空調装置を暖房に使用する場合には(暖房モード)、圧縮機11→第1カスケード熱交換器14→膨張弁13→熱交換器12→圧縮機11の順に逆方向に第1冷媒を循環させることが可能に構成されている。ここに、当該第1冷媒循環回路10で使用される第1冷媒は、自然系冷媒(例えば、アンモニア(NH))である。
熱媒体回路30は、上記第1カスケード熱交換器14、第1冷却器31及び循環用ポンプ32からなり、第1カスケード熱交換器14→第1冷却器31→循環用ポンプ32→第1カスケード熱交換器14の順に熱媒体を循環させることが可能に構成されている。即ち、第1カスケード熱交換器14は第1冷媒循環回路10と熱媒体回路30とで共有され、第1冷媒と熱媒体との間で熱交換が可能である。ここに、当該熱媒体回路30で使用される熱媒体は、ブライン(例えば、塩化カルシウム水溶液)や水である。
冷蔵冷凍回路2は、第2冷媒循環回路20から構成されている。
第2冷媒循環回路20は、第2圧縮機21、第2カスケード熱交換器22、第2膨張装置である第2膨張弁23及び第2冷却器24からなり、第2圧縮機21→第2カスケード熱交換器22→第2膨張弁23→第2冷却器24→第2圧縮機21の順に第2冷媒を循環させることが可能に構成されている。ここに、当該第2冷媒循環回路20で使用される第2冷媒は、自然系冷媒(例えば、二酸化炭素(CO))である。
また、第2冷媒循環回路20には、放熱器25が介装されており、当該放熱器25は、開閉バルブ26a〜26fにより第2冷媒の流れ方向で視て第2カスケード熱交換器22の上流側と下流側とに切り換えて配置可能である。
そして、本発明の第1実施例に係る冷熱システムでは、第2カスケード熱交換器22は熱媒体の流れ方向で視て第1カスケード熱交換器14の上流側に位置して上記熱媒体回路30に直列に介装されている。即ち、第2カスケード熱交換器22は第2冷媒循環回路20と熱媒体回路30とで共有され、第2冷媒と熱媒体との間で熱交換が可能である。
つまり、当該冷熱システムでは、熱媒体回路30の熱媒体は、第1冷媒循環回路10の第1冷媒と第2冷媒循環回路20の第2冷媒を双方と熱交換可能である。
以上のように構成された冷熱システムでは、第1冷媒循環回路10が室外側に配置される一方、第2冷媒循環回路20が室内側の冷蔵ショーケース(冷蔵機器)に内装され、熱媒体回路30が第1冷却器31を含みながら室内に配策されて冷熱システムが一体に構築されている。
なお、図中には示していないが、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30を制御するための制御装置が設けられており、これにより、空調回路1の使用状況に応じて第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30の各作動要素を制御可能である。
以下、このように構成された本発明の第1実施例に係る冷熱システムの作用効果について説明する。
図2乃至図4を参照すると、図1の冷熱システムにおいて空調回路1を冷房に使用する場合、弱暖房に使用する場合及び強暖房に使用する場合の状態図がそれぞれ示されており、以下これらの図に基づき説明する。
夏季等における冷房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30は図2に示すように制御される。
即ち、冷房時には、四方弁15が切り換えられて第1冷媒循環回路10が冷房モードで作動され、第2冷媒循環回路20は放熱器25が開閉バルブ26a〜26fにより第2カスケード熱交換器22の上流側に配置されて作動される。
これにより、冷房時には、第1冷媒循環回路10の第1冷媒、熱媒体回路30の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図2にそれぞれ矢印で示すように循環する。
このように第1冷媒、熱媒体及び第2冷媒が循環すると、空調回路1では第1冷媒循環回路10の低温の第1冷媒で熱媒体が低温化されて第1冷却器31により室内が冷房され、冷蔵冷凍回路2では第2冷媒循環回路20により冷蔵ショーケース(冷蔵機器)内が良好に冷却されることになるが、この際、第2カスケード熱交換器22は熱媒体回路30に介装されているので、第2冷媒と熱媒体との間で熱交換され、第2冷媒循環回路20の排熱が放熱器25によって大気中に放出されるのみならず低温の熱媒体によって吸収され、第2冷媒循環回路20の第2冷媒が良好に冷却される。
即ち、冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20の第2冷媒が熱媒体回路30の熱媒体を介しつつ空調回路1の第1冷媒循環回路10を利用して過冷却される。
この場合、空調回路1の第1冷媒循環回路10は一般に冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20よりもCOP(成績係数)が高いことから、空調回路1の冷却能力を利用して冷凍冷蔵回路2の冷却性能を向上させることが可能である。
また、ここでは、第2カスケード熱交換器22は第1カスケード熱交換器14の上流側に位置して熱媒体回路30に介装されているので、空調回路1の冷房能力を損なうことなく第2冷媒を熱媒体で冷却して冷凍冷蔵回路2の冷却性能を向上させることが可能である。
夏季と冬季の中間期のような弱暖房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30は図3に示すように制御される。
