JP2009270476A - Egr流量制御装置及びegr流量制御システム - Google Patents

Egr流量制御装置及びegr流量制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】温度調整弁作動時に生じるEGR流量ずれを即座に解消するEGR流量制御装置及びEGR流量制御システムを提供する。
【解決手段】排ガスの一部をエンジンの吸気系に再循環させるEGR配管と、EGR配管の流路面積を調整することでEGRガスの流量を調整するEGR弁(流量調整弁)と、EGRガスを冷却するEGRクーラと、EGRガスをEGRクーラに対して迂回させるバイパス配管と、EGRガスをEGRクーラへ流通させる流量とバイパス配管により迂回させる流量との流通割合を調整することでEGRガスの温度を調整する切替弁(温度調整弁)と、を備えるエンジンに適用されるものである。そして、切替弁の開度、その開度と相関のある物理量(例えばEGR温度等)、及びその開度の目標値の少なくとも1つに基づいて、EGR弁の開度を開ループ制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、EGRガスを冷却するEGRクーラが備えられたエンジンに適用された、EGR流量制御装置及びEGR流量制御システムに関する。
従来より、エンジンから排出される排ガスの一部をEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスとしてエンジンの吸気系に再循環させることで、燃焼温度を低下させて排ガス中のNOX低減を図ったEGRシステムが知られている。
そして、エンジンの運転状態に応じて流量調整弁によりEGR流量を調整することで、排ガスのエミッション悪化抑制を図っている。例えば、エンジン運転状態が急加速等の高負荷の場合には、燃料噴射量に見合った酸素量を確保すべく、EGR流量を低減させることで新気流量を増大させる。これにより、混合気のリッチ化を回避してHC及びCO増大の抑制を図っている。
また、EGRシステムによるNOX低減の効果を十分に発揮させるには、EGRガスの温度を最適値に制御することが効果的である。そこで従来では、EGRガスを冷却するEGRクーラと、EGRクーラを迂回させるバイパス配管とを設け、EGRガスをEGRクーラへ流通させる流量と、バイパス配管により迂回させる流量との流量割合を、温度調整弁により調整することでEGRガス温度を制御している(特許文献1等参照)。
特開昭54−23825号公報
ところで、EGRガスがEGRクーラを流通する時の圧力損失は、バイパス配管を流通する時の圧力損失よりも大きい。つまり、EGRガスが排気系から分岐して吸気系に至るまでの循環流通経路において、その経路全体としての圧力損失(以下「全体圧損」と呼ぶ)は、温度調整弁によりバイパス配管を閉塞させるほど大きくなる。したがって、流量調整弁の開度が同じであっても、温度調整弁によりバイパス配管を閉塞させるほど全体圧損が大きくなるためEGR流量は少なくなる。すなわち、温度調整弁を作動させてEGR温度を調整しようとすると、全体圧損が変化することに起因してEGR流量も変化してしまう。
なお、流量調整弁によりEGR流量を制御するにあたり、EGR流量と相関の高い吸気流量を検出し、その検出結果に基づき流量調整弁をフィードバック制御することで、EGR流量を目標値に対して精度良く制御することが従来より知られている。これによれば、上述の如く全体圧損変化に起因してEGR流量が目標値に対してずれたとしても、前記フィードバック制御により前記ずれは結果的に解消されることとなる。
しかしながら、このようなフィードバック制御では、温度調整弁の開度変更によりEGR流量が目標値に対してずれてから、吸気流量の検出値に変化が生じるまでに時間がかかる。そのため、前記ずれは即座に解消されるものではなく、このようなフィードバック遅れを解消することは困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、温度調整弁作動時に生じるEGR流量ずれを即座に解消するEGR流量制御装置及びEGR流量制御システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明では、
エンジンから排出される排ガスの一部をEGRガスとしてエンジンの吸気系に再循環させるEGR配管と、前記EGR配管の流路面積を調整することで前記EGRガスの流量(EGR流量)を調整する流量調整弁と、前記EGR配管に設けられ前記EGRガスと熱交換して冷却するEGRクーラと、前記EGR配管に設けられ前記EGRガスを前記EGRクーラに対して迂回させるバイパス配管と、前記EGRガスを前記EGRクーラへ流通させる流量と前記バイパス配管により迂回させる流量との流通割合を調整することで前記EGRガスの温度を調整する温度調整弁と、を備えるエンジンに適用され、
前記流量調整弁の作動を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記温度調整弁の開度、その開度と相関のある物理量(例えばEGR温度等)、及びその開度の目標値の少なくとも1つ(以下、単に「温度調整弁の開度等」と呼ぶ)に基づいて、前記流量調整弁の開度を開ループ制御するオープン制御手段を有することを特徴とする。
