JP2009014271A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い冷凍能力と高いCOPを維持し、省エネを実現する冷凍サイクル装置を得る。
【解決手段】本発明の冷凍サイクル装置は、空調用冷凍サイクルと、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルと、過冷却用冷凍サイクルと、前記空調用冷凍サイクルと前記過冷却用冷凍サイクルが相互に熱交換可能な冷媒冷媒熱交換器と、前記冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルと前記過冷却用冷凍サイクルが相互に熱交換可能な冷媒冷媒熱交換器と、を備えることによって、外気条件、負荷条件、各機器の運転条件によらず、高い冷凍能力とCOPを維持し、常に省エネを実現するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクル装置に関するものであり、特にスーパーやコンビニエンスストア等の店舗等に使用される空調・冷蔵・冷凍装置において、省エネ性を向上させる技術に関するものである。
スーパーやコンビニエンスストアのように、空調負荷と冷凍負荷のように、温度範囲の異なる複数の熱負荷を賄うことを要求される場合において、1つの冷凍サイクルに圧縮機を複数設け、同じ冷媒を循環させて複数の熱負荷を賄う冷凍サイクル装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、それぞれの熱負荷を賄う独立した複数の冷凍サイクルによって構成され、それぞれの冷凍サイクルを循環する独立した複数の冷媒が互いに熱交換を行い、高段側の冷凍サイクルが低段側の冷凍サイクルの排熱を回収するように冷媒冷媒熱交換器を配置することにより、低段側の冷凍サイクルの過冷却度を増加させ、冷凍能力を増加させ、システム全体として省エネを図る冷凍サイクル装置が提案されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
特開2002−357367号公報(図1、段落0016〜0039) 特開2003−4321号公報(図1〜4、段落0016〜0031) 特開2004−170001号公報(図1、段落0043〜0056)
しかしながら、特許文献1に示す冷凍サイクル装置では、複数の熱負荷が1つの冷凍サイクルで構成されているので、外気温などの周囲環境や空調負荷などの変化時に全体の熱量のバランスをとるために、頻繁なモード切替を行わなければならず、モード切替に伴い無駄なエネルギー損失が発生し、省エネにならないという問題があった。
また、同一の冷媒を熱源側の熱交換器一つに循環させているため、暖房をフルに運転している特定の時期のみ効率が良くなるという効果が得られるが、それ以外の運転モードでは無駄な損失が大きく、省エネにならないという問題があった。
また、特許文献2や特許文献3に記載の冷凍サイクル装置では、複数の熱負荷に対する冷凍サイクルが独立に運転可能であるため、特許文献1の冷凍サイクル装置のような問題点はないが、高段側の冷凍サイクルの熱負荷が小さい場合、過剰運転を回避するために高段側の冷凍サイクルが定期的あるいは不定期にサーモオフ、若しくは運転停止を行う必要があり、この時、低段側の冷凍サイクルの冷凍能力やCOPが、単独で運転した時と同程度の値まで低下するので、省エネにならないという問題があった。
また、特許文献2や特許文献3に記載の冷凍サイクル装置では、外気温度が高い場合において、冷媒冷媒熱交換器に流れる高段側の冷媒の温度が高くなり、低段側の冷凍サイクルに対して大きな過冷却度を付けられなくなり、冷凍機側の冷凍能力とCOPが低下し、省エネにならないという問題があった。
本発明は、従来技術における上記問題を解決するためになされたもので、複数の熱負荷を賄う場合において、高い冷凍能力と高いCOPを維持し、熱交換を行わない従来の冷凍サイクル装置と比較して常に省エネになる冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
また、本発明は、複数の熱負荷を賄う場合において、空調機や冷凍機に対する開発投資を抑え、既設の空調機や冷凍機に対しても導入可能な、高い冷凍能力と高いCOPを維持し、熱交換を行わない従来の冷凍サイクル装置と比較して常に省エネになる冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明の冷凍サイクル装置は、第一の冷媒が循環し、第一の圧縮機と、四方弁と、空調用室外熱交換器と、空調用室内熱交換器と、前記空調用室外熱交換器と前記空調用室内熱交換器との間に設けられ前記第一の冷媒が直列に流れるように複数個配置された第一の空調用絞り手段と、を有する第一の冷凍サイクルと、第二の冷媒が循環し、第二の圧縮機と、物品冷却用室外熱交換器と、物品冷却用絞り手段と、物品冷却用室内熱交換器と、を有する第二の冷凍サイクルと、第三の冷媒が循環し、第三の圧縮機と、過冷却用室外熱交換器と、前記第一の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第一の冷媒冷媒熱交換器と、第一の過冷却用絞り手段と、前記第二の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第二の冷媒冷媒熱交換器と、を有する第三の冷凍サイクルと、
一端が前記第一の冷凍サイクルに複数個設けられた前記第一の空調用絞り手段との間の流路に接続され、他端が前記第一の空調用絞り手段と前記空調用室外熱交換器との間に接続され、第二の空調用絞り手段を有する迂回用の回路と、を備え、前記第一の冷媒冷媒熱交換器は前記迂回用の回路の第二の空調用絞り手段より前記空調用室外熱交換器側に挿入されるとともに前記過冷却用室外熱交換器の出側と前記第一の過冷却用絞り手段の入側との間に挿入され、前記第二の冷媒冷媒熱交換器は前記物品冷却用室外熱交換器の出側と前記物品冷却用絞り手段の入側との間に挿入されるとともに、前記第一の過冷却用絞り手段の出側と前記第三の圧縮機の入側との間に挿入されることを特徴とする。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、第一の冷媒が循環し、第一の圧縮機と、四方弁と、空調用室外熱交換器と、空調用室内熱交換器と、前記空調用室外熱交換器と前記空調用室内熱交換器との間に設けられ前記第一の冷媒が直列に流れるように複数個配置された第一の空調用絞り手段と、を有する第一の冷凍サイクルと、第二の冷媒が循環し、第二の圧縮機と、物品冷却用室外熱交換器と、前記第一の冷媒と前記第二の冷媒とが熱交換を行う第一の冷媒冷媒熱交換器と、第一の物品冷却用絞り手段と、物品冷却用室内熱交換器と、を有する第二の冷凍サイクルと、第三の冷媒が循環し、第三の圧縮機と、過冷却用室外熱交換器と、第一の過冷却用絞り手段と、前記第二の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第二の冷媒冷媒熱交換器と、を有する第三の冷凍サイクルと、一端が前記第一の冷凍サイクルに複数個設けられた前記第一の空調用絞り手段との間の流路に接続され、他端が前記第一の空調用絞り手段と前記空調用室外熱交換器との間に接続され、第二の空調用絞り手段を有する迂回用の回路と、を備え、前記第一の冷媒冷媒熱交換器は前記迂回用の回路の第二の空調用絞り手段より前記空調用室外熱交換器側に挿入されるとともに前記物品冷却用室外熱交換器と前記第一の物品冷却用絞り手段との間に挿入され、前記第二の冷媒冷媒熱交換器は前記物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第一の物品冷却用絞り手段の入側との間に挿入されるとともに、前記第一の過冷却用絞り手段の出側と前記第三の圧縮機の入側との間に挿入されることを特徴とする。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、第一の冷媒が循環し、第一の圧縮機と、第一の物品冷却用室外熱交換器と、第一の物品冷却用絞り手段と、第一の物品冷却用室内熱交換器と、を有する第一の冷凍サイクルと、第二の冷媒が循環し、第二の圧縮機と、第二の物品冷却用室外熱交換器と、第二の物品冷却用絞り手段と、第二の物品冷却用室内熱交換器と、を有する第二の冷凍サイクルと、第三の冷媒が循環し、第三の圧縮機と、過冷却用室外熱交換器と、前記第一の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第一の冷媒冷媒熱交換器と、過冷却用絞り手段と、前記第二の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第二の冷媒冷媒熱交換器と、を有する第三の冷凍サイクルと、を備え、一端が前記第一の物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第一の物品冷却用絞り手段の入側との間の流路に接続され、他端が前記第一の物品冷却用室内熱交換器の出側と前記第一の圧縮機の入側との間に接続され、第三の物品冷却用絞り手段を有する迂回用の回路と、を備え、前記第一の冷媒冷媒熱交換器は前記迂回用の回路の前記第三の物品冷却用絞り手段の下流に挿入されるとともに前記過冷却用室外熱交換器の出側と前記過冷却用絞り手段の入側との間に挿入され、前記第二の冷媒冷媒熱交換器は前記第二の物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第二の物品冷却用絞り手段の入側との間に挿入されるとともに、前記過冷却用絞り手段の出側と前記第三の圧縮機の入側との間に挿入されることを特徴とする。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、第一の冷媒が循環し、第一の圧縮機と、第一の物品冷却用室外熱交換器と、第一の物品冷却用絞り手段と、第一の物品冷却用室内熱交換器と、を有する第一の冷凍サイクルと、第二の冷媒が循環し、第二の圧縮機と、第二の物品冷却用室外熱交換器と、前記第一の冷媒と前記第二の冷媒とが熱交換を行う第一の冷媒冷媒熱交換器と、第二の物品冷却用絞り手段と、第二の物品冷却用室内熱交換器と、を有する第二の冷凍サイクルと、第三の冷媒が循環し、第三の圧縮機と、過冷却用室外熱交換器と、過冷却用絞り手段と、前記第二の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第二の冷媒冷媒熱交換器と、を有する第三の冷凍サイクルと、を備え、
一端が前記第一の物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第一の物品冷却用絞り手段の入側との間の流路に接続され、他端が前記第一の物品冷却用室内熱交換器の出側と前記第一の圧縮機の入側との間に接続され、第三の物品冷却用絞り手段を有する迂回用の回路と、を備え、前記第一の冷媒冷媒熱交換器は前記迂回用の回路の前記第三の物品冷却用絞り手段の下流に挿入されるとともに前記第二の物品冷却用室外熱交換器と前記第二の物品冷却用絞り手段との間に挿入され、前記第二の冷媒冷媒熱交換器は前記第二の物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第二の物品冷却用絞り手段の入側との間に挿入されるとともに、前記過冷却用絞り手段の出側と前記第三の圧縮機の入側との間に挿入されることを特徴とする。
本発明によれば、複数の熱負荷を賄う場合において、熱交換を行わない従来の冷凍サイクル装置と比較して常に高い冷凍能力と高いCOPを維持し、以って省エネを実現する冷凍サイクル装置を得られる。
本発明によれば、複数の熱負荷を賄う場合において、汎用の空調機や冷凍機を用いて、熱交換を行わない従来の冷凍サイクル装置と比較して常に高い冷凍能力と高いCOPを維持し、以って省エネを実現する冷凍サイクル装置を得られる。
実施の形態1.