即ち、弱暖房時には、第1冷媒循環回路10の作動が停止され、第2冷媒循環回路20は放熱器25が開閉バルブ26a〜26fにより第2カスケード熱交換器22の下流側に配置されて作動される。
これにより、弱暖房時には、第1冷媒循環回路10の第1冷媒は流れず、熱媒体回路30の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図3にそれぞれ矢印で示すように循環する。
このように第1冷媒が循環せず、熱媒体及び第2冷媒が循環すると、冷蔵冷凍回路2では第2冷媒循環回路20により冷蔵ショーケース(冷蔵機器)内が良好に冷却されることになるが、この際、第2カスケード熱交換器22は熱媒体回路30に介装されており、しかも放熱器25は第2カスケード熱交換器22の下流側に位置しているので、第2冷媒と熱媒体との間で熱交換され、第2冷媒循環回路20の高温の排熱が熱媒体によって吸収され、高温化した熱媒体が熱媒体回路30の第1冷却器31を循環する。
即ち、空調回路1の熱媒体回路30の熱媒体が冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20の排熱を利用して昇温する。
従って、弱暖房時には、第1冷媒循環回路10を作動させることなく、第2冷媒循環回路20の排熱のみを熱媒体回路30で直接利用して第1冷却器31により室内を良好に暖房することが可能である。
冬季等における強暖房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30は図4に示すように制御される。
即ち、強暖房時には、四方弁15が切り換えられて第1冷媒循環回路10が暖房モードで作動され、第2冷媒循環回路20は放熱器25が開閉バルブ26a〜26fにより第2カスケード熱交換器22の下流側に配置されて作動される。
これにより、強暖房時には、第1冷媒循環回路10の第1冷媒、熱媒体回路30の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図4にそれぞれ矢印で示すように循環する。
このように第1冷媒、熱媒体及び第2冷媒が循環すると、空調回路1では第1冷媒循環回路10の高温の第1冷媒で熱媒体が高温化されて第1冷却器31により室内が暖房され、冷蔵冷凍回路2では第2冷媒循環回路20により冷蔵ショーケース(冷蔵機器)内が良好に冷却されることになるが、この際、上記弱暖房時と同様、第2カスケード熱交換器22は熱媒体回路30に介装されており、しかも放熱器25は第2カスケード熱交換器22の下流側に位置しているので、第2冷媒と熱媒体との間で熱交換され、第2冷媒循環回路20の高温の排熱が熱媒体によって吸収され、第1冷媒循環回路10により高温化した熱媒体がさらに高温化して熱媒体回路30の第1冷却器31を循環する。
即ち、空調回路1の熱媒体回路30の熱媒体が冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20の排熱を利用してさらに昇温する。
従って、強暖房時には、第1冷媒循環回路10の作動のみならず、第2冷媒循環回路20の排熱をも熱媒体回路30で直接利用して第1冷却器31により室内を良好に暖房することが可能である。
以上説明したように、本発明の第1実施例に係る冷熱システムによれば、空調回路1を冷房に使用する場合には、冷蔵冷凍回路2である第2冷媒循環回路20の第2冷媒を熱媒体回路30の熱媒体を介しCOP(成績係数)の比較的高い空調回路1の第1冷媒循環回路10を利用して冷却可能であり、空調回路1を特に弱暖房に使用する場合には、冷蔵冷凍回路2である第2冷媒循環回路20の排熱を熱媒体回路30の熱媒体で回収して空調回路1において第1冷媒循環回路10を作動させることなく第1冷却器31で直接利用可能である。
これにより、空調回路1と冷蔵冷凍回路2とを一体化した冷熱システムにおいて、熱媒体回路30を用いて安全性を向上させつつ、省エネルギ化を図ることができる。
特に、当該第1実施例に係る冷熱システムによれば、第2カスケード熱交換器22は第1カスケード熱交換器14の上流側に位置して熱媒体回路30に直列に介装されているので、簡単な構成にして、特に空調回路を冷房に使用する場合において冷房能力を損なうことなく省エネルギ化を図ることができる。
また、第2冷媒循環回路20において放熱器25は第2カスケード熱交換器22の上流側と下流側とに切り換えて配置可能であり、空調回路1を冷房に使用する場合には冷蔵冷凍回路2である第2冷媒循環回路20において第2冷媒を放熱器25で冷却した後さらに熱媒体回路30の熱媒体を介し空調回路1の第1冷媒循環回路10を利用して過冷却可能であり、空調回路1を暖房に使用する場合には放熱器25で冷却することなく冷蔵冷凍回路2である第2冷媒循環回路20の排熱を十分に熱媒体回路30の熱媒体で回収して空調回路1において利用可能であり、効率よく省エネルギ化を図ることができる。
また、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30を制御装置で制御することにより、空調回路1の使用状況に応じて効率よく省エネルギ化を図ることができる。
ここで、図5を参照すると、本発明の第1実施例の変形例に係る冷熱システムの概略構成図が示されており、以下同図に基づき第1実施例の変形例についても説明する。
図5に示すように、第1実施例の変形例では、上記第1実施例の構成において第1カスケード熱交換器14をバイパスするカスケード熱交換器バイパス通路34を切換可能に備えて熱媒体回路30’が構成されている。