ここで、EGR配管、EGRクーラ及びバイパス配管により構成され、EGRガスが排気系から分岐して吸気系に至るまでの循環流通経路において、先述したように、その経路全体としての全体圧損は温度調整弁の開度に応じて変化する。
この点に鑑みてなされた上記請求項1記載の発明によれば、温度調整弁の開度等に基づき流量調整弁の開度を制御するので、EGRガスの温度を調整すべく温度調整弁が開度変更した場合において、その開度変更に伴い生じる前記全体圧損の変化に応じて流量調整弁の開度が修正される。よって、流量調整弁により調整されたEGR流量が、温度調整弁を開度変更することに伴い所望の値からずれてしまうことを抑制できる。
しかも、流量調整弁の開度を、温度調整弁の開度等に基づき開ループ制御するので、前記全体圧損の変化に対する流量調整弁の開度修正を即座にでき、従来のフィードバック制御によるフィードバック遅れを解消することができる。
請求項2記載の発明では、前記制御手段は、前記エンジンの負荷と相関のある物理量、及び前記排ガス中の酸素濃度の少なくとも1つをパラメータとして、前記流量調整弁の開度をフィードバック制御するフィードバック制御手段を有することを特徴とする。これによれば、制御手段は、前記流量調整弁の開度を制御するにあたり、開ループ制御及びフィードバック制御による2自由度制御を実行することとなる。よって、
ここで、前記EGRガスの温度を調整すべく前記温度調整弁が開度変更した場合において、前記開度変更に伴い前記パラメータに変化が生じた後に開ループ制御を開始させていたのでは、上述した速応性の効果が十分に発揮されない。
これに対し請求項3記載の発明では、前記開度変更に応じて前記流量調整弁の開度を前記開ループ制御することを、前記開度変更に伴い前記パラメータに変化が生じるまでの間に開始させることを特徴とする。また、請求項4記載の発明では、前記開度変更に応じて前記流量調整弁の開度を前記開ループ制御することを、前記開度変更と同時に開始させることを特徴とする。よって、これらの発明によれば上述の速応性の効果が十分に発揮される。
ここで、温度調整弁の開度が同じであっても、EGRガス流量が多い場合、吸入圧が高い場合、EGR温度が高い場合等、エンジンの運転状態によって先述した全体圧損の大きさは変化する。この点を鑑みた上記請求項5記載の発明では、前記温度調整弁の開度等に加え、前記エンジンの運転状態に基づいて前記流量調整弁の開度を開ループ制御することを特徴とするので、前記全体圧損の変化に対する流量調整弁の開度修正を精度良く行うことができる。
また、先述した循環流通経路がデポジット堆積等により経年劣化すると、温度調整弁の開度等に対する全体圧損の大きさが変わってくる。特に、EGRクーラにはデポジットが堆積しやすいためEGRクーラの圧力損失は経年劣化により大きくなっていく。これに対し請求項6記載の発明では、前記運転状態には、前記EGRガスの圧力のうち前記EGRクーラの上流側及び下流側の差圧、又はその差圧と相関のある物理量(例えばEGR温度や吸気量)が少なくとも含まれていることを特徴とする。よって、EGRクーラの圧力損失の増大分を、EGRクーラの上流側及び下流側の差圧等に基づき開ループ制御するので、前記全体圧損の変化に対する流量調整弁の開度修正を精度良く行うことができる。
請求項7記載の発明は、上記EGR流量制御装置と、EGR配管、流量調整弁、EGRクーラ、バイパス配管、及び温度調整弁の少なくとも1つと、を備えることを特徴とするEGR流量制御システムである。このEGR流量制御システムによれば、上述の各種効果を同様に発揮することができる。
以下、本発明にかかるEGR流量制御装置を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
先ず、本実施形態にかかるEGR流量制御装置が搭載されるエンジン(内燃機関)の概略について、簡単に説明する。本実施形態では、4輪自動車用ディーゼルエンジンを対象にしており、燃焼室に直接的に高圧燃料(例えば噴射圧力「1000気圧」以上の軽油)を噴射供給(直噴供給)する方式のエンジンである。また、当該エンジンは、多気筒(例えば直列4気筒)の4ストローク、レシプロ式ディーゼルエンジンを想定している。
次に、エンジンの吸排気系システムの構成について図1を用いて説明する。
当該エンジンは、排気系から吸気系に排気を還流させるEGR配管10を備えており、排気の一部を吸気管11に戻すことで、燃焼室12における燃焼温度を下げて排ガス中のNOX低減等を図っている。EGR配管10には、EGRガスの流量(EGR流量)を調整するEGR流量調整装置13が備えられている。EGR流量調整装置13は、EGR配管10の流路断面開度を調整するEGR弁13a(流量調整弁)と、EGR弁13aを駆動させる電動モータ13bと、を備えて構成されている。そして、EGR弁13aを全開作動させるとEGR流量は最大となり、全閉作動させるとEGR流量はゼロとなる。