図1と図3から図7は本発明の実施の形態1を示す冷凍サイクル装置を示している。まずは図1を用いて、冷凍サイクルの構成および動作について説明する。図1に示すように、冷凍サイクル装置は、空調用冷凍サイクル1と、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と、過冷却用冷凍サイクル3とから構成されており、空調用冷凍サイクル1と過冷却用冷凍サイクル3とは冷媒冷媒熱交換器41aで、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と過冷却用冷凍サイクル3とは冷媒冷媒熱交換器51で、双方の冷媒が混じることなく熱交換を行うように構成されている。
空調用冷媒が循環する空調用冷凍サイクル1は、室内空調を行う主回路と、過冷却用冷凍サイクル3と熱交換を行う分岐回路によって構成し、室内空調を行う主回路は、空調用圧縮機11と、空調用室外熱交換器12と、空調用受液器14と、空調用絞り手段15a、15b、15cと、空調用室内熱交換器17a、17bと、を空調用冷媒配管10で接続することにより構成し、過冷却用冷凍サイクル3と熱交換を行う分岐回路は、冷媒冷媒熱交換器41aと、空調用絞り手段19a、19b、19cと、を空調用冷媒配管10a、10b、10cによって接続することにより構成されている。
空調用冷凍サイクルが冷房モードの場合、空調用圧縮機11を出た空調用冷媒は、四方弁18から空調用室外熱交換器12に向かい、当該空調用室外熱交換器12にて空調用室外送風機13の作用によって室外空気に放熱し、空調用絞り手段15cにて膨張して中間圧冷媒となり、更に空調用絞り手段15a、15bにて膨張して低温低圧冷媒となり、空調用室内送風機16a、16bの作用によって空調用室内熱交換器17a、17bにて吸熱し室内に冷熱を供給する。一方、空調用絞り手段15cを出た空調用冷媒の一部が空調用冷媒配管10aから分岐し、空調用絞り手段19aによって低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器41aにて過冷却用冷凍サイクル3を流れる高温の過冷却用冷媒と熱交換をして蒸発し、空調用冷媒配管10cを通って空調用圧縮機11へ戻る。この時、空調用絞り手段19bは閉じ、空調用絞り手段19cは開いており、分岐回路への流量は空調用絞り手段19aの開度によって調節している。
空調用冷凍サイクルが暖房モードの場合、空調用圧縮機11を出た空調用冷媒は、四方弁18から空調用室内熱交換器17a、17bに向かい、当該空調用室内熱交換器17a、17bにて空調用室内送風機16a、16bの作用によって室内に温熱を供給し、空調用絞り手段15a、15bにて膨張して中間圧冷媒となり、更に空調用絞り手段15cにて低温低圧冷媒となり、空調用室外送風機13の作用によって空調用室外熱交換器12にて吸熱して蒸発する。一方、空調用絞り手段15a、15bを出た空調用冷媒の一部が空調用冷媒配管10aから分岐し、空調用絞り手段19aによって低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器41aにて過冷却用冷凍サイクル3を流れる高温の過冷却用冷媒と熱交換をして蒸発し、空調用冷媒配管10bを通って空調用絞り手段15cを通過した空調用冷媒と合流する。この時、空調用絞り手段19cは閉じ、空調用絞り手段19bは開いており、分岐回路への流量は空調用絞り手段19aの開度によって調節されている。
冷蔵用または冷凍用冷媒が循環する冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2は、冷蔵用または冷凍用圧縮機21と、冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22と、冷蔵用または冷凍用受液器24と、冷媒冷媒熱交換器51と、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25bと、冷蔵用または冷凍用室内熱交換器27a、27bと、を冷蔵用または冷凍用冷媒配管20で接続することにより構成している。
冷蔵用または冷凍用圧縮機21を出た冷蔵用または冷凍用冷媒は、冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22にて冷蔵用または冷凍用室外送風機23の作用によって室外空気に放熱し、冷媒冷媒熱交換器51にて過冷却用冷凍サイクル3を流れる低温の過冷却用冷媒と熱交換をして過冷却度を増加させ、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25bにて膨張して低温低圧冷媒となり、冷蔵用または冷凍用室内送風機26a、26bの作用によって冷蔵用または冷凍用室内熱交換器27a、27bにて吸熱し室内に冷熱を供給する。
過冷却用冷媒が循環する過冷却用冷凍サイクル3は、過冷却用圧縮機31と、過冷却用室外熱交換器32と、過冷却用受液器34と、冷媒冷媒熱交換器41aと、過冷却用絞り手段35と、冷媒冷媒熱交換器51と、を過冷却用冷媒配管30で接続することにより構成している。
過冷却用圧縮機31を出た過冷却用冷媒は、過冷却用室外熱交換器32にて過冷却用室外送風機33の作用によって室外空気に放熱し、冷媒冷媒熱交換器41aにて空調用冷凍サイクル1を流れる低温の空調用冷媒と熱交換をして過冷却度を増加させ、過冷却用絞り手段35にて膨張して低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器51にて冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2を流れる高温の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして蒸発し、過冷却用圧縮機31へ戻る。
なお、図1において、空調用絞り手段19b、19cは、空調用冷媒配管10b、10cの流路切替手段として用いているので、より安価な流路切替手段を用いても省エネは大きく悪化はしないので、電磁弁や逆止弁を用いて構成してもよい。また、暖房時に空調用絞り手段15a、15bを出た空調用冷媒の一部が空調用冷媒配管10aから分岐するとしたが、空調用絞り手段15cを全閉にすることで空調用冷媒の全部を空調用冷媒配管10aに流してもよい。また空調用絞り手段15a、15b、15c、19a、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25b、過冷却用絞り手段35は、毛細管等の安価な冷媒流量調節手段、あるいは電子膨張弁による緻密な流量制御手段のいずれを使用してもよい。
また、空調用圧縮機11、冷蔵用または冷凍用圧縮機21、過冷却用圧縮機31は、レシプロ、ロータリー、スクロール、スクリューなどの各種タイプのいずれのものを用いてもよく、回転数可変可能のものでも、回転数固定のものでも構わない。
また、空調用冷凍サイクル1と冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と過冷却用冷凍サイクル3の内部を流れる冷媒はどんなものでもよく、二酸化炭素、炭化水素、ヘリウム、のような自然冷媒、HFC410A、HFC407C、HFC404Aなどの代替冷媒など塩素を含まない冷媒、もしくは既存の製品に使用されているR22、R134aなどのフロン系冷媒のいずれでもよい。
また、空調用冷凍サイクル1と冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と過冷却用冷凍サイクル3、とはそれぞれ独立した冷媒回路になっており、内部を流れる冷媒は同じ種類のものでもよいし、別の種類のものでも構わないが、それぞれ混ざることなく冷媒冷媒熱交換器41a、51にて互いに熱交換をして流れている。
また、空調用室外熱交換器12、冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22、過冷却用室外熱交換器32においてそれぞれの冷媒が空気から吸熱する場合を示しているが、これに限るものではなく、水、冷媒、ブライン等から吸熱するように構成してもよい。また、空調用室外送風機13、冷蔵用または冷凍用室外送風機23、過冷却用室外送風機33はポンプ等でもよい。また、図1は空調用室内熱交換器と、冷蔵用または冷凍用室内熱交換器とがそれぞれ2台の場合の構成例であるが3台以上の複数でもあるいは1台でもよくそれぞれの台数が異なってもよく、またそれぞれの室内機の容量が大から小まで異なっていても、全てが同一容量でもよい。また、空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2、過冷却用冷凍サイクル3において余剰冷媒をそれぞれ受液器によって貯蔵する場合を示したが、これに限るものではなく、冷凍サイクルにおいて放熱器となる熱交換器にて貯蔵することとして受液器を取り除いてもよい。
空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2、過冷却用冷凍サイクル3を、P−h線図中に示したものを図2に示す。図2(a)は冷房モードのP−h線図、図2(b)は暖房モードのP−h線図を表す。図2において、本発明による冷凍サイクル装置のP−h線図を実線で示し、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2が過冷却用冷凍サイクル3と熱交換しない場合のP−h線図を点線で、過冷却用冷凍サイクル3が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2とは熱交換を行うが、空調用冷凍サイクル1と熱交換しない場合のP−h線図を一点鎖線で、空調用冷凍サイクル1が過冷却用冷凍サイクル3と熱交換しない場合のP−h線図を二点鎖線で示す。
図2からわかるように、本発明による冷凍サイクル装置において、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25b入口の冷媒の温度が、熱交換を行わずに単独で運転した場合よりもΔTc2だけ低下し、冷蔵用または冷凍用室内熱交換器27a、27bの入口側と出口側ではこの温度差分だけ冷媒のエンタルピー差Δhが増加し、冷蔵用または冷凍用室内熱交換器27a、27bにおける単位冷媒流量あたりの冷媒の吸熱量、いわゆる冷凍効果、が増加し、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の冷凍能力が増加する。
また、この時、同じ冷蔵用または冷凍用熱負荷に対する冷蔵用または冷凍用冷媒の循環量が低減され、冷蔵用または冷凍用冷媒の循環に用いられる動力が少なくて済むので、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2のCOPが、熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも高くなり、省エネとなる。また、冷媒循環量が減ることにより配管での圧損が減るため、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の配管サイズを小さくすることができ施工性が向上するとともに、配管での熱損失が低減され省エネとなる。
また、過冷却用冷凍サイクル3は、空調用冷凍サイクル1との熱交換により、熱交換が無い場合よりも過冷却度が増加し、冷凍能力を増加させることが出来るので、空調用冷凍サイクル1との熱交換がない場合よりも省エネとなる。
また、過冷却用冷凍サイクル3は、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25bの出口が二相となるように運転するために通常、蒸発温度Te3が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の蒸発温度Te2よりも高くなる。また図1のように過冷却用冷凍サイクル3、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2ともに外気による空冷熱交換器により放熱器を構成した場合、凝縮温度は同程度となるので、過冷却用冷凍サイクル3のCOPは、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずに単体で運転する場合のCOPよりも高くなる。