詳しくは、熱媒体回路30’には開閉バルブ35a、35bが介装されており、これら開閉バルブ35a、35bにより流路を第1カスケード熱交換器14側及びカスケード熱交換器バイパス通路34側の少なくともいずれか一方に切換可能である。
以下、このように構成された第1実施例の変形例に係る冷熱システムの作用効果について簡単に説明する。
図6乃至図8を参照すると、図5の冷熱システムにおいて空調回路1を冷房に使用する場合、弱暖房に使用する場合及び強暖房に使用する場合の状態図がそれぞれ示されており、以下これらの図に基づき簡単に説明する。なお、上記第1実施例の説明と重複する内容については説明を省略する。
夏季等における冷房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30’は図6に示すように制御される。
即ち、冷房時には、第1冷媒循環回路10が冷房モードで作動され、熱媒体回路30’は開閉バルブ35a、35bにより流路が第1カスケード熱交換器14側に切り換えて作動され、第1冷媒循環回路10の第1冷媒、熱媒体回路30’の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図6にそれぞれ矢印で示すように循環する。
夏季と冬季の中間期のような弱暖房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30’は図7に示すように制御される。
即ち、弱暖房時には、第1冷媒循環回路10の作動が停止され、熱媒体回路30’は開閉バルブ35a、35bにより流路がカスケード熱交換器バイパス通路34側に切り換えて作動され、第1冷媒循環回路10の第1冷媒、熱媒体回路30’の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図7にそれぞれ矢印で示すように循環する。
このように第1冷媒が循環せず、熱媒体が第1カスケード熱交換器14に流れることなく循環し、第2冷媒が循環すると、冷蔵冷凍回路2では第2冷媒循環回路20により冷蔵ショーケース(冷蔵機器)内が良好に冷却されることになるが、この際、第2冷媒と熱媒体との間で熱交換され、第2冷媒循環回路20の高温の排熱が熱媒体によって吸収され、高温化した熱媒体が第1カスケード熱交換器14に流れることなく熱媒体回路30’の第1冷却器31を循環することとなる。
このように、弱暖房時には、第1冷媒循環回路10を作動させることなく、第1カスケード熱交換器14で不必要に熱交換してしまうこともなく、第2冷媒循環回路20の排熱のみを熱媒体回路30’で直接利用して第1冷却器31により室内を良好に暖房することが可能である。
冬季等における強暖房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30’は図8に示すように制御される。
即ち、強暖房時には、第1冷媒循環回路10が暖房モードで作動され、熱媒体回路30’は開閉バルブ35a、35bにより流路が第1カスケード熱交換器14側に切り換えて作動され、第1冷媒循環回路10の第1冷媒、熱媒体回路30’の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図8にそれぞれ矢印で示すように循環する。
従って、当該第1実施例の変形例に係る冷熱システムによれば、上記第1実施例と同様の作用効果を奏するとともに、特に空調回路1を弱暖房に使用する場合において、冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20の排熱を熱媒体を介して第1カスケード熱交換器14で不必要に熱交換することなく空調回路1において利用可能であり、効率よく省エネルギ化を図ることができる。
なお、強暖房時には、開閉バルブ35a、35bにより流路が第1カスケード熱交換器14側とカスケード熱交換器バイパス通路34側との両方に切り換わるよう熱媒体回路30’を作動させてもよい。
このようにすれば、強暖房時において、高温化した熱媒体を第1カスケード熱交換器14とカスケード熱交換器バイパス通路34とに分流させ、第1カスケード熱交換器14での圧損を緩和し第1カスケード熱交換器14で不必要に熱交換してしまうことを抑制しつつ第1冷却器31に循環させることが可能である。
即ち、第1カスケード熱交換器14の圧損が小さい場合には上記の如く熱媒体を第1カスケード熱交換器14のみに流すようにしてもよいが、第1カスケード熱交換器14の圧損が大きい場合には熱媒体を第1カスケード熱交換器14とカスケード熱交換器バイパス通路34とに分流させることで、循環用ポンプ32の負担を軽減し、ひいては圧縮機11の負担を軽減し、第1カスケード熱交換器14による不必要な熱交換を抑制しつつ、より効率よく省エネルギ化を図ることができる。
次に、第2実施例を説明する。
図9を参照すると、本発明の第2実施例に係る冷熱システムの概略構成図が示されており、以下同図に基づき説明する。なお、第2実施例では、上記第1実施例とは熱媒体回路30における第2カスケード熱交換器22の配置が異なっており、第1実施例との共通部分については説明を省略し、第1実施例と異なる部分について説明する。
図9に示すように、第2実施例では、第2カスケード熱交換器22は第1カスケード熱交換器14に対し直列と並列とで切換可能に熱媒体回路30”に介装されている。
詳しくは、第2カスケード熱交換器22は、開閉バルブ33a〜33cにより熱媒体の流れ方向で視て第1カスケード熱交換器14に対し上流側に位置して直列に熱媒体回路30”に介装される場合と並列に介装される場合とを切り換えて配置可能である。
