JP2009270283A - 枠付きパネル及びそれを用いた塀 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルの切断端部にばり等のはみ出し箇所が発生しても、パネル端部の保持機能を損なうことない枠体を有する枠付きパネル及びこのパネルを用いた塀を提供する。
【解決手段】枠体3の長手方向に沿って間隔をあけて垂下された受け板部33と押さえ板部34とを有する溝部32にパネル2の端部が挿入され、受け板部33の内側面には長手方向に沿って凸条35が形成され、押さえ板部34の内側面には縁部材6が長手方向に沿って取付けられ、パネル2の端部は、溝部32に挿入され、凸条35と縁部材6とに挟持されると共に、前記挟持部より溝部32の奥側に挿入されたパネル先端部22は、押さえ板部34から螺入された固定ビス7によって係止され、溝部32からの抜け出しが阻止されるように枠付きパネルを構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、目かくし塀、フェンス、門扉等に用いられる枠付きパネル、及びこの枠付きパネルを用いた塀に関するものである。
一般に、工場や住宅地の敷地境界線や隣地境界線においては、目かくし塀やフェンス等が設置され、その通行箇所には門扉が設けられている。
例えば、特開平6−29972号公報には、枠材本体と、当該枠材本体の端部からパネル側に対向して延びてパネルの端部を保持するための呑込み溝を構成する表裏一対の飾り板と、当該枠材本体に設けられて当該一対の飾り板間の呑込み溝内の延びると共に、前記パネルが取付けられる取付板とを備え、且つ前記一方の飾り板は、前記枠材本体及び/または前記取付板に着脱自在に取付けられてなることを特徴とするパネル枠用の枠材が提案されている。
特開平6−299772号公報
ところで、この種のパネルの材料には、金属板、樹脂板、或いはこれらを適宜組み合わせたものや積層して積層板とした板状体が用いられるが、一般には、比較的大きな板状体を形成して、使用する大きさに切断して使用されることが多く、切断端部から側面方向にばり等のはみ出し箇所が生じる。そのため、前記のパネル枠用の枠材では、パネルが取付板に取付けられるため、パネルのばりにより取付板との間に隙間が生じ、パネルの取付け後にがたつきが生じるおそれがあり、その点が問題であった。
本発明は、前記の如き問題点を解消し、パネルの切断端部にばり等のはみ出し箇所が発生しても、パネル端部の保持機能を損なうことない枠体を有する枠付きパネル及びこのパネルを用いた塀を提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち本発明に係る枠付きパネルは、枠体の長手方向に沿って間隔をあけて垂下された受け板部と押さえ板部とを有する溝部にパネルの端部が挿入され、前記受け板部の内側面には長手方向に沿って凸条が形成され、前記押さえ板部の内側面には縁部材が長手方向に沿って取付けられ、前記パネル端部は、前記溝部に挿入され、前記凸条と縁部材とに挟持されると共に、前記挟持部より溝部の奥側に挿入されたパネル先端部は、押さえ板部から螺入された固定ビスによって係止され、溝部からの抜け出しが阻止されていることを特徴とするものである。
又本発明に係る枠付きパネルにおいて、前記縁部材は、パネルに引き抜き方向の力が掛かった際に、ボルトの側面に当接され、該パネルの抜け止めが防止されるようになされた構成としてもよい。
又、本発明に係る塀は、枠体の長手方向に沿って間隔をあけて垂下された受け板部と押さえ板部とを有する溝部にパネルの端部が挿入され、前記受け板部の内側面には長手方向に沿って凸条が形成され、前記押さえ板部の内側面には縁部材が長手方向に沿って取付けられ、前記パネル端部は、前記溝部に挿入され、前記凸条と縁部材とに挟持されると共に、前記挟持部より溝部の奥側に挿入されたパネル先端部は、押さえ板部から螺入された固定ビスによって係止され、溝部からの抜け出しが阻止されるようになされた枠付きパネルが、間隔をおいて立設された支柱の間に前記枠材を介して架設されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、前記受け板部の内側面には長手方向に沿って凸条が形成され、前記押さえ板部の内側面には縁部材が長手方向に沿って取付けられ、前記パネル端部は、前記溝部に挿入され、前記凸条と縁部材とに挟持されると共に、前記挟持部より溝部の奥側に挿入されたパネル先端部は、押さえ板部から螺入された固定ビスによって係止され、溝部からの抜け出しが阻止されているので、パネル端部にばり等のはみ出し箇所が発生していても、パネル端部を枠体の溝部内にしっかり保持することができる。