また、空調用冷凍サイクル1は、冷房モードの場合は、蒸発温度Te1は最低でも0℃以上で使用されることが多く、物品冷却用で使用される冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の蒸発温度Te2は、冷蔵用途で−10℃程度、冷凍用途で−40℃程度、で使用されることが多いため、蒸発温度は空調用冷凍サイクル1の方が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2よりも高くなる。また、図1のように空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2ともに外気による空冷熱交換器により放熱器を構成した場合、凝縮温度は同程度となるので、空調用冷凍サイクル1のCOPは、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずに単独で運転する場合のCOPよりも高くなる。
また、空調用冷凍サイクル1が過冷却用冷凍サイクル3の過冷却度を増加させるときに受け取る温熱は、空調用冷凍サイクル1が冷房モードの場合は冷熱負荷となって空調用圧縮機における機械入力を要するが、暖房モードの場合は蒸発器の熱源となるので、蒸発温度の上昇、若しくは蒸発器用送風機入力の低減へと繋がるので、空調用冷凍サイクル1、過冷却用冷凍サイクル3ともに、熱交換を行わない場合よりもCOPが高くなる。
従って、本発明による冷凍サイクル装置のCOPは、空調用冷凍サイクルが冷房モードであるか暖房モードであるかによらず、空調用冷凍サイクルと冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずにそれぞれ単独で運転する場合のCOPよりも高くなり、省エネとなる。
また、空調用冷凍サイクル1が電源OFFやサーモオフ、または冷媒や油を交換するリプレースや機器の交換や修理を行うメンテナンスなどにより運転を停止している場合においても、過冷却用冷凍サイクル3との熱交換によって、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の過冷却度を増加させることができるので、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2が熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも冷凍効果、COPともに大きい運転を維持することが出来、省エネとなる。
また、外気温度が高く、空調負荷も高い場合であって、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度が高い場合、従来の空調用冷凍サイクルと冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルのみにより構成される冷凍サイクル装置においては冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルの過冷却度を充分に増加させることが出来なかったが、本発明による冷凍サイクル装置では、過冷却用冷凍サイクル3との熱交換によって、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の過冷却度を増加させることが出来るので、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも省エネとなる。
図3は、図1に示す冷凍サイクル装置に加えて、過冷却用室外熱交換器32を迂回するように並列に配置される過冷却用冷媒配管30aと、過冷却用冷媒配管30aと過冷却用室外熱交換器32に流れる過冷却用冷媒の分配を制御する過冷却用絞り手段39a、39bと、過冷却用受液器34の上流で過冷却用室外熱交換器32を迂回した過冷却用冷媒の放熱器として機能するように配置された空調用冷媒と過冷却用冷媒が熱交換を行う冷媒冷媒熱交換器41bと、を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置を示している。
図3において、過冷却用絞り手段39bを開き、過冷却用絞り手段39aを閉じた状態での空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2、過冷却用冷凍サイクル3との基本的な動作は図1と同様なので説明を省略する。
図3において、空調用冷凍サイクル1が暖房運転を行う場合であって、過冷却用冷凍サイクル3の過冷却用絞り手段39bを閉じ、過冷却用絞り手段39aを開いた場合、図1の冷凍サイクル装置では過冷却用室外熱交換器32において外気に放熱していた温熱を放熱しないで全て、冷媒冷媒熱交換器41bを介して空調用冷凍サイクル1の蒸発熱源として利用できるので、図1に示す冷凍サイクル装置よりも更に、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度の上昇、若しくは蒸発器用送風機入力の低減を実現でき、以ってCOPが向上し、省エネが実現できる。
図4は、図3に示す冷凍サイクル装置から、過冷却用受液器34と冷媒冷媒熱交換器41bとを取り除いた冷凍サイクル装置を示している。
図4において、過冷却用絞り手段39bを開き、過冷却用絞り手段39aを閉じた状態での空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2、過冷却用冷凍サイクル3の基本的な動作は、余剰冷媒を受液器ではなく放熱器に貯蔵する点以外は、図1と同様なので説明を省略する。
図4において、空調用冷凍サイクル1が暖房運転を行う場合であって、過冷却用冷凍サイクル3の過冷却用絞り手段39bを閉じ、過冷却用絞り手段39aを開いた場合、図1の冷凍サイクル装置では過冷却用室外熱交換器32において外気に放熱していた温熱を放熱しないで全て、冷媒冷媒熱交換器41aを介して空調用冷凍サイクル1の蒸発熱源として利用できるので、図1に示す冷凍サイクル装置よりも更に、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度の上昇、若しくは蒸発器用送風機入力の低減を実現でき、以ってCOPが向上し、省エネが実現できる。
また、図4においては、図3のような受液器がないため、受液器の上流に放熱器としての冷媒冷媒熱交換器と、受液器の下流に過冷却度を増加させるための冷媒冷媒熱交換器と、を配置するような構成にする必要がないため、冷媒冷媒熱交換器の数を減ずることが出来るので、より安価に省エネを実現することが出来る。
図5は、図1に示す冷凍サイクル装置に加えて、空調用室外熱交換器12を迂回するように並列に配置される空調用冷媒配管10dと、空調用冷媒配管10dと空調用室外熱交換器12に流れる冷媒の分配を制御する空調用絞り手段19d、19eと、を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置を示している。
図5において、空調用絞り手段19eを開き、空調用絞り手段19dを閉じた状態での基本的な動作は、図1に示す冷凍サイクル装置と実質的に同一なので、説明を省略する。
図5に示す空調用冷凍サイクル1が、空調用絞り手段19eを開き、空調用絞り手段19dを閉じた状態で、暖房運転を行う場合、冷媒冷媒熱交換器41aにおける熱交換量が空調用冷凍サイクル1の必要とする蒸発熱量以下ならば、空調用室外熱交換器12が蒸発器として機能しなくてはならないので、蒸発温度が外気の温度よりも低い必要があるが、逆に冷媒冷媒熱交換器41aにおける熱交換量が空調用冷凍サイクル1の必要とする蒸発熱量以上ならば、空調用室外熱交換器12が蒸発器として機能する必要がないため、蒸発温度を外気温度よりも高くすることが出来る。
しかしこの場合、空調用室外熱交換器12が放熱器として機能してしまい、蒸発温度増加を阻害する方向に働く。
このような場合、図5において、空調用冷凍サイクル1の空調用絞り手段19eを閉じ、空調用絞り手段19dを開いた場合、空調用冷媒が空調用室外熱交換器12にて外気と熱交換を行うことがないため、図1に示す冷凍サイクル装置よりも更に、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度の上昇、若しくは蒸発器用送風機入力の低減を実現でき、以ってCOPが向上し、省エネが実現できる。
なお、図5は、図1に示す冷凍サイクル装置に加えて、空調用室外熱交換器12を迂回するように並列に配置される空調用冷媒配管10dと、空調用冷媒配管10dと空調用室外熱交換器12に流れる空調用冷媒の分配を制御する空調用絞り手段19d、19eと、を備えたものであるが、図3や図4に示す冷凍サイクル装置に対して、同様に空調用室外熱交換器12を迂回する回路を加えてもよく、この場合も同様の効果が期待できるのは当然である。
また、空調用冷凍サイクル1を制御すると、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2を制御する制御装置(制御手段)と、過冷却用冷凍サイクル3を制御する制御装置とが、それぞれ通信手段を備えて有線または無線による通信により、相互の情報をやりとりすることができれば、連携して制御を行うことが可能となるため、より高度な、より安定性の増した、省エネシステムが構築できる。
例えば、図1と図3から図5に示す冷凍サイクル装置において、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の運転状態が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の制御装置から過冷却用冷凍サイクル3の制御装置に送信されるようにシステムを構成すれば、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2のON/OFFに合わせて過冷却用冷凍サイクル3のON/OFFタイミングを制御でき、無駄な運転が無くなり、省エネとなる。
また、図3または図4に示す冷凍サイクル装置において、空調用冷凍サイクル1の運転状態が空調用冷凍サイクル1の制御装置から過冷却用冷凍サイクル3の制御装置に送信されるようにシステムを構成すれば、空調用冷凍サイクル1が暖房モードとなった時に、過冷却用絞り手段39bを閉じ、過冷却用絞り手段39aを開くことによって、過冷却用圧縮機から吐出された高温の過冷却用冷媒をバイパスさせることで、適切なタイミングで確実に過冷却用冷凍サイクル3で排熱されることなく、この熱を全て空調用冷凍サイクル1の蒸発熱源に利用するように動作を制御することができ、省エネとなる。
なお、通常、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度は、暖房モード運転中は外気温度より数度程度低い温度となり、冷房モード運転中は20℃以上の差が生じ、運転停止中は外気温度と同程度の温度となる。従って、冷媒冷媒熱交換器41aまたは41bに空調用冷媒の蒸発温度検出手段を設け、その検出値と、外気温度と、を過冷却用冷凍サイクル3の制御装置に送信されるようにシステムを構成すれば、空調用冷凍サイクル1の制御装置と通信することなく、空調用冷凍サイクル1の運転状態を推定することが出来るので、より安価に省エネを実現することが出来る。
図6は、図1に示す冷凍サイクル装置から、空調用冷媒配管10cと、空調用絞り手段19cとを取り除いた冷凍サイクル装置を示しており、この冷凍サイクル装置においても本発明による省エネ効果を得ることが出来る。
空調用冷凍サイクル1が暖房モードの場合、図1、図6ともに冷媒冷媒熱交換器41aを流れる冷媒が空調用絞り手段19aから空調用絞り手段19bの方向に向かって流れるが、空調用冷凍サイクル1が冷房モードの場合、図1においては暖房モードと同じく空調用絞り手段19aから空調用絞り手段19bの方向に向かって流れるのに対し、図6においては反対に空調用絞り手段19bから空調用絞り手段19aの方向に向かって流れる。
図6に示す冷凍サイクル装置では空調用冷媒配管10cと空調用絞り手段19cを除く分だけ原材料費低減を図ることが出来、また空調用冷凍サイクルと接続する配管施工工事の工程が減少し、工事コスト低減も図ることが出来るので、より安価に省エネを実現することが出来る。
図7は図6に示す冷凍サイクル装置から、空調用冷媒配管10の内、空調用絞り手段15cを通り、空調用冷媒配管10a、10bと並列に配置される部分と、空調用絞り手段15cと、を取り除いた冷凍サイクルを示しており、この冷凍サイクル装置においても図6と同様の効果を得ることが出来る。
空調用冷凍サイクル1が暖房モードの場合、図6においては空調用絞り手段19aと空調用絞り手段15cとを調節することで空調用冷媒配管10aを循環する冷媒循環量を調節することが出来るが、図7においては、全ての冷媒が空調用冷媒配管10aを循環することになる。
図7に示す冷凍サイクル装置では、空調用絞り手段15cを削減することが出来るので、より安価に省エネを実現することが出来る。
実施の形態2.