以下、このように構成された本発明の第2実施例に係る冷熱システムの作用効果について説明する。
図10乃至図12を参照すると、図9の冷熱システムにおいて空調回路1を冷房に使用する場合、弱暖房に使用する場合及び強暖房に使用する場合の状態図がそれぞれ示されており、以下これらの図に基づき説明する。
夏季等における冷房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30”は図10に示すように制御される。
即ち、冷房時には、四方弁15が切り換えられて第1冷媒循環回路10が冷房モードで作動され、第2冷媒循環回路20は放熱器25が開閉バルブ26a〜26fにより第2カスケード熱交換器22の上流側に配置され、熱媒体回路30”は第2カスケード熱交換器22が開閉バルブ33a〜33cにより第1カスケード熱交換器14の上流側に直列に載置されて作動される。
これにより、冷房時には、第1冷媒循環回路10の第1冷媒、熱媒体回路30”の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図10にそれぞれ矢印で示すように循環する。
この場合は、上記第1実施例の冷房時の場合と同じである。
これにより、冷房時には、上記同様、冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20の第2冷媒が熱媒体回路30”の熱媒体を介しつつ空調回路1の第1冷媒循環回路10を利用して過冷却される。
夏季と冬季の中間期のような弱暖房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30”は図11に示すように制御される。
即ち、弱暖房時には、第1冷媒循環回路10の作動が停止され、第2冷媒循環回路20は放熱器25が開閉バルブ26a〜26fにより第2カスケード熱交換器22の下流側に配置され、熱媒体回路30”は第2カスケード熱交換器22が開閉バルブ33a〜33cにより第1カスケード熱交換器14に並列に載置され且つ熱媒体の第1カスケード熱交換器14への流通が遮断されて作動される。
これにより、弱暖房時には、第1冷媒循環回路10の第1冷媒は流れず、熱媒体回路30”の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図11にそれぞれ矢印で示すように循環する。
このように第1冷媒が循環せず、熱媒体が第1カスケード熱交換器14に流れることなく循環し、第2冷媒が循環すると、冷蔵冷凍回路2では第2冷媒循環回路20により冷蔵ショーケース(冷蔵機器)内が良好に冷却されることになるが、この際、第2カスケード熱交換器22は熱媒体回路30”に介装されており、しかも放熱器25は第2カスケード熱交換器22の下流側に位置しているので、第2冷媒と熱媒体との間で熱交換され、第2冷媒循環回路20の高温の排熱が熱媒体によって吸収され、高温化した熱媒体が第1カスケード熱交換器14に流れることなく熱媒体回路30”の第1冷却器31を循環する。
即ち、空調回路1の熱媒体回路30”の熱媒体が冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20の排熱を利用して良好に昇温する。
従って、弱暖房時には、第1冷媒循環回路10を作動させることなく、第1カスケード熱交換器14で不必要に熱交換してしまうこともなく、第2冷媒循環回路20の排熱のみを熱媒体回路30”で直接利用して第1冷却器31により室内を良好に暖房することが可能である。
冬季等における強暖房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路10、第2冷媒循環回路20及び熱媒体回路30”は図12に示すように制御される。
即ち、強暖房時には、四方弁15が切り換えられて第1冷媒循環回路10が暖房モードで作動され、第2冷媒循環回路20は放熱器25が開閉バルブ26a〜26fにより第2カスケード熱交換器22の下流側に配置され、熱媒体回路30”は開閉バルブ33a〜33cにより第2カスケード熱交換器22が第1カスケード熱交換器14に並列に載置されて作動される。
これにより、強暖房時には、第1冷媒循環回路10の第1冷媒、熱媒体回路30”の熱媒体、第2冷媒循環回路20の第2冷媒は、各々図12にそれぞれ矢印で示すように循環し、第2カスケード熱交換器22が第1カスケード熱交換器14に対し並列であるものの、上記同様、空調回路1の熱媒体回路30”の熱媒体が冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20の排熱を利用してさらに昇温する。
従って、強暖房時には、第1冷媒循環回路10の作動のみならず、やはり第1カスケード熱交換器14で不必要に熱交換してしまうこともなく、第2冷媒循環回路20の排熱をも熱媒体回路30”で直接利用して第1冷却器31により室内を良好に暖房することが可能である。
このように、本発明の第2実施例に係る冷熱システムにおいても、空調回路1と冷蔵冷凍回路2とを一体化した冷熱システムにおいて、熱媒体回路30”を用いて安全性を向上させつつ、省エネルギ化を図ることができる。