又、本発明に係る枠付きパネルにおいて、前記縁部材は、パネルに引き抜き方向の力が掛かった際に、ボルトの側面に当接され、該パネルの抜け止めが防止されるようになされれば、パネルをより安定的に支持することができるので好ましい。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
すなわち、図1は本発明に係る塀における実施の一形態を示す正面図、図2は図1のA−A断面における主要部の拡大縦断面図、図3は図1のB−B断面における主要部の拡大横断面図、図4は図3の部分分解図、図5は本発明に係る枠付きパネルにおける実施の一形態を示す拡大斜視図、図6は図5の部分分解斜視図、図7は図1のC−C断面における主要部の拡大縦断面図、図8は本発明に係る枠付きパネルにおける取付構造を示す斜視図、図9は図8の分解説明図、図10は本発明に係る枠付きパネルにおける取付構造を示す部分分解説明図である。
図面において、1は地表に立設された支柱、2はパネル2はパネル2の端部に取付けられる枠材であり、枠付きパネル4は、パネル2と枠材3とから主に構成されると共に、塀Fは、支柱1と枠付きパネル4とから主に構成されたものである。
図1は、本発明に係る塀Fの実施の一形態を示す正面図である。塀Fは、間隔をあけて立設された支柱1の間に、枠付きパネル4が架設されている。支柱1は、その下部は地中に埋設され地表に立設されている。又、支柱1の頂部にはキャップ12が取付けられ、見栄えを良くすると共に、雨水などが支柱1の内側に侵入するのを防止している。本実施形態では、支柱1は断面矩形状の鋼管である。
支柱1は、枠付きパネル4が架設されることを考慮すると金属製のものを用いるのが好ましく、一般にはアルミニウム合金、ステンレス、鋼材等のパイプ形状の長尺体を適宜長さに切断したものや、それらにめっき、塗装を施したもの等を好適に用いることができる。
枠付きパネル4は、矩形状のパネル2と、パネル2の端部に取付けられた枠材3とを備えている。パネル2は、本実施形態においては、合成樹脂からなるシートの表裏に金属箔を貼着させた積層板であり、金属箔の表面には塗装が施されている。尚、パネル2は、積層板の代わりに金属板を用いてもよく、或いは透明板や乳白色の樹脂板を用いて透光性を付与させてもよい。
図2は、図1のA−A断面における主要部の拡大縦断面図である。枠材3は、パネル2の上端部に取付けられると共に、長手方向に沿って形成された略矩形状の中空部31と、この中空部31の下部に長手方向に向けて形成された溝部32の中にパネル2の上端部が挿入され、固定ビス5により抜け止めがなされたものである。
図3,4は、図1の支柱1とパネル2との連結構造を示す拡大横断面図である。固定金具5は、支柱に固定される支柱取付板51と枠付きパネル4の枠材3に固定される枠材取付板52とからなる略L字状になされている。固定金具5は、支柱1の側面に支柱取付板51が配置されボルトBによって締着され、枠材3に枠材取付板52が取付けられている。
図5,6は、枠材3の側端部の一形態を示す説明図であり、図5は分解説明図、図6は斜視図である。枠材3の中空部31の内部にはビスホール31aが長手方向に沿って設けられると共に、枠材3の側端面を隠蔽する端部材53が取付けられる。端部材53は、枠材3の側端部を隠蔽する外板部54と、中空部31に挿入される内板部55とを備えている。外板部54の通孔55からビスB2が挿入されビスホール31aに螺着されることによって枠材3の側端部に締結されている。内板部55は、中空部31内の背面側に沿って挿入されると共に、中空部31の背面に形成された通孔31bの位置に対応する箇所にねじ孔57が設けられている。そして、枠材3に固定金具5を取付ける際は、図3,4に示すように、固定金具5の枠材取付板52から中空部31の通孔31bにボルトB1を通し、端部材53の内板部55のねじ孔57に螺着させる。この端部材53により、枠材3の側端部を隠蔽すると共に、枠材3と固定金具5との締結を強固にすることができる。尚、図6に示すように、外板部54の適宜位置に水抜き孔58a,58b,58cを設けてもよい。