図8と図10から図14は本発明の実施の形態2を示す冷凍サイクル装置を示している。まずは図8を用いて、冷凍サイクルの構成および動作について説明する。図8に示すように、冷凍サイクル装置は、空調用冷凍サイクル1と、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と、過冷却用冷凍サイクル3とから構成されており、空調用冷凍サイクル1と冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2とは冷媒冷媒熱交換器41aで、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と過冷却用冷凍サイクル3とは冷媒冷媒熱交換器51で、双方の冷媒が混じることなく熱交換を行うように構成している。
空調用冷媒が循環する空調用冷凍サイクル1は、室内空調を行う主回路と、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と熱交換を行う分岐回路によって構成し、室内空調を行う主回路は、空調用圧縮機11と、空調用室外熱交換器12と、空調用受液器14と、空調用絞り手段15a、15b、15cと、空調用室内熱交換器17a、17bと、を空調用冷媒配管10で接続することにより構成し、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と熱交換を行う分岐回路は、冷媒冷媒熱交換器41aと、空調用絞り手段19a、19b、19cと、を空調用冷媒配管10a、10b、10cによって接続することにより構成している。
空調用冷凍サイクルが冷房モード場合、空調用圧縮機11を出た空調用冷媒は、四方弁18から空調用室外熱交換器12に向かい、当該空調用室外熱交換器12にて空調用室外送風機13の作用によって室外空気に放熱し、空調用絞り手段15cにて膨張して中間圧冷媒となり、更に空調用絞り手段15a、15bにて膨張して低温低圧冷媒となり、空調用室内送風機16a、16bの作用によって空調用室内熱交換器17a、17bにて吸熱し室内に冷熱を供給するとともに、空調用絞り手段15cを出た空調用冷媒の一部が空調用冷媒配管10aから分岐し、空調用絞り手段19aによって低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器41aにて冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2を流れる高温の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして蒸発し、空調用冷媒配管10cを通って空調用圧縮機11へ戻る。この時、空調用絞り手段19bは閉じ、空調用絞り手段19cは開いており、分岐回路への流量は空調用絞り手段19aの開度によって調節している。
空調用冷凍サイクルが暖房モードの場合、空調用圧縮機11を出た空調用冷媒は、四方弁18から空調用室内熱交換器17a、17bに向かい、当該空調用室内熱交換器17a、17bにて空調用室内送風機16a、16bの作用によって室内に温熱を供給し、空調用絞り手段15a、15bにて膨張して中間圧冷媒となり、更に空調用絞り手段15cにて低温低圧冷媒となり、空調用室外送風機13の作用によって空調用室外熱交換器12にて吸熱して蒸発するとともに、空調用絞り手段15a、15bを出た空調用冷媒の一部が空調用冷媒配管10aから分岐し、空調用絞り手段19aによって低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器41aにて冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2を流れる高温の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして蒸発し、空調用冷媒配管10bを通って空調用絞り手段15cを通過した空調用冷媒と合流する。この時、空調用絞り手段19cは閉じ、空調用絞り手段19bは開いており、分岐回路への流量は空調用絞り手段19aの開度によって調節している。
冷蔵用または冷凍用冷媒が循環する冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2は、冷蔵用または冷凍用圧縮機21と、冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22と、冷蔵用または冷凍用受液器24と、冷媒冷媒熱交換器41aと、冷媒冷媒熱交換器51と、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25bと、冷蔵用または冷凍用室内熱交換器27a、27bと、を冷蔵用または冷凍用冷媒配管20で接続することにより構成している。
冷蔵用または冷凍用圧縮機21を出た冷蔵用または冷凍用冷媒は、冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22にて冷蔵用または冷凍用室外送風機23の作用によって室外空気に放熱し、冷媒冷媒熱交換器41aにて空調用冷凍サイクル1を流れる低温の空調用冷媒と熱交換をして過冷却度を増加させ、更に冷媒冷媒熱交換器51にて過冷却用冷凍サイクル3を流れる低温の過冷却用冷媒と熱交換をして過冷却度を増加させ、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25bにて膨張して低温低圧冷媒となり、冷蔵用または冷凍用室内送風機26a、26bの作用によって冷蔵用または冷凍用室内熱交換器27a、27bにて吸熱し室内に冷熱を供給する。
過冷却用冷媒が循環する過冷却用冷凍サイクル3は、過冷却用圧縮機31と、過冷却用室外熱交換器32と、過冷却用受液器34と、過冷却用絞り手段35と、冷媒冷媒熱交換器51と、を過冷却用冷媒配管30で接続することにより構成している。
過冷却用圧縮機31を出た過冷却用冷媒は、過冷却用室外熱交換器32にて過冷却用室外送風機33の作用によって室外空気に放熱し、過冷却用絞り手段35にて膨張して低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器51にて冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2を流れる高温の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして蒸発し、過冷却用圧縮機31へ戻る。
なお、図8においては、空調用絞り手段19b、19cは、空調用冷媒配管10b、10cの流路切替手段として用いているので、より安価な流路切替手段を用いても省エネは大きく悪化はしないので、電磁弁や逆止弁を用いて構成してもよい。また、暖房時に空調用絞り手段15a、15bを出た空調用冷媒の一部が空調用冷媒配管10aから分岐するとしたが、空調用絞り手段15cを全閉にすることで空調用冷媒の全部を空調用冷媒配管10aに流してもよい。また空調用絞り手段15a、15b、15c、19a、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25b、過冷却用絞り手段35は、毛細管等の安価な冷媒流量調節手段、あるいは電子膨張弁による緻密な流量制御手段のいずれを使用してもよい。
また、空調用圧縮機11、冷蔵用または冷凍用圧縮機21、過冷却用圧縮機31は、レシプロ、ロータリー、スクロール、スクリューなどの各種タイプのいずれのものを用いてもよく、回転数可変可能のものでも、回転数固定のものでも構わない。
また、空調用冷凍サイクル1と冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と過冷却用冷凍サイクル3の内部を流れる冷媒はどんなものでもよく、二酸化炭素、炭化水素、ヘリウム、のような自然冷媒、HFC410A、HFC407C、HFC404Aなどの代替冷媒など塩素を含まない冷媒、もしくは既存の製品に使用されているR22、R134aなどのフロン系冷媒のいずれでもよい。
また、空調用冷凍サイクル1と冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2と過冷却用冷凍サイクル3、とはそれぞれ独立した冷媒回路になっており、内部を流れる冷媒は同じ種類のものでもよいし、別の種類のものでも構わないが、それぞれ混ざることなく冷媒冷媒熱交換器41a、51にて互いに熱交換をして流れている。
また、空調用室外熱交換器12、冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22、過冷却用室外熱交換器32においてそれぞれの冷媒が空気から吸熱する場合を示しているが、これに限るものではなく、水、冷媒、ブライン等から吸熱するように構成してもよい。また、空調用室外送風機13、冷蔵用または冷凍用室外送風機23、過冷却用室外送風機33はポンプ等でもよい。また、図8は空調用室内熱交換器と、冷蔵用または冷凍用室内熱交換器とがそれぞれ2台の場合の構成例であるが3台以上の複数でもあるいは1台でもよくそれぞれの台数が異なってもよく、またそれぞれの室内機の容量が大から小まで異なっていても、全てが同一容量でもよい。また、空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2、過冷却用冷凍サイクル3において余剰冷媒をそれぞれ受液器によって貯蔵する場合を示したが、これに限るものではなく、それぞれの冷凍サイクルにおいて放熱器となる熱交換器にて貯蔵してもよい。
空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2、過冷却用冷凍サイクル3を、P−h線図中に示したものを図9に示す。図9(a)は冷房モードのP−h線図、図9(b)は暖房モードのP−h線図を表す。図9において、本発明による冷凍サイクル装置のP−h線図を実線で示し、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが空調用冷凍サイクルとも過冷却用冷凍サイクルとも熱交換しない場合のP−h線図を点線で、空調機が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルと熱交換しない場合のP−h線図を二点鎖線で示す。
図9からわかるように、本発明による冷凍サイクル装置において、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25b入口の冷媒の温度が、熱交換を行わずに単独で運転した場合よりもΔTc2だけ低下し、冷蔵用または冷凍用室内熱交換器26a、26bの入口側と出口側ではこの温度差分だけ冷媒のエンタルピー差Δhが増加し、冷蔵用または冷凍用室内熱交換器26a、26bにおける単位冷媒流量あたりの冷媒の吸熱量、いわゆる冷凍効果、が増加し、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の冷凍能力が増加する。
また、この時、同じ冷蔵用または冷凍用熱負荷に対する冷蔵用または冷凍用冷媒の循環量が低減され、冷蔵用または冷凍用冷媒の循環に用いられる動力が少なくて済むので、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2のCOPが、熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも高くなり、省エネとなる。また、冷媒循環量が減ることにより配管での圧損が減るため、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の配管サイズを小さくすることができ施工性が向上するとともに、配管での熱損失が低減され省エネとなる。
また、過冷却用冷凍サイクル3は、冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25bの出口が二相となるように運転するために通常、蒸発温度が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の蒸発温度よりも高くなる。また図8のように過冷却用冷凍サイクル3、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2ともに外気による空冷熱交換器により放熱器を構成した場合、凝縮温度は同程度となるので、過冷却用冷凍サイクル3のCOPは、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずに単独で運転する場合のCOPよりも高くなる。
また、空調用冷凍サイクル1は、冷房モードの場合は、蒸発温度は最低でも0℃以上で使用されることが多く、物品冷却用で使用される冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の蒸発温度は、冷蔵用途で−10℃程度、冷凍用途で−40℃程度、で使用されることが多いため、蒸発温度は空調用冷凍サイクル1の方が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2よりも高くなる。また、図8のように空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2ともに外気による空冷熱交換器により放熱器を構成した場合、凝縮温度は同程度となるので、空調用冷凍サイクル1のCOPは、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずに単独で運転する場合のCOPよりも高くなる。
また、空調用冷凍サイクル1が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の過冷却度を増加させるときに受け取る温熱は、空調用冷凍サイクル1が冷房モードの場合は冷熱負荷となって空調用圧縮機における機械入力を要するが、暖房モードの場合は蒸発器の熱源となるので、蒸発温度の上昇、若しくは蒸発器用送風機入力の低減へと繋がるので、空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2ともに、熱交換を行わない場合よりもCOPが高くなる。
従って、本発明による冷凍サイクル装置のCOPは、空調用冷凍サイクルが冷房モードであるか暖房モードであるかによらず、空調用冷凍サイクルと冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずにそれぞれ単独で運転する場合のCOPよりも高くなり、省エネとなる。
また、空調用冷凍サイクル1が電源OFFやサーモオフ、または冷媒や油を交換するリプレースや機器の交換や修理を行うメンテナンスなどにより運転を停止している場合においても、過冷却用冷凍サイクル3との熱交換によって、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の過冷却度を増加させることができるので、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2が熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも冷凍効果、COPともに大きい運転を維持することが出来、省エネとなる。