EGR配管10のうちEGR弁13aの下流側部分には、EGRガスを冷却するEGRクーラ14が備えられている。このようにEGRガスを冷却することで、EGRガスの体積減少(密度上昇)を図り、これによって燃焼室12に流入する吸気の充填効率向上を図っている。ちなみに、EGRクーラ14の内部には、冷却液が循環する冷却液通路と、EGRガスが流通するガス通路14aとが形成されており、ガス通路を流通するEGRガスは冷却液通路を循環する冷却液と熱交換して冷却される。なお、前記冷却液にはエンジン冷却水が適用されており、冷却液は図示しないラジエータにより外気と熱交換して冷却される。
EGR配管10のうちEGR弁13aの下流側部分には、EGRガスをEGRクーラ14に対して迂回させるバイパス配管15が設けられている。また、EGR配管10のうちEGRクーラ14の上流側部分であり、バイパス配管15が分岐する部分には、EGRガスの流れをEGRクーラ14とバイパス配管15とに切り替える切替装置16が備えられている。切替装置16は、EGR配管10のうちEGRクーラ14への流入口10aとバイパス配管15への流入口10bとを切替開閉する切替弁16aと、切替弁16aを駆動させる電動モータ16bと、を備えて構成されている。
また、切替弁16a(温度調整弁)は、両流入口10a,10bを単に切替開閉するのみならず、両流入口10a,10bを開口させた中間開度位置においてその開度を調整することで、EGRガスをEGRクーラ14へ流通させる流量とバイパス配管15により迂回させる流量との流通割合を調整している。これにより、EGRクーラ14の下流側にてバイパス配管15と合流した部分における、EGRガスの温度が調整されることとなる。これによれば、EGRガスの温度を最適値に調整して、EGRガスを還流させることによるNOX低減の効果を向上させることができる。
吸気管11のうち、EGR配管10が接続される部分の上流側には、燃焼室12に流入する吸気のうち新気の流量を調整するスロットル弁17aが備えられている。スロットル弁17aは電動モータ17bにより開閉作動し、全開作動時に新気量は最大となり、全閉作動時に新気量はゼロとなる。
吸気管11と排気管18との間にはターボチャージャ19(過給機)が配設されている。ターボチャージャ19は、吸気管11に設けられたコンプレッサインペラ19aと、排気管18に設けられたタービンホイール19bとを有し、それらがシャフト19cにて連結されている。ターボチャージャ19では、排気管18を流れる排気によってタービンホイール19bが回転し、その回転力がシャフト19cを介してコンプレッサインペラ19aに伝達される。そして、コンプレッサインペラ19aにより、吸気管11内を流れる吸入空気が圧縮されて過給が行われる。
また、本実施形態に係るターボチャージャ19には、排気の流体エネルギをシャフト19cの回転駆動力に変換する割合を設定変更可能にする容量可変型のターボチャージャが採用されている。具体的には、タービンホイール19bには、吹き付けられる排気の流速を可変とするための複数の可変ベーン19dが設けられている。これらの可変ベーン19dは互いに同期した状態で開閉動作する。そして、隣り合う可変ベーン19d間の隙間の大きさ、すなわち可変ベーン19dの開度を変化させることで、前記排気流速を調整し、これによりタービンホイール19bの回転速度が調整される。そして、タービンホイール19bの回転速度が調整されることにより、燃焼室12に強制的に供給される空気の量、すなわち過給圧が調整される。
ターボチャージャ19にて過給された空気は、インタークーラ20によって冷却された後、その下流側に給送される。インタークーラ20によって吸入空気を冷却して体積減少(密度上昇)を図ることで、燃焼室12に流入する吸気の充填効率向上を図っている。
吸気管11のうちコンプレッサインペラ19aの上流側、かつ、エアクリーナ21の下流側には、単位時間あたりに流入する吸入空気の質量流量MAF(以下、単に吸入空気量又は吸気量と呼ぶ)を検出するエアフロメータ22(吸気量センサ)が取り付けられている。本実施形態に係るエアフロメータ22には、吸気流量に応じて発熱体から奪われる熱量の変化を検出することで吸気量を間接的に検出するホットワイヤ式エアフロメータが採用されている。
排気管18のうちタービンホイール19bの下流側には、排気を浄化する浄化装置23が取り付けられている。浄化装置23の具体例としては、排気中のPMを捕集するためのDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)、排気中のNOxを浄化するNOx触媒や排気中のHCやCOを浄化する酸化触媒等が挙げられる。
排気管18のうち浄化装置23の下流側には、排気中の酸素濃度を検出するA/Fセンサ24が取り付けられている。A/Fセンサ24は、時々の排気中酸素濃度に応じた酸素濃度検出信号O2を出力する酸素濃度センサである。A/Fセンサ24のセンサ出力としての酸素濃度検出信号は、酸素濃度に応じてリニアに変化するように調整される。なお、A/Fセンサ24に替えて、排気がリッチかリーンかに応じて異なる起電力信号を出力する起電力出力型のO2センサを採用してもよい。