枠付きパネル4のパネル2は、図3,4に示すように、枠材3の側端部より側方に突出され、このパネル2の突出部21は支柱1の前面側に配置されると共に、突出部21の前面側からカバー材Sが取付けられる。このカバー材Sは、支柱1の前面との間にパネル2の突出部21を挟持すると共に、カバー材Sの前面側から、支柱1の両側に取付けられる枠付きパネル4においてパネル2の突出部21の間を通って支柱1に向けてビスB3が挿入されて固定される。これにより、支柱1とパネル2との間に隙間が生じないため、塀Fの前面側で発生した騒音等が塀Fの背面側に直接的に伝播せず、塀Fの裏面側へ伝わる騒音を低減させることができる。
尚、支柱1と枠付きパネル4との連結構造は本実施形態に限られるものではないが、遮音性を考慮して、支柱1と枠付きパネル4との間に、騒音が前面側から背面側に直接的に伝播するような隙間が生じないようにすることが好ましい。
又、図1に示すように、パネル2の下端部にも枠材3が取付けられている。本実施形態に掛かる枠材3は、パネル2の上端部に取付けられた枠体3と比べて、中空部31の上部に溝部32が形成された上下対称状となされた点が異なるものであり、他は同様な構造である。
図7は、枠付きパネル4を上下方向に積み重ねた際の、枠材3の重合部の説明図である。前記重合部において、上下の枠材3は前面側に重合面G1が形成され、重合面Gから背面に向けて、それぞれの枠体3に内側に窪む段差部31c,31dがそれぞれ形成され、この段差部32c,32dの間に弾性材R1が挟持されている。これにより、枠材3が上方あるいは下方に反り等が生じて、重合部において上下の枠材3の間に隙間が生じても、この隙間を弾性材R1で隠蔽することができるので、塀Fの前面側で発生した騒音等が枠付きパネル4の重合部の隙間から音が直接的に背面側に伝播することを抑えることができる。尚、弾性材R1は、一般にポリオレフィン、ポリウレタン等のエラストマーやシリコーン樹脂等の合成樹脂等が用いられ、又、枠材3の隙間からの騒音の伝播を効果的に防ぐために弾性材S1の内部に独立気泡から形成されたスポンジ状の発泡材料を用いてもよい。加えて、枠付きパネル4と地面との間の隙間に同様な弾性材R2を圧入して隙間を塞ぐと、より防音性能を高めることができる。
図8〜10は、パネル2と枠材3との取付構造の説明図であり、図8は拡大斜視図、図9は図8の部分分解斜視図、図10は部分分解説明図である。枠材3の溝部32は、中空部31の下面から長手方向に沿って間隔をあけて垂下された縦板状の受け板部33と縦板状の押さえ板部34とを有している。溝部32は、受け板部33の内側面には長手方向に沿って凸条35が形成され、一方押さえ板部34の内側面には長手方向に沿って縁部材6が取付けられている。押さえ板部34の内側面には、開口側が幅狭となされた蟻溝状の嵌合溝34aが長手方向に沿って形成され、縁部材6の押さえ板部34側には、嵌合溝34aの形状に対応した断面台形状の嵌合突起61が長手方向に沿って設けられている。そして、図9に示すように、縁部材6の嵌合突起61を嵌合溝34aの側端部から挿入して嵌合させることによって、縁部材6を押さえ板部34に取付ける。枠材3は、一般には、アルミニウム、鋼材等の金属や合成樹脂等からなる押出型材を長尺体を適宜長さに切断して用いられるものであり、縁部材6も同様な方法で形成されたものが用いられるが、枠材3と縁部材6とを一体に形成してもよい。
図9,10は、枠材3に対するパネル2の取付方法の一形態を示すものである。パネル2の上端部を受け板部33の凸条35と縁部材6との間から溝部32の内側に挿入する。受け板部33の凸条35と押さえ板部34の縁部材6との離間寸法は、パネル2の厚さ寸法より短くなされる。又、押さえ板部3の基端部34bの幅寸法と比べて、受け板部33の基端部33aの幅寸法は短くなされている。従って、凸条35及び縁部材6は、挿入されるパネル2より押圧され、主に比較的幅狭の受け板部33が凸条35を介して溝部32の開口部が広がるように外方に向けて弾性変形し、縁部材6は押さえ板部34に押し付けられて、この反力によって、凸条35と縁部材6との間にパネル2が挟持される。更に、中空部31は押さえ板部34側が下方に張り出されて段部32aが形成されている。これにより、押さえ板部34の垂下長さに対して、受け板部33の垂下長さは相対的に短くなるため、受け板部33の方がより弾性変形しやすくなる。加えて、受け板部33が前記の弾性変形をした際、受け板部33の先端側が溝部32に対して外側に反った状態となると意匠性が低下する恐れがあるため、受け板部33は、先端側が溝部32の内側に反った形態が好ましい。