また、外気温度が高く、空調負荷も高い場合であって、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度が高い場合、従来の空調用冷凍サイクルと冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルのみにより構成される冷凍サイクル装置においては冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルの過冷却度を充分に増加させることが出来なかったが、本発明による冷凍サイクル装置では、過冷却用冷凍サイクル3との熱交換によって、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の過冷却度を増加させることが出来るので、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも省エネとなる。
図10は、図8に示す冷凍サイクル装置に加えて、冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22を迂回するように並列に配置される冷蔵用または冷凍用冷媒配管20aと、冷蔵用または冷凍用冷媒配管20aと冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22に流れる冷蔵用または冷凍用冷媒の分配を制御する冷蔵用または冷凍用絞り手段29a、29bと、冷蔵用または冷凍用受液器24の上流で冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22を迂回した冷蔵用または冷凍用冷媒の放熱器として機能するように配置された空調用冷媒と冷蔵用または冷凍用冷媒が熱交換を行う冷媒冷媒熱交換器41bと、を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置を示している。
図10において、冷蔵用または冷凍用絞り手段29bを開き、冷蔵用または冷凍用絞り手段29aを閉じた状態での空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2、過冷却用冷凍サイクル3との基本的な動作は図8と同様なので省略する。
図10において、空調用冷凍サイクル1が暖房運転を行う場合であって、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の冷蔵用または冷凍用絞り手段29bを閉じ、冷蔵用または冷凍用絞り手段29aを開いた場合、図8の冷凍サイクル装置では冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22において外気に放熱していた温熱を放熱しないで全て、冷媒冷媒熱交換器41bを介して空調用冷凍サイクル1の蒸発熱源として利用できるので、図8に示す冷凍サイクル装置よりも更に、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度の上昇、若しくは蒸発器用送風機入力の低減を実現でき、以ってCOPが向上し、省エネが実現できる。
図11は、図10に示す冷凍サイクル装置から、冷蔵用または冷凍用受液器24と冷媒冷媒熱交換器41bとを取り除いた冷凍サイクル装置を示している。
図11において、冷蔵用または冷凍用絞り手段29bを開き、冷蔵用または冷凍用絞り手段29aを閉じた状態での空調用冷凍サイクル1、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2、過冷却用冷凍サイクル3の基本的な動作は、余剰冷媒を受液器ではなく放熱器に貯蔵する点以外は、図8と同様なので省略する。
図11において、空調用冷凍サイクル1が暖房運転を行う場合であって、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の冷蔵用または冷凍用絞り手段29bを閉じ、冷蔵用または冷凍用絞り手段29aを開いた場合、図8の冷凍サイクル装置では冷蔵用または冷凍用室外熱交換器22において外気に放熱していた温熱を、冷媒冷媒熱交換器41aを介して空調用冷凍サイクル1の蒸発熱源として利用できるので、図8に示す冷凍サイクル装置よりも更に、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度の上昇、若しくは蒸発器用送風機入力の低減を実現でき、以ってCOPが向上し、省エネが実現できる。
また、図11においては、図10のような受液器がないため、受液器の上流に放熱器としての冷媒冷媒熱交換器と、受液器の下流に過冷却度を増加させるための冷媒冷媒熱交換器と、を配置するような構成にする必要がないため、冷媒冷媒熱交換器の数を減ずることが出来るので、より安価に省エネを実現することが出来る。
図12は、図8に示す冷凍サイクル装置に加えて、空調用室外熱交換器12を迂回するように並列に配置される空調用冷媒配管10dと、空調用冷媒配管10dと空調用室外熱交換器12に流れる空調用冷媒の分配を制御する空調用絞り手段19d、19eと、を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置を示している。
図12において、空調用絞り手段19eを開き、空調用絞り手段19dを閉じた状態は、図8に示す冷凍サイクル装置と実質的に同一なので、基本的な動作の説明は省略する。
図12に示す空調用冷凍サイクル1が、空調用絞り手段19eを開き、空調用絞り手段19dを閉じた状態で、暖房運転を行う場合、冷媒冷媒熱交換器41aにおける熱交換量が空調用冷凍サイクル1の必要とする蒸発熱量以下ならば、空調用室外熱交換器12が蒸発器として機能しなくてはならないので、蒸発温度が外気の温度よりも低い必要があるが、逆に冷媒冷媒熱交換器41aにおける熱交換量が空調用冷凍サイクル1の必要とする蒸発熱量以上ならば、空調用室外熱交換器12が蒸発器として機能する必要がないため、蒸発温度を外気温度よりも高くすることが出来る。
しかし、この場合、空調用室外熱交換器12が放熱器として機能してしまい、蒸発温度増加を阻害する方向に働く。
このような場合、図12において、空調用冷凍サイクル1の空調用絞り手段19eを閉じ、空調用絞り手段19dを開いた場合、空調用冷媒が空調用室外熱交換器12にて外気と熱交換を行うことがないため、図8に示す冷凍サイクル装置よりも更に、空調用冷凍サイクル1の蒸発温度の上昇、若しくは蒸発器用送風機入力の低減を実現でき、以ってCOPが向上し、省エネが実現できる。
なお、図12は、図8に示す冷凍サイクル装置に加えて、空調用室外熱交換器12を迂回するように並列に配置される空調用冷媒配管10dと、空調用冷媒配管10dと空調用室外熱交換器12に流れる空調用冷媒の分配を制御する空調用絞り手段19d、19eと、を備えたものであるが、図10や図11に示す冷凍サイクル装置に対して、同様に空調用室外熱交換器12を迂回する回路を加えてもよく、この場合も同様の効果が期待できるのは当然である。
また、図8と図10から図14においては冷媒冷媒熱交換器41aを冷媒冷媒熱交換器51の上流側に配置したが、下流側に配置しても同様の効果が得られ、冷蔵用または冷凍用室外熱交換器を出た冷蔵用または冷凍用冷媒が、過冷却用冷凍サイクル3により冷却されて、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の過冷却度が増加し、空調用冷凍サイクル1により更に冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の過冷却度が増加して、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルの冷凍効果が増加する。この時、同じ冷蔵用または冷凍用熱負荷に対する冷蔵用または冷凍用冷媒の循環量が低減され、冷蔵用または冷凍用冷媒の循環に用いられる動力が少なくて済むので、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2のCOPが、熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも高くなり、省エネとなる。また、冷媒循環量が減ることにより配管での圧損が減るため、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の配管サイズを小さくすることができ施工性が向上するとともに、配管での熱損失が低減され省エネとなる。
なお、冷媒冷媒熱交換器41aと冷媒冷媒熱交換器51の内、上流側の冷媒冷媒熱交換器で冷蔵用または冷凍用冷媒を冷却し過ぎ、下流側の冷媒冷媒熱交換器の蒸発温度よりも下がった場合、本発明の目的とは逆に冷蔵用または冷凍用冷媒の方に温熱が流れ込んでしまい、省エネに反する結果となるので、より蒸発温度の低い冷媒と熱交換する冷媒冷媒熱交換器を下流側に配置する方が確実に省エネとなる。
また、空調用冷凍サイクル1が外気温度や空調負荷によって蒸発温度の下限値に制約が加えられ、一般的に0℃以下になることは少ないのに対し、過冷却用冷凍サイクル3は、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の有する冷蔵用または冷凍用絞り手段25a、25bの出口が二相であれば何度まで下げても良いので、過冷却用冷凍サイクル3の蒸発温度の方が空調用冷凍サイクル1の蒸発温度よりも低くすることができる。
従って、過冷却用冷凍サイクル3と熱交換を行う冷媒冷媒熱交換器41aの方を空調用冷凍サイクル1と熱交換を行う冷媒冷媒熱交換器51の下流側に配置する方が、より確実に省エネになる。
また、空調用冷凍サイクル1を制御する制御装置と、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2を制御する制御装置と、過冷却用冷凍サイクル3を制御する制御装置とが、それぞれ通信手段を備えて有線または無線による通信により、相互の情報をやりとりすることができれば、連携して制御を行うことが可能となるため、より高度な、より安定性の増した、省エネシステムが構築できる。
例えば、図8と図10から図12に示す冷凍サイクル装置において、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の運転状態が冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の制御装置から過冷却用冷凍サイクル3の制御装置に送信されるようにシステムを構成すれば、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2のON/OFFに合わせて過冷却用冷凍サイクル3のON/OFFタイミングを制御でき、無駄な運転が無くなり、省エネとなる。
また、図8と図10から図12に示す冷凍サイクル装置において、例えば外気温度が低い場合、空調用冷凍サイクル1が暖房モードで稼働中に、過冷却用冷凍サイクル3を稼動すると、過冷却用冷凍サイクル3の蒸発温度が大幅に低下し、過冷却用冷凍サイクル3のCOPが低下し、システム全体のCOPも低下する場合がある。また、冷媒冷媒熱交換器41aを冷媒冷媒熱交換器51の下流側に配置した場合において、空調用冷凍サイクル1が暖房モードで稼働中、過冷却用冷凍サイクル3を稼動すると、冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の排熱を空調用冷凍サイクル1の上流側で過冷却用冷凍サイクル3が回収し外気に放熱するので、システムCOPが低下する。
このような場合、空調用冷凍サイクル1の運転状態が空調用冷凍サイクル1の制御装置から過冷却用冷凍サイクル3の制御装置に送信されるようにシステムを構成すれば、空調用冷凍サイクル1が暖房モードとなった時に、過冷却用冷凍サイクル3の運転を、適切なタイミングで確実に停止させることが出来、省エネとなる。
なお、冷媒冷媒熱交換器41aまたは41bに空調用冷媒の蒸発温度検出手段を設けその検出値と、外気温度と、を過冷却用冷凍サイクル3の制御装置に送信されるようにシステムを構成すれば、空調用冷凍サイクル1の制御装置と通信することなく、空調用冷凍サイクル1の運転状態を推定することが出来、より安価に省エネを実現することが出来ることは前述と同様である。
また、図10または図11に示す冷凍サイクル装置において、空調用冷凍サイクル1の運転モードが冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の制御装置に送信されるようにシステムを構成すれば、空調用冷凍サイクル1が暖房モードとなった時に、冷蔵用または冷凍用絞り手段29bを閉じ、冷蔵用または冷凍用絞り手段29aを開くことによって、冷蔵用または冷凍用圧縮機から吐出された高温の冷蔵用または冷凍用冷媒をバイパスさせることで、適切なタイミングで確実に冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2で排熱されることなく、この熱を全て空調用冷凍サイクル1の蒸発熱源に利用するように動作を制御することが出来、省エネとなる。
なお、冷媒冷媒熱交換器41aまたは41bに空調用冷媒の蒸発温度検出手段を設け、その検出値と、外気温度と、を冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル2の制御装置に送信されるようにシステムを構成すれば、空調用冷凍サイクル1の制御装置と通信することなく、空調用冷凍サイクル1の運転状態を推定することが出来るので、より安価に省エネを実現することが出来ることは前述と同様である。
図13は、図8に示す冷凍サイクル装置から、空調用冷媒配管10cと、空調用絞り手段19cとを取り除いた冷凍サイクル装置を示しており、この冷凍サイクル装置においても図8と同様の効果を得ることが出来る。
空調用冷凍サイクル1が暖房モードの場合、図8、図13ともに冷媒冷媒熱交換器41aを流れる冷媒が空調用絞り手段19aから空調用絞り手段19bの方向に向かって流れるが、空調用冷凍サイクル1が冷房モードの場合、図8においては暖房モードと同じく空調用絞り手段19aから空調用絞り手段19bの方向に向かって流れるのに対し、図13においては反対に空調用絞り手段19bから空調用絞り手段19aの方向に向かって流れる。
図6に示す冷凍サイクル装置では空調用冷媒配管10cと空調用絞り手段19cを除く分だけ原材料費低減を図ることが出来、また空調用冷凍サイクルと接続する配管施工工事の工程が減少し、工事コスト低減も図ることが出来るので、より安価に省エネを実現することが出来る。
図14は図13に示す冷凍サイクル装置から、空調用冷媒配管10の内、空調用絞り手段15cを通り、空調用冷媒配管10a、10bと並列に配置される部分と、空調用絞り手段15cと、を取り除いた冷凍サイクルを示しており、この冷凍サイクル装置においても図13と同様の効果を得ることが出来る。
空調用冷凍サイクル1が暖房モードの場合、図13においては空調用絞り手段19aと空調用絞り手段15cとを調節することで空調用冷媒配管10aを循環する冷媒循環量を調節することが出来るが、図14においては、全ての冷媒が空調用冷媒配管10aを循環することになる。
図14に示す冷凍サイクル装置では、空調用絞り手段15cを削減することが出来るので、より安価に省エネを実現することが出来る。
実施の形態3.