吸気管11のうち、EGR配管10が接続される部分でありスロットル弁17aの下流側部分には、吸気圧P1(後述するターボチャージャの過給圧でもある)を検出する吸気圧センサ25が備えられている。排気管18のうち、EGR配管10が分岐する部分でありタービンホイール19bの上流側部分には、排気圧P2を検出する排気圧センサ26が備えられている。
EGR配管10のうちEGRクーラ14及びバイパス配管15の下流側部分には、EGRクーラ14により冷却されたEGRガス及びバイパス配管15により迂回されたEGRガスが合流した後のEGRガスについて、その合流後のEGRガスの温度TEを検出するEGR温度センサ27が備えられている。なお、吸気管11のうちEGR配管10が接続される部分に配置されて吸気温度を検出する吸気温センサ(図示せず)を、前記EGR温度センサ27として兼用するようにしてもよい。
上述した各種センサ22,24,25,26,27及びクランク角センサ28から出力される検出信号は、エンジンECU29(電子制御ユニット)に入力される。ECU29はこれらの検出信号に基づき、以下の如く燃料噴射量、過給圧、EGR弁13aの開度、スロットル弁17aの開度、及び切替弁16aの開度等を制御することでエンジン制御を行う。
ECU29に備えられたマイコン29aは、クランク角センサ28から入力される検出信号に基づき、エンジンの出力軸(クランク軸)の回転速度(エンジン回転速度NE)を算出する。また、図示しないアクセルセンサから入力される検出信号に基づき、運転者によるアクセルペダルの操作量(踏込み量)が算出される。そしてマイコン29aは、時々のエンジン運転状態(例えばエンジン回転速度NE)やアクセルペダル操作量等に基づき燃料の目標噴射量Qfinを算出し、その目標噴射量Qfinとなるようインジェクタ30の作動を制御する。
ECU29のマイコン29aは、容量可変型ターボチャージャ19の容量を調整することで過給圧を制御する。すなわち、前述の目標噴射量Qfin、及びエンジン回転速度NE等をパラメータとして、マップ等を用いて可変ベーン19dの目標開度を算出する。そして、目標開度となるよう図示しないアクチュエータを駆動制御することにより、可変ベーン19dが目標開度となるよう制御する。なお、エンジン回転速度NEが高いほど、或いは目標噴射量Qfinが多いほど目標開度は大きく設定され、ひいては過給圧が増加する。さらにECU29は、吸気圧センサ25により検出した過給圧P1の値、或いは排気圧センサ26により検出した排気圧P2の値が目標値に近づくよう、可変ベーン19dの開度をフィードバック制御する。
ECU29のマイコン29aはEGR弁13aの開度を制御することで、排気管18からEGR配管10に流入して還流するEGR流量を制御する。すなわち、前述の目標噴射量Qfin及びエンジン回転速度NE等をパラメータとして、マップ等を用いて排気中の酸素濃度(排気酸素濃度)の目標値(目標排気酸素濃度)を算出する。そして、A/Fセンサ24により検出された排気酸素濃度が目標排気酸素濃度に近づくよう目標EGR流量を設定し、その目標EGR流量となるようEGR弁13aの基本EGR開度EGRPBを算出する。
つまり、排気酸素濃度及び目標排気酸素濃度の偏差に基づき基本EGR開度EGRPB(つまりEGR弁開度)をフィードバック制御していると言える。そして、この基本EGR開度EGRPBを、後に詳述するEGR弁開度ずれ推定値ΔEGRPで補正(流量ずれ補正)することでEGR弁開度指令値EGRFを算出し、EGR弁開度指令値EGRFに基づき電動モータ13bを駆動させてEGR弁13aの開度を制御する。つまり、EGR弁開度ずれ推定値ΔEGRPに基づきEGR弁開度指令値EGRF(つまりEGR弁開度)を開ループ制御していると言える。上記フィードバック制御を実行している時のマイコン29aは特許請求の範囲に記載のフィードバック制御手段に相当し、上記開ループ制御を実行している時のマイコン29aはオープン制御手段に相当する。
ちなみに、EGR流量が過小の場合には十分なNOx低減効果が得られず、EGR流量が過大の場合には、気筒内の酸素が不足してパティキュレート(特にスモーク)が増加する。これを回避するためには、スモーク発生限界ぎりぎりまでEGR流量を増やし、スモークの発生なしでNOxを低減させることが要求される。そこで、上記EGR弁開度の制御により、パティキュレート、特にスモーク発生量と相関が強い排気酸素濃度を所定値以上とすることでスモーク発生ぎりぎりまでEGR流量を増やすよう、上述の目標排気酸素濃度は設定されている。また、浄化装置23の状態に応じて目標排気酸素濃度は設定される。
ところで、EGRガスがEGRクーラ14のガス通路14aを流通する時の圧力損失は、バイパス配管15を流通する時の圧力損失よりも大きい。つまり、EGR配管10、EGRクーラ14及びバイパス配管15により構成され、EGRガスが排気管18から分岐して吸気管11に至るまでの循環流通経路において、その経路全体としての圧力損失(全体圧損)は、切替弁16aの開度を小さくしてEGRガスのEGRクーラ14への流通割合を多くするほど大きくなる。つまり、切替弁16aの開度に応じて全体圧損は変化してしまう。そのため、EGR弁13aの開度が同じであっても、切替弁16aを作動させてEGR温度を調整しようとすると、全体圧損が変化することに起因してEGR流量も変化してしまう。具体的には、基本EGR開度EGRPBに基づきそのままEGR弁開度指令値EGRFを算出してしまうと、前述した目標EGR流量に対して実際のEGR量がずれるといった流量ずれが生じることとなる。