そして、当該第2実施例に係る冷熱システムによれば、第2カスケード熱交換器22は第1カスケード熱交換器14に対し上流側に位置して直列に熱媒体回路30”に介装される場合と並列に介装される場合とを切り換えて配置可能であるので、特に空調回路1を暖房に使用する場合において、第2カスケード熱交換器22を第1カスケード熱交換器14に対し並列とすることで熱媒体の第1カスケード熱交換器14への流通を遮断可能にして冷凍冷蔵回路2の第2冷媒循環回路20の排熱を熱媒体を介して第1カスケード熱交換器14で不必要に熱交換することなく空調回路1において利用可能であり、効率よく省エネルギ化を図ることができる。
次に、第3実施例を説明する。
図13を参照すると、本発明の第3実施例に係る冷熱システムの概略構成図が示されており、以下同図に基づき説明する。
同図に示すように、本発明に係る冷熱システムは、大きくは空調回路101と冷蔵冷凍回路102とが一体をなすように構成されている。
空調回路101は、第1冷媒循環回路110と熱媒体回路130と熱媒体回路140とから構成されている。
第1冷媒循環回路110は、第1圧縮機111、熱交換器112、第1膨張装置である第1膨張弁113及び第1カスケード熱交換器114及び四方弁115からなり、四方弁115を切り換えることにより、空調装置を冷房に使用する場合には(冷房モード)、圧縮機111→熱交換器112→膨張弁113→第1カスケード熱交換器114→圧縮機111の順に第1冷媒を循環させることが可能に、空調装置を暖房に使用する場合には(暖房モード)、圧縮機111→第1カスケード熱交換器114→膨張弁113→熱交換器112→圧縮機111の順に逆方向に第1冷媒を循環させることが可能に構成されている。ここに、当該第1冷媒循環回路110で使用される第1冷媒は、上記同様、自然系冷媒(例えば、アンモニア(NH))である。
また、第1冷媒循環回路110には、開閉バルブ118a〜118dにより切り換えることで熱交換器112と置換可能にして熱交換器116が介装されている。
熱媒体回路130は、上記第1カスケード熱交換器114、第1冷却器131及び循環用ポンプ132からなり、第1カスケード熱交換器114→第1冷却器131→循環用ポンプ132→第1カスケード熱交換器114の順に熱媒体を循環させることが可能に構成されている。即ち、第1カスケード熱交換器114は第1冷媒循環回路110と熱媒体回路130とで共有され、第1冷媒と熱媒体回路130の熱媒体との間で熱交換が可能である。ここに、当該熱媒体回路130で使用される熱媒体は、ブライン(例えば、塩化カルシウム水溶液)や水である。
熱媒体回路140は、上記熱交換器116及び循環用ポンプ142からなり、熱交換器116→循環用ポンプ142→熱交換器116の順に熱媒体を循環させることが可能に構成されている。即ち、熱交換器116は第1冷媒循環回路110と熱媒体回路140とで共有され、第1冷媒と熱媒体回路140の熱媒体との間で熱交換が可能である。ここに、当該熱媒体回路140で使用される熱媒体は、上記同様、ブライン(例えば、塩化カルシウム水溶液)や水である。
冷蔵冷凍回路102は、第2冷媒循環回路120から構成されている。
第2冷媒循環回路120は、第2圧縮機121、第2カスケード熱交換器122、第2膨張装置である第2膨張弁123及び第2冷却器124からなり、第2圧縮機121→第2カスケード熱交換器122→第2膨張弁123→第2冷却器124→第2圧縮機121の順に第2冷媒を循環させることが可能に構成されている。ここに、当該第2冷媒循環回路120で使用される第2冷媒は、自然系冷媒(例えば、二酸化炭素(CO))である。
また、第2冷媒循環回路120には、放熱器125が介装されており、開閉バルブ126a、126bにより流路を放熱器125側と放熱器バイパス通路127側とに切り換えることで当該放熱器125への第2冷媒の流通と遮断を選択可能である。
そして、本発明の第3実施例に係る冷熱システムでは、第2カスケード熱交換器122は、開閉バルブ133a〜133dにより熱媒体回路140に介装される場合と熱媒体の流れ方向で視て第1カスケード熱交換器114に対し上流側に位置して直列に熱媒体回路130に介装される場合とを切り換えて配置可能である。即ち、第2カスケード熱交換器122は第2冷媒循環回路120と熱媒体回路130または熱媒体回路140とで共有され、第2冷媒と各熱媒体との間で熱交換が可能である。
以上のように構成された冷熱システムでは、第1冷媒循環回路110が室外側に配置される一方、第2冷媒循環回路120が室内側の冷蔵ショーケース(冷蔵機器)に内装され、熱媒体回路130及び熱媒体回路140が第1冷却器131を含みながら室内に配策されて冷熱システムが一体に構築されている。
なお、図中には示していないが、第1冷媒循環回路110、第2冷媒循環回路120、熱媒体回路130及び熱媒体回路140を制御するための制御装置が設けられており、これにより、空調回路101の使用状況に応じて第1冷媒循環回路110、第2冷媒循環回路120、熱媒体回路130及び熱媒体回路140の各作動要素を制御可能である。
以下、このように構成された本発明の第3実施例に係る冷熱システムの作用効果について説明する。
図14乃至図16を参照すると、図13の冷熱システムにおいて空調回路101を冷房に使用する場合、弱暖房に使用する場合及び強暖房に使用する場合の状態図がそれぞれ示されており、以下これらの図に基づき説明する。
夏季等における冷房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路110、第2冷媒循環回路120、熱媒体回路130及び熱媒体回路140は図14に示すように制御される。