図15は本発明の実施の形態3を示す冷凍サイクル装置を示している。図15は、高段側の冷凍サイクルが空調用冷凍サイクルから冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルに変更されている点で、図1と異なっている。図15において、冷凍サイクルの構成および動作について説明する。図15に示すように、冷凍サイクル装置は、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8と、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9と、過冷却用冷凍サイクル3とから構成されており、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8と過冷却用冷凍サイクル3とは冷媒冷媒熱交換器41aで、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9と過冷却用冷凍サイクル3とは冷媒冷媒熱交換器51で、双方の冷媒が混じることなく熱交換を行うように構成している。
第一の冷蔵用または冷凍用冷媒が循環する第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8は、第一の冷蔵用または冷凍用圧縮機81と、第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器82と、第一の冷蔵用または冷凍用受液器84と、冷媒冷媒熱交換器41aと、第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段85a、85bと、第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器87a、87bと、を第一の冷蔵用または冷凍用冷媒配管80で接続することにより構成している。
第一の冷蔵用または冷凍用圧縮機81を出た第一の冷蔵用または冷凍用冷媒は、第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器82にて第一の冷蔵用または冷凍用室外送風機83の作用によって室外空気に放熱し、第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段85a、85bにて膨張して低温低圧冷媒となり、第一の冷蔵用または冷凍用室内送風機86a、86bの作用によって第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器87a、87bにて吸熱し室内に冷熱を供給する。一方、第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器82を出た第一の冷蔵用または冷凍用冷媒の一部は分岐し、第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段89aによって低温低圧になり、冷媒冷媒熱交換器41aにて過冷却用冷凍サイクル3を流れる高温の過冷却用冷媒と熱交換をして蒸発し、第一の冷蔵用または冷凍用冷媒配管80bを通って、第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器87a、87bを通過した第一の冷蔵用または冷凍用冷媒と合流する。この時、分岐回路への流量は第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段89aの開度によって調節している。
第二の冷蔵用または冷凍用冷媒が循環する第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9は、第二の冷蔵用または冷凍用圧縮機91と、第二の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器92と、第二の冷蔵用または冷凍用受液器94と、冷媒冷媒熱交換器51と、第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段95a、95bと、第二の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器97a、97bと、を第二の冷蔵用または冷凍用冷媒配管90で接続することにより構成している。
第二の冷蔵用または冷凍用圧縮機91を出た第二の冷蔵用または冷凍用冷媒は、第二の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器92にて第二の冷蔵用または冷凍用室外送風機93の作用によって室外空気に放熱し、冷媒冷媒熱交換器51にて過冷却用冷凍サイクル3を流れる低温の過冷却用冷媒と熱交換をして過冷却度を増加させ、第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段95a、95bにて膨張して低温低圧冷媒となり、第二の冷蔵用または冷凍用室内送風機96a、96bの作用によって第二の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器97a、97bにて吸熱し室内に冷熱を供給する。
過冷却用冷媒が循環する過冷却用冷凍サイクル3は、過冷却用圧縮機31と、過冷却用室外熱交換器32と、過冷却用受液器34と、冷媒冷媒熱交換器41aと、過冷却用絞り手段35と、冷媒冷媒熱交換器51と、を過冷却用冷媒配管30で接続することにより構成している。
過冷却用圧縮機31を出た過冷却用冷媒は、過冷却用室外熱交換器32にて過冷却用室外送風機33の作用によって室外空気に放熱し、冷媒冷媒熱交換器41aにて第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8を流れる低温の第一の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして過冷却度を増加させ、過冷却用絞り手段35にて膨張して低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器51にて第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9を流れる高温の第二の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして蒸発し、過冷却用圧縮機31へ戻る。
なお、第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段85a、85b、89a、第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段95a、95b、過冷却用絞り手段35は、毛細管等の安価な冷媒流量調節手段、あるいは電子膨張弁による緻密な流量制御手段のいずれを使用してもよい。
また、第一の冷蔵用または冷凍用圧縮機81、第二の冷蔵用または冷凍用圧縮機91、過冷却用圧縮機31は、レシプロ、ロータリー、スクロール、スクリューなどの各種タイプのいずれのものを用いてもよく、回転数可変可能のものでも、回転数固定のものでも構わない。
また、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8と第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9と過冷却用冷凍サイクル3の内部を流れる冷媒はどんなものでもよく、二酸化炭素、炭化水素、ヘリウム、のような自然冷媒、HFC410A、HFC407C、HFC404Aなどの代替冷媒など塩素を含まない冷媒、もしくは既存の製品に使用されているR22、R134aなどのフロン系冷媒のいずれでもよい。
また、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8と第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9と過冷却用冷凍サイクル3、とはそれぞれ独立した冷媒回路になっており、内部を流れる冷媒は同じ種類のものでもよいし、別の種類のものでも構わないが、それぞれ混ざることなく冷媒冷媒熱交換器41a、51にて互いに熱交換をして流れている。
また、図15においては、第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器82、第二の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器92、過冷却用室外熱交換器32においてそれぞれの冷媒が空気から吸熱する場合を示しているが、これに限るものではなく、水、冷媒、ブライン等から吸熱するように構成してもよい。また、第一の冷蔵用または冷凍用室外送風機83、第二の冷蔵用または冷凍用室外送風機93、過冷却用室外送風機33はポンプ等でもよい。また、図15は第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器と、第二の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器とがそれぞれ2台の場合の構成例であるが3台以上の複数でもあるいは1台でもよくそれぞれの台数が異なってもよく、またそれぞれの室内機の容量が大から小まで異なっていても、全てが同一容量でもよい。また、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9、過冷却用冷凍サイクル3において余剰冷媒をそれぞれ受液器によって貯蔵する場合を示したが、これに限るものではなく、冷凍サイクルにおいて放熱器となる熱交換器にて貯蔵することとして受液器を取り除いてもよい。
本発明による冷凍サイクル装置において、それぞれの冷凍サイクルが以上のように動作することで、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9の過冷却度が増加し、冷凍効果が増加することにより、冷凍能力を増加させることが出来る。またこの時、同じ第二の冷蔵用または冷凍用熱負荷に対する第二の冷蔵用または冷凍用冷媒の循環量が低減されるので第二の冷蔵用または冷凍用冷媒の循環に用いられる動力が少なくて済む。このため、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9のCOPが、熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも高くなり、省エネとなる。また、冷媒循環量が減ることにより配管での圧損が減るため、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9の配管サイズを小さくすることができ施工性が向上するとともに、配管での熱損失が低減され省エネとなる。
また、過冷却用冷凍サイクル3は、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8との熱交換により、熱交換が無い場合よりも過冷却度が増加し、冷凍能力を増加させることが出来るので、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8との熱交換がない場合よりも省エネとなる。
また、過冷却用冷凍サイクル3は、第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段95a、95bの出口が二相となるように運転するために通常、蒸発温度が第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9の蒸発温度よりも高くなる。また図15のように過冷却用冷凍サイクル3、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9ともに外気による空冷熱交換器により放熱器を構成した場合、凝縮温度は同程度となるので、過冷却用冷凍サイクル3のCOPは、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずに単独で運転する場合のCOPよりも高くなる。
また、図15のように第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9ともに外気による空冷熱交換器により放熱器を構成した場合、凝縮温度は同程度となるので、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8の蒸発温度が第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9よりも高いように構成した場合、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8のCOPは、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9が熱交換を行わずに単体で運転する場合のCOPよりも高くなる。
従って、本発明による冷凍サイクル装置のCOPは、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルと第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずにそれぞれ単独で運転する場合のCOPよりも高くなり、省エネとなる。
また、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8が電源OFFやサーモオフ、または冷媒や油を交換するリプレースや機器の交換や修理を行うメンテナンスなどにより運転を停止している場合においても、過冷却用冷凍サイクル3との熱交換によって、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9の過冷却度を増加させることができるので、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9が熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも冷凍効果、COPともに大きい運転を維持することが出来、省エネとなる。
実施の形態4.