凸条35は、突端側に向けて幅狭となされた断面倒山型となされ、縁部材6は凸条35より上下方向に幅広に形成されると共にパネル2が挟持する挟持面62が平坦となされている。これにより、パネル2は挟持面62に沿って支持されるので、パネル2をより安定的に挟持することが可能となり、又、パネル2から凸条35に掛かる押圧力は縁部材側に掛かる押圧力より小さくなるので、凸条35を介して受け板部32に掛かる押圧力を低減させ、過剰な押圧力による受け板部32の塑性変形を防ぐことができる。又、凸条35は、前記挟持面62の上下方向の中央部と対向する位置に形成されている。これにより、パネル2が受け板部32側あるいは押さえ板部33側に撓んだ場合、パネル2は挟持面62の上端或いは下端を支点として変位するが、前記上下端の中央部に位置する凸条35には、いずれの場合の変位であっても、変位によって生じるモーメントによる押圧力が抑えられるため、過剰な押圧力による受け板部32の塑性変形を防ぐことができる。そして、凸条35と縁部材6との離間寸法に比べて、溝部32の奥の離間寸法は長くなされている。これにより、溝部32に挿入するパネル2の先端部にばり等が生じていても、溝部32の奥まで挿入されれば、ばり等は受け板部33や押さえ板部34には接触しにくくなり、パネル2を凸条35と縁部材6とで挟持する際においても、ばりの影響で挟持状態に不具合が生じる恐れはなくなる。
図10は、パネル2のパネル先端部22の取付構造に関する部分分解説明図である。(a)に示すように、溝部32に挿入されたパネル先端部22は、(b),(c)に示すように、押さえ板部34に螺入させた固定ねじ7が挿通されることにより係止され、溝部32の開口側からの抜け出しが防止されると共に、溝部32の長手方向の移動も阻止される。これにより、パネル2を安定的に支持することができる。又、固定ねじ7は、本実施形態では、ねじ部71の先端側に長手方向に沿って切り刃(図示せず)が形成されたドリルねじ状となされており、押さえ板部34の外側面から電動ドライバー等で螺入される。このため、固定ねじ7のねじ部71が押さえ板部34に螺入して進む速度と比べて、ねじ先端部72の切り刃がパネル2の表面の金属箔を貫通する速度が遅い場合は、パネル先端部22からねじ先端部72に対して過剰な応力が掛かってねじ先端部72が潰れたり、ねじ先端部72からの反力により、パネル先端部22が受け板部33側に撓んで固定ねじによる係止が不十分になったりする恐れがある。従って、固定ねじ7のねじ山のピッチは狭い方が好ましく、本実施形態では3種ねじ(JIS B1007:2003)となされている。尚、固定ねじ7のねじ先端が挿通され、且つねじ部71が螺入される程度の大きさの通孔36を予め押さえ板部34に設けていてもよい。
ねじ先端部72は、固定ねじ7をパネル先端部22に挿通させた際に、パネル先端部2と受け板部33との間に位置させることが好ましい。ねじ先端部72がパネル先端部22の内部に留まった状態であるとパネル先端部の係止が不十分になる恐れがあり、又ねじ先端部21が受け板部33に挿入されると、受け板部33の外側面側に膨らみ等が生じて、外観上、意匠性が低下する恐れがある。
次に、縁部材6と固定ねじ7との関係について説明する。パネル2に風・振動や温度変化による収縮等により、パネル2に対して溝部32から引き抜く方向の力が掛かった場合、固定ねじ7の側面に縁部材6の上端部が当接されるようになされている。これにより、パネル2の引き抜きを抑えることができる。縁部材6と固定ねじ7との間隔が狭い程上記効果は高まるが、一方固定ねじ7を螺入する際に、ねじ部71とが接触して螺入作業が阻害される恐れがあるため、縁部材6の上部において、基端側に凹み部63を設けて、ねじ部71との接触をなるべく避けるようにすることが好ましい。更に、本実施形態の如く、固定ねじ7としてドリルねじ状のねじを用いる場合は、縁部材6とねじ部71においてねじ山が形成されていない部分と当接するように形成されていることがより好ましい。
