JP2009270364A - 充填材の充填状態の確認方法、定着金物を鉄筋に固定する方法、定着金物、pc部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内周面に螺条31が形成された貫通孔30Aを有する定着金物30を、外周面に螺条41を有する鉄筋40の外周に螺合させ、貫通孔30Aに通じる注入孔33より定着金物30と鉄筋40との間の隙間34にグラウト60を充填することにより鉄筋40に定着金物30を固定する工法において、貫通孔30A内に充填されたグラウト60が、定着金物30のPC部材10の表面側よりもその反対側から溢れ出し易くしておき、グラウト60が定着金物30のPC部材10の表面側から溢れ出るのを視認することにより、貫通孔30A内にグラウト60が充填されたことを確認する。
【選択図】図6
Description
なお、本願出願人の一社は鉄筋を定着金物を用いて、コンクリートに定着する方法として、特許文献1の図7に示すような方法を提案している。
東京鉄鋼株式会社、"プレートナット工法 設計指針 (財)日本建築センター 一般評定 BCJ評定―RC0152−01"、東京鉄鋼株式会社
なお、充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるとは、後述するように定着金物の他端側にナットを取り付けた場合には、定着金物の一端側端面よりもナットの他端側端面より溢れ出し難くなることをいう。
なお、部材表面に露出するとは、PC部材表面に凹部を設けておき、この凹部内に露出するような場合も含むものである。
図1は、PC仕口部材10の一側面にPC梁部材20が接続された様子を示す水平断面図である。同図に示すように、PC仕口部材10には鉄筋挿入孔11が形成されており、この鉄筋挿入孔11の端部には定着金物30が埋設されている。また、PC仕口部材10の上記一側面とは反対側の表面には、定着金物30の端面が露出するように凹部12が形成されている。一方、PC梁部材20の内部には梁主筋21が埋設されており、梁主筋21の端部には機械式継手22が接続されている。この機械式継手22の鉄筋挿入孔23はPC梁部材20のPC仕口部材10側の端面に開口している。そして、PC梁部材20とPC仕口部材10とは、鉄筋40を、その一端が機械式継手22の鉄筋挿入孔23内に到達するように設置して、他端部に定着金物30を固定し、PC仕口部材10の鉄筋挿入孔11及び機械式継手22内にグラウトを充填し、さらに、PC仕口部材10とPC梁部材20との間の目地にグラウトを充填することにより接続される。なお、鉄筋40は、外周面に螺条41が形成された異形鉄筋であり、外周面の一部に平面状の欠損部が形成されている。また、PC仕口部材10及びPC梁部材20の接合端面にコッター等を設けてもよい。
なお、上記のように定着金物30内にグラウト60を充填した後、必要に応じて、PC仕口部材10の表面に形成された凹部12にグラウトを充填してもよい。
以上の工程により、定着金物30が鉄筋40の端部に強固に固定され、鉄筋40をPC仕口部材10に定着させることができる。
11、411 鉄筋挿入孔
20、320、420 PC梁部材
21、321、421 梁主筋
22、322、422 機械式継手
23、323、423 鉄筋挿入孔
324 貫通孔
30、130、230 定着金物
30A、130A、230A 貫通孔
31、231 螺条
32、232 鍔部
33、133、233 注入孔
34 隙間
40 鉄筋
41 螺条
50 ナット
51 螺条
54 隙間
Claims (8)
- 内周面に螺条が形成された貫通孔を有する定着金物を、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合させ、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填することにより前記鉄筋に前記定着金物を固定する際に、前記隙間に充填材が充填されたことを確認する方法であって、
前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、
前記充填材が前記貫通孔の他端側から溢れ出るのを確認することを特徴とする定着金物の内部に充填された充填材の充填状態の確認方法。 - 請求項1記載の充填材の充填状態の確認方法であって、
前記定着金物は、前記他端側が部材表面に露出するようにPC部材に埋設されていることを特徴とする充填材の充填状態の確認方法。 - 請求項1又は2記載の充填材の充填状態の確認方法であって、
前記定着金物は、前記注入孔が前記定着金物の軸方向中央部よりも前記一端側に形成されていることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする充填材の充填状態の確認方法。 - 請求項1から3のうち何れか1項に記載の充填材の充填状態の確認方法であって、
前記定着金物は、前記他端側に前記鉄筋と螺合するとともに、前記定着金物と当接するようにナットを取り付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする充填材の充填状態の確認方法。 - 請求項1から4のうち何れか1項記載の充填材の充填状態の確認方法であって、
前記定着金物は、前記鉄筋にナットを螺合させ、前記ナットを前記他端側に締め付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする充填材の充填状態の確認方法。 - 内周面に螺条が形成された貫通孔を有する定着金物を、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合させ、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填することにより前記鉄筋に前記定着金物を固定する工法であって、
前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、
前記定着金物を前記鉄筋に螺合させ、
前記貫通孔の他端側から溢れ出るまで前記充填材を充填することを特徴とする鉄筋に定着金物を固定する方法。 - 内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合され、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材が充填されることにより前記鉄筋の端部に固定されて用いられる、前記鉄筋をコンクリート部材に定着させるための定着金物であって、
前記注入孔が前記定着金物の軸方向中央部よりも一端側に形成されていることにより、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする定着金物。 - 内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、外周面に螺条を有する鉄筋の外周に螺合され、前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材が充填されることにより前記鉄筋の端部に固定されて用いられる、前記鉄筋を定着させるための定着金物が部材内に埋設されたPC部材であって、
前記定着金物は、前記隙間に充填された充填材が前記定着金物の一端側よりも他端側から溢れ出し難くなるように構成されており、前記他端側が部材表面に露出するように埋設されていることを特徴とするPC部材。
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JP2003213841A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-07-30 | Tokyo Tekko Co Ltd | ねじ鉄筋用定着金物 |
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