図16は本発明の実施の形態4を示す冷凍サイクル装置を示している。図16は、高段側の冷凍サイクルが空調用冷凍サイクルから冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルに変更されている点で、図8と異なっている。図16において、冷凍サイクルの構成および動作について説明する。図16に示すように、冷凍サイクル装置は、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8と、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9と、過冷却用冷凍サイクル3とから構成されており、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8と第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9とは冷媒冷媒熱交換器41aで、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9と過冷却用冷凍サイクル3とは冷媒冷媒熱交換器51で、双方の冷媒が混じることなく熱交換を行うように構成している。
第一の冷蔵用または冷凍用冷媒が循環する第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8は、第一の冷蔵用または冷凍用圧縮機81と、第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器82と、第一の冷蔵用または冷凍用受液器84と、冷媒冷媒熱交換器41aと、第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段85a、85bと、第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器87a、87bと、を第一の冷蔵用または冷凍用冷媒配管80で接続することにより構成している。
第一の冷蔵用または冷凍用圧縮機81を出た第一の冷蔵用または冷凍用冷媒は、第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器82にて第一の冷蔵用または冷凍用室外送風機83の作用によって室外空気に放熱し、第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段85a、85bにて膨張して低温低圧冷媒となり、第一の冷蔵用または冷凍用室内送風機86a、86bの作用によって第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器87a、87bにて吸熱し室内に冷熱を供給する。一方、第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器82を出た第一の冷蔵用または冷凍用冷媒の一部は分岐し、第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段89aによって低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器41aにて第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9を流れる高温の第二の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして蒸発し、第一の冷蔵用または冷凍用冷媒配管80bを通って第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器87a、87bを通過した第一の冷蔵用または冷凍用冷媒と合流する。この時、分岐回路への流量は第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段89aの開度によって調節している。
第二の冷蔵用または冷凍用冷媒が循環する第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9は、第二の冷蔵用または冷凍用圧縮機91と、第二の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器92と、第二の冷蔵用または冷凍用受液器94と、冷媒冷媒熱交換器41aと、冷媒冷媒熱交換器51と、第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段95a、95bと、第二の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器97a、97bと、を第二の冷蔵用または冷凍用冷媒配管90で接続することにより構成している。
第二の冷蔵用または冷凍用圧縮機91を出た第二の冷蔵用または冷凍用冷媒は、第二の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器92にて第二の冷蔵用または冷凍用室外送風機93の作用によって室外空気に放熱し、冷媒冷媒熱交換器41aにて第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8を流れる低温の第一の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして過冷却度を増加させ、更に冷媒冷媒熱交換器51にて過冷却用冷凍サイクル3を流れる低温の過冷却用冷媒と熱交換をして過冷却度を増加させ、第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段95a、95bにて膨張して低温低圧冷媒となり、第二の冷蔵用または冷凍用室内送風機96a、96bの作用によって第二の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器97a、97bにて吸熱し室内に冷熱を供給する。
過冷却用冷媒が循環する過冷却用冷凍サイクル3は、過冷却用圧縮機31と、過冷却用室外熱交換器32と、過冷却用受液器34と、過冷却用絞り手段35と、冷媒冷媒熱交換器51と、を過冷却用冷媒配管30で接続することにより構成している。
過冷却用圧縮機31を出た過冷却用冷媒は、過冷却用室外熱交換器32にて過冷却用室外送風機33の作用によって室外空気に放熱し、過冷却用絞り手段35にて膨張して低温低圧冷媒となり、冷媒冷媒熱交換器51にて第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9を流れる高温の第二の冷蔵用または冷凍用冷媒と熱交換をして蒸発し、過冷却用圧縮機31へ戻る。
なお、第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段85a、85b、89a、第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段95a、95b、過冷却用絞り手段35は、毛細管等の安価な冷媒流量調節手段、あるいは電子膨張弁による緻密な流量制御手段のいずれを使用してもよい。
また、第一の冷蔵用または冷凍用圧縮機81、第二の冷蔵用または冷凍用圧縮機91、過冷却用圧縮機31は、レシプロ、ロータリー、スクロール、スクリューなどの各種タイプのいずれのものを用いてもよく、回転数可変可能のものでも、回転数固定のものでも構わない。
また、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8と第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9と過冷却用冷凍サイクル3の内部を流れる冷媒はどんなものでもよく、二酸化炭素、炭化水素、ヘリウム、のような自然冷媒、HFC410A、HFC407C、HFC404Aなどの代替冷媒など塩素を含まない冷媒、もしくは既存の製品に使用されているR22、R134aなどのフロン系冷媒のいずれでもよい。
また、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8と第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9と過冷却用冷凍サイクル3、とはそれぞれ独立した冷媒回路になっており、内部を流れる冷媒は同じ種類のものでもよいし、別の種類のものでも構わないが、それぞれ混ざることなく冷媒冷媒熱交換器41a、51にて互いに熱交換をして流れている。
なお、図16においては、第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器82、第二の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器92、過冷却用室外熱交換器32においてそれぞれの冷媒が空気から吸熱する場合を示しているが、これに限るものではなく、水、冷媒、ブライン等から吸熱するように構成してもよい。また、第一の冷蔵用または冷凍用室外送風機83、第二の冷蔵用または冷凍用室外送風機93、過冷却用室外送風機33はポンプ等でもよい。また、図16は第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器と、第二の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器とがそれぞれ2台の場合の構成例であるが3台以上の複数でもあるいは1台でもよくそれぞれの台数が異なってもよく、またそれぞれの室内機の容量が大から小まで異なっていても、全てが同一容量でもよい。また、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9、過冷却用冷凍サイクル3において余剰冷媒をそれぞれ受液器によって貯蔵する場合を示したが、これに限るものではなく、冷凍サイクルにおいて放熱器となる熱交換器にて貯蔵することとして受液器を取り除いてもよい。
本発明による冷凍サイクル装置において、それぞれの冷凍サイクルが以上のように動作することで、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9の過冷却度が増加し、冷凍効果が増加することにより、冷凍能力を増加させることが出来る。またこの時、同じ第二の冷蔵用または冷凍用熱負荷に対する第二の冷蔵用または冷凍用冷媒の循環量が低減されるので第二の冷蔵用または冷凍用冷媒の循環に用いられる動力が少なくて済む。このため、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9のCOPが、熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも高くなり、省エネとなる。また、冷媒循環量が減ることにより配管での圧損が減るため、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9の配管サイズを小さくすることができ施工性が向上する。また、配管サイズを小さくすることができ施工性が向上するとともに、配管での熱損失が低減され省エネとなる。
また、過冷却用冷凍サイクル3は、第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段95a、95bの出口が二相となるように運転するために通常、蒸発温度が第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9の蒸発温度よりも高くなる。また図16のように過冷却用冷凍サイクル3、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9ともに外気による空冷熱交換器により放熱器を構成した場合、凝縮温度は同程度となるので、過冷却用冷凍サイクル3のCOPは、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずに単体で運転する場合のCOPよりも高くなる。
また、図16のように第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9ともに外気による空冷熱交換器により放熱器を構成した場合、凝縮温度は同程度となるので、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8の蒸発温度が第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9よりも高いように構成した場合、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8のCOPは、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9が熱交換を行わずに単体で運転する場合のCOPよりも高くなる。
従って、本発明による冷凍サイクル装置のCOPは、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルと第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルが熱交換を行わずにそれぞれ単独で運転する場合のCOPよりも高くなり、省エネとなる。
また、第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル8が電源OFFやサーモオフ、または冷媒や油を交換するリプレースや機器の交換や修理を行うメンテナンスなどにより運転を停止している場合においても、過冷却用冷凍サイクル3との熱交換によって、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9の過冷却度を増加させることができるので、第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9が熱交換を行わずに単独で運転する場合よりも冷凍効果、COPともに大きい運転を維持することが出来、省エネとなる。
また、図16においては冷媒冷媒熱交換器41aを冷媒冷媒熱交換器51の上流側に配置したが、下流側に配置しても同様の効果が期待できる。また、実施の形態2で示した通り、より蒸発温度の低い冷媒と熱交換を行う冷媒冷媒熱交換器を下流に配置することにより確実に省エネを実現することが出来る。
実施の形態5.
図17は、本発明の実施の形態5を示す冷凍サイクル装置を示している。過冷却用冷凍サイクル筐体300は、図17の二点鎖線で囲まれた領域内の各機器を同一の筐体内に収納する部分を示している。過冷却用冷凍サイクル筐体300をこのように構成することにより、汎用の空調用冷凍サイクル1と汎用の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9とを用いて本発明による冷凍サイクル装置を構成することが出来、専用の空調用冷凍サイクルや冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルに対する開発投資を抑止できると共に、既設の空調用冷凍サイクルと冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルとを用いて本発明による冷凍サイクル装置を構成することが出来、省エネを実現することが出来る。
実施の形態6.
図18は、本発明の実施の形態6を示す冷凍サイクル装置を示している。過冷却用冷凍サイクル筐体300は、図18の二点鎖線で囲まれた領域内の各機器を同一の筐体内に収納する部分を示している。過冷却用冷凍サイクル筐体300をこのように構成することにより、汎用の空調用冷凍サイクル1と汎用の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル9とを用いて本発明による冷凍サイクル装置を構成することが出来、専用の空調用冷凍サイクルや冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルに対する開発投資を抑止できると共に、既設の空調用冷凍サイクルと冷蔵用または冷凍用冷凍サイクルとを用いて本発明による冷凍サイクル装置を構成することが出来、省エネを実現することが出来る。