即ち、冷房時には、四方弁115が切り換えられて第1冷媒循環回路110が冷房モードで作動され、第2冷媒循環回路120は放熱器125が開閉バルブ126a、126bにより第2カスケード熱交換器122の上流側に配置され、熱媒体回路130は第2カスケード熱交換器122が開閉バルブ133a〜133dにより第1カスケード熱交換器114の上流側に直列に載置されて作動される。
これにより、冷房時には、第1冷媒循環回路110の第1冷媒、熱媒体回路130の熱媒体、第2冷媒循環回路120の第2冷媒は、各々図14にそれぞれ矢印で示すように循環する。
この場合は、上記第1、2実施例の冷房時の場合と同じである。
これにより、冷房時には、上記同様、冷凍冷蔵回路102の第2冷媒循環回路120の第2冷媒が熱媒体回路130の熱媒体を介しつつ空調回路101の第1冷媒循環回路110を利用して過冷却される。
夏季と冬季の中間期のような弱暖房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路110、第2冷媒循環回路120、熱媒体回路130及び熱媒体回路140は図15に示すように制御される。
即ち、弱暖房時には、第1冷媒循環回路110の作動が停止され、第2冷媒循環回路120は流路が開閉バルブ126a、126bにより放熱器バイパス通路127側に切り換えられて放熱器125への第2冷媒の流通が遮断されて作動され、熱媒体回路130は第2カスケード熱交換器122が開閉バルブ133a〜133dにより第1カスケード熱交換器114の上流側に直列に載置されて作動される。
これにより、弱暖房時には、第1冷媒循環回路110の第1冷媒は流れず、熱媒体回路130の熱媒体、第2冷媒循環回路120の第2冷媒は、各々図15にそれぞれ矢印で示すように循環する。
この場合は、上記第1実施例の弱暖房時の場合と同じである。
これにより、弱暖房時には、第1冷媒循環回路110を作動させることなく、第2冷媒循環回路120の排熱のみを熱媒体回路130で直接利用して第1冷却器131により室内を良好に暖房することが可能である。
冬季等における強暖房時には、制御装置により、第1冷媒循環回路110、第2冷媒循環回路120、熱媒体回路130及び熱媒体回路140は図16に示すように制御される。
即ち、強暖房時には、第1冷媒循環回路110は四方弁115が切り換えられて暖房モードで作動されるとともに開閉バルブ118a〜118dにより熱交換器116が選択されて作動され、第2冷媒循環回路120は流路が開閉バルブ126a、126bにより放熱器バイパス通路127側に切り換えられて放熱器125への第2冷媒の流通が遮断されて作動され、熱媒体回路130及び熱媒体回路140は開閉バルブ133a〜133dにより第2カスケード熱交換器122と第1カスケード熱交換器114が熱交換器116から第1冷媒循環回路110を経て間接的に直列をなすようにして作動される。
これにより、強暖房時には、第1冷媒循環回路110の第1冷媒、熱媒体回路130の熱媒体、熱媒体回路140の熱媒体及び第2冷媒循環回路120の第2冷媒は、各々図16にそれぞれ矢印で示すように循環する。
このように第1冷媒、熱媒体回路130の熱媒体、熱媒体回路140の熱媒体及び第2冷媒が循環すると、空調回路101では第1冷媒循環回路110の高温の第1冷媒で熱媒体回路130の熱媒体が高温化されて第1冷却器131により室内が暖房され、冷蔵冷凍回路102では第2冷媒循環回路120により冷蔵ショーケース(冷蔵機器)内が良好に冷却されることになるが、この際、第2冷媒循環回路120の高温の排熱が熱媒体回路140の熱媒体から第1冷媒循環回路110の第1冷媒を経て熱媒体回路130の熱媒体によって吸収され、第1冷媒循環回路110により高温化した熱媒体がさらに高温化して熱媒体回路130の第1冷却器131を循環する。
従って、上記第1、2実施例の場合と同様、強暖房時には、第1冷媒循環回路110の作動のみならず、第2冷媒循環回路120の排熱をも熱媒体回路130で利用して第1冷却器131により室内を良好に暖房することが可能である。
このように、本発明の第3実施例に係る冷熱システムにおいても、空調回路101と冷蔵冷凍回路102とを一体化した冷熱システムにおいて、熱媒体回路130を用いて安全性を向上させつつ、省エネルギ化を図ることができる。
次に、第4実施例を説明する。
図17を参照すると、本発明の第4実施例に係る冷熱システムの概略構成図が示されており、以下同図に基づき説明する。なお、第4実施例は上記第1〜3実施例に共通するものであって、図17は当該第4実施例に係る部分のみが示されている。
同図に示すように、第4実施例では、第3冷媒が循環する第3冷媒循環回路50と、熱媒体が第2冷媒循環回路20、120の第2冷媒及び第3冷媒循環回路50の第3冷媒と熱交換を行いつつ循環する第2熱媒体回路60とを備えて構成されている。
ここでは、第2熱媒体回路60は、例えば冷凍ショーケース(冷凍機器)に内装されており、第3冷媒循環回路50は、例えば冷蔵ショーケース(冷蔵機器)を通るように配策されている。
このように、空調回路1、101と第2冷媒循環回路20、120及び第3冷媒循環回路50の複数の冷蔵冷凍回路を一体化した冷熱システムであっても、上記第1〜3実施例に示したと同様、熱媒体回路30、30’、30”、130、140や第2熱媒体回路60を用いて安全性を向上させつつ省エネルギ化を図ることができる。