そこで本実施形態では、切替弁16aの開度変更に応じてEGR弁13aの開度を補正(流量ずれ補正)している。以下、基本EGR開度EGRPBをEGR弁開度ずれ推定値ΔEGRPで補正する流量ずれ補正処理について、切替弁16aの開度の制御と併せて図2を用いて説明する。図2に示す一連の処理は、所定周期(例えばマイコン29aが有するCPUの演算周期)又は所定のクランク角度毎に、ECU29のマイコン29aが繰り返し実行する処理である。なお、EGRクーラ14への流通割合と切替弁開度との関係は図3に示す通りであり、流入口10bを全閉とするよう切替弁開度を0%にすると、EGRクーラ14への流通割合は100%となる。
処理の概略を説明すると、まずステップS10〜S16において、EGR温度センサ27により検出された実際のEGRガス温度TEが目標ガス温度TTEに近づくよう、切替弁開度をフィードバック制御する。その後、ステップS20〜S23(オープン制御手段)において、ステップS10〜S16にてフィードバック制御された切替弁開度に基づきEGR弁開度を補正する流量ずれ補正処理を実行する。
より詳細に説明すると、まずステップS10において、エンジン回転速度NE、目標噴射量Qfin、及びエンジン状態に基づき、目標ガス温度TTEを算出する。例えば、エンジン回転速度NE及び目標噴射量Qfinの値が大きいほど目標ガス温度TTEを低くして、燃焼室12に流入する吸気の充填効率を高める。また、暖機運転時には目標ガス温度TTEを高くして早期暖機を図る。
続くステップS11では、ステップS10にて算出した目標ガス温度TTE及びエンジン状態に基づき、切替弁16aの基本開度Vpbを算出する。なお、ステップS10,S11における上記エンジン状態の具体例としては、吸気温度、エンジン冷却水温度、吸気圧P1、外気温度等が挙げられる。本実施形態では、切替弁基本開度Vpbを次の算出式(1)に基づき算出している。
Vpb=map(NE,Qfin)×CTA1×CTW1×CP1…(1)
式(1)中のmap(NE,Qfin)の項は、図4(a)に示す領域マップを用いて、エンジン回転速度NE及び目標噴射量Qfinに基づき算出される。例えば、領域マップ中におけるNE,Qfinの位置が100%を示す実線よりも左下側の領域にあれば、切替弁基本開度Vpbのベース値となるmap(NE,Qfin)の値を100%とし、0%を示す実線よりも右上側の領域にあればmap(NE,Qfin)の値を0%とし、100%を示す実線及び0%を示す実線の間においては、複数に分割された領域に応じた中間開度となるようmap(NE,Qfin)の値を決定する。要するに、エンジン回転速度NE及び目標噴射量Qfinの値が大きいほど切替弁基本開度Vpbのベース値map(NE,Qfin)を大きくする。
式(1)中のCTA1の項は図4(b)に示す吸気温補正係数であり、吸気温度が高いほどベース値map(NE,Qfin)を大きくするよう補正する。式(1)中のCTW1の項は図4(c)に示す水温補正係数であり、エンジン冷却水温度が低いほどベース値map(NE,Qfin)を大きくするよう補正する。式(1)中のCP1の項は図4(d)に示す吸気圧補正係数であり、吸気圧P1が低いほどベース値map(NE,Qfin)を大きくするよう補正する。
続くステップS12では、このようにして算出した目標ガス温度TTEと、EGR温度センサ27により検出された実際のEGRガス温度TEとの偏差ΔTEを算出する。そして、算出したガス温度偏差ΔTEがマイナスの値となった場合(S13:YES)には、実ガス温度TEを低下させるべく、ステップS14において切替弁開度の補正値VPCを小さくしてEGRクーラ14への流通割合を多くする。具体的には、切替弁開度の前回値VPC(i-1)に補正量ΔVPCを加算することで切替弁開度の今回値VPC(i)を算出する。
一方、ガス温度偏差ΔTEがプラスの値となった場合(S13:NO)には、実ガス温度TEを上昇させるべく、ステップS15において切替弁開度の補正値VPCを大きくしてEGRクーラ14への流通割合を少なくする。具体的には、切替弁開度の前回値VPC(i-1)から補正量ΔVPCを減算することで切替弁開度の今回値VPC(i)を算出する。なお、ステップS14,S15で用いる補正量ΔVPCはガス温度偏差ΔTEの値に応じて可変設定されており、ガス温度偏差ΔTEの絶対値が大きいほど補正量ΔVPCの値を大きく設定している。
続くステップS16では、ステップS11にて算出された切替弁基本開度Vpb、及びステップS14,S15にて算出された補正値VPCに基づき、切替弁開度指令値VPF(i)を算出する。そして、後述するステップS23において、切替弁開度指令値VPF(i)に基づき電動モータ16bを駆動させて切替弁16aの開度を制御する。これにより、実ガス温度TEが目標ガス温度TTEに近づくよう切替弁開度がフィードバック制御されることとなる。