実施の形態1を示す冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態1に係る冷凍空調装置の動作を示すP−h線図である。 実施の形態1を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態1を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態1を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態1を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態1を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態2を示す冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態2に係る冷凍空調装置の動作を示すP−h線図である。 実施の形態2を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態2を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態2を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態2を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態2を示す別の冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態3を示す冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態4を示す冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態5を示す冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 実施の形態6を示す冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。
符号の説明
1 空調用冷凍サイクル、2 冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル、3 過冷却用冷凍サイクル、8 第一の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル、9 第二の冷蔵用または冷凍用冷凍サイクル、10 空調用冷媒配管、10a 空調用冷媒配管、10b 空調用冷媒配管、10c 空調用冷媒配管、10d 空調用冷媒配管、11 空調用圧縮機、12 空調用室外熱交換器、13 空調用室外送風機、14 空調用受液器、15a 空調用絞り手段、15b 空調用絞り手段、15c 空調用絞り手段、16a 空調用室内送風機、16b 空調用室内送風機、17a 空調用室内熱交換器、17b 空調用室内熱交換器、18 空調用四方弁、19a 空調用絞り手段 19b 空調用絞り手段、19c 空調用絞り手段、19d 空調用絞り手段、19e 空調用絞り手段、20 冷蔵用または冷凍用冷媒配管、20a 冷蔵用または冷凍用冷媒配管、21 冷蔵用または冷凍用圧縮機、22 冷蔵用または冷凍用室外熱交換器、23 冷蔵用または冷凍用室外送風機、24 冷蔵用または冷凍用受液器、25a 冷蔵用または冷凍用絞り手段、25b 冷蔵用または冷凍用絞り手段、26a 冷蔵用または冷凍用室内送風機、26b 冷蔵用または冷凍用室内送風機、27a 冷蔵用または冷凍用室内熱交換器、27b 冷蔵用または冷凍用室内熱交換器、29a 冷蔵用または冷凍用絞り手段、29b 冷蔵用または冷凍用絞り手段、30 過冷却用冷媒配管、30a 過冷却用冷媒配管、31 過冷却用圧縮機、32 過冷却用室外熱交換器、33 過冷却用室外送風機、34 過冷却用受液器、35 過冷却用絞り手段、39a 過冷却用絞り手段、39b 過冷却用絞り手段、41a 冷媒冷媒熱交換器、41b 冷媒冷媒熱交換器、51 冷媒冷媒熱交換器、80 第一の冷蔵用または冷凍用冷媒配管、80a 第一の冷蔵用または冷凍用冷媒配管、80b 第一の冷蔵用または冷凍用冷媒配管、81 第一の冷蔵用または冷凍用圧縮機、82 第一の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器、83 第一の冷蔵用または冷凍用室外送風機、84 第一の冷蔵用または冷凍用受液器、85a 第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段、85b 第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段、86a 第一の冷蔵用または冷凍用室内送風機、86b 第一の冷蔵用または冷凍用室内送風機、87a 第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器、87b 第一の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器、89a 第一の冷蔵用または冷凍用絞り手段、90 第二の冷蔵用または冷凍用冷媒配管、90a 第二の冷蔵用または冷凍用冷媒配管、90b 第二の冷蔵用または冷凍用冷媒配管、91 第二の冷蔵用または冷凍用圧縮機、92 第二の冷蔵用または冷凍用室外熱交換器、93 第二の冷蔵用または冷凍用室外送風機、94 第二の冷蔵用または冷凍用受液器、95a 第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段、95b 第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段、96a 第二の冷蔵用または冷凍用室内送風機、96b 第二の冷蔵用または冷凍用室内送風機、97a 第二の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器、97b 第二の冷蔵用または冷凍用室内熱交換器、99a 第二の冷蔵用または冷凍用絞り手段、300 過冷却用冷凍サイクル筐体、601 接続用バルブ、602 接続用バルブ、603 接続用バルブ、604 接続用バルブ、605 接続用バルブ、606 接続用バルブ、607 接続用バルブ、608 接続用バルブ、609 接続用バルブ、610 接続用バルブ、611 接続用バルブ、612 接続用バルブ。

Claims (15)

  1. 第一の冷媒が循環し、第一の圧縮機と、四方弁と、空調用室外熱交換器と、空調用室内熱交換器と、前記空調用室外熱交換器と前記空調用室内熱交換器との間に設けられ前記第一の冷媒が直列に流れるように複数個配置された第一の空調用絞り手段と、を有する第一の冷凍サイクルと、
    第二の冷媒が循環し、第二の圧縮機と、物品冷却用室外熱交換器と、物品冷却用絞り手段と、物品冷却用室内熱交換器と、を有する第二の冷凍サイクルと、
    第三の冷媒が循環し、第三の圧縮機と、過冷却用室外熱交換器と、前記第一の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第一の冷媒冷媒熱交換器と、第一の過冷却用絞り手段と、前記第二の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第二の冷媒冷媒熱交換器と、を有する第三の冷凍サイクルと、
    一端が前記第一の冷凍サイクルに複数個設けられた前記第一の空調用絞り手段との間の流路に接続され、他端が前記第一の空調用絞り手段と前記空調用室外熱交換器との間に接続され、第二の空調用絞り手段を有する迂回用の回路と、を備え、
    前記第一の冷媒冷媒熱交換器は前記迂回用の回路の第二の空調用絞り手段より前記空調用室外熱交換器側に挿入されるとともに前記過冷却用室外熱交換器の出側と前記第一の過冷却用絞り手段の入側との間に挿入され、
    前記第二の冷媒冷媒熱交換器は前記物品冷却用室外熱交換器の出側と前記物品冷却用絞り手段の入側との間に挿入されるとともに、前記第一の過冷却用絞り手段の出側と前記第三の圧縮機の入側との間に挿入されることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記第三の圧縮機と前記過冷却用室外熱交換器との間に設けられる第二の過冷却用絞り手段と、前記第三の圧縮機と前記第二の過冷却用絞り手段との間と、前記過冷却用室外熱交換器と前記第一の冷媒冷媒熱交換器との間とを接続し、前記過冷却用室外熱交換器を迂回するように配置される配管と、当該配管に設けられる第三の過冷却用絞り手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 第一の冷媒が循環し、第一の圧縮機と、四方弁と、空調用室外熱交換器と、空調用室内熱交換器と、前記空調用室外熱交換器と前記空調用室内熱交換器との間に設けられ前記第一の冷媒が直列に流れるように複数個配置された第一の空調用絞り手段と、を有する第一の冷凍サイクルと、
    第二の冷媒が循環し、第二の圧縮機と、物品冷却用室外熱交換器と、前記第一の冷媒と前記第二の冷媒とが熱交換を行う第一の冷媒冷媒熱交換器と、第一の物品冷却用絞り手段と、物品冷却用室内熱交換器と、を有する第二の冷凍サイクルと、
    第三の冷媒が循環し、第三の圧縮機と、過冷却用室外熱交換器と、第一の過冷却用絞り手段と、前記第二の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第二の冷媒冷媒熱交換器と、を有する第三の冷凍サイクルと、
    一端が前記第一の冷凍サイクルに複数個設けられた前記第一の空調用絞り手段との間の流路に接続され、他端が前記第一の空調用絞り手段と前記空調用室外熱交換器との間に接続され、第二の空調用絞り手段を有する迂回用の回路と、を備え、
    前記第一の冷媒冷媒熱交換器は前記迂回用の回路の第二の空調用絞り手段より前記空調用室外熱交換器側に挿入されるとともに前記物品冷却用室外熱交換器と前記第一の物品冷却用絞り手段との間に挿入され、前記第二の冷媒冷媒熱交換器は前記物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第一の物品冷却用絞り手段の入側との間に挿入されるとともに、前記第一の過冷却用絞り手段の出側と前記第三の圧縮機の入側との間に挿入されることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  4. 前記第二の冷媒冷媒熱交換器を、前記第一の冷媒冷媒熱交換器の下流側に接続したことを特徴とする請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第二の圧縮機と前記物品冷却用室外熱交換器との間に設けられる第二の物品冷却用絞り手段と、前記第二の圧縮機と前記第二の物品冷却用絞り手段との間と、前記物品冷却用室外熱交換器と前記第一の冷媒冷媒熱交換器との間とを接続し、前記物品冷却用室外熱交換器を迂回するように配置される配管と、当該配管に設けられる第三の物品冷却用絞り手段と、を備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 第二の空調用絞り手段を備え、前記第二の空調用絞り手段を、前記第一の空調用絞り手段と並列に冷媒が流れるように接続したことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記迂回用の回路の第二の空調用絞り手段より前記空調用室外熱交換器側に挿入される第三の空調用絞り手段と、一端が前記迂回用の回路の、前記第二の空調用絞り手段と前記第三の空調用絞り手段との間に接続され、他端が前記四方弁と前記空調用室内熱交換器との間に接続された配管と、この配管に設けられた第四の空調用絞り手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の冷凍サイクル装置。
  8. 第一の冷媒が循環し、第一の圧縮機と、第一の物品冷却用室外熱交換器と、第一の物品冷却用絞り手段と、第一の物品冷却用室内熱交換器と、を有する第一の冷凍サイクルと、
    第二の冷媒が循環し、第二の圧縮機と、第二の物品冷却用室外熱交換器と、第二の物品冷却用絞り手段と、第二の物品冷却用室内熱交換器と、を有する第二の冷凍サイクルと、
    第三の冷媒が循環し、第三の圧縮機と、過冷却用室外熱交換器と、前記第一の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第一の冷媒冷媒熱交換器と、過冷却用絞り手段と、前記第二の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第二の冷媒冷媒熱交換器と、を有する第三の冷凍サイクルと、を備え、
    一端が前記第一の物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第一の物品冷却用絞り手段の入側との間の流路に接続され、他端が前記第一の物品冷却用室内熱交換器の出側と前記第一の圧縮機の入側との間に接続され、第三の物品冷却用絞り手段を有する迂回用の回路と、を備え、
    前記第一の冷媒冷媒熱交換器は前記迂回用の回路の前記第三の物品冷却用絞り手段の下流に挿入されるとともに前記過冷却用室外熱交換器の出側と前記過冷却用絞り手段の入側との間に挿入され、
    前記第二の冷媒冷媒熱交換器は前記第二の物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第二の物品冷却用絞り手段の入側との間に挿入されるとともに、前記過冷却用絞り手段の出側と前記第三の圧縮機の入側との間に挿入されることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  9. 第一の冷媒が循環し、第一の圧縮機と、第一の物品冷却用室外熱交換器と、第一の物品冷却用絞り手段と、第一の物品冷却用室内熱交換器と、を有する第一の冷凍サイクルと、
    第二の冷媒が循環し、第二の圧縮機と、第二の物品冷却用室外熱交換器と、前記第一の冷媒と前記第二の冷媒とが熱交換を行う第一の冷媒冷媒熱交換器と、第二の物品冷却用絞り手段と、第二の物品冷却用室内熱交換器と、を有する第二の冷凍サイクルと、
    第三の冷媒が循環し、第三の圧縮機と、過冷却用室外熱交換器と、過冷却用絞り手段と、前記第二の冷媒と前記第三の冷媒とが熱交換を行う第二の冷媒冷媒熱交換器と、を有する第三の冷凍サイクルと、を備え、
    一端が前記第一の物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第一の物品冷却用絞り手段の入側との間の流路に接続され、他端が前記第一の物品冷却用室内熱交換器の出側と前記第一の圧縮機の入側との間に接続され、第三の物品冷却用絞り手段を有する迂回用の回路と、を備え、
    前記第一の冷媒冷媒熱交換器は前記迂回用の回路の前記第三の物品冷却用絞り手段の下流に挿入されるとともに前記第二の物品冷却用室外熱交換器と前記第二の物品冷却用絞り手段との間に挿入され、前記第二の冷媒冷媒熱交換器は前記第二の物品冷却用室外熱交換器の出側と前記第二の物品冷却用絞り手段の入側との間に挿入されるとともに、前記過冷却用絞り手段の出側と前記第三の圧縮機の入側との間に挿入されることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  10. 前記第二の冷媒冷媒熱交換器を、前記第一の冷媒冷媒熱交換器の下流側に接続したことを特徴とする請求項9に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記第一の冷凍サイクルは、この第一の冷凍サイクルの運転状態を示す情報を有し、第一の通信手段を有する第一の制御手段を備え、
    前記第三の冷凍サイクルは、前記第一の制御手段と通信する第二の通信手段を有する第二の制御手段を備え、
    前記第一の制御手段は、前記第一の冷凍サイクルの運転状態を示す情報を前記第一の通信手段を介して前記第二の制御手段へ送信し、前記第二の制御手段は、前記第二の通信手段を介して前記第一の制御手段から受信した情報に基づいて前記第三の冷凍サイクルの動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記第一の冷凍サイクルは、この第一の冷凍サイクルの運転状態を示す情報を有し、第一の通信手段を有する第一の制御手段を備え、
    前記第二の冷凍サイクルは、前記第一の制御手段と通信する第二の通信手段を有する第二の制御手段を備え、
    前記第一の制御手段は、前記第一の冷凍サイクルの運転状態を示す情報を前記第一の通信手段を介して前記第二の制御手段へ送信し、前記第二の制御手段は、前記第二の通信手段を介して前記第一の制御手段から受信した情報に基づいて前記第二の冷凍サイクルの動作を制御することを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の冷凍サイクル装置。
  13. 外気温度を検出する第一の温度検知手段と、前記第一の冷媒冷媒熱交換器を流通する前記第一の冷媒の温度を検出する第二の温度検知手段とを備え、
    前記第三の冷凍サイクルの運転を制御する第一の制御手段は、前記第一の温度検知手段の出力と前記第二の温度検知手段の出力とに基づいて、前記第一の冷凍サイクルの運転状態を推定することを特徴とする、請求項1から請求項10の何れかに記載の冷凍サイクル装置。
  14. 外気温度を検出する第一の温度検知手段と、前記第一の冷媒冷媒熱交換器を流通する前記第一の冷媒の温度を検出する第二の温度検知手段とを備え、
    前記第二の冷凍サイクルの運転を制御する第一の制御手段は、前記第一の温度検知手段の出力と前記第二の温度検知手段の出力とに基づいて、前記第一の冷凍サイクルの運転状態を推定することを特徴とする、請求項1から請求項10の何れかに記載の冷凍サイクル装置。
  15. 前記第三の冷凍サイクルと、前記第一の冷媒冷媒熱交換器と、前記第二の冷媒冷媒熱交換器と、を同一の筐体に収容することを特徴とする請求項1から請求項14の何れかに記載の冷凍サイクル装置。
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