以上で本発明に係る冷熱システムの実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、第1、2実施例においては、第2冷媒循環回路20において放熱器25を第2カスケード熱交換器22の上流側と下流側とに切り換えて配置可能に構成したが、第1、2実施例において第3実施例に示したような流路を放熱器125側と放熱器バイパス通路127側とに切り換える第2冷媒循環回路120を適用するようにしてもよく、逆に、第3実施例において第1、2実施例に示したような放熱器25を第2カスケード熱交換器22の上流側と下流側とに切り換える第2冷媒循環回路20を適用するようにしてもよい。
本発明の第1実施例に係る冷熱システムの概略構成図である。 第1実施例に係る冷熱システムの冷房時の状態を示す図である。 第1実施例に係る冷熱システムの弱暖房時の状態を示す図である。 第1実施例に係る冷熱システムの強暖房時の状態を示す図である。 本発明の第1実施例の変形例に係る冷熱システムの概略構成図である。 第1実施例の変形例に係る冷熱システムの冷房時の状態を示す図である。 第1実施例の変形例に係る冷熱システムの弱暖房時の状態を示す図である。 第1実施例の変形例に係る冷熱システムの強暖房時の状態を示す図である。 本発明の第2実施例に係る冷熱システムの概略構成図である。 第2実施例に係る冷熱システムの冷房時の状態を示す図である。 第2実施例に係る冷熱システムの弱暖房時の状態を示す図である。 第2実施例に係る冷熱システムの強暖房時の状態を示す図である。 本発明の第3実施例に係る冷熱システムの概略構成図である。 第3実施例に係る冷熱システムの冷房時の状態を示す図である。 第3実施例に係る冷熱システムの弱暖房時の状態を示す図である。 第3実施例に係る冷熱システムの強暖房時の状態を示す図である。 本発明の第4実施例に係る冷熱システムの概略構成図である。
符号の説明
1、101 空調回路
2、102 冷蔵冷凍回路
10、110 第1冷媒循環回路
14、114 第1カスケード熱交換器
15、115 四方弁
20、120 第2冷媒循環回路
22、122 第2カスケード熱交換器
25、125 放熱器
26a〜26f 開閉バルブ
30、30’、30”、130、140 熱媒体回路
31 第1冷却器
33a〜33c 開閉バルブ
34 カスケード熱交換器バイパス通路
35a、35b 開閉バルブ
50 第3冷媒循環回路
60 第2熱媒体回路

Claims (21)

  1. 第1圧縮機、熱交換器、第1膨張装置及び第1カスケード熱交換器が順に配設され、第1冷媒が相変化しつつ循環する第1冷媒循環回路、及び、前記第1カスケード熱交換器と第1冷却器との間に設けられ、熱媒体が前記第1冷媒と熱交換を行いつつ循環する熱媒体回路からなる空調回路と、
    第2圧縮機、第2カスケード熱交換器、第2膨張装置及び第2冷却器が順に配設され、第2冷媒が相変化しつつ循環する第2冷媒循環回路とを備え、
    前記第2カスケード熱交換器は、前記第2冷媒が前記熱媒体と熱交換するよう前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする冷熱システム。
  2. 前記第2カスケード熱交換器は、前記第1カスケード熱交換器に対し直列に前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする、請求項1記載の冷熱システム。
  3. 前記第2カスケード熱交換器は、前記熱媒体の流れ方向で視て前記第1カスケード熱交換器の上流側に位置して前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする、請求項2記載の冷熱システム。
  4. 前記熱媒体回路は、前記第1カスケード熱交換器をバイパスするカスケード熱交換器バイパス通路を切換可能に備えることを特徴とする、請求項2または3記載の冷熱システム。
  5. 前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側に位置して放熱器が設けられるとともに該放熱器をバイパスする放熱器バイパス通路が切換可能に設けられていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載の冷熱システム。
  6. さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記第2冷媒を前記放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流すことを特徴とする、請求項5記載の冷熱システム。
  7. 前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側に位置して放熱器が設けられるとともに該放熱器をバイパスする放熱器バイパス通路が切換可能に設けられていることを特徴とする、請求項4記載の冷熱システム。
  8. さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記熱媒体を前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流すことを特徴とする、請求項7記載の冷熱システム。
  9. さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記熱媒体を前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器及び前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流すことを特徴とする、請求項7記載の冷熱システム。