次に、ステップS20において、切替弁開度指令値VPF(i)が変化することに伴い生じる前記流量ずれの推定値ΔEGRFを算出する。流量ずれ推定値ΔEGRFは、切替弁開度指令値の前回値VPF(i-1)、ステップS14,S15で用いた補正量ΔVPC及びエンジン状態に基づき算出される。本実施形態では、流量ずれ推定値ΔEGRFを次の算出式(2)に基づき算出している。
ΔEGRF=map(VPF(i-1),ΔVPC)×CTA2×CEGT×CP2…(2)
式(2)中のmap(VPF(i-1)の項は、図5(a)に示す領域マップを用いて、切替弁開度指令値の前回値VPF(i-1)及び補正量ΔVPCに基づき算出される。要するに、切替弁開度指令値の前回値VPF(i-1)及び補正量ΔVPCの値が大きいほど、つまり切替弁開度指令値を大きく変更させるほど、流量ずれ推定値ΔEGRFのベース値map(VPF(i-1)を大きくする。
式(2)中のCTA2の項は図5(b)に示す吸気温補正係数であり、吸気温度が高いほどベース値map(VPF(i-1)を大きくするよう補正する。式(2)中のCEGTの項は図5(c)に示すEGRガス温度補正係数であり、EGRガス温度TEが高いほどベース値map(VPF(i-1)を大きくするよう補正する。式(2)中のCP2の項は図5(d)に示す吸気圧補正係数であり、吸気圧P1が高いほどベース値map(VPF(i-1)を大きくするよう補正する。
続くステップS21では、流量ずれ推定値ΔEGRF及びエンジン状態に基づきEGR弁開度ずれ推定値ΔEGRPを算出する。本実施形態では、開度ずれ推定値ΔEGRPを次の算出式(3)に基づき算出している。
ΔEGRP=ΔEGRF×CTDP…(3)
式(3)中のCTDPの項は、図6に示すEGRクーラ差圧補正係数であり、EGRクーラ14の上流側及び下流側の差圧ΔPが高いほど弁開度ずれ推定値ΔEGRPを小さくするよう補正する。なお、この差圧ΔPは、排気圧センサ26による検出値P2から吸気圧センサ25による検出値P1を減算することで取得できる。
ここで、排気酸素濃度が目標排気酸素濃度に近づくよう目標EGR流量を設定し、その目標EGR流量となるようEGR弁13aの基本開度EGRPBを算出することは先述した通りである。そして、続くステップS22では、このように算出した基本開度EGRPBに、ステップS21にて算出した開度ずれ推定値ΔEGRPを加算するよう補正することで、EGR弁開度指令値EGRFを算出する。
続くステップS23では、先述の通り切替弁開度指令値VPF(i)に基づき切替弁16aの開度を制御するとともに、ステップS22にて算出したEGR弁開度指令値EGRFに基づき電動モータ13bを駆動させてEGR弁13aの開度を制御する。
図7は、図2の流量ずれ補正処理を実行したことによる効果を説明するタイミングチャートであり、目標EGR流量が変化しない場合、かつ、暖機運転による冷却水温の上昇に伴い目標ガス温度TTEが低下する場合における、切替弁16a及びEGR弁13a等の各種挙動を示す図である。
図7(a)はエンジン冷却水温の変化を示す。(b)中の実線は、本実施形態の流量ずれ補正処理により開ループ制御が実行された場合の実EGR流量の挙動を示す。(b)中の一点鎖線は、排気酸素濃度及び目標排気酸素濃度の偏差に基づき基本EGR開度EGRPBをフィードバック制御するものの、流量ずれ補正が実行されなかった場合における実EGR流量の挙動を示す。(b)中の点線は目標EGR流量を示す。図7(c)は実際のEGRガス温度TEの変化を示す。図7(d)は切替弁16aの開度挙動を示す。図7(e)中の実線は、前記開ループ制御が実行された場合のEGR弁13aの開度挙動を示す。図7(e)中の一点鎖線は、前記フィードバック制御するものの流量ずれ補正が実行されなかった場合におけるEGR弁13aの開度挙動を示す。
暖機運転を開始して時間が経過することに伴って、図7(a)に示す如く冷却水温は徐々に上昇する。冷却水温が所定値に達するt1時点までは、暖機運転促進を図るため目標ガス温度TTEを高く設定している。そのため、t1時点までは切替弁16aの開度は100%となっており、EGRガスの全てがバイパス配管15を流通してEGRクーラ14による冷却を禁止している。そして、冷却水温が所定値に達したt1時点以降は、目標ガス温度TTEを徐々に低下させる。そのため、t1時点以降は切替弁16aの開度が徐々に小さくなり(図7(d)参照)、EGRクーラ14による冷却度合いが大きくなる。よって、EGRガス温度TEも徐々に小さくなる(図7(c)参照)。
その後、切替弁16aの開度が徐々に小さくなって0%に達したt2時点以降は、EGRクーラ14による冷却度合いが最大となり、また、冷却水温度も十分に上昇しているため、EGRガス温度TEは変化することなく安定する。ここで、t1時点からt2時点までの期間中は、切替弁開度を変更させることに伴い先述の流量ずれが生じることが懸念される。