次に、パネル2が前後に撓みが生じた場合のパネル先端部22と溝部32との関係について説明する。先ず、パネル2が後方に撓んだ場合、パネル先端部2は溝部32の中で受け板部33の基端に接触するまで変位し、その後はこの接触部が固定端となるため、パネル2の端部から縁部材6に対して比較的大きな応力が生じるが、縁部材6が取付けられた押さえ板部34は比較的弾性変形しにくいため、前記応力に抗してパネル2端部を挟持した状態を保持することができる。一方、パネル2が前方に撓んだ場合、パネル先端部2は溝部32の中で押さえ板部34の基端又は中空部31の段部37に接触するまで変位し、その後はこの接触部が固定端となるため、パネル2の端部から凸条35に対して比較的大きな応力が生じる。凸条35が形成された受け板部33は比較的弾性変形しやすいため、パネル2の撓みが解消された後、受け板部33が元に戻らず、パネル2の挟持が十分できずに、パネル2のばたつきやそれに伴う騒音等が発生する恐れがある。そのため、押さえ板部34側へのパネル先端部22の変位を十分確保できるように、パネル先端部22と押さえ板部34又は中空部31の段部32aとの間に隙間は比較的大きく成形することが好ましい。
このような構造により、塀F等の端部やコーナー部等において支柱1の間の間隔が他の部分より狭くなされた場合に、その間隔に合わせた端尺パネルが必要となるが、この場合は、枠付きパネル4から枠材3を外し、それぞれ長さに合わせて切断したあと、再度前記のように枠付きパネル4を組み立てればよい。又、本実施形態においては、枠材3の長さ寸法に対して、パネル2の同方向長さ寸法は長いので、パネル2の側端部を適宜切断して長さを調節することも可能である。
本発明によれば、パネルの切断端部にばり等のはみ出し箇所が発生しても、パネル端部の保持機能を損なうことない枠体を有する枠付きパネルが形成されるので、塀や目かくし塀、フェンス等や、これら塀等と連設される門扉等に用いると意匠性を損なうことなく好適に利用することができる。
本発明に係る塀における実施の一形態を示す正面図である。 図1のA−A断面における主要部の拡大縦断面図である。 図1のB−B断面における主要部の拡大横断面図である。 図3の部分分解図である。 本発明に係る枠付きパネルにおける実施の一形態を示す拡大斜視図である。 図5の部分分解斜視図である。 図1のC−C断面における主要部の拡大縦断面図である。 本発明に係る枠付きパネルにおける取付構造を示す斜視図である。 図8の分解説明図である。 本発明に係る枠付きパネルにおける取付構造を示す部分分解説明図である。
符号の説明
1 支柱
2 パネル
3 枠材
31 中空部
32 溝部
33 受け板部
34 押さえ板部
35 凸部
37 段部
4 枠付きパネル
6 縁部材
7 固定ビス

Claims (3)

  1. 枠体の長手方向に沿って間隔をあけて垂下された受け板部と押さえ板部とを有する溝部にパネルの端部が挿入され、前記受け板部の内側面には長手方向に沿って凸条が形成され、前記押さえ板部の内側面には縁部材が長手方向に沿って取付けられ、前記パネル端部は、前記溝部に挿入され、前記凸条と縁部材とに挟持されると共に、前記挟持部より溝部の奥側に挿入されたパネル先端部は、押さえ板部から螺入された固定ビスによって係止され、溝部からの抜け出しが阻止されていることを特徴とする枠付きパネル。
  2. 前記縁部材は、パネルに引き抜き方向の力が掛かった際に、ボルトの側面に当接され、該パネルの抜け止めが防止されるようになされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の枠付きパネル。
  3. 請求項1又2に記載の枠付きパネルを用いた塀であって、枠体の長手方向に沿って間隔をあけて垂下された受け板部と押さえ板部とを有する溝部にパネルの端部が挿入され、前記受け板部の内側面には長手方向に沿って凸条が形成され、前記押さえ板部の内側面には縁部材が長手方向に沿って取付けられ、前記パネル端部は、前記溝部に挿入され、前記凸条と縁部材とに挟持されると共に、前記挟持部より溝部の奥側に挿入されたパネル先端部は、押さえ板部から螺入された固定ビスによって係止され、溝部からの抜け出しが阻止されるようになされた枠付きパネルが、間隔をおいて立設された支柱の間に前記枠材を介して架設されていることを特徴とする塀。

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