  10. 前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側と下流側とで切換可能に放熱器が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載の冷熱システム。
  11. さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えることを特徴とする、請求項10記載の冷熱システム。
  12. 前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側と下流側とで切換可能に放熱器が設けられていることを特徴とする、請求項4記載の冷熱システム。
  13. さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記熱媒体を前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えることを特徴とする、請求項12記載の冷熱システム。
  14. さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記熱媒体を前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記熱媒体を前記第1カスケード熱交換器及び前記カスケード熱交換器バイパス通路に流し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えることを特徴とする、請求項12記載の冷熱システム。
  15. 前記第2カスケード熱交換器は、前記第1カスケード熱交換器に対し直列と並列とで切換可能に前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする、請求項1記載の冷熱システム。
  16. 前記第2カスケード熱交換器は、前記第1カスケード熱交換器に対し直列であるとき、前記熱媒体の流れ方向で視て前記第1カスケード熱交換器の上流側に位置して前記熱媒体回路に介装されていることを特徴とする、請求項15記載の冷熱システム。
  17. 前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側に位置して放熱器が設けられるとともに該放熱器をバイパスする放熱器バイパス通路が切換可能に設けられていることを特徴とする、請求項15または16記載の冷熱システム。
  18. さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し直列とし且つ前記第2冷媒を前記放熱器へ流し、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し並列にして前記熱媒体の前記第1カスケード熱交換器への流通を遮断し且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流し、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し並列とし且つ前記第2冷媒を前記放熱器バイパス通路へ流すことを特徴とする、請求項17記載の冷熱システム。
  19. 前記第2冷媒循環回路には、前記第2冷媒の流れ方向で視て前記第2カスケード熱交換器の上流側と下流側とで切換可能に放熱器が設けられていることを特徴とする、請求項15または16記載の冷熱システム。
  20. さらに、前記空調回路の作動及び前記第2冷媒循環回路の作動を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、前記空調回路を冷房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を冷房モードに切り換えるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し直列とし且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の上流側に切り換え、弱暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を停止させるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し並列にして前記熱媒体の前記第1カスケード熱交換器への流通を遮断し且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換え、強暖房に使用するときには前記第1冷媒循環回路を暖房モードに切り換えるとともに前記第2カスケード熱交換器を前記第1カスケード熱交換器に対し並列とし且つ前記放熱器を前記第2カスケード熱交換器の下流側に切り換えることを特徴とする、請求項19記載の冷熱システム。
  21. さらに、第3圧縮機、第3カスケード熱交換器、第3膨張装置及び第3冷却器が順に配設され、第3冷媒が相変化しつつ循環する第3冷媒循環回路と、
    前記第2冷媒循環回路の前記第2冷却器と前記第3カスケード熱交換器との間に設けられ、熱媒体が前記第2冷媒及び前記第3冷媒と熱交換を行いつつ循環する第2熱媒体回路とを備えることを特徴とする、請求項1乃至20のいずれか記載の冷熱システム。
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