この懸念に対し、前記フィードバック制御によれば、EGR弁開度は図7(e)中の一点鎖線に示すように挙動することで前記流量ずれを解消しようとするものの、実EGR流量は図7(e)中の一点鎖線に示すように挙動して、点線に示す目標EGR流量からずれてしまう。これに対し、切替弁開度に基づきEGR弁開度を補正する前記開ループ制御を実行した場合には、EGR弁開度は図7(e)中の実線に示すように挙動することで前記流量ずれが解消され、その結果、図7(b)中の実線に示す実EGR流量は、点線に示す目標EGR流量とほぼ一致する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)切替弁16aを作動させてEGR温度を調整することに起因して全体圧損が変化しても、切替弁開度指令値VPF(切替弁開度)に基づきEGR弁基本開度EGRPBを補正して、EGR弁開度指令値EGRF(EGR弁開度)を修正するので、図7(b)に示すように実EGR流量を目標EGR流量に対してほぼ一致させることができる。
(2)しかも、EGR弁開度を切替弁開度に基づき開ループ制御するので、全体圧損の変化に対するEGR弁開度の開度修正を即座にでき(図7(e)中の実線参照)、フィードバック制御によるフィードバック遅れ(図7中の一点鎖線参照)を解消することができる。
(3)切替弁開度指令値VPFを変更すると同時に、EGR弁基本開度EGRPBを補正してEGR弁開度指令値EGRFを修正するので、全体圧損の変化に対するEGR弁開度の開度修正を即座にできるといった速応性の効果が十分に発揮される。
(4)切替弁開度指令値VPFに基づきEGR弁基本開度EGRPBを補正するにあたり、その補正量(EGR弁開度ずれ推定値ΔEGRP)を、エンジン状態(例えば吸気温補正係数CTA2、EGRガス温度補正係数CEGT、吸気圧補正係数CP2)に応じて変更して設定するので、実EGR流量を目標EGR流量に一致させることを精度良くできる。
(5)切替弁開度指令値VPFに基づきEGR弁基本開度EGRPBを補正するにあたり、その補正量(EGR弁開度ずれ推定値ΔEGRP)を、EGRクーラ14の上流側及び下流側の差圧ΔPに応じて変更して設定する。そのため、EGRクーラ14のガス通路14aにおけるデポジットの堆積が進行する等、経年劣化により差圧ΔPが大きくなっても、実EGR流量を目標EGR流量に一致させることを精度良くできる。
(6)EGR弁開度を制御するにあたり、切替弁開度に基づきEGR弁開度を修正する上記開ループ制御に加え、排気酸素濃度及び目標排気酸素濃度の偏差に基づき基本EGR開度EGRPB(つまりEGR弁開度)をフィードバック制御するので、開ループ制御により開度修正を即座にできるといった上記効果(速応性の効果)に加え、各種部品の経年変化や外乱等によりEGR流量にオフセットずれが生じることを抑制できるといった効果(高精度性の効果)が発揮される。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。また、本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下の各特徴をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・流量ずれ推定値ΔEGRFを算出するにあたり、上記実施形態では切替弁開度指令値の前回値VPF(i-1)及び補正量ΔVPCに基づき算出しているが、切替弁開度指令値の今回値VPF(i)に基づき算出してもよい。
・上記実施形態では、EGR弁開度をA/Fセンサ24でフィードバック制御しているが、吸気量MAFでフィードバック制御するようにしてもよい。すなわち、エアフロメータ22により検出された吸気量MAFとEGR流量とは相関があるため、当該吸気量MAFから想定されるEGR流量と目標EGR流量との偏差がゼロになるようEGR弁開度をフィードバック制御してもよい。
・上記実施形態では、切替弁開度指令値VPFを変更すると同時に、EGR弁基本開度EGRPBを補正してEGR弁開度指令値EGRFを修正しているが、切替弁開度指令値VPFを変更した後、所定時間が経過してからEGR弁開度指令値EGRFを修正するようにしてもよい。ただし、酸素濃度偏差又は吸気量偏差に基づきEGR弁開度をフィードバック制御する場合において、切替弁16aの開度変更に伴いこれらの酸素濃度又は吸気量に変化が生じるまでの間にEGR弁開度指令値EGRFの修正を実行させることが望ましい。
・上記実施形態では、切替弁開度指令値VPFを変更することに伴いEGR弁開度指令値EGRFを修正しているが、切替弁16aの開度を検出するセンサを備え、切替弁16aの実際の開度に応じてEGR弁開度指令値EGRFを修正するようにしてもよい。
・切替弁16aを作動させる期間(図7中のt1〜t2期間)においては、酸素濃度偏差に基づきEGR弁開度をフィードバック制御することを中止して、上記開ループ制御のみを実行するようにしてもよい。これによれば、切替弁16aの作動時においてはフィードバック制御の処理負担分を軽減できる。一方、切替弁16aの作動時において上記フィードバック制御及び開ループ制御の両制御を行う2自由度制御を実行して、実EGR流量を目標EGR流量に精度良く一致させることを図ってもよい。
・上記実施形態では、切替弁16aを中間開度で制御することでEGRガス温度を微調整する場合に本発明を適用させているが、切替弁16aを両流入口10a,10bを切替開閉するよう開閉制御する場合にも本発明は適用可能である。
・上記実施形態では、EGRクーラ14の差圧ΔPを、排気圧センサ26による検出値P2及び吸気圧センサ25による検出値P1の両検出値P1,P2に基づき算出しているが、いずれか一方の検出値に基づき差圧ΔPを推定するようにしてもよい。また、エンジンの運転時間に基づき差圧ΔPを推定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、補正量ΔVPCをガス温度偏差ΔTEに応じて可変設定しているが、ガス温度偏差ΔTE等に拘わらず固定した値に設定してもよい。
・上記実施形態では本発明を自己着火式のディーゼルエンジンに適用させているが、点火式のガソリンエンジンに適用させてもよい。
本発明の一実施形態にかかるEGR流量制御装置が適用された、エンジンの吸排気系システムの構成図。 図1のECUが実行する流量ずれ補正処理の手順を示すフローチャート。 EGRクーラへの流通割合と切替弁開度との関係を示す図。 図2の処理において切替弁基本開度Vpbを算出する算出式(1)を説明する図。 図2の処理において流量ずれ推定値ΔEGRFを算出する算出式(2)を説明する図。 図2の処理においてEGR弁開度ずれ推定値ΔEGRPを算出する算出式(3)を説明する図。 図2の流量ずれ補正処理を実行したことによる効果を説明するタイミングチャート。
符号の説明
10…EGR配管、13a…EGR弁(流量調整弁)、14…EGRクーラ、15…バイパス配管、16a…切替弁(温度調整弁)、S20,S21,S22…オープン制御手段、29a…マイコン(フィードバック制御手段、オープン制御手段)、

Claims (7)

  1. エンジンから排出される排ガスの一部を、EGRガスとしてエンジンの吸気系に再循環させるEGR配管と、
    前記EGR配管の流路面積を調整することで、前記EGRガスの流量を調整する流量調整弁と、
    前記EGR配管に設けられ、前記EGRガスと熱交換して冷却するEGRクーラと、
    前記EGR配管に設けられ、前記EGRガスを前記EGRクーラに対して迂回させるバイパス配管と、
    前記EGRガスを前記EGRクーラへ流通させる流量と前記バイパス配管により迂回させる流量との流通割合を調整することで、前記EGRガスの温度を調整する温度調整弁と、
    を備えるエンジンに適用され、
    前記流量調整弁の作動を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記温度調整弁の開度、その開度と相関のある物理量、及びその開度の目標値の少なくとも1つに基づいて、前記流量調整弁の開度を開ループ制御するオープン制御手段を有することを特徴とするEGR流量制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記エンジンの負荷と相関のある物理量、及び前記排ガス中の酸素濃度の少なくとも1つをパラメータとして、前記流量調整弁の開度をフィードバック制御するフィードバック制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載のEGR流量制御装置。
  3. 前記EGRガスの温度を調整すべく前記温度調整弁が開度変更した場合において、
    前記オープン制御手段は、前記開度変更に応じて前記流量調整弁の開度を前記開ループ制御することを、前記開度変更に伴い前記パラメータに変化が生じるまでの間に開始させることを特徴とする請求項2に記載のEGR流量制御装置。
  4. 前記EGRガスの温度を調整すべく前記温度調整弁が開度変更した場合において、
    前記オープン制御手段は、前記開度変更に応じて前記流量調整弁の開度を前記開ループ制御することを、前記開度変更と同時に開始させることを特徴とする請求項1又は2に記載のEGR流量制御装置。
  5. 前記オープン制御手段は、前記温度調整弁の開度、その開度と相関のある物理量、及びその開度の目標値の少なくとも1つに加え、前記エンジンの運転状態に基づいて前記流量調整弁の開度を開ループ制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のEGR流量制御装置。
  6. 前記運転状態には、前記EGRガスの圧力のうち前記EGRクーラの上流側及び下流側の差圧、又はその差圧と相関のある物理量が少なくとも含まれていることを特徴とする請求項5に記載のEGR流量制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のEGR流量制御装置と、
    EGRガスとしてエンジンの吸気系に再循環させるEGR配管、前記EGRガスの流量を調整する流量調整弁、前記EGRガスと熱交換して冷却するEGRクーラ、前記EGRガスを前記EGRクーラに対して迂回させるバイパス配管、及び前記EGRクーラを流通して冷却される冷却流量と前記バイパス配管を流通して迂回されるバイパス流量との流通割合を調整することで前記EGRガスの温度を調整する温度調整弁の少なくとも1つと、
    を備えることを特徴とするEGR流量制御システム。
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